JP6095379B2 - 鋳造用金型 - Google Patents
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Description
本発明によれば、先ず、挿通孔のうち径の大きい遊嵌部に減圧路が連通しているため、減圧路が接続する側とは反対側のリークエアも十分にトラップすることができる。
また本発明によれば、シール部材が円筒状のブッシュの外周面に設けられているため、ブッシュが押出しピンの摺動方向と直交する方向に遊動した場合であっても、シール部材に対して圧縮応力が付加されるだけである。ここで、Oリング等のシール部材は、せん断応力に対する耐性は低いのに対して、圧縮応力に対する耐性は高い特性を有する。そのため、シール部材の劣化を抑制でき、リークを抑制できる。
また本発明によれば、キャビティ側に形成された第1摺動部と、背面側に形成された第2摺動部との間に遊嵌部が形成されているため、摺動方向の遊嵌部の長さを長くでき、減圧される遊嵌部の体積を大きくでき、リークを可及的に抑制できる。
従って本発明によれば、上述の簡単な構成により、押出しピンが挿通される挿通孔からのリークを抑制できる。
即ち本発明によれば、内周面で押出しピンを摺動可能に保持するブッシュの外周面にシール部材が設けられているため、第1摺動部と第2摺動部の芯ズレを吸収でき、押出しピンの動作が妨げられるのを抑制できる。
また本発明によれば、ブッシュにより構成される第2摺動部が金型の背面側に形成されているため、メンテナンスの際に、金型の背面からブッシュにアクセスできるので、容易にメンテナンスできる。
図1は、本発明の一実施形態に係る鋳造用金型1の型締め状態を示す断面図である。また、図2は、本実施形態に係る鋳造用金型の型開き状態を示す断面図である。本実施形態に係る鋳造用金型1は、キャビティを減圧した状態で鋳造を行う減圧鋳造用金型である。
可動型20は、可動本体型21と、この可動本体型21の固定型10側に入れ子状に嵌合された可動キャビティ型22と、を備える。
互いに対向する固定キャビティ型12と可動キャビティ型22それぞれの対向面側には、鋳造製品の外形に応じた形状のキャビティCを構成する固定凹部12aと可動凹部22aがそれぞれ形成されている。
押出しピン30は、円柱状の棒状部材で構成され、可動型20の進退方向に沿って延びている。押出しピン30は、可動本体型21と可動キャビティ型22に跨って形成された挿通孔23内を摺動可能に挿通される。
図3に示すように、押出しピン30が摺動可能に挿通される挿通孔23は、全長に亘って断面円形状である。挿通孔23は、第1摺動部231と、遊嵌部233と、第2摺動部232と、から構成される。
なお、挿通孔23を介して、可動本体型21と可動キャビティ型22の間からエアがリークしないように、可動本体型21と可動キャビティ型22の間にはOリング25が設けられている。
第2摺動部232は、遊嵌部233よりも大径の第2摺動孔部232c内に、円筒状のブッシュ232aを備える。押出しピン30の基端部は、このブッシュ232aの内周面で摺動可能に保持する。このブッシュ232aの外周面には、シール部材としてのOリング232bが設けられる。Oリング232bの弾性変形により、ブッシュ232aは、摺動方向に略直交する方向に遊動(フローティング)可能となっている。これにより、第1摺動部231との間における芯ズレを吸収可能となっている。
先ず、図1に示すように、可動型20を固定型10に対して前進させ、互いに当接させて合体することで、型締めする。型締めすることで、鋳造用金型1の内部にキャビティCが形成される。このとき、押出しピン30は、挿通孔23内の没入した待機状態である。
本実施形態では、押出しピン30が摺動可能に挿通される挿通孔23を、キャビティC側に形成されて押出しピン30の先端部が摺動する第1摺動部231と、第1摺動部231の背面側に形成されて第1摺動部231よりも断面積が大きい遊嵌部233と、遊嵌部233の背面側に形成されて第1摺動部231と略同径であり且つ押出しピン30が摺動する第2摺動部232と、を含んで構成した。また、遊嵌部233に連通して遊嵌部233内を減圧する減圧路24を金型100内に形成し、第2摺動部232を円筒状のブッシュ232aで構成するとともに、ブッシュ232aの外周面にOリング232bを設けた。
本実施形態によれば、先ず、挿通孔23のうち径の大きい遊嵌部233に減圧路24が連通しているため、減圧路24が接続する側とは反対側のリークエアも十分にトラップすることができる。
また本実施形態によれば、Oリング232bが円筒状のブッシュ232aの外周面に設けられているため、ブッシュ232aが押出しピン30の摺動方向と直交する方向に遊動した場合であっても、Oリング232bに対して圧縮応力が付加されるだけである。ここで、Oリングは、せん断応力に対する耐性は低いのに対して、圧縮応力に対する耐性は高い特性を有する。そのため、Oリング232bの劣化を抑制でき、リークを抑制できる。
また本実施形態によれば、キャビティC側に形成された第1摺動部231と、背面側に形成された第2摺動部232との間に遊嵌部233が形成されているため、摺動方向の遊嵌部233の長さを長くでき、減圧される遊嵌部233の体積を大きくでき、リークを可及的に抑制できる。
従って本実施形態によれば、上述の簡単な構成により、押出しピン30が挿通される挿通孔23からのリークを抑制できる。
即ち本実施形態によれば、内周面で押出しピン30を摺動可能に保持するブッシュ232aの外周面にOリング232bが設けられているため、第1摺動部231と第2摺動部232の芯ズレを吸収でき、押出しピン30の動作が妨げられるのを抑制できる。
また本実施形態によれば、ブッシュ232aにより構成される第2摺動部232が金型100の背面側に形成されているため、メンテナンスの際に、金型100の背面からブッシュ232aにアクセスできるので、容易にメンテナンスできる。
これにより、何らかの理由により押出しピン30が屈曲してしまった場合であっても、押圧プレート230を外してブッシュ232aごと取り外すことができ、メンテナンスが容易である。
第2実施形態に係る鋳造用金型2は、挿通孔33の構成が第1実施形態と異なり、押圧プレートを備えていない以外は、第1実施形態と同一の構成である。図4は、第2実施形態に係る鋳造用金型2の挿通孔33及び押出しピン30部分の拡大図である。
ただし、メンテナンスの容易さの観点からは、第1実施形態の方が好ましいと言える。
例えば上記実施形態では、挿通孔を構成する遊嵌部は、挿通孔の径を大径とすることで形成したが、これに限定されない。押出しピンの外周面に凹部を形成し、これにより挿通孔の内周面とのクリアランスを大きくすることで、遊嵌部を形成してもよい。
この変形例によれば、挿通孔内により大きな体積の遊嵌部を形成できるため、上記実施形態の効果が高められる。また、何らかの理由により押出しピンが屈曲してしまった場合であっても、押出しピンに凹部が形成されていることで、ブッシュから押出しピンを容易に引き抜くことができ、よりメンテナンスが容易である。
23…挿通孔
24…減圧路
30…押出しピン
100…金型
230…押圧プレート(プレート)
230a…孔部
231,331…第1摺動部
232,332…第2摺動部
232a…ブッシュ
232b…Oリング(シール部材)
233…遊嵌部
333…第1遊嵌部(遊嵌部)
C…キャビティ
Claims (3)
- 金型内のキャビティを減圧した後、該キャビティに溶湯を充填し、その後、前記金型内に形成された挿通孔内を摺動可能な押出しピンを前記キャビティ側に突出させることで、鋳造製品を離型させる鋳造用金型において、
前記キャビティ側とは反対側を背面側としたときに、前記挿通孔は、
前記金型の最も前記キャビティ側に形成されて前記押出しピンの突出方向の先端部が摺動可能に挿通される第1摺動部と、
該第1摺動部の前記背面側に形成されて前記第1摺動部よりも断面積が大きい遊嵌部と、
該遊嵌部の前記背面側に形成されて前記第1摺動部と略同径であり、且つ前記押出しピンが摺動可能に挿通される第2摺動部と、を含んで構成され、
前記金型内には、前記遊嵌部に連通して該遊嵌部内を減圧する減圧路が形成され、
前記第2摺動部は、前記金型の最も背面側に形成され、
前記第2摺動部は、円筒状のブッシュを備え、該ブッシュの内周面で前記押出しピンを摺動可能に保持し、
前記ブッシュの外周面には、シール部材が設けられ、
前記金型の背面には、前記挿通孔と同軸の孔部に前記押出しピンが挿通されるとともに、前記第2摺動部のブッシュを背面側から押圧するプレートが設けられ、
前記遊嵌部は、前記押出しピンの外周面に形成された凹部により形成されることを特徴とする鋳造用金型。 - 前記押出しピンは、複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の鋳造用金型。
- 前記シール部材は、Oリングであることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋳造用金型。
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