JP6061233B1 - 被覆用品 - Google Patents

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Abstract

【課題】身体部位に任意に選択した薬剤を接触させて薬剤を直接塗布すると同様の効果を発揮させたり、薬剤を身体部位から吸収させたりする為に、接着剤を使用することなく、持続して身体部位と薬剤の接触を行うことを可能とする密着性に優れた被覆用品及び被覆用品の使用方法を提供する。【解決手段】ストレッチ性のフイルムとストレッチ性を有する薬剤保持層になる布帛とをラミネートして得られるストレッチ性、伸縮回復性のある複合布帛を接着剤不使用の被覆用品製造用の基材として使用する。この基材の特性を生かして、身体部位を全体的に被覆する立体形状の身体部位完全被覆用品構造の被覆用品を製造する。密着被覆性に優れたこの完全被覆型被覆用品及び基材使用のテープ状シートに薬剤を塗付し、身体部位を完全被覆して使用することで接着剤を使用せずに薬剤を直接身体部位に塗布すると同様の効果を発揮させることが可能になる。【選択図】図1

Description

本発明は体の患部等を含む身体部位全体を被覆する形で被覆する被覆用品とその使用方法,被覆用品製造
用の基材の使用方法に関する。
被覆用品や被覆用品製造用基材を構成する薬剤保持部に水分、薬剤等の物質を付与した後に、薬剤保持部
と身体部位や皮膚とを接触させる事を目的とした被覆用品及び被覆用品の使用方法、被覆用品製造用基材
の使用方法に関する。
以降、本願に言う身体部位とは体の表面部分で本願発明の被覆用品や被覆用品製造用の基材を用いてぐる
っと一周して完全に全体を被覆可能な身体部位及び皮膚部分を言う。
例示すれば額や頭等の頭部、首やのど等の頸部、肩、手首、手のひら、手の甲、腕、肘、背中、胸部、腹
部、尻や腰等の臀部、ひざや大腿やふくらはぎや太ももやすね等の脚部、股部、大腿部、足指や足裏やか
かとや足底や足の甲等の足部等の身体部位と皮膚である。
以降、本願に言う薬剤とは医薬品、医薬部外品のみならず水や化粧品、経皮薬剤等で身体部位や部位を通
して身体に影響を与える物質を言う。影響の具体的な例は肌荒れ防止や治癒、化膿防止や治癒、傷口の殺
菌や治癒、痛み止め等である。
治療や殺菌を目的とした薬剤が塗布された身体部位を被覆する湿布用品や絆創膏等の被覆用品は市場に多
数存在している。
これらの市場の被覆用品では一般に薬剤が既に塗布されている。
また、身体患部等への被覆は接着剤を使用して患部やその周辺の身体部位に貼り付け使用する部分被覆用
品が殆どである。即ち、市販の被覆用品の形状は身体部位を被覆するような平面形状の被覆用品が殆どで
ある。
これら平面状の部分被覆用品は身体部位に貼り付ける為に接着剤が一般には使用されている。
本願発明品は患部を含む身体部位を全体的に被覆するような立体的な形状の被覆用品及びその使用方法、
完全に全体を被覆する為の基材の使用方法に関するもので、且つ薬剤が塗付されていない、接着剤が使用
されていない被覆用品、被覆用品製造用基材に関するものである。
身体部位を全体被覆(身体部位全体を被覆)する立体形状の被覆用品を本願では完全被覆型被覆用品と呼
ぶ。
更に詳述すれば、身体部位全体を被覆する被覆用品であり、身体部位と接触する側に薬剤を保持する為の
布帛からなる薬剤保持部を有し、反対側が防水性のフイルムで構成されてなる被覆用品や被覆用品製造用
基材であり、接着剤を使用しないで身体部位を全体被覆する被覆用品、身体部位を全体被覆するための被
覆用品製造用基材であり、それらの使用方法に関するものである。
特開平6−205839「経皮投与型薬物用貼付剤」 特開平10−14973「皮膚貼付用粘着シートおよび救急絆創膏」 特開平6−270340「伸縮材」 特許庁の公報テキスト検索を下記の7グループのテキスト(OR検索)とグループ間をAND検索をして 先行技術調査として特許文献調査を実施した。その結果、100件の特許が検索抽出された。 グループ1、被覆 被覆材 被覆用品 ハップ材 貼付材 貼付 カバー グループ2、薬剤 薬 治療薬 貼付薬 塗り薬 経皮薬 経皮剤 貼り薬 液体 ペースト グループ3、ラミネート 2層構造 貼り合わせ 積層 積層体 積層物 グループ4、ストレッチ 吸液 保湿 透湿 防水 吸水 グループ5、極細 セルローズ 繊維 ポリエステル 合成繊維 ポリエチレン ポリウレタン グループ6、保持 皮膚接触 吸収 塗付 皮膚 グループ7、不織布 織物 編物 基材 ニット 緯編 経編 検索された100件の特許内容を調査し本願に近い2件の特許文献1、2を抽出した。 更に グループ1、手袋 ハップ グループ2、皮膚 体 グループ3、フイルム ラミネート グループ4、繊維 織物 編物 布帛 不織布 グループ5、薬剤 薬 薬品 物質 グループ6、伸縮 ストレッチ の上記グループに関して同様にして検索された6件の特許内容を調査し、本願に近い特許文献3を抽出し た。 特許文献1の特開平6−205839公報は経皮投与型薬物用貼付剤に関するもので、本引例特許の請 求項1に記載があるように経皮投与型薬物用貼付剤支持体に塗付されたものに関する特許であり本願発明 の薬剤が塗付されていない被覆用品とは全く異なるものである。 また、本引例特許には本願発明に関する記述も、本願発明を示唆する記述も見当たらない。 特許文献2の特開平10−14973公報は皮膚貼付用粘着シートに関する特許であり、本引例特許の 請求項1に記載があるように支持体の一部に皮膚貼着用の粘着剤層を積層してなることを特徴とする皮膚 貼付用粘着シートであって、皮膚貼着用の粘着剤層を有しており、本願発明品の身体部位貼着用に接着剤 を使用しない構成とは全く異なる。 また本引例の支持体に発泡性の支持体を使用している点でも本願発明の構成と異なっている。 更にまた、本引例特許には本願発明に関する記述も、本願発明を示唆する記述も見当たらない。 特許文献3の特開平6−270340公報は伸縮材に関する特許である。本文献には経皮薬基布として の用途に関する記述があり、不織布とフイルムが使用されていて本願発明品に使用の基材として不織布を 使用する点では同じ構成となっている。本願発明では抱液性(含水量)を規定している構造体であり、こ の点では異なっている。即ち、本特許文献ではフイルムと不織布は一体化された構造体になっていて本願 発明品の様に薬剤が充分に保持可能な構造体を構成していない。本願では身体部位と密着性を発揮させる 為のストレッチ性、及びストレッチ回復性は重要であるが、本引例特許文献には基布の回復率の記述は見 られるが伸張率の記述が見られず、フイルムと不織布が一体化された構造である事からストレッチ性が本 願のように身体部位密着性が充分かどうか不明である。具体的な密着性に関する記述もこれを示唆する記 述も無い。 以降に本願発明品の特徴を説明する際に言う「密着被覆性」「密着被覆」「密着して使用」「密着性」 「密着」等の表現で使用の密着とは本願発明の完全被覆型被覆用品を用いて身体部位を被覆着用した場合 や被覆使用する方法において、被覆用品と身体部位との接着状況は接着剤を使用しないでも、着用使用中 において移動が起こ難い使用状況に有る場合、接着剤を使用せずに身体部位を全体被覆して使用する方法 において身体部位の被覆状態が使用中に変化や移動等を起こし難い使用状況にある場合に使用する。 本願発明は身体部位を完全に被覆する形状の密着型被覆用品、被覆用品製造用基材、これらの使用方法に 関する特許であり、これらに共通する基材はストレッチ性布帛とストレッチ性防水フイルムからなるスト レッチ性の構造体である。本願発明品の構成要件の基材製造に使用する布帛は薬剤保持の為の空間容積 (吸水性率で評価した値)が30%以上、生地目付けが50g/m2以上が必要である。 本引例特許文献の実施例に記載の布帛(本特許文献では不織布)の目付けは実施例1では30g/m2、 実施例2では20g/m2であり、空間容積、生地目付けが共に小さく薬剤保持能力が小さく、本願発明 品と異なり、本願発明品を使用した場合の様に薬剤と身体部位の接触を充分に行えず本願が目的とするよ うな効果を発揮出来ないと推定される。 更に本引例文献には本願の被覆用品に該当する手袋、伸縮バンドの記載があるが、本願の発明の構成であ る被覆用品の薬剤保持部、被覆用品製造用基材に任意に選択した薬剤を塗付した後に身体部位を完全に被 覆し、身体部位と薬剤を密着させて治癒効果を上げる為の被覆用品としての記述、被覆用品製造用基材と しての記述もこれらを示唆する記述も見当たらない。 更に、被覆用品や被覆用品製造用基材の使用法に関する記述もこれを示唆する記述も見当たらない。
本願発明品は患部等の身体部位の治療が目的の身体部位完全被覆型の被覆用品、被覆用品製造用基材に関
する。身体部位と薬剤を接触させたり、身体部位から薬剤を吸収させたりする為の身体部位被覆用品及び
被覆用品製造用基材とそれらの使用方法に関するものである。
従来のこれらを目的とした被覆用品では、被覆用品を身体部位に固定する為に接着剤等が使用されていた。
接着剤をした場合には接着剤に起因する皮膚かぶれ等の問題点があった。
また、薬剤が既に塗付された被覆用品が殆どで、使用者が任意に薬剤を選択出来るものではなかった。
本発明はこれらの問題点を改善し、身体部位の患部に任意に選んだ薬剤を接触させて患部に薬剤を直接塗
布すると同様の治癒効果を発揮させたり、薬剤を身体部位から吸収させる為の被覆用品、被覆用品製造用
基材に関するものであり、身体部位を完全に被覆する立体形状の被覆用品にすること、完全に被覆して使
用すること、接着剤を使用することなく持続して身体部位と薬剤の接触を行うことを可能とした完全被覆
型の被覆用品及びその使用法、被覆用品製造用基材の使用方法に関するものである。
本発明品の被覆用品、被覆用品製造用基材はいずれもストレッチ性、伸縮回復性を有しており、その特徴
を生かした立体形状の全体被覆用品であり、また基材の使用も全体被覆して使用するので、いずれも身体
部位を密着被覆する事が可能である。形状が身体部位にフィットしていない被覆用品を使用したの場合は
余裕部分を基材のストレッチ性を生かして伸張して使用し、身体部位にフィットさせ、密着性を改善して
使用することは応用使用方法として無論可能である。
余裕部分を伸張した場合は伸張部分を例えば両面接着テープ、クリップ、バンド等で固定する事で形状は
容易に固定できる。被覆用品製造用基材をテープ状シートとして使用する場合は基材のストレッチ性を生
かして身体部位を完全被覆した後に端末を上記の手段と同様にして固定する事が可能である。
いずれも密着被覆性に優れているので、薬剤を被覆用品の布帛部分に塗付した後に身体部位に被覆すれば
薬剤を安定して身体部位と接触出来て身体部位に薬剤を塗布すると同様の効果を発揮させる事が可能にな
る。
身体部位との密着性が優れている為、側面からの水の浸入防止性も良い。更に身体部位に接触する側の反
対側は防水性のフイルムで構成されているので被覆用品全体の水の浸入防止性にも優れていて、被覆用品
を使用したままで、水洗い等の家事作業を行っても水の浸透の防止性に於いても優れている。
身体部位を全体被覆することとなるので従来の部分被覆型の被覆用品と比較した場合に用品の端部が外
部からの摩擦等の抵抗力で容易に剥がされる事も少なくなり、剥離抵抗性に優れてた効果をうむ。
本願発明品は必要な薬剤を任意に選択して使用出来る点、薬剤を任意の割合に混合して使用できる点、薬
剤を患部や患部周辺の必要な個所に任意に点在させたり、分散して配置させたりして患部等の身体部位に
薬剤を接触させうる事も可能な点等において今までの患部被覆用品にはなかった構造の身体部位の治療や
殺菌用の身体被覆用品の提供及びその使用方法、被覆用品製造用基材 の使用方法を提供できる。
本願発明品は密着性に優れている身体部位完全被覆型被覆構造体、被覆用品製造用基材 であるため、接
着剤を使用しないで安定して身体部位を完全に被覆できる被覆用品、使用方法に関する特許である。更に
被覆部分を広く設計すれば薬剤を広い面積に塗付できるので薬剤と患部の接触ズレを心配しないで安定し
て持続接触させることが可能になる。
本願発明品の被覆用品、被覆用品製造用基材 はいずれもストレッチ性の防水フイルムとストレッチ性を
有する薬剤保持層の布帛とがラミネートされたストレッチ性、伸張回復性ある複合布帛である。
ストレッチ性、伸張回復性を生かして、身体部位を全体的に被覆する立体形状の被覆用品に構成する事で、
また被覆用品製造用基材は身体部位に完全被覆する事で、接着剤を使用せずに身体部位を完全密着被覆さ
せることが可能である。
密着性を良くするためには上述のストレッチ性の複合布帛を立体構造の完全被覆型被覆用品とすることが
必要であるが、身体部位に装着する際に被覆用品内部に密着性を阻害する空気がとどまらない様にする事
も重要である。装着時に空気が被覆用品から排出されやすい構造にする為に、本発明の接着剤不使用の完
全被覆被覆用品は少なくとも2箇所以上の開放口を有する構造の被覆用品とすることがこの点からは好ま
しい。
更に本発明品は身体部位と接触する側の布帛で構成されている薬剤保持部に薬剤を含ませた後に身体部位
に被覆して使用する。その為の薬剤保持部はスペースとして一定以上の容積が必要である。
薬剤を一定量保持する目的から基材に使用される布帛は0.3mm以上の厚みが有り、目付けが50g/
以上、好ましくは70g/m以上、更に好ましくは100g/m以上であるものが好ましい。
また、同様の目的から布帛の抱液性が30% 以上あるのが好ましく、50%以上が更に好ましい。
布帛の厚みが1.5mm以上になると身体部位と接触させる為に塗布される薬剤量が布帛内部にも多く含
まれる結果、内部に含まれる薬剤は有効に活用されないので無駄になってしまい好ましくない。
薬剤保持部の容積を確保し、且つ安定して一定量の薬剤を保持する布帛を作る為の布帛に使用する糸の糸
形態は長繊維の嵩高構造の加工糸タイプが好ましい。
使用する単糸の糸の太さは表面積を大きくし身体部位との接触面積を大きく、接触を緻密にする為、また
薬剤保持性(保水性で評価)を高める為にも細い糸が好ましく、2デニール以下が好ましく、1.5デニ
ール以下が更に好ましく、1.0デニール以下が最も好ましい。
発塵性の原因となる埃や毛羽が問題でない場合は短繊維糸も空間が多くて、加工糸と同様に容積を確保出
来る点で好ましく利用可能である。
繊維種別では塗付する薬剤の性質で疎水性薬剤の場合には、例えばポリエステル繊維、ポリアミド繊維、
ポリオレフィン繊維等の疎水性繊維が好ましい。親水性の薬剤の場合には、例えば綿やレーヨン等のセル
ローズ系の親水性繊維が好ましく利用できる。
ストレッチ性を布帛に付与する目的では、ストレッチ性を有する、例えばポリウレタン系繊維や変性ポリ
エステル繊維等のストッレチ性を有する糸を適宜使用して布帛を製造することは好ましい方法である。
汎用性の薬剤の使用を想定した被覆用品を製造する場合には、親水性の繊維と疎水性の繊維を複合化した
糸を使用した布帛や交織、交編した布帛を使用することが好ましい。
被覆用品に使用するストレッチ性に優れ、伸張回復性にも優れた基材を作るために使用する布帛のストレ
ッチ性、伸縮回復率は重要である。このため基材の一面を構成する布帛の形態は不織布に比較して織物や
編物は布帛の組織がしっかりと構成されていて、形状が安定している点、縦方向または及び緯方向に所定
のストレッチ性を付与出来る点で、また伸張回復率にも優れている点で好ましい布帛である。
編物や織物は組織がしっかりと構成されていて形状が安定している点で好ましく、中でも編物は縦方向及
び緯方向の両方向に所定のストレッチ性を付与出来る様に設計できる点、伸張回復率にも優れている点で
最も好ましい布帛である。
繰り返して使用する出来る事はコスト面だけでなく、環境面で重要である。繰り返して使用する場合は洗
濯等で布帛組織が変化し難く、安定している事が求められる。この点から布帛を構成している繊維の糸が
良く組織化されている織物や編物の布帛が不織布に比べて好ましい。
使用される布帛には目的に応じて従来から公知の各種加工処理を行うことは特に問題が無く可能である。
例えば親水性を付与する為の親水化加工、吸水(吸汗)性加工、撥水加工等を具体的に例示出来る。
布帛に使用される繊維等の素材材質は薬剤と親和性のある材質が好ましい。例えば親水性の薬剤は親水性
の素材、疎水性の薬剤には疎水性の素材が多く使われている布帛が薬剤保持性の点で好ましい。
親水性の薬剤、疎水性の薬剤にも対応を可能にする汎用性のある材質としては親水性の繊維と疎水性の繊
維がミックスされたような素材、例えばポリエステ繊維と綿やレーヨン等のセルローズ繊維との混紡繊
維、混繊繊維を使用して作られる布帛が好ましい。また例えばポリエステル繊維と綿やレーヨン等のセル
ローズ繊維の交織や交編で得られる布帛が例示出来る。
傷口等への素材くず(繊維くず)の附着が好ましくない場合には発塵が少ない長繊維使用の布帛が好まし
い。同様の視点で組織構造がしっかりしている織物や編物が不織布に比べて好ましい布帛構造である。
傷口等を含む身体部位の刺激を小さくする目的からは布帛に使用される繊維素材は単糸の太さが細い方が
身体部位刺激が小さくて好ましく、2デニール以下が好ましく、1.5デニール以下が更に好ましく、
1.0デニール以下が最も好ましい。これらの細い糸を使用した布帛は表面積が大きくなり抱水性が良い
点、身体部位との接触面積が大きく密着性が良い点でも好ましい。
被覆用品や 被覆用品製造用基材 の薬剤保持層の反対側を構成するストレッチ性のフイルムは薬剤保持層
を形成する布帛以上のストレッチ性があり防水性を有するものなら特に制限はなく、例えばポリウレタン
系のフイルムやポリエステル系のフイルム等が利用可能である。
フイルムとして透湿性があるものが身体被覆部位のムレ感を発生させ難い点で好ましい。
複合布帛である基材のこのための透湿性としては2000mg/m/24Hr以上あるものが好ましい。
また基材の防水性としては耐水圧が1000mm以上あるものが好ましい。
これらの性質を容易に作成できるフイルムの例としてポリウレタン系のフイルムを例示出来る。
透湿性フイルムには無孔性と有孔性のフイルムが有るが、有孔性のフイルムの場合は布帛に塗付された薬
剤がフイルム層にまで滲みだした場合は孔の中に入り込む事も起こりうるので無孔のフイルムの方が好ま
しい。
薬剤保持層のストレッチ性布帛と外側を構成する防水性ストレッチ性フイルムとをラミネートした複合素
材構造の基材は被覆用品用製造用に使用されたり、身体を完全に被覆するための身体部位被覆に適した任
意の幅を有するテープ状シートとして使用される。
この布帛とフイルムがラミネートされた被覆用品用基材、テープ状シートのストレッチ性及びストレッチ
回復性(伸張回復性)は接着剤不使用の完全被覆型被覆用品、完全に身体部位を被覆するために使用する
テープ状シートの密着性、動作追随性に重要な役割を果たす。
そのストレッチ性は経又は緯方向に50%以上あるものが身体部位との密着性動作追随性の点から好まし
く、更に70%以上あるものがより好ましい。経方向及び緯方向共に50%以上あるものが最も好ましい。
また伸張回復率は60%以上あるものが好ましい。
更に、身体部位に対する圧迫感を与えない被覆用テープ状シート、身体部位形状にフィットした立体形状
の完全被覆型被覆用品を製造する為には基材の厚みは2mm以下のものが好ましく、1mm以下のもの
が更に好ましい。
厚みが2mm以上になると,サポータのようになって、フィット性が不十分になるだけでなく使用する身
体部位によっては部位の動きを阻害して本来の身体部位の動作を制約するので好ましくない。
サポーターの役割は身体部位を保護する、動きを制約する事を目的としており、本願発明品とは目的が異
なり、そのために構成を異にしている。このためには被覆用テープ状のシートの使用に際しても身体部位
の完全被覆は2重以下の範囲で使用するのが好ましい。
薬剤を被覆用品や被覆テープ状シートの布帛部分に塗布した後に、身体部位に被覆着用し使用した場合、
家事仕事やその他で水の使用中に水が被覆用品の側面から浸透するのを起こり難くする事は重要である。
被覆用品、被覆テープ状のシートの側面からの水の浸透を防止のする目的で疎水性の薬剤(本願で通常の
薬剤と区別して説明が必要な場合には防護薬剤と区別して呼ぶ)、例えばパラフィン、ワックス、ワセリ
ン等の防護薬剤を被覆用品や被覆用テープ状のシートの周辺部に予め塗布されている被覆用品が好ましい。
又、使用に関して言えば、薬剤を布帛に塗布する際に布帛の周辺部に上記の疎水性の防護薬剤を先に塗布
し、次に薬剤をその内側に塗付して使用すると被覆用品周辺部からの水浸透を防止する効果だけでなく、
塗付した薬剤が被覆用品の周辺部からの外へ漏出するのを防止する効果も発揮できる点で好ましい使用法
である。
複数の薬剤を点在させて塗付して使用する事は本願発明品では可能であるが、その際に薬剤の混ざり合う
のを防止する方法にも疎水性のパラフィンやワックス等の防護薬剤は利用可能である。即ち薬剤ごとに薬
剤を取り囲む形でパラフィン等の防護薬剤を先に布帛に刷り込んで塗付したの後に薬剤をその内側に塗布
することで薬剤どうしの混ざり合うのを防止できる。パラフィンやワックスが着色されているいると薬剤
を区別して塗付出来るのでより好ましい使用方法である。
立体構造の完全被覆型被覆用品の製造に際して、身体部位に適した立体被覆構造に縫製する方法には熱融
着方式,両面接着テープ使用方式、ミシン縫い方式等が有るが特に限定されるものではない。
ミシン縫いで行った場合は縫い孔がフイルム層に形成されたり、縫い目が形成されたりする結果、縫い孔
部分や縫い目ピッチ部分から薬剤が被覆用品外部に漏出したり、水使用時には外部から水の浸透が起こる
こともあり、場合に依っては好ましくない。縫い合わせが必要な個所の製造技術には両面接着テープ使用
方式が好ましく利用可能である。中でも熱融着性の性能を有する接着テープは簡便でシールド性も良くて
好ましい。外側を構成しているストレッチ性フイルム自体が熱融着性である場合には接着用のテープ等も
不要で且つ効率的に縫製が出来るので最も好ましい。この熱融着縫製には例えば特開63−005929
に記載の公知の技術等を使用する事で可能である。
本願発明品は外側がフイルム層、内側が布帛層で構成されている。治療用や殺菌用の液状、ペースト状の
市販されている塗り薬等の薬剤、病院で処方される液状、ペースト状の塗り薬等の薬剤を布帛に適宜付与
させた後に本願発明の被覆用品で身体部位を被覆して、薬剤と身体部位と接触させる事で治療や殺菌効果
、径皮薬剤吸収効果を発揮させる為の身体部位の被覆用品である。
またテープ状の被覆シートでは薬剤を同様に布帛部分に塗布した後にぐっると全体を被覆すした後、末端
部を接着テープやクリップで固定するか、その上にストレッチ性のある帯状のバンドで被覆固定する事で
密着被覆が可能である。
本願発明の接着剤不使用の完全被覆型被覆用品はストレッチ性と伸張回復性が有り、更に患部を含む身体
部位全体を被覆する立体形状の被覆用品であることから接着剤を使用しないで身体部位の密着被覆性に優
れている。
テープ状の被覆シートも身体部位をぐるっと被覆して使用するので、接着剤を使用しないで密着被覆でき
る。このため接着剤による皮膚かぶれ等の皮膚のトラブルを起こさない特徴を有する。更に本願発明品は
患部を含む身体部位全体をすっぽりと密着被覆する被覆構造体、全体をぐるっと被覆使用するので移動し
難く、被覆ズレを起こし難い特徴も有している。 また保持部を広く設計し、全面に薬剤を塗付すればた
とえ被覆用品が移動した場合でも患部と薬剤が接触しなくなることをも防ぐことが可能である。
身体部位を全体被覆する構造体、及び被覆使用する方法であるので従来の部分被覆型の被覆用品と比較し
た場合に端部が外部からの摩擦等の抵抗力で剥がれてる事は少なく、剥離抵抗性に優れている。
外側に配置して使用されるフイルム層は防水機能の役割と共に布帛層に塗付される薬剤、薬剤に含まれる
溶媒等の成分の外部への漏れ出しを防止する役割も果たす。
本願発明品の構成は、患部に薬剤を持続して接触させる為の薬剤保持部を有し、その保持部に必要な薬剤
を任意に選択して塗布し、接着剤を使用しないで 患部を含む身体部位をすっぽりと被覆して使用する被
覆用品及び使用方法であり、身体部位の密着被覆性に優れ、今までの市場にはない新規な治療や殺菌用に
使用出来る接着剤不使用の身体部位完全被覆型の被覆用品、被覆使用方法である。
本願で記述する布帛の厚みはピーコック社製マイクロメータで測定した値、透湿性は JIS L109
9 A−1法で測定した値、ストレッチ性は JIS L1096 B−1法で測定した値、伸張回復率
は JIS L1096 B−1法で測定した60分後の値、剥離強力はJIS L 1086 A−
1法で測定した値、ウイッキング性はJIS L 1096 A法で測定した値,フイルム伸度はJIS
L 1096 A法で測定した値である。
抱液性は布帛を水に浸漬した後、4.4Kg/cmの圧力のマングルで絞った後の布帛の水分含有量率
を言う。
本発明の被覆用品はストレッチ性がある柔らかな基材を使用して作られる立体構造の完全被覆型被覆構造
体、及び同基材を使用したテープ状のシートの完全被覆方式の使用方法であるので身体部位との密着性が
良好で、薬剤と身体部位の接触が長時間に亘り安定して維持可能である。
密着性が良好な為、被覆用品側辺からの水の浸透の防止性、薬剤の漏出防止性にも優れている。
更に皮膚に接触する側の反対側は防水性のフイルムで構成されているので被覆用品全体の水の浸入防止性
にも優れていて、被覆用品を使用したままで、水洗い等の家事作業を行っても水の浸透の防止性、薬剤の
漏出防止性に於いても優れている。
患部を含む身体部位に薬剤を接触させる為の薬剤保持層を有する接着剤不使用の完全被覆型の被覆用品、
及び完全被覆方法での使用方法であり、この保持層に薬剤を自由に選択して付与出来る点、薬剤を複合調
合して使用出来る点、薬剤を部分的に異なる個所に任意に配置できる点等で従来にない状態で患部及びそ
の周辺に薬剤を接触させて使用することが可能である。
薬剤を使用直前に複合調合して使用できるので従来は化学反応や複合化による安定性等の問題で調合使用
ができなかったで薬剤を複合して使用できるのも特徴の一つである。
薬剤を分散配置する事でも上記の複合使用の問題を解決できる他、薬剤の作用効果を部分的に発揮させう
る事も可能になる。例えば患部の中心部に治療薬が接触するように治療薬を薬剤保持部に配置し、その周
辺には殺菌性の薬剤を配置し雑菌が繁殖して、周辺部からの浸透するのを防止するように配置する、治療
薬の周辺に油性の薬剤を配置し、水分の周辺部からの浸透するのを防止するように配置する 等が具体的
な使用例である。
すっぽりと身体部位を被覆する完全被覆型構造体、完全被覆しての使用方法であり、接着剤も使用してい
ないので着脱が容易であり、薬剤保持部への薬剤の追加や新規薬剤の時間差を作って追加することも可能
な治療用の被覆用品、被覆使用方法である。更に従来の部分被覆型の被覆用品と比較した場合に完全被覆
構造体、完全被覆の使用方法であるので端部が外部からの摩擦等の抵抗力で簡単に剥がれてることも無く、
剥離抵抗性にも優れた被覆用品を提供できる。
図は接着剤不使用の身体部位完全被覆用品の概念的な形状図、使用形態の一例図である。 図1に表示の1、2、3、5、6、7,8,9,11,13,15,16は開口部を2ヶ所有する被 覆用品形状概念図である。 図1に表示の4,10,12,14は開口部を1ヶ所有する被覆用品形状概念図である。 図1に表示の15、16は被覆用品の一部分を伸張しながら折り畳んで密着性を改善させて使用した 場合の被覆用品の使用形態の一例図である。 図面の太線表示部は被覆用品の縫製個所を示す。
本願は薬剤を身体部位に直接塗る代わりに間接的に身体部位に接触させて、直接身体部位に塗付すると同
様の効果を得る事を目的とした接着剤不使用の身体部位完全被覆型被覆用品及びその身体部位完全被覆型
被覆用品の使用方法、被覆用テープ状シートの使用方法に関する特許である。
これらについて実施例で更に具体的に説明する。
疎水性繊維の56テックス36フィラメンのポリエステル加工糸を使用したコース密度39本/インチ、
ウエル密度60本/インチ、目付け108g/m2、生地厚み0.44mm、経方向伸度87%、緯方向
伸度136%、経方向伸張回復率90%、緯方向伸張回復率83%のスムース編物布帛と、セイコー化成
株式会社製 ラックスキン U390を使用して通常の方法で作成した厚み16ミクロン、経方向伸度4
18%、緯方向伸度は490%の無孔の透湿性ポリウレタンフイルムとを下記に記載する処方の接着剤を
グラビアロールでフイルムに塗布した後、通常の方法でラミネートして被服用品製造用の基材を作成した。
接着剤の塗布は深度260ミクロン、30メッシュのグラビアロールを使用して実施した。
接着剤はラックスキンUD−417−3(セイコー化成株式会社製)100部、コロネートHL(日本ウ
レタン工業株式会社製)10部の構成処方で作成した。
得られた布帛とポリウレタンフイルムとがラミネートされた複合基材の布帛部分はコース密度41本/イ
ンチ、ウエル密度55本/インチで、基材目付け139g/m、基材厚み0.44mmであった。
この基材のストレッチ性は経方向が58%、緯方向が93%、伸張回復率は経方向が94%、緯方向が9
4%、透湿性は2200mg/m/24Hrでありいずれの値も本願発明の構成要件を満たしていた。
また基材作成に用いたスムース編物の抱水性は139%と非常に良好であり薬剤保持性能に優れているこ
と、ウイッキング性は9秒とやや疎水性であることを確認して基材作成用の布帛として使用した。
得られた複合基材を使用して図面1の1の形状の2枚の基材(幅12cm、長さ18cm)を切り抜き切断
して作成した。次いでフイルム面どうしを重ね合わせた後、形状の周辺部を3mm幅で熱融着法で融着し、
裏返して腕用の被覆用品を製造した。本被覆用品を腕に装着したところ密着性に優れてたいた。
本腕用の被覆用品は着用中の移動も起こらず、本願発明の密着性に優れた接着剤不使用の身体部位完全被
覆型被覆用品といえるものであった。
実施例1で作成した接着剤不使用の身体部位被覆用品用基材の布帛側にワセリンを外周直径約11cm、
内周直径6cmの円形状に約2.5cm幅で刷り込み塗付を行った後、中心部に紀和化学工業株式会社製
の褐色染料液(ルビンRM 染料濃度3%)を5cc滴下して、内部に塗付した薬剤の外部への漏出防止
効果、外部からの水の浸入防止効果を染料液の浸み出しをモデル観測して確認した。
過剰に投与された染料液は、滴下後、5分が経過しても滴下液滴は盛り上がった状態のままワセリン塗付
円形内に留まっていて円外に浸み出すことは無かった。比較の為ワセリンを塗付しないで同様の滴下を実
施した場合には染料液は滴下1分後には液滴は盛り上がる事も無く布帛全体に広がってしまい、直径が約
15cmの大きさにまで着色されてしまった。
以上の観測結果から本願発明の被覆用品を構成する布帛側に防水性の防護薬剤を塗付して使用した場合や、
防水性の防護薬剤の塗布された被覆用品を使用して薬剤を塗布した場合では被覆用品の側面から浸透する
水の浸透防止性の付与効果や親水性の塗付薬剤の漏出防止効果はこれらの防護薬剤を使用していないもの、
使用しないで使用した場合に比べて非常に有効であることが確認出来た。
セルローズ系親水性繊維のリヨセル60%とレーヨン40%からなる50番単糸を使用したコース密度4
8本/インチ、 ウエル密度40本/インチ、目付け158g/m、生地厚み0.40mm、経方向伸
度28%、緯方向伸度180%、経方向の伸張回復率78%、緯方向の伸張回復率56%のスムース編物
布帛を実施例1に記載のポリウレタンフイルを使用し、実施例1に記載の方法でラミネートして被覆用品
製造用の基材を作成した。
得られた複合基材の布帛側の性量はコース密度40本/インチ、ウエル密度42本/インチであった。
作成された基材の目付けは185g/m、基材厚みは0.33mmであった。更にこの基材のストレッ
チ性は経方向が22%、緯方向が136%、伸張回復率は経方向が87%、緯方向が90%、透湿性は2
100mg/m/24Hrであり、いずれの値も本願発明の構成要件を満たしていた。
また基材製作に用いた布帛の抱水性は81%と良好であり薬剤保持性能に優れている事を確認して使用に
供した。
基材に使用の布帛は親水性繊維を使用しているので親水性であり、親水性薬剤塗付に最適であり、その
親水性指標のウイキング性は2秒と親水性薬剤の塗布用に優れていることを確認して基材作成に使用した。
この親水性布帛を使用した基材から図面1の6の形状の1枚の基材(長辺55cm、短辺7cm)を切り
抜き作成した。次いで短辺部分のフイルム面どうしを重ね合せ実施例1と同様に周辺部を3mm幅で熱融
着法で融着縫製し、裏返して6形状の額用の被覆用品を製造した。本被覆用品を額に装着したところ、額
との密着性に優れていて着用中に移動する事は全く起こらなかった。
本被覆用品は本願発明の額用の密着性に優れた接着剤不使用の身体部位完全被覆型被覆用品と言えるもの
であった。
実施例3と同様の方法で作成した身体部位被覆用品用基材の布帛側にワセリンを実施例2と同様に刷り込
み塗付を行った後、実施例2と同様にして、内部に塗付した薬剤の外部への漏出防止効果、外部からの水
の浸入防止効果を染料液の浸み出しを観測して確認した。
実施例2と同様に染料液はワセリン塗付の円形内に留まっていて円外に浸み出すことは無かった。比較の
為ワセリンを塗付しないで同様の滴下を実施した場合には染料液は滴下1分後には液滴は盛り上がる事も
無く布帛上を全体に広がってしまい直径が約15cmの大きさにまで着色されてしまった。
以上の観測結果から本願発明の被覆用品を構成する親水性繊維で構成された布帛側に防護薬剤を塗付して
使用した場合や、防護性薬剤の塗布された被覆用品を使用して薬剤を塗布した場合では外部からの水の浸
透を防止する効果や親水性の塗付薬剤の漏出防止の防護効果はこれらの防護薬剤を使用しない場合に比べ
て親水性繊維から構成される布帛使用の基材に於いても非常に有効であることが確認できた。
実施例1で作成した布帛とフイルムからなる基材を使用して図面1の14に示す形状の被覆用品を実施例
1と同様の方法で作成した。市販されているスキンクリーム メンターム ALOE(株式会社近江兄弟
社製)を作成した被覆用品の指先部分の内側の布帛部分に布帛の厚み部分が充分に充填されれる程度に塗
付した後、就床時に右手側を本被覆用品で被覆着用した(冬季の1月に実施)。
朝まで密着性良く着用出来たこと、朝に着用した右手側の指の皮膚と非着用の左手側の指の皮膚とを比較
したところ、荒れ具合の改善が右手側で見られたことで本願発明品の使用方法の有効性と皮膚に対する薬
剤効果の有効性が確認できた。
本願発明の接着剤不使用の完全被覆型被覆用品を被覆着用する場合や完全被覆型被覆用品製造用基材を完
全被覆使用する場合に薬剤保持部に薬剤を塗布した後に身体部位を被覆することで身体部位と薬剤とを密
着させることを可能にする。
この状態を維持する事で薬剤を直接身体部位に塗布した場合と同様の薬剤効果を発揮させる事が可能にな
る。
完全被覆型被覆用品、完全被覆使用する方法での被覆であるので、接着剤を使用せずに身体部位と薬剤を
長時間安定して密着使用出来、接着剤による身体部位のかぶれ等を起こさせない特徴も有している。
また薬剤を任意に選択出来る点、薬剤を任意に調合使用出来る点 薬剤を任意に複合的に使用出来る点、
複数の薬剤を分散して配置して使用できる点等で、今までに無い新規性を有している被覆用品の提供及び
その使用方法の提供ができる。
1、5 腕、指等用の被覆用品形状概念図
2 腕、ひざ、ふくらはぎ等用の被覆用品形状概念図
3、16 腹等用の被覆用品形状概念図
4、7、11、12、13、14 手用の被覆用品形状概念図
6、16 額、首等用の被覆用品形状概念図
8 臀部、ふくらはぎ、腰等用の被覆用品形状概念図
9 肘等用の被覆用品形状概念図
10 指用の被覆用品形状概念図
15 ひざ、肩、太もも等用の被覆用品形状概念図

Claims (10)

  1. 布帛の目付けが50g/m以上、抱液性が30%以上のストレッチ性の布帛と無孔のストレッチ性のフイルムとがラミネートされてなる経方向または緯方向の少なくとも一方向のストレッチ性が50%以上で、伸張回復率が60%以上、厚みが0.3mm以上、2mm以下の複合構造物の基材を使用した身体部位に薬剤を接触維持させる為の密着被覆性および防水性に優れた身体部位被覆用接着剤不使用の身体部位完全被覆型被覆用品。
  2. 請求項1に記載のストレッチ性の布帛が織物または編物である繰り返し使用可能な請求項1に記載の密着被覆性および防水性に優れた身体部位被覆用接着剤不使用の身体部位完全被覆型被覆用品。
  3. 開口部を2箇所以上有し密着性を阻害する空気除去が容易な請求項1、2のいずれか一項に記載の密着被覆性および防水性に優れた身体部位被覆用接着剤不使用の身体部位完全被覆型被覆用品。
  4. 請求項1、2、3のいずれか一項に記載の身体部位被覆用接着剤不使用の身体部位完全被覆型被覆用品の開口部の周辺部分に水の浸入防止、薬剤の漏出防止の作用をする防護薬剤が塗布されている密着被覆性および防水性に優れた身体部位被覆用接着剤不使用の身体部位完全被覆型被覆用品。
  5. 請求項1、2、3、4のいずれか一項に記載の身体部位被覆用接着剤不使用の身体部位完全被覆型被覆用品を構成する前記布帛に薬剤の混ざり合いを防止する防護薬剤が分散配置塗付されている密着被覆性および防水性に優れた身体部位被覆用接着剤不使用の身体部位完全被覆型被覆用品。
  6. 請求項5に記載の薬剤の混ざり合いを防止する防護薬剤が薬剤を識別して塗布しやすいように着色して分散配置塗付されている請求項5に記載の密着被覆性および防水性に優れた身体部位被覆用接着剤不使用の身体部位完全被覆型被覆用品。
  7. 請求項1に記載の基材を構成する前記布帛の周辺部分に水の浸入防止、薬剤の漏出防止の作用をする防護薬剤が塗布されている密着被覆性および防水性に優れた身体部位被覆用接着剤不使用の身体部位被覆用シート。
  8. 請求項1に記載の基材を構成する前記布帛に薬剤の混ざり合いを防止する防護薬剤が分散配置塗付されている密着被覆性および防水性に優れた身体部位被覆用接着剤不使用の身体部位被覆用シート。
  9. さらに前記布帛の周辺部分に水の浸入防止、薬剤の漏出防止の作用をする防護薬剤が塗布されている請求項8に記載の密着被覆性および防水性に優れた身体部位被覆用接着剤不使用の身体部位被覆用シート。
  10. 薬剤の混ざり合いを防止する防護薬剤が薬剤を識別して塗布しやすいように着色して分散配置塗付されている請求項8、9のいずれか一項に記載の密着被覆性および防水性に優れた身体部位被覆用接着剤不使用の身体部位被覆用シート。













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