JP6063315B2 - 真贋判定システム,特徴点登録装置およびその動作制御方法,ならびに照合判定装置およびその動作制御方法 - Google Patents

真贋判定システム,特徴点登録装置およびその動作制御方法,ならびに照合判定装置およびその動作制御方法 Download PDF

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Description

この発明は,真贋判定システム,特徴点登録装置およびその動作制御方法,ならびに照合判定装置およびその動作制御方法に関する。
近年,世界的に偽造薬,特に錠剤タイプの偽造薬の市場が急激に成長し社会的に大きな問題となっている。偽造錠剤を発見するために,真性錠剤の表面に特殊な薬品を添加しておき,この特殊薬品を検出することで真性錠剤と偽造錠剤とを識別する方法や,真性錠剤を入れたパッケージにホログラムを印刷しておくといった方法が採用されている。その他,錠剤にレーザ光を照射し,反射光のスペックル・パターンを用いて真性錠剤であるか偽造錠剤であるかを識別する方法もある。
画像を用いたパターンマッチングが知られている(特許文献1,2)。パターンマッチングを利用することで,あらかじめ登録される多数の真性錠剤画像の中から判定対象錠剤画像と同じ真性錠剤画像を検索することで,判定対象錠剤が真性なものであるかどうかを判定することができる。特許文献3には特徴点および特徴量を画像ファイルおよび検索画像のそれぞれから抽出し,検索画像の特徴量に一致するまたは類似する特徴量を持つ画像ファイルを検索することが記載されている。特許文献4は基準画像と照合画像の相関値を演算し,照合画像が表す紙文書の真偽を判定するものを記載する。
特開2005−258940号公報 特開平9−178442号公報 特開2012−133484号公報 特開2005−38389号公報
しかしながら,真性錠剤画像が大量に存在する場合,すべての真性錠剤画像のそれぞれを処理対象にして真性錠剤画像と判定対象錠剤画像の相関値を演算すると,演算量が格段に大きくなり,最終的な判定結果を得るまでに非常に時間がかかってしまう。
この発明は,高速な真贋判定を実現することを目的とする。
この発明による真贋判定システムは,真性品特徴点登録装置と照合判定装置とから構成される。
真性品特徴点登録装置は,真性品画像のうちの部分画像とテンプレート画像の相関値を算出する第1の相関値算出手段,上記第1の相関値算出手段によって算出された相関値が第1の閾値以上である上記真性品画像の複数の特徴点を抽出する真性品特徴点抽出手段,および上記真性品特徴点抽出手段によって抽出された上記真性品画像の複数の特徴点を含む真性品識別データを記憶する真性品識別データ記憶手段を備える。照合判定装置は,真贋判定品画像のうちの部分画像とテンプレート画像の相関値を算出する第2の相関値算出手段,上記第2の相関値算出手段によって算出された相関値が第2の閾値以上である上記真贋判定品画像の複数の特徴点を抽出する真贋判定品特徴点抽出手段,および上記真贋判定品特徴点抽出手段によって抽出された真贋判定品画像の複数の特徴点の幾何学的特性と,上記特徴点登録装置の上記真性品識別データ記憶手段に記憶されている真性品画像の複数の特徴点の幾何学的特性とを用いて,上記真贋判定品画像と上記真性品画像の類似度を算出する類似度算出手段を備える。
真性品特徴点登録装置が用いられて真性品画像についての識別データ(真性品識別データ)が記憶(登録)される。真性品とは正規に製造された物品(本物,純正品)を意味する。真性品識別データは真性品を表す真性品画像を用いた画像処理によって取得(作成)され,真性品画像の複数の特徴点(その座標データ)を含む。真性品画像のうちの一部の領域内の部分画像とテンプレート画像との相関値が算出され,算出された相関値が第1の閾値以上である上記真性品画像中の複数の位置(座標)が真性品画像の特徴点に決定される。決定された特徴点が真性品識別データ記憶手段に記憶される。
照合判定装置が用いられて,真贋判定品を表す真贋判定品画像についての複数の特徴点(座標)が抽出される。真贋判定品とは上述した真性品であるかまたは不正に製造された物品(偽物,真性品でないもの)であるかを判定する判定対象品を意味する。真贋判定品画像について抽出される複数の特徴点も,真贋判定品画像を用いた画像処理によって取得(作成)される。真贋判定品画像のうちの一部の領域内の部分画像とテンプレート画像との相関値が算出され,算出された相関値が第2の閾値以上である上記真贋判定品画像中の複数の位置(座標)が真贋判定品画像の特徴点に決定される。上記第1の閾値と第2の閾値は同じ値でも異なる値でもよい。
真贋判定品画像の複数の特徴点の幾何学的特性と,上記特徴点登録装置の上記真性品識別データ記憶手段に記憶されている真性品画像の複数の特徴点の幾何学的特性とを用いて,上記真贋判定品画像と上記真性品画像の類似度(一致の程度を定量的に表す数値)が算出される。複数の特徴点の幾何学的特性とは,複数の特徴点同士の間隔,複数の特徴点を直線で結ぶことで規定される図形形状等を含む。複数の特徴点の幾何学的特性(複数の特徴点から規定される形状)を用いることで,上記真贋判定品画像と上記真性品画像のサイズが異なっていたり,相互に回転ずれが存在しているとしても,それらに対してロバストな類似度が算出される。算出される類似度が所定値以上であるときに,真贋判定品画像は真性品画像と同じまたは非常に似ており,真贋判定品は真性品であることを推定することができる。逆に算出される類似度が所定値未満であれば,真贋判定品画像は真性品画像と同じではなく(似ておらず),真贋判定品は真性品でない(偽造品である)ことを推定することができる。
この発明によると,真贋判定品画像自体と真性品画像自体の相関値を算出することなく,真贋判定品画像の複数の特徴点の幾何学的特性と,真性品画像の複数の特徴点の幾何学的特性とを用いて真贋判定品画像と真性品画像の類似度が算出され,算出される類似度にしたがって真贋判定品の真贋を判定することができるので,高速な真贋判定を行うことができる。多数の真性品画像が存在しても真贋判定を迅速に終了することができる。
好ましくは,上記真性品画像に対して用いられるテンプレート画像と同じテンプレート画像が上記真贋判定品画像に対しても用いられる。
一実施態様では,上記真性品特徴点登録装置が備える上記第1の相関値算出手段は,上記真性品画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記真性品画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を算出するものであり,上記真性品特徴点登録装置はさらに,上記複数の相関値を,スキャンされる上記テンプレート画像の位置に応じて配列した相関値二次元配列データを作成する手段,上記相関値二次元配列データにおける相関値を輝度値として用いた相関値画像データ(輝度画像データ)によって表される相関値画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記相関値画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を算出する第3の相関値算出手段を備え,上記真性品特徴点抽出手段は,上記第1の相関値算出手段によって算出される相関値に基づく真性品画像の特徴点の抽出に代えて,上記第3の相関値算出手段によって算出される相関値に基づいて上記真性品画像の特徴点を抽出する。
真性品画像に対して上記テンプレート画像がスキャンされて上記真性品画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値が算出され,算出された複数の相関値の大きさおよび分布(二次元配列)に基づいて相関値画像が生成される。次に,生成された相関値画像に対して上記テンプレート画像がスキャンされて上記相関値画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値が算出される。相関値画像において真性品画像が持つ特徴点が強調されることになる。真贋判定品画像の複数の特徴点の幾何学的特性と真性品画像の複数の特徴点の幾何学的特性とを用いた上記真贋判定品画像と上記真性品画像の類似度算出の精度を向上することができる。
上記照合判定装置についても,上述と同様に,真贋判定品画像において上記テンプレート画像をスキャンして上記真贋判定品画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を算出し,算出した複数の相関値を輝度値として用いた相関値画像を生成し,生成した相関値画像において上記テンプレート画像をスキャンして上記相関値画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を算出してもよい。相関値画像において真贋判定品画像が持つ特徴点が強調されることになる。
上記相関値二次元配列データの作成,上記相関値画像データの生成および相関値画像とテンプレート画像とを用いた相関値の算出を複数回繰返してもよい。真性品画像が持つ特徴点および真贋判定品画像が持つ特徴点をさらに強調することができる。
上記特徴点登録装置の上記真性品識別データ記憶手段に記憶される真性品識別データが,上記真性品画像を表すデータ,または上記真性品画像の複数の特徴点のそれぞれを含む上記真性品画像のうちの一部の複数の部分画像を表すデータを含むものであってもよい。特徴点のみならず,上記真性品画像を表すデータ,または上記真性品画像の複数の特徴点のそれぞれを含む複数の部分画像を表すデータを記憶しておくことで,上述した真贋判定品画像の複数の特徴点の幾何学的特性と真性品画像の複数の特徴点の幾何学的特性とを用いた上記真贋判定品画像と上記真性品画像の類似度の算出に基づく真贋判定に加えて,追加の(より精密な)真贋判定を行うことが可能になる。
一実施態様では,上記照合判定装置は,上記類似度算出手段によって算出される類似度が第3の閾値以上である場合に,上記真性品画像のうちの部分画像と上記真贋判定品画像のうちの部分画像との相関値を算出する第5の相関値算出手段を備える。この第5の相関値算出手段による相関値の算出に,上記特徴点登録装置の上記真性品識別データ記憶手段に記憶される上記真性品画像を表すデータ,または上記真性品画像の複数の特徴点のそれぞれを含む複数の部分画像を表すデータを用いることができる。真贋判定品画像を表す画像データについては,上記第5の相関値算出手段によって相関値を算出するときに照合判定装置に与えればよい。
この発明によると,上記類似度算出手段によって算出される類似度が第3の閾値以上である場合に,上記真性品画像と上記真贋判定品画像の相関値が算出される。すなわち,上述した真贋判定品画像の複数の特徴点の幾何学的特性と真性品画像の複数の特徴点の幾何学的特性とを用いた上記真贋判定品画像と上記真性品画像の類似度の算出に基づく真贋判定において真性品画像と真贋判定品画像とが比較的似ていると判定された場合にのみ,上記真性品画像と上記真贋判定品画像の相関値の算出に進む。特に真性品画像が多数存在する場合に,総当たり的に真性品画像と真贋判定品画像の相関値が算出されるのではないから,高速な真贋判定が大きく阻害されてしまうことはない。真贋判定品画像に比較的に似ていると判定された上記真性品画像について,上記真贋判定品画像との相関値を算出することで,真贋判定の精度を高めることができる。
一実施態様では,上記照合判定装置が備える上記第5の相関値算出手段は,上記真性品画像に相関値算出領域(スキャン・ウインドウ)をスキャンし,かつ上記真贋判定品画像においても相関値算出領域をスキャンし,上記相関値算出領域内の上記真性品画像と上記真贋判定品画像の対応する位置の部分画像同士の相関値を算出するものである。真性品画像の全体と真贋判定品画像の全体とについて相関値が算出される。
他の実施態様では,上記照合判定装置が備える上記第5の相関値算出手段は,上記真性品画像についての上記真性品識別データに含まれる上記真性品画像の複数の特徴点のそれぞれを含む複数の部分画像と,これに対応する位置の上記真贋判定品画像の部分画像同士の相関値を算出するものである。相関値の算出に用いられる真性品画像の部分画像は,上記真性品識別データ記憶手段に記憶される真性品識別データが上記真性品画像の複数の特徴点のそれぞれを含む複数の部分画像を表すデータを含むものであれば,その複数の部分画像データそのものによって表される部分画像であってもよいし,上記真性品識別データ記憶手段に記憶される真性品識別データが上記真性品画像を表すデータ(真性品画像の全体を表す画像データ)のみを含むものであれば,その真性品画像データを表すデータから複数の特徴点のそれぞれを含む部分画像データを抽出することで作成してもよい。
特徴点は真性品画像の特徴が顕著に表れている場所であるから,真性品画像の特徴点を含む部分画像は,真性品画像と真贋判定品の相関値の算出に適する部分画像と言える。真性品画像の特徴点を含む部分画像とこれに対応する位置の真贋判定品画像の部分画像との間でのみ相関値を算出することで,相関値算出の精度をほとんど犠牲にすることなく,真性品画像と真贋判定品画像の相関値の算出の処理時間を短くすることができる。
好ましくは,上記照合判定装置は,上記真贋判定品特徴点抽出手段によって抽出された真贋判定品画像の複数の特徴点と,上記真性品特徴点登録装置の上記真性品識別データ記憶手段に記憶されている真性品画像の複数の特徴点とに基づいて算出される,上記真性品画像と上記真贋判定品画像の相対的なズレを解消するための位置合わせパラメータにしたがって,上記真贋判定品画像と上記真性品画像を位置合わせする(平行移動,拡大もしくは縮小,または回転による位置合わせ)位置合わせ手段を備えている。真性品画像と真贋判定品の相関値を精度よく算出することができる。
この発明は,以下のように包括的に規定される特徴点登録装置も提供する。すなわち,この発明による特徴点登録装置は,複数の対象画像のそれぞれについて,対象画像のうちの部分画像とテンプレート画像の相関値を算出する第1の相関値算出手段,上記第1の相関値算出手段によって算出された相関値が第1の閾値以上である上記対象画像の特徴点を抽出する特徴点抽出手段,および上記特徴点抽出手段によって抽出された上記対象画像の特徴点を含む対象画像識別データを,上記複数の対象画像のそれぞれについて記憶する識別データ記憶手段を備える。特徴点登録装置を用いて複数の対象画像の特徴点を含む対象画像識別データを用意しておくことで,上述したように,一見して本物と見分けが付かない偽物が市場に流通した場合であっても,それが偽物であるか本物であるかを,比較的正確にかつ迅速に判定することができる。
好ましくは,上記第1の相関値算出手段は,上記対象画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記対象画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を算出するものであり,上記特徴点登録装置はさらに,上記複数の相関値を,スキャンされる上記テンプレート画像の位置に応じて配列した相関値二次元配列データを作成する手段,上記相関値二次元配列データにおける相関値を輝度値として用いた相関値画像データによって表される相関値画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記相関値画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を算出する第2の相関値算出手段を備え,上記特徴点抽出手段は,上記第1の相関値算出手段によって算出される相関値に基づく対象画像の特徴点の抽出に代えて,上記第2の相関値算出手段によって算出される相関値に基づいて上記対象画像上の特徴点を抽出する。強調された特徴点を識別データ記憶手段に記憶することができる。
この発明は,上述する特徴点登録装置の動作を制御する方法も提供する。
さらにこの発明は,上述した真贋判定システムに用いられる照合判定装置およびその動作制御方法も提供している。
錠剤登録システムの全体的構成を示すブロック図である。 真性錠剤識別データを示す。 錠剤登録システムの登録装置の動作を示すフローチャートである。 錠剤登録システムの登録装置の動作を示すフローチャートである。 正規化相関演算処理の様子を示す。 テンプレート画像を示す。 他のテンプレート画像を示す。 他のテンプレート画像を示す。 他のテンプレート画像を示す。 他のテンプレート画像を示す。 他のテンプレート画像を示す。 真性錠剤画像を示す。 相関値画像を示す。 相関値画像を示す。 相関値画像の一部を拡大して示す。 照合判定システムの全体的構成を示すブロック図である。 照合判定システムの照合判定装置の動作を示すフローチャートである。 照合判定システムの照合判定装置の動作を示すフローチャートである。 照合判定システムの照合判定装置の動作を示すフローチャートである。 照合画像と,3つの類似真性錠剤画像との間で相関値がされる様子を示す。 照合画像と類似真性錠剤画像の正規化相関演算の様子を示す。
図1は錠剤登録システムの全体的構成を示している。
錠剤登録システムは,製薬会社(錠剤薬製造会社)おいて製造される錠剤4T1,4T2,4T3・・・のそれぞれを識別するためのデータを登録するシステムであり,製薬会社において錠剤4T1,4T2,4T3・・・を製造する製造ライン中に設置される。錠剤登録システムによる識別データの登録を終えた多数の錠剤4T1,4T2,4T3・・・はその後パッケージングされて出荷される。錠剤4T1,4T2,4T3・・・は同種の錠剤であり,いずれもいわゆる真性(正規)の錠剤(以下,真性錠剤という)である。錠剤4T1,4T2,4T3・・・は同種であるが,その表面の微細な凹凸は錠剤4T1,4T2,4T3・・・のそれぞれで異なっている。
錠剤登録システムは,登録装置1,撮像装置2および記憶装置3を備える。
登録装置1はCPU,メモリ,通信装置等を備えるコンピュータシステムであり,コンピュータシステムを錠剤登録システムを構成する登録装置として機能させるプログラムがインストールされており,これを実行することによってコンピュータシステムが登録装置1として機能する。
撮像装置2は真性錠剤4T1,4T2,4T3・・(これらの表面)を撮像する撮像素子(CCD,CMOS等)を含み,撮像素子に結像した真性錠剤4T1,4T2,4T3・・・を表す画像データを出力する。撮像素子2から出力された真性錠剤4T1,4T2,4T3,・・・を表す画像データが登録装置1に入力する。後述するように,登録装置1は,入力した真性錠剤4T1,4T2,4T3,・・・の画像データのそれぞれを用いて,真性錠剤4T1,4T2,4T3,・・・のそれぞれに固有の識別データ(以下,真性錠剤識別データという)を作成する。作成された真性錠剤識別データが記憶装置3に記憶される。
図2は記憶装置3に記憶される真性錠剤識別データ3Aの一例を示している。
真性錠剤識別データ3Aは,上述のように多数の真性錠剤4T1,4T2,4T3,・・・のそれぞれについて作成される。図2に示す真性錠剤識別データ3Aの行データのそれぞれが,多数の真性錠剤4T1,4T2,4T3,...のそれぞれに固有の真性錠剤識別データである。
真性錠剤4T1,4T2,4T3,...のそれぞれについて作成される真性錠剤識別データ3Aは,真性錠剤画像ID(登録画像ID),特徴点を表すデータ,および撮像装置2によって出力される真性錠剤の画像データを含む。真性錠剤画像IDは,真性錠剤4T1,4T2,4T3,...のそれぞれ(真性錠剤4T1,4T2,4T3,...を撮像装置2によって撮像することで出力される真性錠剤画像データのそれぞれ)に付与される固有の番号であり,登録装置1によって順次採番される。特徴点は真性錠剤画像における複数の特徴点の場所(アドレス)を特定するx座標およびy座標の組である。
図3および図4は錠剤登録システムの登録装置1の動作を示すもので,上述した真性錠剤識別データ3Aを作成して記憶装置3に記憶する処理の流れを示している。
撮像装置2によって出力された真性錠剤画像を表す画像データが登録装置1に入力する(ステップ31)。後述する所定の処理繰返し数Nを検知するためのカウンタnを初期化(n=1)した後(ステップ32),正規化相関演算処理に進む(ステップ33〜35)。
図5は正規化相関演算処理の様子を示すもので,真性錠剤画像10と相関演算領域(ウインドウ)Sとの関係を示している。図6は正規化相関演算処理に用いられるテンプレート画像(局所フィルタ)11の一例を示している。
正規化相関演算処理では,真性錠剤画像10の一部である相関演算領域S内の部分画像とテンプレート画像11の正規化相関値rが算出される。図5を参照して,真性錠剤画像10および相関演算領域Sはいずれも矩形であり,たとえば真性錠剤画像10は128画素×128画素の大きさを,相関演算領域Sは9画素×9画素の大きさをそれぞれ持つ。図6に拡大して示すテンプレート画像11は相関演算領域Sと同じ9画素×9画素の大きさを持つ。
真性錠剤画像10から抽出される上記相関演算領域S内の部分画像とテンプレート画像11とを用いて正規化相関演算を行うことで相関値rは算出される。相関値rを算出する正規化相関演算処理には既知の様々なアルゴリズム,たとえばNCC(Normalized Cross-Correlation),ZNCC(Zero-mean Normalized Cross-Correlation)などを用いることができる。SSD(Sum of SquaredDifference)やSAD(Sum of Absolute Difference)を用いて相関値を算出してもよい。
相関演算領域Sは,真性錠剤画像10内を水平方向および垂直方向に所定距離(たとえば1画素)ずつ移動させられ,移動のたびに相関演算領域S内の部分画像とテンプレート画像11との間で相関値rが算出される。
正規化相関演算に用いるテンプレート画像11には様々な種類のものがある。図6に示すテンプレート画像11は二次元正規分布に基づくもので,中心の輝度が最も高く,中心から離れるにしたがって同心円状に輝度が次第に低下しているものである。このようなテンプレート画像11を用いて正規化相関演算を行うことで,回転に対してロバストな相関値rを得ることができる。またテンプレート画像11を用いることにより,輝度が高い部分画像について大きな値の相関値rが算出され,輝度が低い部分画像については小さな値の相関値rが算出される。算出される正規化相関値rは−1〜+1の範囲の値を持つ。
図7〜図11は他のテンプレート画像11a〜11eを示している。
図7に示すテンプレート画像11aは二次元正規分布に基づくもので,中心の輝度が最も低く,中心から離れるにしたがって同心円状に輝度が次第に上昇しているものである。テンプレート画像11aを用いて部分画像との間で正規化相関演算を行うことで,回転に対してロバストな相関値rが算出される。テンプレート画像11aを用いると輝度が低い部分画像について大きな値の相関値rが算出され,輝度が高い部分画像について小さな値の相関値rが算出される。
図8〜図11に示すテンプレート画像11b〜11eは,矩形の4つの隅のうちのいずれか一つの隅の輝度が,残りの3つの隅の輝度と異なっているものである。テンプレート画像11b〜11eを用いて部分画像との間で正規化相関演算を行うことで,拡大/縮小(リサイズ)に対してロバストな相関値rが算出され,エッジが存在する部分画像について大きな値の相関値rが算出される。
図3に戻って,入力された真性錠剤画像10の左上隅のスタートポイントに相関演算領域Sが移動する(ステップ33,図5参照)。相関演算領域S内の部分画像を表すデータが抽出される(ステップ34)。抽出された部分画像と上述したテンプレート画像(ここでは図6に示すテンプレート画像11を用いるものとする)との間で正規化相関演算が行われて相関値rが算出される(ステップ35)。
相関演算領域Sがエンドポイント(真性錠剤画像10の右下隅)に達しているかどうかが判断される(ステップ36)。エンドポイントに達していない場合には,相関演算領域Sが水平方向または垂直方向に移動し(スキャン),移動後の相関演算領域S内の部分画像が抽出される(ステップ36でNO,ステップ34)。抽出された新たな部分画像とテンプレート画像11の相関値rが算出される(ステップ35)。
相関演算領域Sの移動が終了してエンドポイントに達すると,算出された多数の相関値rを格納した二次元配列テーブルが作成される(ステップ36でYES,ステップ38)。二次元配列テーブルにおける多数の相関値rの配列(行方向および列方向)は,上述した相関演算領域Sの真性錠剤画像10における位置に対応する。
上述した二次元配列テーブルに格納された多数の相関値rを輝度値(濃度値)として用いた相関値画像(相関値r(=輝度値)に応じた明るさを持つ多数の画素から構成される画像)(輝度画像)を表すデータが作成される(ステップ39)。上述したように,相関値rは−1〜+1の範囲の数値を持つ。たとえば,二次元配列テーブルに格納されている多数の相関値rのうちの最も小さい値の相関値rを輝度値0に対応させ,最も大きな値の相関値rを輝度値255に対応させることで,256段階の明るさによって相関値画像は作成される。もっとも,上述した二次元配列テーブルに格納する相関値rをあらかじめ8ビット(0〜255)のデータによって表現しておけば,二次元配列テーブルをそのまま相関値画像データとして用いることもできる。
カウンタnが所定の繰返し数Nに達しているかどうかが判断される(ステップ40)。所定の繰返し数Nに達していない場合(ステップ40でNO),カウンタnがインクリメントされ(ステップ41),作成された相関値画像を処理対象の画像として,相関演算領域Sのスキャン(部分画像の抽出)(ステップ33,ステップ34),相関演算領域S内の部分画像とテンプレート画像の相関値の算出(ステップ35),二次元配列テーブルの作成(ステップ38),および相関値画像の生成が繰返される(ステップ39)。たとえば繰返し数N=4であれば,上述した処理が4回繰り返される。
図12は真性錠剤画像10を,図13は図12に示す真性錠剤画像10に対して上述した正規化相関演算を1回経ることで作成された相関値画像10aを,図14は上述した正規化相関演算を4回経ることで得られた相関値画像10bを示している。正規化相関演算を複数回繰り返すことで,相関値r(=輝度値)が次第に強調されていき,強調された相関値rに対応する箇所の画素の輝度(明るさ)が強調された相関値画像10bが作成される。
図4を参照して,作成された相関値画像が用いられて所定閾値以上の輝度値を持つ画素の場所(座標)が,真性錠剤画像10における特徴点に決定されて抽出される(ステップ42)。一般には複数の特徴点が抽出される。
図15は上述した相関値画像10b(図14参照)の一部拡大画像10b1を示している。特徴点抽出処理(ステップ42)において,所定閾値以上の輝度を持つ複数の画素が集合(隣接)している場合にはその集合画素に一つの特徴点(座標)を対応付けてもよい。この場合には,隣接している所定閾値以上の輝度を持つ複数の画素がグルーピングされる。図15には3つのグルーピングされた集合画素領域が示されており,そのうちの一つが符号G1で示されている。たとえば,集合画素領域G1の重心g1の座標が集合画素領域G1についての特徴点として扱われる。重心に代えて,集合画素領域G1の外接矩形または内接矩形の中心の座標を集合画素領域G1の特徴点としてもよい。
抽出された複数の特徴点(座標)に,真性錠剤画像IDおよび画像データが関連付けられて,これにより真性錠剤画像ID,特徴点および画像データを含む真性錠剤識別データ3A(図2)が作成される。作成された真性錠剤識別データ3Aは上述したように記憶装置3に記憶される(ステップ43)。同様の処理を多数の真性錠剤4T1,4T2,4T3,...のそれぞれについて実行することで,真性錠剤4T1,4T2,4T3,...のそれぞれ真性錠剤識別データ3Aが作成されて記憶装置3に登録される。
なお,上述した複数種類のテンプレート画像11,11a〜eのうちの複数(たとえば2つ)のテンプレート画像のそれぞれを用いて相関値rを算出し,上述した処理と同様にして特徴点を抽出するようにしてもよい。一の真性錠剤画像に対して抽出される特徴点を増やすことができる。また,一種類のテンプレート画像(たとえばテンプレート画像11)を用いる場合でも,算出される相関値rの符号(−または+)のそれぞれを区別して取扱うことで,一の真性錠剤画像に対して抽出される特徴点を増加させることができる。
図16は照合判定システムの全体的構成を示すブロック図である。
照合判定システムは,持ち込まれた錠剤4Dが真性錠剤であるか真性錠剤ではないか(偽造錠剤であるか)を,上述した錠剤登録システムの記憶装置3に記憶された真性錠剤識別データ3Aを用いて照合しかつ判定するシステムである。
照合判定システムは,照合判定装置6,撮像装置5および記憶装置3を備える。照合判定装置6も,上述した登録装置2と同様に,CPU,メモリ,通信装置等を備えるコンピュータシステムであり,コンピュータシステムを照合判定装置6として機能させるプログラムを実行することによってコンピュータシステムが照合判定システムを構成する照合判定装置6として機能する。記憶装置3は,この実施例では上述した錠剤登録システムを構成する記憶装置3と同一の記憶装置として示されている。たとえば,照合判定システムを構成する照合判定装置6に,ネットワーク(インターネットなど)を介して錠剤登録システムの記憶装置3を接続することによって,照合判定システムに錠剤登録システムの記憶装置3を含ませることができる。もっとも,錠剤登録システムの記憶装置3に記憶されている真性錠剤識別データ3Aを,照合判定システムが備える記憶装置にダウンロード(コピー)して記憶させてもよい。
図17〜図19は照合判定システムの照合判定装置6の動作を示すもので,錠剤4Dが真性品であるか真性品でないか(偽造品であるか)を判定する(真贋判定する)処理の流れを示している。
照合判定システムでは,以下の2段階の判定処理が行われる。
第1の判定処理は,錠剤登録システムにおいてあらかじめ記憶装置3に記憶される多数の真性錠剤4T1,4T2,4T3,...のそれぞれについての真性錠剤識別データ3Aに含まれる特徴点(図2参照)を用いて,照合判定システムの撮像装置5によって撮像されて出力される,真贋判定対象の錠剤4Dの画像に類似する画像が錠剤登録システムの撮像装置2によって真性錠剤4T1,4T2,4T3,...を撮像することによって得られた真性錠剤画像の中に存在するかどうかを判定する処理である。
第2の判定処理は,第1の判定処理において真贋判定対象の錠剤4Dの画像に類似する画像が真性錠剤画像の中に存在することが判定された場合に,錠剤4Dの画像と,これに類似すると判断された真性錠剤画像の相関値を算出し,算出された相関値が所定の閾値よりも高い場合に,錠剤4Dの画像と同一の画像が複数の真性錠剤画像の中に含まれている,すなわち錠剤4Dは真性錠剤であると判定する処理である。
以下,図17〜図19のフローチャートに沿って上述の第1の判定処理および第2の判定処理を詳細に説明する。はじめに真贋判定対象の錠剤4Dが撮像装置5によって撮像され,撮像装置5から錠剤4Dを表す画像(以下,照合画像20という)を表すデータが出力される。照合画像20を表すデータが照合判定装置6に入力する(ステップ51)。
照合画像20に対して,上述した錠剤登録システムの登録装置1と同じ処理が行われて,照合画像20の特徴点(座標)(図2参照)が抽出される(ステップ52)。照合画像20についても一般には複数の特徴点が抽出される。錠剤登録システムにおいて抽出される特徴点に対応する特徴点を抽出するために,錠剤登録システムにおいて実行される正規化相関演算のアルゴリズムと同一のアルゴリズムの正規化相関演算が照合判定システムにおいても実行され,錠剤登録システムにおいて用いられるテンプレート画像と同一のテンプレート画像が照合判定システムにおいても用いられる。
カウンタiが初期化され(i=1),真性錠剤画像iについての複数の特徴点(座標)が記憶装置3から読み出される(ステップ53,54)。
記憶装置3から読み出された真性錠剤画像iの複数の特徴点と,照合画像20について抽出された複数の特徴点とが用いられて,真性錠剤画像iと照合画像20との間の類似度が算出される(ステップ55)。複数の特徴点の位置(座標)を利用した2つの画像の類似度の算出には,たとえばジオメトリックハッシング法を用いることができる。ジオメトリックハッシング法では,複数の特徴点(座標)によって規定される幾何学的特性(平行移動,拡大(縮小)および回転に不変の幾何学的構造表現)を用いて,2つの対象モデル(ここでは真性錠剤画像iと照合画像20)の類似度が数値によって表される。ジオメトリックハッシング法に代えてLLHA法(Locally Likely Arrangement Hashing)を用いてもよい。LLHA法によっても2つの画像のそれぞれの複数の特徴点(座標)の幾何学的特性に基づいて2つの画像の類似度を表す数値が算出される。ジオメトリックハッシングおよびLLHAでは,その類似度算出過程において真性錠剤画像iと照合画像20の位置ずれ関係,拡大(縮小)関係および回転角度関係も検出される。すなわち,ジオメトリックハッシングおよびLLHAでは真性錠剤画像iの複数の特徴点とこれに対応する照合画像20の複数の特徴点とのずれ量が求められて,これにより真性錠剤画像iと照合画像20の相対的なズレを解消するための位置合わせパラメータ(移動パラメータ,拡大/縮小パラメータ,回転パラメータ)も,類似度とともに算出される。
算出された類似度が所定の閾値以上であるかどうかが判断される(ステップ56)。真性錠剤画像iと照合画像20の類似度が所定の閾値未満であれば(ステップ56でNO),その真性錠剤画像iは照合画像20と似ていない(異なる)と判断され,カウンタiがインクリメントされる(ステップ56でNO,ステップ57)。記憶装置3に記憶されている次の真性錠剤画像iの特徴点(座標)が読み出され,上述した類似度が再度算出される(ステップ54,55)。
真性錠剤画像iと照合画像20の類似度が所定の閾値以上である場合(ステップ56でYES),その真性錠剤画像iの真性錠剤画像ID(図2参照)が照合判定装置6のメモリに一時的に記憶される(ステップ58)。
カウンタiが記憶装置3に記憶されている真性錠剤識別データ3Aの全データ数Mと一致しているかどうか,すなわち,すべての真性錠剤画像iと照合画像20の類似度の算出を終えたかどうかが判断される(ステップ59)。類似度算出が行われていない真性錠剤画像iが存在する場合には,カウンタiがインクリメントされて(ステップ59でNO,ステップ57),次の真性錠剤画像iの特徴点と照合画像20の特徴点とを用いた類似度算出が行われる(ステップ55)。
上述したように,ステップ58において,照合画像20との間の類似度が所定の閾値以上であった真性錠剤画像iの真性錠剤画像IDが順次メモリに記憶される。すべての真性錠剤画像iと照合画像20の類似度の算出を終えると(ステップ59でYES),第2の判定処理に進む。ここでは,複数の真性錠剤画像IDがステップ58でメモリに記憶された場合,すなわち照合画像20に類似する複数(J個)の真性錠剤画像(以下,類似真性錠剤画像jという)が見つかった場合を説明する。複数の類似真性錠剤画像j(j=1,2,...J)のそれぞれについて,以下の第2の判定処理が行われる。
はじめにカウンタjが初期化され(j=1),複数の類似真性錠剤画像jのうちの1つについての画像データが記憶装置3から読み出される(ステップ60,61)。
上述した類似度算出(ステップ55)において検出される位置ずれ関係,拡大/縮小関係および回転角度関係(位置合わせパラメータ(移動パラメータ,拡大/縮小パラメータ,回転パラメータ))にしたがって,照合画像20が位置(平行)移動,拡大または縮小,回転させられ,これによって類似真性錠剤画像jと照合画像20の位置合わせ(ずれ補正)が行われる(ステップ62)。照合画像20に代えて類似真性錠剤画像jを位置合わせしてもよい。
正規化相関演算に進む(ステップ63〜65)。ここで実行される正規化相関演算では,上述したテンプレート画像(局所フィルタ)11(図6)は用いられず,類似真性錠剤画像jと照合画像20とが用いられる。図20に示すように,照合画像20と,複数の類似真性錠剤画像(図20には3つの類似真性錠剤画像10A,10B,10Cを示す)のそれぞれの相関値rが,以下に説明するように算出されることになる。
図21を参照して,図21は,類似真性錠剤画像10Aと照合画像20の正規化相関演算の様子を示している。類似真性錠剤画像10Aと照合画像20のそれぞれに相関演算領域(ウインドウ)S1,S2が設定され,相関演算領域S1,S2内の部分画像10P,20Pがそれぞれ抽出される。抽出された部分画像10P,20P同士で正規化相関演算が行われる。正規化相関演算には,上述したNCC,ZNCCなどの既知のアルゴリズムのうちのいずれかを用いることができる。
図18に戻って,相関演算領域S1,S2が類似真性錠剤画像10Aと照合画像20のそれぞれにおいてスタートポイントに移動させられる(ステップ63)。正規化相関演算領域S1,S2内の部分画像10P,20Pが抽出される(ステップ64)。類似真性錠剤画像10Aの相関演算領域S1内の部分画像10Pと,照合画像20の相関演算領域S2内の部分画像20Pの相関値が算出される(ステップ65)。
相関演算領域S1,S2がエンドポイントに位置しているかどうかが判断される(ステップ66)。エンドポイントに達していない場合(ステップ66でNO),相関演算領域S1,S2が水平移動または垂直移動し(ステップ67),再び部分画像同士の相関値が算出される(ステップ64,65)。
エンドポイントに達すると,カウンタjがインクリメントされて,次の類似真性錠剤画像jと照合画像20の相関値の算出に進む(ステップ66でYES,ステップ68でNO,ステップ69,ステップ61〜65)。
すべての類似真性錠剤画像jと照合画像20の相関値rの算出を終えると(ステップ68でYES),複数の類似真性錠剤画像jと照合画像20との間でそれぞれ算出された多数の相関値の平均値が算出され(ステップ71),そのうち最も値の大きな平均相関値が所定の閾値以上であるかが判断される(ステップ72)。最も値の大きな平均相関値が所定の閾値以上である場合,その最も値の大きな平均相関値の算出に用いられた類似真性錠剤画像(たとえば図20に示す類似真性錠剤画像10B)は照合画像20と同じであると判断され,この場合照合画像20の撮像に用いられた真贋判定対象の錠剤4Dは真性錠剤であると判定される(ステップ72でYES,ステップ73)。たとえば,錠剤4Dが真性品である旨を示す判定結果が照合判定装置6に接続された表示装置の表示画面上に表示される。
最も値の大きな平均相関値が所定の閾値未満であれば,記憶装置3に記憶されている多数の真性錠剤画像のうち照合画像20に最も似ている真性錠剤画像が照合画像20と同じでないと判断され,照合画像20と同一の真性錠剤画像は記憶装置3に記憶されていず,したがって撮像に用いられた真贋判定対象の錠剤4Dは真性錠剤でない(偽造錠剤である)と判定される(ステップ72でNO,ステップ74)。たとえば錠剤4Dが偽造品である旨の警告が,照合判定装置6に接続された表示装置の表示画面に表示される。
上述した実施例では,類似真性錠剤画像jの全体と照合画像20の全体を用いて,類似真性錠剤画像jと照合画像20の相関値(平均相関値)を算出する例(すなわち全体パターン照合)を説明したが,類似真性錠剤画像jについての特徴点(図2参照)を利用して,類似真性錠剤画像jの特徴点を含む部分画像のみを,類似真性錠剤画像jと照合画像20の相関値の算出に用いてもよい(部分パターン照合)。この場合,相関値は,たとえば類似真性錠剤画像jの特徴点を中心とする部分画像とこれに対応する位置の照合画像20の部分画像との間でのみ算出される。特徴点は類似真性錠剤画像jの特徴が顕著に表れている場所であるから,類似真性錠剤画像jの特徴点を中心とする部分画像は,類似真性錠剤画像jと照合画像20の相関値の算出に適する部分画像と言える。類似真性錠剤画像jの特徴点を中心とする部分画像とこれに対応する位置の照合画像20の部分画像との間でのみ相関値を算出することで,相関値算出の精度をほとんど犠牲にすることなく,類似真性錠剤画像jと照合画像20の相関値の算出の時間を短くすることができる。この場合には,記憶装置3の真性錠剤識別データ3Aに,真性錠剤の全体を表す画像データでなく,特徴点を中心とする部分画像を表すデータのみを記憶させておいてもよい。
1 登録装置(相関値算出手段,特徴点抽出手段,二次元配列データ作成手段)
2,5 撮像装置
3 記憶装置
3A 真性錠剤識別データ
4T1,4T2,4T3 真性錠剤(真性品)
4D 錠剤(真贋判定品)
6 照合判定装置(相関値算出手段,特徴点抽出手段,類似度算出手段,位置合わせ手段)
10,10A,10B,10C 真性錠剤画像
10a,10b 相関値画像
11,11a,11b,11c,11d,11d,11e テンプレート画像

Claims (19)

  1. 真性品画像に,中心の輝度が高く,中心から離れるにしたがって同心円状に輝度が次第に低下している,あるいは中心の輝度が最も低く,中心から離れるにしたがって同心円状に輝度が次第に上昇しているテンプレート画像をスキャンして得られる,上記真性品画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を,輝度値として用いた相関値画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記相関値画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を算出する第1の相関値算出手段,上記第1の相関値算出手段によって算出された相関値が第1の閾値以上である上記真性品画像の複数の特徴点を抽出する真性品特徴点抽出手段,および上記真性品特徴点抽出手段によって抽出された上記真性品画像の複数の特徴点を含む真性品識別データを記憶する真性品識別データ記憶手段を備える真性品特徴点登録装置と,
    真贋判定品画像のうちの部分画像と上記テンプレート画像の相関値を算出する第2の相関値算出手段,上記第2の相関値算出手段によって算出された相関値が第2の閾値以上である上記真贋判定品画像の複数の特徴点を抽出する真贋判定品特徴点抽出手段,および上記真贋判定品特徴点抽出手段によって抽出された真贋判定品画像の複数の特徴点の幾何学的特性と,上記真性品特徴点登録装置の上記真性品識別データ記憶手段に記憶されている真性品画像の複数の特徴点の幾何学的特性とを用いて,上記真贋判定品画像と上記真性品画像の類似度を算出する類似度算出手段を備える照合判定装置と,
    を備える真贋判定システム。
  2. 上記真性品特徴点登録装置はさらに,
    上記真性品画像における上記テンプレート画像の位置に応じた上記複数の相関値を,スキャンされる上記テンプレート画像の位置に応じて配列した相関値二次元配列データを作成する手段を備え,
    上記第1の相関値算出手段は,
    上記相関値二次元配列データにおける相関値を輝度値として用いた相関値画像データによって表される相関値画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記相関値画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を算出する,
    請求項1に記載の真贋判定システム。
  3. 上記照合判定装置が備える第2の相関値算出手段は,上記真贋判定品画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記真贋判定品画像における上記テンプレート画像の位置に応じて複数の相関値を算出するものであり,
    上記照合判定装置はさらに,
    上記複数の相関値を,スキャンされる上記テンプレート画像の位置に応じて配列した相関値二次元配列データを作成する手段,
    上記相関値二次元配列データにおける相関値を輝度値として用いた相関値画像データによって表される相関値画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記相関値画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を算出する第の相関値算出手段を備え,
    上記真贋判定品特徴点抽出手段は,
    上記第2の相関値算出手段によって算出される相関値に基づく真贋判定品画像の特徴点の抽出に代えて,上記第の相関値算出手段によって算出される相関値に基づいて上記真贋判定品画像の特徴点を抽出する,
    請求項2に記載の真贋判定システム。
  4. 上記相関値二次元配列データの作成,上記相関値画像データの生成および相関値画像とテンプレート画像とを用いた相関値の算出を,複数回繰返す繰返し制御手段をさらに備えている,
    請求項2または3に記載の真贋判定システム。
  5. 上記真性品特徴点登録装置の上記真性品識別データ記憶手段に記憶される真性品識別データが,上記真性品画像を表すデータ,または上記真性品画像の複数の特徴点のそれぞれを含む上記真性品画像のうちの一部の複数の部分画像を表すデータを含む,
    請求項1に記載の真贋判定システム。
  6. 上記照合判定装置は,
    上記類似度算出手段によって算出される類似度が第3の閾値以上である場合に,上記真性品画像のうちの部分画像と上記真贋判定品画像のうちの部分画像の相関値を算出する第の相関値算出手段を備える,
    請求項5に記載の真贋判定システム。
  7. 上記照合判定装置が備える上記第の相関値算出手段は,
    上記真性品画像に相関値算出領域をスキャンし,かつ上記真贋判定品画像においても相関値算出領域をスキャンし,上記相関値算出領域内の上記真性品画像と上記真贋判定品画像の対応する位置の部分画像同士の相関値を算出するものである,
    請求項6に記載の真贋判定システム。
  8. 上記照合判定装置が備える上記第の相関値算出手段は,
    上記真性品画像についての上記真性品識別データに含まれる上記真性品画像の複数の特徴点のそれぞれを含む複数の部分画像と,これに対応する位置の上記真贋判定品画像の部分画像同士の相関値を算出するものである,
    請求項6に記載の真贋判定システム。
  9. 上記照合判定装置は,
    上記真贋判定品特徴点抽出手段によって抽出された真贋判定品画像の複数の特徴点と,上記真性品特徴点登録装置の上記真性品識別データ記憶手段に記憶されている真性品画像の複数の特徴点とに基づいて算出される,上記真性品画像と上記真贋判定品画像の相対的なズレを解消するための位置合わせパラメータにしたがって,上記真贋判定品画像と上記真性品画像を位置合わせする位置合わせ手段を備えている,
    請求項6に記載の真贋判定システム。
  10. 複数の対象画像のそれぞれについて,対象画像のうちの部分画像と中心の輝度が高く,中心から離れるにしたがって同心円状に輝度が次第に低下している,あるいは中心の輝度が最も低く,中心から離れるにしたがって同心円状に輝度が次第に上昇しているテンプレート画像をスキャンして得られる,上記対象画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を,輝度値として用いた相関値画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記相関値画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を算出する第1の相関値算出手段,
    上記第1の相関値算出手段によって算出された相関値が第1の閾値以上である上記対象画像の特徴点を抽出する特徴点抽出手段,および
    上記特徴点抽出手段によって抽出された上記対象画像の特徴点を含む対象画像識別データを,上記複数の対象画像のそれぞれについて記憶する識別データ記憶手段を備える,
    特徴点登録装置。
  11. 上記特徴点登録装置はさらに,
    上記対象画像における上記テンプレート画像の位置に応じた上記複数の相関値を,スキャンされる上記テンプレート画像の位置に応じて配列した相関値二次元配列データを生成する手段,および
    上記相関値二次元配列データにおける相関値を輝度値として用いた相関値画像データによって表される相関値画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記相関値画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を算出する第2の相関値算出手段を備え,
    上記特徴点抽出手段は,
    上記第1の相関値算出手段によって算出される相関値に基づく対象画像の特徴点の抽出に代えて,上記第2の相関値算出手段によって算出される相関値に基づいて上記対象画像の特徴点を抽出する,
    請求項10に記載の特徴点登録装置。
  12. 複数の対象画像のそれぞれについて,対象画像のうちの部分画像と中心の輝度が高く,中心から離れるにしたがって同心円状に輝度が次第に低下している,あるいは中心の輝度が最も低く,中心から離れるにしたがって同心円状に輝度が次第に上昇しているテンプレート画像をスキャンして得られる,上記対象画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を,輝度値として用いた相関値画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記相関値画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を,第1の相関値算出手段によって算出し,
    算出した相関値が第1の閾値以上である上記対象画像の特徴点を,特徴点抽出手段によって抽出し,
    上記複数の対象画像のそれぞれについて抽出した上記対象画像の特徴点を含む対象画像識別データを,識別データ記憶手段に記憶する,
    特徴点登録装置の動作制御方法。
  13. 複数の対象画像のそれぞれについて,対象画像の複数の特徴点を含む対象画像識別データを記憶する対象画像識別データ記憶手段,
    真贋判定品画像に,中心の輝度が高く,中心から離れるにしたがって同心円状に輝度が次第に低下している,あるいは中心の輝度が最も低く,中心から離れるにしたがって同心円状に輝度が次第に上昇しているテンプレート画像をスキャンして得られる,上記真贋品判定画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を,輝度値として用いた相関値画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記相関値画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を算出する相関値算出手段,
    上記相関値算出手段によって算出された相関値が閾値以上である上記真贋判定品画像の複数の特徴点を抽出する特徴点抽出手段,および
    上記特徴点抽出手段によって抽出された真贋判定品画像の複数の特徴点の幾何学的特性と,上記対象画像識別データ記憶手段に記憶されている対象画像の複数の特徴点の幾何学的特性とを用いて,上記真贋判定品画像と複数の上記対象画像のそれぞれとの類似度を算出する類似度算出手段,
    備える照合判定装置。
  14. 複数の対象画像のそれぞれについて,対象画像の複数の特徴点を含む対象画像識別データを記憶する対象画像識別データ記憶手段を備える照合判定装置の動作を制御する方法であって,
    真贋判定品画像に,部分画像と中心の輝度が高く,中心から離れるにしたがって同心円状に輝度が次第に低下している,あるいは中心の輝度が最も低く,中心から離れるにしたがって同心円状に輝度が次第に上昇しているテンプレート画像をスキャンして得られる,上記真贋品判定画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を,輝度値として用いた相関値画像に上記テンプレート画像をスキャンし,上記相関値画像における上記テンプレート画像の位置に応じた複数の相関値を,相関値算出手段によって算出し,
    算出した相関値が閾値以上である上記真贋判定品画像の複数の特徴点を,特徴点抽出手段によって抽出し,
    抽出した真贋判定品画像の複数の特徴点の幾何学的特性と,上記対象画像識別データ記憶手段に記憶されている対象画像の複数の特徴点の幾何学的特性とを用いて,上記真贋判定品画像と複数の上記対象画像のそれぞれとの類似度を,類似度算出手段によって算出する,
    照合判定装置の動作制御方法。
  15. 上記真品画像は,錠剤についての画像である,請求項1から9のうち,いずれか一項に記載の真贋判定システム。
  16. 上記対象画像は,錠剤についての画像である,請求項10または11に記載の特徴点登録装置。
  17. 上記対象画像は,錠剤についての画像である,請求項12に記載の特徴点登録装置の動作制御方法。
  18. 上記真贋判定品画像は,錠剤についての画像である,請求項13に記載の照合判定装置。
  19. 上記真贋判定品画像は,錠剤についての画像である,請求項14に記載の照合判定装置の動作制御方法。
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