JP6084443B2 - エンジンの制御装置及び制御方法 - Google Patents

エンジンの制御装置及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、全筒運転及び減筒運転を切り替えるエンジンの制御装置及び制御方法に関する。
燃費向上を目的として、複数の気筒のうち一部の気筒の燃焼を休止させる減筒運転を行うエンジンが既に知られている。減筒運転時における制御方法の一つとして、休止気筒においても他の稼働気筒と同様に、吸気バルブと排気バルブとを開閉する方法がある。このとき、休止気筒において吸気バルブ及び排気バルブが閉じられピストンが上昇する圧縮行程のP−V曲線は、吸気バルブ及び排気バルブが閉じられピストンが下降する膨張行程のP−V曲線と同じ経路をとらない。この場合、互いに異なる経路のP−V曲線で囲まれた領域の面積分が損失分となり、減筒運転時における燃費を低下させる。
減筒運転時のエネルギー損失量を小さくするため、減筒運転時に吸気バルブ及び排気バルブを閉じる方法が既に提案されている。例えば、気筒内のピストンが排気行程の上死点近傍にあるときに、吸気バルブ及び排気バルブが閉じる方法がある(例えば、特許文献1参照)。この方法によれば、ピストンが上死点と下死点との中間に位置するときや、ピストンが下死点近傍に位置するとき等に各バルブを閉じるときに比べ、気筒内に封入される気体量は小さくなる。その結果、休止気筒内の圧力が一気圧以下の状態で、封入された気体の膨張及び圧縮が繰り返される。この方法によれば、ピストンが上死点と下死点との中間に位置するとき等に各バルブを閉じる場合に比べ、圧縮行程において、気筒内に封入された気体の内部エネルギーの増分が小さくなり、当該気体からの放熱による熱損失も小さくなる。
実開平5−42652号公報
しかし、上死点近傍といえる範囲の中でも、吸気バルブ及び排気バルブが閉じるタイミングによって気筒内に封入される気体の質量は変化する。例えば、排気行程においてピストンが上死点に位置し、排気バルブ及び吸気バルブの両方が開いているときには、排気通路に排気が送り出される一方、吸気通路からは新気が吸入されている。このため、当該タイミングで、気筒内の気体の質量が最小となるとは限らない。また、例えばEGR(Exhaust Gas Recirculation)還流量や、過給機による過給圧の変動があれば、気筒内の気体の質量が最小となるピストン位置も変化する。
本発明は、上記実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、減筒運転における燃費を改善するエンジンの制御装置及び制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するエンジンの制御装置は、全筒運転と減筒運転とを切り替えるエンジンの制御装置であって、休止可能な気筒に少なくとも設けられ且つ燃焼室の圧力を検出する筒内圧センサから、排気行程から吸気行程に至る所定の期間における筒内圧を複数回入力し、前記所定の期間内において筒内圧を入力する度に、前記入力した筒内圧と該筒内圧検出したときのクランク角に基づき算出された前記燃焼室の容積とを乗算しこの乗算値が最小となるピストンの位置を、排気行程から吸気行程におけガス量最小位置とし、減筒運転条件が成立した際、1サイクル前に算出された前記ガス量最小位置を取得し、前記ピストンが前記ガス量最小位置に位置したときに吸気バルブ及び排気バルブを閉じるエンジンの制御装置。
上記課題を解決するエンジンの制御方法は、全筒運転と減筒運転とを切り替えるエンジンの制御方法であって、前記エンジンの制御装置が、休止可能な気筒に設けられ且つ燃焼室の圧力を検出する筒内圧センサから、排気行程から吸気行程に至る所定の期間における筒内圧を複数回入力し、前記所定の期間内において筒内圧を入力する度に、前記入力した筒内圧と、該筒内圧を検出したときのクランク角に基づき算出された前記燃焼室の容積とを乗算し、この乗算値が最小となるピストンの位置を、排気行程から吸気行程におけるガス量最小位置とし、減筒運転条件が成立した際、1サイクル前に算出された前記ガス量最小位置を取得し、前記ピストンが前記ガス量最小位置に位置したときに吸気バルブ及び排気バルブを閉じる。
排気行程から吸気行程に移行するガス量減少期間付近では筒内温度はほぼ一定であることが発明者の実験等により判明している。この態様によれば、筒内圧及び燃焼室の容積の乗算値から、ガス量が最小となるピストン位置を推測することができる。そしてピストンがガス量最小位置に位置したとき吸気バルブ及び排気バルブを閉じることで、休止気筒における損失を最小限とし、減筒運転における燃費の改善を図ることができる。
上記エンジンの制御装置について、前記エンジンは、前記吸気バルブ及び前記排気バルブの開閉タイミングを可変とする油圧式の可変動弁機構を備え、前記制御装置は、前記可変動弁機構を流動する作動油の油温及び油圧に応じて、油路を開閉するアクチュエータに対し駆動指令を出力してから前記吸気バルブ及び前記排気バルブを閉弁させるまでの応答遅れ時間を演算し、前記ピストンが前記ガス量最小位置に到達する時点よりも前記応答遅れ時間分早く、前記アクチュエータに駆動指令を出力することが好ましい。
この態様によれば、油温及び油圧に応じて応答遅れ時間を算出するため、応答遅れ時間の精度を向上できる。また、ガス量最小位置よりも応答遅れ時間だけ早いタイミングでアクチュエータに駆動指令を出力するため、吸気バルブ及び排気バルブを、ガス量最小位置で閉じることができる。
上記エンジンの制御装置について、前記ガス量最小位置を、前記吸気行程から前記排気行程に至る1サイクル毎に算出することが好ましい。
この態様によれば、ガス量最小位置は、1サイクル毎に更新されるので、例えばEGR量、過給圧等の要因によって、吸気行程で吸入される気体量が変動しても、その変動をガス量最小位置に反映することができる。
エンジンの一実施形態であって、その要部を示す概略図。 同実施形態のエンジンの要部及び制御装置を示すブロック図。 同実施形態のエンジンの要部及び制御装置を示すブロック図。 同制御装置によるガス量最小位置を算出するためのフローチャート。 各行程における筒内圧及び筒内温度を示すグラフ。 同制御装置による応答遅れを算出するためのフローチャート。 油温と応答遅れ時間の関係を示すグラフ。 油圧と応答遅れ時間の関係を示すグラフ。 同制御装置による減筒運転制御のフローチャート。 同実施形態の全筒運転時のバルブタイミングを示す図。 同実施形態の減筒運転時のバルブタイミングを示す図。 同実施形態及び従来例の減筒運転におけるP−V曲線を示す図。
以下、エンジンの制御装置及び制御方法の一実施形態を説明する。本実施形態では、エンジンを、ディーゼルエンジンに具体化して説明する。
図1に示すように、気筒としてのシリンダ11が形成されたシリンダブロック12には、シリンダヘッド13が搭載されている。シリンダヘッド13には、シリンダ11に連通する一対の吸気ポート18と一対の排気ポート19とが形成されている。シリンダ11内には、ピストン16が図示しないクランクによって往復動可能に収容されている。このピストン16、シリンダヘッド13及びシリンダブロック12によって燃焼室17が区画されている。また、シリンダヘッド13には、燃焼室17内に燃料を噴射するインジェクタ22が設けられている。
各吸気ポート18には、吸気バルブ20がそれぞれ取り付けられている。各排気ポート19には、排気バルブ21がそれぞれ取り付けられている。各吸気バルブ20は、吸気バルブ20の可変動弁機構30に連結されている。また、各排気バルブ21は、排気バルブ21の可変動弁機構31に連結されている。
さらに、シリンダヘッド13には、燃焼室17の圧力を測定する筒内圧センサ50が各シリンダ11に対応させて設けられている。筒内圧センサ50は、例えばダイヤフラム式のセンサであって、ダイヤフラム上に形成された歪みゲージの抵抗変化を電気信号によって検出する。
また、排気ポート19に接続された排気マニホールド15には、該排気マニホールド15と吸気マニホールド14とを接続する図示しないEGR管が接続されている。EGR管には、EGRバルブが設けられ、EGRバルブが開かれることで、排気の一部が吸気に混合される。さらに、排気マニホールド15よりも下流の排気通路には、図示しない過給機のタービンが設けられ、吸気マニホールド14よりも上流の吸気通路のコンプレッサを回転させている。そして当該コンプレッサにより、圧縮された吸気が吸気マニホールド14に送られる。
次に、可変動弁機構30,31及びエンジンの制御装置としてのECU10について説明する。可変動弁機構30,31は同じ機構であるため、排気側の可変動弁機構31について説明する。
図2に示すように、可変動弁機構31は、各シリンダ11の配設方向に沿って延びるカムシャフト32を備えている。排気側のカムシャフト32には、排気用のカム33が軸支され、吸気側のカムシャフト32には、吸気用のカム33が軸支されている。カムシャフト32は図示しないタイミングチェーン等を介して、クランクシャフトに連動して回転する。カム33近傍に設けられたカムポジションセンサ26は、カム33の回転角度を検出し、ECU10に出力する。
また、カムシャフト32よりも排気バルブ21側には、ロッカーシャフト34が設けられている。ロッカーシャフト34は、カムシャフト32と平行に延びている。このロッカーシャフト34には、シリンダ数と同じ個数のロッカーアーム35が揺動可能に軸支されている。
また、ロッカーアーム35の一端には、ローラ36が回転可能に軸支されている。ローラ36は、ロッカーアーム35に対して、カム33の外周面に摺接可能に設けられている。また、ロッカーアーム35の他端には、リフター37の駆動軸37Aが固定されている。
リフター37は、駆動軸37Aと、駆動軸37Aに連結された円柱状のピストン37Pとを備えている。ピストン37Pは、プッシュピン38に設けられた摺動孔39に収容され、プッシュピン38の内側面を摺動可能に設けられている。
プッシュピン38は、シリンダヘッド13の上方に設けられた油路形成部材40に、上下動可能に収容されている。プッシュピン38は、底部を備えた筒状に形成され、その内側にピストン37Pを収容する摺動孔39を有している。また、プッシュピン38は、径方向に貫通する複数の連通孔41を備えている。各連通孔41は、プッシュピン38の外周面からプッシュピン38の径方向中心に向かって延び、外周面と摺動孔39とを連通している。
また、プッシュピン38は、油路形成部材40に対し、連通孔41と油路形成部材40に形成された油路42とを連通させた角度で配設されている。油路42の途中には電磁弁43が設けられている。電磁弁43は、ECU10の制御により油路42を開閉可能である。また、油路42の途中には図示しないポンプが設けられている。即ち、油路42内を流動する作動油は、上記ポンプ、プッシュピン38、電磁弁43の間を循環する。
ECU10から電磁弁43に対してオン信号が出力されると、電磁弁43が閉弁する。電磁弁43が閉弁すると、電磁弁43よりも上流側で作動油の流れが遮断される。すると、上記ポンプの駆動による圧力により、プッシュピン38の摺動孔39の底面とピストン37Pの底面との間に作動油が導入され、プッシュピン38よりも下流の油路42に対して作動油が流れない状態になる。このように電磁弁43を閉じた状態で、リフター37がロッカーアーム35の揺動に従って下降すると、プッシュピン38とピストン37Pとの間の作動油を介して、プッシュピン38が下方へ押圧される。
一方、ECU10から電磁弁43に対してオフ信号が出力されると、電磁弁43が開弁する。電磁弁43が開弁すると、油路42が開放され、プッシュピン38とピストン37Pとの間の作動油は、ピストン37Pの下降に伴い電磁弁43側の油路42へ流れることが可能となる。図3に示すように、油路42が開放された状態で、ピストン37Pが移動範囲のうち最も下方の位置に下降しても、ピストン37Pがプッシュピン38を下方へ押圧することはない。従って、ロッカーアーム35の揺動は、プッシュピン38に伝達されない。
プッシュピン38の下側には、ブリッジ45が設けられている。ブリッジ45は、油路形成部材40に支持され、その上面はプッシュピン38の底面に当接している。ブリッジ45の下側には、1対の排気バルブ21が固定されている。図3に示すように、このブリッジ45は、バネ等の図示しない付勢手段により、油路形成部材40に最も近くなる初期位置に付勢されている。プッシュピン38にロッカーアーム35の揺動が伝達されていないとき、ブリッジ45は初期位置に付勢されて上昇する。また、プッシュピン38にロッカーアーム35の揺動が伝達されているときであってリフター37の駆動軸37Aが上昇したときには、プッシュピン38もブリッジ45に従動して上昇する。
ブリッジ45が初期位置に配置されているとき、排気バルブ21は閉弁位置に配置される。図2に示すように、電磁弁43によって油路42が閉じられ、ブリッジ45がプッシュピン38によって下方に押圧されると排気バルブ21は開き始める。そして、ピストン37Pが最も下方に位置するとき、排気バルブ21のリフト量は最大となる。さらに、油路42が閉じられている状態で、プッシュピン38が上昇すると、排気バルブ21は閉じ始め、プッシュピン38が最も上方に位置するとき、排気バルブ21は閉弁する。
ECU10は、クランク角センサ25及びカムポジションセンサ26から回転角度信号をそれぞれ入力する。また、ECU10は、各回転角度に基づき、インジェクタ22、各可変動弁機構30,31に対し、各種信号を出力する。さらに、油路42の途中には、オイルの温度及び圧力をそれぞれ検出する油温センサ46及び油圧センサ47が設けられている。ECU10は、油温センサ46及び油圧センサ47は、油温及び油圧を示す検出信号を入力する。
全筒運転の際には、ECU10は、吸気側及び排気側の電磁弁43を閉弁して、カム33の回転がロッカーアーム35を介して排気バルブ21に伝達されるように駆動する。減筒運転の際には、ECU10は、燃焼を停止させる気筒の数及び位置を選択するとともに、休止気筒に対してインジェクタ22からの燃料噴射を停止する。また、ECU10は、休止気筒の吸気側及び排気側の電磁弁43を開弁する。その結果、カム33の回転は、吸気バルブ20及び排気バルブ21に伝達されず、吸気バルブ20及び排気バルブ21は閉弁位置に維持される。
次に、本実施形態のECU10による減筒運転を行うための動作について、各処理におけるフローチャートを用いて説明する。
本実施形態では、燃焼室17内の気体の質量が最小となった位置を、筒内圧及び燃焼室17の容積から逐次算出する。そのガス量最小位置θminの算出方法について説明する。このガス量最小位置の算出処理は、クランク角が0°〜720°の1サイクル毎に行われる。
ECU10は、筒内圧センサ50から燃焼室17の圧力を検出した筒内圧Pを逐次入力している。図4に示すように、ガス量最小位置θminの算出処理では、ECU10は、例えばクランク角が300°〜400°等、排気行程から吸気行程に至るガス量減少期間における筒内圧Pを入力する(ステップS1)。ガス量減少期間は、ピストン16が上死点である360°を基準とした所定の期間である。
また、ECU10は、その筒内圧Pが検出されたときのクランク角センサ25及びカムポジションセンサ26からの検出信号に基づき、その筒内圧Pが検出されたときの燃焼室17の容積Vを算出する(ステップS2)。容積Vは、クランク角に応じたピストン16の位置とシリンダ11の全容積とから演算することができる。
ECU10は、上記ガス量減少期間内に得られた筒内圧Pと容積Vとに基づき、燃焼室17内の気体の質量が最小となるガス量最小位置θminを算出する(ステップS3)。このとき、ECU10は、1サイクル内で得られた各筒内圧Pと、その筒内圧Pが検出された時点の燃焼室17の容積Vとを乗算し、その乗算値が最も小さくなるクランク角を、燃焼室17内の気体の質量が最小となる位置であると推定する。
即ち、燃焼室17内に封入される気体の質量は、筒内圧をP、燃焼室17の容積をV、気体定数をR、筒内温度をTとすると下式で表される。
n=PV/RT
一方、図5中鎖線で示すように、排気行程から吸行程に移行するガス量減少期間(300°〜400°)付近では筒内温度はほぼ一定であることが発明者の実験等により判明している。このガス量減少期間では、吸気バルブ20が開き始めるため、温度の低い新気等が吸入されるためである。従って、気体の質量が最小となる位置は、筒内圧Pと容積Vとの乗算値が最小となる位置と同じである。また、筒内圧センサ50は、温度センサに比べ応答性が高いため、ガス量最小位置θminを的確に算出することができる。
一方、図5中実線で示すように、筒内圧Pは、排気行程(略180°〜360°)及び吸気行程(略360°〜540°)の間は低いが、ピストン16が上死点近傍にあるときであっても、図5中右下に示すように、エンジンの運転条件によって筒内圧Pの変動がある。吸気バルブ20及び排気バルブ21のオーバーラップが設けられているとき、ガス量最小位置θminは、360°よりも大きい傾向にある。
そして、このガス量最小位置θminの算出を、1サイクル毎に繰り返す。このため、ガス量最小位置θminは常に更新され続け、そのときのバルブタイミングや、EGR量、過給圧等が反映されたガス量最小位置θminとすることができる。
減筒運転の条件が成立したとき、排気バルブ21及び吸気バルブ20を閉弁するタイミングは、燃焼室17内に封入される気体(以下、封入気体という)の質量を最小とすることにより、休止気筒におけるエネルギー損失量を最小限とすることができる。即ち、休止気筒では、圧縮行程において、封入気体の質量が大きいほど、封入気体に対してなされる仕事が大きくなり、封入気体全体の内部エネルギー変化が大きくなる。一方、シリンダ11の内側面の面積は変わらないため、シリンダ11に接触する封入気体の内部エネルギー変化が大きいほど、封入気体の放熱による熱損失が大きくなる。この熱損失は、燃焼室17の壁部を介して、シリンダブロック12の壁部を通過する冷却水へ吸熱される冷却損失、ふく射熱として周囲に拡散されるふく射損失等がある。このため、休止気筒の封入気体の質量を小さくすることによって、休止気筒における熱損失を最小限にすることができる。
また、ECU10は、可変動弁機構31の応答遅れθdyを油圧及び油温から逐次算出している。応答遅れθdyは、ECU10が、電磁弁43へオン信号を出力してから排気バルブ21及び吸気バルブ20が開くまでにかかる時間であり、電磁弁43に対しオフ信号を出力してから電磁弁43が開弁するまでの応答遅れ、電磁弁43が開弁してからプッシュピン38の作動油が抜けるまでに掛かる時間等といった油の特性による応答遅れ、ブリッジ45が初期位置に戻るまでに掛かる時間等といった可変動弁機構31の機械的な応答遅れ等がある。
まず、ECU10は油の特性による応答遅れを演算する。図6に示すように、ECU10は、油温センサ46から油温検出信号を入力し、油温に応じた応答遅れ時間を算出する(ステップS11)。このときECU10は、予め格納された油温用のマップを読み出し、油温と該マップに基づき、応答遅れ時間を算出する。図7に示すように、油温用のマップでは、油温が低くなるにつれて、応答遅れ時間は大きくなる。またマップは、一定のエンジン回転数NEを基準としているため、そのときのエンジン回転数NEが基準から乖離する場合には、取得した応答遅れ時間を補正する。
図6に示すように、ECU10は、油圧センサ47から油圧検出信号を入力し、油圧に応じた応答遅れ時間を算出する(ステップS12)。このときECU10は、予め格納された油圧用のマップを読み出し、油圧と該マップに基づき、応答遅れ時間を算出する。図8に示すように、油圧用のマップでは、油圧が低くなるにつれて、応答遅れ時間は大きくなる。このマップもまた、一定のエンジン回転数NEを基準としているため、そのときのエンジン回転数NEが基準から乖離する場合には、取得した応答遅れ時間を補正する。
次に、図6に示すように、ECU10は応答遅れθdyを算出する(ステップS13)。このとき、ECU10は、油温に応じた応答遅れと、油圧に応じた応答遅れと、それ以外の一定の値をとる応答遅れを加算して、応答遅れθdyとする。そして、上述したステップS11〜ステップS13を、クランク角0°〜720°の1サイクル毎、又は数サイクル毎に繰り返す。このため、応答遅れθdyは常に更新され続け、各時点の油温と油圧とが反映された応答遅れθdyとすることができる。
次に、実際に減筒運転を開始するときの処理について説明する。この処理は、エンジン始動時から停止時まで繰り返し行われる。図9に示すように、ECU10は、減筒運転条件が成立したか否かを判断する(ステップS21)。このときECU10は、減筒運転が行われる運転領域及び全筒運転が行われる運転領域とを区画したマップを読み出す。該マップは、エンジン回転数NEと指示噴射量Qfinとによって全筒運転領域及び減筒運転領域を区画している。ECU10は、そのときのエンジン回転数NEと指示噴射量Qfinとが、減筒運転領域に含まれるか否かを判断し、減筒運転に含まれた場合に減筒運転条件が成立したと判断する。
ECU10は、減筒運転条件が成立しないと判断すると(ステップS21においてNO)、全筒運転を行う(ステップS27)。図10に示すように、全筒運転時には、例えば排気バルブ21を、ピストン16が上死点(クランク角度360°)を過ぎた位置で閉弁し、吸気バルブ20を、ピストン16が上死点に到達する前の位置で開弁する。このときECU10は、電磁弁43に対し、吸気バルブ20の開弁タイミング及び排気バルブ21の閉弁タイミングより予め算出した応答遅れθdy分だけ早く駆動信号を出力する。
一方、ステップS21において減筒運転条件が成立したと判断すると(ステップS21においてYES)、ECU10は、ステップS2で算出した最新のガス量最小位置θminを入力する(ステップS22)。このとき入力されるガス量最小位置θminは、1サイクル前に算出された値であるため、そのときのEGR量や過給圧等が反映されている。
さらに、ECU10は、ステップS13で算出した最新の応答遅れθdyを入力する(ステップS23)。そして、吸気側及び排気側の電磁弁43にオン信号を出力する開弁制御位置θcを算出する(ステップS24)。このとき、ECU10は、ガス量最小位置θminから応答遅れθdyを減算して開弁制御位置θcとする。
ECU10は、クランク角センサ25及びカムポジションセンサ26から入力した回転角度に基づき、クランク角θが、開弁制御位置θcに到達するタイミングを待機する(ステップS25)。図11に示すようにクランク角θが、開弁制御位置θcに到達すると(ステップS25においてYES)、ECU10は、電磁弁43開弁制御する(ステップS26)。
電磁弁43開弁することにより油路42を開放する。図3に示すように、排気側の油路42が開かれると、上述したようにピストン37Pが上下動しても、プッシュピン38には押圧力は伝達されず、排気バルブ21は閉弁位置に維持される。吸気バルブ20も、吸気側の油路42が電磁弁43によって開かれることによって閉弁位置に保持される。
図11に示すように、ECU10が開弁制御位置θcで休止気筒の電磁弁43にオフ信号を出力すると、吸気バルブ20及び排気バルブ21は、ガス量最小位置θminでそれぞれ閉じる。その結果、他のタイミングで吸気バルブ20及び排気バルブ21を閉弁する場合に比べ、休止気筒には、小さい質量の気体が封入されることになる。
図1に示すように、ガス量最小位置θminが上死点でないとき、ピストン16が上死点に位置するタイミングで吸気バルブ20及び排気バルブ21が閉弁すると、休止気筒におけるエネルギー損失量は図中上側に示すP−V曲線で囲まれる領域となる。吸気バルブ20及び排気バルブ21が、ガス量最小位置θminで閉弁すると、休止気筒におけるエネルギー損失量は図中下側に示すP−V曲線で囲まれる領域となる。吸気バルブ
20及び排気バルブ21がガス量最小位置θminで閉じる場合のP−V曲線は、上死点で閉弁した場合よりも筒内圧が低く、エネルギー損失量も小さい。このため、減筒運転時における燃費をさらに向上することができる。
以上説明したように、エンジンの制御装置の一実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られるようになる。
(1)上記実施形態によれば、全筒運転と減筒運転とを切り替えるECU10は、休止可能な気筒に設けられ且つ燃焼室17の圧力を検出する筒内圧センサ50から筒内圧を入力する。また、ECU10は、筒内圧と燃焼室17の容積とから排気行程から吸気行程にかけて燃焼室17内の気体の質量が最小となるピストン位置を演算してガス量最小位置θminとする。さらに、ECU10は、減筒運転条件が成立したとき、ピストン16がガス量最小位置θminに位置したタイミングで吸気バルブ20及び排気バルブ21を閉弁する。即ち、排気行程から吸気行程にかけてのガス減少期間は気筒内の温度変動が小さいため、筒内圧及び燃焼室17の容積から、ガス量が最小となるピストン位置を算出することができる。そしてガス量最小位置θminに基づき、吸気バルブ20及び排気バルブ21を閉弁することで、休止気筒におけるエネルギー損失を最小限とし、減筒運転における燃費の改善を図ることができる。
(2)上記実施形態によれば、エンジンは、吸気バルブ20及び排気バルブ21の開閉タイミングを可変とする油圧式の可変動弁機構31を備える。また、ECU10は、可変動弁機構31を流動する作動油の油温及び油圧に基づき、油路42を開閉する電磁弁43に対しオン信号を出力してから吸気バルブ20及び排気バルブ21を閉弁させるまでの応答遅れ時間θdyを演算し、ピストン16がガス量最小位置θminに到達する時点よりも応答遅れ時間θdy以前に、電磁弁43にオン信号を出力する。さらに、油温及び油圧に応じた応答遅れθdyに、可変動弁機構31の機械的遅れ時間等の一定の応答遅れ時間を加算した。このため、応答遅れ時間の精度を向上できる。また、ガス量最小位置θminよりも応答遅れθdy以前に電磁弁43にオン信号を出力するため、吸気バルブ20及び排気バルブ21を、ガス量最小位置θminで閉じることができる。
(3)上記実施形態では、ECU10は、ガス量最小位置θminを、吸気行程から排気行程に至る期間毎に算出する。従って、ガス量最小位置θminは、1サイクル毎に更新されるので、例えばEGR量、過給圧等の要因によって、吸気行程で吸入される気体量が変動しても、その変動をガス量最小位置θminに反映することができる。
尚、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、電磁弁43がオン信号を入力したとき閉弁し、オフ信号を入力したとき開弁する態様にしたが、電磁弁43はオフ信号を入力したとき開弁し、オン信号を入力したとき閉弁してもよい。
・上記実施形態では、上記ガス量減少期間において筒内温度がほぼ一定であるとみなし、ガス質量を、筒内圧Pと容積Vとの乗算値に近似した。しかし、筒内温度は僅かながら変化するため、より精密にガス質量を算出する必要がある場合には、筒内温度を用い、上記式(n=PV/RT)に基づいてガス質量を算出するようにしてもよい。
・筒内圧センサ50は、各シリンダ11に対応させて設けられている態様としたが、減筒運転時に休止可能なシリンダ11のみに対応させて設けられていてもよい。また、ダイヤフラム式以外のセンサでもよく、ブルドン管型、ベロー型の圧力センサであってもよい。
・可変動弁機構30,31は、油圧で動作する可変動弁機構であって、上述した構成以外の機構でもよい。また、油圧作動式以外の可変動弁機構であっても構わない。この場合には、応答遅れは、作動油の特性による応答遅れを除く、機械的応答遅れ等を用いて算出する。
・上記実施形態では、ガス量最小位置θminを、エンジンの1サイクル毎に更新するようにした。このガス量最小位置θminの算出周期は、ガス量最小位置θminの変化が少ない期間であれば、例えば2サイクル毎等に変更してもよい。
・上記実施形態では、エンジンの制御装置を、ディーゼルエンジンに対する制御装置に具体化したが、ガソリンエンジンに対する制御装置に具体化してもよい。
10…制御装置としてのECU、11…気筒としてのシリンダ、16…ピストン、17…燃焼室、20…吸気バルブ、21…排気バルブ、30,31…可変動弁機構、43…アクチュエータとしての電磁弁、50…筒内圧センサ。

Claims (4)

  1. 全筒運転と減筒運転とを切り替えるエンジンの制御装置であって、
    休止可能な気筒に少なくとも設けられ且つ燃焼室の圧力を検出する筒内圧センサから、排気行程から吸気行程に至る所定の期間における筒内圧を複数回入力し、
    前記所定の期間内において筒内圧を入力する度に、前記入力した筒内圧と該筒内圧検出したときのクランク角に基づき算出された前記燃焼室の容積とを乗算しこの乗算値が最小となるピストンの位置を、排気行程から吸気行程におけガス量最小位置とし、
    減筒運転条件が成立した際、1サイクル前に算出された前記ガス量最小位置を取得し、前記ピストンが前記ガス量最小位置に位置したときに吸気バルブ及び排気バルブを閉じるエンジンの制御装置。
  2. 前記エンジンは、前記吸気バルブ及び前記排気バルブの開閉タイミングを可変とする油圧式の可変動弁機構を備え、
    前記制御装置は、
    前記可変動弁機構を流動する作動油の油温及び油圧に応じて、油路を開閉するアクチュエータに対し駆動指令を出力してから前記吸気バルブ及び前記排気バルブを閉弁させるまでの応答遅れ時間を演算し、
    前記ピストンが前記ガス量最小位置に到達する時点よりも前記応答遅れ時間分早く前記アクチュエータに駆動指令を出力する請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 前記ガス量最小位置を、前記吸気行程から前記排気行程に至る期間毎に算出する請求項1又は2に記載のエンジンの制御装置。
  4. 全筒運転と減筒運転とを切り替えるエンジンの制御方法であって、
    前記エンジンの制御装置が、
    休止可能な気筒に設けられ且つ燃焼室の圧力を検出する筒内圧センサから、排気行程から吸気行程に至る所定の期間における筒内圧を複数回入力し、
    前記所定の期間内において筒内圧を入力する度に、前記入力した筒内圧と該筒内圧検出したときのクランク角に基づき算出された前記燃焼室の容積とを乗算しこの乗算値が最小となるピストンの位置を、排気行程から吸気行程におけガス量最小位置とし、
    減筒運転条件が成立した際、1サイクル前に算出された前記ガス量最小位置を取得し、前記ピストンが前記ガス量最小位置に位置したときに吸気バルブ及び排気バルブを閉じるエンジンの制御方法。
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