JP6102247B2 - 内視鏡用フードおよびフード付き内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡の先端部に装着して用いられる内視鏡用フード、および内視鏡用フードが装着されたフード付き内視鏡に関する。
消化管等の体腔内の粘膜組織を、その下層の筋組織から切離して除去する内視鏡的粘膜切除術(EMR)が実施されている。内視鏡には複数の通孔(チャンネル)が長手方向に貫通して形成されており、一般に最も大きな開口径を有する通孔である鉗子孔に高周波メスなどの長尺の処置具を挿入し、内視鏡の基端側で処置具を操作して粘膜組織を剥離切除する。その中でも広範囲の粘膜を一度に剥離切除する内視鏡的粘膜下層切除術(ESD)では、剥離切離される途中の粘膜が筋層に覆い被さっているため、盲目的に粘膜下層を切離しなければならないという手技の困難性がある。
内視鏡的粘膜下層切除術等において盲目的な切離手技を防止するために、内視鏡の先端に内視鏡用フード(以下、単に「フード」ということがある)を装着して、対物レンズなどの観察光学系の視野を確保することが提案されている(特許文献1、2を参照)。
切離される粘膜の下にフードが潜り込んで粘膜を押し上げることにより、内視鏡の観察光学系の視野が確保される。切除された粘膜組織は、内視鏡の鉗子孔を通じて、または内視鏡とともに、体腔内から取り出される。切除された粘膜組織が比較的小さい場合は、内視鏡を留置したまま処置具とともに鉗子孔から抜去して取り出されるか、または鉗子孔を負圧吸引して粘膜組織を鉗子孔先端に吸着させた状態で内視鏡とともに体腔内から取り出される。また、切除された粘膜組織が内視鏡用フードの開口寸法よりも大きい場合には、内視鏡の通孔のいずれかを吸引してフード内部を負圧とし、粘膜組織をフードの先端開口に吸着させて内視鏡とともに体腔内から取り出す。
ここで、切除患部から流れ出た体液(血液、リンパ液、組織液など)や切除患部に向けて内視鏡から噴射した水が対物レンズに付着すると視野が損なわれて問題となる。そこで、内視鏡の先端には送気または送水用のノズルが設けられ、対物レンズに向かって気体または液体(洗浄液)を噴射してこれを洗浄可能とすることが行われている(特許文献1を参照)。また、内視鏡用フードに排液用の通孔や切欠を形成し、フード内の液体を側方に排出可能となっている(特許文献1、2を参照)。
特許文献2の内視鏡用フード(アダプタ)は、その内側周面に排液溝が形成されており、フード内の液体を、毛管現象を利用してこの排液溝を通じて排液孔に導くことができるとされている。このため、フードの先端開口が粘膜組織で封止されていても、フード内の液体を外部に排出することができる。排液溝はフードの装着部の先端から基端まで長く延在しており、排液孔は排液溝に対して直交して形成されている。
再公表WO2010/116745号公報 特開2008−272168号公報
しかしながら、切除患部から流れ出た体液は粘性が高く流動性が低いため、特許文献2の内視鏡用フードでは排液溝を通じて排液孔まで迅速に導くことが困難である。毛管現象によりフードの内部から排液溝に体液が良好に導入されたとしても、排液溝から排液孔を通じて外部に至る経路は長くまた細いため、体液は排液孔から外部に排出されにくく、排液溝の内部にとどまってこれを目詰まりさせる虞がある。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、フードの内部の体液または洗浄液をフード外部に好適に排出することが可能な内視鏡用フード、およびかかる内視鏡用フードを装着したフード付き内視鏡を提供するものである。
本発明によれば、内視鏡の先端部が挿入される基端側の装着部と、前記装着部の先端側に延出したフード本体部と、前記内視鏡の挿入深さを規制する規制部と、を有し両端が開口した筒状の内視鏡用フードであって、前記装着部と前記フード本体部との境界部に内側開口が形成され前記内視鏡用フードの外周面に外側開口が形成された排液口を有し、前記規制部に挿入深さを規制された前記内視鏡の前記先端部の周面が前記内側開口を部分的に塞ぐように前記排液口が形成され、前記排液口の基端縁が、前記内視鏡用フードの先端側内部から基端側外部に向かって延在し、前記排液口の先端縁が基端側内部から先端側外部に向かって延在して前記排液口が外向きのV字状をなしていることを特徴とする内視鏡用フードが提供される。
また、本発明によれば、上記の内視鏡用フードと、観察光学系および送水ノズルが前記先端部に設けられた前記内視鏡と、を含み、前記先端部の前記周面には親水性処理が施されており、前記内視鏡用フードの前記装着部が、前記送水ノズルと前記観察光学系との延長線上に前記内側開口が位置する装着角度で前記内視鏡の前記先端部に装着されていることを特徴とするフード付き内視鏡が提供される。
上記発明によれば、内視鏡の先端部の周面が排液口の内側開口を部分的に塞ぐことにより、この狭窄した内側開口に毛管現象を発生させつつ、内視鏡の周面の濡れ性を用いて液体を排液口に導入する。さらに特許文献2のようにフードの装着部の先端から基端まで長く延在する排液溝を設けるのではなく、装着部とフード本体部との境界部に内側開口を設けることで、排液口に導入された液体が排出されるまでの経路が低減されている。このため、フード内部の液体が排液口を通じてフードの外部に迅速に排出される。
本発明の内視鏡用フードおよびフード付き内視鏡によれば、フードの内部の体液または洗浄液をフード外部に好適に排出することができる。
本発明の第一実施形態のフード付き内視鏡を示す平面図である。 フード付き内視鏡の正面図である。 図1のIII−III線縦断面図である。 図2のIV−IV線縦断面図であり、粘膜組織を吸着している状態を示す図である。 本発明の第二実施形態のフード付き内視鏡の縦断面図である。 本発明の第三実施形態のフード付き内視鏡を示す平面図である。 図6のVII−VII線縦断面図である。 本発明の第四実施形態のフード付き内視鏡の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
<第一実施形態>
図1は本実施形態の内視鏡用フード10およびフード付き内視鏡200を示す平面図である。図2はフード付き内視鏡200の正面図である。図3は図1のIII−III線縦断面図である。図4は図2のIV−IV線縦断面図であり、粘膜組織TSをフード本体部30の先端開口31に吸着している状態を示す図である。はじめに内視鏡用フード(フード)10の概要について説明する。
本実施形態のフード10は、内視鏡100の先端部110が挿入される基端側の装着部20と、この装着部20の先端側に延出したフード本体部30と、内視鏡100の挿入深さを規制する規制部(段差部24)と、排液口50と、を有する。フード10は、両端が開口した筒状をなしている。排液口50は、内側開口52と外側開口51を備えている。内側開口52は、装着部20とフード本体部30との境界部25に形成されている。外側開口51は、フード10の外周面32に形成されている。本実施形態のフード10は、規制部(段差部24)に挿入深さを規制された内視鏡100の先端部110の周面112が内側開口52を部分的に塞ぐように排液口50が形成されていることを特徴とする。
次に、本実施形態のフード10について詳細に説明する。フード10の長軸方向とは、内視鏡100の長軸方向をいう。すなわち、図3に一点鎖線で示すように、装着部20の軸心AX1をフード10の長軸方向という。図3に示すフード10の縦断面とは、フード10を長軸方向に沿って切断した断面をいう。本実施形態の装着部20およびフード本体部30はそれぞれ円筒状をなし、装着部20の軸心AX1とフード本体部30の軸心AX2とは交差している。ただし本発明はこれに限らず、装着部20とフード本体部30とが同軸上に配置されていてもよい。
装着部20とフード本体部30との中間部を境界部25と呼称する。境界部25は所定の広がりをもつ領域であり、境界部25と装着部20、または境界部25とフード本体部30とは必ずしも明確に区分けされている必要はない。本実施形態の境界部25は、フード10の内側面の段差部24と、フード10の外側面のスロープ部26とを含む領域である。
図2はフード本体部30の軸心AX2の方向から見たフード付き内視鏡200の正面図である。図2に示すように、内視鏡100の先端部110には、光学系である観察光学系105および一対の照明光学系106、送水ノズル107、処置具出口部108、および噴射孔109が設けられている。図2に示すフード本体部30の正面視において、観察光学系105、照明光学系106、処置具出口部108および噴射孔109は、フード本体部30の先端開口31からいずれも完全に露出している。
本実施形態のフード付き内視鏡200は、内視鏡用フード10と、観察光学系105および送水ノズル107が先端部110に設けられた内視鏡100と、を含む。
先端部110の周面112には親水性処理が施されている。図2および図4に示すように、このフード付き内視鏡200は、内視鏡用フード10の装着部20が、送水ノズル107と観察光学系105との延長線上に内側開口52が位置する装着角度で内視鏡100の先端部110に装着されている。
観察光学系105はCCD(Charge Coupled Device)カメラを含み、切除患部などの被写体を観察するものである。
照明光学系106は、内視鏡100の光源スイッチ(図示せず)と接続されたライトガイド(図示せず)を含む。照明光学系106は、内視鏡100の前方(先端側)に照明光を照射する。
送水ノズル107は、内視鏡100の基端操作部(図示せず)と連通しており、基端操作部の操作により空気などの気体や水などの液体を噴射する。もっぱら気体を噴射して用いる場合も、本実施形態では送水ノズル107と呼称している。送水ノズル107から気体や液体を噴射することにより、内視鏡100の先端部110、観察光学系105およびフード本体部30の内面39に付着した汚れを取り除くことができる。
処置具出口部108は鉗子孔120の先端開口である。鉗子孔120に挿入された処置具が処置具出口部108から突出し、さらにフード10の先端開口31よりも前方に突出して切除患部を剥離切離する。鉗子孔120の基端側は内視鏡本体の吸引機構(図示せず)と連接されており、処置具を挿入した状態で鉗子孔120の内部を負圧吸引することができる。これにより、送水ノズル107や噴射孔109から噴出された洗浄水や切除患部から滲出した体液を、処置具出口部108より吸引して排出することが可能である。
本実施形態の内視鏡100は鉗子孔120を含み、この鉗子孔120の先端開口(処置具出口部108)は、先端部110の正面視において、観察光学系105に対向して配置されている。
噴射孔109は切除患部に向けて内視鏡100から前方に向けて水などの液体を噴射する手段である。噴射孔109は内視鏡100の基端側の噴射物供給口(図示せず)まで連通しており、シリンジなどの液体供給手段と接続されている。
図2に示すように、フード本体部30の正面視において、処置具出口部108の中心が傾斜端面31aの内部に位置する装着角度でフード10を内視鏡100に装着することが好ましい。
排液口50は傾斜端面31aの対向側、本実施形態では傾斜稜線部38に形成されている。これにより、処置具出口部108に傾斜端面31aが対応する装着角度でフード10を内視鏡100に取り付けた場合に、送水ノズル107と観察光学系105との延長線上に内側開口52が自然に配置されることとなる。内視鏡100においては、観察光学系105の視野を確保する観点から処置具出口部108と観察光学系105とは先端部110において反対側に配置されることが一般的なためである。これにより、送水ノズル107から観察光学系105に向けて噴射された洗浄水が排液口50から好適に排出される。
本実施形態の規制部は、装着部20から境界部25にかけて縮径する段差部24である。図3および図4に示すように、段差部24は内側開口52の内部に位置している。このほか、規制部は、内視鏡100と係合してフード10に対する内視鏡100の挿入深さを規制する手段を広く採ることができる。
スロープ部26は、基端側の装着部20から先端側のフード本体部30にかけてフード10の外径が拡大するようにして形成されている。フード10の長軸方向の寸法と径方向の寸法との大小は任意である。
装着部20の内径は内視鏡100の先端部110の外径よりも僅かに大きい。またフード本体部30の内径は内視鏡100の先端部110の外径よりも小さい。このため、内視鏡100を装着部20に深く挿入していくと、図2に示すように先端部110が段差部24に突き当たる。内視鏡100の内部には鉗子孔120が長軸方向に沿って通孔形成されている。内視鏡100の先端部110において、鉗子孔120は段差部24に干渉せず、鉗子孔120の全体がフード本体部30の内部空間Vに露出している。鉗子孔120には、高周波メスや注射針などの処置具(図示せず)が進退自在に挿入される。
内視鏡100の先端部110の周面112の表面には親水性処理が施されている。具体的な親水性処理は特に限定されないが、一例として、ポリビニルアルコール(PVA)などの親水性材料からなるトップコート層を被膜形成することが挙げられる。
フード本体部30の外周面32は、装着部20の軸心AX1と平行な直線稜線部36と、この直線稜線部36の対向位置にあって軸心AX1に対して傾斜した傾斜稜線部38と、を含む。排液口50は、境界部25のうち傾斜稜線部38の側に形成されている。直線稜線部36と傾斜稜線部38とが対向位置にあるとは、両者がフード本体部30の径方向の反対側に位置していることをいう。
フード本体部30の先端開口31の一部または全部は、直線稜線部36に向かって切れ込むようにして装着部20の軸心AX1に対して直交ではなく斜めに形成されている。本実施形態のフード10では、先端開口31のうち直線稜線部36が形成されている側(以下、「下方側」という場合がある)の略半分のみが軸心AX1に対して斜めに形成されている。先端開口31のうち、かかる下方側の略半分を傾斜端面31aと呼称する。一方、先端開口31のうち傾斜稜線部38が形成されている側(以下、「上方側」という場合がある)の略半分にあたる垂直端面31bは、軸心AX1に対して直交して形成されている(図4を参照)。フード本体部30の外周面32は、傾斜稜線部38および直線稜線部36とも、境界部25から先端開口31に向かって徐々に肉厚が減少するように構成されている。
フード本体部30および装着部20は軟質樹脂材料で構成されている。本実施形態ではフード本体部30および装着部20は一材一体成形されている。軟質樹脂材料としては、ポリ塩化ビニルを例示することができる。
フード本体部30の少なくとも内面39には親水性処理を施すことが好ましい。これにより、フード本体部30の内部に進入した水や体液等が先端開口31および排液口50から容易に排出されて内視鏡100の視野を効果的に確保することができる。本実施形態のフード10では、排液口50を画定する周面にあたる基端縁53および先端縁54にも親水性処理が施されている。これにより、排液口50を通じて水や体液が容易に排出される。
親水性処理は特に限定されないが、例えば、スパッタリングまたは蒸着等の気相法による製膜、ディッピングコーティング、スピンコーティング等の液相法による製膜、親水膜の基となる薬剤を布、脱脂綿等により塗布する製膜、表面の水酸基化を行うプラズマ処理等の方法等を用いることができる。
以下、排液口50について詳細に説明する。排液口50は実質的にその全体がフード10の境界部25に形成されている。本実施形態の排液口50は、境界部25に穿設された直管状の貫通孔である。排液口50の深さ方向や開口形状により種々の変形例を採ることができる。第二から第四実施形態にて後述する。本実施形態のフード付き内視鏡200においては、内視鏡100の先端部110の周面112が、排液口50の内側開口52を部分的に塞ぐ。これにより、内側開口52には親水性の内視鏡100の周面112が露出して配置されるとともに、内側開口52の開口面積は抑制されているため、毛管現象が発生しやすい状態になっている。このため、先端開口31から内部空間Vに流入した体液や、送水ノズル107から観察光学系105に向けて噴射された洗浄液(以下、あわせて「液体」という)は、内視鏡100の周面112を伝って内側開口52に導入される。
本実施形態のフード10およびフード付き内視鏡200においては、内視鏡100の周面112から露出する内側開口52を通じて外側開口51からフード本体部30の内部(内部空間V)が臨むことを特徴とする。図4に両側矢印で示すように、外側開口51から内部空間Vが臨むとは、フード本体部30の外部と内部空間Vとが外側開口51および内側開口52を通じて直線的に連通していることをいう。
これにより、内部空間Vの内部の液体は、鉗子孔120等を通じて内部空間Vに吹き込まれた加圧気体によって排液口50から外部に容易に吹き出される。また、鉗子孔120に加圧気体を吹き込まずとも、重力Gの作用を用いて排液口50から外部に液体を流出させることができる。
本実施形態では、内視鏡100の周面112から露出する内側開口52の面積は外側開口51の面積よりも小さい。これにより、内部空間Vの内部から内側開口52に導入された液体がフード本体部30の外部に容易に吹き出され、また流出する。特に、内側開口52の過半の面積が内視鏡100の周面112に塞がれていることが好ましい。これにより、内部空間Vから内側開口52に液体が良好に導入される。
図4に示すように、排液口50の基端縁53は、内視鏡用フード10の先端側内部から基端側外部に向かって延在している。これにより、先端開口31が重力上方を向いて先端開口31から液体を排出できない場合でも、排液口50を通じて液体をフード本体部30の外部に排出することができる。
また、排液口50の先端縁54もまた、内視鏡用フード10の先端側内部から基端側外部に向かって延在している。これにより、送水ノズル107から観察光学系105に向けて噴射された洗浄液は、先端縁54に当たって基端側に曲げられるため外側開口51から直ちに排出される。
図1に示すように、本実施形態の排液口50は、互いに連通していない独立した複数個(図示は二個)の円孔からなる。外側開口51および内側開口52の形状は特に限定されず、円形、長円形、楕円形、角丸スリット状などの略長円形としてもよい。
(第二実施形態)
図5は本実施形態のフード付き内視鏡200の縦断面図である。本実施形態は、排液口50の基端縁53が内視鏡用フード10の先端側内部から基端側外部に向かって延在している。そして、排液口50の先端縁54が基端側内部から先端側外部に向かって延在して排液口50が外向きのV字状をなしている点で第一実施形態と相違する
かかる排液口50によれば、先端開口31が重力上方を向いていても、または重力下方を向いていても、内部空間Vの内部の液体を重力Gの作用によって排液口50から外部に流出させることができる。勿論、外側開口51を重力下方に向けた場合も同様である。このため、先端開口31に粘膜組織TSを吸着して先端開口31が封止されている状態でも、多くの状態で内部空間Vから液体を重力によって排出することができる。
(第三実施形態)
図6は本発明の第三実施形態のフード付き内視鏡200を示す平面図である。図7は図6のVII−VII線縦断面図である。
本実施形態は、排液口50が境界部25に形成されて内視鏡用フード10の径方向に延在する側孔である点で第一実施形態と相違する。図7に示すように、段差部24は内側開口52の内側にあり、内側開口52の一部、かつ過半の面積が内視鏡100の周面112により閉止されている。このように、排液口50の深さ方向は、フード10の外周面32(図6を参照)の厚み方向と一致していてもよい。
また、図6に示すように、本実施形態の排液口50の外側開口51は矩形状をなしている。内側開口52も矩形状をなしている。このように、排液口50が角部を有することにより、液体に作用する毛管現象が顕著となり、内部空間Vから排液口50への液体の導入が良好である。
(第四実施形態)
図8は本発明の第四実施形態のフード付き内視鏡200の縦断面図である。本実施形態は、排液口50の基端縁53および先端縁54が共に内視鏡用フード10の基端側内部から先端側外部に向かって延在している点で第一実施形態と相違する。
本実施形態の場合、送水ノズル107から観察光学系105に向けて噴射した洗浄液が、その直線状に位置する基端縁53に当たって先端側に向きを変えられ、先端縁54に沿って排液口50から排出される。
このように、排液口50の深さ方向および開口形状により、フード付き内視鏡200の種々の状況に応じて好適に液体を内部空間Vからフード本体部30の外部に排出することができ有用である。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。たとえば、上述の実施形態では排液口34を一つのみ有するフード10を例示したが、これに限られない。本実施形態に代えて、フード10に複数個の排液口34を形成してもよい。複数個の排液口34を形成する場合、それぞれの排液口34の大きさや形状は、互いに共通でもよく、または互いに相違してもよい。複数個の排液口34は、互いに周方向に配置し、内視鏡100の先端部110によって共に部分的に塞がれるように構成してもよい。この場合、複数個の排液口34を、周方向に隣接して配置してもよく、またはフード本体部30の周囲の対向位置に配置してもよい。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)内視鏡の先端部が挿入される基端側の装着部と、前記装着部の先端側に延出したフード本体部と、前記内視鏡の挿入深さを規制する規制部と、を有し両端が開口した筒状の内視鏡用フードであって、前記装着部と前記フード本体部との境界部に内側開口が形成され前記内視鏡用フードの外周面に外側開口が形成された排液口を有し、前記規制部に挿入深さを規制された前記内視鏡の前記先端部の周面が前記内側開口を部分的に塞ぐように前記排液口が形成されていることを特徴とする内視鏡用フード。
(2)前記内視鏡の前記周面から露出する前記内側開口を通じて前記外側開口から前記フード本体部の内部が臨むことを特徴とする上記(1)に記載の内視鏡用フード。
(3)前記内視鏡の前記周面から露出する前記内側開口の面積が前記外側開口の面積よりも小さい上記(2)に記載の内視鏡用フード。
(4)前記内側開口の過半の面積が前記内視鏡の前記周面に塞がれている上記(1)から(3)のいずれかに記載の内視鏡用フード。
(5)前記規制部は前記装着部から前記境界部にかけて縮径する段差部であり、前記段差部が前記内側開口の内部に位置している上記(1)から(4)のいずれかに記載の内視鏡用フード。
(6)前記排液口の基端縁が、前記内視鏡用フードの先端側内部から基端側外部に向かって延在している上記(1)から(5)のいずれかに記載の内視鏡用フード。
(7)前記排液口の先端縁が基端側内部から先端側外部に向かって延在して前記排液口が外向きのV字状をなしている上記(6)に記載の内視鏡用フード。
(8)前記排液口が前記境界部に形成されて前記内視鏡用フードの径方向に延在する側孔である上記(1)から(4)のいずれかに記載の内視鏡用フード。
(9)前記排液口の基端縁が、前記内視鏡用フードの基端側内部から先端側外部に向かって延在している上記(1)から(5)のいずれかに記載の内視鏡用フード。
(10)前記フード本体部が、前記装着部の軸心と平行な直線稜線部と、前記直線稜線部の対向位置にあって前記軸心に対して傾斜した傾斜稜線部と、を含み、前記排液口が前記境界部のうち前記傾斜稜線部の側に形成されている上記(1)から(9)のいずれかに記載の内視鏡用フード。
(11)前記フード本体部の先端開口の一部または全部が、前記直線稜線部に向かって切れ込むようにして軸心に対して斜めに形成されている上記(10)に記載の内視鏡用フード。
(12)前記フード本体部および前記装着部が軟質樹脂材料で構成されている上記(1)から(11)のいずれかに記載の内視鏡用フード。
(13)上記(1)から(12)のいずれかに記載の内視鏡用フードと、観察光学系および送水ノズルが前記先端部に設けられた前記内視鏡と、を含み、前記先端部の前記周面には親水性処理が施されており、前記内視鏡用フードの前記装着部が、前記送水ノズルと前記観察光学系との延長線上に前記内側開口が位置する装着角度で前記内視鏡の前記先端部に装着されていることを特徴とするフード付き内視鏡。
なお、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
10:内視鏡用フード(フード)、20:装着部、24:段差部、25:境界部、26:スロープ部、30:フード本体部、31:先端開口、31a:傾斜端面、31b:垂直端面、32:外周面、36:直線稜線部、38:傾斜稜線部、39:内面、50:排液口、51:外側開口、52:内側開口、53:基端縁、54:先端縁、100:内視鏡、105:観察光学系、106:照明光学系、107:送水ノズル、108:処置具出口部、109:噴射孔、110:先端部、112:周面、120:鉗子孔、200:フード付き内視鏡、AX1,AX2:軸心、G:重力、TS:粘膜組織、V:内部空間

Claims (9)

  1. 内視鏡の先端部が挿入される基端側の装着部と、前記装着部の先端側に延出したフード本体部と、前記内視鏡の挿入深さを規制する規制部と、を有し両端が開口した筒状の内視鏡用フードであって、
    前記装着部と前記フード本体部との境界部に内側開口が形成され前記内視鏡用フードの外周面に外側開口が形成された排液口を有し、
    前記規制部に挿入深さを規制された前記内視鏡の前記先端部の周面が前記内側開口を部分的に塞ぐように前記排液口が形成され
    前記排液口の基端縁が、前記内視鏡用フードの先端側内部から基端側外部に向かって延在し、
    前記排液口の先端縁が基端側内部から先端側外部に向かって延在して前記排液口が外向きのV字状をなしている
    ことを特徴とする内視鏡用フード。
  2. 前記内視鏡の前記周面から露出する前記内側開口を通じて前記外側開口から前記フード本体部の内部が臨むことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用フード。
  3. 前記内視鏡の前記周面から露出する前記内側開口の面積が前記外側開口の面積よりも小さい請求項2に記載の内視鏡用フード。
  4. 前記内側開口の過半の面積が前記内視鏡の前記周面に塞がれている請求項1から3のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
  5. 前記規制部は前記装着部から前記境界部にかけて縮径する段差部であり、前記段差部が前記内側開口の内部に位置している請求項1から4のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
  6. 前記フード本体部が、前記装着部の軸心と平行な直線稜線部と、前記直線稜線部の対向位置にあって前記軸心に対して傾斜した傾斜稜線部と、を含み、前記排液口が前記境界部のうち前記傾斜稜線部の側に形成されている請求項1からのいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
  7. 前記フード本体部の先端開口の一部または全部が、前記直線稜線部に向かって切れ込むようにして軸心に対して斜めに形成されている請求項に記載の内視鏡用フード。
  8. 前記フード本体部および前記装着部が軟質樹脂材料で構成されている請求項1からのいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載の内視鏡用フードと、観察光学系および送水ノズルが前記先端部に設けられた前記内視鏡と、を含み、
    前記先端部の前記周面には親水性処理が施されており、
    前記内視鏡用フードの前記装着部が、前記送水ノズルと前記観察光学系との延長線上に前記内側開口が位置する装着角度で前記内視鏡の前記先端部に装着されていることを特徴とするフード付き内視鏡。
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