JP6068300B2 - 動力出力装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両用の動力出力装置の制御装置に関する。
図11は、特許文献1に開示された車両における動力出力装置の構成を示す概略図である。図11に示すように、特許文献1に開示された車両の動力出力装置は、エンジン6と、モータ7と、モータ7に電力を供給するバッテリ(図示せず)と、第1クラッチ41を介してエンジン6に接続され、第3速用ギヤ対23、第5速用ギヤ対25及び第1変速用シフター51から構成された第1変速部と、第2クラッチ42を介してエンジン6に接続され、第2速用ギヤ対22、第4速用ギヤ対24及び第2変速用シフター52から構成された第2変速部とを備える。第1変速部にはエンジン6とモータ7の少なくとも一方の動力が入力され、第2変速部にはエンジン6の動力が入力される。第1変速部を介して奇数段速走行及びEV走行を行うことができ、第2変速部を介して偶数段走行を行うことができ、第1クラッチ41と第2クラッチ42とを繋ぎかえることで変速が行われる。この車両が停車(アイドリング)中に、第1クラッチ41が締結されエンジン6からの動力によってモータ7でバッテリを充電している状態(以下、この状態を「アイドル充電状態」という)で発進するときは、第2クラッチ42を締結して第2速発進を行う。
特開2011−020507号公報
上記説明したアイドル充電状態で停車している車両が第2速発進を行う時、第2クラッチ42は半クラッチ(Partial clutch engagement)の状態で締結される。第2クラッチ42を半クラッチ状態とすることで、エンジン6から図11に示す第2主軸12への動力の伝達を低減している。第2クラッチ42は、車両の駆動軸9,9へ通じる第2主軸12の回転数がエンジン6の回転数に合致すれば完全に締結されるが、この状態に至るまでは半クラッチ状態のままである。
半クラッチ状態の第2クラッチ42における入力と出力の動力差は熱に変換される。したがって、第2クラッチ42の半クラッチ状態が長時間に及ぶと第2クラッチ42が過熱する場合がある。また、半クラッチ状態ではエンジン6からの動力の伝達が低減されているため、その間の車両の高い応答性は期待できない。このように、長い時間にわたって第2クラッチ42が半クラッチ状態であることは望ましい状態ではない。しかし、例えば、登り坂の途中で停車中のアイドル充電状態の車両が第2速発進を行う場合には、第2クラッチ42が半クラッチの状態である時間が長引く。
本発明の目的は、内燃機関と駆動軸の間の動力伝達路を断接する断接手段の負担を軽減しつつ、安定的かつ速やかな車両の発進が可能な動力出力装置の制御装置を提供することである。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の発明の動力出力装置の制御装置は、内燃機関(例えば、実施の形態でのエンジン6)と、電動機(例えば、実施の形態でのモータ7)と、前記電動機に電力を供給する蓄電手段(例えば、実施の形態でのバッテリ3)と、第1断接手段(例えば、実施の形態での第1クラッチ41)を介して前記内燃機関に接続され複数のギヤ(例えば、実施の形態での第3速用駆動ギヤ23a、第5速用駆動ギヤ25a、第7速用駆動ギヤ97a)を選択可能な第1変速部と、第2断接手段(例えば、実施の形態での第2クラッチ42)を介して前記内燃機関に接続され複数のギヤ(例えば、実施の形態での第2速用駆動ギヤ22a、第4速用駆動ギヤ24a、第6速用駆動ギヤ96a)を選択可能な第2変速部と、を備え、前記第1変速部には前記内燃機関と前記電動機の少なくとも一方の動力が入力され、前記第2変速部には前記内燃機関の動力が入力され、前記第1変速部を介して前記内燃機関及び/又は前記電動機による第1速走行を行なうことができ、前記第2変速部を介して前記内燃機関による第2速走行を行なうことができる動力出力装置(例えば、実施の形態での動力出力装置1、1A)の制御装置であって、車両の停車中に前記第1断接手段を締結し前記電動機で充電している状態から前記車両を発進するとき、前記第1断接手段の切断と前記充電の停止を行い、前記第2断接手段を完全締結状態と完全切断状態の間で締結して前記内燃機関による第2速発進を行った後に、前記電動機の駆動力を加えたアシストされた第2速走行に移行し、前記アシストされた第2速走行の際、前記電動機の出力を増やし、前記内燃機関の出力を減らすよう制御することを特徴としている。
さらに、請求項2に記載の発明の動力出力装置の制御装置は、内燃機関(例えば、実施の形態でのエンジン6)と、電動機(例えば、実施の形態でのモータ7)と、前記電動機に動力を供給する蓄電手段(例えば、実施の形態でのバッテリ3)と、前記内燃機関から動力が出力される内燃機関出力軸(例えば、実施の形態でのクランク軸6a)と、前記内燃機関出力軸に平行に配置され、第1断接手段(例えば、実施の形態での第1クラッチ41)によって選択的に前記内燃機関出力軸と結合される第1の入出力軸(例えば、実施の形態での第1主軸11)と、前記内燃機関出力軸に平行に配置され、第2断接手段(例えば、実施の形態での第2クラッチ42)によって選択的に前記内燃機関出力軸に結合される第2の入出力軸(例えば、実施の形態での第2中間軸16)と、被駆動部に動力を出力する出入力軸(例えば、実施の形態でのカウンタ軸14)と、前記第1の入出力軸上に配置され前記第1の入出力軸に選択的に連結される複数のギヤ(例えば、実施の形態での第3速用駆動ギヤ23a、第5速用駆動ギヤ25a、第7速用駆動ギヤ97a)よりなる第1ギヤ群と、前記第2の入出力軸上に配置され前記第2の入出力軸に選択的に連結される複数のギヤ(例えば、実施の形態での第2速用駆動ギヤ22a、第4速用駆動ギヤ24a、第6速用駆動ギヤ96a)よりなる第2ギヤ群と、前記出入力軸上に配置され、前記第1ギヤ群のギヤと前記第2ギヤ群のギヤとが共有して噛合する複数のギヤ(例えば、実施の形態での第1共用従動ギヤ23b、第2共用従動ギヤ24b、第3共用従動ギヤ96b)よりなる第3ギヤ群と、第1回転要素(例えば、実施の形態でのサンギヤ32)、第2回転要素(例えば、実施の形態でのキャリア36)、及び第3回転要素(例えば、実施の形態でのリングギヤ35)を互いに差動回転可能に構成した差動式減速機(例えば、実施の形態での遊星歯車機構31)と、を備え、前記第1回転要素は、前記第1の入出力軸と前記第2の入出力軸の何れか一方に接続されるとともに前記電動機に接続され、前記第3回転要素は、回転を停止するロック機構(例えば、実施の形態でのシンクロ機構61)に接続され、前記第2回転要素は、前記第1の入出力軸と前記第2の入出力軸の何れか一方と選択的に連結されるギヤと連結されて動力を前記出入力軸に伝達可能であり、前記第1の入出力軸と前記第2の入出力軸の何れか他方は前記差動式減速機を介することなく動力を前記出入力軸に伝達可能であり、前記第1の入出力軸を介して前記内燃機関及び/又は前記電動機による第1速走行を行なうことができ、前記第2の入出力軸を介して前記内燃機関による第2速走行を行なうことができる動力出力装置(例えば、実施の形態での動力出力装置1、1A)の制御装置であって、車両の停車中に前記第1断接手段を締結し前記電動機で充電している状態から前記車両を発進するとき、前記第1断接手段の切断と前記充電の停止を行い、前記第2断接手段を完全締結状態と完全切断状態の間で締結して前記内燃機関による第2速発進を行った後に、前記電動機の駆動力を加えたアシストされた第2速走行に移行し、前記アシストされた第2速走行の際、前記電動機の出力を増やし、前記内燃機関の出力を減らすよう制御することを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明の動力出力装置の制御装置は、前記車両に加わる走行抵抗を導出する走行抵抗導出部を備え、前記走行抵抗導出部が導出した走行抵抗が第1しきい値以上のとき、前記アシストされた発進を行う。
さらに、請求項4に記載の発明の動力出力装置の制御装置では、前記内燃機関の出力を減らす制御は、前記内燃機関の出力トルクを下げ、かつ、前記第2断接手段の締結状態を前記完全切断状態に近づけることによって行われる。
さらに、請求項5に記載の発明の動力出力装置の制御装置では、走行抵抗の値が大きい程、前記アシストされた発進時における前記車両の被駆動部への出力を占める前記電動機の出力の割合を増やす。
さらに、請求項6に記載の発明の動力出力装置の制御装置では、前記車両の運転者によるアクセルペダルの操作に応じたアクセルペダル開度が大きい程、前記アシストされた発進時における前記電動機の出力の増加率を抑える。
さらに、請求項7に記載の発明の動力出力装置の制御装置では、前記車両が前記アシストされた発進を行って、前記車両の走行速度が所定車速まで到達した後は、前記電動機の出力を徐々に減らし、前記内燃機関の出力を徐々に増やす。
さらに、請求項8に記載の発明の動力出力装置の制御装置では、前記所定車速は、前記第2断接手段の前記内燃機関側の回転数に対する、前記車両の被駆動部の回転に応じた前記第2断接手段の前記第2変速部側の回転数の差が所定値未満となるときの走行速度である。
請求項1〜8に記載の発明の動力出力装置の制御装置によれば、内燃機関と駆動軸の間の動力伝達路を断接する第2断接手段の負担を軽減しつつ、安定的かつ速やかな車両の発進が可能である。
請求項3に記載の発明の動力出力装置の制御装置によれば、登り坂で停車中の車両が発進する場合であっても、第2断接手段の負担を軽減しつつ、安定的かつ速やかに発進できる。
一実施形態のHEVの内部構成を示すブロック図 一実施形態の車両における動力出力装置1の概略構成図 動力出力装置1がアイドル充電状態であるときのトルクの伝達状況を示す図 アイドル充電状態の車両がエンジン6による第2速発進を行う際の過渡状態におけるトルクの伝達状況を示す図 車両が第2速発進を行う際の定常状態におけるトルクの伝達状況を示す図 勾配抵抗Reと路面の傾斜角度θ及び車両の重量Wとの関係を示す図 車両がモータ7からの第1速を介した動力によってアシストされた状態でエンジン6による第2速発進を行う際のトルクの伝達状況の一例を示す図 車両がモータ7からの第3速を介した動力によってアシストされた状態でエンジン6による第2速発進を行う際のトルクの伝達状況の他の例を示す図 アイドル充電状態の図1に示す車両が登り坂の途中で停車した状態から再び発進する際の各パラメータの変化を示すタイミングチャート 他の例の動力出力装置1Aの概略構成図 特許文献1に開示された車両における動力出力装置の構成を示す概略図
以下、本発明に係る動力出力装置の制御装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
HEV(Hybrid Electrical Vehicle:ハイブリッド電気自動車)は、内燃機関(以下「エンジン」という)及び/又は電動機(以下「モータ」という)の駆動力によって走行する。図1は、一実施形態のHEVの内部構成を示すブロック図である。図1に示すHEV(以下、単に「車両」という。)は、駆動源としてのエンジン(ENG)6と、駆動源としてのモータ(MOT)7と、バッテリ(BATT)3と、パワードライブユニット(PDU)2と、変速機(T/M)20と、車速センサSと、加速度センサSGと、ECU5とを備える。なお、本実施形態の車両における動力出力装置は、図11に示した特許文献1に開示された動力出力装置と同じ構成である。なお、車両が走行する路面の傾斜を計測できれば加速度センサSGに限らない。
以下、図1に示した車両における動力出力装置1について、図2を参照して説明する。図2は、一実施形態の車両における動力出力装置1の概略構成図である。図2において、図11と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。動力出力装置1は、車両の駆動軸9,9を介して駆動輪DW,DW(被駆動部)を駆動するためのものであり、エンジン6と、モータ7と、エンジン6及び/又はモータ7からの動力を駆動輪DW,DWに伝達するための変速機20と、変速機20の一部を構成する差動式減速機30とを備える。
エンジン6は、例えばガソリンエンジンであり、このエンジン6のクランク軸6aには、変速機20の第1クラッチ41(第1断接手段)と第2クラッチ(第2断接手段)が接続されている。
モータ7は、3相ブラシレスDCモータであり3n個の電機子71aで構成されたステータ71と、このステータ71に対向するように配置されたロータ72とを有している。各電機子71aは、鉄芯71bと、この鉄芯71bに巻き回されたコイル71cで構成されており、不図示のケーシングに固定され、回転軸を中心に周方向にほぼ等間隔で並んでいる。3n個のコイル71cは、n組のU相、V相,W相の3相コイルを構成している。
ロータ72は、回転軸を中心にほぼ等間隔で並んだn個の永久磁石72aを有しており、隣り合う各2つの永久磁石72aの極性は、互いに異なっている。各永久磁石72aを固定する固定部72bは、軟磁性体(例えば鉄)で構成された中空円筒状を有し、後述する差動式減速機30を構成する遊星歯車機構31のリングギヤ35の外周側に配置され、遊星歯車機構31のサンギヤ32に接続されている。これにより、ロータ72は、差動式減速機30を構成する遊星歯車機構31のサンギヤ32と一体に回転するように構成されている。
差動式減速機30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構31により構成され、サンギヤ32と、このサンギヤ32と同軸上に配置され、かつ、このサンギヤ32の周囲を取り囲むように配置されたリングギヤ35と、サンギヤ32とリングギヤ35に噛合されたプラネタリギヤ34と、このプラネタリギヤ34を自転可能、かつ、公転可能に支持するキャリア36とを有している。このようにして、サンギヤ32とリングギヤ35とキャリア36が、相互に差動回転自在に構成されている。
リングギヤ35には、リングギヤ35の回転を停止(ロック)可能に構成されたシンクロ機構61(ロック機構)が接続されている。
変速機20は、前述した第1クラッチ41と第2クラッチ42と、差動式減速機30を構成する遊星歯車機構31と、後述する複数の変速ギヤ群を備えた、いわゆるツインクラッチ式変速機である。
より具体的に、変速機20は、エンジン6のクランク軸6aと同軸(回転軸線A1)上に配置された第1主軸11(第1の入出力軸)と、第2主軸12と、連結軸13と、回転軸線A1と平行に配置された回転軸線B1を中心として回転自在なカウンタ軸14(出入力軸)と、回転軸線A1と平行に配置された回転軸線C1を中心として回転自在な第1中間軸15と、回転軸線A1と平行に配置された回転軸線D1を中心として回転自在な第2中間軸16(第2の入出力軸)と、回転軸線A1と平行に配置された回転軸線E1を中心として回転自在なリバース軸17を備えている。
第1主軸11には、エンジン6側に第1クラッチ41が接続され、エンジン6側とは反対側に遊星歯車機構31のサンギヤ32とモータ7のロータ72が取り付けられている。従って、第1主軸11は、第1クラッチ41によって選択的にエンジン6のクランク軸6aと結合されるとともにモータ7と直結され、エンジン6及び/又はモータ7の動力がサンギヤ32に伝達されるように構成されている。
第2主軸12は、第1主軸11より短く中空に構成されており、第1主軸11のエンジン6側の周囲を覆うように相対回転自在に配置されている。また、第2主軸12には、エンジン6側に第2クラッチ42が接続され、エンジン6側とは反対側にアイドル駆動ギヤ27aが一体に取り付けられている。従って、第2主軸12は、第2クラッチ42によって選択的にエンジン6のクランク軸6aと結合され、エンジン6の動力がアイドル駆動ギヤ27aへ伝達されるように構成されている。
連結軸13は、第1主軸11より短く中空に構成されており、第1主軸11のエンジン6側とは反対側の周囲を覆うように相対回転自在に配置されている。また、連結軸13には、エンジン6側に第3速用駆動ギヤ23aが一体に取り付けられ、エンジン6側とは反対側に遊星歯車機構31のキャリア36が一体に取り付けられている。従って、プラネタリギヤ34の公転により連結軸13に取り付けられたキャリア36と第3速用駆動ギヤ23aが一体に回転するように構成されている。
さらに、第1主軸11には、連結軸13に取り付けられた第3速用駆動ギヤ23aと第2主軸12に取り付けられたアイドル駆動ギヤ27aとの間に、第1主軸11と相対回転自在に第5速用駆動ギヤ25aが設けられるとともに第1主軸11と一体に回転するリバース従動ギヤ28bが取り付けられ、さらに第3速用駆動ギヤ23aと第5速用駆動ギヤ25aとの間に、第1主軸11と第3速用駆動ギヤ23a又は第5速用駆動ギヤ25aとを連結又は開放する第1変速用シフター51が設けられている。そして、第1変速用シフター51が第3速用接続位置でインギヤするときには、第1主軸11と第3速用駆動ギヤ23aが連結して一体に回転し、第5速用接続位置でインギヤするときには、第1主軸11と第5速用駆動ギヤ25aが一体に回転し、第1変速用シフター51がニュートラル位置にあるときには、第1主軸11は第3速用駆動ギヤ23aと第5速用駆動ギヤ25aに対し相対回転する。なお、第1主軸11と第3速用駆動ギヤ23aが一体に回転するとき、第1主軸11に取り付けられたサンギヤ32と第3速用駆動ギヤ23aに連結軸13で連結されたキャリア36が一体に回転するとともに、リングギヤ35も一体に回転し、遊星歯車機構31が一体となる。
第1中間軸15には、第2主軸12に取り付けられたアイドル駆動ギヤ27aと噛合する第1アイドル従動ギヤ27bが一体に取り付けられている。
第2中間軸16には、第1中間軸15に取り付けられた第1アイドル従動ギヤ27bと噛合する第2アイドル従動ギヤ27cが一体に取り付けられている。第2アイドル従動ギヤ27cは、前述したアイドル駆動ギヤ27aと第1アイドル従動ギヤ27bとともに第1アイドルギヤ列27Aを構成している。また、第2中間軸16には、第1主軸11周りに設けられた第3速用駆動ギヤ23aと第5速用駆動ギヤ25aと対応する位置にそれぞれ第2中間軸16と相対回転可能な第2速用駆動ギヤ22aと第4速用駆動ギヤ24aとが設けられている。さらに第2中間軸16には、第2速用駆動ギヤ22aと第4速用駆動ギヤ24aとの間に、第2中間軸16と第2速用駆動ギヤ22a又は第4速用駆動ギヤ24aとを連結又は開放する第2変速用シフター52が設けられている。そして、第2変速用シフター52が第2速用接続位置でインギヤするときには、第2中間軸16と第2速用駆動ギヤ22aとが一体に回転し、第2変速用シフター52が第4速用接続位置でインギヤするときには、第2中間軸16と第4速用駆動ギヤ24aとが一体に回転し、第2変速用シフター52がニュートラル位置にあるときには、第2中間軸16は第2速用駆動ギヤ22aと第4速用駆動ギヤ24aに対し相対回転する。
カウンタ軸14には、エンジン6側とは反対側から順に第1共用従動ギヤ23bと、第2共用従動ギヤ24bと、パーキングギヤ21と、ファイナルギヤ26aとが一体に取り付けられている。
ここで、第1共用従動ギヤ23bは、連結軸13に取り付けられた第3速用駆動ギヤ23aと噛合して第3速用駆動ギヤ23aと共に第3速用ギヤ対23を構成し、第2中間軸16に設けられた第2速用駆動ギヤ22aと噛合して第2速用駆動ギヤ22aと共に第2速用ギヤ対22を構成する。
第2共用従動ギヤ24bは、第1主軸11に設けられた第5速用駆動ギヤ25aと噛合して第5速用駆動ギヤ25aと共に第5速用ギヤ対25を構成し、第2中間軸16に設けられた第4速用駆動ギヤ24aと噛合して第4速用駆動ギヤ24aと共に第4速用ギヤ対24を構成する。
ファイナルギヤ26aは差動ギヤ機構8と噛合して、差動ギヤ機構8は、駆動軸9,9を介して駆動輪DW,DWに連結されている。従って、カウンタ軸14に伝達された動力はファイナルギヤ26aから差動ギヤ機構8、駆動軸9,9、駆動輪DW,DWへと出力される。
リバース軸17には、第1中間軸15に取り付けられた第1アイドル従動ギヤ27bと噛合する第3アイドル従動ギヤ27dが一体に取り付けられている。第3アイドル従動ギヤ27dは、前述したアイドル駆動ギヤ27aと第1アイドル従動ギヤ27bとともに第2アイドルギヤ列27Bを構成している。また、リバース軸17には、第1主軸11に取り付けられた後進用従動ギヤ28bと噛合する後進用駆動ギヤ28aがリバース軸17と相対回転自在に設けられている。後進用駆動ギヤ28aは、後進用従動ギヤ28bとともに後進用ギヤ列28を構成している。さらに後進用駆動ギヤ28aのエンジン6側とは反対側にリバース軸17と後進用駆動ギヤ28aとを連結又は開放する後進用シフター53が設けられている。そして、後進用シフター53が後進用接続位置でインギヤするときには、リバース軸17と後進用駆動ギヤ28aとが一体に回転し、後進用シフター53がニュートラル位置にあるときには、リバース軸17と後進用駆動ギヤ28aとが相対回転する。
以上の構成により、本実施形態の動力出力装置1は、以下の第1〜第5の伝達経路を有している。
(1)第1伝達経路は、エンジン6のクランク軸6aが、第1主軸11、遊星歯車機構31、連結軸13、第3速用ギヤ対23(第3速用駆動ギヤ23a、第1共用従動ギヤ23b)、カウンタ軸14、ファイナルギヤ26a、差動ギヤ機構8、駆動軸9,9を介して、駆動輪DW,DWに連結される伝達経路である。ここで、差動式減速機である遊星歯車機構31の減速比は、第1伝達経路を介して伝達されるエンジントルクが第1速相当となるように設定されている。即ち、遊星歯車機構31の減速比と第3速用ギヤ対23の減速比をかけ合わせた減速比が第1速相当となるように設定されている。
(2)第2伝達経路は、エンジン6のクランク軸6aが、第2主軸12、第1アイドルギヤ列27A(アイドル駆動ギヤ27a、第1アイドル従動ギヤ27b、第2アイドル従動ギヤ27c)、第2中間軸16、第2速用ギヤ対22(第2速用駆動ギヤ22a、第1共用従動ギヤ23b)又は第4速用ギヤ対24(第4速用駆動ギヤ24a、第2共用従動ギヤ24b)、カウンタ軸14、ファイナルギヤ26a、差動ギヤ機構8、駆動軸9,9を介して、駆動輪DW,DWに連結される伝達経路である。
(3)第3伝達経路は、エンジン6のクランク軸6aが、第1主軸11、第3速用ギヤ対23(第3速用駆動ギヤ23a、第1共用従動ギヤ23b)又は第5速用ギヤ対25(第5速用駆動ギヤ25a、第2共用従動ギヤ24b)、カウンタ軸14、ファイナルギヤ26a、差動ギヤ機構8、駆動軸9,9を介して、駆動輪DW,DWに連結される伝達経路である。
(4)第4伝達経路は、モータ7が、遊星歯車機構31又は第3速用ギヤ対23(第3速用駆動ギヤ23a、第1共用従動ギヤ23b)又は第5速用ギヤ対25(第5速用駆動ギヤ25a、第2共用従動ギヤ24b)、カウンタ軸14、ファイナルギヤ26a、差動ギヤ機構8、駆動軸9,9を介して、駆動輪DW,DWに連結される伝達経路である。
(5)第5伝達経路は、エンジン6のクランク軸6aが、第2主軸12、第2アイドルギヤ列27B(アイドル駆動ギヤ27a、第1アイドル従動ギヤ27b、第3アイドル従動ギヤ27d)、リバース軸17、後進用ギヤ列28(後進用駆動ギヤ28a、後進用従動ギヤ28b)、遊星歯車機構31、連結軸13、第3速用ギヤ対23(第3速用駆動ギヤ23a、第1共用従動ギヤ23b)、カウンタ軸14、ファイナルギヤ26a、差動ギヤ機構8、駆動軸9,9を介して、駆動輪DW,DWに連結される伝達経路である。
また、本実施形態の動力出力装置1において、モータ7は、図1に示すように、その動作を制御するパワードライブユニット(以下、PDUという。)2に接続されている。PDU2は、モータ7へ電力を供給またはモータ7からの電力を充電するバッテリ3に接続されている。モータ7は、バッテリ3からPDU2を介して供給された電力によって駆動される。また、モータ7は、減速走行時における駆動輪DW,DWの回転やエンジン6の動力により回生発電を行って、バッテリ3の充電(エネルギー回収)を行うことが可能である。さらに、PDU2は、ECU5に接続されている。ECU5は、車両全体の各種制御をするための制御装置である。
ECU5には、加速要求、制動要求、エンジン回転数、モータ回転数、第1主軸11及び第2主軸12の各回転数、並びに、カウンタ軸14等の回転数などを示す信号が入力される。また、ECU5には、車速センサSが検出した車両の走行速度(以下「車速」という)を示す信号と、加速度センサSGが検出した車両の走行する路面の勾配を示す信号とが入力される。一方、ECU5は、エンジン6を制御する信号、モータ7を制御する信号、第1変速シフター51、第2変速シフター52及び後進用シフター53を制御する信号、並びに、シンクロ機構61のロックを制御する信号などを出力する。
このように構成された動力出力装置1においては、第3速用ギヤ対23、第5速用ギヤ対25及び第1変速用シフター51により第1変速部が構成され、第2速用ギヤ対22、第4速用ギヤ対24及び第2変速用シフター52により第2変速部が構成される。また、第3速用駆動ギヤ23aと第5速用駆動ギヤ25aにより奇数ギヤ群(第1ギヤ群)が構成され、第2速用駆動ギヤ22aと第4速用駆動ギヤ24aにより偶数ギヤ群(第2ギヤ群)が構成され、第1共用従動ギヤ23bと第2共用従動ギヤ24bにより出力ギヤ(大3ギヤ群)が構成されている。
以下、バッテリ3の充電のためにエンジン6が駆動されている車両が、登り坂の途中で、車輪ブレーキ(不図示)が車輪を制動することにより停車した状態から再び発進する際の、ECU5が行う動力出力装置1の作動制御について説明する。なお、以下の説明において特に規定した場合を除いて、第1及び第2クラッチ41、42は切断されており、第1、第2及び後進用シフター51〜53はニュートラル位置にあり、シンクロ機構61はリングギヤ35の回転を許容するロックオフ状態(SYN ロックOFF)にあるものとする。この状態を初期状態と呼ぶ。
まず、停車中の車両において、バッテリ3の充電のためにエンジン6が駆動されているときの動力出力装置1の状態(アイドル充電状態)について説明する。図3は、動力出力装置1がアイドル充電状態であるときのトルクの伝達状況を示す図である。停車中にバッテリ3を充電する場合、ECU5は、初期状態から第1クラッチ41を締結してアイドリングした状態からエンジントルクをあげることで、図3に示すように、サンギヤ32に直結したモータ7が正転方向に回転するとともに逆転方向にトルクが印加され、バッテリ3の充電がなされる。このとき、シンクロ機構61のロックが解除されているため、リングギヤ35はサンギヤ32とは逆方向に空転し、キャリア36にトルクが伝達されることはない。
図3に示したアイドル充電状態の時に、当該車両の運転者が踏んでいたブレーキペダルを離すなど運転者からの発進要求があれば、ECU5は、図4に示すように、偶数変速段のうち最小のギヤ段を選択するため第2変速用シフター52をニュートラル位置から第2速用接続位置にインギヤ(2速プレシフト)し、第2クラッチ42を半クラッチ状態で締結し、ロック機構61を開放する。このとき、エンジン6は駆動されたままの状態であるため、車両は、第2速用ギヤ対22を用いて第2速発進を開始する。なお、第2クラッチ42の締結度は、運転者によるアクセルペダルの操作に応じた要求駆動力と、第2速の減速比と、エンジン6の回転数のバランスに応じて、ECU5によって制御される。図4は、アイドル充電状態の車両がエンジン6による第2速発進を行う際の過渡状態におけるトルクの伝達状況を示す図である。図4に示した状態に続いて、ECU5は、図5に示すように、第1クラッチ41を切断する。図5は、車両が第2速発進を行う際の定常状態におけるトルクの伝達状況を示す図である。
車両が図5に示した第2速発進を行っているとき、ECU5は、当該車両に加わる走行抵抗を導出する。なお、走行抵抗には、勾配抵抗Reと、転がり抵抗Rrとが含まれる。勾配抵抗Reは、加速度センサSGから入力された信号が示す路面の傾斜角度θと車両の重量Wから算出される。なお、勾配抵抗Reは以下の式(1)からECU5によって算出される。なお、車両の重量Wには、車両単体の重量の他、当該車両の運転者及び同乗者の体重も含まれる。
Re=Wsinθ …(1)
図6に、勾配抵抗Reと路面の傾斜角度θ及び車両の重量Wとの関係を示す。
また、転がり抵抗Rrは、車両の重量Wと車両の駆動輪DW,DWの転がり抵抗係数μから算出される。なお、転がり抵抗Rrは以下の式(2)からECU5によって算出される。同様に、車両の重量Wには、車両単体の重量の他、当該車両の運転者及び同乗者の体重も含まれる。
Rr=μW …(2)
車両単体の重量は、ECU5が予め記憶する。車両の搭乗人数は、ECU5に送られるシートベルトの装着状態を示す信号に基づいて判定される。車両の重量Wは、車両単体の重量に、搭乗人数に応じた重量を加えた値である。
ECU5は、車両が図5に示した第2速発進を行っているときの走行抵抗がしきい値以上であれば、第2速発進を行う車両の登坂をモータ7の動力がサポートする状態に切り替える。なお、前記しきい値は、図5に示したエンジン6による第2速発進を行うと第2クラッチ42の過熱が予想される走行抵抗である。図7は、車両がモータ7からの第1速を介した動力によってアシストされた状態でエンジン6による第2速発進を行う際のトルクの伝達状況の一例を示す図である。また、図8は、車両がモータ7からの第3速を介した動力によってアシストされた状態でエンジン6による第2速発進を行う際のトルクの伝達状況の他の例を示す図である。図7に示す例及び図8に示す例のいずれにおいても、モータ7を駆動して正転方向にモータトルクを印加することで、サンギヤ32にはモータトルクが入力される。
図7に示した例では、ECU5は、シンクロ機構61をロック状態(OWC ロックON)にして、リングギヤ35の回転をロックする。このとき、モータトルクはサンギヤ32からキャリア36に減速して伝達され、第3速用ギヤ対23を通る第4伝達経路を介して駆動輪DW,DWに伝達される。また、図8に示した例では、ECU5は、第1変速用シフター51を第3速用接続位置にインギヤする。このとき、遊星歯車機構31ではサンギヤ32とリングギヤ35とが一体に回転するため、モータトルクはそのまま減速されずに第3速用ギヤ対23を通る第4伝達経路を介して駆動輪DW,DWに伝達される。
図9は、アイドル充電状態の図1に示す車両が登り坂の途中で停車した状態から再び発進する際の各パラメータの変化を示すタイミングチャートである。図9に示すように、アイドル充電状態の車両の運転者がブレーキペダルの踏力を抜くと、動力出力装置1におけるトルクの伝達状況は、図3から図4を介して図5に示した状況に転ずる。このとき、車両は図5に示す第2速発進を行うが、走行抵抗がしきい値以上の登り坂であるために、モータ7を駆動して図7又は図8に示すアシストされた第2速発進に移行する。アシストされた第2速発進に移行すると、ECU5は、図9に楕円で示した箇所のように、エンジン6の出力トルク(エンジントルク)を徐々に下げ、かつ、半クラッチ状態の第2クラッチ42をより切断状態に近づけるよう制御する。その結果、エンジン6から駆動輪DW,DWへ伝達される出力は低下する。但し、エンジン6の出力低下を補うべく、モータ7の出力トルク(モータトルク)が徐々に増加される。このとき、ECU5は、エンジン6の減少した出力分とモータ7の増加した出力分が等しくなるよう、エンジン6及びモータ7を制御する。また、ECU5は、エンジン6の低下する出力トルクに合った第2クラッチ42の締結力となるよう、アクチュエータ(不図示)によって第2クラッチ42の半クラッチ状態を調節する。
このように、アシストされた第2速発進時における駆動輪DW,DWへの出力(以下「総出力」という)には、減少したエンジン6の出力と増加したモータ7の出力とが含まれる。ECU5は、走行抵抗が大きい程、総出力を占めるモータ7の出力の割合を増やしても良い。また、ECU5は、アクセルペダル開度が大きい程、運転者から大きな駆動力を要求されているので、それに伴い車速も早く上昇しエンジン6のトルクを再び上げるタイミングも早まるため、モータ7の出力の増加率を抑えても良い。
その後、ECU5は、車速センサSから入力された信号が示す車速が所定車速まで到達した後は、モータ7のトルク(モータトルク)を徐々に下げ、かつ、エンジン6のトルクを徐々に上げると同時に第2クラッチ42を徐々に締結していく。なお、前記所定車速は、アシストされた第2速発進時におけるエンジン6の回転数Neと、車両の走行に伴う駆動輪DW,DWの回転に応じた第2主軸12の回転数との差がしきい値未満となるときの車速である。すなわち、エンジン6が駆動中に第2クラッチ42を締結してもショックが発生しない車速が前記所定車速である。
以上説明したように、本実施形態によれば、アイドル充電状態の車両が登り坂の途中で停車した状態から第2速発進する際、走行抵抗がしきい値以上であれば、当該車両は、モータ7からの動力によってアシストされた第2速発進に切り替えて登坂する。当該アシストされた第2速発進時、ECU5は、エンジン6のトルクを徐々に下げ、かつ、半クラッチ状態の第2クラッチ42をより切断状態に近づけるよう制御するため、第2クラッチ42で発生する摩擦熱が低減される。このように、車両が登り坂を第2速発進する際には、第2クラッチ42の負担が軽減され、かつ、モータ7のアシストによる安定的かつ速やかな発進が可能である。
次に動力出力装置の他の例について図10を参照して説明する。動力出力装置1Aは、変速機20Aにおいて差動式減速機30を構成する遊星歯車機構31と、第2〜第5速用ギヤ対22〜25に加えて、第6速用ギヤ対96と第7速用ギヤ対97を備えている点で動力出力装置1と相違している。以下、この動力出力装置1Aについて、上述した動力出力装置1との相違点のみを説明する。
第1主軸11には、第3速用駆動ギヤ23aと第5速用駆動ギヤ25aとの間に第1主軸11と相対回転自在に第7速用駆動ギヤ97aが設けられている。また、第3速用駆動ギヤ23aと第7速用駆動ギヤ97aとの間に、第1主軸11と第3速用駆動ギヤ23a又は第7速用駆動ギヤ97aとを連結又は開放する第1変速用シフター51Aが設けられ、第7速用駆動ギヤ97aと第5速用駆動ギヤ25aとの間に、第1主軸11と第5速用駆動ギヤ25aとを連結又は開放する第3変速用シフター51Bが設けられている。そして、第1変速用シフター51Aが第3速用接続位置でインギヤするときには、第1主軸11と第3速用駆動ギヤ23aが連結して一体に回転し、第7速用接続位置でインギヤするときには、第1主軸11と第7速用駆動ギヤ97aが一体に回転し、第1変速用シフター51Aがニュートラル位置にあるときには、第1主軸11は第3速用駆動ギヤ23aと第7速用駆動ギヤ97aに対し相対回転する。また、第3変速用シフター51Bが第5速用接続位置でインギヤするときには、第1主軸11と第5速用駆動ギヤ25aが連結して一体に回転し、第3変速用シフター51Bがニュートラル位置にあるときには、第1主軸11は第5速用駆動ギヤ25aに対し相対回転する。
第2中間軸16には、第2速用駆動ギヤ22aと第4速用駆動ギヤ24aとの間に第2中間軸16と相対回転自在に第6速用駆動ギヤ96aが設けられている。また、第2速用駆動ギヤ22aと第6速用駆動ギヤ96aとの間に、第2中間軸16と第2速用駆動ギヤ22a又は第6速用駆動ギヤ96aとを連結又は開放する第2変速用シフター52Aが設けられ、第6速用駆動ギヤ96aと第4速用駆動ギヤ24aとの間に、第2中間軸16と第4速用駆動ギヤ24aとを連結又は開放する第4変速用シフター52Bが設けられている。そして、第2変速用シフター52Aが第2速用接続位置でインギヤするときには、第2中間軸16と第2速用駆動ギヤ22aが連結して一体に回転し、第6速用接続位置でインギヤするときには、第2中間軸16と第6速用駆動ギヤ96aが一体に回転し、第2変速用シフター52Aがニュートラル位置にあるときには、第2中間軸16は第2速用駆動ギヤ22aと第6速用駆動ギヤ96aに対し相対回転する。また、第4変速用シフター52Bが第4速用接続位置でインギヤするときには、第2中間軸16と第4速用駆動ギヤ24aが連結して一体に回転し、第4変速用シフター52Bがニュートラル位置にあるときには、第2中間軸16は第4速用駆動ギヤ24aに対し相対回転する。
カウンタ軸14には、第1共用従動ギヤ23bと第2共用従動ギヤ24bとの間に、第3共用従動ギヤ96bがカウンタ軸14に一体に取り付けられている。
ここで、第3共用従動ギヤ96bは、第1主軸11に設けられた第7速用駆動ギヤ97aと噛合して第7速用駆動ギヤ97aと共に第7速用ギヤ対97を構成し、第2中間軸16に設けられた第6速用駆動ギヤ96aと噛合して第6速用駆動ギヤ96aと共に第6速用ギヤ対26を構成する。
そして、第2変速用シフター52Aが第6速用接続位置でインギヤした状態で第2クラッチ42を締結することで第6速走行を行うことができ、また、第1変速用シフター51Aが第7速用接続位置でインギヤした状態で第1クラッチ41を締結することで第7速走行を行うことができ、それぞれモータ7でアシスト又は充電することができる。
このように構成された動力出力装置1Aにおいても、上述したような車両の発進制御を行なうことで、動力出力装置1の制御装置と同様の作用効果を奏する。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
ロック機構としてロック可能なシンクロ機構61を例示したが、シンクロ機構に限らず、リングギヤ35の回転を停止可能なブレーキ、ロック機構付ワンウェイクラッチを用いてもよい。
また、例えば、差動式減速機としてシングルピニオン式の遊星歯車機構に限らず、ダブルピニオン式の遊星歯車機構であってもよく、遊星歯車機構のように機械式のものに限定されず例えば、相反差動モータのような磁気的に差動回転するものであってもよい。
1、1A 動力出力装置
2 パワードライブユニット
3 バッテリ(蓄電手段)
5 ECU
6 エンジン(内燃機関)
7 モータ(電動機)
9 駆動軸
11 第1主軸(第1の入出力軸)
12 第2主軸
13 連結軸
14 カウンタ軸(出入力軸)
15 第1中間軸
16 第2中間軸(第2の入出力軸)
20、20A 変速機
22a 第2速用駆動ギヤ
23a 第3速用駆動ギヤ
24a 第4速用駆動ギヤ
25a 第5速用駆動ギヤ
30 差動式減速機
31 遊星歯車機構
32 サンギヤ(第1回転要素)
35 リングギヤ(第3回転要素)
36 キャリア(第2回転要素)
41 第1クラッチ(第1断接手段)
42 第2クラッチ(第2断接手段)
51 第1変速用シフター(第1同期装置)
52 第2変速用シフター(第2同期装置)
61 シンクロ機構(ロック機構)
DW 駆動輪
S 車速センサ
SG 加速度センサ

Claims (8)

  1. 内燃機関と、電動機と、前記電動機に電力を供給する蓄電手段と、
    第1断接手段を介して前記内燃機関に接続され複数のギヤを選択可能な第1変速部と、
    第2断接手段を介して前記内燃機関に接続され複数のギヤを選択可能な第2変速部と、を備え、
    前記第1変速部には前記内燃機関と前記電動機の少なくとも一方の動力が入力され、
    前記第2変速部には前記内燃機関の動力が入力され、
    前記第1変速部を介して前記内燃機関及び/又は前記電動機による第1速走行を行なうことができ
    前記第2変速部を介して前記内燃機関による第2速走行を行なうことができる動力出力装置の制御装置であって、
    車両の停車中に前記第1断接手段を締結し前記電動機で充電している状態から前記車両を発進するとき、
    前記第1断接手段の切断と前記充電の停止を行い、
    前記第2断接手段を完全締結状態と完全切断状態の間で締結して前記内燃機関による第2速発進を行った後に、
    前記電動機の駆動力を加えたアシストされた第2速走行に移行し、
    前記アシストされた第2速走行の際、前記電動機の出力を増やし、前記内燃機関の出力を減らすよう制御することを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  2. 内燃機関と、電動機と、前記電動機に動力を供給する蓄電手段と、
    前記内燃機関から動力が出力される内燃機関出力軸と、
    前記内燃機関出力軸に平行に配置され、第1断接手段によって選択的に前記内燃機関出力軸と結合される第1の入出力軸と、
    前記内燃機関出力軸に平行に配置され、第2断接手段によって選択的に前記内燃機関出力軸に結合される第2の入出力軸と、
    被駆動部に動力を出力する出入力軸と、
    前記第1の入出力軸上に配置され前記第1の入出力軸に選択的に連結される複数のギヤよりなる第1ギヤ群と、
    前記第2の入出力軸上に配置され前記第2の入出力軸に選択的に連結される複数のギヤよりなる第2ギヤ群と、
    前記出入力軸上に配置され、前記第1ギヤ群のギヤと前記第2ギヤ群のギヤとが共有して噛合する複数のギヤよりなる第3ギヤ群と、
    第1回転要素、第2回転要素、及び第3回転要素を互いに差動回転可能に構成した差動式減速機と、を備え、
    前記第1回転要素は、前記第1の入出力軸と前記第2の入出力軸の何れか一方に接続されるとともに前記電動機に接続され、
    前記第3回転要素は、回転を停止するロック機構に接続され、
    前記第2回転要素は、前記第1の入出力軸と前記第2の入出力軸の何れか一方と選択的に連結されるギヤと連結されて動力を前記出入力軸に伝達可能であり、
    前記第1の入出力軸と前記第2の入出力軸の何れか他方は前記差動式減速機を介することなく動力を前記出入力軸に伝達可能であり、
    前記第1の入出力軸を介して前記内燃機関及び/又は前記電動機による第1速走行を行なうことができ
    前記第2の入出力軸を介して前記内燃機関による第2速走行を行なうことができる動力出力装置の制御装置であって、
    車両の停車中に前記第1断接手段を締結し前記電動機で充電している状態から前記車両を発進するとき、
    前記第1断接手段の切断と前記充電の停止を行い、
    前記第2断接手段を完全締結状態と完全切断状態の間で締結して前記内燃機関による第2速発進を行った後に、
    前記電動機の駆動力を加えたアシストされた第2速走行に移行し、
    前記アシストされた第2速走行の際、前記電動機の出力を増やし、前記内燃機関の出力を減らすよう制御することを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の動力出力装置の制御装置であって、
    前記車両に加わる走行抵抗を導出する走行抵抗導出部を備え、
    前記走行抵抗導出部が導出した走行抵抗が第1しきい値以上のとき、前記アシストされた発進を行うことを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の動力出力装置の制御装置であって、
    前記内燃機関の出力を減らす制御は、前記内燃機関の出力トルクを下げ、かつ、前記第2断接手段の締結状態を前記完全切断状態に近づけることによって行われることを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  5. 請求項3又は4に記載の動力出力装置の制御装置であって、
    走行抵抗の値が大きい程、前記アシストされた発進時における前記車両の被駆動部への出力を占める前記電動機の出力の割合を増やすことを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の動力出力装置の制御装置であって、
    前記車両の運転者によるアクセルペダルの操作に応じたアクセルペダル開度が大きい程、前記アシストされた発進時における前記電動機の出力の増加率を抑えることを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の動力出力装置の制御装置であって、
    前記車両が前記アシストされた発進を行って、前記車両の走行速度が所定車速まで到達した後は、前記電動機の出力を徐々に減らし、前記内燃機関の出力を徐々に増やすことを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  8. 請求項7に記載の動力出力装置の制御装置であって、
    前記所定車速は、前記第2断接手段の前記内燃機関側の回転数に対する、前記車両の被駆動部の回転に応じた前記第2断接手段の前記第2変速部側の回転数の差が所定値未満となるときの走行速度であることを特徴とする動力出力装置の制御装置。
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