JP6081787B2 - 接点装置及びこれを使用した電磁開閉器 - Google Patents

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Description

本発明は、所定間隔を保って配置された一対の固定接触子と、これら固定接触子に接離可能に配置された可動接触子とを接点収納ケース内に配置した接点装置及びこれを使用した電磁開閉器に関する。
電流路の開閉を行う接点装置として、従来、電磁継電器や電磁接触器などの電磁開閉器では、固定接触子及び可動接触子が接触している接点機構の閉成状態から電流を遮断して開成状態とするために可動接触子を固定接触子から離間させる開極時に発生するアークを消弧する接点機構が種々提案されている。
例えば、所定距離だけ離間して配設されたそれぞれ第1の固定接触子及び第2の固定接触子を支持する固定接触子支持筐体と、この固定接触子支持筐体内に前記第1の固定接触子及び第2の固定接触子と接離可能に配置された可動接触子と、可動接触子の長手方向と直行する方向で当該可動接触子を挟んで平行に配置され、互いの対向磁極面が同一極性とされた一対の消弧用磁石体と、前記可動接触子を第1の固定接触子及び第2の固定接触子に対して接離可能に駆動する駆動機構とを備えた電磁接触器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、固定接触子支持筐体は、少なくとも第1の固定接触子及び第2の固定接触子と可動接触子との接点部を囲む内壁が可動接触子の長手方向端部に対向する垂直面とこの垂直面の前後端部から可動接触子の長手方向に沿って延長する前後垂直面とで角筒内面形状に形成されている。
特開2012−160427号公報
ところで、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、固定接触子支持筐体の内周面で消弧空間となる略密閉空間を形成するようにしており、この消弧空間で、可動接触子の接点が一対の固定接触子の接点から離間する開極時に発生するアークを消弧するようにしている。
しかしながら、可動接触子と固定接触子支持筐体の内周面との平面視における距離は、可動接触子の端部は方形又は円形に近い形状であるが、固定接触子支持筐体の内周面が角筒状に形成されている。このため、可動接触子の端部と固定接触子支持筐体の内周面との間の間隔は一定とならない。そして、アークの飛ぶ方向は一対の固定接触子に可動接触子が接触したときに電源側から負荷側へ流れる電流値によって変化することにより、アークの飛ぶ方向によってアーク伸長距離が変化することになり、アークの発弧が不安定となるという未解決の課題がある。さらに、アークが固定接触子支持筐体の壁面に対して、垂直に当たらないので、壁面に到達したアークが到達した壁面に留まらずに、アークの形状が部分的に途切れて、再発弧を繰り返すなどアーク遮断性能が低下するという未解決の課題もある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、開極時に発生するアークを安定して消弧することができ、アーク遮断性能を向上させることができる接点装置及びこれを使用した電磁開閉器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る接点装置の第1の態様は、所定間隔を保って固定配置された一対の固定接触子と、該一対の固定接触子に対して接離可能に配設された可動接触子とを収納する接点収納ケースを備えている。そして、前記可動接触子の前記一対の固定接触子と対向する端面が接点部を中心とする円弧状端面に形成され、且つ前記接点収納ケースの可動接触子の円弧状端面に対向する内壁が前記可動接触子の接点部を中心とする半円筒面に形成されている。
また、本発明に係る接点装置の第2の態様は、前記可動接触子の円弧状端面の直径が、当該可動接触子の幅と等しく設定されて、可動接触子の平面視形状が長円形に形成されている。
また、本発明に係る接点装置の第3の態様は、前記接点収納ケースの半円筒面の直径が、接点収納ケースの内壁間の幅と等しく設定されて、接点収納ケースの内壁が平面視形状が長円形状に形成されている。
また、本発明に係る接点装置の第4の態様は、前記接点収納ケースの外周面は直方体形状に形成され、互いに対向する少なくとも一対の外周面に互いに対向するアーク消弧用永久磁石が配置されている。
また、本発明に係る接点装置の第5の態様は、前記接点収納ケースの外周面は直方体形状に形成され、互いに対向する二対の外周面のそれぞれ互いに対向するアーク消弧用永久磁石が配置されている。
また、本発明に係る接点装置の第6の態様は、互いに対向する前記アーク消弧用磁石の対向面が異極性とされている。
また、本発明に係る接点装置の第7の態様は、互いに対向する前記アーク消弧用永久磁石の対向面が同極性とされている。
また、本発明に係る接点装置の第8の態様は、互いに対向する前記アーク消弧用永久磁石の対向面が同極性とされ、一方の一対のアーク消弧用永久磁石の対向面の極性と他方の一対のアーク消去用永久磁石の対向面の極性とが異極性とされている。
また、本発明に係る電磁開閉器の第1の態様は、前記第1の態様から第7の態様に係る接点装置を備え、前記可動接触子が電磁石装置の可動鉄心に連結され、前記一対の固定接触子が外部接続端子に接続されている。
本発明によれば、可動接触子と一対の固定接触子との接触位置からこれらを囲む接点収納ケースの内壁面までの距離が半径方向に略等しく設定されているので、可動接触子が一対の固定接触子から離間する開極時に発生するアークの方向が変化してもアークの伸長長さが等しくなり、均一な消弧機能を発揮することができ、アークの再発弧を防止して安定してアークを消弧することができる。
また、上記効果を有する接点装置を電磁開閉器に適用することにより、簡易な構成で開極時に発生するアークの消弧を確実に行って遮断性能を向上させることができる電磁接触器、電磁継電器等の電磁開閉器を提供することができる。
本発明を電磁接触器に適用した場合の第1の実施形態を示す断面図である。 接点収納ケースの概略構成を示す模式図であって、(a)は接点収納ケースの天板を取り外した平面図、(b)は(a)のA−A線上の断面図、(c)は(a)のB−B線上の断面図である。 接点装置に流れる電流とアークに発生する力との関係を示す特性線図である。 本発明の第2の実施形態を示す図2(a)と同様の平面図である。 本発明の第3の実施形態を示す図2(a)と同様の平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を伴って説明する。
図1は本発明に係る接点装置を電磁接触器に適用した場合の第1の実施形態を示す断面図である。この図1において、10は電磁接触器であり、この電磁接触器10は接点機構を配置した接点装置100と、この接点装置100を駆動する電磁石ユニット200とで構成されている。
接点装置100は、図1及び図2から明らかなように、接点機構101を収納する消弧室としての接点収納ケース102を有する。この接点収納ケース102は、例えばセラミックスを主成分とする絶縁性の下端を開放する桶状体103と、この桶状体103の下端面に接合された金属角筒体104とで構成されている。金属角筒体104は、そのフランジ部105が後述する電磁石ユニット200の上部磁気ヨーク210にシール接合されて固定されている。
また、桶状体103の天板103aには、中央部に後述する一対の固定接触子111及び112を挿通する貫通孔106及び107が所定間隔を保って形成されている。
接点機構101は、図1に示すように、接点収納ケース102の天板103aの貫通孔106及び107に挿通されて固定された一対の固定接触子111及び112を備えている。これら固定接触子111及び112のそれぞれは、天板103aの貫通孔106及び107に挿通される上端に外方に突出するフランジ部113を有する接点支持導体部114と、この支持導体部114に連結されて天板103aの下面側に配設され内方端に平坦な接点部115を形成した接点導体部116とを備えている。
そして、固定接触子111及び112の接点導体部116に下方から対向するように例えば銅製の可動接触子130が配設されている。この可動接触子130は後述する電磁石ユニット200の可動鉄心212に固定された連結軸131に支持されている。この可動接触子130は、図1に示すように、中央部に連結軸131を挿通する貫通孔132が形成されている。
連結軸131は、上端に外方に突出するCリング又はEリングでなる止め輪131aによって固定リング131bが抜け止めされ、この固定リング131bの下側に可動接触子130が接触スプリング139によって上方に付勢されて配置されている。
ここで、固定接触子111,112の接点導体部116及びその底面の接点部115は図2(a)に示すように、断面円形に形成されている。これに対して、可動接触子130は、図2(a)に示すように、長手方向の両端面が固定接触子111,112の接点部115の中心を中心とし、直径を可動接触子130の幅Wと一致させた半円形端面130a及び130bとされている。したがって、可動接触子130は平面から見て長円形に形成されている。
この可動接触子130は、釈放状態で、両端の接点部130c,130dと固定接触子111及び112の接点導体部116の平坦な接点部115とが所定間隔を保って離間した状態となる。また、可動接触子130は、投入位置で、両端の接点部が固定接触子111及び112の接点導体部116の下端の平坦な接点部115に、接触スプリング139による所定の接触圧で接触するように設定されている。
一方、固定接触子111,112と可動接触子130とを収納する接点収納ケース102の内壁面は、図2(a)に示すように平面視で、可動接触子130の半円形端面130a及び130bの中心を中心とする半円筒面102a及び102bとこれら半円筒面102a及び102bの端縁を結ぶ垂直平坦面102c及び102dとで可動接触子130と相似形の長円形の壁面とされている。
したがって、固定接触子111,112の接点部115の中心位置から接点収納ケース102の半円筒面102a及び102bまでの距離は平面から見た半円形部の何れの角度でも等しく設定されている。
一方、接点収納ケース102の外周側面は、図2(a)〜(c)に示すように、長手方向の中央線が可動接触子130の中央線及び内壁面の中央線と一致する直方体の外周面となる長方形状に形成されている。
そして、接点収納ケース102の外周面の長手方向の互いに対向する両端面に永久磁石143及び144が配置されている。これら永久磁石143及び144はともに左端側がN極に右端側がS極に着磁されており、両永久磁石143及び144で形成される磁束が固定接触子111から可動接触子130を経て固定接触子112に達する電流の方向と逆方向となるように設定されている。
このため、後述するように可動接触子130の接点部130c,130dが固定接触子111及び112の接点部115に接触している状態から固定接触子111及び112から下方に離間する開極状態となったときに発生するアークの伸長方向が、永久磁石143及び144によって形成される磁束によって、図2(a)に示すように、固定接触子111側では中央線L0と固定接触子111の接点部115の中心を通って直交する線L1とで表される座標で、左後方となる第2象限にアークが発生し、固定接触子112側では中央線L0と固定接触子112の接点部115の中心を通って直交する線L2とで表される座標で、右前方となる第4象限にアークが発生する。このアークの方向は、固定接触子111から可動接触子130を経て固定接触子112に至る供給電流の電流値によって変化する。
すなわち、供給電流とアークに発生する力との関係は、図3に示すように、接点収納ケース102を平面から見たときに、長手方向をX方向とし、短手方向(幅方向)をY方向としたときに、X方向については傾きが大きい特性線Lxで表され、Y方向については特性線Lxに対して傾きが緩やかな特性線Lyで表される。これら特性線Lx及びLyは供給電流が大きいときに交点Pを有する。
ここで、アークは基本的にはY方向に伸長させて遮断したいが、X方向の力が発生するため、このX方向の力によってアークの伸長方向が変化する。すなわち、供給電流が小さいIである場合には、X方向のアークに発生する力成分は小さくく、Y方向のアークに発生する力は大きいため、アークは略Y方向に伸長する。
ところが、供給電流が交点Pを通る大きく値Iである場合には、X方向の力成分とY方向の力成分が等しいので、アークはY方向から45度傾いた方向に伸長される。
さらに、供給電流が電流I及びIの中間の電流Iであるときには、Y方向と電流が大きいIときの45度の方向との中間の方向に伸長する。
このように、アークの伸長方向が供給電流の値によって変化する場合で、固定接触子111,112の接点部115及び可動接触子130の接点部130c,130dの中心と接点収納ケース102の内壁面である半円筒面102a及び102bとの距離が変化しないので、アークが半円筒面102a及び102bに向かう何れの方向に伸長してもアークの伸長長さが変化することはない。したがって、アークの発弧が不安定になることがなく、安定して発弧させることができる。
しかも、半円筒面102a及び102bは固定接触子111,112の接点部115及び可動接触子130の接点部130c,130dの中心線と同心的に形成されているので、伸長したアークが半円筒面102a及び102bに対して垂直に接触することなる。
このため、アークが半円筒面102a及び102bの略同一円周位置に留まることになり、アーク形状が途切れることがなく、再発弧を繰り返すことを確実に防止することができる。
このように、上記構成によると、アークの方向が供給電流によって変化しても、安定した発弧を行うことができるとともにアーク形状が途切れることがなく、再発弧を繰り返すことを確実に防止することができるので、アークを最大限に伸長させた状態で確実に消弧することが可能となる。
電磁石ユニット200は、図1に示すように、側面から見てU字形状の磁気ヨーク201を有し、この磁気ヨーク201の底板部202の中央部に円筒状補助ヨーク203が固定されている。この円筒状補助ヨーク203の外側にスプール204が配置されている。
このスプール204は、円筒状補助ヨーク203を挿通する中央円筒部205と、この中央円筒部205の下端部から半径方向外方に突出する下フランジ部206と、中央円筒部205の上端より僅かに下側から半径方向外方に突出する上フランジ部207とで構成されている。そして、中央円筒部205、下フランジ部206及び上フランジ部207で構成される収納空間に励磁コイル208が巻装されている。
そして、磁気ヨーク201の開放端となる上端間に上部磁気ヨーク210が固定されている。この上部磁気ヨーク210は、中央部に固定鉄心211を嵌合支持する貫通孔210aが形成されている。
そして、スプール204の中央円筒部205の上部側に固定鉄心211が配置されている。この固定鉄心211の対向する下部側に所定距離離間して可動鉄心212が配置され、この可動鉄心212と固定鉄心211との間に復帰スプリング214を配設されている。
そして、可動鉄心212に可動接触子130を支持する連結軸131が固定されている。
そして、固定鉄心211及び可動鉄心212が非磁性体製で有底筒状に形成されたキャップ230で覆われ、このキャップ230の開放端に半径方向外方に延長して形成されたフランジ部231が上部磁気ヨーク210の下面にシール接合されている。これによって、接点収納ケース102及びキャップ230によって、接点機構101及び固定鉄心211、可動鉄心212を密閉空間に配置する密封容器が形成されている。そして、接点収納ケース102及びキャップ230で形成される密封容器内に水素ガス、窒素ガス、水素及び窒素の混合ガス、空気、SF等のガスが封入されている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、固定接触子111が例えば大電流を供給する電力供給源に接続され、固定接触子112が負荷に接続されているものとする。
この状態で、電磁石ユニット200における励磁コイル208が非励磁状態にあって、電磁石ユニット200で可動鉄心212を下降させる励磁力を発生していない釈放状態にあるものとする。この釈放状態では、可動鉄心212が復帰スプリング214によって、固定鉄心211から下方に離れる方向に付勢される。
このため、可動鉄心212に連結軸131を介して連結されている接点機構101の可動接触子130の接点部130c,130dが固定接触子111及び112の平坦な接点部115から下方に所定距離だけ離間している。このため、固定接触子111及び112間の電流路が遮断状態にあり、接点機構101が開極状態となっている。
この釈放状態から、負荷に電力を供給するには、電磁石ユニット200の励磁コイル208を励磁し、電磁石ユニット200で励磁力を発生させて、可動鉄心212を固定鉄心211で吸引することにより、可動鉄心212を復帰スプリング214の付勢力に抗して上昇させる。この可動鉄心212上昇が、可動鉄心212の上面が固定鉄心211の下面に当接することにより停止される。
このように、可動鉄心212が上昇することにより、可動鉄心212に連結軸131を介して連結されている可動接触子130も上昇し、その接点部130c,130dが固定接触子111及び112の平坦な接点部115に接触スプリング139の接触圧で接触する。
このため、外部電力供給源の大電流が固定接触子111、可動接触子130、及び固定接触子112を通じて負荷に供給される閉極状態となる。
この接点機構101の閉極状態から、負荷への電流供給を遮断する場合には、電磁石ユニット200の励磁コイル208の励磁を停止する。
これによって、電磁石ユニット200で可動鉄心212を上方に移動させる励磁力がなくなることにより、可動鉄心212が復帰スプリング214の付勢力によって下降する。
この可動鉄心212が下降することにより、連結軸131を介して連結された可動接触子130が下降する。これに応じて接触スプリング139で接触圧を与えている間は可動接触子130が固定接触子111及び112に接触している。その後、接触スプリング139の接触圧がなくなった時点で可動接触子130が固定接触子111及び112から下方に離間する開極状態となる。
この開極状態となると、固定接触子111及び112の平坦な接点部115と可動接触子130の接点部130c,130dとの間にアークが発生し、このアークによって電流の通電状態が継続される。
このとき、前述したように、固定接触子111、可動接触子130及び固定接触子112を流れる供給電流の値によってアークに作用する力のX方向成分及びY方向成分が変化するので、アークの伸長方向が略45度の範囲で変化する。
しかしながら、本実施形態では、固定接触子111,112の接点部115及び可動接触子130の接点部130c,130dを通る垂直線と同心状に接点収納ケース102の半円筒面102a及び102bが形成されている。このため、前述したように、アークの伸長方向が変化してもアークの伸長長さが変化することはなく、アークを安定して発弧させることができる。しかも、アークが半円筒面102a及び102bに対して垂直面で接触するのでアークが接触面に留まり、ふらつくことがないので、アーク形状が部分的に途切れることがなく、再発弧を確実に防止することができる。
このように、アークを安定して発弧させることができるとともに、アークが半円筒面102a及び102bを円周方向に移動することがなく留まるので、アークの伸長を安定して行うことができ、所定のアーク伸長長さに達したときにアークを確実に消弧することができる。
したがって、電磁接触器10の遮断性能を向上させることができる。
なお、上記第1の実施形態においては、接点収納ケース102の長手方向の両端面にアーク消弧用の永久磁石143及び144を配置した場合について説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではない。
すなわち、図4に示すように、接点収納ケース102の短手方向(幅方向)対向する外周面に永久磁石145及び146を配置するようにしてもよい。この場合には、永久磁石145及び146の対向面を同一極性すなわち、図4の場合永久磁石145の接点収納ケース102に接する面をN極とし、その反対側をS極とし、同様に永久磁石146についても接点収納ケース102に接する面をN極とし、その反対側をS極とする。
このように永久磁石145及び146を配置することにより、両永久磁石145及び146によって図4に示すよう、固定接触子111,112の接点部115と可動接触子130の接点部130c、130dとの間に長手方向に横切る磁束を形成することができ、これら磁束と電流の方向とによって発生するローレンツ力によって開極時に発生するアークを接点収納ケース102の内壁の後方側又は前方側に伸長させることができる。
この場合でも、アークの伸長長さはアークの方向が変化しても変化しないので、上述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらには、図5に示すように、接点収納ケース102の二対の対向する外周面に永久磁石147a,147bと148a,148bとを配置するようにしてもよい。この場合には、長手方向の永久磁石147a及び147bについては接点収納ケース102側をS極とし、その反対側をN極とする。一方、短手方向(幅方向)の永久磁石148a,148bについては接点収納ケース102側をN極とし、その反対側をS極とする。
このように、永久磁石147a,147b及び148a,148bを配置し、長手方向及び短手方向で対向面の極性を異極性とすることにより、前述した図4の磁石配置と同方向に大きな磁束を発生することができ、開極時に発生するアークを伸長させるローレンツ力を大きくすることができる。
また、上記実施形態においては、電磁石ユニット200が固定鉄心211及び可動鉄心212を有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、固定鉄心211を省略し、上部磁気ヨーク210と可動鉄心212との間に磁気的吸引部を形成するようにしてもよい。
また、電磁石ユニット200としては上記構成に限定されるものではなく、任意の構成を採用することができ、要は可動接触子130を一対の固定接触子111,112に対して接離可能に駆動できればよいものである。
また、上記実施形態においては、接点収納ケース102及びキャップ230で密封容器を構成し、この密封容器内にガスを封入する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、遮断する電流が低い場合にはガス封入を省略するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、本発明を電磁接触器に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電磁継電器等の電磁的に接点を開閉極させる電磁開閉器に本発明を適用することができる。
10…電磁接触器、11…外装絶縁容器、100…接点装置、101…接点機構、102…接点収納ケース(消弧室)、103…桶状体、104…金属角筒体、111,112…固定接触子、114…支持導体部、115…接点部、130…可動接触子、130a,130b…半円形端面、130c,130d…接点部、131…連結軸、139…接触スプリング、143,144、145,146,147a,147b,148a,148b…アーク消弧用永久磁石

Claims (9)

  1. 所定間隔を保って固定配置された一対の固定接触子と、該一対の固定接触子に対して接離可能に配設された可動接触子とを収納する接点収納ケースを備え、
    前記可動接触子の前記一対の固定接触子と対向する端面が接点部を中心とする円弧状端面に形成され、且つ前記接点収納ケースの可動接触子の円弧状端面に対向する内壁が前記可動接触子の接点部を中心とする半円筒面に形成されている
    ことを特徴とする接点装置。
  2. 前記可動接触子の円弧状端面の直径は、当該可動接触子の幅と等しく設定されて、可動接触子の平面視形状が長円形に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の接点装置。
  3. 前記接点収納ケースの半円筒面の直径は、接点収納ケースの内壁間の幅と等しく設定されて、接点収納ケースの内壁が平面視形状が長円形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の接点装置。
  4. 前記接点収納ケースの外周面は直方体形状に形成され、互いに対向する少なくとも一対の外周面に互いに対向するアーク消弧用永久磁石が配置されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の接点装置。
  5. 前記接点収納ケースの外周面は直方体形状に形成され、互いに対向する二対の外周面のそれぞれ互いに対向するアーク消弧用永久磁石が配置されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の接点装置。
  6. 互いに対向する前記アーク消弧用磁石の対向面が異極性とされていることを特徴とする請求項4又は5に記載の接点装置。
  7. 互いに対向する前記アーク消弧用永久磁石の対向面が同極性とされていることを特徴とする請求項4又は5に記載の接点装置。
  8. 互いに対向する前記アーク消弧用永久磁石の対向面が同極性とされ、一方の一対のアーク消弧用永久磁石の対向面の極性と他方の一対のアーク消去用永久磁石の対向面の極性とが異極性とされていることを特徴とする請求項5に記載の接点装置。
  9. 前記請求項1から8の何れか1項に記載の接点装置を備え、前記可動接触子が電磁石装置の可動鉄心に連結され、前記一対の固定接触子が外部接続端子に接続されていることを特徴とする電磁開閉器。
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