JP6083090B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、走行車両に装着して進行しながら圃場に所定の作業を施す作業装置と、作業機を所定高さに支持する左右の支持輪とを備え、前記作業装置は、基本作業を行う基本作業装置と、該基本作業に並行して追加作業を行う追加作業装置とから構成した作業機に関し、特に、複数作業を並行して行う場合の動力伝達構成と作業装置における貯溜ケースの配置構成とに関する。
従来より、トラクタに連結したロータリー耕耘機の後方に配置し、耕起直後の圃場に播種・施肥等の作業を連続して行う播種機・施肥機等の作業機に関する技術(例えば、特許文献1参照)や、麦の刈り後等で不耕起状態にある圃場に大豆やトウモロコシ等をそのまま播種する不耕起作業機に関する技術(例えば、特許文献2参照)が、公知となっている。
いずれの作業機においても、播種装置・施肥装置等(以下、「作業装置」とする)やディスク状の作溝具が設けられており、トラクタに牽引されながら前記作溝具によって溝が形成された後、該溝内に、土壌面を転動する単一の接地輪により駆動される作業装置から、種子・肥料等を繰り出して落入させると共に、該溝の深さを、ゲージ輪等の支持輪によって適正に調整するようにして、播種・施肥等の作業を行っている。
これについて、常時行う作業(以下、「基本作業」とする)を行う基本作業装置を有する作業機に、必要に応じて新たな作業(以下、「追加作業」とする)を行う追加作業装置を追加することにより、これまで基本作業後に別途に行っていた追加作業を並行して行えるようにして、作業機の汎用性を高めると共に作業効率の向上を図りたい、との要望が強い。例えば、普段は播種作業装置で播種作業を行い、必要に応じて施肥作業装置を追加して施肥播種同時作業を行ったり、別種の種子をホッパに入れた播種作業装置を追加して同じ溝内に複数の種子を蒔く同時混播作業を行ったりするのである。
しかし、前記技術のような単一の接地輪では回転動力が不足し、作業装置の全てを正常に駆動するのが困難である。特に、複数の作業装置の駆動軸から受ける抵抗によって接地輪が少しでも回転しにくくなると、耕耘による土壌の均質化が行われていない不耕起状態の圃場や、もともと起伏の激しい圃場では、硬度が不均一で傾斜の大きい土壌面によって、該接地輪が非常にスリップしやすくなる。
そこで、これに対し、作業装置毎に接地輪を設けて十分な回転動力を確保したり、作業機全体の重量が接地部分に作用するため、摩擦抵抗が接地輪よりも大きい支持輪を利用して回転動力を取り出すことにより、スリップの発生を抑制する、という対応が考えられる。
実開平5−4808号公報 実公平6−13616号公報
しかしながら、作業装置毎に接地輪を設けると、部品点数が増加して部品コストが高くなると共にメンテナンス性が悪化する、という問題があった。
更に、単純に接地輪駆動を支持輪駆動に変更するだけでは、作業装置が少なくて作業機全体の重量が軽い場合には、十分な摩擦抵抗が得られず、耕耘による土壌の均質化が行われていない不耕起状態の圃場や、もともと起伏の激しい圃場では、硬度が不均一で傾斜の大きい土壌面によってスリップが発生し、支持輪から作業装置の駆動部に伝達される駆動力のばらつきが大きくなり、播種・施肥等の作業精度が悪化する、という問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1において、走行車両に装着して進行しながら圃場に所定の作業を施す作業装置と、作業機を所定高さに支持する左右の支持輪とを備え、前記作業装置は、基本作業を行う基本作業装置と、該基本作業に並行して追加作業を行う追加作業装置とから構成した作業機において、前記支持輪に重量を付加する重りを設けると共に、前記基本作業装置の第1駆動軸は、該基本作業装置に並設する接地輪から回転動力を取り出して伝達する第1動力取り出し装置によって駆動する一方、前記追加作業装置の第2駆動軸は、前記支持輪から回転動力を取り出して伝達する第2動力取り出し装置によって駆動し、該第2動力取り出し装置には、前記支持輪の車軸を軸支する車輪側支軸部と、前記第2駆動軸を軸支する作業側支軸部間を任意方向に伸縮可能に連結する伸縮リンク機構を備え、該伸縮リンク機構により、前記第2駆動軸に設けた貯溜ケースを、前記基本作業装置よりも高位置で、側面視において前記左右の支持輪と重りを載せた重り台のうちの少なくともいずれか一つの上方に、配設可能としたものである。
請求項2において、前記伸縮リンク機構は、複数のリンクアームを連設して構成し、該リンクアームに沿って、前記車軸から第2駆動軸までの動力伝達経路を設けるものである。
請求項3において、前記動力伝達経路は、前記車軸、第2駆動軸、該車軸・第2駆動軸間の中間軸にそれぞれ固設される複数のスプロケット、及び該スプロケット間に巻回される複数のチェーンを備えるものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1により、既に備えてある支持輪を利用して追加作業装置を駆動し、接地輪を新たに設ける必要がなくなり、部品点数減少による部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。更に、伸縮リンク機構により、追加作業装置の貯溜ケースを基本作業装置のない上方空間に配設することができ、追加可能な作業装置の選択肢が増え、作業機の汎用性・作業効率の向上を図ることができる。加えて、重りの重量を支持輪に作用させると同時に、種子や肥料を入れて重量体となった貯溜ケースを、伸縮リンク機構により、側面視において支持輪と重り台の少なくともいずれか一つの上方に配置し、貯溜ケースの重量を、直接的または重り台を介して間接的に、支持輪に対し安定して作用させることができ、追加作業装置が少なくて作業機全体の重量が軽い場合であっても、支持輪には十分な大きさの摩擦抵抗が生じる。これにより、耕耘による土壌の均質化が行われていない不耕起状態の圃場や、もともと起伏の激しい圃場であっても、硬度が不均一で傾斜の大きい土壌面によってスリップすることがなく、支持輪から追加作業装置に伝達される駆動力のばらつきが小さくなり、播種・施肥等の作業精度が向上する。
請求項2により、前記伸縮リンク機構を単純なリンクアームの連設によって構成することができ、更なる部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
請求項3により、前記動力伝達経路にチェーン伝動機構を設けることができ、ギア伝動機構のみに比べて動力伝達経路長の変更が容易となり、しかもベルト伝動機構に比べて伝達効率が良好なために、車軸の回転動力が第2駆動軸に確実に伝達され、播種・施肥等の作業精度が一層向上する。
本発明に係わる不耕起作業機をトラクタの後部に装着した状態の背面図である。 第1動力取り出し装置周辺部の側面図である。 播種装置の側面図である。 第2動力取り出し装置周辺部の側面図である。 図4のA−A矢視断面図である。 混播用播種装置を追加した別形態の第2動力取り出し装置周辺部の側面図である。 施肥装置を省いて混播用播種装置を追加した別形態の第2動力取り出し装置周辺部の側面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
なお、図2以降の矢印Fで示す方向を、走行車両であるトラクタ1と不耕起作業機2の前進方向とし、以下で述べる各部材の位置や方向等は、この前進方向を基準とするものである。
まず、該不耕起作業機2の全体構成について、図1乃至図4により説明する。
該不耕起作業機2は、走行車両であるトラクタ1の後部に、左右一対のロワリンク3・3とトップリンク4等を有する昇降機構5を介して昇降可能に装着される装着装置6、前記トラクタ1のタイヤ66の後方にて装着装置6に横設される角パイプ状のデプスフレーム17を左右両側端で支持する機体支持装置10L・10R、接地輪11の転動により駆動力を取り出して第1駆動軸34に伝達する第1動力取り出し装置7、該第1駆動軸34からの駆動力により繰出部12を駆動させて種子を繰り出し土壌内に播種する左右の播種装置8L・8R、前記左の機体支持装置10Lの支持輪28Lの転動により駆動力を取り出して第2駆動軸129に伝達する第2動力取り出し装置140、及び該第2駆動軸129からの駆動力により種子の近傍に肥料を送り出して施肥する施肥装置9から構成される。
なお、このような不耕起作業機2が装着されるのは、本実施例に示すトラクタ1に限るものではなく、不耕起作業機2を進行させながら圃場で施肥作業や播種作業を行えるものであればよい。
このうちの装着装置6においては、左右一対の側板13L・13Rが対向配置され、該側板13L・13Rは、互いに平行な下立板部13La・13Raと、内側斜め上方に傾斜した傾斜板部13Lb・13Rbと、上方に延出した上立板部13Lc・13Rcとから構成される。そして、該左右の上立板部13Lc・13Rcの上端部間に連結ピン16が横架されて、トップリンクマスト14が形成される。
更に、前記下立板部13La・13Raの下部には、連結ピン15・15が左右外方に向かって貫通され、該連結ピン15・15の先部に、それぞれ、前記ロワリンク3・3の後端部が嵌設されると共に、前記トップリンクマスト14の連結ピン16には、伸縮可能な前記トップリンク4の後端が連結されている。
なお、このうちの連結ピン15・15は、下立板部13La・13Raの下部で下方に開口した係止凹部13Le・13Re内に、下方から挿入され、該係止凹部13Le・13Reの前後の下縁部間には、閉塞板150が、前後の固定ピン151・151によって着脱可能に橋設されている。これにより、ロワリンク3・3の後端部は、連結ピン15・15を取り付けたままで、下立板部13La・13Raの下部に下方から容易に着脱することができる。
一方、前記下立板部13La・13R1aの後部には、矩形状の凹部13Ld・13Rdが後方に開口し、該左右の凹部13Ld・13Rdに、前記デプスフレーム17の前部が嵌入するようにして横設されており、該デプスフレーム17や前記側板13L・13Rから、前記装着装置6が構成される。
これにより、前記トラクタ1の昇降機構5に設けた3本のリンク3・3・4を介して、前記不耕起作業機2をトラクタ1の後部に昇降可能に確実に装着することができる。
また、前記デプスフレーム17の左右端に、前記機体支持装置10L・10Rが配置され、該両機体支持装置10L・10Rよりも内側のデプスフレーム17に、前記播種装置8L・8Rが列設されると共に、前記右の機体支持装置10Rの近傍に、前記第1動力取り出し装置7が共通の取付部材20を介して配設されている。
更に、前記左の傾斜板部13Lb下部の外側面からは、背面視台形状で前後2枚の連結ステー18L・18Lが外方に突設され、該連結ステー18L・18Lの外端に取付板19Lが立設固定される。同様に、右の傾斜板部13Rb下部の外側面からも、台形状で前後2枚の連結ステー18R・18Rが外方に突設され、その外端に取付板19Rが立設固設されており、これら左右の取付板19L・19R上に、前記施肥装置9が搭載されている。そして、該施肥装置9を駆動する前記第2駆動軸129の左端と、前記左の機体支持装置10Lの支持輪28Lとの間に、本発明に係わる伸縮リンク機構152を備えた前記第2動力取り出し装置140が介設されている。
これにより、左右の機体支持装置10L・10Rによって所定高さに支持されるデプスフレーム17と、該デプスフレーム17が横設される側板13L・13Rとを介して、前記播種装置8L・8R、その第1動力取り出し装置7、施肥装置9、及びその動力取り出し装置140を、前記装着装置6に取り付けることができ、これらの装置7・8L・8R・9・10L・10R・140を前記トラクタ1によって牽引し、進行しながらの播種・施肥の同時作業が行えるようにしている。
次に、前記機体支持装置10L・10Rについて、図1、図2、図4により説明する。
図1、図2に示すように、このうちの右の機体支持装置10Rでは、前記デプスフレーム17の右端部に前記取付部材20が締結固定され、該取付部材20の前後部に、ウェイト台70Rと、軸心を上下方向に有する支持パイプ71とが固設されている。
このうちのウェイト台70R上には、ウェイト22が上下方向に複数段、本実施例では3段積載されている。そして、該ウェイト22の平面視略中央を貫通するようにして、固定バー23が上から挿嵌され、その下端が前記ウェイト台70Rに係止されることにより、ウェイト22を取付部材20上に載置固定できるようにしている。
前記支持パイプ71内には、支持バー26が上下方向に挿通されており、前記支持パイプ71の側面から複数のボルト29を螺挿して支持バー26を押止することにより、該支持バー26が支持パイプ71内に上下摺動可能に締結固定される。
該支持バー26の下端には、背面視門型の支持アーム27の左右略中央部が固設され、該支持アーム27を構成する左右の支持板部27a・27b間には、右の支持輪28Rが前後方向回動可能に軸支されている。
これにより、ボルト29を一旦緩めてから、前記支持バー26を支持パイプ71に沿って上下摺動させた後、ボルト29を締め直すことにより、前記取付部材20から下方への支持輪28Rの突出長さを調節することができ、デプスフレーム17の右端部の土壌面からの高さを自在に変更できるようにしている。
また、図1、図4に示すように、左の機体支持装置10Lでは、前記デプスフレーム17の左端部に取付部材21が締結固定され、該取付部材20においても、その前後部に、ウェイト台70Lと、軸心を上下方向に有する支持パイプ71とが固設されている。
このうちのウェイト台70L上にも、ウェイト22が上下方向に3段積載され、該ウェイト22の平面視略中央を貫通するようにして、前記固定バー23が上から挿嵌されてウェイト台70Lに係止され、複数のウェイト22が取付部材21上に載置固定されている。
前記支持パイプ71内にも、支持バー26が上下方向に挿通されており、側面から複数のボルト29を螺挿して支持バー26を押止することで、前記支持バー26が支持パイプ71内に上下摺動可能に締結固定される。
該支持バー26の下端には、平面視略門型の支持アーム154の左右略中央部が固設され、該支持アーム154を構成し後斜め後方に延出する左右の支持板部154a・154bにおいて、その後端部間には、左の支持輪28Lが前後方向回動可能に軸支されており、前記機体支持装置10Rと同様にして、デプスフレーム17の左端部の土壌面からの高さを自在に変更できるようにしている。
以上のような左右の機体支持装置10L・10Rにより、デプスフレーム17の左右の端部と左右の支持輪28L・28Rを複数のウェイト22の重量によって上から押圧して、作溝時に土壌面から受ける反力によって機体が浮き上がるのを防止すると共に、支持パイプ71と支持バー26との相対位置をボルト29の締結位置によって調整して、デプスフレーム17の土壌面からの高さを変更し、該デプスフレーム17に取り付ける前記播種装置8L・8Rの高さを変えて溝深さ等を調整できるようにしている。
次に、前記播種装置8L・8Rとその動力伝達構成について、図1乃至図3により説明する。なお、2個の播種装置8L・8Rは互いに略同一構造であるため、以下の説明では、右の播種装置8Rについてのみ説明し、左の播種装置8Lについての説明は省略する。
図1、図3に示すように、該播種装置8Rでは、右の機体支持装置10Rよりも内側のデプスフレーム17に、左右2枚の側板74a・74bを上下の連結ボス部74c・74dで連結して成る取付部材74が、取付具153によって着脱可能に取り付けられ、該取付部材74の後方には、左右の側板76a・76bを上下の連結ボス部76c・76dで連結して成る揺動フレーム76が配置されている。
そして、該上下の連結ボス部76c・76dに軸支される後支軸83a・83bと、前記上下の連結ボス部74c・74dに軸支される前支軸82a・82bとの間は、上下に並設された上揺動アーム80・80、下揺動アーム81・81から成る平行リンク75によって連結されており、前記揺動フレーム76が取付部材74に対して揺動可能に連結される。
更に、該揺動フレーム76の後下部からは、左右の支持ステー85L・85Rが垂設され、該支持ステー85L・85Rの間に、ディスク状のコールタ86が回転可能に軸支される。該コールタ86は、全体が薄い円板状であり、外周全体に、外周側に尖った鋭利な刃先を有しており、不耕起作業機2がトラクタ1によって牽引されると、コールタ86が回転し、外周の刃先を土壌面に対して垂直方向に切り込ませて細い溝を作溝できるようにしている。
加えて、該コールタ86の後方には、前後に、当て板部材87・拡幅部材88から成る拡幅部89と、内部に上下貫通孔90aを有する種子ガイド部90とが連設されている。そして、このうちの当て板部材87により、前記コールタ86と拡幅部材88間への草等の滞留を防止しつつ、前記拡幅部材88により、コールタ86で形成した細い溝を拡幅して十分な幅の播種溝を形成した後、前記種子ガイド部90により、繰出部12から繰り出されて落下する種子を、前記上下貫通孔90aを通して播種溝内に導くようにしている。
該種子ガイド部90の上端部は、前記左右の側板76a・76bから後方に延出する左右の保持フレーム91L・91Rの後半部に締結固定されると共に、該保持フレーム91L・91Rには、その前後略中央部と後端部からは、支持ステー92・93が立設される。そして、該支持ステー92・93間に、固定プレート94が左斜め下方に傾斜した状態で橋設され、該固定プレート94の上面に、前記繰出部12を内蔵する繰出装置95が締結固定されている。
そして、該繰出装置95の下部で、前記上下貫通孔90aの上部開口の上方位置には、図示せぬ放出口が開口されると共に、該繰出装置95の上部には、前記繰出部12に連通する種子ホッパ96が設けられており、繰出装置95が駆動されると、種子ホッパ96内に貯溜されている種子が、繰出部12を介して前記放出口から種子ガイド部90内に落下し、該種子ガイド部90を通って播種溝内に落入されるようにしている。
前記保持フレーム91L・91Rの両外側面からは、尾輪支持フレーム97が斜め後方に延出され、該尾輪支持フレーム97の後部で左右に分岐した支持部97a・97b間には、尾輪軸98aが回転可能に支持され、該尾輪軸98aに尾輪98が外嵌固定されている。そして、該尾輪98の外周面に固着する土、株、藁等を機械的に掻き落すスクレーパ99が、前記尾輪支持フレーム97の後部に設けられると共に、該尾輪98の高さ調整と前位置規制を行う第1調整具101と第2調整具102が、前記左右の保持フレーム91L・91Rの後端に配置されている。
これにより、前記上揺動アーム80・80の後部間の連結バー80aと、前記下揺動アーム81・81の前部間の連結バー81aとの間に、伸張状態で介装された一対のリンクバネ84・84により、前記コールタ86、拡幅部89、種子ガイド部90、及び尾輪98を一定圧力で土壌面に押し付けるので、繰出部12を土壌面の凹凸に追従させることができ、土壌面から繰出部12までの播種高さを常に略同一に設定し、作業中の播種位置のばらつきを抑えて播種精度を高めるようにしている。
更に、前記固定プレート94の右側面には、後ギアボックス105が設けられ、該後ギアボックス105内に、前記繰出部12を駆動する繰出軸12aが挿嵌されており、該繰出軸12aの下端に固設されるベベルギア109と、該ベベルギア109に噛合し前後方向に軸心を有するベベルギア108とが収納される。一方、前記右の側板74bの右側面にも、前ギアボックス104が設けられ、該前ギアボックス104内に、前記第1駆動軸34が挿嵌され左右方向に軸心を有するベベルギア106と、該ベベルギア106に噛合し前後方向に軸心を有するベベルギア107とが収納されている。
そして、該ベベルギア107のギア軸111と、前記後ギアボックス105内のベベルギア108のギア軸110との間は、前後の自在継手112・113や連結軸114等から成るリンク機構115を介して連結されており、前記第1駆動軸34に伝達されてきた駆動力が、ベベルギア列106・107、リンク機構115、ベベルギア列108・109、繰出軸12aを介して、前記播種装置8Rの繰出部12に伝達されるようにしている。
また、図1、図2に示すように、このような播種装置8L・8Rの第1駆動軸34への駆動力を取り出す第1動力取り出し装置7には、土壌面に接地してトラクタ1の進行に伴って転動する前記接地輪11、該接地輪11と前記第1駆動軸34との間に介設して接地輪11の回転動力を駆動力として第1駆動軸34まで伝達すると共にスプロケット、チェーン等を収容する伝動ケース35、及び、これら接地輪11・伝動ケース35を一緒に前記デプスフレーム17に連結して支持する支持フレーム37が設けられている。
ここで、前記取付部材20において、角パイプ状の装置フレーム38が右方に突設され、該装置フレーム38の基部近傍の後面には、右側面視L字状で左右2枚の支持ステー40・40の前端が固設されると共に、該装置フレーム38の突設端の下面には、左右2枚の吊設ステー39・39の切欠き部が嵌合されている。そして、該吊設ステー39・39の下部間には、連結プレート103が締結固定され、該連結プレート103に、前記第1駆動軸34が貫設された伝動ケース35の前端上部が、回動可能に軸支される一方、前記支持ステー40・40の上部には、前記支持フレーム37の先下部が外嵌されて複数のボルトにより締結固定されている。
そして、該支持フレーム37は、略水平に後方に延出され、その後部は、左右に分岐して支持部37a・37bとなり、該左右の支持部37a・37b間に横架された連結ピン43には、該連結ピン43を挟んで上下にクッションバネ64・65を外嵌した緩衝バー42が上下摺動可能に挿通される。
該緩衝バー42の下端は、前記接地輪11と伝動ケース35の後端部との間に配置した支軸部44に連結されると共に、該支軸部44には車軸36が挿通され、該車軸36は、前記支軸部44の左右両端に設けた軸受けによって回動可能に支持されており、車軸36の左右途中部が、緩衝バー42、支持フレーム37、取付部材20等を介して、デプスフレーム17に支持されている。
該車軸36は左方に延出され、その延出端は、前記接地輪11の回転中心に挿嵌固定されると共に、車軸36は右方にも延出され、その延出端は、前記伝動ケース35の後端部の動力入力部35aに回動可能に支持されている。
該伝動ケース35内には、前記車軸36・第1駆動軸34と平行に、後ろから順に、第1中間軸45・第2中間軸46・第3中間軸47が回転可能に軸支される。このうちの第1中間軸45と第2中間軸46には、それぞれスプロケット52・53が固設され、両スプロケット52・53間にはチェーン58が巻回されると共に、前記第3中間軸47と第1駆動軸34にも、それぞれスプロケット56・57が固設され、両スプロケット56・57間にはチェーン60が巻回されている。
そして、前記伝動ケース35の右側面には、前記車軸36から第1中間軸45にかけて、変速ケース48が着脱可能に覆設され、該変速ケース48内には、前記車軸36と第1中間軸45が貫入し、各外端に、回転方向逆転用の第1ギア50と第2ギア51が固設され、両ギア50・51間が常時噛合されている。同様に、前記第2中間軸46から第3中間軸47にかけても、変速ケース49が着脱可能に覆設されており、該変速ケース49内に前記第2中間軸46と第3中間軸47が貫入し、各外端に、第1スプロケット54と第2スプロケット55が固設され、両スプロケット54・55間にはチェーン59が巻回されている。
これにより、前記トラクタ1と一緒に不耕起作業機2が進行すると、第1動力取り出し装置7の接地輪11が回転し、この回転動力が駆動力として、車軸36から前記ギア50・51、第1中間軸45、スプロケット52、チェーン58、スプロケット53、第2中間軸46、第1スプロケット54、チェーン59、第2スプロケット55、第3中間軸47、スプロケット56、チェーン60、スプロケット57を介して、前記第1駆動軸34に伝達され、前述のようにして前記播種装置8L・8Rの繰出部12に伝達される。
次に、前記施肥装置9とその動力伝達構成について、図1乃至図5により説明する。
図1、図3、図4に示すように、該施肥装置9では、前記装着装置6の取付板19L・19Rの外側面からは、それぞれ左右の支持ステー121L・121Rが立設され、該支持ステー121L・121Rの上端に、平面視矩形状のホッパフレーム122の前フレーム部122aが横設され、該ホッパフレーム122内に、肥料を貯溜する肥料ホッパ123が載置固定されている。
該肥料ホッパ123内の下部には、漏斗状の左右の流下路123a・123bが形成され、該流下路123a・123bには、それぞれ一対の繰出装置124a・124bが連通されている。そして、該繰出装置124a・124bは、前記支持ステー121L・121R後部の凹部121La・121Raに嵌入し横設された施肥フレーム126に、いずれも取付部材127を介して連結支持されると共に、繰出装置124a・124bの繰出部には、前記第2駆動軸129が貫通するようにして横設されている。
更に、前記繰出装置124a・124bの各放出口124a1・124b1には、そのいずれにも、施肥ホース125の上端が連通連結され、該施肥ホース125の下端は、前記播種装置8L・8Rのコールタ86の直前位置に配置固定されており、前記第2駆動軸129により繰出装置124a・124bが駆動されると、肥料ホッパ123内に貯溜中の肥料が、施肥ホース125を介してコールタ86の直前に落下されるようにしている。
これにより、落下してきた肥料を、前記コールタ86で切断しつつ、作溝した細い溝内に押し込んで土壌と混合させた後、細い溝を拡幅部89により拡幅させ、この播種溝内に、前記種子ガイド部90の上下貫通孔90aを通ってきた種子を落入させることができ、肥料を種子ガイド部90の左右側方に落下させるだけの場合と比べ、肥料が混入した土壌内に種子を投入して植物の活着性を高めると共に、肥料が圃場面を転がらないようにして施肥精度も高めることができる。
また、図1、図4、図5に示すように、このような施肥装置9の第2駆動軸129への駆動力を取り出す第2動力取り出し装置140には、前記左の機体支持装置10Lの構成要素でもある支持輪28Lと、該支持輪28Lと前記第2駆動軸129間を伸縮可能に連結する伸縮リンク機構152とが設けられている。
このうちの、支持輪28Lは、前記支持アーム154の左右の支持板部154a・154b間に回動自在に設けられた車軸138に外嵌されるようにして、該車軸138を中心に前後方向回動可能としている。
そして、該車軸138は、左方に延出して縮径し、該縮径部138aには、前記伸縮リンク機構152の鞘管155が軸方向摺動可能に外嵌され、該鞘管155の右半部には、ボルト156が、径方向を貫通するように外周から軸心に向かって螺挿されている。
前記伸縮リンク機構152は、前記鞘管155の左半部155aに外嵌し軸受を介して軸支する第1ボス部157、該第1ボス部157を下端部に設けた第1伝動ケース161、該第1伝動ケース161に連設される第2伝動ケース162、該第2伝動ケース162の後端部と前記第1伝動ケース161の上端部とを互いに前後方向回動可能に軸受を介して連結するリンクボス部158・159、及び前記第2伝動ケース162の前端部に設けられると共に前記第2駆動軸129の左端部に外嵌し軸受で軸支する第2ボス部160から構成される。
これにより、前記リンクボス部158・159により軸支されるリンク軸173を支点にして前後方向に屈折可能な一対の伝動ケース161・162を連設し、該伝動ケース161・162を各リンクアームとした中折れ可能なリンク構造を形成することができ、支持輪28Lの車軸138を中心にして第2駆動軸129の位置を任意方向に伸縮し、該第2駆動軸129に設けた前記肥料ホッパ123の位置を変更可能な、伸縮リンク機構152を構成することができる。
更に、該伸縮リンク機構152の第1伝動ケース161内には、前記車軸138・第2駆動軸129と平行に、下から順に、逆転軸172と、鞘管174を外嵌した前記リンク軸173の左半部が配置され、該逆転軸172・リンク軸173は、それぞれ、中間ボス部176・前記リンクボス部158によって回転可能に軸支される。加えて、前記逆転軸172と、リンク軸173の鞘管174には、それぞれ、スプロケット164・165が外嵌固設され、両スプロケット164・165間にはチェーン170が巻回されている。
そして、前記第1伝動ケース161の左側面には、前記車軸138から逆転軸172にかけて、変速ケース177が着脱可能に覆設され、該変速ケース177内には、前記車軸138と逆転軸172の左端が貫入し、各左端に、回転方向逆転用の第1ギア168と第2ギア169が固設され、該両ギア168・169間が常時噛合されている。
前記第2伝動ケース162内には、後と前に、鞘管174を外嵌した前記リンク軸173の右半部と、鞘管175を外嵌した前記第2駆動軸129の左端部が配置され、該リンク軸173・第2駆動軸129は、それぞれ、リンクボス部159・第2ボス部160によって回転可能に軸支される。加えて、前記リンク軸173の鞘管174と、前記第2駆動軸129の鞘管175には、それぞれ、スプロケット166・167が固設され、両スプロケット166・167間にはチェーン171が巻回されている。
これにより、前記トラクタ1と一緒に不耕起作業機2が進行すると、第2動力取り出し装置140の支持輪28Lが回転し、この回転動力が、車軸138から前記ギア168・169、逆転軸172、スプロケット164、チェーン170、スプロケット165、リンク軸173、スプロケット166、チェーン171、スプロケット167、及び第2駆動軸129から成る動力伝達経路179を介して、駆動力として前記施肥装置9に伝達される。
この場合、前記ボス部157・158・159・160のいずれにおいても、前記ボルト156を回して、その先端で、各軸138・173・129を押止するようにして、該軸138・173・129を鞘管155・174・175に対して着脱可能に設けることができ、第2動力取り出し装置140の組み立て性を向上することができる。
以上のような構成において、前記伸縮リンク機構152で、支持輪28Lの車軸138を中心にして第2駆動軸129を任意方向に伸縮させ、追加作業装置である施肥装置9の肥料ホッパ123の位置を変更可能とすることにより、該肥料ホッパ123の位置を、図1に示すように、基本作業装置である播種装置8L・8Rよりも高位置で、しかも、図2、図4に示すように、側面視において左右のウェイト台70L・70Rの上方に配設することができる。
すると、播種装置8L・8Rよりも高位置に十分な大きさの設置空間を設けることができ、追加可能な施肥装置9の数や種類を増やすことができる。加えて、種子や肥料を入れて重量体となった肥料ホッパ123を、側面視において左右のウェイト台70L・70Rの上方に配設することができ、これにより、肥料ホッパ123の重量が垂直荷重としてウェイト台70L・70Rに作用する。その結果、該肥料ホッパ123の重量と前記ウェイト22の重量との合力が、前記ウェイト台70L・70Rを固設した取付部材20・21に支持される左右の支持輪28L・28Rに、常時作用することとなる。なお、これに対し、肥料ホッパ123が、側面視において支持輪28L・28R、ウェイト台70L・70Rのいずれの上方にも配設されない場合は、前記ホッパフレーム122、側板13L・13R、デプスフレーム17、及び取付部材20・21等の枠体を介して、前記支持輪28L・28Rに付加される垂直方向の荷重が小さくなり、該支持輪28L・28Rに発生する摩擦抵抗も減少する。
すなわち、走行車両であるトラクタ1に装着して進行しながら圃場に所定の作業を施す作業装置と、作業機である不耕起作業機2を所定高さに支持する左右の支持輪28L・28Rとを備え、前記作業装置は、基本作業である播種作業を行う基本作業装置である播種装置8L・8Rと、該播種作業に並行して追加作業である施肥作業を行う追加作業装置である施肥装置9とから構成した不耕起作業機2において、前記支持輪28L・28Rに重量を付加する重りであるウェイト22を設けると共に、前記播種装置8L・8Rの第1駆動軸34は、該播種装置8L・8Rに並設する接地輪11から回転動力を取り出して伝達する第1動力取り出し装置7によって駆動する一方、前記施肥装置9の第2駆動軸129は、前記支持輪28Lから回転動力を取り出して伝達する第2動力取り出し装置140によって駆動し、該第2動力取り出し装置140には、前記支持輪28Lの車軸138を軸支する車輪側支軸部である第1ボス部157と、前記第2駆動軸129を軸支する作業側支軸部である第2ボス部160間を任意方向に伸縮可能に連結する伸縮リンク機構152を備え、該伸縮リンク機構152により、前記第2駆動軸129に設けた貯溜ケースである肥料ホッパ123を、前記播種装置8L・8Rよりも高位置で、側面視において前記左右の支持輪28L・28Rとウェイト22を載せた重り台であるウェイト台70L・70Rのうちの少なくともいずれか一つ、本実施例では左右のウェイト台70L・70Rの上方に、配設可能としたので、既に備えてある支持輪28Lを利用して施肥装置9を駆動し、接地輪11を新たに設ける必要がなくなり、部品点数減少による部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。更に、伸縮リンク機構152により、施肥装置9の肥料ホッパ123を播種装置8L・8Rのない上方空間に配設することができ、追加可能な施肥装置9の選択肢が増え、不耕起作業機2の汎用性・作業効率の向上を図ることができる。加えて、ウェイト22の重量を支持輪28L・28Rに作用させると同時に、種子や肥料、本実施例では肥料を入れて重量体となった肥料ホッパ123を、伸縮リンク機構152により、側面視において支持輪28L・28Rとウェイト台70L・70Rの少なくともいずれか一つの上方、本実施例ではウェイト台70L・70Rの上方に配置し、肥料ホッパ123の重量を、直接的またはウェイト台70L・70Rを介して間接的に、支持輪28L・28Rに対し安定して作用させることができ、本実施例のように追加作業装置が施肥装置9だけで少なく、不耕起作業機2全体の重量が軽い場合であっても、支持輪28L・28Rには十分な大きさの摩擦抵抗が生じる。これにより、耕耘による土壌の均質化が行われていない不耕起状態の圃場や、もともと起伏の激しい圃場であっても、硬度が不均一で傾斜の大きい土壌面によってスリップすることがなく、支持輪28Lから施肥装置9に伝達される駆動力のばらつきが小さくなり、播種・施肥等の作業精度が向上する。
更に、前記伸縮リンク機構152は、複数のリンクアームである伝動ケース161・162を連設して構成し、該伝動ケース161・162に沿って、前記車軸138から第2駆動軸129までの動力伝達経路179を設けるので、前記伸縮リンク機構152を単純な伝動ケース161・162の連設によって構成することができ、更なる部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
加えて、前記動力伝達経路179は、前記車軸138、第2駆動軸129、該車軸138・第2駆動軸129間の中間軸である逆転軸172、リンク軸173にそれぞれ固設される複数のスプロケット164・165・166・167、及び該スプロケット164・165・166・167間に巻回される複数のチェーン170・171を備えるので、前記動力伝達経路179にチェーン伝動機構を設けることができ、ギア伝動機構のみに比べて動力伝達経路長の変更が容易となり、しかもベルト伝動機構に比べて伝達効率が良好なために、車軸138の回転動力が第2駆動軸129に確実に伝達されて、播種・施肥等の作業精度が一層向上する。
次に、別形態の不耕起作業機2A・2Bについて、図5乃至図7により説明する。
図5、図6に示すように、このうちの不耕起作業機2Aは、前記不耕起作業機2に、前記播種装置8L・8Rとは異なる種子を同じ溝内に蒔いて同時混播作業を行う左右の混播用播種装置180L・180Rを追加し、該混播用播種装置180L・180Rの駆動を、前記第2動力取り出し装置140の伝達距離を更に延長した第2動力取り出し装置140Aによって行うものである。なお、以下では、前記不耕起作業機2と異なる点を中心に説明すると共に、各要素に用いた符号と同じ符号は、同一または同等の機能を有する要素を指すものであり、同じ符号を付した要素については、特に必要としない限り、その説明は省略する。
該不耕起作業機2Aにおいては、前記取付板19L・19Rの外側面から立設する左右の支持ステー121L・121Rの更に外側面より、側面視L字状の支持ステー178L・178Rが後方に延設され、該支持ステー178L・178Rの後端間に混播フレーム181が横設される。
そして、該混播フレーム181の左右途中部には、取付部材182を介して、左右の繰出装置183L・183Rが連結支持され、該繰出装置183L・183Rや、その上に固定支持される混播用の種子を貯溜する混播ホッパ184L・184R等から、前記左右の混播用播種装置180L・180Rが構成される。
該混播用播種装置180L・180Rでは、前記繰出装置183L・183Rの繰出部を駆動する第2駆動軸129Aが該繰出部を貫通するようにして横設され、該第2駆動軸129Aの左右略中央部と、前記施肥装置9の第2駆動軸129の左右略中央部との間に、前後方向に延びる延長伝動ケース186が介設されている。
該延長伝動ケース186内には、前記第2駆動軸129に外嵌する図示せぬ鞘管に固設されたスプロケット187と、前記第2駆動軸129Aに外嵌する図示せぬ鞘管に固設されたスプロケット188と、該スプロケット187・188間に巻回されたチェーン189を収納されており、このような延長伝動ケース186を、前記第2動力取り出し装置140の第2伝動ケース162に連設することで、前記第2動力取り出し装置140Aが構成される。
これにより、前記トラクタ1と一緒に不耕起作業機2Aが進行すると、第2動力取り出し装置140Aの支持輪28Lが回転し、その回転動力が前記動力伝達経路179を介して施肥装置9に伝達され、更に、該施肥装置9を駆動する第2駆動軸129の回転動力が、スプロケット187、チェーン189、スプロケット188、第2駆動軸129Aを介して混播用播種装置180L・180Rに伝達される。
この場合も、前記延長伝動ケース186の前端部に設けた延長ボス部190に軸支される第2駆動軸129を中心にして、前記延長伝動ケース186の後端部に設けた延長ボス部191に軸支される第2駆動軸129Aを、上下方向に揺動させることができ、前記伸縮リンク機構152と合わせて、伸縮リンク機構152Aが構成される。
以上のような構成において、該伸縮リンク機構152Aで、支持輪28Lの車軸138を中心にして第2駆動軸129を任意方向に伸縮させ、追加作業装置である施肥装置9の肥料ホッパ123の位置を変更可能とすると共に、第2駆動軸129を中心にして第2駆動軸129Aを任意高さに揺動させ、新たな追加作業装置である混播用播種装置180L・180Rの混播ホッパ184L・184Rの位置を変更可能とすることにより、肥料ホッパ123の位置を、基本作業装置である播種装置8L・8Rよりも高位置で、側面視において左右のウェイト22の上方に配設すると共に、混播ホッパ184L・184Rの位置を、播種装置8L・8Rよりも高位置で、側面視において左の支持輪28Lの上方に配設することができる。
すなわち、不耕起作業機2Aにおいて、第2動力取り出し装置140Aには、支持輪28Lの車軸138を軸支する車輪側支軸部である第1ボス部157と、第2駆動軸129・129Aを軸支する作業側支軸部である第2ボス部160・延長ボス部191間を任意方向に伸縮可能に連結する伸縮リンク機構152Aを備え、該伸縮リンク機構152Aにより、前記第2駆動軸129・129Aに設けた貯溜ケースである肥料ホッパ123、混播ホッパ184L・184Rを、前記基本作業装置である播種装置8L・8Rよりも高位置で、側面視において前記左右の支持輪28L・28Rとウェイト22を載せた重り台であるウェイト台70L・70Rのうちの少なくともいずれか一つ、本実施例では、左右のウェイト台70L・70Rと左の支持輪28Lの上方に、配設したので、肥料ホッパ123、混播ホッパ184L・184Rのいずれも設置空間が大きくなり、追加可能な施肥装置9、混播用播種装置180L・180Rの選択肢が増えると共に、肥料ホッパ123の重量、ウェイト22の重量との合力に加え、混播ホッパ184L・184Rの垂直荷重も、左右の支持輪28L・28Rに対し安定して作用することとなり、前記不耕起作業機2に比べ、支持輪28L・28Rには一層大きな摩擦抵抗が生じ、スリップの発生を更に確実に防止することができる。
また、図5、図7に示すように、前記不耕起作業機2Bは、前記不耕起作業機2Aから、施肥装置9を省いて、播種装置8L・8Rと混播用播種装置180L・180Rから成る混播専用機にすると共に、該混播用播種装置180L・180Rの駆動は、前記不耕起作業機2の第2動力取り出し装置140によって行うものである。
該不耕起作業機2Bにおいても、前記取付板19L・19Rから支持ステー178L・178Rが後方に延設され、該支持ステー178L・178Rの後端間に混播フレーム181が横設され、該混播フレーム181の左右途中部に、取付部材182を介して左右の繰出装置183L・183Rが連結支持される。更に、該繰出装置183L・183Rの繰出部を駆動する第2駆動軸129Aの左端部には、前記第2動力取り出し装置140の第2ボス部160が外嵌し軸支されている。
これにより、前記トラクタ1と一緒に不耕起作業機2Bが進行すると、第2動力取り出し装置140の支持輪28Lが回転し、その回転動力が前記動力伝達経路179を介して混播用播種装置180L・180Rに伝達される。
以上のような構成において、前記伸縮リンク機構152で、支持輪28Lの車軸138を中心にして第2駆動軸129Aを任意方向に伸縮させ、追加作業装置である混播用播種装置180L・180Rの混播ホッパ184L・184Rの位置を変更可能とすることにより、該混播ホッパ184L・184Rの位置を、基本作業装置である播種装置8L・8Rよりも高位置で、しかも、側面視において左の支持輪28Lの上方に配設することができる。
すなわち、不耕起作業機2Bにおいて、伸縮リンク機構152により、第2駆動軸129Aを設けた貯溜ケースである混播ホッパ184L・184Rを、前記基本作業装置である播種装置8L・8Rよりも高位置で、側面視において前記左右の支持輪28L・28Rとウェイト22を載せた重り台であるウェイト台70L・70Rのうちの少なくともいずれか一つ、本実施例では、左の支持輪28Lの上方に、配設したので、混播ホッパ184L・184Rの設置空間が大きくなり、追加可能な混播用播種装置180L・180Rの選択肢が増えると共に、混播ホッパ184L・184Rの垂直荷重が、左右の支持輪28L・28Rに対し安定して作用することとなり、前記不耕起作業機2Aほどではないが、前記不耕起作業機2に比べ、支持輪28L・28Rには一層大きな摩擦抵抗が生じ、スリップの発生を更に確実に防止することができる。
なお、以上の実施例では、本発明を、不耕起作業機2・2A・2Bを例に説明したが、該不耕起作業機2・2A・2Bに限定されるものではなく、耕耘機に付設する通常の作業機としても適用することができる。
本発明は、走行車両に装着して進行しながら圃場に所定の作業を施す作業装置と、作業機を所定高さに支持する左右の支持輪とを備え、前記作業装置は、基本作業を行う基本作業装置と、該基本作業に並行して追加作業を行う追加作業装置とから構成した、全ての作業機に適用することができる。
1 トラクタ(走行車両)
2 不耕起作業機(作業機)
7 第1動力取り出し装置
8L・8R 播種装置(基本作業装置)
9 施肥装置(追加作業装置)
11 接地輪
22 ウェイト(重り)
28L・28R 支持輪
34 第1駆動軸
70L・70R ウェイト台(重り台)
123 肥料ホッパ(貯溜ケース)
129・129A 第2駆動軸
138 車軸
140・140A 第2動力取り出し装置
152・152A 伸縮リンク機構
157 第1ボス部(車輪側支軸部)
160 第2ボス部(作業側支軸部)
161・162 伝動ケース(リンクアーム)
164・165・166・167・187・188 スプロケット
170・171・189 チェーン
172 逆転軸(中間軸)
173 リンク軸(中間軸)
179 動力伝達経路
180L・180R 混播用播種装置(追加作業装置)
184L・184R 混播ホッパ(貯溜ケース)
186 延長伝動ケース(リンクアーム)
191 延長ボス部(作業側支軸部)

Claims (3)

  1. 走行車両に装着して進行しながら圃場に所定の作業を施す作業装置と、作業機を所定高さに支持する左右の支持輪とを備え、前記作業装置は、基本作業を行う基本作業装置と、該基本作業に並行して追加作業を行う追加作業装置とから構成した作業機において、前記支持輪に重量を付加する重りを設けると共に、前記基本作業装置の第1駆動軸は、該基本作業装置に並設する接地輪から回転動力を取り出して伝達する第1動力取り出し装置によって駆動する一方、前記追加作業装置の第2駆動軸は、前記支持輪から回転動力を取り出して伝達する第2動力取り出し装置によって駆動し、該第2動力取り出し装置には、前記支持輪の車軸を軸支する車輪側支軸部と、前記第2駆動軸を軸支する作業側支軸部間を任意方向に伸縮可能に連結する伸縮リンク機構を備え、該伸縮リンク機構により、前記第2駆動軸に設けた貯溜ケースを、前記基本作業装置よりも高位置で、側面視において前記左右の支持輪と重りを載せた重り台のうちの少なくともいずれか一つの上方に、配設可能としたことを特徴とする作業機。
  2. 前記伸縮リンク機構は、複数のリンクアームを連設して構成し、該リンクアームに沿って、前記車軸から第2駆動軸までの動力伝達経路を設けることを特徴とする請求項1に記載の作業機。
  3. 前記動力伝達経路は、前記車軸、第2駆動軸、該車軸・第2駆動軸間の中間軸にそれぞれ固設される複数のスプロケット、及び該スプロケット間に巻回される複数のチェーンを備えることを特徴とする請求項2に記載の作業機。
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