JP6085281B2 - 複合素子及びこれを備える電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、複合素子に係り、更に詳しくは、圧電スピーカーをはじめとしていくつかの部品を一つのモジュールにまとめて複数の機能を合わせ持たせた複合素子及びこれを備える電子機器に関する。
近年、ユーザーが持ち運びながら利用する小型の携帯電子機器は、小型化、薄型化及び軽量化がより一層強調されている。また、単なる通信機能だけではなく、様々なマルチメディア環境やインターネット環境下において使用可能な多目的機能が付加されて、いわゆるスマートフォンとして広く用いられているのが現状である。特に、スマートフォンは、マルチメディア環境下において好適に使用できるようにより広いスクリーンを備えており、普通、ユーザーの使い勝手の改善を図るためにタッチ方式により駆動されるタッチスクリーンを採用している。更に、携帯電子機器の近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)による決済方式の普及が進んでおり、有線充電方式の代わりに、電子誘導を用いたワイヤレス充電(WPC:Wireless Power Charge)方式が採択された携帯電子機器が上市されている。
一方、マルチメディアソースが再生可能なこのような携帯電子機器は、小型化によってスピーカー自体を備えておらず、たとえスピーカー自体を備えているとしても電力の消耗を低減するために最小限の音響のみを提供するモノスピーカーを内蔵している。この理由から、ユーザーが再生しようとするマルチメディアソースを十分な音量で鑑賞するためには別途のスピーカーを接続しなければならない。
しかしながら、従来のスピーカーは体積が大きいためユーザーが持ち運び難いという問題がある。即ち、既存のスピーカーは反響板を必要とし、反響板が大きいほど音の増幅率が大きくなり、しかも、反響板を振動させるための永久磁石の強さ及び大きさによって振動による音質が左右されるため携帯用スピーカーの体積が大きくならざるを得ない。なお、従来のスピーカーを携帯電子機器に繋ぐためには別途の接続線が必要になり、電源が供給されなければならないためスピーカー本体と接続線を同時に持ち運ばなければならないという煩雑さがあり、しかも、電源が供給される個所でしか使用することができない。
一方、例えば、下記の特許文献1には、別途の電源が不要になるスマートフォン用スピーカーが開示されている。
大韓民国登録特許第10−119861号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、体積が小さくて持ち運び易い携帯用圧電スピーカーをはじめとしていくつかの部品を一つのモジュールにまとめて複数の機能を合わせ持たせた複合素子及びこれを備える電子機器を提供することにある。
本発明の他の目的は、携帯電子機器に着脱可能な複合素子及びこれを備える電子機器を提供することにある。
本発明の一態様に係る複合素子は、圧電素子と、前記圧電素子の一方の面の上に設けられ、上下方向に互いに離隔した2つのアンテナパターンが接続されたWPCアンテナと、前記WPCアンテナの外側に設けられたNFCアンテナと、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る複合素子は、前記圧電素子と、WPCアンテナと、NFCアンテナとが積み重ねられた積層体の少なくとも1つの領域に接触され、前記積層体の一方の面から離隔して設けられた振動伝達体を更に備える。
また、本発明の一態様に係る複合素子において、前記WPCアンテナは、前記圧電素子の一方の面の上に設けられた第1のシートの上に形成された第1のWPCアンテナパターンと、前記第1のシートの上に設けられた第2のシートの上に形成された第2のWPCアンテナパターンと、を備える。
更に、本発明の一態様に係る複合素子は、前記第2のシートの上に形成され、前記第1及び第2のWPCアンテナを接続する第1の接続孔と、前記第1のシートの上に形成され、前記第1のWPCアンテナと接続されて外部に引き出される第1の引出しパターンと、を更に備える。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記NFCアンテナは、前記第2のWPCアンテナの外側の前記第2のシートの上に形成され、少なくとも一部分が途切れるように形成される。
更に、本発明の一態様に係る複合素子は、前記第1のシートの上に形成された少なくとも1つの接続パターンと、前記第2のシートの上に形成され、前記NFCアンテナと前記接続パターンとを接続する少なくとも1つの第2の接続孔と、前記第1のシートの上に形成され、前記NFCアンテナと接続されて外部に引き出される第2の引出しパターンと、を更に備える。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記第1のシートは磁性シートであり、前記第2のシートは非磁性シートである。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記圧電素子と、前記第1及び第2のシートとは、同時に焼結される。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記第1及び第2のシートは、ポリマーで製作される。
更に、本発明の一態様に係る複合素子は、前記第2のシートの上に設けられたカバーシートと、前記圧電素子の他方の面から離隔して設けられた磁性シートと、を更に備える。
更に、本発明の一態様に係る複合素子は、前記第1及び第2のシートを有する前記積層体の周縁部を挟持するフレームと、前記フレームの少なくとも一方の側の上に設けられたカバーと、を更に備える。
更に、本発明の一態様に係る複合素子は、電子機器の背面に着脱可能なボディと、前記ボディの所定の領域に取り付けられた複合素子モジュールと、を備え、前記複合素子モジュールは、圧電スピーカーと、WPCアンテナと、NFCアンテナとが一体化されたものである。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記複合素子モジュールは、圧電素子と、前記圧電素子の一方の面の上に設けられ、垂直方向に互いに離隔した2つのアンテナパターンが接続されたWPCアンテナと、前記WPCアンテナの外側に設けられたNFCアンテナと、を備える。
更に、本発明の一態様に係る複合素子は、前記圧電素子と、前記WPCアンテナと、前記NFCアンテナとが積み重ねられた積層体の少なくとも1つの領域に接触され、前記積層体の一方の面から離隔して設けられた振動伝達体を更に備える。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記WPCアンテナは、前記圧電素子の一方の面の上に設けられた第1のシートの上に形成された第1のWPCアンテナパターンと、前記第1のシートの上に設けられた第2のシートの上に形成された第2のWPCアンテナパターンと、前記第2のシートの上に形成され、前記第1及び第2のWPCアンテナを接続する第1の接続孔と、前記第1のシートの上に形成され、前記第1のWPCアンテナと接続されて外部に引き出される第1の引出しパターンと、を備える。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記NFCアンテナは、前記第2のWPCアンテナの外側の前記第2のシートの上に形成され、少なくとも一部分が途切れるように形成されたNFCアンテナパターンと、前記第1のシートの上に形成された少なくとも1つの接続パターンと、前記第2のシートの上に形成され、前記NFCアンテナと前記接続パターンとを接続する少なくとも1つの第2の接続孔と、前記第1のシートの上に形成され、前記NFCアンテナと接続されて外部に引き出される第2の引出しパターンと、を備える。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記第1のシートは磁性シートであり、前記第2のシートは非磁性シートであり、前記圧電素子と、第1及び第2のシートとは同時に焼結される。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記第1及び第2のシートはポリマーで製作され、同素子は、前記第2のシートの上に設けられたカバーシートと、前記圧電素子の他方の面から離隔して設けられた磁性シートと、を更に備える。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記ボディは、電子機器の背面カバーと同じ形状を有し、前記電子機器の背面カバーが取り外された後に取り付けられる。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記ボディの所定の領域に開口が形成され、前記複合素子モジュールが前記開口に嵌着される。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記ボディの所定の領域が外側に突出され、その内側に収容空間が設けられて前記複合素子モジュールが前記収容空間に嵌着される。
更に、本発明の一態様に係る複合素子において、前記複合素子モジュールは、一方の側が前記圧電素子と接続され、他方の側が外部に露出されて前記電子機器の背面の音声出力端子と接続される第1の接続端子と、一方の側が前記WPCアンテナ及びNFCアンテナと接続され、他方の側が外部に露出されて前記電子機器の背面のWPC端子及びNFC端子と接続される第2の接続端子と、を備える。
更に、本発明の一態様に係る複合素子は、前記ボディの一方の側面に設けられて前記電子機器の前面を覆うフリップカバーを更に備える。
また、本発明の他の態様に係る電子機器は、背面に複合素子モジュールが組み付けられる電子機器であって、前記電子機器の背面に着脱可能なボディと、前記ボディの所定の領域に取り付けられた複合素子モジュールと、を備え、前記複合素子モジュールは、圧電スピーカーと、WPCアンテナと、NFCアンテナとが一体化されたものである。
本発明の他の態様に係る電子機器において、前記複合素子モジュールは、圧電素子と、前記圧電素子の一方の面の上に設けられ、上下方向に互いに離隔した2つのアンテナが接続されたWPCアンテナと、前記WPCアンテナの外側に設けられたNFCアンテナと、前記圧電素子と、WPCアンテナと、NFCアンテナとが積み重ねられた積層体の少なくとも1つの領域に接触され、前記積層体の一方の面から離隔して設けられた振動伝達体と、を備える。
また、本発明の他の態様に係る電子機器において、前記振動伝達体は、周縁部から中心部に進むにつれて前記圧電素子との間隔が増減するように、又は、等間隔を維持するように設けられる。
更に、本発明の他の態様に係る電子機器において、前記複合素子モジュールは、前記振動伝達体が振動増幅物体に接触されて前記圧電スピーカーから出力される音圧及び出力が増幅される。
本発明の実施形態によれば、圧電スピーカーと、WPCアンテナと、NFCアンテナとを一つのモジュールにまとめることにより、多機能の複合素子を製作することができる。また、携帯電子機器の背面カバーと同じ形状のボディが設けられ、ボディの所定の領域に圧電スピーカーと、WPCアンテナと、NFCアンテナとを組み合わせた複合素子モジュールが取り付けられる。
このため、このような持ち運び可能な複合素子のボディを携帯電子機器の背面に取り付けることにより、圧電スピーカーを用いて携帯電子機器の音量を増幅することができ、WPCアンテナを用いて電子機器をワイヤレスに充電することができ、しかも、NFCアンテナを用いて近距離通信を行うことができる。
また、多機能の複合素子を超薄型に製作することができるので、体積が小さくて持ち運び易い。
本発明の一実施形態に係る複合素子モジュールの概略図である。 本発明の一実施形態に係る複合素子モジュールの概略図である。 本発明の一実施形態に係る複合素子モジュールの概略図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る複合素子モジュールの概略図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る複合素子モジュールの概略図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る複合素子モジュールの概略図である。 本発明の他の実施形態に係る複合素子モジュールの概略図である。 本発明の他の実施形態に係る複合素子モジュールの概略図である。 本発明の他の実施形態に係る複合素子モジュールの概略図である。 本発明の一実施形態に係る複合素子の概略図である。 本発明の一実施形態に係る複合素子の概略図である。 本発明の一実施形態に係る複合素子の概略図である。 本発明の一実施形態に係る複合素子の概略図である。 本発明の一実施形態に係る複合素子の概略図である。 本発明の他の実施形態に係る複合素子の概略図である。 本発明の他の実施形態に係る複合素子の概略図である。 本発明の他の実施形態に係る複合素子の概略図である。 本発明の一実施形態に係る音響増幅箱の概略図である。 本発明の一実施形態に係る音響増幅箱の概略図である。 本発明の一実施形態に係る音響増幅箱の概略図である。 本発明の一実施形態に係る音響増幅箱を用いて測定したデータである。
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態についてより詳細に説明する。しかしながら、本発明は以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、異なる様々な形態に具体化可能であり、単に、これらの実施形態は、本発明の開示を完全たるものにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものである。
図1から図3は、本発明の一実施形態に係る複合素子モジュールの概略図であって、図1は、複合素子モジュールの分解斜視図であり、図2及び図3は、結合斜視図である。即ち、図2は、部分結合斜視図であり、図3は、完全結合斜視図である。
図1から図3を参照すると、本発明の一実施形態に係る複合素子モジュールは、圧電素子100と、圧電素子100の一方の面の上に設けられ、第1のアンテナパターン210が形成された第1のシート200と、第1のシート200の上に設けられ、第2のアンテナパターン310及び第3のアンテナパターン320が形成された第2のシート300と、を備える。また、本発明の一実施形態に係る複合素子モジュールは、少なくとも圧電素子100の少なくとも2つの側面から、且つ、圧電素子100の一方の面から離隔して形成された振動伝達体としての振動伝達板400を備える。即ち、振動伝達板400は、圧電素子100の2つの側面に接触され、圧電素子100と、第1及び第2のシート200、300とが積み重ねられた積層体の2つの側面に接触される。ここで、第1のシート200の第1のアンテナパターン210と第2のシート300の第2のアンテナパターン310とは互いに接続されてWPCアンテナを構成し、第2のシート300の第3のアンテナパターン320は第2のアンテナパターン310の外側に形成されてNFCアンテナを構成する。なお、圧電素子100と振動伝達板400とが圧電スピーカーを構成し、圧電スピーカーは、圧電素子100と振動伝達板400との間の空間において音響を増幅して出力する。このため、本発明の一実施形態に係る複合素子モジュールは、圧電スピーカーと、WPCアンテナと、NFCアンテナとが一体化されたものであり、圧電素子100と、第1のシート200と、第2のシート300とが同時に焼成によって製作される。
圧電素子100は、所定の厚さを有する、例えば、矩形板状に設けられる。即ち、圧電素子100は、相対向する両面、即ち、上面及び下面が設けられ、上面及び下面の周縁部に沿って4つの側面が設けられる。もちろん、圧電素子100は、矩形状に加えて、正方形、円形、楕円形、多角形など種々の形状に設けられてもよい。このような圧電素子100は、基板と、基板が少なくとも一方の面に形成された圧電層と、を備える。例えば、圧電素子100は、基板の両面に圧電層が形成されたバイモルフ状に形成されてもよく、基板の一方の面に圧電層が形成されたユニモルフ状に形成されてもよい。圧電層は、少なくとも1つの層が積み重ねられてなるが、好ましくは、複数の圧電層が積み重ねられてなる。また、圧電層の上部及び下部にはそれぞれ電極が形成される。ここで、圧電層は、例えば、PZT(Pb,Zr,Ti)、NKN(Na,K,Nb)、BNT(Bi,Na,Ti)系の圧電物質を用いて形成する。更に、圧電層は、互いに異なる方向に分極されて積み重ねられてなる。即ち、基板の一方の面の上に複数の圧電層が形成される場合、各圧電層には互いに反対方向の分極が交互に形成される。一方、基板は、圧電層が積み重ねられた構造を維持しながら振動を発生する特性を有する物質、例えば、金属、プラスチックなどを用いて形成する。ところが、圧電素子100は、圧電層とは異なる物質の基板を用いない。即ち、圧電素子100は、中心部に未分極の圧電層が設けられ、その上部及び下部に互いに異なる方向に分極された複数の圧電層が積み重ねられてなる。一方、圧電素子100の一方の短辺の所定の領域には、駆動電圧が印加される電極パターン110a、110bが設けられる。電極パターン110a、110bは接続端子(図示せず)と接続され、これにより電子機器10に接続される。
第1のシート200は圧電素子100の一方の面の上に設けられ、上部に第1のアンテナパターン210が形成される。また、シート200には、第1のアンテナパターン210と接続されて外部に引き出される第1及び第2の引出しパターン220a、220bと、第2のシート300に形成された第3のアンテナパターン320を接続する複数の接続パターン231、232、233と、第3のアンテナパターン320と接続されて外部に引き出される第3及び第4の引出しパターン240a、240bと、が形成される。このような第1のシート200は、圧電素子100と同じ形状に設けられる。即ち、第1のシート200は、略矩形板状に設けられる。このとき、第1のシート200の厚さは、圧電素子100のそれと同一であるか又は異なる。第1のアンテナパターン210は、第1のシート200の所定の部分、例えば、中央部からある方向に回転して所定のターン数に形成される。例えば、第1のアンテナパターン210は所定の幅及び間隔を有し、反時計回り方向に外側に向かって回転する螺旋状に形成される。このとき、第1のアンテナパターン210の線幅及び間隔は同一であるか又は異なる。即ち、第1のアンテナパターン210は、線幅が間隔より大きくてもよい。また、第1のアンテナパターン210の先端は、第1の引出しパターン220aと接続される。第1の引出しパターン220aは所定の幅をもって第1のシート200の一辺に露出されるように形成される。例えば、第1の引出しパターン220aは第1のシート200の長辺方向に延設されて第1のシート200の一方の短辺に露出されるように形成される。即ち、第1の引出しパターン220aは圧電素子100の電極パターン110a、110bが形成された辺に露出されるように形成され、これらから離隔して形成される。更に、第2の引出しパターン220bは第1の引出しパターン220aから離隔して第1の引出しパターン220aと同じ方向に形成される。このような第2の引出しパターン220bは、第2のシート200の上に形成された第2のアンテナパターン310と接続される。ここで、第2の引出しパターン220bは、第1の引出しパターン220aよりも長く形成される。そして、複数の接続パターン231、232、233は、第2のシート300に形成された第3のアンテナパターン320を接続するために設けられる。即ち、第3のアンテナパターン320は、少なくとも2つの領域が途切れた形状、例えば、半円状に形成されるが、これらを互いに接続するために第1のシート200の上に複数の接続パターン231、232、233が形成される。接続パターン231は、圧電素子100の電極パターン110a、110bと第1の引出しパターン220aとの間の領域に一方の短辺方向に沿って所定の幅及び長さに形成される。接続パターン232、233は、接続パターン231と長辺方向に向かい合う位置、即ち、第1及び第2の引出しパターン220a、220bが形成されていない他方の短辺側に形成され、他方の短辺に露出されずに他方の短辺方向に沿って所定の幅及び長さに形成される。そして、接続パターン232、233は互いに離隔して形成される。加えて、第3及び第4の引出しパターン240a、240bは第2の引出しパターン220bから離隔して形成され、一方の短辺に露出されるように形成される。一方、引出しパターン220、240が形成された一辺の引出しパターン220、240が形成されていない領域、即ち、圧電素子100の電極パターン110a、110bに対応する領域には、貫通孔250a、250bがそれぞれ離隔して形成される。なお、引出しパターン220、240は接続端子(図示せず)と接続され、これにより電子機器10に接続される。一方、第1のシート200は磁性セラミックで製作される。例えば、第1のシート200は、NiZnCu又はNiZn系磁性体を用いて形成する。具体的には、NiZnCu系磁性シートには磁性体としてFe、ZnO、NiO、CuOが混入されるが、Fe、ZnO、NiO及びCuOが5:2:2:1の割合で混合される。このように第1のシート200が磁性セラミックで製作されることにより、WPCアンテナ及びNFCアンテナから発せられる電磁波を遮蔽若しくは吸収して電磁波の干渉を抑えることができる。
第2のシート300は第1のシート200の上に設けられ、第2のアンテナパターン310及び第3のアンテナパターン320が互いに離隔して形成される。また、第2のシート300には複数の孔331、332、333、334、335、336、337、338が形成される。このような第2のシート300は、圧電素子100及び第1のシート200と同じ形状に設けられる。即ち、第2のシート300は、略矩形板状に設けられる。このとき、第2のシート300の厚さは、圧電素子100及び第1のシート200のそれと同一であるか又は異なる。即ち、第2のシート300は、圧電素子100よりも薄くて第1のシート300と同じ厚さに設けられる。第2のアンテナパターン310は、第2のシート300の所定の部分、例えば、中央部からある方向に回転して所定のターン数に形成される。例えば、第2のアンテナパターン310は所定の幅及び間隔を有し、時計回り方向に外側に向かって回転する螺旋状に形成される。即ち、第1のシート200に形成された第1のアンテナパターン210と同じ領域から始まって時計回り方向に回転する螺旋状に形成され、第1のシート200の上に形成された第2の引出しパターン220bと重なり合う領域まで形成される。このとき、第2のアンテナパターン310の線幅及び間隔は、第1のアンテナパターン210の線幅及び間隔に等しく、第2のアンテナパターン310と第1のアンテナパターン210とは重なり合う。第2のアンテナパターン310の開始点及び終点にはそれぞれ孔331、332が形成され、孔331、332には導電物質が埋め込まれている。このため、孔331を介して第2のアンテナパターン310の開始点は第1のアンテナパターン210の開始点と接続され、孔332を介して第2のアンテナパターン310の終点は第2の引出しパターン220bの所定の領域と接続される。第3のアンテナパターン320は第2のアンテナパターン310から離隔して形成され、第2のシート300の周縁部に沿って複数のターン数に形成される。即ち、第3のアンテナパターン320は、第2のアンテナパターン310を外部から囲繞するように設けられる。このとき、第3のアンテナパターン320は、第2のシート300上の所定の領域において途切れた形状に形成される。即ち、第3のアンテナパターン320は、互いに接続された複数のターン数に形成されることなく、少なくとも2つの領域において途切れて第2のシート300上において電気的に互いに接続されないように形成される。このように互いに途切れた第3のアンテナパターン320の間には、複数の孔333、334、335、336、337、338が形成される。また、複数の孔333、334、335、336、337、338には導電物質が埋め込まれて第1のシート200の接続パターン231、232、233とそれぞれ接続される。このため、第3のアンテナパターン320は少なくとも2つの領域において途切れた形状に形成されるが、複数の孔333、334、335、336、337、338及び第1のシート200の接続パターン231、232、233を介して電気的に互いに接続される。更に、第2のシート300には、第1のシート200の貫通孔250a、250b及び複数の引出しパターン220、240をそれぞれ露出させる複数の貫通孔341、342がそれぞれ形成される。即ち、貫通孔341a、341bは、第1のシート200の貫通孔250a、250bと同じ位置に2つ形成されて圧電素子100の電極パターン110a、110bをそれぞれ露出させる。加えて、貫通孔342は、第1のシート200の複数、即ち、4つの引出しパターン220、240を露出させるように4つ形成される。一方、第2のシート300は、第1のシート200とは異なる材質の物質で製作される。例えば、第2のシート300は非磁性セラミックで製作されるが、低温同時焼成セラミックス(Low Temperature Co−fired Ceramic;LTCC)で製作される。
振動伝達板400は、第2のシート300の少なくとも一方の面から所定の間隔だけ離隔して設けられる。例えば、振動伝達板400は、少なくとも圧電素子100の相対向する2つの側面に周縁部が貼着され、振動伝達板400の残りの領域が第2のシート300から離隔するように設けられる。即ち、振動伝達板400は圧電素子100の側面に貼着されてもよく、圧電素子100と、第1及び第2のシート200、300が積み重ねられた積層体の側面に貼着されてもよい。このとき、振動伝達板400は、第2のシート300の周縁部から第2のシート300の中央部に進むにつれて第2のシート300から遠ざかるように、例えば、ドーム状に設けられる。もちろん、振動伝達板400は、4つの周縁部が全て少なくとも圧電素子100の側面に貼着されるようにドーム状に設けられてもよい。このために、振動伝達板400は、例えば、圧電素子100の形状に倣って圧電素子100よりも大きく設けられる。即ち、振動伝達板400は圧電素子100などの形状に倣って矩形状に設けられ、少なくとも圧電素子100の側面に貼着される領域の幅と第2のシート300の一方の面からの離隔距離を考慮して、これらよりも大きく設けられる。このように第2のシート300と振動伝達板400との離隔空間が圧電スピーカーの共鳴空間となる。振動伝達板400は、圧電素子100の振動及び共鳴を外部に伝達する役割を果たし、圧電素子100と共に電子機器の音響を増幅する圧電スピーカーとして機能する。また、振動伝達板400側がテーブル、ボックスなどの振動増幅物体に接触されるとき、出力及び音圧をより一層増幅させて出力する。ここで、振動伝達板400は、金属、プラスチックなどを用いて製作してもよく、互いに異なる異種の素材を積層して少なくとも2重構造に製作してもよいが、可撓性物質、例えば、PETなどの樹脂を用いて製作する。一方、第2のシート300と振動伝達板400との間の離隔距離は、圧電素子100の大きさ、複合素子モジュールが収容される電子機器の収容空間、所望の出力及び音圧などによって異なる。
一方、アンテナパターン210、310、320と、引出しパターン220、240と、接続パターン231、232、233とは、銅箔又は導電性ペーストを用いて形成するが、導電性ペーストを用いて形成する場合、導電性ペーストは様々な印刷法によってシートの上に印刷される。導電性ペーストの導電性粒子としては、金(Au)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、銀被覆銅(Ag coated Cu)、銀被覆ニッケル(Ag coated Ni)、ニッケル被覆銅(Ni coated Cu)、ニッケル被覆グラファイト(Ni coated graphite)の金属粒子とカーボンナノチューブ、カーボンブラック(Carbon black)、グラファイト(Graphite)、銀被覆グラファイト(Ag coated graphite)などが用いられる。導電性ペーストは、導電性粒子が流動性を有する有機バインダー中に均一に分散されている状態の物質であり、印刷などの方法によってシートの上に塗布されて乾燥、硬化、焼成などの熱処理によって電気的な導電性を示す。なお、印刷法としては、スクリーン印刷などの平板印刷法、グラビア印刷などのロールツーロール(Roll to Roll)印刷法、インクジェット印刷法などが用いられる。
上述したように、本発明の一実施形態に係る複合素子モジュールは、圧電スピーカーと、WPCアンテナと、NFCアンテナとが一体化されたものである。このため、一つのモジュールを用いて電子機器の音響を増幅させることができ、ワイヤレスに電子機器を充電することができる他、近距離通信を行うことができる。なお、一つのモジュールにいくつかの部品を組み込んで多機能を合わせ持たせることにより、異なる機能を有するいくつかの部品を別々に組み込む場合に比べてこれらが占める領域の面積を狭めることができる。
一方、本発明の一実施形態に係る複合素子モジュールは様々な形状に変形可能であるが、以下、これらの変形例を図4から図6を用いて説明する。
図4に示すように、複合素子モジュールは、圧電素子100と、第1のシート200と、第2のシート300とが積み重ねられた積層体の2つの側面から、且つ、積層体の上面から離隔してドーム状に設けられた振動伝達体としての第1の振動伝達板410と、積層体の2つの側面から、且つ、下面から離隔してドーム状に設けられた振動伝達体としての第2の振動伝達板420と、を備える。即ち、本発明の一変形例に係る複合素子モジュールは、圧電素子100と、第1及び第2のシート200、300との積層体の上面及び下面からそれぞれ所定の間隔だけ離隔して設けられた第1及び第2の振動伝達板410、420を備える。ここで、第1及び第2の振動伝達板410、420が積層体の同じ側面に貼着されてもよく、互いに異なる側面に貼着されてもよい。即ち、第2の振動伝達板420の周縁部が第1の振動伝達板410が貼着された積層体の2つの側面と直交する2つの側面に貼着される。もちろん、第1及び第2の振動伝達板410、420の周縁部が積層体の全ての側面に貼着されるように設けられてもよい。
また、図5に示すように、複合素子モジュールは、圧電素子100と、第1及び第2のシート200、300の積層体の少なくとも2つの側面から、且つ、積層体の上面から離隔してドーム状に形成された振動伝達板400と、振動伝達板400上の所定の領域に設けられた少なくとも一つのパターン430と、を備える。パターン430は、振動伝達板400の少なくとも一つの領域を切欠いて形成してもよく、振動伝達板400と同一又は異なる材質の物質を振動伝達板400の上に貼着して形成してもよい。このようなパターン430は、積層体と接触される領域から上側に向かって所定の長さに形成される。なお、パターン430は、振動伝達板400の少なくとも一方の側に設けられる。
そして、図6に示すように、複合素子モジュールは、圧電素子100と、第1及び第2のシート200、300の積層体の少なくとも2つの側面から、且つ、積層体の少なくとも一方の面から同じ間隔だけ離隔した振動伝達板400を備える。即ち、図1から図4を用いて説明した本発明の一実施形態及び変形例に係る複合素子モジュールは、振動伝達板400が、積層体の少なくとも一方の面の上に、第2のシート300の周縁部から第2のシート300の中央部に進むにつれて第2のシート300から遠ざかるように、例えば、ドーム状に設けられるが、図6の複合素子モジュールは、積層体と振動伝達板400との間の離隔距離が等しい。また、図示はしないが、積層体の2つの周縁部から所定の領域まで積層体と振動伝達板400との間の離隔距離が増大していて、残りの領域において等間隔を維持する場合もある。要するに、本発明の複合素子モジュールは、振動伝達板400が積層体の少なくとも一方の面から所定の間隔だけ離隔して設けられる。一方、振動伝達板400は、周縁部が積層体の側面に接触された場合を説明したが、振動伝達板400は、周縁部が積層体の一方の面上の周縁部に接触されていてもよい。
一方、図1から図6を用いて説明した実施形態においては、振動伝達板400と積層体との間の距離が積層体の2つの周縁部から中央部に進むにつれて大きくなるように設けられたが、振動伝達板400と積層体との間の距離が積層体の2つの周縁部から中央部に進むにつれて小さくなるように設けられてもよい。なお、積層体と振動伝達板400との間の距離が、少なくとも1つの領域と少なくとも他の1つの領域において異なっていてもよい。即ち、振動伝達板400は曲設されて積層体の周縁部に貼着されていてもよい。
前記本発明の一実施形態及びその変形例に係る複合素子モジュールは、圧電素子100の上にWPCアンテナ及びNFCアンテナが形成された第1及び第2のシート200、300が積み重ねられて同時に焼結され、積層体の一方の面、例えば、第2のシート300から離隔して積層体の側面に振動伝達体400が設けられる。しかしながら、本発明に係る複合素子モジュールは、圧電素子100と、WPCアンテナと、NFCアンテナとが積み重ねられて様々な形状を有していてもよく、その例について図7から図9を用いて説明する。
図7から図9は、本発明の他の実施形態に係る複合素子モジュールの概略図であって、図7は分解斜視図であり、図8は結合斜視図であり、図9は結合断面図である。
図7から図9を参照すると、本発明の他の実施形態に係る複合素子モジュールは、圧電素子100と、圧電素子100の一方の面の上に設けられ、第1のアンテナパターン210が形成された第1のシート200と、第1のシート200の上に設けられ、第2のアンテナパターン310及び第3のアンテナパターン320が形成された第2のシート300と、を備える。また、本発明の他の実施形態に係る複合素子モジュールは、第2のシート300の上に設けられたカバーシート500と、圧電素子100の下側に設けられた磁性シート550と、第1及び第2のシート200、300と、カバーシート500が積み重ねられた積層体の周縁部に設けられたフレーム600と、を更に備える。ここで、圧電素子100は、第1及び第2のシート200、300よりも小さく、且つ、第1及び第2のシート200、300はポリマー材質で製作される。更に、第1及び第2のシート200、300は、圧電素子100の振動を増幅させる振動板として機能する。即ち、第1及び第2のシート200、300は、WPCアンテナ及びNFCアンテナとして機能するとともに、振動板として機能する。そして、これら以外の内容、即ち、アンテナパターンの形状、引出しパターン、接続パターンなどは、本発明の一実施形態において説明された内容と同様であるため、その説明は省略する。
第1及び第2のシート200、300は、ポリマー系又はパルプ系の物質を用いて製作する。例えば、第1及び第2のシート200、300は樹脂フィルムを用いて製作するが、エチレンプロピレンゴム系、スチレンブタジエンゴム系などヤング率が1MPa〜10GPaであり、且つ、損失係数が大きな材料を用いて製作する。これらの第1及び第2のシート200、300は、周縁部が、図9に示すように、フレーム600に挟持される。
カバーシート500は第2のシート300の上に設けられて第2のシート200の上に形成された第2及び第3のアンテナパターン310、320などを覆う。このようなカバーシート500は、ポリマー系又はパルプ系の物質を用いて製作する。例えば、カバーシート500は樹脂フィルムを用いて製作するが、エチレンプロピレンゴム系、スチレンブタジエンゴム系などヤング率が1MPa〜10GPaであり、且つ、損失係数が大きな材料を用いて製作する。即ち、カバーシート500は、第1及び第2のシート200、300と同じ物質を用いて製作する。また、カバーシート500は第1及び第2のシート200、300と同じ大きさに設けられて、周縁部が、図9に示すように、フレーム600に挟持される。一方、第2のシート300とカバーシート500との間に接着剤が設けられて、接着剤によってカバーシート500が第2のシート300の上に貼り付けられる。更に、第1のシート200と第2のシート300との間にも接着剤が設けられてこれらを貼り合わせる。このような接着剤としては、ゴム系、アクリル系、シリコン系などの接着物質を用いた接着テープが挙げられる。接着テープを用いる場合、接着テープはカバーシート500と同じ形状及び大きさを有する。接着テープがカバーシート500と同じ大きさに設けられることにより、接着テープの周縁部はカバーシート500の周縁部と共にフレーム600に挟持される。
磁性シート550は、圧電素子100の下側に圧電素子100から離隔して設けられる。このとき、磁性シート550は電子機器側と向かい合う。磁性シート550が設けられることにより、NFCアンテナ及びWPCアンテナから発せられる電磁波を遮蔽若しくは吸収して電磁波の干渉を抑えることができる。
フレーム600は、第1及び第2のシート200、300並びにカバーシート500及び磁性シート550の周縁部を挟持して複合素子モジュールを収容する。また、フレーム600には、カバーシート500の上面から所定の間隔だけ離隔してカバーシート500を覆うカバー610が更に設けられる。即ち、フレーム600単独で用いられてもよく、フレーム600の上にカバー610が設けられてもよい。このようにカバー610によって複合素子モジュールとカバー610との間に所定の空間が設けられ、その空間が圧電スピーカーの振動空間となる。
このような複合素子モジュールは、スマートフォンなどの電子機器に接触されて設けられるが、圧電素子100側が電子機器の本体に接触される。また、このような複合素子モジュールは、電子機器10に着脱自在に設けられる。例えば、電子機器10の背面を覆うバッテリカバーと同じ形状のボディが設けられ、ボディの所定の領域に複合素子モジュールが取り付けられてボディが電子機器の背面に取り付けられる。なお、電子機器の背面の所定の領域に所定の溝が形成され、溝の内部に複合素子モジュールが取り付けられる。以下、このような本発明の一実施形態に係る複合素子について説明する。
図10から図14は、本発明の一実施形態に係る複合素子の概略図であって、電子機器の背面カバー一体型複合素子の概略図である。即ち、図10は、本発明の一実施形態に係る複合素子の前面斜視図であり、図11は、複合素子のボディと複合素子モジュールとの係合を説明するための概略図である。なお、図12は、複合素子モジュールの分解斜視図であり、図13及び図14は、本発明の一実施形態の変形例に係る複合素子の概略図である。
図10から図12を参照すると、本発明の一実施形態に係る複合素子は、電子機器10の背面に取り付けられるボディ1000と、ボディ1000のある領域に設けられて電子機器10と接続される複合素子モジュール2000と、を備える。複合素子モジュール2000付きボディ1000は、電子機器10の背面を覆う背面カバーを取り外した後に取り付けられる。もちろん、ボディ1000が背面カバーとなって電子機器10の背面を覆うように生産されてもよい。また、図13に示すように、本発明の一実施形態に係る複合素子は、ボディ1000の一方の側面に電子機器10の前面を覆うような大きさに設けられて電子機器10の前面を覆うフリップカバー3000を更に備えていてもよい。
まず、本発明が適用される電子機器10としては、タブレットPC、スマートフォンなどの携帯用端末が挙げられ、この実施形態においてはスマートフォンを例にとって説明する。このような電子機器10は、所定の厚さを有する矩形状に設けられ、前面に表示部、受話部、キーボタンなどが設けられ、内部に回路装置などが設けられる。一方、電子機器10は、その背面を覆う背面カバーが着脱自在に設けられる。背面カバーを取り外すと、電子機器10の背面の所定の領域にバッテリが装填され、NFC端子及びWPC端子が露出され、カメラが設けられる。
ボディ1000は、電子機器10に着脱自在に設けられる。即ち、ボディ1000は、電子機器10の背面を覆う背面カバーと同じ形状に設けられ、持ち運び可能であり、背面カバーを取り外した後に電子機器10の背面に取り付けられる。もちろん、ボディ1000そのものが背面カバーとして電子機器10の背面に取付られた状態で電子機器10が生産されてもよい。ボディ1000を電子機器10に着脱自在に設けるために、例えば、電子機器10の背面の周縁部に少なくとも一つの係合溝(図示せず)が形成され、係合溝に対応する領域のボディ1000に少なくとも一つの係合突起(図示せず)が形成される。このため、ボディ1000の係合突起が電子機器10の係合溝に嵌まり込んでボディ1000が電子機器10に取り付けられる。一方、ボディ1000は、所定の範囲内において折り曲げ自在に可撓性を有していてもよい。このため、ボディ1000は、ポリイミド(PI)、ポリカーボネート(PC)又は金属で製作される。もちろん、ボディ1000は、電子機器10の背面カバーと同じ材質で製作されてもよい。ポリイミド(PI:polyimide)は熱伝導性プラスチックであって、機械的強度、熱的及び化学的な安定性に優れた高分子である。ポリカーボネート(PC:polycarbonate)は熱可塑性プラスチックであって、耐熱性、耐衝撃性、光学的特性に優れており、しかも、加工し易い。一方、ボディ1000には所定の第1の開口1100が形成されて複合素子モジュール2000が嵌め込まれる。もちろん、ボディ1000には電子機器10の背面に設けられたカメラ(図示せず)が露出されるように第2の開口1200が更に形成されてもよい。即ち、第1の開口1100には複合素子モジュール2000(圧電スピーカーモジュール)が嵌め込まれ、第2の開口1200はカメラを外部に露出させる。
複合素子モジュール2000はボディ1000の第1の開口1100に嵌め込まれてボディ1000の所定の領域に固定される。このような複合素子モジュール2000は、図1から図7を用いて説明した圧電素子100と、WPCアンテナの一部が形成された第1のシート200と、WPCアンテナの一部及びNFCアンテナが形成された第2のシート300とを備える。より具体的に、このような複合素子モジュール2000は、図12に示すように、圧電素子100と、第1のシート200と、第2のシート300との積層体と、積層体の所定の領域に設けられた接続端子710、720と、積層体の下側に設けられた振動伝達体としてのボトム振動伝達ケース800と、積層体の上側に設けられたトップカバー900と、を備える。即ち、圧電素子100の一方の面とボトム振動伝達ケース800との間に第1及び第2のシート200、300が設けられ、圧電素子100の他方の面の上にトップカバー900が設けられる。また、前記複合素子モジュール2000は、圧電素子100を有する積層体をボトム振動伝達ケース800に貼着するための第1の接着テープ(図示せず)と、圧電素子100とトップカバー900とを貼合するための第2の接着テープ(図示せず)と、を更に備える。ここで、ボトム振動伝達ケース800は、第2のシート300の一方の面から所定の間隔だけ離隔して設けられて圧電素子100の振動伝達板の機能をするが、振動伝達板とは異なる構造を有し、上部のトップカバー900と位置上区別するためにボトム振動伝達ケース800という用語を用いる。
接続端子710、720は、積層体上の所定の領域に設けられ、複合素子モジュール2000の外部に露出される。このような接続端子710は、圧電素子100と電子機器10とを接続するために設けられ、接続端子720は、WPCアンテナ及びNFCアンテナと電子機器10とを接続するために設けられる。即ち、接続端子710は電子機器10の出力端子と接続されて圧電素子100に所定の電源及び音源を供給し、接続端子720は電子機器10の背面に露出されたNFC端子(図示せず)及びWPC端子(図示せず)と接続される。このため、接続端子710を介して電子機器10から電源及び音源が供給されて圧電スピーカーが駆動され、接続端子710を介してWPCアンテナを用いて電子機器10を充電することができ、NFC端子と接続されて近距離通信を行うことができる。このような接続端子710、720としては、例えば、フレキシブルプリント回路基板(FPCB:Flexible Printed Citcuit Board)が用いられる。一方、接続端子700は、複合素子モジュール2000の外側に露出された部分がボディ1000の所定の領域に密接されるが、ボディ1000のある領域に収容溝が形成され、収容溝の上に接続端子710、720が止着される。
ボトム振動伝達ケース800は、圧電素子100を有する積層体を収容し、ボディ1000の第1の開口1100に嵌着される。ボトム振動伝達ケース800は、基台810と、基台810の一方の面から上側に突設された係合部820と、を備える。基台810は、ボディ1000の第1の開口1100よりも大きく設けられ、ボディ1000の背面に露出される。このため、基台810がボディ1000の背面から突出される。また、基台810は、矩形状、円形状、多角形状などの様々な形状に設けられるが、例えば、図12に示すように、楕円状に設けられる。このような基台810は、ボディ1000と同じ材質で製作される。更に、基台810は、内側面が平面状に設けられてもよく、所定の曲面状に設けられてもよい。即ち、基台810は、第2のシート300と向かい合う内面が第2のシート300から所定の間隔だけ離隔し、周縁部から中央部に進むにつれて離隔間隔が大きくなるように所定の曲面状を呈する。係合部820は基台810の上に所定の形状に突設されて内側に積層体を収容する。このために、係合部820は積層体の形状に設けられてもよく、基台810から上側に突設されてもよい。従って、積層体の側面が係合部820の内面に接触されて固定される。また、ボトム振動伝達ケース800は、係合部820の内側に基台810よりも高い段付部が配設される。段付部は、例えば、相対向する2つの側面部の内側に側面部よりも低く設けられ、段付部の上に第1の接着テープにより積層体の周縁部が貼着される。なお、段付部の上に積層体が設けられるため、積層体の一方の面と、これと向かい合うボトム振動伝達ケース800、即ち、基台810の内側平面との間に所定の空間が設けられる。
トップカバー900は、外部からの物理的な力から積層体を保護するために、圧電素子100の一方の面を覆うように設けられる。即ち、圧電素子100の一方の面の周縁部に第2の接着テープによりトップカバー900が貼着される。このようなトップカバー900は、強度及び硬度が大きく、しかも、撓み難い薄い板材を用いて製作するが、例えば、ステンレス鋼などを用いて製作する。また、トップカバー900が圧電素子100の一方の面に接触される場合、圧電素子100が振動するときにトップカバー900にぶつかって圧電素子100の振動がトップカバー900を介して電子機器10に伝わり、圧電素子100の振動力が低下する虞がある。これを防ぐために、圧電素子100とトップカバー900との間にクッション材(図示せず)が設けられる。即ち、クッション材は、圧電素子100の2つの周縁部に設けられてトップカバー900から圧電素子100を所定の間隔だけ隔てる。
また、図14に示すように、ボディ1000の内面には複合素子モジュール2000を囲繞するようにクッション材1300が設けられる。クッション材1300が設けられることにより、複合素子モジュール2000の体積空間が設けられ、複合素子モジュール2000の振動による電子機器10の異音が除去される。ここで、クッション材1300は、例えば、シリコン製のものであり、複合素子モジュール2000を囲繞するように円形状、矩形状など様々な形状に設けられる。更に、クッション材1300はボディ1000に取り付けられてもよく、ボディ1000の上に設けられた所定の収容空間1310に嵌め込まれてもよい。即ち、複合素子モジュール2000を囲繞するように所定の間隔を有する第1及び第2の隔壁が設けられ、第1及び第2の隔壁の間にクッション材1300が嵌め込まれる。このとき、クッション材1300は電子機器10の背面に接触されるが、クッション材1300が高過ぎると、ボディ1000が電子機器10に取り付けできないため、電子機器10にボディ1000が取り付け可能な高さにクッション材1300が設けられることが好ましい。
図15から図17は、本発明の他の実施形態に係る携帯用圧電スピーカーの概略図である。即ち、図15及び図16は、本発明の他の実施形態に係る携帯用圧電スピーカーの概略図及び分解斜視図であり、図17は、その変形例に係る携帯用圧電スピーカーの概略図である。
図15及び図16を参照すると、本発明の他の実施形態に係る携帯用圧電スピーカーは、電子機器10の背面に取り付けられるボディ1000と、ボディ1000のある領域に設けられて電子機器10と接続される複合素子モジュール2000と、ボディ1000のある領域に設けられて複合素子モジュール2000に電源を供給する電源供給部4000と、を備える。なお、図17に示すように、本発明の他の実施形態に係る携帯用圧電スピーカーは、ボディ1000の一方の側面から電子機器10の前面を覆うフリップカバー3000を更に備える。
ボディ1000は、電子機器10の背面に対応する第1の領域1000aと、第1の領域1000aの下側に設けられて電源供給部4000が設けられる第2の領域1000bと、を備える。即ち、ボディ1000は、第1の領域1000aが電子機器10の大きさに設けられて電子機器10の背面が取り付けられ、電子機器10の下側に対応する第1の領域1000aの下側に第2の領域1000bが更に設けられる。このとき、電子機器10は、背面カバーが取り外された状態でボディ1000の第1の領域1000aに取り付けられる。即ち、本発明の一実施形態と同様に、電子機器10の背面カバーが取り外された後にボディ1000が電子機器10の背面に取り付けられる。また、第1の領域1000aと第2の領域1000bとの間には、ボディ1000の底面よりも高い中間壁1000cが設けられる。中間壁1000cは、例えば、電子機器10のコネクタが設けられた下側の高さに設けられる。即ち、ボディ1000の第1の領域1000aには、周縁部に複数の係合突起(図示せず)が設けられて電子機器10の係合溝(図示せず)に嵌着され、中間壁1000cが電子機器10の下側面と同じ高さに形成されて下側面に接触される。このとき、中間壁1000cには、例えば、電子機器10のコネクタに対応する中央部がコネクタの大きさに切欠されて第1の溝1310が形成される。また、中間壁1000cには、中央部から一方の側に向かって離隔した所定の領域が所定の大きさに切欠されて第2の溝1320が形成される。一方、胴体100の第1の領域1000aには所定の大きさの第1の開口1100が形成され、第1の開口1100内には複合素子モジュール2000が嵌め込まれる。更に、ボディ1000の第1の領域1000aの所定の領域、例えば、複合素子モジュール2000が嵌め込まれる第1の開口1100の下側には、例えば、DMBアンテナ、ブルートゥースアンテナが取り付けられる空間が設けられる。このようなアンテナが取り付けられる空間は、例えば、電子機器10のバッテリが装填される空間に対応する。一方、ボディ1000の第1の領域1000aの上に取り付けられて第1の領域1000aを覆うために上部カバー1400が設けられる。即ち、ボディ1000の第1の領域1000aには複合素子モジュール2000、アンテナなどが設けられて外部に露出されるが、上部カバー1400がこれらを覆ってこれらが外部に露出されることを防ぐ。一方、上部カバー1400は、少なくとも第1の領域1000aの大きさに設けられる。
電源供給部4000は、電子機器10の下側に対応するボディ1000のある領域に設けられる。即ち、電源供給部4000は、ボディ100の第1の領域1000aから延びた第2の領域1000bに設けられる。このような電源供給部4000は、複合素子モジュール2000、即ち、圧電スピーカーに電源を供給するために設けられ、圧電スピーカーの駆動に必要な電源を生成して供給する。電源供給部4000は、外部の電源供給端子又はデータ供給端子と接続される。また、電源供給部4000は、電子機器10と接続される。即ち、外部の電源供給端子又はデータ供給端子が電源供給部4000の一方の側に接続され、電子機器10が電源供給部4000の他方の側に接続される。このような電源供給部4000は、バッテリ4100と、回路基板4200と、第1及び第2のコネクタ4300、4400と、下部カバー4500と、を備える。バッテリ4100は、第1のコネクタ4300と接続された電源供給端子を介して供給される電源によって充電される。回路基板4200は、上側に第1及び第2のコネクタ4300、4400が設けられ、下側がバッテリ4100に接続される。更に、第1のコネクタ4300は外部の電源供給端子又はデータ供給端子と接続され、第2のコネクタ4400は電子機器10と接続される。以下、このような電源供給部4000についてより具体的に説明する。まず、第2の領域1000bは、中間壁1000cの第1の溝1310に対応する領域の一部が切欠されて第3の溝1330が形成される。第3の溝1330に対応するように第1のコネクタ4300が設けられ、第1の溝1310に対応するように第2のコネクタ4400が設けられる。ここで、第1のコネクタ4300は外部に露出されないように電源供給部4000の内部に埋設され、第2のコネクタ4400は第1の領域1000a側に露出されるように設けられる。即ち、バッテリ4100と、回路基板4200と、第1及び第2のコネクタ4300、4400が第2の領域1000bに設けられ、その上部に下部カバー4500が覆われると、電源供給部4000の下側には第1のコネクタ4300が埋め込まれた溝が露出され、電源供給部4000の上側には第2のコネクタ4400が突出される。加えて、第1のコネクタ4300は、電源供給端子又はデータ供給端子が嵌め込まれる大きさに設けられ、第2のコネクタ4400は、電子機器10のコネクタに嵌め込まれる大きさに設けられる。即ち、電源供給端子又はデータ供給端子が第1のコネクタ4300に嵌め込まれ、第2のコネクタ4400は電子機器10のコネクタに嵌め込まれる。第1及び第2のコネクタ4300、4400は、下側に設けられた回路基板4200と接続される。そして、回路基板4200の下側にバッテリ4100が設けられ、回路基板4200のある領域から延びて接続ライン4210が形成される。このため、回路基板4200は、第1のコネクタ4300を介して供給される電源によってバッテリ4100が充電され、バッテリ4100の電源が接続ライン4210を介して複合素子モジュール2000に供給される。ここで、回路基板4200の上には電源増幅回路が設けられ、電源増幅回路を用いて圧電スピーカーに供給される電源を増幅させる。即ち、圧電スピーカーは、電子機器10の駆動電源よりも高い電源によって駆動されるが、圧電スピーカーの駆動電源を電源供給部4000において生成して供給する。なお、回路基板4200の一方の側に設けられた接続ライン4210は、中間壁100cの第2の溝1320を介して第1の領域1000aに設けられた複合素子モジュール2000と接続される。一方、第2のコネクタ4400が電子機器10と接続されるので、第1及び第2のコネクタ4300、4400を介して電子機器10に電源又はデータを供給することができる。このため、携帯用圧電スピーカーを用いて音量を増幅させながら電子機器10を充電することができる。このとき、電子機器10が充電されるとき、電源供給部4000のバッテリ4100も一緒に充電され、バッテリ4100によって圧電スピーカーが駆動される。
上述したように、本発明の実施形態に係る複合素子モジュール2000が取り付けられたボディ1000は、電子機器10の背面に接触されて電子機器10から出力される音響を1次的に増幅させる。そして、ボディ1000が取り付けられた電子機器10は、所定の物体の上に接触されて1次的に増幅された音響を2次的に増幅させる。電子機器10の音響を増幅させるために、所定の形状の音響増幅箱を用いるが、以下、このような音響増幅箱を図18から21を用いて説明する。
図18は、本発明に適用される音響増幅箱の斜視図であり、図19は、音響増幅箱の背面図であり、図20は、音響増幅箱の断面図である。また、図21は、音響増幅箱を用いた周波数特性とダイナミックスピーカーの周波数特性とを比較したグラフである。
図18から図20を参照すると、本発明に適用される音響増幅箱5000は、内部に所定の空間が形成された胴体5100を備える。また、本発明に適用される音響増幅箱5000は、胴体5100の一方の面の上に設けられた振動伝達部5200と、胴体5100の他方の面の上に設けられた支持部5300と、を更に備える。即ち、本発明の一実施形態に係る音響増幅箱は、振動伝達部5200と支持部5300が設けられることなく、所定の内部空間が形成された胴体5100のみを備えてもいてもよい。
胴体5100は、略矩形状の上部板5110及び下部板5120と、上部板5110と下部板5120との間の周縁部に設けられた複数の略矩形状の側壁板5130と、を備える。即ち、相対向するように上部板5110及び下部板5120が設けられ、上部板5110と下部板5120との間の周縁部に4枚の側壁板5130が設けられる。このため、胴体5100は略六面体状に設けられる。上部板5110は、スマートフォンなどの携帯用端末を有する電子機器10が置かれる面であり、下部板5120は、上部板5110と向かい合い、且つ、地面と向かい合う面である。ここで、上部板5110は電子機器10よりも大きく設けられ、これにより、電子機器10の一方の面が上部板5110の上に接触されて置かれる。また、下部板5120は、上部板5110と同じ大きさ及び形状に設けられる。このように胴体5100が略六面体状に形成されることにより、胴体5100の内部には所定の共鳴空間が設けられる。もちろん、胴体5100は、円柱状、多面体状などの様々な立体構造に設けられてもよい。例えば、上部板5110及び下部板5120がそれぞれ円形状に設けられ、側壁板5130が上部板5110と下部板5120との間の周縁部に帯状に設けられることにより、胴体5100は円柱状に設けられる。更に、下部板5120の所定の領域には所定の大きさの共鳴孔5100aが設けられる。共鳴孔5100aが設けられることにより、胴体5100の内部の空気が外部に排出される。このため、電子機器10の出力が低くても音量を十分に増幅させることができ、低音も鮮明に聞こえる。共鳴孔5100aは、例えば、円形状に設けられるが、その形状に制限はない。即ち、共鳴孔5100aは、楕円状、矩形状、五角形状などの多角形状にも形成される。加えて、共鳴孔5100aは、少なくとも1つ以上設けられる。例えば、共鳴孔5100aは、下部板5120の中央領域に1つ設けられ、下部板5120の少なくとも2以上の領域に少なくとも2以上設けられる。もちろん、共鳴孔5100aは、下部板5120だけではなく、少なくともいずれか1枚の側壁板5130に少なくとも1つ設けられてもよい。ここで、共鳴孔5100aの大きさは、胴体5100の体積、音響の増幅量などによって調節される。例えば、共鳴孔5100aが下部板5120に形成される場合、共鳴孔5100aは、下部板5120の面積の10%〜80%の面積に形成される。ここで、共鳴孔5100aの面積が小さいほど増幅される周波数区間が狭くなり、共鳴孔5100aの面積が大きいほど増幅される周波数区間が広くなる。例えば、第1の面積に共鳴孔5100aが設けられる場合、1kHz〜1.5kHzの周波数を増幅させることができ、第1の面積よりも大きな第2の面積に共鳴孔5100aが設けられる場合、800Hz〜2KHzの周波数を増幅させることができる。加えて、共鳴孔5100aの面積が大きくなるほど音圧の上昇幅は小さい。即ち、共鳴孔5100aが第1の面積よりも大きな第2の面積に設けられる場合、共鳴孔5100aが第1の面積に形成される場合に比べて音圧の上昇幅が相対的に小さい。一方、このような胴体5100は、丈夫であり、且つ、振動伝達特性に優れた物質を用いて製作する。ところが、胴体5100が軽過ぎると、胴体5100の反響量が多過ぎて音響が明瞭ではなく、胴体5100が丈夫過ぎて重ければ不自然な音響が出力される。このため、胴体5100の体積などを考慮して胴体5100の材質を選択すればよく、同じ体積であれば、丈夫で且つ重い物質を用いることが好ましい。このような胴体5100は、例えば、 粗木、集成木、パルプ、紙、中密度繊維板(MDF:Medium Density Fiberboard)、金属、プラスチックなどを用いて製作することができる。
振動伝達部5200は、胴体5100の上部板5110上の所定の領域に設けられる。例えば、振動伝達部5200は、上部板5110の中央領域に設けられて電子機器10に接触される。振動伝達部5200は、胴体5100とは異なる材質で製作され、電子機器10から出力される振動を胴体5100の内部の振動空間に伝達する。もちろん、振動伝達部5200が設けられていなくても、電子機器10の音響、即ち、振動が胴体5100の内部に伝達されるが、振動伝達部5200が設けられることにより、振動の伝達効率が一層高くなる。また、振動伝達部5200が設けられることにより、2次ノイズを低減することができ、電子機器10を固定することができる。このような特性を実現するために、振動伝達部5200は、例えば、高弾性のシリコン、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA:Ethylene−Vinyl Acetate copolymer)などを用いて製作する。このため、電子機器10の密着力を高めて電子機器10の振動を胴体5100に効果的に伝達することができ、滑りを低減して安定的に据え置くことができる。一方、振動伝達部5200は、その表面が胴体5100の上部板5110よりも高く設けられる。即ち、振動伝達部5200が上部板5110の表面の上に設けられて上部板5110から突設される。もちろん、振動伝達部5200は、上部板5110に所定の深さの溝が形成され、溝内に埋設されてもよい。
支持部5300は、下部板5120の所定の領域に設けられるが、例えば、下部板5120の四隅の近くに設けられる。即ち、側壁板5130に接触された領域の内側に支持部5300が設けられる。このように支持部5300が設けられることにより、下部板5120が地面に接触されることが防がれる。即ち、支持部5300によって下部板5120と地面との間に離隔空間が設けられて共鳴孔5100aを介した空気の円滑な流れが可能になり、下部板5120と地面との間に2次共鳴空間が設けられる。このような支持部5300は、ラバー、フォームなどを用いて製作することにより、胴体5100の揺れや滑りを防ぐことができる。
一方、本発明に係る音響増幅箱5000の胴体5100は、少なくとも上部板5110に適切な弾性を有する物質を用いて製作することができる。即ち、上部板5110は、電子機器10と直接接触し、且つ、電子機器10の振動を伝達する振動板として働くため、適切な弾性を有する物質を用いて製作することができる。上部板5110の材質を変化させて高い出力を得るためには高いヤング率が求められるが、平らな周波数特性を得るためには低い弾性率が必要になる。弾性率が高い場合に音圧は上昇するが、特定の周波数の出力が増大されて(強調されて)平らな周波数特性を阻害するため、高い音圧と高い品質の音質を実現するためには、上部板5110の弾性率が振動源、即ち、電子機器10の伝達構造に応じて適正な範囲内にある必要がある。更に、上部板5110の質量は、振動を円滑に伝達できるように軽いことが有利である。しかしながら、上部板5110の質量が小さいほど共振周波数が高くなって音質が低下するため、比弾性率(=弾性率/密度)を調節してスピーカーの効率と共振周波数が最適となる組み合わせの上部板5110を構成しなければならない。そして、音響増幅箱は接触型スピーカーを有する電子機器10と接触して音響を増幅させるため、電子機器10の少なくとも一方の面の方向に所定の面積(割合)以上に上部板5110が露出されなければならない。即ち、上部板5110の大きさは電子機器10のそれよりも大きくなければならない。このような条件を満たすために、少なくとも上部板5110としてはサンドイッチ状の板を用いることができるが、例えば、密度が10.0〜20.0kg/mであり、弾性係数が2500〜3500×10N/mであるポリマー類の素材を用いることができ、空気とのインピーダンス整合特性を向上させるために密度が100〜300kg/mであり、弾性係数が100〜200×10N/ mであるパルプを両面に貼り付けたサンドイッチ状の板を用いることができる。例えば、上部板5110は、ポリスチレンの両面にホワイトスノウを貼り付けた板を用いて製作する。もちろん、上部板5110だけではなく、下部板120及び複数枚の側壁板5130としてもサンドイッチ状の板を用いることができる。
図21は、本発明に係る音響増幅箱を用いた周波数特性Aとダイナミックスピーカーの周波数特性Bとを比較したグラフであり、その結果を下記表1に示す。
Figure 0006085281
上述したように、サンドイッチ状の板を用いて製作した音響増幅箱を用いると、ダイナミックスピーカーよりも共振周波数を低くすることができ、全ての周波数帯域においてダイナミックスピーカーよりも向上した周波数特性を有する。
本発明の技術的思想は前記実施形態に基づいて具体的に記述されたが、前記実施形態はその説明のためのものであり、その制限のためのものではないということに留意すべきである。なお、本発明の技術分野における当業者は、本発明の技術思想の範囲内において本発明が種々に変形されて実施可能であるということが理解できるはずである。
100:圧電素子
400:振動伝達板
200:第1のシート
300:第2のシート

Claims (17)

  1. それぞれ同じ形状を有する圧電素子と第1のシートと第2シートとが積み重ねられた積層体と、
    前記第1のシートの一方の面の上に形成された第1のワイヤレス充電(WPC)アンテナと、
    前記第2のシートの一方の面の上に形成され、前記第1のワイヤレス充電(WPC)アンテナと接続された第2のワイヤレス充電(WPC)アンテナと、
    前記第2のシートの一方の面の上に形成され、前記第2のワイヤレス充電(WPC)アンテナの外側に形成された近距離無線通信(NFC)アンテナと、を備え、
    前記第1のシートは磁性シートであり、前記第2のシートは非磁性シートであることを特徴とする複合素子。
  2. 前記圧電素子と第1のシートと第2シートとが積み重ねられた積層体の少なくとも1つの領域に接触され、前記積層体の一方の面から離隔して設けられた振動伝達体を更に備えることを特徴とする請求項1記載の複合素子。
  3. 前記第2のシートの上に形成され、前記第1及び第2のワイヤレス充電(WPC)アンテナに接続する第1の接続孔と、前記第1のシートの上に形成され、前記第1のワイヤレス充電(WPC)アンテナに接続されて外部に引き出される第1の引出しパターンと、を更に備えることを特徴とする請求項1記載の複合素子。
  4. 前記近距離無線通信(NFC)アンテナは、少なくとも一部分が途切れるように形成され、前記第1のシートの上に形成された少なくとも1つの接続パターンと、前記第2のシートの上に形成された第2の接続孔を介して接続されることを特徴とする請求項1記載の複合素子。
  5. 前記第1のシートの上に形成され、前記近距離無線通信(NFC)アンテナと接続されて外部に引き出される第2の引出しパターンを更に備えることを特徴とする請求項4に記載の複合素子。
  6. 圧電素子と第1のシートと第2シートとが積み重ねられた積層体と、
    前記第1のシートの一方の面の上に形成された第1のワイヤレス充電(WPC)アンテナと、
    前記第2のシートの一方の面の上に形成され、前記第1のワイヤレス充電(WPC)アンテナと接続された第2のワイヤレス充電(WPC)アンテナと、
    前記第2のシートの一方の面の上に形成され、前記第2のワイヤレス充電(WPC)アンテナの外側に形成された近距離無線通信(NFC)アンテナと、
    前記圧電素子の他方の面から離隔して設けられた磁性シートと、
    前記積層体と前記磁性シートの周縁を挟持するフレームと、を備え、
    前記第1及び第2のシートがポリマーで製作されて前記圧電素子の振動板として働くことを特徴とする複合素子。
  7. 前記第2のシートの上に設けられたカバーシートと、前記フレームの少なくとも一方の側の上に設けられたカバーの少なくとも1つを更に備えることを特徴とする請求項記載の複合素子。
  8. 電子機器の背面を覆って着脱可能な背面カバーと別途設けられて前記背面カバーが取り外された後に前記電子機器に着脱可能であり、所定の領域に開口が形成されたボディと、
    前記ボディの前記開口に嵌着された複合素子モジュールと、を備え、
    前記複合素子モジュールは、圧電スピーカーと、ワイヤレス充電(WPC)アンテナと、近距離無線通信(NFC)アンテナとが一体化され、
    前記複合素子モジュールは、
    それぞれ同じ形状を有する圧電素子と第1のシートと第2シートとが積み重ねられた積層体と、
    前記第1のシートの一方の面の上に形成された第1のワイヤレス充電(WPC)アンテナと、
    前記第2のシートの一方の面の上に形成され、前記第1のワイヤレス充電(WPC)アンテナと接続された第2のワイヤレス充電(WPC)アンテナと、
    前記第2のシートの一方の面の上に形成され、前記第2のワイヤレス充電(WPC)アンテナの外側に形成された近距離無線通信(NFC)アンテナと、を備え、
    前記第1のシートは磁性シートであり、前記第2のシートは非磁性シートであることを特徴とする複合素子。
  9. 前記圧電素子と前記第1のシートと前記第2のシートとが積み重ねられた積層体の少なくとも1つの領域に接触され、前記積層体の一方の面から離隔して設けられた振動伝達体を更に備えることを特徴とする請求項8記載の複合素子。
  10. 前記第2のシートの上に形成され、前記第1及び第2のワイヤレス充電(WPC)アンテナを接続する第1の接続孔と、
    前記第1のシートの上に形成され、前記第1のワイヤレス充電(WPC)アンテナと接続されて外部に引き出される第1の引出しパターンと、を更に備えることを特徴とする請求項記載の複合素子。
  11. 前記近距離無線通信(NFC)アンテナが、
    前記第2のワイヤレス充電(WPC)アンテナの外側の前記第2のシートの上に形成され、少なくとも一部分が途切れるように形成された近距離無線通信(NFC)アンテナパターンと、
    前記第1のシートの上に形成された少なくとも1つの接続パターンと、
    前記第2のシートの上に形成され、前記近距離無線通信(NFC)アンテナパターンと前記接続パターンとを接続する少なくとも1つの第2の接続孔と、
    前記第1のシートの上に形成され、前記近距離無線通信(NFC)アンテナパターンと接続されて外部に引き出される第2の引出しパターンと、を備えることを特徴とする請求項記載の複合素子。
  12. 前記圧電素子と前記第1のシートと前記第2のシートとが同時に焼結されることを特徴とする請求項記載の複合素子。
  13. 前記複合素子モジュールが、一方の側が前記圧電素子と接続され、他方の側が外部に露出されて前記電子機器の背面の音声出力端子と接続される第1の接続端子と、一方の側が前記ワイヤレス充電(WPC)アンテナ及び近距離無線通信(NFC)アンテナと接続され、他方の側が外部に露出されて前記電子機器の背面のワイヤレス充電(WPC)端子及び近距離無線通信(NFC)端子と接続される第2の接続端子と、を備えることを特徴とする請求項記載の複合素子。
  14. 前記ボディの一方の側面に設けられて前記電子機器の前面を覆うフリップカバーを更に備えることを特徴とする請求項記載の複合素子。
  15. 背面に複合素子モジュールが組み付けられる電子機器であって、
    前記電子機器の背面を覆って着脱可能な背面カバーと別途設けられて前記背面カバーが取り外された後に前記電子機器に着脱可能であり、所定の領域に開口が形成されたボディと、
    前記ボディの前記開口に嵌着された複合素子モジュールと、
    を備え、
    前記複合素子モジュールが、圧電スピーカーと、ワイヤレス充電(WPC)アンテナと、近距離無線通信(NFC)アンテナとが一体化され、
    前記複合素子モジュールは、
    それぞれ同じ形状を有する圧電素子と第1のシートと第2シートとが積み重ねられた積層体と、
    前記第1のシートの一方の面の上に形成された第1のワイヤレス充電(WPC)アンテナと、
    前記第2のシートの一方の面の上に形成され、前記第1のワイヤレス充電(WPC)アンテナと接続された第2のワイヤレス充電(WPC)アンテナと、
    前記第2のシートの一方の面の上に形成され、前記第2のワイヤレス充電(WPC)アンテナの外側に形成された近距離無線通信(NFC)アンテナと、
    前記積層体の少なくとも1つの領域に接触され、前記積層体の一方の面から離隔して設けられた振動伝達体と、
    を備え、
    前記圧電素子及び前記振動伝達体は圧電スピーカーをなし、
    前記第1のシートは磁性シートであり、前記第2のシートは非磁性シートであることを特徴とする電子機器。
  16. 前記振動伝達体が、周縁部から中心部に進むにつれて前記圧電素子との間隔が増減するように、又は、等間隔を維持するように設けられることを特徴とする請求項15記載の電子機器。
  17. 前記複合素子モジュールは、前記振動伝達体が振動増幅物体に接触されて前記圧電スピーカーから出力される音圧及び出力が増幅されることを特徴とする請求項15記載の電子機器。

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