JP6086583B2 - タービン動翼 - Google Patents

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Description

本発明はタービン動翼に関する。
タービン動翼は回転軸の外周部に取り付けられてタービンロータを構成する。このタービンロータはケーシング内で回転する。したがって、静止体であるケーシングの内周壁とこれに対向するタービン動翼の先端面との間には間隙(以下、翼先端間隙と記載する)が介在する。翼先端間隙を通ってタービン動翼の圧力面側から負圧面側に移動する一部の作動流体は、作動流体の主流に干渉して主流のエネルギーを損失させる。そこで、タービン動翼の先端面にリブを立てて翼先端間隙をシールするものがある(特許文献1等参照)。
特開2008−51096号公報
しかし、翼先端間隙をリブでシールする構成では、タービン動翼の厚みがある場合には効果的だが、薄いタービン動翼ではシール効果が小さく、翼先端間隙を通過して作動流体の主流に混合する流れの流速を十分に抑えられない。翼先端間隙を通過する作動流体の流量が多い場合には作動流体を整流化することができず、全圧損失を増大させる渦(二次流れ)を翼の前縁で発生させ、タービン動翼に作用する流体力が減少する。
また、高温の燃焼ガスを作動流体とする場合には、翼先端における流れ場の乱れはタービン動翼に少なからず影響を与える。すなわち、流れ場の乱れは流体側から翼型部への熱流速を増加させて熱負荷を増大させ、タービン動翼を劣化させ得る。
本発明はこうした背景の下になされたもので、翼先端間隙を通過する一部の作動流体との干渉による作動流体のエネルギー損失を抑制することができるタービン動翼を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、回転軸に取り付けられてタービンケーシング内部で回転するタービン動翼において、このタービン動翼の翼先端部とタービン動翼との間の翼先端間隙を圧力面側から負圧面側に流れる流れを、翼先端面の外縁に沿って環状に形成された平坦部の内側の凹部で旋回成分を付与して減速させることにより、翼先端間隙を流れる流れと負圧面側の作動流体の主流とが混合する領域を抑制し、主流のエネルギー損失を抑制する。
本発明によれば、翼先端間隙を通過する一部の作動流体との干渉による作動流体のエネルギー損失を抑制することができる。
本発明に係るタービン動翼を適用するガスタービンの一構成例の部分側断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るタービン動翼の斜視図である。 図2中のIII−III線による矢視断面図である。 タービン中心軸に直交する面で切断した本発明の第1の実施の形態に係るタービン動翼の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るタービン動翼の翼先端面をタービン径方向外側から見た図である。 翼先端間隙を通過して圧力面側から負圧面側に移動する作動流体の影響を考慮しない場合における本発明の第1の実施の形態に係るタービン動翼の翼先端面の外縁の翼面マッハ数を示した図である。 翼先端間隙を通過して圧力面側から負圧面側に移動する作動流体の影響を考慮した場合における本発明の第1の実施の形態に係るタービン動翼の翼先端面の外縁の翼面マッハ数を示した図である。 比較例に係るタービン動翼の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタービン動翼を含むタービン段落を表す図である。 タービン中心軸に直交する面で切断した本発明の第2の実施の形態に係るタービン動翼の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタービン動翼の翼先端面をタービン径方向外側から見た図である。 図9の図示に領域Aを重ねて図示した図である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
1.ガスタービン
図1は本発明に係るタービン動翼を適用するガスタービンの一構成例の部分側断面図である。
同図に示したガスタービンは、圧縮機10、燃焼器20、及びタービン30を備えている。圧縮機10は、圧縮機ケーシング11と圧縮機ロータ12を備えている。圧縮機ロータ12は、回転軸13の外周部に複数の圧縮機動翼14からなる動翼翼列を軸方向に複数列設けて構成してある。また、圧縮機ケーシング11の内周壁には、各動翼翼列の上流側に位置するように複数の圧縮機静翼15からなる静翼翼列が軸方向に複数列設けてある。静翼翼列とその下流側の動翼翼列とで1つの段落を構成する。タービン30は、タービンケーシング31とタービンロータ32を備えている。タービンロータ32は、回転軸33の外周部に複数のタービン動翼34からなる動翼翼列を軸方向に複数列設けて構成してある。また、タービンケーシング31の内周壁には、各動翼翼列の上流側に位置するように複数のタービン静翼35からなる静翼翼列が軸方向に複数列設けてある。静翼翼列とその下流側の動翼翼列とで1つの段落を構成する。圧縮機ロータ12とタービンロータ32は、互いの回転軸13,33が同軸に連結されていて一体のロータ40を構成している。圧縮機ロータ12又はタービンロータ32には発電機等の負荷機器(図示せず)が接続される。
上記構成のガスタービンにあって、圧縮機10に吸い込まれた空気は圧縮機10によって圧縮されて燃焼器20に流入する。圧縮機10からの圧縮空気は燃焼器20において燃料とともに燃焼される。燃焼器20で発生した高温の作動流体(燃焼ガス)はタービン30に流入し、タービンロータ32を駆動する。こうしてタービン30で得られた回転動力は、負荷機器(図示しせず)に伝達されて負荷機器を駆動する。
2.タービン動翼
(1)翼型部
図2はタービン動翼34の斜視図、図3は図2中のIII−III線による矢視断面図である。
タービン動翼34は、タブテール形翼根部50、プラットフォーム部51、及びプラットフォーム部51の上面52からタービン半径方向の外側に延びる翼型部53を有している。タブテール形翼根部50は、タービン動翼34をタービンロータ32に取付けるための部位である。プラットフォーム部51の上面52は、タービン径方向の外側から見てタービン中心軸を対称軸として線対称となるように形成されている。図3に示すように、翼型部53の断面における凹形状の圧力面56と凸形状の負圧面57との中間点を通る面を翼中心面58とすると、翼型部53は翼中心面58に沿って翼前縁54から中央部にかけて厚みを増し、中央部から翼後縁55に向かって薄くなる形状をしている。
(2)翼先端面
図4はタービン中心軸に直交する面で切断したタービン動翼34の断面図、図5はタービン動翼34の翼先端面63をタービン径方向外側から見た図である。なお、図4は図5中のIV−IV線による部分矢視断面図に相当する。
図4において、タービン動翼34の翼先端面63とタービンケーシング31との間隙(以下、翼先端間隙g)を通って圧力面56側から負圧面57側へ移動する一部の作動流体の流れが太線矢印で示されている。R軸はタービン径方向に採った座標軸であり、径方向外側に向かう方向を正としている。X軸はタービン中心軸に平行な座標軸であり、作動流体の主流の流通方向の上流から下流へ向かう方向を正としている。θ軸はタービン回転方向に採った座標軸である。
図4及び図5に示すように、翼先端面63は、当該翼先端面63の外縁に沿って環状に形成された平坦部67、及び平坦部67の内側の凹部64からなっている。翼先端面63は翼型部53のタービン径方向外側の面であって、タービンケーシング31の内周面に対向する面である。
凹部64は、平坦部67からタービン径方向内側に採った深さが最も深くなる最深部65が翼中心面58よりも圧力面56側に位置している。また、コード長方向に軸をとって翼前縁54の位置を0%、翼後縁55の位置を100%としたとき、最深部65(最深部65が面積を持つ場合には少なくともその一部)は30%−80%の範囲に位置している。翼前縁54及び翼後縁55の付近においても翼先端面63の外縁部には平坦部67が必要であるため、コード長方向における最深部65の存在範囲は30%−80%の範囲が適当である。
凹部64の深さは、最深部65から翼中心面58を跨いで単調に減少している。したがって、翼先端間隙gは、翼中心面58よりも圧力面56側で最大値gmaxをとり、負圧面57側に向かうにつれて小さくなる。凹部64の底面は翼中心面58に対して負圧面57側に向かって凹部64が浅くなるように傾斜して交差しているため、凹部64の底面における翼中心面58との交差部66は最深部65よりも浅くなっている。本実施の形態では、図4に示したように凹部64の底面は、最深部65を始端として負圧面57側に向かうタービン径方向内側に凸形状の部分、及びこの内側に凸形状の部分から負圧面57側に向かうタービン径方向外側に凸形状の部分を滑らかに連続させた形状をしている。つまり、凹部64の底面は、変曲点を介して最深部65から負圧面57側に向かって単調に増加する形状である。また、凹部64における最深部65よりも圧力面56側の底面は、最深部65を始端として圧力面56側に向かってタービン径方向内側に凸形状をしている。
なお、図4中のRtipはタービンケーシング31の内周壁のR軸上における半径方向位置、R’tipは凹部64の最深部65の半径方向位置を示す。
3.比較例
図6は翼先端間隙gを通過して圧力面側から負圧面側に移動する作動流体の影響を考慮しない場合におけるタービン動翼の翼先端面の外縁の翼面マッハ数を示した図、図7は翼先端間隙gを通過して圧力面側から負圧面側に移動する作動流体の影響を考慮した場合におけるタービン動翼の翼先端面の外縁の翼面マッハ数を示した図、図8は比較例に係るタービン動翼の断面図である。図8は図4と対応させて図示してある。
図6においては、負圧面側における翼先端面の翼前縁から翼後縁にかけての翼面マッハ数をMsで示し、圧力面側における翼先端面の翼前縁から翼後縁にかけての翼面マッハ数をMpで示している。同図に示すように、負圧面の翼面マッハ数Msは、翼前縁と翼後縁の中間部で最大翼面マッハ数Mmaxとなり、中間部から翼後縁にかけて減少している。一方、圧力面の翼面マッハ数Mpは、翼前縁と翼後縁の中間部で最小翼面マッハ数Mminとなり、中間部から翼後縁にかけて上昇している。この負圧面と圧力面での翼面マッハ数の差により圧力面と負圧面との圧力差が発生し翼型部に作動流体の主流の流体力が作用し、ロータが回転駆動する。
しかし、実際には一部の作動流体が翼先端間隙gを通って高圧の圧力面側から低圧の負圧面側に移動することにより、負圧面の最大翼面マッハ数は図7に示したようにMmaxから低下してM’maxとなり、圧力面と負圧面との圧力差が減少する。翼先端間隙gを通過した一部の作動流体が翼間を通過する作動流体の主流と干渉することで、作動流体の主流のエネルギーが損失して主流の膨張が阻害され、翼型部の翼先端面における全圧損失が大きくなるためである。
具体的には、図8に示すように、圧力面に作用する一部の作動流体fが翼先端間隙gに流入し、翼先端間隙gを通過して負圧面側の点aで巻き下がり、負圧面に添って二次流れf’を形成する。この二次流れf’は作動流体の主流に干渉し主流の流れを一部阻害するとともに、主流と混合することで作動流体のエネルギー損失に繋がる。いわゆるブロッケージ効果である。すなわち、二次流れf’が作動流体の主流と混合することで作動流体のエネルギーが低くなっている領域Aが大きいほど作動流体のエネルギーがタービンロータの回転エネルギーに変換される割合が低下する。
4.作用
本実施の形態においては、図4及び図5に示したように、翼中心面58よりも圧力面56側にある最深部65から負圧面57に向かって徐々に浅くなる凹部64を翼先端面63に設けたことにより、翼先端間隙gに流入した作動流体に早い段階で旋回成分f”を付与して減速させ、さらに翼先端間隙gの残りのストロークで翼先端間隙gを流通する流れを減速させた上で負圧面57側に噴出させることにより、二次流れf’を弱めることができる。これにより作動流体の主流に二次流れf’が混合する領域Aを小さくすることができ、翼先端間隙gを通過する一部の作動流体との干渉による作動流体の主流のエネルギー損失を抑制し、タービン動翼34で作動流体のエネルギーがタービンロータ32の回転エネルギーに変換する割合を増加させることができる。
また、翼先端部におけるブロッケージ効果を小さくすることができるので、作動流体の熱膨張仕事の翼型部53の半径方向の位置による偏差を抑制することができる。
また、翼先端間隙をシールする構成と異なり、翼先端面63の翼前縁54或いは圧力面56の付近における二次流れの発生を助長することもないので、圧力面56に作用する流体力の減少を抑制することもできる。
また、領域Aを縮小することにより、作動流体の主流から翼型部53に流入する熱流速を抑制し、ひいてはタービン動翼34の劣化を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図9は本発明の第2の実施の形態に係るタービン動翼を含むタービン段落を表す図、図10はタービン中心軸に直交する面で切断したタービン動翼の断面図、図11はタービン動翼34の翼先端面63をタービン径方向外側から見た図である。なお、図9では、タービン動翼34については翼中心面58で切断した断面図で表してある。また、図10は図11中のX−X線による部分矢視断面図に相当する。
本実施の形態が第1の実施の形態と相違する点は、タービン動翼34が内部に冷却空気流路71,72を有していて、冷却空気流路71,72に冷却空気を流してタービン動翼34を内部から冷却する構成である点である。
図9中の太線矢印は冷却空気の流れを示し、ブロック矢印は作動流体の主流の流れを示している。冷却空気流路71,72には冷却空気とタービン動翼34との間で効果的に熱交換するためにフィンが設けられている。但し、熱交換を促進する構造は対流冷却や他の冷却手段で代替することもできる。これら冷却空気流路71,72を流通する冷却空気は、圧縮機10(図1参照)から抽気されて、ロータ40の回転中心に設けた中心孔(図示せず)を通って導かれる。
冷却空気流路71は、翼型部53の翼前縁54側の部分をタービン径方向に貫通し、終端が翼先端面63に開口していて、翼先端面63から冷却空気を排出する。本実施の形態では図11に示したように冷却空気流路71が凹部64の翼前縁54側の平坦部67に開口しているが、凹部64に開口する構成であっても良い。冷却空気流路72は翼型部53の翼後縁55側の部分の内部に形成されたサーペンタイン流路であり、翼後縁55の部分に設けた複数の排出孔を介して冷却空気を作動流体の主流に放出する。なお、本実施の形態においては、図10に示したように、翼先端面63の負圧面57側の平坦面67の縁部には段差部73が設けられている。
その他の構成は第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態と同様の部分については図9−図11において第1の実施の形態と同様の符号を付して説明を省略する。
上記構成において、冷却空気流路71から翼先端間隙gに冷却空気fc1が排出され、翼先端間隙gを通る一部の作動流体fと混合して負圧面57に向かって流れて作動流体の主流に混合する。このとき、本実施の形態においては、冷却空気流路71から出た冷却空気fc1は翼先端面63に沿って凹部64に流入し、凹部64内の旋回成分f”と混合することで減速して負圧面57側へ流れて流速を落とす。この効果により、翼先端間隙gに冷却空気fc1を流しても、翼先端間隙gを流れる流体と作動流体の主流が混合する領域Aを小さく抑えることができ、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図12は図9の図示に領域Aを重ねて図示した図である。同図においては、領域Aを明示するため、断面のハッチングは省略してある。
翼先端間隙gを流通する一部の作動流体fは冷却空気fc1と混合して冷却され、同図に示した領域Aで負圧面57側を流れる作動流体の主流と混合する。回転方向から見た場合、領域Aは作動流体の主流との混合により同図に示すように主流の流れ方向の上流側に比べて下流側がタービン径方向内側に広くなる。この領域Aの広がりが凹部64を設けたことによって抑制される点は前述した通りである。
サーペンタイン状の冷却空気流路72を流れる冷却空気fc2は冷却空気流路72を流れる過程で昇温するので、翼後縁55に近付くにつれて冷却空気fc2による翼型部53の冷却効率は低下する。これに対し、翼先端間隙gを流れる一部の作動流体fは翼前縁54側の冷却空気流路71から排出された冷却空気fc1と混ざり合うことで温度を下げ、かつ凹部64を設けたことによって領域Aのタービン径方向内側への広がりが抑制されるため、領域Aにおいて作動流体の主流から翼型部53への熱の流入を一層効果的に抑制することができる。そして、領域Aは翼前縁54側に比べて翼後縁55側がタービン径方向に広いため、冷却空気fc1による冷却効果は、冷却空気流路72を流通する冷却空気fc2の昇温による前述した翼後縁55側における冷却効率の低下を抑制する役割を果たし得る。
(その他)
以上の実施の形態は本発明の一実施の形態に過ぎず、本発明のタービン動翼は発明の技術思想を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能である。例えば、上記タービン動翼34はタービン30の全段落に適用することもできるが、複数の段落のうちの少なくとも1つの段落に適用することもできる。また、図1では一軸タービンを例示的に図示したが、互いの回転軸が分離した高圧タービン及び低圧タービンを有する二軸タービンに本発明を適用することもできる。二軸タービンの場合、通常、高圧タービン、低圧タービンには圧縮機ロータ、負荷機器がそれぞれ連結され、低圧タービンは高圧タービンを駆動した燃焼ガスで駆動する。このような二軸タービンの高圧タービン、低圧タービンの少なくとも一方における少なくとも1つの段落のタービン動翼に本発明を適用することができる。また、必要があれば、蒸気タービンのタービン動翼に本発明を適用することもできる。
10 圧縮機
20 燃焼器
30 タービン
31 タービンケーシング
33 回転軸
34 タービン動翼
53 翼型部
54 翼前縁
55 翼後縁
56 圧力面
57 負圧面
58 翼中心面
63 翼先端面
64 凹部
65 最深部
71 冷却空気孔

Claims (6)

  1. 回転軸に取り付けられてタービンケーシング内部で回転するタービン動翼であって、
    翼型部の前記タービンケーシングと対向する翼先端面に、前記翼先端面の外縁に沿って環状に形成された平坦部及び前記平坦部の内側の凹部を有し、
    前記凹部のタービン径方向内側にとった深さが最も深くなる最深部が、圧力面と負圧面の中心である翼中心面よりも圧力面側に位置し、
    前記凹部の深さが、前記翼中心面を跨いで前記最深部から前記負圧面に向かって単調に減少している
    ことを特徴とするタービン動翼。
  2. 請求項1のタービン動翼において、
    前記凹部の底面が、前記最深部から前記負圧面側に向かってタービン径方向外側に傾斜して前記翼中心面と交差していることを特徴とするタービン動翼。
  3. 請求項1のタービン動翼において、
    前記翼型部の内部を通り前記翼先端面に開口する冷却空気孔を有することを特徴とするタービン動翼。
  4. 請求項1のタービン動翼において、
    コード長方向に軸をとって翼前縁の位置を0%、翼後縁の位置を100%としたとき、前記最深部が30%−80%の範囲に位置していることを特徴とするタービン動翼。
  5. 吸い込んだ空気を圧縮する圧縮機と、
    この圧縮機で圧縮された圧縮空気を燃料とともに燃焼する燃焼器と、
    この燃焼器で発生した燃焼ガスで駆動するタービンとを備え、
    前記タービンが請求項1のタービン動翼を備えていることを特徴とするガスタービン。
  6. 回転軸に取り付けられてタービンケーシング内部で回転するタービン動翼において、このタービン動翼の翼先端部とタービン動翼との間の翼先端間隙を圧力面側から負圧面側に流れる流れを、前記翼先端面の外縁に沿って環状に形成された平坦部の内側の凹部で旋回成分を付与して減速させることにより、前記翼先端間隙を流れる流れと負圧面側の作動流体の主流とが混合する領域を抑制し、前記主流のエネルギー損失を抑制することを特徴とするタービンの効率改善方法。
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