JP6071603B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡の被検体内に挿入される挿入部の先端に取り付けられる、偏光部材を有する外筒を具備する内視鏡装置に関する。
近年、内視鏡は、医療分野において広く利用されている。医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を被検体となる体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて内視鏡が具備する処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。
また、被検体内における被検部位の観察は、直視型の内視鏡の場合、挿入部の長手軸方向の先端(以下、単に先端と称す)の先端面に設けられた照明光出射部から被検部位に照明光が出射された状態で、被検部位が先端面に設けられた対物光学系に結像されることによって行われる。
ここで、被検部位の観察において、照明光出射部から被検部位に出射される光の偏光と、対物光学系に入射される光の偏光とを、即ち各偏光透過軸を同じとするまたは異ならせることにより、被検部位の組織表面(以下、表層と称す)を観察する既知のパラレル観察や、表層の下層を観察する既知のクロスニコル観察といった偏光観察を行うことが考えられている。
具体的には、照明光出射部から出射された複数方向の偏光を有する出射光の内、例えば水平方向の偏光のみを被検部位に照射するとともに、被検部位からの複数方向の偏光を有する反射光の内、出射光と同じ水平方向の偏光のみが対物光学系に入射されれば、表面からの反射光は、入射光と同じ方向の偏光が反射されやすいことからパラレル観察を行うことができることが分かっている。また、反射光の内、入射光の偏光とは直交する垂直方向の偏光のみが対物光学系に入射されれば、表面から反射される入射光と同じ水平方向の偏光は除去されることからクロスニコル観察を行うことができることが分かっている。
このような、偏光観察を行うため、挿入部の内部において、照明光出射部から被検部位に出射される光の偏光と、対物光学系に入射される光の偏光との偏光透過軸を同じとするまたは異ならせる構成も周知であるが、挿入部内の構造が複雑になるばかりか、挿入部が大径化してしまう等の問題があった。
また、このような問題に鑑み、挿入部の先端に偏光部材が設けられた外筒を取り付けることにより偏光観察を行う構成も周知である。
具体的には、パラレル観察を行うため、挿入部の先端に、照明光出射部から被検部位に出射される光の偏光と対物光学系に入射される光の偏光との偏光透過軸を同じとする偏光部材を有するパラレル観察用の外筒と、クロスニコル観察を行うため、挿入部の先端に、照明光出射部から被検部位に出射される光の偏光と対物光学系に入射される光の偏光との偏光透過軸を直交させる偏光部材を有するクロスニコル観察用の外筒とが選択的に取り付け自在なことにより、パラレル観察またはクロスニコル観察を選択して行える構成が周知である。
しかしながら、この構成では、パラレル観察からクロスニコル観察に切り替える場合、またはクロスニコル観察からパラレル観察に切り替える場合、挿入部の先端に対して各外筒を付け替えなければならず、付け替え作業が煩雑であるといった問題があった。
これらの問題に鑑み、特許文献1では、挿入部の外周及び挿入部の先端面を回動自在に覆う外筒において、外筒の先端面に対向する部位の照明光出射部に対向する位置に、照明光出射部から出射された複数方向の偏光を有する出射光の内、一方向の偏光のみ透過させ被検部位に照射する照明用偏光部材が設けられ、対物光学系に対向する位置に、被検部位からの複数方向の偏光を有する反射光の内、一方向の偏光のみ透過させ対物光学系に入射させる観察用偏光部材が設けられた構成が開示されている。
このような構成によれば、操作者は、外筒を回動させ、照明用偏光部材を透過する偏光と、観察用偏光部材を透過する偏光とで偏光透過軸を一致させればパラレル観察を行うことができ、また、操作者は、外筒を、パラレル観察を行った場合から90°回動させ、照明用偏光部材を透過する偏光と、観察用偏光部材を透過する偏光とで偏光透過軸を直交させればクロスニコル観察を行うことができる。
即ち、挿入部の先端に対して外筒を付け変えることなく、外筒を回動させるのみによりクロスニコル観察とパラレル観察とを切り替えることができる。
特開平6−169880号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成においては、操作者は、観察画像を見ながら外筒を回動操作して、照明用偏光部材と観察用偏光部材とを透過する偏光透過軸を一致させるまたは直交させることから、回動角度の調整が煩雑かつ難しく、適切なパラレル観察画像またはクロスニコル観察画像を容易に得ることができないといった問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、容易かつ確実にパラレル観察とクロスニコル観察との少なくとも一方を行うことができる構成を有する内視鏡装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の一態様における内視鏡装置は、内視鏡に設けられた、被検体内に挿入される挿入部と、前記挿入部の長手軸方向の先端の先端面において前記挿入部の中心軸を含む部位に設けられた対物光学系と、前記先端面において前記対物光学系が設けられた部位とは異なる部位に設けられた、照明光を出射する照明光出射部と、前記挿入部の前記先端に取り付けられるとともに、取り付け後、前記先端の外周及び前記先端面を覆う外筒と、前記先端に前記外筒が取り付けられた際、前記外筒の前記先端面を覆う部位に設けられた偏光部材と、前記偏光部材において、前記照明光出射部に対向するとともに前記照明光出射部から出射された照明光の内、第1の偏光のみを透過させる第1の偏光部位と、前記偏光部材において、前記対物光学系に対向するとともに前記第1の偏光と該第1の偏光に直交する第2の偏光との少なくとも一方のみを前記対物光学系に透過させる第2の偏光部位と、少なくとも前記外筒に設けられた、前記第1の偏光部位と前記第2の偏光部位とが透過する光が同じ偏光である第1の状態と、前記第1の偏光部位と前記第2の偏光部位とが透過する光が直交する偏光である第2の状態との間において切り替え自在となるよう、または、前記第1の状態もしくは前記第2の状態と前記第1の状態及び前記第2の状態が混在する第3の状態との間において切り替え自在となるよう前記先端に前記外筒を回動自在にするとともに、前記第1の状態、前記第2の状態、前記第3の状態となる位置に回動位置を規定する回動機構と、を具備する。
本発明によれば、容易かつ確実にパラレル観察とクロスニコル観察との少なくとも一方を行うことができる構成を有する内視鏡装置を提供することができる。
第1実施の形態の内視鏡装置の構成の概略を示す部分断面図 図1の挿入部の先端面を、図1中のII方向からみた図 図1の第1の外筒を示す部分斜視図 図1の第2の外筒を示す部分斜視図 図1中のV-V線に沿う外筒の断面図 クロスニコル観察における図1の外筒の先端面を示す図 パラレル観察における図1の外筒の先端面を示す図 第2実施の形態の内視鏡装置の構成の概略を示す部分断面図 クロスニコル観察における図8の外筒の先端面を示す図 パラレル観察における図8の外筒の先端面を示す図 図8の挿入部の先端面を、図8中のXI方向からみた図 図8の挿入部の先端面における照明光出射部の形状の変形例を示す図 第3実施の形態の内視鏡装置の構成の概略を示す部分断面図 図13の外筒の先端面を、図13中のXIV方向からみた図 内視鏡装置のモニタにクロスニコル観察画像が表示された状態を示す図 図13の外筒を180°回動させた状態を示す内視鏡装置の部分断面図 図16の外筒の先端面を、図16中のXVII方向からみた図 内視鏡装置のモニタにクロスニコル観察画像とパラレル観察画像との複合画像が表示された状態を示す図 図18の複合画像がモニタに表示された状態における複合画像の各観察画像における組織の見え方を概略的に示す図 第4実施の形態の内視鏡装置の構成の概略を、外筒の第1の取り付け部に挿入部が嵌入された状態で示す部分断面図 図20の外筒の先端面を、図20中のIIXI方向からみた図 図20中のIIXII-IIXII線に沿う、外筒の断面を挿入部の先端面とともに示す図 図20の外筒の第1の取り付け部に挿入部が嵌入された状態で外筒を180°回動させた状態を示す内視鏡装置の部分断面図 図20の外筒の第1の取り付け部に挿入部が嵌入された状態で挿入部を180°回動させた状態を示す内視鏡装置の部分断面図 図20の第2の取り付け部に挿入部が嵌入された状態を示す内視鏡装置の部分断面図 図25の外筒の第2の取り付け部に挿入部が嵌入された状態で挿入部を180°回動させた状態を示す内視鏡装置の部分断面図 図26の外筒の第2の取り付け部に挿入部が嵌入された状態で外筒を180°回動させた状態を示す内視鏡装置の部分断面図 本変形例の内視鏡装置における挿入部の先端面を示す図 図28の挿入部の先端の外周及び先端面に被覆される外筒の先端面を示す図 図29の外筒を、図29中のIIIX方向からみた図 図29中のIIIXI-IIIXI線に沿う外筒及び挿入部の先端の断面図 図31の回動部材の変形例を示す図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本実施の形態の内視鏡装置の構成の概略を示す部分断面図、図2は、図1の挿入部の先端面を、図1中のII方向からみた図、図3は、図1の第1の外筒を示す部分斜視図、図4は、図1の第2の外筒を示す部分斜視図である。
また、図5は、図1中のV-V線に沿う外筒の断面図、図6は、クロスニコル観察における図1の外筒の先端面を示す図、図7は、パラレル観察における図1の外筒の先端面を示す図である。
図1に示すように、内視鏡装置1は、被検体内に挿入される内視鏡の挿入部2と、該挿入部2の先端に取り付けられるとともに、取り付け後、先端の外周及び挿入部2の先端面2sを覆う外筒10とを具備して主要部が構成されている。
挿入部2は、先端面2sにおいて、挿入部2の中心軸Pを含む部位に、被検体内を観察するとともに平面視した形状が円形の対物光学系5が、該対物光学系5の中心軸と中心軸Pとが一致するよう設けられている。
また、先端面2sにおいて、対物光学系5が設けられた部位とは異なる部位に、被検体内に照明光を出射する照明光出射部6が設けられている。尚、本実施の形態においては、照明光出射部6は、図2に示すように、対物光学系5の外周を覆うよう平面視した形状がリング状に形成されている。
外筒10は、先端の外周を覆う部位と先端面2sとを覆う部位とからキャップ状に構成されている。
具体的には、本実施の形態においては、外筒10は、挿入部2の先端の外周及び先端面2sを覆う第1の外筒11と、該第1の外筒11の外周及び第1の外筒11の先端面2sを覆う部位(以下、第1の外筒11の先端面と称す)を覆う第2の外筒12とから構成されている。
尚、第1の外筒11は、挿入部2の先端の外周面2gに対して、弾性力を以て嵌合しており、第2の外筒12は、第1の外筒11の外周面11gに対して、後述する4つの凸部12d(図5参照)が接触した状態で嵌合している。
また、第1の外筒11は、中心軸が、中心軸Pと一致しており、第2の外筒12は、第1の外筒11と中心軸が一致している。また、第2の外筒12は第1の外筒11に対して、または、第1の外筒11は第2の外筒12に対して、後述する4つの凸部12dが外周面11gに接触した状態で、後述する回動機構150(図5参照)により回動自在となっている。
また、図3に示すように、第1の外筒11の先端面において中心軸Pを含む部位であって対物光学系5に対向する部位に、挿入部2の長手軸方向Sの前方(以下、単に前方と称す)に突出するとともに、中心軸が、例えば中心軸Pに一致する円筒状の突出部11tが設けられている。
また、第1の外筒11の先端面における突出部11tの外周の領域において照明光出射部6に対向する部位に、長手軸方向Sに沿って第1の外筒11の先端面を貫通するとともに照明光出射部6から出射された照明光が通過する貫通孔11hが形成されている。
尚、貫通孔11hは、第1の外筒11の先端面において、突出部11tを除く部位全てに形成されているのではなく一部のみに形成されていることから、第1の外筒11の先端面においては貫通孔が形成されていない部位が存在しているが、該部位が、突出部11tと第1の外筒11の先端面の外周縁とを連結する連結部11rを構成している。即ち、突出部11tは、連結部11rによって、第1の外筒11の内周面に保持されている。
さらに、図4に示すように、第2の外筒12における第1の外筒11の先端面を覆う部位(以下、第2の外筒12の先端面と称す)において、突出部11tに対向する領域に、第2の外筒12の先端面を長手軸方向Sに沿って貫通する貫通孔12hが形成されており、該貫通孔12hに、図1に示すように突出部11tが挿通されている。
ここで、外筒10の先端面2sを覆う部位に、偏光部材100が設けられている。具体的には、第1の外筒11の先端面において、対物光学系5に対向する部位、即ち突出部11tの先端内に、偏光部材100を構成する第2の偏光部材21が設けられているとともに、第2の外筒12における先端面において、照明光出射部6に対向する部位に、即ち、貫通孔11hに対向する部位に、偏光部材100を構成する第1の偏光部材20が設けられている。
尚、本実施の形態においては、第1の外筒11と第2の外筒12との相対的な回動に関係無く、第1の偏光部材20は、照明光出射部6に対向し、第2の偏光部材21は、対物光学系5に対向している。
また、本実施の形態においては、第1の偏光部材20には、照明光出射部6に対向するとともに、照明光出射部6から出射された複数方向の偏光を有する照明光の内、第1の偏光、例えば水平方向または該水平方向に直交する垂直方向の偏光のみを透過し、被検部位へと出射する第1の偏光部位Aが構成されている。
また、本実施の形態においては、第2の偏光部材21には、対物光学系5に対向するとともに、被検部位からの複数方向の偏光を有する反射光の内、第1の偏光と該第1の偏光に直交する第2の偏光とのいずれか一方のみを対物光学系5に透過させる第2の偏光部位Bが構成されている。
具体的には、第2の偏光部位Bは、第1の偏光が水平方向または垂直方向の偏光の場合、水平方向の偏光または垂直方向の偏光のみを透過させる。
尚、上述したように、第1の偏光部位Aは、第1の偏光部材20に構成され、第2の偏光部位Bは、第2の偏光部材21に構成されていることから、本実施の形態においては、第1の偏光部位Aと第2の偏光部位Bとは、それぞれ異なる偏光部材に構成されている。
よって、本実施の形態においては、第1の偏光部材20は、照明光出射部6から出射された複数方向の偏光を有する照明光の内、第1の偏光のみ透過する形状に形成されており、第2の偏光部材21は、第1の偏光と該第1の偏光に直交する第2の偏光とのいずれかのみを対物光学系5に透過させる形状に形成されている。
即ち、上述したように、第2の外筒12と第1の外筒11とが相対的に回動自在なことにより、図6に示すように、第1の偏光部材20に構成された第1の偏光部位Aが透過する第1の偏光と、第2の偏光部材21に構成された第2の偏光部位Bが透過する第2の偏光との偏光透過軸が直交する直交用回動位置と、図7に示すように、第1の偏光部材20に構成された第1の偏光部位Aが透過する第1の偏光と、第2の偏光部材21に構成された第2の偏光部位Bが透過する第2の偏光との偏光透過軸が平行な平行用回動位置とに、第1の外筒11と第2の外筒12とが位置することが可能となっている。
より具体的には、上述した直交用回動位置から平行用回動位置へは、直交用回動位置から、第1の外筒11と第2の外筒12とのいずれかが90°回動されるのみで変更可能であり、平行用回動位置から直交用回動位置へは、平行用回動位置から、第1の外筒11と第2の外筒12とのいずれかが90°回動されるのみで変更可能である。
尚、この平行用回動位置及び直交用回動位置は、回動機構150によって規定される。具体的には、図5に示すように、本実施の形態においては、回動機構150は、第1の外筒11の外周面11gにおいて、90°毎に4つ設けられた係止部である凹部11dと、第2の外筒12の内周面12nにおいて、90°毎に4つ設けられた凹部11dに係脱自在な係止部である凸部12dとから主要部が構成されている。
回動機構150は、第1の偏光部位Aと第2の偏光部位Bとが透過する光の偏光透過軸が同じ偏光である第1の状態と、第1の偏光部位Aと第2の偏光部位Bとが透過する光の偏光透過軸が直交する偏光である第2の状態との間において切り替え自在となるよう、挿入部2の先端に外筒10を回動自在とするとともに、第1の状態、第2の状態となる回動位置を規定するものである。
具体的には、本実施の形態においては、回動機構150は、凹部11dに対する外周面11gに接触しながら移動する凸部12dの係止を用いて、第1の外筒11に対して第2の外筒12を90°回動する毎、または第2の外筒12に対して第1の外筒11を90°回動する毎に、上述した図7に示す第1の状態となる平行用回動位置または図6に示す第2の状態となる直交用回動位置に、回動角度を固定するものである。
即ち、操作者は、凹部11dに凸部12dが係止した状態から、次に凹部11dに凸部12dが係止するまで第1の外筒11または第2の外筒12を90°回動させると、図7に示す第1の状態から図6に示す第2の状態または、図6に示す第2の状態から図7に示す第1の状態に切り替えることができる。尚、この回動は、本実施の形態においては、内視鏡装置1が、被検体内から抜去された状態において、操作者により手動で行われる。
また、凹部11dに凸部12dが係止している状態では、操作者の意図無く、不意に回動位置が変化してしまうことが防がれている。即ち、不意に、図7に示す第1の状態となる平行用回動位置及び図6に示す第2の状態となる直交用回動位置から移動してしまうことが防がれている。
この際、図6に示す第2の状態となる直交用回動位置及び図7に示す第1の状態となる平行用回動位置は、凹部11dへの凸部12dへの係止によって位置精度良く規定される。このため、操作者は、回動に伴う凹部11dへの凸部12dの係止を該係止に伴うクリック感にて確認するのみで、第1の状態から第2の状態にまたは第2の状態から第1の状態に切り替わったことを容易に認識することができる。
尚、図7に示す第1の状態となる平行用回動位置においては、第1の偏光部材20では、照明光出射部6から出射された複数方向の偏光を有する照明光の内、水平方向の偏光である第1の偏光のみ透過し、第2の偏光部材21では、被検部位からの複数方向の偏光を有する反射光の内、出射光と同じ水平方向の偏光である第1の偏光のみを対物光学系5に透過させることから、操作者は、被検部位の表層を観察するパラレル観察を行うことができる。
また、図6に示す第2の状態となる直交用回動位置においては、第1の偏光部材20は、照明光出射部6から出射された複数方向の偏光を有する照明光の内、垂直方向の偏光である第1の偏光のみ透過し、第2の偏光部材21は、被検部位からの複数方向の偏光を有する反射光の内、入射光の偏光とは直交する第2の偏光である水平方向の偏光のみを透過することから、被検部位の表面から反射される入射光と同じ垂直方向の偏光は、第2の偏光部材21によって除去されることため、操作者は、被検部位の表層の下層を観察するクロスニコル観察を行うことができる。
即ち、操作者は、第1の状態では、パラレル観察を行うことができ、第2の状態では、クロスニコル観察を行うことができる。
よって、操作者は、第1の外筒11または第2の外筒12を凹部11dに凸部12dが係止されるまで90毎回動させるだけで、容易にパラレル観察とクロスニコル観察とを切り替えることができる。
このように、本実施の形態においては、外筒10は、挿入部2の先端の外周及び先端面2sを覆う第1の外筒11と、該第1の外筒11の外周及び先端面を覆う第2の外筒12とから構成されており、第2の外筒12の先端面において、照明光出射部6に対向する部位に、照明光出射部6から出射された照明光の内、第1の偏光のみを透過する第1の偏光部位が構成された第1の偏光部材が設けられているとともに、第1の外筒11の先端面において、対物光学系5に対向する部位に、第1の偏光または第2の偏光のみを透過する第2の偏光部位が構成された第2の偏光部材が設けられていると示した。
また、第1の外筒11と第2の外筒12とは相対的に回動自在であり、第1の外筒11と第2の外筒12とのいずれかを、外周面11gに90°毎に4つ設けられた凹部11dに、内周面12nに90°毎に4つ設けられた凸部12dを係止させるよう90°毎に回動させるのみで、第1の偏光部材20と第2の偏光部材21とが透過する光が同じ偏光である第1の状態となる図7に示す平行用回動位置と、第1の偏光部材20と第2の偏光部材21とが透過する光が直交する偏光である第2の状態となる図6に示す直交用回動位置とに切り替え自在となる、即ちパラレル観察とクロスニコル観察とが切り替え自在となると示した。
さらに、凹部11dへの凸部12dの係止により、不意に、図7に示す第1の状態となる平行用回動位置及び図6に示す第2の状態となる直交用回動位置から移動してしまうことが防がれていると示した。
このことによれば、操作者は、第1の外筒11または第2の外筒12を、凹部11dに凸部12dが係止した状態から、次に凹部11dに凸部12dが係止されることによってクリック感が得られるまで90°毎に回動させるのみで、角度調整を必要とせず、容易にクロスニコル観察とパラレル観察とを切り替えることができる。
また、凹部11dに凸部12dが係止される位置は、第1の状態となる図7に示す平行用回動位置と、第2の状態となる図6に示す直交用回動位置であることから、操作者は、回動開始後、凹部11dに凸部12dを係止させれば、第1の外筒11または第2の外筒12を、角度調整を必要とせず、正確かつ確実に90°回動させることができる。
以上から容易かつ確実にパラレル観察とクロスニコル観察とを選択的に行うことができる構成を有する内視鏡装置1を提供することができる。
(第2実施の形態)
図8は、本実施の形態の内視鏡装置の構成の概略を示す部分断面図、図9は、クロスニコル観察における図8の外筒の先端面を示す図、図10は、パラレル観察における図8の外筒の先端面を示す図、図11は、図8の挿入部の先端面を、図8中のXI方向からみた図、図12は、図8の挿入部の先端面における照明光出射部の形状の変形例を示す図である。
この第2実施の形態の内視鏡装置の構成は、上述した図1〜図7に示した第1実施の形態の内視鏡装置と比して、挿入部の先端面に設けられる対物光学系及び照明光出射部の位置と、第1の外筒に対する第2の外筒の被覆位置が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態においては、図8、図11、図12に示すように、挿入部の先端面2sにおいて、被検体内を観察する対物光学系5は、挿入部2の中心軸Pを含む部位であって、対物光学系5の中心軸Qが中心軸Pから長手軸方向Sと垂直な方向Yに平行にずれた位置に設けられている。
また、先端面2sにおいて、対物光学系5が設けられた部位とは異なる部位に、被検体内に照明光を出射する照明光出射部6が設けられている。尚、照明光出射部6は、図11に示すように、先端面2sにおいて、平面視した形状が三日月状に設けられていても構わないし、図12に示すように、平面視した形状が円形のものが複数設けられていても構わない。
また、図8に示すように、内視鏡装置1は、挿入部2と該挿入部2の先端に取り付けられるとともに、取り付け後、先端の外周及び先端面2sを覆うキャップ状の外筒30とから主要部が構成されている。
外筒30は、挿入部2の先端の外周及び先端面2sを覆うとともに、後述する第1の部位31aの中心軸が中心軸Pと一致する第1の外筒31と、該第1の外筒31の後述する第2の部位31bの外周を覆うとともに、中心軸が中心軸Qと一致する第2の外筒32とから主要部が構成されている。
尚、第1の外筒31は、挿入部2の先端の外周に対して、弾性力を以て嵌合しており、第2の外筒32は、第1の外筒31の後述する第2の部位31bの溝31bfに対して、後述する図示しない4つの凸部が接触した状態で嵌合している。
第1の外筒31は、挿入部2の先端の外周及び先端面2sを覆う略筒状の第1の部位31aと、第1の部位31aの先端面2sを覆う部位において、対物光学系5に対向する位置に設けられた、対物光学系5の外周を覆うとともに第1の部位31aに連結された筒状の第2の部位31bとを具備している。尚、第2の部位31bの中心軸は、中心軸Qに一致している。
第2の外筒32は、第2の部位31bの外周に対して回動自在に嵌合している。言い換えれば、第2の外筒32に対して第1の外筒31は回動自在に嵌合している。
具体的には、第2の部位31bの外周面31bgの先端に設けられた外向フランジ部31bdが、第2の外筒32の内周面32nに設けられた溝32fに回動自在に係止され、さらに第2の外筒32の内周面32nの長手軸方向Sの基端(以下、単に基端と称す)に形成された内向フランジ32dが、第2の部位31bの外周面31bgに設けられた溝31bfに回動自在に係止されることにより、第2の外筒32と第1の外筒31とは相対的に回動自在となっている。
また、第1の外筒31の第1の部位31aにおいて、照明光出射部6に対向する部位に、第1の偏光部位Aが構成された第1の偏光部材20が設けられており、第2の外筒32の対物光学系5に対向する部位に、第2の偏光部位Bが構成された第2の偏光部材21が設けられている。
尚、上述したように、第1の偏光部位Aは、第1の偏光部材20に構成され、第2の偏光部位Bは、第2の偏光部材21に構成されていることから、本実施の形態においても、第1の偏光部位Aと第2の偏光部位Bとは、それぞれ異なる偏光部材に構成されている。
よって、本実施の形態においても、第1の偏光部材20は、照明光出射部6から出射された複数方向の偏光を有する照明光の内、第1の偏光のみ透過する形状に形成されており、第2の偏光部材21は、第1の偏光と該第1の偏光に直交する第2の偏光とのいずれか一方のみを対物光学系5に透過させる形状に形成されている。
即ち、本実施の形態においても、第2の外筒32と第1の外筒31とが相対的に回動自在なことにより、図9に示すように、第1の偏光部材20に構成された第1の偏光部位Aが透過する第1の偏光と、第2の偏光部材21に構成された第2の偏光部位Bが透過する第2の偏光との偏光透過軸が直交する第2の状態となる直交用回動位置と、図10に示すように、第1の偏光部材20に構成された第1の偏光部位Aが透過する第1の偏光と、第2の偏光部材21に構成された第2の偏光部位Bが透過する第2の偏光との偏光透過軸が平行な第1の状態となる平行用回動位置とに、第1の外筒31と第2の外筒32とが位置することが可能となっている。
尚、本実施の形態においても、上述する直交用回動位置から平行用回動位置への回動移動は、直交用回動位置から、第1の外筒31と第2の外筒32とのいずれかが90°回動されるのみで変更可能であり、平行用回動位置から直交用回動位置への回動は、平行用回動位置から、第1の外筒31と第2の外筒32とのいずれかが90°回動されるのみで変更可能である。
尚、この平行用回動位置及び直交用回動位置は、本実施の形態においても回動機構150によって規定される。
具体的には、本実施の形態においては、回動機構150は、上述した第1実施の形態に示した図5と同様に、第2の部位31bの外周面31bgにおける溝31bfにおいて、90°毎に4つ設けられた係止部である凹部と、第2の外筒12の内周面12nにおける内向フランジ部32dにおいて、90°毎に4つ設けられた凹部に係脱自在な係止部である凸部とから主要部が構成されている。尚、回動機構150の構成及び機能は、上述した図5に示した第1実施の形態と同じであるため、その説明は省略する。
尚、本実施の形態においても、操作者は、凹部に凸部が係止した状態から、次に凹部に凸部が係止するまで第1の外筒31または第2の外筒32を90°回動させると、図10に示す第1の状態から図9に示す第2の状態にまたは、図9に示す第2の状態から図10に示す第1の状態に切り替えることができる。
即ち、操作者は、上述した第1実施の形態と同様に、第1の外筒31または第2の外筒32を凹部に凸部が係止されるまで90毎回動させるだけで、角度調整が必要無く、容易にパラレル観察とクロスニコル観察とを切り替えることができる。
このような構成によっても上述した第1実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施の形態)
図13は、本実施の形態の内視鏡装置の構成の概略を示す部分断面図、図14は、図13の外筒の先端面を、図13中のXIV方向からみた図、図15は、内視鏡装置のモニタにクロスニコル観察画像が表示された状態を示す図である。
また、図16は、図13の外筒を180°回動させた状態を示す内視鏡装置の部分断面図、図17は、図16の外筒の先端面を、図16中のXVII方向からみた図、図18は、内視鏡装置のモニタにクロスニコル観察画像とパラレル観察画像との複合画像が表示された状態を示す図、図19は、図18の複合画像がモニタに表示された状態における複合画像の各観察画像における組織の見え方を概略的に示す図である。
この第3実施の形態の内視鏡装置の構成は、上述した図1〜図7に示した第1実施の形態の内視鏡装置、図8〜図12に示した第2実施の形態の内視鏡装置と比して、外筒が1つの部材から構成されている点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1、第2実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図13、図16に示すように、内視鏡装置1は、挿入部2と、該挿入部2の先端に取り付けられるとともに、取り付け後、先端の外周及び挿入部2の先端面2sを覆う外筒40とを具備して主要部が構成されている。
尚、本実施の形態においては、図13、図16に示すように、挿入部の先端面2sにおいて、被検体内を観察する対物光学系5は、上述した第2実施の形態と同様に、挿入部2の中心軸Pを含む部位であって、対物光学系5の中心軸Qが中心軸Pから方向Yに平行にずれた位置に設けられている。
また、先端面2sにおいて、対物光学系5が設けられた部位とは異なる部位に、被検体内に照明光を出射する照明光出射部6が設けられている。尚、本実施の形態においても、照明光出射部6は、上述した第2実施の形態と同様に、図11に示すように、先端面2sにおいて、平面視した形状が三日月状に設けられていても構わないし、図12に示すように、平面視した形状が円形のものが複数設けられていても構わない。
外筒40は、先端の外周を覆う部位と先端面2sとを覆う部位とからキャップ状に構成されている。
具体的には、本実施の形態においては、外筒40の挿入部2の先端を覆う部位は、挿入部2の先端の外周に対して、弾性力を以て嵌合しており、外筒40は、挿入部2の外周面2gに対して、後述する図示しない2つの凸部が接触した状態で嵌合している。
また、外筒40は、中心軸が、中心軸Pと一致している。外筒40は挿入部2に対して、または挿入部2は外筒40に対して、2つの図示しない外筒40の凸部が挿入部2の外周面2gに接触した状態で、後述する回動機構150により回動自在となっている。
ここで、外筒40の先端面2sを覆う部位となる先端面に、偏光部材100を構成する第1の偏光部材20及び第2の偏光部材21が設けられている。
尚、本実施の形態においては、挿入部2の先端に外筒40が取り付けられ、後述する回動機構150によって回動位置が規定された際、下記2つの場合が考えられる。
一方、図13、図14に示すように、第1の偏光部材20には、第1の偏光部位Aが構成されており、第2の偏光部材21には、第2の偏光部位Bが構成されている場合が考えられる。
尚、この場合は、上述した第1、第2実施の形態における第2の状態と同じとなり、操作者は、クロスニコル観察が可能となる、即ち、図15に示すように、内視鏡装置1のモニタ90には、クロスニコル観察画像が表示される。
他方、図16、図17に示すように、図13、図14に対して、外筒40が180°回動された状態、詳しくは、第2の偏光部材21の照明光出射部6に対向する部位に第1の偏光部位Aが構成され、第2の偏光部材21の対物光学系5に対向する部位に第2の偏光部位Bが構成されており、第1の偏光部材20に、第2の偏光部位Bが構成されている場合が考えられる。
尚、この場合は、図16、図17に示すように、第2の偏光部材21において、第1の偏光部位Aを透過する光と、第2の偏光部材21において第2の偏光部位Bを透過する光とが同じ偏光である第1の状態と、第2の偏光部材21において、第1の偏光部位Aを透過する光と、第1の偏光部材20において第2の偏光部位Bを透過する光が直交する偏光である第2の状態とが混ざった第3の状態となる。
即ち、第3の状態においては、対物光学系5には、第2の偏光部材21の第2の偏光部位Bを透過した偏光と、第1の偏光部材20の第1の偏光部位Aを透過した偏光とが入射されるため、操作者は、クロスニコル観察とパラレル観察とが1つのモニタにて同時に可能となる。
よって、図18に示すように、モニタ90には、偏光の異なる被検部位の2つの画像であるパラレル観察画像及びクロスニコル観察画像が同時に表示される。言い換えれば、パラレル観察画像とクロスニコル観察画像との複合画像が表示される。
尚、パラレル観察においては表層の観察がしやすくなる反面、表層よりも下層の観察がし難くなり、クロスニコル観察においては表層よりも下層の観察がしやすくなる反面、表層の観察がし難くなる。
具体的には、図19に示すように、表層の観察を行う場合、例えば膜下を走行する血管等の組織を観察する場合、図19のαの直線に示すように、クロスニコル観察画像では見やすいが、図19のεの点線に示すように、パラレル観察画像では、血管上に膜様組織が被り、見にくくなることが分かる。この場合、パラレル観察画像観察下では、血管上の膜様組織の剥離処置は行い難くなる。
また、例えば膜の表層を走行する血管等の組織を観察する場合、図19のβの点線に示すように、クロスニコル観察では見にくいが、図19のγの直線に示すように、パラレル観察では、見やすくなる。
よって、モニタ90にクロスニコル観察画像とパラレル観察画像とが同時に表示されると、クロスニコル観察画像とパラレル観察画像との境界のコントラストから組織の存在を認識しやすくなる。
また、同時観察が行えることにより、パラレル観察画像の利点と、クロスニコル観察画像の利点とを1画面にて利用することができることから、組織の見落としがなくなる他、病変の境が見やすくなるといったメリットが生じる。
以上から、本実施の形態においては、挿入部2の先端に外筒40が取り付けられた際、図13、図14に示す第2の状態と、図16、図17に示す第3の状態との2つの状態が、後述する回動機構150によって規定される。
即ち、上述したように、挿入部2と外筒40とが相対的に回動自在なことにより、図13、図14に示す第2の状態と、図16、図17に示す第3の状態とに、挿入部2と外筒40とが位置することが可能となっている。
より具体的には、第2の状態となる図13、図14に示す回動位置から第3の状態となる図16、図17に示す回動位置へは、第2の状態から、挿入部2または外筒40のいずれかが180°回動されるのみで変更可能であり、第3の状態となる図16、図17に示す回動位置から第2の状態となる図13、図14に示す回動位置へは、第3の状態から、挿入部2または外筒40のいずれかが180°回動されるのみで変更可能である。
尚、この第2の状態及び第3の状態の各回動位置は、回動機構150によって規定される。具体的には、本実施の形態においては、回動機構150は、挿入部2の外周面2gにおいて、180°毎に2つ設けられた係止部である凹部と、外筒40の内周面40nにおいて、180°毎に2つ設けられた凹部に係脱自在な係止部である凸部とから主要部が構成されている。
回動機構150は、第2の状態と、第3の状態との間において切り替え自在となるよう、挿入部2の先端に外筒40を回動自在とするとともに、第2の状態、第3の状態となる回動位置を規定するものである。
具体的には、本実施の形態においては、回動機構150は、凹部に対する挿入部2の外周面2gに接触しながら移動する凸部の係止を用いて、挿入部2に対して外筒40を1800°回動する毎、または外筒40に対して挿入部2を180°回動する毎に、上述した図13、図14に示す第2の状態となる回動位置または図16、図17に示す第3の状態となる回動位置に、回動角度を固定するものである。
即ち、操作者は、凹部に凸部が係止した状態から、次に凹部に凸部が係止するまで挿入部2または外筒40を180°回動させると、図13、図14に示す第2の状態から図16、図17に示す第3の状態または、図16、図17に示す第3の状態から図13、図14に示す第2の状態に切り替えることができる。尚、この回動は、本実施の形態においても、内視鏡装置1が、被検体内から抜去された状態において、操作者により手動で行われる。
また、凹部に凸部が係止している状態では、操作者の意図無く、不意に回動位置が変化してしまうことが防がれている。即ち、不意に、図13、図14に示す第2の状態となる回動位置及び図16、図17に示す第3の状態となる回動位置から移動してしまうことが防がれている。
この際、図13、図14に示す第2の状態となる回動位置及び図16、図17に示す第3の状態となる回動位置は、凹部への凸部への係止によって位置精度良く規定される。このため、操作者は、回動に伴う凹部への凸部の係止を該係止に伴うクリック感にて確認するのみで、第2の状態から第3の状態にまたは第3の状態から第2の状態に切り替わったことを容易に認識することができる。
また、本実施の形態においては、操作者は、挿入部2または外筒40を凹部に凸部が係止されるまで180毎回動させるだけで、角度調整を必要とせず、容易にクロスニコル観察が可能な状態とパラレル観察及びクロスニコル観察が同時に可能な状態とを切り替えることができる。尚、回動に限らず、挿入部2の外周に対して、外筒40を、図13に示す位置と、図16に示す位置とに、別途取り付けても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
尚、その他の効果は、上述した第1、第2実施の形態と同様である。
以上から容易かつ確実にクロスニコル観察と複合観察とのいずれか一方を行うことができる構成を有する内視鏡装置1を提供することができる。
(第4実施の形態)
図20は、本実施の形態の内視鏡装置の構成の概略を、外筒の第1の取り付け部に挿入部が嵌入された状態で示す部分断面図、図21は、図20の外筒の先端面を、図20中のIIXI方向からみた図、図22は、図20中のIIXII-IIXII線に沿う、外筒の断面を挿入部の先端面とともに示す図である。
また、図23は、図20の外筒の第1の取り付け部に挿入部が嵌入された状態で外筒を180°回動させた状態を示す内視鏡装置の部分断面図、図24は、図20の外筒の第1の取り付け部に挿入部が嵌入された状態で挿入部を180°回動させた状態を示す内視鏡装置の部分断面図である。
図25は、図20の第2の取り付け部に挿入部が嵌入された状態を示す内視鏡装置の部分断面図、図26は、図25の外筒の第2の取り付け部に挿入部が嵌入された状態で挿入部を180°回動させた状態を示す内視鏡装置の部分断面図、図27は、図26の外筒の第2の取り付け部に挿入部が嵌入された状態で外筒を180°回動させた状態を示す内視鏡装置の部分断面図である。
この第4実施の形態の内視鏡装置の構成は、上述した図13〜図19に示した第3実施の形態の内視鏡装置と比して、外筒に、2つの挿入部の取り付け部が設けられている点と、外筒に第2の偏光部材が2つ設けられている点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第3実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図20に示すように、本実施の形態においては、内視鏡装置1は、挿入部2と、該挿入部2の先端に取り付けられるとともに、取り付け後、先端の外周及び挿入部2の先端面2sを覆う外筒50とを具備して主要部が構成されている。
尚、本実施の形態においても、照明光出射部6は、上述した第2、第3実施の形態と同様に、図11に示すように、先端面2sにおいて、平面視した形状が三日月状に設けられていても構わないし、図12に示すように、平面視した形状が円形のものが複数設けられていても構わない。
外筒50は、先端の外周を覆う部位と先端面2sとを覆う部位とからキャップ状に構成されている。
また、本実施の形態においては、図22に示すように、外筒50は、長手軸方向Sに直交する方向Yにおいて挿入部2の中心軸Pに平行な中心軸Rを有しており、外筒50内には、方向Yにおいて中心軸Rに平行な中心軸Vを有し、挿入部2が嵌入可能な第1の取り付け部である第1の取り付け空間50aと、方向Yにおいて中心軸Rに平行な中心軸Wを有し、挿入部2が嵌入可能かつ第1の取り付け空間50aに方向Yにおいて連通する第2の取り付け部である第2の取り付け空間50bとが形成されている。
尚、第1の取り付け空間50aに挿入部2が嵌入されているときは、外筒50の中心軸Rは、対物光学系5の中心軸Qに一致する。
尚、第1の取り付け空間50aと第2の取り付け空間50bとの間において挿入部2は、方向Yにおいて移動自在となっている。
第1の取り付け空間50a及び第2の取り付け空間50bの挿入部2の先端を覆う部位は、挿入部2の先端の外周に対して、弾性力を以て嵌合自在であり、第1の取り付け空間50a及び第2の取り付け空間50bは、嵌入された挿入部2の外周面2gに対して、後述する図示しない2つの凸部が接触した状態で嵌合している。
また、外筒50は挿入部2に対して、または挿入部2は外筒50に対して、第1の取り付け空間50a及び第2の取り付け空間50bにそれぞれ設けられた2つの図示しない外筒50の凸部の内、いずれか一方の空間に設けられた2つの凸部が挿入部2の外周面2gに接触した状態で、後述する回動機構150により回動自在となっている。
ここで、外筒50の先端面2sを覆う部位となる先端面に、偏光部材100を構成する第1の偏光部材20及び第2の偏光部材21が設けられている。
尚、本実施の形態においては、第2の偏光部材21は、外筒50の先端面において、中心軸が、外筒50の中心軸Rと一致するよう設けられている。尚、第1の取り付け空間50aに挿入部2が嵌入されているときは、外筒50の中心軸Rは、対物光学系5の中心軸Qに一致することから、第2の偏光部材21の中心軸も、対物光学系5の中心軸Qに一致する。
また、第1の偏光部材20は、それぞれ平面視した形状が部分円弧状の第3の偏光部材20aと第4の偏光部材20bとから構成されており、第3の偏光部材20aと第4の偏光部材20bとは、外筒50の先端面において、方向Yにおいて第2の偏光部材21を挟んで対称となる位置に、平面視した形状が同形状に形成されている。
また、第3の偏光部材20aと第4の偏光部材20bとは、いずれか一方が、照明光出射部6に対向して位置する。即ち、照明光出射部6に、第3の偏光部材20aが対向しているときは、第4の偏光部材20bは対向せず、照明光出射部6に、第4の偏光部材20bが対向しているときは、第3の偏光部材20aは対向しない。
また、第3の偏光部材20aと第4の偏光部材20bとでは、偏光の透過方向、即ち偏光透過軸が90°異なるよう形成されている。
即ち、第3の偏光部材20aが水平方向の偏光のみを透過させる場合は、第4の偏光部材20bが垂直方向の偏光のみを透過させ、第3の偏光部材20aが垂直方向の偏光のみを透過させる場合は、第4の偏光部材20bが水平方向の偏光のみを透過させるよう機能する。
以下、本実施の形態においては、第3の偏光部材20aは、第2の偏光部材21を透過する偏光と直交する偏光のみを透過させ、第4の偏光部材20bは、第2の偏光部材21を透過する偏光と平行な偏光のみを透過せるよう機能するとして説明する。
尚、本実施の形態においては、外筒50の第1の取り付け空間50aに挿入部2の先端が嵌入され、後述する回動機構150によって回動位置が規定された際、下記3つの場合が考えられる。
第1に、図20に示すように、照明光出射部6に対向する第3の偏光部材20aには、第1の偏光部位Aが構成されており、対物光学系5に対向する第2の偏光部材21には、第2の偏光部位Bが構成されている場合が考えられる。
尚、この場合は、上述した第1、第2実施の形態における第2の状態と同じとなり、操作者は、クロスニコル観察が可能となる、即ち、内視鏡装置1のモニタには、クロスニコル観察画像が表示される。
第2に、図23に示すように、外筒50が図20から180°回動された状態では、照明光出射部6に対向する第4の偏光部材20bには、第1の偏光部位Aが構成されており、対物光学系5に対向する第2の偏光部材21には、第2の偏光部位Bが構成されている場合が考えられる。
尚、この場合は、上述した第1、第2実施の形態における第1の状態と同じとなり、操作者は、パラレル観察が可能となる、即ち、内視鏡装置1のモニタには、パラレル観察画像が表示される。
第3に、図24に示すように、挿入部2が図20から180°回動された状態では、対物光学系5に対向する第3の偏光部材20aには、第2の偏光部位Bが構成されており、第2の偏光部材21の照明光出射部6に対向する部位には、第1の偏光部位Aが構成され、対物光学系5に対向する部位には、第2の偏光部位Bが構成される。
尚、この場合は、上述した第3実施の形態における第3の状態と同じとなり、内視鏡装置1のモニタには、パラレル観察画像及びクロスニコル観察画像が同時に表示される。言い換えれば、パラレル観察画像とクロスニコル観察画像との複合画像がモニタに表示される。
さらに、本実施の形態においては、外筒50の第2の取り付け空間50bに挿入部2の先端が嵌入された際、具体的には、図20に示す状態から、挿入部2を第1の取り付け空間50aから第2の取り付け空間50bにずらし、後述する回動機構150によって回動位置が規定された場合、以下の3つに示す場合が考えらえる。
第1に、図25に示すように、対物光学系5に対向する第4の偏光部材20bには、第2の偏光部位Bが構成されており、第2の偏光部材21の照明光出射部6に対向する部位には、第1の偏光部位Aが構成され、対物光学系5に対向する部位には、第2の偏光部位Bが構成される場合が考えられる。
尚、この場合は、図24と同様に、上述した第3実施の形態における第3の状態と同じとなり、内視鏡装置1のモニタには、パラレル観察画像及びクロスニコル観察画像が同時に表示される。言い換えれば、パラレル観察画像とクロスニコル観察画像との複合画像がモニタに表示される。
第2に、図26に示すように、挿入部2が図25から180°回動された状態では、図23と同様に、照明光出射部6に対向する第4の偏光部材20bには、第1の偏光部位Aが構成されており、対物光学系5に対向する第2の偏光部材21には、第2の偏光部位Bが構成されている場合が考えられる。
尚、この場合は、上述した第1、第2実施の形態における第1の状態と同じとなり、操作者は、パラレル観察が可能となる、即ち、内視鏡装置1のモニタには、パラレル観察画像が表示される。
第3に、図27に示すように、外筒50が図26から180°回動された状態では、図20と同様に、照明光出射部6に対向する第3の偏光部材20aには、第1の偏光部位Aが構成されており、対物光学系5に対向する第2の偏光部材21には、第2の偏光部位Bが構成されている場合が考えられる。
尚、この場合は、上述した第1、第2実施の形態における第2の状態と同じとなり、操作者は、クロスニコル観察が可能となる、即ち、内視鏡装置1のモニタには、クロスニコル観察画像が表示される。
以上から、本実施の形態においては、外筒50の第1の取り付け空間50aに挿入部2が嵌入された際、図23に示す第1の状態と、図20に示す第2の状態との2つの状態が、または、図23に示す第1の状態もしくは図20に示す第2の状態と、図24に示す第3の状態との2つの状態が、後述する回動機構150によって規定される。
また、外筒50の第2の取り付け空間50bに挿入部2が嵌入された際、図26に示す第1の状態と、図27に示す第2の状態との2つの状態が、または、図26に示す第1の状態もしくは図27に示す第2の状態と、図25に示す第3の状態との2つの状態が、後述する回動機構150によって規定される。
具体的には、図20に示す第2の状態となる回動位置から、図23に示す第1の状態となる回動位置へは、外筒50が180°回動されるのみで変更可能であり、図20に示す第2の状態となる回動位置から、図24に示す第3の状態となる回動位置へは、挿入部2が180°回動されるのみで変更可能であり、図23に示す第1の状態となる回動位置から、図24に示す第3の状態となる回動位置へは、挿入部2が180°回動されるのみで変更可能である。
また、図27に示す第2の状態となる回動位置から、図26に示す第1の状態となる回動位置へは、外筒50が180°回動されるのみで変更可能であり、図27に示す第2の状態となる回動位置から、図25に示す第3の状態となる回動位置へは、挿入部2が180°回動されるのみで変更可能であり、図26に示す第1の状態となる回動位置から、図25に示す第3の状態となる回動位置へは、挿入部2が180°回動されるのみで変更可能である。
尚、この第1の状態、第2の状態及び第3の状態の各回動位置は、回動機構150によって規定される。具体的には、本実施の形態においては、回動機構150は、挿入部2の外周面2gにおいて、180°毎に2つ設けられた係止部である凹部と、外筒50の第1の取り付け空間50aの内周面において、180°毎に2つ設けられた凹部に係脱自在な係止部である凸部と、外筒50の第2の取り付け空間50bの内周面において、180°毎に2つ設けられた凹部に係脱自在な係止部である凸部とから主要部が構成されている。
回動機構150は、第1の状態と第2の状態との間において、第1の状態と第3の状態との間において、第2の状態と第3の状態との間において切り替え自在となるよう、挿入部2の先端に外筒50を回動自在とするとともに、第1の状態、第2の状態、第3の状態となる回動位置を規定するものである。
具体的には、本実施の形態においては、回動機構150は、第1の取り付け空間50aに挿入部2が嵌入されている際は、凹部に対する挿入部2の外周面2gに接触しながら移動する第1の取り付け空間50aの凸部の係止を用いて、挿入部2に対して外筒50を180°回動する毎、または外筒50に対して挿入部2を180°回動する毎に、上述した図23に示す第1の状態となる回動位置、図20に示す第2の状態となる回動位置、図24に示す第3の状態となる回動位置に、回動角度を固定するものである。
また、回動機構150は、第2の取り付け空間50bに挿入部2が嵌入されている際は、凹部に対する挿入部2の外周面2gに接触しながら移動する第2の取り付け空間50bの凸部の係止を用いて、挿入部2に対して外筒50を180°回動する毎、または外筒50に対して挿入部2を180°回動する毎に、上述した図26に示す第1の状態となる回動位置、図27に示す第2の状態となる回動位置、図25に示す第3の状態となる回動位置に、回動角度を固定するものである。
即ち、操作者は、凹部に凸部が係止した状態から、次に凹部に凸部が係止するまで挿入部2または外筒50を180°回動させると、図23、図26に示す第1の状態となる回動位置、図20、図27に示す第2の状態となる回動位置、図24、図25に示す第3の状態となる回動位置に切り替えることができる。尚、この回動は、本実施の形態においても、内視鏡装置1が、被検体内から抜去された状態において、操作者により手動で行われる。
また、凹部に凸部が係止している状態では、操作者の意図無く、不意に回動位置が変化してしまうことが防がれている。即ち、不意に、図23、図26に示す第1の状態となる回動位置、図20、図27に示す第2の状態となる回動位置、図24、図25に示す第3の状態となる回動位置から移動してしまうことが防がれている。
この際、図23、図26に示す第1の状態となる回動位置、図20、図27に示す第2の状態となる回動位置、図24、図25に示す第3の状態となる回動位置は、凹部への凸部への係止によって位置精度良く規定される。
このため、操作者は、回動に伴う凹部への凸部の係止を該係止に伴うクリック感にて確認するのみで、第1の状態から第2の状態に、第3の状態から第2の状態に、第1の状態から第2の状態に切り替わったことを容易に認識することができる。
また、本実施の形態においては、操作者は、挿入部2または外筒50を凹部に凸部が係止されるまで180毎回動させるだけで、角度調整を必要とせず、容易にクロスニコル観察またはパラレル観察が可能な状態とパラレル観察及びクロスニコル観察が同時に可能な状態とを切り替えることができる。
尚、回動に限らず、挿入部2の外周に対して、外筒50を、図23、図26に示す位置と、図20、図27に示す位置と、図24、図25に示す位置とに、別途取り付けても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらには、図20に示す第1の取り付け空間50aに挿入部が嵌入している状態から、図25に示す第2の取り付け空間50bに挿入部2を方向Yにおいて移動させて嵌入させるのみで、第2の状態と第3の状態とを切り替えることができるとともに、図24に示す第1の取り付け空間50aに挿入部が嵌入している状態から、図26に示す第2の取り付け空間50bに挿入部2を方向Yにおいて移動させて嵌入させるのみで、第3の状態と第1の状態とを切り替えることができる。
尚、その他の効果は、上述した第3実施の形態と同様である。
以上から容易かつ確実にパラレル観察とクロスニコル観察との少なくとも一方を行うことができる構成を有する内視鏡装置1を提供することができる。
尚、以下、変形例を、図28〜図31を用いて示す。図28は、本変形例の内視鏡装置における挿入部の先端面を示す図、図29は、図28の挿入部の先端の外周及び先端面に被覆される外筒の先端面を示す図である。
また、図30は、図29の外筒を、図29中のIIIX方向からみた図、図31は、図29中のIIIXI-IIIXI線に沿う外筒及び挿入部の先端の断面図である。
上述した第1〜第4実施の形態においては、外筒の回動は、内視鏡装置1が、被検体内から抜去された状態において行われると示した。
これに限らず、外筒の回動は、内視鏡装置1が被検体内に挿入された状態で行われても良い。以下、外筒の回動を内視鏡装置1が被検体内に挿入された状態でも行える構成を、図28〜図31を用いて説明する。
図28に示すように、挿入部の先端面2sにおいて、被検体内を観察する対物光学系5は、挿入部2の中心軸Pを含む部位であって、対物光学系5の中心軸Qが中心軸Pから平行にずれた位置に設けられている。
また、先端面2sにおいて、対物光学系5が設けられた部位とは異なる部位に、被検体内に照明光を出射する照明光出射部6が設けられている。
また、図30、図31に示すように、内視鏡装置1は、挿入部2と該挿入部2の先端に取り付けられるとともに、取り付け後、先端の外周及び先端面2sを覆うキャップ状の外筒60とから主要部が構成されている。
外筒60は、挿入部2の先端の外周及び先端面2sを覆うとともに、後述する第1の部位61aの中心軸が中心軸Pと一致する第1の外筒61と、該第1の外筒61の後述する第2の部位61bの外周を覆うとともに、中心軸が中心軸Qと一致する第2の外筒62とから主要部が構成されている。
尚、第1の外筒61は、挿入部2の先端の外周に対して、弾性力を以て嵌合しており、第2の外筒62は、第1の外筒61の後述する第2の部位61bの溝61bfに対して、後述する図示しない4つの凸部が接触した状態で嵌合している。
第1の外筒61は、図31に示すように、挿入部2の先端の外周及び先端面2sを覆う略筒状の第1の部位61aと、第1の部位61aの先端面2sを覆う部位において、対物光学系5に対向する位置に設けられた、対物光学系5の外周を覆うとともに第1の部位61aに連結された筒状の第2の部位61bとを具備している。尚、第2の部位61bの中心軸は、中心軸Qに一致している。
第2の外筒62は、第2の部位61bの外周に対して回動自在に嵌合している。言い換えれば、第2の外筒62に対して第1の外筒61は回動自在に嵌合している。
具体的には、第2の部位61bの外周面61bgの先端に設けられた外向フランジ部61bdが、第2の外筒62の内周面62nに設けられた溝62fに回動自在に係止され、さらに第2の外筒62の内周面62nの基端に形成された内向フランジ62dが、第2の部位61bの外周面61bgに設けられた溝61bfに回動自在に係止されることにより、第2の外筒62と第1の外筒61とは相対的に回動自在となっている。
また、図29、図31に示すように、第1の外筒61の第1の部位61aにおいて、照明光出射部6に対向する部位に、第1の偏光部位Aが構成された第1の偏光部材20が設けられており、また、処置具挿通用管路8の先端開口に対向する位置に開口60hが形成されており、第2の外筒62の対物光学系5に対向する部位に、第2の偏光部位Bが構成された第2の偏光部材21が設けられている。
即ち、本変形例は、上述した第2実施の形態と、略同様の構成を有している。
また、本変形例においては、図30、図31に示すように、第2の外筒62の外周面には、例えばローレット加工によって形成された凹凸62tが周状に形成されている。
また、先端面2sには、図28、図31に示すように、挿入部2に形成された処置具挿通用管路8の先端開口が形成されており、先端開口及び開口60hからは、図30、図31に示すように、凹凸62tと噛合自在なローレット加工された凹凸を外周面に有するヘッド82が長手軸方向Sに沿って細長な軸部材81の先端に設けられた回動機構である回動部材80の先端側が、前方に突出自在となっている。
このような構成によれば、被検体内に内視鏡装置1が挿入された状態においても、被検体外から処置具挿通用管路8に回動部材80を挿入し、先端面2sに設けられた処置具挿通用管路8の先端開口及び開口60hからヘッド82を前方に突出させ、第2の外筒62の外周面に設けられた凹凸62tにヘッド82の凹凸を噛合させ、その後、軸部材81の基端を被検体外において手動で回動させるのみで、ヘッド82の凹凸に噛合する凹凸62tが回動することから、容易に第2の外筒62を回動させることができる。
尚、その他の内視鏡装置1が被検体内に挿入された状態で外筒の回動が行える構成を、図32を用いて示す。図32は、図31の回動部材の変形例を示す図である。
図32に示すように、ヘッド82の基端の外周面に90°毎に4つの溝82mが形成され、また、軸部材81の先端に、各溝82mに係脱自在な十字状の係止部81dが設けられていても良い。
このような構成によれば、4つの溝82mに係止部81dを係止させた状態で、軸部材81の基端を被検体外において手動で90°または180°毎に回動させるのみでヘッド82が90°または180°回動することから、ヘッド82に摩擦力を以て外周面が接触する第2の外筒62を容易に回動させることができる。
尚、以上の構成では、手動で外筒を回動させる構成を示したが、手動に限らず、被検体内に内視鏡装置1が挿入された状態において、モータを用いて軸部材81とともにヘッド82を自動的に回動させても構わないし、軸部材81の先端に固定された超音波モータを用いて非接触にて第2の外筒62を自動的に回動させても良い。
また、以上説明した被検体内に内視鏡装置1が挿入された状態において外筒を回動させる変形例の構成は、第2実施の形態の構成に限らず、第1、第3、第4実施の形態の構成にも適用可能である。
さらに、上述した第1〜第4実施の形態、及び各変形例において、90°、180°の切り替えは、実質的にほぼ正確な90°、180°の切り替えを行う、または切り替えが行えるということであり、製造上の公差による極僅かな回転ずれや、手動で回転する際の極僅かな回転ずれがあっても、実質的にほぼ正確な90°、180°の回転がなされていれば、当然これらに含まれるものとする。
1…内視鏡装置
2…挿入部
2s…先端面
5…対物光学系
6…照明光出射部
10…外筒
11…第1の外筒
11d…凹部(係止部)
12…第1の外筒
12d…凸部(係止部)
20…第1の偏光部材
20a…第3の偏光部材
20b…第4の偏光部材
21…第2の偏光部材
30…外筒
31…第1の外筒
31a…第1の部位
31b…第2の部位
32…第2の外筒
40…外筒
50…外筒
50a…第1の取り付け空間(取り付け部)
50b…第2の取り付け空間(取り付け部)
60…外筒
61…第1の外筒
61a…第1の部位
61b…第2の部位
62…第2の外筒
100…偏光部材
150…回動機構
A…第1の偏光部位
B…第2の偏光部位
Q…中心軸
R…中心軸
S…長手軸方向
V…中心軸
W…中心軸

Claims (14)

  1. 内視鏡に設けられた、被検体内に挿入される挿入部と、
    前記挿入部の長手軸方向の先端の先端面において前記挿入部の中心軸を含む部位に設けられた対物光学系と、
    前記先端面において前記対物光学系が設けられた部位とは異なる部位に設けられた、照明光を出射する照明光出射部と、
    前記挿入部の前記先端に取り付けられるとともに、取り付け後、前記先端の外周及び前記先端面を覆う外筒と、
    前記先端に前記外筒が取り付けられた際、前記外筒の前記先端面を覆う部位に設けられた偏光部材と、
    前記偏光部材において、前記照明光出射部に対向するとともに前記照明光出射部から出射された照明光の内、第1の偏光のみを透過させる第1の偏光部位と、
    前記偏光部材において、前記対物光学系に対向するとともに前記第1の偏光と該第1の偏光に直交する第2の偏光との少なくとも一方のみを前記対物光学系に透過させる第2の偏光部位と、
    少なくとも前記外筒に設けられた、前記第1の偏光部位と前記第2の偏光部位とが透過する光が同じ偏光である第1の状態と、前記第1の偏光部位と前記第2の偏光部位とが透過する光が直交する偏光である第2の状態との間において切り替え自在となるよう、または、前記第1の状態もしくは前記第2の状態と前記第1の状態及び前記第2の状態が混在する第3の状態との間において切り替え自在となるよう前記先端に前記外筒を回動自在にするとともに、前記第1の状態、前記第2の状態、前記第3の状態となる位置に回動位置を規定する回動機構と、
    を具備することを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記第1の偏光部位と前記第2の偏光部位とは、前記先端に前記外筒が取り付けられた際、前記外筒の前記先端面を覆う部位に設けられた異なる前記偏光部材にそれぞれ構成されており、
    前記第1の偏光部位は、前記先端に前記外筒が取り付けられた際、前記照明光出射部に対向する第1の偏光部材に構成されており、
    前記第2の偏光部位は、前記先端に前記外筒が取り付けられた際、前記対物光学系に対向する第2の偏光部材に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記外筒は、前記先端の外周を覆う第1の外筒と、該第1の外筒の外周を覆う第2の外筒とを具備するとともに、前記第1の外筒の前記対物光学系に対向する部位に前記第2の偏光部材が設けられ、前記第2の外筒の前記照明光出射部に対向する部位に前記第1の偏光部材が設けられており、
    前記回動機構は、前記第1の外筒に対して該第1の外筒と中心軸が一致する前記第2の外筒を回動自在とする、または前記第2の外筒に対して前記第1の外筒を回動自在とすることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  4. 前記回動機構は、前記第1の外筒の外周と前記第2の外筒の内周とに設けられた、前記第1の外筒に対して前記第2の外筒を90°回動する毎または前記第2の外筒に対して前記第1の外筒を90°回動する毎に回動角度を固定する係止部を有していることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
  5. 前記外筒は、前記先端の外周を覆う第1の部位と、該第1の部位に連結された前記先端面において前記対物光学系の外周を覆う第2の部位とを具備する第1の外筒と、前記第2の部位の外周を覆う第2の外筒とを具備するとともに、前記第1の外筒の前記第1の部位の前記照明光出射部に対向する部位に前記第1の偏光部材が設けられ、前記第2の外筒の前記対物光学系に対向する部位に前記第2の偏光部材が設けられており、
    前記回動機構は、前記第2の部位に対して該第2の部位と中心軸が一致する前記第2の外筒を回動自在とする、または前記第2の外筒に対して前記第1の外筒を回動自在とすることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  6. 前記回動機構は、前記第2の部位の外周と前記第2の外筒の内周とに設けられた、前記第2の部位に対して前記第2の外筒を90°回動する毎または前記第2の外筒に対して前記第1の外筒を90°回動する毎に回動角度を固定する係止部を有していることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡装置。
  7. 前記先端に前記外筒が取り付けられた際、前記外筒の前記先端面を覆う部位に設けられた異なる前記偏光部材において、前記第2の状態では、第1の偏光部材に前記照明光出射部に対向する前記第1の偏光部位が構成され、第2の偏光部材に前記対物光学系に対向する前記第2の偏光部位が構成されるか、
    前記第3の状態では、前記第1の偏光部材に前記対物光学系に対向する前記第2の偏光部位が構成され、前記第2の偏光部材に前記照明光出射部に対向する前記第1の偏光部位及び前記対物光学系に対向する前記第2の偏光部位が構成されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  8. 前記回動機構によって前記第2の状態となる位置に回動位置が規定された際、前記照明光出射部に、前記第1の偏光部材に構成された前記第1の偏光部位が対向し、前記対物光学系に、前記第2の偏光部材に構成された前記第2の偏光部位が対向し、
    前記回動機構によって前記第3の状態となる位置に回動位置が規定された際、前記対物光学系に、前記第1の偏光部材に構成された前記第2の偏光部位が対向するとともに前記第2の偏光部材に構成された前記第2の偏光部位が対向し、前記照明光出射部に、前記第2の偏光部材に構成された前記第1の偏光部位が対向することを特徴とする請求項7に記載の内視鏡装置。
  9. 前記第1の偏光部材は、第3の偏光部材及び第4の偏光部材から構成されているとともに、前記第3の偏光部材と前記第4の偏光部材とでは、前記偏光の透過方向が90°異なっており、
    前記回動機構によって前記第1の状態となる位置に回動位置が規定された際、前記対物光学系に、前記第2の偏光部材が対向するとともに、前記照明光出射部に、前記第2の偏光部材と透過する光が同じ偏光となる前記第4の偏光部材が対向し、
    前記回動機構によって前記第2の状態となる位置に回動位置が規定された際、前記対物光学系に、前記第2の偏光部材が対向するとともに、前記照明光出射部に、前記第2の偏光部材と透過する光が直交する偏光となる前記第3の偏光部材が対向することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  10. 前記第1の偏光部材は、第3の偏光部材及び第4の偏光部材から構成されているとともに、前記第3の偏光部材と前記第4の偏光部材とでは、前記偏光の透過方向が90°異なっており、
    前記回動機構によって前記第2の状態となる位置に回動位置が規定された際、前記対物光学系に、前記第2の偏光部材が対向するとともに、前記照明光出射部に、前記第2の偏光部材と透過する光が直交する偏光となる前記第3の偏光部材が対向し、
    前記回動機構によって前記第3の状態となる位置に回動位置が規定された際、前記対物光学系に、前記第3の偏光部材に構成された前記第2の偏光部位が対向するとともに前記第2の偏光部材に構成された前記第2の偏光部位が対向し、前記照明光出射部に、前記第2の偏光部材に構成された前記第1の偏光部位が対向することを特徴とする請求項7に記載の内視鏡装置。
  11. 前記回動機構は、前記挿入部の外周と前記外筒の内周とに設けられた、前記挿入部に対して前記外筒を180°回動する毎または前記外筒に対して前記挿入部を180°回動する毎に回動角度を固定する係止部を有していることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
  12. 前記内視鏡は、前記回動機構によって前記第3の状態となる位置に回動位置が規定された際、前記対物光学系に対向する前記第1の偏光部材に構成された前記第2の偏光部位と、前記対物光学系に対向する前記第2の偏光部材に構成された前記第2の偏光部位とで透過する光が直交し、それぞれ前記各光が前記対物光学系に結像することにより、偏光の異なる被検体の2つの画像を同時に取得することを特徴とする請求項に記載の内視鏡装置。
  13. 前記内視鏡は、前記回動機構によって前記第3の状態となる位置に回動位置が規定された際、前記対物光学系に対向する前記第3の偏光部材に構成された前記第2の偏光部位と、前記第2の偏光部材に構成された前記第2の偏光部位とで透過する光が直交し、それぞれ前記各光が前記対物光学系に結像することにより、偏光の異なる被検体の2つの画像を同時に取得することを特徴とする請求項10に記載の内視鏡装置。
  14. 前記外筒は、前記挿入部の前記先端に取り付く、前記外筒の中心軸に平行な中心軸をそれぞれ有する複数の取り付け部を具備していることを特徴とする請求項9または10に記載の内視鏡装置。
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