JP6086971B1 - 宿泊手続き補助システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、宿泊施設の魅力を向上させながら、人件費の削減を図ることにある。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の宿泊手続き補助システムは、上記のような構成であるため、宿泊手続きを行う宿泊者は、フロントカウンターにおいて応対ロボットによる接客を受けながら、精算装置によりスムーズに手続きを行うこととなる。従って、応対ロボット等によって魅力が向上されながらも、フロント業務の一部が自動化され、人件費の削減が図られるものとなる。
本項に記載の宿泊手続き補助システムは、データ管理手段によって保持及び管理する宿泊者情報に、宿泊者の氏名と、宿泊代金及び追加代金の精算状況と、宿泊者の宿泊予約ステータスとが含まれているものである。すなわち、宿泊者の氏名は、宿泊者を特定するために用いられ、精算状況は、精算手続きを行うために精算装置によって参照されると共に、精算手続きが行われた場合に更新される。又、宿泊予約ステータスは、宿泊を予約した宿泊者の現在のステータスを示すものであり、日時の経過や、精算装置により受けた精算手続き等に応じて、例えば、宿泊施設に滞在していることを示す「滞在状態」や、チェックアウト手続きを行って宿泊施設を出発したことを示す「出発済み」といったステータスが設定される。宿泊予約ステータスは、例えば、宿泊施設の従業員によって確認される。従って、本項に記載の宿泊手続き補助システムは、宿泊者情報に上記のような情報が含まれていることで、宿泊手続きが効率よく行われることとなる。
図1は、本発明の実施の形態に係る宿泊手続き補助システム10の構成の一例を、概略的に示している。図示のように、宿泊手続き補助システム10は、応対ロボット12、精算装置14、データ管理手段16、人感センサ22、言語選択手段24、宿泊者カード回収部26、及び、従業員補助装置30を含んでいる。又、図1の例では、応対ロボット12(12A、12B)、精算装置14(14A、14B)、人感センサ22(22A、22B)、言語選択手段24(24A、24B)、宿泊者カード回収部26(26A、26B)の夫々を、2つずつ含む構成になっている。
例えば、従業員補助装置30は、表示手段34と、音声入出力手段36A及び36Bの、宿泊者の音声出力及び従業員の音声入力に係る部位と、アクセス手段38とが、1台のコンピュータ端末で構成され、そのコンピュータ端末が、宿泊施設に構築されたネットワークを介して、撮影手段32A及び32B(例えばIPカメラ)と、音声入出力手段36A及び36Bの、宿泊者の音声入力及び従業員の音声出力に係る部位(IP接続可能なマイク及びスピーカー)と、データ管理手段16とに、通信可能に接続されるような構成であってもよい。
まず、図2のフロー図の流れに沿って、応対ロボット12の処理動作を説明する。
S10(人感センサの検知監視):人感センサ22による、フロントカウンターへの宿泊者の接近有無を示す検知結果を監視する。そして、人感センサ22により宿泊者の接近が検知された場合(YES)は、S20へ移行し、宿泊者の接近が検知されない場合(NO)は、本処理ステップを繰り返し実行する。すなわち、人感センサ22により宿泊者の接近が検知されるまで、待機する状態となる。なお、この待機状態の際に、待機状態専用のメッセージの音声出力や、待機状態専用の身振り等を実行するようにしてもよい。
S20(歓迎メッセージ出力):人感センサ22によりフロントカウンターへの宿泊者の接近が検知されたら、音声出力手段20を介して、宿泊者に対して歓迎のメッセージを音声出力する。
S50(音声出力言語設定):応対ロボット12から音声出力する言語を、言語選択手段24を介して宿泊者により選択された言語へ設定する。すなわち、以降の各ステップで応対ロボット12から音声出力する言語は、音声出力の言語が再度選択されるまで、本処理ステップS50において設定される言語となる。
S90(宿泊者カード記入/投函メッセージ出力):宿泊者に対して、宿泊者カードへの記入を促すメッセージと、記入した宿泊者カードを宿泊者カード回収部26へ投函するように促すメッセージとを、音声出力手段20を介して音声出力する。
S110(精算装置でのチェックイン手続きメッセージ出力):宿泊者に対して、精算装置14を操作してチェックイン手続きを行うように促すメッセージを、音声出力手段20を介して音声出力する。
S140:上記S80から上記S130までの処理ステップにより、応対ロボット12によるチェックイン手続き時の処理が終了となる。このため、上記S10へ復帰し、次の宿泊者がフロントカウンターへ接近まで待機する。なお、例えばチェックイン処理が終了してからの経過時間に応じて、上記S60を経由して(図2の一点鎖線で示す流れ)上記S10へ復帰してもよい。
S200(手続き選択監視):宿泊者により、精算装置14の操作画面等に対して、チェックイン手続き又はチェックアウト手続きの何れか一方が選択入力されたか否かを監視する。そして、何れか一方が選択入力された場合(YES)は、S210へ移行し、選択入力されない場合(NO)は、本処理ステップを繰り返し実行する。すなわち、手続きが選択入力されるまで、待機する状態となる。なお、本宿泊手続き補助システム10を利用した宿泊手続きの通常の流れにおいて、宿泊者によりチェックイン手続きが選択入力されるタイミングは、上述した図2におけるS110の後であり、チェックアウト手続きが選択入力されるタイミングは、上述した図2におけるS60の後である。
S230(氏名入力メッセージ表示):宿泊者に対して、精算装置14の操作画面等に対する氏名の入力を促すメッセージを表示する。なお、本処理ステップにおいて入力を促す情報は、宿泊者の氏名に限定されるものではなく、入力操作を行っている宿泊者を特定できる情報であればよい。
S250(宿泊者情報参照):宿泊者により入力された氏名(宿泊者特情報)に基づいてデータ管理手段16において検索される(後述する図4のS540参照)、氏名を入力した宿泊者の宿泊者情報を、データ管理手段16から参照する。
S270(宿泊代金精算判定):上記S260における確認の結果、氏名を入力した宿泊者の宿泊代金が、精算済みであるか否かを判定する。そして、Web上のクレジット決済等により、既に宿泊代金が精算済みであることが確認された場合(YES)は、S300へ移行し、宿泊代金が未精算であることが確認された場合(NO)は、S280へ移行する。
S290(入金操作監視):宿泊者により精算装置14に対して、宿泊代金の入金操作が行われたか否かを監視する。そして、宿泊代金の入金操作が行われた場合(YES)は、S300へ移行し、宿泊代金の入金操作が行われない場合(NO)は、上記S280へ復帰する。すなわち、精算装置14に対して宿泊代金の入金操作が行われるまで、上記S280でのメッセージの表示と、本処理ステップでの監視とを繰り返し実行する。
S310(ルームキー発行信号出力):応対ロボット12に対して、ルームキーを発行したことを示すルームキー発行信号を出力する。本処理ステップにおいて出力したルームキー発行信号は、応対ロボット12において、ルームキー発行の判定に利用される(図2のS120参照)。
S320(チェックイン手続き終了メッセージ表示):上記S230から上記S310までの処理ステップにより、精算装置14におけるチェックイン手続きの処理が終了となる。このため、宿泊者に対して、チェックイン手続きが終了したことを示すメッセージを表示し、上記S200へ復帰する。
S340(ルームキー挿入判定):宿泊者によりルームキーが挿入されたか否かを監視する。そして、ルームキーが挿入された場合(YES)は、挿入されたルームキーから、客室番号等の情報を読み取った後、S350へ移行し、ルームキーが挿入されない場合(NO)は、上記S330へ復帰する。すなわち、精算装置14にルームキーが挿入されるまで、上記S330でのメッセージの表示と、本処理ステップでの判定とを繰り返し実行する。なお、ルームキーから読み取られた客室番号等の情報は、宿泊者を特定するための情報(宿泊者特定情報)として、データ管理手段16により取得される(後述する図4のS590参照)。
S360(追加代金精算状況確認):上記S350で参照した宿泊者情報に含まれている、追加代金の精算状況を確認する。
S380(入金操作メッセージ表示):宿泊者に対して、追加代金の入金操作を促すメッセージを表示する。
S400(ルームキー回収):情報を読み取るために挿入されていたルームキーを、そのまま回収する。
S410(チェックアウト手続き終了メッセージ表示):上記S330から上記S400までの処理ステップにより、精算装置14におけるチェックアウト手続きの処理が終了となる。このため、宿泊者に対して、チェックアウト手続きが終了したことを示すメッセージを表示し、上記S200へ復帰する。
S500(精算装置監視):精算装置14で行われる処理を把握するために、精算装置14を監視する。
S520(チェックイン手続き開始判定):精算装置14において開始された手続きが、チェックイン手続きであるか否かを判定する。そして、チェックイン手続きが開始されたと判定した場合(YES)は、S530へ移行し、チェックイン手続きが開始されていないと判定した場合(NO)は、チェックアウト手続きが開始されたと判断し、S590へ移行する。
S540(宿泊者情報検索):上記S530で取得した宿泊者特定情報に基づき、データ管理手段16において保持している宿泊者情報の中から、精算装置14においてチェックイン手続きを行っている宿泊者の宿泊者情報を検索する。なお、本処理ステップにおいて検索した宿泊者情報は、上述した図3のS250において、精算装置14によって参照される。
S560(宿泊代金精算状況更新):上記S540で検索した、精算装置14においてチェックイン手続きを行っている宿泊者の宿泊者情報に含まれる、宿泊代金の精算状況を、「精算済み」へ更新する。
S580(宿泊予約ステータス更新):上記S540で検索した、精算装置14においてチェックイン手続きを行っていた宿泊者の宿泊者情報に含まれる、宿泊予約ステータスを、「滞在状態」へ更新する。そして、S500へ復帰する。
S600(宿泊者情報検索):上記S590で取得した宿泊者特定情報に基づき、データ管理手段16において保持している宿泊者情報の中から、精算装置14においてチェックアウト手続きを行っている宿泊者の宿泊者情報を検索する。なお、本処理ステップにおいて検索した宿泊者情報は、上述した図3のS350において、精算装置14によって参照される。
S620(追加代金精算状況更新):上記S600で検索した、精算装置14においてチェックアウト手続きを行っている宿泊者の宿泊者情報に含まれる、追加代金の精算状況を、「精算済み」へ更新する。
S640(宿泊予約ステータス更新):上記S600で検索した、精算装置14においてチェックアウト手続きを行っていた宿泊者の宿泊者情報に含まれる、宿泊予約ステータスを、「出発済み」へ更新する。そして、S500へ復帰する。
本発明の実施の形態に係る宿泊手続き補助システム10は、上記のような構成であるため、宿泊手続きを行う宿泊者は、フロントカウンターにおいて応対ロボット12による接客を受けながら、精算装置14によりスムーズに手続きを行うことができる。従って、応対ロボット12等によって魅力を向上させながらも、フロント業務の一部を自動化することで、人件費の削減を図ることが可能となる。
Claims (4)
- 宿泊施設における宿泊手続きを補助するシステムであって、
前記宿泊施設のフロントカウンターに設置され、宿泊者に対する応対を行う少なくとも1台の応対ロボットと、該応対ロボット毎に設置され、精算手続きを行うための精算装置と、宿泊者に係る宿泊者情報の保持及び管理を行うデータ管理手段とを含み、
前記応対ロボットは、複数の可動部と音声出力手段とを備え、前記複数の可動部の動作を組み合わせながら、前記音声出力手段から出力する音声によって、宿泊者に対して宿泊手続きに係る各作業を促し、
前記精算装置は、宿泊者からの入力操作を受けて、前記データ管理手段から参照する前記宿泊者情報に基づいて精算手続きを行い、
前記データ管理手段は、前記精算装置を介して行われた精算手続きに応じて、前記宿泊者情報を更新し、
前記応対ロボットは、前記複数の可動部として動作する頭部と胴体部と腕部とを備え、前記頭部の動作による顔の表情の変化と、前記胴体部の動作による身振りと、前記腕部の動作による手振りとのうち、少なくとも1つを交えながら、前記音声出力手段から出力する音声によって、宿泊者に対して宿泊手続きに係る各作業を促すものであり、
更に、前記宿泊施設の従業員による宿泊手続きの確認作業を補助する従業員補助装置を含み、
該従業員補助装置は、前記フロントカウンターの様子を撮影する撮影手段と、該撮影手段により撮影された映像を従業員に対して表示する表示手段と、前記フロントカウンターにいる宿泊者と従業員との間で音声通信を行うための音声入出力手段と、前記データ管理手段により保持されている前記宿泊者情報にアクセスするアクセス手段と、を備え、
更に、前記少なくとも1台の応対ロボット毎に、前記フロントカウンターに人感センサと言語選択手段とを備え、
前記応対ロボットは、前記人感センサによる宿泊者の検知をトリガとして、宿泊者に対する歓迎のメッセージと言語選択操作を促すメッセージとを音声出力し、前記言語選択手段を介して宿泊者により言語が選択された後、該選択された言語へと音声出力の言語を設定することを特徴とする宿泊手続き補助システム。 - 前記精算装置は、
宿泊者の入力操作に応じて、チェックイン手続きとチェックアウト手続きとを実行するものであり、
前記チェックイン手続きにおいて、宿泊者から宿泊者を特定するための情報の入力を受けた後、前記データ管理手段において検索された前記宿泊者情報に基づいて宿泊代金の精算状況の確認を行い、宿泊代金が精算済みである場合は、宿泊者が宿泊する客室のルームキーを即座に発行し、宿泊代金が未精算である場合は、宿泊者からの入金操作を受けて宿泊代金の精算手続きを行った後、前記ルームキーを発行し、
前記チェックアウト手続きにおいて、前記ルームキーから宿泊者を特定するための情報を読み取った後、前記データ管理手段において検索された前記宿泊者情報に基づいて追加代金の精算状況の確認を行い、追加代金が精算済みである場合は、チェックアウト手続きの終了を示すメッセージを即座に表示すると共に前記ルームキーを回収し、追加代金が未精算である場合は、宿泊者からの入金操作を受けて追加代金の精算手続きを行った後、チェックアウト手続きの終了を示すメッセージを表示すると共に前記ルームキーを回収し、
前記データ管理手段は、前記精算装置での前記チェックイン手続きにおいて、前記精算装置に対して入力された宿泊者を特定するための情報に基づき、チェックイン手続きを行っている宿泊者の前記宿泊者情報を検索し、前記精算装置での前記チェックアウト手続きにおいて、前記精算装置により前記ルームキーから読み取られた宿泊者を特定するための情報に基づき、チェックアウト手続きを行っている宿泊者の前記宿泊者情報を検索することを特徴とする請求項1記載の宿泊手続き補助システム。 - 前記少なくとも1台の応対ロボット毎に、投函センサを備えた宿泊者カード回収部を含み、
前記応対ロボットは、チェックイン時の動作として、宿泊者に対して宿泊者カードへの記入及び宿泊者カードの投函を促すメッセージを音声出力し、前記投函センサによる前記宿泊者カード回収部への宿泊者カードの投函検知をトリガとして、前記精算装置によるチェックイン手続きを促すメッセージを音声出力することを特徴とする請求項1又は2記載の宿泊手続き補助システム。 - 前記データ管理手段は、前記宿泊者情報として、宿泊者の氏名と、宿泊代金及び追加代金の精算状況と、宿泊者の宿泊予約ステータスとを含む情報を管理していることを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の宿泊手続き補助システム。
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