JP6058463B2 - 湯沸し器 - Google Patents
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Description
この電気ケトルでは、蓋体の内部に、貯留部と外部とを連通し、貯留部内の液体を注ぎ口を介して外部に通流させる注出流路と、貯留部と外部とを連通し、貯留部内の蒸気を蒸気口を介して外部に通流させる蒸気流路とを備えており、貯留部内で発生した蒸気が、蒸気流路を通流して、貯留部の上方に位置する蓋体の上面に開口形成された蒸気口から外部に排出されるように構成されている。
また、貯留部で発生した蒸気が、貯留部内から上昇する際の流速を維持したまま、比較的短く形成された蒸気流路を通流して蒸気口から外部に排出されるため、蒸気量が比較的多くなる傾向があり、外部(室内等)の湿度が上昇し、結露やカビ等の発生も懸念される。
これにより、蒸気が、比較的長く形成された蒸気流路及び注出流路を通流する際に結露して、注ぎ口から排出される蒸気量を低減することができ、子供等が注ぎ口から排出される蒸気に触れる可能性が低下するとともに、外部(室内等)の湿度の上昇を低減することができる。
このような場合、貯留部内から発生した蒸気は、水平方向に延出する蒸気流路及び注出流路内を通流し、注ぎ口を介して外部に排出されるが、貯留部内から上昇する際の流速を比較的維持したまま蒸気流路及び注出流路を水平方向に沿って順次通流し、その後、注ぎ口から排出されることとなる。このため、蒸気が比較的長く形成された蒸気流路及び注出流路を通流する場合であっても、当該蒸気の大部分が注ぎ口から排出されることとなる。従って、子供等が注ぎ口から排出される蒸気に触れてしまう可能性が残るとともに、外部(室内)の湿度も上昇する。
よって、注ぎ口から排出される蒸気の量を、より低減することが望まれる。
前記蓋体の内部に、前記貯留部と外部とを連通し、前記貯留部内の液体を注ぎ口を介して外部に通流させる注出流路と、前記注出流路に設けられ、前記注出流路を開閉自在な弁機構と、前記貯留部と前記注出流路における前記弁機構の下流側とを連通し、前記貯留部内の液体から発生する蒸気を前記注出流路における前記弁機構の下流側に通流させる蒸気流路とを備え、
前記蒸気流路が、水平方向に延出し、蒸気導入口を介して前記貯留部に連通する水平向き流路と、当該水平向き流路から下方側に延出し、下流側端部に形成された蒸気導出口を介して前記注出流路における弁機構の下流側に連通する下方向き流路とを備えた点にある。
従って、蒸気導入口から導入され水平向き流路内を水平方向に沿って通流する蒸気は、下方向き流路に導入される際に当該下方向き流路内を下方向に沿って通流するように強制的に方向変換させられるため、下方向き流路の入り口付近である程度の蒸気の滞留が発生する。即ち、蒸気が下方向き流路に導入される際には、比較的高温の蒸気が上昇しようとする方向(上方向)とは反対側の下方向に強制的に方向変換させられるので、当該蒸気の流速を良好に弱めることができるのである。
これにより、下方向き流路内を通流する蒸気の流速は比較的低下した状態となり、蒸気が水平向き流路及び下方向き流路内を通流する流速を低下させることができ、当該蒸気の温度低下を促進し結露を促進させることができる。更に、当該蒸気を、下方向き流路の下流側端部に形成された蒸気導出口を介して注出流路内に導出し、注ぎ口を介して外部に排出するので、注ぎ口から排出される蒸気を低減することができる。
従って、子供等が蒸気に触れる可能性を低減することができ、また、外部(室内)の湿度の上昇も低減することができる。
前記水平向き流路が、前記前後方向に沿って配設されるとともに、当該前後方向に対して少なくとも左右方向に分岐する水平向き分岐流路を備え、
前記下方向き流路が、前記水平向き分岐流路のそれぞれから延出形成される点にある。
この際、注ぎ口から通流する液体と入れ換わるように、注ぎ口を介して外部から注出流路内に空気が流入し、注ぎ口から外部に通流する液体の脈動(いわゆる息継ぎ)が発生する場合がある。
しかしながら、水平向き流路が前後方向に沿って配設されるとともに、当該前後方向に対して少なくとも左右方向に分岐する水平向き分岐流路を備え、下方向き流路が水平向き分岐流路のそれぞれから延出形成されるので、下方向き流路の下流側端部に複数の蒸気導出口を配置することができ、上述のように、注ぎ口から外部に液体を通流させる場合でも、蓋体内の空気を複数の蒸気導出口の少なくとも一つから導入して、当該蒸気導出口、蒸気流路の下方向き流路及び水平向き流路、更には蒸気導入口を介して貯留部内に供給し、注ぎ口から外部に通流する液体の脈動(いわゆる息継ぎ)を良好に防止することができる。
これにより、蒸気が水平向き流路及び下方向き流路内を通流する流速を一層低下させることができ、当該蒸気の温度低下を一層促進し結露を促進して、蒸気の量をより一層低減することができる。
また、蒸気流路における水平向き流路及び下方向き流路内で結露した結露水は、水平向き流路の下流側端部に残留することなく、蒸気導出口を介して注出流路に戻すことができる。
前記水平向き流路が、前記前後方向に沿って配設されるとともに、当該前後方向に対して少なくとも左右方向に分岐する水平向き分岐流路を備え、
前記下方向き流路が、前記水平向き分岐流路において、前記前後方向に対して前記左右方向で最も離間する端部位置のそれぞれから延出形成される点にある。
この際、注ぎ口から通流する液体と入れ換わるように、注ぎ口を介して外部から注出流路内に空気が流入し、注ぎ口から外部に通流する液体の脈動(いわゆる息継ぎ)が発生する場合がある。
しかしながら、水平向き流路が前後方向に沿って配設されるとともに、当該前後方向に対して少なくとも左右方向に分岐する水平向き分岐流路を備え、下方向き流路が、水平向き分岐流路において、前後方向に対して左右方向で最も離間する端部位置のそれぞれから延出形成されるので、下方向き流路の下流側端部に複数の蒸気導出口を配置することができ、上述のように、注ぎ口から外部に液体を通流させる場合でも、蓋体内の空気を複数の蒸気導入口の少なくとも一つから導入して、当該蒸気導入口、蒸気流路の下方向き流路及び水平向き流路、更には蒸気導入口を介して貯留部内に供給し、注ぎ口から外部に通流する液体の脈動(いわゆる息継ぎ)を良好に防止することができる。
この際、蒸気流路の水平向き流路内に結露水が滞留していると、当該結露水は、自重により、水平向き流路内においてテーブルの上面に対して垂直方向で最も近接する位置(下方側)に存在することとなる。即ち、当該結露水は、水平向き流路内において湯沸し器の前後方向に対して左右方向で最も離間した端部位置に存在することとなる。
そして、下方向き流路が、水平向き分岐流路において、前後方向に対して左右方向で最も離間する端部位置のそれぞれから延出形成されるので、湯沸し器が転倒した際に水平向き流路内に滞留する結露水を確実に下方向き流路を介して注出流路に通流させることができ水平向き流路内に結露水が滞留することは良好に防止されている。
これにより、絞り部の上流側の箇所での蒸気の結露を促進し、注出流路に導出される蒸気の量をより一層低減することができる。
前記水平向き流路が、前記前後方向に沿って配設されるとともに、当該前後方向に対して少なくとも左右方向に分岐する水平向き分岐流路を備え、
前記水平向き分岐流路及び前記下方向き流路が、前記弁機構の一部の上方側に位置し、
前記下方向き流路の下流側端部に開口形成された前記蒸気導出口が、前記弁機構の一部に対して上下方向で隙間を形成する状態で、前記注出流路における前記弁機構の下流側に開口する点にある。
また、下方向き流路の下流側端部に開口形成された蒸気導出口が、弁機構の一部に対して上下方向で対向する状態で、注出流路における弁機構の下流側の部位に開口するので、蒸気導出口から注出流路における弁機構の下流側の部位に導出された蒸気が、弁機構の一部の上部に衝突して、当該蒸気の流速が低減されることとなる。
これにより、蒸気が注出流路内を通流する流速をより一層低下させることができ、当該蒸気の温度低下をより一層促進し結露を促進して、蒸気の量をより一層低減することができる。
電気ケトルは、図1及び図2に示すように、電源供給用の電源プレート1と、その電源プレート1上に着脱自在に載置されるケトル本体2とを備えて構成され、ケトル本体2は、上方側が開口し、内部に内容器(貯留部の一例)3を有する容器本体4と、内容器3内の湯水(液体の一例)を加熱する電熱ヒータ(加熱機構の一例)5と、容器本体4の上方開口部4Aを開閉自在な蓋体6とを備えて構成される。
ケトル本体2の容器本体4は、有底円筒状に形成されており、底面の中心側に当該底面から上方に窪む受電機構2Aを備えている。
そして、電源コード(図示せず)を介して商用電源が給電される電源プレート1上にケトル本体2を載置することにより、給電機構1A及び受電機構2Aを介してケトル本体2の電熱ヒータ5に通電され、内容器3内の湯水を加熱するように構成されている。
そして、口縁部材7の溝状部7mの上方を蓋本体部材20の庇部20eが覆う状態となる蓋体装着用の相対位置関係で、蓋体6を容器本体4の上方開口部4Aに装着すると、口縁部材7の溝状部7mと蓋本体部材20の庇部20eにより、筒状の注ぎ口9が形成されることになる。
円板状に形成された内蓋板22には、湯水流通孔(図示せず)及び蒸気流通孔(図示せず)が複数貫通形成され、蓋体6における蓋本体部材20と内蓋板22との間には、内蓋板22に形成された複数の湯水流通孔及び蒸気流通孔を通して容器本体4の内容器3に連通する連通空間30が形成されている。
なお、上面視で、蓋本体部材20の上面において円盤状本体25bの上部に対応する箇所には、当該蓋本体部材20を上下方向に貫通する一対の貫通孔20cが形成されている。この一対の貫通孔20cは、蓋本体部材20において、弁軸25aと把手8とを結ぶ方向(前後方向)に対して左右方向で同一距離にある箇所の夫々に貫通形成され、当該一対の貫通孔20cの上部周縁部の夫々には上方に突出する円形リブ(図示せず)が形成されている。当該円形リブが後述する流路形成部材40の各水平向き分岐流路60bの導出用下方向き流路61Aにおける下流側端部に形成された開口部61aの夫々に内嵌された状態で、一対の貫通孔20cが当該開口部61aに連通するように構成されており、当該一対の貫通孔20cが蒸気流路32の導出用蒸気流路の下流側端部に形成された蒸気導出口32Cとして機能する。
第1操作具26Aは、一端側(前後方向における後側)が蓋カバー21の上面から露出し、他端側(前後方向における前側)が蓋カバー21内に収容されており、一端側及び他端側が左右方向に延びる揺動軸26a周りで上下方向に揺動するように構成されている。
第2操作具26Bは、蓋カバー21内において、一端側(前後方向における後側)の下部が第1操作具26Aの他端側の上部と係合し、他端側(前後方向における前側)が弁機構Vの弁体25の弁軸25aの上端の上方に位置するように構成されている。第2操作具26Bは、ばね部材26Cにより、一端側が下方側に、他端側が上方側に付勢されており、これに伴って、第2操作具26Bの一端側に係合する第1操作具26Aも、一端側が上方側に、他端側が下方側に付勢されている。
一方で、第1操作具26Aの一端側をばね部材26Cの付勢力に抗して下方側に押圧することにより、第2操作具26Bの他端側が下方側に移動して弁体25の弁軸25aの上端を下方側に押圧移動させ、弁体25の円盤状本体25bの上面が弁座20aから離間して、注出流路31は開放された状態となる。この開放状態で、注ぎ口9が下側となるように傾けることにより、内容器3内の湯水を注ぎ口9を介して外部に通流させることができる。
上述のように、蒸気流路32は、内容器3を臨む連通空間30と注出流路31における弁機構Vの下流側とを連通し、内容器3内の湯水から発生する蒸気を注出流路31における弁機構Vの下流側に通流させるように構成されている。具体的には、図2、図4、図6〜図9に示すように、蒸気流路32は、上流側から、蒸気流通孔、連通空間30、転倒止水弁Q、蒸気導入口32A、32B、水平向き流路60、下方向き流路61、蒸気導出口32Cを備えている。
この蒸気流路32のうち、蒸気導入口32A、32Bと、水平方向に延出し、蒸気導入口32A、32Bを介して連通空間30に連通する水平向き流路60と、当該水平向き流路60から下方側に延出し、下流側端部に形成された蒸気導出口32Cを介して注出流路31に連通する下方向き流路61の一部とが、蒸気流路形成部材40により形成される。
下部材42の突出外壁42a及び突出内壁42cには、厚み方向の中央部に、後述する上部材41の突出外壁41a及び突出内壁41cの嵌合凸部(図示せず)を嵌合できる嵌合溝(図示せず)が形成されている。
上部材41の突出外壁41a及び突出内壁41cには、厚み方向の中央部に、下部材42の突出外壁42a及び突出内壁42cの嵌合溝(図示せず)に嵌合できる嵌合凸部(図示せず)が形成されている。
また、各導出用下方向き流路61Aの下流側端部に設けられた開口部61a及び蓋本体部材20に設けられた一対の貫通孔20c(蒸気導出口32C)は、弁機構Vの弁体25の円盤状本体25b及び弁座20aに対して上下方向に対向する状態で、注出流路31における弁機構Vの上流側(上方側)の部位に開口される。なお、本実施形態では、各導出用下方向き流路61Aは、水平向き分岐流路60b(水平方向)に対して略90度屈曲するように垂直方向(鉛直下方)に延出するように形成されているが、この屈曲角度は、例えば、±30度程度の範囲内で適宜調整することも可能である。また、水平向き分岐流路60bの角度を水平方向に対して若干程度(例えば、±10度程度傾斜)させることもできる。
当該加熱に伴って内容器3内の湯水から蒸気が発生すると、当該蒸気は順次上昇して内蓋板22に貫通形成された蒸気流通孔を介して連通空間30内に導入され、蒸気流路32を通流することとなる。即ち、当該蒸気は、蒸気流通孔、連通空間30、転倒止水弁Q、蒸気導入口32A、32B、水平向き流路60(検知用水平向き流路60A、接続部62、導出用水平向き流路60B(水平向き分岐流路60bを含む)、下方向き流路61、蒸気導出口32Cの順に通流し、注出流路31内に導出される。
従って、蒸気導入口32A、32Bから導入され水平向き流路60内を水平方向に沿って通流する蒸気は、下方向き流路61に導入される際に当該下方向き流路61内を下方向に沿って通流するように強制的に方向変換させられるため、下方向き流路61の入り口付近である程度の蒸気の滞留が発生する。即ち、蒸気が下方向き流路61に導入される際には、比較的高温の蒸気が上昇しようとする方向(上方向)とは反対側の下方向に強制的に方向変換させられるので、当該蒸気の流速を良好に弱めることができるのである。
これにより、下方向き流路61内を通流する蒸気の流速は比較的低下した状態となり、蒸気が水平向き流路60及び下方向き流路61内を通流する流速を低下させることができ、当該蒸気の温度低下を促進し結露を促進させることができる。更に、当該蒸気を、下方向き流路61の下流側端部に形成された蒸気導出口32Cを介して注出流路31内に導出し、注ぎ口9を介して外部に排出するので、注ぎ口9から排出される蒸気を低減することができる。
よって、子供等が蒸気に触れる可能性を低減することができ、また、外部(室内)の湿度の上昇も低減することができる。
蒸気流路32における水平向き流路60及び下方向き流路61内で結露した結露水は、蒸気導出口32Cを介して注出流路31に戻すことができるので、蒸気流路32内に結露水が滞留することは良好に防止されている。
よって、上述の下方向き流路61を設けるという非常に簡便且つコンパクトな構成で、注ぎ口9から排出される蒸気の量を確実に低減することができる。
これにより、蒸気が水平向き流路60及び下方向き流路61内を通流する流速を一層低下させることができ、当該蒸気の温度低下を一層促進し結露を促進して、蒸気の量をより一層低減することができる。また、蒸気流路32における水平向き流路60及び下方向き流路61内で結露した結露水は、水平向き流路60の下流側端部に残留することなく、蒸気導出口32Cを介して注出流路31に戻すことができる。
これにより、絞り部の上流側の箇所での蒸気の結露を促進し、注出流路31に導出される蒸気の量をより一層低減することができる。
さらに、水平向き流路60の各水平向き分岐流路60b及び下方向き流路61が、注出流路31を開閉自在な弁機構Vの弁体25の円盤状本体25bの下流側(上方側)に位置するので、弁機構Vの開閉により内容器3内の湯水の注ぎ口9を介する通流を良好に制御できながら、弁機構Vの弁体25の円盤状本体25bと蒸気流路23の各水平向き分岐流路60b及び下方向き流路61とを上下方向に重ねて配置して上下方向におけるコンパクト化を図ることができる。
また、下方向き流路61の下流側端部に開口形成された蒸気導出口32Cが、弁機構Vの弁体25の円盤状本体25bに対して上下方向で対向する状態で、注出流路31における弁機構Vの下流側(上方側)の部位に開口するので、蒸気導出口32Cから注出流路31における当該円盤状本体25bの下流側(上方側)の部位に導出された蒸気が、当該円盤状本体25bの上部に衝突して、当該蒸気の流速が低減されることとなる。
しかしながら、水平向き流路60が前後方向に沿って配設されるとともに、当該前後方向に対して少なくとも左右方向に分岐する水平向き分岐流路60bを備え、下方向き流路61が水平向き分岐流路60bのそれぞれから延出形成されるので、下方向き流路61の下流側端部に複数の蒸気導出口32Cを配置することができ、上述のように、注ぎ口9から外部に湯水を通流させる場合でも、蓋体6内の空気を複数の蒸気導出口32Cの少なくとも一つから導入して、当該蒸気導出口32C、蒸気流路32の下方向き流路61及び水平向き流路60、更には蒸気導入口32A、32Bを介して内容器3内に供給し、注ぎ口9から外部に通流する湯水の脈動(いわゆる息継ぎ)を良好に防止することができる。
この際、蒸気流路32の水平向き流路60内に結露水が滞留していると、当該結露水は、自重により、水平向き流路60内においてテーブルの上面に対して垂直方向で最も近接する位置(下方側)に存在することとなる。即ち、当該結露水は、水平向き流路60内においてケトル本体2の前後方向に対して左右方向で最も離間した端部位置に存在することとなる。
そして、下方向き流路61が、水平向き分岐流路60bにおいて、前後方向に対して左右方向で最も離間する端部位置のそれぞれから延出形成されるので、ケトル本体2が転倒した際に水平向き流路60内に滞留する結露水を確実に下方向き流路61を介して注出流路31に通流させることができ、水平向き流路60内に結露水が滞留することは良好に防止されている。
(A)上記実施形態では、図10(a)に模式的に示すように、蒸気流路形成部材40の二股分岐部40C内に形成される一対の水平向き分岐流路60bを、前後方向に対して左右方向にそれぞれ45度程度傾斜するように斜め前方に直線状に延出形成し、下方向き流路61を、各水平向き分岐流路60bの下流側端部において前後方向に対して左右方向で最も離間する端部位置のそれぞれから延出形成するように構成したが、例えば、下記(A−1)〜(A−6)に示すように、その他の構成に適宜変更することができる。
例えば、水平向き分岐流路60b、下方向き流路61及び蒸気導出口32Cを、円盤状本体25bよりも径方向外方側に位置させて、注出流路31における弁機構Vの下流側の部位の上方側に位置させるように構成することもできる。このように構成しても、蓋体6内における上下方向及び水平方向のコンパクト性を確保した上で、水平向き流路60及び下方向き流路61の流路長を長くすることができる。
4 容器本体
4A 上方開口部
5 電熱ヒータ(加熱機構)
6 蓋体
8 把手
9 注ぎ口
20c 貫通孔(蒸気導出口)
25 弁体
25b 円盤状本体(弁機構の一部)
31 注出流路
32 蒸気流路
32A 蒸気導入口
32B 蒸気導入口
32C 蒸気導出口
40 蒸気流路形成部材
41 上部材(蒸気流路形成部材)
41e テーパー傾斜面
42 下部材(蒸気流路形成部材)
42e 管部(下方向き流路)
43 温度検知具
44 パッキン部材
60 水平向き流路(蒸気流路)
60a 開口部
60b 水平向き分岐流路(導出用水平向き流路)
60A 検知用水平向き流路(水平向き流路)
60B 導出用水平向き流路(水平向き流路)
61 下方向き流路(蒸気流路、絞り部)
62 接続部(狭部)
V 弁機構
Claims (3)
- 上方側が開口し、内部に貯留部を有する容器本体と、前記貯留部内の液体を加熱する加熱機構と、前記容器本体の上方開口部を開閉自在な蓋体とを備えた湯沸し器であって、
前記蓋体の内部に、前記貯留部と外部とを連通し、前記貯留部内の液体を注ぎ口を介して外部に通流させる注出流路と、
前記注出流路に設けられ、前記注出流路を開閉自在な弁機構と、
前記貯留部と前記注出流路における前記弁機構の下流側とを連通し、前記貯留部内の液体から発生する蒸気を前記注出流路における前記弁機構の下流側に通流させる蒸気流路とを備え、
前記蒸気流路が、水平方向に延出し、蒸気導入口を介して前記貯留部に連通する水平向き流路と、当該水平向き流路から下方側に延出し、下流側端部に形成された蒸気導出口を介して前記注出流路における弁機構の下流側に連通する下方向き流路とを備え、
上面視における前記湯沸し器の前後方向において、前方側に前記注ぎ口を設け、後方側に把手を設け、前記水平向き流路が、前記前後方向に沿って配設されるとともに、当該前後方向に対して少なくとも左右方向に分岐する水平向き分岐流路を備え、
前記下方向き流路が、前記水平向き分岐流路のそれぞれから延出形成される湯沸し器。 - 上面視における前記湯沸し器の前後方向において、前方側に前記注ぎ口を設け、後方側に把手を設け、前記水平向き流路が、前記前後方向に沿って配設されるとともに、当該前後方向に対して少なくとも左右方向に分岐する水平向き分岐流路を備え、
前記下方向き流路が、前記水平向き分岐流路において、前記前後方向に対して前記左右方向で最も離間する端部位置のそれぞれから延出形成される請求項1に記載の湯沸し器。 - 上面視における前記湯沸し器の前後方向において、前方側に前記注ぎ口を設け、後方側に把手を設け、前記水平向き流路が、前記前後方向に沿って配設されるとともに、当該前後方向に対して少なくとも左右方向に分岐する水平向き分岐流路を備え、
前記水平向き分岐流路及び前記下方向き流路が、前記弁機構の一部の上方側に位置し、前記下方向き流路の下流側端部に開口形成された前記蒸気導出口が、前記弁機構の一部に対して上下方向で対向する状態で、前記注出流路における前記弁機構の下流側の部位に開口する請求項1又は2に記載の湯沸し器。
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