JP6062712B2 - 太陽電池の製造方法およびこれに用いられる太陽電池製造装置 - Google Patents

太陽電池の製造方法およびこれに用いられる太陽電池製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池の製造方法およびこれに用いられる太陽電池製造装置にかかり、特に、シリコン系半導体基板に対しアルカリ性溶液で異方性エッチングを実施してテクスチャを形成した後、基板表面を清浄化する技術に関する。
従来、太陽光発電装置のセル(以下太陽電池と指称する)において、太陽光を効率よく吸収するためには、該装置を構成するシリコン基板などのシリコン系半導体基板に照射される光をできるだけ吸収する、すなわち光の反射率をできるだけ小さくすることが望ましい。そのため、シリコン基板を高温のアルカリ性溶液でエッチングすることによって、シリコン基板の表面にテクスチャ(凹凸)を形成している。すなわち、テクスチャを高密度で形成できれば光の反射率を小さくすることができ、その結果、太陽光を効率よくシリコン基板内に吸収することができる。テクスチャ形成後の処理工程として、パッシベーション膜形成工程等の処理工程を経るが、シリコン基板の清浄度を高め、テクスチャ上に均一なパッシベーション膜を形成するなど、上層の膜を均一にすることによって変換効率の高い太陽電池を製造することができる。
特許文献1には、PEG(ポリエチレングリコール)等を使用したKOH水溶液でシリコン基板上にテクスチャを形成する工程のポストクリーニングプロセスとして、オゾン水を使用して洗浄する技術が開示されている。上記特許文献1の技術では、具体的には1〜30ppmのオゾン水に5〜600秒浸漬し、その後フッ化水素酸で酸化膜を除去する。
特表2011−515872号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、テクスチャ形成のためのエッチングは温度70℃以上の高温で実施するため、エッチング槽から取り出したシリコン基板の表面温度は高く、エッチング液が付着したままである。
このため、シリコン基板との反応によって高濃度のシリコン溶解生成物(ゲル)の層がシリコン基板上に発生する(工程1)。さらに、シリコン/アルカリ金属(例えばナトリウム)の比が高くて粘度も高いため、容易に除去しにくい質のゲルとなり、水洗工程を経てもシリコン基板の表面にこのゲルが残存する。またさらには、ゲル中にエッチング反応によって溶解したシリコン基板中の金属やテクスチャエッチングの添加剤(有機物)が溶出してゲルに取り込まれてしまい、容易にこれらの有機物や金属を除去できなくなる(工程2)。またオゾン水によって形成された酸化膜の中にも有機物や金属が取り込まれる(工程3、4)。テクスチャ形成工程後においては、シリコン基板はこのような表面状態となるため、特許文献1に記載の方法ではシリコン基板の清浄度を高めることができないという問題があった。
さらには、オゾンは水中で容易に自己分解してその濃度が減少するため、十分な洗浄効果が得られないという問題があった。またさらには、オゾン水のオゾン濃度が上記の反応によって変動することによって、シリコン基板上に洗浄むらが発生するという問題があった。またさらには、オゾン水洗浄を過剰に実施することによってオゾン水で形成された酸化膜の除去が困難になり、基板の清浄度を高められないという問題があった。すなわち、酸化膜の除去が十分に実施されれば基板上の金属や有機物を除去できるが、酸化膜が除去されずに残った場合はシリコン基板上に有機物や金属が残存してしまい(工程5)、シリコン基板の清浄度を高められないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、テクスチャ形成後のオゾン水洗浄工程において基板の清浄度を高め、高効率の太陽電池を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1導電型を有する複数の結晶系シリコン基板表面にテクスチャ構造を形成する工程と、当該結晶系シリコン基板表面に第2導電型の半導体層を形成する工程とを含む太陽電池の製造方法における基板洗浄に特徴を有するものである。すなわち、アルカリ性溶液を用いて結晶系シリコン基板の表面に凹凸を形成するエッチング工程と、凹凸を形成した結晶系シリコン基板を洗浄槽に浸漬する工程と、オゾンガス生成部でオゾンガスを生成し、オゾンガス生成部で生成したオゾンガスを水に溶解して、オゾン水生成部でオゾン水を生成する工程と、オゾン水生成部が生成したオゾン水を結晶系シリコン基板の配列方向に沿って複数個所から洗浄槽内に供給し、結晶系シリコン基板表面を洗浄する工程とを備える。そしてこの洗浄する工程は、各結晶系シリコン基板表面でオゾン水のオゾン濃度が一定となるようにし、エッチング工程でできたゲルが除去されるとともに酸化膜が100nmを超えない範囲で、オゾン水の濃度と、オゾン水と結晶系シリコン基板表面との接触時間との積が一定となるように、オゾンガス生成部で生成されるオゾンガス発生量を制御しながら、オゾン水を連続的に供給する。
本発明によれば、オゾン水のオゾン濃度が一定となるようにオゾン水を連続的に太陽電池基板に供給することにより、基板の洗浄むらが抑制されるとともに太陽電池基板の清浄度が高められ、太陽電池の変換効率を向上できるという効果を奏する。
図1−1は、本発明の実施の形態1の太陽電池の製造工程におけるテクスチャエッチング後からオゾン水洗浄、フッ化水素酸洗浄までのシリコン基板表面の状態を示す図である。 図1−2は、本発明の実施の形態1の太陽電池の製造工程におけるテクスチャエッチング後からオゾン水洗浄、フッ化水素酸洗浄までのシリコン基板表面の状態を示す図である。 図1−3は、本発明の実施の形態1の太陽電池の製造工程におけるテクスチャエッチング後からオゾン水洗浄、フッ化水素酸洗浄までのシリコン基板表面の状態を示す図である。 図1−4は、本発明の実施の形態1の太陽電池の製造工程におけるテクスチャエッチング後からオゾン水洗浄、フッ化水素酸洗浄までのシリコン基板表面の状態を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1の太陽電池の製造工程を示すフローチャートである。 図3は、本発明の実施の形態1のオゾン水洗浄を実施する装置を示す図である。 図4−1は、本発明の実施の形態1の太陽電池のテクスチャ基板の製造工程を示す図である。 図4−2は、本発明の実施の形態1の太陽電池のテクスチャ基板の製造工程を示す図である。 図4−3は、本発明の実施の形態1の太陽電池のテクスチャ基板の製造工程を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1の太陽電池の製造方法で得られた太陽電池を示す図である。 図6(a)および(b)は、オゾンCTとシリコン基板上の有機物量との関係を示す図であり、(b)は、(a)の要部拡大図である。 図7(a)および(b)は、オゾンCTとシリコン基板上の金属量との関係を示す図であり、(b)は、(a)の要部拡大図である。 図8は、実施例1と比較例1のオゾン水のオゾン濃度の経時変化を示す図である。 図9は、実施例1と比較例1のライフタイムを示す図である。 図10は、実施例1と比較例1のライフタイム分布を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態2のオゾン水洗浄を実施する装置を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態3のオゾン水洗浄を実施する装置を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態4のオゾン水洗浄を実施する装置(オゾン水と過酸化水素水の併用洗浄)を示す図である。 図14は、過酸化水素とオゾンの質量比に対するシリコン基板上の有機物量の変化を示す図である。 図15は、過酸化水素とオゾンの質量比に対するシリコン基板上の金属量の変化を示す図である。 図16−1は、従来例のテクスチャエッチング後からオゾン水洗浄、フッ化水素酸洗浄までのシリコン基板表面の状態を示す図である。 図16−2は、従来例のテクスチャエッチング後からオゾン水洗浄、フッ化水素酸洗浄までのシリコン基板表面の状態を示す図である。 図16−3は、従来例のテクスチャエッチング後からオゾン水洗浄、フッ化水素酸洗浄までのシリコン基板表面の状態を示す図である。 図16−4は、従来例のテクスチャエッチング後からオゾン水洗浄、フッ化水素酸洗浄までのシリコン基板表面の状態を示す図である。 図16−5は、従来例のテクスチャエッチング後からオゾン水洗浄、フッ化水素酸洗浄までのシリコン基板表面の状態を示す図である。
以下に、本発明にかかる太陽電池の製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1−1〜図1−4は、本発明にかかる太陽電池の製造方法の実施の形態1のテクスチャエッチング後からオゾン水洗浄、フッ化水素酸洗浄までの基板表面の状態を示す図である。図2は、本発明にかかる太陽電池の製造方法の実施の形態1のフローチャートを示す図である。この方法は、テクスチャ構造を形成するに際し、アルカリ性溶液を用いたエッチング工程後、基板表面で、オゾン水のオゾン濃度が一定となるようにオゾン水を連続的に供給し、洗浄するようにしたことを特徴とする。本実施の形態におけるオゾン水洗浄では特に、オゾン水のオゾン濃度(C)とそのオゾン濃度にシリコン基板がどのくらいの時間(T)接触したかの積で表す値、すなわちオゾンCTが一定となるように制御する。そしてオゾン洗浄を完了した後、フッ酸洗浄ステップを実施する。このようにして基板表面が清浄化される。本実施の形態1では結晶系シリコン基板としてn型単結晶シリコン基板1を用いており、テクスチャエッチングにより表面に凹凸が形成されているが、微細な凹凸であるため、図1−1〜図1−4ではテクスチャを構成する凹凸の記載を省略する。
通常、テクスチャ形成工程においては、図1−1に示すように、n型単結晶シリコン基板1との反応によって高濃度のシリコン溶解生成物(ゲル)の層102がn型単結晶シリコン基板1上に発生する(工程1)。さらに、シリコン/アルカリ金属(例えばナトリウム)の比が高くて粘度も高いため、容易に除去しにくい質のゲルとなり、水洗工程を経てもn型単結晶シリコン基板1の表面にこのゲル102が残存する。このとき、図1−2に示すように、ゲル中にエッチング反応によって溶解したn型単結晶シリコン基板1中の金属104やテクスチャエッチングの添加剤(有機物103)が溶出してゲルに取り込まれてしまい、容易にこれらの有機物103や金属104を除去できなくなる(工程2)。また図1−3に示すように、オゾン水洗浄によって形成された薄い酸化膜106の中にも有機物103や金属104が取り込まれる(工程3)。105はオゾン水である。
この工程において、オゾン水のオゾン濃度が一定の範囲内となるように制御されているため、n型単結晶シリコン基板1上に洗浄むらを抑制することができる。またさらには、オゾン水洗浄を過剰に実施しないため、オゾン水により酸化膜106が形成されるとしても0.1〜100nmと、容易に除去可能な厚さである。すなわち、酸化膜106の除去が十分に実施され、図1−4に示すように、基板上の金属104や有機物103を酸化膜106とともに確実に除去することができる(工程4)。
これに対し、オゾン濃度が一定の範囲内となるように制御しない従来例の方法では以下のとおりとなる。すなわち、従来例の方法では図16−1〜図16−5に示すように、基板表面に酸化膜106の一部とともに有機物103や金属104が残存してしまい、n型単結晶シリコン基板1の清浄度を高めることができなかった。より詳細な説明を以下に示す。
図16−1〜図16−2の工程は図1−1〜図1−2の工程と同様であるため説明を省略する。図16−3のように、オゾン水のオゾン濃度が一定の範囲内となるように制御しない、従来例の方法では、オゾンは水中で容易に自己分解してその濃度が減少するため、十分な洗浄効果が得られない。さらには、オゾン水のオゾン濃度が上記の反応によって変動することによって、n型単結晶シリコン基板1上に洗浄むらが発生する。またさらには、オゾン水洗浄を過剰に実施することによってオゾン水で形成された酸化膜106の除去が困難になり、図16−4のように酸化膜106や、金属104、有機物103がn型単結晶シリコン基板1表面に残留してしまい、基板の清浄度を高められない。すなわち、酸化膜106の除去が十分に実施されれば基板上の金属104や有機物103を除去することができるが、図16−5に示すように、酸化膜106が除去されずに残った場合(工程5)はn型単結晶シリコン基板1上に有機物103や金属104が残存してしまい、n型単結晶シリコン基板1の清浄度を高められない。また、酸化膜が除去された活性なシリコン表面へ金属が再付着することもその要因である。
次に、この清浄な表面をもつn型単結晶シリコン基板1の形成およびn型単結晶シリコン基板1への太陽電池の製造方法について説明する。本実施の形態の太陽電池の製造は、図2に示すフローチャートに示すように、S1−S2−S3−SW−S4−S5−S6−S7の手順により行われる。以下にその詳細を簡単に説明する。
図2において、まず基板スライシング工程(ステップS1)を実施する。この基板スライシング工程S1は、例えば引き上げ法により製造される単結晶インゴットをスライスし、厚さ数百μm程度のn型単結晶シリコン基板1を作製する工程である。太陽電池用のn型単結晶シリコン基板1のスライスには、切断機としてマルチワイヤーソーが用いられることが多い。このマルチワイヤーソーのワイヤーの材料には鉄や銅が使用され、さらに腐食防止のために銅などの種々の金属もしくは合金がコーティングされている。そのため、スライスの進行に伴い、ワイヤーが摩耗し、上述したワイヤーの材料である鉄や銅の合金の一部が、n型単結晶シリコン基板1表面に付着したり、ダメージ層中に取り込まれたりする。なお、本実施の形態において、切断機はワイヤーソーに限定されるものではなく、他の装置を用いてもよい。また、インゴットとしても、キャスト法などにより製造される多結晶シリコンインゴットを使用してもよい。
次に、ダメージ層除去工程(ステップS2)を実施する。このダメージ層除去工程S2は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ水溶液或いは弗酸と硝酸の混合液などを用いて、n型単結晶シリコン基板1表面をエッチングする工程である。この工程では、基板スライシング工程S1で生じたn型単結晶シリコン基板1表面の機械加工変質層および汚れを取り除くため、およそ5〜20μm程度、n型単結晶シリコン基板1表面をエッチングする。特に、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ水溶液を用いてエッチングする場合は、表面に付着したり、ダメージ層中に取り込まれたりしている銅や鉄などは、エッチング後直ちにn型単結晶シリコン基板1表面に再付着する。また、工業用グレード等の理由により、薬品の品質が低い場合、エッチング液からのコンタミネーションにより、基板表面が金属汚染することがある。
さらに、テクスチャ形成工程(ステップS3)を実施する。このテクスチャ形成工程S3は、n型単結晶シリコン基板1表面にテクスチャ構造と呼ばれる凹凸を形成する工程である。テクスチャ構造とするのは、入射光の多重反射を利用した光閉じ込め技術であり、太陽電池の性能を高めるために行われる。このようなテクスチャ構造を得るために、湿式エッチングによる方法、或いは機械的な方法でグルーブ加工する方法などを実施する。しかしながら、前者は工程S2の説明で、後者は工程S1の説明で述べた理由から、金属汚染の可能性がある。湿式エッチングによる方法としては例えば、ダメージ層除去工程S2で用いたのと同様のアルカリ水溶液に1乃至30重量%のイソプロピルアルコールを添加した溶液や炭酸ナトリウム(Na2CO3)水溶液等を用いた工程がある。
その後、シリコン基板洗浄工程(ステップSW)を実施する。このシリコン基板洗浄工程SWは、基板スライシング工程S1乃至テクスチャ形成工程S3の全て若しくは何れかにおいてn型単結晶シリコン基板1に付着した金属または金属イオンを除去するための工程である。シリコン基板洗浄工程SWは、上述したように、オゾン水のオゾン濃度を所定の範囲内に調整しながらオゾン水に浸漬する(オゾン水洗浄)。このオゾン水洗浄では、図3に洗浄部を示す装置を用い、オゾンCTを設定値±10%の範囲となるようにPID制御がなされる。こうすることにより、金属ゲルをシリコン表面から取り除く。この後フッ化水素酸を使用した洗浄を行なう(フッ酸洗浄)。以上のように、シリコン基板洗浄工程SWでは、テクスチャ形成されたn型単結晶シリコン基板1をオゾン濃度の調整されたオゾン水に浸漬することで、n型単結晶シリコン基板1表面に付着した金属ゲルが除去される。図4−1〜図4−3はテクスチャ基板(太陽電池用基板)の製造工程を示す図であり、S1〜SWの工程を簡略的に示したものである。このオゾン水洗浄によって、図4−3に示すテクスチャ表面を有する清浄な表面をもつn型単結晶シリコン基板1が得られる。この洗浄工程及び洗浄部の詳細については後述する。
しかる後に、この洗浄されたn型単結晶シリコン基板1上に図5に断面図を示す太陽電池を形成する。このn型単結晶シリコン基板1の両面に、まずはCVD法などによりi型非晶質シリコン層2i,3iを形成する(i層形成工程:ステップS4)。
この受光面側のi型非晶質シリコン層2i上にはCVD法などによりp型非晶質シリコン層2pが成膜され、裏面側のi型非晶質シリコン層3i上にはCVD法などによりn型非晶質シリコン層3nが成膜される(p層およびn層形成:ステップS5)。ここでi型非晶質シリコン層2i,3iは、n型単結晶シリコン基板1のパッシベーション作用を有する他、その上に形成される非晶質シリコン層と単結晶シリコン基板との間でドーパントが相互に混入することを防ぐものである。
そしてこれらp型非晶質シリコン層2pおよびn型非晶質シリコン層上3nにITOなどの透光性導電膜7a,7bを形成する(透光性導電膜形成:ステップS6)。
最後に、そして受光面側の透光性導電膜7aには銀からなる集電電極5が、裏面側の透光性導電膜7b上には銀からなる集電電極6が形成され(集電電極形成:ステップS7)、図5に断面図を示すような太陽電池が完成する。
このようにして形成された太陽電池では、太陽電池の表面側からn型単結晶シリコン基板1のpn接合面(n型単結晶シリコン基板1とp型非晶質シリコン層2pとの接合面)に光が照射されると、ホールと自由電子とが生成する。pn接合部の電界の作用により、生成された自由電子はn型単結晶シリコン基板1に向かって移動し、ホールはp型非晶質シリコン層2pに向かって移動する。これにより、n型単結晶シリコン基板1は電子が過剰となり、p型非晶質シリコン層2pはホールが過剰となって光起電力が発生する。この光起電力は、pn接合を順方向にバイアスする向きに生じ、n型非晶質シリコン層3nに透光性導電膜7bを介して接続した裏面側の集電電極6がマイナス極となり、p型非晶質シリコン層2pに透光性導電膜7aを介して接続した集電電極5がプラス極となって、不図示の外部回路に電流が流れる。
図3は、本実施の形態1の太陽電池を製造するための太陽電池製造装置のテクスチャ形成装置における、エッチング部(図示せず)で、アルカリ性溶液を用いてn型単結晶シリコン基板1の表面に凹凸を形成したのち、基板洗浄を行なうための洗浄部30を示す図である。ここでは120枚のn型単結晶シリコン基板1をカセットKにセットして、洗浄槽22に浸漬するが、ここではテクスチャを構成する凹凸は微細であるため図示を省略する。この洗浄部30は、基板表面で、オゾン水のオゾン濃度が一定となるようにPID制御によってオゾン水24を連続的に供給する制御部32を含むことを特徴とする。
本実施の形態のオゾン水洗浄方法を実現するための洗浄部30は、洗浄槽22と、オゾン水供給管23と、該洗浄槽22にオゾン水供給管23からオゾン水24を供給し、オーバーフローさせる、排出部25とが接続されている。オゾン水供給管23の上流にはオゾン水生成部31が接続されている。排出部25はオゾン水出口配管を構成している。洗浄槽22内に底面内に沿って配置されたオゾン水供給管23にはオゾン水供給孔26が複数個上向きに開けられている。さらに、オゾン濃度モニタ33とポンプ34がオゾン濃度モニタ配管35を介して洗浄槽22に接続され、洗浄槽22の外部でオゾン濃度をモニタできるようになっている。オゾン水生成部31とオゾン濃度モニタ33は信号線36および制御部32を介してそれぞれ接続されている。
図4−1から4−3は、テクスチャエッチングおよび洗浄工程を模式的に示す工程断面図である。図4−1に示すn型単結晶シリコン基板1は、アルカリ性溶液に所定時間浸漬されテクスチャエッチングがなされる。なお、ここで用いる基板は、アズスライス基板(ワイヤソーでカットした基板)もしくはダメージ層をあらかじめ取り除いた基板でもよい。このとき、上述したようにn型単結晶シリコン基板1の表面には図4−2に示すように付着物Dが付着している。この付着物Dは図1−3における金属104、有機物103、ゲル102などに相当する。そしてこの洗浄部30を用いて、洗浄がなされ、このn型単結晶シリコン基板1表面の付着物Dが除去されて、図4−3に示すように凹凸1Tが均一もしくはランダムに形成された清浄なテクスチャ表面を持つn型単結晶シリコン基板1となる。図1−1から図1−4では凹凸1Tを省略しているが、図4−1から図4−3におけるn型単結晶シリコン基板1は同一のものである。
続いてこの洗浄部30の動作について詳細に説明する。オゾン水生成部31で製造された所定濃度、流量のオゾン水24は、オゾン水供給管23を介して洗浄槽22にオゾン水供給孔26から連続的に供給される。オゾン水24は洗浄槽22内に貯留され、排出部25を介して排出される。オゾン水出口配管からなる排出部25は、オゾン水24をオーバーフローさせるための出口であり、これによって所望の濃度に制御されたオゾン水24をオゾン水供給管23から常時供給できるようになる。洗浄槽22内のオゾン水24はポンプ34によって(ポンプは無い場合もある)オゾン濃度モニタ配管35を介して、オゾン濃度モニタ33に送水され、オゾン濃度が測定される。ここで測定されたオゾン水のオゾン濃度の値は信号線36を介して制御部32に送られ、この値に基づいてオゾン水生成部31のオゾン発生量が例えば、PID制御等によってコントロールされる。制御部32は、オゾン水24のオゾン濃度をパラメータとしてPID制御等に基づいた制御を行う。なお、ロボットアーム等(図示しない)の動作制御によりn型単結晶シリコン基板1とオゾン水との接触時間も制御可能であり、これによってn型単結晶シリコン基板1とオゾン水との接触時間TをパラメータとしてオゾンCTを制御してもよい。
このようにオゾン濃度が制御された洗浄槽22にテクスチャエッチング後のn型単結晶シリコン基板1がロボットアーム等(図示しない)を介して浸漬され、オゾン水洗浄が実施される。オゾン水洗浄後は水洗された後(無くても良い)、フッ化水素酸と接触させて酸化膜を除去し、さらに水洗され、最終的に乾燥される。なお、ここでオゾン水供給孔26の径を下流ほど大きくして、オゾン水供給管23から供給されるオゾン水24を洗浄槽22の底部から均一に排出することが可能となる。
このようにして、図4−3に示すように凹凸1Tが均一もしくはランダムに形成された清浄なテクスチャ表面を持つn型単結晶シリコン基板1を得ることができる。
表1に示すシリコン基板の洗浄条件において、テクスチャエッチング後のn型単結晶シリコン基板1を洗浄した場合のn型単結晶シリコン基板1上の有機物量および金属量のオゾンCTに対する変化を図6(a)および(b)に示す。ここでは図3に示した洗浄部30を用いてオゾン水洗浄を実施し、400℃の熱処理を行なったn型単結晶シリコン基板1について測定した。(b)は(a)の破線部の横軸を拡大した拡大図であり、いずれも縦軸は有機物量(ng/cm2)、横軸はオゾン水のオゾン濃度およびオゾン水とn型単結晶シリコン基板1との接触時間との積(mg・分/L)を示す。ここで有機物量の測定はGC−MSで実施した。本実施の形態1においてシリコン基板は、テクスチャエッチング後にオゾン水洗浄、純水洗浄、フッ化水素酸水溶液洗浄、純水洗浄、空気ブロー乾燥を実施し有機物量の測定に供した。供給時のオゾン水のオゾン濃度を0.1〜20mg/L、n型単結晶シリコン基板1のオゾン水接触時間を0〜20分の範囲で組合わせて実施した。
Figure 0006062712
この測定結果から、図6(a)および(b)に示すように、n型単結晶シリコン基板1の有機物量を最小にするオゾンCTが存在し、その範囲は0.1〜120mg・分/Lであることが分かった。オゾンCTが0.1mg・分/Lより小さい場合は、オゾン水のオゾン濃度もしくはオゾン水接触時間が短く、有機物の酸化が不十分で有機物量が低減しなかったため、有機物がn型単結晶シリコン基板1上に残留した。一方オゾンCTが120mg・分/Lより大きい場合は、オゾン水によって生成された酸化膜が次工程のフッ化水素酸水溶液洗浄で除去できず、酸化膜中の有機物が低減しなかったため、有機物がn型単結晶シリコン基板1上に残留した。
さらに上記n型単結晶シリコン基板1の金属量を測定した結果を図7(a)および(b)に示す。(b)は(a)の破線部の横軸を拡大した拡大図であり、いずれも縦軸は金属量(atoms/cm2)、横軸はオゾン水のオゾン濃度およびオゾン水と基板との接触時間との積(mg・分/L)を示す。ここで金属量はICP−MSで測定した、Na、Ca、Fe、Cu、Zn、Ni、Ti、Al、Cr、Mnの総量である。図7(a)および(b)に示すように、n型単結晶シリコン基板1の金属量を最小にするオゾンCTが存在し、その範囲は0.1〜120mg・分/Lであることが分かった。オゾンCTが0.1mg・分/Lより小さい場合は、オゾン水のオゾン濃度もしくはオゾン水接触時間が短く、金属の酸化によるイオン化が不十分であったため、金属がn型単結晶シリコン基板1上に残留した。一方、オゾンCTが120mg・分/Lより大きい場合は、オゾン水によって生成された酸化膜が次工程のフッ化水素酸水溶液洗浄で除去できず、酸化膜中の金属が低減しなかったため、金属がn型単結晶シリコン基板1上に残留した。
さらに、フッ化水素酸濃度やシリコン基板とフッ化水素酸との接触時間をパラメータとして評価した。その結果、このような厚い酸化膜除去の影響も考慮しても、フッ化水素酸濃度0.5〜10重量%、上記オゾン水洗浄後のシリコン基板とフッ化水素酸との接触時間10〜240秒とすることが上記オゾンCT0.1〜120mg・分/Lに対して最も効果的なフッ化水素酸水溶液洗浄の条件であることが分かった。フッ化水素酸濃度が0.5重量%に満たないと酸化膜を十分に除去することが難しく、10重量%を越えると、時間での制御がききにくくなるだけでなく、シリコン基板表面が荒れてしまう。また上記オゾン水洗浄後のシリコン基板とフッ化水素酸との接触時間は、上記フッ化水素酸濃度に対して10〜240秒がよい。接触時間が10秒未満であれば酸化膜を十分に除去することが難しく、240秒より長ければシリコン基板の表面が荒れてしまう。
実施例1.
結晶系シリコン基板としてはn型単結晶シリコン基板1を使用し、これにテクスチャを形成して実施例1および比較例1に示すオゾン水洗浄を実施した。具体的には、テクスチャエッチング後にオゾン水洗浄、純水洗浄、フッ化水素酸水溶液洗浄、純水洗浄、空気ブロー乾燥を実施した。表2に洗浄条件を示す。
Figure 0006062712
実施例1では表2の洗浄条件において実施した。一方、比較例1では表2の洗浄条件においてオゾン水のオゾン濃度の制御を実施せず、濃度5mg/Lのオゾン水を供給した。そのときのオゾン水24を充填した洗浄槽22内のオゾン濃度の変化を図8に示す。縦軸はオゾン濃度(mg/L)、横軸は時間(分)とした。このように実施例1では実線aで示すように、オゾン水のオゾン濃度がほぼ一定に保たれていたのに対し、比較例1では破線bで示すように、オゾン水のオゾン濃度はいったん減少し、約1分後に徐々に増加した。これは最初の1分間はオゾンがゲル層の反応によって消費されたり、自己分解反応によって減少したためであり、1分以降にその影響が小さくなったため、オゾン水のオゾン濃度が徐々に高くなった。実施例1と比較例1のオゾンCTはそれぞれ14.6、8.7mg・分/Lである。
さらに実施例1と比較例1の方法で洗浄したn型単結晶シリコン基板1に厚さ50nmの非晶質シリコン層を基板両面にパッシベーションしてμPCD法(Microwave Photo−Conductivity Decay)法によってライフタイムを測定した結果を図9に示す。この方法は、シリコン基板にレーザ光を照射すると、シリコン基板中に電子と正孔(キャリア)が生成される現象を利用し、このキャリア密度の変化をマイクロ波の反射率の時間変化からライフタイムを測定する方法である。さらにライフタイムのシリコン基板の面内分布を図10に示す。図10(a)は実施例1、図10(b)は比較例1を示す。
比較例1の面内平均ライフタイムは図9の(b)に示すように、0.79m秒であったのに対し、実施例1のそれは図9の(a)に示すように、1.74m秒と約2.2倍大きかった。この差はオゾン水洗浄後の基板清浄度に起因するものである。すなわちライフタイムが大きいほど基板清浄度が高い。このようにライフタイムに差が生じた要因は、オゾン水洗浄時のオゾン水のオゾン濃度の安定化による効果である。すなわち、比較例1のようにオゾン水のオゾン濃度が安定していない場合、オゾンとシリコン基板上の金属や有機物との反応よりもオゾンの自己分解反応やオゾンとゲル層との反応が優先的に進んでしまうため、シリコン基板内の酸化反応の進行が均一に進まず、洗浄むらが発生し、その結果ライフタイムが低下する。
さらに詳細には、シリコン基板から酸化膜が除去されるとシリコンが露出するが、シリコンは非常に活性度が高く、金属や有機物等が付着しやすくなる。オゾン水のオゾン濃度が安定していない場合、酸化膜の厚みに分布が生じ、その後のフッ化水素酸水溶液洗浄によって、シリコン基板の酸化膜が薄いところは酸化膜が除去された後もフッ化水素酸水溶液に過剰に接することになる。このため、フッ化水素酸で除去された金属や有機物が溶解したフッ化水素酸水溶液の金属や有機物がシリコン基板表面に再付着してしまう。その結果、洗浄むらが発生する。
さらにこの基板を用いて、図5に示した、ヘテロ接合型太陽電池(セル)を製作して変換効率を比較した。表3にその結果を示す。太陽電池は次の工程に従って製作した。n型単結晶シリコン基板1両面に、CVD法などにより、まずは厚さがそれぞれ約5nmのi型非晶質シリコン層2i,3iを形成した。このi型非晶質シリコン層2i,3i上には厚さが約5nmのp型非晶質シリコン層2pが成膜されている(受光面)。p型非晶質シリコン層2pが形成されている側と反対側の基板表面に形成された、i型非晶質シリコン層3i上には厚さが約5nmのn型非晶質シリコン層3nが成膜されている。これらのp型非晶質シリコン層2pおよびn型非晶質シリコン層3n上にそれぞれ厚みが約70nmの透光性導電膜7a,7bを形成し、前記透光性導電膜7a,7bの受光面側には銀からなる厚みが約50μmの集電電極5が、受光面の裏面側の前記透光性導電膜7b上には銀からなる厚みが約40μmの集電電極6が形成されている。
Figure 0006062712
表3に示すように、実施例1にて洗浄した基板のほうが比較例1にて洗浄したそれよりも電流密度、開放電圧、フィルファクタが大きく、変換効率は1.0%実施例1のほうが比較例1よりも高かった。
実施の形態2.
次に本発明の実施の形態2として、洗浄部30の変形例について説明する。この洗浄部30は、図11に示すように、オゾン水24を充填した洗浄槽22の下部からオゾン供給管23を分岐させてオゾン水24を供給することによって、洗浄槽22にオゾン水24を均一に供給するものである。このようにしてn型単結晶シリコン基板1が浸漬されていない状態で、オゾン水洗浄槽22内のオゾン水24の濃度は槽内で均一に保たれる。他は図3に示した実施の形態1の洗浄部30と同様であり、ここでは説明を省略するが、同一部位には同一符号を付した。ここでも図3に示した洗浄部30と同様、120枚のn型単結晶シリコン基板1をカセットKにセットして、洗浄槽22に浸漬するが、ここではテクスチャを構成する凹凸は微細であるため図示を省略する。
この洗浄部を太陽電池製造装置の洗浄部に用いることにより、より均一で確実な洗浄が可能となる。
実施の形態3.
次に本発明の実施の形態3として、洗浄部30の変形例について説明する。実施の形態2において図11に示した、オゾン水24をオゾン水生成部31から直接供給する構成に代えて、本実施の形態では、洗浄部30において、オゾンガス発生装置37で発生させたオゾンガスを純水に溶解させてオゾン水として供給するものである(図12)。図12においては、制御部32とオゾンガス発生装置37が信号線36を介して接続されており、オゾン濃度モニタ33で測定されたオゾン水24のオゾン濃度の値に従ってオゾンガス発生装置37のオゾン発生量がPID制御等コントロールされる。これによって発生量がコントロールされたオゾンガスは、オゾンガス供給管23Gに設置されたエジェクタ等のオゾンガス溶解装置38を介して供給され、オゾン水24を生成する。他は図3に示した実施の形態1の洗浄部30と同様であり、ここでは説明を省略するが、同一部位には同一符号を付した。ここでも図3に示した洗浄部30と同様、120枚のn型単結晶シリコン基板1をカセットKにセットして、洗浄槽22に浸漬するが、ここではテクスチャを構成する凹凸は微細であるため図示を省略する。なお、オゾンガスは、純水に溶解させるだけでなく、超純水、イオン交換水、水道水等に溶解させてオゾン水として供給することも可能である。
実施の形態4.
図13はテクスチャエッチング後のn型単結晶シリコン基板1をオゾン水と過酸化水素水で洗浄する方法を示したものである。ここでも図3に示した実施の形態1の洗浄部30と同様、120枚のn型単結晶シリコン基板1をカセットKにセットして、処理を行なうが、ここではテクスチャを構成する凹凸は微細であるため図示を省略する。OHラジカルはオゾン水と過酸化水素水を混合することにより生成するが、OHラジカルの寿命は非常に短い。それ故、オゾンや過酸化水素の酸化力よりも強いOHラジカルのそれを利用するためには、シリコン基板表面でオゾンと過酸化水素を反応させる必要がある。オゾン水はオゾン水供給管42を介して、過酸化水素水は過酸化水素水供給管43を介して、n型単結晶シリコン基板1に直接供給する。こうすることでシリコン基板表面でOHラジカルを生成、反応させることが可能となる。オゾン水と過酸化水素水を供給する方法として、オゾン水を連続的に供給しつつ過酸化水素水を間欠的にシリコン基板に供給する、オゾン水と過酸化水素水を交互にシリコン基板に供給する等の方法がある。いずれにしても、OHラジカルを効果的に発生させ、かつシリコン基板上で反応させることが重要である。OHラジカルは式(1),(2)に従って発生する。
⇔ HO + H (1)
HO + O ⇒ ・OH(OHラジカル)+2O (2)
生成したOHラジカルはオゾンや過酸化水素とも反応するため、OHラジカルが介在する反応は非常に複雑になる。また、OHラジカルが関与する反応速度定数は、オゾンのそれよりも10〜1010倍大きいため、すぐにオゾンや過酸化水素と反応して消費されてしまう。そこでシリコン基板上でOHラジカルを効果的に発生させる必要がある。また、清浄度の高いシリコン基板を得るためには、オゾン水と過酸化水素水の洗浄とフッ化水素酸による酸化膜除去を繰返し実施することで可能となる。
表4に示すシリコン基板の洗浄条件において、テクスチャエッチング後のシリコン基板を使用して図13に示す装置を用いて過酸化水素とオゾンの質量比(H/O比)に対するテクスチャエッチング後のシリコン基板をオゾン水と過酸化水素水で洗浄した際の有機物量の変化を図14に示す。有機物量の測定はGC−MSで実施した。縦軸は有機物量(ng/cm2)、横軸はH/O比(g/g)とした。この基板は、テクスチャエッチング後にオゾン水と過酸化水素水の洗浄、純水洗浄、フッ化水素酸水溶液洗浄、純水洗浄、空気ブロー乾燥を実施し有機物量の測定に供した。なお、供給時のオゾン水のオゾン濃度を5〜15mg/L、過酸化水素水の過酸化水素濃度を0〜10mg/Lの範囲で組合わせて実施した。
Figure 0006062712
このようにシリコン基板の有機物量を最小にするH/O比が存在し、その範囲は0.1〜1g/gであることが分かった。H/Oの重量比が0.1g/gより小さい場合は、過酸化水素に対してオゾンが過剰に存在し、上記(1)の反応が進まずOHラジカルの発生量が小さく、また生成したOHラジカルが過剰のオゾンと反応したため、有機物の酸化が不十分で有機物量が低減しなかった。一方H/O比が1g/gより大きい場合は、オゾンに対して過酸化水素が過剰に存在し、OHラジカルの発生量が小さく、また生成したOHラジカルが過剰の過酸化水素と反応したため、有機物の酸化が不十分で有機物量が低減しなかった。以上のように、過酸化水素水の過酸化水素濃度とオゾン水のオゾン濃度の質量比を上記範囲とすることにより、OHラジカルを効率よく発生、反応させて、オゾンやOHラジカルの無効消費を抑制できる。
さらに上記基板の金属量を測定した結果を図15に示す。縦軸は金属量(atoms/cm2)、横軸はH/O比(g/g)とした。ここで金属量はICP−MSで測定した、Na、Ca、Fe、Cu、Zn、Ni、Ti、Al、Cr、Mnの総量である。このように、シリコン基板の金属量を最小にするH/O比が存在し、その範囲は0.1〜1g/gであることが分かった。H/O比が0.1g/gより小さい場合は、過酸化水素に対してオゾンが過剰に存在し、上記(1)の反応が進まずOHラジカルの発生量が小さく、また生成したOHラジカルが過剰のオゾンと反応して、金属の酸化が不十分であったためと考えられる。一方H/O比が1g/gより大きい場合は、オゾンに対して過酸化水素が過剰に存在し、OHラジカルの発生量が小さく、また生成したOHラジカルが過剰の過酸化水素と反応して、金属の酸化が不十分であったためと考えられる。
オゾン水と過酸化水素水で洗浄した後は、オゾン水同様、フッ化水素酸で酸化膜を除去する。フッ化水素酸濃度としては、0.5〜10重量%が適当である。フッ化水素酸濃度が0.5重量%未満であれば、接触時間を十分に確保できたとしても酸化膜を十分に除去することが難しく、また10重量%より大きければシリコン基板の表面が荒れてしまう。また上記オゾン水と過酸化水素水の併用洗浄後のシリコン基板とフッ化水素酸との接触時間は、上記フッ化水素酸濃度に対して10〜240秒がよい。接触時間が10秒未満であれば酸化膜を十分に除去することが難しく、240秒より長ければシリコン基板の表面が荒れてしまう。
実施例2.
/O比が0(過酸化水素水の供給なし、オゾン水は連続供給:比較例2)と0.53g/g(実施例2)として図13に示した実施の形態4の装置および方法を用いてテクスチャエッチング後のシリコン基板を洗浄した。本基板は、テクスチャエッチング後にオゾン水洗浄もしくはオゾン水と過酸化水素の併用洗浄、純水洗浄、フッ化水素酸水溶液洗浄、純水洗浄、空気ブロー乾燥を実施し有機物量の測定に供した。シリコン基板のオゾン水と過酸化水素の併用洗浄の洗浄条件を表5に示す。オゾン水と過酸化水素水の併用水洗浄は、オゾン水洗浄を実施している間に5秒間隔で5秒間過酸化水素水を供給して実施した。
Figure 0006062712
続いてこれらの基板を用いて、太陽電池を製作し変換効率を比較した。実施例1と同じ方法で太陽電池を製作した。表6にその結果を示す。
Figure 0006062712
表6に示すように、実施例2にて洗浄した基板のほうが比較例2にて洗浄したそれよりも電流密度、開放電圧、フィルファクタが大きく、変換効率はそれぞれ19.2%、18.4%であり、実施例2のほうが比較例2よりも、0.8%高かった。
以上説明したように、テクスチャエッチング後のシリコン基板は、テクスチャエッチングを実施する前よりも大幅にシリコン基板上の金属や有機物が増加して、基板の清浄度が悪化することを我々は発見し、本実施の形態はこの点に着目してなされたものである。すなわち、テクスチャエッチングにおいては、テクスチャを形成させるために有機物が添加された高温、高濃度のアルカリ性溶液が使用されるが、この有機物には不純物として金属が含有されている。このため、テクスチャエッチング後のシリコン基板上に金属が付着する。さらには、シリコン基板がエッチングされることによって、シリコン基板中の金属が溶出し、これがシリコン基板上に付着する。またさらには、テクスチャエッチング液から取り出されたシリコン基板は高温であるため、シリコン基板表面に粘性が非常に高いゲル層が生じて、シリコン基板上の金属や有機物がこのゲル層に取り込まれてしまい、容易に除去しにくい状態となる。
テクスチャエッチング後のシリコン基板をオゾン水で洗浄するにあたって、またテクスチャエッチング後の基板を純水等で洗浄しても、基板上に付着したゲル層は固化してしまうため、容易に除去できない。すなわち、テクスチャエッチング後のシリコン基板に付着した金属や有機物を効果的に除去するためには、オゾン水とシリコン基板とを十分に接触させ、オゾンの酸化力を利用してゲル層を除去し、さらに金属や有機物を酸化してイオン化、低分子化して除去することが必要となる。
しかし一方で、オゾン水中のオゾンは自己分解して短時間で濃度が減少する。さらにオゾンの自己分解反応はオゾンとOH-イオンとの反応から始まるため、オゾンはアルカリ性で自己分解速度が大幅に増加する。つまり、オゾンとゲル層との反応でオゾンが消費されやすくなるため、金属や有機物を除去するのに足るオゾン濃度が必要になる。さらに、金属や有機物を除去するためにはシリコン基板とオゾン水との接触時間も重要であり、金属や有機物を除去するのに足る接触時間も必要となる。
以上から、我々はオゾンCTがシリコン基板の清浄度に対するパラメータになることを明らかにした。さらに、オゾン水の濃度が上記の反応によって変動することによって、洗浄むらが発生するという問題が生じることを明らかにした。これは基板に接触するオゾン水のオゾン濃度が均一でなくなることによって、基板の有機物や金属の酸化の程度に分布が生じるため、また酸化膜厚にも分布が生じるためである。なお、オゾン水洗浄で生じる酸化膜の厚みは、0.01〜100nmである。
一方、オゾン水のオゾン濃度を十分に高める、もしくは接触時間を十分に長く取ることによってオゾンCTを高めることができるが、これに対応して基板上に形成される酸化膜の厚みも増加する。酸化膜の厚みが大きくなると、後段のフッ化水素酸溶液で酸化膜を完全に除去できなくなるため、基板の清浄度を高められなくなる。さらに濃度が変動すると酸化膜の厚さに分布が生じ、これによって酸化膜の一部が残存して基板上で洗浄むらが発生する。
一方、フッ化水素酸の濃度を高めることによって、もしくはフッ化水素酸との接触時間を長くすることによってより厚い酸化膜の除去が可能となる。しかしながら、フッ化水素酸の濃度が高いと基板の表面が荒れてしまい、後段のパッシベーション等の太陽電池製造工程へ悪影響を及ぼすため、適切ではない。フッ化水素酸濃度としては、0.5〜10重量%が適当である。フッ化水素酸濃度が0.5重量%未満であれば、接触時間を十分に確保できたとしても酸化膜を十分に除去することが難しく、また10重量%より大きければ基板の表面が荒れてしまう。また上記オゾン水洗浄後のシリコン基板とフッ化水素酸との接触時間は、上記フッ化水素酸濃度に対して10〜240秒がよい。接触時間が10秒未満であれば酸化膜を十分に除去することが難しく、240秒より長ければ基板の表面が荒れてしまう。
以上のように、オゾンCTがシリコン基板の清浄度と密接に関係があり、さらに、シリコン基板と接触するオゾン水の濃度を一定に保つことで洗浄むらを抑制し、かつシリコン基板表面が荒れない、かつ清浄度の高いシリコン基板を安定して供給できる。なお、本実施の形態において、シリコン基板はp型、n型のいずれでも同様な効果が得られる。また、より清浄度の高いシリコン基板を得るためには、オゾン水洗浄とフッ化水素酸による洗浄(酸化膜除去)を繰返し実施することで可能となる。
なお、前記実施の形態では、n型単結晶シリコン基板に適用した場合について説明したが、この方法及び装置は、p型単結晶シリコン基板はいうまでもなく、多結晶シリコン、シリコンゲルマニウムなど、結晶系シリコン基板の洗浄に適用可能である。
また、前記実施の形態では、ヘテロ接合型の太陽電池について説明したが、拡散接合型の太陽電池で用いられる基板の洗浄にも有用である。
以上説明してきたように、本発明に係る太陽電池の製造方法および太陽電池製造装置は、結晶系シリコン基板のテクスチャ形成後の洗浄に有用であり、特に単結晶および多結晶シリコン基板の洗浄に適している。
1 n型単結晶シリコン基板、2i i型非晶質シリコン層、2p p型非晶質シリコン層、3i i型非晶質シリコン層、3n n型非晶質シリコン層、5 集電電極、6 集電電極、7a,7b 透光性導電膜、22 洗浄槽、23 オゾン水供給管、23G オゾンガス供給管、24 オゾン水、25 排出部、26 オゾン水供給孔、30 洗浄部、31 オゾン水生成部、32 制御部、33 オゾン濃度モニタ、34 ポンプ、35 オゾン濃度モニタ配管、36 信号線、42 オゾン水供給管、43 過酸化水素水供給管、102 ゲル(の層)、103 有機物、104 金属、105 オゾン水、106 酸化膜。

Claims (10)

  1. 第1導電型を有する複数の結晶系シリコン基板表面にテクスチャ構造を形成する工程と、
    前記結晶系シリコン基板表面に第2導電型の半導体層を形成する工程とを含む太陽電池の製造方法であって、
    アルカリ性溶液を用いて前記結晶系シリコン基板の表面に凹凸を形成するエッチング工程と、
    前記凹凸を形成した前記結晶系シリコン基板を洗浄槽に浸漬する工程と、
    オゾンガス生成部でオゾンガスを生成し、前記オゾンガス生成部で生成した前記オゾンガスを水に溶解して、オゾン水生成部でオゾン水を生成する工程と、
    前記オゾン水生成部が生成した前記オゾン水を前記結晶系シリコン基板の配列方向に沿って複数個所から前記洗浄槽内に供給し、前記結晶系シリコン基板表面を洗浄する工程とを備え、
    前記洗浄する工程では、前記結晶系シリコン基板表面で前記オゾン水のオゾン濃度が一定となるようにし、前記エッチング工程でできたゲルが除去されるとともに酸化膜が100nmを超えない範囲で、前記オゾン水の濃度と、前記オゾン水と前記結晶系シリコン基板表面との接触時間との積が一定となるように、前記オゾンガス生成部で生成されるオゾンガス発生量を制御しながら前記オゾン水を連続的に供給する太陽電池の製造方法。
  2. 前記オゾン水の連続的な供給は、
    前記オゾン水のオゾン濃度および前記オゾン水と前記結晶系シリコン基板との接触時間との積が0.1mg・分/L以上120mg・分/L以下の範囲となるように制御される、請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
  3. 前記洗浄する工程後、前記結晶系シリコン基板を、フッ化水素酸を含む酸に接触させる工程を更に備える請求項1または2のいずれか1項に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 前記オゾン水を供給するときに前記結晶系シリコン基板表面に過酸化水素水を接触させる工程を含む請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池の製造方法。
  5. 前記過酸化水素水を接触させる工程では、前記過酸化水素水の過酸化水素濃度と前記オゾン水のオゾン濃度との比が質量比で0.1以上1以下の範囲となる請求項4に記載の太陽電池の製造方法。
  6. 第1導電型を有する複数の結晶系シリコン基板表面にテクスチャ構造を形成するテクスチャ形成装置と、
    前記結晶系シリコン基板表面に第2導電型の半導体層を形成する半導体層形成装置とを含む太陽電池製造装置であって、
    アルカリ性溶液を用いて前記結晶系シリコン基板の表面に凹凸を形成するエッチング部と、
    前記凹凸を形成した前記結晶系シリコン基板を浸漬する洗浄槽と
    オゾンガスを生成するオゾンガス生成部と
    前記オゾンガス生成部で生成した前記オゾンガスを水に溶解して、オゾン水を生成するオゾン水生成部と、
    前記オゾン水生成部が生成した前記オゾン水を前記結晶系シリコン基板の配列方向に沿って複数個所から前記洗浄槽内に供給し、前記結晶系シリコン基板表面を洗浄する洗浄部とを含み、
    前記オゾン水のオゾン濃度が前記結晶系シリコン基板表面で一定となるようにし、前記エッチング部でできたゲルが除去されるとともに酸化膜が100nmを超えない範囲で、前記オゾン水の濃度と、前記オゾン水と前記結晶系シリコン基板表面との接触時間との積が一定となるように、前記オゾン水のオゾン濃度が前記オゾンガス生成部で生成されるオゾンガス発生量を制御しながら前記オゾン水を供給する制御部を備える太陽電池製造装置。
  7. 前記洗浄槽内における前記オゾン水のオゾン濃度を測定する濃度測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記濃度測定部の測定結果に応じて前記オゾン水生成部を制御する請求項6に記載の太陽電池製造装置。
  8. 前記制御部は、
    前記濃度測定部が測定した前記オゾン濃度と、前記オゾン水および前記結晶系シリコン基板の接触時間との積をパラメータとし、前記オゾン水生成部を制御する請求項7に記載の太陽電池製造装置。
  9. 前記洗浄槽の底部に所定の間隔で設けられたオゾン水供給口を有し、前記オゾン水生成部および前記洗浄槽を接続するオゾン水供給管を更に備え、
    前記洗浄槽は、上部に排出部を有し、前記オゾン水がオーバーフローし、前記オゾン濃度が調整される、請求項6から8のいずれか1項に記載の太陽電池製造装置。
  10. 前記結晶系シリコン基板に過酸化水素水を供給する過酸化水素水供給部を更に備える、
    請求項6からのいずれか1項に記載の太陽電池製造装置。
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