JP6079044B2 - 枠体搬送装置および枠体搬送装置を用いた枠体搬送方法 - Google Patents
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Description
基板の例としては薄板ガラス基板があり、特には、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、液晶表示装置用のカラーフィルター基板、それらの中間製品、その他の各種基板等を挙げることができる。
しかし、これら液晶表示ディスプレイ、プラズマ表示ディスプレイ、有機ELディスプレイに代表されるフラットパネルディスプレイ製品は、表示装置自体が大型化していること、小サイズ物であっても多面付けの状態で製造されること等のため、用いられる基板やその中間製品等は大サイズ化しており、1メートル角程度のサイズにもなると、0.7mm厚のガラス基板でも対向する2辺または4辺を支持した場合は、中間部が100mm以上も下方(重力方向)に湾曲した状態になるのを避けられない。基板はさらに2メートル角以上の大サイズ化が求められており、保管スペースや取り扱い装置の問題からこのような基板を高密度で安全に保管し、取り扱いできるようにする必要がある。
搬送装置が枠体の側面を押圧し位置を矯正する方法であり、搬送装置で枠体の位置検出し、補正した位置に基づいて枠体を把持する方法は記載されていない。
左右に対向する1対の辺と前後に対向する1対の辺とを連結した平面視矩形状の枠体又は基板を載置した該枠体を左右に対向する1対の辺と前後に対向する1対の辺とを備える平面視矩形状のインナーパレットに載置する枠体搬送装置であり、
該枠体および該インナーパレットの前後に対向する1対の辺が直線状であり、左右に対向する1対の辺が湾曲しており、
該枠体の左右に対向する1対の辺と前後に対向する1対の辺がそれぞれコーナー部のコーナーピースで連結しており、
該枠体搬送装置は、
該枠体を把持するロボットハンド部とロボットハンド部を保持し移動させるロボットアーム部とロボットハンド部及びロボットアーム部の動作を制御するロボット制御部を備えており、
該ロボットハンド部は、
該枠体または該インナーパレットの、湾曲して対向する前後2辺の少なくとも1辺の左右方向の最も低い位置にある中央部1箇所における該枠体または該インナーパレットの高さ位置を検出する高さセンサーAと、
該枠体または該インナーパレットの、直線状で対向する左右2辺の少なくとも1辺の前後方向に異なる2箇所における左右方向の平面位置を検出する横センサーB1と横センサーB2と、
該枠体または該インナーパレットのコーナー部における前後方向の平面位置と該枠体または該インナーパレットの高さ位置を検出する縦センサーCとを備え、
該高さセンサーAが超音波センサーであり、
該横センサーB1と該横センサーB2と該縦センサーCとがいずれもレーザーセンサーであり、
該横センサーB1と該横センサーB2と該縦センサーCとが検出した位置情報に基づき、該ロボットハンド部の位置および傾きを補正する機能を備える、ことを特徴とする枠体搬送装置、にある。
前記横センサーB1と横センサーB2と縦センサーCとのいずれも光源が可視光半導体レーザーである、
ことを特徴とする請求項1に記載の枠体搬送装置、にある。
前記ロボットハンド部に枠体の左右に対向する1対の辺を把持する機能を備える、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の枠体搬送装置、にある。
前記ロボットハンド部に枠体の前後に対向する1対の辺の位置合わせ機能を備える、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の枠体搬送装置、にある。
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の枠体搬送装置を用いた枠体搬送方法であって、
前記ロボットハンド部に備えられた高さセンサーAが前記インナーパレットまたは該インナーパレット上に置かれた前記枠体の、湾曲して対向する前後の少なくとも1辺の左右方向の最も低い位置にある中央部の上面の高さを検出し、
該ロボットハンド部が該インナーパレット又は該インナーパレット上に置かれた枠体に接触しない位置で、前記横センサーB1と前記横センサーB2と前記縦センサーCとが検出可能な距離まで、近接し、
該横センサーB1と該横センサーB2とが該インナーパレット又は該インナーパレット上に置かれた枠体の、直線状で対向する左右の2辺の少なくとも1辺の前後方向に位置の異なる2箇所の平面上の位置情報を検出し、
該縦センサーCが前後の辺と左右の辺を連結するコーナー部において、該インナーパレット又は該インナーパレット上に置かれた枠体の平面上の前後の位置および上面の高さ位置を検出し、
該横センサーB1およびB2と該縦センサーCで検出された平面上の位置情報と高さ位置情報に基づき、該ロボットハンド部の位置の補正を行い、
枠体を把持した該ロボットハンド部が該インナーパレット又は該インナーパレットに置かれた枠体の位置まで下降し、把持している枠体を載置させる、
ことを特徴とする枠体搬送方法、にある。
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の枠体搬送装置を用いた枠体搬送方法であって、
前記ロボットハンド部に備えられた高さセンサーAが前記インナーパレットに置かれた前記枠体の、湾曲して対向する前後の少なくとも1辺の左右方向の最も低い位置にある中央部の上面の高さを検出し、
該ロボットハンド部が該インナーパレット上に置かれた枠体に接触しない位置で、前記横センサーB1と前記横センサーB2と前記縦センサーCとが検出可能な距離まで、近接し、
該横センサーB1と該横センサーB2が該インナーパレット上に置かれた枠体の、直線状で対向する左右2辺の少なくとも1辺の前後方向に位置の異なる2箇所の平面上の位置を検出し、
該縦センサーCが前後の辺と左右の辺を連結するコーナー部において、該インナーパレット上に置かれた枠体の平面上の前後の位置および上面の高さ位置を検出し、
該横センサーB1およびB2と該縦センサーCとで検出された平面上の位置情報と高さ位置情報に基づき、該ロボットハンド部の位置の補正を行い、
該ロボットハンド部が該インナーパレット上に置かれた枠体を把持する位置まで下降し、該枠体を把持し取り出す、
ことを特徴とする枠体搬送方法、にある。
前記横センサーB1およびB2と縦センサーCとで検出された平面上の位置情報と高さ位置情報に基づき、該ロボットハンド部の位置の補正を一定の段数毎に行い、
位置の補正を行った該ロボットハンド部の高さと左右の位置および前後の位置を基準とし、
該ロボットハンド部の高さ方向の位置を枠体の段数で算出された位置情報に基づき移動させながら該枠体を連続的に搬送する、
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の枠体搬送方法、にある。
請求項に記載する前後および左右は、平面視矩形状の4辺の位置関係を明確にするために記載したものであり、図1および図3に具体的に示す。
請求項に記載した各センサーのアルファベットもA、B1、B2、Cについては、明細書と図面における説明を明確にする為に記載したものである。
嵌合部12は、前記枠体10を積み重ねる際に下の枠体に嵌りやすく又該枠体10を取り出す際に下の枠体10から取り出し易いあそびを設ける必要がある。
該基板支持板13には、樹脂製の前記基板保持部材14が取り付けられており、該基板保持部材14は、基板を載置する基板保持部14aと基板の左右の位置を制御する基板端部制動部14cと基板の振動を制御する基板振動制御部14bを備える。該基板保持部材14は、基板が直接金属に接することを防ぎ、又左右の基板の位置ずれを防ぎ、又基板の振動を抑制する為のものである。
基板を安全に保持又は搬送する為には、
基板N1およびN2は、前記金属枠部11に備え付けられた該基板端部制動部14cの内側で、基板端部が基板端部制動領域14dを外れないことが望ましい。
図5は前記基板保持用枠体10と載置される基板Nの相対的な位置関係を示す斜視図である。
すなわち、各1枚の基板を載置した状態の該基板保持用枠体10を、多段に積み重ね、最上段に基板を載置しない該枠体10を載せ、更に該枠体10に上蓋63を載置し、上蓋63とインナーパレット62間を結束ベルト64で結束し、さらに該防振パレット61に載置した状態である。
最上段の基板を載置しない該枠体10は、基板保持枠体10と同じ枠体であり、上蓋部63と最上段の基板との間に枠体1段分のスペースを空け、振動による接触を避けるためのものである。
該基板保持用枠体の段数は、基板を載置した該基板保持用枠体が150段であり、更に空の該枠体10と上蓋63を含め2段の該枠体10が載置され、総段数で152段となる。
このような高重量物の該基板保持用枠体10の搬送は、ロボットによる搬送が一般的ある。
該上蓋63は、150段の前記基板保持用枠体10に基板が載置され、前記基板保持用枠体集積部81にすべて搬送された後に、基板を載置しない空の枠体10が1段搬送された後、最上部に載置される。
本実施の形態では、基板端部制動領域14dが4.25mmで、L1が0.13mmでL2が0.2mmであり、図14aと図14bを用いて位置補正の頻度を説明する。
いずれの場合も該枠体10が積層され累積されるずれ量が基板端部制動領域14dすなわち4.25mmを超えない段数を示す図である。
このように一定の段数毎に位置補正工程を導入することにより、150段もの多段に積み重ねても大きな位置ずれが生じることなく前記基板保持用枠体10の集積が可能となった。
14dは基板保持用枠体10の基板端部制動領域であり、
Lは、基板搬送用枠体10を上下に重ねた時の1段あたりのあそび量であり、左右方向のあそび量L1と前後方向のあそび量L2との内で、あそび量の大きい方とする。
該ロボットハンド部53には、集積された該基板保持用枠体10から該基板保持用枠体10を把持し取り出すための位置制御を行う為、又は基板を載置した基板保持用枠体を把持して所定の場所に積み重ねる位置制御を行う為の検出センサーが備えられている。
四辺がすべて直線状の辺の基板保持用枠体10においても、対向する1対の辺が湾曲した基板保持用枠体10においても、ハンドリングするロボットハンド部は、同様な構成で可能である。以下1対の辺が湾曲した枠体10のハンドリングについて主に説明する。
前記横センサーB1とB2及び該縦センサーCは、前記高さセンサーAで前記基板保持用枠体10の高さを粗く検出して、約140mmまで近づいた地点から精度よく検出する必要がる為、検出距離が50mmから200mmと短いが、検出精度が高精度な可視光半導体レーザーを光源のKEYENCE製レーザーセンサーのLV−S31を使用した。
図10から図12は、インナーパレットおよび基板保持用枠体の位置検出部を示した平面図で、検出する動作を説明する図である。
第6世代基板(1850*1500mm)で、厚さが0.7mmtの重量は、約5.0kgであり、図3Aに示す第6世代基板を保持する基板保持用枠体で、対向する1対の金属枠部11cと11dが湾曲形状で、図4に示す高さhが10mmで、板の厚さが2mmtのアルミニウム製の基板保持用枠体10の重量は、5.5kgであり、該基板を保持した状態での総重量が10.5kgであった。
以下基板保持用枠体取り出し部の前記枠体10を14段搬送した後に、次の15段目の該枠体10で位置補正を行った。
以下基板保持用枠体取り出し部の前記枠体10を23段搬送した後に、次の24段目の該枠体10で位置補正を行った。
11 金属枠部、金属枠材
11a,11b 左右の金属枠部、金属枠材
11c,11d 前後の金属枠部、金属枠材
12 嵌合部
13 基板支持板
14 基板保持部材
14a 基板保持部
14b 基板振動制御部
14c 基板端部制動部
14d 基板端部制動領域
15 手掛部
16 コーナーピース
50 枠体搬送装置
50A 枠体搬送装置
50B 枠体搬送装置
51 ロボット制御部
52 ロボットアーム部
53 ロボットハンド部
530 ハンド枠体
A 高さセンサーA
B1 横センサーB1
B2 横センサーB2
C 縦センサーC
535 枠体把持部
536 位置合せ部
537 桟
538 アーム接続部
60 梱包体
61 防振パレット
62 インナーパレット
a 高さ検出部a
b1 横検出部b1
b2 横検出部b2
c1 縦検出部c1
c2 高さ検出部c2
63 上蓋
64 結束ベルト
70 基板受け渡し装置
80 基板保持用枠体取出し部
81 基板保持用枠体集積部
82 基板搬送装置
N、N1、N2 基板
K 開口部
L、L1、L2 基板保持用枠体のあそび量
Claims (7)
- 左右に対向する1対の辺と前後に対向する1対の辺とを連結した平面視矩形状の枠体又は基板を載置した該枠体を左右に対向する1対の辺と前後に対向する1対の辺とを備える平面視矩形状のインナーパレットに載置する枠体搬送装置であり、
該枠体および該インナーパレットの前後に対向する1対の辺が直線状であり、左右に対向する1対の辺が湾曲しており、
該枠体の左右に対向する1対の辺と前後に対向する1対の辺がそれぞれコーナー部のコーナーピースで連結しており、
該枠体搬送装置は、
該枠体を把持するロボットハンド部とロボットハンド部を保持し移動させるロボットアーム部とロボットハンド部及びロボットアーム部の動作を制御するロボット制御部を備えており、
該ロボットハンド部は、
該枠体または該インナーパレットの、湾曲して対向する前後2辺の少なくとも1辺の左右方向の最も低い位置にある中央部1箇所における該枠体または該インナーパレットの高さ位置を検出する高さセンサーAと、
該枠体または該インナーパレットの、直線状で対向する左右2辺の少なくとも1辺の前後方向に異なる2箇所における左右方向の平面位置を検出する横センサーB1と横センサーB2と、
該枠体または該インナーパレットのコーナー部における前後方向の平面位置と該枠体または該インナーパレットの高さ位置を検出する縦センサーCとを備え、
該高さセンサーAが超音波センサーであり、
該横センサーB1と該横センサーB2と該縦センサーCとがいずれもレーザーセンサーであり、
該横センサーB1と該横センサーB2と該縦センサーCとが検出した位置情報に基づき、該ロボットハンド部の位置および傾きを補正する機能を備える、ことを特徴とする枠体搬送装置。 - 前記横センサーB1と横センサーB2と縦センサーCとのいずれも光源が可視光半導体レーザーである、
ことを特徴とする請求項1に記載の枠体搬送装置。 - 前記ロボットハンド部に枠体の左右に対向する1対の辺を把持する機能を備える、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の枠体搬送装置。
- 前記ロボットハンド部に枠体の前後に対向する1対の辺の位置合わせ機能を備える、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の枠体搬送装置。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の枠体搬送装置を用いた枠体搬送方法であって、
前記ロボットハンド部に備えられた高さセンサーAが前記インナーパレットまたは該インナーパレット上に置かれた前記枠体の、湾曲して対向する前後の少なくとも1辺の左右方向の最も低い位置にある中央部の上面の高さを検出し、
該ロボットハンド部が該インナーパレット又は該インナーパレット上に置かれた枠体に接触しない位置で、前記横センサーB1と前記横センサーB2と前記縦センサーCとが検出可能な距離まで、近接し、
該横センサーB1と該横センサーB2とが該インナーパレット又は該インナーパレット上に置かれた枠体の、直線状で対向する左右の2辺の少なくとも1辺の前後方向に位置の異なる2箇所の平面上の位置情報を検出し、
該縦センサーCが前後の辺と左右の辺を連結するコーナー部において、該インナーパレット又は該インナーパレット上に置かれた枠体の平面上の前後の位置および上面の高さ位置を検出し、
該横センサーB1およびB2と該縦センサーCで検出された平面上の位置情報と高さ位置情報に基づき、該ロボットハンド部の位置の補正を行い、
枠体を把持した該ロボットハンド部が該インナーパレット又は該インナーパレットに置かれた枠体の位置まで下降し、把持している枠体を載置させる、
ことを特徴とする枠体搬送方法。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の枠体搬送装置を用いた枠体搬送方法であって、
前記ロボットハンド部に備えられた高さセンサーAが前記インナーパレットに置かれた前記枠体の、湾曲して対向する前後の少なくとも1辺の左右方向の最も低い位置にある中央部の上面の高さを検出し、
該ロボットハンド部が該インナーパレット上に置かれた枠体に接触しない位置で、前記横センサーB1と前記横センサーB2と前記縦センサーCとが検出可能な距離まで、近接し、
該横センサーB1と該横センサーB2が該インナーパレット上に置かれた枠体の、直線状で対向する左右2辺の少なくとも1辺の前後方向に位置の異なる2箇所の平面上の位置を検出し、
該縦センサーCが前後の辺と左右の辺を連結するコーナー部において、該インナーパレット上に置かれた枠体の平面上の前後の位置および上面の高さ位置を検出し、
該横センサーB1およびB2と該縦センサーCとで検出された平面上の位置情報と高さ位置情報に基づき、該ロボットハンド部の位置の補正を行い、
該ロボットハンド部が該インナーパレット上に置かれた枠体を把持する位置まで下降し、
該枠体を把持し取り出す、
ことを特徴とする枠体搬送方法。 - 前記横センサーB1およびB2と縦センサーCとで検出された平面上の位置情報と高さ位置情報に基づき、該ロボットハンド部の位置の補正を一定の段数毎に行い、
位置の補正を行った該ロボットハンド部の高さと左右の位置および前後の位置を基準とし、
該ロボットハンド部の高さ方向の位置を枠体の段数で算出された位置情報に基づき移動させながら該枠体を連続的に搬送する、
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の枠体搬送方法。
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