JP6059097B2 - 乾燥装置及び連続顆粒製造システム - Google Patents

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Description

本発明は、粉粒体を連続的に乾燥させる気流式の乾燥装置に関し、特に、医薬品に使用される顆粒状の粉粒体を連続的に製造するシステムに好適な乾燥装置に関する。
医薬品等の分野においては、押出造粒機や高速撹拌造粒機などによって製造した湿式造粒物を乾燥させて顆粒状としたものや、それを打錠して錠剤化したものが多く用いられている。従来、湿式造粒物の乾燥には流動層乾燥装置が使用されており、造粒機にて製造された造粒物を適宜バッチ式(回分式)に乾燥処理し、所望の顆粒物を生成している。但し、このようなバッチ式の乾燥装置は連続的な処理が行えないため、特許文献1,2のように、ロータリーフィーダー等によって連続的に乾燥処理を行う装置も提案されている。
また、顆粒の製造には、特許文献3のようなスプレードライヤー(噴霧乾燥装置)も使用されている。スプレードライヤーでは、原料粉末や溶媒、バインダ等によって構成されるスラリーをノズルや回転ディスク等の噴霧部により噴霧し、それを熱風で瞬時に乾燥させて顆粒物を生成する。一方、汚泥などの廃棄物やトナー粒子等の乾燥には、特許文献4〜6のようなループ型の気流式乾燥機も使用される。気流式乾燥機では、縦型のループ管に大風量の熱風と共に造粒物を送り込み、造粒物をループ管内にて循環させて乾燥させる。
特開昭58−72868号公報 特開昭61−3986号公報 特開2011−33269号公報 特開2010−266179号公報 特開2000−290671号公報 特開2000−304439号公報 WO2008/104923号公報 WO2010/128359号公報
しかしながら、特許文献1,2のような連続式の流動層乾燥装置は、連続処理が可能なものの、乾燥時間が長く、乾燥状態が一定のものが得にくいという問題があった。また、装置構成も大がかりになり、多大な設備コストが必要となるという問題もあった。一方、スプレードライヤーは、液体として流動性を持つものを乾燥させることには適しているが、水分量が少ない固形状・半固形状のものの乾燥には適さない。さらに、ループ型の気流式乾燥機は、ループ管が縦型配置で垂直部が存在するため、垂直部の下部に被処理物が堆積し、風量を多くしたり風圧を高くしたりする必要があり、せっかく造粒したものが粉化してしまう(元の粉末に戻ってしまう)という問題があった。
本発明の目的は、造粒物を粉化させることなく、高効率にて乾燥処理が可能であり、また、得られる乾燥顆粒の質(粒子径分布や得率)も高い気流式の乾燥装置を提供することにある。
本発明の乾燥装置は、水分を含んだ造粒物を熱風によって乾燥させる気流式の乾燥装置であって、前記造粒物が投入される造粒物投入口と、前記熱風が供給される熱風吹き込み口と、を備える造粒物投入部と、前記造粒物投入部の後段に該造粒物投入部と連通して設けられ、前記造粒物が前記熱風と共に流通する乾燥処理部と、前記乾燥処理部の後段に該乾燥処理部と連通して設けられ、前記乾燥処理部を通過した前記造粒物が前記熱風と共に排出される製品排出部と、を備え、前記乾燥処理部は、管状の部材によって環状に形成され、水平方向に沿って1回転以上巻回された状態で横置きに設置される処理管を備え、該処理管は、複数個の処理管ユニットにて形成され、各段ごとに周方向に沿って分割可能であることを特徴とする。なお、処理管は、環状に一回転以上している形態のみならず、1/4円や1/2円、3/4円などのような円の一部の形態であっても良く、必ずしも一回転していなくとも良い。また、円形のみならず、屈曲部が円弧状となった略L字形(エルボ状)や、U字形状、オメガ(Ω)ループ状であっても良い。
本発明の他の乾燥装置は、水分を含んだ造粒物を熱風によって乾燥させる気流式の乾燥装置であって、前記造粒物が投入される造粒物投入口と、前記熱風が供給される熱風吹き込み口と、を備える造粒物投入部と、前記造粒物投入部の後段に該造粒物投入部と連通して設けられ、前記造粒物が前記熱風と共に流通する乾燥処理部と、前記乾燥処理部の後段に該乾燥処理部と連通して設けられ、前記乾燥処理部を通過した前記造粒物が前記熱風と共に排出される製品排出部と、を備え、前記乾燥処理部は、管状の部材によって環状に形成され、水平方向に対し45°以下の傾斜角度にて1回転以上巻回された状態で横置きに設置される処理管を備え、該処理管は、複数個の処理管ユニットにて形成され、各段ごとに周方向に沿って分割可能であることを特徴とする。
前記乾燥装置において、各段の前記処理管を、該処理管内が目視可能なように2個以上の前記処理管ユニットにて形成するようにしても良い。また、前記処理管を、前記造粒物投入部よりも大径に形成しても良い。さらに、前記処理管を蚊取り線香のような渦巻き状に巻回しても良い。加えて、前記ループ管ユニットに、該ループ管ユニットを他のループ管ユニットと気密状態にて接続可能な接合部を設け、該接合部は、前記ループ管ユニットが回動可能な状態で接合されるようにしても良い。
さらに、前記処理管を、断面が略楕円形状となった扁平管にて形成したり、その断面が、斜辺部を有する略三角形状となっている管状部材にて形成したりしても良い。後者の場合、前記斜面部の上方部に、前記製品排出部と接続される排出口を配置しても良い。また、前記処理管の内周面に突起部を設けても良い。
一方、本発明の連続顆粒製造システムは、前述のような乾燥装置を備えた連続顆粒製造システムであって、該連続顆粒製造システムは、粉体混合工程と、粉体練合工程、湿式造粒工程、前記乾燥装置からなる乾燥工程、及び、粉粒体捕集工程を有し、前記各工程は前記順序にて接続されることを特徴とする。
本発明の乾燥装置によれば、水分を含んだ造粒物を熱風によって乾燥させる気流式の乾燥装置にて、造粒物投入口と熱風吹き込み口とを備える造粒物投入部と、造粒物が熱風と共に流通する乾燥処理部と、造粒物が熱風と共に排出される製品排出部と、を設け、その乾燥処理部に、管状の部材によって環状に形成された処理管を水平方向に沿って横置き、あるいは、水平方向に対し45°以下の傾斜角度にて設置したので、ループ型乾燥機による高い乾燥能力を維持しつつ、その破砕能力を抑制することが可能となる。従って、高速で効率の良い乾燥処理を実現しつつ、粒子径分布や得率などに関し、質の高い乾燥顆粒を得ることが可能となる。
本発明の連続顆粒製造システムによれば、本発明の乾燥装置を使用し、粉体混合工程と、粉体練合工程、湿式造粒工程、乾燥工程、及び、粉粒体捕集工程をこの順序にて接続するので、乾燥装置も含めた連続顆粒製造システムを構築することが可能となる。
本発明の一実施の形態である乾燥装置が使用される連続顆粒製造システムの全体構成を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である乾燥装置の構成を示す説明図である。 ループ管の構成を示す説明図である。 他のループ管の例を示す説明図である。 他のループ管の例を示す説明図である。 ループ管の巻回形態の変形例を示す説明図である。 ループ管を傾斜配置した変形例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態である乾燥装置1が使用される連続顆粒製造システムの全体構成を示す説明図である。図1に示すように、本発明による乾燥装置1が使用される連続顆粒製造システムは、湿式造粒工程と乾燥工程とから構成されている。当該システムにて製造された顆粒物は、ふるい・整粒工程を経た後、顆粒剤として製品化されたり、打錠機にて錠剤化されコーティング機にて適宜コーティングされたりした上で、錠剤として製品化される。
湿式造粒工程は、公知の各種湿式造粒機が使用でき、例えば、高速撹拌造粒機2と押出造粒機3とから構成されており、湿式造粒工程にて作られた造粒物は、湿式造粒物連続供給装置4(以下、造粒物連続供給装置4と略記する)によって定量的に乾燥装置1に供給される。高速撹拌造粒機2は、粉体混合装置と粉体練合装置を兼ねた仕様となっており、原材料を容器内に投入し、アジテータ、チョッパーを高速で回転させることにより、原材料を撹拌・練合する。押出造粒機3は、スクリュー軸(例えば、2軸並列構成)を備えた湿式造粒装置であり、スクリューにて原料を圧縮・混練し、適宜水分を加えることにより、原材料を柱状の湿式造粒物とする。
前述の高速撹拌造粒機2や押出造粒機3、などの構成はあくまでも一例であり、これらの装置は、撹拌、造粒、整粒の各機能を有する装置であれば、前記以外の装置であっても、その構成や動作形態を問わず広く適用可能である。さらに、造粒物の状態や製品の仕様に応じて整粒機(図示せず)を加えたり、湿式造粒物連続供給装置4を省いたりすることも可能である。
図2は、図1に示した乾燥装置1の構成を示す説明図である。図1に示すように、乾燥装置1は、大きく分けて、造粒物投入部11と、乾燥処理部12及び製品排出部13とから構成されている。乾燥装置1は、気流式の連続乾燥装置であり、従来、垂直方向に沿って縦置きされていたループ管を、水平方向に沿う形で横置きした構成となっている(図1では、乾燥装置1の乾燥処理部12が上方から見た状態にて示されている)。そして、これにより、従来のループ型気流式乾燥機の高い乾燥能力を生かしつつ、顆粒製造にとっては大きな問題であった造粒物の粉砕能力を抑え、大掛かりな装置を用いることなく、湿式造粒物の連続的な乾燥処理を実現している。
造粒物投入部11は、外径50mm・肉厚2〜3mm程度のステンレス鋼管21にて形成されている。ステンレス鋼管21には、乾燥装置1の被処理物である湿式造粒物が投入される造粒物投入口22と、高圧の熱風(処理気体)が供給される熱風吹き込み口23が設けられている。造粒物投入口22には、ホッパ24が取り付けられており、前述の造粒物連続供給装置4から湿式造粒物が供給される。熱風吹き込み口23は、造粒物投入口22の前段に配されており、熱風供給装置14と接続されている。

乾燥処理部12は、造粒物投入部11の後段に配されており、金属製(例えば、ステンレス鋼製)のループ管(処理管)25にて形成されている。ループ管25は、断面が円形となった外径75mm・肉厚2〜3mm程度の管状部材である。ループ管25の一端側は、直管パーツ35aを介してステンレス鋼管21に接続されている。ループ管25の他端側には直管パーツ35bが接続されており、直管パーツ35bは、接続管27を介して製品排出部13と接続されている。ループ管25の径は、造粒物投入部11のステンレス鋼管21よりも大きくなっている。
ループ管25は、水平方向に沿って巻回されており、巻回径R(ループ管中心Oを通る円の直径)は700mm程度となっている。ここでは、ループ管25は、2段(2巻き)を横置き(横倒し)した形で配置されており、ループ管25の1段目25aは水平に配置され、ループ管25の2段目25bと連通しつつ、コイルスプリングを巻くように重ねて配置されている。従って、ループ管25を複数段重ねて配置する場合、ループ管25内には必ず勾配が生じるが、本発明におけるループ管25の「水平配置」は、このようなループ管内の勾配を排除するものではない。
図3は、ループ管25の構成を示す説明図である。図3(a)に示すように、ループ管25は、各段ごとに2分割構造となっており、ループ管ユニット(処理管ユニット)31(31a,31b)とから構成されている。両ユニット31a,31bの接続部には、ステンレス鋼製のコネクタ32a,32bが取り付けられている。コネクタ32a,32bには、図3(b)にように、インロー結合部33a,33bが形成されており、両ユニット31a,31bは、パッキン34を介してインロー結合やヘルール継手にて気密状態で接合される。
ループ管25は、コネクタ32a,32bを接合させた状態で、中心軸Oを中心として回動可能となっている。すなわち、コネクタ32a,32bは、周方向に沿って互いに回動可能な状態で接合されている。そこで、例えば、ループ管25を図2のように設ける場合は、まず、直管パーツ35aに、コネクタ32aを介して、ループ管ユニット31bの一端側(31b1)を接続する。次に、ループ管ユニット31bの他端側(31b2)に、コネクタ32b,32aを介して、ループ管ユニット31aの一端側(31a1)を接続する。その際、ループ管ユニット31bの他端側(31b2)が一端側(31b1)に対して下方に来るように、ループ管ユニット31bをコネクタ32a,32bの部分で所定角度回動させる。
ループ管ユニット31bを所定角度回動させた後、その他端側(31b2)にループ管ユニット31aの一端側(31a1)を接続し、ループ管25の1段目25aを形成する。このとき、ループ管ユニット31aの他端側(31a2)、すなわち、ループ管25の1段目25aの末端部が、直管パーツ35aの下方に来るように、ループ管ユニット31b,31aの接合部(コネクタ32b,33a)を適宜回動させる。このようにして、ループ管25の1段目25aを形成した後、コネクタ32a,32bの接合部を適宜ひねりながら、次のループ管ユニット31b,31aを接続し、ループ管25の2段目25bを形成する。そして、2段目25bの末端に、コネクタ32bを介して、直管パーツ35bを接続し、2段構成のループ管25を形成する。
このように、本発明の乾燥装置1では、コネクタ32a,32bの接合部を回動させながら次のループ管ユニット31を接続することできる。このため、ループ管ユニット31の本体部36をねじることなく、容易にループ管25を複数段積み上げることができる。従って、ここでは、2段構成のループ管25を形成する場合について説明したが、同様の手法により、さらに3段以上のループ管25も容易に形成することができる。
また、ループ管25をこのような分割構造とすることにより、ループ管内の洗浄・目視確認が容易となる。さらに、各段ごとに分割された構造となっているため、ループ管25の段積み数を任意に設定することができ、造粒物の仕様に応じて、ループ管25の構成を容易に変更することが可能となっている。なお、ループ管25の分割数は2には限定されず、例えば4分割の構造も可能であり、分割数を増やすことにより、洗浄や目視確認がさらに容易となる。
製品排出部13は、乾燥処理部12の後段に配されており、サイクロン捕集機(粉粒体捕集装置)26を備えている。サイクロン捕集機26は、接続管27を介して、ループ管25末端と接続されている。乾燥処理部12にて乾燥された造粒物は、サイクロン捕集機26の製品捕集管にて回収される。サイクロン捕集機26の後段には、ふるい・整粒工程を行う図示しない整粒装置が接続されている。
このような乾燥装置1では、次のようにして造粒物の乾燥処理が行われる。当該乾燥装置1ではまず、造粒物連続供給装置4から造粒物投入口22に湿式造粒物が供給される。その際、造粒物投入部11のステンレス鋼管21内は、サイクロン捕集機26の吸引力によって負圧となっており、造粒物連続供給装置4からホッパ24内に投入された造粒物は、吹き上がることなく、造粒物投入口22内に導入される。一方、熱風吹き込み口23には、熱風供給装置14から高圧の熱風(例えば、90°C・6〜7m/s)が供給されており、ステンレス鋼管21内に供給された造粒物は、この熱風によって乾燥処理部12側に搬送される。
前述のように、ループ管25の径は、造粒物投入部11のステンレス鋼管21よりも大きくなっている。このため、熱風吹き込み口23から供給された熱風は、造粒物投入口22近傍での風速がループ管25内よりも高くなっている。従って、造粒物投入部11では、造粒物投入口22から供給された造粒物は、造粒物投入口22の付近に滞留することなく、ステンレス鋼管21からスムーズにループ管25内に導入される。
乾燥処理部12側に搬送された造粒物は、ループ管25内を熱風に乗って流通し、乾燥される。当該乾燥装置1では、造粒物は1〜2秒程度でループ管25を通過する。そして、乾燥された造粒物は、熱風に乗ってループ管25から排出され、接続管27を介して、サイクロン捕集機26にて捕集される。
ここで、乾燥装置1に供給される造粒物は整粒された状態であるため、乾燥装置1内にて粉砕されることは好ましくない。前述のように、従来のループ型気流式乾燥機では、ループ管が縦置きされているため、造粒物を重力に逆らって持ち上げる必要があり、処理には大風量が必要であった。また、乾燥されて軽くなったものを装置外へ排出し、未乾燥のものは重力で落とす構成のため、造粒物は、大風量の下、ループ管内にて何回も循環して上昇・落下を繰り返し、造粒物が破砕される傾向があった。これは、そもそも従来のループ型気流式乾燥機が、汚泥やトナー粒子など、乾燥時の破砕が容認あるいは要求される造粒物を対象としていることに起因しており、乾燥時の破砕を回避したい顆粒物への適用は想定外であった。
これに対し、本発明の乾燥装置1では、ループ管25内を流れる造粒物は、遠心力を受けつつ熱風にて乾燥されるが、ループ管25に供給される風量は、造粒物が管内に滞留しない下限ギリギリまで抑えられている。このため、従来の縦型のループ管とは異なり、造粒物には大風量や重力落下による大きな衝撃は加わらず、湿式造粒物は粉砕・粉化されることなく、顆粒状のまま乾燥される。発明者らの実験によれば、処理後に回収された造粒物にはほとんど微粉は含まれておらず、破砕能力が有効に低減されていることが確認できた。
このように、本発明の乾燥装置1によれば、ループ型乾燥機による高い乾燥能力を維持しつつ、その破砕能力を抑制することが可能となる。従って、高速で効率の良い乾燥処理を実現しつつ、粒子径分布や得率などに関し、質の高い乾燥顆粒を得ることが可能となる。また、乾燥装置1は、ループ管25を巻回した構成となっているため、スペース効率が高く、コンパクトで高効率な乾燥装置を提供できる。発明者らの実験によれば、ループ管25を直線状に伸ばし、同風量にて乾燥処理を行ったところ、管内に造粒物の滞留が見られ、広いスペースが必要であるにもかかわらず、処理効率が良くないことが分かった。
加えて、当該乾燥装置1と連続造粒装置や打錠機、コーティング機などを組み合わせることにより、図1に示したような、乾燥工程を含む連続顆粒製造システムを構築することも可能となる。なお、前述のように、湿式造粒工程も含め、ふるい・整粒工程における整粒機や打錠機、コーティング機など、乾燥装置1と組み合わされる装置は、粉粒体の処理形態に応じて適宜選択・変更可能であり、本発明による連続顆粒製造システムは、前記装置の組み合わせには限定されない。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施形態では、ループ管25を2分割構造としたが、分割数は2には限定されず、例えば4分割の構造も可能である。このように、分割数を増やすことにより、洗浄や目視確認がさらに容易となる。また、ループ管25の直径や巻回径、段数など、前述の実施形態にて示した各種寸法・仕様は適宜変更可能であり、本発明は前記寸法・仕様には限定されない。
さらに、前述の乾燥装置1では、ループ管25の上段側から造粒物を送給し、下段側から排出する形で乾燥処理を行っているが、これとは逆に、下段側から送給し、上段側から排出する処理形態とすることも可能である。ループ管25の隣接する上下段間の傾斜角度は10°程度であり、下段側→上段側のように重力に抗する方向に造粒物を搬送しても必要となる風量はほとんど変わらず、造粒物の粉砕能力には影響なかった。このように下段側から上段側に造粒物を送給すると、スペース効率が向上し、装置の小型化が可能となる。
一方、前述の実施形態では、ループ管25として断面が円形となった管状の部材を使用した例を示したが、図4(a)に示すように、断面が楕円状に扁平化したループ管41を使用しても良い。また、図4(b)に示すように、乾燥効率を向上させるべく、内面に突起部42を設けたループ管43を使用しても良い。但し、この場合、突起部42が大きいと、造粒物がそこに衝突して粉砕される可能性があるため、緩やかな起伏の凹凸が連続する形が好ましい。
さらに、ループ管としては、図5(a)に示すように、断面が略三角形状のループ管44を使用しても良い。この場合、ループ管44は、図5(b)に示すように、1巻き構造となっており、ループ管44内に流入した造粒物は、ループ管内周の斜面部45を流通する。この際、水分を含んだ造粒物は質量が大きいため、斜面部45の下方部を流れ、それが乾燥され水分量が減少するに連れて、斜面部45の上方部を流れるようになる。ループ管44の斜面部45上方部には排出口46が設けられており、乾燥し軽くなった造粒物は斜面部45を登り、排出口46の高さに至ると、そこからループ管44外へと排出される。すなわち、乾燥処理が済んだ造粒物が適宜排出口46から排出される。
加えて、ループ管の巻回形態としては、前述のような積層形式以外にも、図6に示すような、蚊取り線香状の渦巻き型の巻回形態も可能である(ループ管47)。図6のような巻回形態とすると、乾燥装置の上下方向の厚さを小さくでき、装置をコンパクト化することが可能となる。この場合、造粒物の供給と排出は、内外何れの側から行っても良い。
また、前述の実施形態では、ループ管25の一段目(最下段)を水平に載置した構成を示したが、図7に示すように、水平面に対してループ管25を角度θ傾けた構成とすることも可能である。ループ管25を傾けて配置すると、その分、ループ管が占める面積が小さくなるため、装置の小型化が図られる。但し、傾斜角度θを大きくすると、水平時(θ=0°)よりも大きな風量を供給しないと造粒物がループ管内に滞留してしまう。その一方、風量を大きくすると造粒物がループ管内で粉砕される率が高くなる。発明者らの実験によれば、乾燥能力と粉砕率を考慮すると、θは45°程度までとすべきであり、乾燥処理の観点からするとθ=0の水平配置がやはり好ましい。
本発明は、医薬品に使用される湿式造粒物の乾燥処理以外にも、食品や肥料などの原料となる含水造粒物の乾燥処理にも適用可能である。
1 乾燥装置
2 高速撹拌造粒機
3 押出造粒機
4 湿式造粒物連続供給装置
11 造粒物投入部
12 乾燥処理部
13 製品排出部
14 熱風供給装置
21 ステンレス鋼管
22 造粒物投入口
23 熱風吹き込み口
24 ホッパ
25 ループ管(処理管)
25a 1段目
25b 2段目
26 サイクロン捕集機(粉粒体捕集装置)
27 接続管
31 ループ管ユニット(処理管ユニット)
31a,31b ループ管ユニット
31a1 ループ管ユニット一端側
31a2 ループ管ユニット他端側
31b1 ループ管ユニット一端側
31b2 ループ管ユニット他端側
32a,32b コネクタ
33a,33b インロー結合部
34 パッキン
35a,35b 直管パーツ
36 ループ管ユニット本体部
41 ループ管(処理管)
42 突起部
43 ループ管(処理管)
44 ループ管(処理管)
45 斜面部
46 排出口
47 ループ管(処理管)
R ループ管巻回径
θ ループ管傾斜角度

Claims (10)

  1. 水分を含んだ造粒物を熱風によって乾燥させる気流式の乾燥装置であって、
    前記造粒物が投入される造粒物投入口と、前記熱風が供給される熱風吹き込み口と、を備える造粒物投入部と、
    前記造粒物投入部の後段に該造粒物投入部と連通して設けられ、前記造粒物が前記熱風と共に流通する乾燥処理部と、
    前記乾燥処理部の後段に該乾燥処理部と連通して設けられ、前記乾燥処理部を通過した前記造粒物が前記熱風と共に排出される製品排出部と、を備え、
    前記乾燥処理部は、管状の部材によって環状に形成され、水平方向に沿って1回転以上巻回された状態で横置きに設置される処理管を備え、
    該処理管は、複数個の処理管ユニットにて形成され、各段ごとに周方向に沿って分割可能であることを特徴とする乾燥装置。
  2. 水分を含んだ造粒物を熱風によって乾燥させる気流式の乾燥装置であって、
    前記造粒物が投入される造粒物投入口と、前記熱風が供給される熱風吹き込み口と、を備える造粒物投入部と、
    前記造粒物投入部の後段に該造粒物投入部と連通して設けられ、前記造粒物が前記熱風と共に流通する乾燥処理部と、
    前記乾燥処理部の後段に該乾燥処理部と連通して設けられ、前記乾燥処理部を通過した前記造粒物が前記熱風と共に排出される製品排出部と、を備え、
    前記乾燥処理部は、管状の部材によって環状に形成され、水平方向に対し45°以下の傾斜角度にて1回転以上巻回された状態で横置きに設置される処理管を備え、
    該処理管は、複数個の処理管ユニットにて形成され、各段ごとに周方向に沿って分割可能であることを特徴とする乾燥装置。
  3. 請求項1又は2記載の乾燥装置において、各段の前記処理管は、該処理管内が目視可能なように2個以上の前記処理管ユニットにて形成されることを特徴とする乾燥装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の乾燥装置において、前記処理管は、前記造粒物投入部よりも大径に形成されてなることを特徴とする乾燥装置。
    ことを特徴とする乾燥装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の乾燥装置において、前記処理管は、渦巻き状に巻回されてなることを特徴とする乾燥装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の乾燥装置において、前記処理管ユニットは、該処理管ユニットを他の処理管ユニットと気密状態にて接続可能な接合部を備え、該接合部は、前記処理管ユニットが回動可能な状態で接合されることを特徴とする乾燥装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の乾燥装置において、前記処理管は、断面が略楕円形状となった扁平管にて形成されることを特徴とする乾燥装置。
  8. 請求項1〜6の何れか1項に記載の乾燥装置において、前記処理管は、その断面が、斜辺部を有する略三角形状となっており、該斜面部の上方部に前記製品排出部と接続される 排出口が配置されてなることを特徴とする乾燥装置。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の乾燥装置において、前記処理管は、その内周面に突起部を有することを特徴とする乾燥装置。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の乾燥装置を備えた連続顆粒製造システムであって、
    該連続顆粒製造システムは、粉体混合工程と、粉体練合工程、湿式造粒工程、前記乾燥装置からなる乾燥工程、及び、粉粒体捕集工程を有し、前記各工程は前記順序にて接続されることを特徴とする連続顆粒製造システム。
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