JP6095425B2 - 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDFInfo
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Description
本発明は、電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
電子写真装置に用いられる電子写真感光体としては、支持体と、支持体上に形成された下引き層と、下引き層上に形成された有機光導電性物質(電荷発生物質や電荷輸送物質)を含有する感光層とを有する電子写真感光体が多く用いられている。下引き層は、電荷ブロッキング機能を有し、支持体から感光層側への電荷注入を抑制させて、黒ポチなどの画像欠陥の発生を抑える働きがある。
近年、電荷発生物質は、より高い感度を有するものが用いられている。しかしながら、電荷発生物質が高感度化するのに伴い、電荷の発生量が多くなることにより、電荷が感光層中に滞留しやすく、ゴーストが発生しやすいという問題があった。具体的には、出力画像中、前回転時に光が照射された部分のみ濃度が濃くなる、いわゆるポジゴーストや、前回転時に光が照射された部分のみ濃度が薄くなる、いわゆるネガゴーストという現象が発生しやすい。
このようなゴースト現象を抑制する技術として、特許文献1には、下引き層に金属酸化物粒子およびアントラキノン構造を有する化合物とを含有する技術が開示されている。特許文献2には、積層型の感光層の電荷発生層にフタロシアニン顔料およびアントラキノン構造を有する化合物を含有する技術が開示されている。
そして近年、カラー化などに伴い、電子写真装置のさらなる高速化、高画質化が求められており、電子写真感光体にもより優れた特性が要求され、その1つとして、さまざまな環境下においてゴースト現象による画質劣化の改善が求められている。
しかしながら、本発明者らの検討の結果、特許文献1および特許文献2に開示された技術では、ゴースト現象による画質劣化の抑制が十分解決されているとは言えない場合があり、更なる改善の余地があった。
本発明の目的は、さまざまな環境下においてゴースト現象による画像劣化が抑制された電子写真感光体およびその製造方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
本発明は、支持体、該支持体上に形成された金属酸化物粒子を含有する下引き層、該下引き層上に形成された電荷発生層、および該電荷発生層に形成された電荷輸送層を有する電子写真感光体であって、
該下引き層および該電荷発生層のいずれか一方または両方の層に下記式(1)で示される化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体に関する。
該下引き層および該電荷発生層のいずれか一方または両方の層に下記式(1)で示される化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体に関する。
(式(1)中、R1〜R8は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、またはカルボキシル基を示す。)
また、本発明は、支持体上に形成された金属酸化物粒子を含有する下引き層、該下引き層上に形成された電荷発生層、および該電荷発生層上に形成された電荷輸送層を有する電子写真感光体を製造する電子写真感光体の製造方法であって、
該製造方法が、
該金属酸化物粒子、および上記式(1)で示される化合物を含有する下引き層用塗布液の塗膜を該支持体上に形成する工程、および
該塗膜を加熱乾燥させて該下引き層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法に関する。
該製造方法が、
該金属酸化物粒子、および上記式(1)で示される化合物を含有する下引き層用塗布液の塗膜を該支持体上に形成する工程、および
該塗膜を加熱乾燥させて該下引き層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法に関する。
また、本発明は、支持体上に形成された金属酸化物粒子を含有する下引き層、該下引き層上に形成された電荷発生層、および該電荷発生層上に形成された電荷輸送層を有する電子写真感光体を製造する電子写真感光体の製造方法であって、
該製造方法が、
電荷発生物質、および上記式(1)で示される化合物を含有する電荷発生層用塗布液の塗膜を該下引き層上に形成する工程、および
該塗膜を加熱乾燥させて該電荷発生層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法に関する。
該製造方法が、
電荷発生物質、および上記式(1)で示される化合物を含有する電荷発生層用塗布液の塗膜を該下引き層上に形成する工程、および
該塗膜を加熱乾燥させて該電荷発生層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法に関する。
また、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジに関する。
また、本発明は、上記電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段、および転写手段を有する電子写真装置に関する。
本発明によれば、さまざまな環境下においてゴースト現象による画像劣化が抑制された電子写真感光体およびその製造方法を提供することができる。また、本発明によれば、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
本発明は、電子写真感光体の下引き層および該電荷発生層のいずれか一方または両方の層が下記式(1)で示される化合物を含有することを特徴とする。
式(1)中、R1〜R8は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、またはカルボキシル基を示す。アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。
下引き層および電荷発生層の少なくとも一方に上記式(1)で示される化合物を含有させることでゴースト現象による画像劣化の抑制に優れる理由について、本発明者らは、以下のように考察している。
上記式(1)で示される化合物は、ヒドロキシ基とケトン基をそれぞれ2つ有し、かつナフタレン環を有する化合物である。電子吸引基であるケトン基を有することにより、上記式(1)で示される化合物は、電荷を引き寄せやすいと考えられる。また、上記式(1)で示される化合物は、ナフタレン環を有するため共役系が広く、電子輸送性が高い化合物であると考えられる。さらに加えて、酸性の性質を有するヒドロキシ基を有していることにより、下引き層および/または電荷発生層中の下引き層−電荷発生層界面付近に存在する上記式(1)で示される化合物が下引き層中の金属酸化物粒子と相互作用して、分子内電荷移動錯体(複合体)を形成していると考えられる。上記式(1)で示される化合物と金属酸化物粒子との分子内電荷移動錯体が、下引き層−電荷発生層界面付近に形成されることで、電荷発生物質からの電荷(電子)の受け取りが促進された状態になると推測している。これらにより、電荷発生層からの電子の受け取りをスムーズにさせることにより、ゴースト現象を抑制していると考えている。
以下に、式(1)で示される化合物の具体的な例示化合物を示すが、本発明は、これらに限定されるものではない。
これらの中でも、式(1)で示される化合物における置換基R1〜R8が、それぞれ独立に、水素原子またはヒドロキシ基であるものが金属酸化物粒子との配位の点から好ましい。
さらに、上記例示化合物の中でも、低温低湿環境下および高温高室環境下における繰り返し使用時のゴースト現象の抑制の観点から、上記式(1−1)、(1−2)、および(1−3)で示される化合物からなる群より選択される少なくとも1つを用いることが好ましい。
さらに、上記例示化合物の中でも、低温低湿環境下および高温高室環境下における繰り返し使用時のゴースト現象の抑制の観点から、上記式(1−1)、(1−2)、および(1−3)で示される化合物からなる群より選択される少なくとも1つを用いることが好ましい。
また、式(1)で示される化合物の下引き層における含有量は、金属酸化物粒子に対して0.01質量%以上50質量%以下が好ましい。さらに、0.05質量%以上4質量%以下含有することがより好ましい。0.05質量%以上4質量%以下であれば、式(1)で示される化合物と金属酸化物粒子とが十分に相互作用し、式(1)で示される化合物同士の相互作用が抑えられて、ゴースト現象を抑制する効果がより優れる。
また、式(1)で示される化合物の電荷発生層における含有量は、電荷発生物質に対して0.02質量%以上20質量%以下が好ましい。さらに、0.1質量%以上2質量%以下含有することがより好ましい。0.1質量%以上2質量%以下であれば、式(1)で示される化合物と、電荷発生物質と、電荷発生層の界面付近に存在する下引き層中の金属酸化物粒子が十分に相互作用し、式(1)で示される化合物同士の相互作用が抑えられて、ゴースト現象を抑制する効果がより優れる。
下引き層に含有される金属酸化物粒子の種類としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムを含有する粒子が好ましい。より好ましくは、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化アルミニウムを含有する粒子である。また、金属酸化物粒子は、金属酸化物粒子の表面がシランカップリング剤などの表面処理剤で処理されている金属酸化物粒子であってもよい。
シランカップリング剤としては、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、(フェニルアミノメチル)メチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノイソブチルメチルジメトキシシラン、N−エチルアミノイソブチルメチルジエトキシシラン、N−メチルアミノプロピルメチルジメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
本発明の電子写真感光体は、支持体、該支持体上に形成された下引き層および該下引き層上に形成された電荷発生層および該電荷発生層上に形成された電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有する電子写真感光体である。また、電荷輸送層上に更に保護層(第2電荷輸送層)を形成してもよい。
図2は、電子写真感光体の層構成の一例を示す図である。図2中、101は支持体であり、102は下引き層であり、103は電荷発生層であり、104は電荷輸送層であり、105は保護層である。
〔支持体〕
支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)が好ましい。例えば、アルミニウム、ステンレス、銅、ニッケル、亜鉛などの金属または合金が挙げられる。アルミニウムやアルミニウム合金性の支持体の場合は、ED管、EI管や、これらを切削、電解複合研磨(電解作用を有する電極と電解質溶液による電解および研磨作用を有する砥石による研磨)、湿式または乾式ホーニング処理したものを用いることもできる。また、金属支持体、樹脂支持体上にアルミニウム、アルミニウム合金、または酸化インジウム−酸化スズ合金等の導電性材料の薄膜を形成したものも挙げられる。また、支持体の形状としては、円筒状やベルト状、シート状などが挙げられるが、円筒状が好ましい。
支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)が好ましい。例えば、アルミニウム、ステンレス、銅、ニッケル、亜鉛などの金属または合金が挙げられる。アルミニウムやアルミニウム合金性の支持体の場合は、ED管、EI管や、これらを切削、電解複合研磨(電解作用を有する電極と電解質溶液による電解および研磨作用を有する砥石による研磨)、湿式または乾式ホーニング処理したものを用いることもできる。また、金属支持体、樹脂支持体上にアルミニウム、アルミニウム合金、または酸化インジウム−酸化スズ合金等の導電性材料の薄膜を形成したものも挙げられる。また、支持体の形状としては、円筒状やベルト状、シート状などが挙げられるが、円筒状が好ましい。
支持体の表面には、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制を目的として、切削処理、粗面化処理、またはアルマイト処理を施してもよい。
支持体と下引き層との間には、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制や、支持体の傷の被覆などを目的として、導電層を設けてもよい。導電層は、カーボンブラック、導電性粒子を結着樹脂および溶剤とともに分散して得られる導電層用塗布液を塗布し、得られた塗膜を加熱乾燥(熱硬化)させることによって形成することができる。
導電層に用いられる結着樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などが挙げられる。
導電層用塗布液の溶剤としては、エーテル系溶剤、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、芳香族炭化水素溶剤などが挙げられる。導電層の膜厚は5〜40μmであることが好ましく、特には10〜30μmであることがより好ましい。
〔下引き層〕
支持体または導電層と、電荷発生層との間には、上記下引き層が設けられる。
支持体または導電層と、電荷発生層との間には、上記下引き層が設けられる。
下引き層は、式(1)で示される化合物および金属酸化物粒子、ならびに、必要に応じて結着樹脂を含有する。または、下引き層は、金属酸化物粒子、および、必要に応じて結着樹脂を含有する。
結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エチルセルロース樹脂、エチレン−アクリル酸コポリマー、エポキシ樹脂、カゼイン樹脂、シリコーン樹脂、ゼラチン樹脂、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリウレタン樹脂が好ましい。
下引き層における結着樹脂の含有量は、金属酸化物粒子に対して10質量%以上50質量%以下含有することが好ましい。10質量%以上50質量%以下であれば、下引き層の塗膜の均一性が良好となる。
下引き層は、金属酸化物粒子、上記式(1)で示される化合物、結着樹脂を溶剤とともに分散処理して得られる下引き層用塗布液の塗膜を形成し、該塗膜を加熱乾燥させることにより形成することができる。また下引き層用塗布液は、金属酸化物粒子と上記式(1)で示される化合物を溶剤とともに分散処理して得られる分散液に、結着樹脂を溶解させた溶液を加え、さらに分散処理して得られる下引き層用塗布液としてもよい。分散方法としては、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミル、アトライター、液衝突型高速分散機を用いた方法が挙げられる。
下引き層用塗布液に用いられる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、脂肪族ハロゲン化炭化水素系溶剤、芳香族化合物などの有機溶剤が挙げられる。
下引き層には、さらに、有機樹脂微粒子、レべリング剤を含有させてもよい。
下引き層の膜厚は、0.5μm以上30μm以下であることが好ましく、特には1μm以上25μm以下であることがより好ましい。
〔電荷発生層〕
下引き層上には、電荷発生層が形成される。
下引き層上には、電荷発生層が形成される。
電荷発生層は、式(1)で示される化合物および電荷発生物質、ならびに、必要に応じて結着樹脂を含有する。または、電荷発生層は、電荷発生物質、および、必要に応じて結着樹脂を含有する。
電荷発生物質としてはアゾ顔料、フタロシアニン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、スクワリリウム色素、チアピリリウム塩、トリフェニルメタン色素、キナクリドン顔料や、アズレニウム塩顔料、シアニン染料、アントアントロン顔料、ピラントロン顔料、キサンテン色素、キノンイミン色素、スチリル色素などが挙げられる。これら電荷発生物質は1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。これら電荷発生物質の中でも、感度の観点から、フタロシアニン顔料やアゾ顔料が好ましく、特にはフタロシアニン顔料がより好ましい。
フタロシアニン顔料の中でも、特にオキシチタニウムフタロシアニンあるいはクロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが優れた電荷発生効率を示す。
電荷発生層に用いられる結着樹脂としては、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、スチレン−ブタジエンコポリマー、ブチラール樹脂、ベンザール樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂、ユリア樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂が挙げられる。これらの中でも、特には、ブチラール樹脂が好ましい。これらは、単独、混合または共重合体として1種または2種以上用いることができる。
電荷発生層は、上記式(1)で示される化合物、電荷発生物質、および結着樹脂を溶剤とともに分散処理して得られる電荷発生層用塗布液の塗膜を形成し、該塗膜を加熱乾燥させることによって形成することができる。また、電荷発生層は、電荷発生物質の蒸着膜としてもよい。
分散方法としては、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミル、アトライター、液衝突型高速分散機を用いた方法が挙げられる。
電荷発生物質と結着樹脂との割合は、結着樹脂1質量部に対して電荷発生物質が0.3質量部以上10質量部以下であることがより好ましい。
電荷発生層用塗布液に用いられる溶剤は、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、脂肪族ハロゲン化炭化水素系溶剤、芳香族化合物などが挙げられる。電荷発生層の膜厚は、0.01μm以上5μm以下であることが好ましく、0.1μm以上2μm以下であることがより好ましい。また、電荷発生層には、種々の増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤を必要に応じて添加することもできる。
〔電荷輸送層〕
電荷発生層上には、電荷輸送層が形成される。電荷輸送層は、電荷輸送物質および結着樹脂を含有する。
電荷発生層上には、電荷輸送層が形成される。電荷輸送層は、電荷輸送物質および結着樹脂を含有する。
電荷輸送物質としては、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、ブタジエン化合物などが挙げられる。これら電荷輸送物質は、1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。これらの中でも、電荷の移動度の観点から、トリアリールアミン化合物が好ましい。
電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂が好ましい。これらは、単独、混合または共重合体として1種または2種以上用いることができる。
電荷輸送層は、電荷輸送物質と結着樹脂を溶剤に溶解させて得られる電荷輸送層用塗布液の塗膜を形成し、該塗膜を乾燥させることによって形成することができる。
電荷輸送層における電荷輸送物質と結着樹脂との割合は、結着樹脂1質量部に対して電荷輸送物質が0.3質量部以上10質量部以下であることが好ましい。また、電荷輸送層のクラックを抑制する観点から、乾燥温度は60℃以上150℃以下が好ましく、80℃以上120℃以下がより好ましい。また、乾燥時間は10分以上60分以下が好ましい。
電荷輸送層用塗布液に用いられる溶剤としては、プロパノールやブタノールなどのアルコール系溶剤、アニソール、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素系溶剤、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどが挙げられる。
電子写真感光体の電荷輸送層が1層である場合、その電荷輸送層の膜厚は5μm以上40μm以下であることが好ましく、8μm以上30μm以下であることがより好ましい。電荷輸送層を積層構成とした場合、支持体側の電荷輸送層の膜厚は、5μm以上30μm以下であることが好ましく、表面側の電荷輸送層の膜厚は、1μm以上10μm以下であることが好ましい。
また、電荷輸送層には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを必要に応じて添加することもできる。
また、電荷輸送層上に、該電荷輸送層を保護し、耐摩耗性やクリーニング性の向上などを目的として、保護層を設けてもよい。
保護層は、結着樹脂を有機溶剤に溶解させて得られる保護層用塗布液の塗膜を形成し、該塗膜を乾燥させることによって形成することができる。保護層に用いられる樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリル酸コポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマーなどが挙げられる。
また、保護層に電荷輸送能を持たせるために、電荷輸送能を有するモノマー材料や高分子型の電荷輸送物質を種々の架橋反応を用いて硬化させることによって保護層を形成してもよい。好ましくは、連鎖重合性官能基を有する電荷輸送性化合物を重合または架橋させることによって硬化させた層を形成することである。連鎖重合性官能基としては、アクリル基、メタクリル基、アルコキシシリル基、エポキシ基などが挙げられる。硬化させる反応としては、例えば、ラジカル重合、イオン重合、熱重合、光重合、放射線重合(電子線重合)、プラズマCVD法、光CVD法などが挙げられる。
保護層の膜厚は0.5μm以上10μm以下であることが好ましく、1μm以上7μm以下であることが好ましい。また、保護層には、導電性粒子などを必要に応じて添加することもできる。
また、電子写真感光体の最表面層(電荷輸送層または保護層)には、シリコーンオイル、ワックス、ポリテトラフルオロエチレン粒子などのフッ素原子含有樹脂粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素などの潤滑剤を含有させてもよい。
上記各層の塗布液を塗布する際には、例えば、浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法などの塗布方法を用いることができる。
〔電子写真装置〕
図1に電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成を示す。
図1に電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成を示す。
図1において、円筒状の電子写真感光体1は、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。回転駆動される電子写真感光体1の表面は、回転過程において、帯電手段3(一次帯電手段:帯電ローラなど)により、負の所定電位の均一に帯電される。次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(不図示)から出力される目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して強度変調された露光光(画像露光光)4を受ける。こうして電子写真感光体1の表面に対し、目的の画像情報に対応した静電潜像が順次形成されていく。
電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内の現像剤に含まれるトナーで反転現像により現像されてトナー像となる。次いで、電子写真感光体1の表面に形成担持されているトナー像が、転写手段6(転写ローラなど)からの転写バイアスによって、転写材(紙など)Pに順次転写されていく。ここで、転写材Pは、転写材供給手段(不図示)から電子写真感光体1の回転と同期して取り出されて、電子写真感光体1と転写手段6との間(当接部)に給送される。また、転写手段6には、バイアス電源(不図示)からトナーの保有電荷とは逆極性のバイアス電圧が印加される。
トナー像の転写を受けた転写材Pは、電子写真感光体1の表面から分離されて定着手段8へ搬送されてトナー像の定着処理を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として装置外へプリントアウトされる。転写材Pが中間転写体などの場合は、複数次の転写工程の後に定着処理を受けてプリントアウトされる。
トナー像転写後の電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段7(クリーニングブレードなど)によって転写残りの現像剤(転写残トナー)の除去を受けて清浄面化される。クリーナレスシステムである場合は、転写残トナーを直接、現像手段などで回収することもできる。さらに、電子写真感光体1の表面は、前露光手段(不図示)からの前露光光(不図示)により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、図1に示すように、帯電手段3が帯電ローラなどを用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
本発明においては、上述の電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5、転写手段6およびクリーニング手段7などの構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に結合して構成してもよい。そして、このプロセスカートリッジを、複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図1では、電子写真感光体1と、帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段7とを一体に支持してカートリッジ化して、電子写真装置本体のレールなどの案内手段10を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9としている。
露光光4は、電子写真装置が複写機やレーザービームプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過光である。あるいは、露光光4は、センサーで原稿を読み取り、信号化し、この信号にしたがって行われるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動または液晶シャッターアレイの駆動などにより照射される光である。
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
(実施例1)
支持体(導電性支持体)として、直径30mm、長さ357.5mmのアルミニウムシリンダーを用いた。
支持体(導電性支持体)として、直径30mm、長さ357.5mmのアルミニウムシリンダーを用いた。
次に、金属酸化物粒子として酸化亜鉛粒子(比表面積:19m2/g、粉体抵抗:4.7×106Ω・cm)100部をトルエン500部と撹拌混合し、これにシランカップリング剤(化合物名:N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、商品名:KBM602、信越化学工業(株)製)0.8部を添加し、6時間攪拌した。その後、トルエンを減圧留去して、130℃で6時間加熱乾燥し、表面処理された酸化亜鉛粒子を得た。
次に、ブチラール樹脂(商品名:BM−1、積水化学工業(株)製)15部およびブロック化イソシアネート(商品名:スミジュール3175、住友バイエルンウレタン社製)15部をメチルエチルケトン73.5部と1−ブタノール73.5部の混合溶液に溶解させた。この溶液に前記表面処理された酸化亜鉛粒子80.8部、上記式(1−1)で示される化合物0.81部(シグマアルドリッチ社製)を加え、これを直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で23±3℃雰囲気下で3時間分散した。分散後、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レダウコーニングシリコーン社製)0.01部、架橋ポリメタクリル酸メチル(PMMA)粒子(商品名:TECHPOLYMER SSX−102、積水化成品工業(株)製、平均一次粒径2.5μm)を5.6部加えて攪拌し、下引き層用塗布液を調製した。
この下引き層用塗布液を上記支持体上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を40分間160℃で加熱乾燥させて、膜厚が18μmの下引き層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.1°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)4部、上記式(1−1)で示される化合物0.04部(シグマアルドリッチ社製)、および下記構造式(A)で示される化合物0.04部を、シクロヘキサノン100部にポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)2部を溶解させた液に加えた。その後、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置にて23±3℃の雰囲気下で1時間分散処理し、分散処理後、酢酸エチル100部を加えて、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を上記下引き層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を10分間90℃で加熱乾燥させることによって、膜厚が0.21μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記構造式(B)で示される化合物30部(電荷輸送物質)、下記構造式(C)で示される化合物60部(電荷輸送物質)、下記構造式(D)で示される化合物10部(電荷輸送物質)、ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ビスフェノールZ型のポリカーボネート)100部、下記構造式(E)で示されるポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量Mv:20000)0.02部を、混合キシレン600部およびジメトキシメタン200部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。この電荷輸送層用塗布液を前記電荷発生層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を30分間100℃で乾燥させることによって、膜厚21μmの電荷輸送層を形成した。
次に、下記式(F)で示される化合物(連鎖重合性官能基であるアクリル基を有する電荷輸送物質)36部、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末(ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)4部をn−プロピルアルコール60部に混合した後に超高圧分散機にて分散混合することによって、保護層用塗布液を調整した。
この保護層用塗布液を上記電荷輸送層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を5分間50℃で乾燥させた。乾燥後、窒素雰囲気下にて、加速電圧70kV、吸収線量8000Gyの条件で1.6秒間、シリンダーを回転させながら電子線を塗膜に照射し、塗膜を硬化させた。その後、窒素雰囲気下にて、塗膜が130℃になる条件で3分間加熱処理を行った。なお、電子線の照射から3分間の加熱処理までの酸素濃度は20ppmであった。次に、大気中において、塗膜が100℃になる条件で30分加熱処理を行い、膜厚が5μmである保護層を形成した。
このようにして、支持体上に、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層および保護層をこの順に有する電子写真感光体を製造した。
(実施例2〜45)
実施例1において、下引き層または電荷発生層に用いた式(1)で示される化合物の種類および含有量、および下引き層用塗布液に用いた金属酸化物粒子を表1に示すようにした以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、下引き層または電荷発生層に用いた式(1)で示される化合物の種類および含有量、および下引き層用塗布液に用いた金属酸化物粒子を表1に示すようにした以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
なお、表1中の酸化チタン粒子は、比表面積:20.5m2/g、粉体抵抗:6.0×105Ω・cm、のものを、酸化スズ粒子は、比表面積:40m2/g、粉体抵抗:1.0×109Ω・cm、のものを、酸化アルミニウム粒子は、住友化学工業(株)製の酸化アルミニウム粒子(商品名:AKP−50)用いた。
また、式(1−2)、(1−3)、(1−4)(1−5)、(1−6)、(1−7)で示される化合物は、Journal of the American Chemical Society,112(3),1216−1214、およびZhurnal Priklanonoi Khimii,60(10),2326−2330、およびBulletin of the Chemical Society of Japan,64(7),2091−2102、およびJournal of Chemical Research,Synopses(1998),(9),546−547,2465−2496を参考にして合成した。
(比較例1)
実施例1において、上記式(1−1)で示される化合物を下引き層および電荷発生層に用いなかった以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、上記式(1−1)で示される化合物を下引き層および電荷発生層に用いなかった以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
(比較例2)
実施例1において、酸化亜鉛粒子を用いなかった以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、酸化亜鉛粒子を用いなかった以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
(比較例3)
実施例14において、上記式(1−1)で示される化合物を下記式(G)で示される化合物に変更した以外は、実施例14と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例14において、上記式(1−1)で示される化合物を下記式(G)で示される化合物に変更した以外は、実施例14と同様にして電子写真感光体を製造した。
(比較例4)
実施例19において、上記式(1−1)で示される化合物を上記式(G)で示される化合物に変更した以外は、実施例19と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例19において、上記式(1−1)で示される化合物を上記式(G)で示される化合物に変更した以外は、実施例19と同様にして電子写真感光体を製造した。
(評価)
実施例1〜45および比較例1〜4の電子写真感光体の評価方法については、以下のとおりである。
実施例1〜45および比較例1〜4の電子写真感光体の評価方法については、以下のとおりである。
<ゴースト画像評価>
実施例1〜45および比較例1〜4の電子写真感光体について、電子写真感光体の繰り返し使用時のゴースト画像評価を行った。ゴースト画像評価とは、出力画像においてゴースト現象がどの程度生じているかの評価である。
実施例1〜45および比較例1〜4の電子写真感光体について、電子写真感光体の繰り返し使用時のゴースト画像評価を行った。ゴースト画像評価とは、出力画像においてゴースト現象がどの程度生じているかの評価である。
評価用の電子写真装置として、キヤノン(株)製の複写機imageRUNNER iR−ADV C5051(商品名)の改造機を使用した。
電子写真感光体を電子写真複写機とともに温度15℃湿度10%RHの低温低湿環境下で3日間放置した後、初期の明部電位が−150V、暗部電位が−750Vとなるようにレーザー光量および印加電圧を調整し、ゴースト画像評価を行った。そして、同環境下で5000枚および1万枚の通紙使用を行った。上記レーザー光量条件の下で通紙使用直後、5000枚および1万枚の通紙使用後、および1万枚の通紙使用15時間後でのゴースト画像評価を行った。また、温度30℃湿度80%RHの高温高湿環境下でも同様に通紙使用をし、ゴースト画像評価を行った。評価結果を表2に示す。
なお、電子写真感光体の通紙使用は、1分間に4枚プリントできる間欠モードで、0.5mm幅のラインを縦10mmおきに印字する条件で行った。
また、ゴースト画像評価の方法は、以下のようにした。通紙使用終了後、ゴースト画像評価用印字(図3(a)に示すように、画像の先頭部に、白地(白画像)中に四角のベタ画像を出した後、1ドット桂馬パターン画像を作製した。図3(a)の1ドット桂馬パターン画像は、図3(b)に示されるようなパターン画像である。図3(a)中、「ゴースト」と記載されている部分は、ベタ画像起因のゴーストの出現の有無を評価するゴースト部である。ゴーストが出現する場合は図3(a)中の「ゴースト」に出現する。)、および全面白画像を印字した。
ゴースト画像評価のサンプリングは、評価用の電子写真装置の現像ボリュームのF9モードで実施した。ゴースト現象の評価は、1ドット桂馬パターン画像濃度とゴースト部の画像濃度との濃度差を、分光濃度計(商品名:X−Rite504/508、X−Rite(株)製)にて測定したこの濃度差は、値が小さいほど、ゴースト現象の程度が小さく、良好であることを意味し、濃度差に応じてゴーストランクを以下のように付与した。
なお、ランク1は目視でゴーストが判別できないレベルであり、ランク2およびランク3はゴーストが僅かに確認できるレベルであり、ランク4およびランク5は目視でゴーストがはっきりと判別できるレベルであった。
ランク1:画像濃度差が0.000より大きく0.015以下
ランク2:画像濃度差が0.016以上0.025以下
ランク3:画像濃度差が0.026以上0.035以下
ランク4:画像濃度差が0.036以上0.050以下
ランク5:画像濃度差が0.051以上。
ランク1:画像濃度差が0.000より大きく0.015以下
ランク2:画像濃度差が0.016以上0.025以下
ランク3:画像濃度差が0.026以上0.035以下
ランク4:画像濃度差が0.036以上0.050以下
ランク5:画像濃度差が0.051以上。
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材
101 支持体
102 下引き層
103 電荷発生層
104 電荷輸送層
105 保護層
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材
101 支持体
102 下引き層
103 電荷発生層
104 電荷輸送層
105 保護層
Claims (11)
- 前記R1〜R8が、それぞれ独立に、水素原子またはヒドロキシ基である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記式(1)で示される化合物を含有する層が前記下引き層である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 前記下引き層における前記式(1)で示される化合物の含有量が、前記金属酸化物粒子に対して0.01質量%以上50質量%以下である請求項3に記載の電子写真感光体。
- 前記式(1)で示される化合物を含有する層が前記電荷発生層である請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷発生層における前記式(1)で示される化合物の含有量が、前記電荷発生層が含有する電荷発生物質に対して0.02質量%以上20質量%以下である請求項5に記載の電子写真感光体。
- 前記金属酸化物粒子が、酸化チタン、酸化亜鉛および酸化スズからなる群より選択される少なくとも1種を含有する粒子である請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置。
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