JP6079368B2 - Sn合金めっき方法及びSn合金めっき液のリサイクル方法、並びにこれらの装置 - Google Patents

Sn合金めっき方法及びSn合金めっき液のリサイクル方法、並びにこれらの装置 Download PDF

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Description

本発明は、Sn合金めっき処理に使用しためっき液をSnイオン補給液として再生することができるSn合金めっき方法及びSn合金めっき液のリサイクル方法、並びにこれらの装置に関する。
電解めっきに用いられるめっき液は、めっき処理により所定の電解量に到達するまで使用され、その使用後のめっき液は、廃液として処理される。この廃液の処理コストは高いうえに、大量の廃液を処理することにより環境への負荷が大きくなる。また、めっき装置にとっても、液交換によるコストが大きかった。
また、特許文献1又は特許文献2に開示されるように、めっきにより消費した金属成分を補充するシステムとともに、被めっき体(めっき素材)に付着してめっき槽外に持ち出されためっき液を回収して再利用する機能を備えためっき装置も考えられており、従来から、めっき液のリサイクルが検討されている。
特開2004−131767号公報 特開平11−100699号公報
使用後のめっき液は、電解によるめっき処理を経て、有機不純物の混入(レジストの溶解等)及び遊離酸濃度が高くなっている。その点、特許文献1又は特許文献2においても、洗浄槽を設けることで、めっき液中に含まれる有機不純物等を除去することが行われている。しかし、電解によるめっき処理により遊離酸濃度が高くなっていることから、そのままの状態では再利用することができない。したがって、大量の溶媒で希釈するなどして液中の遊離酸濃度を低下させた後に、めっき液中から消費された金属成分や添加物等のめっき液成分の添加を行う必要があり、液処理量が膨大となることから、取扱性が悪いものとなっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、取り扱いを容易にして使用後のめっき液中に含まれる不純物等を除去することができ、効率的にめっき液を再生することができるSn合金めっき方法及びSn合金めっき液のリサイクル方法、並びにこれらの装置を提供することを目的とする。
本発明のSn合金めっき方法は、陰イオン交換膜により区画されためっき槽のカソード室内に設置した被めっき物に電解めっきによりSn合金めっきを施すSn合金めっき方法であって、前記めっき槽のアノード室内には、Sn製アノードを配置するとともに、前記カソード室内で使用されたSn合金めっき処理後の使用後めっき液に含まれる有機物を活性炭により除去しためっき液を前記アノード室のめっき液として用い、前記カソード室内の被めっき物と前記Sn製アノードとの間で通電して行うSn合金めっきと同時に、前記アノード室のめっき液にSnイオンを補給することを特徴とする。
使用後めっき液中の有機物を活性炭によって除去することで、めっき液中に含まれる不純物を低減し、そのめっき液をアノード室のめっき液として用いるとともに、被めっき物とSn製アノードとの間で通電することにより、Sn製アノードから溶出するSnイオンがアノード室のめっき液に含有される。前述したように、カソード室の使用後めっき液は、めっき処理によって遊離酸濃度が高くなっているが、これはSnイオンの消費に応じて高くなっているのであり、これをアノード室のめっき液に用いることによって、電解めっき処理時とは逆に、Sn製アノードからのSnイオンの溶出量に応じて遊離酸濃度が低下する。このため、Sn合金めっき後のアノード室のめっき液は、Snイオンを適切な量となるまで電解処理することにより、そのSnイオンの量に合わせて適切な遊離酸濃度とすることができ、カソード室に用いるための液調整が不要なSnイオン補給液として再生することができる。
このめっき方法によれば、カソード室内でSn合金の電解めっきを施しながら、アノード室では使用後めっき液をSnイオン補給液として再生することができて効率的である。
なお、本明細書において、Sn合金めっきとは、例えば、Sn−Ag又はSn−CuなどのようにSnにSnより貴な金属を少なくとも1種以上含有するめっき膜を形成するためのめっきとして記載する。
本発明のSn合金めっき装置は、陰イオン交換膜により区画されたアノード室内にSn製アノードを有し、カソード室に被めっき物が配置されるめっき槽と、前記カソード室内の使用後めっき液を前記アノード室に供給するめっき液移送手段が備えられ、該めっき液移送手段には、前記使用後めっき液を通過させて活性炭により有機物を除去する有機物除去手段が設けられていることを特徴とする。
本発明のSn合金めっき液のリサイクル方法は、Sn合金の電解めっき処理に使用された使用後めっき液を再生するSn合金めっき液のリサイクル方法であって、前記使用後めっき液中に含まれる有機物を活性炭により除去した後、陰イオン交換膜によってカソードが設置されたカソード室とSn製アノードが設置されたアノード室とに区画された電解槽内の前記アノード室に供給して、前記カソードと前記Sn製アノードとの間で通電することにより、前記アノード室内のめっき液をSnイオン補給液として再生することを特徴とする。
本発明のSn合金めっき液のリサイクル装置は、Sn合金の電解めっき処理に使用された使用後めっき液を再生するSn合金めっき液のリサイクル装置であって、陰イオン交換膜でカソード室とアノード室に区画された電解槽と、使用後めっき液を貯留する回収槽と、前記回収槽から前記電解槽に使用後めっき液を移送するめっき液移送手段と、前記めっき液移送手段の途中で前記使用後めっき液から有機物を除去する有機物除去手段とを有し、前記カソード室にはカソードが設置され、前記アノード室にはSn製アノードが設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、使用後めっき液の遊離酸濃度を溶媒により希釈することなくSnイオンの含有量に応じて低減することができ、その取り扱いを容易にして、使用後めっき液をSnイオン補給液として効率的に再生することができる。
本発明のSn合金めっき装置の一実施形態を示す全体構成図である。 発明のSn合金めっき液のリサイクル装置の一実施形態を示す全体構成図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態のSn合金めっき装置の全体構成を示している。このSn合金めっき装置は、めっき槽1の上下方向の中間位置に水平に陰イオン交換膜2が設けられていることにより、めっき槽1内が上下に区画されており、陰イオン交換膜2の下方の空間がアノード室3、上方の空間がカソード室4として構成されている。
アノード室3は、別に設けられたタンク5に接続され、アノード室3内のめっき液をポンプ6によって循環することができるように構成されている。カソード室4は、アノード室3と同様に別に設けたタンク7に接続され、カソード室4内のめっき液をポンプ8によって循環することができるように構成されている。
また、アノード室3の底部には例えば円板状のSn製アノード11が水平に配置され、カソード室4の上部にはウエハ(被めっき物)12を水平に載置状態に支持するワーク支持部13が設けられており、このワーク支持部13に、ウエハ12を支持したときにこのウエハ12に接触する電極が設けられている。そして、このワーク支持部13の電極とアノード11との間に電源14が接続されることにより、ウエハ12をカソードとして電解めっきする構成である。
この場合、ウエハ12はめっき液の液面付近に水平に配置され、タンク7からカソード室4の下方に供給されるめっき液の噴流が破線で示すようにウエハ12の下面に供給されるようになっており、めっき槽1の上方を覆う蓋体15がウエハ12に上方から錘として作用している。ウエハ12の下面に供給されためっき液はめっき槽1からオーバーフロー流路16に導かれ、タンク7に戻される。
なお、陰イオン交換膜2としては、例えば、耐酸性に優れる旭硝子株式会社製「セレシオン」を用いることができる。
また、アノード室3に連設されたタンク5と、カソード室4に連設されたタンク7との間には、カソード室4のタンク7からアノード室3のタンク5に向けて使用後めっき液を移送するめっき液移送手段21が設けられている。このめっき液移送手段21には、使用後めっき液を圧送するポンプ22と、移送途中のめっき液を通過させる有機物除去手段23とが設けられている。有機物除去手段23は、活性炭を充填したカラムにより構成され、使用後めっき液と活性炭とを接触させることにより、使用後めっき液中の有機物成分を活性炭により吸着除去するものである。有機物成分を吸着する活性炭としては、木炭を原料とするものが好ましく、例えば味の素社製のBA‐50を用いることができる。
このように構成されるめっき装置によりウエハ12にSn−Ag合金めっきを施す方法について説明する。
このSn−Ag合金のめっき液としては、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸といったアルキルスルホン酸等の酸と、めっき金属イオン(Sn2+,Ag)の他、酸化防止剤や界面活性剤等の添加剤、錯化剤等が配合される。本実施形態で使用されるSn−Ag合金のめっき液は、例えば以下の配合で構成される。
アルキルスルホン酸;100〜150g/L
Sn2+;40〜90g/L
Ag;0.1〜3.0g/L
錯化剤;180〜220g/L
添加剤;40〜60ml/L
一方、アノード室3には、既にめっき処理に使用した使用後めっき液から含有有機物を除去した後のめっき液が貯留される。
そして、ウエハ12をカソード室4のワーク支持部13に支持して通電することにより、カソード室4内の被めっき物12にSn合金めっきを施す。その際、カソード室4のめっき液及びアノード室3のめっき液をタンク5,7との間で個々に循環しながらめっき処理し、カソード室4のめっき液に対して必要に応じてめっき液の金属成分の補給液を供給する。
この電解めっきによりカソード室4ではめっき液に接触しているウエハ12の下面にSn−Ag合金が析出し、アノード室3ではSn製アノード11からSnイオン(Sn2+)がめっき液に供給される。電解が進むにつれて、カソード室4では、めっき液中のSnイオン及びAgイオンがSn−Ag合金としてウエハ12表面に析出されるので、めっき液中のSnイオン濃度はSnイオンの消費により下降し、そのSnイオン濃度の下降に応じて遊離酸濃度が上昇する。一方、アノード室3ではSn製アノード11からSnイオンが供給されるので、液中のSnイオン濃度が上昇し、遊離酸濃度は下降する。カソード室4とアノード室3とは陰イオン交換膜2により区画されているので、この陰イオン交換膜2を通って遊離酸は移動できるが、陽イオンであるSnイオンは通過できない。この状態でめっきを進行させ、カソード室4のめっき液及びアノード室3のめっき液をタンク5,7との間で循環しながら、カソード室4内のめっき液に対して必要に応じてめっき液の金属成分の補給液を供給する。
電解が進み、カソード室4内の遊離酸濃度が所定値(例えば350g/L)以上に上昇したら、めっき処理を終了する。
めっき処理が進むと、カソード室4内のめっき液には、電解やレジストの溶解等によるコンタミ等の有機不純物が含まれる可能性があり、また、遊離酸濃度が高濃度になっていることから、未使用のめっき液(新液)と比較してめっき性が低下し、めっき膜の品質を損なう。このため、めっき液中の遊離酸濃度が所定値以上に上昇したところでめっき処理を終了する。
このめっき処理の終了時点で、アノード室3内では、めっき液がSnイオンを高濃度で含有しており、例えば200g/L程度の濃度となっている。このめっき液は、前述したように、使用後めっき液から有機物が除去されためっき液が電解されてSnイオンを含有しているものであり、これをカソード室4内で用いられるめっき液のSnイオン補給液として使用することができる。
一方、カソード室4内の使用後めっき液は、めっき液移送手段21によりタンク5からタンク7に移送し、その途中に設けられている有機物除去手段23によって使用後めっき液に含まれている有機物を除去した後、アノード室3に供給される。そして、使用後めっき液を排出した後のカソード室4では、以上のようにして得られたSnイオンの補給液を使用して前述した配合でめっき液を作製して供給し、新たなめっき処理を行う。このめっき処理と同時に、前述したように、アノード室3では使用後めっき液にSnイオンが補給される。
なお、有機物除去手段23は活性炭を用いたものであるので、使用後めっき液に含まれる有機物だけでなく、Agイオン(Ag)や添加剤も除去される。このため、アノード室3ではAgイオンを含まないSnイオン補給液が生成される。
このように、このめっき方法では、カソード室4内の使用後めっき液に含まれる有機物を活性炭により除去しためっき液をアノード室3のめっき液として用い、カソード室4内のウエハ12とSn製アノード11との間で通電して行うSn合金めっきと同時に、アノード室3のめっき液にSnイオンを補給することができ、カソード室4でウエハ12にSn−Ag合金めっきを施しながら、アノード室3においてSnイオンを含有するめっき液の補給液を製造することができる。
この場合、有機物除去手段23により有機物とともにAgイオンも除去され、めっき処理中は、アノード室3をカソード室4に対して陰イオン交換膜2で区画したので、カソード室4内のめっき液中に含まれるAgイオンがカソード室4からアノード室3に移動することもなく、Sn製アノード11へのAgの置換析出は発生しない。
以上の実施形態では、一つのめっき槽1により、めっき処理と、その使用後めっき液によるSnイオン補給液の製造とを同時に進行するように構成したが、使用後めっき液を単独でリサイクル処理することも可能である。
図2は、そのようなリサイクル装置の一実施形態を示しており、使用後めっき液を貯留する回収槽31と、使用後めっき液を電解処理する電解槽32と、回収槽31から電解槽32に使用後めっき液を移送するめっき液移送手段21とを備えており、このめっき液移送手段33の途中に、使用後めっき液中に含まれる有機物を活性炭により除去する有機物除去手段23が設けられている。
回収槽31は使用後めっき液を貯留する機能を有していればよく、タンクにより構成される。
有機物除去手段23は、前述しためっき装置の実施形態と同様の構成のものが適用できる。
電解槽32は、内部が陰イオン交換膜34によりアノード室35とカソード室36とに区画されており、アノード室35内にSn製アノード37が配置されるとともに、カソード室36にカソード38が配置され、電源39に接続されている。
符号22は使用後めっき液を圧送するポンプを示す。
このように構成したリサイクル装置において、Sn合金めっき処理に供された使用後めっき液をリサイクルするには、使用後めっき液を回収槽31内に貯留しておき、ポンプ22で圧送しながら有機物除去手段23に通過させ、この有機物除去手段23の活性炭により有機物を除去した後、電解槽32のアノード室35に供給する。カソード室36内には未使用である新規のめっき液を貯留しておく。
そして、電解処理することにより、アノード室35ではSn製アノード37からSnイオン(Sn2+)が液(有機物を除去した後の使用後めっき液)内に供給され、このSnイオンの溶出に伴い、液の酸濃度は低下する。カソード室36内ではカソード電極38にSn合金めっきの電解が行われる。
このようにして得られる電解処理後のめっき液(電解処理後めっき液)は、Snイオンを高濃度で含有しており、この電解処理後めっき液をSn合金めっき処理に用いられるめっき液のSnイオン補給液として使用することができる。
めっき処理に使用した使用後めっき液を用いて、本発明の効果を検証した。
検証は、新液、使用後めっき液、有機物を除去した後のめっき液、再生されためっき液について、それぞれ1Lずつ容器に取り出し、そのめっき液成分を確認することにより行った。
表1の「新液」は、めっき処理前のめっき液の組成を示している。なお、錯化剤には三菱マテリアル製のTS‐SLG、添加剤には三菱マテリアル製のTS‐202ADを用いた。「使用後」は使用後めっき液、「有機物除去後」は有機物を除去した後のめっき液、「再生後」は再生されためっき液を示す。
めっき槽は、アノード室の容積を20L、カソード室の容積を40Lとして、高分子系化合物からなる陰イオン交換膜で区画した。めっき処理としては、レジストによりパターニングされたSiウエハに、めっき槽の浴温は25℃に設定し、12A/dmの電流密度(ASD)で、電解量として約100AH/Lのめっきを施した。陰イオン交換膜で区画されたアノード室にはSn製アノードを設置した。
また、有機物除去手段としては活性炭を充填したカラムを用い、使用後めっき液を流通させてろ過した。
そして、めっき液中の各成分の濃度分析は次の通り実施した。
Sn2+については、塩酸及び酒石酸を加えてSnの加水分解を防止した後、炭酸水素ナトリウムの添加による炭酸ガス発生雰囲気中で、デンプン溶液を指示薬として速やかにヨウ素標準溶液で滴定する方法を用いた。
Agについては、ICPを用いて波長328.068nmで吸光度を測定し、検量線によりAgの定量を行った。
遊離酸濃度は1mol/L水酸化ナトリウム溶液による中和滴定法で測定した。錯化剤及び添加剤に関しては、HPLC法を用いて特定のピークを測定することで定量を行った。
また、有機不純物については、HPLC法において新液と異なるピークの有無によって不純物の有無を判断した。
表1に結果を示す。
Figure 0006079368
表1に示されるように、めっき処理に伴いめっき液中のSn成分濃度(Sn2+)が減少するとともに遊離酸濃度が増加する。この使用後めっき液を活性炭により有機物除去すると、使用後めっき液中から添加剤とともに、有機物成分である不純物(有機不純物)が除去される。また、金属成分も一部除去され、Agイオンはすべてが除去される。この金属成分の除去に伴い、遊離酸濃度は上昇した。
次いで、電解処理することにより、Snイオンが高濃度に含有しためっき液を得ることができた。この場合、アノード表面にSn以外の金属分は検出できなかった。
この結果から、可溶性のSn製アノードを用いながら置換析出の発生がなく、しかも、Snイオンの補給液として十分使用できる溶液をめっき処理に並行して作製することができることがわかる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述したSn−Ag系合金のめっき液以外のSn−Cu系合金などのめっき液にも本発明を適用することができる。
1 めっき槽
2 陰イオン交換膜
3 アノード室
4 カソード室
5,7 タンク
6,8 ポンプ
11 Sn製アノード
12 ウエハ(被めっき物)
13 ワーク支持部
14 電源
15 蓋体
16 オーバーフロー流路
21 めっき液移送手段
22 ポンプ
23 有機物除去手段
31 回収槽
32 電解槽
34 陰イオン交換膜
35 アノード室
36 カソード室
37 Sn製アノード
38 カソード電極
39 電源

Claims (4)

  1. 陰イオン交換膜により区画されためっき槽のカソード室内に設置した被めっき物に電解めっきによりSn合金めっきを施すSn合金めっき方法であって、前記めっき槽のアノード室内には、Sn製アノードを配置するとともに、前記カソード室内で使用されたSn合金めっき処理後の使用後めっき液に含まれる有機物を活性炭により除去しためっき液を前記アノード室のめっき液として用い、前記カソード室内の被めっき物と前記Sn製アノードとの間で通電して行うSn合金めっきと同時に、前記アノード室のめっき液にSnイオンを補給することを特徴とするSn合金めっき方法。
  2. 陰イオン交換膜により区画されたアノード室内にSn製アノードを有し、カソード室に被めっき物が配置されるめっき槽と、前記カソード室内の使用後めっき液を前記アノード室に供給するめっき液移送手段が備えられ、該めっき液移送手段には、前記使用後めっき液を通過させて活性炭により有機物を除去する有機物除去手段が設けられていることを特徴とするSn合金めっき装置。
  3. Sn合金の電解めっき処理に使用された使用後めっき液を再生するSn合金めっき液のリサイクル方法であって、前記使用後めっき液中に含まれる有機物を活性炭により除去した後、陰イオン交換膜によってカソードが設置されたカソード室とSn製アノードが設置されたアノード室とに区画された電解槽内の前記アノード室に供給して、前記カソードと前記Sn製アノードとの間で通電処理することにより前記アノード室内のめっき液をSnイオン補給液として再生することを特徴とするSn合金めっき液のリサイクル方法。
  4. Sn合金の電解めっき処理に使用された使用後めっき液を再生するSn合金めっき液のリサイクル装置であって、陰イオン交換膜でカソード室とアノード室に区画された電解槽と、使用後めっき液を貯留する回収槽と、前記回収槽から前記電解槽に使用後めっき液を移送するめっき液移送手段と、前記めっき液移送手段の途中で前記使用後めっき液から有機物を除去する有機物除去手段とを有し、前記カソード室にはカソードが設置され、前記アノード室にはSn製アノードが設置されていることを特徴とするSn合金めっき液のリサイクル装置。
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