JP6076939B2 - 通信端末装置及びサービス提供装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信ネットワークを介して通信可能な通信端末装置及びサービス提供装置に関するものである。
従来、リーダ/ライタ装置等の外部装置との間で近距離無線通信(NFC)を行うことにより非接触の決済処理や認証処理を行うアプリケーションのプログラムを実行可能な携帯電話機やスマートフォン等の通信端末装置が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
上記近距離無線通信(NFC)を伴うアプリケーションのプログラムは、予め設定した所定の利用条件(例えば特定の場所に位置するという条件)を満たす場合にのみ有効にして実行できるようにしたい場合がある。しかしながら、上記従来の通信端末装置では、近距離無線通信を伴うアプリケーションのプログラムを有効にしたり無効にしたりするには利用者が手動で設定を変更するという作業が必要である。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、利用者の操作を伴うことなく、予め設定した所定の利用条件を満たす場合のみNFCの近距離無線通信を伴うアプリケーションを利用できる通信端末装置及びサービス提供システムを提供することである。
本発明の一態様に係る通信端末装置は、外部装置の間で近距離無線通信を行うアプリケーションと通信ネットワーを介した通信サービスとを利用可能な通信端末装置であって、前記通信ネットワークを介した通信サービスの加入者識別情報が記憶されたICモジュールが装置本体に着脱可能に構成され、前記ICモジュールに、前記外部装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、前記近距離無線通信を伴うアプリケーションのプログラムと該アプリケーションの有効及び無効の状態を管理するための状態管理情報とを記憶する記憶手段と、前記状態管理情報に基づいて、前記近距離無線通信を伴うアプリケーションのプログラムを実行するアプリケーション実行手段と、を備え、前記近距離無線通信を伴うアプリケーションについて予め設定された所定の利用条件を満たす場合に該アプリケーションのプログラムを実行可能にし、該利用条件を満たさない場合に該アプリケーションのプログラムを実行不可にするように、前記状態管理情報の設定を制御する。
前記通信端末装置において、前記記憶手段は、前記近距離無線通信を伴う複数のアプリケーションのプログラムと、該複数のアプリケーションそれぞれの有効及び無効の状態を管理するための状態管理情報とを記憶し、前記複数のアプリケーションそれぞれについて、該アプリケーションについて予め設定された所定の利用条件を満たす場合に該アプリケーションのプログラムを実行可能にし、該利用条件を満たさない場合に該アプリケーションのプログラムを実行不可にするように、前記状態管理情報を変化させてもよい。
また、前記通信端末装置において、前記近距離無線通信を伴うアプリケーションについて予め設定された所定の利用条件を満たす第1のイベントを検知したときに、該アプリケーションのプログラムを実行可能にするように前記状態管理情報を変化させ、該利用条件を満たさない第2のイベントを検知したときに、該アプリケーションのプログラムを実行不可にするように該状態管理情報を変化させてもよい。
また、前記通信端末装置において、前記所定の利用条件を満たす第1のイベントを検知したとき、該アプリケーションのプログラムを起動し、前記アプリケーションのプログラムが起動されている状態で、前記所定の利用条件を満たさない第2のイベントを検知したとき、該アプリケーションのプログラムの実行を停止するように制御してもよい。
また、前記通信端末装置において、当該通信端末装置の現在位置の位置情報を取得する位置情報取得手段を更に備え、前記所定の利用条件は、前記位置情報取得手段で取得された現在位置が特定の位置若しくはエリア又は交通機関の特定の路線区間上に位置するという条件を含んでもよい。
また、前記通信端末装置において、前記所定の利用条件は、現在時刻が特定の時間帯内にあるという条件を含んでもよい。
また、前記通信端末装置において、メールを送受信する手段を更に備え、前記所定の利用条件は、特定のメールを受信したという条件を含んでもよい。
また、前記通信端末装置において、前記近距離無線通信手段は、無線LANのアクセスポイントと通信可能に構成され、前記所定の利用条件は、特定の無線LANのアクセスポイントへ接続しているという条件を含んでもよい。
また、前記通信端末装置において、前記所定の利用条件は、特定の外部装置との間で近距離無線通信のペアリング状態になっているという条件を含んでもよい。
また、前記通信端末装置において、WEBサイトにアクセスする手段を更に備え、前記所定の利用条件は、特定のWEBサイトへアクセスしているという条件を含んでもよい。
また、前記通信端末装置において、他の通信端末装置と通信する手段を更に備え、前記所定の利用条件は、特定の端末識別番号を有する他の通信端末装置から予め設定した所定の回数の着信があったという条件を含んでもよい。
また、前記通信端末装置において、前記状態管理情報は、グローバルプラットフォームの規格で定義されているUICC(Universal Integrated Circuit Card)アプレットに設定されたプロパティ情報であってもよい。
また、本発明の他の態様に係るサービス提供システムは、前記通信端末装置のいずれかと、前記アプリケーションの起動によって利用可能なサービスを管理する管理サーバとを備え、前記通信端末装置は、通信ネットワークを介して前記管理サーバと通信するネットワーク通信手段を有する。
本発明によれば、NFCの近距離無線通信を伴うアプリケーションについて予め設定された所定の利用条件を満たす場合にアプリケーションのプログラムを実行可能にし、前記所定の利用条件を満たさない場合にアプリケーションのプログラムを実行不可にするように、ICモジュールに記憶されているアプリケーションの有効及び無効の状態を管理するための状態管理情報の設定を制御する。このように設定制御した状態管理情報に基づいて、前記近距離無線通信を伴うアプリケーションのプログラムを実行する。従って、利用者の操作を伴うことなく、予め設定した所定の利用条件を満たす場合のみNFCの近距離無線通信を伴うアプリケーションを利用できるという効果を奏する。
本実施形態に係る通信端末装置によるNFCの近距離無線通信を用いた電子決済などの非接触のNFCサービスを提供することができるサービス提供システムの一例を示す概略構成図。 本実施形態の通信端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図。 本実施形態の通信端末装置に装着されているUSIMの主要構成の一例を示すブロック図。 本実施形態の通信端末装置に装着されたUSIMにおけるNFCの近距離無線通信を用いた非接触のNFCサービスに関するソフトウェアの構成の一例を示すブロック図。 本実施形態の通信端末装置において特定の利用条件を満たす場合のみ非接触のNFCサービスの利用登録を行うときの処理の一例を示すシーケンス図。 (a)〜(d)は、NFCサービスの利用登録時における通信端末装置の画面遷移の一例を示す説明図。 本実施形態の通信端末装置においてNFCアプレットの活性状態パラメータの値を動的に変更する制御の一例を示すフローチャート。 本実施形態の通信端末装置において非接触のNFCサービスを利用するときの処理の一例を示すシーケンス図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る通信端末装置によるNFC(Near Field Communication)の近距離無線通信を用いた電子決済などの非接触のサービス(以下「NFCサービス」という。)を提供することができるサービス提供システムの一例を示す概略構成図である。このサービス提供システムは、例えば、クレジットカードや電子マネーのICカード等の決済カードをエミュレートするカードエミュレート機能を有する携帯電話機やスマートフォン等の通信端末装置10を用いて各種の商品やサービスの料金の支払いが可能になるサービスを提供する電子決済システムである。サービス提供システムは、通信端末装置10、その通信端末装置10との間で通信可能に通信ネットワーク上に設けられた管理サーバ20、25、各種施設や店舗等に設置された例えば電子決済サービスの決済用端末装置であるリーダ/ライタ装置(以下「R/W装置」という。)30等で構成されている。R/W装置30は、ライブやコンサートなどの入場ゲート装置、交通機関の改札ゲート装置、仕事場に設けられた鍵機能付きのドア開閉装置、ゲームの対戦相手装置、周辺のブルートゥース機器、無線LANアクセスポイント装置などであってもよい。
管理サーバ20、25、26は、例えばWEB機能を具備したサーバで構成され、移動体通信ネットワーク40を介して通信端末装置10との間で通信可能に構成されている。管理サーバ20、25、26と通信端末装置10との間の通信プロトコルとしては、例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)が用いられる。これらの管理サーバ20、25、26のうち、移動体通信事業者20Aによって管理・運営されるMNO−TSM(Mobile Network Operator - Trusted Service Manager)サーバ20は、電子決済サービス等のNFCサービスに必要な各種データやプログラムが格納される通信端末装置10内の安全なメモリ領域へのアクセス権限を管理するサーバである。また、クレジットカードや電子マネーのICカード等の決済カードを発行しているカード決済サービス提供事業者25Aによって管理・運営されるSP−TSM(Service Provider - Trusted Service Manager)サーバ25は、MNO−TSM20を介して通信端末装置10と通信することにより、NFCサービスの利用登録などを行うサーバである。また、カード決済サービスなどのNFCサービスを提供するサービス提供事業者25Aによって管理・運営されるサービス提供サーバであるSP(Service Provider)サーバ26は、R/W装置30と通信することにより、NFCサービスの利用者認証や決済処理などを行うサーバである。SP−TSMサーバ25及びSPサーバ26は、相互に連携してNFCサービスを提供できるように、所定の通信インターフェースや通信回線を介して互いに通信できるようになっている。なお、MNO−TSMサーバ20及びSP−TSMサーバ25の2つの機能を有する単一の管理サーバや、MNO−TSMサーバ20、SP−TSMサーバ25及びSPサーバ26の3つの機能を有する単一の管理サーバを設けてもよい。
R/W装置30は、各種施設や店舗等に設置された決済用端末装置であり、通信端末装置10と通信するための通信モジュール31を備えている。このR/W装置30としては、駅の改札ゲート装置のほか、バスなどの中にある運賃収受機や乗車口カード読み取り装置、駅やイベント会場等の発券装置、金融機関等の自動現金支払装置、店舗などのレジ装置、高速道路のETCの基地局などがある。
また、R/W装置30は、通信端末装置10との間で所定の近距離無線通信方式で無線通信することにより各種データを送受信することができる。この近距離無線通信方式としては、各種通信方式を用いることができるが、本実施形態では、TypeA、TypeB、FeliCa(登録商標)等のNFC(Near Field Communication)の通信方式を用いている(ISO14443A,ISO14443B,ISO7816,ISO15693,ISO18092,ISO21481参照)。上記近距離無線通信方式としては、ブルートゥース(登録商標)、WiFi、ワイヤレスUSB、ETC等の電波を用いた通信方式、赤外線を用いた通信方式、可視光を用いた通信方式等の他の通信方式を用いてもよい。また、R/W装置30と通信端末装置10との間のデータ転送には所定の通信プロトコルが用いられ、その転送方式としては、シリアルデータ転送方式の他、多重転送方式、時分割転送方式等を採用することができる。
また、R/W装置30は、例えば図示しないコンピュータ装置にシリアルケーブル等で接続され、そのコンピュータ装置を介して、例えば固定電話回線やインターネットなどのネットワーク50上に構築された専用通信回線を介してSPサーバ26と通信可能に構成されている。SPサーバ26とR/W装置30との間の通信プロトコルとしては、例えばHTTPの他、FTPやTELNET、又は独自の通信プロトコルが用いられる。これらプロトコルを使用して、R/W装置30は、NFCサービス関連のデータ、処理要求(例えば決済処理要求)及び処理完了通知(例えば決済完了通知)などをSPサーバ26との間でやり取りすることができる。なお、上記ネットワーク50の代わりに、移動体通信ネットワーク40を利用するようにしてもよいし、他の通信ネットワークを利用するようにしてもよい。
通信端末装置10は、移動体通信ネットワーク40の基地局41を介して、MNO−TSMサーバ20及びSP−TSMサーバ25と通信することができる。この通信端末装置10には、電子決済サービスなどのNFCサービスを利用するためのソフトウェアであるアプリケーションプログラムが組み込まれている。また、通信端末装置10に装着されている着脱可能なICモジュールであるUSIM(Universal Subscriber Identity Module)には、移動体通信サービスを利用するための加入者識別情報等とともに、利用者が決済で使用可能なクレジットカードや電子マネーのカード等の複数種類の決済カードそれぞれのカード情報や個別プログラムであるアプレットが格納されている。
以下、アプリケーションプログラムは適宜「アプリケーション」と略し、上記電子決済サービス等のNFCサービス関連の情報を管理するソフトウェアであるアプリケーションプログラムは、「NFCサービスアプリケーション」という。本実施形態では、このNFCサービスアプリケーションとして、JAVA(登録商標)やC++等のオブジェクト指向プログラミングで開発された、プラットフォームに依存しないアプリケーションプログラムを用いている。これらのアプリケーションプログラムは、通信ネットワーク上のサーバから適宜ダウンロードして通信端末装置10内に登録することができ、それらの中から利用者が選択して実行することができる。利用者が選択したアプリケーションプログラムは、通信端末装置10に構築されたJAVA実行環境などのアプリケーション実行環境上で実行される。
図2は、本実施形態の通信端末装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。この通信端末装置10は、主制御部110と無線通信部111とベースバンド処理部112と音入出力部113と表示部114と操作手段としての操作部115とを備える。また、通信端末装置10は、装置本体に対して着脱可能なICモジュールとしてのUSIM15が装着されている。USIM15は、後述のようにR/W装置30との間で近距離無線通信可能な機能を有している。
主制御部110は、MPU(Micro Processing Unit)、RAM、ROM等を備え、所定の基本OSやミドルウェア等のプログラムが実行されることにより、ベースバンド処理部112等の各部を制御したり、ソフトウェア構成上のネイティブプラットフォーム環境やアプリケーション実行環境を構築したりする。
無線通信部111は、移動体通信ネットワーク40を介して通信するネットワーク通信手段として機能し、例えばシンセサイザ、周波数変換器,高周波増幅器などにより構成され、移動体通信ネットワーク40の基地局41との間で無線通信するための高周波信号処理を実行する。
ベースバンド処理部112は、他の携帯電話機等の通信端末装置や各種サーバとの間で音声通信やデータ送受信の通信を行うためのデジタル処理を実行する。このベースバンド処理部112と上記無線通信部111との間はD/A変換器やA/D変換器を介して接続されている。
音入出力部113は、マイク、スピーカ、音信号処理部等で構成されている。マイクから出力されるアナログの音声信号は、音信号処理部でデジタル信号に変換され、主制御部110やベースバンド処理部112等に送られる。スピーカは、音信号処理部でデジタル信号から変換されたアナログ信号が入力され、通話中の音声を出力したり、メールの着信音、電話の呼び出し音、音楽などを出力したりする。なお、スピーカは、通話中の音声を聞くための受話器用スピーカ(レシーバ)と、着信音や音楽などを出力する外部出力用スピーカとを別々に設けて構成してもいいし、これらの受話器用スピーカ及び外部出力用スピーカを兼用するように一つのスピーカで構成してもよい。
表示部114は、LCD(液晶ディスプレイ)等で構成され、主制御部110からの指令に基づいて各種画像を表示する。操作部115は、表示部114に組み込まれたタッチパネルや、各種の操作キーやボタン、電源ON/OFF手段としての電源スイッチなどで構成されている。この操作部115は、利用者が、通信端末装置10の本体電源をON/OFFしたり、通信端末装置10の本体電源をON/OFFしたり、通話開始、終話、メニュー選択、画面切り換え等を指示したり、情報を入力したりするときに用いられる。
また、通信端末装置10は、位置情報取得手段としてのGPS(Global Positioning System)部117、撮像手段としてのカメラ部118、センサー部119、電源供給手段としての電源供給部120、図示しない時計部等も備えている。
GPS部117は、GPS受信モジュールやGPSアンテナ等で構成され、地球の周りに配置されている複数のGPS衛星から電波を受信し、その受信結果に基づいて通信端末装置10が位置する緯度、経度及び高度のデータを算出する。
カメラ部118は、レンズや撮像デバイス等で構成され、人物や風景等を撮影する時に用いられる。撮像デバイスとしては、CCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOSカメラを用いることができる。
センサー部119は、加速度センサー及び/又は地磁気センサー等で構成されている。加速度センサーは、1軸の加速度センサーであっていいし、2軸や3軸等の複数軸の加速度センサーであってもよい。また、地磁気センサーも、1軸の地磁気センサーであっていいし、2軸や3軸等の複数軸の地磁気センサーであってもよい。このセンサー部119の出力に基づいて、通信端末装置10の位置、向き、姿勢及び動きを示すデータを算出することができる。また、センサー部119の出力に基づいて、所定高度における基準位置から利用者の通信端末装置10が移動したときの加速度データや地磁気データの時間変化の情報である履歴情報から、通信端末装置10が位置している高度、角度等を示すデータを算出することができる。
電源供給部120は、充電可能なバッテリー、バッテリーから各部に所定電圧の電力を供給する電力供給回路、バッテリーを充電する充電回路などを備えている。時計部はクロック回路等で構成され、正確な日時を計数し、更新処理等のための時刻情報を生成する。
図3は、本実施形態の通信端末装置10に装着されているUSIM15の主要構成の一例を示すブロック図である。USIM15は、例えばICモジュールで構成され、CPUなどからなる制御部150と、ROMやRAMなどからなる記憶手段としての記憶部151と、通信端末装置本体と通信するためのI/Oインターフェース部152と、前述のNFCによりR/W装置30と近距離無線通信する近距離無線通信手段としてのNFC通信部153とを備えている。
USIM15の制御部150はNFCアプレットが実行されるとともに、対応するカードのUIアプリケーションが実行される装置本体側の主制御部110と協働することにより、決済カードによる決済処理を実行する決済処理手段として機能する。
NFC通信部153は、例えば専用ICチップ(「CLF」(Contactless Front End)とも呼ばれる。)からなり、R/W装置30との間で、所定通信プロトコルによる通信を行うためのアンテナや無線通信回路を有している。
なお、通信端末装置10の本体は、無線LAN(例えばWiFi)のアクセスポイントへ接続する無線LAN通信部や、周囲の外部装置との間でブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信を行う近距離通信部を備えてもよい。
記憶部151は、主に制御部150が制御に用いるアクセスコントロールなどの基本プログラムやデータが格納されたシステム領域151aと、USIM15の利用者が各種のアプリケーションに使用するプログラムやデータが格納されたユーザ領域151bとを有している。
システム領域151aには、通信端末装置10の本体での処理やUSIM15での処理で発生する各種イベントを検知して通知するイベントリスナーの機能を有する比較的小さなサイズのプログラムであるアプレットも格納されている。このイベントリスナーのアプレットとしては、例えば後述の「グローバルプラットフォーム」で規定されている「CREL」アプレットを用いることができる。
また、ユーザ領域151bには、利用登録時に管理サーバからダウンロードされた複数のアプリケーションのプログラムとしての例えばNFCの規格に準拠した比較的小さなサイズのプログラムであるNFCアプレットが格納されている。このNFCアプレットは、後述の「Java Card Runtime Environment」上に構築される「グローバルプラットフォーム」で規定されているUICC(Universal Integrated Circuit Card)アプレットであり、例えば後述の複数種類の決済カードのカードエミュレート機能に対応するNFCアプレットである。
また、ユーザ領域151bには、複数のアプリケーションに対応するNFCアプレットそれぞれについて、利用登録時に管理サーバからダウンロードされたアプリケーションを利用可能な所定の利用条件に関する情報も格納されている。
上記USIM15の利用者が利用する複数のNFCアプレットの有効及び無効の状態を管理するための状態管理情報は、NFCアプレットのプロパティ情報である「活性状態」(Activation State)と呼ばれるパラメータの値として設定されている。この活性状態パラメータは、対応するアプリケーションであるNFCアプレットが実行可能な有効な状態(「アクティブ状態」ともいう。)を示す値「Activate」又は「1」と、そのNFCアプレットが実行不可の無効な状態(「非アクティブ状態」ともいう。)を示す値「Deactivate」又は「0」とを取り得る。
ユーザ領域151bは、特定の権限を有する利用者やサーバのみアクセスできる安全な領域(「SE:Secure Element」や「SD:Secure Domain」とも呼ばれる。)になっている。本実施形態では、ユーザ領域151bに、R/W装置30と通信することによりクレジットカードや電子マネーのカードなどの決済カード(プラスチックカード、ICカード)をエミュレートするカードエミュレート機能を実現するためのプログラムであるNFCアプレットとユーザ固有情報であるカード情報とが格納されている。ここで、上記カードエミュレート機能は、通常のクレジットカードや電子マネーのカードなどの決済カード(プラスチックカード、ICカード)と同様に商品やサービスの支払いの決済に通信端末装置10を用いることができるようにした機能である。
複数の決済カードによる決済をエミュレートする場合、ユーザ領域151bに格納されるNFCアプレット及びカード情報は、決済カード毎に互いに異なる領域に格納され、決済カードを発行している決済サービス提供事業者ごとにアクセス権限が管理されている。図3の例では、3種類の決済カード(Aカード、Bカード、Cカード)それぞれのNFCアプレット及びカード情報が互いに異なる領域に格納され、例えばAカードを発行している決済サービス提供事業者は、Aカード用に設定された領域のNFCアプレットA及びAカード情報のみにアクセスすることができる。
表1は、前述のNFCアプレットのパラメータ「活性状態」で管理される複数種類の決済カード(Aカード、Bカード、Cカード)それぞれのNFCアプレットの状態管理情報の一例を示す一覧表である。表1中の状態管理情報の欄における「1」は、NFCアプレットが実行可能なアクティブであり、そのNFCアプレットによる決済カードのカードエミュレート機能が利用できる有効の状態であることを示している。一方、「0」は、NFCアプレットが実行不可の非アクティブであり、そのNFCアプレットによる決済カードのカードエミュレート機能が利用できない無効の状態であることを示している。
表1の例において、例えば、NFCアプレットのパラメータ「活性状態」で管理されているAカード及びBカードの状態管理情報が「0」であることにより、Aカード及びBカードのカードエミュレート機能は無効であって使用できない。一方、NFCアプレットのパラメータ「活性状態」で管理されているCカードの状態管理情報が「1」であることにより、Cカードのカードエミュレート機能は有効であって使用できる。
上記NFCアプレットの活性状態パラメータの値は、所定の利用条件に対応する各種イベントの検知結果に基づいて変更するように動的に制御される。例えば、予め設定された所定の利用条件を満たす第1のイベントを検知したときにNFCアプレットを実行可能にし、上記所定の利用条件を満たさない第2のイベントを検知したときにNFCアプレットを実行不可にするように、当該NFCアプレットの活性状態パラメータの値を動的に変更する。
上記所定の利用条件としては、例えば次の条件1〜条件7のいずれかの条件を設定したり、それらの条件1〜7を任意に組み合わせて設定したりすることができる。
条件1:通信端末装置10の現在位置が、特定の位置若しくはエリア又は交通機関の特定の路線上に位置すること。
条件2:現在時刻が、特定の時間帯内にあること。
条件3:通信端末装置10が、特定のメールを受信したこと。
条件4:通信端末装置10が、特定の無線LAN(例えばWiFi)のアクセスポイントへ接続していること。
条件5:通信端末装置10が、特定の外部装置との間でブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信のペアリング状態になっていること。
条件6:通信端末装置10が、特定のWEBサイトへアクセスしていること。
条件7:通信端末装置10が、特定の端末識別番号を有する他の通信端末装置から予め設定した所定の回数の着信があったこと。
上記利用条件の情報は、例えばUSIM15のユーザ領域151bに複数のNFCアプレット毎に格納されている。
図4は、本実施形態の通信端末装置10に装着されたUSIM15におけるNFCの近距離無線通信を用いた非接触のNFCサービスに関するソフトウェアの構成の一例を示すブロック図である。
図4において、USIM15の物理層におけるNFCの近距離無線通信を制御するアクセスコントロール上に、ミドルウェア(例えば、決済カードのためのICカード仕様である「EMV」に準拠したミドルウェア)を介して、ICカードプラットフォーム(例えば、JAVAのAPI仕様に従った環境を提供する「JAVAカード」)が構築される。このICカードプラットフォーム上に、決済用ICカードプラットフォーム(例えば、「VISAオープンプラットフォーム」)を介して、非接触カードプラットフォーム(例えば、「グローバルプラットフォーム)が構築される。この非接触カードプラットフォーム上で、複数の決済カード(例えば、前述のAカード、Bカード、Cカード)それぞれのカード決済用のNFCアプレットなどを実行することができる。
図5は、本実施形態の通信端末装置10において特定の利用条件を満たす場合のみ非接触の電子決済サービス等のNFCサービスの利用登録を行うときの処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図5は、クレジットカードであるCカードの電子決済サービスの利用登録を行うときの例であるが、この処理例は、電子決済サービス以外の他のNFCサービスの場合にも同様に適用できる。
図5において、まず、利用者が通信端末装置10を操作してブラウザを起動し、カード選択のWEBサイトにアクセスすると、図6(a)に示すようなカード選択画面161が表示される。このカード選択画面161上で利用者がCカードを選択する操作を行うと、Cカードの電子決済サービスを利用するためのユーザインターフェース(UI)アプリケーションが通信端末装置10にダウンロードされ、利用者の操作により又は自動的に起動される。ダウンロードしたUIアプリケーションが起動すると、図6(b)に示すCカードの電子決済サービスの利用登録画面162が表示される。この利用登録画面162で、Cカードの電子決済サービスの利用登録を要求する所定操作を行うと、通信端末装置10からMNO−TSMサーバ20にサービス利用登録要求が送信される。
MNO−TSMサーバ20は、所定の認証処理を行った後、Cカードの電子決済サービスを利用するときに使用されるCカード用のNFCアプレットCを、通信端末装置10に送信する。通信端末装置10が受信したCカード用のNFCアプレットCは、USIM15に送られてインストールされる。
USIM15では、記憶部151のユーザ領域151b内にCカード用の領域が設定され、そのCカード用の領域内にNFCアプレットCが格納されるとともに、利用者のCカードのカード情報などのユーザ固有情報を格納するための領域が設定される。
次に、通信端末装置10は、MNO−TSM20を介して、Cカードのカード決済サービス提供事業者のSP−TSMサーバ25に利用登録要求を送信する。SP−TSMサーバ25は、利用登録要求に基づいて、所定の認証処理を実行した後、通信端末装置10の利用者についてCカードの電子決済サービスの利用登録処理を実行し、当該利用者のCカードのカード情報及び利用条件を含む利用者固有データを通信端末装置10に送信する。
通信端末装置10が受信したCカードのユーザ固有情報は、USIM15に送られ、記憶部151のユーザ領域151bにおけるCカード用に設定された領域に書き込まれる。その後、図6(c)に示すCカードの電子決済サービスの利用登録完了の画面163が通信端末装置10に表示される。この利用登録完了の画面で利用者が所定の確認操作を行うと、図6(d)に示すように、特定の利用条件を満たす場合のみ利用可能なCカードの電子決済サービスの利用登録が完了したことを示す画面164が表示される。
図7は、本実施形態の通信端末装置10においてNFCアプレットの活性状態パラメータの値を動的に変更する制御の一例を示すフローチャートである。
図7において、まず、利用者が通信端末装置10を操作してNFCサービスを利用するためのユーザインターフェース(UI)アプリケーションを起動しておく。
上記UIアプリケーションが起動された後、通信端末装置10の本体は、予め設定した所定のタイミングで、そのUIアプリケーションに対応付けてUSIM15内に格納されているNFCアプレットの利用条件を参照する。
次に、通信端末装置10の本体は、上記参照したNFCアプレットの利用条件に基づいて、その利用条件に対応する所定のイベントの発生の有無を検知する。
ここで、通信端末装置10の本体は、上記利用条件を満たす第1のイベントが発生し、その第1のイベントを検知した場合、当該NFCアプレットのプログラムを実行可能にするように、当該NFCアプレットの活性状態パラメータの値を「Activate」(又は「1」)に変更する制御指令をUSIM15に送信する。USIM15は、通信端末装置10の本体から受信した制御指令に基づいて、当該NFCアプレットに対応付けて格納されている活性状態パラメータの値を上記指定された「Activate」(又は「1」)に変更するように制御する(S104)。
一方、通信端末装置10の本体は、上記利用条件を満たさない第2のイベントが発生し、その第2のイベントを検知した場合、当該NFCアプレットのプログラムを実行可能にするように、当該NFCアプレットの活性状態パラメータの値を「Deactivate」(又は「0」)に変更する制御指令をUSIM15に送信する。USIM15は、通信端末装置10の本体から受信した制御指令に基づいて、当該NFCアプレットに対応付けて格納されている活性状態パラメータの値を上記指定された「Deactivate」(又は「0」)に変更するように制御する(S105)。
上記イベントの発生の検知、イベントの判定及び活性状態パラメータの設定変更制御は、所定の期間(例えばUIアプリケーションが起動されている間)所定のタイミングごとに継続して行われる(S106、S102〜S105)。
以上示したNFCアプレットの活性状態パラメータの値を動的に変更する制御により、予め設定した所定の利用条件を満たす場合のみNFCの近距離無線通信を伴うNFCアプレットを利用できる。
次に、上記図7の制御におけるイベントの発生のより具体的な例を、上記利用条件が条件1〜条件7の場合について説明する。
<条件1>
通信端末装置10の本体は、前述のGPS部117等により通信端末装置10の現在位置の情報を取得するとともに、USIM15内の特定のNFCアプレットに対応させて格納されている位置関連の利用条件(特定の位置若しくはエリア又は交通機関の特定の路線の情報)を参照する。
そして、通信端末装置10の本体は、例えば、現在位置が特定の位置であると判断したときに上記第1のイベントを発生し、その現在位置が特定の位置から外れたと判断したときに上記第2のイベントを発生する。この場合は、通信端末装置10が特定位置に位置する場合のみ上記特定のNFCアプレットを利用できるように活性化できる。
また、通信端末装置10の本体は、その現在位置が特定のエリア(例えば、仕事場のエリアや、ジオフェンスと呼ばれるサービスで規定されるエリア)内に入ったと判断したときに上記第1のイベントを発生し、その現在位置が特定のエリアから外れたと判断したときに上記第2のイベントを発生するようにしてもよい。この場合は、通信端末装置10が特定のエリア内に位置する場合のみ上記特定のNFCアプレットを利用できるように活性化できる。より具体的には、例えば、仕事場のエリアに入っている場合に、仕事関係の法人用途のNFCアプレットを利用できるように活性化し、個人用のNFCアプレットを利用できないように不活性化することができる。また、ドアを開錠する鍵機能のNFCアプレットを特定のエリア内だけ利用できるように活性化することができる。
また、通信端末装置10の本体は、その現在位置が交通機関の特定の路線区間上に位置するようになったと判断したときに上記第1のイベントを発生し、その現在位置が交通機関の特定の路線区間から外れたと判断したときに上記第2のイベントを発生するようにしてもよい。この場合は、通信端末装置10が交通機関の特定の路線区間上に位置する場合のみ上記特定のNFCアプレットを利用できるように活性化できる。より具体的には、例えば、特定の路線区間だけ交通系のNFCアプレットを利用できるように活性化することができる。
<条件2>
通信端末装置10の本体は、前述の時計部等により現在時刻の情報を取得するとともに、USIM15内の上記特定のNFCアプレットに対応させて格納されている時間関連の利用条件(例えば、特定の時間帯)を参照する。
そして、通信端末装置10の本体は、例えば、現在時刻が特定の時間帯に入ったと判断したときに上記第1のイベントを発生し、現在時刻が特定の時間帯から外れたと判断したときに上記第2のイベントを発生する。この場合は、所定の時間帯のみ上記特定のNFCアプレットを利用できるように活性化できる。より具体的には、例えば、ライブのコンサートなどの入場用のNFCアプレットを特定の入口ゲートの近傍だけで利用できるように活性化することができる。また、仕事の定時内では、仕事関係の法人用途のNFCアプレットを利用できるように活性化し、個人用のNFCアプレットを利用できないように不活性化することができる。
<条件3>
通信端末装置10の本体は、前述の無線通信部111やベースバンド処理部112等により受信したメールの情報を取得するとともに、USIM15内のNFCアプレットに対応させて格納されている受信メール関連の利用条件(例えば、所定の送信メールアドレスからのメール)を参照する。
そして、通信端末装置10の本体は、例えば、特定のメールを受信したと判断したときに上記第1のイベントを発生し、その受信から所定の時間が経過したとき、受信メールの閲覧が完了したとき、受信メールの所定フォルダーへの保存が完了したときなどに、上記第2のイベントを発生する。この場合は、特定のメールを受信したときのみ特定のNFCアプレットを利用できるように活性化できる。
<条件4>
通信端末装置10の本体は、前述の無線LAN通信部等による通信情報を取得するとともに、USIM15内のNFCアプレットに対応させて格納されている無線LAN接続関連の利用条件(例えば、特定の無線LAN(例えばWiFi)のアクセスポイントへの接続)を参照する。
そして、通信端末装置10の本体は、例えば、特定の無線LAN(例えばWiFi)のアクセスポイントへ接続していると判断したときに上記第1のイベントを発生し、その接続が切断されたときに上記第2のイベントを発生する。この場合は、特定の無線LANのアクセスポイントへ接続しているときのみ特定のNFCアプレットを利用できるように活性化できる。より具体的には、例えば、特定の無線LANのアクセスポイントへ接続しているときのみ、そのアクセスポイント用のNFCアプレットを利用できるように活性化できる。
<条件5>
通信端末装置10の本体は、前述のブルートゥースなどの近距離無線通信部による通信情報を取得するとともに、USIM15内のNFCアプレットに対応させて格納されている近距離無線のペアリング関連の利用条件(例えば、特定の外部装置とのペアリング確立)を参照する。
そして、通信端末装置10の本体は、例えば、特定の外部装置との間でペアリング状態になっていると判断したときに上記第1のイベントを発生し、そのペアリングが解消したときに上記第2のイベントを発生する。この場合は、特定の外部装置との間でペアリング状態になっているときのみ特定のNFCアプレットを利用できるように活性化できる。より具体的には、例えば、特定のブルートゥース機器とペアリング状態になっているときのみゲーム用のNFCアプレットを利用できるように活性化できる。
<条件6>
通信端末装置10の本体は、前述の無線通信部111及びベースバンド処理部112や無線LAN通信部等により通信情報を取得するとともに、USIM15内のNFCアプレットに対応させて格納されているWEBアクセス関連の利用条件(例えば、特定のWEBサイトへのアクセス)を参照する。
そして、通信端末装置10の本体は、例えば、特定のWEBサイトへアクセスしていると判断したときに上記第1のイベントを発生し、その通信が終了したときに上記第2のイベントを発生する。この場合は、特定のWEBサイトへのアクセスした場合だけ特定のNFCアプレットを利用できるように活性化できる。より具体的には、例えば、特定のWEBサイトへのアクセスした場合だけキャンペーン用のNFCアプレットを利用できるように活性化できる。
<条件7>
通信端末装置10の本体は、前述の無線通信部111及びベースバンド処理部112等により電話の通信情報を取得するとともに、USIM15内のNFCアプレットに対応させて格納されている電話の着信関連の利用条件(例えば、特定の電話番号からの特定回数の着信)を参照する。
そして、通信端末装置10の本体は、例えば、特定の電話番号からの所定回数の着信があったと判断したときに上記第1のイベントを発生し、その着信から所定の時間が経過したときなどに上記第2のイベントを発生する。この場合は、特定の電話番号からの所定回数の着信があった場合だけ特定のNFCアプレットを利用できるように活性化できる。より具体的には、例えば、通信端末装置10を落とした場合のセキュリティを確保するために、特定の電話番号からの所定回数の着信があった場合だけ、クレジットカードなどの決済用カードのエミュレート機能を実現するためのNFCアプレットを利用できるように活性化できる。
なお、上記条件1〜7の任意の2以上を組み合わせてもよい。例えば、上記条件1と条件2とを組み合わせ、仕事場のエリ内に位置し且つ仕事の定時内においては、仕事関係の法人用途のNFCアプレットを利用できるように活性化し、個人用のNFCアプレットを利用できないように不活性化するようにしてもよい。また、ライブのコンサートなどの入場用のNFCアプレットを、特定の入口ゲートの近傍で且つ所定の入場時間帯のみ利用できるように活性化するようにしてもよい。
また、上記所定の利用条件を満たす第1のイベントを検知したときにNFCアプレットを起動し、そのNFCアプレットが起動されている状態で当該利用条件を満たさない第2のイベントを検知したとき、当該NFCアプレットの実行を停止するように制御してもよい。
図8は、本実施形態の通信端末装置10において非接触のNFCサービスを利用するときの処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図8は、所定のエリアでのみクレジットカードであるCカードの電子決済サービスを利用するときの例であるが、この処理例は、他の利用条件の場合や、電子決済サービス以外の他のNFCサービスを利用する場合も同様に適用することができる。
図8において、まず、利用者が通信端末装置10に優先設定されたCカードのUIアプリケーションが起動された状態で電子決済サービスを利用する操作を行い、通信端末装置10をR/W装置30にかざすと、前述の図7の処理で特定エリアに関連して設定されてUSIM15内のCカードのNFCアプレットに対応付けて格納されている活性状態パラメータの値が参照される。そして、本例では、利用者の通信端末装置10が特定のエリア内に位置するため、活性状態パラメータの値がCカードのNFCアプレットの有効状態を示す値(「Activate」又は「1」)であることが確認され、且つ、通信端末装置10に装着されているUSIM15のNFC通信部153の専用ICチップ(CLF)が有効であることが確認される。これらの確認により、R/W装置30から送信されたCカードの電子決済サービスの利用を要求するサービス利用要求が、USIM15によって受信される。
なお、利用者の通信端末装置10が特定エリアの外側に位置し上記活性状態パラメータの値がCカードのNFCアプレットの無効状態を示す値(「Deactivate」若しくは「0」)の場合、又は、NFC通信部153の専用ICチップ(CLF)が無効の場合、USIM15は、R/W装置30からのサービス利用要求を受信しない。
USIM15は、R/W装置30からのサービス利用要求に基づいて、Cカードの電子決済サービスの利用に問題がないか否かについて判断し、問題がない場合は、当該電子決済サービスの利用に問題がない旨を示すサービス利用応答を、R/W装置30に送信する。
R/W装置30は、USIM15からのサービス利用応答決済処理要求に基づいて、Cカードのカード決済サービス提供事業者のSPサーバ26に決済処理要求用情報を送信する。
SPサーバ26は、R/W装置30から受信した決済処理要求用情報に基づいて決済処理を実行、決済完了通知をR/W装置30に送信するとともに、その決済処理に対応するユーザ固有データの更新データを通信端末装置10に送信する。
R/W装置30は、SPサーバ26から受信した決済完了通知に基づいて決済完了表示を行うとともに、決済完了通知を通信端末装置10のUSIM15に送信する。通信端末装置10は、R/W装置30から受信した決済完了通知に基づいて決済完了表示を行う。
USIM15は、R/W装置30から受信した決済完了通知を通信端末装置10の本体に送信するとともに、その決済完了通知に基づいて、USIM15内に格納されているCカードのユーザ固有データを更新する。通信端末装置10は、USIM15から受信した決済完了通知に基づいて、決済完了表示を行う。
上記図8の処理により、利用者の通信端末装置10が特定のエリア内に位置する場合のみCカードの非接触の電子決済サービス(NFCサービス)を利用できる。
以上、本実施形態によれば、NFCの近距離無線通信を伴うアプリケーションであるNFCアプレットについて予め設定された所定の利用条件を満たす場合にNFCアプレットを実行可能にし、前記所定の利用条件を満たさない場合にNFCアプレットを実行不可にするように、USIM15に記憶されているNFCアプレットの有効及び無効の状態を管理するための状態管理情報としての活性状態パラメータの設定を制御する。このように設定制御した活性状態パラメータの値に基づいてNFCアプレットを実行する。従って、利用者の操作を伴うことなく、予め設定した所定の利用条件を満たす場合のみNFCを用いたアプリケーションとしてのNFCアプレットを利用できる。
また、本実施形態によれば、複数のNFCアプレットが登録されている場合に、その複数のNFCアプレットそれぞれについて、予め設定した所定の利用条件を満たす場合のみNFCアプレットを利用できる。
また、本実施形態によれば、上記所定の利用条件を満たす第1のイベントを検知したときにNFCアプレットを実行可能にするように活性状態パラメータの値を設定し、上記利用条件を満たさない第2のイベントを検知したときに、NFCアプレットを実行不可にするように活性状態パラメータの値を設定する。このように第1のイベント及び第2のイベントそれぞれの検知結果に基づいて活性状態パラメータの値を変更する制御を行うことにより、利用条件に応じたNFCアプレットの実行をより確実に行うことができる。
また、本実施形態によれば、上記所定の利用条件を満たす第1のイベントを検知したときNFCアプレットを起動し、NFCアプレットが起動されている状態で利用条件を満たさない第2のイベントを検知したときNFCアプレットの実行を停止するように制御する。このように利用条件に応じたNFCアプレットの起動及びその停止を行うことにより、利用条件を満たしているか否かの状況の変化に応じて、NFCアプレットの実行伴うサービス提供を速やかに開始したり停止したりすることができる。
10 通信端末装置
15 USIM
20 MNO−TSMサーバ
25 SP−TSMサーバ
26 SPサーバ
30 リーダ/ライタ装置(R/W装置)
40 移動体通信ネットワーク
「ソフトバンクモバイル、クレディセゾン、アメリカン・エキスプレス、AndroidTM 搭載スマートフォンを利用したNFCサービスの実証実験を日本で開始」、[online]、平成11年11月15日、[平成26年3月18日検索]、インターネット〈URL:http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2011/20111115_01/〉

Claims (9)

  1. 外部装置との間で近距離無線通信を行うアプリケーションと通信ネットワークを介した通信サービスとを利用可能な通信端末装置であって、
    前記通信ネットワークを介した通信サービスの加入者識別情報が記憶されたICモジュールが装置本体に着脱可能に構成され、
    前記ICモジュールは、前記外部装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、前記外部装置との間の近距離無線通信を伴う複数種類のアプリケーションのプログラムと該複数種類のアプリケーションそれぞれの有効及び無効の状態を管理するための状態管理情報と該複数種類のアプリケーションそれぞれについて該アプリケーション毎に設定された該アプリケーションを利用するための所定の利用条件の情報とを記憶する記憶手段と、前記状態管理情報に基づいて、前記近距離無線通信を伴う複数種類のアプリケーションのプログラムそれぞれを選択的に実行するアプリケーション実行手段と、を備え、
    前記近距離無線通信を伴う複数種類のアプリケーションそれぞれについて、該アプリケーションの利用の新規登録時に該アプリケーションを利用するための所定の利用条件の情報をサーバからダウンロードして前記ICモジュールの記憶手段に該アプリケーションに対応付けて記憶し、
    前記近距離無線通信を伴う複数種類のアプリケーションそれぞれについて、該アプリケーションに対応する所定の利用条件を満たす第1のイベントを検知したときに前記状態管理情報における該アプリケーションに対応する設定値を該アプリケーションのプログラムを実行可能にする設定値変更し、該アプリケーションに対応する所定の利用条件を満たさない第2のイベントを検知したときに前記状態管理情報における該アプリケーションに対応する設定値を該アプリケーションのプログラムを実行不可にする設定値変更することを特徴とする通信端末装置。
  2. 請求項1の通信端末装置において、
    前記所定の利用条件を満たす第1のイベントを検知したとき、前記所定の利用条件に対応するアプリケーションのプログラムを起動し、
    前記所定の利用条件に対応するアプリケーションのプログラムが起動されている状態で、前記所定の利用条件を満たさない第2のイベントを検知したとき、前記所定の利用条件に対応するアプリケーションのプログラムの実行を停止するように制御することを特徴とする通信端末装置。
  3. 請求項1又は2の通信端末装置において、
    当該通信端末装置の現在位置の位置情報を取得する位置情報取得手段を更に備え、
    前記所定の利用条件は、前記位置情報取得手段で取得された現在位置が特定の位置若しくはエリア又は交通機関の特定の路線区間上に位置するという条件を含むことを特徴とする通信端末装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの通信端末装置において、
    前記所定の利用条件は、現在時刻が特定の時間帯内にあるという条件を含むことを特徴とする通信端末装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの通信端末装置において、
    メールを送受信する手段を更に備え、
    前記所定の利用条件は、特定のメールを受信したという条件を含むことを特徴とする通信端末装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの通信端末装置において、
    前記装置本体は、無線LANのアクセスポイントと通信可能に構成され、
    前記所定の利用条件は、特定の無線LANのアクセスポイントへ接続しているという条件を含むことを特徴とする通信端末装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかの通信端末装置において、
    WEBサイトにアクセスする手段を更に備え、
    前記所定の利用条件は、特定のWEBサイトへアクセスしているという条件を含むことを特徴とする通信端末装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかの通信端末装置において、
    他の通信端末装置と通信する手段を更に備え、
    前記所定の利用条件は、特定の端末識別番号を有する他の通信端末装置から予め設定した所定の回数の着信があったという条件を含むことを特徴とする通信端末装置。
  9. 請求項1乃至のいずれかの通信端末装置と、前記アプリケーションの起動によって利用可能なサービスを管理する管理サーバとを備え、前記通信端末装置は、通信ネットワークを介して前記管理サーバと通信するネットワーク通信手段を有することを特徴とするサービス提供システム。
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