JP6095345B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置についても消費電力の削減が求められている。特に、画像形成装置に搭載される装置の中でトナー画像を担持した記録材を加熱してトナー画像を記録材に定着する定着装置は最も電力を消費するものの一つであるため、定着装置の電力削減要望は強い。
しかしながら、定着装置においてトナー画像を記録材に定着する際に熱量が不足すると、コールドオフセット等の画像不良が発生する場合がある。従って、従来、定着温度は単位面積当たりのトナー重量が最大であっても定着可能で且つコールドオフセットが発生しない最小の温度に一律に設定されていた。従って、単位面積当たりのトナー重量が少ない場合に必要以上の電力を定着装置に供給することになり電力の無駄が生じていた。
そこで、上記のような電力の無駄を減らすために、記録材上に但持されたトナーの単位面積当たりの重量に応じて定着装置に供給する電力を調整することが考えられる。特許文献1には、未定着トナーの単位面積当たりの重量に応じてヒータの制御温度を変える画像形成装置が開示されている。特許文献1の画像形成装置は、画像データから未定着トナーの単位面積当たりの重量を予測しヒータの制御温度を補正することによって、消費電力を低減することが出来る。
特開2006−154413
しかしながら、特許文献1の画像形成装置は、連続プリントする記録材のトナーの単位面積当たりの重量がページ毎に大きく変わる場合、ニップ部の温度がトナーの重量に追従できずにコールドオフセット等の画像不良が発生する場合がある。
例えば、コールドオフセットはトナーの単位面積当たりの重量が小さい記録材をプリントした直後、トナーの単位面積当たりの重量が大きい記録材をプリントする場合に発生することがある。このコールドオフセットは、フィルムや加圧ローラの温度が記録材上のトナー画像の単位面積当たりのトナー重量に応じた温度まで上がりきらないため発生し、記録材の先端において特に顕著である。ヒータの目標温度が低い状態でプリントすると、フィルムや加圧ローラの温度は低い状態のまま維持される。フィルムや加圧ローラの温度が低い状態から、急遽にヒータの目標温度を高くしても、熱容量をある程度有しているフィルムや加圧ローラの温度は応答性良く立ち上がらない場合がある。
上述の課題を鑑みて、本発明の目的はコールドオフセット等の画像不良の発生を抑制しつつ消費電力の低減をすることが可能な画像形成装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本願発明の一つ目の側面として、画像情報に基づいて記録材にトナー画像を形成する画像形成部と、加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記トナー画像を担持した記録材を前記ニップ部で搬送しながら加熱して前記トナー画像を記録材に定着する定着部と、前記加熱部材の温度を検知する温度検知部材と、前記温度検知部材の検知温度が目標温度になるように前記加熱部材に供給する電力を制御する制御部と、前記画像情報から前記トナー画像の濃度情報を取得する取得部と、を有する画像形成装置において、複数の記録材を連続的にプリントする連続プリント中のnページの目標温度は、前記nページの濃度情報D に応じた第1の補正温度α と、(n+1)〜(n+k)ページの各々の濃度情報(D n+1 〜D n+k )に応じた第1の補正温度(α n+1 〜α n+k )を、前記nページから前記(n+1)〜(n+k)ページの各々までのページ間隔で重み付けした第2の補正温度(β 〜β )と、に応じて基準目標温度を補正した温度であって、前記装置で設定可能な最高濃度のトナー画像を記録材に定着可能な温度であり、前記nページの前記目標温度は、前記第1の補正温度α と、前記第2の補正温度(β 〜β )と、のうち最も小さい値を前記基準定着温度から減じた温度であることを特徴とする。
更に、本願発明の二つ目の側面として、画像情報に基づいて記録材にトナー画像を形成する画像形成部と、加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記トナー画像を担持した記録材を前記ニップ部で搬送しながら加熱して前記トナー画像を記録材に定着する定着部と、前記加熱部材の温度を検知する温度検知部材と、前記温度検知部材の検知温度が目標温度になるように前記加熱部材に供給する電力を制御する制御部と、前記画像情報から前記トナー画像の濃度情報を取得する取得部と、を有する画像形成装置において、複数の記録材を連続的にプリントする連続プリント中のnページの目標温度は、前記nページの濃度情報D に応じた第1の定着温度T と、(n+1)〜(n+k)ページの各々の濃度情報(D n+1 〜D n+k )に応じた第1の定着温度(T n+1 〜T n+k )を、前記nページから前記(n+1)〜(n+k)ページの各々までのページ間隔で重み付けした第2の定着温度(T´ n+1 〜T´ n+k )と、のうち最も高い温度であることを特徴とする。
本発明によれば、複数ページの記録材を連続プリントする時にコールドオフセット等の画像不良の発生を抑制しつつ消費電力の低減をすることができる画像形成装置を提供できる。
実施例1に係る画像形成装置の構成を示した図である。 実施例1に係る定着装置の構成を示した図である。 実施例1に係るビデオコントローラの構成を示した図である。 実施例1に係る画像データ処理フローを説明する図である。 実施例1に係る単位面積当たりのトナー量と定着温度との関係を示す図である。 画像濃度情報と定着温度の補正温度との関係を示した図である。 比較例1のヒータの目標温度とサーミスタの検知温度の推移とを示した図である。 実施例1に係る定着温度を補正する制御のフローを示した図である。 コールドオフセットが発生するヒータの目標温度とサーミスタの検知温度との推移を示した図である。 実施例2に係る定着温度を補正する制御のフローを示した図である。
(実施例1)
(1)画像形成装置
本実施例に係る画像形成装置について説明する。図1は本実施例で用いる画像形成装置Pを示したものである。画像形成装置Pは、記録材Sの搬送経路3と、この搬送経路3に対して略鉛直方向へ略直線状に配列された4つの画像形成ステーション3Y,3M,3C,3Kと、を備えている。4つの画像形成ステーション3Y,3M,3C,3Kのうち、3Yはイエロー(以下Yと略記)色の画像を形成する画像形成ステーションである。3Mはマゼンタ(以下Mと略記)色の画像を形成する画像形成ステーションである。3Cはシアン(以下Cと略記)色の画像を形成する画像形成ステーションである。3Kはブラック(以下Kと略記)色の画像を形成する画像形成ステーションである。
各画像形成ステーション3Y,3M,3C,3Kは、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)4Y,4M,4C,4Kと、帯電手段としての帯電ローラ5Y,5M,5C,5Kを有している。また、各画像形成ステーション3Y,3M,3C,3Kは、露光手段としての露光装置6と、現像手段としての現像装置7Y,7M,7C,7Kと、クリーニング手段としてのクリーニング装置8Y,8M,8C,8Kを有している。ビデオコントローラ30は、ホストコンピュータなどの外部装置(不図示)から画像情報を受信すると、制御手段31にプリント信号を送信し、画像形成動作が開始される。画像形成する際に、画像形成ステーション3Yでは感光体ドラム4Yが所定の方向に回転される。まず感光体ドラム4Yの外周面(表面)は帯電ローラ5Yにより一様に帯電され、その感光体ドラム4Y表面の帯電面に露光装置6により画像データに応じたレーザ光が照射されることによって露光され静電潜像が形成される。その潜像は現像装置7YによりYトナーを用いて顕像化されYトナー画像となる。これにより、感光体ドラム4Y表面にYトナー画像が形成される。画像形成ステーション3M,3C,3Kにおいても同様の画像形成プロセスが行なわれる。これにより、感光体ドラム4M表面にMトナー画像が、感光体ドラム4C表面にCトナー画像が、感光体ドラム4K表面にKトナー画像が、それぞれ形成される。
画像形成ステーション3Y,3M,3C,3Kの配列方向に沿って設けられているエンドレスの中間転写ベルト9は、駆動ローラ9aと、従動ローラ9bと、従動ローラ9cとに張架されている。駆動ローラ9aは、所定の方向に回転する。これにより、中間転写ベルト9は、各画像形成ステーション3Y,3M,3C,3Kに沿って100mm/secのスピードで回転移動される。この中間転写ベルト9の外周面(表面)には、中間転写ベルト9を挟んで感光体ドラム4Y,4M,4C,4Kと対向配置されている一次転写手段10Y,10M,10C,10Kにより、各色のトナー画像が順次重ね転写される。これによって、中間転写ベルト9表面に4色のフルカラートナー画像が形成される。
一次転写後に感光体ドラム4Y,4M,4C,4K表面に残った転写残トナーは、クリーニング装置8Y,8M,8C,8Kに設けられている不図示のクリーニングブレードにより除去される。これにより感光体ドラム4Y,4M,4C,4Kは次の画像形成に備える。
一方、画像形成装置P下部に設けられた給送カセット11に積載収納されている記録材Sは、給送ローラ12によって給送カセット11から一ページずつ分離給送され、レジストローラ対13に給送される。レジストローラ対13は、給送された記録材Sを、中間転写ベルト9と二次転写ローラ14との間の転写ニップ部に送り出す。二次転写ローラ14は、中間転写ベルト9を挟んで従動ローラ9bと対向するように配置される。二次転写ローラ14には、記録材Sが転写ニップ部を通過する際に不図示の高圧電源からバイアスが印加される。これにより転写ニップ部を通過する記録材Sに中間転写ベルト9表面からフルカラーのトナー画像が二次転写される。以上説明した記録材にトナー画像を形成する構成を画像形成部とする。
このトナー画像が形成された記録材Sは定着部としての定着装置F1に搬送される。その記録材Sは、定着装置F1を通過することにより加熱及び加圧され、そのトナー画像が記録材S上に加熱定着される。そしてその記録材Sは、定着装置F1から画像形成装置(プリンタ)P外部の排出トレイ15へ排出される。
二次転写後に中間転写ベルト9表面に残った転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニング装置16により除去される。これにより中間転写ベルト9は次の画像形成に備える。
(2)定着装置
画像形成装置の定着部としての定着装置について説明する。以下の説明において、定着装置及び定着装置を構成する部材に関し、長手方向とは記録材の面と平行な面における記録材搬送方向と直交する方向であり、短手方向とは記録材搬送方向である。幅とは上記の短手方向の寸法である。記録材に関し、長手幅とは上記長手方向の寸法である。
図2は定着装置F1の断面図である。定着装置F1は、筒状のフィルム22と、フィルム22の内面に接触するニップ部形成部材としてのヒータ23と、ヒータ23と共にニップ部を形成する加圧部材としての加圧ローラ21と、を有する。定着装置F1は更に、ヒータ23を保持するヒータホルダ24と、定着装置に必要な曲げ剛性を確保するための補強部材としての補強ステー25と、を有している。加圧ローラ21、フィルム22、ヒータ23、ヒータホルダ24および、補強ステー25は、何れも長手方向に長い部材である。
また、この定着装置F1は、加圧ローラ21を不図示の駆動源で回転駆動し、フィルム22を加圧ローラ21に従動させて回転させる方式の定着装置である。
板状のヒータ23は、長手方向に細長い基板231と、基板上に長手方向に沿って形成された発熱抵抗体233と、発熱抵抗体を覆うオーバーコート層232と、を有する。基板231はセラミック製である。基板231の長手方向の両端部には発熱抵抗体に給電するためのコネクタ(不図示)が設けられている。ヒータ23は、コネクタを介して通電された発熱抵抗体が発熱することにより温度上昇する。
ヒータホルダ24は、耐熱性及び剛性を有する横断面が略半円形樋型に形成されている部材である。ヒータホルダ24の材質として液晶ポリマー等が用いられる。このヒータホルダ24はヒータ23と対向する面の幅方向の中央に長手方向に沿って設けられた溝部を有し、この溝部によりヒータ23の基板231を保持してオーバーコート層232を溝部から露呈させている。このヒータホルダ24は、ヒータホルダ24の長手方向の両端部が装置枠体(不図示)としての2つ側板に保持されている。
フィルム22は、可撓性及び耐熱性を有する樹脂材料により形成された筒状の部材である。本実施例のフィルム22の外周長は57mmである。このフィルム22は、筒状のベース層221と、前記ベース層の外側に形成された弾性層222と、弾性層222の外側に離型層223と、を有する。ベース層は、厚さ50ミクロンのポリイミドで形成され、弾性層222は厚さ200ミクロンのシリコーンゴムで形成され、離型層223は15ミクロンのフッ素樹脂で形成されている。フィルム22の内周長は、ヒータ23を保持させたヒータホルダ24の外周長よりも3mm大きくしてある。そしてそのフィルム22は、ヒータ23を保持しているヒータホルダ24にルーズに外嵌されている。
補強ステー25は、横断面がU字型の部材である。この補強ステー25は、ヒータホルダ24のヒータ23を保持している面と反対側の面の短手方向の中央部に配置されている。
加圧ローラ21は、芯金211と、芯金211の外側に形成されたシリコーンゴムの弾性層212と、弾性層212の外側に形成された導電性を有するフッ素樹脂の離型層213と、を有する。加圧ローラ21の外周長は63mmである。尚、弾性層212は、フッ素ゴム等の耐熱性ゴム、あるいはシリコーンゴム等を発泡して形成したものでも良い。離型層213は絶縁性のフッ素樹脂でも良い。加圧ローラ21は、フィルム22と平行になるように配置され、芯金211の長手方向の両端部が定着装置の枠体の側板に軸受け部材を介して回転自由に保持されている。そして、加圧ローラ21の芯金211と補強ステー25は、長手方向の両端部において不図示の加圧スプリングにより加圧ローラ21の外周面とフィルム22の外周面が接触するように加圧されている。この加圧力により加圧ローラ21の外周面とヒータ23のオーバーコート層232とがフィルム22を介してフィルム所定幅のニップ部NFを形成する。加圧力の総圧20kgfである。
プリント信号に応じて、図2に示すように加圧ローラ21を所定の周速度(プロセススピード)100mm/secで矢印方向へ回転させる。その際、ニップ部NFにおける加圧ローラ21の外周面とフィルム22の外周面との間に働く摩擦力によりフィルム22が回転する。そのため、フィルム22が回転する際に、フィルム22の内周面がヒータ23と密着して摺動しながら摺動する。その際にフィルム22の回転はフィルム22の内周形状に沿ように形成されているヒータホルダ24の外周面によってガイドされる。これによりフィルム22の回転が安定しフィルム22は同じ回転軌跡を描きながら回転する。また、制御部300はプリント信号に応じてヒータ23の発熱抵抗体233への通電を開始する。そのヒータ23への通電によりヒータ23は昇温しフィルム22を加熱する。
ヒータ23の温度は、基板231のヒータホルダ24と対向する側の面に設けられている温度検知素子としてのサーミスタ26によって検知される。制御部300は、サーミスタ26の出力信号に基づいてサーミスタ26の検知温度が所定の目標温度Tを維持するようにヒータ23への通電を制御する。これによってニップ部NFは所定温度に維持される。通常のプリント時の目標温度Tは、120℃〜230℃である。加圧ローラ21及びフィルム22の回転が安定し、かつ、サーミスタ26の検知温度が目標温度に達すると、未定着トナー画像tを担持した記録材Sが入り口ガイド27を通ってニップ部NFに導入される。その記録材Sはニップ部NFで加圧ローラ21の外周面とフィルム22の外周面とに挟まれて搬送される。その搬送過程で記録材Sに熱と圧力が加えられ、未定着トナー画像tは記録材Sの表面に加熱定着される。未定着トナー画像tが加熱定着された記録材Sはフィルム22の表面から曲率分離してニップ部NFから排出される。
(3)画像処理部
画像処理部としてのビデオコントローラ30について、図3に示す図を用いて説明する。ビデオコントローラ30は、CPUバス301を介して相互に接続されたホストインタフェース部302、画像形成装置のインタフェース部303、ROM304、RAM305、及びCPU306等の各デバイスを備えている。CPUバス301は、アドレス、データ、コントロールバスを含む。
ホストインタフェース部302は、ネットワークを介してホストコンピュータ等のデータ送信装置と双方向に通信接続する機能を有する。画像形成装置のインタフェース部303は、画像形成装置Pと双方向に通信接続する機能を有する。
ROM304は、後述する画像データの処理や、その他の処理を実行するための制御プログラムコードを保持する。RAM305は、画像形成装置のインタフェース部303で受信した画像データをレンダリングした結果のビットマップデータや画像濃度情報を保持したり、一時的なバッファエリアや各種処理ステータスを保持したりするためのメモリである。CPU306は、ROM304に保持された制御プログラムコードに基づいて、CPUバス7301に接続された各デバイスを制御する。
(4)画像データ処理と画像濃度情報の検出
画像データ処理について説明する。図4に画像データ処理フローを示す。ホストコンピュータからは画像情報として画像データとともに、紙サイズ、動作モード等のコマンドが送られてくる(処理S10)。画像データがカラー画像に関するものである場合には、RGB(レッド、グリーン、ブルー)データによる色情報の形式となっており、それぞれの色情報が画像形成装置で再現可能なデバイスRGBデータに割り付けられ変換される(処理S11)。続いて画像データの色情報は、デバイスRGBデータからデバイスYMCK(イエロー、マゼンダ、シアン、ブラック)データに変換される(処理S12)。
本YMCKデータは、各色の画像形成ステーションのレーザが全点灯した場合に転写材上に得られるトナー量に対するトナー量の比を表すものと定義され、単色では0%〜100%の幅を持つ。データ値0%とは、レーザが全消灯され、トナー量が0となる場合である。
ここでは、YMCKデータに対して、各色の露光量と実際に使用されるトナー量との関係を示す階調テーブルを用いて、YMCK各色の露光量が算出される。また、その際に画像濃度情報Dも同時に算出される(処理S13)。たとえば、あるピクセルにおける画像データが、Y=50%、M=70%、C=20%、K=0%である場合には、画像濃度情報Dは140%(=50+70+20+0)となる。その後、各ピクセルに対して、各色の露光量を実際に用いる露光パターンに変換し(処理S14)、露光出力となる(処理S15)。
尚、本実施例においては、画像濃度情報Dは、記録材S1ページ内の各ピクセルの中で最大の濃度とし、直近に露光出力される画像データ(1ページ目)の画像濃度情報をDとして、RAM305に記憶しておく。さらに、次に露光出力される画像データ(2ページ目)の画像濃度情報をD、その後露光出力される画像データ(nページ目)の画像濃度情報をDとし、DからDまでの画像濃度情報を記憶しておく。なお、画像濃度情報Dの検出時間は、画像データの大きさやビデオコントローラ30の処理速度によって変化することがあるため、RAM305に記憶している画像濃度情報Dの個数は一定であるとは限らない。
(5)画像濃度情報Dと記録材S上のトナー量
まず、画像濃度情報Dと記録材S上のトナー量の関係について述べる。画像濃度情報Dは、nページ目の画像1ページ内における最大露光量となるピクセルの濃度情報である。本実施例では、定着性を考慮し、フルカラーにおけるDの最小値は0%、最大濃度を200%としている。Dは記録材S上の単位面積当たりのトナー量と相関がある情報であり、D=100%の時の記録材S上の単位面積当たりのトナー量は0.45〜0.50mg/cm、Dn=200%の時のトナー量は0.90〜1.00mg/cmである。記録材S上のトナー量にレンジがある理由は、主に二つある。一つ目の理由は、一次転写の際に、感光体ドラム上から中間転写ベルト9へ、感光体ドラムのすべてのトナーを転写できるわけではないことである。二つ目の理由は、二次転写の際に、中間転写ベルト9上から記録材Sへ、中間転写ベルト9上のすべてのトナーを転写できるわけではないことである。
(6)記録材S上のトナー量と最適な目標温度
次に、記録材S上のトナー量と定着温度Tの関係について述べる。所定量のトナーに対して過剰な熱量が与えられた場合にはホットオフセットが発生し、過小な熱量しか与えられない場合にはコールドオフセットが発生する場合がある。従って、記録材S上のトナー量に応じてヒータ23の目標温度Tを最適な値に変更することが好ましい。ここで述べる最適な目標温度とは、コールドオフセットが発生しない最も低い温度であって最も消費電力の低い設定である。この最適なヒータの目標温度Tは、記録材S上のトナー量とヒータ23の目標温度とを振って記録材上におけるトナーの定着具合を確認することで調べることができる。尚、最適なヒータ23の目標温度Tは、構成やプロセススピードによって異なる。
図5に本実施例における記録材S上のトナー量とヒータ23の最適な目標温度との関係を表した図を示す。図5から記録材S上の単位面積当たりのトナー量に応じたヒータ23の最適な目標温度がわかる。例えば、トナー量が0.5mg/cmの時は190℃であり、0.75mg/cmの時は200℃、1.00mg/cmの時は210℃である。本実施例では、トナー量が0.5mg/cmより少ない場合にはヒータ23の目標温度を190℃とする。これは、フルカラー画像であっても単色黒ピクセルが含まれている場合が多く、その場合には、記録材S上には0.5mg/cm(画像濃度情報D=100%)となる部分が含まれているからである。従って、稀に0.5mg/cmよりトナー量が少ない場合があるとしても、0.5mg/cmであるものとして対応する。
ここで、基準目標温度Tを記録材S上のトナー量が装置で設定可能なフルカラーの上限濃度(1.00mg/cm)における最適な基準定着温度と定義する。また、Tと、任意のトナー量における最適な定着温度との差分を補正温度αと定義する。図6に示すように、αはD=100%の時に20℃となり、D=200%の時に0℃となるような直線で表すことが出来る。よって、nページ目の画像濃度情報をDとすると、nページ目の記録材における補正温度αは以下のように表される。
α=40−(0.2×D
この関係から、図5に示すようなnページ目のヒータ23の最適な目標温度Tが算出できる。算出式は以下のように表される。
=T−α=210−(40−(0.2×D)) (100≦D≦200)
尚、画像濃度情報が取得できない場合には、目標温度Tの補正は行わない。即ち、
=T
となる。
(7)本実施例のヒータの目標温度の設定方法
最初に、比較例1としてnページ目の目標温度Tをnページ目の画像濃度情報Dのみによって設定した場合について説明する。nページ目の画像濃度情報Dから算出されるαのみによってnページ目のヒータ23の目標温度を設定した場合には、(n+1)ページ目の先端においてコールドオフセット等の画像不良が発生することがある。特に連続してプリントするページ間のヒータ23の目標温度の差が大きいとコールドオフセット等の画像不良が発生しやすい。
上記課題について図7を用いて説明する。図7は比較例1におけるn〜(n+2)ページを連続プリントした時のサーミスタ26の検知温度の推移を示したものである。n〜(n+2)ページの濃度情報は、D=200%(T=210℃)、Dn+1=150%(Tn+1=200℃)、Dn+2=200%(Tn+2=210℃)であるとする。図7においてヒータ23の目標温度Tを細い実線で表し、比較例及び比較例の制御応答性を弱めた場合のサーミスタ26の検知温度の推移をそれぞれ点線及び太い実線で示した。比較例は短時間で急激にヒータ23の目標温度Tを変更したためにサーミスタ26の検知温度はn、(n+1)ページ目においてオーバーシュートやアンダーシュートが生じている。太い実線で表される比較例1の制御応答性を弱めたものは、オーバーシュート及びアンダーシュートを小さく抑えることができるものの、応答性が悪く(n+2)ページ目の先端でコールドオフセットが発生する。
一般的に、定着装置のヒータの電力制御にはPI制御が用いられている。被加熱部材を目標温度に早く到達させたい場合にはP項を大きくすれば良い。しかしながら、P項を大きくすれば収束性が悪化しヒータ23の温度がオーバーシュート及びアンダーシュートすることによるホットオフセット及びコールドオフセットが発生しやすくなる。反対に、P項を小さくすれば応答性が悪化し目標温度へ到達するまでの時間が長くなり、ホットオフセットやコールドオフセットの画像不良が発生しやすくなる。
以上述べたことから、連続プリント中のnページ目のヒータ23の目標温度Tを画像濃度情報Dのみに応じて設定すると、画像不良が発生しやすくなる。
上記課題を解決するために本実施例においては、連続プリント中のnページ目の目標温度Tをnページ目の記録材の画像濃度情報Dと(n+1)ページ目の画像濃度情報Dn+1とに応じて設定する。
ここで、nページ目の画像濃度情報Dと(n+1)ページ目の画像濃度情報Dn+1とが異なる条件で連続プリントする場合について考える。(n+1)ページ目の画像濃度情報Dn+1と(n+2)ページ目の画像濃度情報Dn+2との関係がDn+2>Dn+1であって最適な目標温度がTn+2>Tn+1となる場合、(n+2)ページ目の先端のコールドオフセットが発生しやすい。このコールドオフセットを防止するために次のように考える。
nページ目の記録材の画像濃度情報Dとn+1ページ目の画像濃度情報Dn+1とに応じてnページ目の目標温度Tを決定する場合、以下の2つの場合に分けられる。
(1)Dn+1>D の場合
を(n+1)ページ目に必要な目標温度Tn+1と同じにすることで、コールドオフセットを防止する。補正後のTは以下のように表される。
=Tn+1=T−αn+1=210−(40−(0.2×Dn+1))
(2)Dn+1≦D の場合
は、nページ目に最適な目標温度Tと同じにすることで、消費電力の低減をする。
=T−α=210−(40−(0.2×D))
実際の制御フローを図8に示す。S201でプリントがスタートする。S202でRAM305に保存されている画像濃度情報DとDn+1を取得する。S203でDとDn+1の大小を比較する。Dn+1のほうが大きければS204へ進み、Dn+1のほうが小さければの205へ進む。S204では、αn+1よって目標温度Tの補正を行う。S205では、αよって目標温度Tの補正を行う。S206で記録材SがニップNを通過したことを確認する。S207で継続してプリントする記録材があるかを確認し、プリントする記録材があればS208へ進み、プリントする記録材が無ければS209へ進みプリントを終了する。S209では、RAM305に保存されている最新の画像濃度情報へと画像濃度情報の更新を行う。具体的には、先にプリントされる際に取得した画像濃度情報Dn+1は、最新の情報における画像濃度情報Dになる。
(8)効果確認
実施例1と比較例1とで連続プリントした時のコールドオフセットの発生の有無を確認した。連続プリントする4ページの画像濃度情報D〜Dがそれぞれ、D=200%、D=150%、D=200%、Dn+3=100%、Dn+4=200%である場合について考える。
比較例1の目標温度Tは、nページ目の画像濃度情報Dのみに応じて設定する。比較例1のnページ目の目標温度Tは以下のように表せる。
=T−α=210−(40−(0.2×D))
結果として、4ページ目と6ページ目とにおいてコールドオフセットが発生した。これは、Tn+1>Tとなるような制御になっているため、サーミスタ26の温度が目標温度Tまで上昇できなかったことが原因であると考えられる。
一方、本実施例はnページ目の目標温度Tをnページ目の画像濃度情報Dと(n+1)ページ目の画像濃度情報Dn+1とに応じて決定する。具体的には、nページ目の目標温度Tは、基準目標温度Tから補正温度αとαn+1のうち小さい方の補正温度を減じた温度に設定する。実施例1は表1からコールドオフセットを抑制しつつヒータに供給する電力を削減できることがわかる。
Figure 0006095345
(9)まとめ
本実施例は、連続プリント中のnページ目の目標温度Tをnページ目の画像濃度情報Dだけでなく(n+1)ページ目の画像濃度情報Dn+1も考慮して設定することによって、(n+1)ページ目のコールドオフセット等の画像不良の発生を抑制しつつヒータの消費電力の低減が可能となった。尚、nページ目の目標温度Tは2ページ以上の画像濃度情報を用いて決定しても良い。具体的には、nページ目の目標温度Tは、基準目標温度Tから複数ページ(n〜n+k)(k≧1)の画像濃度情報D〜Dn+kに応じた補正温度α〜αn+kの中で最も低い温度を減じた温度に設定するのである。または、前述した補正温度を用いずに、nページ目の目標温度Tをn〜(n+k)ページの各々の濃度情報(D〜Dn+k)に応じた定着温度(T〜Tn+k)のうち最も高い温度に設定しても良い。
また、本実施例中に記載されている目標温度Tを含むその他の温度設定は、プロセススピードや加圧力やその他構成によって変化する値であるため、本実施例の値に限定されるわけではない。
(実施例2)
(1)実施例2の構成
実施例2が適用される画像形成装置の構成は、実施例1のものと同じであるため、実施例1のものと同一もしくは相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
実施例2は、実施例1よりもプロセススピードが速い場合について考える。本実施例におけるプロセススピードは、180mm/secである。プロセススピードが速い程、トナー画像を記録材に定着するために必要な熱量を補う必要があるので、ヒータ23の目標温度を高くする必要がある。実施例2においては、コールドオフセットの発生を抑制するためには、ヒータ23の目標温度を、記録材S上のトナー量0.5mg/cm(画像濃度情報D=100%)の時は210℃、トナー量0.75mg/cm(画像濃度情報D=150%)の時は220℃、トナー量1.00mg/cm(画像濃度情報D=200%)の時は230℃に設定する必要がある。従って、本実施例の装置で設定可能なフルカラーの最高濃度(D=200%)のトナー画像を定着可能で且つコールドオフセットが発生しない最低の温度は230℃であるので、基準目標温度Tは230℃となる。
ここで、(n+1)ページ目の画像濃度情報Dn+1が最高濃度(200%)である場合に、nページ目のヒータ23の目標温度が何℃であると、(n+1)ページ目の先端でコールドコールドオフセットが発生するのかについて調べた。その結果、次の式を満たす場合に(n+1)ページ目にコールドオフセットが発生することがわかった。
n+1―T>5℃
図9は、連続プリント中のnページ目の目標温度Tと(n+1)ページ目の目標温度Tn+1との温度差が6℃の場合におけるnページから(n+1)ページにかけてのサーミスタ26の検知温度の推移を示したものである。
細い実線はヒータ23の目標温度Tの設定値、太い実線はサーミスタ26の検知温度の推移を表す。図9からnページ目の目標温度Tと(n+1)ページ目の目標温度Tn+1との温度差が6℃である場合、(n+1)ページ目においてサーミスタ26の検知温度が目標温度Tn+1まで上がっていないことがわかる。一方、本実施例においては、連続プリントするnページからn+1ページにかけてヒータ23の目標温度の温度差(Tn+1−T)が5℃以下の場合は、コールドオフセットが発生しないことがわかった。
つまり、(n+1)ページ目においてコールドオフセットが発生しない条件は、以下のような条件となる。
≧Tn+1−5℃
同様に、(n+2)ページ目においてコールドオフセットが発生しない条件は、以下のような条件である。
≧Tn+2−2×5℃
例えば、Tn+2=230℃(Dn+2=200%)の時においては、nページ目におけるTが220℃以上であれば、(n+2)ページ目においてコールドオフセットの発生を抑制することができる。
以上の関係から、(n+k)ページ目においてコールドオフセットを発生させないために、nページ目の目標温度Tが満たすべき条件は、以下のような条件である。
≧Tn+k−k×5℃=T−(αn+k+k×5℃)
kはnページ目の記録材より何ページ後に通紙される記録材であるかを示した数字である。
ここで、
β=αn+k+k×5℃
と定義する。βは、nページ目の記録材からkページ後に通紙される記録材においてコールドオフセットを発生させないために、nページ目の目標温度Tを補正する補正温度である。すなわち、β〜βは、画像濃度情報Dn+1〜Dn+kに応じた第1の補正温度αn+1〜αn+kを(n+1)〜(n+k)ページの各々のページのnページからのページ間隔で重み付けした第2の補正温度である。この第2の補正温度(β〜β)は、(n+1)〜(n+k)ページの各々の濃度情報(Dn+1〜Dn+k)に応じた第1の補正温度(αn+1〜αn+k)に対して前記ページ間隔が多い程温度が高くなるように重み付けした温度である。
本実施例においては、連続プリント中のnページ目の目標温度Tは、nページ目の画像濃度情報Dに応じた第1の補正温度αと、第2の補正温度β〜βと、のうち最も低い温度を基準目標温度Tから減じた温度となる。これによって、nページ目から(n+k)ページ目のコールドオフセットの発生の抑制と、消費電力の低減を両立することができる。
尚、nページから何枚先まで画像濃度情報が得られるかによって変わるkの値は画像データの大きさやビデオコントローラ30の処理速度によって変わるので一定ではない。
また、上述した(n+1)〜(n+k)ページの各々の濃度情報(Dn+1〜Dn+k)に応じた第1の補正温度(αn+1〜αn+k)に対するページ間隔による重み付けは、プロセススピードによって変わる。これは、連続プリントするnページから(n+1)ページにかけてコールドオフセットが抑制できるヒータ23の目標温度の温度差(Tn+1−T)の上限はプロセススピードが上がると小さくなるためである。
次に、実際の制御フローについて図10を参照して説明する。S301でプリントがスタートする。S302でRAM305に保存されている複数の画像濃度情報D〜Dn+kを取得する。S303で画像濃度情報をもとに、前記の算出方法に従ってα〜αn+kとβ〜βを算出する。S304でαとβ〜βとの中で、最も低い補正温度を用いて目標温度Tの補正を行う。S305で記録材Sが定着ニップNを通過したことを確認する。S306で、継続してプリントする記録材があるかを確認し、プリントする記録材があればS307へ進み、プリントする記録材が無ければS308へ進みプリントを終了する。S307では、RAM305に保存されている最新の画像濃度情報へと画像濃度情報の更新を行う。具体的には、先にプリントされる際に取得した画像濃度情報Dn+1は、最新の情報における画像濃度情報Dになる。
(2)効果確認
前述した制御フローに従って、目標温度Tを補正することによる効果を確認する実験を行った。実験を簡素化するため画像濃度情報を取得できるページ数kは、常に3ページでとする。本実施例と比較例2とのそれぞれで9ページの連続プリントした時のコールドオフセットの発生の有無を確認した結果を表2に示す。
比較例2は、nページ目の画像濃度情報Dに応じた補正温度αのみで基準目標温度Tを補正するものであり、連続プリント中のnページ目のヒータの目標温度Tは以下のように定義される。
=T−α=230−(40−(0.2×D))
比較例2においては、消費電力の低減は可能であるものの、5ページ目と6ページ目でコールドオフセットが発生した。これは、連続プリントするnページ目の目標温度Tと(n+1)ページ目の目標温度Tn+1とがTn+1―T≦5℃を満たさなかったため、サーミスタ26の検知温度が目標温度Tまで上昇しなかったことが原因である。T−T、T−Tはいずれも10℃となっている。
一方、本実施例においては連続プリントするnページ目の目標温度Tと(n+1)ページ目の目標温度Tn+1とが常にTn+1―T≦5℃の関係式を満たすため、ホットオフセットやコールドオフセットは全く発生しなかった。
Figure 0006095345
(3)まとめ
以上述べたことから、本実施例の連続プリント中のnページ目の目標温度Tは、nページ目の画像濃度情報Dに応じた第1の温度αと、第2の補正温度β〜βと、のうち最も小さい値を基準目標温度Tから減じた温度となる。本実施例は、プロセススピードによらず、nページ目から(n+k)ページ目のコールドオフセットの発生の抑制と、消費電力の低減を両立することができる。
尚、第2の補正温度βを用いずに本実施例の連続プリント中のnページ目の目標温度Tを設定する次の方法でも同じ作用効果を得られる。nページ目の定着温度を、nページ目の濃度情報Dに応じた第1の定着温度Tと、(n+1)〜(n+k)ページの各々の濃度情報(Dn+1〜Dn+k)に応じた第1の定着温度(Tn+1〜Tn+k)を(n+1〜n+k)ページの各々の前記ページ間隔で重み付けした第2の定着温度(T´n+1〜T´n+k)と、のうち最も高い温度に設定する方法である。
また、本実施例は、画像データの大きさやビデオコントローラ30の処理速度の影響や、通紙パターンの影響を受けることはなく、最適な補正温度が常に選択される。
尚、本実施例の基準目標温度Td、第1の補正量α、第2の補正量β等のパラメータは、プロセススピードや定着装置のニップ部の加圧力やその他構成によって変化する値であるため、本実施例の値に限定されるものではない。
21 加圧ローラ
22 フィルム
26 サーミスタ
30 ビデオコントローラ
231 ヒータ
233 発熱抵抗体
300 制御部

Claims (4)

  1. 画像情報に基づいて記録材にトナー画像を形成する画像形成部と、
    加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記トナー画像を担持した記録材を前記ニップ部で搬送しながら加熱して前記トナー画像を記録材に定着する定着部と、
    前記加熱部材の温度を検知する温度検知部材と、
    前記温度検知部材の検知温度が目標温度になるように前記加熱部材に供給する電力を制御する制御部と、
    前記画像情報から前記トナー画像の濃度情報を取得する取得部と、
    を有する画像形成装置において、
    複数の記録材を連続的にプリントする連続プリント中のnページの目標温度は、
    前記nページの濃度情報D に応じた第1の補正温度α と、
    (n+1)〜(n+k)ページの各々の濃度情報(D n+1 〜D n+k )に応じた第1の補正温度(α n+1 〜α n+k )を、前記nページから前記(n+1)〜(n+k)ページの各々までのページ間隔で重み付けした第2の補正温度(β 〜β )と、
    に応じて基準目標温度を補正した温度であって、前記装置で設定可能な最高濃度のトナー画像を記録材に定着可能な温度であり、
    前記nページの前記目標温度は、前記第1の補正温度α と、前記第2の補正温度(β 〜β )と、のうち最も小さい値を前記基準定着温度から減じた温度であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の補正温度(β〜β)は、前記(n+1)〜(n+k)ページの各々の濃度情報(Dn+1〜Dn+k)に応じた前記第1の補正温度(αn+1〜αn+k)に対して前記ページ間隔が多い程温度が高くなるように重み付けした温度であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 画像情報に基づいて記録材にトナー画像を形成する画像形成部と、
    加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記トナー画像を担持した記録材を前記ニップ部で搬送しながら加熱して前記トナー画像を記録材に定着する定着部と、
    前記加熱部材の温度を検知する温度検知部材と、
    前記温度検知部材の検知温度が目標温度になるように前記加熱部材に供給する電力を制御する制御部と、
    前記画像情報から前記トナー画像の濃度情報を取得する取得部と、
    を有する画像形成装置において、
    複数の記録材を連続的にプリントする連続プリント中のnページの目標温度は、
    前記nページの濃度情報Dに応じた第1の定着温度Tと、
    (n+1)〜(n+k)ページの各々の濃度情報(Dn+1〜Dn+k)に応じた第1の定着温度(Tn+1〜Tn+k)を、前記nページから前記(n+1)〜(n+k)ページの各々までのページ間隔で重み付けした第2の定着温度(T´n+1〜T´n+k)と、
    のうち最も高い温度であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記加熱部材は、筒状のフィルムと、前記フィルムの内面と接触するヒータと、を有し、前記ヒータは、前記加圧部材と共に前記フィルムを介して前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項1〜に記載の画像形成装置。
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