JP6070034B2 - 防護ネットの施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、落石や雪崩や土石流など(以下、崩落物と称する)を受け止める防護ネット及びその施工方法並びに崩落物の運動エネルギー吸収方法に関するものである。
崩落物による災害対策として、崩落物の発生する可能性の高い斜面に予め防護ネットを敷設したり、斜面の谷側に相互に間隔をあけて複数本の支柱を立設施工し、支柱間に防護ネットを張設したりして、防護ネットにより崩落物を捕捉することで、斜面谷側の住宅や鉄道などへの被害を未然に食い止めるようになした災害対策が実施されている。
防護ネットとしては、菱形金網からなるものや、複数のワイヤリングを相互に係合させて面上に連結したものや、ループを相互に係合させて複数本のコイルを並列状に連結してなるコイル金網を用いたものなどが提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開2006−152797号公報 特許第4187350号公報
菱形金網では、菱形に編み込んだ金属素線が直線状に変形しようとするときのエネルギー吸収作用により、運動エネルギーを吸収することになるが、崩落物の大きな運動エネルギーを吸収するには、金属素線の強度剛性を十分に確保するために、金属素線の直径がどうしても大きくなって金属素線の変形が阻害され、運動エネルギー吸収作用が低下するという問題があった。
一方、特許文献1記載の防護ネットでは、それを構成するワイヤリングがワイヤで構成され、同一直径の金属素線と比較して変形し易いので、ワイヤリングの変形により、崩落物の大きな運動エネルギーを効率よく吸収することができる。しかし、引用文献1記載の防護ネットを斜面に敷設使用する場合には、小型な単位防護ネットを工場で製作し、これを現場へ輸送して、施工現場において複数枚の単位防護ネットを接続することになるが、単位防護ネットの接続作業が煩雑になるとともに、単位防護ネットの接続部分の強度が低下したりするなどの問題があった。しかも、汎用の菱形金網とは異なり、特注品であることから、製作コストが高くなるという問題があった。
また、前記特許文献2記載の防護ネットでは、ループを相互に係合させて、複数本のコイルを並列状に連結してなるコイル金網を用いているので、菱形金網と比較して金属素線がコイルの長手方向に延びやすく、運動エネルギーを効果的に吸収できる。しかし、汎用の菱形金網とは異なり、特注品であることから、製作コストが高くなるという問題があった。また、コイル金網は、菱形金網と比較して隙間が大きく、比較的大きな石や岩が防護ネットをすり抜けて、下側へ崩落するという問題もあった。
本発明の目的は、運動エネルギー吸収作用に優れるとともに、輸送性及び施工性に優れ、しかも安価に実施可能な防護ネット及びその施工方法並びに崩落物の運動エネルギー吸収方法を提供することである。
本発明に係る防護ネットは、斜面に敷設される敷設網状体と、前記斜面に沿って崩落する崩落物導入用の開口部が前記敷設網状体の山側端部と斜面間に形成され、前記開口部から導入された崩落物を収容する収納部が前記敷設網状体と斜面間に形成されるように、前記敷設網状体を斜面に固定する固定手段とを備え、前記敷設網状体を複数種類の網状体で構成し、敷設網状体の少なくとも山側部分に、ループを相互に係合させて複数本のコイルを並列状に連結したコイル金網からなる緩衝金網を設けたものである。
この防護ネットでは、斜面に敷設される敷設網状体が複数種類の網状体で構成され、敷設網状体の山側部分に、ループを相互に係合させて複数本のコイルを並列状に連結したコイル金網からなる緩衝金網が設けられる。つまり、崩落物を最初に受け止める敷設網状体の山側部分が、運動エネルギーを効率的に吸収可能なコイル金網からなる緩衝金網で構成されるので、緩衝金網により崩落物を効果的に受け止めて、斜面下流側の住宅や鉄道などへの被害を未然に食い止めることができる。しかも、敷設網状体のうちの大きな衝撃荷重が作用しない部分は、例えば安価に製作可能な菱形金網などで構成できるので、防護ネットの製作コストを極力安くすることができる。また、緩衝金網を覆うように菱形金網を設けると、比較的小型な崩落物は菱形金網で確実に捕捉することができるので、斜面下流側の住宅や鉄道などへの被害を一層効果的に防止できる。
ここで、前記敷設網状体の山側端部を中心に、前記開口部を開閉可能な上部網状体を設け、前記開口部を閉塞するように上部網状体の遊端部を連結手段で斜面に固定し、前記上部網状体にて崩落物を受け止めて、前記連結手段の伸長により崩落物の運動エネルギーを吸収するとともに、前記連結手段の伸長により開口部を開放して、上部網状体にて受け止めた崩落物を開口部から収容部内へ送り出すことも可能である。この場合には、崩落物が上部網状体により最初に受け止められて、この時の衝撃により連結手段が伸長するとともに上部網状体が伸長し、これにより崩落物の運動エネルギーが吸収された後、該崩落物が開口部から敷設網状体と斜面間の収容部に送り込まれ、敷設網状体の山側部分の緩衝金網によって再度受け止められて、再度崩落物の運動エネルギーが吸収された後、敷設網状体の谷側部分と斜面間の収容部内に収容されることになる。このため、上部網状体及び連結手段と緩衝金網とにより、崩落物の運動エネルギーを段階的に吸収することができ、防護ネットに作用する衝撃を分散させることによって、防護ネットの破損を防止しつつ、崩落物の運動エネルギーを効果的に吸収することができる。
前記上部網状体を、ループを相互に係合させて複数本のコイルを並列状に連結してなるコイル金網で構成することも好ましい実施の形態である。この場合には、崩落物を最初に受け止める上部網状体がコイル金網で構成されるので、崩落物の運動エネルギーを一層効果的に吸収することが可能となる。
前記敷設網状体の前面に菱形金網を設け、前記菱形金網の山側部分の斜面側に緩衝金網を設けることも好ましい実施の形態である。前述のように、敷設網状体の谷側部分には大きな衝撃荷重が作用しないので、該部分を菱形金網で構成することで、運動エネルギーの吸収作用を低下させることなく、防護ネットの製作コストを極力安くすることができる。また、緩衝金網を覆うように菱形金網を設けることで、緩衝金網を通過する比較的小さな岩や石等を菱形金網で受け止めることができるので、防護ネットの下流側の安全性を一層高めることが可能となる。
本発明に係る防護ネットの施工方法は、1段目のコイルに支持ロッドを挿通させて、該1段目のコイルに対して、ループが順次係合するように、2段目のコイルを回転させながら、該2段目のコイルを側方より1段目のコイルの下側に並列状に連結し、その後、前記支持ロッドを引揚手段により斜面の谷側から山側へ引き揚げるとともに、ループが順次係合するように、最下段のコイルに対して次段のコイルを回転させながら、該次段のコイルを側方より最下段のコイルの下側に並列状に連結するという作業を順次行って、斜面に沿ってコイル金網からなる緩衝金網を施工するものである。
この防護ネットの施工方法では、施工現場にコイルを輸送し、該コイルを用いて、斜面に敷設する網状体を施工現場にて組み立てることができるので、工場にて防護ネットを組み立てて、これを施工現場へ輸送する場合と比較して、輸送性を大幅に向上できる。しかも、支持ロッドを引揚手段により斜面の谷側から山側へ一定高さ引き揚げてから、ループが順次係合するように、最下段のコイルに対して次段のコイルを回転させながら、該次段のコイルを側方より最下段のコイルの下側に並列状に連結するという、簡単な作業を繰り返し行うことで、斜面に沿ってコイル金網からなる緩衝金網を施工できる。
ここで、前記コイル金網により、前記緩衝金網と、前記緩衝金網の山側端部と斜面間の開口部を開閉可能な上部網状体とを施工することが好ましい実施の形態である。この場合には、上部網状体を別途製作して、敷設網状体の山側端部と斜面間の開口部まで移動させる必要がないので、上部網状体の施工作業の効率化が可能となる。
前記緩衝金網の施工後、該緩衝金網を覆うようにその上側に菱形金網を施工することも好ましい実施の形態である。このように構成することで、緩衝金網を通過する比較的小さな岩や石等を菱形金網で受け止めることができ、防護ネットの下流側の安全性を一層高めることが可能となる。
本発明に係る崩落物の運動エネルギー吸収方法は、斜面に沿って崩落する崩落物を、前記斜面に敷設した敷設網状体の山側端部と斜面間に形成した開口部から導入して、前記敷設網状体と斜面間に崩落物を保持する崩落物の運動エネルギー吸収方法であって、前記崩落物の運動エネルギーを、前記敷設網状体の少なくとも山側部分に設けたコイル金網からなる緩衝金網で吸収してから、前記緩衝金網を覆うように配置した菱形金網で吸収するものである。
この運動エネルギー吸収方法では、崩落物の運動エネルギーを、コイル金網からなる緩衝金網で吸収してから、菱形金網で吸収することで、段階的に無理なく吸収できるので、斜面下流側の住宅や鉄道などへの崩落物による被害を一層効果的に防止できる。しかも、菱形金網の損傷を少なくできるので、崩落物を受け止めた後は、緩衝金網のみを交換すればよく、菱形金網を繰り返し利用することが可能となるので経済的である。また、緩衝金網を覆うように菱形金網を配置しているので、緩衝金網をすり抜けた小型な崩落物を菱形金網で確実に捕捉することができる。
ここで、前記崩落物の運動エネルギーを、前記開口部を閉塞するように設けた上部網状体で吸収してから、前記コイル金網及び菱形金網で吸収することが好ましい実施の形態である。このように構成すると、上部網状体と緩衝金網と菱形金網とで、崩落物の運動エネルギーを段階的に吸収することができ、防護ネットに作用する衝撃を分散させることによって、防護ネットの破損を防止しつつ、崩落物の運動エネルギーを一層効果的に吸収することができる。
本発明に係る防護ネットによれば、崩落物を最初に受け止める敷設網状体の山側部分が、運動エネルギーを効率的に吸収可能なコイル金網からなる緩衝金網で構成されるので、緩衝金網により崩落物を効果的に受け止めて、斜面下流側の住宅や鉄道などへの被害を未然に食い止めることができる。しかも、敷設網状体のうちの大きな衝撃荷重が作用しない部分は、例えば安価に製作可能な菱形金網などで構成できるので、防護ネットの製作コストを極力安くすることができる。また、緩衝金網を覆うように菱形金網を設けると、比較的小型な崩落物は菱形金網で確実に捕捉することができるので、斜面下流側の住宅や鉄道などへの被害を一層効果的に防止できる。
本発明に係る防護ネットの製造方法によれば、施工現場にコイルを輸送し、該コイルを用いて、斜面に敷設する網状体を施工現場にて組み立てることができるので、工場にて防護ネットを組み立てて、これを施工現場への輸送する場合と比較して、輸送性を大幅に向上できる。しかも、支持ロッドを引揚手段により斜面の谷側から山側へ一定高さ引き揚げてから、ループが順次係合するように、最下段のコイルに対して次段のコイルを回転させながら、該次段のコイルを側方より最下段のコイルの下側に並列状に連結するという、簡単な作業を繰り返し行うことで、斜面に沿ってコイル金網からなる緩衝金網を施工できる。
本発明に係る崩落物の運動エネルギー吸収方法によれば、崩落物の運動エネルギーを、コイル金網からなる緩衝金網で吸収してから、菱形金網で吸収することで、段階的に無理なく吸収できるので、斜面下流側の住宅や鉄道などへの崩落物による被害を一層効果的に防止できる。しかも、菱形金網の損傷を少なくできるので、崩落物を受け止めた後は、緩衝金網のみを交換すればよく、菱形金網を繰り返し利用することが可能となるので経済的である。また、緩衝金網を覆うように菱形金網を配置しているので、緩衝金網をすり抜けた小型な崩落物を菱形金網で確実に捕捉することができる。
上部網状体を省略した状態での斜面に施工した防護ネットの正面図 図1のII-II線断面図 上部網状体の正面図 他の構成の支柱の設置構造の説明図 連結手段の(a)は運動エネルギー吸収前の平面図、(b)は運動エネルギー吸収後の横断面図 (a)(b)は他の構成の連結手段の説明図 (a)(b)は崩落物を受け止めるときの防護ネットの作動の説明図 (a)(b)は崩落物を受け止めるときの防護ネットの作動の説明図 緩衝金網の施工方法の説明図 緩衝金網の施工方法の説明図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、防護ネット10は、斜面Sに敷設される敷設網状体11と、敷設網状体11の山側端部と斜面S間に崩落物R導入用の開口部12が形成されるように、敷設網状体11を斜面Sに固定する固定手段20と、敷設網状体11の山側端部を中心に崩落物R導入用の開口部12を開閉可能な上部網状体40と、上部網状体40により開口部12が閉塞されるように、上部網状体40の遊端部を斜面Sに連結する連結手段50とを備えている。ただし、上部網状体40及び連結手段50は省略することも可能である。
敷設網状体11は、複数種類の網状体で構成されている。具体的には、図1、図2に示すように、敷設網状体11の少なくとも山側部分に、ループを相互に係合させて複数本のコイル13を並列状に連結したコイル金網からなる緩衝金網14を設け、緩衝金網14を覆うように敷設網状体11の上面全体を菱形金網15で構成したものを好適に採用できる。このように構成することで、大型な崩落物Rを緩衝金網14で効果的に受け止めることができるとともに、緩衝金網14をすり抜ける小型な崩落物を菱形金網15で受け止めることができるので、防護ネット10の下流側の住宅や鉄道などへの被害を未然に食い止めることができる。
ただし、敷設網状体11は、少なくとも山側部分にコイル金網からなる緩衝金網14を設けてあれば、他の部分は菱形金網などの他の金網で構成することができる。例えば、敷設網状体11の斜面S側の全面をコイル金網で構成し、それを覆うように菱形金網を配置させたり、緩衝金網14の下端縁に菱形金網の上端縁を連結して、緩衝金網14と菱形金網とを山側と谷側に配置させたりすることもできる。また、敷設網状体11としては、コイル金網と菱形金網とを組み合わせて構成することが製作コストを安くする上で好ましいが、コイル金網と他の構成の1種又は2種以上の金網を組み合わせて構成することもできる。更に、直径やピッチの異なるコイルからなるコイル金網を組み合わせて敷設網状体11を構成することもできる。
緩衝金網14は、直径4.0mmの金属線を用いて、直径300mm、ピッチ100mmのコイル13を製作し、これを防護ネット10の施工現場へ輸送して、施工現場において、コイル13のループが相互に係合するように複数本のコイル13を並列状に連結することにより、例えば縦10m、横20mの大きさに製作されている。ただし、金属線の直径、コイル13の直径やピッチは、受け止める崩落物Rの大きさなどに応じて任意に設定できる。また、緩衝金網14の縦方向及び横方向の長さは、斜面Sの大きさや受け止める崩落物Rの大きさに応じて適宜に設定することができる。更に、長さ20mのコイル13を現場へ輸送することは困難なので、例えば長さ5mの4本の短尺な単位コイルを施工現場へ輸送し、施工現場において、4本の単位コイルを図示外の連結金具で直列状に連結して、各段のコイル13を構成することも好ましい実施の形態である。また、左右の単位コイルの連結部分の位置が、上下に隣接するコイル13において左右方向の同じ位置に配置されると、コイル金網の強度が低下するので、上下に隣接配置される単位コイルの連結部分を左右方向に例えば半ピッチずらした位置に配置させて、連結部分が千鳥状に配置されるように構成することが好ましい。
菱形金網15は、直径3.2mmの金属線を用いて、50×50mm角の菱形状の網目が連設されるように金属線を編み込んだ周知の構成のものである。ただし、菱形金網15を構成する金属線の直径や菱形の大きさは、受け止める崩落物Rの大きさなどに応じて任意に設定できる。菱形金網15としては、例えば、縦が5m、横が3.3mの単位菱形金網15Aを縦横に連結して、縦40m、横20mの範囲の斜面Sを覆うように構成できる。縦横に隣接する単位菱形金網15Aは、側部を相互に重ね合わせて、複数の連結コイル16で連結することになる。具体的には、縦横に隣接する単位菱形金網15Aの側部を相互に約300mm重ね合わせ、連結コイル16のループを該重ね合わせ部分に係合させて、5m当たり5個のピッチで設けた連結コイル16で、縦横に隣接する単位菱形金網15Aを連結することになる。ただし、単位菱形金網15Aとしては、縦が5m、横が3.3m以外の寸法のものを用いることも可能である。また、連結コイル16としては、例えば直径4.0mmの金属線を用いてなる、直径300mm、ピッチ100mm、長さ300mmのコイルを採用できる。連結コイル16を構成する金属線の直径、ループの直径及びピッチ、配設間隔は任意に設定できる。ただし、連結コイル16のピッチは、菱形金網15のピッチの整数倍に設定することが好ましい。また、単位菱形金網15Aの連結は、連結コイル16に代えて、例えば結束具などを用いて連結することも可能である。
敷設網状体11の斜面Sへの固定手段20について説明すると、敷設網状体11の山側端部に対応する斜面Sの位置には、左右方向に間隔をあけて3本の支柱21が下半部を斜面Sに埋設させて立設固定されている。本実施の形態では、3本の支柱21を左右方向に間隔をあけて立設固定したが、支柱21の本数は、防護ネット10の左右方向の長さに応じて適宜に設定できる。また、支柱21の斜面Sからの露出長は、崩落物Rの大きさなどに応じて適宜に設定でき、本実施の形態では3mに設定されている。各支柱21の山側の斜面Sには各支柱21に対応させてそれぞれ3つ、計9つの支柱用上部アンカー22が左右に間隔をあけて施工され、各支柱21の上端部は対応する3つの支柱用上部アンカー22の上端部に支柱用ワイヤ23で連結されている。両側の支柱21の側方には1本の支柱用側部アンカー24が固定され、両側の支柱21の上端部と両側の支柱用側部アンカー24の上端部とは支柱用ワイヤ23で連結されている。支柱21は、その下半部が斜面Sに埋設されるとともに、その上端部が支柱用ワイヤ23で支柱用上部アンカー22及び支柱用側部アンカー24に連結されて、谷側や側方へ容易には倒れないように立設施工されている。ただし、図4に示すように、支柱21の施工位置における斜面S上にアンカー70を用いてブラケット部材71を固定し、ブラケット部材71に設けた左右方向の支軸72に対して支柱21の下端部を回動自在に連結して、図4に仮想線で示すように、支軸72を中心に支柱21を谷側へ傾動可能に立設支持することも可能である。このように構成すると、支柱21に対して落石Rが衝突した場合であっても、支柱21の破損を防止できるので好ましい。
図1、図5(a)に示すように、支柱用ワイヤ23の途中部には複数の緩衝リング25を連設してなる緩衝手段26が設けられ、支柱用ワイヤ23に大きな衝撃荷重が作用したときに、図5(b)に示すように緩衝リング25が伸長して、支柱用ワイヤ23が容易には破断しないように構成されている。緩衝リング25は、ワイヤ素線を撚り合わせてなるワイヤリング27を金属製のリング部材28に外嵌させたもので、緩衝リング25に大きな引っ張り力が作用すると、図5(b)に示すように、ワイヤリング27及びリング部材28が変形して、緩衝リング25が伸長するように構成されている。なお、緩衝リング25の連設個数、ワイヤリング27の線径や直径は、支柱用ワイヤ23に作用する衝撃荷重などに応じて任意に設定できる。
また、緩衝リング25を用いた緩衝手段26に代えて、図6(a)に示す緩衝手段75のように、支柱用ワイヤ23を支柱21側の本体ワイヤ76とアンカー22、24側の固定ワイヤ77とに分割構成し、本体ワイヤ76と固定ワイヤ77とを一定長さ重ね合わせて複数のクリップ78で結合し、本体ワイヤ76と固定ワイヤ77の端部に抜け止め用の係止部材79を圧着し、支柱用ワイヤ23に対して大きな荷重が作用したときには、本体ワイヤ76と固定ワイヤ77間に滑りが発生して、支柱用ワイヤ23に作用する衝撃を吸収するように構成することもできる。更に、図6(b)に示す緩衝手段80のように、支柱用ワイヤ23を支柱21側の本体ワイヤ81と中間ワイヤ82とアンカー22、24側の固定ワイヤ83とに分割構成し、中間ワイヤ82をコイル状に約1周半、周回する金属製パイプからなるリング部材84に挿通させて両端部を連結し、本体ワイヤ81の端部を中間ワイヤ82に連結するとともに、固定ワイヤ83をリング部材84に連結し、支柱用ワイヤ23に対して大きな荷重が作用したときには、中間ワイヤ82及びリング部材84が直線状に伸びて、支柱用ワイヤ23に作用する衝撃を吸収するように構成することもできる。更にまた、上述した以外の構成の緩衝手段を採用することも可能で、例えばバネやダンパなどからなる緩衝手段を用いることも可能である。
緩衝金網14の山側端部は支柱21の上端部に固定され、緩衝金網14の山側端部のコイル13には緩衝金網用山側横ワイヤ30が挿通され、緩衝金網14の山側端部の両側方のやや山側の斜面Sには緩衝金網用側部アンカー31が施工され、緩衝金網用山側横ワイヤ30の両端部は緩衝金網用側部アンカー31の上端部にそれぞれ固定されている。緩衝金網14の山側には左右方向に間隔をあけて複数の緩衝金網用上部アンカー32が施工され、緩衝金網用山側横ワイヤ30の途中部は縦ワイヤ33を介して緩衝金網用上部アンカー32に固定されている。緩衝金網14の左右両側に対応させて配置される縦ワイヤ33は、緩衝金網14の左右両側に沿って緩衝金網14の下端部まで延設され、該縦ワイヤ33は連結コイル16と同様の構成の連結コイル34で緩衝金網14の側部に連結されている。緩衝金網14の谷側端部のコイル13には緩衝金網用谷側横ワイヤ35が挿通され、緩衝金網14の谷側端部の両側方の斜面Sには緩衝金網用側部アンカー31が施工され、緩衝金網用谷側横ワイヤ35の両端部は緩衝金網用側部アンカー31の上端部にそれぞれ固定されるとともに、緩衝金網14の両側において縦ワイヤ33に連結金具(図示略)を介してそれぞれ連結されている。
緩衝金網用上部アンカー32と緩衝金網14間における縦ワイヤ33と、緩衝金網用側部アンカー31と緩衝金網14間における緩衝金網用山側横ワイヤ30及び緩衝金網用谷側横ワイヤ35の両側部には緩衝手段38が介装されている。緩衝手段38は、緩衝手段26と同様に複数の緩衝リング25を連設して構成されている。なお、緩衝手段38における緩衝リング25の連設個数や、ワイヤリング27の直径や線径は、縦ワイヤ33や緩衝金網用山側横ワイヤ30や緩衝金網用谷側横ワイヤ35に作用する衝撃荷重などに応じて適宜に設定できる。また、緩衝手段38に代えて、前述の緩衝手段75、80を採用したり、その他の構成の緩衝手段を採用することも可能である。
菱形金網15の山側端部は左右に間隔をあけて配置した複数の連結コイル36を介して緩衝金網用山側横ワイヤ30に連結されている。連結コイル36としては、単位菱形金網15A同士を連結する連結コイル16と同様の構成のものを採用できる。
菱形金網15の谷側端部と谷側端部よりもやや上側位置には左右方向に延びる菱形金網用横ワイヤ37が網目を挿通させて設けられ、菱形金網用横ワイヤ37の両端部は斜面Sに施工された菱形金網用側部アンカー39の上端部にそれぞれ固定されている。菱形金網15には左右方向に間隔をあけて菱形金網用縦ワイヤ85が菱形金網15の上端部から下端部にわたって設けられ、菱形金網用縦ワイヤ85はクリップ86を介して緩衝金網用山側横ワイヤ30及び菱形金網用横ワイヤ37に連結されている。
図2、図3に示すように、敷設網状体11の山側端部には開口部12を開閉可能な上部網状体40が回動自在に設けられ、上部網状体40により開口部12が閉塞されるように、上部網状体40の遊端部は連結手段50により斜面Sに固定されている。上部網状体40は、崩落物Rの運動エネルギーを効果的に吸収できるように、緩衝金網14と同様のコイル金網で構成されている。ただし、上部網状体40を構成するコイル金網は、緩衝金網14を構成するコイル金網と同様のコイルで構成することが好ましいが、緩衝金網14を構成するコイル金網とは、コイルの金属線の直径や、コイルのピッチや直径などを変更したものを採用することも可能である。また、上部網状体40は、菱形金網で構成することも可能である。更に、同一構造又は異種構造の複数枚の上部網状体を前後に配置して、複数枚の上部網状体で崩落物Rを受け止めるように構成することも可能である。
上部網状体40の上端部のコイルには左右方向の網状体用上部ワイヤ41が挿通され、上部網状体40の上端部は支柱21の上端部に支持されている。上部網状体40の下端部のコイルには左右方向の網状体用下部ワイヤ42が挿通され、上部網状体40の側部には網状体用側部ワイヤ43が設けられ、網状体用側部ワイヤ43の両端部は網状体用上部ワイヤ41と網状体用下部ワイヤ42とに図示外の連結金具で連結され、網状体用側部ワイヤ43は連結コイル44で上部網状体40の側部に連結されている。連結コイル44としては、単位菱形金網15A同士を連結する連結コイル16と同様の構成のものを採用でき、この連結コイル44を400mmの間隔をあけて配置して、網状体用側部ワイヤ43と上部網状体40の側部とを連結することになる。上部網状体40は、緩衝金網14の上端部に連なって延びるコイル網で構成することもできるし、緩衝金網14とは別個に製作して、連結コイルで菱形金網15とともに緩衝金網14の山側端部に連結することもできる。
上部網状体40の上端部の側方には網状体用上部アンカー45が施工され、網状体用上部ワイヤ41は左右の支柱21の上端部を通って網状体用上部アンカー45に連結されている。上部網状体40の下端部の側方には網状体用下部アンカー46が施工され、網状体用下部ワイヤ42の両端部は網状体用下部アンカー46に固定されている。
上部網状体40から側方へ延びる網状体用上部ワイヤ41及び網状体用下部ワイヤ42の途中部には緩衝手段47が介装されている。緩衝手段47は、緩衝手段26と同様に複数の緩衝リング25を連設して構成されている。なお、緩衝手段47における緩衝リング25の連設個数や、ワイヤリング27の直径や線径は、網状体用上部ワイヤ41及び網状体用下部ワイヤ42に作用する衝撃荷重などに応じて任意に設定できる。また、緩衝手段47に代えて、前述の緩衝手段75、80を採用したり、その他の構成の緩衝手段を採用することも可能である。更にまた、アンカー45を省略して、網状体用上部ワイヤ41の左右両端部を支柱21に固定したり、網状体用下部ワイヤ42及びアンカー46及び緩衝手段47を省略したりすることもできる。
連結手段50は、支柱用上部アンカー22と上部網状体40の略中間位置に施工した上部網状体用アンカー52と、各上部網状体用アンカー52から谷側へ延びて網状体用下部ワイヤ42の途中部に連結される緩衝手段53とを備えている。緩衝手段53は、支柱用ワイヤ23に介装した緩衝手段26と同様の構成のもので、上部網状体40にて崩落物Rが受け止められると、緩衝手段53が伸長して、崩落物Rの運動エネルギーを吸収するとともに、上部網状体40の下端部が敷設網状体11の山側端部を中心に谷側へ回動して、敷設網状体11と斜面S間の開口部12が開放され、崩落物Rが敷設網状体11と斜面S間に導入されるように構成されている。なお、緩衝手段53における緩衝リング25の連設個数や、ワイヤリング27の直径や線径は、網状体用上部ワイヤ41及び網状体用下部ワイヤ42に作用する衝撃荷重などに応じて任意に設定できる。また、緩衝手段53に代えて、前述の緩衝手段75、80を採用したり、その他の構成の緩衝手段を採用することも可能である。
この防護ネット10は、図2に示すように、落石などの崩落物Rの発生し易い斜面Sの下側に設置され、崩落物Rが発生したときには、先ず図7(a)(b)に示すように、先ず上部網状体40で崩落物Rが受け止められて、上部網状体40が伸長するとともに、緩衝手段47、53が伸長することにより、崩落物Rの運動エネルギーが吸収される。次に、緩衝手段53が伸長して敷設網状体11の山側端部と斜面S間の開口部12が開放されると、図7(b)図8(a)に示すように、崩落物Rが緩衝金網14で受け止められて、緩衝金網14が伸長するとともに緩衝手段38が伸長して、崩落物Rの運動エネルギーが吸収される。そして、崩落物Rは、運動エネルギーが十分に吸収された後、図7(b)に示すように、菱形金網15の下部と斜面S間に収容されることになる。なお、比較的小さい崩落物は、上部網状体40を通過して、菱形金網15で受け止められることになる。
なお、斜面Sに対する緩衝金網14と上部網状体40と菱形金網15の固定構造は、前述した以外の構造を採用することも可能である。
次に、防護ネット10の施工方法について説明する。
先ず、防護ネット10の引揚手段60を斜面Sに設置する。具体的には、図9に示すように、防護ネット10の施工部位よりも山側の斜面Sに1対の吊上げ用アンカー61を施工し、一方の吊上げ用アンカー61に定滑車62を固定する。一方、斜面Sの谷側にウィンチ63を設置して、ウィンチ63から導出する昇降用ワイヤ64の途中部を定滑車62に引っ掛けてから、その端部を他方の吊上げ用アンカー61に固定する。次に、両吊上げ用アンカー61間に配置される昇降用ワイヤ64を谷側へV字状に繰り出してその途中部に動滑車65を取り付けるとともに、1段目のコイル13に支持ロッド66及び緩衝金網用山側横ワイヤ30を挿通させて、該支持ロッド66と動滑車65とを4本のワイヤ67で連結する。
次に、緩衝金網14を施工するため、1段目のコイル13に対して、ループが順次係合するように、2段目のコイル13を回転させながら、該2段目のコイル13を側方より1段目のコイル13に並列状に連結し、その後、支持ロッド66を引揚手段60により、コイル13の直径分だけ山側へ引き揚げる。こうして、最下段のコイル13に対して、ループが順次係合するように、次段のコイル13を回転させながら、該次段のコイル13を側方より最下段のコイル13の下側に並列状に連結し、コイル13の直径分だけ支持ロッド66を山側へ引き揚げるという作業を順次行って、斜面Sに沿って緩衝金網14を組み立てる。こうして組み立てた緩衝金網14をウィンチ63で斜面Sの上部へ移動させて斜面Sに固定し、支持ロッド66を緩衝金網14から抜き取る。
こうして、緩衝金網14を組み立てて斜面Sの上部に固定した後、支柱21を施工して、固定手段20で固定する。そして、支柱21に対して、緩衝金網14を組付けるとともに、上部網状体40及び緩衝金網14を斜面Sに固定する。ただし、支柱21を斜面Sに固定した状態で、上部網状体40及び緩衝金網14を組み立てて斜面Sの上部に移動させ、支柱21及び斜面Sに固定するように構成することも可能である。また、上部網状体40を備えさせる場合には、緩衝金網14の施工前に、緩衝金網14と同様にしてコイルを順次連結させて、上部網状体40を施工するか、あるいは上部網状体40及び緩衝金網14を同じコイルを用いて連続的に組み立てることも可能である。
次に、菱形金網15の上端部に支持ロッド66を挿通させて、支持ロッド66を4本のワイヤ67で動滑車65に連結し、菱形金網15を順次引き上げながら、隣接する単位菱形金網15Aを連結コイル16で連結し、菱形金網15の上部が緩衝金網14を覆うように菱形金網15を配置させ、菱形金網15の山側端部を連結コイル36で緩衝金網14の山形端部に連結するとともに、菱形金網15の下端部を菱形金網用横ワイヤ37で斜面Sに固定し、菱形金網15に菱形金網用縦ワイヤ85を取り付けて、菱形金網用縦ワイヤ85をクリップ86で緩衝金網用山側横ワイヤ30及び菱形金網用横ワイヤ37に連結して、防護ネット10を施工することになる。
この防護ネット10の施工方法では、施工現場へ輸送したコイル13を用いて、コイル金網で構成した緩衝金網14や上部網状体40を組み立てることができるので、緩衝金網14及び上部網状体40を工場などで組み立てて現場へ輸送する場合と比較して輸送性を格段に向上できる。しかも、引揚手段60を用いて緩衝金網14及び上部網状体40を組み立てることができるので、人力のみにより組み合立てる場合と比較して、緩衝金網14及び上部網状体40を格段に効率的に施工することができる。
なお、支柱用ワイヤ23、緩衝金網用山側横ワイヤ30、縦ワイヤ33、緩衝金網用谷側横ワイヤ35、菱形金網用横ワイヤ37、網状体用上部ワイヤ41、網状体用下部ワイヤ42、網状体用側部ワイヤ43、菱形金網用縦ワイヤ85として、金属製のワイヤを用いたが、ワイヤ以外の合成樹脂製や天然素材からなるロープを用いることも可能である。また、アンカー22、24、31、32、39、45、46、52は、防護ネット10の周辺に自生する樹木で構成したり、該樹木と併用して構成することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
10 防護ネット 11 敷設網状体
12 開口部 13 コイル
14 緩衝金網 15 菱形金網
15A 単位菱形金網 16 連結コイル
20 固定手段 21 支柱
22 支柱用上部アンカー 23 支柱用ワイヤ
24 支柱用側部アンカー 25 緩衝リング
26 緩衝手段 27 ワイヤリング
28 リング部材
30 緩衝金網用山側横ワイヤ 31 緩衝金網用側部アンカー
32 緩衝金網用上部アンカー 33 縦ワイヤ
34 連結コイル 35 緩衝金網用谷側横ワイヤ
36 連結コイル 37 菱形金網用横ワイヤ
38 緩衝手段 39 菱形金網用側部アンカー
40 上部網状体 41 網状体用上部ワイヤ
42 網状体用下部ワイヤ 43 網状体用側部ワイヤ
44 連結コイル 45 網状体用上部アンカー
46 網状体用下部アンカー 47 緩衝手段
50 連結手段 52 上部網状体用アンカー
53 緩衝手段
60 引揚手段 61 吊上げ用アンカー
62 定滑車 63 ウィンチ
64 昇降用ワイヤ 65 動滑車
66 支持ロッド 67 ワイヤ
70 アンカー 71 ブラケット部材
72 支軸 75 緩衝手段
76 本体ワイヤ 77 固定ワイヤ
78 クリップ 79 係止部材
80 緩衝手段 81 本体ワイヤ
82 中間ワイヤ 83 固定ワイヤ
84 リング部材 85 菱形金網用縦ワイヤ
86 クリップ
R 崩落物 S 斜面

Claims (3)

  1. 1段目のコイルに支持ロッドを挿通させて、該1段目のコイルに対して、ループが順次係合するように、2段目のコイルを回転させながら、該2段目のコイルを側方より1段目のコイルの下側に並列状に連結し、その後、前記支持ロッドを引揚手段により斜面の谷側から山側へ引き揚げるとともに、ループが順次係合するように、最下段のコイルに対して次段のコイルを回転させながら、該次段のコイルを側方より最下段のコイルの下側に並列状に連結するという作業を順次行って、斜面に沿ってコイル金網からなる緩衝金網を施工することを特徴とする防護ネットの施工方法。
  2. 前記コイル金網により、前記緩衝金網と、前記緩衝金網の山側端部と斜面間の開口部を開閉可能な上部網状体とを施工する請求項記載の防護ネットの施工方法。
  3. 前記緩衝金網の施工後、該緩衝金網を覆うようにその上側に菱形金網を施工する請求項又は記載の防護ネットの施工方法。
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