JP6074317B2 - 半導体発光装置および光源ユニット - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、半導体発光装置および光源ユニットに関する。
半導体発光装置は、低消費電力で長寿命の光源であり様々な用途に用いられようとしている。また、半導体発光装置は小型化が可能であり、チップサイズのパッケージに収容することができる。しかしながら、パッケージサイズが小さくなると、半導体発光装置の配光を制御することが難しくなる。
特開2008−251573号公報
実施形態は、配光特性を制御できる小型の半導体発光装置および光源ユニットを提供する。
実施形態に係る半導体発光装置は、第1の面と、その反対側の第2の面と、側面と、を有し、発光部および非発光部を含む半導体層と、前記半導体層の前記発光部の前記第2の面に設けられたp側電極と、前記半導体層の前記非発光部の前記第2の面に設けられたn側電極と、を備える。さらに、前記第1の面上に設けられ、前記発光層の放射光を透過する樹脂層であって、前記第1の面に対向する上面と、前記第1の面の外縁に沿って設けられ前記上面につながる4つの側面と、を有し、前記発光層の放射する光を散乱する散乱材を含む樹脂層と、前記半導体層の前記第2の面側および前記側面を覆う絶縁層と、前記第1の面と、前記樹脂層と、の間に設けられた第1無機膜と、前記絶縁層と前記半導体層との間に設けられた第2無機膜と、を備える。前記樹脂層は、前記絶縁層上に延在し、前記第1無機膜および前記第2無機膜は、前記樹脂層と前記絶縁層との間に延在し、相互に接する部分を有する。
第1実施形態に係る半導体発光装置を示す模式図。 第1実施形態に係る半導体発光装置の製造過程を示す模式図。 図2に続く製造過程を示す模式図。 図3に続く製造過程を示す模式図。 図4に続く製造過程を示す模式図。 図5に続く製造過程を示す模式図。 図6に続く製造過程を示す模式図。 図7に続く製造過程を示す模式図。 図8に続く製造過程を示す模式図。 図9に続く製造過程を示す模式図。 図10に続く製造過程を示す模式図。 図11に続く製造過程を示す模式図。 図12に続く製造過程を示す模式図。 第2実施形態に係る半導体発光装置を示す模式図。 第2実施形態に係る半導体発光装置の製造過程を示す模式図。 図15に続く製造過程を示す模式図。 図16に続く製造過程を示す模式図。 図17に続く製造過程を示す模式図。 図18に続く製造過程を示す模式図。 第3実施形態に係る半導体発光装置を示す模式図。 図18に示す半導体発光装置が実装基板に実装された状態の模式断面図。 第4実施形態に係る光源ユニットを表す模式図。 第4実施形態の変形例に係る光源ユニットを表す模式断面図。 第4実施形態の変形例に係る光源ユニットを表す模式平面図。 第4実施形態の変形例に係る半導体発光装置を表す模式断面図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面中の同一部分には同一番号を付してその詳しい説明は適宜省略し、異なる部分について説明する。以下の説明では、第1電極をp側電極、第2電極をn側電極として説明するが、これに限られる訳ではなく、第1電極をn側電極、第2電極をp側電極とする構造であっても良い。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の半導体発光装置1の模式断面図である。半導体発光装置1は、発光層13を有する半導体層15を備える。半導体層15は、第1の面15aと、その反対側の第2の面15b(図2(a)参照)を有し、第2の面側に電極および配線部が設けられる。そして、半導体層15は、発光層13から放射される光を第1の面15aから外部に出射する。
半導体層15は、第1の半導体層11と第2の半導体層12とを有する。第1の半導体層11及び第2の半導体層12は、例えば、窒化ガリウムを含む。第1の半導体層11は、例えば、下地バッファ層、n型GaN層などを含む。第2の半導体層12は、p型GaN層、発光層(活性層)13などを含む。発光層13は、青、紫、青紫、紫外光などを発光する材料を用いることができる。半導体層15は、発光層13を含む領域と、発光層13を含まない領域と、を有する。
半導体発光装置1は、第1の面15aの上に設けられた樹脂層(以下、透明樹脂層30)をさらに備える。透明樹脂層30は、発光層13の放射光を透過する透明樹脂31と、透明樹脂31中に分散された散乱材32と、を含む。散乱材32は、透明樹脂31とは異なる屈折率を有する微粒子であり、その粒径は発光層13の放射光の波長よりも小さい。
なお、ここで言う「透明」とは、発光層13の放射光の全てを透過することに限る訳ではなく、透明樹脂31は、発光層13の放射光の一部を吸収しても良い。また、「粒径」は、平均粒径であり、たとえば、電子顕微鏡により測定することができる。以下、図1を参照して、半導体発光装置1の構造を詳細に説明する。
図1に示すように、半導体層15は、発光部(例えば、発光層13を含む領域)と、非発光部(例えば、発光層13を含まない領域)と、を有する。発光層13を含む領域の面積は、発光層13を含まない領域の面積よりも広く設けられる。
以下の説明では、発光部を発光層13を含む領域、非発光部を発光層13を含まない領域として説明するが、非発光部は、例えば、発光層13を非発光化した部分を含んでも良い。
すなわち、半導体層15の第2の面は凹凸形状に加工される。凸部は、発光層13を含み、その表面である第2の半導体層12の表面には、p側電極16が設けられる。言い換えれば、p側電極16は、発光層13を含む領域における第2の面上に設けられる。
半導体層15の第2の面において凸部の横には、発光層13を含まない領域が設けられる。その領域の第1の半導体層11の上に、n側電極17が設けられる。すなわち、n側電極17は、発光層13を含まない領域における第2の面上に設けられる。
さらに、半導体層15の第2の面側には、絶縁膜18(第1の絶縁膜)が設けられる。絶縁膜18は、半導体層15、p側電極16およびn側電極17を覆う。また、絶縁膜18は、発光層13及び第2の半導体層12の側面を覆い保護する。なお、本明細書において、「覆う」とは、覆うものが直接覆われるものに接触するだけでなく、他の要素を介して覆う場合も含む。
さらに、絶縁膜18と半導体層15との間に別の絶縁膜(例えばシリコン酸化膜)を設けても良い。絶縁膜18は、例えば、微細開口のパターニング性に優れたポリイミド等の樹脂である。あるいは、絶縁膜18としてシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の無機膜を用いても良い。また、絶縁膜18は、半導体層15における第1の面15aと第2の面15bをつなぐ側面15cを覆い、第1の面15a上には設けられない。
絶縁膜18における半導体層15とは反対側の面上に、p側配線層21と、n側配線層22と、が互いに離間して設けられる。
p側配線層21は、絶縁膜18に形成された複数の第1の開口18aの内部に延在する。第1の開口18aはp側電極16に連通し、p側配線層21は、第1の開口18aを介してp側電極16に電気的に接続される。同様に、n側配線層22は、n側電極17に連通する第2の開口18bの内部に延在し、n側電極17に電気的に接続される。
p側配線層21のp側電極16とは反対側に位置する面には、p側金属ピラー23が設けられる。p側配線層21、p側金属ピラー23、および、後述するシード層である金属膜19はp側配線部を構成する。
n側配線層22のn側電極17とは反対側に位置する面には、n側金属ピラー24が設けられる。n側配線層22、n側金属ピラー24、および、後述するシード層である金属膜19はn側配線部を構成する。
金属膜19は、p側配線層21およびn側配線層22と同じ材料、例えば、銅(Cu)を用いて形成されることがある。このため、金属膜19とp側配線層21、および、金属膜19とn側配線層22が一体となり、それぞれの境界を識別できない場合がある。また、p側配線層21およびn側配線層22をメッキ法を用いずに形成する場合には、金属膜19は設けられない。
絶縁膜18の上には、絶縁膜25(第2の絶縁膜)が設けられる。絶縁膜25は、p側金属ピラー23とn側金属ピラー24との間に設けられ、p側配線部の周囲及びn側配線部の周囲を覆う。例えば、p側金属ピラー23の側面およびn側金属ピラー24の側面は、絶縁膜25で覆われる。
p側金属ピラー23のp側配線層21とは反対側に位置する面は、絶縁膜25から露出し、p側外部端子23aとして機能する。n側金属ピラー24のn側配線層22とは反対側に位置する面は、絶縁膜25から露出し、n側外部端子24aとして機能する。p側外部端子23aと、n側外部端子24aとは、絶縁膜25における同じ面(図1における下面)に露出する。例えば、p側外部端子23aおよびn側外部端子24aは、実装基板に形成されたパッドに、はんだ、その他の金属、導電性材料等の接合材を介して接合される。
p側外部端子23aとn側外部端子24aとの間の距離は、絶縁膜18上でのp側配線層21とn側配線層22との間の距離よりも大きい。すなわち、p側外部端子23aとn側外部端子24aの間隔は、実装時にはんだ等によって相互に短絡しない広さに設けられる。
p側配線層21は、例えば、プロセス上の限界までn側配線層22に近づける。すなわち、p側配線層21の面積を広くし、p側配線層21とp側電極16との接触面積を拡大できる。これにより、p側配線部における電流密度を低減し、放熱性を向上させることが可能となる。
複数の第1の開口18aを通じてp側配線層21がp側電極16と接する面積は、第2の開口18bを通じてn側配線層22がn側電極17と接する面積よりも大きい。よって、発光層13へ注入される電流密度を低減し均一化できる。また、p側配線部を介した発光層13の熱の放熱性を向上させることができる。
発光層13は、n側電極17が設けられた領域よりも広い領域にわたって形成され、高い光出力を実現する。一方、発光層13を含む領域よりも狭い領域に設けられたn側電極17は、より面積の大きなn側配線層22として実装面側に引き出される。すなわち、絶縁膜18上に広がるn側配線層22の面積は、n側配線層22がn側電極17と接する面積よりも大きい。
第1の半導体層11は、n側電極17、金属膜19およびn側配線層22を介して、n側外部端子24aを有するn側金属ピラー24と電気的に接続される。発光層13を有する第2の半導体層12は、p側電極16、金属膜19およびp側配線層21を介して、p側外部端子23aを有するp側金属ピラー23に電気的に接続される。
p側金属ピラー23はp側配線層21よりも厚く、n側金属ピラー24はn側配線層22よりも厚い。p側金属ピラー23、n側金属ピラー24および絶縁膜25のそれぞれの厚さは、半導体層15よりも厚い。なお、ここでの「厚さ」は、図1において上下方向の厚さを表す。
また、p側金属ピラー23およびn側金属ピラー24のそれぞれの厚さは、半導体層15、p側電極16、n側電極17および絶縁膜18を含む積層体の厚さよりも厚い。なお、各金属ピラー23、24のアスペクト比(平面サイズに対する厚みの比)は1以上であることに限らず、その比は1よりも小さくてもよい。すなわち、金属ピラー23、24は、その平面サイズよりも薄くてもよい。
実施形態によれば、半導体層15を形成するために使用した基板10(図2(a)参照)が除去されても、p側金属ピラー23、n側金属ピラー24および絶縁膜25によって、半導体層15を安定して支持し、半導体発光装置1の機械的強度を高めることができる。
p側配線層21、n側配線層22、p側金属ピラー23およびn側金属ピラー24の材料として、銅、金、ニッケル、銀などを用いることができる。これらのうち、銅を用いると、良好な熱伝導性、高いマイグレーション耐性が得られ、さらに、絶縁膜18および絶縁膜25との間の優れた密着性を得ることができる。
絶縁膜25は、p側金属ピラー23およびn側金属ピラー24を補強する。絶縁膜25は、熱膨張率が実装基板と同じ、もしくは、近いものを用いるのが望ましい。例えば、絶縁膜25として、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などの樹脂を例示することができる。
また、p側外部端子23aおよびn側外部端子24aを介して、半導体発光装置1を実装基板に実装した状態において、はんだ等を介して半導体層15に加わる応力を、p側金属ピラー23とn側金属ピラー24が吸収し緩和する。
p側配線層21及びp側金属ピラー23を含むp側配線部は、複数の第1の開口18a内に設けられ相互に分断された複数のビア21aを介して、p側電極16に接続される。このため、p側配線部による高い応力緩和効果が得られる。
あるいは、1つの大きな第1の開口18aの内部において、ビア21aよりも平面サイズの大きなポストを介して、p側配線層21をp側電極16に接続させても良い。これにより、いずれも金属であるp側電極16、p側配線層21およびp側金属ピラー23を介して、発光層13の放熱性の向上を図ることができる。
後述するように、半導体層15の形成に使用した基板10は、第1の面15a上から除去する。これにより、半導体発光装置1を低背化することができる。
半導体層15の第1の面15aには、微小な凹凸を形成する。第1の面15aに対して、例えばアルカリ系溶液を使ったウェットエッチング(フロスト処理)を行い、凹凸を形成する。発光層13の放射光の主たる取り出し面である第1の面15aに凹凸を設けることで、様々な角度で第1の面15aに入射する光を全反射させることなく第1の面15aの外側に取り出すことが可能となる。
第1の面15a上には、透明樹脂層30が設けられる。透明樹脂層30は、例えば、透明樹脂31と、透明樹脂31中に分散された散乱材32と、を含む。透明樹脂31は、発光層13の放射光に対する透過性を有し、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フェニル樹脂などを用いることができる。散乱材32には、例えば、シリカ、酸化チタン等の微粒子を用いることができる。
発光層13から放射される光は、透明樹脂層30において、散乱材32により散乱されれる。散乱材32の粒径は、発光層13の放射光よりも小さいため、放射光の散乱はレーリー散乱となり等方的に分散される。
透明樹脂層30は、第1の面15aに対向する上面と、その上面につながった4つの側面を有する。4つの側面は、半導体層15の外縁に沿って絶縁膜18および25と共に切断された面である。そして、発光層13の放射光は、散乱材32による散乱を受け上面および4つの側面から外部に放射される。すなわち、散乱材32を含む透明樹脂層30により、発光層13の放射光の配光を広げることができる。
例えば、半導体発光装置は、パッケージサイズが小さくなるにしたがい、発光面に垂直な上方の輝度が高く、側方の輝度が相対的に低下した配光を示す。本実施形態では、出射面である第1の面15aの上に設ける透明樹脂層30に散乱材32を分散することにより、チップサイズのコンパクトなパッケージにおいて広い配光特性を低コストで実現することができる。
次に、図2(a)〜図13(b)を参照して、実施形態の半導体発光装置1の製造過程について説明する。図2(a)〜図13(b)は、ウェーハ状態における一部の領域を表す模式断面図または下面図である。
図2(a)は、基板10と、その主面(図2(a)における下面)に形成された半導体層15と、を示す模式断面図である。半導体層15は、第1の半導体層11および第2の半導体層12を含む積層体である。図2(b)は、図2(a)に対応する下面図である。
基板10の主面上に第1の半導体層11が形成され、その上に発光層13を含む第2の半導体層12を形成する。例えば、窒化ガリウムを含む第1の半導体層11及び第2の半導体層12は、サファイア基板上にMOCVD(metal organic chemical vapor deposition)法を用いて結晶成長させることができる。基板10には、シリコン基板を用いても良い。
図2(a)に示すように、第1の半導体層11における基板10に接する面が、半導体層15の第1の面15aであり、第2の半導体層12の表面が半導体層15の第2の面15bである。
次に、図3(a)及びその下面図である図3(b)に示すように、半導体層15を貫通して基板10に達する溝80を形成する。溝80は、例えば、図示しないレジストマスクを用いたRIE(Reactive Ion Etching)法により形成できる。また、溝80は、ウェーハ状態の基板10上に、例えば、格子状に形成され、半導体層15を複数のチップに分離する。
なお、半導体層15を複数のチップに分離する工程は、後述する第2の半導体層12の選択的除去後、あるいは電極の形成後に行ってもよい。
次に、図4(a)及びその下面図である図4(b)に示すように、第2の半導体層12の一部を除去し、第1の半導体層11の一部を露出させる。例えば、第2の半導体層12の一部は、図示しないレジストマスクを用いたRIE法により選択エッチングできる。
図4(a)に示すように、第1の半導体層11が露出された領域は、発光層13を含まない。また、図4(b)に示すように、発光層13を含む第2の半導体層12の面積は、発光層13を含まない第1の半導体層11の面積よりも広い。
次に、図5(a)及びその下面図である図5(b)に示すように、半導体層15の第2の面にp側電極16とn側電極17とを形成する。p側電極16は、第2の半導体層12の上に形成する。n側電極17は、露出した第1の半導体層11の上に形成する。
p側電極16及びn側電極17は、例えば、スパッタ法、蒸着法等を用いて形成する。p側電極16とn側電極17とは、どちらを先に形成してもよいし、同じ材料を用いて同時に形成しても良い。
p側電極16は、発光層13の発光に対して反射性を有する、例えば、銀、銀合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を含む。また、p側電極16の硫化、酸化防止のため、金属保護膜(バリアメタル)を含む構成であってもよい。
また、発光層13を含む領域に設けられたp側電極16は、発光層13を含まない領域に設けられたn側電極17よりも面積が広い。これにより、広い発光領域が得られる。なお、図5(b)に示すp側電極16及びn側電極17のレイアウトは一例であって、これに限定される訳ではない。
さらに、p側電極16とn側電極17との間、および、発光層13の端面(側面)にパッシベーション膜として、例えばシリコン窒化膜やシリコン酸化膜をCVD(chemical vapor deposition)法で形成してもよい。また、各電極と半導体層とのオーミックコンタクトをとるための熱処理などは必要に応じて実施する。
次に、基板10の主面上の露出している部分すべてを絶縁膜18で覆い、例えば、ウェットエッチングによりパターニングする。これにより、図6(a)に示すように、第1の開口18aおよび第2の開口18bが選択的に形成される。第1の開口18aはp側電極16に連通し、第2の開口18bはn側電極17に連通する。1つのp側電極16に連通する第1の開口18aは複数形成される。
絶縁膜18には、例えば、感光性ポリイミド、ベンゾシクロブテン(Benzocyclobutene)などの有機材料を用いることができる。感光性の有機材料を用いる場合、絶縁膜18を直接、露光および現像し、パターニングすることが可能である。
絶縁膜18として、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜などの無機膜を使用しても良い。絶縁膜18に無機膜を用いる場合、絶縁膜18上に形成したレジストをパターニングし、レジストマスクを用いた選択エッチングを行う。これにより、第1の開口18aおよび第2の開口18bを形成することができる。
次に、図6(b)に示すように、絶縁膜18の表面、第1の開口18aの内面(側壁及び底部)、および第2の開口18bの内面(側壁及び底部)に金属膜19を形成する。金属膜19は、後述するメッキ工程に使用するシードメタルである。
金属膜19は、例えばスパッタ法で形成する。金属膜19は、例えば、絶縁膜18の側から順に積層されたチタン(Ti)と銅(Cu)とを含む積層膜である。あるいは、チタンの代わりにアルミニウムを用いても良い。
次に、図6(c)に示すように、金属膜19上に選択的にレジスト91を形成する。続いて、金属膜19を電流経路としたCu電解メッキを行う。
これにより、図7(a)及びその下面図である図7(b)に示すように、金属膜19上にp側配線層21とn側配線層22とが選択的に形成される。p側配線層21およびn側配線層22は、例えば、メッキにより同時に形成された銅材料からなる。
p側配線層21は、第1の開口18aの内部にも形成され、金属膜19を介してp側電極16に電気的に接続される。n側配線層22は、第2の開口18bの内部にも形成され、金属膜19を介してn側電極17に電気的に接続される。
p側配線層21及びn側配線層22のメッキに使用したレジスト91は、溶剤もしくは酸素プラズマを使って除去する。
次に、図8(a)及びその下面図である図8(b)に示すように、金属ピラー形成用のレジスト92を形成する。レジスト92は、前述のレジスト91よりも厚く形成する。なお、前の工程においてレジスト91を除去せずに残し、その上にレジスト92を重ねて形成してもよい。レジスト92には、第1の開口92aと第2の開口92bとを形成する。
続いて、レジスト92をマスクとして、金属膜19を電流経路としたCu電解メッキを行う。これにより、図9(a)及びその下面図である図9(b)に示すように、p側金属ピラー23とn側金属ピラー24とを形成する。
p側金属ピラー23は、レジスト92に形成した第1の開口92aの内部において、p側配線層21の上に形成する。n側金属ピラー24は、レジスト92に形成した第2の開口92bの内部において、n側配線層22の上に形成する。p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24は、例えば、メッキにより同時に形成される銅材からなる。
次に、図10(a)に示すように、レジスト92を、例えば、溶剤もしくは酸素プラズマを用いて除去する。この後、金属ピラー23、n側金属ピラー24、p側配線層21およびn側配線層22をマスクにして、金属膜19の露出している部分をウェットエッチングにより除去する。これにより、図10(b)に示すように、p側配線層21とn側配線層22との間の金属膜19を介した電気的接続を分断する。
次に、図11(a)に示すように、絶縁膜18に対して絶縁膜25を積層する。絶縁膜25は、例えば、p側配線層21、n側配線層22、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24を覆う樹脂である。さらに、絶縁膜25に、例えば、カーボンブラックもしくは、酸化チタンを含有させ、発光層13の発光に対して遮光性を与えてもよい。
次に、図11(b)に示すように、基板10を除去する。基板10がサファイア基板の場合、例えば、レーザリフトオフ法によって基板10を除去することができる。また、基板10がシリコン基板の場合、例えば、ウェットエッチングにより第1の半導体層11から除去することができる。半導体層15は、p側金属ピラー23、n側金属ピラー24および絶縁膜25によって補強されているため、基板10がなくなっても、ウェーハ状態を保つことができる。
レーザリフトオフ法を用いる場合、基板10の裏面側から第1の半導体層11に向けてレーザ光を照射する。レーザ光は、基板10を透過し、第1の半導体層11に吸収される波長領域の光である。基板10と第1の半導体層11との界面にレーザ光が到達すると、その界面付近の第1の半導体層11は、レーザ光を吸収して分解する。第1の半導体層11は、例えば、ガリウム(Ga)と窒素ガスとに分解し、この分解反応により、基板10と第1の半導体層11との間に微小な隙間が形成される。そして、レーザ光の照射をウェーハ全体に渡って行うことにより、第1の半導体層11から基板10を分離することができる。
基板10と半導体層15との間には、エピタキシャル成長時に生じる大きな応力が内在され、基板10の分離時に一気に開放される。本実施形態における絶縁膜25、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24を構成する金属は、半導体層15に比べて柔軟な材料である。そして、基板10を分離した後の半導体層15は、これらの柔軟な部材に支持される。これにより、絶縁膜25、p側金属ピラー23およびn側金属ピラー24を含む柔軟な支持体が開放される応力を吸収し、半導体層15の破壊を回避できる。
次に、基板10を除去した半導体層15の第1の面15aを洗浄する。例えば、希フッ酸等で、第1の面15aに付着したガリウム(Ga)を除去する。続いて、例えば、KOH(水酸化カリウム)水溶液やTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)等で、第1の面15aをウェットエッチングする。このエッチングでは、結晶面方位に依存したエッチング速度の違いが生じる。これにより、図12(a)に示すように、第1の面15aに凹凸を形成することができる。あるいは、レジストでパターニングした後にエッチングを行って、第1の面15aに凹凸を形成してもよい。そして、第1の面15aに形成された凹凸は、光取り出し効率を向上させる。
次に、図12(b)に示すように、第1の面15a上に透明樹脂層30を形成する。透明樹脂層30は、隣り合う半導体層15間の絶縁膜18上にも形成する。具体的には、散乱材32が分散された液状の透明樹脂31を、例えば、印刷、ポッティング、モールド、圧縮成形などの方法によって第1の面15a上に供給した後、熱硬化させる。
続いて、絶縁膜25の表面(図12(b)における下面)を研削し、図13(a)及びその下面図である図13(b)に示すように、p側外部端子23a及びn側外部端子24aを露出させる。
その後、隣り合う半導体層15の間の溝80に沿って、絶縁膜18、透明樹脂層30および絶縁膜25を切断し、複数の半導体発光装置1に個片化する。例えば、ダイシングブレードを用いて切断する。あるいは、レーザ照射により切断してもよい。なお、個片化された半導体発光装置1は、ひとつの半導体層15を含むシングルチップ構造でも、複数の半導体層15を含むマルチチップ構造であってもよい。
ダイシング時、基板10はすでに除去されている。さらに、溝80には、半導体層15は存在しないため、ダイシング時に半導体層15が受けるダメージを回避することができる。また、個片化後の追加工程なしで、半導体層15の端部(側面)が絶縁膜18で覆われて保護された構造が得られる。
また、ダイシングする前までの各工程は、ウェーハ状態で一括して行われるため、個片化された個々のデバイスごとに、配線およびパッケージングを行う必要がなく、大幅な生産コストの低減が可能になる。すなわち、個片化された状態で、すでに配線およびパッケージングが済んでいる。これにより、生産性を向上させ、コストを低減することができる。
本実施形態の変形例として、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24を設けずに、p側配線層21及びn側配線層22を実装基板のパッドに対して接合させてもよい。また、p側配線層21とp側金属ピラー23とは別体であることに限らず、p側配線層21とp側金属ピラー23とを同じ工程で一体に形成することによりp側配線部を設けても良い。同様に、n側配線層22とn側金属ピラー24とは別体であることに限らず、n側配線層22とn側金属ピラー24とを同じ工程で形成し、n側配線部を一体に設けても良い。
(第2実施形態)
図14は、第3実施形態の半導体発光装置2の模式断面図である。半導体発光装置2は、半導体層15を備え、半導体層15は、第1の面15aと、その反対側の第2の面15b(図15参照)を有する。第1の面15aの上には、散乱材32を含む透明樹脂層30が設けられる。さらに、本実施形態では、第1の面15aと、透明樹脂層30と、の間に無機膜40が設けられる。一方、第2の面側には、電極および配線部が設けられる。半導体層15は、発光層13を含み、その放射光を、無機膜40および透明樹脂層30を介して第1の面15aから外部へ放出する。
半導体層15の第2の面は凹凸形状に加工される。第1の領域である凸部は、発光層13を含む。その凸部の表面である第2の半導体層12の表面には、p側電極16が設けられる。言い換えれば、p側電極16は、発光層13を含む第1の領域における第2の面に設けられる。
半導体層15の第2の面において、発光層13を含まない第2の領域が凸部に並設される。その領域の第1の半導体層11の表面に、n側電極17が設けられる。すなわち、n側電極17は、発光層13を含まない第2の領域における第2の面に設けられる。
半導体層15の第2の面において、発光層13を含む第2の半導体層12の面積は、発光層13を含まない第1の半導体層11の面積よりも広い。また、発光層13を含む領域に設けられたp側電極16の方が、発光層13を含まない領域に設けられたn側電極17よりも面積が広い。これにより、広い発光領域が得られる。
半導体層15の第2の面側には、第1の絶縁膜(以下、絶縁膜54)が設けられる。絶縁膜54は、半導体層15の第2の面15b、p側電極16およびn側電極17を覆う。さらに、絶縁膜54は、半導体層15の側面15cを覆い、第1の面15aの外縁において、無機膜40に接する。絶縁膜54は、好ましくは、例えば、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜などの無機膜である。すなわち、半導体層15が無機膜で覆われることが好ましい。また、絶縁膜54と、半導体層15と、の間に、発光層13および第2の半導体層11の側面(凸部の側面)を覆う絶縁膜53を設けても良い。
絶縁膜54における、半導体層15の第2の面とは反対側の面上に、p側配線層21とn側配線層22とが互いに離間して設けられる。p側配線層21は、絶縁膜54に設けられた開口54a(第1の開口)を介してp側電極16と電気的に接続される。n側配線層22は、絶縁膜54に形成された開口54b(第2の開口)を介してn側電極17と電気的に接続される。
p側配線層21のp側電極16とは反対側に位置する面には、p側金属ピラー23が設けられる。p側配線層21、p側金属ピラー23、および、後述するシード層として使われる金属膜19は、本実施形態におけるp側配線部を構成する。
n側配線層22のn側電極17とは反対側に位置する面には、n側金属ピラー24が設けられる。n側配線層22、n側金属ピラー24、および、シード層として使われる金属膜19は、本実施形態におけるn側配線部を構成する。
絶縁膜54の上には、絶縁膜25が設けられる。絶縁膜25は、p側金属ピラー23とn側金属ピラー24との間に設けられる。そして、絶縁膜25は、p側配線部の周囲及びn側配線部の周囲を覆う。
p側金属ピラー23の側面およびn側金属ピラー24の側面は、絶縁膜25で覆われる。p側金属ピラー23のp側配線層21とは反対側に位置する面は、絶縁膜25から露出し、p側外部端子23aとして機能する。n側金属ピラー24のn側配線層22とは反対側に位置する面は、絶縁膜25から露出し、n側外部端子24aとして機能する。すなわち、p側外部端子23a及びn側外部端子24aは、絶縁膜25の同じ面(図14における下面)に露出し、はんだ、その他の金属、導電性材料等の接合材を介して、例えば、実装基板に設けられたパッドに接合される。
上記のp側配線部およびn側配線部の構成は、絶縁膜54に設けた開口54aの数を除いて、前述した第1の実施形態と同じであり、同様の効果を奏する。また、半導体層15の第1の面15aには、アルカリ系溶液を使ったウェットエッチング(フロスト処理)により、微細な凹凸を形成し、発光層13の放射光の取り出し効率を向上させる。
実施形態に係る半導体発光装置2では、第1の面15aの上に散乱材32を含む透明樹脂層30を設けることにより、配光を広げることができる。さらに、第1の面15aと、透明樹脂層30と、の間に、無機膜40を設けることにより、半導体層15の放熱を向上させることができる。
例えば、シリコン酸化膜およびシリコン窒化膜などの無機膜は、樹脂層よりも熱伝導率が大きい。したがって、第1の面15aと透明樹脂層30との間に無機膜40を加えることにより、発光層13で発生する熱を、例えば、p側配線層21およびn側配線層22を介してより効率的に放散させることができる。
また、第1の面15aの上に無機膜40を設け、第2の面側に設けられる絶縁膜54を無機膜とすることにより、半導体層15を無機膜で覆うことができる。これにより、水分や重金属の半導体層15への侵入を抑制し、半導体発光装置2の信頼性を向上させることができる。例えば、無機膜40および絶縁膜54をシリコン窒化膜とすることにより、Cu等の金属原子のマイグレーションを抑制することができる。
次に、図15(a)〜図19(b)を参照して、実施形態に係る半導体発光装置2の製造方法について説明する。図15(a)〜図19(b)は、製造過程におけるウェーハの一部を示す模式図である。図15(a)はウェーハの上面、図15(b)〜図19(b)は、各工程におけるウェーハの部分断面を示す。
図15(a)および図15(b)は、基板20の上に形成された半導体層15に、p側電極16およびn側電極17を形成した状態を示す。基板20には、シリコン基板を用いる。
基板20の主面上には、第1の半導体層11と、発光層13と、第2の半導体層12と、を順に積層した半導体層15が形成されている。そして、第2の半導体層12と、発光層13と、を選択的にエッチングした凸部16aが形成される。
さらに、第2の面15b、すなわち、凸部16aの上面、および、その側面、露出した第1の半導体層11の表面を覆う絶縁膜53が形成される。絶縁膜53は、例えば、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜であり、凸部16aの側面に露出する発光層13および第2の半導体層12を保護する。
凸部16aの上面には、絶縁膜53に設けられた開口53aを介して第2の半導体層12にコンタクトするp側電極16が形成される。一方、第1の半導体層11が露出した領域には、絶縁膜53に設けられた開口53bを介してn側電極17が設けられる。すなわち、p側電極16は、発光層13を含む領域(凸部)における第2の面15bの上に形成され、n側電極17は、発光層13を含まない領域における第2の面15bの上に形成される。
次に、図16(a)に示すように、絶縁膜53および半導体層15を貫通して基板20に達する溝83を形成する。溝83は、例えば、図示しないレジストマスクを用いたRIE(Reactive Ion Etching)法により形成できる。また、溝83は、ウェーハ状態の基板20上に、例えば、格子状に形成され、半導体層15を複数のチップに分離する。また、溝83は、基板20もエッチングし、基板20の主面にリセス83aを形成する。
続いて、図16(b)に示すように、半導体層15、p側電極16、n側電極および溝83の内部を覆う絶縁膜54を形成する。絶縁膜54は、半導体層15の側面15cを覆い、リセス83aを埋め込む。絶縁膜54には、例えば、シリコン窒化膜、または、シリコン酸化膜などの無機膜を用いる。
次に、図16(c)に示すように、絶縁膜54を、例えば、ウェットエッチングによりパターニングし、第1の開口54aおよび第2の開口54bを選択的に形成する、さらに、第1の開口54aを介してp側電極16に連通するp側配線層21と、第2の開口54bを介してn側電極17に連通するn側配線層22を形成する。p側配線層21およびn側配線層22は、例えば、絶縁膜54の上に設けられた金属膜19をシード層とするCuメッキ法を用いて形成する(図6および図7参照)。
次に、図17(a)に示すように、p側配線層21およびn側配線層22の上にp側金属ピラー23およびn側金属ピラー24をそれぞれを形成する。p側金属ピラー23およびn側金属ピラー24も、例えば、金属膜19をシード層としたCuメッキにより形成する(図8〜図10参照)。
次に、図17(b)に示すように、絶縁膜54の上に絶縁膜25を積層する。絶縁膜25は、例えば、p側配線層21、n側配線層22、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24を覆う樹脂である。さらに、絶縁膜25に、例えば、カーボンブラックもしくは、酸化チタンを含有させ、発光層13の発光に対して遮光性を与えてもよい。
次に、図18(a)に示すように、例えば、ウェットエッチングにより基板20を除去する。半導体層15は、p側金属ピラー23、n側金属ピラー24および絶縁膜25によって補強されているため、基板10がなくなっても、ウェーハ状態を保つことができる。また、基板20のリセス83aに埋め込まれた絶縁膜54は、半導体層15の外縁を囲むバンク83bとして、第1の面15aの側に残る。
さらに、基板20を除去した半導体層15の第1の面15aをウェットエッチングし、その表面に凹凸を形成する。レジストでパターニングした後にエッチングを行って、第1の面15aに凹凸を形成してもよい。
次に、図18(b)に示すように、第1の面15aおよびバンク83bの上に無機膜40を形成する。無機膜40は、例えば、スパッタ法を用いて形成されるシリコン窒化膜である。また、バンク83bが形成されることにより、無機膜40と絶縁膜54を確実に接触させることができる。これにより、半導体層15の表面を、絶縁膜54および無機膜40で覆うことができる。
次に、図19(a)に示すように、無機膜40の上に透明樹脂層30を形成する。透明樹脂層30は、隣り合う半導体層15間のバンク83bの上にも形成する。具体的には、散乱材32が分散された液状の透明樹脂31を、例えば、印刷、ポッティング、モールド、圧縮成形などの方法によって第1の面15a上に供給した後、熱硬化させる。
続いて、図19(b)に示すように、絶縁膜25の表面(図19(a)における下面)を研削し、p側金属ピラー23の端面であるp側外部端子23a、および、n側金属ピラー24の端面であるn側外部端子24aを露出させる。
その後、隣り合う半導体層15の間のバンク83bに沿って、絶縁膜25、透明樹脂層30および絶縁膜54を切断し、複数の半導体発光装置2に個片化する。例えば、ダイシングブレードを用いて切断しても良いし、レーザ照射により切断してもよい。なお、個片化された半導体発光装置1は、ひとつの半導体層15を含むシングルチップ構造でも、複数の半導体層15を含むマルチチップ構造であってもよい。
本実施形態の変形例として、半導体層15の第1の面15aの上に、散乱材32を含まない透明樹脂層30を設けても良い。その場合、発光層13から放射される光の配光を広げる効果は得られないが、無機膜40による放熱性の向上、および、半導体層15への水分および金属原子のマイグレーションを抑制することができる。また、透明樹脂層30に、発光層13の放射光により励起される蛍光体を分散しても良い。
(第3実施形態)
図20(a)は、第3実施形態に係る半導体発光装置3の模式斜視図である。図20(b)は、図20(a)におけるA−A断面図である。図20(c)は、図20(a)におけるB−B断面図である。また、図21は、半導体発光装置3を実装基板200上に実装した構成を有する発光モジュールの模式断面図である。
図20(a)及び(c)に示すように、p側金属ピラー23の一部の側面は、半導体層15の第1の面15a及び第2の面と異なる面方位の第3の面25bにおいて、絶縁膜25から露出している。その露出面は、外部の実装基板に実装するためのp側外部端子23bとして機能する。
第3の面25bは、半導体層15の第1の面15a及び第2の面に対して略垂直な面である。絶縁膜25は、例えば矩形状の4つの側面を有し、そのうちのひとつの側面が第3の面25bとなっている。
その同じ第3の面25bで、n側金属ピラー24の一部の側面が絶縁膜25から露出している。その露出面は、外部の実装基板に実装するためのn側外部端子24bとして機能する。
また、図20(a)に示すように、p側配線層21の一部の側面21bも、第3の面25bで絶縁膜25から露出し、p側外部端子として機能する。同様に、n側配線層22の一部の側面22bも、第3の面25bで絶縁膜25から露出し、n側外部端子として機能する。
p側金属ピラー23において、第3の面25bに露出しているp側外部端子23b以外の部分は、絶縁膜25に覆われている。また、n側金属ピラー24において、第3の面25bに露出しているn側外部端子24b以外の部分は、絶縁膜25に覆われている。
また、p側配線層21において、第3の面25bに露出している側面21b以外の部分は、絶縁膜25に覆われている。さらに、n側配線層22において、第3の面25bに露出している側面22b以外の部分は、絶縁膜25に覆われている。
一方、第1の面15aの上には、散乱材32を含む透明樹脂層30が設けられる。第1の面15aと、透明樹脂層30との間に無機膜40を設けても良い。
図21に示すように、半導体発光装置3は、第3の面25bを実装基板200の実装面201に向けた姿勢で実装される。第3の面25bで露出しているp側外部端子23b及びn側外部端子24bは、それぞれ、実装面201に形成されたパッド202に対してはんだ203を介して接合される。実装基板200の実装面201には配線パターンも形成されており、パッド202はその配線パターンと接続される。
第3の面25bは、光の主な出射面である第1の面15aに対して略垂直である。したがって、第3の面25bを下方の実装面201側に向けた姿勢で、第1の面15aは実装面201の上方ではなく、横方向を向く。
すなわち、半導体発光装置3は、実装面201を水平面とした場合に横方向に光が放出される、いわゆるサイドビュータイプの半導体発光装置である。本実施形態においても、第1の面15aの上に設けられた散乱材32を含む透明樹脂層30により、光の放射角が拡大され配光を広げることができる。
(第4実施形態)
図22は、第4実施形態に係る光源ユニット100を表す模式図である。図22(a)は、基板150の上に実装された半導体発光装置の配置を表す平面図である。図22(b)は、図22(b)に示すC−C線に沿った断面図である。
光源ユニット100は、基板150と、基板150の上に実装された複数の半導体発光装置5と、半導体発光装置5および基板150を覆う第1の樹脂層(以下、樹脂層160)と、その上に設けられた第2の樹脂層(以下、樹脂層170)と、を備える。
基板150は、例えば、金属ベース101と、金属ベース101の上に設けられた絶縁膜102と、絶縁膜102の上に設けられた複数の配線103と、を有する。基板150は、配線103と、絶縁膜102と、を覆うソルダーレジスト107を含む。
半導体発光装置5は、例えば、半導体層15と、半導体層15を覆う絶縁膜18と、絶縁膜18の上に設けられた絶縁膜25と、を有する。半導体層15は、第1の面15aと、その反対側の第2の面15bと、を有し、半導体層11と、発光層13と、半導体層12と、を含む(図1参照)。
半導体発光装置5は、p側電極16と、n側電極17と、を含む。p側電極16は、第2の面側において、半導体層15の発光部(例えば、発光層13を含む部分)の上に設けられる。n側電極17は、第2の面側において、非発光部(例えば、半導体層15の発光層13を含まない部分)の上に設けられる。
半導体発光装置5は、絶縁膜18と、p側配線部と、n側配線部と、絶縁膜25と、をさらに含む。絶縁膜18は、半導体層15およびp側電極16、n側電極17を覆う。p側配線部およびn側配線部は、絶縁膜18の上に設けられる。p側配線部は、絶縁膜18に設けられた開口18aを通じてp側電極16と電気的に接続される。n側配線部は、絶縁膜18に設けられた開口18bを通じてn側電極17と電気的に接続される。絶縁膜25は、p側配線部とn側配線部との間において、絶縁膜18の上に設けられる。
例えば、p側配線部は、p側電極16に接続されたp側配線層21と、p側配線層21の上に設けられたp側金属ピラー23と、を含む。また、n側配線部は、n側電極17に接続されたn側配線層22と、n側配線層22の上に設けられたn側金属ピラー24と、を含む。
半導体発光装置5は、第2の面側を基板150に向けて実装される。例えば、ハンダ105を介して、p側配線部およびn側配線部を配線103に接続する。すなわち、絶縁膜25から露出したp側金属ピラー23およびn側金属ピラー24が配線103に接続される。これにより、半導体発光装置5は、配線103を介して外部の駆動回路に電気的に接続される。本実施形態では、隣り合う半導体発光装置5のp側配線部とn側配線部とが、1つの配線103により接続され、複数の半導体発光装置5が直列接続される。
樹脂層160は、半導体発光装置5の第1の面15aおよびその側面、隣り合う半導体発光装置5の間の基板150の表面を覆う。樹脂層160は、第1の面側に放射される発光層13の光を透過する。
樹脂層170は、発光層13から放射される光により励起され、その励起光とは波長の異なる光を放出する蛍光体171を含む。樹脂層170は、発光層13から放射される光と、蛍光体171から放出される光を透過する。
半導体発光装置5は、基板150の上において、例えば、マトリックス状に配置される。すなわち、図22(a)に表すように、基板150の上の第1の方向(X方向)に等間隔に並設され、第1の方向に直交する第2の方向(Y方向)に等間隔に並設される。光源ユニット100は、このように配置された複数の半導体発光装置5を含み、例えば、配線103を介してそれらを同時に発光させることにより面光源として機能する。
本実施形態では、半導体発光装置5と基板150とを覆う樹脂層160の上に、蛍光体171を含む樹脂層170を設けることにより、色ムラを抑制し均一に発光する面光源を実現することができる。すなわち、樹脂層160は、複数の半導体発光装置5が実装された基板150の凹凸を吸収した平坦な表面を有する。これにより、樹脂層160の上に設けられる樹脂層170に含まれる蛍光体は、XY面内において均一に分布する。
さらに、樹脂層160の屈折率は、半導体層15の側面を覆う絶縁膜18の屈折率
よりも大きくすることが好ましい。すなわち、絶縁膜18と樹脂層160の界面における全反射を抑制し、半導体発光装置5の側面から放射される光を均一にすることができる。
図23(a)および図23(b)は、第4実施形態の変形例に係る光源ユニット110および120を表す模式断面図である。
図23(a)に示す光源ユニット110は、基板150と、基板150の上に実装された複数の半導体発光装置5と、半導体発光装置5および基板150を覆う樹脂層180と、樹脂層180の上に設けられた樹脂層170と、を備える。
樹脂層180は、発光層13から放射される光を透過させる。そして、樹脂層180は、発光層13から放射される光を散乱する散乱材181を含む。これにより、半導体発光装置5の発光を均一化し、配光を広げることができる。さらに、隣り合う半導体発光装置5の間に充填される樹脂層180は、半導体発光装置5の側面から相互に放射される光を散乱し、光の干渉を軽減する。これにより、光源ユニット110の発光ムラを抑制し、均一な面発光を実現することができる。
図23(b)に示す光源ユニット120は、基板150と、基板150の上に実装された複数の半導体発光装置5と、半導体発光装置5を覆う樹脂層160と、隣り合う半導体発光装置5の間の基板上に充填された第3の樹脂層(以下、樹脂層190)と、樹脂層160および190の上に設けられた樹脂層170と、を備える。
樹脂層190は、半導体発光装置5を島状に覆う樹脂層160の間に設けられる。そして、樹脂層190は、樹脂層170に含まれる蛍光体171よりも発光時間が長いリン光材を含む。リン光材には、例えば、イリジウムなどの金属錯体を用いることができる。
これにより、光源ユニット120の発光ムラを軽減することができる。例えば、光源ユニット110を50Hzまたは60Hzの商用電源により直接駆動した場合、電源周波数に対応する発光のちらつきが生じる。本実施形態では、電源電圧の低下により発光層13および蛍光体171からの光放射が低下した後も、樹脂層190に含まれるリン光材の発光が継続する。これにより、光源ユニット120のちらつき、すなわち、経時的な発光ムラを抑制することができる。
図24は、第4実施形態の変形例に係る光源ユニット130および140を表す模式平面図である。
図24(a)に表す光源ユニット130は、基板150の上に千鳥状に配置された複数の半導体発光装置5を含む。すなわち、半導体発光装置5は、X方向に等間隔に並設される。そして、Y方向において、X方向の配列の位相が交互にシフトするように配置される。複数の半導体発光装置5をこのように配置することにより、発光点の並びの規則性が乱され、面光源としての発光ムラを抑制することができる。また、半導体発光装置5から横方向に放射される光の相互干渉を抑制することもできる。
図24(b)に示す光源ユニット140では、隣り合う半導体発光装置5の間の間隔が、図24(a)に示す例よりも広げられる。例えば、X方向およびY方向のそれぞれにおいて、半導体発光装置5の間隔を、それぞれの方向の半導体発光装置5のサイズよりも広くする。すなわち、任意の方向において隣り合う半導体発光装置5の間隔は、同方向の半導体発光装置のサイズよりも広く設ける。これにより、半導体発光装置5の熱を基板150を介して効率よく放散させることができる。
また、光源ユニット140は、半導体発光装置5を覆う樹脂層180と、樹脂層180の上に設けられた樹脂層170と、を備える。すなわち、半導体発光装置5を覆う樹脂層に散乱材181を分散することにより、半導体発光装置5の配光を広げることができる。これにより、半導体発光装置5の配置間隔を広げても、光源ユニット140の発光ムラを抑制することができる。
図25は、第4実施形態の変形例に係る半導体発光装置6を表す模式断面図である。例えば、半導体発光装置6は、上記の半導体発光装置5に代えて基板150の上に実装される。
半導体発光装置6は、半導体層15を含む。半導体層15は、第1の面15aと、その反対側の第2の面15bと、を有し、半導体層11と、発光層13と、半導体層12と、を含む。
半導体層15の第2の面側において、半導体発光装置5は、p側電極16と、n側電極17と、を含む。p側電極16は、半導体層15の発光層13を含む部分の上に設けられる。n側電極17は、半導体層15の発光層13を含まない部分の上に設けられる。p側電極16およびn側電極17の上には、それぞれp側パッド41およびn側パッド42が設けられる。
半導体発光装置6は、絶縁膜38と、p側配線部と、n側配線部と、絶縁膜33と、をさらに含む。絶縁膜38は、半導体層15およびp側パッド41、n側パッド42を覆う。p側配線部およびn側配線部は、絶縁膜38の上に設けられる。p側配線部は、絶縁膜38に設けられた開口38aを通じてp側電極16と電気的に接続される。n側配線部は、絶縁膜38に設けられた開口38bを通じてn側電極17と電気的に接続される。
例えば、p側配線部は、p側パッド41に接続されたp側配線層21と、p側配線層21の上に設けられたp側金属ピラー23と、を含む。また、n側配線部は、n側パッド42に接続されたn側配線層22と、n側配線層22の上に設けられたn側金属ピラー24と、を含む。さらに、n側配線層22は、半導体層15の側面を覆うように延在する部分39を有する。
例えば、p側配線層21は、絶縁膜38およびp側パッド41の表面を覆う。n側配線層22は、絶縁膜38、n側パッド42および半導体層15の側面15cを覆う。例えば、p側配線層21およびn側配線層22は、Cu電界メッキを用いて形成される。絶縁膜33は、p側配線部およびn側配線部の間に設けられ、p側配線層21およびn側配線層22、p側金属ピラー23の側面、n側金属ピラー24の側面を覆う。
一方、半導体層15の第1の面側には、絶縁膜40が設けられる。絶縁膜40は、例えば、シリコン酸化膜等の無機膜を用いても良い。また、絶縁膜40には、発光層13の光を透過する樹脂層を用いることもできる。さらに、絶縁膜40を設けない構造であっても良い。
本実施形態に係る半導体発光装置6では、n側配線層22の延在部分39が半導体層15の側面を覆う。これにより、半導体発光装置6の側面から放射される光が抑制される。したがって、複数の半導体発光装置6を基板150の上に実装した場合、半導体発光装置6の側面から放射される光の干渉を抑制することができる。すなわち、半導体発光装置6を用いることにより、発光ムラを抑制した均一な面光源を実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、2、3、5、6・・・半導体発光装置、 10、20、150・・・基板、 11・・・第1の半導体層、 12・・・第2の半導体層、 13・・・発光層、 15・・・半導体層、 15a・・・第1の面、 15b・・・第2の面、 25b・・・第3の面、 15c・・・側面、 16・・・p側電極、 16a・・・凸部、 17・・・n側電極、 18、25、33、38、53、54、102・・・絶縁膜、 18a、54a・・・第1の開口、 18b、54b・・・第2の開口、 53a、53b、92a、92b・・・開口、 19・・・金属膜、 21・・・p側配線層、 22・・・n側配線層、 21a・・・ビア、 21b、22b・・・側面、 23・・・p側金属ピラー、 23a、23b・・・p側外部端子、 24・・・n側金属ピラー、 24a、24b・・・n側外部端子、 30・・・透明樹脂層、 31・・・透明樹脂、 32、181・・・散乱材、 39・・・延在部分、 40・・・絶縁膜(無機膜)、 41・・・p側パッド、 42・・・n側パッド、 101・・・金属ベース、 103・・・配線、 105・・・ハンダ、 107・・・ソルダーレジスト、 80、83・・・溝、 83a・・・リセス、 83b・・・バンク、 91、92・・・レジスト、 92a、92b・・・開口、 100、110、120、130、140・・・光源ユニット、 160、170、180、190・・・樹脂層、 171・・・蛍光体、 200・・・実装基板、 201・・・実装面、 202・・・パッド

Claims (13)

  1. 第1の面と、その反対側の第2の面と、側面と、を有し、発光部および非発光部を含む半導体層と、
    前記発光部の前記第2の面に設けられた第1電極と、
    前記非発光部の前記第2の面に設けられた第2電極と、
    前記第1の面上に設けられ前記発光部の放射光を透過する樹脂層であって、前記第1の面に対向する上面と、前記第1の面の外縁に沿って設けられ前記上面につながる4つの側面と、を有し、前記発光部の放射する光を散乱する散乱材を含む樹脂層と、
    前記半導体層の前記第2の面側および前記側面を覆う絶縁層と、
    前記第1の面と、前記樹脂層と、の間に設けられた第1無機膜と、
    前記絶縁層と前記半導体層との間に設けられた第2無機膜と、
    を備え
    前記樹脂層は、前記絶縁層上に延在し、
    前記第1無機膜および前記第2無機膜は、前記樹脂層と前記絶縁層との間に延在し、相互に接する部分を有する半導体発光装置。
  2. 前記散乱材は、前記樹脂層に分散された微粒子であり、その粒径は、前記発光部の放射光の波長よりも小さい請求項記載の半導体発光装置。
  3. 前記散乱材は、シリカもしくは酸化チタンである請求項記載の半導体発光装置。
  4. 前記第1無機膜は、シリコン窒化膜である請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  5. 前記絶縁層は、前記発光部の放射光に対して遮光性を有する請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  6. 第1の面と、その反対側の第2の面を持ち、発光層を有する半導体層と、
    前記第1の面上に設けられた第1無機膜と、
    前記第2の面側において、前記半導体層に設けられたp側電極と、
    前記第2の面側において、前記半導体層に設けられたn側電極と、
    前記半導体層および前記p側電極、前記n側電極を覆う第2無機膜と、
    前記p側電極と電気的に接続されたp側配線部と、
    前記n側電極と電気的に接続されたn側配線部と、
    前記p側配線部と前記n側配線部との間において、前記第2無機膜の上に設けられた絶縁膜と、
    を有する複数の半導体発光装置と、
    前記複数の半導体発光装置が実装された実装基板であって、前記前記p側配線部および前記n側配線部のそれぞれに接続された複数の配線を有する実装基板と、
    前記実装基板の上に実装された前記複数の半導体発光装置を覆い、前記発光層から放射される光を透過する第1の樹脂層であって、前記複数の半導体発光装置上および前記複数の半導体発光装置の間に設けられた第1の樹脂層と、
    前記第1の樹脂層の上に設けられた第2の樹脂層であって、前記発光層から放射される光により励起され、前記励起光とは波長の異なる光を放出する蛍光体を含む第2の樹脂層と、
    を備えた光源ユニット。
  7. 前記第1の樹脂層の屈折率は、前記第2無機膜の屈折率よりも大きい請求項記載の光源ユニット。
  8. 前記第1の樹脂層は、前記発光層から放射される光を散乱する散乱材を含む請求項またはに記載の光源ユニット。
  9. 任意の方向において隣り合う前記半導体発光装置の間隔は、同方向の前記半導体発光装置のサイズよりも広い請求項記載の光源ユニット。
  10. 前記半導体発光装置は、前記基板上においてマトリックス状もしくは千鳥状に配置される請求項のいずれか1つに記載の光源ユニット。
  11. 第1の面と、その反対側の第2の面を持ち、発光層を有する半導体層と、
    前記第2の面側において、前記半導体層に設けられたp側電極と、
    前記第2の面側において、前記半導体層に設けられたn側電極と、
    前記半導体層および前記p側電極、前記n側電極を覆う第1の絶縁膜と、
    前記p側電極と電気的に接続されたp側配線部と、
    前記n側電極と電気的に接続されたn側配線部と、
    前記p側配線部と前記n側配線部との間において、前記第1の絶縁膜の上に設けられた第2の絶縁膜と、
    を有する複数の半導体発光装置と、
    複数の半導体装置が実装された実装基板であって、前記前記p側配線部および前記n側配線部のそれぞれに接続された複数の配線を有する実装基板と、
    前記実装基板の上に実装された複数の前記半導体装置を覆い、前記発光層から放射される光を透過する第1の樹脂層と、
    前記第1の樹脂層の上に設けられた第2の樹脂層であって、前記発光層から放射される光により励起され、前記励起光とは波長の異なる光を放出する蛍光体を含む第2の樹脂層と、
    隣り合う前記半導体発光装置の間の前記基板上に設けられた第3の樹脂層と、
    を備え、
    前記第3の樹脂層は、前記半導体発光装置を島状に覆う前記第1の樹脂層の間に設けられ、前記蛍光体よりも発光時間が長いリン光材を含む光源ユニット。
  12. 前記半導体発光装置は、前記基板上においてマトリックス状に配置される請求項11記載の光源ユニット。
  13. 前記半導体発光装置は、前記基板上において千鳥状に配置される請求項11記載の光源ユニット。
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