JP6089802B2 - 車両の変速制御装置 - Google Patents
車両の変速制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6089802B2 JP6089802B2 JP2013044990A JP2013044990A JP6089802B2 JP 6089802 B2 JP6089802 B2 JP 6089802B2 JP 2013044990 A JP2013044990 A JP 2013044990A JP 2013044990 A JP2013044990 A JP 2013044990A JP 6089802 B2 JP6089802 B2 JP 6089802B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shift
- torque
- shift control
- vehicle
- transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/62—Hybrid vehicles
Landscapes
- Hybrid Electric Vehicles (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
また、このような変速制御装置において、締結要素の入力回転数を出力回転数に同期させたタイミングで締結要素を締結させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、アップ変速の途中から、さらにダウン変速を実行した場合、単に、アップ変速やダウン変速のみを実行する場合よりも変速に時間を要し、その分、ドライバのアクセルペダル操作に応じた要求駆動トルクに達するのにも時間を要する。
特に、上記従来技術のように、変速時に締結要素の入出力側の回転数を同期させる場合、このダウン変速判定時点から、再び、ダウン変速に向けて、締結要素を同期回転させる必要があり、より変速に時間を要する。
変速機の変速制御を行う変速制御手段は、アップ変速時において前記変速機の入力回転数を変速前の回転数から変速後の回転数に制御しているイナーシャフェーズ中に、アクセルペダルの踏込増加操作が行われたイナーシャフェーズ中踏込時には、前記踏込増加操作に基づく要求駆動トルクを求め、この要求駆動トルクが、アップ変速後のギア比により実現可能であるか否か判定し、実現可能判定時は、アップ変速を継続し、非実現可能判定時は、変速開始前の変速段に移行するトルク応答変速処理を実行するアクセルペダル踏込増加時変速制御部を備えていることを特徴とする車両の変速制御装置とした。
そして、アップ変速後のギア比でも要求駆動トルクを実現可能な場合は、アップ変速を継続実行する。したがって、このアップ変速継続時には、アップ変速を中止してダウン変速を実行する場合と比較して、ダウン変速を実行しない分だけ要求駆動トルクに到達する時間を短縮できる。
まず、実施の形態1の車両の変速制御装置の構成を説明する。
図1は、実施の形態1の車両の変速制御装置が適用された電気自動車(車両の一例)の駆動系と制御系の構成を示す全体システム図である。以下、図1に基づき駆動系構成と制御系構成を説明する。
図2は、前記電気自動車の変速制御系の詳細構成を示し、図3は、変速制御において用いられる変速マップの一例を示す。以下、図2及び図3に基づき、変速制御系の詳細構成を説明する。
カップリングスリーブ86は、クラッチハブ85(図1参照)の外周に形成されたスプライン部(図示省略に)に噛み合った状態を維持しながら、図4(a)において左右方向である軸方向に移動可能に支持されている。そして、カップリングスリーブ86の軸方向の移動は、電動アクチュエータ41(図2参照)の駆動により成される。
係合クラッチ83では、開放状態から締結する場合、カップリングスリーブ86によりシンクロナイザリング87を軸方向に押し、シンクロナイザリング87とコーン部84bとの間に生じる摩擦力によりカップリングスリーブ86とクラッチギア84とを同期回転させて締結させる。
カップリングスリーブ86を、電動アクチュエータ41(図2参照)により、図4(a)に示すように、キー88と共に、クラッチギア84の方向へ軸方向に移動させ、シンクロナイザリング87を、コーン部84bに接触させる。
摩擦クラッチ93は、ギア91と共に回転するドリブンプレート94と、変速機入力軸6と共に回転するドライブプレート95と、を有する。そして、図2に示す電動アクチュエータ42により両プレート94,95に押付け力を与えるスライダ96を駆動することで、摩擦クラッチ93を摩擦締結/開放する。
そして、摩擦クラッチ93は、図1に示す変速機入力軸6と一体に回転し、クラッチ摩擦締結のときギア91を変速機入力軸6に駆動連結し、クラッチ開放のとき、ギア91と変速機入力軸6の駆動連結を切り離す。
変速コントローラ21は、車速センサ22やアクセル開度センサ23やブレーキストロークセンサ24や前後Gセンサ25等からの情報を入力し、図3に示す変速マップを用い、自動変速機3の変速制御(アップ変速、ダウン変速)を行う。すなわち、変速コントローラ21は、ローギア段へのダウン変速時には、係合クラッチ83を締結させる一方で摩擦クラッチ93を開放させる。また、ハイギア段へのアップ変速時には、係合クラッチ83を開放させる一方で摩擦クラッチ93を締結させる。
図1及び図2に示す変速コントローラ21では、上記の変速制御に加え、アップ変速時のイナーシャフェーズ中のアクセルペダル(図示省略)の踏込増加操作であるイナーシャフェーズ中踏込時に、そのままアップ変速を継続するか、変速前のローギア段へ移行するかを判定するトルク応答変速処理を実行する。
すなわち、通常、変速制御は、前述したように、図3の変速マップに基づいてローギア段かハイギア段かの判定結果に基づいて変速制御を行う。
それに対し、本実施の形態1では、イナーシャフェーズ中踏込時には、図3の変速マップに関わらず、その踏込増加操作に基づく要求駆動トルクtFoに応じて変速を制御するトルク応答変速処理を実行する。なお、踏込増加とは、アクセルペダル(図示省略)を全く踏み込んでいない状態からの踏込、並びに踏込状態からの踏み増しの両方を指すものである。
このトルク応答変速処理は、アップ変速判定が成されたことにより開始され、最初のステップS101では、アップ変速が開始され、かつ、係合クラッチ83が開放されたか否か、すなわち、イナーシャフーズが開始されたか否かを判定する。そして、アップ変速開始後、係合クラッチ83が開放されるまでは、ステップS101の判定を繰り返し、係合クラッチ83が開放されて、モータ回転数Nmoを、変速後回転数(afNmohi)に向けて制御するイナーシャフェーズに入った場合は、ステップS102に進む。
すなわち、図3の変速マップにおいて、例えば、車両状態がa1点からb1点に移動した場合、アップ変速判定が行われる。このアップ変速の制御中に、アクセルペダル(図示省略)の踏込増加操作が行われて、その要求駆動トルク(=要求モータトルク)tFoがc1点である場合、この要求駆動トルクtFoは、例えば、ハイギア段のまま、c2点でも実現可能である。一方、要求駆動トルクtFoが、d1点の場合、この要求駆動トルクtFoは、ハイギア段では、非実現可能である。ステップS103では、このような判定を実施する。
この余裕とは、例えば、前述した図3において、車両状態が点b1の場合、同車速にてハイギア段のままでも、余裕トルクTyoだけ上昇可能である。この余裕トルクTyoが上述した余裕を意味する。
変速終了時に進むステップS109では、ドライバのアクセルペダル(図示省略)の踏込増加操作に応じた要求駆動トルクtFoに向けてモータトルクTmoを増加させる。
このステップS110におけるダウン変速への移行により、係合クラッチ83を係合締結させる一方で摩擦クラッチ93を開放させる。この係合クラッチ83の係合締結は、まず、係合クラッチ83の入出力側を同期させるようモータ回転数Nmoを制御し、この同期後に電動アクチュエータ41を駆動させて係合締結させる。そして、この係合クラッチ83の係合締結完了後に、電動アクチュエータ42を駆動させて摩擦クラッチ93を開放させ、この開放が終了した時点がダウン変速の変速終了時点となる。
次に、実施の形態1の車両の変速制御装置の作用を図6〜図9のタイムチャートに基づいて説明する。
図6〜図9は、それぞれ、アップ変速時のイナーシャフェーズ中にドライバがアクセルペダル(図示省略)の踏込増加操作を行った場合であるイナーシャフェーズ中踏込時の動作例を示している。そして、図6は、イナーシャフェーズ中踏込時にアップ変速を継続し、かつ、余裕トルクTyoが無かった場合の動作を示している。図7は、イナーシャフェーズ中踏込時にアップ変速を継続し、かつ、余裕トルクTyoが有った場合の動作例を示している。また、図8は、イナーシャフェーズ中踏込時にダウン変速に移行し、かつ、余裕トルクTyoが無かった場合の動作例を示している。また、図9は、イナーシャフェーズ中踏込時にダウン変速に移行し、かつ、余裕トルクTyoが有った場合の動作を示している。
この動作例では、t11の時点以前は、自動変速機3は、ローギア段に制御されており、t11の時点で、変速開始判定(アップ変速)が開始されている。
なお、t11の時点のアップ変速開始判定は、車速VSPと要求駆動トルクtFoとの関係が、図3に示す変速線を横切る(例えば、車両状態が点a1からb1へ変化する)ことにより成される。
このとき、係合クラッチ83を開放させたt13の時点から、モータ回転数Nmoを変速後回転数afNmohiに制御し変速終了となるt15の時点までの期間がイナーシャフェーズである。
そして、この動作例では、この時、図5のフローチャートのステップS103において、要求駆動トルクtFoを、アップ変速後のギア比にて実現可能と判定され、その結果、ステップS105の処理に基づいて、ハイギア段へのアップ変速が継続される。
なお、この動作例では、ステップS106の処理において、モータトルクTmoの余裕有りと判定されず、モータトルクTmoは、図6に示すように、イナーシャフェーズ時のトルクに維持されている。
この場合、ドライバがアクセルペダル操作を行ってから要求駆動トルクtFoに達するのに時間を要することから、ドライバに対して加速不足による違和感を与えるおそれがある。
それに対し、本実施の形態1では、イナーシャフェーズ中のアクセルペダル踏込増加操作が行われたイナーシャフェーズ中踏込時には、図3の変速マップに基づく変速制御ではなく、図5のフローチャートに示すトルク応答変速処理に基づく変速判定を行う。これにより、ダウン変速に要する時間を省略して、要求駆動トルクtFoに短時間に達することができ、上記の加速応答遅れによる違和感をドライバに与えるのを抑制できる。
この図7の動作例でも、図6の動作例と同様に、t21の時点で、変速判定されてアップ変速を開始し、t22の時点で摩擦クラッチ93の伝達トルクTcl2がモータトルクTmoに達し、トルクフェーズを終了している。
さらに、t23の時点で係合クラッチ83の開放動作が完了し、モータ回転数Nmoを制御するイナーシャフェーズが開始されている。そして、t24の時点で、アクセルペダル(図示省略)の踏込増加操作が実行されて、図5のステップS103において、アップ変速後のギア比で要求駆動トルクtFoを実現可能と判定されて、ステップS105の処理に基づくアップ変速継続が行われている。
ここまでの処理は、前述した図6の場合と同様である。
したがって、高い加速応答性を得ることができる。
この図8に示す例も、前述の図6、図7の動作例と同様に、t31の時点で、変速判定されてアップ変速を開始し、t32の時点で摩擦クラッチ93の伝達トルクTcl2がモータトルクTmoに達し、トルクフェーズを終了している。
さらに、t33の時点で係合クラッチ83の開放動作が完了し、モータ回転数Nmoを制御するイナーシャフェーズが開始され、t34の時点で、アクセルペダル(図示省略)の踏込増加操作が実行されている。
ここまでの動作は、前述した図6、図7の場合と同様である。
さらに、係合クラッチ83の係合締結が完了したt36の時点からt37の時点の期間で電動アクチュエータ42を駆動させて摩擦クラッチ93の開放を行い、t37の時点で、変速を終了している。
そして、変速終了したt37の時点から、モータトルクTmoを上昇させて加速を開始し、t38の時点で要求駆動トルクtFoに達している。
しかしながら、この動作例の場合は、アップ変速後のハイギア段では、要求駆動トルクtFoを得ることができないため、この変速動作が必要となる。
この動作例は、図8の動作例と同様に、アップ変速を中止してダウン変速を行っているが、図8の動作例と比較して、要求駆動トルクtFoに達するのに要する時間を短縮した例である。
図8の動作例との相違点は、図5のステップS110にてアップ変速前のギア比(ハイギア段)へ移行判定後に進むステップS111にて、モータトルクTmoに余裕有りと判定されている。この判定により、ステップS112において、モータトルクTmo及び摩擦クラッチ93の伝達トルクTcl2の増加処理が実行されている。
これにより、図8の動作例よりも車両前後加速度が早期に上昇し、加速応答性を向上できる。
加えて、変速終了時点(t47の時点)におけるモータトルクTmoが、図8の動作例の場合よりも高くなることから、要求駆動トルクtFoに達するt48の時点までに要する時間も短縮できる。
したがって、アップ変速を中止して、ダウン変速を実行する場合でも、要求駆動トルクtFoに達するのに要する時間を短縮し、加速応答性を向上できる。
次に、実施の形態1の効果を説明する。
実施の形態1の車両の変速制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
a)実施の形態1の車両の変速制御装置は、
原動機としてのモータジェネレータMGから駆動輪14への駆動伝達系に設けられ、アクチュエータとしての電動アクチュエータ41,42の駆動により締結要素を締結及び開放させて複数段の変速を行なう自動変速機3と、
自動変速機3の変速制御を行う変速制御手段としての変速コントローラ21と、
を備えた車両の変速制御装置であって、
変速コントローラ21は、アップ変速時において自動変速機3の入力回転数を変速前の回転数から変速後の回転数に制御しているイナーシャフェーズ中に、アクセルペダルの踏込増加操作が行われたイナーシャフェーズ中踏込時には、踏込増加操作に基づき要求駆動トルクtFoを求め、この要求駆動トルクtFoが、アップ変速後のギア比(ハイギア段)により実現可能であるか否か判定し、実現可能判定時は、アップ変速を継続し、非実現可能判定時は、変速開始前の変速段に移行するトルク応答変速処理(ステップS101〜S105、S110の処理)を実行するアクセルペダル踏込増加時変速制御部(図5のフローチャートの処理を実行する構成)を備えていることを特徴とする。
このように、要求駆動トルクtFoがアップ変速後のギア比(ハイギア段)により実現可能である場合ダウン変速を実行しないことにより、ダウン変速を実行する場合と比較して、要求駆動トルクtFoを得るのに要する時間を短縮することができる。
また、これにより、加速応答性を高めることができる。
締結要素として、アップ変速時に開放される係合クラッチ83及びアップ変速時に締結される摩擦クラッチ93を備え、
イナーシャフェーズは、係合クラッチ83の開放後から変速終了までのフェーズであることを特徴とする。
自動変速機3がアップ変速時に係合クラッチ83を開放する構成では、係合クラッチ83の開放を終えたイナーシャフェーズ中にドライバのアクセルペダル踏込増加操作によりダウン変速を実行する場合、係合クラッチ83を再び、係合させる必要がある。
この場合、係合クラッチ83の入出力回転数を同期させた後に係合締結させることになり、単に摩擦クラッチを締結する場合よりも、余計に時間を要する。これに対し、本実施の形態1では、トルク応答変速処理により、上記a)のように、ダウン変速を行うことなく要求駆動トルクtFoを得ることが可能であるため、上記a)の時間短縮効果が、より高まる。
原動機としてモータジェネレータMGを備え、
アクセルペダル踏込増加時変速制御部(図5のフローチャートの処理を実行する構成)は、トルク応答変速処理(ステップS101〜S105、S110の処理)により、変速開始前のローギア段へ移行する際に、モータトルクTmoの出力に余裕がある場合は、モータトルクTmo及び摩擦クラッチ93の伝達トルクTcl2を増加させるダウン変速時トルク増加処理(ステップS111、112の処理)を実行することを特徴とする。
このため、このダウン変速時トルク増加処理を実行しない場合と比較して、ダウン変速のためのイナーシャフェーズ中に車両を加速可能であり、これらのトルク増加を行わないものよりも、要求駆動トルクtFoに達する時間を短縮可能である。
これにより、加速応答性をさらに高めることができる。
原動機としてモータジェネレータMGを備え、
アクセルペダル踏込増加時変速制御部(図5のフローチャートの処理を実行する構成)は、トルク応答変速処理により、アップ変速の継続の際に、モータトルクTmoの出力に余裕がある場合は、モータトルクTmo及び摩擦クラッチ93の伝達トルクTcl2を増加させるアップ変速時トルク増加処理(S106,S107)を実行することを特徴とする。
このため、このアップ変速時トルク増加処理を実行しない場合と比較して、アップ変速継続のためのイナーシャフェーズ中に車両を加速可能であり、これらのトルク増加を行わないものよりも、要求駆動トルクtFoに達する時間を短縮可能である。
これにより、加速応答性をさらに高めることができる。
締結要素を締結及び開放させるアクチュエータが、電動アクチュエータ41,42であることを特徴とする。
電動アクチュエータ41,42により締結要素(係合クラッチ83、摩擦クラッチ93)の締結及び開放させる場合、例えば、油圧を用いる場合と比較して、相対的にその動作に時間を要するのが一般的である。
このため、上記a)〜d)で述べた要求駆動トルクtFoに達する時間短縮による効果が、いっそう有効となる。
なお、動力分配装置2は、リングギアRGと、サンギアSGと、ピニオンPGを支持するキャリアPCと、を有するシングルピニオン型遊星歯車により構成されている。リングギアRGには、変速機出力軸7に固定されたギア92に噛み合わされている。キャリアPCには、エンジン出力軸4が接続されている。サンギアSGには、発電用モータジェネレータMG1のモータ出力軸5が接続されている。すなわち、動力分配装置2は、発電用モータジェネレータMG1(サンギアSG)の回転速度と、エンジン1(キャリアPC)の回転速度と、が決まると、リングギアRG(高速段ギア対90のギア92)の回転速度が自動的に決まる無段変速機能を有する。
そして、駆動用モータジェネレータMG2は、発電用モータジェネレータMG1が発電した電力を使って駆動し、変速機入力軸6から自動変速機3を介して変速機出力軸7へ出力する。また、動力分配装置2からの出力トルクと、自動変速機3からの出力トルクとが、変速機出力軸7にて合成される。なお、発電用モータジェネレータMG1は、主としてジェネレータとして発電用に使用するが、走行状況によっては駆動用モータとして使用してもよい。
また、実施の形態では、変速機の締結要素のダウン変速時締結クラッチとして、係合クラッチ(ドグクラッチ)を用い、ダウン変速時開放クラッチとして摩擦クラッチを示したが、これに限定されず、両クラッチを摩擦クラッチとしたものにも適用することができる。
加えて、変速機として、ハイギア段とローギア段の2段変速を行う自動変速機を示した。しかし、変速機としては、複数の変速段を有する変速機であれば、3段以上の変速機であってもよい。その場合、1速−2速間、2速―3速間、など各変速段の間でのアップ変速時に本発明を適用することができる。
3 自動変速機
14 駆動輪
21 変速コントローラ(変速制御手段:アクセルペダル踏込増加時変速制御部)
41 電動アクチュエータ
42 電動アクチュエータ
83 係合クラッチ
93 摩擦クラッチ
MG モータジェネレータ(原動機)
MG2 駆動用モータジェネレータ(原動機)
Tcl2 (摩擦クラッチの)伝達トルク
tFo 要求駆動トルク
Tmo モータトルク
Tyo 余裕トルク
Claims (5)
- 原動機から駆動輪への駆動伝達系に設けられ、アクチュエータの駆動により締結要素を締結及び開放させて複数段の変速を行なう変速機と、
前記変速機の変速制御を行う変速制御手段と、
を備えた車両の変速制御装置であって、
前記変速制御手段は、アップ変速時において前記変速機の入力回転数を変速前の回転数から変速後の回転数に制御しているイナーシャフェーズ中に、アクセルペダルの踏込増加操作が行われたイナーシャフェーズ中踏込時には、前記踏込増加操作に基づき要求駆動トルクを求め、この要求駆動トルクが、アップ変速後のギア比により実現可能であるか否か判定し、実現可能判定時は、アップ変速を継続し、非実現可能判定時は、変速開始前の変速段に移行するトルク応答変速処理を実行するアクセルペダル踏込増加時変速制御部を備えていることを特徴とする車両の変速制御装置。 - 請求項1に記載された車両の変速制御装置において、
前記締結要素として、前記アップ変速時に開放される係合クラッチ及び前記アップ変速時に締結される摩擦クラッチを備え、
前記イナーシャフェーズは、前記係合クラッチの開放後から変速終了までのフェーズであることを特徴とする車両の変速制御装置。 - 請求項2に記載の車両の変速制御装置において、
前記原動機としてモータを備え、
前記アクセルペダル踏込増加時変速制御部は、前記トルク応答変速処理により、変速開始前の変速段へ移行する際に、モータトルクの出力に余裕がある場合は、前記モータトルク及び摩擦クラッチの伝達トルクを増加させるダウン変速時トルク増加処理を実行することを特徴とする車両の変速制御装置。 - 請求項2または請求項3に記載の車両の変速制御装置において、
前記原動機としてモータを備え、
前記アクセルペダル踏込増加時変速制御部は、前記トルク応答変速処理により、前記アップ変速の継続の際に、モータトルクの出力に余裕がある場合は、前記モータトルク及び摩擦クラッチの伝達トルクを増加させるアップ変速時トルク増加処理を実行することを特徴とする車両の変速制御装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載された車両の変速制御装置において、
前記アクチュエータが、電動アクチュエータであることを特徴とする車両の変速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013044990A JP6089802B2 (ja) | 2013-03-07 | 2013-03-07 | 車両の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013044990A JP6089802B2 (ja) | 2013-03-07 | 2013-03-07 | 車両の変速制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014173634A JP2014173634A (ja) | 2014-09-22 |
JP6089802B2 true JP6089802B2 (ja) | 2017-03-08 |
Family
ID=51695087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013044990A Active JP6089802B2 (ja) | 2013-03-07 | 2013-03-07 | 車両の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6089802B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6361527B2 (ja) | 2015-03-02 | 2018-07-25 | トヨタ自動車株式会社 | 変速機の制御装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3427563B2 (ja) * | 1995-04-21 | 2003-07-22 | トヨタ自動車株式会社 | 自動変速機の制御装置 |
JP3601508B2 (ja) * | 2001-11-12 | 2004-12-15 | 日産自動車株式会社 | 有段変速機を備えたハイブリッド車両 |
JP4878351B2 (ja) * | 2008-03-25 | 2012-02-15 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機の制御装置 |
EP2940348B1 (en) * | 2012-12-26 | 2019-02-27 | Nissan Motor Co., Ltd | Eletric vehicle gearshift control method and device |
-
2013
- 2013-03-07 JP JP2013044990A patent/JP6089802B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014173634A (ja) | 2014-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5942412B2 (ja) | 車両駆動装置 | |
EP2939865B1 (en) | Gear shifting control device for electric vehicle | |
JP6278345B2 (ja) | 車両用駆動装置の制御装置 | |
JP6056985B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP2010208523A (ja) | 車両の動力伝達制御装置 | |
JP5880779B2 (ja) | 車両の変速制御装置 | |
EP2975301A1 (en) | Automatic transmission control device | |
JP6061039B2 (ja) | 車両用自動変速機 | |
JP6111652B2 (ja) | 電動車両の変速制御装置 | |
JP6070294B2 (ja) | 車両の変速制御装置 | |
JP6390788B2 (ja) | 制御装置 | |
WO2014136364A1 (ja) | 車両の変速制御装置 | |
JP6089802B2 (ja) | 車両の変速制御装置 | |
EP2937601B1 (en) | Automatic transmission control device | |
JP2018145994A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP2014173672A (ja) | 車両の変速制御装置 | |
JP6209834B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP2016088270A (ja) | 車両 | |
JP2021109637A (ja) | ハイブリッド駆動装置 | |
JP2022028377A (ja) | 制御装置 | |
JP2015113866A (ja) | 車両用自動変速機 | |
JP2011133032A (ja) | 車両用有段変速機の制御装置 | |
JP2020045972A (ja) | 自動変速機 | |
JP2015113865A (ja) | 車両用自動変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160126 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170110 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170123 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6089802 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |