JP6077245B2 - 空調室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、空調室内機に関する。
近年、居住空間の快適性を向上させる目的で、空調室内機から吹き出される調和空気を自然気流に近づける取り組みが行われている。例えば、特許文献1(特開平8−86502号公報)に記載されている空気調和機は、設定された基準風量に応じて一定の範囲内で且つ不規則な周期で風量を変更する揺らぎ制御を行うことができ、使用者は一定風量の吹き出し時に比べて快適性を感じることができる。
しかしながら、上記のような風量を変動させる揺らぎ制御が、静寂な部屋で行われた場合、ファンモータの回転数変動時の音が使用者にとっては不快な騒音となり、逆に快適性をそこなう可能性がある。
本発明の課題は、揺らぎ制御時の音を使用者側で調節することを可能にする空調室内機を提供することにある。
本発明の第1観点に係る空調室内機は、調和空気の風量を不規則に変化させる揺らぎ気流制御が選択可能に設定されている制御部を備える空調室内機であって、揺らぎ気流制御を選択する選択手段をさらに備え、制御部が第1機能および第2機能のいずれか一方を有している。第1機能は、揺らぎ気流制御における風量の変化度合いの設定値を変える。第2機能は、揺らぎ気流制御における風量の変化速度の設定値を変える。選択手段には、使用者が設定値を入力するための入力部が設けられている。
この空調室内機では、第1機能および第2機能ともに、風量の単位時間あたりの変化量を小さくするように設定することができ、使用者が必要に応じて風量変更時の音を抑えることができるので、使い勝手がよい。
本発明の第2観点に係る空調室内機は、第1観点に係る空調室内機であって、制御部が第1機能を有している。第1機能が風量の増減の大きさを変更する機能である。
この空調室内機では、例えば、ファンモータの加速を抑えることができるので、その分、うなり音などの騒音を抑えることができる。
本発明の第3観点に係る空調室内機は、第1観点に係る空調室内機であって、制御部が第2機能を有している。第2機能が風量の増減の時間間隔を変更する機能である。
この空調室内機では、例えば、ファンモータの回転数を緩やかに増減することができるので、その分、うなり音などの騒音を抑えることができる。
本発明の第4観点に係る空調室内機は、第2観点に係る空調室内機であって、制御部が風量を複数段階から成る風量範囲の中の一段階に固定する風量固定、又は風量を自動で制御する風量自動のいずれか一方に風量設定し、揺らぎ気流制御が選択される直前の風量設定が風量固定であるときに選択される揺らぎ気流制御を第1揺らぎ気流制御として認定し、揺らぎ気流制御が選択される直前の風量設定が風量自動であるときに選択される揺らぎ気流制御を第2揺らぎ気流制御として認定する。さらに、制御部は風量の増減の大きさの許容変更幅を予め記憶している。許容変更幅は、第1揺らぎ気流制御における風量の増減の大きさが第2揺らぎ気流制御のときよりも小さくなるように設定されている。
この空調室内機では、第1揺らぎ気流制御のような、風量固定のときに選択された揺らぎ気流制御は、そのときの固定風量を基準に不規則に風量の増減が行われるので、当初の固定風量が高かった場合は風量増減時の音も大きくなる。それゆえ、第1揺らぎ気流制御における風量の増減の大きさが第2揺らぎ気流制御のときよりも小さくなるように許容変更幅を設定し、うなり音などの騒音を抑えるようにしている。
本発明の第5観点に係る空調室内機は、第3観点に係る空調室内機であって、制御部が風量を複数段階から成る風量範囲の中の一段階に固定する風量固定、又は風量を自動で制御する風量自動のいずれか一方に風量設定し、揺らぎ気流制御が選択される直前の風量設定が風量固定であるときに選択される揺らぎ気流制御を第1揺らぎ気流制御として認定し、揺らぎ気流制御が選択される直前の風量設定が風量自動であるときに選択される揺らぎ気流制御を第2揺らぎ気流制御として認定する。さらに、制御部は前記風量の増減の時間間隔の許容変更幅を予め記憶している。許容変更幅は、第1揺らぎ気流制御における風量の増減の時間間隔が第2揺らぎ気流制御のときよりも大きくなるように設定されている。
この空調室内機では、第1揺らぎ気流制御における風量の増減の時間間隔が第2揺らぎ気流制御のときよりも大きくなるように許容変更幅を設定することによって、例えば、ファンモータの回転数を緩やかに増減することができるので、その分、うなり音などの騒音を抑えることができる。
本発明の第1観点に係る空調室内機では、第1機能および第2機能ともに、風量の単位時間あたりの変化量を小さくするように設定することができ、使用者が必要に応じて風量変更時の音を抑えることができるので、使い勝手がよい。
本発明の第2観点に係る空調室内機では、ファンモータの加速を抑えることができるので、その分、うなり音などの騒音を抑えることができる。
本発明の第3観点に係る空調室内機では、ファンモータの回転数を緩やかに増減することができるので、その分、うなり音などの騒音を抑えることができる。
本発明の第4観点に係る空調室内機では、第1揺らぎ気流制御における風量の増減の大きさが第2揺らぎ気流制御のときよりも小さくなるように許容変更幅を設定し、うなり音などの騒音を抑えるようにしている。
本発明の第5観点に係る空調室内機では、第1揺らぎ気流制御における風量の増減の時間間隔が第2揺らぎ気流制御のときよりも大きくなるように許容変更幅を設定することによって、例えば、ファンモータの回転数を緩やかに増減することができるので、その分、うなり音などの騒音を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る運転停止時の空調室内機の断面図。 運転時の空調室内機の断面図。 調和空気が通常前吹き時の風向調整羽根およびコアンダ羽根の側面図。 調和空気が通常前方下吹き時の風向調整羽根およびコアンダ羽根の側面図。 コアンダ気流前方吹き時の風向調整羽根およびコアンダ羽根の側面図。 コアンダ気流天井吹き時の風向調整羽根およびコアンダ羽根の側面図。 調和空気の方向およびコアンダ気流の方向を示す概念図。 風向調整羽根とコアンダ羽根との開き角度の一例を表す概念図。 コアンダ気流前方吹き時のスクロールの終端Fの接線とコアンダ羽根とが成す内角と、スクロールの終端Fの接線と風向調整羽根とが成す内角との比較図。 コアンダ気流天井吹き時のスクロールの終端Fの接線とコアンダ羽根とが成す内角と、スクロールの終端Fの接線と風向調整羽根とが成す内角との比較図。 風向調整羽根の上下遥動による調和空気の風向を示す空調室内機設置空間の側面図。 風向調整羽根が下向き時の調和空気の風向を示す空調室内機設置空間の側面図。 コアンダ羽根の姿勢が天井吹き姿勢のときのコアンダ気流の風向を示す空調室内機設置空間の側面図。 揺らぎ気流B制御時の風向調整羽根、コアンダ羽根の動作および室内ファンのファン回転数を示すフローチャート。 室内ファンのファン回転数変動量パターン・テーブル。 揺らぎ気流制御におけるファン回転数の変動量補正のフローチャート。 揺らぎ気流制御におけるファン回転数の変動量補正のフローチャート。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)空調室内機10の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る運転停止時の空調室内機10の断面図である。また、図2は、運転時の空調室内機10の断面図である。図1及び図2において、空調室内機10は壁掛けタイプであり、本体ケーシング11、室内熱交換器13、室内ファン14、底フレーム16、及び制御部40が搭載されている。
本体ケーシング11は、天面部11a、前面パネル11b、背面板11c及び下部水平板11dを有し、内部に室内熱交換器13、室内ファン14、底フレーム16、及び制御部40を収納している。
天面部11aは、本体ケーシング11の上部に位置し、天面部11aの前部には、吸込口(図示せず)が設けられている。
前面パネル11bは室内機の前面部を構成しており、吸込口がないフラットな形状を成している。また、前面パネル11bは、その上端が天面部11aに回動自在に支持され、ヒンジ式に動作することができる。
室内熱交換器13及び室内ファン14は、底フレーム16に取り付けられている。室内熱交換器13は、通過する空気との間で熱交換を行う。また、室内熱交換器13は、側面視において両端が下方に向いて屈曲する逆V字状の形状を成し、その下方に室内ファン14が位置する。室内ファン14は、クロスフローファンであり、室内から取り込んだ空気を、室内熱交換器13に当てて通過させた後、室内に吹き出す。
本体ケーシング11の下部には、吹出口15が設けられている。吹出口15には、吹出口15から吹き出される調和空気の方向を変更する風向調整羽根31が回動自在に取り付けられている。風向調整羽根31は、モータ(図示せず)によって駆動し、調和空気の方向を変更するだけでなく、吹出口15を開閉することもできる。風向調整羽根31は、傾斜角が異なる複数の姿勢をとることが可能である。
また、吹出口15の近傍にはコアンダ羽根32が設けられている。コアンダ羽根32は、モータ(図示せず)によって前後方向に傾斜した姿勢をとることが可能であり、運転停止時に前面パネル11bに設けられた収容部130に収容される。コアンダ羽根32は、傾斜角が異なる複数の姿勢をとることが可能である。
また、吹出口15は、吹出流路18によって本体ケーシング11の内部と繋がっている。吹出流路18は、吹出口15から底フレーム16のスクロール17に沿って形成されている。
室内空気は、室内ファン14の稼動によって吸込口、室内熱交換器13を経て室内ファン14に吸い込まれ、室内ファン14から吹出流路18を経て吹出口15から吹き出される。
制御部40は、本体ケーシング11を前面パネル11bから視て室内熱交換器13及び室内ファン14の右側方に位置しており、室内ファン14の回転数制御、風向調整羽根31及びコアンダ羽根32の動作制御を行う。
(2)詳細構成
(2−1)前面パネル11b
図1に示すように、前面パネル11bは本体ケーシング11の上部前方からなだらかな円弧曲面を描きながら下部水平板11dの前方エッジに向かって延びている。前面パネル11bの下部に本体ケーシング11の内側に向かって窪んだ領域がある。この領域の窪み深さはコアンダ羽根32の厚み寸法に合うように設定されており、コアンダ羽根32が収容される収容部130を成している。収容部130の表面もなだらかな円弧曲面である。
(2−2)吹出口15
図1に示すように、吹出口15は、本体ケーシング11の下部に形成されており、横方向(図1紙面と直交する方向)を長辺とする長方形の開口である。吹出口15の下端は下部水平板11dの前方エッジに接しており、吹出口15の下端と上端とを結ぶ仮想面は前方上向きに傾斜している。
(2−3)スクロール17
スクロール17は、室内ファン14に対峙するように湾曲した隔壁であり、底フレーム16の一部である。スクロール17の終端Fは、吹出口15の周縁近傍まで到達している。吹出流路18を通る空気は、スクロール17に沿って進み、スクロール17の終端Fの接線方向に送られる。したがって、吹出口15に風向調整羽根31がなければ、吹出口15から吹き出される調和空気の風向は、スクロール17の終端Fの接線L0に概ね沿った方向である。
(2−4)垂直風向調整板20
垂直風向調整板20は、図1及び図2に示すように、複数の羽根片201と、複数の羽根片201を連結する連結棒203を有している。また、垂直風向調整板20は、吹出流路18において、風向調整羽根31よりも室内ファン14近傍に配置されている。
複数枚の羽根片201は、連結棒203が吹出口15の長手方向に沿って水平往復移動することによって、その長手方向に対して垂直な状態を中心に左右に揺動する。なお、連結棒203は、モータ(図示せず)によって水平往復移動する。
(2−5)風向調整羽根31
風向調整羽根31は、吹出口15を塞ぐことができる程度の面積を有している。風向調整羽根31が吹出口15を閉じた状態において、その外側面31aは前面パネル11bの曲面の延長上にあるような外側に凸のなだらかな円弧曲面に仕上げられている。また、風向調整羽根31の内側面31b(図2参照)も、外面にほぼ平行な円弧曲面を成している。
風向調整羽根31は、下端部に回動軸311を有している。回動軸311は、吹出口15の下端近傍で、本体ケーシング11に固定されているステッピングモータ(図示せず)の回転軸に連結されている。
回動軸311が図1正面視反時計方向に回動することによって、風向調整羽根31の上端が吹出口15の上端側から遠ざかるように動作して吹出口15を開ける。逆に、回動軸311が図1正面視時計方向に回動することによって、風向調整羽根31の上端が吹出口15の上端側へ近づくように動作して吹出口15を閉じる。
風向調整羽根31が吹出口15を開けている状態において、吹出口15から吹き出された調和空気は、風向調整羽根31の内側面31bに概ね沿って流れる。すなわち、スクロール17の終端Fの接線方向に概ね沿って吹き出された調和空気は、その風向が風向調整羽根31によってやや上向きに変更される。
(2−6)コアンダ羽根32
コアンダ羽根32は、空調運転が停止している間や後述する通常吹出モードでの運転では収容部130に収納されている。コアンダ羽根32は回動することによって収容部130から離れる。コアンダ羽根32の回動軸321は、収容部130の下端近傍で且つ本体ケーシング11の内側の位置(吹出流路18上壁の上方の位置)に設けられており、コアンダ羽根32の下端部と回動軸321とは所定の間隔を保って連結されている。それゆえ、回動軸321が回動してコアンダ羽根32が室内機前面部の収容部130から離れるほど、コアンダ羽根32の下端の高さ位置は低くなるように回転する。また、コアンダ羽根32が回転して開いたときの傾斜は室内機前面部の傾斜よりも緩やかである。
本実施形態では、収容部130は、送風路の外に設けられており、収容時にコアンダ羽根32の全体が送風路の外側に収容される。かかる構造に代えて、コアンダ羽根32の一部のみが送風路の外側に収容され、残りが送風路内(たとえば、送風経路の上壁部)に収容されるようにしてもよい。
また、回動軸321が図1正面視反時計方向に回動することによって、コアンダ羽根32の上端および下端ともに円弧を描きながら収容部130から離れるが、そのとき、上端と吹出口より上方の室内機前面部の収容部130との最短距離は、下端と収容部130との最短距離より大きい。すなわち、コアンダ羽根32は前方に行くにしたがって前記室内機前面部から離れるような姿勢に制御される。そして、回動軸321が図1正面視時計方向に回動することによって、コアンダ羽根32は収容部130に近づき、最終的に収容部130に収容される。コアンダ羽根32の運転状態の姿勢としては、収容部130に収納された状態、回転して前方上向きに傾斜した姿勢、さらに回転してほぼ水平な姿勢、さらに回転して前方下向きに傾斜した姿勢がある。
コアンダ羽根32が収容部130に収容された状態で、コアンダ羽根32の外側面32aは前面パネル11bのなだらかな円弧曲面の延長上にあるような外側に凸のなだらかな円弧曲面に仕上げられている。また、コアンダ羽根32の内側面32bは、収容部130の表面に沿うような円弧曲面に仕上げられている。
また、コアンダ羽根32の長手方向の寸法は、風向調整羽根31の長手方向の寸法以上となるように設定されている。この理由は風向調整羽根31で風向調節された調和空気すべてをコアンダ羽根32で受けるためであり、その目的はコアンダ羽根32の側方からの調和空気がショートサーキットすることを防止することである。
(3)調和空気の方向制御
本実施形態の空調室内機は、調和空気の方向を制御する手段として、風向調整羽根31のみを回動させて調和空気の方向を調整する通常吹出モードと、風向調整羽根31及びコアンダ羽根32を回動させてコアンダ効果によって調和空気をコアンダ羽根32の外側面32aに沿わせたコアンダ気流にするコアンダ効果利用モードとを有している。
風向調整羽根31及びコアンダ羽根32は、上記各モードにおいて空気の吹出方向ごとに姿勢が変化するので、各姿勢について図面を参照しながら説明する。なお、吹出方向の選択は、ユーザーがリモコン等を介して行なうことができるものとする。また、モードの変更や吹出方向は自動的に変更されるように制御することも可能である。
(3−1)通常吹出モード
通常吹出モードは、風向調整羽根31のみを回動させて調和空気の方向を調整するモードであり、「通常前吹き」と「通常前方下吹き」とを含む。
(3−1−1)通常前吹き
図3Aは、調和空気が通常前吹き時の風向調整羽根31及びコアンダ羽根32の側面図である。図3Aにおいて、ユーザーが「通常前吹き」を選択したとき、制御部40は風向調整羽根31の内側面31bが略水平になる位置まで風向調整羽根31を回動させる。なお、本願実施形態のように風向調整羽根31の内側面31bが円弧曲面をなしている場合は、内側面31bの前方端E1における接線が略水平になるまで風向調整羽根31を回動させる。その結果、調和空気は、前吹き状態となる。
(3−1−2)通常前方下吹き
図3Bは、調和空気が通常前方下吹き時の風向調整羽根31及びコアンダ羽根32の側面図である。図3Bにおいて、ユーザーは吹出方向を「通常前吹き」よりも下方に向けたいとき、「通常前方下吹き」を選択すればよい。
このとき、制御部40は、風向調整羽根31の内側面31bの前方端E1における接線が水平よりも前下がりになるまで風向調整羽根31を回動させる。その結果、調和空気は、前方下吹き状態となる。
(3−1−3)風向自動
図6Aは、風向調整羽根31の上下遥動による調和空気の風向を示す空調室内機設置空間の側面図である。図6Aに示すような風向調整は、従来品にも実施されている、いわゆるオートルーバー機能による風向調整であって、人体400に風を当てる動作・当てない動作の繰り返し手段として利用される。
(3−2)コアンダ効果利用モード
コアンダ(効果)とは、気体や液体の流れのそばに壁があると、流れの方向と壁の方向とが異なっていても、壁面に沿った方向に流れようとする現象である(朝倉書店「法則の辞典」)。コアンダ利用モードは、このコアンダ効果を利用した「コアンダ気流前方吹き」および「コアンダ気流天井吹き」を含む。
また、調和空気の方向およびコアンダ気流の方向については、基準位置の取り方次第で定義の方法が異なるが、以下に一例を示す。図4Aは、調和空気の方向およびコアンダ気流の方向を示す概念図である。図4Aにおいて、コアンダ羽根32の外側面32a側にコアンダ効果を生じさせるには、風向調整羽根31によって変更された調和空気の方向(D1)の傾斜がコアンダ羽根32の姿勢(傾斜)に近くなる必要がある。両者が離れすぎているとコアンダ効果が生じない。そのため、本コアンダ効果利用モードでは、コアンダ羽根32と風向調整羽根31とが所定の開き角度以下になる必要があり、両羽根(31、32)がその範囲内を成すようにして、上記の関係が成立するようにしている。これにより、図4Aに示すように、調和空気の風向が風向調整羽根31によってD1に変更された後、さらにコアンダ効果によりD2に変更される。
また、本実施形態のコアンダ効果利用モードでは、コアンダ羽根32が風向調整羽根31の前方(吹出の下流側)かつ上方の位置あるのが好ましい。
また、風向調整羽根31とコアンダ羽根32との開き角度については、基準位置の取り方次第で定義の方法が異なるが、以下に一例を示す。図4Bは、風向調整羽根31とコアンダ羽根32との開き角度の一例を表す概念図である。図4Bにおいて、風向調整羽根31の内側面31bの前後端を結ぶ直線と水平線との角度を風向調整羽根31の傾斜角θ1とし、コアンダ羽根32の外側面32aの前後端を結ぶ直線と水平線との角度をコアンダ羽根32の傾斜角θ2としたとき、風向調整羽根31とコアンダ羽根32との開き角度θ=θ2−θ1である。なお、θ1及びθ2は絶対値ではなく、図4B正面視において水平線よりも下方となる場合は負の値である。
「コアンダ気流前方吹き」および「コアンダ気流天井吹き」ともに、風向調整羽根31およびコアンダ羽根32は、スクロール17の終端Fの接線とコアンダ羽根32とが成す内角が、スクロール17の終端Fの接線と風向調整羽根31とが成す内角よりも大きい、という条件を満たす姿勢をとるのが好ましい。
なお、内角については、図5A(コアンダ気流前方吹き時のスクロール17の終端Fの接線L0とコアンダ羽根32とが成す内角R2と、スクロール17の終端Fの接線L0と風向調整羽根31とが成す内角R1との比較図)、および図5B(コアンダ気流天井吹き時のスクロール17の終端Fの接線L0とコアンダ羽根32とが成す内角R2と、スクロール17の終端Fの接線L0と風向調整羽根31とが成す内角R1との比較図)を参照のこと。
また、図5A及び図5Bに示すように、コアンダ効果利用モードにおけるコアンダ羽根32では、コアンダ羽根32の先端部が水平より前方上向で、吹出口15よりも外側上方に位置する。その結果、コアンダ気流はより遠方に到達する上に、コアンダ羽根32の上側を通過するような強い気流の発生は抑制され、コアンダ気流の上方への誘導が阻害されにくくなる。
また、コアンダ羽根32の後端部の高さ位置は運転停止時よりも低くなっているので、上流側でのコアンダ効果によるコアンダ気流が生成し易い。
(3−2−1)コアンダ気流前方吹き
図3Cは、コアンダ気流前方吹き時の風向調整羽根31及びコアンダ羽根32の側面図である。図3Cにおいて、「コアンダ気流前方吹き」が選択されたとき、制御部40は、風向調整羽根31の内側面31bの前方端E1における接線L1が水平よりも前下がりになるまで風向調整羽根31を回動させる。
次に、制御部40は、コアンダ羽根32の外側面32aが略水平になる位置までコアンダ羽根32を回動させる。なお、本願実施形態のようにコアンダ羽根32の外側面32aが円弧曲面をなしている場合は、外側面32aの前方端E2における接線L2が略水平になるまでコアンダ羽根32を回動させる。つまり、図5Aに示すように、接線L0と接線L2とが成す内角R2は、接線L0と接線L1とが成す内角R1よりも大きくなる。
風向調整羽根31で前方下吹きに調整された調和空気は、コアンダ効果によってコアンダ羽根32の外側面32aに付着した流れとなり、この外側面32aに沿ったコアンダ気流に変わる。
したがって、風向調整羽根31の前方端E1における接線L1方向が前方下吹きであっても、コアンダ羽根32の前方端E2における接線L2方向が水平であるので、調和空気は、コアンダ効果によってコアンダ羽根32の外側面32aの前方端E2における接線L2方向、すなわち水平方向に吹き出される。
このように、コアンダ羽根32が室内機前面部から離れて傾斜が緩やかになり、調和空気が前面パネル11bよりも前方でコアンダ効果を受け易くなる。その結果、風向調整羽根31で風向調節された調和空気が前方下吹きであっても、コアンダ効果によって水平吹きの空気となる。これは、吹出口通過直後の空気を前面パネルに近づけて前面パネルのコアンダ効果で上向きにする方法に比べて、風向調整羽根31の通風抵抗による圧損が抑制されつつ風向が変更される。
(3−2−2)コアンダ気流天井吹き
図3Dは、コアンダ気流天井吹き時の風向調整羽根31及びコアンダ羽根32の側面図である。図3Dにおいて、「コアンダ気流天井吹き」が選択されたとき、制御部40は風向調整羽根31の内側面31bの前方端E1における接線L1が水平になるまで風向調整羽根31を回動させる。
次に、制御部40は、外側面32aの前方端E2における接線L2が前方上向きとなるまでコアンダ羽根32を回動させる。つまり、図5Bに示すように、接線L0と接線L2とが成す内角R2は、接線L0と接線L1とが成す内角R1よりも大きくなる。風向調整羽根31で水平吹きに調整された調和空気は、コアンダ効果によってコアンダ羽根32の外側面32aに付着した流れとなり、この外側面32aに沿ったコアンダ気流に変わる。
したがって、風向調整羽根31の前方端E1における接線L1方向が前方吹きであっても、コアンダ羽根32の前方端E2における接線L2方向が前方上吹きであるので、調和空気は、コアンダ効果によってコアンダ羽根32の外側面32aの前方端E2における接線L2方向、すなわち天井方向に吹き出される。コアンダ羽根32の先端部は吹出口15より外側に突出しているので、コアンダ気流はより遠方に到達する。さらに、コアンダ羽根32の先端部は吹出口15よりも上方に位置しているので、コアンダ羽根32の上側を通過するような気流の発生は抑制され、コアンダ気流の上方への誘導が阻害されにくい。
このように、コアンダ羽根32が室内機前面部から離れて傾斜が緩やかになり、調和空気が前面パネル11bよりも前方でコアンダ効果を受け易くなる。その結果、風向調整羽根31で風向調節された調和空気が前方吹きであっても、コアンダ効果によって上向きの空気となる。
なお、コアンダ羽根32の長手方向の寸法は、風向調整羽根31の長手方向の寸法以上である。それゆえ、風向調整羽根31で風向調節された調和空気すべてをコアンダ羽根32で受けることができ、コアンダ羽根32の側方から調和空気がショートサーキットすることが防止されるという効果も奏している。
(3−2−3)不意の風
図6Bは、風向調整羽根31が下向き時の調和空気の風向を示す空調室内機設置空間の側面図である。また、図6Cは、コアンダ羽根32の姿勢が天井吹き姿勢のときのコアンダ気流の風向を示す空調室内機設置空間の側面図である。
図6B及び図6Cにおいて、図6Bのような人体400に向いた風を、コアンダ効果を利用して図6Cのような上向きのコアンダ気流に変更し、その後、その逆の動作を行なうことによって、突然人体400に当たるような不意の風を作り出すことができる。
例えば、風向調整羽根31が居住者の居る方向に調和空気を向けているときに、コアンダ羽根32が不規則な周期で、コアンダ効果を発生させる領域とコアンダ効果を発生させない領域との間の境界域を跨ぐように移動した場合、コアンダ気流の発生と消滅とが繰り返され、居住者に突然当たる風が作られる。
(3−2−4)揺らぎ気流
揺らぎ気流とは、調和空気の風向を不規則に変動させることによって生成される気流であり、風向を不規則に変動させるという点で(3−1−3)で説明した風向自動と異なるものである。
図7は、揺らぎ気流制御時の風向調整羽根31、コアンダ羽根32の動作および室内ファン14のファン回転数を示すフローチャートである。図7において、風向調整羽根31は、中間位置に待機する動作を挟んで、上限位置と下限位置との間を揺動する。制御部40は、風向調整羽根31が中間位置に待機する時間(以後、中間位置待機時間よとぶ)を不規則に変化させており、これによって、居住者に近づいていく風と遠ざかっていく風の組合せが不規則に入れ替わるので、居住者に多様な風を提供することができる。
さらに、コアンダ羽根32は、上限位置と下限位置との間を揺動する。図7に示すとおり、揺らぎ気流制御には、コアンダ羽根32が上限位置と下限位置との間を揺動している間に風向調整羽根31が上限位置と中間位置との間を揺動する第1パターンと、コアンダ羽根32が上限位置に待機する間に風向調整羽根31が中間位置と下限位置との間を揺動する第2パターンとが含まれている。
第1パターンにおいて、コアンダ羽根32が上限位置から下限位置に向う動作と、風向調整羽根31が中間位置か上限位置に向うタイミングとは同期している。また、コアンダ羽根32が下限位置から上限位置に向う動作と、風向調整羽根31が上限位置か中間位置に向うタイミングとは同期している。
風向調整羽根31が中間位置にあるときは、コアンダ羽根32は上限位置にあるように制御されているのでコアンダ気流は発生しない。したがって、風向調整羽根31の中間位置待機時間が不規則に変化することによって、コアンダ気流を発生させない時間が不規則に変化し、風が不意に吹いてくる間隔が不規則に入れ替わる。
なお、風向調整羽根31の中間位置待機時間では、調和空気を安定して一方向に吹かせたいので、本実施形態では、風向調整羽根31が中間位置にあり且つコアンダ羽根32が上限位置にある時間を待機時間として計測している。
このように、風向調整羽根31及びコアンダ羽根32が不規則に揺動することによって、自然風に近い調和空気を居住者に提供することができる。
(4)揺らぎ制御時の風量制御
また、揺らぎ気流制御では、風向だけに限らず、風向調整羽根31およびコアンダ羽根32の動作に応じて室内ファン14のファン回転数を変化させている。
図8は、室内ファン14のファン回転数変動量パターン・テーブルである。図8において、第1列は、所定時間経過毎に進むべき進路を番号で表わしたものであり、本実施形態では所定時間は1秒に設定されている。第2列〜第6列それぞれには、第1パターンから第5パターンのファン回転数の変動量が表されている。
例えば、風量が自動で制御されているときに、揺らぎ気流制御が選択された場合、制御部40は、揺らぎ制御に適した基準ファン回転数を算出し、通常の固定風量制御で使用する[高速、高中速、中速、低中速、低速]の5段階からなるファン回転数のうちの低中速と、算出基準ファン回転数とを比較し、高い方を基準ファン回転数とする。
次に、制御部40は、基準ファン回転数を変動させるとき、第1パターンから第5パターンの中から不規則に一つのパターンを選択し、そのパターンに表された1番から60番までの変動量を1秒ごとに順番に切り換えて、基準ファン回転数を増減していく。そして、そのパターンが終了すると、再び、第1パターンから第5パターンの中から不規則に一つのパターンを選択し、同様に変動させていく。制御部40は、このような動作を揺らぎ制御中に繰り返して行う。
但し、コアンダ羽根32が上限位置から下限位置への移動を開始するときは、室内ファン14の基準ファン回転数を所定値まで上げるという制限を加える。ここで言う所定値とは、コアンダ羽根32から剥離した風が居住者に届くことができる最低の風量を確保するためのファン回転数をいう。
つまり、コアンダ羽根32が上限位置から下限位置への移動を開始する時点で、室内ファン14のファン回転数が所定値まで上昇すれば、気流がコアンダ羽根32から剥がれて居住者に向ったときに、気流が居住者に確実に届くので、不意の風が実現する。
そして、コアンダ羽根32が下限位置から上限位置への移動を開始し、コアンダ羽根32が上限位置へ到達した時点で、その制限を解除し、基準ファン回転数を選択したパターンに従って変化させる。
(5)ファン回転数の変動量補正
しかしながら、上記のような風量を変動させる揺らぎ気流制御が、静寂な部屋で行われた場合、ファンモータの回転数変動時の音が使用者にとっては不快な騒音となり、逆に快適性をそこなう可能性がある。そこで、本実施形態では、居住者側でその音を調節することができるように構成されている。具体的には、居住者がリモコンを介して揺らぎ気流設定切換を行うことができる。
揺らぎ気流設定切換によって、ファン回転数の変動量が小さくなるように補正係数を選択することによって、図8に示した各パターンの変動量全体にその補正係数をかけて変動量を変更することができる。
図9A及び図9Bは、揺らぎ気流制御におけるファン回転数の変動量補正のフローチャートである。
(5−1)ステップS1〜S10
図9Aにおいて、制御部40は、ステップS1において、揺らぎ気流制御がオンされたか否かを判定し、オンされていればステップS2へ進み、オンされていなければステップS1を継続する。
制御部40は、ステップS2において、風量自動に設定されているか否かを判定し、風量自動であるならばステップS3に進み、風量自動でない(つまり風量固定)ならばステップS21へ進む。制御部40は、ステップS3において、基準ファン回転数を算出し、ステップS4に進む。
制御部40は、ステップS4において,算出基準ファン回転数が低中速回転数以上であるか否かを判定し、低中速回転数(LMタップ)以上であるならばステップS5へ進み、低中速回転数(LMタップ)未満であるならばステップS11へ進む。
制御部40は、ステップS5においては算出基準ファン回転数を基準ファン回転数に設定し、ステップS11においては低中速回転数(LMタップ)を基準ファン回転数に設定する。
制御部40は、ステップS6において、居住者(使用者)からファン回転数の変動量補正要求があったか否かを判定し、変動量補正要求があったならばステップS7に進み、変動量補正要求がなかったならばステップS9に進む。
制御部40は、ステップS7において、風量自動用の変動量補正機能をオンにして、ステップS8へ進む。制御部40は、ステップS8において、補正係数が入力されているか否かを判定し、入力されているならばステップS9へ進み、入力されていないならばステップ8を継続する。
なお、本実施形態では、居住者が「揺らぎ気流自動」および「揺らぎ気流弱」のいずれか一方を選択できるように揺らぎ気流設定切換部が本体もしくはリモコンに設けられている。例えば、「揺らぎ気流自動」が選択された場合は、補正係数として1が入力されたことになり、変動量は変わらない。他方、「揺らぎ気流弱」が選択された場合は、補正係数として0.7が入力されたことになり、図8に表された変動量全体に0.7を乗じた値が変動量となる。
制御部40は、ステップS9において、揺らぎ気流制御を実行する。この揺らぎ制御における室内ファン14のファン回転数の変動量は、ステップS8で入力された補正係数が乗じられた変動量が適用される。
制御部40は、ステップS10において、揺らぎ気流制御が解除されたか否かを判定し、解除されたならば本制御を終了し、解除されていないならばステップS6に戻る。
なお、説明の便宜上、ステップS2からステップS10までの制御を、第2揺らぎ気流制御とよぶ。
(5−2)ステップS21〜S26
制御部40は、ステップS2において風量自動でない(つまり風量固定)と判定し、ステップS21へ進んでいる。制御部40は、ステップS21において、風量が固定で運転されていたときのタップを基準ファン回転数として設定する。
制御部40は、ステップS22において、居住者(使用者)からファン回転数の変動量補正要求があったか否かを判定し、変動量補正要求があったならばステップS23に進み、変動量補正要求がなかったならばステップS25に進む。
制御部40は、ステップS23において、風量固定用の変動量補正機能をオンにして、ステップS24へ進む。制御部40は、ステップS24において、補正係数が入力されているか否かを判定し、入力されているならばステップS25へ進み、入力されていないならばステップS24を継続する。
例えば、「揺らぎ気流自動」が選択された場合は、補正係数として0.5が入力されたことになり、図8に表された変動量全体に0.5を乗じた値が変動量となる。他方、「揺らぎ気流弱」が選択された場合は、補正係数として0.3が入力されたことになり、図8に表された変動量全体に0.3を乗じた値が変動量となる。
制御部40は、ステップS25において、揺らぎ気流制御を実行する。この揺らぎ制御における室内ファン14のファン回転数の変動量は、ステップS24で入力された補正係数が乗じられた変動量が適用される。
制御部40は、ステップS26において、揺らぎ気流制御が解除されたか否かを判定し、解除されたならば本制御を終了し、解除されていないならばステップS22に戻る。
なお、説明の便宜上、ステップS21からステップS26までの制御を、第1揺らぎ気流制御とよぶ。
(6)特徴
(6−1)
空調室内機10では、揺らぎ気流制御における風量の変化度合いの設定値を変える第1機能によって、室内ファン14の回転数の増減の大きさを変更することができる。その結果、室内ファン14の加速を抑えることができるので、その分、うなり音などの騒音を抑えることができる。
(6−2)
また、制御部40は、風量が固定のときに選択される揺らぎ気流制御を第1揺らぎ気流制御として認定し、風量が自動のときに選択される揺らぎ気流制御を第2揺らぎ気流制御として認定しており、風量の増減の大きさを決定する補正係数は、第1揺らぎ気流制御のほうが第2揺らぎ気流制御より小さいので、第1揺らぎ気流制御における風量の増減の大きさが第2揺らぎ気流制御のときよりも小さくなる。第1揺らぎ気流制御のような、風量固定のときに選択された揺らぎ気流制御は、そのときの固定風量を基準に不規則に風量の増減が行われるので、当初の固定風量が高かった場合は風量増減時の音も大きくなる。それゆえ、第1揺らぎ気流制御における風量の増減の大きさが第2揺らぎ気流制御のときよりも小さくなるように設定されれば、うなり音などの騒音が抑えられる。
(7)変形例
上記実施形態では、図8に示す各パターンにおける1番から60番までの変動量が所定時間(1秒)刻みで順番に切り換わっているが、これに限定されるものではない。
変形例に係る空調室内機10では、揺らぎ気流制御における風量の変化速度の設定値を変える第2機能によって、風量の増減の時間間隔を変更することができる。つまり、上記実施形態における所定時間(1秒)をより長く設定することによって、室内ファン14のファン回転数の変動を滑らかにすることができる。
その結果、室内ファン14の回転数を緩やかに増減することができるので、その分、うなり音などの騒音を抑えることができる。
例えば、第1揺らぎ気流制御におけるファン回転数の増減の時間間隔(所定時間)が第2揺らぎ気流制御のときよりも大きくなるように設定されることによって、室内ファン14の回転数を緩やかに増減することができるので、その分、うなり音などの騒音を抑えることができる。
以上のように、本発明によれば、自然風に近い調和空気を居住者へ提供することができるので、壁掛け式の空調室内機に限らず、空気清浄機にも有用である。
10 空調室内機
40 制御部
特開平8−86502号公報

Claims (5)

  1. 調和空気の風量を不規則に変化させる揺らぎ気流制御が選択可能に設定されている制御部(40)を備える空調室内機であって、
    前記揺らぎ気流制御を選択する選択手段をさらに備え、
    前記制御部(40)は、
    前記揺らぎ気流制御における前記風量の変化度合いの設定値を変える第1機能、及び、
    前記揺らぎ気流制御における前記風量の変化速度の設定値を変える第2機能、
    のいずれか一方を有しており、
    前記選択手段には、使用者が前記設定値を入力するための入力部が設けられている、
    空調室内機。
  2. 前記制御部(40)は、前記第1機能を有し、
    前記第1機能は、前記風量の増減の大きさを変更する機能である、
    請求項1に記載の空調室内機。
  3. 前記制御部(40)は、前記第2機能を有し、
    前記第2機能は、前記風量の増減の時間間隔を変更する機能である、
    請求項1に記載の空調室内機。
  4. 前記制御部(40)は、
    前記風量を複数段階から成る風量範囲の中の一段階に固定する風量固定、又は前記風量を自動で制御する風量自動のいずれか一方に風量設定し、
    前記揺らぎ気流制御が選択される直前の前記風量設定が前記風量固定であるときに選択される前記揺らぎ気流制御を第1揺らぎ気流制御として、
    前記揺らぎ気流制御が選択される直前の前記風量設定が前記風量自動であるときに選択される前記揺らぎ気流制御を第2揺らぎ気流制御として、
    認定し、
    さらに、前記制御部(40)は前記風量の増減の大きさの許容変更幅を予め記憶しており、
    前記許容変更幅は、前記第1揺らぎ気流制御における前記風量の増減の大きさが前記第2揺らぎ気流制御のときよりも小さくなるように設定されている、
    請求項2に記載の空調室内機。
  5. 前記制御部(40)は、
    前記風量を複数段階から成る風量範囲の中の一段階に固定する風量固定、又は前記風量を自動で制御する風量自動のいずれか一方に風量設定し、
    前記揺らぎ気流制御が選択される直前の前記風量設定が前記風量固定であるときに選択される前記揺らぎ気流制御を第1揺らぎ気流制御として、
    前記揺らぎ気流制御が選択される直前の前記風量設定が前記風量自動であるときに選択される前記揺らぎ気流制御を第2揺らぎ気流制御として、
    認定し、
    さらに、前記制御部(40)は前記風量の増減の時間間隔の許容変更幅を予め記憶しており、
    前記許容変更幅は、前記第1揺らぎ気流制御における前記風量の増減の時間間隔が前記第2揺らぎ気流制御のときよりも大きくなるように設定されている、
    請求項3に記載の空調室内機。
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