JP6075328B2 - プロファイル作成方法、プロファイル作成プログラム、および記録媒体 - Google Patents

プロファイル作成方法、プロファイル作成プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、プロファイル作成方法、プロファイル作成プログラム、および記録媒体に関する。
電子写真式プリンター用のプリンタープロファイルを作成する場合、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、およびK(ブラック)の値の組み合わせに応じた色のパッチ画像からなるカラーチャートをプリンターに出力させる。そして、カラーチャートに含まれるパッチ画像を測色し、各パッチ画像のCMYK値と測色値(L*a*b*値等)との対応付けを行って、プリンタープロファイルを作成する。
ところで、プリンターが出力する色には、小さなバラツキが存在する。たとえば、1台のプリンターが出力する色は、同じCMYK値の色であっても出力毎に僅かに異なる。また、複数台のプリンターが出力する色は、同一機種のプリンターから出力される同じCMYK値の色であってもプリンター毎に僅かに異なる。このような出力毎またはプリンター毎の色のバラツキの程度は、出力される色により異なる。
このため、プリンタープロファイルを作成する際、プリンターにより出力された1枚のカラーチャートを基準としてプリンタープロファイルを作成すると、色のバラツキを拾ってしまい、不適切なプリンタープロファイルが作成されてしまうおそれがある。
これに関連して、下記の特許文献1には、プロファイルを蓄積し、蓄積したプロファイルの数が所定数を超えた場合、これらのプロファイルの平均プロファイルを算出する技術が開示されている。この技術によれば、色のバラツキの平均値(中央値)がプロファイルに反映されるため、色のバラツキを考慮した適切なプリンタープロファイルを作成することができる。
しかしながら、複数のプロファイルを平均して作成されるプリンタープロファイルが、色のバラツキの平均値を正しく反映しているかは必ずしも定かではない。たとえば、数個程度のプロファイルを平均してプリンタープロファイルを作成する場合、数個程度のプロファイルの中に異常なプロファイルが含まれていれば、作成されるプリンタープロファイルは、色のバラツキの平均値を正しく反映しないことになり、好ましくない。
特開2012−205249号公報
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、色のバラツキの平均値をより正しく反映した色変換プロファイルを作成できるプロファイル作成方法、プロファイル作成プログラム、および記録媒体を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)複数の基本色の値の組み合わせに応じた色のパッチ画像から構成されるカラーチャートを印刷装置に出力させて、当該印刷装置用の色変換プロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、少なくとも第1の印刷装置から出力された複数のカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値のデータを解析して各パッチ画像の色のバラツキの程度に応じた計算式を決定するステップ(a’)と、前記第1の印刷装置とは異なる第2の印刷装置から出力されたカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値を取得するステップ(a)と、前記ステップ(a’)において決定した計算式を用いて、前記ステップ(a)において取得された測色値から色変換プロファイルを作成するステップ(b)と、前記ステップ(b)の後、少なくとも前記第1の印刷装置から所定数のカラーチャートが出力され、少なくとも前記第1の印刷装置から出力された複数のカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値のデータが所定量増加した場合、増加後の前記データから求まる前記バラツキの程度に応じた計算式を決定し、決定した計算式を用いて、前記ステップ(a)において取得された測色値から新たな色変換プロファイルを作成するステップ(c)と、を有するプロファイル作成方法。
(2)前記ステップ(c)において作成された新たな色変換プロファイルにより、前記ステップ(b)において作成された色変換プロファイルを置換するステップ(d)をさらに有する上記(1)に記載のプロファイル作成方法。
(3)前記ステップ(b)の後、少なくとも前記第1の印刷装置から所定数のカラーチャートが出力され、少なくとも前記第1の印刷装置から出力された複数のカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値のデータが所定量増加した場合、前記データの増加前後における前記バラツキの程度を比較して、前記ステップ(c)を実行するか否かを判断するステップ(e)をさらに有する上記(1)または(2)に記載のプロファイル作成方法。
(4)前記計算式は、前記ステップ(a)において取得された測色値を補正するための計算式を含む上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のプロファイル作成方法。
(5)前記計算式は、前記ステップ(a)において取得された測色値と、前記カラーチャートに含まれる複数の他のパッチ画像の測色値から算出される予測近似値との荷重平均値を算出する計算式であり、前記バラツキの程度が大きいほど前記予測近似値の重みが大きくなるように、前記荷重平均値を算出する際の重み係数が前記バラツキの程度に応じて変更される上記(4)に記載のプロファイル作成方法。
(6)前記バラツキの程度が大きいほど前記他のパッチ画像の数が多くなるように、前記他のパッチ画像の数が前記バラツキの程度に応じて変更される上記(5)に記載のプロファイル作成方法。
(7)前記計算式は、前記パッチ画像の色の値と当該パッチ画像の測色値との対応関係を示すルックアップテーブルの格子点を補間するための計算式を含む上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載のプロファイル作成方法。
(8)前記計算式は、複数の格子点を用いた補間演算を行う計算式であり、前記バラツキの程度が大きいほど前記補間演算に用いられる格子点の数が多くなるように、当該格子点の数が前記バラツキの程度に応じて変更される上記(7)に記載のプロファイル作成方法。
(9)前記計算式は、複数の格子点を用いた線形補間演算により算出される線形近似値と、複数の格子点を用いた多項式補間演算により算出される多項式近似値との荷重平均値を算出する計算式であり、前記バラツキの程度が大きいほど前記線形近似値の重みが大きくなるように、前記荷重平均値を算出する際の重み係数が前記バラツキの程度に応じて変更される上記(7)または(8)に記載のプロファイル作成方法。
(10)前記測色値のデータから、当該測色値のL*a*b*表色系におけるL*値、a*値、およびb*値の標準偏差を算出するステップ(f)と、前記ステップ(f)において算出された標準偏差に基づいて、前記バラツキの程度を求めるステップ(g)と、をさらに有する上記(1)〜(9)のいずれか1つに記載のプロファイル作成方法。
(11)前記測色値のデータは、特定の属性情報に基づいて複数のカテゴリーに分類され、前記ステップ(a)において取得された測色値には、前記属性情報が付加されており、前記バラツキの程度は、前記測色値に付加された属性情報が属するカテゴリーと同一カテゴリーに属する前記データから求まる上記(1)〜(10)のいずれか1つに記載のプロファイル作成方法。
(12)前記測色値のデータは、ネットワーク上のクラウドサーバーに蓄積されている上記(1)〜(11)のいずれか1つに記載のプロファイル作成方法。
(13)複数の基本色の値の組み合わせに応じた色のパッチ画像から構成されるカラーチャートを印刷装置に出力させて、当該印刷装置用の色変換プロファイルを作成するためのプロファイル作成プログラムであって、少なくとも第1の印刷装置から出力された複数のカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値のデータを解析して各パッチ画像の色のバラツキの程度に応じた計算式を決定する手順(a’)と、前記第1の印刷装置とは異なる第2の印刷装置から出力されたカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値を取得する手順(a)と、前記ステップ(a’)において決定した計算式を用いて、前記手順(a)において取得された測色値から色変換プロファイルを作成する手順(b)と、前記ステップ(b)の後、少なくとも前記第1の印刷装置から所定数のカラーチャートが出力され、少なくとも前記第1の印刷装置から出力された複数のカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値のデータが所定量増加した場合、増加後の前記データから求まる前記バラツキの程度に応じた計算式を決定し、決定した計算式を用いて、前記手順(a)において取得された測色値から新たな色変換プロファイルを作成する手順(c)と、をコンピューターに実行させるプロファイル作成プログラム。
(14)前記手順(c)において作成された新たな色変換プロファイルにより、前記手順(b)において作成された色変換プロファイルが置換される上記(13)に記載のプロファイル作成プログラム。
(15)前記手順(b)の後、少なくとも前記第1の印刷装置から所定数のカラーチャートが出力され、少なくとも前記第1の印刷装置から出力された複数のカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値のデータが所定量増加した場合、前記データの増加前後における前記バラツキの程度を比較して、前記手順(c)を実行するか否かを判断する手順(d)をさらに前記コンピューターに実行させる上記(13)または(14)に記載のプロファイル作成プログラム。
(16)前記計算式は、前記手順(a)において取得された測色値を補正するための計算式を含む上記(13)〜(15)のいずれか1つに記載のプロファイル作成プログラム。
(17)前記計算式は、前記手順(a)において取得された測色値と、前記カラーチャートに含まれる複数の他のパッチ画像の測色値から算出される予測近似値との荷重平均値を算出する計算式であり、前記バラツキの程度が大きいほど前記予測近似値の重みが大きくなるように、前記荷重平均値を算出する際の重み係数が前記バラツキの程度に応じて変更される上記(16)に記載のプロファイル作成プログラム。
(18)前記バラツキの程度が大きいほど前記他のパッチ画像の数が多くなるように、前記他のパッチ画像の数が前記バラツキの程度に応じて変更される上記(17)に記載のプロファイル作成プログラム。
(19)前記計算式は、前記パッチ画像の色の値と当該パッチ画像の測色値との対応関係を示すルックアップテーブルの格子点を補間するための計算式を含む上記(13)〜(18)のいずれか1つに記載のプロファイル作成プログラム。
(20)前記計算式は、複数の格子点を用いた補間演算を行う計算式であり、前記バラツキの程度が大きいほど前記補間演算に用いられる格子点の数が多くなるように、当該格子点の数が前記バラツキの程度に応じて変更される上記(19)に記載のプロファイル作成プログラム。
(21)前記計算式は、複数の格子点を用いた線形補間演算により算出される線形近似値と、複数の格子点を用いた多項式補間演算により算出される多項式近似値との荷重平均値を算出する計算式であり、前記バラツキの程度が大きいほど前記線形近似値の重みが大きくなるように、前記荷重平均値を算出する際の重み係数が前記バラツキの程度に応じて変更される上記(19)または(20)に記載のプロファイル作成プログラム。
(22)前記測色値のデータから、当該測色値のL*a*b*表色系におけるL*値、a*値、およびb*値の標準偏差を算出する手順(e)と、前記手順(e)において算出された標準偏差に基づいて、前記バラツキの程度を求める手順(f)と、をさらに前記コンピューターに実行させる上記(13)〜(21)のいずれか1つに記載のプロファイル作成プログラム。
(23)前記測色値のデータは、特定の属性情報に基づいて複数のカテゴリーに分類され、前記手順(a)において取得された測色値には、前記属性情報が付加されており、前記バラツキの程度は、前記測色値に付加された属性情報が属するカテゴリーと同一カテゴリーに属する前記データから求まる上記(13)〜(22)のいずれか1つに記載のプロファイル作成プログラム。
(24)前記測色値のデータは、ネットワーク上のクラウドサーバーに蓄積されている上記(13)〜(23)のいずれか1つに記載のプロファイル作成プログラム。
(25)上記(13)〜(24)のいずれか1つに記載のプロファイル作成プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
本発明によれば、色変換プロファイルの作成に使用される測色値のデータが増加すれば、より多くのデータに基づいて色変換プロファイルが作り直されるため、色のバラツキの平均値をより正しく反映した色変換プロファイルを作成することができる。
また、本発明によれば、色のバラツキの程度に応じた計算式を用いて色変換プロファイルが作成されるため、印刷装置により1枚のカラーチャートを出力して、色のバラツキの平均値を反映した色変換プロファイルを作成することができる。
本発明の一実施形態に係るプロファイル作成方法が適用される印刷システムの全体構成を示すブロック図である。 PCの概略構成を示すブロック図である。 PCのハードディスクの記憶内容を示すブロック図である。 コントローラーの概略構成を示すブロック図である。 プリンターの概略構成を示すブロック図である。 印刷システムの動作の概要について説明するシーケンスチャートである。 カラーチャートの一例を示す図である。 図7の部分拡大図である。 PCにより実行される第1プロファイル作成処理の手順を示すフローチャートである。 PCにより実行される第2プロファイル作成処理の手順を示すフローチャートである。 プロファイル作成処理を説明するための図である。 色のバラツキの程度を説明するための図である。 格子点の補間処理を説明するための図である。 色のバラツキの程度と測色値の補正結果との関係を示す図である。 色のバラツキの程度と補間計算用近傍点数との関係を示す図である。 色のバラツキの程度と線形近似値の重み係数との関係を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプロファイル作成方法が適用される印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
図1に示すとおり、印刷システムは、PC(Personal Computer)100、コントローラー200a,200b、およびプリンター300a,300bを備えている。PC100およびコントローラー200a,200bは、ネットワーク400を介して相互に通信可能に接続されている。コントローラー200a,200bとプリンター300a,300bとは、たとえば、IEEE1394シリアルバス、USB(Universal Serial Bus)等の専用インターフェース用バスを介して接続されている。コントローラー200a,200bは同一機種のコントローラーであり、プリンター300a,300bも同一機種のプリンターである。
ネットワーク400は、イーサネット(登録商標)、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)等の規格によりコンピューターやネットワーク機器同士を接続したLAN(Local Area Network)、あるいはLAN同士を専用線で接続したWAN(Wide Area Network)等からなる。なお、ネットワーク400に接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。
図2は、PC100の概略構成を示すブロック図である。PC100は、CPU(Central Processing Unit)110、ROM(Read Only Memory)120、RAM(Random Access Memory)130、ハードディスク140、ディスプレイ150、入力装置160、およびネットワークインターフェース170を含み、これらは信号をやり取りするためのバス180を介して相互に接続されている。
CPU110は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を行う。ROM120は、各種プログラムや各種データを格納する。RAM130は、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。ハードディスク140は、オペレーティングシステム(OS)を含む各種プログラムや、各種データを格納する。
ディスプレイ150は、たとえば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。入力装置160は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。ネットワークインターフェース170は、ネットワーク400を介し他の機器と通信するためのインターフェースであり、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi−Fi等の規格が用いられる。
図3は、PC100のハードディスク140の記憶内容を示すブロック図である。
PC100のハードディスク140には、プロファイル作成プログラムであるプロファイラー510が格納されている。また、ハードディスク140には、データ保存領域であるDB(Data Base)520が設けられている。
プロファイラー510は、バラツキ計算部511、補正/補間方法決定部512、およびプロファイル計算部513に対応するプログラムを含む。
ここで、バラツキ計算部511は、パッチ画像について蓄積された測色値のデータから、パッチ画像の色のバラツキの程度を計算する。補正/補間方法決定部512は、プリンタープロファイルの作成に用いる補正/補間計算方法(計算式)を色のバラツキの程度に応じて決定する。プロファイル計算部513は、パッチ画像の測色値を補正し、色変換LUT(Look Up Table)の格子点を補間して、プリンタープロファイルを作成する。なお、バラツキ計算部511、補正/補間方法決定部512、およびプロファイル計算部513の機能は、それぞれに対応するプログラムをCPU110が実行することにより発揮される。
図4は、コントローラー200a,200bの概略構成を示すブロック図である。コントローラー200a,200bは、同一機種のコントローラーであるため、以下、コントローラー200aを代表として用いて説明する。
コントローラー200aは、CPU210、ROM220、RAM230、ハードディスク240、ディスプレイ250、入力装置260、ネットワークインターフェース270、およびプリンターインターフェース280を含み、これらは信号をやり取りするためのバス290を介して相互に接続されている。なお、コントローラー200aの上記各部のうち、PC100の上記各部と同様の機能を有する部分については、その説明を省略する。
プリンターインターフェース280は、ローカル接続されたプリンター300aと通信するためのインターフェースである。
ハードディスク240には、ICC(International Color Consortium)プリンタープロファイル等の色変換LUTが格納されている。また、ハードディスク240には、ページ記述言語で記述された印刷データをビットマップ形式の画像データに展開しつつ、色変換LUTを適用して各画素のCMYK値を変換するためのRIP処理プログラムが格納されている。
図5は、プリンター300a,300bの概略構成を示すブロック図である。プリンター300a,300bは、同一機種のプリンターであるため、以下、プリンター300aを代表として用いて説明する。
プリンター300aは、CPU310、ROM320、RAM330、ハードディスク340、操作パネル350、画像形成部360、測色部370、およびコントローラーインターフェース380を含み、これらは信号をやり取りするためのバス390を介して相互に接続されている。なお、プリンター300aの上記各部のうち、PC100の上記各部と同様の機能を有する部分については、その説明を省略する。
操作パネル350は、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。画像形成部360は、電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、コントローラー200aから受信した画像データに基づく画像を用紙等の記録シート上に形成する。画像形成部360は、C、M、Y、およびKの4つの基本色のトナーを用いて画像を形成する。
測色部370は、画像形成部360により形成された画像を測色する。測色部370は、たとえば、Red、Green、Blueの光の3原色に対応する3種類のセンサーを備え、カラー画像の各部に対する3種類のセンサーからの出力値(RGB値)に基づいて測色する分光センサーを備えた分光測色計である。
コントローラーインターフェース380は、ローカル接続されたコントローラー200aと通信するためのインターフェースである。
なお、PC100、コントローラー200a,200b、およびプリンター300a,300bは、上記構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
以上のとおり構成される印刷システムでは、プリンターにカラーチャートを出力させ、パッチ画像のCMYK値と測色値との対応付けを行うことにより、プリンタープロファイルが作成される。そして、所定の条件が満たされた場合、プリンタープロファイルが作り直される。以下、図6〜図16を参照して、本実施形態に係る印刷システムの動作について説明する。なお、以下では、プリンターの出力毎の色のバラツキを反映したプリンタープロファイルを作成する場合を例に挙げて説明する。
まず、図6のシーケンスチャートを参照して、印刷システムの動作の概要について説明する。図6では、プリンター300aが出力したカラーチャートの測色値のデータを利用して、プリンター300b用のプリンタープロファイルを作成する場合を示す。
まず、プリンター300aが、10枚のカラーチャートを出力し、各カラーチャートの測色を行う(ステップS1)。より具体的には、プリンター300aが、10枚(1枚目〜10枚目)のカラーチャートを順次出力し、カラーチャートに含まれる各パッチ画像を測色部370により測色する。パッチ画像を測色して得られた測色値のデータ(以下、「測色データ」とも称する)は、PC100に随時送信される(ステップS2)。
カラーチャート10枚分の測色データを受信したPC100は、各色のバラツキの程度を算出し、補正/補間計算方法を決定する(ステップS3)。より具体的には、PC100は、まず、カラーチャート10枚分の測色データを解析して、カラーチャートに含まれる各パッチ画像の色のバラツキの程度を算出する。そして、PC100は、色のバラツキの程度に応じた補正/補間計算方法を決定する。
次に、プリンター300bが、1枚のカラーチャートを出力し、カラーチャートの測色を行う(ステップS4)。より具体的には、プリンター300bが、1枚のカラーチャートを出力し、カラーチャートに含まれる各パッチ画像を測色部370により測色する。パッチ画像を測色して得られた測色データは、PC100に送信される(ステップS5)。
プリンター300bが出力したカラーチャートの測色データを受信したPC100は、受信した測色データをハードディスク140に保存する(ステップS6)。
そして、PC100は、プリンタープロファイルを計算する(ステップS7)。より具体的には、PC100は、ステップS3に示す処理で決定した補正/補間計算方法を用いて、プリンター300bが出力したカラーチャートの測色データから、プリンター300b用のプリンタープロファイルを作成する。
作成されたプリンタープロファイルは、コントローラー200bに送信され、コントローラー200bに登録される(ステップS8)。
そして、コントローラー200bおよびプリンター300bは、登録されたプリンタープロファイルを使用して印刷を行う(ステップS9)。より具体的には、コントローラー200bは、登録されたプリンタープロファイルを使用して画像データの色変換処理を行い、プリンター300bは、色変換処理後の画像データに基づく画像を用紙に形成する。
その後、プリンター300aが、さらに10枚(11枚目〜20枚目)のカラーチャートを出力し、各カラーチャートの測色を行う(ステップS10)。パッチ画像を測色して得られた測色データは、PC100に随時送信される(ステップS11)。
カラーチャート10枚分の測色データをさらに受信したPC100は、カラーチャート20枚分の測色データを解析して、各色のバラツキの程度を算出し、補正/補間計算方法を決定する(ステップS12)。
次に、PC100は、測色データを読み出す(ステップS13)。より具体的には、PC100は、ステップS6に示す処理でハードディスク140に保存した、プリンター300bが出力したカラーチャートの測色データを読み出す。
そして、PC100は、プリンタープロファイルを計算する(ステップS14)。より具体的には、PC100は、ステップS12に示す処理で決定した補正/補間計算方法を用いて、ステップS13に示す処理で読み出した測色データから、プリンター300b用のプリンタープロファイルを作成する。
作成されたプリンタープロファイルは、コントローラー200bに送信され、コントローラー200bに登録される(ステップS15)。そして、コントローラー200bおよびプリンター300bは、新たに登録されたプリンタープロファイルを使用して印刷を行う(ステップS16)。
以上のとおり、本実施形態の印刷システムでは、まず、プリンター300aにより10枚のカラーチャートが出力される。続いて、カラーチャート10枚分の測色値のデータから色のバラツキの程度が算出され、色のバラツキの程度に応じた補正/補間計算方法が決定される。続いて、プリンター300bにより1枚のカラーチャートが出力され、測色値が取得される。そして、色のバラツキの程度に応じた補正/補間計算方法を用いて、取得された測色値からプリンター300b用のプリンタープロファイルが作成される。その後、さらに10枚のカラーチャートがプリンター300aにより出力された時点で、カラーチャート20枚分の測色値のデータから色のバラツキの程度が再び算出され、色のバラツキの程度に応じた補正/補間計算方法が再び決定される。そして、再び決定された補正/補間計算方法を用いて、測色値からプリンター300b用のプリンタープロファイルが作り直される。
以下、図7〜図16を参照して、印刷システムの動作について詳細に説明する。まず、図7および図8を参照して、プリンター300a,300bにより出力されるカラーチャートについて説明する。
図7は、カラーチャート600の一例を示す図であり、図8は、図7の部分拡大図である。図7に示すとおり、カラーチャート600は、CMYK値の組み合わせ応じた色のパッチ画像700から構成される。図7では、1枚のカラーチャート600中のパッチ画像700は、K値(K0,20,40,60,80,100%)により6個のパッチ画像群610〜660に分類されている。
そして、K0,20%のパッチ画像群610,620には、C,M,Y各0,10,20,40,70,100%の組み合わせに応じた216個(6×6×6個)のパッチ画像700がそれぞれ含まれており、216個のパッチ画像700は、Y値により6個のパッチ画像ブロック710に分類されている。そして、図8に示すとおり、各パッチ画像ブロック710は、M値とC値とが段階的に変化するように36個(6×6個)のパッチ画像700が2次元的に配列された構造を有している。
同様に、K40,60%のパッチ画像群630,640には、C,M,Y各0,20,40,70,100%の組み合わせに応じた125個(5×5×5個)のパッチ画像700がそれぞれ含まれており、125個のパッチ画像700は、Y値により5個のパッチ画像ブロック710に分類されている。また、K80%のパッチ画像群650には、C,M,Y各0,40,70,100%の組み合わせに応じた64個(4×4×4個)のパッチ画像810が含まれており、64個のパッチ画像700は、Y値により4個のパッチ画像ブロック710に分類されている。また、K100%のパッチ画像群660には、C,M,Y各0,100%の組み合わせに応じた8個(2×2×2個)のパッチ画像700が含まれている。
以上のようなカラーチャート600をプリンター300a,300bに出力させ、カラーチャートに含まれるパッチ画像の測色値とCMYK値との対応付けを行うことにより、プリンタープロファイルが作成される。以下、図9〜図16を参照して、プリンタープロファイルを作成するPC100の動作について説明する。
図9は、PC100により実行される第1プロファイル作成処理の手順を示すフローチャートである。なお、図9のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PC100のハードディスク140にプログラムとして記憶されており、CPU110によって実行される。
まず、PC100は、バラツキ参照用の測色データを収集する(ステップS101)。具体的には、PC100は、たとえば、コントローラー200aに印刷ジョブを送信して、同一のカラーチャート600をプリンター300aに10枚出力させる。そして、PC100は、10枚のカラーチャート600中のパッチ画像をプリンター300aの測色部370により測色して得られる測色値(たとえば、L*a*b*値)を取得し、ハードディスク140のDB520に保存する。
なお、10枚のカラーチャート600は、環境温度・湿度を変化させたり、休止直後の1ページ目の出力か連続出力中かを変化させたりしながら、プリンター300aにより出力されることが好ましい。そして、プリンター300aから出力された10枚のカラーチャート600中のパッチ画像700がすべて測色され、PC100は、パッチ画像毎に10個の測色値をそれぞれ取得してハードディスク140に保存する。
次に、PC100は、各色のバラツキの程度を算出する(ステップS102)。具体的には、PC100は、ステップS101に示す処理で収集したカラーチャート10枚分の測色値のデータに基づいて、カラーチャート600中の各パッチ画像(CMYK値)の色について、バラツキの程度をそれぞれ算出する。本実施形態では、パッチ画像毎に収集された10個の測色値の標準偏差を算出することにより、各色のバラツキの程度をそれぞれ算出する。色のバラツキの程度を算出する処理の詳細については後述する。
次に、PC100は、補正/補間計算方法を決定する(ステップS103)。具体的には、PC100は、ステップS102に示す処理で算出したバラツキの程度に応じて、パッチ画像の測色値を補正するための計算式と、パッチ画像のCMYK値と測色値との対応関係を示す色変換LUTの格子点を補間するための計算式とを決定する。本実施形態では、PC100は、バラツキの程度が大きい色については滑らかさを優先し、バラツキの程度が小さい色については再現精度を優先するように、補正/補間計算方法を決定する。補正/補間計算方法を決定する処理の詳細については後述する。
次に、PC100は、プロファイル作成対象の測色データを取得し、ハードディスク140に保存する(ステップS104,S105)。具体的には、PC100は、まず、コントローラー200bに印刷ジョブを送信して、1枚のカラーチャート600をプリンター300bに出力させる。そして、PC100は、カラーチャート600中のパッチ画像700をプリンター300bの測色部370により測色して得られる測色値(L*a*b*値)を取得し、ハードディスク140のDB520に保存する。
次に、PC100は、測色値のスムージング処理を実行する(ステップS106)。具体的には、PC100は、ステップS103に示す処理で決定した計算式を用いて補正処理を行い、ステップS104に示す処理で取得した測色値を補正する。測色値を補正する処理の詳細については後述する。
次に、PC100は、CMYK→L*a*b*色変換LUTを作成する(ステップS107)。具体的には、PC100は、パッチ画像のCMYK値とステップS106に示す処理で補正した測色値との対応関係を示す色変換LUTについて、ステップS103に示す処理で決定した計算式を用いて補間処理を行い、所定数の格子点を有するCMYK→L*a*b*色変換LUT(A2Bテーブル)を作成する。色変換LUTの格子点を補間する処理の詳細については後述する。
次に、PC100は、L*a*b*→CMYK色変換LUTを作成する(ステップS108)。具体的には、PC100は、ステップS107に示す処理で作成したCMYK→L*a*b*色変換LUTから、L*a*b*→CMYK色変換LUT(B2Aテーブル)を作成する。CMYK→L*a*b*色変換LUTからL*a*b*→CMYK色変換LUTを作成する技術自体は、一般的な色変換LUT作成技術であるため、詳細な説明は省略する。
そして、PC100は、所定のフォーマットでプリンタープロファイルを書き出し(ステップS109)、処理を終了する。具体的には、PC100は、ステップS107に示す処理で作成したCMYK→L*a*b*色変換LUTとステップS108に示す処理で作成したL*a*b*→CMYK色変換LUTをICC準拠のフォーマットで、ハードディスク140のDB520に書き出し、処理を終了する。DB520に書き出されたプリンタープロファイルは、コントローラー200bに送信され、画像データの色変換処理に使用される。
以上のとおり、図9に示されるフローチャートの処理によれば、まず、プリンター300aによりカラーチャート600が10枚出力され、測色値のデータが蓄積される。そして、蓄積された測色値のデータにより各パッチ画像の色のバラツキの程度が特定され、色のバラツキの程度に応じた補正/補間計算方法が決定される。その後、プリンター300bによりカラーチャート600が1枚だけ出力され、パッチ画像700の測色値が取得される。そして、決定された補正/補間計算方法を用いて、パッチ画像700の測色値から、プリンター300b用のプリンタープロファイルが作成される。このような構成によれば、色のバラツキの程度に応じた計算式を用いてプリンタープロファイルが作成されるため、プリンター300bにより1枚のカラーチャートを出力して、色のバラツキの平均値を反映したプリンタープロファイルを作成することができる。
そして、本実施形態によれば、各パッチ画像について蓄積される測色値のデータが所定量増加した場合、プリンタープロファイルが作り直される。以下、図10および図11を参照して、プリンタープロファイルを作成し直すPC100の動作について説明する。
図10は、PC100により実行される第2プロファイル作成処理の手順を示すフローチャートである。なお、図10のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PC100のハードディスク140にプログラムとして記憶されており、CPU110によって実行される。
まず、PC100は、バラツキ参照用の測色データが所定量増加したことを認識する(ステップS201)。具体的には、PC100は、プリンター300aからカラーチャートがさらに10枚出力され、カラーチャート10枚分の測色値のデータが増加したことを認識する。
次に、PC100は、各色のバラツキの程度を算出する(ステップS202)。具体的には、PC100は、カラーチャート20枚分の測色値のデータに基づいて、カラーチャート600中の各パッチ画像の色について、バラツキの程度を算出する。
次に、PC100は、プリンタープロファイルを作成するか否かを判断する(ステップS203)。具体的には、PC100は、測色値のデータの増加前後における色のバラツキの程度を比較して、プリンタープロファイルを作成するか否かを判断する。より具体的には、PC100は、ステップS202に示す処理で算出したバラツキの程度と、図9のステップS102に示す処理で算出したバラツキの程度とを色毎に比較し、バラツキの程度が変化した色が所定数存在すれば、プリンタープロファイルを作成すると判断する。
プリンタープロファイルを作成しないと判断する場合(ステップS203:NO)、PC100は、処理を終了する。
一方、プリンタープロファイルを作成すると判断する場合(ステップS203:YES)、PC100は、補正/補間計算方法を決定する(ステップS204)。具体的には、PC100は、ステップS202に示す処理で算出した色のバラツキの程度に応じて、パッチ画像の測色値を補正するための計算式と、色変換LUTの格子点を補間するための計算式とを決定する。
次に、PC100は、プロファイル作成対象の測色データを読み出す(ステップS205)。具体的には、PC100は、図9のステップS105に示す処理でハードディスク140に保存した、プリンター300bが出力したカラーチャートの測色値を読み出す。
次に、PC100は、スムージング処理を実行する(ステップS206)。具体的には、PC100は、ステップS204に示す処理で決定した計算式を用いて補正処理を行い、ステップS205に示す処理で読み出した測色値を補正する。
次に、PC100は、CMYK→L*a*b*色変換LUTを作成する(ステップS207)。具体的には、PC100は、パッチ画像のCMYK値とステップS206に示す処理で補正した測色値との対応関係を示す色変換LUTについて、ステップS204に示す処理で決定した計算式を用いて補間処理を行い、所定数の格子点を有するCMYK→L*a*b*色変換LUT(A2Bテーブル)を作成する。
ステップS208およびステップS209に示す処理は、図9のステップS108およびステップS109に示す処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以上のとおり、図10に示されるフローチャートの処理によれば、蓄積されている測色値のデータが所定量増加した場合、増加後のデータにより各パッチ画像の色のバラツキの程度が特定され、色のバラツキの程度に応じた補正/補間計算方法が決定される。そして、決定された補正/補間計算方法を用いて、パッチ画像700の測色値から、プリンター300b用のプリンタープロファイルが新たに作成される。このような構成によれば、より多くの測色値のデータに基づいてプリンタープロファイルが作り直されるため、色のバラツキの平均値をより正しく反映したプリンタープロファイルを作成することができる。
新たに作成されたプリンタープロファイルは、コントローラー200bに送信される。そして、新たに作成されたプリンタープロファイルにより、コントローラー200bに登録されている古いプリンタープロファイルが置換される。なお、古いプリンタープロファイルは、名称を変更してバックアップ保存されることが好ましい。
図11は、プロファイル作成処理を説明するための図である。なお、図11では、時系列1、時系列2、…、時系列6という記載により時系列を表す。
時系列1において、PC100のハードディスク140には、プリンター300aにより出力された10枚のカラーチャートの測色値のデータが保存される。
時系列2において、PC100は、プロファイラー510を実行して、カラーチャート10枚分の測色値のデータから各色のバラツキの程度を算出し、補正/補間計算方法を含む第1の計算条件を決定する。
時系列3において、PC100には、プリンター300bにより出力された1枚のカラーチャートの測色値のデータが送信される。そして、PC100は、プロファイラー510を実行して、測色値のデータに対して第1の計算条件を適用し、プリンター300b用のプリンタープロファイルを作成する。作成されたプリンタープロファイルは、コントローラー200bに登録され、プリンター300bによる印刷処理に使用される。
時系列4において、PC100のハードディスク140には、プリンター300aにより追加的に出力された10枚のカラーチャートの測色値のデータが保存される。その結果、ハードディスク140には、カラーチャート20枚分の測色値のデータが蓄積されることになる。
時系列5において、PC100は、プロファイラー510を実行して、カラーチャート20枚分の測色値のデータから各色のバラツキの程度を算出し、補正/補間計算方法を含む第2の計算条件を決定する。
時系列6において、PC100は、プロファイラー510を実行して、ハードディスク140に保存されている測色値のデータに対して第2の計算条件を適用し、プリンター300b用のプリンタープロファイルを新たに作成する。新たに作成されたプリンタープロファイルは、コントローラー200bに登録され、プリンター300bによる印刷処理に使用される。
以上のとおり、本実施形態のプロファイル作成処理によれば、蓄積される測色値のデータが所定量増加すれば、増加後の測色値のデータに基づいて、プリンタープロファイルが作り直される。プリンタープロファイルの計算に使用される測色値のデータが多いほど、プリンタープロファイルに色のバラツキの平均値がより正しく反映される。したがって、本実施形態のプロファイル作成処理によれば、色のバラツキの平均値をより正しく反映したプリンタープロファイルを作成することができる。
なお、上述した実施形態では、プリンタープロファイルを作成する第1プロファイル作成処理の後に、プリンタープロファイルを作成し直す第2プロファイル作成処理が1回だけ実行されている。しかしながら、プリンタープロファイルを作成し直す第2プロファイル作成処理は、測色値のデータがカラーチャート10枚分増加する度に、繰り返し実行され得る。
以下、図12〜図16を参照して、上述した色のバラツキの程度を算出する処理、補正/補間計算方法を決定する処理、パッチ画像の測色値を補正する処理、および色変換LUTの格子点を補間する処理について詳細に説明する。
<色のバラツキの程度の算出>
まず、図12を参照して、色のバラツキの程度について説明する。図12は、L*a*b*色空間における色のバラツキの程度を説明するための図である。図12において、○印で示される5つの点は、第1のCMYK値に応じた色のパッチ画像を5回印刷出力した場合における各パッチ画像の測色値を示す。また、×印で示される5つの点は、第2のCMYK値に応じた色のパッチ画像を5回印刷出力した場合における各パッチ画像の測色値を示す。
図12に示すとおり、第1のCMYK値に応じた色のパッチ画像の測色値は、第2のCMYK値に応じた色のパッチ画像の測色値と比較して、広い範囲に分布している。言い換えれば、第1のCMYK値に応じた色は、第2のCMYK値に応じた色よりも、出力毎のバラツキの程度が大きい。
上述したとおり、本実施形態では、パッチ画像について蓄積されている測色値のデータから、各パッチ画像の色のバラツキの程度が特定される。具体的には、PC100は、まず、各パッチ画像について蓄積されている測色値のデータから、各パッチ画像の色について、測色値のL*値、a*値、およびb*値の標準偏差をそれぞれ算出する。続いて、PC100は、a*値およびb*値の標準偏差に対して、L*値の標準偏差を0.5倍に重み付けして、3つの標準偏差の和を求める。そして、PC100は、予め設定された閾値を参照して、標準偏差の和に基づいて、パッチ画像700の各色のバラツキの程度を「a」、「b」、および「c」の3つのレベルに分類する。
本実施形態では、標準偏差の和が1.0未満の場合、PC100は、バラツキの程度を「a」に分類する。また、標準偏差の和が1.0以上3.0未満の場合、PC100は、バラツキの程度を「b」に分類する。標準偏差の和が3.0以上の場合、PC100は、バラツキの程度を「c」に分類する。
たとえば、カラーチャート600中の一のパッチ画像700について蓄積された10個の測色値のL*値、a*値、およびb*値の標準偏差がすべて1の場合、標準偏差の和は2.5となり、バラツキの程度は「b」に分類される。なお、L*値、a*値、およびb*値の標準偏差の和の計算時、L*値の重み付けを小さくすることにより、a*値およびb*値の精度およびロバスト性がL*値よりも向上し、見た目の色再現性がより優れたプリンタープロファイルを作成することができる。
<補正/補間計算方法の決定>
上述したとおり、本実施形態では、各パッチ画像の色のバラツキの程度に応じた補正/補間計算方法が決定される。
(1)補正計算方法の決定
本実施形態では、PC100は、色のバラツキの程度と測色値の重み係数と近似値算出用近傍点数との関係を示す変換テーブル(表1参照)を参照して、各色のバラツキの程度から、測色値の補正処理に適用する測色値の重み係数および近似値算出用近傍点数をパッチ画像毎に決定する。
表1は、色のバラツキの程度と測色値の重み係数と近似値算出用近傍点数との関係を示す変換テーブルの一例を示す。PC100は、表1の変換テーブルを参照して、バラツキの程度が大きいほど、測色値の重み係数が小さくなり、近似値算出用近傍点数が多くなるように、色のバラツキの程度から、測色値の重み係数および近似値算出用近傍点数をパッチ画像毎に決定する。
(2)補間計算方法の決定
本実施形態では、PC100は、まず、色変換LUTの複数の格子点の中から、互いに隣接する一対の格子点を選択する。続いて、PC100は、選択した一対の格子点に対応する2つのパッチ画像について、各パッチ画像の色のバラツキの程度から、2つのパッチ画像の色のバラツキの程度(以下、「両側バラツキ程度」とも称する)を「A」、「B」、および「C」の3つのレベルに分類する。そして、PC100は、両側バラツキ程度と補間計算用近傍点数と線形近似値の重み係数との関係を示す変換テーブル(表2参照)を参照して、色のバラツキの程度から、格子点の補間処理に適用する近傍点数と線形近似値の重み係数とを一対の格子点毎に決定する。
表2は、両側バラツキ程度と補間計算用近傍点数と線形近似値の重み係数との関係を示す変換テーブルの一例を示す。PC100は、一対の格子点に対応する2つのパッチ画像についてそれぞれ算出したバラツキの程度が両方とも「a」の場合、または、一方のバラツキの程度が「a」であり他方のバラツキの程度が「b」の場合、両側バラツキ程度を「A」に分類する。また、PC100は、2つのバラツキの程度が両方とも「b」の場合、または、一方のバラツキの程度が「a」であり他方のバラツキの程度が「c」の場合、両側バラツキ程度を「B」に分類する。PC100は、2つのバラツキの程度が両方とも「c」の場合、または、一方のバラツキの程度が「b」であり他方のバラツキの程度が「c」の場合、両側バラツキ程度を「C」に分類する。そして、PC100は、表2の変換テーブルを参照して、パッチ画像の色のバラツキの程度が大きいほど、補間計算用近傍点数が多くなり、かつ、線形近似値の重み係数が大きくなるように、両側バラツキ程度から、補間計算用近傍点数と重み係数とを一対の格子点毎に決定する。
<パッチ画像の測色値の補正>
上述したとおり、本実施形態では、色のバラツキの程度に応じて決定された補正計算方法を用いて、パッチ画像の測色値が補正される。具体的には、PC100は、色のバラツキの程度に応じて決定した測色値の重み係数と近似値算出用近傍点数とを適用して、プリンター300bが出力したカラーチャートに含まれるパッチ画像の測色値を補正する。
本実施形態では、PC100は、まず、補正対象の測色値の近似値(予測近似値)を算出する。具体的には、PC100は、色のバラツキの程度に応じて決定した近似値算出用近傍点数と同数の他のパッチ画像の測色値を利用して、補正対象の測色値についての内挿または外挿補間演算を行い、補正対象の測色値の近似値を算出する。より具体的には、PC100は、補正対象の測色値に対応するパッチ画像のCMYK値から1つの基本色の値が段階的に変化したパッチ画像の列について、補正対象の測色値に対応するパッチ画像の前後に配列される同数のパッチ画像の測色値を利用したり、前後どちらか一方に配列されるパッチ画像の測色値を利用したりして、補正対象の測色値の近似値を算出する。ここで、色のバラツキの程度に応じて決定した近似値算出用近傍点数に対して、利用可能な測色値が不足する場合、PC100は、利用可能な測色値のみを利用して近似値を算出する。たとえば、近似値算出用近傍点数が6であり、近傍の測色値が5つしか存在しない場合、PC100は、5つの測色値を利用して近似値を算出する。なお、他のパッチ画像の測色値を用いた補間演算により一のパッチ画像の測色値の近似値を算出する技術自体は、一般的な補間演算技術であるため、詳細な説明は省略する。
補正対象の測色値の近似値を算出した後、PC100は、色のバラツキの程度に応じて決定した重み係数を適用して、補正対象の測色値と近似値との荷重平均値を算出し、測色値を補正する。たとえば、決定した重み係数が0.6の場合、PC100は、補正対象の測色値を0.6倍した値と近似値を0.4倍した値との和を、補正後の測色値として算出する。
本実施形態では、PC100は、カラーチャート600に含まれるすべてのパッチ画像700の測色値を補正する。このとき、PC100は、CMYKを軸変数としたCMYK色空間において頂点に該当する色、稜線に該当する色、稜線以外の表面に該当する色、および内部に該当する色の順番で測色値を補正する。具体的には、PC100は、たとえば、まず、CMYK色空間の頂点(CMYKすべてが0または100%)に該当する色のパッチ画像について、各パッチ画像の測色値を補正する。次に、PC100は、K0,100%について、CMY色空間の稜線に該当する色のパッチ画像の測色値を補正し、その後、K20,40,60,80%について、CMY色空間の稜線に該当する色のパッチ画像の測色値を補正する。それから、同様に、PC100は、K0,100%について、CMY色空間の表面に該当する色のパッチ画像の測色値を補正し、その後、K20,40,60,80%について、CMY色空間の表面に該当する色のパッチ画像の測色値を補正する。さらに、同様に、PC100は、K0,100%について、CMY色空間の内部に該当する色のパッチ画像の測色値を補正し、その後、K20,40,60,80%について、CMY色空間の内部に該当する色のパッチ画像の測色値を補正する。このような構成によれば、作像プロセス的に安定度が高いと推測される色から順に測色値が補正されるため、より正しそうな色の測色値を基準として他の色の測色値を補正していくことになり、不適切な結果が得られにくくなる。
さらに、CMYK色空間における頂点、稜線、表面、および内部の各カテゴリー内では、単色のベタ画像の明度(ベタ明度)の低い基本色の値が変化する色の配列について、測色値を優先的に補正することが好ましい。具体的には、たとえば、K、C、M、およびYの優先順位で、測色値を補正することが好ましい。このような構成によれば、色彩値変化への寄与が大きい色から順に測定値が補正されるため、色彩値の並びの連続性が維持され易くなる。
図8に示すパッチ画像ブロック710を例に挙げれば、たとえば、まず、C0%、M100%、Y20%、K0%の左上のパッチ画像700の測色値が補正される。その後、CとMとではCのベタ明度の方が低いため、C値が変化するC10%、M100%、Y20%、K0%の右側のパッチ画像700の測色値が、M値が変化するC0%、M70%、Y20%、K0%の下側のパッチ画像700の測色値よりも優先的に補正される。
<色変換LUTの格子点の補間>
上述したとおり、本実施形態では、色のバラツキの程度に応じて決定された補間計算方法を用いて、色変換LUTの格子点が補間される。具体的には、PC100は、色変換LUTの一対の格子点毎に、色のバラツキの程度に応じて決定した補間計算用近傍点数および重み係数を適用して、一対の格子点の間を補間する格子点を求める。
本実施形態では、PC100は、まず、色変換LUTの複数の格子点の中から、互いに隣接する一対の格子点を抽出する。続いて、PC100は、抽出した一対の格子点の間を補間する格子点について、色のバラツキの程度に応じて決定した補間計算用近傍点数と同数の格子点を用いて、線形補間演算および多項式補間演算をそれぞれ行い、線形近似値と多項式近似値とをそれぞれ算出する。そして、PC100は、色のバラツキの程度に応じ決定した重み係数を適用して、線形近似値と多項式近似値との荷重平均値を算出し、一対の格子点の間を補間する格子点の色彩値(L*a*b*値)を求める。
なお、PC100は、色彩値を求める格子点の前後同数の格子点を利用して、線形近似値および多項式近似値を算出する。ここで、色のバラツキの程度に応じて決定した補間計算用近傍点数に対して、利用可能な格子点数が不足する場合、PC100は、色彩値を求める格子点の前後いずれかの格子点を追加して近似値を算出する。しかしながら、前後いずれにも格子点が余っていない場合、PC100は、利用可能な格子点のみを利用して近似値を算出する。たとえば、補間計算用近傍点数が6であり、前後の格子点が合計5つしか存在しない場合、PC100は、5つの格子点を利用して近似値を算出する。なお、特定の格子点の色彩値の近似値を近傍の複数の格子点を用いた補間演算により算出する技術自体は、一般的な補間演算技術であるため、詳細な説明は省略する。また、多項式補間としては、ネビュ補間、スプライン補間、ラグランジュ補間、およびニュートン補間等が挙げられる。
さらに、本実施形態では、PC100は、補間処理を2回繰り返すことにより、CMYK各5%刻みの色変換LUTを作成する。具体的には、図13に示すとおり、PC100は、たとえば、0、10、20、40、70、および100%のように特定の色値が段階的に変化する格子点群について、まず、1回目の補間処理を行うことにより、30、55、85%の格子点を求める。そして、PC100は、新たに求めた格子点を利用して2回目の補間処理を行うことにより、5、15、25%等の残りの格子点を求める。
このとき、PC100は、CMYKを軸変数としたCMYK色空間において稜線に該当する格子点の対、稜線以外の表面に該当する格子点の対、および内部に該当する格子点の対の順番で補間処理を行う。具体的には、PC100は、たとえば、まず、K0,20,40,60,80,100%のそれぞれについて、CMY色空間の稜線に該当する格子点の対について補間処理を行う。それから、同様に、PC100は、K0,20,40,60,80,100%のそれぞれについて、CMY色空間の表面に該当する格子点の対について補間処理を行う。さらに、同様に、PC100は、K0,20,40,60,80,100%のそれぞれについて、CMY色空間の内部に該当する格子点の対について補間処理を行う。その後、PC100は、K0,20,40,60,80,100%の格子点の対について補間処理を行う。このような構成によれば、作像プロセス的に安定度が高いと推測される色から順に格子点が補間されるため、より正しそうな格子点を基準として他の格子点を補間していくことになり、不適切な結果が得られにくくなる。
さらに、CMYK色空間における稜線、表面、および内部の各カテゴリー内では、単色のベタ画像の明度(ベタ明度)の低い基本色の値が変化する格子点の配列について、優先的に格子点の補間処理を行うことが好ましい。具体的には、たとえば、K、C、M、およびYの優先順位で、格子点の補間処理を行うことが好ましい。このような構成によれば、色彩値変化への寄与が大きい色から順に格子点が補間されるため、色彩値の並びの連続性が維持され易くなる。
図8に示すパッチ画像ブロック710を例に挙げれば、CとMとではCのベタ明度の方が低いため、たとえば、C100%、M100%、Y20%、K0%の格子点とC70%、M100%、Y20%、K0%の格子点との間の方が、C100%、M100%、Y20%、K0%の格子点とC100%、M70%、Y20%、K0%の格子点との間よりも優先的に補間される。
以下、図14〜図16を参照して、本実施形態の補正処理および補間処理についてさらに説明する。
図14は、色のバラツキの程度と測色値の補正結果との関係を示す図である。図14において黒丸で示される点811〜815はパッチ画像の測色値であり、破線で示される円は各パッチ画像の色のバラツキの範囲を示す。実線で示される円は、補正後の測色値の範囲を示す。上述したとおり、本実施形態の補正処理では、まず、他の複数のパッチ画像の測色値を利用して、補正対象の測色値の近似値が算出される。そして、補正対象の測色値と近似値との荷重平均値を算出することにより、測色値が補正される。
図14(A)に示す色のバラツキが大きい測色値813については、近似値を算出するために使用される他の測色値の数が増加される。また、近似値の重みが大きくなるように重み係数が変更され、近似値と測色値との荷重平均値が算出される。したがって、色のバラツキが大きい測色値813については、補正後の測色値は、近似値(近似曲線)に近い値をとる。
一方、図14(B)に示す色のバラツキが小さい測色値813については、近似値を算出するために使用される他の測色値の数が減少される。また、近似値の重みが小さくなるように重み係数が変更され、近似値と測色値との荷重平均値が算出される。したがって、色のバラツキが小さい測色値813については、補正後の測色値は、元の測色値に近い値をとる。
以上のとおり、本実施形態の補正処理によれば、バラツキの程度が大きい色については滑らかさを優先し、バラツキの程度が小さい色については再現精度を優先するように、測色値が補正される。このような構成によれば、プリンター300bに固有の色特性を残しつつ、プリンタープロファイルに色のバラツキの平均値を反映させることができる。
図15は、色のバラツキの程度と補間計算用近傍点数との関係を示す図である。図15の縦軸は測色値であり、横軸はC、M、Y、およびKの4つの基本色のうち3つの基本色の色値が固定された状態における残りの1つの基本色の色値に相当する。図15において黒丸で示される点911〜916は測色値が取得されている格子点である。図15では、互いに隣接する格子点913と格子点914との間を補間する3つの格子点921〜923を求める場合を例に挙げて説明する。
上述したとおり、本実施形態の補間処理では、一対の格子点に対応する2つのパッチ画像の色のバラツキの程度が大きいほど補間演算に使用される格子点の数が多くなるように、色のバラツキの程度に応じて格子点の数が変更される。具体的には、たとえば、一対の格子点913,914に対応する2つのパッチ画像の色のバラツキの程度が上記「A」に分類される場合、2つの格子点913,914を用いた補間演算により、格子点922の色彩値が算出される。また、2つのパッチ画像の色のバラツキの程度が上記「B」に分類される場合、4つの格子点912〜915を用いた補間演算により、格子点922の色彩値が算出される。また、2つのパッチ画像の色のバラツキの程度が上記「C」に分類される場合、6つの格子点911〜916を用いた補間演算により、格子点922の色彩値が算出される。
その後、格子点922の補間演算に用いられた格子点の数と同数の格子点を用いて、格子点921,923の色彩値が算出される。本実施形態では、格子点922を含む複数の格子点を用いて格子点921,923の色彩値が算出される。しかしながら、本実施形態とは異なり、格子点921,923の色彩値は、格子点922の補間演算に用いられた格子点と同じ格子点を用いて算出されてもよい。
図16は、色のバラツキの程度と線形近似値の重み係数との関係を示す図である。図16の縦軸は測色値であり、横軸はC、M、Y、およびKの4つの基本色のうち3つの基本色の色値が固定された状態における残りの1つの基本色の色値に相当する。図16において黒丸で示される点911〜916は測色値が取得されている格子点である。
上述したとおり、本実施形態の補間処理では、線形補間演算により算出される線形近似値と、多項式補間演算により算出される多項式近似値との荷重平均値を算出することにより、格子点921〜923の色彩値が算出される。ここで、一対の格子点に対応する2つのパッチ画像の色のバラツキの程度が大きいほど、線形近似値の重みが大きくなるように、色のバラツキの程度に応じて重み係数が変更される。
たとえば、一対の格子点913,914に対応する一対のパッチ画像の色のバラツキの程度が上記「B」に分類される場合、図16に示すとおり、4つの格子点912〜915を用いた線形補間演算が行われ、格子点922の線形近似値が算出される。また、4つの格子点912〜915を用いた多項式補間演算が行われ、格子点922の多項式近似値が算出される。そして、線形近似値を0.5倍した値と、多項式近似値を0.5倍した値との和が、格子点922の色彩値として算出される。
以上のとおり、本実施形態の補間処理によれば、バラツキの程度が大きい色については滑らかさを優先し、バラツキの程度が小さい色については再現精度を優先するように、色変換LUTの格子点が補間される。このような構成によれば、プリンター300bに固有の色特性を残しつつ、色変換LUTに追加される格子点に色のバラツキの平均値を反映させることができる。
そして、本実施形態によれば、蓄積される測色値のデータが増加すれば、色のバラツキの程度が再計算され、プリンタープロファイルが作り直されるため、色のバラツキの平均値をより正しく反映したプリンタープロファイルを作成することができる。また、プリンター300bは、常に、その時点で最良の補正/補間計算方法で作成されたプリンタープロファイルを使用することができる。
なお、PC100のハードディスク140に蓄積される測色値のデータには、機種情報、固体情報、温度情報、湿度情報、紙種情報、および消耗部品寿命情報等の種々の属性情報が付加され得る。たとえば、測色値のデータに温度情報が付加され、温度情報に基づいて、測色値のデータが「高温域」、「中温域」、および「低温域」の3つのカテゴリーに分類される。また、プリンター300bから出力されたカラーチャートの測色値にも、カラーチャート出力時の温度情報が付加される。そして、PC100は、測色値に付加された温度情報が属するカテゴリーと同一カテゴリーに属する測色値のデータから、色のバラツキの程度を算出し、当該バラツキの程度に応じた計算式を用いてプリンタープロファイルを作成する。このような構成によれば、より高精度なプリンタープロファイルを作成することができる。
また、ネットワーク400上に、プリンター300a,300bと同一機種の第3のプリンターが存在したとしても、プリンター300aの測色値のデータを利用することにより、第3のプリンターから1枚のカラーチャートを出力して、各色の出力毎のバラツキの平均値を反映したプリンタープロファイルを同様に作成することができる。そして、たとえば、さらにカラーチャート10枚分の測色値のデータが蓄積されれば、プリンタープロファイルを作成し直すことにより、色のバラツキの平均値をより正しく反映したプリンタープロファイルを作成することができる。
以上のとおり、上述した実施形態では、プリンターの出力毎の色のバラツキを反映したプリンタープロファイルを作成する場合について説明した。以下では、プリンター毎の色のバラツキを反映したプリンタープロファイルを作成する場合について説明する。
プリンター毎の色のバラツキを反映したプリンタープロファイルを作成する場合、複数台のプリンターにカラーチャートを出力させて蓄積した測色値のデータを利用する。
具体的には、たとえば、1台のみ存在する機種Cのプリンター用にプリンタープロファイルを作成する場合、まず、構造的に機種Cに類似する20台の機種Bのプリンターにカラーチャートを1枚ずつ出力させる。そして、パッチ画像毎の測色値のデータから各色のバラツキの程度を特定する。その後、機種Cのプリンターに1枚のカラーチャートを出力させ、色のバラツキの程度に応じた計算式を用いてプリンタープロファイルを作成すれば、機種Cに固有の色特性を残しつつ、プリンター毎の色のバラツキの平均値をプリンタープロファイルに反映させることができる。なお、この場合、機種Bと機種Cの色再現性に関わる構造上の類似度合いをさらなる係数として、近似値等の重み付けを行ってもよい。
このように、複数台の機種Bのプリンターから出力された複数枚のカラーチャートについて、各パッチ画像の測色値のデータを蓄積しておくことにより、機種Cの1台のプリンターに1枚のカラーチャートを出力させるだけで、類似機種の個体差のバラツキを反映した機種Cのプリンター全体用のプリンタープロファイル(たとえば、メーカー提供プロファイル)を作成することができる。そして、たとえば、さらに10台の機種Bのプリンターについて、測色値のデータが蓄積されれば、プリンタープロファイルを作成し直すことにより、プリンター毎の色のバラツキの平均値をより正しく反映したプリンタープロファイルを作成することができる。
なお、色のバラツキの原因としては、プリンターの個体差、パーツ交換による変化、エンジンの濃度変動(温度・湿度、連続稼働時間、…)、ランダムな面内ムラ等が考えられる。また、色のバラツキの傾向としては、ベタ部近傍の色はバラツキの程度が小さく、ライト部〜中間調部の色はバラツキの程度が大きい傾向が見られる。さらに、単色はバラツキの程度が小さく、CMYの3色が重なる色はバラツキの程度が大きい傾向が見られる。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、測色値のデータがカラーチャート10枚分増加した場合、プリンタープロファイルが作り直された。しかしながら、プリンタープロファイルが作り直されるタイミングは、測色値のデータがカラーチャート10枚分増加した時点に限定されるわけではなく、たとえば、測色値のデータがカラーチャート1枚分増加する度に、プリンタープロファイルが作り直されてもよい。
また、上述した実施形態では、測色値の補正処理が行われた後、格子点の補間処理が行われた。しかしながら、補正処理および補間処理のいずれか一方は省略されてもよく、たとえば、補正処理が実行されることなく補間処理のみが実行されてもよい。あるいは、補正処理が実行された後、色のバラツキの程度とは無関係な一般的な補間処理が実行されてもよい。
また、上述した実施形態では、一対の格子点の間を補間する格子点の色彩値は、線形近似値と多項式近似値との荷重平均値として算出された。しかしながら、線形近似値と多項式近似値との荷重平均値は必ずしも算出される必要はなく、一対の格子点の間を補間する格子点の色彩値は、線形近似値および多項式近似値のいずれか一方であってもよい。
また、上述した実施形態では、線形近似値および多項式近似値を算出するために使用される格子点の数が、色のバラツキの程度に応じて変更された。しかしながら、格子点の数は、色のバラツキの程度と無関係に一定であってもよい。
また、上述した実施形態では、測色値の予測近似値を算出するために使用される他のパッチ画像の測色値の数が、色のバラツキの程度に応じて変更された。しかしながら、他のパッチ画像の数は、色のバラツキの程度と無関係に一定であってもよい。
また、上述した実施形態では、測色値のL*値、a*値、およびb*値の標準偏差が計算されることにより、パッチ画像の色のバラツキの程度が特定された。しかしながら、測色値のL*値、a*値、およびb*値の分散を計算したり、最大値と最小値との差を計算したりすることにより、バラツキの程度が特定されてもよい。
また、上述した実施形態では、設定の容易性の見地から、L*値、a*値、およびb*値の標準偏差の和に対する閾値が設定され、閾値に基づきバラツキの程度が「a」、「b」、および「c」の3つのレベルに分類された。しかしながら、標準偏差とバラツキの程度とは関数により対応付けられてもよい。このような構成によれば、バラツキの程度を連続的に変化させることができる。
また、上述した実施形態では、パッチ画像の測色値の標準偏差から、色のバラツキの程度が「a」、「b」、および「c」の3つのレベルに分類され、これらの3つのレベルの組み合わせにより定まる3つのレベルの両側バラツキ程度から、補間処理に適用される近傍点数と重み係数とが決定された。しかしながら、補間処理に適用される近傍点数と重み係数とは、2つのパッチ画像の各標準偏差(色のバラツキの程度)から直接的に決定されてもよい。このとき、重み係数を連続的に変化させる見地から、パッチ画像の測色値の標準偏差と重み係数とは関数により対応付けられることが好ましい。
また、上述した実施形態では、色のバラツキの程度は、L*値、a*値、およびb*値の標準偏差の和を常に一定の閾値と比較することによって特定された。しかしながら、閾値は、CMYK値により動的に変化してもよい。たとえば、K80未満では、標準偏差の和が1.0未満の場合にバラツキの程度を「a」に分類し、K80以上では、標準偏差の和が1.5未満の場合にバラツキの程度を「a」に分類する。
また、上述した実施形態では、複数台のプリンターに同一のカラーチャートを出力させた。しかしながら、複数台のプリンターにより出力されるカラーチャートは同一でなくてもよく、同一のCMYK値のパッチ画像を備えるカラーチャートであればよい。
また、上述した実施形態では、デバイス非依存の色空間として、L*a*b*表色系が用いられた。しかしながら、デバイス非依存の色空間の表色系は、L*a*b*表色系に限定されるものではなく、XYZ表色系、CIECAM02等が用いられてもよい。
また、上述した実施形態では、プリンターに内蔵された測色部により、パッチ画像が測色された。しかしながら、専用線を介してPCに接続された測色器により、パッチ画像が測色されてもよい。
また、上述した実施形態では、コントローラーは、プリンターと別個に設けられた。しかしながら、コントローラーは、プリンターに内蔵されていてもよい。
また、上述した実施形態では、プロファイル作成プログラムであるプロファイラーは、PCにインストールされた。しかしながら、プロファイラーは、コントローラーにインストールされてもよい。
また、上述した実施形態では、PCのハードディスクに測色値のデータが蓄積された。しかしながら、測色値のデータは、ネットワーク上のクラウドサーバーに蓄積されてもよい。このとき、ネットワーク上のクラウドサーバーにプロファイラーが格納され、当該サーバーにより、プリンタープロファイルが作成されてもよい。あるいは、ネットワーク上のクラウドサーバーにより、色のバラツキの程度を算出する処理のみが実行されてもよく、または、補正/補間計算方法を決定するまでの処理が実行されてもよい。
上述した実施形態に係る印刷システムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえば、フレキシブルディスクおよびCD−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、印刷システムの一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
100 PC、
110,210,310 CPU、
120,220,320 ROM、
130,230,330 RAM、
140,240,340 ハードディスク、
150,250 ディスプレイ、
160,260 入力装置、
170,270 ネットワークインターフェース、
180,290,390 バス、
200a,200b コントローラー、
280 プリンターインターフェース、
300a,300b プリンター、
350 操作パネル、
360 画像形成部、
370 測色部、
380 コントローラーインターフェース、
400 ネットワーク、
510 プロファイラー、
520 DB、
600 カラーチャート、
700 パッチ画像、
811〜815 測色値、
911〜916,921〜923 格子点。

Claims (25)

  1. 複数の基本色の値の組み合わせに応じた色のパッチ画像から構成されるカラーチャートを印刷装置に出力させて、当該印刷装置用の色変換プロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、
    少なくとも第1の印刷装置から出力された複数のカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値のデータを解析して各パッチ画像の色のバラツキの程度に応じた計算式を決定するステップ(a’)と、
    前記第1の印刷装置とは異なる第2の印刷装置から出力されたカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値を取得するステップ(a)と、
    前記ステップ(a’)において決定した計算式を用いて、前記ステップ(a)において取得された測色値から色変換プロファイルを作成するステップ(b)と、
    前記ステップ(b)の後、少なくとも前記第1の印刷装置から所定数のカラーチャートが出力され、少なくとも前記第1の印刷装置から出力された複数のカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値のデータが所定量増加した場合、増加後の前記データから求まる前記バラツキの程度に応じた計算式を決定し、決定した計算式を用いて、前記ステップ(a)において取得された測色値から新たな色変換プロファイルを作成するステップ(c)と、
    を有するプロファイル作成方法。
  2. 前記ステップ(c)において作成された新たな色変換プロファイルにより、前記ステップ(b)において作成された色変換プロファイルを置換するステップ(d)をさらに有する請求項1に記載のプロファイル作成方法。
  3. 前記ステップ(b)の後、少なくとも前記第1の印刷装置から所定数のカラーチャートが出力され、少なくとも前記第1の印刷装置から出力された複数のカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値のデータが所定量増加した場合、前記データの増加前後における前記バラツキの程度を比較して、前記ステップ(c)を実行するか否かを判断するステップ(e)をさらに有する請求項1または2に記載のプロファイル作成方法。
  4. 前記計算式は、前記ステップ(a)において取得された測色値を補正するための計算式を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロファイル作成方法。
  5. 前記計算式は、前記ステップ(a)において取得された測色値と、前記カラーチャートに含まれる複数の他のパッチ画像の測色値から算出される予測近似値との荷重平均値を算出する計算式であり、
    前記バラツキの程度が大きいほど前記予測近似値の重みが大きくなるように、前記荷重平均値を算出する際の重み係数が前記バラツキの程度に応じて変更される請求項4に記載のプロファイル作成方法。
  6. 前記バラツキの程度が大きいほど前記他のパッチ画像の数が多くなるように、前記他のパッチ画像の数が前記バラツキの程度に応じて変更される請求項5に記載のプロファイル作成方法。
  7. 前記計算式は、前記パッチ画像の色の値と当該パッチ画像の測色値との対応関係を示すルックアップテーブルの格子点を補間するための計算式を含む請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロファイル作成方法。
  8. 前記計算式は、複数の格子点を用いた補間演算を行う計算式であり、
    前記バラツキの程度が大きいほど前記補間演算に用いられる格子点の数が多くなるように、当該格子点の数が前記バラツキの程度に応じて変更される請求項7に記載のプロファイル作成方法。
  9. 前記計算式は、複数の格子点を用いた線形補間演算により算出される線形近似値と、複数の格子点を用いた多項式補間演算により算出される多項式近似値との荷重平均値を算出する計算式であり、
    前記バラツキの程度が大きいほど前記線形近似値の重みが大きくなるように、前記荷重平均値を算出する際の重み係数が前記バラツキの程度に応じて変更される請求項7または8に記載のプロファイル作成方法。
  10. 前記測色値のデータから、当該測色値のL*a*b*表色系におけるL*値、a*値、およびb*値の標準偏差を算出するステップ(f)と、
    前記ステップ(f)において算出された標準偏差に基づいて、前記バラツキの程度を求めるステップ(g)と、をさらに有する請求項1〜9のいずれか1項に記載のプロファイル作成方法。
  11. 前記測色値のデータは、特定の属性情報に基づいて複数のカテゴリーに分類され、
    前記ステップ(a)において取得された測色値には、前記属性情報が付加されており、
    前記バラツキの程度は、前記測色値に付加された属性情報が属するカテゴリーと同一カテゴリーに属する前記データから求まる請求項1〜10のいずれか1項に記載のプロファイル作成方法。
  12. 前記測色値のデータは、ネットワーク上のクラウドサーバーに蓄積されている請求項1〜11のいずれか1項に記載のプロファイル作成方法。
  13. 複数の基本色の値の組み合わせに応じた色のパッチ画像から構成されるカラーチャートを印刷装置に出力させて、当該印刷装置用の色変換プロファイルを作成するためのプロファイル作成プログラムであって、
    少なくとも第1の印刷装置から出力された複数のカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値のデータを解析して各パッチ画像の色のバラツキの程度に応じた計算式を決定する手順(a’)と、
    前記第1の印刷装置とは異なる第2の印刷装置から出力されたカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値を取得する手順(a)と、
    前記ステップ(a’)において決定した計算式を用いて、前記手順(a)において取得された測色値から色変換プロファイルを作成する手順(b)と、
    前記ステップ(b)の後、少なくとも前記第1の印刷装置から所定数のカラーチャートが出力され、少なくとも前記第1の印刷装置から出力された複数のカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値のデータが所定量増加した場合、増加後の前記データから求まる前記バラツキの程度に応じた計算式を決定し、決定した計算式を用いて、前記手順(a)において取得された測色値から新たな色変換プロファイルを作成する手順(c)と、
    をコンピューターに実行させるプロファイル作成プログラム。
  14. 前記手順(c)において作成された新たな色変換プロファイルにより、前記手順(b)において作成された色変換プロファイルが置換される請求項13に記載のプロファイル作成プログラム。
  15. 前記手順(b)の後、少なくとも前記第1の印刷装置から所定数のカラーチャートが出力され、少なくとも前記第1の印刷装置から出力された複数のカラーチャートに含まれる各パッチ画像の測色値のデータが所定量増加した場合、前記データの増加前後における前記バラツキの程度を比較して、前記手順(c)を実行するか否かを判断する手順(d)をさらに前記コンピューターに実行させる請求項13または14に記載のプロファイル作成プログラム。
  16. 前記計算式は、前記手順(a)において取得された測色値を補正するための計算式を含む請求項13〜15のいずれか1項に記載のプロファイル作成プログラム。
  17. 前記計算式は、前記手順(a)において取得された測色値と、前記カラーチャートに含まれる複数の他のパッチ画像の測色値から算出される予測近似値との荷重平均値を算出する計算式であり、
    前記バラツキの程度が大きいほど前記予測近似値の重みが大きくなるように、前記荷重平均値を算出する際の重み係数が前記バラツキの程度に応じて変更される請求項16に記載のプロファイル作成プログラム。
  18. 前記バラツキの程度が大きいほど前記他のパッチ画像の数が多くなるように、前記他のパッチ画像の数が前記バラツキの程度に応じて変更される請求項17に記載のプロファイル作成プログラム。
  19. 前記計算式は、前記パッチ画像の色の値と当該パッチ画像の測色値との対応関係を示すルックアップテーブルの格子点を補間するための計算式を含む請求項13〜18のいずれか1項に記載のプロファイル作成プログラム。
  20. 前記計算式は、複数の格子点を用いた補間演算を行う計算式であり、
    前記バラツキの程度が大きいほど前記補間演算に用いられる格子点の数が多くなるように、当該格子点の数が前記バラツキの程度に応じて変更される請求項19に記載のプロファイル作成プログラム。
  21. 前記計算式は、複数の格子点を用いた線形補間演算により算出される線形近似値と、複数の格子点を用いた多項式補間演算により算出される多項式近似値との荷重平均値を算出する計算式であり、
    前記バラツキの程度が大きいほど前記線形近似値の重みが大きくなるように、前記荷重平均値を算出する際の重み係数が前記バラツキの程度に応じて変更される請求項19または20に記載のプロファイル作成プログラム。
  22. 前記測色値のデータから、当該測色値のL*a*b*表色系におけるL*値、a*値、およびb*値の標準偏差を算出する手順(e)と、
    前記手順(e)において算出された標準偏差に基づいて、前記バラツキの程度を求める手順(f)と、をさらに前記コンピューターに実行させる請求項13〜21のいずれか1項に記載のプロファイル作成プログラム。
  23. 前記測色値のデータは、特定の属性情報に基づいて複数のカテゴリーに分類され、
    前記手順(a)において取得された測色値には、前記属性情報が付加されており、
    前記バラツキの程度は、前記測色値に付加された属性情報が属するカテゴリーと同一カテゴリーに属する前記データから求まる請求項13〜22のいずれか1項に記載のプロファイル作成プログラム。
  24. 前記測色値のデータは、ネットワーク上のクラウドサーバーに蓄積されている請求項13〜23のいずれか1項に記載のプロファイル作成プログラム。
  25. 請求項13〜24のいずれか1項に記載のプロファイル作成プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
JP2014117737A 2014-06-06 2014-06-06 プロファイル作成方法、プロファイル作成プログラム、および記録媒体 Active JP6075328B2 (ja)

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