JP6065769B2 - 電力表示モジュール、画像処理装置、電力監視制御プログラム - Google Patents

電力表示モジュール、画像処理装置、電力監視制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力表示モジュール、画像処理装置、電力監視制御プログラムに関する。
処理装置、例えば、画像処理装置では、低消費電力化を図るため、未使用時は不要な電力を供給しない省電力モードに移行する機能を有している。
特許文献1には、国際エネルギースタープログラムの規格値、実測値と実際の消費電力値を表示させることで、ユーザーにエネルギーの消費電力値が適正かどうかを判断させることを可能とした印刷装置が記載されている。
なお、国際エネルギースタープログラムとは、世界7カ国で実施されているオフィス機器の国際的省エネルギー制度である。
特開2009−107141号公報
本発明は、本構成を有しない場合に比べて、省エネ中の電力を表示する際に、消費されている電力の要因を報知することができる電力表示モジュール、画像処理装置、電力監視制御プログラムを得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、処理機器及び当該処理機器を制御する制御部を備え、主電源部から電力の供給が制限される省エネ状態に移行可能な装置本体を対象として、少なくとも省エネ状態での前記制御部で消費される電力値を演算する電力演算部と、前記電力演算部で演算された電力値の電力消費要因を解析する解析手段と、前記電力演算部で演算された電力値と前記解析手段で解析された電力消費要因とを表示する表示部と、を有している。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記電力演算部、前記解析手段及び前記表示部の電力供給元として、前記主電源部と副電源部の何れかを選択可能とした。
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記解析手段が、前記制御部で実行される通信プロトコルに関わる通信動作情報を受け付ける受付手段と、前記受付手段で受け付けた通信動作情報に基づいて、電力消費要因を認識する認識手段と、を備える。
請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記受付手段で受け付ける通信動作情報が、それぞれ異なる信号線から受け付けるビットデータであり、前記認識手段が、前記信号線を特定する識別符号と前記通信動作情報の項目とを関連付けて記憶されたテーブルに基づいて、通信動作情報を認識する。
請求項5に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記解析手段が、前記電力演算部で演算された電力値が時間的に推移する推移情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した推移情報に基づいて、電力消費要因を判別する判別手段と、を備える。
請求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載の発明において、前記制御部には、それぞれ移動体の検出可能距離が異なる複数の移動体検出手段が接続され、前記複数の移動体検出手段を対象として、前記移動体の検出可能距離が遠い方から近い方にかけて順番に電力供給を受け継ぐことで移動体の接近を認識しており、前記判別手段が、最も消費電力が少ない省エネ状態の電力値に対して、前記取得手段で取得した電力値が一定期間継続して高くなった期間をカウントし、特定の移動体検出手段に電力が供給された回数としてカウント値を表示する。
請求項7に記載の発明は、前記請求項2記載の発明において、前記副電源部が、太陽光のエネルギーを電力に変換する発電を利用した蓄電池である。
請求項8に記載の発明は、処理機器及び当該処理機器を制御する制御部を備え、主電源部から電力の供給が制限される省エネ状態に移行可能な装置本体と、前記装置本体を対象として、少なくとも省エネ状態での前記制御部の消費電力を演算する電力演算部、前記電力演算部で演算された消費電力値となる電力消費要因を解析する解析手段、前記電力演算部で演算された消費電力値と前記解析手段で解析された電力消費要因とを表示する表示部を備えた電力表示モジュールと、を有する画像処理装置である。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに、処理機器及び当該処理機器を制御する制御部を備え、主電源部から電力の供給が制限される省エネ状態に移行可能な装置本体を対象として、少なくとも省エネ状態での前記制御部の消費電力を演算し、演算された消費電力値となる電力消費要因を解析し、前記演算された消費電力値と前記解析された電力消費要因を表示する電力監視制御プログラムである。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、省エネ中の電力を表示する際に、消費されている電力の要因を報知することができる。
請求項2に記載の発明によれば、装置本体の電力消費を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ユーザーが確認しにくい電力消費要因を報知することができる。
請求項4に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、通信動作情報の出力に関わる装置本体の電力消費を軽減することができる。
請求項5に記載の発明によれば、ユーザーが確認しにくい電力消費要因を報知することができる。
請求項6に記載の発明によれば、移動体検出手段の起動状況の適否を確認することができる。
請求項7に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、省エネ状態での電力消費を軽減することができる。
請求項8記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、省エネ中の電力を表示する際に、消費されている電力の要因を報知することができる。
請求項9記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、省エネ中の電力を表示する際に、消費されている電力の要因を報知することができる。
本実施の形態に係る画像処理装置の概略図である。 本実施の形態に係る画像処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る画像処理装置及びその周辺示す平面図である。 本実施の形態に係る画像処理装置及びその周辺を示す斜視図である。 本実施の形態に係るピラー部前面に設けられたカバー部材の斜視図である。 本実施の形態に係る電力表示モジュールの制御ブロック図である。 (A)〜(C)は本実施の形態に係る電流の遷移状態に応じた電力表示部の正面図である(人感センサ復帰回数表示例)。 本実施の形態に係り、演算制御部の不揮発性メモリに記憶されたビットデータの識別符号とその項目を対応付けたテーブルの概念図である。 本実施の形態に係る時間−電力特性図である。 本実施の形態に係るスリープモード移行時に実行される電力値表示制御ルーチンを示すフローチャートである。 本実施の形態に係るスリープモード移行時に割り込まれるメッセージ表示制御ルーチンを示すフローチャートである。
図1には、本実施の形態に係る画像処理装置10が示されている。
画像処理装置10は、記録用紙に画像を形成する画像形成部12と、原稿画像を読み取る画像読取部14と、ファクシミリ通信制御回路16を備えている。画像処理装置10は、メインコントローラ18を備えており、画像形成部12、画像読取部14、ファクシミリ通信制御回路16を制御して、例えば、画像読取部14で読み取った原稿画像の画像データを一時的に記憶したり、読み取った画像データを画像形成部12又はファクシミリ通信制御回路16へ送出したりする。
メインコントローラ18にはインターネット等のネットワーク通信回線網20が接続され、ファクシミリ通信制御回路16には電話回線網22が接続されている。メインコントローラ18は、例えば、ネットワーク通信回線網20を介してホストコンピュータと接続され、画像データを受信したり、ファクシミリ通信制御回路16を介して電話回線網22を用いてファクシミリ受信及びファクシミリ送信を実行する役目を有している。
画像読取部14は、原稿を位置決めする原稿台と、原稿台に置かれた原稿の画像を走査して光を照射する走査駆動系と、走査駆動系の走査により反射又は透過する光を受光して電気信号に変換するCCD等の光電変換素子と、が設けられている。
画像形成部12は、感光体を備え、感光体の周囲には、感光体を一様に帯電する帯電装置と、画像データに基づいて光ビームを走査する走査露光部と、前記走査露光部によって走査露光されることで形成された静電潜像を現像する画像現像部と、現像化された感光体上の画像を記録用紙へ転写する転写部と、転写後の感光体の表面をクリーニングするクリーニング部と、が設けられている。また、記録用紙の搬送経路上には、転写後の記録用紙上の画像を定着する定着部を備えている。
画像処理装置10には、入力電源線24の先端にコンセント26が取り付けられており、壁面Wまで配線された商用電源31の配線プレート32に、当該コンセント26を差し込むことで、画像処理装置10は、商用電源31から、電力の供給を受けるようになっている。本実施の形態の画像処理装置10では、この商用電源31からの電力供給を受ける電力供給モードと、商用電源31からの電力供給を必要最小限に抑えるスリープモード(電力供給0wも含む)との間を移行する制御が実行されるようになっている。なお、「w」は電力値wattのワットの単位記号である(以下、同様)。
(画像処理装置の制御系ハード構成)
図2は、画像処理装置10の制御系のハード構成の概略図である。
ネットワーク通信回線網20は、前記画像処理装置10のメインコントローラ18に接続されている。なお、ネットワーク回路網20には、画像データを送信元等になり得るPC(端末装置)29が接続されている。
メインコントローラ18には、それぞれ、データバスやコントロールバス等のバス33A〜33Eを介して、ファクシミリ通信制御回路16、画像読取部14、画像形成部12、UIタッチパネル40、ICカードリーダーライター58が接続されている。すなわち、このメインコントローラ18が主体となって、画像処理装置10の各処理部が制御されるようになっている。なお、UIタッチパネル40には、UIタッチパネル用バックライト部40BLが取り付けられている。
また、画像処理装置10は、電源装置42を備えており、メインコントローラ18とは信号ハーネス43で接続されている。
電源装置42は、商用電源31から入力電源線24を介して電力の供給を受けている。
電源装置42では、メインコントローラ18、ファクシミリ通信制御回路16、画像読取部14、画像形成部12、UIタッチパネル40、ICカードリーダーライター58のそれぞれに対して独立して電力を供給する電力供給線35A〜35Eが設けられている。このため、メインコントローラ18では、各動作対象(以下において、「処理部」、「デバイス」、「モジュール」等と称する場合もある)に対して個別に電力供給、或いは電力遮断し、所謂部分節電制御を可能としている。なお、処理部単位の部分節電は一例であり、処理部をいくつかのグループに分類しグループ単位で節電の制御を行ってもよい。
また、メインコントローラ18には、2個の第1の人感センサ28、第2の人感センサ30が接続されており、画像処理装置10の周囲の移動体、主として使用者を含む人の有無を監視している。
ところで、前記部分節電制御は、その対象としてメインコントローラ18も含まれており、全ての処理部が節電される場合、メインコントローラ18に設けられた監視制御部18Aが必要最小限の電力を受け、その他の制御機器への電力供給を遮断するようになっている(「節電モード」又は「スリープモード」という場合がある)。
監視制御部18Aは、例えば、ASICと称される、自身で動作プログラムが格納され、当該動作プログラムで処理されるCPU、RAM、ROM等を備えたICチップ等を備えるようにしてもよい。
監視制御部18Aは、前記節電中の監視において、例えば、通信回線検出部からプリント要求などが来たり、FAX回線検出部からFAX受信要求があった場合、節電中であったデバイスに対して、電力の供給を行なう。
なお、監視制御部18Aの電力供給源は、本実施の形態では、商用電源31としているが、ソーラーパネルから発電される電力、バッテリー、コンデンサ等の蓄電機能をもつ電源部、回生エネルギー等によって発電する発電機等を電力供給源としてもよい。
(人感センサの機能)
人感センサは、画像処理装置10が、スリープモードから処理可能(例えば、UIタッチパネル40による入力操作等が可能)となるまでの時間を短縮する機能を有する。
本実施の形態では、人感センサとして、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30が設置され、スリープモードでは、使用者が節電解除ボタンを押す前に第1の人感センサ28、第2の人感センサ30で検知して早期に電力供給を再開して、使用者が早く使えるようにした。
本実施の形態では、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30は、メインコントローラ18に接続されている。第1の人感センサ28の検出臨界距離は、第2の人感センサ30の検出臨界距離よりも長く設定されている(図3及び図4の第1の領域Fと第2の領域N参照)。
また、第1の人感センサ28は、前記スリープモードにおいて、監視制御部18Aから電力の供給を受けて、画像処理装置10の周囲の移動体の動きを監視している。この第1の人感センサ28において、移動体を検出すると、スリープモード中は電力遮断状態の第2の人感センサ30への電力の供給を開始する、といった連携制御を行っている。なお、第1の人感センサ28と第2の人感センサ30の2個に限らず、異なる検出距離の人感センサをさらに増設して、遠い検出から近い検出へ順次受け継ぐように電力を供給するようにしてよい。
なお、画像処理装置10には、前述したように、節電制御ボタン(図示省略)を備えており、使用者が手動操作で節電指示又は節電解除を行うことが可能となっている。
すなわち、本実施の形態では、節電制御ボタンと、第1の人感センサ28及び第2の人感センサ30とを併用しているが、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30で全ての監視を行うことも可能である。
なお、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30は、「人感」としているが、これは、本実施の形態に則した固有名詞であり、少なくとも人が感知(検出)できればよく、言い換えれば、人以外の移動体の感知(検出)も含むものである。従って、以下において、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30の検出対象を「人」に言及する場合があるが、人と一体となす物(車いすや杖等)、或いは将来的には、人に代わって実行するロボット等も感知対象範囲である。なお、逆に、人と特定して感知できる特殊センサが存在する場合は、当該特殊センサを適用可能である。以下では、移動体、人、使用者等は、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30が検出する対象として同義として扱い、必要に応じて区別することとする。
「第1の人感センサ28」
本実施の形態に係る第1の人感センサ28の仕様は、画像処理装置10の周囲(例えば、0m〜5mの範囲)において、移動体の動きを検出するものである。この場合、焦電素子の焦電効果を用いた赤外線センサ等が代表的である(焦電型センサ)。本実施の形態では、第1の人感センサ28として焦電型センサを適用している。例えば、検出範囲の温度変化量が、予めしきい値を超えた場合に、出力信号である二値信号が反転する。
この第1の人感センサ28に適用された焦電素子の焦電効果を用いたセンサの最大の特徴は、検出領域が広いことである。また、移動体の動きを感知するため、検出領域内であって、人が静止していると、温度変化がないので人の存在を検出しない。例えば、人の移動時にハイレベル信号が出力されている場合、検出範囲内の人が静止すると、当該信号がローレベル信号になるものである。
なお、本実施の形態における「静止」とは、スチルカメラ等で撮影した静止画のように完全静止も当然含まれるが、例えば、人が画像処理装置10の前に操作を目的として立ち止まることを含むものとする。従って、予め定めた範囲の微動(呼吸に伴う動き等)や、手足、首等を動かすといった場合を静止の範疇とする。
但し、人が画像処理装置10の前で、例えば画像形成や画像読取等の処理を待つ間、その場でストレッチ運動等を行うと、第1の人感センサ28では、人の存在を検出する場合もある。
従って、当該「静止」を定義して第1の人感センサ28による動き検出のためのしきい値を設定するのではなく、しきい値は比較的おおまか、かつ標準的に設定し、環境(温度、湿度等)に基づく、当該第1の人感センサ28の検出状態に依存するようにしてもよい。すなわち、装置設置場所において、実験的に又は統計的に、第1の人感センサ28が二値信号の内の1つ(例えば、ハイレベル信号)を出力しているときは人が動いていることを示し、第2の第1の人感センサ28の検出領域内に人が存在し、かつ二値信号の内の他の1つ(例えば、ローレベル信号)が出力された場合を静止とするようなしきい値を設定すればよい。
「第2の人感センサ30」
一方、本実施の形態に係る第2の人感センサ30の仕様は、移動体の有無(存在・不存在)を検出するものが適用されている。この第2の人感センサ30に適用されるセンサは、投光部と受光部とを備えた反射型センサ等が代表的である(反射型センサ)。なお、投光部と受光部とが分離された形態であってもよい。
この第2の人感センサ30に適用された反射型センサ等の最大の特徴は、受光部に入る光を遮断する/しないによって移動体の有無を確実に検出することである。また、投光部から投光される光量等により、受光部へ入射する光量に制限があるため、比較的近距離が検出領域である。
なお、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30として、以下に示す機能をそれぞれ達成することが可能であれば、第1の人感センサ28として焦電型センサや、第2の人感センサ30として反射型センサに限定されるものではない。
ここで、本実施の形態では、第1の人感センサ28と第2の人感センサ30により、最大検出範囲(例えば、図3及び図4の第1の領域Fと第2の領域N)を設定した。この例では、両者は領域が重なっているが、必ずしも領域同士が重なる必要はなく、第1の領域Fの外周境界線(検出臨界距離)が、第2の領域Nの外周境界線(検出臨界距離)よりも長くなるように設定すればよい。
すなわち、相対的に遠い検出領域である図3及び図4の第1の領域F(単に、「領域F」という場合がある)は、第1の人感センサ28による検出領域であり、相対的に遠隔の移動体検出手段としての機能を有する。また、相対的に近い検出領域である図3及び図4の第2の領域N(単に、「領域N」という場合がある)は、第2の人感センサ30による検出領域であり、相対的に近接の移動体検出手段としての機能を有する。
第1の人感センサ28の検出領域(図3及び図4の第1の領域F参照)は、画像処理装置10が設置されている場所の環境にもよるが、目安として検出臨界距離(最も遠い位置)が0.3〜0.9m程度、デフォルトとして0.6m程度が好ましい。なお、この
検出臨界距離は、0.3〜0.9mの範囲で調整可能としてもよく。調整機構として、0.3m、0.6m、0.9mの3段階調整でもよいし、無段階調整でもよい。
一方、第2の人感センサ30の検出領域(図3及び図4の第2の領域N)参照)は、画像処理装置10のUIタッチパネル216やハードキーの操作が可能な範囲であり、目安として検出臨界距離(最も遠い位置)が0.2〜0.5m程度が好ましい。また、当然ではあるが、双方の設定後、第1の人感センサ28の臨界点の方が、第2の人感センサ30の臨界点よりも遠くなるように設定される。
なお、上記第1の人感センサ28、第2の人感センサ30に設定した検出範囲の目安は一例であり、上記数値に限定されるものではない。
(第1の人感センサ28、第2の人感センサ30及びその周辺の構成)
図1に示される如く、画像処理装置10は、画像読取装置14と、画像形成装置12等が筐体に覆われており、第1の人感センサ28(第2の人感センサ30を含む)は、当該筐体における、縦長矩形状のピラー部50に取り付けられている。ピラー部50は、主として前記画像読取装置12を覆う上筐体と、主として画像形成装置12を覆う下筐体とを連結する部分に柱状に設けられており、その内部は記録用紙搬送系等(図示省略)が組み付けられている。図5は、このピラー部50の拡大図である。
図5に示される如く、ピラー部50の前面は、前記ピラー部50を意匠的な要素を持って被覆する縦長の矩形状のカバー部材52が取り付けられている。
図5に示される如く、カバー部材52の上端部には、縦長のスリット孔55が設けられており、当該スリット孔55の裏面側には、前記第2の人感センサ30の受光部30INと投光部30OUTとが配置されている。図示は省略したが、前記スリット孔55には、透過率が比較的低い(透過率50%以下)の調光部材が嵌め込まれている。この隠蔽部材は、外部から前記第2の人感センサ30が見えにくくして、前述した意匠的な要素を確保するために設けられており、基本的に第2の人感センサ30の検出機能は維持されている。
カバー部材52の下面と、前記下筐体の上面との間には、隙間部が設けられている。また、カバー部材52の下端部は所謂面取り加工形状とされ、当該面取り加工面には、貫通孔57が設けられている。
貫通孔57の奥側(カバー部材52の裏面側)には、第1の人感センサ28が設けられている。このため、貫通孔57は、前記第1の人感センサ28により移動体を検出するための監視窓としての役目を有する。以下、貫通孔57を監視窓57という場合がある。
ここで、監視窓57は、面取り部52Aに形成されているため、前面に形成されているよりも、装置前方からは見えにくく、カバー部材52の意匠的な要素を損なわない構造となっている。また、監視窓57に、透過率が比較的低い(透過率50%以下)の調光部材を嵌め込んでもよい。
(センサ電力供給制御)
本実施の形態では、第2の人感センサ30は、常時、電力供給を受けていない。第2の人感センサ30は、スリープモード中でも監視制御部18Aから電力供給を受けている第1の人感センサ28が管轄する図3の第1の領域Fに移動体(使用者)が進入した時点で電力が供給されて動作を開始し、その後、この第2の人感センサ30が管轄する図3の第2の領域Nに移動体(使用者)が進入した時点で、各処理部に対して、スリープモードからスタンバイモードへの立ち上げを指示する。
すなわち、検出領域の異なる2つの人感センサ(第1の人感センサ28と第2の人感センサ30)が互いに連携しあって、必要最小限の電力供給を受けるようになっている。
図3に示される如く、移動体(使用者60)と画像処理装置10との関係は、大きく分けて3形態あり、第1の形態は、人が画像処理装置10に対して、使用目的で操作可能位置まで近づいてくる形態(図3のA線矢視の動向(Aパターン)参照)、第2の形態は、人が処理装置を使用目的ではないが、操作可能位置まで近づいてくる形態(図3のB線矢視の動向(Bパターン)参照)、第3の形態は、人が処理装置の操作可能位置まで近づかないが、第1の形態、第2の形態に移行する可能性のある距離まできている形態(図3のC線矢視の動向(Cパターン)参照)である。
本実施の形態では、第1の人感センサ28による検出情報、並びに第1の人感センサ28及び第2の人感センサ30による検出情報に基づいて、前記動向(図3に示すAパターン〜Cパターンを基本とする人の移動形態)に即した第2の人感センサ30の電力供給時期及び電力遮断時期を制御している。
(電力の見える化に関わる構成)
本実施の形態では、処理部での処理状況に応じて電力供給を遮断するスリープモードでは、第1の人感センサ28、並びにこの第1の人感センサ28からの出力信号を監視する監視制御部18Aに電力を供給している。言い換えれば、メインコントローラ18における監視制御部18Aに関与しない領域には電力が供給されておらず、機能が停止している。
この場合、ユーザー等が画像処理装置10を外部から見た場合、UIタッチパネル40のバックライト部40BLが消灯していることは認識できたとしても、内部(処理部を含む電力消費機器)でどの程度の電力が消費されているかについては、把握するようにはないっていない。
そこで、本実施の形態の画像処理装置10では、スリープモード中における消費電力値を表示する電力表示モジュール70を設けた。この電力表示モジュール70は、例えば、図1に示される如く、UIタッチパネル40に併設されており、当該UIタッチパネル40とは別体とされた電力表示部72を備えている。
ところで、画像処理装置10におけるスリープモード中の消費電力値は、例えば、予めユーザーにカタログ等を用いて報知している場合がある(以下、「広報電力値」という場合がある)。ユーザーは、この広報電力値となっているか否かを電力表示モジュール70に表示される電力値で確認することになるが、いくつかの電力消費要因によって、スリープモード中であっても、広報電力値にならない場合がある。
そこで、本実施の形態では、前記電力表示モジュール70に電力値を表示する際、広報電力値にならない場合に、前記電力消費要因1〜3を示すメッセージを併せて表示するようにした。
なお、スリープモードにはいくつか種類があり、通常のスリープモードの消費電力が例えば、5w〜10wであるとすると、広報電力値が、最も消費電力が少ない、スリープモード(CPUオフモード)を指すものとする(例えば、広報電力値として1w)。
(電力消費要因1)
画像処理装置10の設定において、所謂デフォルトとして以下の設定がなされているとメインコントローラ18がCPUオフモードに入らない。
「設定1」 各種設定ネーブル(SMB、ARP、SNMP、SOAP等)の内、何れか1つでも、PC29とのUSB接続している場合
「設定2」 パラレルポートにオプション機器が追加されている場合
以下に、前記電力消費要因1の「設定1」に例示した各種設定イネーブルを定義する。
(1)SMB(server message block)
ファイルやプリンタを共有するプロトコルである。
(2)ARP(address resolution protocol)
MACアドレスを宛先のIPアドレスから求めるためのプロトコルである。
(3)SNMP(simple network management protocol)
ネットワークに接続された通信機器を監視、制御するプロトコルである。
(4)SOAP(simple object access protocol)
他のPCにあるデータやサービスを呼び出すためのプロトコルである
(電力消費要因2)
ネットワーク通信回線網20を介してメインコントローラ18に通信プロトコルに関する信号等が入力(ネットアクセス)されると、メインコントローラ18は応答(Ping、MC情報取得のためのハードディスクアクセス)をせざるを得ず、一定期間復帰させるべく、電力を必要とし、メインコントローラ18がCPUオフモードに入らない。
この電力消費要因2におけるPingとは、指定してIPがネットワーク上に存在するか確認するコマンドである。なお、ICMP(internet control message protocol)によるネットワーク接続機器間で互いに状態を確認するプロトコルに相当する。
(電力消費要因3)
ユーザーから見ると、CPUオフモードに対して、外観上なんら変化がなくても、外部からの電力消費要因(電力増加要因)よって消費電力が変化(増加)すると、メインコントローラ18がCPUオフモードに入らない。
この電力消費要因(電力増加要因)は、前記第1の人感センサ28における監視で、移動体を検出すると、使用者を検出する又はしないに関わらず、一定時間(例えば、30秒間)、第2の人感センサ30に電力が供給される場合を指す(第2の人感センサ30の起動)。
なお、電力増加要因として、画像形成部12の冷却モードで、機内温度がしきい値以上になると冷却ファンが動作する場合等、他の外部からの電力増加要因を含む。
この電力消費要因1〜3は、前記電力表示モジュール70に電力値を表示する際、例えば、広報電力値にならない場合に、当該電力消費要因1〜3を示すメッセージを併せて表示する。
メッセージは、例えば、以下のようなものがある。
(1)電力消費要因1・・・「デフォルト設定で○○通信が許可されているため、CPUオフモードにはなりません」
(2)電力消費要因2・・・「通信回線網がアクセス中」
(3)電力消費要因3・・・「人感センサによる復帰 ○回」、「冷却ファン動作中」
図7(A)〜(C)では、この電力消費要因3の人感センサによる復帰回数を表示した例を示している。なお、図7(B)では、復帰している状態を示しているが、まだ回数としてカウントしていない理由は(20回のまま)、実際に使用者を検出する場合があるためであり、立ち上がりでカウントアップしてもよい。
(電力表示モジュール70の構成)
図6は、電力演算部74の制御ブロック図が示されている。
電力表示モジュール70は、電力演算部74、電流計測部76、電力表示部72を備える。
ここで、電力演算部74は、電源切替部94を備え、前記電源装置42、或いは補助電源装置78から電力の供給を受けることが可能となっている。補助電源装置78は、例えば、CPUオフモード時に電源装置42の電力を利用しないときに電力表示モジュール70の電力源とされる。
すなわち、本実施の形態における、補助電源装置78は、ソーラーバッテリ(太陽電池)であり、前記電源切替部94における切替制御により、スリープモード中は商用電力を消費しない構成としている。補助電源装置78は、ソーラーバッテリの発電機能に基づく電力に限らず、乾電池、コンデンサ等の蓄電機能をもつ電源部であってもよい。
なお、電力表示モジュール70の電力源として、電源装置42又は補助電源装置78を切り替えて使用するようにしたが、電源装置42又は補助電源装置78の何れか一方であってもよい。
電流計測部76には、計測端子76Aが接続されている。計測端子76Aは、前記コンセント26につながる入力電源線24に発生する磁界を検出することで、電流に対応する信号を電流計測部76へ送出する。
電力演算部74は、演算制御部80を備えている。演算制御部80は、CPU82、不揮発性メモリ84、電流値監視部86、ビットデータ解析部87、計時部88、電流遷移解析部89、I/O90並びにこれらを相互に接続するデータバスやコントロールバス等のバス92を有している。
I/O90には、電力表示部72及び電流計測部76が接続されている。
演算制御部80の電流値監視部86では、電流計測部76から入力される信号(電流計測値)に基づいて電力を演算する。
CPU82では、電流値監視部86での電力演算結果を把握し、電力表示部72に電力値を表示する(図7参照)。
また、I/O90には、メインコントローラ18と信号線ハーネス91が接続されている。信号線ハーネス91は、複数の信号線の集合体であり、それぞれの信号線がメインコントローラ18からI/O90に向けて、ビットデータ(H信号/L信号)を出力する。この信号線ハーネス91は、前述した(1)電力消費要因1、及び(2)電力消費要因2に関する情報を伝達する役目を有する。
すなわち、各信号線毎に(1)電力消費要因1、及び(2)電力消費要因2となる項目が割り当てられ、例えば、H信号の場合は当該項目の実行、L信号の場合は当該項目の非実行とする。
ここで、不揮発性メモリ84には、予め信号線ハーネス91の各信号線の識別符号と電力消費要因1及び電力消費要因2となる項目とを関連付けた識別符号−項目テーブル93(図8参照)が記憶されている。
(電力消費要因1、2の監視)
ビットデータ解析部87は、CPU82によるスリープモード移行時実行電力演算制御に基づき、メインコントローラ18の信号線ハーネス91のそれぞれの信号線から入力されるビットデータの状態(H信号/L信号)を認識する。また、ビットデータ解析部87は、前記図8に示す識別符号−項目テーブル93に基づいて、項目を判定する。
項目とは、スリープモードへの移行(省エネ移行)の有無、前記電力消費要因1の「設定1」、「設定2」に関する項目、並びに電力消費要因2に関する項目である。
CPU82では、ビットデータ解析部87での識別符号−項目テーブル93に基づくビットデータの照合をすることで、メインコントローラ18で実行されている処理を把握し、電力表示部72を制御して、電力値と共に前記把握した処理に応じてメッセージを表示する(図7参照)。
(電力消費要因3の監視)
電流遷移解析部89は、CPU82によるスリープモード移行時実行電力演算制御に基づき、電流計測部76で計測した電流値の遷移状態を認識し(図9参照)、電力要因3に関する項目を判定する。
例えば、CPUオフモード(1w)に対して電流値が30秒間上昇する(約5w)ことを示すパルス波形をカウントする。このカウント値は、第2の人感センサ30の起動回数であり、電流上昇(パルス波形)後に1wに戻るということは、不要な起動であることがわかる。
CPU82では、電流遷移解析部89での電流遷移解析に基づく電力移行特性を把握することで、主として第2の人感センサ30の起動状態を把握し、電力表示部72を制御して、電力値と共に前記把握した処理に応じてメッセージを表示する(図7参照)。
なお、演算制御部80では、主としてスリープモードに移行したときの電力を演算し、電力表示部72に表示するものであるが、スリープモード以外(例えば、処理待機中であるスタンバイモードや、処理実行中であるランニングモード等)においても電力を演算し、電力表示部72に表示することも可能である。
以下、本実施の形態の作用を説明する。
(画像処理装置10の電力供給制御のモード移行の一例)
画像処理装置10は、処理がなされていないと動作状態は、スリープモードとなる。スリープモード中は、監視制御部18A並びに第1の人感センサ28に、必要最小限の電力が供給され、図3及び図4の第1の領域Fで移動体の動き(進入)を監視している。第1の領域Fで移動体を検出すると、第2の人感センサ30への電力供給が開始され、図3及び図4の第2の領域Nで移動体(使用者)の進入を監視する。
ここで、立ち上げ契機(ICカードリーダーライター58によるICカードからの認証情報取得、第2の人感センサ30による使用者検出、或いは節電制御ボタンの操作等)があると、動作状態はウォームアップ(暖機運転)モードへ移行する。
なお、この立ち上げ契機後は、メインコントローラ18及びUIタッチパネル40の起動によって、本来のスリープモード時の電力供給よりも電力供給量が増加するモードを設けてもよい。このモードは、依然としてスリープモードと定義してもよいし、他のモードとして定義してもよい。
また、立ち上げ契機後、例えば、ジョブを選択することが可能なモード(UIタッチパネル40の起動(電力供給))まで復帰し、選択されたジョブによってどのデバイスが起動するかが決まり、ジョブ種が画像読取等の場合、画像形成部12が起動しない場合はウォームアップしない場合もある(部分節電制御)。
前記ウォームアップモードは画像処理装置10(主として、画像形成部12の定着部の温度)を迅速に処理可能状態にもっていくための暖気運転であり、各モードの内最大の電力消費量となる。例えば、定着部におけるヒータとして、本実施の形態では、IHヒータが適用されており、比較例として、ハロゲンランプを用いたヒータよりもウォームアップモード時間は、比較的短い時間とされている。なお、IHヒータとハロゲンランプの併用も可能である。なお、暖気運転は、最も電力を消費するモードである(例えば、1200w)。
ウォームアップモードが終了すると、画像処理装置10はスタンバイモードに移行する。
スタンバイモードは、文字通り「事に備えて準備が完了している」モードであり、画像処理装置10においては、画像処理の動作が即実行できる状態となっている。
このため、キー入力としてジョブ実行操作があると、画像処理装置10の動作状態は、ランニングモードに移行し、指示されたジョブに基づく画像処理が実行されるようになっている。
画像処理が終了すると(連続した複数のジョブが待機している場合は、その連続したジョブの全てが終了したとき)、待機トリガによって画像処理装置10の動作状態はスタンバイモードへ移行する。なお、画像処理後、タイマ機能による計時を開始し、予め定めた時間経過した後に待機トリガを出力し、スタンバイモードへ移行するようにしてもよい。
このスタンバイモード中にジョブ実行指示があれば、再度ランニングモードへ移行し、立ち下げのトリガ検出、或いは予め定めた時間が経過したとき、スリープモードへ移行するようになっている。なお、立ち下げのためのトリガは、例えば、第1の人感センサ28と第2の人感センサ30による検出結果に基づく信号やタイマ機能、並びにこれらの併用が可能である。
また、画像処理装置10における実際の動作におけるモード状態の移行が、全て単一のタイミングチャートのとおり時系列で進行するものではない。例えば、ウォームアップモード後のスタンバイモードで処理が中止され、スリープモードへ移行する場合もある。
このように、本実施の形態の画像処理装置10は、モードの間を相互に移行しており、各モード毎に消費される電力が異なっている。
また、本実施の形態では、各デバイス毎に電力供給制御が行われることで、例えば、スリープモードから画像読取ジョブが指示された場合には、画像形成部12に電力を供給することなく、画像読取部14に電力を供給するといった、所謂部分節電が可能である。
(スリープモード中における監視)
ここで、本実施の形態では、スリープモード中は、基本的には、第1の人感センサ28、監視制御部18Aが電力供給を受けて、移動体の接近状態を監視している。言い換えれば、第2の人感センサ30には電力が供給されていない。この監視する領域は、図3及び図4の第1の領域Fに相当し、第1の人感センサ28の検出部に入力される赤外線に基づく電気信号の解析(変化量)によって、移動体の有無を検出している。
この第1の人感センサ28によって移動体を検出すると(図3及び図4の第1の領域F内での移動体検出)、第2の人感センサ30への電力供給を開始する。
(スリープモード中の電力値の見える化)
本実施の形態では、画像処理装置10の消費電力を表示するための電力表示モジュール70を設けている。このため、ユーザーは、画像処理装置10の電力消費量を視覚を通じて把握することが可能となる。画像処理装置10において、スリープモード以外の状態の電力消費量も重要であるが、この場合、電力表示モジュール70には、主電源42から電力が供給可能であるため、一般的な電力表示と変わりはない。
一方、前述したスリープモードでは、主電源42からの電力供給が、第1の人感センサ28、監視制御部18Aに限られている。
そこで、本実施の形態では、副電源78を設け、前記電力表示モジュール70を当該副電源78から供給される電力によって動作させ、特に、スリープモード中における電力値を演算し、表示するようにした。
(電力演算制御処理モード)
図10は、スリープモード移行時に実行される電力演算制御の処理の流れの一例を説明する制御フローチャートである。
まず、ステップ114では、変数(電力演算回数)Nを1にセットし、次いでステップ116へ移行して、電力計測モジュール70の電力供給元を、主電源42から副電源78へ切り替える。
次のステップ118では、N回目の電力値演算処理が実行され、電力値が演算されてステップ120へ移行する。
ステップ120では、演算した電力値を不揮発性メモリ84に格納し、次いでステップ122へ移行して、電力表示部72に演算した電力値を表示し、ステップ124へ移行する。これにより、電力表示部72に表示される電力値は、最新の電力値に更新される。
ステップ124では、変数Nが1、すなわち、初回の演算か否かが判断され、肯定判定された場合は、ステップ132へ移行して、計時部88の計時により一定時間(ここでは、例えば、1秒)が経過したか否かが判断され、このステップ132で肯定判定されると、ステップ134へ移行して、変数Nをインクリメント(N←N+1)して、ステップ118へ戻り、上記工程を繰り返す。
また、ステップ124で否定判定された場合は、ステップ126へ移行して、前回(N−1回目)の電力値を読み出し、次いでステップ128へ移行して、今回(N回)と前回(N−1回)の電力値の差分Δを演算し、ステップ130へ移行する。
ステップ130では、差分Δがしきい値以上か否か、すなわち、変化率が予め定めたレベルよりも大きいか否かが判断され、肯定判定された場合は、依然として電力値に変動があると判断し、サンプリングを継続するべく、ステップ132へ移行する。ステップ132では、計時部88の計時により一定時間(ここでは、例えば、1秒)が経過したか否かが判断され、このステップ132で肯定判定されると、ステップ134へ移行して、変数Nをインクリメント(N←N+1)して、ステップ118へ戻り、上記工程を繰り返す。
また、ステップ130で否定判定された場合は、電力値が安定したと判断し、サンプリングを終了するべく、ステップ136へ移行する。ステップ136では、副電源78の電力に基づいて、引き続き電力表示部72での電力値の表示が可能か否かが判断され、肯定判定され場合は、ステップ138へ移行してスリープモード中か否かが判断される。ステップ138で肯定判定された場合は、ステップ136へ戻り、ステップ136又はステップ138で否定判定されるまで、ステップ136及びステップ138を繰り返す。
ここで、ステップ136又はステップ138で否定判定されると、ステップ140へ移行して電力表示を終了し、次いで、ステップ142で副電源78から主電源42に切り替えて、このルーチンは終了する。
なお、ステップ136の否定判定で、副電源78から主電源42に切り替えられた場合、スリープモードが継続されている間は、電力表示モジュール70には電力は供給されず、機能が停止することになるが、ユーザーの選択等により、主電源42から、電力表示部72での電力値表示に足りる電力だけ、電力表示モジュール70に供給するようにしてもよい。
(メッセージ表示制御)
ここで、本実施の形態では、電力表示部72に電力値を表示する場合に併せて、消費される電力の要因に関連する情報をメッセージとして表示する。すなわち、例えば、電力表示部72において表示される電力値は、カタログ等において現在が画像処理装置10の状態に基づくおおよその電力値(広報電力値)を報知して、消費電力を抑制していることをアピールする場合がある。このアピールは、基本的に所謂ベストモードであり、画像処理装置10側の意に反して、通信プロトコルの応答等があると、一時的に電力が上昇する場合がある。
そこで、本実施の形態では、電力表示部72に電力値を表示すると共に、電力消費要因(前述の電力消費要因1〜3参照)をメッセージとして表示することで、ユーザーに電力消費要因を周知させるようにした。
図11は、前記図10のスリープモード移行時の実行の際、割り込まれるルーチンであり、メッセージ表示制御を司る制御フローチャートである。
ステップ150では、図10のステップ120によって格納された電力値を読み出し、次いでステップ152へ移行して電力増加波形(例えば、パルス波形)が存在するか否かを判断する。
このステップ152で肯定判定されると、ステップ154へ移行して電力増加となった波形(パルス波形)が一定期間以上継続したか(パルス幅が一定以上か)否かが判断される。
ステップ154で肯定判定されると、検出した電力増加波形は、第2の人感センサ30が起動したことに起因するもの(電力消費要因3)であると判断し、ステップ156へ移行して、第2の人感センサ30が起動したことを示すカウンタ(第2の人感センサ起動カウンタ)をインクリメントし、次いでステップ158へ移行して前記カウンタのカウント数を表示して(図7参照)、ステップ160へ移行する。
ユーザーはカウント値を見ることによって、第2の人感センサ30が不必要に起動しているか否かを判断可能となる。なお、カウント値は、スリープモード移行毎にリセットしてもよいし、累積してもよい。
また、前記ステップ152で否定判定、又は前記ステップ154で否定判定された場合は、ステップ160へ移行する。
次のステップ160では、信号ハーネス91の各信号線の状態(H信号/L信号)を確認し、次いでステップ162へ移行して、ビットデータが変化した信号線が有るか否かが判断される。このステップ162で否定判定された場合は、このルーチンは終了する。
また、ステップ162で肯定判定されると、ステップ164へ移行して、不揮発性メモリ84から識別符号−項目テーブル93(図8参照)を読み出し、次いでステップ166へ移行して変化した信号線の識別符号から項目(電力消費要因1、電力消費要因2)を判別し、ステップ168へ移行する。
ステップ168では、通信中による電力消費があったことを示すメッセージを表示して、このルーチンは終了する。
W 壁面
10 画像処理装置
12 画像形成部
14 画像読取部
16 ファクシミリ通信制御回路
18 メインコントローラ
18A 監視制御部
20 ネットワーク通信回線網
22 電話回線網
24 入力電源線
25 コンセント
28 第1の人感センサ
29 PC
30 第2の人感センサ
30IN 受光部
30OUT 投光部
31 商用電源
32 配線プレート
33A〜33E バス
35A〜35E 電力供給線
40 UIタッチパネル
40BL UIタッチパネル用バックライト部
42 電源装置
43 信号ハーネス
50 ピラー部
52 カバー部材
52A 面取り部
55 スリット孔
57 貫通孔(監視窓)
58 ICカードリーダーライター
60 使用者
62 ICカード
70 電力表示モジュール
74 電力演算部
76 電流計測部
72 電力表示部
78 補助電源装置
42 電源装置「主電源」
78 補助電源装置「副電源」
76A 計測端子
80 演算制御部
82 CPU
84 不揮発性メモリ
86 電流監視部
87 ビットデータ解析部
88 計時部
89 電流遷移解析部
90 I/O
92 バス
91 信号線ハーネス
94 電源切替部

Claims (9)

  1. 処理機器及び当該処理機器を制御する制御部を備え、主電源部から電力の供給が制限される省エネ状態に移行可能な装置本体を対象として、少なくとも省エネ状態での前記制御部で消費される電力値を演算する電力演算部と、
    前記電力演算部で演算された電力値の電力消費要因を解析する解析手段と、
    前記電力演算部で演算された電力値と前記解析手段で解析された電力消費要因とを表示する表示部と、
    を有する電力表示モジュール。
  2. 前記電力演算部、前記解析手段及び前記表示部の電力供給元として、前記主電源部と副電源部の何れかを選択可能とした請求項1記載の電力表示モジュール。
  3. 前記解析手段が、
    前記制御部で実行される通信プロトコルに関わる通信動作情報を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で受け付けた通信動作情報に基づいて、電力消費要因を認識する認識手段と、
    を備える請求項1又は請求項2記載の電力表示モジュール。
  4. 前記受付手段で受け付ける通信動作情報が、それぞれ異なる信号線から受け付けるビットデータであり、
    前記認識手段が、前記信号線を特定する識別符号と前記通信動作情報の項目とを関連付けて記憶されたテーブルに基づいて、通信動作情報を認識する請求項3記載の電力表示モジュール。
  5. 前記解析手段が、
    前記電力演算部で演算された電力値が時間的に推移する推移情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した推移情報に基づいて、電力消費要因を判別する判別手段と、
    を備える請求項1又は請求項2記載の電力表示モジュール。
  6. 前記制御部には、それぞれ移動体の検出可能距離が異なる複数の移動体検出手段が接続され、前記複数の移動体検出手段を対象として、前記移動体の検出可能距離が遠い方から近い方にかけて順番に電力供給を受け継ぐことで移動体の接近を認識しており、
    前記判別手段が、最も消費電力が少ない省エネ状態の電力値に対して、前記取得手段で取得した電力値が一定期間継続して高くなった期間をカウントし、特定の移動体検出手段に電力が供給された回数としてカウント値を表示する請求項5記載の電力表示モジュール。
  7. 前記副電源部が、太陽光のエネルギーを電力に変換する発電を利用した蓄電池である請求項2記載の電力表示モジュール。
  8. 処理機器及び当該処理機器を制御する制御部を備え、主電源部から電力の供給が制限される省エネ状態に移行可能な装置本体と、
    前記装置本体を対象として、少なくとも省エネ状態での前記制御部の消費電力を演算する電力演算部、前記電力演算部で演算された消費電力値となる電力消費要因を解析する解析手段、前記電力演算部で演算された消費電力値と前記解析手段で解析された電力消費要因とを表示する表示部を備えた電力表示モジュールと、
    を有する画像処理装置。
  9. コンピュータに、
    処理機器及び当該処理機器を制御する制御部を備え、主電源部から電力の供給が制限される省エネ状態に移行可能な装置本体を対象として、少なくとも省エネ状態での前記制御部の消費電力を演算し、
    演算された消費電力値となる電力消費要因を解析し、
    前記演算された消費電力値と前記解析された電力消費要因を表示する電力監視制御プログラム。
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