JP6058370B2 - 塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離方法およびその分離システム - Google Patents

塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離方法およびその分離システム Download PDF

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Description

本発明は、放射性物質で汚染された塩化ナトリウム含有廃液からα核種を分離させ、α核種濃度を低減させる、塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離方法およびその分離システムに関する。
従来、放射性物質で汚染された放射性物質含有廃液からα核種を分離する技術が、原子力発電プラントおよびその関連施設の水処理技術に用いられている。このα核種の分離については、再処理工場から発生する高レベル放射性含有廃液(以下、高レベル廃液という。)からの核種分離方法が知られている。高レベル廃液は硝酸酸性の廃液であり、この高レベル廃液から抽出剤を用いてアメリシウム(Am)、キュリウム(Cm)といった核種元素を回収している。
従来の高レベル廃液からの核種分離方法として、酸性溶液中に存在するアメリシウム(Am)、キュリウム(Cm)およびランタノイド(Ln)の抽出分離方法が特許文献1に記載されている。この抽出分離方法では、2つのアミド基を有し、これらをエーテル酸素を含む−CH−O−CH−の官能基で結合した構造を有するジグリコールアミド化合物を抽出剤を用いてAm,Cm,Ln等の元素を抽出し、回収する技術である。
特許文献2には、テトラメチルピリジルエチレンジアミン(TPEN)を含む抽出液を用い、好ましくはTPENと共にジ−2−エチルヘキシル−リン酸(D2EHPA)を抽出剤に用いて希土類元素とアクチノイド元素を抽出分離する分離方法が記載されている。
特許文献3には、中性二座配位活性な官能基(窒素原子:N)を有する、1,10−フェナントロリンまたはそのアルキル誘導体で抽出剤とすることで、3価アクチノイド元素および3価ランタノイド元素を含む溶液から選択的に3価アクチノイド元素のみを抽出分離する方法が記載されている。
一方、高レベル廃液からの抽出分離に抽出剤の代りに、吸着剤を用いて分離回収する技術が、特許文献4に記載されている。
特許文献4では、アメリシウム(Am)、キュリウム(Cm)、ジルコニウム(Zr)、モリブデン(Mo)、パラジウム(Pd)および希土類元素等の分離対象元素を含有する高レベル放射性廃液を、有機リン化合物を含有する固体吸着剤と接触させ、前記放射性廃液中の分離対象元素を前記固体吸着剤に吸着させ、固体吸着剤を、ジエチレントリアミン五硝酸(DTPA)を含有する酸性水溶液に接触させ、固体吸着剤からAm、Cm、Zr、Mo、Pdおよび重希土類元素を溶出させた後に、固体吸着剤を水または希酸溶液に接触させ、固体吸着剤から軽希土類元素を溶出させる分離回収方法が記載されている。
特開2002−1007号公報 特開2004−108837号公報 特開2007−278749号公報 特開2004−20546号公報
J.H.Song et.al."Nuclear Engineering and Design"222巻(2003)
従来の高レベル廃液からの分離回収技術では、高レベル廃液として硝酸酸性の酸性廃液を対象としており、アメリシウム等はイオンの状態で存在しているために、各特許文献に記載のように、抽出剤もしくは吸収剤を用いた液処理による核種の分離回収が有効である。
しかし、海水成分が混入した放射性廃液を対象とする、放射性物質で汚染された塩化ナトリウム含有廃液は、pHが中性もしくは弱アルカリ性で、一部がイオンに、一部が固体成分(固形物成分)の混在状態で存在している。このため、放射性物質で汚染された塩化ナトリウム廃液からのα核種分離技術には、従来の再処理工場で想定されている硝酸酸性の高レベル廃液から抽出剤もしくは吸収剤を用いた分離回収技術は適していない。
海水成分が混入した放射性廃液を想定した塩化ナトリウム含有廃液は、pHが中性もしくは弱アルカリ性となっており、アクチノイド元素のアメリシウム(Am)、キュリウム(Cm)、ウラン(U)、プルトニウム(Pu)については、一部がイオンに、一部が固体成分(固形物成分)となり、その形態は混在した状況にある。
このため、従来の再処理工場で想定されている放射性物質の酸性廃液のα核種分離技術ではなく、イオンと固体成分(固形物成分)が混在している塩化ナトリウム廃液のα核種分離技術を如何に構成したらよいか課題となっていた。
α核種等の粒径については、過酷事故時にデブリが水中に噴射される事象を検討した非特許文献1によれば、図1に示すように、デブリ粒径2.0〜4.75mmが最も多く、デブリ粒径が0.425mm未満の微粒子も確認されている。種々の粒径のデブリ(固形物成分)を除去するα核種分離システムを設置する必要があることも判明した。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、臨界事故を確実に回避しながら、塩化ナトリウム含有廃液の固液分離とイオン除去を行なうことでα核種を分離し、α核種濃度を低減させることができる、塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離方法およびその分離システムを提供することを目的とする。
本発明に係る塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離方法は、上述した課題を解決するために、α核種を含む塩化ナトリウム含有廃液を固液分離装置で固形物成分と液成分に分離し、分離された固形物成分による臨界未満状態を維持しながら前記固形物を固形物回収タンクに回収し、分離された液成分の廃液からα核種モニターでα核種濃度を測定し、測定されたα核種濃度が目的濃度以上のとき、イオン分除去装置でα核種を分離除去して処理液のα核種濃度を低減させることを特徴とする方法である。
また、本発明に係る塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離システムは、上述した課題を解決するために、α核種を含む塩化ナトリウム含有廃液を収容する廃液タンクと、前記塩化ナトリウム含有廃液を固形物成分と液成分とに分離させる固液分離装置と、分離された前記固形物成分による臨界未満状態を維持しながら固形物を回収する固形物回収タンクと、分離された液成分の廃液からα核種濃度を測定するα核種モニターと、測定された前記α核種濃度が目的濃度以上の前記液成分の廃液が案内されてα核種を分離除去させるイオン分除去装置と、前記イオン分除去装置でα核種が低減された処理廃液のα核種濃度を測定する第2α核種モニターとを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、臨界事故を確実に回避しながら、α核種を含む塩化ナトリウム含有廃液の固液分離とイオン除去を行なうことで、α核種を分離し、α核種濃度を低減させることができる。
過酷事故時にデブリが水中に噴射された事象を検討した非特許文献1に記載のテーブル。 本発明の第1実施形態におけるα核種分離システムの模式的な構成図。 非均質UO−HOにおけるウランの臨界データを示すグラフ。 非均質PuO−UOにおけるMOXの臨界データを示すグラフ。 本発明の第2実施形態における塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離システムの模式的な構成図。 本発明の第3実施形態を示すもので、α核種分離システムに備えられる固液分離装置の一例を示す構成図。
以下、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の第1実施形態に係る塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離システムを模式的に示す構成図である。このα核種分離システム10は、α核種を含む放射性廃液を受け入れる廃液タンク11を備える。廃液タンク11が受け入れる放射性廃液12は、海水成分が混入した廃液を想定しており、放射性物質で汚染された塩化ナトリウム含有廃液である。塩化ナトリウム含有廃液のpHは、中性もしくは弱アルカリ性となっており、アクチノイド元素のアメリシウム(Am)、キュリウム(Cm)、ウラン(U)、プルトニウム(Pu)については、一部がイオンに、一部が固体(固形物)成分となり、その形態は混在した状況にある。
α核種を含む塩化ナトリウム廃液(放射性廃液)12は、固液分離装置13に送られ、この固液分離装置13で固形物14と液成分15に固液分離される。分離されたα核種を含む固形物14成分は、固形物回収タンク16に送られ回収される。固形物回収タンク16には臨界モニター17が併設されており、この臨界モニター17で固形物の臨界状態を常に管理している。
固形物回収タンク16に回収される固形物14はウラン(U)とプルトニウム(Pu)の濃度如何によっては、臨界となる虞がある。図3はウランの臨界データを示すものであり、図4はMOX(燃料)の臨界データを示すものである。図3によると、U−235濃縮度が5wt%の場合、円柱直径が22cmで臨界となる虞があることを示しており、臨界を回避する手段、例えば円柱直径を22cm未満の固形物回収タンク16を用いたり、中性子吸収材を設置する。図4によると、非均質PuO−UOのMOX(燃料)を用いたものは、円柱直径が18.5cmで臨界となる虞があり、臨界を回避する手段が同様に必要である。臨界を回避する手段は、固形物回収タンク16内にボロンやハフニウム(Hf)からなる中性子吸収材を設置することによって構成してもよい。
固液分離装置13で固形物14が除去されたα核種を含む廃液(上澄み液)15は、液収集タンク19に送られて、収容される。液収集タンク19に受け入れられたα核種を含む廃液15は、α核種モニター20によりα核種濃度が測定される。測定されたα核種濃度が目的濃度、例えば1Bq/ml未満の場合、第1制御装置21によりバイパス通路22側に弁23、例えば三方切換弁を切り換えて開放させ、次処理工程に送られる。弁23は三方切換弁に代えて個々の開閉弁としてもよい。
次処理工程は、例えばβ線あるいはγ線を処理する工程である。
また、液収集タンク19に受け入れられたα核種を含む廃液が、α核種モニター20により目的濃度、例えば1Bq/ml以上のα核種濃度を測定する場合には、第1制御装置21により弁23をイオン分除去装置24側に連通させてイオン分除去装置24に供給する。イオン分除去装置24では、目的濃度以上のα核種を含む廃液15からα核種を除去し、α核種濃度を減少させて処理液収集タンク26に回収している。処理液収集タンク26に回収された処理廃液27のα核種濃度は第2α核種モニター28で測定される。
処理廃液27のα核種濃度が目的濃度、例えば1Bq/ml未満の場合には、第2制御装置29により三方切換弁等の弁30を次処理工程側に開放させて(α核種が目的濃度未満に減少された)処理廃液27を、次処理工程に排出している。
処理廃液27のα核種濃度が目的濃度以上の場合には、第2制御装置29により弁23をフィードバック通路31側に連通させ、目的濃度以上の処理廃液を、イオン分除去装置24の上流タンクである液収集タンク19にフィードバックさせている。フィードバックされた処理廃液は、再びイオン分除去装置24に案内されてα核種が除去され、α核種濃度が低減される。
本実施形態によれば、塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離システム10により、塩化ナトリウム含有廃液の固液分離とイオン分除去の2つの処理工程を用いて、溶液中からα核種を除去し、α核種濃度を低減させることができる。
処理液(液成分の廃液15)中のα核種濃度が高いと、次処理工程で廃液処理工程α核種廃棄物となる虞がある。
本実施形態のα核種分離システム10では、α核種濃度を測定するα核種モニター20,28を設置し、α核種を目的濃度まで除去するイオン分除去装置24を備えたα核種分離システム10を採用する。
さらに、ウランとプルトニウムの濃度如何によっては、臨界となる虞がある。本実施形態のα核種分離システム10では、固形物回収タンク16に臨界モニター17を併設したり、臨界回避手段(図示せず)を設置し、この臨界モニター17で臨界設計を行なうことに加えて管理することができ、臨界事故を確実に回避することができる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離システムを模式的に示す構成図である。第2実施形態のα核種分離システム10Aは、α核種測定の際、セシウム(Cs)、ストロンチウム(Sr)を除去する追加処理工程を第1実施形態のα核種分離システム10に追設したものであり、第1実施形態と同じ構成には同一符号を付して重複説明を省略する。
α核種モニター20,28では、α核種濃度の測定において、αイオンを目的の濃度まで除去する際、セシウム(Cs)、ストロンチウム(Sr)の濃度が高いと、α核種濃度測定を妨害する虞がある。このα核種濃度測定の妨害を回避するために、セシウム・ストロンチウム除去装置33を、液収集タンク19の上流側に設けたものである。
第2実施形態に示されたα核種分離システム10Aでは、固液分離装置13と液収集タンク19の間に、セシウム・ストロンチウム除去装置33を設けて、固液処理とイオン除去処理の間に、セシウム−ストロンチウム除去処理を行なう追加処理工程を追設したものである。
第2実施形態のα核種分離システム10Aは、固液分離装置13で(α核種を含む)固形物14成分が除去されたα核種を含む上澄み液の廃液15は、ポンプ34によりセシウム・ストロンチウム除去装置33に送られる。このセシウム・ストロンチウム除去装置33は、例えばセシウム吸着塔35を上流側に、ストロンチウム吸着塔36を下流側に備える。セシウム吸着塔35とストロンチウム吸着塔36は一体に構成しても、また、それぞれ複数基ずつ直列状あるいは並列状に備えてもよい。
セシウム吸着塔35でのセシウム除去は、ケイチタン酸塩、ゼオライト、フェロシアン化物等を用いて行なわれ、ストロンチウム吸着塔36でのストロンチウム除去はケイチタン酸塩、ゼオライトの他、チタン酸ナトリウムを用いて実施される。
セシウム・ストロンチウム除去装置33を用いて追加処理工程でセシウムやストロンチウムを除去する際には、固液分離装置13からのα核種を含む液成分(上澄み液)の塩化ナトリウム廃液15は、ポンプ34を用いてセシウム吸着塔35とストロンチウム吸着塔36に通液され、ここで、セシウムやストロンチウムが除去され、α核種モニター20によるα核種濃度測定の妨害を回避している。追加処理工程のセシウム・ストロンチウム除去装置33で処理されたα核種を含む廃液は、液収集タンク19に案内され、ここで、α核種モニター20によりα核種濃度が測定される。
α核種濃度が測定されたα核種を含む廃液は、続いて第1実施形態に示されたα核種分離システム10と同様のα核種を除去し、α核種濃度を低減させる処理が行なわれて、次処理工程に排出される。
第2実施形態のα核種分離システム10Aでは、第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する他、α核種を含む廃液が追加処理工程を通る際に、セシウムやストロンチウムが除去され、α核種モニター20,28によるα核種濃度測定の妨害が回避され、α核種のイオンを目的の濃度までスムーズに除去することができる。
[第3の実施形態]
図6は、本発明の第3の実施形態を示すものである。
第3実施形態に示された塩化ナトリウム含有廃液のα核種分離システム10Bは、第1実施形態あるいは第2実施形態に示されたα核種分離システム10,10Aに備えられる固液分離装置13を改良したものである。他の構成は異ならないので、図示ならびに重複説明を省略する。
固液分離装置13は、α核種を有する塩化ナトリウム含有廃液12からのイオン成分と固体成分(固形物成分)を分離する装置である。固液分離装置13は、対象の固形物の大きさ(粒径)に応じてろ過装置が選定される。固液分離装置13で分離される固形物の粒径が0.5mm程度以上と大きい場合には、ろ過装置は沈降分離装置38により沈降分離させることが可能である。
図1に示された既往の非特許文献1によれば、粒径が0.425mm以下の微粒子の存在も確認されている。微粒子の割合は、0.5wt%〜20wt%とばらつきが大きいが、マスとしては多いと想定される。
このため、固液分離装置13であるろ過装置は沈降分離装置38と精密ろ過装置39の2種のタイプで構成される。精密ろ過装置39については、微粒子の粒径が0.01mm以上であれば、砂ろ過器が選択され、0.01mm未満であれば遠心分離装置等が選択される。対象α核種を有する塩化ナトリウム含有廃液である対象廃液の粒径分布に応じて固液分離装置13であるろ過装置は沈降分離装置38および精密ろ過器40のいずれか一方が選択されてもよい。
例えば、精密ろ過装置39を選定する場合、固形物が多量に残存すると、精密ろ過器40内で臨界となる虞がある。図3および図4のUやMOXの臨界データを適用すると、U−235濃縮度が5wt%の場合には円形直径が22cm、MOXでは格子ピッチで1.0cm付近で円形直径が18.5cmで臨界となるので、精密ろ過器40の直径は例えば20cm以上にはできない計算となり、精密ろ過器40の性能は著しく制限される。
このため、精密ろ過器40やろ過装置13内に中性子吸収材を設置して、ろ過装置13内で臨界防止を実施している。また、メディア(中性子吸収物質)としてボロンまたはハフニウムを含むメディアをろ過装置13内や周りに備えることで、ろ過装置13内部に固形物が堆積しても臨界に至るのを確実に防止することが可能となる。
10,10A,10B…α核種分離システム、11…廃液タンク、12…放射性廃液(塩化ナトリウム含有廃液)、13…固液分離装置(ろ過装置)、14…α核種を含む固形物、15…液成分(α核種を含む廃液)、16…固形物回収タンク、17…臨界モニター、19…液収集タンク、20…α核種モニター、21…第1制御装置、22…バイパス通路、23…弁(三方切換弁)、24…イオン分除去装置、26…処理液収集タンク、27…処理廃液、28…第2α核種モニター、29…第2制御装置、30…弁(三方切換弁)、31…フィードバック通路、33…セシウム・ストロンチウム除去装置、34…ポンプ、35…セシウム吸着塔、36…ストロンチウム吸着塔、38…沈降分離装置、39…精密ろ過装置、40…精密ろ過器。

Claims (10)

  1. α核種を含む塩化ナトリウム成分廃液を固液分離装置で固形物成分と液成分に分離し、
    分離された固形物成分による臨界未満状態を維持しながら前記固形物を固形物回収タンクに回収し、
    分離された液成分の廃液からα核種モニターでα核種濃度を測定し、
    測定されたα核種濃度が目的濃度以上のとき、イオン分除去装置でα核種を分離除去して処理液のα核種濃度を低減させることを特徴とする塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離方法。
  2. 前記α核種モニターで測定されるα核種濃度が目的濃度未満の場合、前記液成分の廃液は前記イオン分除去装置をバイパスして次処理工程に移送される請求項1に記載の塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離方法。
  3. 前記処理液のα核種濃度は第2α核種モニターで測定し、前記処理液のα核種濃度が目的濃度以上のとき、前記処理液を前記イオン分除去装置の上流タンクにフィードバックさせる請求項1に記載の塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離方法。
  4. 前記α核種濃度を低減させる際、α核種測定の妨害となるセシウムおよびストロンチウムを除去するセシウム・ストロンチウム除去処理工程を、前記α核種モニターの上流側に備える請求項1または2に記載の塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離方法。
  5. α核種を含む塩化ナトリウム含有廃液を収容する廃液タンクと、
    前記塩化ナトリウム含有廃液を固形物成分と液成分とに分離させる固液分離装置と、
    分離された前記固形物成分による臨界未満状態を維持しながら固形物を回収する固形物回収タンクと、
    分離された液成分の廃液からα核種濃度を測定するα核種モニターと、
    測定された前記α核種濃度が目的濃度以上の前記液成分の廃液が案内されてα核種を分離除去させるイオン分除去装置と、
    前記イオン分除去装置でα核種が低減された処理廃液のα核種濃度を測定する第2α核種モニターとを備えたことを特徴とする塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離システム。
  6. 前記固液分離装置で分離された液成分の廃液は、α核種濃度が目的濃度未満のとき、前記イオン分除去装置をバイパスするバイパス通路に案内される第1制御装置が備えられた請求項5に記載の塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離システム。
  7. 前記イオン除去装置で処理された処理廃液のα核種濃度が目的濃度以上のとき、前記イオン分除去装置の上流タンクにフィードバックさせる第2制御装置が備えられた請求項5に記載の塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離システム。
  8. 前記固液分離装置は、前記廃液タンクからの塩化ナトリウム含有廃液から固形物を沈降分離させる沈降分離装置と、固形物成分が沈降分離された上澄み液をろ過する精密ろ過装置とを備えた請求項5に記載の塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離システム。
  9. 前記固液分離装置が分離された液成分の廃液からセシウムおよびストロンチウムを除去するセシウム・ストロンチウム除去装置を備え、
    前記セシウム・ストロンチウム除去装置で処理された液成分の処理廃液から前記α核種モニターでα核種濃度が測定される請求項5に記載の塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離システム。
  10. 前記セシウム・ストロンチウム除去装置は、前記固液分離装置で分離された前記液成分の廃液からセシウムを吸着除去するセシウム吸着塔と、
    このセシウム吸着塔の下流側でストロンチウムを吸着除去するストロンチウム吸着塔とから構成され、
    前記ストロンチウム吸着塔で処理された液成分の処理廃液は前記液収集タンクに案内される請求項9に記載の塩化ナトリウム含有廃液からのα核種分離システム。
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