JP6086208B2 - 送風ファン - Google Patents

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Description

本発明は、送風ファンに関する。
ノート型PC等の小型かつ高性能な電子機器では、筐体内部のCPU等における発熱量が多い。したがって、発熱対策が重要となる。発熱対策の一手法として、送風ファンを筐体内部に設け、熱の排出が行われる。一方、ノート型PCでは、薄型化が求められている。これに伴い、送風ファンには、送風性能の低下を抑制しつつ薄型化することが求められる。
このため、送風ファンでは、インペラの翼を高さを低くして薄型化を実現しつつ、翼の回転数を増加させて送風性能の低下を抑制することが行われている。翼の回転数を増加させると、風切り音や、風とハウジングとの干渉による音等が大きくなる。したがって、このような送風ファンでは、騒音を低減させることが重要になる。
例えば、特開2012−107577号公報では、複数のブレードの回転方向における後方の面に凸部を設けることにより、ブレードの表面付近が真空状態となることを防ぎ、更に、ブレードによって推進される風による騒音の周波数および波形を複数種類に異ならせることで、効果的に騒音を抑える技術が開示されている。
一方、米国特許出願公開第2012/0148394号明細書に開示される遠心ファンでは、ケースの側面に位置する排気口の近傍において、風洞部の円弧状の側壁部に舌部が設けられる。特開2005−291049号公報に開示される遠心ファンでは、ケーシングにおいて、吐出口のノーズ部舌が、吐出口端に向かって拡大する円弧状面を有する。特許第4183005号公報に開示される遠心多翼送風機では、スクロールケーシングの内面形状が、スクロールの舌部からの中心角(θs)、中心角(θs)におけるスクロールケーシングの内径(Rs)、舌部でのスクロールケーシングの内径(r)、スクロールケーシングの中心角(θs)の補正値(β)、および、スクロールケーシングの拡大率(α)の関係が、Rs(θs)=r・exp((θs+β)・tanα)で与えられる対数螺旋形状である。
特開2012−107577号公報 米国特許出願公開第2012/0148394号明細書 特開2005−291049号公報 特許第4183005号公報
ところで、ハウジングに舌部が設けられる送風ファンでは、インペラから送風口に向けて送出される風が、舌部と干渉することにより騒音が発生する。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、インペラから送出される風と舌部との干渉による騒音を低減することを目的としている。
本発明の一の側面に係る送風ファンは、上下方向を向く中心軸を中心とするインペラと
、前記インペラを前記中心軸回りに回転するモータ部と、前記インペラを収納するハウジ
ングと、を備え、前記ハウジングが、前記インペラの下側を覆うとともに前記モータ部が
固定される下プレート部と、前記インペラの側方を覆う側壁部と、を備え、前記下プレー
ト部または前記インペラの上側を覆う上プレート部が、吸気口を有し、前記上プレート部
、前記側壁部および前記下プレート部により、前記インペラを囲む風洞部が構成され、前
記上プレート部、前記側壁部および前記下プレート部により、前記インペラの側方に送風
口が構成され、前記送風口は、前記上プレート部のエッジ、前記側壁部の一対のエッジ、
および、前記下プレート部のエッジのうち最も前記中心軸に近いエッジを含み、前記中心
軸に平行な平面であり、前記側壁部は、前記送風口と前記インペラとの間に突出する舌部
を有し、前記舌部の側面が、前記中心軸を含む第1の仮想面に接する舌部先端と、前記舌
部先端から前記インペラの外周包絡面に沿って広がる舌部第1側面と、前記舌部先端から
前記送風口と前記側壁部との交線であるサイドエッジへと広がる舌部第2側面と、を有し
、前記中心軸を含むとともに前記サイドエッジに接する第2の仮想面が、前記舌部第2側
面と交差し、前記舌部第1側面と前記外周包絡面とが最も近接する最近接位置が、前記第
1の仮想面と、前記中心軸を含むとともに前記舌部先端と前記サイドエッジとの間にて前
記舌部第2側面に接する第3の仮想面との間に位置し、
前記舌部先端が、前記外周包絡面と、前記送風口に平行かつ前記外周包絡面に接する第
4の仮想面との間に位置し、
前記舌部先端と、前記送風口に平行かつ前記外周包絡面に接する第4の仮想面との間の
最短距離が、前記最近接位置と前記外周包絡面との間の最短距離以下である。
本発明では、インペラから送出される風と舌部との干渉による騒音を低減することができる。
図1は、第1の実施形態に係る送風ファンの断面図である。 図2は、送風ファンの平面図である。 図3は、送風ファンの底面図である。 図4は、送風ファンの舌部近傍を拡大して示す平面図である。 図5は、第2の実施形態に係る送風ファンの平面図である。 図6は、送風ファンの底面図である。 図7は、送風ファンの舌部近傍を拡大して示す平面図である。 図8は、第3の実施形態に係る送風ファンの平面図である。 図9は、送風ファンの底面図である。 図10は、送風ファンの舌部近傍を拡大して示す平面図である。
本明細書では、図1中における送風ファンの中心軸方向の上側を単に「上側」と呼び、下側を単に「下側」と呼ぶ。本明細書における上下方向は、実際の機器に組み込まれたときの上下方向を示すものではない。また、中心軸を中心とする周方向を、単に「周方向」と呼び、中心軸を中心とする径方向を、単に「径方向」と呼ぶ。中心軸に平行な方向を、単に「軸方向」と呼ぶ。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の例示的な第1の実施形態に係る送風ファン1の断面図である。送風ファン1は、遠心ファンである。送風ファン1は、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ(以下、「ノート型PC」という。)に搭載され、ノート型PCの筐体内部の機器の冷却に利用される。
送風ファン1は、モータ部2と、ハウジング3と、インペラ4と、を含む。インペラ4は、上下方向を向く中心軸J1を中心とする。モータ部2は、インペラ4を中心軸J1回りに回転する。ハウジング3は、モータ部2およびインペラ4を収納する。
ハウジング3は、上プレート部31と、下プレート部32と、側壁部33と、を含む。上プレート部31は、インペラ4の上側を覆う。下プレート部32は、インペラ4の下側を覆う。下プレート部32には、モータ部2が固定される。側壁部33は、インペラ4の側方を覆う。上プレート部31、側壁部33および下プレート部32により、インペラ4を囲む風洞部30が構成される。
上プレート部31および下プレート部32は、アルミニウム合金もしくはステンレス鋼等の金属により、薄板状に形成される。側壁部33は、アルミニウム合金のダイカストもしくは樹脂により成型される。側壁部33の下端部と下プレート部32の周縁部とは、ねじ留めにより締結される。上プレート部31は、側壁部33の上端部にかしめにより固定される。
図2は、送風ファン1の平面図である。図2では、上プレート部31の図示を省略している。図3は、送風ファン1の底面図である。図1ないし図3に示すように、下プレート部32は吸気口321を含む。吸気口321は、インペラ4の下方に位置する。吸気口321は、下プレート部32に設けられた複数の開口326を含む。複数の開口326は、中心軸J1を中心として周方向に配列される。送風ファン1では、下プレート部32に、3つの開口326が設けられる。
上プレート部31、側壁部33および下プレート部32により、インペラ4の側方に送風口331が構成される。具体的には、送風口331は、上プレート部31のエッジ310、側壁部33の一対のエッジ330、および、下プレート部32のエッジ320により構成される。送風口331は、中心軸J1に平行な平面である。送風口331と側壁部33との交線をサイドエッジと呼ぶと、送風ファン1では、各エッジ330がサイドエッジである。
上プレート部31のエッジ310、側壁部33の一対のエッジ330、および、下プレート部32のエッジ320と、中心軸J1との間のそれぞれの距離が異なっている場合、送風口331は、エッジ310,320,330のうち、中心軸J1に最も近いエッジを含み、中心軸J1に平行な平面である。側壁部33の先端が、上プレート部31または下プレート部32よりも突出している場合、すなわち、側壁部33の先端が、送風口331よりも中心軸J1から離れている場合、上記サイドエッジは、側壁部33のエッジ330よりも中心軸J1に近い位置に位置する。
図1に示すように、モータ部2は、アウターロータ型である。モータ部2は、固定組立体である静止部21と、回転組立体である回転部22と、軸受であるスリーブ23と、を含む。スリーブ23は、中心軸J1を中心とする略円筒状である。回転部22は、スリーブ23により、中心軸J1を中心として静止部21に対して回転可能に支持される。
静止部21は、ステータ210と、軸受保持部24と、を含む。軸受保持部24は、スリーブ23を収容する。軸受保持部24は、中心軸J1を中心とする略円筒状であり、樹脂により形成される。軸受保持部24は、下プレート部32のおよそ中央から上向きに突出する。軸受保持部24は、下プレート部32に設けられた孔部329に固定される。軸受保持部24の下端部と、孔部329の周囲の部位とは、インサート成型により締結される。
ステータ210は、中心軸J1を中心とする環状であり、軸受保持部24の外側面に取り付けられる。ステータ210は、ステータコア211と、インシュレータ212と、コイル213と、を含む。ステータコア211は、薄板状の珪素鋼板が積層されて形成される。インシュレータ212は、ステータコア211の表面を被覆する絶縁体である。
回転部22は、シャフト221と、ヨーク222と、ロータマグネット223と、カップ224と、を含む。カップ224は、中心軸J1を中心とする有蓋略円筒状であり、下側に向かって開口する。シャフト221は、中心軸J1を中心として配置され、上端部がカップ224に固定される。ヨーク222は、中心軸J1を中心とする略円筒状であり、カップ224の内側面に固定される。ロータマグネット223は、中心軸J1を中心とする略円筒状であり、ヨーク222の内側面に固定される。
シャフト221は、スリーブ23に挿入される。スリーブ23は、含油性の多孔質金属体により形成され、軸受保持部24に挿入されて固定される。なお、軸受機構として、例えば、ボール軸受が利用されてもよい。
インペラ4は、複数の翼41と、翼支持部42と、を含む。翼支持部42は、中心軸J1を中心とする略円環板状である。翼支持部42の内周部は、カップ224の外側面に固定される。複数の翼41は、カップ224の径方向外側にて、中心軸J1を中心として環状に配列される。各翼41の径方向内側の端部は、翼支持部42の外周部に固定される。なお、翼支持部42が省略され、各翼41の径方向内側の端部が、カップ224の外周面に直接固定されてもよい。
静止部21に電流が供給されることにより、ロータマグネット223とステータ210との間に、中心軸J1を中心とするトルクが発生する。これにより、インペラ4が、中心軸J1を中心として回転部22と共に回転する。インペラ4は、図2中における反時計回りに回転する。インペラ4の回転により、吸気口321からハウジング3内へと空気が吸引され、送風口331から送出される。
図2に示すように、側壁部33は、第1側壁部341と、第2側壁部342と、第3側壁部343と、を含む。第1側壁部341、第2側壁部342および第3側壁部343は、それぞれ中心軸J1に平行に上下方向に広がる。第1側壁部341は、送風口331の吸気口321とは反対側に位置する。
第1側壁部341は、インペラ4の外周に沿って湾曲する。第1側壁部341は、中心軸J1から離れた軸を中心として周方向に延びる。第1側壁部341の内側面も、インペラ4の外周に沿って湾曲する。第2側壁部342は、第1側壁部341からインペラ4の回転方向に延びる。第3側壁部343は、第1側壁部341からインペラ4の回転方向とは逆方向に延びる。
第3側壁部343は、送風口331とインペラ4との間に突出する舌部35を含む。舌部35の側面351は、下プレート部32から上下方向に平行に広がり、上プレート部31へと至る。舌部35の上部には、図示省略の凹部が設けられる。これにより、舌部35を形成するための材料を減らすことができる。舌部35の下部にも凹部が設けられてよい。
図2中において、中心軸J1から舌部35へと延びる二点鎖線71,72,73はそれぞれ、第1の仮想面71、第2の仮想面72、および、第3の仮想面73を示す。インペラ4と送風口331との間において、図2中の左右方向に延びる二点鎖線74は、第4の仮想面74を示す。中心軸J1から図2中の左右方向に延びる二点鎖線75は、第5の仮想面75を示す。インペラ4を囲む二点鎖線76は、インペラ4の各翼41の径方向外側のエッジに接する外周包絡面76を示す。
第1の仮想面71、第2の仮想面72、および、第3の仮想面73はそれぞれ、中心軸J1を含む平面である。外周包絡面76は、中心軸J1を中心とする円筒面である。第4の仮想面74は、送風口331に平行、かつ、外周包絡面76に接する平面である。第5の仮想面75は、中心軸J1を含むとともに送風口331に平行な平面である。
図4は、図2の舌部35近傍を拡大して示す図である。舌部35の側面351は、舌部先端352と、舌部第1側面353と、舌部第2側面354と、を含む。舌部先端352は、上下方向に延びる1つの直線にて第1の仮想面71に接する。舌部先端352は、第4の仮想面74と外周包絡面76との間に位置する。舌部第1側面353は、舌部先端352からインペラ4の回転方向に、インペラ4の外周包絡面76に沿って広がる。舌部第2側面354は、舌部先端352から第3側壁部343のエッジ330へと広がる。エッジ330は、上述のように、送風口331と側壁部33との交線である。舌部第1側面353および舌部第2側面354は、好ましくは、中心軸J1に平行な滑らかな曲面である。換言すれば、平面視において、舌部第1側面353の各位置の曲率は連続的に変化する。舌部第2側面354の各位置の曲率も連続的に変化する。
第2の仮想面72は、第3側壁部343のエッジ330に接する平面である。換言すれば、第2の仮想面72は、上下方向に延びる1つの直線であるエッジ330を含む。第2の仮想面72は、舌部第2側面354と交差する。第3の仮想面73は、舌部35と重なり、舌部先端352とエッジ330との間にて舌部第2側面354に接する。第3の仮想面73は、中心軸J1からエッジ330へと向かう第2の仮想面72と、中心軸J1から第3側壁部343へと向かう第5の仮想面75との間に位置する。平面視において、第1の仮想面71と第5の仮想面75との成す角度θは、好ましくは、45°よりも大きく、かつ、90°未満である。より好ましくは、角度θは、50°以上90°未満である。
舌部第1側面353と外周包絡面76とが最も近接する最近接位置355は、上下方向に延びる直線状、または、中心軸J1に平行に上下方向に広がる帯状の曲面である。最近接位置355は、中心軸J1から舌部先端352へと向かう第1の仮想面71と、中心軸J1からエッジ330へと向かう第2の仮想面72との間に位置する。したがって、最近接位置355は、第1の仮想面71と、中心軸J1から舌部第2側面354へと向かう第3の仮想面73との間に位置する。舌部先端352と第4の仮想面74との間の最短距離D1は、好ましくは、最近接位置355と外周包絡面76との間の最短距離D2以下である。舌部第1側面353と外周包絡面76との間の距離は、最近接位置355からインペラ4の回転方向に離れるに従って漸次増大する。
図2に示すように、送風口331の幅は、外周包絡面76の直径よりも大きい。好ましくは、中心軸J1に垂直ないずれの断面においても、送風口331の幅は、外周包絡面76の直径よりも大きい。より好ましくは、外周包絡面76を送風口331に垂直に投影すると、外周包絡面76の全体が送風口331に含まれる。
図2に示すように、下プレート部32には、送風口331とインペラ4との間を横断しつつ延びる段差部322が設けられる。段差部322は、第3側壁部343から第2側壁部342へと至る。下プレート部32において、送風口331と段差部322との間の部位は、他の部位よりも下側に位置するため、他の部位よりも上プレート部31から上下方向に離れる。換言すれば、上プレート部31と下プレート部32との間の上下方向の距離は、送風口331と段差部322との間において、他の部位よりも大きくなる。
段差部322は、第1段差部323と、第2段差部324と、第3段差部325と、を含む。第1段差部323、第2段差部324および第3段差部325は、第3側壁部343から第2側壁部342に向かって順に配置される。第1段差部323、第2段差部324および第3段差部325は連続する。
第1段差部323は、送風口331と第4の仮想面74との間に位置し、平面視において、舌部第2側面354から第4の仮想面74近傍にて第4の仮想面74に略平行に延びる。第1段差部323は、外周包絡面76へと向かい、第4の仮想面74と外周包絡面76とが接する位置の近傍に至る。第2段差部324は、送風口331と外周包絡面76との間に位置し、平面視において、第1段差部323の端部から外周包絡面76に沿ってインペラ4の回転方向とは逆方向に延びる。換言すれば、第2段差部324は、外周包絡面76に沿って舌部第2側面354および送風口331から離れる方向へと延びる。第3段差部325は、送風口331に垂直な方向に関し、第4の仮想面74と中心軸J1との間に位置する。第3段差部325は、平面視において、第2段差部324の端部から第4の仮想面74に略平行に第2側壁部342へと向かう。
図3に示すように、下プレート部32は、複数のリブ327を含む。複数のリブ327は、複数の開口326の間に設けられる。複数のリブ327は、複数の開口326の径方向内側の部位であるプレート中央部328aと、複数の開口326の径方向外側の部位であるプレート外周部328bとを接続する。換言すれば、プレート中央部328aは、複数のリブ327を介してプレート外周部328bにより支持される。
送風ファン1では、下プレート部32に、3つのリブ327が設けられる。3つのリブ327のうち、送風口331に最も近い1つのリブ327をプレート外周部328bに向けて仮想的に延長した部位を、仮想延長部327aと呼ぶと、仮想延長部327aは、平面視において舌部35と重なる。また、送風口331に最も近い1つのリブ327は、図2に示すように、全長に亘って第1の仮想面71と重なる。換言すれば、吸気口321の3つの開口326は、第1の仮想面71を避けて配置される。
以上に説明したように、送風ファン1では、送風口331とインペラ4との間に突出する舌部35が側壁部33に設けられる。舌部第1側面353は、舌部先端352からインペラ4の外周包絡面76に沿って広がり、舌部第2側面354は、舌部先端352からサイドエッジであるエッジ330へと広がる。舌部第1側面353と外周包絡面76とが最も近接する最近接位置355は、上述の第1の仮想面71と第3の仮想面73との間に位置する。舌部第2側面354は、第2の仮想面72と交差する。
これにより、インペラ4から舌部35に向かって流れる風が、舌部第2側面354に沿って滑らかに送風口331に向かって導かれる。このため、舌部35に向かう風が、舌部第2側面354に強く当たることが抑制され、当該風と舌部第2側面354との衝突等により生じる騒音が低減される。換言すれば、送風ファン1では、インペラ4から送出される風と舌部35との干渉による騒音を低減することができる。また、最近接位置355が舌部先端352の近傍に位置することにより、インペラ4から舌部35に向かって流れる風が、舌部第1側面353とインペラ4との間に流入することを抑制することができる。その結果、送風口331から送出される風量を増大させることができる。さらに、最近接位置355からインペラ4の回転方向に延びる風洞部30の長さを長くすることができる。その結果、風洞部30における静圧の増大を効率良く行うことができる。
送風ファン1では、最近接位置355が、第1の仮想面71と第2の仮想面72との間に位置する。これにより、最近接位置355が、舌部先端352のさらに近傍に位置するため、送風口331から送出される風量をより一層増大させることができる。また、風洞部30における静圧の増大をより一層効率良く行うこともできる。
上述のように、舌部先端352は、外周包絡面76と第4の仮想面74との間に位置する。これにより、最近接位置355と外周包絡面76との間の最短距離D2が小さくなり、インペラ4から舌部35に向かって流れる風が、舌部第1側面353とインペラ4との間に流入することを、より一層抑制することができる。その結果、送風口331から送出される風量をさらに増大させることができる。また、最近接位置355からインペラ4の回転方向に延びる風洞部30の長さを、より一層長くすることができる。その結果、風洞部30における静圧の増大を、さらに効率良く行うこともできる。
舌部先端352と第4の仮想面74との間の最短距離D1は、最近接位置355と外周包絡面76との間の最短距離D2以下である。これにより、舌部35の突出量を大きくすることができる。換言すれば、中心軸J1に垂直かつ送風口331に平行な方向に関し、舌部先端352とエッジ330との間の距離を、大きくすることができる。その結果、最短距離D2がより小さくなり、送風口331から送出される風量をさらに増大させることができる。風洞部30における静圧の増大を、より一層効率良く行うこともできる。
第1の仮想面71と第5の仮想面75との成す角度θは、45°よりも大きい。このため、舌部35の突出量が大きくなる。これにより、インペラ4から舌部35に向かって流れる風が、舌部第1側面353とインペラ4との間に流入することを、さらに抑制することができる。その結果、送風口331から送出される風量をさらに増大させることができる。また、風洞部30の長さを長くすることもできるため、風洞部30における静圧の増大を、より一層効率良く行うこともできる。
角度θは、より好ましくは、50°以上である。これにより、舌部35の突出量をさらに大きくすることができる。その結果、送風口331から送出される風量をより一層増大させることができる。風洞部30における静圧の増大を、さらに効率良く行うこともできる。角度θが90°未満であることにより、舌部35が過剰に突出して送風ファン1が大型化することを抑制することができる。
上述のように、舌部第2側面354は、滑らかな曲面である。これにより、インペラ4から舌部35に向かって流れる風が、舌部第2側面354に沿って、より一層滑らかに送風口331へと導かれる。その結果、インペラ4から送出される風と舌部35との干渉による騒音を、より一層低減することができる。また、送風口331から送出される風量を、より増大させることもできる。送風口331の幅は、中心軸J1に垂直な断面において、外周包絡面76の直径よりも大きい。これにより、送風口331から送出される風量を、さらに増大させることができる。また、幅が広いヒートシンク等の対象物に対しても効率良く送風を行うことができる。
下プレート部32には、送風口331とインペラ4との間を横断しつつ延びる段差部322が設けられる。下プレート部32では、送風口331と段差部322との間の部位が、他の部位よりも上プレート部31から上下方向に離れる。送風ファン1では、第1段差部323が、舌部第2側面354から外周包絡面76に向かって延びることにより、インペラ4から送風口331に向かって風が流れる空間を、送風口331に平行な方向に大きくすることができる。その結果、送風口331から送出される風量を増大させることができる。
段差部322では、より好ましくは、第2段差部324が外周包絡面76に沿って設けられる。これにより、インペラ4から送風口331に向かって風が流れる空間を、インペラ4と重ならない範囲で、より大きくすることができる。さらに好ましくは、第3段差部325が、中心軸J1と第4の仮想面74との間において、外周包絡面76から第2側壁部342へと向かう。このように、送風口331に向かって略垂直な方向に風が流れる位置に第3段差部325が設けられることにより、インペラ4の回転方向に沿って流れる風の向きを、送風口331に略垂直な方向に効率良く変更することができる。その結果、送風口331から送出される風量をさらに増大させることができる。
下プレート部32では、送風口331に最も近い1つのリブ327の仮想延長部327aが、平面視において舌部35と重なる。これにより、プレート中央部328aが、プレート外周部328bにより強固に支持される。その結果、モータ部2の駆動により生じるプレート中央部328aの振動を低減し、当該振動に起因する騒音を低減することができる。
また、吸気口321の3つの開口326が、第1の仮想面71を避けて配置されることにより、インペラ4の回転方向に沿って第2側壁部342から舌部35へと向かう領域において、インペラ4の下方に大きな開口326を設けることができる。その結果、当該領域に供給される空気の量を増大させることができ、当該領域における静圧の低下を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る送風ファン1aの平面図である。図5では、上プレート部31の図示を省略している。図6は、送風ファン1aの底面図である。送風ファン1aは、図2に示す送風ファン1の舌部35とは異なる形状の舌部35aを含む。送風ファン1aの他の構造は、送風ファン1と同様である。以下、同様の構成には同符号を付す。
図7は、図5の舌部35a近傍を拡大して示す図である。舌部35aでは、舌部先端352が、中心軸J1を含む第1の仮想面71に、上下方向に延びる1つの直線にて接する。舌部第2側面354は、第2の仮想面72と交差する。第2の仮想面72は、中心軸J1およびサイドエッジであるエッジ330を含む。換言すれば、第2の仮想面72は、第3側壁部343のエッジ330に接する平面である。舌部第1側面353とインペラ4の外周包絡面76とが最も近接する最近接位置355は、第1の仮想面71と第3の仮想面73との間に位置する。第3の仮想面73は、中心軸J1を含み、舌部35aと重なり、舌部先端352とエッジ330との間にて舌部第2側面354に接する。
これにより、送風ファン1と同様に、インペラ4から舌部35aに向かって流れる風が、舌部第2側面354に沿って滑らかに送風口331に向かって導かれる。その結果、インペラ4から送出される風と舌部35aとの干渉による騒音を低減することができる。また、インペラ4から舌部35aに向かって流れる風が、舌部第1側面353とインペラ4との間に流入することを抑制することができる。その結果、送風口331から送出される風量を増大させることができる。さらに、最近接位置355からインペラ4の回転方向に延びる風洞部30の長さを長くすることができる。その結果、風洞部30における静圧の増大を効率良く行うことができる。
最近接位置355は、第1の仮想面71と第2の仮想面72との間に位置する。これにより、最近接位置355が、舌部先端352のより近傍に位置するため、送風口331から送出される風量をより一層増大させることができる。また、風洞部30における静圧の増大を、より一層効率良く行うこともできる。
舌部先端352は、外周包絡面76と、送風口331に平行かつ外周包絡面76に接する平面である第4の仮想面74との間に位置する。これにより、最近接位置355と外周包絡面76との間の最短距離D2が小さくなり、インペラ4から舌部35aに向かって流れる風が、舌部第1側面353とインペラ4との間に流入することを、より一層抑制することができる。その結果、送風口331から送出される風量を、さらに増大させることができる。また、最近接位置355からインペラ4の回転方向に延びる風洞部30の長さを、より一層長くすることができる。その結果、風洞部30における静圧の増大を、さらに効率良く行うこともできる。
舌部先端352と第4の仮想面74との間の最短距離D1は、最近接位置355と外周包絡面76との間の最短距離D2以下である。これにより、舌部35aの突出量を大きくすることができる。その結果、最短距離D2がより小さくなり、送風口331から送出される風量を、より一層増大させることができる。また、風洞部30における静圧の増大を、より一層効率良く行うこともできる。
第1の仮想面71と、中心軸J1を含むとともに送風口331に平行な平面である第5の仮想面75との成す角度θは、45°よりも大きく、より好ましくは、50°以上である。これにより、舌部35aの突出量を大きくすることができる。その結果、送風口331から送出される風量を、さらに増大させることができる。風洞部30における静圧の増大を、より一層効率良く行うこともできる。また、角度θが90°未満であることにより、舌部35aが過剰に突出して送風ファン1aが大型化することを抑制することができる。
舌部第2側面354は、滑らかな曲面である。これにより、インペラ4から送出される風と舌部35aとの干渉による騒音を、より一層低減することができる。また、送風口331から送出される風量を、より増大させることもできる。送風口331の幅は、中心軸J1に垂直な断面において、外周包絡面76の直径よりも大きい。これにより、送風口331から送出される風量を、さらに増大させることができる。また、幅が広いヒートシンク等の対象物に対しても効率良く送風を行うことができる。
図6に示すように、下プレート部32では、送風口331に最も近い1つのリブ327の仮想延長部327aが、平面視において舌部35aと重なる。これにより、プレート中央部328aが、プレート外周部328bにより強固に支持される。その結果、モータ部2の駆動により生じるプレート中央部328aの振動を低減し、当該振動に起因する騒音を低減することができる。
また、図5に示すように、吸気口321の3つの開口326が、第1の仮想面71を避けて配置されることにより、インペラ4の回転方向に沿って第2側壁部342から舌部35aへと向かう領域において、インペラ4の下方に大きな開口326を設けることができる。その結果、当該領域に供給される空気の量を増大させることができ、当該領域における静圧の低下を抑制することができる。
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係る送風ファン1bの平面図である。図8では、上プレート部31の図示を省略している。図9は、送風ファン1bの底面図である。送風ファン1bは、図2に示す送風ファン1の舌部35とは異なる形状の舌部35bを含む。送風ファン1bの他の構造は、送風ファン1と同様である。以下、同様の構成には同符号を付す。
図8に示すように、送風ファン1bでは、下プレート部32のエッジ320が、側壁部33の一対のエッジ330よりも、中心軸J1から離れている。したがって、送風口331は、図8中に二点鎖線にて描く位置に位置する。送風口331は、一対のエッジ330を含むが、下プレート部32のエッジ320は含まない。送風口331は、エッジ320と中心軸J1との間に位置する。
図10は、図8の舌部35b近傍を拡大して示す図である。舌部35bでは、舌部先端352が、中心軸J1を含む第1の仮想面71に、上下方向に延びる1つの直線にて接する。舌部第2側面354は、第2の仮想面72と交差する。第2の仮想面72は、中心軸J1およびサイドエッジであるエッジ330を含む。換言すれば、第2の仮想面72は、第3側壁部343のエッジ330に接する平面である。舌部第1側面353とインペラ4の外周包絡面76とが最も近接する最近接位置355は、第1の仮想面71と第3の仮想面73との間に位置する。第3の仮想面73は、中心軸J1を含み、舌部35bと重なり、舌部先端352とエッジ330との間にて舌部第2側面354に接する。
これにより、送風ファン1と同様に、インペラ4から舌部35bに向かって流れる風が、舌部第2側面354に沿って滑らかに送風口331に向かって導かれる。その結果、インペラ4から送出される風と舌部35bとの干渉による騒音を低減することができる。また、インペラ4から舌部35bに向かって流れる風が、舌部第1側面353とインペラ4との間に流入することを抑制することができる。その結果、送風口331から送出される風量を増大させることができる。さらに、最近接位置355からインペラ4の回転方向に延びる風洞部30の長さを長くすることができる。その結果、風洞部30における静圧の増大を効率良く行うことができる。
舌部先端352は、外周包絡面76と、送風口331に平行かつ外周包絡面76に接する平面である第4の仮想面74との間に位置する。これにより、最近接位置355と外周包絡面76との間の最短距離が小さくなり、インペラ4から舌部35bに向かって流れる風が、舌部第1側面353とインペラ4との間に流入することを、より一層抑制することができる。その結果、送風口331から送出される風量を、さらに増大させることができる。また、最近接位置355からインペラ4の回転方向に延びる風洞部30の長さを、より一層長くすることができる。その結果、風洞部30における静圧の増大を、より一層効率良く行うこともできる。
第1の仮想面71と、中心軸J1を含むとともに送風口331に平行な平面である第5の仮想面75との成す角度θは、45°よりも大きく、より好ましくは、50°以上である。これにより、舌部35bの突出量を大きくすることができる。その結果、送風口331から送出される風量を、さらに増大させることができる。風洞部30における静圧の増大を、より一層効率良く行うこともできる。また、角度θが90°未満であることにより、舌部35bが過剰に突出して送風ファン1aが大型化することを抑制することができる。
舌部第2側面354は、舌部先端352から広がる滑らかな曲面を含む。これにより、インペラ4から送出される風と舌部35bとの干渉による騒音を、より一層低減することができる。また、送風口331から送出される風量を、より増大させることもできる。送風口331の幅は、中心軸J1に垂直な断面において、外周包絡面76の直径よりも大きい。これにより、送風口331から送出される風量を、さらに増大させることができる。また、幅が広いヒートシンク等の対象物に対しても効率良く送風を行うことができる。
図9に示すように、下プレート部32では、送風口331に最も近い1つのリブ327の仮想延長部327aが、平面視において舌部35bと重なる。これにより、プレート中央部328aが、プレート外周部328bにより強固に支持される。その結果、モータ部2の駆動により生じるプレート中央部328aの振動を低減し、当該振動に起因する騒音を低減することができる。
また、図8に示すように、吸気口321の3つの開口326が、第1の仮想面71を避けて配置されることにより、インペラ4の回転方向に沿って第2側壁部342から舌部35bへと向かう領域において、インペラ4の下方に大きな開口326を設けることができる。その結果、当該領域に供給される空気の量を増大させることができ、当該領域における静圧の低下を抑制することができる。
上述の送風ファン1,1a,1bは、様々な変更が可能である。
送風ファン1では、舌部35の側面351は、上下方向に対して傾斜する面であってもよい。この場合、第1の仮想面71は、舌部先端352と1つの点にて接する仮想面である。第2の仮想面72は、中心軸J1を含み、側壁部33のエッジ330に1つの点にて接する仮想面である。また、舌部第1側面353と外周包絡面76とが最も近接する最近接位置355は、1つの点、または、外周包絡面76に沿って水平方向に延びる曲線である。送風ファン1a,1bにおいても同様である。
送風ファン1,1a,1bでは、吸気口321は、上プレート部31および下プレート部32に設けられてもよく、上プレート部31のみに設けられてもよい。換言すれば、上プレート部31または下プレート部32が吸気口321を有していればよい。吸気口321は、1つのみの開口326を含んでいてもよく、2つまたは4つ以上の開口326を含んでいてもよい。いずれの場合も、吸気口321の各開口326が、第1の仮想面71を避けて配置されることにより、インペラ4の回転方向に沿って第2側壁部342から舌部35,35a,35bへと向かう領域において、インペラ4の下方に大きな開口326を設けることができる。その結果、当該領域に供給される空気の量を増大させることができ、当該領域における静圧の低下を抑制することができる。
舌部先端352は、送風口331と第4の仮想面74との間に位置していてもよい。この場合であっても、舌部先端352と第4の仮想面74との間の最短距離は、好ましくは、最近接位置355と外周包絡面76との間の最短距離以下である。これにより、インペラ4から舌部35,35a,35bに向かって流れる風が、舌部第1側面353とインペラ4との間に流入することを抑制することができる。また、風洞部30における静圧の増大を効率良く行うこともできる。
送風ファン1の段差部322は、上プレート部31および下プレート部32に設けられてもよく、上プレート部31のみに設けられてもよい。換言すれば、段差部322は、上プレート部31および下プレート部32の少なくとも一方のプレート部に設けられる。当該一方のプレート部において、送風口331と段差部322との間の部位は、他の部位よりも、上プレート部31および下プレート部32の他方のプレート部から上下方向に離れる。
送風ファン1では、ハウジング3から上プレート部31が省略されてもよい。この場合、送風ファン1が取り付けられるノート型PCの筐体に、側壁部33の上端部が固定され、当該筐体によりインペラ4の上側が覆われる。すなわち、ノート型PCの筐体の一部が、上プレート部となる。送風ファン1a,1bにおいても同様である。
上述の舌部35,35a,35bの構造は、インペラの側方に2つの送風口が設けられる構造の送風ファンに適用されてもよい。この場合、舌部35,35a,35bの構造は、2つの送風口の間に設けられる第1の舌部、および、インペラの回転方向の下流側に位置する送風口近傍において下流側の側壁部に設けられる第2の舌部のうち、少なくとも一方の舌部に適用される。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
本発明に係る遠心ファンは、ノート型PCやデスクトップ型PCの筐体内部における機器の冷却、その他の機器の冷却、様々な対象物に対する空気の供給等に利用可能である。さらに、他の用途として利用することができる。
1,1a,1b 送風ファン
2 モータ部
3 ハウジング
4 インペラ
30 風洞部
31 上プレート部
32 下プレート部
33 側壁部
35,35a,35b 舌部
71 第1の仮想面
72 第2の仮想面
73 第3の仮想面
74 第4の仮想面
75 第5の仮想面
76 外周包絡面
310,320,330 エッジ
321 吸気口
322 段差部
331 送風口
351 (舌部の)側面
352 舌部先端
353 舌部第1側面
354 舌部第2側面
355 最近接位置
J1 中心軸

Claims (10)

  1. 上下方向を向く中心軸を中心とするインペラと、
    前記インペラを前記中心軸回りに回転するモータ部と、
    前記インペラを収納するハウジングと、
    を備え、
    前記ハウジングが、
    前記インペラの下側を覆うとともに前記モータ部が固定される下プレート部と、
    前記インペラの側方を覆う側壁部と、
    を備え、
    前記下プレート部または前記インペラの上側を覆う上プレート部が、吸気口を有し、
    前記上プレート部、前記側壁部および前記下プレート部により、前記インペラを囲む風
    洞部が構成され、
    前記上プレート部、前記側壁部および前記下プレート部により、前記インペラの側方に
    送風口が構成され、
    前記送風口は、前記上プレート部のエッジ、前記側壁部の一対のエッジ、および、前記
    下プレート部のエッジのうち最も前記中心軸に近いエッジを含み、前記中心軸に平行な平
    面であり、
    前記側壁部は、前記送風口と前記インペラとの間に突出する舌部を有し、
    前記舌部の側面が、
    前記中心軸を含む第1の仮想面に接する舌部先端と、
    前記舌部先端から前記インペラの外周包絡面に沿って広がる舌部第1側面と、
    前記舌部先端から前記送風口と前記側壁部との交線であるサイドエッジへと広がる舌部
    第2側面と、
    を有し、
    前記中心軸を含むとともに前記サイドエッジに接する第2の仮想面が、前記舌部第2側
    面と交差し、
    前記舌部第1側面と前記外周包絡面とが最も近接する最近接位置が、前記第1の仮想面
    と、前記中心軸を含むとともに前記舌部先端と前記サイドエッジとの間にて前記舌部第2
    側面に接する第3の仮想面との間に位置し、
    前記舌部先端が、前記外周包絡面と、前記送風口に平行かつ前記外周包絡面に接する第
    4の仮想面との間に位置し、
    前記舌部先端と、前記送風口に平行かつ前記外周包絡面に接する第4の仮想面との間の
    最短距離が、前記最近接位置と前記外周包絡面との間の最短距離以下である送風ファン。
  2. 最近接位置が、前記第1の仮想面と前記第2の仮想面との間に位置する、請求項1に記
    載の送風ファン。
  3. 上下方向を向く中心軸を中心とするインペラと、
    前記インペラを前記中心軸回りに回転するモータ部と、
    前記インペラを収納するハウジングと、
    を備え、
    前記ハウジングが、
    前記インペラの下側を覆うとともに前記モータ部が固定される下プレート部と、
    前記インペラの側方を覆う側壁部と、
    を備え、
    前記下プレート部または前記インペラの上側を覆う上プレート部が、吸気口を有し、
    前記上プレート部、前記側壁部および前記下プレート部により、前記インペラを囲む風
    洞部が構成され、
    前記上プレート部、前記側壁部および前記下プレート部により、前記インペラの側方に
    送風口が構成され、
    前記送風口は、前記上プレート部のエッジ、前記側壁部の一対のエッジ、および、前記
    下プレート部のエッジのうち最も前記中心軸に近いエッジを含み、前記中心軸に平行な平
    面であり、
    前記側壁部は、前記送風口と前記インペラとの間に突出する舌部を有し、
    前記舌部の側面が、
    前記中心軸を含む第1の仮想面に接する舌部先端と、
    前記舌部先端から前記インペラの外周包絡面に沿って広がる舌部第1側面と、
    前記舌部先端から前記送風口と前記側壁部との交線であるサイドエッジへと広がる舌部
    第2側面と、
    を有し、
    前記中心軸を含むとともに前記サイドエッジに接する第2の仮想面が、前記舌部第2側
    面と交差し、
    前記舌部第1側面と前記外周包絡面とが最も近接する最近接位置が、前記第1の仮想面
    と前記第2の仮想面との間に位置し、
    前記舌部先端が、前記外周包絡面と、前記送風口に平行かつ前記外周包絡面に接する第
    4の仮想面との間に位置し、
    前記舌部先端と、前記送風口に平行かつ前記外周包絡面に接する第4の仮想面との間の
    最短距離が、前記最近接位置と前記外周包絡面との間の最短距離以下である送風ファン。
  4. 前記中心軸に垂直な断面において、前記送風口の幅が、前記外周包絡面の直径よりも大
    きい、請求項1ないし3のいずれかに記載の送風ファン。
  5. 前記舌部第2側面が、滑らかな曲面である、請求項1ないし4のいずれかに記載の送風
    ファン。
  6. 前記中心軸を含むとともに前記送風口に平行な第5の仮想面と、前記第1の仮想面との
    成す角度が、45°よりも大きく、かつ、90°未満である、請求項1ないしのいずれ
    かに記載の送風ファン。
  7. 前記第5の仮想面と前記第1の仮想面との成す角度が、50°以上90°未満である、
    請求項に記載の送風ファン。
  8. 前記上プレート部および前記下プレート部の一方のプレート部に、前記送風口と前記イ
    ンペラとの間を横断しつつ延びる段差部が設けられ、
    前記一方のプレート部において、前記送風口と前記段差部との間の部位が、他の部位よ
    りも、前記上プレート部および前記下プレート部の他方のプレート部から上下方向に離れ

    平面視において、前記段差部は、前記舌部第2側面から前記インペラの前記外周包絡面
    に向かう、請求項1ないしのいずれかに記載の送風ファン。
  9. 平面視において、前記段差部がさらに、前記外周包絡面に沿って前記舌部第2側面およ
    び前記送風口から離れる方向へと延び、前記送風口に平行かつ前記外周包絡面に接する第
    3の仮想面と前記中心軸との間において前記外周包絡面から前記側壁部へと向かう、請求
    に記載の送風ファン。
  10. 前記吸気口が、前記第1の仮想面を避けて配置される、請求項1ないしのいずれか
    に記載の送風ファン。

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