JP6088383B2 - 電動モータの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各相コイルがスター結線された多相電動モータの制御装置に関する。
特許文献1には、3相ブラシレスモータのスター結線されたコイルの中性点を所定の電源又は駆動回路に接続し、3相ブラシレスモータの1相に異常が発生した場合、中性点を異常となった相の代わりに使用してモータ内部で発生する磁界ベクトルを回転させて3相ブラシレスモータの駆動を継続させる、電動モータの制御装置が開示されている。
特許第4710528号公報
しかし、従来の制御装置では、3相ブラシレスモータの1相に異常が発生した場合に、中性点駆動回路を固定デューティ(50%)で駆動するため、モータコイルに印加できる電圧範囲が小さく、モータの回転速度が高くなると誘起電圧に対抗して正常な2相に必要な電流(目標電流)を流し込むことができなくなる。
本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、各相コイルがスター結線された多相電動モータのいずれかの相に異常が発生した場合でも、正常状態に近い電流を正常な相に流し込むことができる、電動モータの制御装置を提供することを目的とする。
そのため、本願発明に係る電動モータの制御装置は、各相コイルの一端が中性点でスター結線された多相電動モータと、半導体スイッチを多相ブリッジ接続して構成され前記多相電動モータの巻線に通電するインバータ回路と、前記中性点と前記インバータ回路との間の前記各相コイルの駆動ラインそれぞれに設けた相リレーと、上アームの半導体スイッチと下アームの半導体スイッチとが直列に接続される接続点と前記中性点とを接続してなる中性点駆動回路と、を備えた電動モータの制御装置において、前記多相電動モータの各相が正常であるときは、前記相リレーの全てをオンに制御するとともに前記中性点駆動回路による前記中性点への電流の流し込み及び前記中性点から電流の引き込みを遮断し、前記多相電動モータの多相のうちのいずれかの相で故障が生じたときは、故障が生じた相の駆動ラインに設けられた前記相リレーをオフに制御するとともに前記中性点駆動回路による前記中性点への電流の流し込み及び前記中性点からの電流の引き込みを前記多相電動モータの磁極位置に応じて行わせる制御手段を含むようにした。
上記発明によると、多相電動モータの多相のうちのいずれかの相で故障が生じたときに、電源電圧を有効利用して正常な相に電流を流し込むことができ、故障発生状態でのモータ制御性を向上させることができる。
本発明の実施形態における電動パワーステアリング装置の概略構成図である。 本発明の実施形態における電動モータの駆動装置を示す回路図である。 本発明の実施形態におけるW相故障状態における制御プロセスを説明するための図である。 本発明の実施形態においてU相に平行な磁界成分とU相に直交する磁界成分とを磁界ベクトルの電気角に応じて示す線図である。 本発明の実施形態においてU相電流、V相電流、中性点電流を磁界ベクトルの電気角に応じて示す線図である。 本発明の実施形態においてW相故障状態におけるV相、U相、中性点の駆動デューティの特性を説明するための図である。 本発明の実施形態における相リレーの配置例を示す回路図である。 本発明の実施形態におけるHigh出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス出力固定の領域を磁界ベクトルの電気角に応じて示す線図である。 本発明の実施形態におけるHigh出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス出力固定の各領域及びハイインピーダンス出力固定状態での磁界ベクトルの電気角を示す図である。 本発明の実施形態においてHigh出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス出力固定のいずれかに制御する場合に適用する回路図である。 本発明の実施形態においてHigh出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス出力固定のいずれかに制御する場合に適用する回路図である。 本発明の実施形態における中性点が地絡したときの制御プロセスを説明するための回路図である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る電動モータの制御装置の適用例としての電動パワーステアリング装置を示す。
図1に示す電動パワーステアリング装置100は、車両200に備えられ、操舵補助力を電動モータ130によって発生させる装置である。この電動パワーステアリング装置100は、ステアリングホイール110、操舵トルクセンサ120、電動モータ130、電動モータ130の駆動装置140、コントロールユニット(制御装置)150、電動モータ130の回転を減速してステアリングシャフト170(ピニオンシャフト)に伝達する減速機160などを含んで構成される。
操舵トルクセンサ120及び減速機160は、ステアリングシャフト170を内包するステアリングコラム180内に設けられる。
ステアリングシャフト170の先端にはピニオンギア171が設けられていて、このピニオンギア171が回転すると、ラックギア172が車両200の進行方向左右に水平移動する。ラックギア172の両端にはそれぞれ車輪201の操舵機構202が設けられており、ラックギア172が水平移動することで車輪201の向きが変えられる。
操舵トルクセンサ120は、車両の運転者がステアリング操作を行うことでステアリングシャフト170に発生する操舵トルクを検出し、検出した操舵トルクの信号STをコントロールユニット150に出力する。
マイクロコンピュータ(演算処理装置)を含むコントロールユニット150には、操舵トルク信号STの他、車速センサ190が出力する車速の信号VSPなどが入力される。
そして、コントロールユニット150は、操舵トルク信号ST、車速信号VSPなどに基づいて駆動装置140を制御することで、電動モータ130の発生トルク、つまり、操舵補助力を制御する。
なお、コントロールユニット150と駆動装置140とを一体化して設けることができる。
次に、駆動装置140の回路構成の一例を、図2を参照しつつ説明する。
電動モータ130は、U相コイル130U、V相コイル130V及びW相コイル130Wの3相コイルを有する3相DCブラシレスモータ(3相同期電動機)である。電動モータ130のU相コイル130U、V相コイル130V及びW相コイル130Wは、一端が互いに接続されてスター結線とされ、U相コイル130U、V相コイル130V及びW相コイル130Wが互いに接続された点は中性点NPをなす。
そして、駆動装置140は、インバータ回路(駆動手段)300、プリドライバ400(駆動手段)、電源リレー装置500、中性点駆動回路600を備える。
インバータ回路300は、駆動ライン310U,310V,310Wを介して電動モータ130のU相コイル130U、V相コイル130V及びW相コイル130Wをそれぞれに駆動する3組の半導体スイッチ320UH,320UL,320VH,320VL,320WH,320WLを備えた3相ブリッジ回路からなる。
本実施形態では、半導体スイッチ320UH,320UL,320VH,320VL,320WH,320WLとして、Nチャンネル型MOSFETを用いる。
半導体スイッチ320UH,320ULは、電源ライン510と接地点との間にドレイン−ソース間が直列接続され、半導体スイッチ320UHと半導体スイッチ320ULとの接続点に駆動ライン310Uの一端が接続され、駆動ライン310Uの他端には電動モータ130のU相コイル130Uが接続される。
半導体スイッチ320VH,320VLは、電源ライン510と接地点との間にドレイン−ソース間が直列接続され、半導体スイッチ320VHと半導体スイッチ320VLとの接続点に駆動ライン310Vの一端が接続され、駆動ライン310Vの他端には電動モータ130のV相コイル130Vが接続される。
半導体スイッチ320WH,320WLは、電源ライン510と接地点との間にドレイン−ソース間が直列接続され、半導体スイッチ320WHと半導体スイッチ320WLとの接続点に駆動ライン310Wの一端が接続され、駆動ライン310Wの他端には電動モータ130のW相コイル130Wが接続される。
各MOSFET320UL,320VL,320WLのソースと接地点との間には、電動モータ130の駆動電流を検出する電流検出器(電流検出抵抗)340が接続される。電流検出器340で検出した電流値は、図示しない増幅器などで増幅された後、コントロールユニット150に入力される。
また、中性点NPとU相コイル130U、V相コイル130V及びW相コイル130Wとの間の駆動ライン310U,310V,310Wには、スイッチング手段として相リレー330U,330V,330Wを備えている。これらの相リレー330U,330V,330Wは、電磁リレー、或いは、MOSFETなどの半導体スイッチと当該半導体スイッチのドライバとの組み合わせのいずれでも構成することができる。
コントロールユニット150は、相リレー330U,330V,330Wのオン,オフを個別に制御する。
ここで、相リレー330U,330V,330Wをオフ状態(通電遮断状態)とすることによって、インバータ回路300からU相コイル130U、V相コイル130V及びW相コイル130Wへの電力供給が遮断され、相リレー330U,330V,330Wをオン状態(通電状態)とすることによって、インバータ回路300からU相コイル130U、V相コイル130V及びW相コイル130Wへの電力供給が行える状態になる。
また、中性点駆動回路600は、Nチャンネル型MOSFETで構成される上アーム側の半導体スイッチ600Hと下アーム側の半導体スイッチ600Lとからなり、半導体スイッチ600H,600Lは電源ライン510と接地点との間にドレイン−ソース間が直列接続される。
そして、半導体スイッチ600Hと半導体スイッチ600Lとの接続点に、中性点NPに一端が接続される駆動ライン610の他端が接続される。
駆動ライン610には、コントロールユニット150によってオン,オフが制御される中性点リレー620を設けてある。中性点リレー620は、電磁リレー、或いは、MOSFETなどの半導体スイッチと当該半導体スイッチのドライバとの組み合わせのいずれでも構成することができる。
プリドライバ400は、インバータ回路300における上流側駆動素子(上アーム)である半導体スイッチ320VH,320UH,320WHをそれぞれに駆動する3つのH側ドライバ410Hと、インバータ回路300における下流側駆動素子(下アーム)である半導体スイッチ320VL,320UL,320WLをそれぞれに駆動する3つのL側ドライバ410Lとを備えている。
なお、プリドライバ400をSOI(Silicon on Insulator)で構成することができ、これによって、浮遊容量が低減され、プリドライバ400の高速度化及び低消費電力化を図ることができる。また、特定の部位が故障した際、他の部位に波及して別の故障が起きる可能性を低減することができる。
また、プリドライバ400は、電動モータ130の相毎に、ブートストラップコンデンサCに充電した電荷で上アーム(MOSFET320UH,320VH,320WH)をそれぞれ駆動するための3つのブートストラップ回路(昇圧回路)430を備えている。
H側ドライバ410Hの出力端にはそれぞれMOSFET320UH,320VH,320WHのゲートが接続され、MOSFET320UH,320VH,320WHはH側ドライバ410Hの出力に応じてオン,オフが制御される。
同様に、L側ドライバ410Lの出力端にはそれぞれMOSFET320UL,320VL,320WLのゲートが接続され、MOSFET320UL,320VL,320WLはL側ドライバ410Lの出力に応じてオン,オフが制御される。
また、プリドライバ400は、中性点駆動回路600における半導体スイッチ600Hを駆動するH側ドライバ420H、中性点駆動回路600における半導体スイッチ600Lを駆動するL側ドライバ420Lを備えている。
H側ドライバ420Hの出力端にはMOSFET600Hのゲートが接続され、L側ドライバ420Lの出力端にはMOSFET600Lのゲートが接続され、MOSFET600H,600Lは、ドライバ420H,420Lの出力に応じてオン,オフが制御される。
プリドライバ400は、プリドライバ400の電源であるバッテリ700の電圧を昇圧する昇圧回路であるチャージポンプ(昇圧回路)440を備えている。
コントロールユニット150に含まれるマイクロコンピュータ151は、ドライバ410H,410L及びドライバ420H,420LをPWM制御するためのPWM操作信号を出力する出力ポート152A,152Bを有する。
電源リレー装置500は、バッテリ(電源)700からインバータ回路300及び中性点駆動回路600に向けて電源供給する電源ライン510に介装され、互いに並列に接続される第1遮断器501Aと第2遮断器501Bとを備える。
なお、電源リレー装置500を構成する遮断器501A,501Bは、電磁リレー、或いは、MOSFETなどの半導体スイッチと当該半導体スイッチのドライバとの組み合わせのいずれでも構成することができる。
また、インバータ回路300及び中性点駆動回路600を構成する各MOSFETにおいて、ドレイン−ソース間のダイオードは寄生(内部)ダイオードである。
コントロールユニット150は、電動モータ130の各相が正常である場合、相リレー330U,330V,330Wをオン状態に制御する一方で、中性点リレー620をオフ状態(通電遮断状態)に制御し、プリドライバ400を介してインバータ回路300の半導体スイッチ320UH,320UL,320VH,320VL,320WH,320WLのオン,オフをPWM制御することで、電動モータ130を駆動する。
ここで、コントロールユニット150は、操舵トルク信号STや車速信号VSPなどに基づいてPWM信号のデューティ比を可変とし、電動モータ130の回転速度(トルク)を制御する。
また、コントロールユニット150は、電動モータ130のU相、V相及びW相の故障の有無を検出する機能(診断機能)を有する。例えば、コントロールユニット150は、プリドライバ400に出力するPWM信号(パルス幅変調信号)と各相のモータ電圧とを比較することによって、U相、V相及びW相の故障の有無を診断する。
なお、各相の故障には、各相毎のインバータの故障、相コイルの断線や地絡、更に、相リレーのオープン故障などが含まれる。
ここで、コントロールユニット150は、U相、V相、W相のうちのいずれか1つの相の故障を検出した場合、故障を検出した相の駆動ラインに設けられる相リレー330をオフ状態に制御することで、故障が発生している相への電力供給を遮断し、また、中性点リレー620をオン状態(通電状態)に制御することで、中性点NPの電位を中性点駆動回路600によって制御できる状態にする。
そして、コントロールユニット150は、正常な2相に流れる電流の目標を、発生させたい磁界ベクトルに応じて決定し、これに応じて、インバータ回路300及び中性点駆動回路600を制御することで、1相に故障が発生した状態で電動モータ130の駆動を継続する。
3相のうちの1相に故障が発生した場合におけるコントロールユニット150による相電流の制御プロセスを、図3を参照しつつ説明する。
W相に故障が発生した場合を一例とすると、コントロールユニット150は、相リレー330U,330Vをオン状態に保持する一方で、相リレー330Wをオフ状態に切り替えてW相を遮断し、中性点リレー620をオン状態に制御し、図3に示すリレー制御状態とする。
また、コントロールユニット150は、磁極位置に応じて決まる発生させたい磁界ベクトルを、例えば正常であるU相に平行な成分と正常であるU相に直交する成分とに分解する。
ここで、U相に平行な成分はU相及びV相で発生させることができるが、U相に直交する成分は正常な2相のうちの他方であるV相でしか発生させることができない。そこで、コントロールユニット150は、U相に直交する成分をV相で発生させることになるV相の発生磁界ベクトル(V相目標電流)を求める。
更に、コントロールユニット150は、V相の発生磁界ベクトルのU相に平行な成分を求めて、発生させたい磁界ベクトルのU相に平行な成分と、V相の発生磁界ベクトルのU相に平行な成分とから、最終的にU相の発生磁界ベクトル(U相目標電流)を求める。
図4は、発生させたい磁界ベクトル(目標磁界ベクトル)の電気角毎(磁極位置毎)に、発生させたい磁界ベクトルをU相に平行な成分とU相に直交する成分とに分解した様子を示す。
また、図5は、図4のU相に平行な成分及びU相に直交する成分に基づき決定されるU相及びV相の目標電流を例示するものであり、U相の目標電流とV相の目標電流との合計が、中性点駆動回路600への流出入電流(中性点電流)となる。
尚、上記では、発生させたい磁界ベクトルをU相に平行な成分とU相に直交する成分とに分解したが、W相の故障状態で、発生させたい磁界ベクトルをV相に平行な成分とV相に直交する成分とに分解しても、正常な2相(U相、V相)の目標電流を決定できることは明らかであり、また、W相以外のU相又はV相に故障が発生した場合も同様にして、正常な2相の目標電流を決定できることは明らかである。
上記のようにして、コントロールユニット150は、正常な2相の目標電流を決定すると、次いで、正常な2相の駆動デューティ及び中性点駆動回路600の駆動デューティを決定する。
例えば、中性点駆動回路600の駆動デューティを50%に固定すると、電動モータ130の正常な相に印加できる電圧は電源電圧の1/2になり、1相の故障状態で電源電圧を有効に使用することができない。
そこで、コントロールユニット150は、中性点駆動回路600から電動モータ130の正常な相に電流を流し込む場合には中性点駆動回路600の出力電圧及びデューティ(オンデューティ)を大きくし、逆に、電動モータ130の正常な相から中性点駆動回路600に電流を引き込みたい場合には中性点駆動回路600の出力電圧及びデューティ(オンデューティ)を小さくすることで、電源電圧の有効利用を図る。
例えば、W相に故障が発生しU相とV相とを駆動して電動モータ130を駆動させる場合、図5に示すように、発生させたい磁界ベクトルの電気角が240degであるときに中性点駆動回路600からの流し込み電流を最大となり、発生させたい磁界ベクトルの電気角が60degであるときに中性点駆動回路600に引き込む電流を最大となるように、中性点駆動回路600の駆動デューティを決定する。なお、本願では、U相コイルの角度位置を、磁界ベクトルの電気角が0degの位置として表すものとする。
コントロールユニット150は、例えばW相の故障状態における中性点駆動回路600のデューティを、発生させたい磁界ベクトルの電気角をθとしたときに、50%+50%×sin(θ−150deg)として算出する。
中性点駆動回路600のデューティ=50%+50%×sin(θ−150deg)とすることで、発生させたい磁界ベクトルの電気角が240degであるときにsin(θ−150deg)=1となって中性点駆動回路600のデューティが100%に設定され、中性点駆動回路600からの流し込み電流が最大となる。また、発生させたい磁界ベクトルの電気角が60degであるときにsin(θ−150deg)=−1となって中性点駆動回路600のデューティが0%に設定され、中性点駆動回路600に引き込む電流が最大なる。
また、発生させたい磁界ベクトルの電気角が150deg及び330degのときに、中性点駆動回路600のデューティは50%に設定され、中性点駆動回路600のデューティは、図5に示すように、磁界ベクトルの電気角で360degを1周期として0%と100%との間で正弦波を示すように変化する。
なお、中性点駆動回路600の半導体スイッチ600Hと半導体スイッチ600Lとは、相補制御方式により相互に逆位相のPWM波で駆動されるものとし、中性点駆動回路600の駆動デューティは、上段(H側)の駆動デューティを示すものとする。
従って、中性点駆動回路600のデューティ100%とは、半導体スイッチ600Hがオン固定、半導体スイッチ600Lがオフ固定の状態、つまり、中性点駆動回路600の出力がハイに固定される状態であり、逆に、中性点駆動回路600のデューティ0%とは、半導体スイッチ600Hがオフ固定、半導体スイッチ600Lがオン固定の状態、つまり、中性点駆動回路600の出力がローに固定される状態である。
但し、中性点駆動回路600の駆動デューティの決定方法としては、上記のように、発生させたい磁界ベクトルの電気角に応じて0%から100%の間で連続的に変化させる方法に限定されない。
例えば、コントロールユニット150は、電動モータ130の正常な相に印加したい電圧が電源電圧の1/2で十分である場合には中性点駆動回路600の駆動デューティを50%に固定し、正常な相に印加したい電圧が電源電圧の1/2では不足する場合には、50%を中心とするデューティの振れ幅を拡大することができる。
つまり、W相の故障状態を例とすれば、50%+f(印加したい電圧)×sin(θ−150deg)を中性点駆動回路600の駆動デューティとすることができる。そして、例えば、印加したい電圧を変数とする関数fで求められるデューティを30%とすれば、中性点駆動回路600の駆動デューティは、20%〜80%の範囲で連続的に変化し、発生させたい磁界ベクトルの電気角が240degであるときに中性点駆動回路600の駆動デューティが80%に設定され、発生させたい磁界ベクトルの電気角が60degであるときに中性点駆動回路600のデューティが20%に設定されることになる。
上記のようにしてコントロールユニット150は、中性点駆動回路600の駆動デューティを決定すると、次いで、正常な各相コイルの印加電圧を算出し、係る印加電圧に基づき正常な各相の駆動デューティを決定する。コントロールユニット150は、発生させたい磁界ベクトルに基づき設定した各相の目標電流を通電させるために必要な各相コイルの印加電圧を算出し、係る印加出圧に中性点駆動回路600の出力電圧分を加算して、各相の最終的な電圧及び駆動デューティを決定する。
図6は、W相が故障状態であり、V相に流す電流の倍の電流をU相に流すことで、目標の磁界ベクトルを発生させることができる場合を例示する。
中性点NPが接地点電位であると仮定したときに、V相に流す電流の倍の電流をU相に流すためにV相の駆動デューティを10%とし、U相の駆動デューティを20%とすることが要求されるとすると、中性点駆動回路600の制御によって中性点NPの電位が接地点電位から変化する分だけV相、U相の駆動デューティを補正する。
以上の操作により、正常な2相の電流の合計が中性点駆動回路600への流出入電流となり、正常な2相に目標電流に近い電流を流すことができる。
なお、図2に示した例では、中性点NPとU相コイル130U、V相コイル130V及びW相コイル130Wとの間の駆動ライン310U,310V,310Wに相リレー330U,330V,330Wを設けたが、係る相リレー330U,330V,330Wの配置に限定されるものではない。
例えば、図7に示すように、U相コイル130U、V相コイル130V及びW相コイル130Wとインバータ回路300との間の駆動ライン310U,310V,310Wに相リレー330U,330V,330Wを設け、コントロールユニット150は、故障が発生した相の相リレー330をオフに制御することができる。
ところで、図5に例示したように、1相に故障が発生した場合に、目標の磁界ベクトルを発生させるために正常な2相に流す電流(目標電流)の位相差は60degとなり、中性点駆動回路600への流出入電流は正常な相の電流の合計となるから、中性点駆動回路600への流出入電流のピーク(電流の振幅)は、正常な各相の電流のピーク(電流の振幅)よりも大きくなる。
よって、インバータ回路300を構成する半導体スイッチ(MOSFET)と同じ素子を中性点駆動回路600に用いる場合、中性点駆動回路600の流出入電流のピークが中性点駆動回路600を構成する素子の電流耐量以内となることが、正常な2相で発生させ得る磁界ベクトルの大きさの制約となり、1相が故障した状態で発生できる磁界ベクトルの大きさは全相が正常である場合に比べて1/3程度になる。
更に、中性点駆動回路600でのスイッチング損失は、電流ピークが大きい分だけ正常な各相のPWM駆動におけるスイッチング損失よりも大きくなり、電動モータ130が発生するトルクを弱める結果となる。
そこで、中性点駆動回路600におけるスイッチング損失を低減するために、コントロールユニット150は、中性点駆動回路600のPWM制御周波数(キャリア周波数)を、インバータ回路300のPWM制御周波数よりも低くする。
例えば、コントロールユニット150は、中性点駆動回路600のPWM制御周波数(キャリア周波数)を、インバータ回路300のPWM制御周波数の1/4程度とする。
これにより、中性点駆動回路600におけるスイッチング損失が低減し、より大きなトルクを電動モータ130で発生させることができる。
また、電動モータ130の1相に故障が発生し、正常な2相を駆動するときの中性点駆動回路600におけるスイッチング損失を低減する手法として、中性点駆動回路600の出力を目標磁界ベクトルの電気角(磁極位置)に応じて段階的に変化させる制御プロセスを採用することができる。
図8は、W相に故障が発生しU相及びV相を駆動するときのU相電流、V相電流、中性点電流と中性点駆動回路600の出力との相関を示す。
図8において、中性点駆動回路600の出力は、High出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス(Hi−Z)出力固定の3種類に段階的に切り替えられる。
ここで、High出力固定とは、半導体スイッチ600Hの駆動デューティを100%(半導体スイッチ600Hをオン状態)に固定し、半導体スイッチ600Lの駆動デューティを0%(半導体スイッチ600Lをオフ状態)に固定するモードである。
また、Low出力固定とは、半導体スイッチ600Hの駆動デューティを0%(半導体スイッチ600Hをオフ状態)に固定し、半導体スイッチ600Lの駆動デューティを100%(半導体スイッチ600Lをオン状態)に固定するモードである。
更に、ハイインピーダンス出力固定とは、半導体スイッチ600H及び半導体スイッチ600Lの駆動デューティを共に0%(半導体スイッチ600H,600Lを共にオフ状態)に固定するモードである。
つまり、High出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス出力固定のいずれにおいても、半導体スイッチ600H,600Lをスイッチング動作させずに(デューティ制御せずに)、オン状態又はオフ状態に固定する。
そして、コントロールユニット150は、U相及びV相における電流の向きが共に正、つまり、U相及びV相における電流の向きが共にインバータ回路300からの流し出し方向の場合には、中性点駆動回路600の駆動デューティをLow出力固定とする。
また、コントロールユニット150は、U相及びV相における電流の向きが共に負、つまり、U相及びV相における電流の向きが共にインバータ回路300に流し込む方向の場合には、中性点駆動回路600の駆動デューティをHigh出力固定とする。
更に、コントロールユニット150は、U相における電流の向きと、V相における電流の向きとが異なる場合、つまり、U相における電流の向きが正でV相における電流の向きが負である場合、若しくは、U相における電流の向きが負でV相における電流の向きが正である場合には、中性点駆動回路600の駆動デューティをハイインピーダンス(Hi−Z)出力固定とする。
図8に示すW相の故障状態では、目標磁界ベクトルの電気角が0deg〜120degの領域でLow出力固定とされ、目標磁界ベクトルの電気角が180deg〜300degの領域でHigh出力固定とされ、目標磁界ベクトルの電気角が120deg〜180degの領域及び300deg〜360degの領域でハイインピーダンス出力固定とされる。
上記のように、中性点駆動回路600の出力を目標磁界ベクトルの電気角(磁極位置)に応じてHigh出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス出力固定の3種類に段階的に切り替える場合、図9に示すように、High出力固定又はLow出力固定とする領域では、U相の電流とV相の電流との合計が中性点駆動回路600への流出入電流となるため、目標磁界ベクトルを発生させることができる。
一方、中性点駆動回路600の出力をハイインピーダンス出力固定とする領域では、U相及びV相に流れる電流が同じ大きさになり、発生できる磁界ベクトルの方向が、図中に示すVE1方向、VE2方向に固定されることになる。
そのため、電動モータ130の回転角変化に対するモータ出力トルクの変動が発生するが、ハイインピーダンス出力固定とする領域でも少なくとも30degおきの電気角で磁界ベクトルを発生させることができるので、電動モータ130を回転させることは可能である。
なお、ハイインピーダンス出力固定とする目標磁界ベクトルの電気角領域(120deg〜180degの領域及び300deg〜360degの領域)では、中性点NPに流れる電流が小さいので、ハイインピーダンス出力固定とする代わりに、半導体スイッチ600Hをデューティ50%でスイッチング動作させ、半導体スイッチ600Lを逆位相のデューティ50%でスイッチング動作させるデューティ制御(デューティ出力状態)を行わせることもできる。
そして、上記のように、High出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス出力固定の3種類、或いは、High出力固定、Low出力固定、デューティ出力固定の3種類に切り替える構成では、High出力固定の領域、Low出力固定の領域、ハイインピーダンス出力固定の領域のそれぞれで、或いは、High出力固定の領域及びLow出力固定の領域で、中性点駆動回路600の半導体スイッチ600H、600Lをスイッチング動作させない(PWM駆動しない)ので、スイッチング損失を低減することができる。そのため、中性点NPに通電できる電流量の絶対値を、PWM駆動する場合に比べて大きくすることができ、以って、発生する磁界ベクトルの大きさ及びモータ出力トルクを増大させることができる。
また、High出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス出力固定の3種類に切り替える構成では、スイッチング損失を略零とすることができるから、中性点駆動回路600を構成する半導体スイッチの選定においてスイッチング速度を考慮する必要性が殆どなくなり、オン抵抗が小さいことを優先して半導体スイッチを選定することができる。
そして、オン抵抗が小さい半導体スイッチを用いれば、中性点駆動回路600における損失を更に低減でき、中性点NPに通電できる電流量の絶対値を更に大きくし、発生する磁界ベクトルの大きさ及びモータ出力トルクを更に増大させることができる。
更に、High出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス出力固定の3種類に切り替える構成では、中性点駆動回路600をPWM駆動しないので、ドライバ及びマイクロコンピュータ151の制御用端子もPWM駆動に対応する必要がなく、中性点駆動回路600を構成する半導体スイッチ(FET)のゲートに接続されるゲート抵抗も大きな抵抗値のものを採用することができるので、下アームの半導体スイッチ600Lをマイクロコンピュータ151の制御用端子で直接駆動しても、半導体スイッチ側に印加されたサージの伝播によりマイクロコンピュータ151が故障することを抑制できる。
このため、中性点駆動回路600の駆動状態をHigh出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス出力固定の3種類に切り替える場合、図2及び図7に示した中性点駆動回路600の駆動するための回路構成を簡略化することが可能となる。
図10は、中性点駆動回路600の駆動状態をHigh出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス出力固定の3種類に切り替える制御を適用することができる、より簡略化した駆動装置140の一例を示す。
図10の回路構成は、図2に示した回路に対して、中性点駆動回路600を構成する上アーム側の半導体スイッチを変更し、プリドライバ400のH側ドライバ420H及びL側ドライバ420Lを省略し、中性点駆動回路600を構成する半導体スイッチをマイクロコンピュータ151の制御用端子で直接駆動するようにした点が異なる。
なお、図10において、図2と共通する構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図10に示す駆動装置140においては、中性点駆動回路600の上アームを構成する半導体スイッチ600HとしてPチャンネル型MOSFETを用い、中性点駆動回路600の下アームを構成する半導体スイッチ600LとしてNチャンネル型MOSFETを用いていて、Pチャンネル型MOSFET600Hのソース−ドレイン間を電源ライン510と接地点との間に直列接続し、Pチャンネル型MOSFET600HのドレインにNチャンネル型MOSFET600Lのドレインを接続して、Pチャンネル型MOSFET600Hのドレインと接地点との間にNチャンネル型MOSFET600Lのドレイン−ソース間を直列接続させてある。
また、Pチャンネル型MOSFET600Hのソースとゲートとが抵抗R1を介して接続され、また、Pチャンネル型MOSFET600Hのゲートと接地点との間に、NPN型トランジスタTRのコレクタ−エミッタ間を直列接続し、NPN型トランジスタTRのベースとマイクロコンピュータ151の汎用ポート152Cとを接続してある。
一方、Nチャンネル型MOSFET600Lのゲートとマイクロコンピュータ151の汎用ポート152Cとが抵抗(ゲート抵抗)R2を介して接続される。
上記構成において、マイクロコンピュータ151の汎用ポート152CからNPN型トランジスタTRのベースにハイ信号を出力すると、NPN型トランジスタTRのコレクタ−エミッタ間に電流が流れる状態(NPN型トランジスタTRのオン状態)になる。
係るNPN型トランジスタTRのオン状態では、Pチャンネル型MOSFET600Hのソースよりもゲートの電圧が低くなってPチャンネル型MOSFET600Hのソース−ドレイン間に電流が流れる状態(Pチャンネル型MOSFET600Hのオン状態)になる。
一方、マイクロコンピュータ151の汎用ポート152CからNPN型トランジスタTRのベースにロー信号を出力し、NPN型トランジスタTRがオフ状態になると、Pチャンネル型MOSFET600Hのソースとゲートとの間の電圧が同じになってPチャンネル型MOSFET600Hのオフ状態となり、Pチャンネル型MOSFET600Hのソース−ドレイン間には電流が流れない。
また、マイクロコンピュータ151の汎用ポート152CからNチャンネル型MOSFET600Lのゲートにハイ信号を出力すると、Nチャンネル型MOSFET600Lがオン状態となってドレイン−ソース間に電流が流れるようになる。
一方、マイクロコンピュータ151の汎用ポート152CからNチャンネル型MOSFET600Lのゲートにロー信号を出力すると、Nチャンネル型MOSFET600Lがオフ状態となってドレイン−ソース間に電流が流れない。
従って、マイクロコンピュータ151の汎用ポート152CからNPN型トランジスタTRのベースにロー信号を出力し、マイクロコンピュータ151の汎用ポート152CからNチャンネル型MOSFET600Lのゲートにハイ信号を出力すれば、中性点駆動回路600はLow出力固定状態となる。
また、マイクロコンピュータ151の汎用ポート152CからNPN型トランジスタTRのベースにハイ信号を出力し、マイクロコンピュータ151の汎用ポート152CからNチャンネル型MOSFET600Lのゲートにロー信号を出力すれば、中性点駆動回路600はHigh出力固定となる。
更に、マイクロコンピュータ151の汎用ポート152CからNPN型トランジスタTRのベースにロー信号を出力し、マイクロコンピュータ151の汎用ポート152CからNチャンネル型MOSFET600Lのゲートにロー信号を出力すれば、中性点駆動回路600はハイインピーダンス出力固定となる。
即ち、図10に示した回路構成で、例えば、図8に示すW相の故障状態が発生したと仮定すると、マイクロコンピュータ151は、目標磁界ベクトルの電気角が0deg〜120degの領域では汎用ポート152CからNPN型トランジスタTRのベースにロー信号を出力し、Nチャンネル型MOSFET600Lのゲートにハイ信号を出力することで、Low出力固定状態とする。
また、目標磁界ベクトルの電気角が180deg〜300degの領域では、マイクロコンピュータ151は、汎用ポート152CからNPN型トランジスタTRのベースにハイ信号を出力し、Nチャンネル型MOSFET600Lのゲートにロー信号を出力することで、High出力固定状態とする。
更に、目標磁界ベクトルの電気角が120deg〜180degの領域及び300deg〜360degの領域では、マイクロコンピュータ151は、汎用ポート152CからNPN型トランジスタTRのベースにロー信号を出力し、Nチャンネル型MOSFET600Lのゲートにロー信号を出力することで、ハイインピーダンス出力固定状態とする。
このように、High出力固定、Low出力固定、ハイインピーダンス出力固定のいずれかに切り替える構成において、図10の回路構成を適用すれば、中性点駆動回路600を駆動するための回路構成を簡略化でき、また、抵抗R2の抵抗値を大きくすることで、サージの伝播によるマイクロコンピュータ151の故障を抑制できる。
なお、図10に示す回路構成では、中性点NPとU相コイル130U、V相コイル130V及びW相コイル130Wとの間の駆動ライン310U,310V,310Wに相リレー330U,330V,330Wを設けるが、図11に示すように、U相コイル130U、V相コイル130V及びW相コイル130Wとインバータ回路300との間の駆動ライン310U,310V,310Wに相リレー330U,330V,330Wを設けることができる。
ところで、中性点NPが地絡した場合に、電動モータ130の駆動を正常状態と同様に継続させると、相コイルに過電流が流れて更なる故障を引き起こす可能性があると共に、各相コイルへの正常な通電及び意図したモータ出力トルクの発生が実現できない。
そこで、コントロールユニット150は、中性点NPの地絡に対して後述する制御を実施することで、相コイルに過大電流が流れることを抑制しつつ、電動モータ130の継続動作を実現する。
なお、以下に説明する中性点NPが地絡した場合におけるコントロールユニット150の制御は、図2、図7、図10、図11のいずれの回路構成においても適用可能である。
コントロールユニット150は、例えば、中性点リレー620をオフ状態でインバータ回路300の上アームを構成する半導体スイッチ320UH、320VH、320WHに流れ込む電流を電流検出器341(図12参照)で検出することで、中性点NPの地絡による過電流の発生を検出する。
そして、コントロールユニット150は、中性点NPの地絡(中性点NPから中性点リレー620までの間における地絡故障)を検出すると、中性点リレー620をオフ状態からオン状態に切り替え制御し、更に、中性点駆動回路600をLow出力固定状態、つまり、半導体スイッチ600Hの駆動デューティを0%(半導体スイッチ600Hをオフ状態)に固定し、半導体スイッチ600Lの駆動デューティを100%(半導体スイッチ600Lをオン状態)に固定する。
中性点リレー620をオン状態に制御しても中性点駆動回路600をLow出力固定状態とすれば、中性点駆動回路600と地絡点との間で過大な電流が流れることはなく、また、地絡した箇所のインピーダンスは不明であるが中性点駆動回路600をLow出力固定状態とすることで、中性点NPを低インピーダンスでグランドGND電位に接続することができる。
上記のように、中性点リレー620をオン状態に制御し、かつ、中性点駆動回路600をLow出力固定状態とすると、インバータ回路300は電流の流し出ししかできないことになるが、インバータ回路300における各相の出力デューティを変化させて各相コイルへの通電電流(流し出し電流)を制御することで、任意の磁界ベクトルを発生させて電動モータ130を駆動することができる。
図12は、中性点NPが地絡した場合でのコントロールユニット150の制御動作を説明するための図である。
中性点リレー620がオン状態で、かつ、中性点駆動回路600をLow出力固定状態としたときには、前述のように、インバータ回路300における流出入電流は各相への流し出しだけとなり、U相コイル130Uにのみ電流を流し出したときの磁界ベクトルの方向は図12に示す180degの方向となり、V相コイル130Vにのみ電流を流し出したときの磁界ベクトルの方向は図12に示す300degの方向となり、W相コイル130Wにのみ電流を流し出したときの磁界ベクトルの方向は図12に示す60degの方向となる。
そこで、コントロールユニット150は、3相のうちの1つの相への電流流し出しによって発生する磁界ベクトルの方向が、発生させたい磁界ベクトルの方向と120deg以上異なる場合には、当該相の出力をLow出力固定とするか又はハイインピーダンス出力固定とする。
例えば、図12に示すように、発生させたい磁界ベクトルの電気角が300deg〜60degの範囲内であるとき、係る磁界ベクトルの電気角領域300deg〜60degと、U相への電流流し出しによって発生する磁界ベクトルの電気角である180degとは120deg以上異なるので、コントロールユニット150は、発生させたい磁界ベクトルの電気角が300deg〜60degの範囲内である場合、インバータ回路300におけるU相出力をLow出力固定とするか又はハイインピーダンス出力固定とする。
U相出力のLow出力固定状態とは、上アーム側の半導体スイッチ320UHの駆動デューティを0%(半導体スイッチ320UHをオフ状態)に固定し、下アーム側の半導体スイッチ320ULの駆動デューティを100%(半導体スイッチ320ULをオン状態)に固定する制御状態である。
また、U相出力のハイインピーダンス出力固定状態とは、半導体スイッチ320UH及び半導体スイッチ320ULの駆動デューティを共に0%(半導体スイッチ320UH,320ULを共にオフ状態)に固定する制御状態である。
また、V相への電流流し出しによって発生する磁界ベクトルの電気角は300degであり、W相への電流流し出しによって発生する磁界ベクトルの電気角は60degである。
そこで、コントロールユニット150は、発生させたい磁界ベクトルの電気角が60deg〜180degの範囲内である場合には、インバータ回路300におけるV相出力をLow出力固定とするか又はハイインピーダンス出力固定とし、発生させたい磁界ベクトルの電気角が180deg〜300degの範囲内である場合には、インバータ回路300におけるW相出力をLow出力固定とするか又はハイインピーダンス出力固定とする。
そして、例えば、発生させたい磁界ベクトルの電気角が300deg〜60degの範囲内である場合、コントロールユニット150は、V相に流す電流とW相に流す電流とをデューティ制御によってそれぞれ調整して、300deg〜60degの範囲内で磁界ベクトルの電気角を変化させる。
V相への電流流し出しによって電気角300degの磁界ベクトルが発生し、W相への電流流し出しによって電気角60degの磁界ベクトルが発生する。
従って、発生させたい磁界ベクトルの方向が300degの状態では、W相への電流の流し出しを遮断してV相に電流を流し、発生させたい磁界ベクトルの電気角が変化するのに応じてインバータ回路300からV相に流し出す電流(V相の出力デューティ)を減らし相対的にインバータ回路300からW相に流し出す電流(W相の出力デューティ)を増やすことで、磁界ベクトルの電気角を300degの電気角から増大変化させ、最終的には、V相への電流流し出しを遮断してW相に電流を流すことで、磁界ベクトルの電気角を60degとすることができる。
同様に、発生させたい磁界ベクトルの電気角が60deg〜180degの範囲内である場合、コントロールユニット150は、U相に流す電流とW相に流す電流とをデューティ制御によってそれぞれ調整して、60deg〜180degの範囲内で磁界ベクトルの電気角を変化させ、発生させたい磁界ベクトルの電気角が180deg〜300degの範囲内である場合、コントロールユニット150は、U相に流す電流とV相に流す電流とをデューティ制御によってそれぞれ調整して、180deg〜300degの範囲内で磁界ベクトルの電気角を変化させる。
これにより、コントロールユニット150は、中性点NPが地絡する故障が発生した場合においても、電動モータ130を回転駆動させることができる。
なお、上記のように、中性点NPが地絡した場合には中性点駆動回路600をLow出力固定とするから、中性点駆動回路600を半導体スイッチ600Hと半導体スイッチ600Lとで構成する代わりに、中性点NPと接地点とを接続するラインに設けたトランジスタなどの半導体スイッチで構成し、係る半導体スイッチを中性点NPが地絡した場合にオンする構成とすることができる。
また、上記の地絡故障は、中性点NP(中性点NPから中性点リレー620までの間)における地絡故障であるが、コントロールユニット150は、中性点リレー620から中性点駆動回路600との間での地絡故障の有無を検出し、中性点リレー620から中性点駆動回路600との間で地絡故障が発生した場合には、中性点リレー620をオフ状態に保持させると共に中性点駆動回路600をLow出力固定とする。
中性点リレー620から中性点駆動回路600との間での地絡故障の有無は、中性点リレー620から中性点駆動回路600との間に電流検出器342(図12参照)を設け、中性点リレー620のオフ状態で、半導体スイッチ600Hをオンし半導体スイッチ600Lをオフしたとき(中性点駆動回路600をHigh出力固定としたとき)に、電流検出器342で電流が検出されるか否かに基づいて診断することができる。
そして、中性点リレー620から中性点駆動回路600との間での地絡故障が発生したときに、中性点リレー620をオフ状態に保持させると共に中性点駆動回路600をLow出力固定とすることで、電動モータ130の各相が正常であれば電動モータ130の駆動を継続させることができ、また、中性点駆動回路600に過電流が流れることを抑制できる。
上記実施形態で説明した各技術的思想は、矛盾が生じない限りにおいて適宜組み合わせて使用することができる。
また、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、電動モータ130は、3相DCブラシレスモータに限定されるものではなく、4相以上の相コイルを有する同期電動機とすることができる。
また、相リレー330U,330V,330Wを半導体スイッチで構成する場合には、Nチャネル型MOSFET又はPチャネル型MOSFETとすることができる。
また、電動モータ130は、電動パワーステアリング装置100において操舵補助力を発生させる電動モータに限定されるものではなく、例えば、車両においてオイルや冷却水を循環させる流体ポンプを駆動する電動モータとすることができる。
ここで、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下に効果と共に記載する。
(イ)前記多相電動モータが3相電動モータであり、
前記3相のうちの1相が故障したときに、正常な2相からの前記駆動手段への流し込み電流が高くなるほど前記中性点駆動回路のデューティを50%からより大きくし、前記駆動手段から正常な2相への流し出し電流が高くなるほど前記中性点駆動回路のデューティを50%からより小さくする、請求項2記載の電動モータの制御装置。
上記構成によると、中性点駆動回路から電流を流し込みたい場合にはデューティを高くし、中性点駆動回路に電流を引き込みたい場合にはデューティを低くすることで、電源電圧の有効利用を図ることができる。
(ロ)前記中性点駆動回路のデューティを、発生させたい磁界ベクトルの電気角に応じて50%を中心に変動させる、請求項2記載の電動モータの制御装置。
上記構成によると、発生させたい磁界ベクトルの電気角(換言すれば、磁極位置)に基づき、前記中性点駆動回路から電流を流し込みたい領域、前記中性点駆動回路に電流を引き込みたい領域を区別してデューティを変化させることで、電源電圧の有効利用を図ることができる。
(ハ)前記中性点駆動回路の出力を、発生させたい磁界ベクトルの電気角に応じて、ハイ出力固定とロー出力固定との2つの状態、若しくは、ハイ出力固定とロー出力固定とハイインピーダンス出力固定との3つの状態に切り替える、請求項3記載の電動モータの制御装置。
上記発明によると、発生させたい磁界ベクトルの電気角(換言すれば、磁極位置)に基づき、前記中性点駆動回路から電流を流し込みたい領域、前記中性点駆動回路に電流を引き込みたい領域を区別して、中性点駆動回路の出力固定状態を切り替えることで、電源電圧の有効利用を図ることができる。
(ニ)前記多相電動モータが3相電動モータであり、
前記3相のうちの1相が故障したときに、正常な2相の電流が共に前記駆動手段からの流し出し方向である場合は前記中性点駆動回路をロー出力固定とし、正常な2相の電流が共に前記駆動手段への流し込み方向である場合は前記中性点駆動回路をハイ出力固定とし、正常な2相の電流の方向が相互に異なる場合は前記中性点駆動回路をハイインピーダンス出力固定とする、請求項3記載の電動モータの制御装置。
上記構成によると、中性点駆動回路を、ロー出力固定、ハイ出力固定、ハイインピーダンス出力固定のいずれかに設定するから、中性点駆動回路のスイッチング損失を減らして中性点に通電できる電流の絶対値を大きくすることができ、モータ出力トルクを増大することができる。
(ホ)前記中性点駆動回路が、上アームを構成するFETと、下アームを構成するFETとからなり、
前記下アームを構成するFETのゲートとマイクロコンピュータの制御用端子とをゲート抵抗を介して接続し、前記マイクロコンピュータの制御用端子で前記下アームを構成するFETを直接駆動する、請求項(ニ)記載の電動モータの制御装置。
上記構成によると、下アームを構成するFETのゲートを駆動する回路を省略でき、また、サージがマイクロコンピュータに伝播することをゲート抵抗によって抑制し、マイクロコンピュータを保護することができる。
(へ)前記上アームを構成するFETのゲートと接地点とを接続するラインに設けたトランジスタのベースと前記マイクロコンピュータの制御用端子とを接続し、前記マイクロコンピュータの制御用端子で前記トランジスタのオン,オフを切り替えることで、前記上アームを構成するFETのオン,オフを切り替える、請求項(ホ)記載の電動モータの制御装置。
上記構成によると、上アームを構成するFETをスイッチング動作させる必要がないので、FETのゲート駆動回路を省略し、トランジスタのオン,オフをマイクロコンピュータの出力で切り替えることで上アームを構成するFETのオン,オフを切り替えることができる。
(ト)前記多相電動モータが3相電動モータであり、
前記3相のうちの1相が故障したときに、正常な2相の電流が共に前記駆動手段からの流し出し方向である場合は前記中性点駆動回路をロー出力固定とし、正常な2相の電流が共に前記駆動手段への流し込み方向である場合は前記中性点駆動回路をハイ出力固定とし、正常な2相の電流の方向が相互に異なる場合は前記中性点駆動回路を50%デューティでPWM制御する、請求項4記載の電動モータの制御装置。
上記構成によると、中性点駆動回路をハイインピーダンス出力固定とする代わりに、50%デューティにPWM制御することで、モータの継続駆動を可能にする。
(チ)前記多相電動モータの中性点が地絡したときに、前記中性点駆動回路をロー出力固定とする、請求項1から3のいずれか1つに記載の電動モータの制御装置。
上記構成によると、中性点が地絡故障した場合でも電動モータを駆動することができる。
(リ)前記多相電動モータが、車両用の電動パワーステアリング装置において、操舵補助力を発生させる電動モータである、請求項1から3のいずれか1つに記載の電動モータの制御装置。
上記構成によると、操舵補助力を発生させる多相電動モータのいずれかの相に故障が発生しても、電源電圧を有効利用して電動モータの駆動を継続させることができ、操舵補助力の発生が途絶えることを抑制できる。
100…電動パワーステアリング装置、130…電動モータ、130U,130V,130W…相コイル、140…駆動装置、150…コントロールユニット、151…マイクロコンピュータ、300…インバータ回路(駆動手段)、330U,330V,330W…相リレー(スイッチング手段)、400…プリドライバ(駆動手段)、500…電源リレー装置、600…中性点駆動回路、600H,600L…半導体スイッチ、620…中性点リレー、700…バッテリ(電源)

Claims (5)

  1. 各相コイルの一端が中性点でスター結線された多相電動モータと、
    半導体スイッチを多相ブリッジ接続して構成され前記多相電動モータの巻線に通電するインバータ回路と、
    前記中性点と前記インバータ回路との間の前記各相コイルの駆動ラインそれぞれに設けた相リレーと、
    上アームの半導体スイッチと下アームの半導体スイッチとが直列に接続される接続点と前記中性点とを接続してなる中性点駆動回路と、
    を備えた電動モータの制御装置において、
    前記多相電動モータの各相が正常であるときは、前記相リレーの全てをオンに制御するとともに前記中性点駆動回路による前記中性点への電流の流し込み及び前記中性点から電流の引き込みを遮断し、前記多相電動モータの多相のうちのいずれかの相で故障が生じたときは、故障が生じた相の駆動ラインに設けられた前記相リレーをオフに制御するとともに前記中性点駆動回路による前記中性点への電流の流し込み及び前記中性点からの電流の引き込みを前記多相電動モータの磁極位置に応じて行わせる制御手段を含む、電動モータの制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記多相電動モータの多相のうちのいずれかの相で故障が生じたときに、前記多相電動モータの磁極位置に基づき区別される複数領域毎に前記上アームの半導体スイッチ及び前記下アームの半導体スイッチの操作信号を切り替える、請求項1記載の電動モータの制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記多相電動モータの多相のうちのいずれかの相で故障が生じたときに、前記多相電動モータの磁極位置に応じて前記上アームの半導体スイッチ及び前記下アームの半導体スイッチの操作信号を連続的に変化させる、請求項1記載の電動モータの制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記多相電動モータの多相のうちのいずれかの相で故障が生じたときに、正常な相に流す電流の目標値を前記多相電動モータの磁極位置に応じて設定し、前記目標値に応じて前記インバータ回路の半導体スイッチ及び前記中性点駆動回路の半導体スイッチを制御する、請求項1記載の電動モータの制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記多相電動モータの中性点が地絡したときに、前記中性点駆動回路の上アームの半導体スイッチをオフに制御し下アームの半導体スイッチをオンに制御する、請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の電動モータの制御装置。
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