JP6075824B2 - 有機el照明パネルの光源色角度依存性評価方法及び評価装置 - Google Patents

有機el照明パネルの光源色角度依存性評価方法及び評価装置 Download PDF

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Description

本発明は、有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法及び評価装置に関する。
有機EL照明パネル等に代表される面状光源10は、白熱灯や蛍光灯等とは異なり、見る角度θ(図7参照)によって光色が変化する。例えば、図8はある有機EL照明パネルを正面から見たときの角度をθ=0°として、角度θ=0〜80[°]までを5°刻みで変化させつつ測定した色度u'(θ),v'(θ)をu'v'表色系上に示した図である。図8から、角度θによって光色が変化していることが分かる。このようなことから、従来、面状光源を評価する項目の一つとして、光源色の角度依存性(以下、光源色角度依存性という)を評価することが行われており、主に次のような評価方法が公知となっている。
(A)北米照明学会(Illuminating Engineering Society of North America:IESNA)の測定規格IES LM-79-08(下記非特許文献1参照)
角度θ(例えば、θ=0,5,10,…,80[°])における色度をu'(θ),v'(θ)、角度θにおける光束をΦ(θ)、色度u'(θ),v'(θ)の光束重み付け平均値をu'a,v'a、光束Φ(θ)による重み付け係数をwi(θ)、色度u'(θ),v'(θ)と光束重み付け平均値u'a,v'aとの色差をΔu'v'(θ)としたときに得られる色差Δu'v'(θ)の最大値(以下、最大色差という)Max(Δu'v'(θ))を面状光源の光源色角度依存性を評価する指標として用いる評価方法である(図8中のA参照)。
なお、光束重み付け平均値u'a、v'aの各座標はそれぞれ次式(1),(2)、光束Φ(θ)による重み付け係数wi(θ)は次式(3)、色差Δu'v'(θ)は次式(4)により求められる。
u'a=Σ(u'(θ)・wi(θ)) …(1)
v'a=Σ(v'(θ)・wi(θ)) …(2)
wi(θ)=Φ(θ)/ΣΦ(θi)、ただしθi=0,5,…,80[°] …(3)
Δu'v'(θ)=((u'a-u'(θ))2+(v'a-v'(θ))2)1/2 …(4)
(B)全角度での色差の最大値
角度θi(θi=0,5,…,75[°])における色度をu'(θi),v'(θi)、角度θj(θj=5,10,…,80[°]、θj≠θi)における色度をu'(θj),v'(θj)、色度u'(θi),v'(θi)と色度u'(θj),v'(θj)との色差をΔu'v'(θi,j)としたときに得られる色差Δu'v'(θi,j)の最大値(以下、最大色差という)Max(Δu'v'(θi,j))を面状光源の光源色角度依存性を簡易的に判断するための指標として用いる評価方法である(図8中のB参照)。
なお、色差Δu'v'(θi,j)は次式(5)、最大色差Max(Δu'v'(θi,j))は次式(6)により求められる。
Δu'v'(θi,j)=((u'(θi)-u'(θj))2+(v'(θi)-v'(θj))2)1/2 …(5)
Max(Δu'v'(θi,j))=Max(((u'(θi)-u'(θj))2+(v'(θi)-v'(θj))2)1/2) …(6)
(C)隣り合う角度間の色差の最大値
角度θi(θi=0,5,…,75[°])における色度をu'(θi),v'(θi)、角度θiと隣り合う角度θi+1(θi=5,10,…,80[°])における色度をu'(θi+1),v'(θi+1)、色度u'(θi),v'(θi)と色度u'(θi+1),v'(θi+1)との色差をΔu'v'(θi,i+1)としたときに得られる色差Δu'v'(θi,i+1)の最大値(以下、最大色差という)Max(Δu'v'(θi,i+1))を面状光源の光源色角度依存性を簡易的に判断するための指標として用いる評価方法である(図8中のC参照)。
なお、色差Δu'v'(θi,i+1)は次式(7)、最大色差Max(Δu'v'(θi,i+1))は次式(8)により求められる。
Δu'v'(θi,i+1)=((u'(θi)-u'(θi+1))2+(v'(θi)-v'(θi+1))2)1/2 …(7)
Max(Δu'v'(θi,i+1))=Max(((u'(θi)-u'(θi+1))2+(v'(θi)-v'(θi+1))2)1/2) …(8)
(D)任意角度間の色度
任意の角度θi(θi=0,5,…,75[°])における色度をu'(θi),v'(θi)、角度θiとは異なる任意の角度θj(θj=5,10,…,80[°]、θj≠θi)における色度をu'(θj),v'(θj)としたときに得られる色度u'(θi),v'(θi)と色度u'(θj),v'(θj)との色差Δu'v'(θi,j)を面状光源の光源色角度依存性を簡易的に判断するための指標として用いる評価方法である(図8中のD参照。図8では、一例としてθi=0°、θj=80°の場合の色差Δu'v'(θi,j)を示している)。
なお、色差Δu'v'(θi,j)は次式(9)により求められる。
Δu'v'(θi,j)=((u'(θi)-u'(θj))2+(v'(θi)-v'(θj))2)1/2 …(9)
「Electrical and Photometric Measurements of Solid-State LightingProducts」、IES LM-79-08、Illuminating Engineering Society、2008年
光源色角度依存性は人が目で見て感じるものであり、それを評価するためには人の感覚と合致した方法を採用する必要がある。しかしながら、上述した従来の光源色角度依存性の評価方法にあっては、以下のような問題点があり、人が感じる光源色角度依存性との差が生じていた。
一つは、測定した多数の角度における色度のうち、二つの角度における色度の情報に基づいて光源色角度依存性を評価することから、人の感覚とのずれが生じるという問題である。例えば、上述した(A)の評価方法であっても、光束重み付け平均値u'a,v'aを求めるために測定した全角度における光束Φ(θ)を利用してはいるものの、評価そのものは光束重み付け平均値u'a,v'aと、この光束重み付け平均値u'a,v'aとの色差Δu'v'(θ)が最大となる色度u'(θ),v'(θ)の二点の情報を用いているのみである。
もう一つは、一般的に角度θが大きくなると暗くなり、人の感覚に影響するが、この明るさの情報が反映されていないため、人が感じる光源色角度依存性とのずれが生じるという問題である。例えば、上述した(A)の評価方法であっても、光束重み付け平均値u'a,v'aを求めるために明るさ(光束)の情報を反映してはいるが、上述したように評価そのものは明るさを考慮しない二点の情報を用いているのみである。
このようなことから本発明は、人の感覚と合致する評価結果を得ることが可能な有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法は、所定の刻み角度で有機EL照明パネルの角度を変更しつつ前記角度ごとに該有機EL照明パネルの色度及び明るさを測定する第一の工程と、基準色度を決定する第二の工程と、前記各角度ごとに前記色度と前記基準色度との色差を算出する第三の工程と、前記各角度ごとに前記色差を前記明るさで重み付けしてなる重み付け色差を算出する第四の工程と、全ての前記重み付け色差の和を光源色角度依存性の評価値として出力する第五の工程とからなり、前記所定の刻み角度が0°から80°までの5°刻みであるとともに、前記明るさが前記有機EL照明パネルの輝度又は光度又は光束であり、前記第二の工程において、前記基準色度として前記有機EL照明パネルの前記角度ごとに測定した輝度又は光度又は光束により重み付けした色度の平均値を用いることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第の発明に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価装置は、所定の刻み角度で有機EL照明パネルの角度を変更可能な照明角度調整手段と、各前記角度での該有機EL照明パネルの色度及び明るさを測定可能な測定手段と、基準色度を決定する色度決定処理、前記各角度ごとに前記色度と前記基準色度との色差を算出する色差算出処理、前記各角度ごとに前記色差を前記明るさで重み付けしてなる重み付け色差を算出する重み付け色差算出処理、及び、前記照明角度調整手段及び前記測定手段から入力される前記角度、前記色度及び前記明るさの情報に基づいて全ての前記重み付け色差の和を光源色角度依存性の評価値として出力する評価値算出処理を行う演算処理手段とを備え、前記所定の刻み角度が0°から80°までの5°刻みであるとともに、前記測定手段が、前記明るさとして前記有機EL照明パネルの輝度又は光度又は光束を測定し、前記演算処理手段が、前記測定手段により前記有機EL照明パネルの前記角度ごとに測定した輝度又は光度又は光束により重み付けした色度の平均値を前記基準色度として算出することを特徴とする。
上述した本発明に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法及び評価装置によれば、人の感覚に合致した有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価を行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価装置の具体例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るある有機EL照明パネルの各角度における色度の例を示す図である。 本発明の実施形態に係るある有機EL照明パネルの各角度における光度の例を示す図である。 本発明の実施例に係る八つの有機EL照明パネルの各角度における色度の変化を示す図である。 面状光源と角度θとの関係を示す説明図である。 従来の光源色角度依存性評価方法の例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法及び評価装置の一実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態においては、面状光源としての有機EL照明パネル1の光源色角度依存性を評価装置2を用いて評価する。
評価装置2は、測定部21と、照明角度調整部22と、演算処理部23とを備えている。
測定部21は、有機EL照明パネル1の色度及び明るさ(輝度[cd/m2]又は光度[cd]又は光束[lm])の測定を行う。ここで、輝度、光度、光束はいずれも明るさを異なる視点から心理的な物理量として定義したものであり、輝度は観測方向から見た単位面積当たりの光度を表す心理的な物理量、光度は観測方向から見た単位立体角当たりの明るさを表す心理的な物理量、光束は光源からある方向へ放射された全ての明るさを表す心理的な物理量である。
照明角度調整部22は、測定部21に対する有機EL照明パネル1の角度θを任意の刻み角度(例えば、5°)で変更する。
そして、演算処理部23は、測定部21及び角度調整部22から入力される情報に基づいて有機EL照明パネル1の光源色角度依存性を評価する。
このような評価装置2の具体例としては、例えば図2に示すように、測定部21として分光放射輝度(光度)計31を備えるとともに、照明角度調整部22として面状光源ホルダ32、XY軸ステージ33、θ'軸ステージ34、Z軸ステージ35、ソースメータ36、θ'軸コントローラ37、Z軸コントローラ38、及びXY軸コントローラ39を備え、演算処理部23として演算処理装置40を備えるものが考えられる。
分光放射輝度(光度)計31は面状光源としての有機EL照明パネル1の色度(例えば、XYZ表色系に基づく色度)及び明るさ(ここでは光度)を測定するものである。
面状光源ホルダ32は有機EL照明パネル1を支持するものである。
XY軸ステージ33は面状光源ホルダ32の有機EL照明パネル1とは反対側の面に配設されてXY軸コントローラ39から入力される信号に基づき有機EL照明パネル1のXY軸方向の位置を調整するものである。
θ'軸ステージ34はXY軸ステージ32及びθ'軸ステージ33を載置してθ'軸コントローラ37から入力される信号に基づき有機EL照明パネル1のθ'軸周りの回転角度を調整するものである。
Z軸ステージ35はθ'軸ステージ34に連設されてZ軸コントローラ38から入力される信号に基づき有機EL照明パネル1のZ軸方向の位置及びφ軸(Z軸に平行な回転軸)周りの回転角度を調整するものである。
ソースメータ36は有機EL照明パネル1に電力を供給するものである。
そして、演算処理装置40は、例えば、分光放射輝度(光度)計31において測定したXYZ表色系に基づく色度から所望の表色系(ここでは、u'v'表色系)における色度u'(θ),v'(θ)を算出する、また、ソースメータ36、θ'軸コントローラ37、Z軸コントローラ38、及びXY軸コントローラ39から入力される情報に基づいて有機EL照明パネル1の光源色角度依存性を評価する等の処理を行うものである。
なお、北米照明学会の測定規格「LM-75-01」では、図2に示すような評価装置2を用いた配光測定の方式として以下の三つが挙げられている。
タイプA:検出器(ここでは、分光放射輝度(光度)計31)を固定し、光源(ここでは、有機EL照明パネル1)を垂直軸(θ'軸)周りに回転させる方式。
タイプB:検出器(ここでは、分光放射輝度(光度)計31)を固定し、光源(ここでは、有機EL照明パネル1)を水平軸(φ軸)周りに回転させる方式。
タイプC:光源(ここでは、有機EL照明パネル1)を固定し、検出器(ここでは、分光放射輝度(光度)計31)をムービングディテクターまたはムービングミラーで回転させる方式。
本実施形態においては、θ=θ'としてタイプAの方式による測定を行う例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、タイプBまたはタイプCの方式による測定を行うことも可能である。
以下、図3を用いて演算処理部23における処理について詳しく説明する。図3に示すように、まず、演算処理部23では、測定部21及び角度調整部22から入力される情報に基づいて、各角度θ(例えば、θ=0,5,10,…,80[°])における有機EL照明パネル1の色度u'(θ),v'(θ)と明るさ(輝度L(θ)又は光度I(θ)又は光束Φ(θ))とを取得する(ステップP1)。
その後、基準となる色度(以下、基準色度という)u'c,v'cを決定する(ステップP2)。基準色度u'c,v'cとしては、任意の色度u'(θ),v'(θ)を選択すればよく、例えば、角度θ=0°における色度u'(0°),v'(0°)を用いる、あるいは、輝度L(θ)又は光度I(θ)又は光束Φ(θ)で重み付けした色度の平均値を用いる、あるいは、色度u'(θ),v'(θ)の単純平均値を用いる等とすればよい。なお、輝度L(θ)又は光度I(θ)又は光束Φ(θ)で重み付けした色度の平均値を基準色度u'c,v'cとして用いる場合、u'c,v'cは、輝度L(θ)又は光度I(θ)又は光束Φ(θ)による重み付け係数をwi(θ)として、次式(10),(11)により得られる。
u'c=Σ(u'(θ)・wi(θ)) …(10)
v'c=Σ(v'(θ)・wi(θ)) …(11)
続いて、基準色度u'c,v'cと各角度θにおける色度u'(θ),v'(θ)との色差Δu'v'(θ)を次式(12)により求める(ステップP3)。
Δu'v'(θ)=((u'c-u'(θ))2+(v'c-v'(θ))2)1/2 …(12)
その後、各色差Δu'v'(θ)を輝度L(θ)又は光度I(θ)又は光束Φ(θ)による重み付け係数wi(θ)で重み付けした値(以下、重み付け色差という)Δu'v'(θ)・wi(θ)を求め(ステップP4)、最後に、重み付け色差Δu'v'(θ)・wi(θ)の和Σ(Δu'v'(θ)・wi(θ))を光源色角度依存性の評価値として算出し、これを出力する(ステップP5)。
なお、重み付け係数wi(θ)は、輝度L(θ)を用いる場合は次式(13)、光度I(θ)を用いる場合は次式(14)、光束Φ(θ)を用いる場合は次式(15)により得られる。
wi(θ)=L(θ)/ΣL(θi) …(13)
wi(θ)=I(θ)/ΣI(θi) …(14)
wi(θ)=Φ(θ)/ΣΦ(θi) …(15)
ただし、θi=0,5,10,…,80[°]
本実施形態に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法及び評価装置では、上述した処理によって得た評価値を用いて、有機EL照明パネル1の光源色角度依存性を評価する。
このように構成される本発明の実施形態に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法及び評価装置によれば、基準色度u'c,v'cと各角度の色度u'(θ),v'(θ)との色差を明るさで重み付けしながら足し合わせた値を用いて有機EL照明パネルの光源色角度依存性の評価を行い、測定した各角度θにおける明るさを考慮した色度情報を含むため、人が感じる光源色角度依存性に近い数値指標を得ることができ、より人の感覚に合致した評価結果を得ることができる。
さらに、この指標に用いるパラメータは従来方法での測定で得られるものであり、追加測定等を必要としないため、煩雑な作業を行うことなくより人の感覚に合致した評価結果を得ることができる。
なお、上述した実施形態においては、面状光源として有機EL照明パネルを例に説明したが、本発明は面状光源の光源色角度依存性の評価に限定されるものではなく、例えば、有機ELディスプレイや自発光性カンバン、また、面状光源を利用した照明器具などの光源色角度依存性の評価にも利用できる。
また、有機EL照明パネル1の角度を角度調整部22によって5°刻みで変更させつつ測定を行う例を示したが、例えば、有機EL照明パネルの角度調整を手動で行う、また、刻み角度を他の角度とする等、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
以下に、図4及び図5を用いて本発明に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法の一実施例を説明する。図4はある有機EL照明パネルについて測定部21において角度θ=0,5,10,…,80[°]における色度u'(θ),v'(θ)を測定した結果を示した図、図5はある有機EL照明パネルについて測定部21において角度θにおける光度I(θ)を測定した結果を示した図である。
本実施例においては、まず角度調整部21において5°刻みで有機EL照明パネルの角度を変更させつつ、測定部22において有機EL照明パネルの色度u'(θ),v'(θ)及び光度I(θ)を測定する。
続いて、演算処理部23において光度I(θ)で重み付けした平均値を用いて基準色度u'c,v'cを算出する。より詳しくは、基準色度u'c,v'cの各座標u'c、v'cをそれぞれ次式(16)、(17)により算出する。
u'c=Σ(u'(θ)・wi(θ))=Σ(u'(θ)・I(θ)/ΣI(θi)) …(16)
v'c=Σ(v'(θ)・wi(θ))=Σ(v'(θ)・I(θ)/ΣI(θi)) …(17)
ここで、上記式(16)、(17)に図4及び図5に示す色度u'(θ),v'(θ)及び光度I(θ)を適用すると、基準色度u'c,v'cは概ね(0.1967,0.4791)となる。
続いて、各角度ごとに色度u'(θ),v'(θ)と基準色度u'c,v'cとの色差Δu'v'(θ)を上述した式(12)、(16)および(17)を用いて算出し、その後、各角度ごとの重み付け色差を次式(18)により算出する。
(各角度ごとの重み付け色差)=Δu'v'(θ)・I(θ)/ΣI(θi) …(18)
なお、図4中には一例として角度θ=80°における色度u'(80°),v'(80°)と基準色度u'c,v'cとの色差Δu'v'(80°)を示している。
最後に、重み付け色差の和Σ(Δu'v'(θ)・I(θ)/ΣI(θi))を算出し、これを光源色角度依存性の評価値として出力する。なお、図4,5に示す特性を有する有機EL照明パネルでは、評価値は約0.0052となる。
上述した本実施例に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法によって算出した評価値は、その値が小さいほど光源色角度依存性が低く、面状光源としての性能が高い。
以下に、本実施例に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法を用いて複数の有機EL照明パネルの性能評価を行った例を示す。
図6は第一〜第八の被測定有機EL照明パネル(No.1〜No.8)それぞれについて、角度θにおける色度u'(θ),v'(θ)を測定した結果を示すグラフ、表1は図6に示した第一〜第八の被測定有機EL照明パネル(No.1〜No.8)の各角度θにおける色度u'(θ),v'(θ)の測定結果に基づいて、上述した本実施例に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法により、光度I(θ)による重み付け係数wi(θ)= I(θ)/ΣI(θi)を用いて算出した光源色角度依存性の評価結果、及び、目視による光源色角度依存性の評価結果である。なお、目視による評価は、被験者10人による評価結果の平均値である。
Figure 0006075824
表1に示すように、本実施例に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法による評価結果が目視による評価結果とよく合致していることが分かる。
なお、比較のため、表2に上述した従来の評価方法(A)〜(D)を用いて第一〜第八の被測定有機EL照明パネル(No.1〜No.8)について光源色角度依存性を評価した結果を示す。
Figure 0006075824
表2に示すように、上述した従来の評価方法では、目視による評価結果と一部合致しない結果となっていることが分かる。
以上に説明したように、本実施例に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法によれば、基準色度u'c,v'cと各角度の色度u'(θ),v'(θ)との色差を明るさで重み付けしながら足し合わせるため、測定した全ての角度θにおける明るさを考慮した色度情報が含まれる。そのため、人が感じる光源色角度依存性に近い評価結果を得ることができる。
また、本実施例に係る有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法において用いる値(各角度における色度及び明るさ)は、従来の光源色角度依存性評価において得られる値であり、追加測定等を行うことなく、従来に比較して人の感覚に合致した評価結果を得ることができる。
なお、本実施例では有機EL照明パネル1の色度をu'v'表色系上に示す例を説明したが、有機EL照明パネル1の色度はu'v'表色系に限らず、xy表色系又はa*b*表色系等を適用してもよい。なお、XYZ表色系の三刺激値をX,Y,Zとすると、u'v'表色系の座標は下式(19)および(20)、xy表色系の座標は下式(21)および(22)、a*b*表色系の座標は下式(23)および(24)により表すことができる。
u'=4X/(X+15Y+3Z) …(19)
v'=9Y/(X+15Y+3Z) …(20)
x=X/(X+Y+Z) …(21)
y=Y/(X+Y+Z) …(22)
a*=500((X/Xn)1/3-(Y/Yn)1/3) …(23)
b*=500((Y/Yn)1/3-(Z/Zn)1/3) …(24)
ただし、Xn,Yn,Znは完全拡散反射面(ホワイトポイント)の三刺激値である。なお、本実施例では最も明るい角度であるθ=0°における三刺激値X,Y,Zを完全拡散反射面の三刺激値Xn,Yn,Znの代用として採用した。
本発明は有機ELを利用した照明装置、ディスプレイ、又は自発光性カンバン等の面状光源を利用した製品の光源色角度依存性評価方法に適用して好適なものである。
1 有機EL照明パネル
2 評価装置
21 測定部
22 角度調整部
23 演算処理部
31 分光放射輝度(光度)計
32 面状光源ホルダ
33 XY軸ステージ
34 θ軸ステージ
35 Z軸ステージ
36 ソースメータ
37 θ軸コントローラ
38 Z軸コントローラ
39 XY軸コントローラ
40 演算処理装置

Claims (2)

  1. 所定の刻み角度で有機EL照明パネルの角度を変更しつつ前記角度ごとに該有機EL照明パネルの色度及び明るさを測定する第一の工程と、
    基準色度を決定する第二の工程と、
    前記各角度ごとに前記色度と前記基準色度との色差を算出する第三の工程と、
    前記各角度ごとに前記色差を前記明るさで重み付けしてなる重み付け色差を算出する第四の工程と、
    全ての前記重み付け色差の和を光源色角度依存性の評価値として出力する第五の工程と
    からなり、
    前記所定の刻み角度が0°から80°までの5°刻みであるとともに、
    前記明るさが前記有機EL照明パネルの輝度又は光度又は光束であり、
    前記第二の工程において、前記基準色度として前記有機EL照明パネルの前記角度ごとに測定した輝度又は光度又は光束により重み付けした色度の平均値を用いる
    ことを特徴とする有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価方法。
  2. 所定の刻み角度で有機EL照明パネルの角度を変更可能な照明角度調整手段と、
    各前記角度での該有機EL照明パネルの色度及び明るさを測定可能な測定手段と、
    基準色度を決定する色度決定処理、前記各角度ごとに前記色度と前記基準色度との色差を算出する色差算出処理、前記各角度ごとに前記色差を前記明るさで重み付けしてなる重み付け色差を算出する重み付け色差算出処理、及び、前記照明角度調整手段及び前記測定手段から入力される前記角度、前記色度及び前記明るさの情報に基づいて全ての前記重み付け色差の和を光源色角度依存性の評価値として出力する評価値算出処理を行う演算処理手段と
    を備え、
    前記所定の刻み角度が0°から80°までの5°刻みであるとともに、
    前記測定手段が、前記明るさとして前記有機EL照明パネルの輝度又は光度又は光束を測定し、
    前記演算処理手段が、前記測定手段により前記有機EL照明パネルの前記角度ごとに測定した輝度又は光度又は光束により重み付けした色度の平均値を前記基準色度として算出する
    ことを特徴とする有機EL照明パネルの光源色角度依存性評価装置。
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