以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について説明する。
〔1.広告システムの概要〕
まず、本実施形態による広告システムの概要を説明する。
ユーザが利用しているアプリケーション(以下、単に「アプリ」と略称することがある)の利用画面(例えば、ゲーム画面やチャット画面)に表示された他のアプリケーションの広告をクリック(選択)して、当該他のアプリケーションを導入した場合に、そのユーザに対して報酬が付与される仕組みがある。ここで、広告が表示されるアプリケーションのことを「広告掲載アプリ」と呼び、広告に掲載されるアプリケーションのことを「広告主アプリ」とも呼ぶ。
例えば、上記の報酬は、広告掲載アプリで利用できる報酬であり、広告掲載アプリがゲームであればそのゲームで使用できるポイントやアイテムである。つまり、ユーザに対して、広告掲載アプリに対する報酬というインセンティブを付与することで、広告主アプリに対する導入意欲を高めることができる。このように、広告掲載アプリの利用画面に表示された広告に基づいて広告主アプリを導入した場合に報酬が付与されるインセンティブ型の広告のことを、「リワード広告」と呼ぶこととする。
これに対して、広告掲載アプリの利用画面に表示された広告に基づいて広告主アプリを導入してもユーザに報酬が付与されない非インセンティブ型の広告のことを、「リンク広告」と呼ぶこととする。なお、リワード広告とリンク広告とは、インセンティブの有無によって広告主アプリに対する導入意欲に違いが生じることが考えられるが、広告主アプリを導入するきっかけとなるという点では同様である。
ここで、広告掲載アプリを利用しているユーザが広告主アプリを導入したことを、広告掲載アプリのユーザを広告主アプリへ送客したということができるため、広告掲載アプリを「送客元アプリ」と呼び、広告主アプリを「送客先アプリ」と呼ぶこととする。また、各アプリケーションは、それぞれ送客元と送客先とのいずれにもなりうるため、アプリケーション間で相互に送客を行うことができる。例えば、送客元アプリから送客先アプリへの送客が行われた場合、この送客先アプリは、ユーザ端末にまだ導入されていない他の送客先アプリの広告を表示する送客元アプリになることができる。
広告の表示形態には、一般的にバナー型、アイコン型、ポップアップ型、及びリスト型がある。例えば、送客元アプリで表示する広告の対象となる送客先アプリが複数ある場合は、そのうちの一つがバナー型で表示されたり、複数がリスト型で表示されたりする。
ここで、仮に、5つのアプリケーション(アプリA〜E)を対象として、リスト型のリワード広告によるシステムを構築したとする。なお、このリスト型のリワード広告のことを「アプリ一覧」と呼ぶこととする。例えば、ユーザ端末において、送客元アプリとしてのアプリAの利用画面で表示されるアプリ一覧には、アプリA自身を除いたアプリB〜Eの4つのアプリケーションの広告が送客先アプリとして選択される対象(候補)として表示される。
また、ユーザ端末においてアプリCが既に導入されて利用されていることを前提とした場合には、新たにアプリCを導入することは発生し得ないため、アプリCは送客先アプリとして選択される対象(候補)とはならない。さらに、ユーザ端末にインストール(導入)されていたアプリCをアンインストールした後に再インストール(再導入)したとしても、アプリCを導入した履歴を本システムで管理することで、アプリCは送客先アプリのとして選択される対象(候補)とはならない。したがって、アプリAの利用画面で表示されるアプリ一覧には、導入済みのアプリCが除外され、アプリB、D,Eの3つのアプリケーションの広告が送客先アプリとして選択される対象(候補)として表示される。
ところで、アプリA〜Eのそれぞれは、相互に送客が可能であっても、一般的には、利用者数に差が生じ、例えば、ユーザ数の多い人気があるアプリケーション(例えば、アプリAとする)と、ユーザ数の少ないアプリケーション(例えば、アプリEとする)が存在する。また、リリースして間もないアプリでは、まだユーザ数が少ない場合もある。ユーザ数の多いアプリAを利用するユーザは、そのアプリAで利用できる報酬欲しさに、他のアプリケーションを導入しようとするため、アプリAが他のアプリへ送客した数(アプリAの送客数)は、ユーザ数が少ないアプリEの送客数よりも多くなる傾向がある。ここで、アプリケーション間で送客数を均一化しようとした場合、送客数に応じでリワード広告の表示を制御することが考えられる。例えば、アプリ一覧において、送客数の多いアプリAの広告を目立つように先頭にして、送客数の順に広告を並べる方法が考えられる。この方法では、送客数の多いアプリAがアプリ一覧の先頭に表示されるようになる。しかしながら、既にアプリAを導入しているユーザに対しては、アプリ一覧からアプリAが除外される(アプリAのリワード広告が表示されない)ことになる。しかも、人気があるアプリケーションは知名度が高いため、このリワード広告をきっかけにしなくとも、ユーザがオンラインストアから直接当該アプリケーションを導入することも多いため、アプリAはもっぱら送客元になることが多くなる。したがって、アプリAは、送客に貢献しているにもかかわらず、アプリAのリワード広告が表示されないことが多く発生し、アプリAを提供している提供元にとって送客に結びつく効果的な広告の表示ができないことがある。
そこで、本実施形態の広告システムでは、アプリケーションの提供元の間での送客の貢献度合いに応じてリワード広告の表示を制御する構成とした。
以下、図1〜3を参照して、本実施形態による広告システムの概要を説明する。ここで、本実施形態では、アプリの提供元がA社、B社、C社、D社、及びE社の5つであるものとする。A社が提供するアプリケーションは、アプリA1、アプリA2、及びアプリA3の3つであるとする。B社が提供するアプリケーションは、アプリB1、アプリB2、及びアプリB3の3つであるとする。C社が提供するアプリケーションは、アプリC1、アプリC2、及びアプリC3の3つであるとする。D社が提供するアプリケーションは、アプリD1の1つであるとする。E社が提供するアプリケーションは、アプリE1、及びアプリE2の2つであるとする。
図1は、本実施形態による広告システムの概要を説明する説明図である。本実施形態による広告システムは、送客元アプリの利用に起因してリワード広告(アプリ一覧)が表示されるシステムを例としている。
ここで、送客元アプリの利用に起因してリワード広告(アプリ一覧)が表示される一例として、利用中(実行中)の送客元アプリにおいてユーザがリワード広告を表示させるための所定の操作をしたことに応じてリワード広告(アプリ一覧)が表示されることがあげられる。所定の操作とは、例えば、広告を表示させるための操作子としてのアイコンに対するユーザのクリック操作又はタップ操作等である。このアイコンは、例えば、送客元アプリの利用画面(例えば、ゲーム画面)に表示される。また、送客元アプリの利用に起因してリワード広告(アプリ一覧)が表示される他の例としては、送客元アプリが起動したことに応じて、無条件でリワード広告(アプリ一覧)が表示されることがあげられる。なお、本実施形態による広告システムにおいて、リワード広告(アプリ一覧)は、送客元アプリの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるものであってもよい。つまり、リワード広告(アプリ一覧)は、送客元アプリの利用に加えて、さらに所定の条件が充足したことに起因して表示される場合も含む。例えば、送客元アプリが起動した場合(送客元アプリの利用の一例)に、ユーザ端末で表示される広告を制御する管理サーバの判断(所定の条件の充足の一例)により、特定の期間にリワード広告(アプリ一覧)が表示されてもよいし、所定の期間(例えば、1日)内にリワード広告(アプリ一覧)が表示される回数が制限されてもよい。
図1に示すように、ユーザ端末で利用されているアプリA1(送客元アプリ)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示されたリワード広告(アプリ一覧)に対して、アプリB1(送客先アプリ)の広告をクリック(選択)したことに基づいて、当該ユーザ端末にアプリB1(送客先アプリ)が導入され、アプリA1からアプリB1への送客が行われた場合、アプリA1においてユーザが利用できる報酬(例えば、アプリA1がゲームの場合にはゲームで利用できるアイテム等)が付与される。また、この送客が行われたことにより、アプリA1において表示されたアプリB1のリワード広告に基づく成果が達成されたものとして、アプリA1及びアプリB1のそれぞれに対して、送客への貢献度合いを示す評価値(以下「送客評価値」という)が加点又は減点される。例えば、送客に貢献したアプリA1に対する送客評価値が加点(+1)され、送客された側のアプリB1に対する送客評価値が減点(−1)される。例えば、送客評価値は、送客元となる回数が多いほど高くなり、送客先となる回数が多いほど低くなり、送客元となる回数と送客先となる回数が同等であるほど「0」に近づく。なお、以下の説明において、リワード広告のことを単に「広告」とも呼ぶ。
本実施形態による広告システムでは、アプリケーションの提供元ごとの送客評価値に基づいて、広告の表示を制御する。具体的には、アプリ一覧において、送客評価値の最も大きい提供元のアプリケーションの広告を先頭にして、送客評価値の大きい提供元の順に広告が並べて表示される。
図2は、送客評価値の一例を示す図である。この図では、アプリケーションの提供元単位でグループを構成し、グループごとに、同一の提供元が提供している一または複数のアプリケーションのそれぞれの送客評価値と、それぞれの送客評価値の合計とを示している。ここで、アプリケーションごとの送客評価値を「個別送客評価値」と呼び、同一のグループに属する個別送客評価値に基づいたグループの評価値を「グループ送客評価値」と呼ぶ。この例では、グループ送客評価値として、同一のグループに属する個別送客評価値の合計値としている。図2の例では、グループ送客評価値の合計が最も大きい提供元はA社であり、以下大きい順にB社、C社、D社、E社となっている。この場合、アプリ一覧には、A社のアプリケーションの広告が先頭に表示され、以下、B社、C社、D社、E社の順にそれぞれのアプリケーションの広告が表示される。
ここで、図2の例では、アプリ一覧において先頭に広告が表示されるA社の中で個別送客評価値が最も大きいのは、アプリA1である。アプリA1の送客への貢献度が最も高いため、アプリA1の広告がアプリ一覧の先頭に表示されるのが望ましい。しかしながら、送客への貢献度が高いアプリA1は、既に導入済みであることが多く、アプリA1を導入済みのユーザ端末では、アプリA1は送客先アプリとなる対象(候補)とはならない。この場合、例えば、アプリA1を提供するA社のアプリA2がユーザ端末に導入されたことがなければ先頭に表示される。
図3は、ユーザ端末において表示されるアプリ一覧の表示例を示す図である。画面G10には、図2に示す送客評価値に基づいて、画面G10の上側(先頭)から下側に向かって広告P11、広告P12、広告P13、広告P14、広告P15の順に並んだアプリ一覧が表示されている。また、広告P11、広告P12、広告P13、広告P14、広告P15のそれぞれには、各広告のアプリケーションの名称とアイコン画像(アイコンP21、アイコンP22、アイコンP23、アイコンP24、アイコンP25)とが表示されている。これら広告P11〜P15は、ユーザによるクリック操作又はタップ操作等を受け付ける操作子として表示される。
広告P11は、A社のアプリケーションのうち未導入(ユーザ端末にインストールされたことがない)且つアプリA1の次に送客評価値の大きいアプリケーション(ここでは、アプリA2)の広告である。広告P12は、B社のアプリケーションのうち未導入且つ最も送客評価値の大きい(ここでは、アプリB1)の広告である。広告P13は、C社のアプリケーションのうち未導入且つ最も送客評価値の大きいアプリケーション(ここでは、アプリC3)の広告である。広告P14は、D社の未導入のアプリケーション(ここでは、アプリD1)の広告である。広告P15は、E社のアプリケーションのうち未導入且つ最も送客評価値の大きいアプリケーション(ここでは、アプリE1)の広告である。
なお、アプリ一覧には、図3に示すようにA社、B社、C社、D社、及びE社のそれぞれのアプリケーションの広告P11〜P15が表示されてもよいし、送客評価値の大きい方の一部の提供元の広告に限定して(例えば、上位3社の広告P11〜P13)表示されてもよい。また、それぞれのアプリケーションの広告P11〜P15が一つの画面に同時に表示されずに、一部のアプリケーションの広告が一つの画面に同時に表示されてもよい。この場合、画面のスクロールによって表示されるアプリケーションの広告が変更されてもよい。画面をスクロールさせてそれぞれのアプリケーションの広告P11〜P15が表示される場合であっても、例えば、先頭のアプリケーションの広告だけは、スクロールされずに固定表示されるようにしてもよい。なお、固定表示される対象の広告は先頭だけに限定されない。さらに、アプリ一覧には、導入済みのアプリケーションの広告が、未導入のアプリケーションの広告と区別されて表示されてもよい。例えば、導入済みのアプリケーションの広告には、導入済みであることを示す情報、又は送客先アプリとして選択できないことを示す情報が対応付けられて表示されてもよい。また、導入済みのアプリケーションの広告は、送客先アプリとなる対象(候補)のアプリケーションの広告と区別可能なように、別の欄に表示されてもよい。
なお、図3に示す画面G10に表示されるアプリ一覧は、例えば、ユーザ端末においてブラウザ機能によって表示されるWebページとして提供される。以下の説明において、アプリ一覧が掲載されたWebページを、「アプリ一覧ページ」とも呼ぶ。
このようにすることで、例えば、A社の送客評価値が高く、且つアプリA1を導入済みのユーザが多い場合であっても、アプリA1を導入済みのユーザ端末において、例えば、アプリA2のように、A社の他のアプリケーションをアプリ一覧に表示させることができる。よって、本実施形態による広告システムでは、アプリケーション間で送客を行う場合に、グループ送客評価値に基づいて、同一のグループに属するアプリケーションの中からアプリ一覧に表示させるアプリケーションを選択可能になる。例えば、同一のグループに属するアプリケーションの中からユーザ端末に既に導入済みであるアプリケーションを除外した残りのアプリケーションのうちからアプリケーションを選択可能になる。したがって、本実施形態によれば、アプリケーションを提供している提供元にとって送客に結びつく効果的な広告の表示を行うことが可能となる。
なお、上述の説明では、ユーザ端末において、送客元アプリに表示された広告に基づいて送客先アプリが導入されたことをもって、広告に基づく成果が達成されたもの(成果達成条件が充足された)として送客評価値を更新(加点又は減点)するものとしたが、送客評価値を更新するための成果達成条件としてはこれに限られるものではない。成果達成条件として、例えば、成果達成条件(1)アプリ一覧ページにおいて送客先アプリの広告を選択、成果達成条件(2)送客先アプリの導入(ユーザ端末へインストールされた後の初回起動)、成果達成条件(3)送客先アプリの継続利用(例えば、ゲームであればチュートリアルの終了やレベル「30」の達成等)、成果達成条件(4)送客先アプリにおける課金利用があげられる。さらに、成果達成条件として、成果達成条件(1)〜(4)から2以上を組み合わせたものでもよい。これらの成果達成条件のうち、成果達成条件(1)は、リワード広告(アプリ一覧)に基づく所定の成果が達成されたことの一例であり、成果達成条件(2)〜(4)は、リワード広告に掲載されている広告に示される送客先アプリに基づく所定の成果が達成されたことの一例である。
〔2.広告システム1の構成例〕
次に、本実施形態による広告システム1の構成について詳しく説明する。
図4は、本実施形態による広告システム1の構成の一例を示す概略構成図である。広告システム1は、複数のユーザ端末10−N(Nは正の整数。ユーザ端末10−1、ユーザ端末10−2、・・・)と、アプリサーバ30と、アプリサーバ40と、管理サーバ50と、備えており、これらはネットワークNを介して通信可能に接続される。また、複数のユーザ端末10−Nのそれぞれは、ネットワークNを介して、外部のアプリストア70に接続される。ここで、複数のユーザ端末10−Nは同様の構成であるので、特に区別しない場合には、「−1」、「−2」等の記載を省略してユーザ端末10として説明する。
ユーザ端末10は、ユーザによって使用される端末装置であり、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、通信機能付きゲーム機などが用いられる。ここでは、ユーザ端末10はスマートフォンであるとして説明する。
ネットワークNは、例えば、携帯電話網、PHS(Personal Handy-phone System)網、VPN(Virtual Private Network)網、専用通信回線網、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、PSTN(Public Switched Telephone Network;公衆交換電話網)など、またはこれらの組み合わせによって構成される通信ネットワークである。
アプリサーバ30及びアプリサーバ40は、ユーザ端末10に導入されるアプリケーションに対応するサーバ装置である。ここでは、アプリサーバ30は、A社の提供するアプリA1に対応するサーバ装置である。一方、アプリサーバ40は、B社の提供するアプリB1に対応するサーバ装置である。例えば、ユーザ端末10に導入されたアプリA1がゲームである場合、アプリA1のゲームをプレイするユーザに対応したユーザ情報をアプリサーバ30に送信したり、ゲームのプレイ中に必要なゲーム情報をアプリサーバ30から取得したりする。つまり、アプリサーバ30は、ユーザ情報やゲーム情報などを管理する、なお、ここではアプリサーバとして、アプリサーバ30及びアプリサーバ40のみを図示しているが、アプリケーションの提供元ごと又はアプリケーションごとにアプリサーバが備えられている。
また、ユーザ端末10に導入されるアプリケーションは、例えば、ネイティブ型のアプリケーションであってもよいし、クラウド型やWeb型のアプリケーションであってもよい。ネイティブ型のアプリケーションとは、アプリケーションのプログラムがユーザ端末10にインストールされることにより、インストールされたプログラムに基づいてユーザ端末10がアプリケーションに関する処理(例えば、ゲームの処理)を行うアプリケーションのことをいう。また、クラウド型やWeb型のアプリケーションとは、アプリケーションのプログラム(全部又は一部)がユーザ端末10にインストールされていなくとも、アプリサーバがアプリケーションに関する処理(例えば、ゲームの処理)を行うことで、ユーザ端末10からアプリサーバにアクセスして利用することができるアプリケーションのことをいう。ここでは、ユーザ端末10に導入されるアプリケーションは、ネイティブ型のアプリケーションであるとして説明する。
管理サーバ50は、本実施形態による広告システム1において、アプリケーションの提供元の間での送客の貢献度合いに応じてリワード広告の表示を制御する広告制御処理を行う。管理サーバ50は、広告制御処理の一つとして、広告システム1に対応しているアプリケーションの広告情報を管理する。また、管理サーバ50は、広告制御処理の一つとして、ユーザ端末10において送客元アプリから送客先アプリへの送客に関する情報を取得して管理し、アプリケーションの提供元の間での送客の貢献度合いに応じてリワード広告に表示させる広告を決定する。
アプリストア70は、ユーザ端末10にインストール可能なアプリケーションをダウンロード可能なオンラインストアを提供するサーバ装置である。ユーザは、自身のユーザ端末10からネットワークNを介してアプリストア70に接続して所望のアプリケーションを有料または無料で購入することにより、購入したアプリケーションを自身のユーザ端末10にダウンロードしてインストールすることができる。
〔3.ユーザ端末10の構成例〕
次に、図5を参照して、ユーザ端末10のハードウェア構成を説明する。
図5は、本実施形態によるユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示す概略構成図である。この図に示すように、ユーザ端末10は、入力部11と、表示部12と、端末通信部13と、端末記憶部14と、端末制御部15とを備えている。
入力部11は、ユーザの操作に応じてユーザの操作入力を受付ける入力デバイスである。入力部11には、例えば、キーボードやボタン、タッチパネル、マウス、マイクロホン等を適用できる。
表示部12は、アプリケーションの利用画面を表示する表示デバイスであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等を適用できる。なお、アプリケーションの利用画面は、表示部12の表示領域の一部又は全部を用いて表示される。つまり、表示部12の表示領域が広い場合には、複数のアプリケーションの利用画面が表示されるようになっていてもよい。アプリケーションの利用画面には、画像や文字等の情報が表示される。なお、利用画面は「ページ」又は「ウィンドウ」とも呼ぶ。入力部11と表示部12とは一体に構成されてユーザからの操作入力を受け付けるタッチパネルとして適用することもできる。
端末通信部13は、ネットワークNを介して管理サーバ50、アプリサーバ30、アプリサーバ40、又はアプリストア70と通信する。
端末記憶部14は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュROM、HDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体またはこれらの組合せを用いて構成され、ユーザ端末10が備える各部を制御するためのプログラム(例えば、端末制御部15に基本動作を行わせるためのOS(Operating System))、インストールされたアプリケーションのプログラム、各種情報等を記憶する。なお、端末記憶部14は、ユーザ端末10にインストールされた各アプリケーションからアクセスできる共有エリア(以下「アプリ間共有エリア」という)を有している。
端末制御部15は、ユーザ端末10の制御中枢として機能するCPU(Central Processing Unit)等の情報処理装置を備えており、ユーザ端末10が備える各部を制御する。例えば、端末制御部15は、端末記憶部14に記憶されているOSに基づく基本動作の処理を実行するとともに、インストールされているアプリケーションのプログラムに基づく処理を実行する。また、端末制御部15は、OS上で動作可能な各種のアプリケーション(Webブラウザや、アプリストア70が提供するオンラインストアのストアページを表示させるアプリケーション等)の機能をOSを介して実行する処理を行う。
また、本実施形態においてユーザ端末10にインストールされる広告システム1に対応したアプリケーションには、例えば、広告システム1で行われる広告制御に対応するためのプログラム(以下「SDK(Software Development Kit)」という)が組み込まれている。このSDKは、例えば、ユーザ端末10にインストールされたアプリケーションと管理サーバ50とを仲介するためのAPI(Application Programming Interface)の集合体で構成されている。ここで、各アプリケーションが送客元にも送客先にもなり得るため、送客元アプリに組み込まれるSDKと、送客先アプリに組み込まれるSDKとのいずれもが、送客元としての機能と送客先としての機能との両方を備えた構成である。
なお、広告システム1に対応するアプリケーションの中には、送客先アプリにはならないアプリケーションがあってもよい。送客先アプリにはならないアプリケーションには、送客元としての機能のみを備えたSDKが組み込まれてもよいし、送客元としての機能と送客先としての機能との両方を備えたSDKが組み込まれて送客先としての機能が禁止されるようにしてもよい。例えば、アプリケーションによるサービスの提供が終了することが決まっていて送客される必要がないようなアプリケーションは、送客先としての機能を具備しないようにしてもよい。
また、広告システム1に対応するアプリケーションの中には、送客元アプリにはならないアプリケーションがあってもよい。送客元アプリにはならないアプリケーションには、送客先としての機能のみを備えたSDKが組み込まれてもよいし、送客元としての機能と送客先としての機能との両方を備えたSDKが組み込まれて送客元としての機能が禁止されるようにしてもよい。例えば、アプリケーションによるサービスの提供が開始したばかりで当該アプリケーションから送客させないようにするアプリケーションは、送客元としての機能を具備しないようにしてもよい。
このように、管理サーバ50は、広告システム1で行われる広告制御を、アプリケーションに組み込まれるSDKを介して行うように構成したので、SDKを組み込み可能なアプリケーションとして構成することで、容易に広告システム1に対応するアプリケーションとすることができる。なお、SDKが予め組み込まれているアプリケーションがダウンロード可能に提供されてもよいし、インストールされているアプリケーションに対して後から組込み可能なSDKが提供されてもよい。
次に、図6を参照して、本実施形態によるユーザ端末10において、端末制御部15がアプリケーションに組み込まれているSDKに基づいて実行する処理の機能構成を説明する。
図6は、本実施形態によるユーザ端末10の機能構成の一例を示す概略構成図である。
ユーザ端末10は、機能構成として、初期化処理部110と、広告要求部120と、広告取得部130と、表示制御部140と、送客情報通知部150と、成果地点到達情報通知部160と、を備えている。
初期化処理部110は、ユーザ端末10にインストールされているアプリケーションが起動すると初期化処理を実行する。具体的には、初期化処理部110は、識別情報取得部111と、インストール通知部112とを備えている。この初期化処理では、初期化処理部110は、ユーザ端末10にインストールされたアプリケーションの初回起動時に、識別情報取得部111及びインストール通知部112の機能を実行する。また、初期化処理部110は、一度初期化処理が正常に終了した以降のアプリケーションの起動時には、初期化済みであることを確認し、識別情報取得部111及びインストール通知部112の機能を実行せずに終了する。
識別情報取得部111は、広告システム1においてユーザ端末10ごとに設定される情報であって、そのユーザ端末10を一意に識別可能な情報である識別情報(以下「識別ID」という)を取得する。例えば、識別情報取得部111は、擬似乱数列を生成し、生成した擬似乱数列を用いて他のユーザ端末10に対応する識別IDとは重複しないように識別IDを生成して取得する。また、識別情報取得部111は、取得した識別IDを、ユーザ端末10にインストールされたいずれのアプリケーションからも参照可能なように端末記憶部14のアプリ間共有エリアに記憶させる。
なお、識別情報取得部111は、広告システム1に対応するアプリケーションのうちの最初にユーザ端末10にインストールされたアプリケーションの初回起動時に、識別IDを取得する。そして、識別情報取得部111は、識別IDを一旦取得した後は、端末記憶部14のアプリ間共有エリアに記憶されている識別IDを利用する。
インストール通知部112は、ユーザ端末10にアプリケーションがインストールされたて起動した場合に、当該アプリケーションがインストールされて起動したことを示すインストール通知情報を管理サーバ50に対して送信する。ここで、上述のインストール通知情報には、例えば、インストールされたアプリケーションを特定可能なアプリ識別情報(以下「アプリID」という)と、ユーザ端末10に対応する識別IDとが含まれる。なお、アプリIDと識別IDの一方または両方は、このインストール通知情報に含まれずに、他のタイミングで管理サーバ50に対して送信されるようにしてもよい。
また、インストール通知部112は、ユーザ端末10にインストールされたアプリケーションを利用するユーザのユーザ情報(以下「アプリユーザID」という)をインストール通知情報にさらに含めて管理サーバ50に対して送信してもよい。これにより、このインストール通知情報を取得した管理サーバ50は、インストールされたアプリケーションにおけるアプリユーザIDと識別IDとを関連付けて管理することができる。なお、アプリユーザIDは、このインストール通知情報に含まれずに、他のタイミングで管理サーバ50に対して送信されるようにしてもよい。
広告要求部120は、送客元アプリ(例えばアプリA1)の利用に起因して、リワード広告を要求する広告要求情報を管理サーバ50に対して送信する。例えば、利用中(実行中)の送客元アプリにおいてユーザがリワード広告を表示させるための所定の操作をしたことに応じて、広告要求部120は、広告要求情報を管理サーバ50に対して送信する。この広告要求情報には、例えば、送客元アプリのアプリIDと、ユーザ端末10に対応する識別IDとが含まれる。なお、送客元アプリのアプリIDと識別IDの一方または両方は、この広告要求情報に含まれずに、他のタイミングで管理サーバ50に対して送信されるようにしてもよい。
広告取得部130は、広告要求部120が送信した広告要求情報に応じて管理サーバ50から送信されるリワード広告を取得する。例えば、広告取得部130は、送客先アプリとして選択可能なアプリケーションがリスト型に表示されるアプリ一覧を、リワード広告として管理サーバ50から取得する。具体的には、管理サーバ50は、ユーザ端末10で利用されている(実行されている)送客元アプリから広告要求情報を取得すると、リワード広告として表示されるアプリケーションの広告を選択してアプリ一覧ページを生成する。広告取得部130は、生成されたアプリ一覧ページを管理サーバ50から取得して表示制御部140に引き渡す。
表示制御部140は、広告取得部130が取得したアプリ一覧ページを表示部12に表示させる(図3参照)。例えば、表示制御部140は、送客元アプリにより表示部12に表示されていた利用画面(例えば、ゲーム画面)の上に重ねたり切替えたりして、アプリ一覧ページを表示させる。
送客情報通知部150は、送客元アプリの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されたアプリ一覧ページに対するユーザの操作に応じて、アプリ一覧ページに掲載されているいずれかのアプリケーションの広告が選択されると、選択されたアプリケーションの広告に対応した送客先アプリへ送客元アプリから送客されることを示す送客情報を管理サーバ50に対して送信する。送客情報には、例えば、送客元アプリのアプリID(送客元情報)、送客先アプリのアプリID(送客先情報)、及びユーザ端末10に対応する識別IDが含まれる。なお、送客元アプリのアプリID、送客先アプリのアプリID、及び識別IDの一部または全部は、この送客情報に含まれずに、他のタイミングで管理サーバ50に対して送信されるようにしてもよい。
成果地点到達情報通知部160は、ユーザ端末10にインストールされたアプリケーションをユーザが利用することにより、当該アプリケーションの所定の成果地点に到達した場合、成果地点に到達したことを示す成果地点到達情報を、管理サーバ50に対して送信する。この成果地点到達情報には、例えば、ユーザ端末10に対応する識別IDと、所定の成果地点に到達したアプリケーションのアプリIDと、その成果地点を示す成果地点IDと、その成果地点に到達したことを示す到達情報とが含まれる。なお、アプリID、成果地点ID、及び識別IDの一部または全部は、この成果地点到達情報に含まれずに、他のタイミングで管理サーバ50に対して送信されるようにしてもよい。
ここで、アプリケーションの所定の成果地点とは、当該アプリケーションの継続利用により到達する成果地点(例えば、ゲームであればチュートリアルの終了やレベル「30」の達成等)である。なお、成果地点到達情報通知部160は、アプリケーションにおいて課金利用があったことに基づいて、成果地点到達情報を管理サーバ50に対して送信してもよい。これらの成果地点は、例えば、アプリケーションごとに設定されている。この設定は、例えば、各アプリケーションに対応するアプリサーバ(例えば、アプリサーバ30、アプリサーバ40等)に設定されてもよい。
なお、図6に示すユーザ端末10の機能構成のうち、例えば、初期化処理部110(識別情報取得部111、インストール通知部112)と、広告要求部120と、広告取得部130と、表示制御部140と、送客情報通知部150とが、送客元の機能構成に対応する。また、例えば、初期化処理部110(識別情報取得部111、インストール通知部112)と、成果地点到達情報通知部160とが、送客先の機能構成に対応する。
〔4.管理サーバ50の構成例〕
次に、図7を参照して、管理サーバ50のハードウェア構成を説明する。
図7は、本実施形態による管理サーバ50のハードウェア構成の一例を示す概略構成図である。管理サーバ50は、サーバ通信部51と、サーバ記憶部52と、サーバ制御部53と、を備えている。サーバ通信部51は、ネットワークNを介して、ユーザ端末10、アプリサーバ30、アプリサーバ40、又はアプリストア70と通信する。
サーバ記憶部52は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュROM、HDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体またはこれらの組合せを用いて構成され、各種情報を記憶する。なお、サーバ記憶部52は、外部に接続される外部記憶装置であってもよい。例えば、サーバ記憶部52は、管理サーバ50が備える各部を制御するためのプログラム(例えば、サーバ制御部53に基本動作を行わせるためのOS(Operating System))、広告制御処理を実行するための広告制御プログラム、アプリケーションの広告情報やユーザ端末10から取得する送客情報等の各種情報を記憶する。
サーバ制御部53は、管理サーバ50の制御中枢として機能するCPU(Central Processing Unit)等の情報処理装置を備えており、管理サーバ50が備える各部を制御する。例えば、サーバ制御部53は、サーバ記憶部52に記憶されているOSに基づく基本動作の処理を実行するとともに、広告制御プログラムに基づいて広告制御処理を実行する。
なお、アプリサーバ30、及びアプリサーバ40のハードウェア構成は、この管理サーバ50のハードウェア構成と同等とすることができ、上述したサーバ記憶部52に記憶される情報及びサーバ制御部53が実行する処理が、各サーバ装置に対応する情報及び処理となる。
次に、図8を参照して、本実施形態による管理サーバ50の機能構成について説明する。図8は、本実施形態による管理サーバ50の機能構成の一例を示す概略構成図である。
管理サーバ50は、サーバ制御部53が広告制御プログラム等に基づいて実行する機能として、管理部510と、成果達成情報取得部530と、送客評価部540と、広告情報処理部550と、ストア情報通知部560と、リワード処理部570と、を備えている。
〔4−1.サーバ記憶部52の構成〕
また、管理サーバ50のサーバ記憶部52は、アプリケーション情報記憶部521と、リワード情報記憶部522と、インストール情報記憶部523と、送客情報記憶部524と、成果地点到達情報記憶部525と、送客評価値記憶部526と、を備えている。なお、各記憶部が記憶する各種情報は、データベースのテーブル形式やJSON(JavaScript(登録商標)Object Notation)形式など、その情報の利用に適した形式で格納されていればよい。
アプリケーション情報記憶部521は、広告システム1に対応するアプリケーションに関する情報を記憶する。図9は、アプリケーション情報記憶部521に記憶されるアプリケーション情報テーブルTBL521の一例を示す図である。アプリケーション情報テーブルTBL521には、アプリIDと、グループIDと、当該アプリケーションの名称を示すアプリ名称と、アプリ説明と、アプリアイコン画像URL(Uniform Resource Locator)と、ストアURLと、広告除外フラグと、通知先URLと、が関連付けられて格納される。
アプリIDは、アプリケーションを識別する情報である。グループIDは、このアプリケーションが属するグループを識別する情報である。ここで、アプリケーションが属するグループとはアプリケーションを提供する提供元(会社)のことを指しており、グループIDにより示されるグループAがA社、グループBがB社、グループCがC社、グループDがD社、グループEがE社に対応する。アプリA1、アプリA2、及びアプリA3はA社に属しているため、アプリA1、アプリA2、及びアプリA3のそれぞれのアプリIDと、グループAのグループIDとが関連付けられている。アプリB1、アプリB2、及びアプリB3はB社に属しているため、アプリB1、アプリB2、及びアプリB3のそれぞれのアプリIDと、グループBのグループIDとが関連付けられている。アプリC1、アプリC2、及びアプリC3はC社に属しているため、アプリC1、アプリC2、及びアプリC3のそれぞれのアプリIDと、グループCのグループIDとが関連付けられている。
アプリD1はD社に属しているため、アプリD1のアプリIDと、グループDのグループIDとが関連付けられている。アプリE1、及びアプリE2はE社に属しているため、アプリE1、及びアプリE2のそれぞれのアプリIDと、グループEのグループIDとが関連付けられている。
アプリ名称は、アプリケーションの名称(タイトル)を示す情報である。アプリ説明は、アプリケーションに関する詳細情報(アプリケーションの機能や価格等)を説明する情報である。アプリアイコン画像URLは、アプリケーションのアイコン画像のリンク先を示すURLである。ストアURLは、アプリストア70が提供するオンラインストアのアプリケーションをダウンロード可能なストアページのURLである。これらアプリ名称、アプリ説明、アプリアイコン画像URL(又はリンク先のアイコン画像)等の情報は、アプリ一覧に掲載されるアプリケーションの広告で利用される広告情報である。
広告除外フラグは、アプリ一覧に掲載される広告から除外するか否かを設定するフラグ情報である。例えば、アプリ一覧に掲載される広告から除外しない場合、広告除外フラグには除外しないことを示すフラグ情報(例えば、「0」)が設定される。一方、アプリ一覧に掲載される広告から除外する場合、広告除外フラグには除外することを示すフラグ情報(例えば、「1」)が設定される。ここで、アプリ一覧に掲載される広告から除外するアプリケーションとは、送客先アプリにはならないアプリケーションであって、例えば、アプリケーションによるサービスの提供が終了することが決まっていて、送客される必要がないようなアプリケーションである。
また、通知先URLは、リワード処理において、報酬付与先となるアプリケーションのアプリサーバのURLであって、例えば、アプリA1にはアプリA1に対応するアプリサーバ30のURLが設定される。
なお、これらのアプリケーション情報は、例えば、アプリストア70からダウンロード可能になる前に設定されてアプリケーション情報記憶部521に記憶される。また、一旦設定された後に各情報の変更も可能である。
リワード情報記憶部522は、アプリケーションごとの報酬内容に関するリワード情報を記憶する。リワード情報には、アプリケーションで付与される報酬内容を識別する情報(例えば、報酬として付与されるアイテムのアイテムID)と、その報酬の名称及び数量等が、アプリケーションのアプリIDとが関連付けられている。
インストール情報記憶部523は、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリ、又は送客先アプリから送信されて管理サーバ50が取得したインストール通知情報に基づいて、そのインストール通知情報を送信したアプリケーションがユーザ端末10にインストールされたことを示すインストール管理情報を記憶する。例えば、インストール管理情報には、取得したインストール通知情報に基づいて、識別IDと、アプリIDと、アプリユーザIDとが関連付けられる。
ここで、広告システム1による広告を介さずにアプリケーションがインストールされた場合と、広告システム1による広告を介してインストールされた場合とのいずれでも、ユーザ端末10で実行されたアプリケーションからインストール通知情報が送信され、そのインストール通知情報に基づくインストール管理情報がインストール情報記憶部523に記憶される。よって、一旦インストールしたアプリケーションをアンインストールした後に再びインストールしても、当該アプリケーションのインストール管理情報がインストール情報記憶部523に記憶されているので、管理サーバ50は、2重に送客評価値を更新したり報酬を付与したりすることを防止できる。
送客情報記憶部524は、ユーザ端末10から送信されて管理サーバ50が取得した送客情報に基づいて送客管理情報を記憶する。例えば、送客管理情報には、管理サーバ50が取得した送客情報に基づいて、送客元アプリのアプリID(送客元情報)、送客先アプリのアプリID(送客先情報)、及びユーザ端末10に対応する識別IDと、が関連付けられる。
成果地点到達情報記憶部525は、ユーザ端末10で実行されている送客先アプリから送信されて管理サーバ50が取得した成果地点到達情報に基づいて、成果地点到達管理情報を記憶する。例えば、成果地点到達管理情報には、管理サーバ50が取得した成果地点到達情報に基づいて、ユーザ端末10に対応する識別IDと、成果地点に到達したアプリケーションのアプリIDと、成果地点を示す成果地点IDと、成果地点に到達したことを示す到達情報とが関連付けられる。
この成果地点到達管理情報は、送客情報記憶部524に記憶された送客管理情報の送客先アプリのアプリIDに対応する成果地点到達情報をユーザ端末10で実行されている送客先アプリから取得したときに、新たなレコードが生成されて成果地点到達情報記憶部525に記憶される。なお、成果地点が複数ある場合には、成果地点到達管理情報は、一つの送客先アプリに対して複数のレコードが生成されて成果地点到達情報記憶部525に記憶される。
送客評価値記憶部526は、送客評価値を更新するための成果達成条件に基づいて、更新される送客評価値を記憶する。この成果達成条件とは、前述したように例えば、成果達成条件(1)〜(4)等のいずれか一つ又は2以上を組み合わせたものである。
例えば、送客評価値記憶部526は、送客評価値として、グループ送客評価値と個別送客評価値とを記憶する。
図10は、送客評価値記憶部526に記憶される送客評価値テーブルTBL526の一例を示す図である。送客評価値テーブルTBL526には、グループIDと、当該グループIDが示すグループに対するグループ送客評価値と、グループIDが示すグループに属するアプリケーションのアプリIDと、当該アプリIDが示すアプリケーションに対する個別送客評価値と、が関連付けられて格納される。
例えば、アプリA1のアプリIDとアプリA1の個別送客評価値(PA1)とが関連付けられている。アプリA2のアプリIDとアプリA2の個別送客評価値(PA2)とが関連付けられている。アプリA3のアプリIDとアプリA3の個別送客評価値(PA3)とが関連付けられている。そして、これらのアプリA1、A2、A3のアプリIDと個別送客評価値PA1、PA2、PA3は、グループAのグループIDと、グループAのグループ送客評価値(PA)と関連付けられている。
同様に、アプリB1のアプリIDとアプリB1の個別送客評価値(PB1)とが関連付けられている。アプリB2のアプリIDとアプリB2の個別送客評価値(PB2)とが関連付けられている。アプリB3のアプリIDとアプリB3の個別送客評価値(PB3)とが関連付けられている。そして、これらのアプリB1、B2、B3のアプリIDと個別送客評価値PB1、PB2、PB3は、グループBのグループIDと、グループBのグループ送客評価値(PB)と関連付けられている。
また、グループC、D、Eについても同様に、グループのグループIDと、当該グループのグループ送客評価値と、当該グループに属するアプリケーションのアプリIDと、当該アプリケーションの個別送客評価値とが関連付けられている。
なお、送客評価値記憶部526は、送客評価値を更新するための成果達成条件ごとに、送客評価値を加点又は減点する量(点数)を記憶してもよい。
〔4−2.管理部510の構成〕
図8に戻り、管理部510は、サーバ記憶部52に記憶される各種情報を管理する。各種情報とは、上述した、アプリケーション情報記憶部521、リワード情報記憶部522、インストール情報記憶部523、送客情報記憶部524、成果地点到達情報記憶部525、及び送客評価値記憶部526に記憶されている各種情報である。一例として、管理部510は、複数のグループのそれぞれに属する一又は複数のアプリケーションのそれぞれに関連付けられた広告情報を管理する。
例えば、管理サーバ50が備える、成果達成情報取得部530、送客評価部540、広告情報処理部550、ストア情報通知部560、及びリワード処理部570は、管理部510を介して、サーバ記憶部52が備える各部に各種情報を記憶させたり、サーバ記憶部52が備える各部に記憶されている各種情報を参照又は読み出したりする。
なお、以下では説明を容易にするために、サーバ記憶部52が備える各部に対する処理の記述において、管理部510を介することを省略して記述する。
〔4−3.成果達成情報取得部530の構成〕
成果達成情報取得部530は、インストール通知取得部531と、送客情報取得部532と、成果地点到達情報取得部533と、を備えている。
インストール通知取得部531は、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリ、又は送客先アプリから送信されたインストール通知情報を取得する。このインストール通知情報には、前述したように例えば、ユーザ端末10に対応する識別IDと、このインストール通知情報を送信したアプリケーションのアプリIDとが含まれている。また、このインストール通知情報には、さらにアプリケーションのアプリユーザIDが含まれてもよい。そして、インストール通知取得部531は、取得したインストール通知情報に基づくインストール管理情報をインストール情報記憶部523に記憶させる。また、インストール通知取得部531は、取得したインストール通知情報を送客評価部540に引き渡す。
送客情報取得部532は、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリから送信された送客情報を取得する。この送客情報には、前述したように例えば、送客元アプリのアプリID(送客元情報)、送客先アプリのアプリID(送客先情報)、及びユーザ端末10に対応する識別IDが含まれる。また、送客情報取得部532は、取得した送客情報を送客評価部540に引き渡す。なお、送客評価部540の機能について詳しくは後述するが、送客情報取得部532が取得した送客情報は、送客評価部540を介して送客情報記憶部524に送客管理情報として記憶される。これは、既に取得済みの送客情報と同一の送客元アプリから送客先アプリへの送客情報の取得があった場合に、送客評価部540が2重に送客評価値を更新しないようにするためである。つまり、送客評価部540は、送客情報取得部532が送客情報を取得した場合、その送客情報を一旦受け取ってから送客情報記憶部524に送客管理情報として記憶させるため、その送客情報と同一の送客情報に基づく送客管理情報が、その送客情報を取得する前に送客情報記憶部524に記憶されているか否かを判定することができる。よって、送客評価部540は、この判定結果に基づいて、同一の送客情報の取得に対して2重に送客評価値を更新しないようにすることができる。
成果地点到達情報取得部533は、ユーザ端末10で実行されている送客先アプリから送信された成果地点到達情報を取得する。この成果地点到達情報には、前述したように例えば、ユーザ端末10に対応する識別IDと、成果地点に到達したアプリケーションのアプリIDと、成果地点を示す成果地点IDと、この成果地点に到達したことを示す到達情報とが含まれる。そして、成果地点到達情報取得部533は、取得した成果地点到達情報に基づく成果地点到達管理情報を成果地点到達情報記憶部525に記憶させる。また、成果地点到達情報取得部533は、取得した成果地点到達情報を送客評価部540に引き渡す。
〔4−4.送客評価部540の構成〕
送客評価部540は、個別評価部541と、グループ評価部542と、を備えている。
個別評価部541は、ユーザ端末10における送客元アプリの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるリワード広告(アプリ一覧)、及び当該リワード広告に掲載されている広告に示される送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、送客元アプリを評価する。
個別評価部541は、前述したように例えば、成果達成条件(1)〜(4)等のいずれか一つ又は2以上を組み合わせた成果達成条件に基づいて、送客元アプリを評価する。以下、成果達成条件(1)〜(4)のそれぞれに対応する個別評価部541の機能を説明する。
成果達成条件(1):アプリ一覧ページにおいて送客先アプリの広告を選択
個別評価部541は、送客情報取得部532から送客情報を受け取った場合、送客情報を受け取ったことに基づいて、送客情報により特定される送客元アプリに対する個別送客評価値を増加(例えば、+1)させる。具体的には、個別評価部541は、送客情報を受け取った場合、送客情報記憶部524に記憶されている送客管理情報を参照して、受け取った送客情報と同一の送客元アプリから送客先アプリへの送客情報を同一のユーザ端末10から取得済みであるか否かを判定する。そして、個別評価部541は、上記同一の送客情報を取得済みでないと判定した場合、送客元アプリに対する個別送客評価値を増加(例えば、+1)させる。例えば、個別評価部541は、送客評価値記憶部526に記憶されている送客元アプリに対する個別送客評価値を、増加(例えば、+1)させた値に更新する。
一方、個別評価部541は、上記同一の送客情報を取得済みであると判定した場合、送客元アプリに対する個別送客評価値を更新しない。これにより、同一の送客元アプリから送客先アプリが選択された場合に個別送客評価値の更新が2重に行われないようにすることができる。
このように、個別評価部541は、送客評価値を更新するための成果達成条件として、アプリ一覧ページにおいて送客先アプリの広告が選択されたことに基づいて、送客元アプリに対する個別送客評価値を更新してもよい。
成果達成条件(2):送客先アプリの導入
また、個別評価部541は、インストール通知取得部531からインストール通知情報を受け取った場合、送客情報記憶部524に記憶されている送客管理情報を参照して、受け取ったインストール通知情報に対応する送客管理情報が送客情報記憶部524に記憶されているか否かを判定する。ここで、インストール通知情報に対応する送客管理情報とは、インストール通知情報により特定されるアプリケーションが送客先アプリであって、且つインストール通知情報により特定されるユーザ端末10で実行されている送客元アプリから送信された送客情報に基づいた情報である。そして、個別評価部541は、受け取ったインストール通知情報に対応する送客管理情報が送客情報記憶部524に記憶されていると判定した場合、この送客管理情報により特定される送客元アプリに対する個別送客評価値を増加(例えば、+1)させる。例えば、個別評価部541は、送客評価値記憶部526に記憶されている送客元アプリに対する個別送客評価値を、増加(例えば、+1)させた値に更新する。
一方、個別評価部541は、受け取ったインストール通知情報に対応する送客管理情報が送客評価値記憶部526に記憶されていないと判定した場合、送客元アプリに対する個別送客評価値を更新しない。これにより、リワード広告に基づいて送客された送客先アプリの導入を個別送客評価値の更新対象とすることができる。また、リワード広告とは関係なく送客先アプリが導入された場合には個別送客評価値の更新対象としないようにすることができる。
このように、個別評価部541は、送客評価値を更新するための成果達成条件として、ユーザ端末10に送客先アプリが導入(ユーザ端末10にインストールされた後に初回起動)されたことに基づいて、送客に貢献した送客元アプリに対する個別送客評価値を更新してもよい。
成果達成条件(3):送客先アプリの継続利用
個別評価部541は、成果地点到達情報取得部533から成果地点到達情報を受け取った場合、送客情報記憶部524に記憶されている送客管理情報を参照して、受け取った成果地点到達情報に対応する送客管理情報が送客情報記憶部524に記憶されているか否かを判定する。ここで、成果地点到達情報に対応する送客管理情報とは、成果地点到達情報により特定されるアプリケーションが送客先アプリであって、且つ成果地点到達情報により特定されるユーザ端末10で実行されている送客先アプリから送信された送客管理情報である。そして、個別評価部541は、受け取った成果地点到達情報に対応する送客管理情報が送客情報記憶部524に記憶されていると判定した場合、この送客管理情報により特定される送客元アプリに対する個別送客評価値を増加(例えば、+1)させる。例えば、個別評価部541は、送客評価値記憶部526に記憶されている送客元アプリに対する個別送客評価値を、増加(例えば、+1)させた値に更新する。
一方、個別評価部541は、受け取った成果地点到達情報に対応する送客管理情報が送客情報記憶部524に記憶されていないと判定した場合、送客元アプリに対する個別送客評価値を更新しない。これにより、リワード広告に基づいて導入された送客先アプリの継続利用(例えば、ゲームであればチュートリアルの終了やレベル「30」の達成等)を個別送客評価値の更新対象とすることができる。また、リワード広告とは関係なく導入されたアプリケーションの継続利用を個別送客評価値の更新対象としないようにすることができる。
このように、個別評価部541は、送客評価値を更新するための成果達成条件として、ユーザ端末10に導入された送客先アプリが継続利用されることに基づいて、送客に貢献した送客元アプリに対する個別送客評価値を更新してもよい。
成果達成条件(4):送客先アプリにおける課金利用
送客先アプリにおける課金利用を、送客先アプリの成果地点としてもよい。例えば、個別評価部541は、送客先アプリにおいて課金利用があったことに応じてユーザ端末10で実行されている送客先アプリから送信された成果地点到達情報に基づいて、送客に貢献した送客元アプリに対する個別送客評価値を更新してもよい。これにより、個別評価部541は、ユーザ端末10に導入された送客先アプリにおいて課金利用があったことに基づいて、送客に貢献した送客元アプリに対する個別送客評価値をさらに更新することもできる。
このように、個別評価部541は、送客評価値を更新するための成果達成条件として、ユーザ端末10に導入された送客先アプリにおける課金利用があったことに基づいて、送客に貢献した送客元アプリに対する個別送客評価値を更新してもよい。
なお、個別評価部541は、成果達成条件の種類に応じて、個別送客評価値に加点する点数を変更してもよい。例えば、個別送客評価値の加点を、送客先アプリの導入では+1とし、さらに送客先アプリにおける課金利用では+2としてもよい。このように、優良なユーザを送客先アプリへ送客した場合には、送客元アプリに対する個別送客評価値の加点を高くしてもよい。
また、個別評価部541は、ユーザ端末10における送客元アプリの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるリワード広告(アプリ一覧)、及び当該リワード広告に掲載されている広告に示される送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、送客元アプリを評価する。また、送客元アプリだけなく送客先アプリを評価してもよいし、送客元アプリに代えて送客先アプリを評価してもよい。
例えば、個別評価部541は、送客情報取得部532から送客情報を受け取った場合、受け取った送客情報と同一の送客元アプリから送客先アプリへの送客情報を同一のユーザ端末10から取得済みでない場合には、受け取った送客情報により特定される送客先アプリに対する個別送客評価値を減少(例えば、−1)させてもよい。
また、個別評価部541は、インストール通知取得部531からインストール通知情報を受け取った場合、受け取ったインストール通知情報に対応する送客管理情報が送客情報記憶部524に記憶されている場合には、送客先アプリに対する個別送客評価値を減少(例えば、−1)させてもよい。
また、個別評価部541は、成果地点到達情報取得部533から成果地点到達情報を受け取った場合、受け取った成果地点到達情報に対応する送客管理情報が送客情報記憶部524に記憶されている場合には、送客先アプリに対する個別送客評価値を減少(例えば、−1)させてもよい。
なお、個別送客評価値に対する加点又は減点の量(点数)は、+1、+2、−1等に限られるものではなく、管理サーバ50において任意に設定できる。
グループ評価部542は、ユーザ端末10における送客元アプリの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるリワード広告(アプリ一覧)、及び当該リワード広告に掲載されている広告に示される送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、送客元アプリが属するグループ(アプリケーションの提供元)を評価する。
例えば、グループ評価部542は、グループのグループ送客評価値を、そのグループに属するアプリケーションの個別送客評価値に基づいて算出し、送客評価値記憶部526に記憶されているグループ送客評価値を算出した値に更新する。具体的には、グループ評価部542は、グループのグループ送客評価値を、そのグループに属するアプリケーションの個別送客評価値の合計値として算出してもよい。例えば、グループ評価部542は、送客評価値記憶部526に記憶されているグループ送客評価値を、そのグループに属するアプリケーションの個別送客評価値の合計値に更新する。
図10に示す送客評価値テーブルTBL526を例にすると、例えば、グループ評価部542は、グループAのグループ送客評価値PAを、アプリA1の個別送客評価値PA1、アプリA2の個別送客評価値PA2、及びアプリA3の個別送客評価値PA3を合計した合計値とする(以下の数式1参照)。
PA=PA1+PA2+PA3 ・・・(数式1)
なお、グループ評価部542は、グループのグループ送客評価値を算出する場合、そのグループに属するアプリケーションの個別送客評価値の合計値とする以外にも様々な算出方法を適用することができる。例えば、グループ評価部542は、グループのグループ送客評価値を、そのグループに属するアプリケーションの個別送客評価値の最大値としてもよい。
図10に示す送客評価値テーブルTBL526を例にすると、例えば、グループ評価部542は、グループAのグループ送客評価値PAを、アプリA1の個別送客評価値PA1、アプリA2の個別送客評価値PA2、及びアプリA3の個別送客評価値PA3うちの最大値とする(以下の数式2参照)。
PA=MAX(PA1、PA2、PA3) ・・・(数式2)
ここで、MAX()は、()内の個別送客評価値の最大値を表す。
また、グループ評価部542は、グループのグループ送客評価値を、そのグループに属するアプリケーションのうちの一部の個別送客評価値に基づいて算出してもよい。例えば、グループ評価部542は、グループのグループ送客評価値を、そのグループに属するアプリケーションのうちの一部の個別送客評価値の合計としてもよい。一例として、グループのグループ送客評価値を、そのグループに属するアプリケーションの個別送客評価値のうちの最大値と2番目に大きい値との合計値とする(以下の数式3参照)。
PA=MAX(PA1、PA2、PA3)+NEXT(PA1、PA2、PA3) ・・・(数式3)
ここで、MAX()は、()内の個別送客評価値の最大値を表す。また、NEXT()は、()内の個別送客評価値の2番目に大きい値を表す。
このようにグループ送客評価値の算出方法としては、上述の数式1、数式2、又は数式3による算出方法を適用してもよいし、それ以外の様々な算出方法を適用してもよい。なお、本実施形態では、グループ送客評価値の算出方法として、グループに属するアプリケーションの個別送客評価値の合計値とするものとして説明する。
〔4−5.広告情報処理部550の構成〕
広告情報処理部550は、広告要求取得部551と、広告情報決定部552と、広告通知部553と、を備えている。
広告要求取得部551は、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリから送信された広告要求情報を取得し、取得した広告要求情報を広告情報決定部552に引き渡す。広告情報決定部552は、広告要求取得部551から広告要求情報を受け取った場合、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリの利用画面にリワード広告として表示させるアプリケーションを決定してアプリ一覧ページを生成する。例えば、広告情報決定部552は、ブラウザ機能により表示可能なHTML(Hyper Text Markup Language)形式で記述されたアプリ一覧ページのデータを生成する。広告通知部553は、広告情報決定部552が生成したアプリ一覧ページをユーザ端末10に対して送信する。
ここで、広告情報決定部552が、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリの利用画面にリワード広告として表示させるアプリケーションを決定してアプリ一覧ページを生成する機能について詳しく説明する。広告情報決定部552は、グループ評価部542が評価した評価結果に基づいて、複数のグループのうちのいずれかのグループを選択する。次に、広告情報決定部552は、選択したグループに属するいずれかのアプリケーションの広告を、ユーザ端末10に表示されるリワード広告として決定する。
例えば、広告情報決定部552は、アプリ一覧ページを生成する場合、グループ評価部542が評価した評価結果に基づいて、複数のグループのうちの一部又は全部を順位付けして選択する。具体的には、広告情報決定部552は、複数のグループのうちの一部又は全部を、グループ送客評価値の大きい順に順位付けして選択する。
また、広告情報決定部552は、順位付けして選択した各グループにおいて、各グループに属するアプリケーションのうちからアプリ一覧ページにリワード広告として表示させるアプリケーションを決定する。例えば、広告情報決定部552は、アプリ一覧ページの送信先のユーザ端末10に既に導入済みであるアプリケーションを除外した、残りのアプリケーションのうちから決定する。
ここで、グループ内において、導入済みのアプリケーションを除外した後の残りのアプリケーションが一つの場合には、そのアプリケーションがそのグループにおいてリワード広告として表示させるアプリケーションに決定される。
一方、グループ内において、導入済みのアプリケーションを除外した後にリワード広告の対象となるアプリケーションが複数ある場合には、広告情報決定部552は、その複数のアプリケーションのうちから、アプリ一覧ページにリワード広告として表示させるアプリケーションを決定する。例えば、広告情報決定部552は、個別送客評価値に基づいて、グループ内の複数のアプリケーションのうちから個別送客評価値の最も大きいアプリケーションに決定する。
ここで、各グループのグループ送客評価値及び各アプリケーションの個別送客評価値が図2に示す値であった場合を例にして、広告情報決定部552が生成するアプリ一覧ページの具体例を説明する。広告情報決定部552は、複数のグループのうちからグループ送客評価値の大きい順に、グループA(A社)、グループB(B社)、グループC(C社)、グループD(D社)、グループE(E社)の順に順位付けして選択する。
次に、広告情報決定部552は、順位付けして選択した各グループにおいてアプリ一覧ページにリワード広告として表示させるアプリケーションを、各グループ内で個別送客評価値の最も大きいアプリケーションに決定する。例えば、グループB、グループC、グループD、及びグループEでは、各グループ内で個別送客評価値の最も大きいアプリB1、アプリC3、アプリD1、及びアプリE1にそれぞれ決定される。また、グループAでは、ユーザ端末10にアプリA1が導入済みであるため、アプリA1の次に個別送客評価値の大きいアプリA2に決定される。そして、広告情報決定部552は、各グループにおいて決定したアプリケーションの広告を、順位付けしたグループの順に従って並べたアプリ一覧ページを生成する。例えば、広告情報決定部552は、上側(先頭)から下側に向かってアプリA2、アプリB1、アプリC3、アプリD1、アプリE1の順に並べたアプリ一覧ページを生成する(図3参照)。
このように、広告情報決定部552は、各グループに属するいずれかのアプリケーションの広告を、グループ送客評価値の大きい順に従って、上側(先頭)から下側に並べたリスト型の広告であるアプリ一覧ページを生成する。これにより、広告システム1では、送客に多く貢献しているアプリケーションの提供元が提供するいずれかのアプリケーションの広告を、ユーザ端末10においてアプリ一覧ページにおいて最も上に表示させることで、他のアプリケーションの広告よりも目立たせることができる。例えば、送客に最も多く貢献している提供元で、且つ最も多く貢献しているアプリケーションが既にユーザ端末10に導入済みであっても、そのアプリケーションの提供元の他のアプリケーションをユーザ端末10において目立つように表示させることができる。よって、アプリケーション間で送客を行う場合に、送客に多く貢献しているアプリケーションの提供元にとって送客に結びつく効果的な広告の表示ができないことを軽減することができる。
なお、広告情報決定部552は、アプリケーションの広告が目立つように表示させる方法としては、アプリ一覧ページにおいて最も上に表示させる方法に限らず、例えば、他のアプリケーションの広告よりも、最も大きく表示させるようにしてもよいし、最も長い時間表示させるようにしてもよいし、最も多くの回数で表示させるようにしてもよい。
〔4−6.ストア情報通知部560の構成〕
ストア情報通知部560は、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリから送信された送客情報を送客情報取得部532が取得すると、送客情報に含まれる送客先アプリのアプリIDに関連付けられているストアURLのストアページをユーザ端末10に送信する。
〔4−7.リワード処理部570の構成〕
リワード処理部570は、ユーザ端末10において、送客元アプリから送客先アプリへの送客が行われたことに基づいて、ユーザ端末10を利用するユーザに送客元アプリ、及び送客先アプリのうちの少なくとも一方における報酬が付与されるリワード処理を実行する。
例えば、リワード処理部570は、インストール通知取得部531がインストール通知情報を取得した場合、このインストール通知情報を送信したアプリケーションが送客先アプリとなっている送客管理情報が送客情報記憶部524に記憶されているか否かを判定する。そして、リワード処理部570は、このアプリケーションが送客先アプリとなっている送客管理情報が送客情報記憶部524に記憶されている場合には、このアプリケーションが広告システム1のリワード広告に起因して送客元アプリから送客された送客先アプリであると判定する。この場合、リワード処理部570は、送客元アプリから送客先アプリへの送客が行われたと判定して、送客元アプリに対応するアプリサーバに対して、報酬付与条件が充足されたことを示す報酬付与情報を送信する。例えば、リワード処理部570は、アプリA1からアプリB1への送客が行われたと判定した場合、アプリA1に対応するアプリサーバ30に対して、報酬付与条件が充足されたことを示す報酬付与情報を送信する。この報酬付与情報には、例えば、アプリA1において報酬が付与されるユーザを特定可能なように、アプリA1におけるアプリユーザIDが含まれる。これにより、アプリサーバ30は、ユーザ端末10を利用するユーザのアプリA1における報酬を付与することができる。
なお、リワード処理部570は、成果地点到達情報取得部533が成果地点到達情報を取得した場合であって、且つこの成果地点到達情報を取得したアプリケーションが送客先アプリとなっている送客管理情報が送客情報記憶部524に記憶されている場合に、送客元アプリ、及び送客先アプリのうちの少なくとも一方に対応するアプリサーバに対して、報酬付与情報を送信してもよい。
〔5.広告システム1における広告制御処理の動作例〕
次に、図11及び図12を参照して、本実施形態による広告システム1における広告制御処理の動作について説明する。図11及び図12は、本実施形態による広告制御処理の一例を示すフローチャートである。図11は、送客元側に関連する処理を示している。また、図12は、送客先側に関連する処理を示している。ここでは、図1に示すように、アプリA1が送客元アプリとなって、アプリA1からアプリB1(送客先アプリ)へ送客が行われる場合を例として説明する。なお、以下の説明において、アプリA1に組み込まれているSDKの機能構成による処理を、単に、アプリA1の機能構成による処理として記載する。同様に、アプリB1に組み込まれているSDKの機能構成による処理を、単に、アプリB1の機能構成による処理として記載する。
まず、図11を参照して、ユーザ端末10にインストールされているアプリA1に関連する処理(送客元側の処理)について説明する。
アプリA1がユーザ端末10にインストールされて起動した場合、アプリA1の初期化処理部110は、初期化処理を開始する。まず、初期化処理部110は、初期化済みであるか否かを判定する(ステップS100)。初期化済みであると判定された場合(ステップS100:YES)、初期化処理部110は、その後の初期化処理を実行しないで終了し、ステップS110に処理を進める。
一方、初期化済みでないと判定された場合(ステップS100:NO)、アプリA1の識別情報取得部111は、端末記憶部14のアプリ間共有エリアを参照して、広告システム1においてユーザ端末10を一意に識別可能な情報を示す識別IDが取得済みであるか否かを判定する(ステップS102)。
識別IDが取得済みであると判定された場合(ステップS102:YES)、識別情報取得部111は、端末記憶部14から識別IDを読み出し、ステップS106に処理を進める。
一方、識別IDが取得済みでないと判定された場合(ステップS102:NO)、識別情報取得部111は、ユーザ端末10に対応する識別IDを生成し、生成した識別IDを、端末記憶部14のアプリ間共有エリアに記憶させる(ステップS104)。
次に、アプリA1のインストール通知部112は、アプリA1がユーザ端末10にインストールされたことを示すインストール通知情報を、管理サーバ50に対して送信する(ステップS106)。ここでインストール通知情報には、例えば、このユーザ端末10に対応する識別IDと、アプリA1のアプリIDと、アプリA1におけるアプリユーザIDとが含まれる。
次に、管理サーバ50のインストール通知取得部531は、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリ(アプリA1)から送信されたインストール通知情報を取得すると、インストール通知情報を取得したことを示す応答情報(通知結果)を、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリ(アプリA1)に対して送信する。また、インストール通知取得部531は、取得したインストール通知情報に含まれる、ユーザ端末10に対応する識別IDと、アプリA1のアプリIDと、アプリA1におけるアプリユーザIDとを関連付けたインストール管理情報を、インストール情報記憶部523に記憶させる。また、インストール通知取得部531は、取得したインストール通知情報を送客評価部540に引き渡す(ステップS500)。
続いて、送客評価部540は、インストール通知取得部531からアプリA1のインストール通知情報を受け取ると、アプリA1に対応する送客管理情報(ユーザ端末10に対応する識別ID及びアプリA1のアプリIDを含む送客管理情報)が送客情報記憶部524に記憶されているか否かを判定する(ステップS502)。
アプリA1に対応する送客管理情報が記憶されていると判定された場合(ステップS502:YES)、送客評価部540は、アプリA1が他のアプリケーションから送客された送客先アプリであるものとして、送客評価値を更新する(ステップS504)。なお、送客先アプリのインストール通知情報を取得した場合に送客評価値を更新する処理は、図12の送客先側に関連する処理を参照して後述する。
ここでは、アプリA1は送客先アプリではない、即ち、アプリA1に対応する送客管理情報が送客情報記憶部524に記憶されていないものとして説明する。アプリA1に対応する送客管理情報が記憶されていないと判定された場合(ステップS502:NO)、アプリA1が送客先アプリでないため、送客評価部540は、送客評価値を更新しない。なお、アプリA1に対応する送客管理情報が送客情報記憶部524に記憶されていない場合とは、例えば、広告システム1による広告を介さずにアプリA1がインストールされたことを示す。また、アプリA1が送客先アプリであってもよい。つまり、アプリA1は他のアプリケーションから送客された送客先アプリにもなるし、他のアプリケーションへ送客する送客元アプリにもなれることを意味する。即ち、アプリケーション間で相互に送客を行うことができることになる。
ユーザ端末10の送客元アプリ(アプリA1)の初期化処理部110は、ステップS500において管理サーバ50が送信した応答情報(通知結果)を取得すると、初期化済みを示すフラグを設定して初期化処理を終了する(ステップS108)。
次に、ユーザ端末10において動作しているアプリA1に対してユーザが、リワード広告を表示させるための操作を行ったとする。アプリA1の広告要求部120は、このリワード広告を表示させるための操作がされたことに応じて、リワード広告を要求する広告要求情報を管理サーバ50に対して送信する(ステップS110)。この広告要求情報には、送客元アプリのアプリIDと、このユーザ端末10に対応する識別IDとが含まれる。
管理サーバ50の広告要求取得部551は、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリから送信された広告要求情報を取得すると、取得した広告要求情報を広告情報決定部552に引き渡す。広告情報決定部552は、広告要求取得部551から広告要求情報を受け取ると、送客評価値記憶部526に記憶されている送客評価値テーブルTBL526を参照して、グループA〜Eをグループ送客評価値の大きい順に順位付けして選択する(ステップS506)。
次に、管理サーバ50の広告情報決定部552は、グループA〜Eのそれぞれにおいてリワード広告として表示させるアプリケーションを、各グループに属するアプリケーションのうちから決定する。例えば、広告情報決定部552は、グループAにおいてリワード広告として表示させるアプリケーションを、ユーザ端末10に導入済みのアプリA1を除いた残りのアプリケーションうち最も個別送客評価値の大きいアプリA2に決定する。また、広告情報決定部552は、グループB、グループC、グループD、及びグループEのそれぞれにおいてリワード広告として表示させるアプリケーションを、各グループ内で個別送客評価値の最も大きいアプリB1、アプリC3、アプリD1、及びアプリE1にそれぞれ決定する。次に、広告情報決定部552は、各グループにおいて決定したアプリケーションの広告を、順位付けしたグループの順に従って並べたアプリ一覧ページを生成する(ステップS508)。例えば、広告情報決定部552は、上側(先頭)から下側に向かってアプリA2、アプリB1、アプリC3、アプリD1、アプリE1の順に並べたアプリ一覧ページを生成する(図3参照)。
次に、管理サーバ50の広告通知部553は、広告情報決定部552が生成したアプリ一覧ページをユーザ端末10に対して送信する(ステップS510)。
なお、広告情報決定部552は、各グループにおいて、リワード広告の対象となるアプリケーションが存在しなかった場合には、そのグループの広告を表示させないようにする。例えば、広告情報決定部552は、アプリ一覧ページにおいて最も上に表示させるように決定したグループAであっても、グループAに属するアプリケーションの全てがユーザ端末10に導入済みである場合にはグループAの広告を表示させないようにする。この場合、広告情報決定部552は、次に上側に表示されるグループBの広告を、アプリ一覧ページにおいて最も上に表示させるようにする。さらに、広告情報決定部552は、全てのグループのそれぞれのアプリケーションの全てがユーザ端末10に導入済みである場合には、リワード広告の対象となるアプリケーションが存在しない旨が表示されるアプリ一覧ページを生成する。即ち、リワード広告の対象となるアプリケーションの全てがユーザ端末10に導入済みである場合には、リワード広告の対象となるアプリケーションが存在しない。なお、導入済みのアプリケーションの広告を送客先アプリの対象となるアプリケーションの広告と区別可能にアプリ一覧ページに表示されるようにしてもよい。
ユーザ端末10のアプリA1の広告取得部130は、管理サーバ50から送信されたアプリ一覧ページを取得して表示制御部140に引き渡す。表示制御部140は、広告取得部130が取得したアプリ一覧ページを表示部12に表示させる(図3参照)。例えば、表示制御部140は、それまで表示部12に表示させていたアプリA1の利用画面にアプリ一覧ページを重ねて表示させる(ステップS112)。このように、ユーザ端末10においてアプリA1の利用(リワード広告を表示させるための操作)に起因して、リワード広告としてアプリ一覧ページが表示される。
次に、ユーザの操作によって、アプリ一覧ページに掲載されているアプリB1の広告が選択されたとする。アプリB1の広告が選択されると、アプリA1の送客情報通知部150は、選択されたアプリB1(即ち、送客先アプリ)へアプリA1(即ち、送客元アプリ)から送客されることを示す送客情報を管理サーバ50に対して送信する。この送客情報には、例えば、アプリA1(送客元アプリ)のアプリID、アプリB1(送客先アプリ)のアプリID、及びこのユーザ端末10に対応する識別IDが含まれる(ステップS114)。
なお、アプリA1の表示制御部140は、アプリB1の広告が選択されると、ステップS112において表示部12に表示させたアプリ一覧ページを閉じて、アプリA1の画面に戻す。
管理サーバ50の送客情報取得部532は、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリ(アプリA1)から送信された送客情報を取得すると、取得した送客情報を送客評価部540に引き渡す(ステップS512)。送客評価部540は、送客情報を受け取ったことに基づいて、「成果達成条件(1):アプリ一覧ページにおいて送客先アプリの広告を選択」が充足されたと判定し、送客評価値を更新する(ステップS514)。
具体的には、個別評価部541は、送客情報を受け取った場合、送客情報記憶部524に記憶されている送客管理情報を参照して、受け取った送客情報と同一の送客元アプリ(アプリA1)から送客先アプリ(アプリB1)への送客情報を同一のユーザ端末10から取得済みであるか否かを判定する。そして、個別評価部541は、上記同一の送客情報を受け取り済みであると判定した場合、アプリA1(送客元アプリ)に対する個別送客評価値PA1を増加(例えば、+1)させる。例えば、個別評価部541は、送客評価値テーブルTBL526に格納されているアプリA1(送客元アプリ)に対する個別送客評価値PA1を、増加(例えば、+1)させた値に更新する。なお、個別評価部541は、送客評価値テーブルTBL526に格納されているアプリB1(送客先アプリ)に対する個別送客評価値PB1を、減少(例えば、−1)させた値に更新してもよい。即ち、個別評価部541は、送客評価値テーブルTBL526に格納されている送客元アプリ又は送客先アプリの個別送客評価値を更新してもよい。
次に、グループ評価部542は、グループAに属するアプリA1の個別送客評価値PA1、アプリA2の個別送客評価値PA2、及びアプリA3の個別送客評価値PA3に基づいて、グループAのグループ送客評価値PAを更新(例えば、個別送客評価値PA1、PA2、PA3の合計値に更新)する。また、アプリA1(送客元アプリ)に対する個別送客評価値PA1とともに、個別送客評価値PB1が更新されてもよく、その場合には、アプリB1のグループ評価部542は、グループBに属するアプリB1の個別送客評価値PB1、アプリB2の個別送客評価値PB2、及びアプリB3の個別送客評価値PB3に基づいて、グループBのグループ送客評価値PBを更新(例えば、個別送客評価値PB1、PB2、PB3の合計値に更新)する。
また、個別評価部541は、受け取った送客情報に基づく送客管理情報を送客情報記憶部524に記憶させる。
続いて、管理サーバ50のストア情報通知部560は、ユーザ端末10において選択されたアプリB1をダウンロード可能なストアページをユーザ端末10に送信する。具体的には、ストア情報通知部560は、送客情報取得部532が送客情報を取得したことに基づいて、アプリケーション情報テーブルTBL521を参照して、送客情報に含まれるアプリB1(送客先アプリ)のアプリIDに関連付けられているストアURLのストアページをユーザ端末10に送信する(ステップS516)。
ユーザ端末10のアプリA1の表示制御部140は、管理サーバ50からストアページを取得すると、ストアページを表示させるアプリケーションを起動して、取得したストアページを表示部12に表示させる(ステップS116)。例えば、表示制御部140は、それまで表示部12に表示させていたアプリA1(送客元アプリ)の利用画面にストアページを重ねて表示させる。
このストアページから、ユーザの操作によりアプリB1(送客先アプリ)がユーザ端末10にダウンロードされてインストールされた後、引き続きユーザの操作によりインストールされたアプリB1(送客先アプリ)が起動する。
次に、図12を参照して、ユーザ端末10にインストールされたアプリB1(送客先アプリ)が起動した後のアプリB1に関連する処理(送客先側の処理)について説明する。
なお、ユーザ端末10にインストールされたアプリB1(送客先アプリ)が起動した場合には、図11を参照して説明した、アプリA1(送客元アプリ)が起動した場合の初期化処理と同様の処理が行なわれる。
即ち、図12に示すステップS150、S152、S154、S156、S158においてアプリB1が行う各処理は、図11に示すS100、S102、S104、S106、S108においてアプリA1が行う各処理と同様の処理であり、その説明を省略する。
ここで、アプリB1の起動であるため、ステップS156においてアプリB1のインストール通知部112が送信するインストール通知情報には、例えば、このユーザ端末10に対応する識別IDと、アプリB1のアプリIDと、アプリB1におけるアプリユーザIDとが含まれる。
また、図12に示すステップS550、S552、S554において管理サーバ50が実行する各処理は、図11に示すステップS500、S502、S504において管理サーバ50が実行する各処理と同様である。管理サーバ50のインストール通知取得部531は、ユーザ端末10で実行されている送客先アプリ(アプリB1)から送信されたインストール通知情報を取得すると、インストール通知情報を取得したことを示す応答情報(通知結果)を、ユーザ端末10で実行されている送客先アプリ(アプリB1)に対して送信する。また、インストール通知取得部531は、取得したインストール通知情報に含まれるユーザ端末10に対応する識別IDと、アプリB1のアプリIDと、アプリB1におけるアプリユーザIDとを関連付けたインストール管理情報を、インストール情報記憶部523に記憶させる。また、インストール通知取得部531は、取得したインストール通知情報を送客評価部540に引き渡す(ステップS550)。
続いて、送客評価部540は、インストール通知取得部531からアプリB1のインストール通知情報を受け取ると、アプリB1に対応する送客管理情報(このユーザ端末10に対応する識別ID及びアプリB1のアプリIDを含む送客管理情報)が送客情報記憶部524に記憶されているか否かを判定する(ステップS552)。
ここで、アプリB1が送客先アプリであるため、ステップS552においてアプリB1に対応する送客管理情報が記憶されていると判定される(YES)。この場合、送客評価部540は、「成果達成条件(2):送客先アプリの導入」が充足されたと判定し、送客評価値を更新する(ステップS554)。
例えば、送客評価部540は、アプリB1にユーザを送客したアプリA1(送客元アプリ)の個別送客評価値PA1と、アプリA1が属するグループA(アプリA1の提供元であるA社)のグループ送客評価値PAとを更新する。具体的には、個別評価部541は、送客評価値テーブルTBL526に格納されているアプリA1の個別送客評価値PA1を更新(例えば、+1)する。なお、個別評価部541は、送客評価値テーブルTBL526に格納されているアプリB1(送客先アプリ)に対する個別送客評価値PB1を、減少(例えば、−1)させた値に更新してもよい。
次に、グループ評価部542は、グループAに属するアプリA1の個別送客評価値PA1、アプリA2の個別送客評価値PA2、及びアプリA3の個別送客評価値PA3に基づいて、グループAのグループ送客評価値PAを更新(例えば、個別送客評価値PA1、PA2、PA3の合計値に更新)する。また、アプリB1の個別送客評価値PB1が更新されてもよく、その場合には、グループ評価部542は、グループBに属するアプリB1の個別送客評価値PB1、アプリB2の個別送客評価値PB2、及びアプリB3の個別送客評価値PB3に基づいて、グループBのグループ送客評価値PBを更新(例えば、個別送客評価値PB1、PB2、PB3の合計値に更新)する。
また、リワード処理部570は、アプリA1(送客元アプリ)からアプリB1(送客先アプリ)への送客が行われてアプリB1がユーザ端末10に導入されたことに基づいて、ユーザ端末10を利用するユーザにアプリA1(送客元アプリ)における報酬が付与されるリワード処理を実行する。具体的には、リワード処理部570は、アプリA1(送客元アプリ)に対応するアプリサーバ30に対して、報酬付与条件が充足されたことを示す報酬付与情報を送信する(ステップS556)。この報酬付与情報には、例えば、アプリA1において報酬が付与されるユーザを特定可能なように、アプリA1におけるアプリユーザIDが含まれる。
アプリサーバ30は、管理サーバ50から報酬付与情報を取得すると(ステップS300)、取得した報酬付与情報に含まれるアプリユーザIDが示すユーザに対して、予め設定された報酬を付与する(ステップS302)。
続いて、アプリB1の継続利用により成果地点に到達した場合に、送客評価値を更新する処理の動作を説明する。
ユーザ端末10において、ユーザがアプリB1(送客先アプリ20)を起動した後、継続して利用することにより、アプリB1は、所定の処理(例えば、ゲームの処理)を進める(ステップS160)。そして、アプリB1は、ユーザがアプリB1を利用することにより、予め設定された成果地点(例えば、ゲームであればチュートリアルの終了やレベル「30」の達成等)に到達したか否かを判定する(ステップS162)。なお、このステップS160及びステップS162の処理は、アプリB1に組み込まれたSDKが実行する処理ではなくアプリB1自身が実行する処理である。
アプリB1(送客先アプリ20)の継続利用に応じて、予め設定された成果地点に到達したと判定された場合(ステップS162:YES)、アプリB1の成果地点到達情報通知部160は、成果地点に到達したことを示す成果地点到達情報を、管理サーバ50に対して送信する。例えば、成果地点到達情報には、ユーザ端末10に対応する識別IDと、アプリB1のアプリIDと、到達した成果地点を示す成果地点IDと、その成果地点に到達したことを示す到達情報とが含まれる(ステップS164)。
一方、予め設定された成果地点に到達したと判定されない場合(ステップS162:NO)には、アプリB1は、引き続きユーザの利用に応じて所定の処理(例えば、ゲームの処理)を進める(ステップS160)。
管理サーバ50の成果地点到達情報取得部533は、ユーザ端末10で実行されている送客先アプリ(アプリB1)から送信された成果地点到達情報を取得すると、取得した成果地点到達情報に基づく成果地点到達管理情報を成果地点到達情報記憶部525に記憶させる。また、成果地点到達情報取得部533は、取得した成果地点到達情報を送客評価部540に引き渡す(ステップS558)。
送客評価部540は、成果地点到達情報取得部533からアプリB1の成果地点到達情報を受け取ると、アプリB1に対応する送客管理情報(このユーザ端末10に対応する識別ID及びアプリB1のアプリIDを含む送客管理情報)が送客情報記憶部524に記憶されているか否かを判定する(ステップS560)。
ここで、アプリB1が送客先アプリであるため、ステップS552においてアプリB1に対応する送客管理情報が記憶されていると判定される(YES)。この場合、送客評価部540は、「成果達成条件(3):送客先アプリの継続利用」が充足されたと判定し、送客評価値を更新する(ステップS562)。
例えば、送客評価部540は、アプリB1にユーザを送客したアプリA1(送客元アプリ)の個別送客評価値PA1と、アプリA1が属するグループA(アプリA1の提供元であるA社)のグループ送客評価値PAとを更新する。具体的には、個別評価部541は、送客評価値テーブルTBL526に格納されているアプリA1の個別送客評価値PA1を更新(例えば、+2)する。
次に、グループ評価部542は、グループAに属するアプリA1の個別送客評価値PA1、アプリA2の個別送客評価値PA2、及びアプリA3の個別送客評価値PA3に基づいて、グループAのグループ送客評価値PAを更新(例えば、個別送客評価値PA1、PA2、PA3の合計値に更新)する。
また、リワード処理部570は、アプリA1(送客元アプリ)からアプリB1(送客先アプリ)への送客が行われ、ユーザ端末10に導入されたアプリB1が継続利用されたことに基づいて、ユーザ端末10を利用するユーザにアプリA1(送客元アプリ)における報酬が付与されるリワード処理を実行する。具体的には、リワード処理部570は、アプリA1(送客元アプリ)に対応するアプリサーバ30に対して、報酬付与条件が充足されたことを示す報酬付与情報を送信する(ステップS564)。この報酬付与情報には、例えば、アプリA1において報酬が付与されるユーザを特定可能なように、アプリA1におけるアプリユーザIDが含まれる。
アプリサーバ30は、管理サーバ50から報酬付与情報を取得すると(ステップS304)、取得した報酬付与情報に含まれるアプリユーザIDが示すユーザに対して、予め設定された報酬を付与する(ステップS306)。
このように、本実施形態による広告制御処理では、管理サーバ50は、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリから送客情報を取得したこと(図11のステップS512)、即ち、アプリ一覧ページにおいて送客先アプリの広告が選択されたこと(成果達成条件(1))に基づいて、グループごとのグループ送客評価値を更新する。また、管理サーバ50は、ユーザ端末10で実行されている送客先アプリから送客先アプリのインストール通知情報を取得したこと(図12のステップS550)、即ち、ユーザ端末10に送客先アプリが導入されたこと(成果達成条件(2))に基づいて、グループごとのグループ送客評価値を更新する。さらに、管理サーバ50は、ユーザ端末10で実行されている送客先アプリから送客先アプリの成果地点到達情報を取得したこと(図12のステップS558)、即ち、ユーザ端末10において送客先アプリが継続利用されたこと(成果達成条件(3))に基づいて、グループごとのグループ送客評価値を更新する。なお、送客先アプリにおける課金利用を送客先アプリの成果地点とし、管理サーバ50は、送客先アプリにおいて課金利用があったこと(成果達成条件(4))に基づいて、グループごとのグループ送客評価値を更新してもよい。そして、管理サーバ50は、ユーザ端末10で実行されている送客元アプリから広告要求情報を取得すると、グループ送客評価値の大きいグループに属するアプリケーションの広告表示を優先したアプリ一覧ページを生成して、ユーザ端末10に送信する(図11のステップS506、S508、S510)。なお、本実施形態では、複数の成果達成条件に基づいてグループごとのグループ送客評価値を更新したが、いずれか一つの成果達成条件だけを採用してもよい。
〔6.第1の実施形態のまとめ〕
(1)以上説明してきたように、本実施形態による広告システム1において、管理サーバ50(管理装置の一例)は、管理部510と、グループ評価部542と、広告情報決定部552(決定部の一例)と、を備えている。管理部510は、複数のグループのそれぞれに属する一又は複数のアプリケーションのそれぞれに関連付けられた広告情報(アプリケーション情報の一例)を、アプリケーション情報記憶部521に記憶させて管理する。
ここで、一又は複数のアプリケーションのそれぞれは、ユーザ端末10で実行可能なものである。例えば、オンラインストアからユーザ端末10にダウンロードされた後に、インストールされてユーザ端末10で実行可能になる。グループ評価部542は、ユーザ端末10(端末装置の一例)における送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報(アプリケーション情報の一例)であって送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報、及び当該広告情報に関連付けられた送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該送客元アプリが属するグループを評価する。ここで、所定の成果達成条件は、例えば、前述した成果達成条件(1)〜(4)である。成果達成条件(1)は、送客先アプリに関連付けられた広告情報に基づく所定の成果が達成されたことの一例である。また、成果達成条件(2)〜(4)は、広告情報に関連付けられた送客先アプリに基づく所定の成果が達成されたことの一例である。広告情報決定部552は、グループ評価部542が評価した評価結果に基づいて複数のグループのうちのいずれかのグループを選択する。そして、広告情報決定部552Bは、選択したグループに属するいずれかのアプリケーションに関連付けられた広告情報を、ユーザ端末10に表示される送客先アプリに関連付けられた広告情報として決定する。
このように、管理サーバ50は、アプリケーション間で行われる送客(例えば、送客数)をグループ単位で評価することにより広告を決定するため、グループ単位の評価結果に応じて広告表示を制御することができる。例えば、管理サーバ50は、送客に多く貢献しているグループで送客数の多いアプリケーションがユーザ端末10に導入済みであっても、その同じグループに属する他のアプリケーションの広告がユーザ端末10に表示されるようにすることができる。よって、アプリケーションの提供元単位でグループを構成した広告システム1において、アプリケーション間で送客を行う場合に、グループ送客評価値に基づいて、同一のグループに属するアプリケーションの中からアプリ一覧に表示させるアプリケーションを選択可能になる。例えば、同一のグループに属するアプリケーションの中からユーザ端末10に既に導入済みであるアプリケーションを除外した残りのアプリケーションのうちからアプリケーションを選択可能になる。したがって、本実施形態によれば、送客に多く貢献しているアプリケーションの提供元にとって効果的な広告の表示ができないことを軽減することができる。即ち、本実施形態によれば、アプリケーション間で送客を行う場合にアプリケーションを提供している提供元にとって送客に結びつく効果的な広告の表示を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、アプリケーションの提供元単位でグループが構成された例を説明したが、グループを構成する単位は、アプリケーションの提供元(会社)に限られるものではない。例えば、組織単位(例えば、音楽ゲーム部門、カードゲーム部門等の部門単位)、又はアプリケーションのジャンル単位(例えば、ビジネスアプリ及びゲームアプリ等といったジャンルで区分される単位、又は野球ゲーム及びサッカーゲーム等といったジャンルで区分される単位)でグループが構成されてもよい。
ここで、広告情報(アプリケーション情報の一例)とは、上述したアプリ一覧ページにリワード広告として表示させるアプリケーションの広告に関連する情報(広告表示の元となる情報)である。例えば、広告情報は、アプリケーション情報テーブルTBL521に格納されている、各アプリケーションのアプリ名称、アプリ説明、アプリアイコン画像URL(又はリンク先のアイコン画像)等の情報である。つまり、この各アプリケーションの広告情報に基づいて各アプリケーションの広告が生成される。
なお、上記実施形態では、アプリ一覧ページに表示されるリスト型のリワード広告を例に説明したが、バナー型、アイコン型、又はポップアップ型のリワード広告であってもよい。その場合、広告情報は、バナー型広告又はバナー型広告のリンク先を示すURL、アイコン画像又はアイコン画像のリンク先を示すURL、又はポップアップ画面に表示されるアプリ名称、アプリ説明、アプリアイコン画像URL(又はリンク先のアイコン画像)等の情報である。また、例えば、リスト型及びポップアップ型のリワード広告は、送客元アプリの利用画面に重ねて表示されるが、バナー型又はアイコン型のリワード広告の場合には、送客元アプリの利用画面内にバナー型広告又はアイコン型広告が表示される。
また、送客元アプリの利用とは、例えば「送客元アプリの起動」、「送客元アプリによる処理の実行」、及び「送客元アプリにおけるユーザの操作」の少なくとも1つのことをいう。送客元アプリによる処理の実行とは、送客元アプリの全て或いは部分的な処理の実行を含む。例えば、送客元アプリによる処理の実行とは、送客元アプリによる各種の処理(例えば、ゲームの進行に応じた処理)又は送客元アプリに組み込まれたSDKによる処理の実行のことをいう。また、送客元アプリにおけるユーザの操作とは、利用中(実行中)の送客元アプリにおいて行われるユーザの所定の操作である。この所定の操作とは、例えば、送客元アプリの利用画面に表示されたアイコン(広告を表示させるための操作子としてのアイコン)に対するユーザのクリック操作又はタップ操作等である。
また、送客元アプリの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるとは、送客元アプリの利用のみに起因して表示される場合と、送客元アプリの利用だけでなく、さらに所定の条件が充足したことに起因して表示される場合との両方を含む。送客元アプリの利用のみに起因してリワード広告(アプリ一覧)が表示される一例として、送客元アプリが利用されたことに応じて無条件でリワード広告(アプリ一覧)が表示されることがあげられる。無条件で表示されるタイミングの一例として、送客元アプリを起動した直後、送客元アプリを終了する直前、送客元アプリの利用中の任意のタイミングなどがあげられる。また、送客元アプリの利用のみに起因してリワード広告(アプリ一覧)が表示される他の例として、利用中(実行中)の送客元アプリにおいてユーザが所定の操作をした場合にリワード広告(アプリ一覧)が表示されることがあげられる。一方、送客元アプリの利用だけでなく、さらに所定の条件が充足したことに起因してリワード広告(アプリ一覧)表示される一例として、送客元アプリを利用しても、さらに所定の条件が充足しないとリワード広告(アプリ一覧)が表示されないことがあげられる。所定の条件の一例として、管理サーバ50が表示すると判定した場合などがあげられる。管理サーバ50が判断する一例として、リワード広告(アプリ一覧)を表示する特定の期間であるか否かを判断する方法や、所定の期間(例えば、1日)内にリワード広告(アプリ一覧)を表示する回数に達しているか否かを判断する方法があげられる。なお、上記の例示に限られるものではない。
また、送客元アプリの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるリワード広告は、送客元アプリの利用画面、又は送客元アプリの利用画面とは異なる画面に表示される。
送客元アプリの利用画面にリワード広告が表示されるとは、送客元アプリのコンテンツとリワード広告とが一つの利用画面として表示されることである。一方、送客元アプリの利用画面とは異なる画面に表示されるとは、送客元アプリの利用画面とは異なる広告画面(アプリ一覧ページ)が新たに表示され、その広告画面にリワード広告が表示される。この場合、送客元アプリの利用画面に対して広告画面を重ねて表示されるようにしてもよい。
このとき、広告画面を閉じると送客元アプリの利用画面が現われるようにしてもよい。
(2)広告情報決定部552(決定部の一例)は、グループ評価部542が評価した評価結果に基づいて複数のグループのうちの一部又は全部を順位を付けて選択し、選択したグループのそれぞれに属するアプリケーションに関連付けられた広告情報(アプリケーション情報の一例)を、当該順位に応じてユーザ端末10に表示される送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報として決定する。
このように、本実施形態による管理サーバ50は、グループ単位で送客結果(例えば、送客数)を評価し、評価結果に応じてアプリ一覧ページに表示される広告の順番を決めるため、送客に多く貢献しているグループのアプリケーションの広告を優先してユーザ端末10に表示されるようにすることができる。
例えば、上述したように、リスト型の広告が表示されるアプリ一覧ページでは、最も送客に多く貢献しているグループのアプリケーションの広告を優先してリストの一番上(先頭)に表示することで、目立たせることができる。なお、広告が目立つように表示させる方法としては、リスト型の広告ではリストの一番上に表示させる方法があるがこれに限られるものではない。例えば、バナー型又はアイコン型の広告では、最も送客に多く貢献しているグループのアプリケーションの広告を優先して表示する方法として、最も大きく表示させる、最も長い時間表示させる、最も多くの回数で表示させるなどがあげられる。また、最も送客に多く貢献しているグループのアプリケーションの広告を優先して表示する方法として、その広告のみを表示させてもよい。
(3)管理サーバ50は、個別評価部541を備えてもよい。個別評価部541は、ユーザ端末10における送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報(アプリケーション情報の一例)であって送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報、及び当該広告情報に関連付けられた送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該送客元アプリを評価する。グループ評価部542は、送客元アプリが属するグループを、個別評価部541が評価した当該グループに属するアプリケーションの評価結果に基づいて評価する。
このように、本実施形態による管理サーバ50は、アプリケーションごとの送客(例えば、送客数)の評価結果に基づいて当該アプリケーションが属するグループを評価する。
これにより、管理サーバ50は、グループに属するアプリケーションの送客への貢献度合いに応じて、送客に多く貢献しているグループの広告表示を優先させることができる。
(4)個別評価部541は、ユーザ端末10における送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報(アプリケーション情報の一例)であって送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報、及び当該広告情報に関連付けられた送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該送客元アプリに対する個別送客評価値(評価値の一例)を更新する。
このように、本実施形態による管理サーバ50は、アプリケーションごとの送客(例えば、送客数)の評価結果を個別送客評価値として、送客結果に応じて更新するため、各アプリケーションの送客の貢献度合いを管理することができる。
(5)グループ評価部542は、ユーザ端末10における送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報(アプリケーション情報の一例)であって送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報、及び当該広告情報に関連付けられた送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該送客元アプリが属するグループに対するグループ送客評価値(評価値の一例)を更新する。
具体的には、グループ評価部542は、グループに属するアプリケーションの個別送客評価値に基づいて、当該グループのグループ送客評価値を更新する。これにより、本実施形態による管理サーバ50は、グループ単位で送客の貢献度合いを管理することができる。
(6)管理サーバ50は、成果達成情報取得部530(取得部の一例)を備えてもよい。成果達成情報取得部530は、ユーザ端末10における送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報(アプリケーション情報の一例)であって送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報、及び当該広告情報に関連付けられた送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことを示す成果達成情報をユーザ端末10から取得する。この成果達成情報とは、例えば、送客情報、インストール通知情報、又は成果地点到達情報であり、これらの情報は、送客先アプリに関連付けられた情報である。個別評価部541は、成果達成情報取得部530が取得した上記送客先アプリに関連付けられた成果達成情報に基づいて、当該送客先アプリに関連付けられた広告情報が表示される起因となった送客元アプリを評価する。
このように、本実施形態による管理サーバ50は、ユーザ端末10から送信された送客情報、インストール通知情報、又は成果地点到達情報を取得したことに基づいて送客元アプリを評価する。よって、管理サーバ50は、アプリ一覧ページにおいて送客先アプリの広告を選択(成果達成条件(1))、送客先アプリの導入(成果達成条件(2))、送客先アプリの継続利用(成果達成条件(3))、送客先アプリにおける課金利用(成果達成条件(4))、等のいずれか一つ又は複数の成果達成条件に基づいて、送客元アプリの送客の貢献度合いを評価することができる。
(7)個別評価部541は、ユーザ端末10における送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報(アプリケーション情報の一例)であって送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報、及び当該広告情報に関連付けられた送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該送客元アプリを評価するとともに、当該所定の成果が達成された送客先アプリを評価する。
これにより、本実施形態による管理サーバ50は、例えば、送客する側のアプリケーションを加点評価し、送客された側のアプリケーションを減点評価することができるため、アプリケーションごとの送客した度合い(例えば、送客した数)と送客された度合い(例えば、送客された数)との差を評価することができる。また、管理サーバ50は、アプリケーションごとの評価結果に基づいてグループを評価するため、グループ単位で送客した度合いと送客された度合いとの差に応じて、広告表示を制御することができる。具体的には、管理サーバ50は、送客した数が多く、且つ送客された数が少ないグループの広告程、優先して表示されるようにすることができる。一方、管理サーバ50は、送客した数が少なく、且つ送客された数が多いグループの広告程、表示を優先しないようにすることができる。また、管理サーバ50は、送客した数が多くても送客された数も同様に多ければ、送客する側と送客される側のバランスがとれているため、そのグループの広告表示を優先しないようにすることができる。
(8)個別評価部541は、送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)において達成済みの成果とは異なる成果が達成されたことに基づいて、当該送客先アプリに関連付けられた広告情報(アプリケーション情報の一例)が表示される起因となった送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)を評価する。
これにより、本実施形態による管理サーバ50は、送客先アプリにおいて既に成果が達成されていても、さらに異なる成果が達成された場合に、送客元アプリに対してより高い評価とすることができる。例えば、管理サーバ50は、ユーザ端末10に送客先アプリが導入された場合(成果達成条件(2))、送客元アプリの個別送客評価値を「+1」し、さらに、ユーザ端末10において送客先アプリが継続利用された場合(成果達成条件(3))、又は、送客先アプリにおいて課金利用があった場合(成果達成条件(4))には、送客元アプリの個別送客評価値を「+2」することができる。即ち、管理サーバ50は、送客先アプリでの利用が多い優良なユーザを送客した場合には、送客元アプリに対する評価を高くすることができる。よって、管理サーバ50は、送客先アプリでの利用が多い優良なユーザを送客した場合には、送客元アプリが属するグループに対する評価を高くすることができる。これにより、本実施形態による管理サーバ50は、送客先アプリにおいて1つの成果が達成されていても、さらに異なる成果が達成された場合に、送客元アプリが属するグループに対してより高い評価とすることができる。
(9)広告情報決定部552(決定部の一例)は、選択したグループに属するアプリケーションが複数ある場合、当該複数のアプリケーションのそれぞれに関連付けられた広告情報(アプリケーション情報の一例)のうち、ユーザ端末10に表示される、送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報を所定の規則に従って決定する。
例えば、広告情報決定部552は、グループ内にリワード広告の対象になるアプリケーションが複数ある場合、当該グループに属する各アプリケーションの個別送客評価値の多寡(大小)に基づいて、広告表示させるアプリケーションを決定する。これにより、本実施形態による管理サーバ50は、グループの中でも送客に多く貢献しているアプリケーションの広告を優先して表示されるようにすることができる。
また、広告情報決定部552は、グループ内にリワード広告の対象になるアプリケーションが複数ある場合、個別送客評価値に基づく方法以外の方法を用いて、広告表示させるアプリケーションを決定してもよい。
例えば、広告情報決定部552は、グループ内にリワード広告の対象になるアプリケーションが複数ある場合、アプリケーションの提供元が送客させたいアプリケーションを優先的に決定するようにしてもよい。これにより、本実施形態による管理サーバ50は、グループの中でも送客させたいアプリケーションの広告を優先して表示されるようにすることができる。
このように、アプリケーションの提供元にとって、アプリケーションの送客目的に合わせた効果的な広告の表示が可能となる。
なお、広告情報決定部552は、グループ内にリワード広告の対象になるアプリケーションが複数ある場合、グループ内で広告表示させるアプリケーションを抽選で決定してもよい。この抽選は、ランダムな抽選であってもよいし、アプリケーションごとに予め設定された割合に基づいて抽選であってもよい。
また、広告情報決定部552は、グループに属する各アプリケーションの広告の表示回数がアプリケーションごとに予め設定された割合(均等も含む)になるように、グループ内で広告表示させるアプリケーションを決定してもよい。また、広告情報決定部552は、グループ内で広告表示させるアプリケーションを、DAU(Daily Active Users)又はLTV(Life Time Value)等の指標に基づいて決定してもよい。
また、広告情報決定部552は、グループに属するアプリケーションが複数ある場合、グループ内で広告表示させるアプリケーションを、グループに属するアプリケーションのうちいずれか一つのアプリケーションの広告に決定してもよいし、いずれか複数のアプリケーションのそれぞれの広告に決定してもよい。つまり、管理サーバ50は、同一グループの複数のアプリケーションの広告がアプリ一覧ページに表示されるようにしてもよい。
(10)広告情報決定部552(決定部の一例)は、上記所定の規則として、上記所定の成果を達成済みのアプリケーションに関連付けられた広告情報(アプリケーション情報の一例)を、ユーザ端末10に表示される、送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報から除外する。
例えば、広告情報決定部552は、ユーザ端末10に導入済みのアプリケーションの広告を、当該ユーザ端末10に表示される広告から除外する。これにより、本実施形態による管理サーバ50は、一旦、ユーザ端末10に導入されたことで送客先アプリの対象とならないアプリケーションの広告がアプリ一覧ページに表示されないようにすることができる。なお、管理サーバ50は、導入済みのアプリケーションの広告を送客先アプリの対象となるアプリケーションの広告と区別可能にアプリ一覧ページに表示されるようにしてもよい。
また、広告情報決定部552は、ユーザ端末10に導入済みのアプリケーションのうち継続利用による成果又は課金利用による成果を達成したアプリケーションの広告を、当該ユーザ端末10に表示される広告から除外してもよい。この場合、管理サーバ50は、ユーザ端末10に導入されているがあまり利用されていない送客先アプリに対して、リワード広告を表示させることで利用を促すことができる。
(11)広告情報決定部552(決定部の一例)は、上記所定の規則として、予め除外対象として設定されたアプリケーションに関連付けられた広告情報(アプリケーション情報の一例)を、ユーザ端末10に表示される、送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報から除外する。
これにより、本実施形態による管理サーバ50は、例えば、アプリケーションによるサービスの提供が終了することが決まって新たなユーザの登録を受け付けないようなアプリケーションを、予め除外対象とすることで、アプリ一覧ページに表示されないようにすることができる。即ち、本実施形態による管理サーバ50は、同一のグループに属するアプリケーションとして、送客元としての機能と送客先としての機能の両方を備えたアプリケーションだけでなく、送客元としての機能のみを備えたアプリケーションを含ませることが可能となる。さらに、管理サーバ50は、送客先としての機能のみを備えたアプリケーションを含ませてもよい。このように、本実施形態によれば、アプリケーションの提供元にとって、アプリケーションの送客目的に合わせた効果的な広告の表示が可能となる。
(12)ユーザ端末10における送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報(アプリケーション情報の一例)に関連付けられた送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)は、当該送客元アプリとは異なるグループに属する。
これにより、本実施形態による管理サーバ50は、送客元アプリと同じグループに属するアプリケーションの広告をアプリ一覧ページに表示されないようにすることができる。
即ち、広告システム1において、同一グループ内のアプリケーション間で送客ができないようにしてもよい。
(13)本実施形態による広告システム1において、ユーザ端末10は、複数のグループのそれぞれに属する一又は複数のアプリケーションのそれぞれに関連付けられた広告情報(アプリケーション情報の一例)を管理する管理サーバ50(管理装置の一例)と通信する端末装置の一例である。このユーザ端末10は、インストール通知部112、送客情報通知部150、及び成果地点到達情報通知部160(送信部の一例)と、広告取得部130(取得部の一例)と、表示制御部140と、を備えている。
送客情報通知部150は、送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報であって送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報に基づく所定の成果(例えば、上述の成果達成条件(1))が達成されたことを示す当該送客先アプリに関連付けられた送客情報(成果達成情報の一例)を、管理サーバ50に対して送信する。また、インストール通知部112は、送客元アプリの利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報に関連付けられた送客先アプリに基づく所定の成果(例えば、上述の成果達成条件(2))が達成されたことを示す当該送客先アプリに関連付けられたインストール通知情報(成果達成情報の一例)を、管理サーバ50に対して送信する。また、成果地点到達情報通知部160は、送客元アプリの利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報に関連付けられた送客先アプリに基づく所定の成果(例えば、上述の成果達成条件(3)又は成果達成条件(4))が達成されたことを示す当該送客先アプリに関連付けられた成果地点到達情報(成果達成情報の一例)を、管理サーバ50に対して送信する。
広告取得部130は、インストール通知部112、送客情報通知部150、又は成果地点到達情報通知部160により送信されるインストール通知情報、送客情報、又は成果地点到達情報に基づいて複数のグループのうちから選択されたグループに属するいずれかのアプリケーションに関連付けられた広告情報を、管理サーバ50から取得する。表示制御部140は、広告取得部130が取得した広告情報を表示部12に表示させる。
このように、ユーザ端末10は、送客元アプリに表示されるアプリ一覧ページから送客先アプリが選択された場合、送客先アプリが導入された場合、又は送客先アプリが継続利用された場合に、それぞれを示す情報を管理サーバ50に送信する。そして、ユーザ端末10は、管理サーバ50に送信したこれらの情報に基づいて選択されたグループに属するアプリケーションの広告を、管理サーバ50から取得して表示する。これにより、ユーザ端末10は、アプリケーション間で行われる送客(例えば、送客数)をグループ単位で評価した評価結果に応じて決定されたアプリケーションの広告を表示することができる。例えば、送客に多く貢献しているグループで送客数の多いアプリケーションがユーザ端末10に導入済みであっても、その同じグループに属する他のアプリケーションの広告を表示することができる。よって、アプリケーションの提供元単位でグループを構成した広告システム1において、アプリケーション間で送客を行う場合に、送客に多く貢献しているアプリケーションの提供元にとって効果的な広告の表示ができないことを軽減することができる。即ち、本実施形態によれば、アプリケーション間で送客を行う場合にアプリケーションを提供している提供元にとって送客に結びつく効果的な広告の表示を行うことを軽減することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、個別送客評価値に基づいて算出されたグループ送客評価値が送客評価値記憶部526に記憶される例を説明した。これに対して、本実施形態では、グループ送客評価値は記憶されず、アプリ一覧ページが生成される際に、グループ送客評価値が個別送客評価値に基づいて算出される例を説明する。
なお、本実施形態による広告システムの基本的な構成は、図4に示す広告システム1の構成と同様である。本実施形態において、図4に示す広告システム1の構成のうち、ユーザ端末10、アプリサーバ30、及びアプリサーバ40の構成は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。また、本実施形態では、図4に示す広告システム1の構成のうち、管理サーバ50の機能構成が図13に示す管理サーバ50Aの機能構成となる点が、第1の実施形態と異なる。なお、管理サーバ50Aのハードウェア構成は、図7に示す管理サーバ50のハードウェア構成と同様である。以下、図13を参照して、本実施形態による管理サーバ50Aの機能構成について説明する。
図13は、本実施形態による管理サーバ50Aの機能構成の一例を示す概略構成図である。なお、この図において、図8の各部に対応する構成には同一の符号を付けており、その説明を省略する。管理サーバ50Aは、サーバ制御部53が広告制御プログラム等に基づいて実行する機能として、管理部510と、成果達成情報取得部530と、送客評価部540Aと、広告情報処理部550Aと、ストア情報通知部560と、リワード処理部570と、を備えている。また、管理サーバ50Aのサーバ記憶部52Aは、アプリケーション情報記憶部521と、リワード情報記憶部522と、インストール情報記憶部523と、送客情報記憶部524と、成果地点到達情報記憶部525と、送客評価値記憶部526Aと、を備えている。
送客評価部540Aは、個別評価部541と、グループ評価部542Aとを備えている。また、広告情報処理部550Aは、広告要求取得部551と、広告情報決定部552Aと、広告通知部553とを備えている。
個別評価部541は、第1の実施形態で説明したように、送客情報、インストール通知情報、又は成果地点到達情報を取得したことに基づいて、送客元アプリ又は送客先アプリの個別送客評価値を更新する。
図14は、本実施形態による送客評価値記憶部526Aに記憶される送客評価値テーブルTBL526Aの一例を示す図である。送客評価値テーブルTBL526Aには、アプリケーションのアプリIDと、当該アプリIDが示すアプリケーションに対する個別送客評価値と、が関連付けられて格納される。つまり、本実施形態による送客評価値テーブルTBL526Aは、グループID、及び当該グループIDが示すグループに対するグループ送客評価値が格納されない点が、第1の実施形態の送客評価値テーブルTBL526と相違する。
個別評価部541は、送客評価値テーブルTBL526Aに格納されている送客元アプリ又は送客先アプリの個別送客評価値を更新する。グループ評価部542Aは、必要に応じて、送客評価値テーブルTBL526Aに格納されている個別送客評価値に基づいて、グループごとのグループ送客評価値を算出する。具体的には、グループ評価部542Aは、アプリケーション情報テーブルTBL521(図9)を参照して、各グループに属するアプリケーションを特定する。そして、グループ評価部542Aは、グループごとのグループ送客評価値を各グループに属するアプリケーションの個別送客評価値に基づいて算出する。
例えば、広告情報決定部552Aは、アプリ一覧ページを生成する際に、グループ評価部542Aに対して、各グループのグループ送客評価値の算出を要求する。グループ評価部542Aは、この広告情報決定部552Aからの要求に応じて、各グループのグループ送客評価値を算出して広告情報決定部552Aに引き渡す。そして、広告情報決定部552Aは、グループ評価部542Aから引き渡された各グループのグループ送客評価値に基づいて、複数のグループのうちの一部又は全部を順位付けして選択する。その他の処理は第1の実施形態と同様であり、広告情報決定部552Aは、順位付けしたグループの順に従ってアプリケーションの広告を並べたアプリ一覧ページを生成する。
〔第2の実施形態のまとめ〕
以上説明したように、本実施形態による管理サーバ50Aは、グループごとのグループ送客評価値を管理しないで、アプリケーションごとの個別送客評価値に基づいてグループごとのグループ送客評価値を算出することで、第1の実施形態と同様に、グループ単位の評価結果に応じて広告表示を制御することができる。例えば、管理サーバ50Aは、送客に多く貢献しているグループで送客数の多いアプリケーションがユーザ端末10に導入済みであっても、その同じグループに属する他のアプリケーションの広告がユーザ端末10に表示されるようにすることができる。
具体的には、グループ評価部542Aは、ユーザ端末10における送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報(アプリケーション情報の一例)であって送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報、及び当該広告情報に関連付けられた送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該送客元アプリが属するグループに対する評価値(例えば、グループ送客評価値)を算出して評価する。
これにより、本実施形態による管理サーバ50Aは、グループ単位で送客の貢献度合いを管理することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態では、アプリケーションごとの個別送客評価値を管理しないで、グループごとのグループ送客評価値のみを管理する例を説明する。
なお、本実施形態による広告システムの基本的な構成は、図4に示す広告システム1の構成と同様である。本実施形態において、図4に示す広告システム1の構成のうち、ユーザ端末10、アプリサーバ30、及びアプリサーバ40の構成は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。また、本実施形態では、図4に示す広告システム1の構成のうち、管理サーバ50の機能構成が図15に示す管理サーバ50Bの機能構成となる点が、第1の実施形態と異なる。なお、管理サーバ50Bのハードウェア構成は、図7に示す管理サーバ50のハードウェア構成と同様である。以下、図15を参照して、本実施形態による管理サーバ50Bの機能構成について説明する。
図15は、本実施形態による管理サーバ50Bの機能構成の一例を示す概略構成図である。なお、この図において、図8の各部に対応する構成には同一の符号を付けており、その説明を省略する。管理サーバ50Bは、サーバ制御部53が広告制御プログラム等に基づいて実行する機能として、管理部510と、成果達成情報取得部530と、送客評価部540Bと、広告情報処理部550Bと、ストア情報通知部560と、リワード処理部570と、を備えている。また、管理サーバ50Bのサーバ記憶部52Bは、アプリケーション情報記憶部521と、リワード情報記憶部522と、インストール情報記憶部523と、送客情報記憶部524と、成果地点到達情報記憶部525と、送客評価値記憶部526Bと、を備えている。
送客評価部540Bは、グループ評価部542Bを備えており、図8に示す個別評価部541を備えていない。また、広告情報処理部550Bは、広告要求取得部551と、広告情報決定部552Bと、広告通知部553とを備えている。
グループ評価部542Bは、ユーザ端末10における送客元アプリの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるリワード広告(アプリ一覧)、及び当該リワード広告に掲載されている広告に示される送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、送客元アプリが属するグループ又は送客先アプリが属するグループを評価する。
つまり、第1の実施形態では、上記所定の成果が達成されたことに基づいて、アプリケーションごとの個別送客評価値が更新され、その個別送客評価値に基づいてグループ送客評価値が算出されたが、本実施形態では、所定の成果が達成されたことに基づいてグループ送客評価値が直接更新される。
グループ評価部542Bは、前述したように例えば、成果達成条件(1)〜(4)等のいずれか一つ又は複数の成果達成条件に基づいて、送客元アプリが属するグループ又は送客先アプリが属するグループのグループ送客評価値を更新する。
例えば、グループ評価部542Bは、送客情報、インストール通知情報、又は成果地点到達情報を取得したことに基づいて、送客情報、インストール通知情報、又は成果地点到達情報に対応する送客元アプリが属するグループ又は送客先アプリが属するグループのグループ送客評価値を更新する。
図16は、本実施形態による送客評価値記憶部526Bに記憶される送客評価値テーブルTBL526Bの一例を示す図である。送客評価値テーブルTBL526Bには、グループのグループIDと、当該グループIDが示すグループに対するグループ送客評価値と、が関連付けられて格納される。つまり、本実施形態による送客評価値テーブルTBL526Bは、アプリID、及び当該アプリIDが示すアプリケーションに対する個別送客評価値が格納されない点が、第1の実施形態の送客評価値テーブルTBL526と相違する。
グループ評価部542Bは、上述の成果達成条件(1)〜(4)のいずれかが充足されたことに基づいて、送客評価値テーブルTBL526Bに格納されているグループ送客評価値を更新する。広告情報決定部552Bは、広告要求情報を取得すると、送客評価値テーブルTBL526Bに格納されている各グループのグループ送客評価値に基づいて、複数のグループのうちの一部又は全部を順位付けして選択する。
次に、広告情報決定部552Bは、選択したグループに属するいずれかのアプリケーションの広告を、ユーザ端末10に表示されるリワード広告として決定する。例えば、広告情報決定部552Bは、アプリ一覧ページの送信先のユーザ端末10に既に導入済みであるアプリケーションを除外した、残りのアプリケーションのうちから決定する。
例えば、グループ内において、導入済みのアプリケーションを除外した後にリワード広告の対象となるアプリケーションが複数ある場合には、広告情報決定部552Bは、その複数のアプリケーションのうちから、アプリ一覧ページにリワード広告として表示させるアプリケーションを決定する。この場合、広告情報決定部552Bは、例えば、グループ内で広告表示させるアプリケーションを抽選で決定してもよいし、DAU又はLTV等の指標に基づいて決定してもよい。また、広告情報決定部552Bは、グループに属する各アプリケーションの広告の表示回数がアプリケーションごとに予め設定された割合(均等も含む)になるように、グループ内で広告表示させるアプリケーションを決定してもよい。
その他の処理は第1の実施形態と同様であり、広告情報決定部552Bは、グループごとに決定したアプリケーションの広告を、順位付けしたグループの順に従って並べたアプリ一覧ページを生成する。
〔第3の実施形態のまとめ〕
(1)以上説明したように、本実施形態による管理サーバ50Bは、アプリケーションごとの個別送客評価値を管理しないで、グループごとのグループ送客評価値を直接更新して管理することで、第1の実施形態と同様に、グループ単位の評価結果に応じて広告表示を制御することができる。例えば、管理サーバ50Bは、送客に多く貢献しているグループで送客数の多いアプリケーションがユーザ端末10に導入済みであっても、その同じグループに属する他のアプリケーションの広告がユーザ端末10に表示されるようにすることができる。
(2)グループ評価部542Bは、ユーザ端末10における送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報(アプリケーション情報の一例)であって送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報、及び当該広告情報に関連付けられた送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該送客元アプリが属するグループに対する評価値(例えば、グループ送客評価値)を更新する。
これにより、本実施形態による管理サーバ50Bは、グループ単位で送客の貢献度合いを管理することができる。
(3)管理サーバ50Bは、成果達成情報取得部530(取得部の一例)を備えている。成果達成情報取得部530は、ユーザ端末10における送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報(アプリケーション情報の一例)であって送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報、及び当該広告情報に関連付けられた送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことを示す成果達成情報をユーザ端末10から取得する。この成果達成情報とは、例えば、送客情報、インストール通知情報、又は成果地点到達情報であり、これらの情報は、送客先アプリに関連付けられた情報である。グループ評価部542Bは、成果達成情報取得部530が取得した上記送客先アプリに関連付けられた成果達成情報に基づいて、当該送客先アプリに関連付けられた広告情報が表示される起因となった送客元アプリが属するグループを評価する。
このように、本実施形態による管理サーバ50Bは、ユーザ端末10から送信された送客情報、インストール通知情報、又は成果地点到達情報を取得したことに基づいてグループを評価する。よって、管理サーバ50Bは、アプリ一覧ページにおいて送客先アプリの広告を選択(成果達成条件(1))、送客先アプリの導入(成果達成条件(2))、送客先アプリの継続利用(成果達成条件(3))、送客先アプリにおける課金利用(成果達成条件(4))、等のいずれか一つ又は複数の成果達成条件に基づいて、送客元アプリの送客の貢献度合いを評価することができる。
(4)グループ評価部542Bは、ユーザ端末10における送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示される広告情報(アプリケーション情報の一例)であって送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)に関連付けられた広告情報、及び当該広告情報に関連付けられた送客先アプリ、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該送客元アプリが属するグループを評価するとともに、当該所定の成果が達成された送客先アプリが属するグループを評価する。
これにより、本実施形態による管理サーバ50Bは、例えば、送客する側のグループを加点評価し、送客された側のグループを減点評価することができるため、グループ単位で送客した度合い(例えば、送客した数)と送客された度合い(例えば、送客された数)との差を評価することができる。また、管理サーバ50Bは、グループ単位で送客した度合いと送客された度合いとの差に応じて、広告表示を制御することができる。具体的には、管理サーバ50Bは、送客した数が多く、且つ送客された数が少ないグループの広告程、優先して表示されるようにすることができる。一方、管理サーバ50Bは、送客した数が少なく、且つ送客された数が多いグループの広告程、表示を優先しないようにすることができる。また、管理サーバ50Bは、送客した数が多くても送客された数も同様に多ければ、送客する側と送客される側のバランスがとれているため、そのグループの広告表示を優先しないようにすることができる。
(5)グループ評価部542Bは、送客先アプリ(第2のアプリケーションの一例)において達成済みの成果とは異なる成果が達成されたことに基づいて、当該送客先アプリに関連付けられた広告情報(アプリケーション情報の一例)が表示される起因となった送客元アプリ(第1のアプリケーションの一例)が属するグループを評価する。
これにより、本実施形態による管理サーバ50Bは、送客先アプリにおいて既に成果が達成されていても、さらに異なる成果が達成された場合に、送客元アプリが属するグループに対してより高い評価とすることができる。例えば、管理サーバ50Bは、ユーザ端末10に送客先アプリが導入された場合(成果達成条件(2))、送客元アプリが属するグループのグループ送客評価値を「+1」し、さらに、ユーザ端末10において送客先アプリが継続利用された場合(成果達成条件(3))、又は、送客先アプリにおいて課金利用があった場合(成果達成条件(4))には、送客元アプリが属するグループのグループ送客評価値を「+2」することができる。即ち、管理サーバ50Bは、送客先アプリでの利用が多い優良なユーザを送客した場合には、送客元アプリが属するグループに対する評価を高くすることができる。
[変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上述の第1〜第3の実施形態において説明した各機能は、任意に組み合わせることができる。なお、以下の記載において、管理サーバ50、50A、50Bを、特に区別しない場合には、単に「管理サーバ50」として記載する。
(1)上記実施形態では、管理サーバ50とユーザ端末10とが直接的に通信することにより各種情報を送受信する例を説明した。ここで、管理サーバ50は、ユーザ端末10に導入されている送客元アプリ(アプリA1)とアプリサーバ30を介して通信セッションを確立させた後、又はユーザ端末10に導入されている送客先アプリ(アプリB1)とアプリサーバ40を介して通信セッションを確立させた後で、ユーザ端末10と直接的に通信してもよい。同様に、ユーザ端末10は、ユーザ端末10に導入されている送客元アプリ(アプリA1)とアプリサーバ30を介して通信セッションを確立させた後、又はユーザ端末10に導入されている送客先アプリ(アプリB1)とアプリサーバ40を介して通信セッションを確立させた後で、管理サーバ50と直接的に通信してもよい。
なお、ユーザ端末10から直接的に管理サーバ50と通信する場合に、必要に応じて通信セッションを確立させるようにしてもよい。つまり、通信セッションを確立させる前に直接的に管理サーバ50と通信する場合と、通信セッションを確立させた後に直接的に管理サーバ50と通信する場合との両方を含んでもよい。
また、管理サーバ50とユーザ端末10とは、アプリサーバ30又はアプリサーバ40を介して、ユーザ端末10と間接的に通信してもよい。
(2)上記実施形態では、広告システム1が、広告に基づいて送客先アプリを導入した場合に報酬が付与されるインセンティブ型のリワード広告のシステムである例を説明したが、広告システム1は、報酬が付与されない非インセンティブ型のリンク広告のシステムとしてもよい。リンク広告の場合には、報酬付与に関する機能構成(例えば、リワード処理部570及びリワード情報記憶部522)が不要であり、また、報酬付与に関する処理(図12のステップS300、S302、S304、S306、S556、S564)が不要である。また、リワード広告の場合には報酬付与が行われるアプリケーションのみがアプリ一覧ページに表示される広告の対象となるが、リンク広告の場合には報酬付与の有無には関係がない。したがって、アプリ一覧からユーザ端末10に既に導入済みであるアプリケーションを除外しなくてもよい。
(3)上記実施形態では、ユーザ端末10を一意に識別可能な情報としての識別IDが、ユーザ端末10に最初に広告システム1に対応したアプリケーションがインストールされたときに生成される例を説明したが、これに限られるものではない。
例えば、ユーザ端末10に固有に設定されている電話番号やメールアドレス(例えば、スマートフォンの場合)を識別IDとしてもよい。しかしながら、電話番号やメールアドレス等のような個人情報を利用せずに、本実施形態のように識別IDを生成して利用する方がセキュリティの面で有利である。また、識別IDとして、ユーザ端末10ごとに一意に割り振られるUDID(Unique Device Identifier)、IMEI(International Mobile Equipment Identity)、又はIMSI(International Mobile Subscriber Identity)等の識別番号を利用してもよい。またこれら識別番号をハッシュ化又は暗号化して利用してもよい。また、識別IDとして、ユーザ端末10のOSの機能としてユーザ端末10ごとに対応付けられた互いに異なる情報であって、各アプリケーションによって使用することが許可されている情報(例えば、広告識別子(Advertising Identifier))を利用してもよい。また、識別IDとして、管理サーバ50が、画面解像度・幅、タイムゾーン時差等の100種類程度のパラメータをユーザ端末10から取得して、所定のアルゴリズムを用いて生成したIDを利用してもよい。
(4)上述した広告システム1が備える各構成は、任意のコンピュータ装置に分散または集約して配置することができる。例えば、管理サーバ50、アプリサーバ30、アプリサーバ40、又はアプリストア70は、クラウド環境やネットワーク環境、ユーザ数の規模、広告システム1を構成するために用意されたハードウェアの数やスペック等に応じて、任意のコンピュータ装置に分散または集約して配置することができる。例えば、管理サーバ50のサーバ記憶部52は、管理サーバ50とは異なるサーバ装置に備えられてもよい。そして、管理サーバ50が備える管理部510が管理サーバ50とは異なるサーバ装置に備えられたサーバ記憶部52と通信することにより、サーバ記憶部52が備える各部が記憶する各情報を管理してもよい。また、管理サーバ50、アプリサーバ30、アプリサーバ40、又はアプリストア70が一体となったサーバ装置として構成されてもよい。
(5)上述の端末制御部15が実行する機能(初期化処理部110、広告要求部120、広告取得部130、表示制御部140、送客情報通知部150、若しくは成果地点到達情報通知部160の機能)、又はサーバ制御部53が実行する機能(管理部510、成果達成情報取得部530、送客評価部540(540A、540B)、広告情報処理部550(550A、550B)ストア情報通知部560、若しくはリワード処理部570の機能)を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の各部の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。即ち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述した機能の一部または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
[付記]
以上の記載から本発明は例えば以下のように把握される。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を便宜的に括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の態様に限定されるものではない。
(1)本発明の一態様に係る管理装置(50、50A、50B)は、複数のグループのそれぞれに属する一又は複数のアプリケーションのそれぞれに関連付けられたアプリケーション情報を管理する管理部(510)と、端末装置(10)における第1のアプリケーション(例えば、送客元アプリ)の利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報(例えば、広告情報)であって第2のアプリケーション(例えば、送客先アプリ)に関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該第1のアプリケーションが属するグループを評価するグループ評価部(542、542A、542B)と、前記グループ評価部が評価した評価結果に基づいて前記複数のグループのうちのいずれかのグループを選択し、選択したグループに属するいずれかのアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報を、前記端末装置に表示される第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報として決定する決定部(552、552A、552B)と、を備える。
この構成によれば、管理サーバ50は、アプリケーション間で行われる送客(例えば、送客数)をグループ単位で評価することにより広告を決定するため、グループ単位の評価結果に応じて広告表示を制御することができる。例えば、管理サーバ50は、例えば、送客に多く貢献しているグループで送客数の多いアプリケーションがユーザ端末10に導入済みであっても、その同じグループに属する他のアプリケーションの広告がユーザ端末10に表示されるようにすることができる。よって、本実施形態によれば、アプリケーション間で送客を行う場合に、送客に多く貢献しているアプリケーションの提供元にとって送客に結びつく効果的な広告の表示ができないことを軽減することができる。
(2)また本発明の一態様として、(1)に記載の管理装置において、前記決定部は、前記グループ評価部が評価した評価結果に基づいて前記複数のグループのうちの一部又は全部を順位を付けて選択し、選択したグループのそれぞれに属するアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報を、当該順位に応じて前記端末装置に表示される第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報として決定する。
この構成によれば、管理サーバ50は、グループ単位で送客結果(例えば、送客数)を評価し、評価結果に応じてアプリ一覧ページに表示される広告の順番を決めるため、送客に多く貢献しているグループのアプリケーションの広告を優先してユーザ端末10に表示されるようにすることができる。
(3)また本発明の一態様として、(1)または(2)に記載の管理装置において、前記グループ評価部は、前記端末装置における第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報であって第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該第1のアプリケーションが属するグループを評価するとともに、当該所定の成果が達成された第2のアプリケーションが属するグループを評価する。
この構成によれば、管理サーバ50は、例えば、送客する側のグループを加点評価し、送客された側のグループを減点評価することができるため、グループ単位で送客した度合い(例えば、送客した数)と送客された度合い(例えば、送客された数)との差を評価することができる。
(4)また本発明の一態様として、(1)から(3)のいずれか一項に記載の管理装置において、前記グループ評価部は、第2のアプリケーションにおいて達成済みの成果とは異なる成果が達成されたことに基づいて、当該第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報が表示される起因となった第1のアプリケーションが属するグループを評価する。
この構成によれば、管理サーバ50は、送客先アプリにおいて既に成果が達成されていても、さらに異なる成果が達成された場合に、送客元アプリが属するグループに対してより高い評価とすることができる。
(5)また本発明の一態様として、(1)から(4)のいずれか一項に記載の管理装置は、前記端末装置における第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報であって第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことを示す当該第2のアプリケーションに関連付けられた成果達成情報(例えば、送客情報、インストール通知情報、又は成果地点到達情報)を前記端末装置から取得する取得部(531)、を備え、前記グループ評価部は、前記取得部が取得した第2のアプリケーションに関連付けられた成果達成情報に基づいて、当該第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報が表示される起因となった第1のアプリケーションが属するグループを評価する。
この構成によれば、管理サーバ50は、ユーザ端末10から送信された送客情報、インストール通知情報、及び成果地点到達情報のうちの少なくとも一つを取得したことに基づいてグループを評価する。よって、管理サーバ50は、アプリ一覧ページにおいて送客先アプリの広告を選択(成果達成条件(1))、送客先アプリの導入(成果達成条件(2))、送客先アプリの継続利用(成果達成条件(3))、送客先アプリにおける課金利用(成果達成条件(4))、等のいずれか一つ又は複数の成果達成条件に基づいて、送客元アプリの送客の貢献度合いを評価することができる。
(6)また本発明の一態様として、(1)から(5)のいずれか一項に記載の管理装置は、前記端末装置における前記第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報であって第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該第1のアプリケーションを評価する個別評価部(541)、を備え、前記グループ評価部(542、542A)は、第1のアプリケーションが属するグループを、前記個別評価部が評価した当該グループに属するアプリケーションの評価結果に基づいて評価する。
この構成によれば、管理サーバ50は、アプリケーションごとの送客(例えば、送客数)の評価結果に基づいて当該アプリケーションが属するグループを評価するので、グループに属するアプリケーションの送客への貢献度合いに応じて、送客に多く貢献しているグループの広告表示を優先させることができる。
(7)また本発明の一態様として、(6)に記載の管理装置において、前記個別評価部は、前記端末装置における第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報であって第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該第1のアプリケーションを評価するとともに、当該所定の成果が達成された第2のアプリケーションを評価する。
この構成によれば、管理サーバ50は、例えば、送客する側のアプリケーションを加点評価し、送客された側のアプリケーションを減点評価することができるため、アプリケーションごとの送客した度合い(例えば、送客した数)と送客された度合い(例えば、送客された数)との差を評価することができる。
(8)また本発明の一態様として、(6)または(7)に記載の管理装置において、前記個別評価部は、第2のアプリケーションにおいて達成済みの成果とは異なる成果が達成されたことに基づいて、当該第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報が表示される起因となった第1のアプリケーションを評価する。
この構成によれば、管理サーバ50は、送客先アプリにおいて既に成果が達成されていても、さらに異なる成果が達成された場合に、送客元アプリに対してより高い評価とすることができる。
(9)また本発明の一態様として、(6)から(8)のいずれか一項に記載の管理装置において、前記端末装置における第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報であって第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことを示す当該第2のアプリケーションに関連付けられた成果達成情報を前記端末装置から取得する取得部、を備え、前記個別評価部は、前記取得部が取得した第2のアプリケーションに関連付けられた成果達成情報に基づいて、当該第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報が表示される起因となった第1のアプリケーションを評価する。
この構成によれば、管理サーバ50は、ユーザ端末10から送信された送客情報、インストール通知情報、又は成果地点到達情報を取得したことに基づいて送客元アプリを評価する。よって、管理サーバ50は、アプリ一覧ページにおいて送客先アプリの広告を選択(成果達成条件(1))、送客先アプリの導入(成果達成条件(2))、送客先アプリの継続利用(成果達成条件(3))、送客先アプリにおける課金利用(成果達成条件(4))、等のいずれか一つ又は複数の成果達成条件に基づいて、送客元アプリの送客の貢献度合いを評価することができる。
(10)また本発明の一態様として、(1)から(9)のいずれか一項に記載の管理装置において、前記決定部は、選択したグループに属するアプリケーションが複数ある場合、当該複数のアプリケーションのそれぞれに関連付けられたアプリケーション情報のうち、前記端末装置に表示される、第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報を所定の規則に従って決定する。
この構成によれば、管理サーバ50は、グループ内の複数のアプリケーションの中から、広告表示されるアプリケーションを所定の規則で決定する。よって、管理サーバ50は、広告表示されるアプリケーションを、例えば、グループの中でも送客に多く貢献しているアプリケーションを優先して決定したり、抽選により決定したり、DAU又はLTV等の指標に基づいて決定したりすることができる。
(11)また本発明の一態様として、(10)に記載の管理装置において、前記決定部は、前記所定の規則として、前記所定の成果を達成済みのアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報を、前記端末装置に表示される、第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報から除外する。
この構成によれば、管理サーバ50は、一旦、ユーザ端末10に導入されたことで送客先アプリの対象とならないアプリケーションの広告がアプリ一覧ページに表示されないようにすることができる。
(12)また本発明の一態様として、(10)または(11)に記載の管理装置において、前記決定部は、前記所定の規則として、予め除外対象として設定されたアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報を、前記端末装置に表示される、第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報から除外する。
この構成によれば、管理サーバ50は、例えば、アプリケーションによるサービスの提供が終了することが決まって新たなユーザの登録を受け付けないようなアプリケーションを、予め除外対象とすることで、アプリ一覧ページに表示されないようにすることができる。
(13)また本発明の一態様として、(1)から(12)のいずれか一項に記載の管理装置において、前記グループ評価部(542、542B)は、前記端末装置における第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報であって第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該第1のアプリケーションが属するグループに対する評価値を更新する。
この構成によれば、グループ評価部542は、アプリケーション間で行われる送客(例えば、送客数)をグループ単位で評価した評価結果をグループ送客評価値として更新するので、グループ単位で送客の貢献度合いを管理することができる。
(14)また本発明の一態様として、(6)から(9)のいずれか一項に記載の管理装置において、前記個別評価部は、前記端末装置における前記第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報であって第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該第1のアプリケーションに対する評価値を更新する。
この構成によれば、管理サーバ50は、アプリケーションごとの送客(例えば、送客数)の評価結果を個別送客評価値として更新するため、各アプリケーションの送客の貢献度合いを管理することができる。
(15)また本発明の一態様として、(1)から(14)のいずれか一項に記載の管理装置において、前記端末装置における第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーションは、当該第1のアプリケーションとは異なるグループに属する。
この構成によれば、管理サーバ50は、送客元アプリと同じグループに属するアプリケーションの広告をアプリ一覧ページに表示されないようにすることができる。即ち、広告システム1において、同一グループ内のアプリケーション間で送客ができないようにすることができる。
(16)また本発明の一態様に係る端末装置は、複数のグループのそれぞれに属する一又は複数のアプリケーションのそれぞれに関連付けられたアプリケーション情報を管理する管理装置と通信する端末装置であって、第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報であって第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことを示す当該第2のアプリケーションに関連付けられた成果達成情報を、管理装置に対して送信する送信部(112、150、160)と、前記送信部により送信される成果達成情報に基づいて前記複数のグループのうちから選択されたグループに属するいずれかのアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報を、前記管理装置から取得する取得部(130)と、前記取得部が取得したアプリケーション情報を表示部(12)に表示させる表示制御部(140)と、を備える。
この構成によれば、ユーザ端末10は、アプリケーション間で行われる送客(例えば、送客数)をグループ単位で評価した評価結果に応じて決定されたアプリケーションの広告を表示することができる。例えば、送客に多く貢献しているグループで送客数の多いアプリケーションがユーザ端末10に導入済みであっても、その同じグループに属する他のアプリケーションの広告を表示することができる。
(17)また本発明の一態様に係る制御方法は、複数のグループのそれぞれに属する一又は複数のアプリケーションのそれぞれに関連付けられたアプリケーション情報を管理する管理装置における制御方法であって、端末装置における第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報であって第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該第1のアプリケーションが属するグループを評価するステップと、前記評価した評価結果に基づいて前記複数のグループのうちのいずれかのグループを選択し、選択したグループに属するいずれかのアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報を、前記端末装置に表示される第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報として決定するステップと、を有する。
この制御方法によれば、アプリケーション間で行われる送客(例えば、送客数)をグループ単位で評価することにより広告を決定するため、グループ単位の評価結果に応じて広告表示を制御することができる。
(18)また本発明の一態様に係る制御方法は、複数のグループのそれぞれに属する一又は複数のアプリケーションのそれぞれに関連付けられたアプリケーション情報を管理する管理装置と通信する端末装置における制御方法であって、第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報であって第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことを示す当該第2のアプリケーションに関連付けられた成果達成情報を、管理装置に対して送信するステップと、前記送信される成果達成情報に基づいて前記複数のグループのうちから選択されたグループに属するいずれかのアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報を、前記管理装置から取得するステップと、前記取得したアプリケーション情報を表示部に表示させるステップと、を有する。
この制御方法によれば、アプリケーション間で行われる送客(例えば、送客数)をグループ単位で評価した評価結果に応じて決定されたアプリケーションの広告を表示することができる。
(19)また本発明の一態様に係るプログラムは、複数のグループのそれぞれに属する一又は複数のアプリケーションのそれぞれに関連付けられたアプリケーション情報を管理する管理装置が備えるコンピュータに、端末装置における第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報であって第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことに基づいて、当該第1のアプリケーションが属するグループを評価するステップと、前記評価した評価結果に基づいて前記複数のグループのうちのいずれかのグループを選択し、選択したグループに属するいずれかのアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報を、前記端末装置に表示される第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報として決定するステップと、を実行させる。
このプログラムによれば、アプリケーション間で行われる送客(例えば、送客数)をグループ単位で評価することにより広告を決定するため、グループ単位の評価結果に応じて広告表示を制御することができる。
(20)また本発明の一態様に係るプログラムは、複数のグループのそれぞれに属する一又は複数のアプリケーションのそれぞれに関連付けられたアプリケーション情報を管理する管理装置と通信する端末装置が備えるコンピュータに、第1のアプリケーションの利用を少なくとも含む要因に起因して表示されるアプリケーション情報であって第2のアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報、及び当該アプリケーション情報に関連付けられた第2のアプリケーション、のうちの少なくとも一方に基づく所定の成果が達成されたことを示す当該第2のアプリケーションに関連付けられた成果達成情報を、管理装置に対して送信するステップと、前記送信される成果達成情報に基づいて前記複数のグループのうちから選択されたグループに属するいずれかのアプリケーションに関連付けられたアプリケーション情報を、前記管理装置から取得するステップと、前記取得したアプリケーション情報を表示部に表示させるステップと、を実行させる。
このプログラムによれば、アプリケーション間で行われる送客(例えば、送客数)をグループ単位で評価した評価結果に応じて決定されたアプリケーションの広告を表示することができる。