JP6080819B2 - 多管継手の連結継手部材、及び基部継手部材と連結継手部材とを備える多管継手 - Google Patents

多管継手の連結継手部材、及び基部継手部材と連結継手部材とを備える多管継手 Download PDF

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Description

本発明は、複数の流体通路を一括して流体接続するようにした多管継手における連結継手部材、及び基部継手部材と連結継手部材とを備える多管継手に関する。
それぞれに複数の流体通路が設けられた一対の継手部材からなり、これら継手部材同士を互いに連結することによって該複数の流体通路を一括して流体接続するようにした多管継手が知られている。このような多管継手の中には、一方又は両方の継手部材の流体通路にバルブ機構を備える管継手を設けて、非連結状態において加圧流体が外部に漏れないようにしたものがある(特許文献1)。このような多管継手に用いられるバルブ機構を備える管継手は、通常、流体通路内で軸線方向に変位可能に設けられた弁体をスプリングによって付勢し流体通路の内周面の弁座部に押しつけて流路を閉止するようになっている。そして、一対の継手部材を互いに連結したときに、一方の継手部材に設けられた管継手の弁体が他方の継手部材に設けられた管継手によってスプリングの付勢力に抗して軸線方向に押圧されて開放位置となり流体通路が連通した状態となるようになっている。また、流路内に圧力がかかっているときにはその圧力に抗して弁体を押圧しなければならない。そのため、このような弁体の開放を伴う一対の継手部材の連結操作には大きな力が必要となる。従って、通常は、これら一対の継手部材にはそれらを相互に近づけるためのカム機構が設けられており、連結に当たっては、一方の継手部材を他方の継手部材に軸線方向で整合した状態で係合し、該一方の継手部材を他方の継手部材に対して相対的に回動することにより、カム機構の作用の下、それら継手部材が相互に近づけるようにしている。
米国特許第6,799,605号
このような従来の多管継手におけるバルブ機構を備える管継手は、上述のように、弁体が軸線方向に変位し、またその弁体を軸線方向で付勢支持するスプリングを有する構造となっているため、必然的に軸線方向に長いものとなる。更に上述のようなカム機構は軸線方向での変位を生じさせるものであるために同方向でのサイズが大きくなり、またカム機構を作用させるように一方の継手部材を他方の継手部材に対して回動するためのレバーなどの作動部材により、当該多管継手のサイズは幅方向でも大きなものとなっていた。
そこで本発明は、バルブ機能を備えながらも小型化が可能となる多管継手を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
複数の基部流路が設けられた基部継手部材に取り外し可能に連結された状態で前記複数の基部流路にそれぞれ選択的に流体接続される複数の接続流路を有する、多管継手の連結継手部材であって、
前記複数の接続流路を有する本体部と、
複数の中間流路を有し、前記本体部に対して回動中心軸線の周りで相対的に回動可能に取付けられた回動部材であって、各中間流路の一端が対応する前記接続流路の一端に流体接続されて前記中間流路と対応する前記接続流路とが連通する連通位置と、各中間流路の前記一端と対応する前記接続流路の前記一端との流体接続が解除されて前記接続流路が閉止される閉止位置との間で回動可能とされた回動部材と、を備えており、
各中間流路の他端が対応する前記基部流路の一端に流体接続されるようにして当該連結継手部材を前記基部継手部材に連結したときに、前記回動部材が前記基部継手部材に対して回動しないように該基部継手部材に係合した状態となり、該係合した状態で前記本体部を前記基部継手部材に対して相対的に回動させることにより、前記回動部材が前記連通位置と前記閉止位置との間で回動するようにされた、多管継手の連結継手部材を提供する。
当該多管継手の連結継手部材においては、回動部材を回動させることによって中間流路に対する接続流路の連通状態と閉止状態とを操作するようになっているので、上述の従来の多管継手のように流路の軸線方向で可動する弁体等の機構がない構造とすることができる。また、上述の従来の多管継手における弁体の開放操作に相当する閉止状態から連通状態への操作は、回動部材の回動により行うことができるために、従来の多管継手におけるカム機構を必要としない。従って、当該多管継手は、従来の多管継手に対して軸線方向での小型化が可能となる。更に、カム機構において必要とされた継手部材回動のためのレバーなどの作動部材も必要としないため幅方向での小型化も可能となる。
好ましくは、前記連結継手部材の前記本体部上において前記接続流路の前記一端を囲むように配置され、前記回動部材と摺動可能に密封係合する摺動シール部材をさらに有し、前記回動部材が閉止位置となったときに前記接続流路の前記一端が前記摺動シール部材を介して前記回動部材によって閉止されるようにすることができる。
また好ましくは、前記本体部から前記回動中心軸線と平行に延びる軸部と、該軸部に連接した頭部とを有する保持部材をさらに備えており、
前記回動部材が、該回動部材の回動方向に沿って延びる円弧状のスロット穴と、該回動部材の前記本体部に面する側とは反対の側で、前記スロット穴に沿って設けられた摺動面と、を有し、
前記保持部材の前記軸部が前記スロット穴を貫通して延びており、
前記保持部材の前記頭部が、前記スロット穴の幅よりも大きな幅を有し、前記摺動面と摺動係合して該回動部材が前記本体部から離れる方向で変位しないように保持しているようにすることができる。
好ましくは、前記保持部材の前記軸部は、前記回動部材が前記連通位置にまで回動されたときに前記スロット穴の一端に当接して前記回動部材が前記連通位置を超えて回動しないようにし、前記回動部材が前記閉止位置にまで回動されたときに前記スロット穴の他端に当接して前記回動部材が前記閉止位置を超えて回動しないようにすることができる。
このように回動部材の回動範囲を連通位置と閉止位置との間に制限することで、対応していない接続流路と中間流路とが間違って連通した状態となることを防止することができる。
具体的には、前記本体部が、前記接続流路が前記回転中心軸線と平行な方向に貫通するように設けられている接続流路構成部と、該接続流路構成部から伸び、前記回動中心軸線を中心軸線とする円形の内周面を有する筒状壁とを有し、
前記回動部材が、前記内周面内に設定された、前記回動中心軸線を中心軸線とする円盤状の部材とされ、
前記中間流路が、前記回動部材を前記回動中心軸線と平行な方向に貫通して延びているようにすることができる。
また具体的には、前記基部継手部材が、前記複数の基部流路を有する円柱状部を有しており、
前記連結継手部材を前記基部継手部材に連結したときに、前記連結継手部材の前記筒状壁が前記基部継手部材の前記円柱状部と同心状となって前記円柱状部の円周側面を覆うようにされ、
前記基部継手部材の前記円柱状部が、該円柱状部の軸線の方向で前記円周側面上に延びる軸線方向ガイド要素を有し、
前記連結継手部材の前記筒状壁が、該筒状壁の前記内周面に設けられた被ガイド要素を有しており、
前記被ガイド要素は、前記回動部材が前記閉止位置にあり且つ各中間流路の前記他端が対応する前記基部流路の前記一端に前記回動中心軸線の方向で整合しているときに、前記軸線方向ガイド要素と前記回動中心軸線の方向で整合する位置に配置されているようにすることができる。
このような構成により、被ガイド要素が軸線方向ガイド要素に案内されるように当該連結継手部材を基部継手部材に対して位置決めして連結すれば、それによって各中間流路が対応する基部流路と正しく流体接続されるようになるので、対応しない中間流路と基部流路とが誤って接続されることを防止することが可能となる。
好ましくは、前記基部継手部材の前記円柱状部の円周側面が、前記軸線方向ガイド要素に連続して周方向に延びる周方向ガイド要素を有しており、
前記回動部材が前記基部継手部材に対して回動しないように該基部継手部材に係合した状態で前記本体部を前記基部継手部材に対して相対的に回動したときに、前記被ガイド要素が前記周方向ガイド要素に沿って案内されると共に、少なくとも前記回動部材が前記連通位置にあるときには該被ガイド要素が前記周方向ガイド要素に係合して、当該連結継手部材が前記基部継手部材から前記回動中心軸線の方向で離れないようになるようにすることができる。
連結継手部材を基部継手部材に連結して回動部材を連通位置とした状態で各流路内を圧縮流体が流れると継手部材間に互いに離れる方向の反発力が働くことになるが、当該連結継手部材においては、そのような状態において被ガイド要素が周方向ガイド要素に係合して連結継手部材と基部継手部材とが回動中心軸線の方向で互いに離れないようになるので、連結継手部材が圧縮流体の圧力によって吹き飛ばされることを防止することが可能となる。
好ましくは、前記筒状壁が、該筒状壁の前記内周面から半径方向内側に突出するようにバネ付勢された回動固定部材を備えており、該回動固定部材は、当該連結継手部材を前記基部継手部材に連結するときに前記円柱状部に係合して半径方向外側に変位され、前記本体部を前記基部継手部材に対して相対的に回動して前記回動部材が前記連通位置とされたときに、前記円周側面に設けられた施錠凹部と半径方向で整合して半径方向内側に変位して該施錠凹部に係合し、前記本体部の前記基部継手部材に対する相対的回動を阻止するようにすることができる。
このような構成によって、本体部が不用意に回動されて連通状態から閉止状態へと移行してしまうのを防止することが可能となる。
具体的には、前記軸線方向ガイド要素が、前記円柱状部の前記軸線の方向に延びるように前記円周側面に形成された軸線方向溝であり、前記周方向ガイド要素が前記円周方向に延びるように前記円周側面に形成された周方向溝であり、前記施錠凹部が前記軸線方向溝により構成されているようにすることができる。
さらに具体的には、前記回動部材が、前記本体部から離れる方向に突出する複数の筒状部を有し、前記中間流路が前記筒状部の内周面によって構成されるようにされ、
当該連結継手部材を前記基部継手部材に連結したときに、各筒状部が対応する前記基部流路内に挿入されて該基部流路と係合し、それにより前記回動部材が前記基部継手部材に対して回動しないようになるようにすることができる。
本発明はさらに、
前記複数の基部流路が設けられた前記基部継手部材と、
該基部継手部材に取り外し可能に連結される上記連結継手部材と、
を備える多管継手を提供する。
好ましくは、
前記本体部が、前記接続流路が前記回転中心軸線と平行な方向に貫通するように設けられている接続流路構成部と、該接続流路構成部から伸び、前記回動中心軸線を中心軸線とする円形の内周面を有する筒状壁とを有し、
前記回動部材が、前記内周面内に設定された、前記回動中心軸線を中心軸線とする円盤状の部材とされ、
前記中間流路が、前記回動部材を前記回動中心軸線と平行な方向に貫通して延びており、
前記連結継手部材が、前記本体部から前記内周面の前記軸線の方向に延びる軸部と、該軸部に連接した頭部とを有する保持部材をさらに備えており、
前記回動部材が、前記内周面の前記軸線を中心とした円弧状のスロット穴を有し、
前記保持部材の前記軸部は、前記スロット穴を貫通して延びていて、前記回動部材が前記連通位置にまで回動されたときに前記スロット穴の一端に当接して前記回動部材が前記連通位置を超えて回動しないようにし、前記回動部材が前記閉止位置にまで回動されたときに前記スロット穴の他端に当接して前記回動部材が前記閉止位置を超えて回動しないようにし、
前記保持部材の前記頭部は、前記スロット穴の幅よりも大きな幅を有し、前記内周面の前記軸線の方向で前記回動部材に係合して該回動部材が前記本体部から離れないように保持しており、
前記基部継手部材が、前記複数の基部流路を有する円柱状部を有しており、
前記連結継手部材を前記基部継手部材に連結したときに、前記連結継手部材の前記筒状壁の前記内周面が前記基部継手部材の前記円柱状部と同心状となって前記円柱状部の円周側面を覆うようにされ、
前記基部継手部材の前記円柱状部が、該円柱状部の軸線の方向で前記円周側面上に延びる軸線方向ガイド要素と、該軸線方向ガイド要素に連続して周方向に延びる周方向ガイド要素とを有し、前記連結継手部材の前記筒状壁が、該筒状壁の前記内周面に設けられた被ガイド要素を有し、該被ガイド要素は、前記回動部材が前記閉止位置にあり且つ各中間流路の前記他端が対応する前記基部流路の前記一端に前記内周面の軸線の方向で整合しているときに、前記軸線方向ガイド要素と前記内周面の軸線の方向で整合する位置に配置されており、前記被ガイド要素はさらに前記回動部材が前記基部継手部材に対して回動しないように該基部継手部材に係合した状態で前記本体部を前記基部継手部材に対して相対的に回動したときに、前記周方向ガイド要素に沿って案内されると共に、前記回動部材が少なくとも前記連通位置にあるときに前記周方向ガイド要素に係合して、前記連結継手部材が前記基部継手部材から前記内周面の前記軸線の方向で離れないようにするようになるようにすることができる。
また好ましくは、
前記軸線方向ガイド要素が、前記円柱状部の前記軸線の方向に延びるように前記円周側面に形成された軸線方向溝であり、前記周方向ガイド要素が前記円周方向に延びるように前記円周側面に形成された周方向溝であり、
前記筒状壁が、該筒状壁の前記内周面から半径方向内側に突出するようにバネ付勢された回動固定部材を備えており、該回動固定部材は、前記連結継手部材を前記基部継手部材に連結するときに前記円柱状部に係合して半径方向外側に変位され、前記本体部を前記基部継手部材に対して相対的に回動して前記回動部材が前記連通位置とされたときに、前記円周側面に設けられた前記軸線方向溝と半径方向で整合して半径方向内側に変位して該軸線方向溝に係合し、前記本体部の前記基部継手部材に対する相対的回動を阻止するようにすることができる。
さらに好ましくは、前記回動部材が、前記連結継手部材の前記本体部から離れる方向に突出する複数の筒状部を有し、前記中間流路が前記筒状部の内周面によって構成されるようにされ、
前記連結継手部材を前記基部継手部材に連結したときに、各筒状部が対応する前記基部流路内に挿入されて該基部流路と係合し、それにより前記回動部材が前記基部継手部材に対して回動しないようにすることができる。
さらに好ましくは、前記基部流路の内周面上に設けられた軸シール部材をさらに備え、前記回動部材の前記筒状部の外周面と前記基部流路の内周面とが前記軸シール部材を介して密封係合されるようにすることができる。
以下、本発明に係る多管継手の実施形態を添付図面に基づき説明する。
本発明の実施形態に係る多管継手の部分断面図である。 図1の多管継手の基部継手部材の上面図である。 図2Aの基部継手部材の正面図である。 図2Aの基部継手部材の下面図である。 図2Aの基部継手部材の右側面図である。 図2Aの基部継手部材のA−A線における側面断面図である。 図1の多管継手の連結継手部材の上面図である。 図3Aの連結継手部材の正面図である。 図3Aの連結継手部材の回動部材が閉止位置にあるときの下面図である。 図3Aの連結継手部材の右側面図である。 図3Aの連結継手部材の回動部材が閉止位置にあるときのB−B線における側面断面図である。 図3Aの連結継手部材の回動部材が連通位置にあるときのB−B線における側面断面図である。 図3CのC−C線における断面図である。 回動部材が閉止位置にあるときの多管継手の上面図である。 回動部材が連通位置にあるときの多管継手の上面図である。 図4AのD−D線における連結前の状態の多管継手の断面図である。 図5Aの多管継手の連結後において回動部材が閉止位置にある状態の断面図である。 図4BのE−E線における断面図であって、図5Bの多管継手の回動部材が連通位置にある状態の図である。 図4AのF−F線における連結前の状態の部分断面図である。ただし、構造を明瞭に示すために回動固定部材は断面にしていない。 図4AのF−F線における連結後に回動部材が閉止位置にある状態の部分断面図である。ただし、構造を明瞭に示すために回動固定部材は断面にしていない。 図4BのG−G線における部分断面図であって、回動部材が連通位置にある状態の部分断面図である。ただし、構造を明瞭に示すために回動固定部材は断面にしていない。
本発明の実施形態に係る多管継手1は、図1に示すように、複数の基部流路12を有する基部継手部材10と、複数の接続流路42を有する連結継手部材40とからなり、後述するように、互いに連結された状態で連結継手部材40の本体部48を基部継手部材10に対して相対的に回動することにより、各接続流路42がそれに対応する基部流路12に選択的に流体接続した連通状態(図1、図5C)と、各接続流路42と対応する基部流路12との接続が解除されて接続流路42が閉止された閉止状態(図5B)との間で変位することができるようになっている。
図2A乃至図2Eに示す基部継手部材10は、図2B、図2D、及び図2Eで見て下側に位置する基台14と、その上側にネジ16(図2A)で固定された円形の上部板18と、基台14内に保持された管継手部材20とを有する。管継手部材20は、図2Cに示すような配置で12個設けられており、各管継手部材20の管接続部20a(図2E)には(図示しない)配管チューブが接続できるようになっている。上部板18には、各管継手部材20の貫通孔20bと該貫通孔20bの軸線の方向で整合する位置に該上部板18を貫通して延びる受入孔22が設けられていて、各管継手部材20の貫通孔20bとそれに対応する受入孔22とにより複数の基部流路12が構成されるようになっている。
基部継手部材10は、基台14の円形状の部分と上部板18とにより構成される円柱状部24と、この円柱状部24から側方に延びる略正方形の板状部26とを有する形状とされている。板状部26の四隅には取付穴28が設けられており、当該基部継手部材10はこの取付穴28に通したボルト等によって他の装置等に固定できるようになっている。円柱状部24の円周側面30には、図2Dに示すように、該円柱状部24の軸線Lの方向に延びる軸線方向溝32a(軸線方向ガイド要素)とこの軸線方向溝32aに連続して円周方向に延びる周方向溝32b(周方向ガイド要素)とからなるガイド溝32が形成されている。このガイド溝32は、図2Aから分かるように、2つ設けられており、それらは径方向で互いにずれた位置にある。
図3A乃至図3Gに示す連結継手部材40は、図3E及び図3Fに示すように、接続流路42を有する円盤状の接続流路構成部44及びこの接続流路構成部44から延びる筒状壁46からなる本体部48と、この本体部48内において回動中心軸線Mの周りで回動可能に取付けられた回動部材50とを有する。接続流路構成部44には、図3Aに示すように、管継手部材52が基部継手部材10の管継手部材20と同配列で12個設けられており、各管継手部材52の管接続部52a(図3E)には(図示しない)配管チューブが接続できるようになっている。これら管継手部材52の貫通孔52bによって、本体部48の複数の接続流路42は構成されている。筒状壁46は回動中心軸線Mをその中心軸線とする円形の内周面54と円形の外周面56とを有する円筒形状となっている。ただし、外周面56の形状は、把持がしやすい形状などに任意に変えることができる。回動部材50は、筒状壁46の内周面54の直径とほぼ同じ大きさの直径を有する、回動中心軸線Mを中心軸線とする円盤状の部材であり、筒状壁46の内側においてその内周面54と同心状に設定されている。また、回動部材50は接続流路構成部44から離れる方向で回動中心軸線Mと平行な方向に突出する複数の筒状部60を有しており、これら筒状部60の内周面60aによって複数の中間流路61が構成されている。接続流路構成部44の各接続流路42の下端42aの周囲には円環状の摺動シール部材62が配置されており、接続流路構成部44の管継手部材52と回動部材50の接続面58との間で摺動可能に密封係合している。
回動部材50にはさらに、図3Cに示すように、回動部材50の回動方向に沿って延びる4つの円弧状のスロット穴64が形成されており、段付ボルト(保持部材)66がこれらスロット穴64を通して接続流路構成部44にねじ固定されている。段付ボルト66は、図3Gに示すように、接続流路構成部44にネジ固定されるネジ部66aと、スロット穴64を貫通するようにネジ部66aから延び、ネジ部66aよりも大径とされた軸部66bと、軸部66bにさらに連接し、スロット穴64の幅よりも大きな幅を有する頭部66cとからなる。頭部66cとスロット穴64の周囲の摺動面64aとの間には樹脂リング68が配置されている。頭部66cは、スロット穴64の周囲の摺動面64aにおいて樹脂リング68を介して回動中心軸線Mの方向で回動部材50に摺動係合して、回動部材50が本体部48から離れる方向で変位しないように保持している。4つの段付ボルト66の頭部66cによって回動部材50は接続流路構成部44に向かって押圧されて摺動シール部材62を接続流路構成部44との間で所定量だけ押し潰しているが、軸部66bの長さはスロット穴64の厚さよりも大きく設定されているので、回動部材50は、接続流路構成部44には直接的に接触していない状態で保持される。従って、回動部材50は、摺動シール部材62からの摺動摩擦は受けるが、接続流路構成部44に対して回動中心軸線Mを中心に回動可能となっている。なお、段付ボルト66を接続流路42を囲むように配置することで、全ての摺動シール部材62が均等に押圧されるようにしている。回動部材50は、各接続流路42の下端42aが回動部材50の接続面58によって閉止されている閉止位置(図3E)と、各接続流路42の下端42aがそれに対応する中間流路61の上端61aと接続されて接続流路42と中間流路61とが連通している連通位置(図3F)との間で回動可能となっている。段付ボルト66の軸部66bは、回動部材50が連通位置にまで回動されたときにスロット穴64の一端64bにその回動方向で当接して回動部材50が連通位置を超えて回動できないようにしている。同様に、回動部材50が閉止位置にまで回動されたときにはスロット穴64の他端にその回動方向で当接して回動部材50が閉止位置を超えて回動できないようにしている。すなわち回動部材50は、スロット穴64と段付ボルト66とによって、閉止位置と連通位置との間でのみ回動可能となっている。
図3Cに示すように、連結継手部材40の筒状壁46には、その内周面54にガイドローラ(被ガイド要素)70が2つ設けられている。これらガイドローラ70は、径方向で互いにずれた位置に設けられている。また、これらガイドローラ70は基部継手部材10に設けられたガイド溝32の軸線方向溝32aに対応する位置に配置されており、回動部材50が閉止位置にある状態で、当該ガイドローラ70が軸線方向溝32aと回動中心軸線Mの方向で整合するように連結継手部材40と基部継手部材10とを配置したときに、各中間流路61の下端61bとそれに対応する基部流路12の上端12aとが回動中心軸線Mの方向で整合するようになっている。軸線方向溝32aとガイドローラ70は、上述のように径方向で互いにずれた位置に配置されているので、ガイドローラ70が軸線方向溝32aに受け入れられる向きはただ一つに限定されることになる。すなわち連結継手部材40を基部継手部材10に連結可能な向きはただ一つに決まる。筒状壁46にはさらに、図3Dに示すように、開口72が形成され、この開口72内において筒状壁46に対してピン74で枢動可能に取付けられた回動固定部材76が取付けられている。
連結継手部材40を基部継手部材10に連結する際には、まず、連結継手部材40の回動部材50が閉止位置にある状態で、連結継手部材40のガイドローラ70が基部継手部材10に設けられたガイド溝32の軸線方向溝32aと回動中心軸線Mの方向で整合するように、連結継手部材40を基部継手部材10に対して相対的に位置決めする(図4A、図5A)。なお、このとき回動中心軸線Mと円柱状部の軸線Lとは一致し、中間流路61の下端61bとそれに対応する基部流路12の上端12aとがこれら軸線L、Mの方向で整合した状態となる。次に、連結継手部材40を基部継手部材10に対して軸線L、Mの方向で近づけて基部継手部材10に連結する(図5B)。このとき、連結継手部材40の筒状壁46が基部継手部材10の円柱状部24と同心状となって円柱状部24の円周側面30を覆った状態となる。また、筒状部60が基部流路12内に挿入されて係合し、それにより回動部材50が基部継手部材10に対して回動できない状態となる。そして、このように回動部材50が基部継手部材10に係合した状態で連結継手部材40の本体部48を基部継手部材10に対して図4Aで見て時計回りに相対的に回動させると、回動部材50が閉止位置から連通位置へと変位する(図4B、図5C)。なお、図4Bにおいては、図4Aの状態から基部継手部材10を連結継手部材40に対して反時計回り回動した状態で示してある。図5Cに示す連通連結状態においては、回動部材50が連通位置となって各接続流路42とそれに対応する中間流路61とが連通した状態となっている。また、基部流路12内に設けられた円環状の軸シール部材71によって基部流路12の内周面12bと回動部材50の筒状部60の外周面60bとが密封係合して、各中間流路61とそれに対応する基部流路12とが流体接続された状態となっている。従って、各接続流路42は、中間流路61を介して、対応する基部流路12にそれぞれ流体接続された状態となっている。これにより、各接続流路42内の圧縮流体が対応する基部流路12内に流れるようになる。なお、接続流路42及び中間流路61は回動中心軸線Mと平行に延び、基部流路12は円柱状部24の軸線Lと平行に延びているので、連通状態においては、接続流路42と中間流路61と基部流路12とが回動中心軸線Mと平行に一直線上に整列した状態となる。ただし、各流路を軸線L、Mと平行にする必要は無く、各流路の対応する端部同士が接続されるように配置されていれば、流路自体は曲がっていたり傾斜していたりしてもよい。
連結継手部材40が基部継手部材10に連通連結される上述の過程において、連結継手部材40に設けられたガイドローラ70は、基部継手部材10に設けられたガイド溝32に沿って移動していく。すなわち、図5Aの状態から図5Bの状態に向かって連結継手部材40を基部継手部材10に軸線L、Mの方向で連結しているときには、ガイドローラ70はガイド溝32の軸線方向溝32aによって軸線L、Mの方向に案内される。また、図5Bの状態から図5Cの状態に向かって連結継手部材40の本体部48と基部継手部材10とを相対的に回動させているときには、ガイドローラ70はガイド溝32の周方向溝32bによって円周方向に案内される。そして、回動部材50が閉止位置から連通位置に至る途中の位置からガイドローラ70が周方向溝32bに係合するようになり、少なくとも回動部材50が連通位置にあるときには、ガイドローラ70が周方向溝32bに係合して連結継手部材40が基部継手部材10から軸線L、Mの方向で離れないようになっている。このようにガイドローラ70と周方向溝32bとが軸線L、Mの方向で係合することにより、流路内を流れる圧縮流体の圧力によって連結継手部材40が吹き飛ばされることを防止することができる。
連結継手部材40の筒状壁46に取付けられた回動固定部材76は、非連結状態(図5A)においては、図6Aに示すように、ねじりコイルバネ78によって付勢されて先端の係合部76aが筒状壁46の内周面54から半径方向内側に突出した状態となっている。連結継手部材40を基部継手部材10に連結して図5Bに示す状態とすると、回動固定部材76は、図6Bに示すように、基部継手部材10の円柱状部24に係合して図で見て時計回りに枢動され、係合部76aが半径方向外側に変位した状態となる。さらに連結継手部材40の本体部48を基部継手部材10に対して相対的に回動して回動部材50が連通位置となる図5Cに示す状態とすると、回動固定部材76がガイド溝32の軸線方向溝32aと半径方向で整合し、回動固定部材76は、図6Cに示すように、ねじりコイルバネ78の付勢力によって図で見て反時計回りに枢動されて係合部76aが半径方向内側に変位し軸線方向溝32aと係合した状態となる。回動固定部材76の係合部76aが軸線方向溝32aと係合することにより、基部継手部材10に対する連結継手部材40の本体部48の相対的回動が阻止され、それにより不用意に本体部48が回動されて連結継手部材40と基部継手部材10との連結が解除されることがないようにしている。連結を解除する際には、回動固定部材76の操作部76bを押して回動固定部材76をねじりコイルバネ78の付勢力に抗して図で見て時計回りに枢動させ、係合部76aと軸線方向溝32aとの係合を解除した状態として、連結継手部材40の本体部48を回動させるようにする。なお、本実施形態では、回動固定部材76がガイド溝32の軸線方向溝32aに係合するようになっているが、軸線方向溝32aとは別に基部継手部材10の円柱状部24に施錠凹部を形成して、回動固定部材76がこの施錠凹部に係合するようにしてもよい。また、図6Aの状態においては回動固定部材が回動部材に対して回動方向で係合し、図6Aの状態ではその係合が解除されるような構成として、非連結状態における回動部材の回動を防止するようにすることもできる。
上記実施形態においては、連結継手部材40の接続流路42が管継手部材52により構成されるようになっているが、本体部48の接続流路構成部44に直接流路を形成するようにしてもよい。基部継手部材10の基部流路12についても同様に基台14に直接流路を形成するようにしてもよい。また、回動部材50の筒状部60が基部継手部材10の基部流路12内に挿入されることにより回動部材50の基部継手部材10に対する相対的回動が防止されるようになっているが、例えば、回動部材50に係合凸部を設け、基部継手部材10に係合凹部を設けて、係合凸部と係合凹部とが係合するようにするなどして、他の構造によって相対的回動を防止することもできる。また、軸線方向ガイド要素及び周方向ガイド要素をそれぞれ軸線方向溝32a及び周方向溝32bとしているが、これら軸線方向ガイド要素及び周方向ガイド要素は必ずしも溝によって構成する必要は無く、例えば基部継手部材10の円周側面30から突出するレール状のものとすることもできる。また、被ガイド要素をガイドローラ70ではなく別の部材、例えば単なる凸部、としてもよい。さらには、連結継手部材40の筒状壁46の内周面54にガイド溝を形成し、基部継手部材10の円周側面30にガイドローラを設けるようにしてもよい。
本発明に係る多管継手1においては、回動操作によって接続流路42の開閉を行うようになっているので、流路の軸線の方向に移動する弁体を備える従来の多管継手のような構造に比べて、軸線の方向での小型化が容易になる。また、従来の多管継手において流路内に圧力がかかっている状態で連結しようとすると弁体を該圧力に逆らって流路内に押し込まなければならないので連結操作に比較的に大きな力が必要であったが、本発明の構成では回動により流路の開閉を行うので、内部圧力の影響をあまり受けず、開閉操作に従来ほどの大きさの力を要しない。これにより、従来の多管継手のようなカム機構を設ける必要がなくなり、またカム機構において必要とされていたレバーなどの作動部材も必要としなくなるため幅方向での小型化も可能となる。
多管継手1;基部継手部材10;基部流路12;上端12a;内周面12b;基台14;ネジ16;上部板18;管継手部材20;管接続部20a;貫通孔20b;受入孔22;円柱状部24;板状部26;取付穴28;円周側面30;ガイド溝32;軸線方向溝32a;周方向溝32b;連結継手部材40;接続流路42;下端42a;接続流路構成部44;筒状壁46;本体部48;回動部材50;管継手部材52;管接続部52a;貫通孔52b;内周面54;外周面56;接続面58;筒状部60;内周面60a;外周面60b;中間流路61;上端61a;下端61b;摺動シール部材62;スロット穴64;摺動面64a;一端64b;段付ボルト66;ネジ部66a;軸部66b;頭部66c;樹脂リング68;ガイドローラ70;軸シール部材71;開口72;ピン74;回動固定部材76;係合部76a;操作部76b;ねじりコイルバネ78;軸線L;回動中心軸線M;

Claims (15)

  1. 複数の基部流路が設けられた基部継手部材に取り外し可能に連結された状態で前記複数の基部流路にそれぞれ選択的に流体接続される複数の接続流路を有する、多管継手の連結継手部材であって、
    前記複数の接続流路を有する本体部と、
    複数の中間流路を有し、前記本体部に対して回動中心軸線の周りで相対的に回動可能に取付けられた回動部材であって、各中間流路の一端が対応する前記接続流路の一端に流体接続されて前記中間流路と対応する前記接続流路とが連通する連通位置と、各中間流路の前記一端と対応する前記接続流路の前記一端との流体接続が解除されて前記接続流路が閉止される閉止位置との間で回動可能とされた回動部材と、を備えており、
    各中間流路の他端が対応する前記基部流路の一端に流体接続されるようにして当該連結継手部材を前記基部継手部材に連結したときに、前記回動部材が前記基部継手部材に対して回動しないように該基部継手部材に係合した状態となり、該係合した状態で前記本体部を前記基部継手部材に対して相対的に回動させることにより、前記回動部材が前記連通位置と前記閉止位置との間で回動するようにされた、多管継手の連結継手部材。
  2. 前記連結継手部材の前記本体部上において前記接続流路の前記一端を囲むように配置され、前記回動部材と摺動可能に密封係合する摺動シール部材をさらに有し、前記回動部材が閉止位置となったときに前記接続流路の前記一端が前記摺動シール部材を介して前記回動部材によって閉止されるようにされている、請求項1に記載の多管継手の連結継手部材。
  3. 前記本体部から前記回動中心軸線と平行に延びる軸部と、該軸部に連接した頭部とを有する保持部材をさらに備えており、
    前記回動部材が、該回動部材の回動方向に沿って延びる円弧状のスロット穴と、該回動部材の前記本体部に面する側とは反対の側で、前記スロット穴に沿って設けられた摺動面と、を有し、
    前記保持部材の前記軸部が前記スロット穴を貫通して延びており、
    前記保持部材の前記頭部が、前記スロット穴の幅よりも大きな幅を有し、前記摺動面と摺動係合して該回動部材が前記本体部から離れる方向で変位しないように保持している、請求項1又は2に記載の多管継手の連結継手部材。
  4. 前記保持部材の前記軸部は、前記回動部材が前記連通位置にまで回動されたときに前記スロット穴の一端に当接して前記回動部材が前記連通位置を超えて回動しないようにし、前記回動部材が前記閉止位置にまで回動されたときに前記スロット穴の他端に当接して前記回動部材が前記閉止位置を超えて回動しないようにしている、請求項3に記載の多管継手の連結継手部材。
  5. 前記本体部が、前記接続流路が前記回転中心軸線と平行な方向に貫通するように設けられている接続流路構成部と、該接続流路構成部から伸び、前記回動中心軸線を中心軸線とする円形の内周面を有する筒状壁とを有し、
    前記回動部材が、前記内周面内に設定された、前記回動中心軸線を中心軸線とする円盤状の部材とされ、
    前記中間流路が、前記回動部材を前記回動中心軸線と平行な方向に貫通して延びている、請求項1乃至4の何れか一項に記載の多管継手の連結継手部材。
  6. 前記基部継手部材が、前記複数の基部流路を有する円柱状部を有しており、
    前記連結継手部材を前記基部継手部材に連結したときに、前記連結継手部材の前記筒状壁が前記基部継手部材の前記円柱状部と同心状となって前記円柱状部の円周側面を覆うようにされ、
    前記基部継手部材の前記円柱状部が、該円柱状部の軸線の方向で前記円周側面上に延びる軸線方向ガイド要素を有し、
    前記連結継手部材の前記筒状壁が、該筒状壁の前記内周面に設けられた被ガイド要素を有しており、
    前記被ガイド要素は、前記回動部材が前記閉止位置にあり且つ各中間流路の前記他端が対応する前記基部流路の前記一端に前記回動中心軸線の方向で整合しているときに、前記軸線方向ガイド要素と前記回動中心軸線の方向で整合する位置に配置されている、請求項1乃至5の何れか一項に記載の多管継手の連結継手部材。
  7. 前記基部継手部材の前記円柱状部の円周側面が、前記軸線方向ガイド要素に連続して周方向に延びる周方向ガイド要素を有しており、
    前記回動部材が前記基部継手部材に対して回動しないように該基部継手部材に係合した状態で前記本体部を前記基部継手部材に対して相対的に回動したときに、前記被ガイド要素が前記周方向ガイド要素に沿って案内されると共に、少なくとも前記回動部材が前記連通位置にあるときには該被ガイド要素が前記周方向ガイド要素に係合して、当該連結継手部材が前記基部継手部材から前記回動中心軸線の方向で離れないようになる、請求項6に記載の多管継手の連結継手部材。
  8. 前記筒状壁が、該筒状壁の前記内周面から半径方向内側に突出するようにバネ付勢された回動固定部材を備えており、該回動固定部材は、当該連結継手部材を前記基部継手部材に連結するときに前記円柱状部に係合して半径方向外側に変位され、前記本体部を前記基部継手部材に対して相対的に回動して前記回動部材が前記連通位置とされたときに、前記円周側面に設けられた施錠凹部と半径方向で整合して半径方向内側に変位して該施錠凹部に係合し、前記本体部の前記基部継手部材に対する相対的回動を阻止するようにされている、請求項7に記載の多管継手の連結継手部材。
  9. 前記軸線方向ガイド要素が、前記円柱状部の前記軸線の方向に延びるように前記円周側面に形成された軸線方向溝であり、前記周方向ガイド要素が前記円周方向に延びるように前記円周側面に形成された周方向溝であり、前記施錠凹部が前記軸線方向溝により構成されている、請求項8に記載の多管継手の連結継手部材。
  10. 前記回動部材が、前記本体部から離れる方向に突出する複数の筒状部を有し、前記中間流路が前記筒状部の内周面によって構成されるようにされ、
    当該連結継手部材を前記基部継手部材に連結したときに、各筒状部が対応する前記基部流路内に挿入されて該基部流路と係合し、それにより前記回動部材が前記基部継手部材に対して回動しないようになる、請求項1乃至9の何れか一項に記載の多管継手の連結継手部材。
  11. 前記複数の基部流路が設けられた前記基部継手部材と、
    該基部継手部材に取り外し可能に連結される請求項1乃至4の何れか一項に記載の連結継手部材と、
    を備える多管継手。
  12. 前記本体部が、前記接続流路が前記回転中心軸線と平行な方向に貫通するように設けられている接続流路構成部と、該接続流路構成部から伸び、前記回動中心軸線を中心軸線とする円形の内周面を有する筒状壁とを有し、
    前記回動部材が、前記内周面内に設定された、前記回動中心軸線を中心軸線とする円盤状の部材とされ、
    前記中間流路が、前記回動部材を前記回動中心軸線と平行な方向に貫通して延びており、
    前記連結継手部材が、前記本体部から前記内周面の前記軸線の方向に延びる軸部と、該軸部に連接した頭部とを有する保持部材をさらに備えており、
    前記回動部材が、前記内周面の前記軸線を中心とした円弧状のスロット穴を有し、
    前記保持部材の前記軸部は、前記スロット穴を貫通して延びていて、前記回動部材が前記連通位置にまで回動されたときに前記スロット穴の一端に当接して前記回動部材が前記連通位置を超えて回動しないようにし、前記回動部材が前記閉止位置にまで回動されたときに前記スロット穴の他端に当接して前記回動部材が前記閉止位置を超えて回動しないようにし、
    前記保持部材の前記頭部は、前記スロット穴の幅よりも大きな幅を有し、前記内周面の前記軸線の方向で前記回動部材に係合して該回動部材が前記本体部から離れないように保持しており、
    前記基部継手部材が、前記複数の基部流路を有する円柱状部を有しており、
    前記連結継手部材を前記基部継手部材に連結したときに、前記連結継手部材の前記筒状壁の前記内周面が前記基部継手部材の前記円柱状部と同心状となって前記円柱状部の円周側面を覆うようにされ、
    前記基部継手部材の前記円柱状部が、該円柱状部の軸線の方向で前記円周側面上に延びる軸線方向ガイド要素と、該軸線方向ガイド要素に連続して周方向に延びる周方向ガイド要素とを有し、前記連結継手部材の前記筒状壁が、該筒状壁の前記内周面に設けられた被ガイド要素を有し、該被ガイド要素は、前記回動部材が前記閉止位置にあり且つ各中間流路の前記他端が対応する前記基部流路の前記一端に前記内周面の軸線の方向で整合しているときに、前記軸線方向ガイド要素と前記内周面の軸線の方向で整合する位置に配置されており、前記被ガイド要素はさらに前記回動部材が前記基部継手部材に対して回動しないように該基部継手部材に係合した状態で前記本体部を前記基部継手部材に対して相対的に回動したときに、前記周方向ガイド要素に沿って案内されると共に、前記回動部材が少なくとも前記連通位置にあるときに前記周方向ガイド要素に係合して、前記連結継手部材が前記基部継手部材から前記内周面の前記軸線の方向で離れないようにするようになる、請求項11に記載の多管継手。
  13. 前記軸線方向ガイド要素が、前記円柱状部の前記軸線の方向に延びるように前記円周側面に形成された軸線方向溝であり、前記周方向ガイド要素が前記円周方向に延びるように前記円周側面に形成された周方向溝であり、
    前記筒状壁が、該筒状壁の前記内周面から半径方向内側に突出するようにバネ付勢された回動固定部材を備えており、該回動固定部材は、前記連結継手部材を前記基部継手部材に連結するときに前記円柱状部に係合して半径方向外側に変位され、前記本体部を前記基部継手部材に対して相対的に回動して前記回動部材が前記連通位置とされたときに、前記円周側面に設けられた前記軸線方向溝と半径方向で整合して半径方向内側に変位して該軸線方向溝に係合し、前記本体部の前記基部継手部材に対する相対的回動を阻止するようにされている、請求項12に記載の多管継手。
  14. 前記回動部材が、前記連結継手部材の前記本体部から離れる方向に突出する複数の筒状部を有し、前記中間流路が前記筒状部の内周面によって構成されるようにされ、
    前記連結継手部材を前記基部継手部材に連結したときに、各筒状部が対応する前記基部流路内に挿入されて該基部流路と係合し、それにより前記回動部材が前記基部継手部材に対して回動しないようにされた、請求項11乃至13の何れか一項に記載の多管継手。
  15. 前記基部流路の内周面上に設けられた軸シール部材をさらに備え、前記回動部材の前記筒状部の外周面と前記基部流路の内周面とが前記軸シール部材を介して密封係合されるようにされた、請求項14に記載の多管継手。
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