JP6103475B2 - 車両のインストルメントパネル - Google Patents

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Description

本発明は、
装飾部品の裏面に設けられた係合部が、インストルメントパネル本体に設けられた被係合部に係合している車両のインストルメントパネルに関する。
前記装飾部品の裏面には係合部が突設されている。そして、前記係合部をインストルメントパネル本体の被係合部に係合させて、装飾部品をインストルメントパネル本体に取り付けている。
この取り付け構造によれば、係合部と被係合部から成る係合連結部が装飾部品の意匠面に露出しないので外観が低下しない。また、前記装飾部品をインストルメントパネル本体側に移動させるだけで装飾部品をインストルメントパネル本体に取り付けることができるので組み付け性を向上させることができる。
しかし、前記係合部と被係合部を係合させただけでは、装飾部品やその周りの部品に衝撃が加わった場合、係合部と被係合部の係合が解除されて、装飾部品がインストルメントパネル本体から脱落する虞がある。
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、係合部よりも長い長尺突起部を装飾部品の裏面に突設し、長尺突起部に上向きフックと下向きフックを、インストルメントパネル本体に接触しない状態に設け、次のように作動させていた。
すなわち、装飾部品の下部に車室内側から荷重が入力し、装飾部品が下側の回転中心周りに装飾部品の意匠面の外方側に回転してインストルメントパネル本体から外れようとすると、上向きフックがインストルメントパネル本体に係合する。また、装飾部品の上部に車室内側から荷重が入力し、装飾部品が上側の回転中心周りに装飾部品の意匠面の外方側に回転してインストルメントパネル本体から外れようとすると、下向きフックがインストルメントパネル本体に係合する。
これにより、装飾部品がインストルメントパネル本体から外れることを防止する。
特開2008−254479号公報
上記従来の構造によれば、装飾部品に荷重が入力した時に装飾部品が複雑な動きをするために、荷重の入力方向や大きさによっては、各フックがインストルメントパネル本体に係合しないことがあった。
本発明の目的は、装飾部品やその周りの部品に衝撃が加わった場合に、装飾部品がインストルメントパネル本体から脱落することを確実に防止することができる車両のインストルメントパネルを提供する点にある。
本発明の特徴は、
装飾部品の裏面に設けられた係合部が、インストルメントパネル本体に設けられた被係合部に係合している車両のインストルメントパネルであって、
前記装飾部品の下方に位置し、前記インストルメントパネル本体の内側に凹む物品収納部が前記インストルメントパネル本体に設けられ、
前記物品収納部の上壁に開口部が形成され、
前記装飾部品の裏面側から前記開口部の上側に取り付け片が突出し、
前記取り付け片が取り付けられる被取り付け片が前記インストルメントパネル本体に設けられ、
前記物品収納部側から前記開口部を通された締結部材で前記取り付け片が前記被取り付け片に取り付けられ、
前記取り付け片又は被取り付け片は前記開口部を塞ぐ大きさに設定されている点にある。(請求項1)
上記の構成によれば、前記物品収納部側から前記開口部を通された締結部材で前記取り付け片が前記被取り付け片に取り付けられている。すなわち、装飾部品の取り付け方向と交差する方向に前記取り付け片が前記被取り付け片に締結部材で固定されている。従って、装飾部品やその周りの部品に衝撃が加わって荷重が入力しても、インストルメントパネル本体からの装飾部品の外れや脱落を確実に防ぐことができる。
また、前記開口部は、乗員から死角となる物品収納部の上壁に設けられているから、キャップなどの蓋で開口部を塞ぐ必要がなくなり、部品点数や工数を削減することができる。
また、取り付け片又は被取り付け片で前記開口部を塞ぐことができ、車室内側からインストルメントパネル内部に埃や異物が侵入することを防止することができる。(請求項1)
本発明において、
前記物品収納部はシフト操作ノブの車両前方側に位置していると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
シフト操作ノブが物品収納部の後方に位置することにより、前席のみならず、後席からも締結部材が見えるのを防ぐことができる。(請求項2)
本発明において、
前記開口部の周縁部に上方に突出するフランジが設けられていると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
物品収納部の上壁の剛性を向上させることができ、開口部の周縁部の強度を向上させることができる。また、前記開口部の周縁部にエッジが形成されることがなくなる。その結果、組み付け作業をする作業者の指や、前記物品収納部に手を入れた乗員の指に前記開口部の周縁部のエッジが接触することがなくなる。(請求項3)
本発明において、
前記取り付け片に、前記被取り付け片と重複しない非重複部が設けられて、前記非重複部が前記物品収納部側に露出し、
前記取り付け片の非重複部に、前記物品収納部側から工具又は作業者の指を挿入可能な貫通孔が形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項
装飾部品やその周囲の部品のメンテナンス時には、装飾部品をインストルメントパネル本体から装飾部品の意匠面の外方側に取り外している。
本発明の上記の構成によれば、前記締結部材による取り付け片の被取り付け片への締結を解除した後、前記取り付け片の非重複部に形成された貫通孔に、前記物品収納部側から工具又は作業者の指を挿入する。
そして、取り付け片を装飾部品の意匠面の外方側に押すことで、装飾部品をインストルメントパネル本体から取り外すことができる。
これにより、装飾部品をインストルメントパネル本体から容易に取り外すことができて、装飾部品の取り外し作業の作業性を向上させることができる。(請求項
本発明において、
前記物品収納部の奥壁の側部に電子機器用の入力端子が配置されていると、次の作用を奏することができる。(請求項
電子機器の操作時に乗員が開口部に接触することを回避できる。従って、電子機器の操作感を損なうことを防止することができる。(請求項
本発明において、
前記取り付け片は前記被取り付け片に上方から重ね合わされ、
前記締結部材で前記取り付け片が前記被取り付け片に取り付けられる際に、前記取り付け片を上方から押さえて前記取り付け片の上方への逃げを阻止する押さえ片が前記被取り付け片側に設けられていると、次の作用を奏することができる。(請求項
前記取り付け片は前記被取り付け片に上方から重ね合わされる。そして、前記物品収納部側から前記開口部を通された締結部材で取り付け片が被取り付け片に取り付けられる。締結部材で取り付け片が被取り付け片に取り付けられる際に、取り付け片が上向きの力を受けて上方に逃げようとする。しかしながら、本発明の上記の構成によれば、押さえ片が取り付け片を上方から押さえて取り付け片の上方への逃げを阻止する。これにより、締結部材を取り付け片の取り付け孔に円滑に取り付けることができる。その結果、組み付け作業の作業性を向上させることができる。(請求項
本発明において、
前記押さえ片は、前記取り付け片の先端部の両側方に左右一対配置され、
前記左右一対の押さえ片が前記取り付け片の先端部の両側部を各別に押さえると、次の作用を奏することができる。(請求項
前記取り付け片に形成された締結部材の取り付け孔への締結部材の挿入取り付けスペースを十分確保することができる。従って、組み付け作業の作業性をより向上させることができる。(請求項
本発明において、
前記取り付け片の先端部の両コーナー部は円弧状に形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項
前記取り付け片は前記装飾部品の裏面側から前記開口部の上側に突出しており(請求項1の構成)、装飾部品がインストルメントパネル本体に取り付けられるに伴って、取り付け片が押さえ片の下方に挿入される。請求項の構成によれば、前記取り付け片の先端部の両コーナー部は円弧状に形成されているから、例えば、両コーナー部が直角に形成されている構造に比べると、取り付け片が押さえ片の下方に挿入される際に、取り付け片の先端部の両コーナー部が押さえ片にぶつかるのを防止しやすくなる。その結果、取り付け片を押さえ片の下方に円滑に挿入することができ、組み付け作業の作業性をより向上させることができる。(請求項
本発明において、
前記取り付け片に形成された前記締結部材の取り付け孔は前記左右一対の押さえ片の間に位置していると、次の作用を奏することができる。(請求項
締結部材で取り付け片が被取り付け片に取り付けられる際に、上方に逃げようとする取り付け片を押さえ片が締結部材の取り付け孔の近傍で上方から押さえることができる。その結果、取り付け片の上方への逃げを確実に阻止することができる。(請求項
本発明において、
前記装飾部品の裏面側からの前記取り付け片の突出方向に沿う第1補強リブが、前記取り付け片の上面に前記締結部材の取り付け孔を挟んで一対突設され、
前記取り付け片の下面の根本に第2補強リブが突設されていると、次の作用を奏することができる。(請求項10
締結部材で取り付け片が被取り付け片に取り付けられる際に、取り付け片が上方に変形することを、前記第1補強リブで防止することができる。また、取り付け片全体が装飾部品に対して上下に傾斜する方向に変形することを前記第2補強リブで防止することができる。(請求項10
本発明において、
前記被取り付け片と取り付け片に形成された前記締結部材の取り付け孔はクリップ孔であり、
前記締結部材は、互いに重なった一対の前記クリップ孔に下方から圧入されるクリップであると、次の作用を奏することができる。(請求項11
前記物品収納部側から前記開口部を通されたクリップが、互いに重なった一対のクリップ孔に下方から圧入されて、取り付け片が被取り付け片に取り付けられる。前記取り付け片は、クリップがクリップ孔に下方から圧入される際に、上向きの力を受けて上方に逃げようとする。しかしながら、請求項11の構成によれば、押さえ片が取り付け片を上方から押さえて取り付け片の上方への逃げを阻止する。これにより、クリップをクリップ孔に円滑に圧入することができ、組み付け作業の作業性を向上させることができる。(請求項11
本発明において、
縦断側面視において、前記取り付け片は、車両前方側ほど下方に位置するように傾斜するとともに下方に凸の円弧状に湾曲していると、次の作用を奏することができる。(請求項12
締結部材で取り付け片が被取り付け片に取り付けられる際に、取り付け片が上方に変形しにくくすることができる。さらに、前記取り付け片を押さえ片の下方に挿入しやすくすることができる。(請求項12
本発明によれば、装飾部品やその周りの部品に衝撃が加わった場合に、装飾部品がインストルメントパネル本体から脱落することを確実に防止することができる車両のインストルメントパネルを提供することができた。
インストルメントパネルの正面図 インストルメントパネル本体にオーナメントが取り付けられる様子を示す斜視図 インストルメントパネル本体にオーナメントが取り付けられた状態を意匠面の裏面側から見た斜視図 オーナメントを裏側から見た斜視図 インストルメントパネルとシフト操作ノブの位置関係を示す縦断面図 図1のX矢視図 図1のY矢視図 第2実施形態のインストルメントパネルの正面図 第2実施形態のオーナメントの下方を示す正面図 第2実施形態の取り付け片と被取り付け片の取り付け構造を車両前方側から見た斜視図 図9のA−A断面図 第2実施形態の取り付け片と被取り付け片の取り付け構造を車両前上方側から見た斜視図 図12のB−B断面図 第2補強リブを示す斜視図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1に自動車に設けられたインストルメントパネル1を示してある。このインストルメントパネル1の本体部であるインストルメントパネル本体2は大型の部品であることから上下に2分割されている。以下、上側の分割インストルメントパネル本体をインパネメインアッパ3と称し、下側の分割インストルメントパネル本体をインパネメインロア4と称する。インパネメインアッパ3とインパネメインロア4とは互いに連結されている。
[インパネメインアッパ3の構造]
図2に示すように、インパネメインアッパ3は、メインアッパ上壁11と、メインアッパ上壁11の車室内側の端部から下方に延びるメインアッパ縦壁12とを備えている。メインアッパ縦壁12の左右中央部の下端部は下方に突出している。そして、メインアッパ縦壁12の左右中央部に上下逆の縦長台形状の第1開口部13が、メインアッパ縦壁12の上端12J側から下端12K側にわたって形成されている。
[オーディオガーニッシュ5の構造]
図1に示すように、前記第1開口部13の周縁部13Sに上下逆の縦長台形状のオーディオガーニッシュ5が取り付けられて第1開口部13が塞がれている。オーディオガーニッシュ5は、オーディオ機器類の表示画面と空調機器の表示画面と操作系の機器とを囲むパネル状の装飾部品である。オーディオガーニッシュ5の下部には複数の操作ダイヤル70が左右に並設されている。
また、オーディオガーニッシュ5の中央部に長方形状の中央側開口部5H1が形成され、中央側開口部5H1の上方に左右一対の上側開口部5H2が形成されている。中央側開口部5H1にはオーディオ装置やナビゲーションシステムなどが嵌合され、上側開口部5H2には空調の吹き出しルーバーなどが嵌合される。
図1,図2,図4に示すように、オーディオガーニッシュ5を囲む略U字状のオーナメント6(装飾部品に相当)が第1開口部13の周縁部13Sに取り付けられている。詳しくは、オーナメント6の裏面6Uに突設された複数の係合爪30(係合部に相当)が、第1開口部13の周縁部13Sに設けられた複数の係合孔31(被係合部に相当)に各別に係合している。また、オーナメント6の上端部に設けられた左右一対の係合片43が、第1開口部13の上側の周縁部13Sに設けられた複数の係合孔に係合している。
これにより、オーナメント6が第1開口部13の周縁部13Sに取り付けられて、オーディオガーニッシュ5のインパネメインアッパ3への取り付け部を覆い隠している。オーナメント6の詳細な構造については後述する。
[物品収納部7の構造]
図1,図2,図5に示すように、前記第1開口部13及びオーナメント6の下方に位置し、インパネメインアッパ3の内側に凹む角穴状の物品収納部7が、メインアッパ縦壁12の下端部に連設されている。物品収納部7は、第1底壁21と左右一対の第1側壁22と第1上壁23と第1奥壁24とを備え、車室内側(車両後方側Rr)に向かって開口している。左右一対の第1側壁22は上端部側ほど互いの間隔が長くなるように傾斜している。
図5に示すように、前記物品収納部7はシフト操作ノブ8の車両前方側Frに位置している。そして、図5,図6,図7に示すように、物品収納部7の第1上壁23に長方形状の第2開口部23Hが形成されている。さらに、第2開口部23Hの周縁部に上方に突出するフランジ23Fが、第2開口部23Hの全周にわたって設けられている。物品収納部7の第1奥壁24の両側部24Sには電子機器用の入力端子24T1,24T2(図1,図6参照)が配置されている。
[オーナメント6の構造]
図1,図2,図4に示すように、オーナメント6は左右対称に形成され、第2底壁41と、第2底壁41の長手方向両端部から上方に延びる左右一対の第2側壁42とを備えている。前記第2底壁41と左右一対の第2側壁42は、車両前方側Frが開放した断面コの字状に形成されている。
左右一対の第2側壁42は上側ほど互いの間隔が広くなるように傾斜し、意匠面の外方側(車室内側)に凸に緩やかに突曲している。前記第2側壁42と第2底壁41の間のコーナー部60(図4参照)は緩やかな円弧状に形成されている。第2側壁42は第2底壁41よりも幅広に形成されるとともに、上側ほど幅広になるように形成されている。
オーナメント6の前記係合爪30は第2側壁42の裏面に上下複数個突設されている。また、前記係合片43は断面L字状に形成されて、第2側壁42の上端部の裏面から第2側壁42の上端の上方に突出している。そして、第2底壁41の裏面(オーナメント6の裏面6U)の左右中央部から前記第2開口部23Hの上側に取り付け片44が突出している。取り付け片44はオーディオガーニッシュ5の下端部と、インパネメインアッパ3の第1開口部13の下側の開口周縁部との間に車室内側から挿入されて、前記第2開口部23Hの上側に位置する。
前記取り付け片44の板面は上下方向を向いている。取り付け片44の基端部44B側には傾斜44Dが設けられ、取り付け片44の先端部44A側(突出方向の先端部)が基端部44Bよりも傾斜した低い位置(下方に傾斜した位置)に位置している。
[インパネメインロア4の構造]
図1,図2に示すように、インパネメインロア4はインパネメインアッパ3の下端に接続する第2縦壁51を備えている。また、図3にも示すように、インパネメインアッパ3の物品収納部7を囲むボックス状の連結部52が第2縦壁51の左右中央部に設けられている。
前記連結部52は第2上壁52Jと左右一対の第2側壁52Sとを備え、第2上壁52Jの左右両側部からフランジ状の連結片52Fが立ち上がっている。また、連結部52の左右一対の第2側壁52Sから連結面部52Rが横外方に張り出している。そして、連結片52Fと連結面部52Rに形成された係合孔52Hに、前記物品収納部7の周りに設けられた複数の係合爪13Tが各別に挿入係合している。
前記複数の係合爪13Tのうち、上下方向中間部の係合爪13T、及び、連結片52Fの係合孔52Hに対応する係合爪13Tは前記係合孔52Hに直接係合し、上側と下側の係合爪13Tは前記係合孔52HにクリップCを介して係合している。
連結部52は第2奥壁52Bを備え、この奥壁52Bに横長の長方形状の第3開口部52Hが形成されている。
また、前記取り付け片44が取り付けられる被取り付け片54が、前記連結部52の第2上壁52Jに設けられている。被取り付け片54は連結部52の第2上壁52Jの左右中央から車室内側(車両後方側Rr)に突出しており、突出方向に細長い長方形状に形成されている。被取り付け片54の板面は上下方向を向いている。
図3,図5に示すように、前記取り付け片44は被取り付け片54に上方から重なる。また、前記取り付け片44の略中央部と被取り付け片54の略中央部とに互いに重なるクリップ孔44H1,54H1が形成されている。そして、物品収納部7側から第2開口部23Hを通された軸状のクリップCで取り付け片44が被取り付け片54に取り付け固定されている。スクリューやネジで取り付け片44が被取り付け片54に取り付け固定されていてもよい。前記クリップC・スクリュー・ネジを締結部材と総称する。
図3,図4,図6に示すように、前記取り付け片44に、被取り付け片54と重複しない非重複部44Mが設けられて、非重複部44Mが物品収納部7側に露出している。被取り付け片54は取り付け片44よりも幅狭に形成され、前記非重複部44Mは被取り付け片54の幅方向両外方側に位置している。そして、取り付け片44の非重複部44Mに、物品収納部7側から工具又は作業者の指を挿入可能な左右一対の円形の貫通孔44H2が形成されている。
上記のインストルメントパネル1においては、オーディオやナビゲーションシステムの交換、メンテナンス等によりオーディオガーニッシュ5をインパネメインアッパ3から取り外すことがある。オーディオガーニッシュ5をインパネメインアッパ3から取り外すには、オーディオガーニッシュ5の固定部にアクセスできるように、オーナメント6をインパネメインアッパ3から外さなければならない。
このような場合、前記クリップCによる取り付け片44の被取り付け片54への締結を解除した後、前記貫通孔44H2に、物品収納部7側から工具又は作業者の指を挿入する。そして、取り付け片44をオーナメント6の意匠面の外方側(車室内側)に押すことで、オーナメント6をインパネメインアッパ3から取り外すことができる。
これにより、オーナメント6をインパネメインアッパ3から容易に取り外すことができて、オーナメント6の取り外し作業の作業性を向上させることができる。
前記インパネメインアッパ3とインパネメインロア4とオーディオガーニッシュ5とオーナメント6はいずれも樹脂で成形されている。
本発明によれば、
(1) 前記物品収納部7側から第2開口部23Hを通されたクリップCで前記取り付け片44が前記被取り付け片54に取り付けられている。すなわち、オーナメント6の取り付け方向T1(図2参照、車両前後方向)と交差する方向T2(図2参照、上下方向)に取り付け片44が被取り付け片54にクリップCで固定されている。従って、オーナメント6やその周りの部品に衝撃が加わって荷重が入力しても、インパネメインアッパ3からのオーナメント6の外れや脱落を確実に防ぐことができる。
また、前記第2開口部23Hは、乗員から死角となる物品収納部7の第1上壁23に設けられているから、キャップなどの蓋で第2開口部23Hを塞ぐ必要がなくなり、部品点数や工数を削減することができる。
(2) 図5に示すように、シフト操作ノブ8が物品収納部7の後方に位置することにより、前席のみならず、後席からもクリップCが見えるのを防ぐことができる。符号L1の二点鎖線は前席の乗員の視線を示し、L2は後席の乗員の視線を示している。
(3) 図7に示すように、前記第2開口部23Hの周縁部に上方に突出するフランジ23Fが設けられているから、物品収納部7の第1上壁23の剛性を向上させることができ、第2開口部23Hの周縁部の強度を向上させることができる。また、組み付け作業をする作業者の指や、物品収納部7に手を入れた乗員の指に第2開口部23Hの周縁部のエッジが接触することを防止することができる。
(4) 前記物品収納部7の第1奥壁24の側部24Sに電子機器用の入力端子24T1,24T2が配置されているから、電子機器の操作時に乗員が第2開口部23Hに接触することを回避できる。従って、電子機器の操作感を損なうことを防止することができる。
[第2実施形態]
図8〜図14に第2実施形態を示してある。図11に示すように、互いに重なった一対のクリップ孔44H1,54H1(締結部材の取り付け孔に相当)に前記クリップCが下方から圧入される際に、取り付け片44を上方から押さえて取り付け片44の上方への逃げを阻止する押さえ片62が被取り付け片54側に設けられている。
図13に示すように、前記クリップCは、一対のクリップ孔44H1,54H1に内嵌する段付き円筒状の第1ブッシュC1と、第1ブッシュC1に内嵌する嵌合部を備えた頭部付き円筒状の第2ブッシュC2と、第1ブッシュC1と第2ブッシュC2に圧入されて、第1ブッシュC1を一対のクリップ孔44H1,54H1に圧接させる頭部付きの圧入軸C3とから成る。
前述のように、取り付け片44は被取り付け片54に上方から重ね合わされる。そして、前記物品収納部7側から前記第2開口部23Hを通されたクリップCが、互いに重なった一対のクリップ孔44H1,54H1に下方から圧入されて、取り付け片44が被取り付け片54に取り付けられる。前記一対のクリップ孔44H1,54H1へのクリップCの圧入の際に、取り付け片44は上向きの力を受けて上方に逃げようとする。しかしながら、押さえ片62が取り付け片44を上方から押さえて取り付け片44の上方への逃げを阻止する。これにより、クリップCをクリップ孔44H1,54H1に円滑に挿入することができ、組み付け作業の作業性を向上させることができる。
図12に示すように、前記押さえ片62は、取り付け片44の先端部44Sの両側方に左右一対配置され、左右一対の押さえ片62が取り付け片44の先端部44Sの両側部を各別に押さえる。
左右一対の押さえ片62で取り付け片44の先端部44Sの両側部を各別に押さえるので、クリップ孔44H1,54H1へのクリップCの挿入スペースを十分確保することができる。従って、組み付け作業の作業性をより向上させることができる。
前記連結部52の第2上壁52Jから立ち上がり壁61が立ち上がっており、前記押さえ片62は、立ち上がり壁61の上端部から被取り付け片54の先端側(車両後方側Rr)に延びている。そして、押さえ片62と被取り付け片54の上面との間に、取り付け片44の先端部44Sの挿入空間が、車室内側(車両後方側Rr)が開放した状態に形成されている。図14に示すように、前記押さえ片62の裏面(下面)には補強リブ67が設けられている。
前記押さえ片62の先端面62Mは、取り付け片44の幅方向外側に対応する側ほど車両前方側Frに位置する円弧状に形成されている。また、取り付け片44の先端部44Sの両コーナー部は円弧状に形成されている(図12参照)。この構成によれば、例えば、両コーナー部が直角に形成されている構造に比べると、取り付け片44が押さえ片62の下方の空間に挿入される際に、取り付け片44の先端部44Sの両コーナー部が押さえ片62にぶつかるのを防止しやすくなる。その結果、取り付け片44を押さえ片62の下方の空間に円滑に挿入することができ、組み付け作業の作業性をより向上させることができる。
前記取り付け片44のクリップ孔44H1は左右一対の押さえ片62の間に位置している。これにより、クリップ孔44H1,54H1へのクリップCの挿入時に、上方に逃げようとする取り付け片44を押さえ片62がクリップ孔44H1,54H1の近傍で上方から押さえることができる。その結果、取り付け片44の上方への逃げを確実に阻止することができる。
図11に示すように、縦断側面視において、前記取り付け片44は、車両前方側Frほど下方に位置するように傾斜するとともに下方に凸の円弧状に湾曲している。従って、取り付け片44が被取り付け片54に取り付けられる際に、取り付け片44が上方に変形しにくくすることができる。さらに、取り付け片44を押さえ片62の下方に挿入しやすくすることができる。
図10,図12に示すように、オーナメント6の裏面側からの前記取り付け片44の突出方向に沿う第1補強リブ75が、取り付け片44の上面にクリップ孔44H1を挟んで一対突設されている。この構成によれば、取り付け片44が被取り付け片54に取り付けられる際に、取り付け片44が上方に変形することを、前記第1補強リブ75で防止することができる。
また、図14に示すように、取り付け片44の下面の根本に、取り付け片44の幅方向に間隔を空けて並ぶ複数の第2補強リブ80が突設されている。これにより、取り付け片44全体がオーナメント6に対して上下に傾斜する方向に変形することを第2補強リブ80で防止することができる。
[第1実施形態と第2実施形態の別実施形態]
前記取り付け片44又は被取り付け片54は前記第2開口部23Hを塞ぐ大きさに設定されていてもよい。この構成によれば、前記取り付け片44又は被取り付け片54で第2開口部23Hを塞ぐことができ、車室内側からインストルメントパネル1内に埃や異物が侵入することを防止することができる。
2 インストルメントパネル本体
6 装飾部品(オーナメント)
6U 装飾部品の裏面
7 物品収納部
8 シフト操作ノブ
23 物品収納部の上壁(第1上壁)
23F フランジ
23H 開口部(第2開口部)
24 物品収納部の奥壁(第1奥壁)
24T1,24T2 電子機器用の入力端子
30 係合部(係合爪)
31 被係合部(係合孔)
44 取り付け片
44H1 締結部材の取り付け孔(クリップ孔)
44M 非重複部
44S 取り付け片の先端部
54 被取り付け片
54H1 締結部材の取り付け孔(クリップ孔)
62 押さえ片
75 第1補強リブ
80 第2補強リブ
C 締結部材(クリップ)
Fr 車両前方側

Claims (12)

  1. 装飾部品の裏面に設けられた係合部が、インストルメントパネル本体に設けられた被係合部に係合している車両のインストルメントパネルであって、
    前記装飾部品の下方に位置し、前記インストルメントパネル本体の内側に凹む物品収納部が前記インストルメントパネル本体に設けられ、
    前記物品収納部の上壁に開口部が形成され、
    前記装飾部品の裏面側から前記開口部の上側に取り付け片が突出し、
    前記取り付け片が取り付けられる被取り付け片が前記インストルメントパネル本体に設けられ、
    前記物品収納部側から前記開口部を通された締結部材で前記取り付け片が前記被取り付け片に取り付けられ、
    前記取り付け片又は被取り付け片は前記開口部を塞ぐ大きさに設定されている車両のインストルメントパネル。
  2. 前記物品収納部はシフト操作ノブの車両前方側に位置している請求項1記載の車両のインストルメントパネル。
  3. 前記開口部の周縁部に上方に突出するフランジが設けられている請求項1又は2記載の車両のインストルメントパネル。
  4. 前記取り付け片に、前記被取り付け片と重複しない非重複部が設けられて、前記非重複部が前記物品収納部側に露出し、
    前記取り付け片の非重複部に、前記物品収納部側から工具又は作業者の指を挿入可能な貫通孔が形成されている請求項1〜のいずれか一つに記載の車両のインストルメントパネル。
  5. 前記物品収納部の奥壁の側部に電子機器用の入力端子が配置されている請求項1〜のいずれか一つに記載の車両のインストルメントパネル。
  6. 前記取り付け片は前記被取り付け片に上方から重ね合わされ、
    前記締結部材で前記取り付け片が前記被取り付け片に取り付けられる際に、前記取り付け片を上方から押さえて前記取り付け片の上方への逃げを阻止する押さえ片が前記被取り付け片側に設けられている請求項1〜のいずれか一つに記載の車両のインストルメントパネル。
  7. 前記押さえ片は、前記取り付け片の先端部の両側方に左右一対配置され、
    前記左右一対の押さえ片が前記取り付け片の先端部の両側部を各別に押さえる請求項記載の車両のインストルメントパネル。
  8. 前記取り付け片の先端部の両コーナー部は円弧状に形成されている請求項又は記載の車両のインストルメントパネル。
  9. 前記取り付け片に形成された前記締結部材の取り付け孔は前記左右一対の押さえ片の間に位置している請求項記載の車両のインストルメントパネル。
  10. 前記装飾部品の裏面側からの前記取り付け片の突出方向に沿う第1補強リブが、前記取り付け片の上面に前記締結部材の取り付け孔を挟んで一対突設され、
    前記取り付け片の下面の根本に第2補強リブが突設されている請求項記載の車両のインストルメントパネル。
  11. 前記被取り付け片と取り付け片に形成された前記締結部材の取り付け孔はクリップ孔であり、
    前記締結部材は、互いに重なった一対の前記クリップ孔に下方から圧入されるクリップである請求項10のいずれか一つに記載の車両のインストルメントパネル。
  12. 縦断側面視において、前記取り付け片は、車両前方側ほど下方に位置するように傾斜するとともに下方に凸の円弧状に湾曲している請求項11のいずれか一つに記載の車両のインストルメントパネル。
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