JP6057057B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファクシミリやプリンターに代表される記録装置に関する。
従来から、複数の異なる色のインクカートリッジ、或いは同じ色でも例えば染料系と顔料系など種類の異なるインクカートリッジを、個別に格納するカートリッジ装着室を備えたインクジェットプリンターがある。この様なインクジェットプリンターでは、特に2個以上のインクカートリッジを同時に交換する場合などに、本来装着すべき場所に、別の色のインクカートリッジを誤装着してしまう虞がある。
この様な問題に対応する為に、特許文献1記載のインクジェットプリンターでは、個々のインクカートリッジのインク色に応じて、それぞれ異なる形態の係合案内部をインクカートリッジに形成し、一方でキャリッジ側(インクカートリッジ装着室側)には前記係合案内部と対応する位置に、前記係合案内部と係合する係合受け部を形成している。即ち係合案内部と係合受け部とは一対一の関係にあり、インクカートリッジとこれを装着する装着場所との間に、いわば鍵と鍵穴の様な対応関係が構築されている。
これにより、本来装着すべき場所に別の色のインクカートリッジを装着しようとしても、係合案内部と係合受け部とが対応していないので、装着できない。特許文献1記載のインクジェットプリンターでは、以上の様にして、インクカートリッジの誤装着防止構造が構築されていた。
特開2003−54007号公報
ところでインクカートリッジ側のインク送出部と、インクカートリッジ装着室側において前記インク送出部と接続するインク受け部と、の接続形態には種々のものがあり、例えば上記特許文献1記載のインクジェットプリンターでは、インクカートリッジの装着によって、インクカートリッジ側のインク送出部(インク供給部)に、インクカートリッジ装着室側のインク供給針が刺さって入り込む構造となっている。
ここで、上述したインクカートリッジの誤装着防止構造によれば、本来装着すべき場所に別の色のインクカートリッジが装着されること、より具体的には、完全な装着状態になることは防止される。しかし、この誤装着防止構造はインクカートリッジが或る程度インクカートリッジ装着室内(キャリッジ内)に挿入されなければ機能しない。従って誤装着防止構造が機能する前に、インクカートリッジ側のインク送出部に、インクカートリッジ装着室側のインク受け部が接触し、その結果混色を招く虞があった。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、インクカートリッジ側のインク送出部とインクカートリッジ装着室側のインク受け部とが接触する前に誤装着防止機能が発揮される様に配慮された記録装置を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、記録を行う記録ヘッドと、インクを送り出すインク送出部を有するインクカートリッジが複数装着されるインクカートリッジ装着室と、を備え、前記インクカートリッジ装着室には、前記インク送出部と接続する、複数の前記インクカートリッジ毎に対応して設けられたインク受け部と、複数の前記インクカートリッジ毎に固有の形態を成す、前記インクカートリッジに設けられたカートリッジ側係合部と嵌合するカートリッジ装着室側係合部と、前記インクカートリッジの装着時において前記インクカートリッジの姿勢を規制することにより、前記インク送出部と前記インク受け部とが接触するより先に前記カートリッジ側係合部と前記カートリッジ装着室側係合部との嵌合を開始させる規制手段とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、インクカートリッジの装着時においてインクカートリッジの姿勢を規制することにより、インクカートリッジ側のインク送出部と、インクカートリッジ装着室側のインク受け部とが接触するより先に、誤装着防止構造を構成するカートリッジ側係合部とカートリッジ装着室側係合部との嵌合が開始される。従って、仮に本来装着すべき場所に別の不適当なインクカートリッジを装着しようとしても、インク送出部とインク受け部とが接触する前にそれ以上のインクカートリッジの挿入が防止され、或いはインク送出部とインク受け部とが接触する前にユーザーは誤挿入であることに気付くことができる。以上により、インクの混色を防止することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記規制手段は、前記インクカートリッジ及び前記インクカートリッジ装着室のいずれか一方側に設けられた突起と、当該突起を受け入れる、前記インクカートリッジ及び前記インクカートリッジ装着室の他方側に設けられた穴と、を備え、前記突起に前記穴が入り込むことにより、前記インク送出部と前記インク受け部とが接触可能な前記インクカートリッジの姿勢が形成されることを特徴とする。
本態様によれば、前記規制手段が、突起と穴とを備えて構成され、穴に突起が入り込むことにより、インク送出部とインク受け部とが接触可能なインクカートリッジの姿勢が形成されるので、前記規制手段を、構造簡単にして且つ低コストに構成することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、複数の前記インクカートリッジは、装置奥行き方向に対し交差する方向である装置左右方向に沿って並んで配置され、前記突起は、前記インクカートリッジにおいて装置奥行き方向の前方側または後方側の面に形成されており、装置奥行き方向における、前記インクカートリッジ装着室の内側の寸法は、前記突起を含まない前記インクカートリッジの寸法より大きく、且つ前記突起を含んだ前記インクカートリッジの寸法より小さいことを特徴とする。
本態様によれば、装置奥行き方向における、前記インクカートリッジ装着室の内側の寸法は、前記突起を含まない前記インクカートリッジの寸法より大きく、且つ前記突起を含んだ前記インクカートリッジの寸法より小さいので、前記突起を前記穴に入り込ませなければインクカートリッジをインクカートリッジ装着室に入れることができない。これにより、より確実に、インク受け部に不適切なインク送出部が接触することをより確実に防止できる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記突起または前記穴は、装置奥行き方向において、前記インクカートリッジ装着室内部の後方側の壁面に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記突起または前記穴は、装置奥行き方向において、前記インクカートリッジ装着室内部の後方側の壁面に設けられているので、ユーザーは装置手前側から後方に向かってインクカートリッジを挿入する際のその動作のまま、前記突起と前記穴とを嵌合させることができる。即ち、作業性容易に、前記突起と前記穴とを嵌合させることができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記インクカートリッジ装着室の底部には、複数の前記インクカートリッジの装着位置を規定する仕切板が配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、複数の前記インクカートリッジの装着位置を規定する仕切板が、前記インクカートリッジ装着室の底部に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記仕切板が、インクカートリッジ装着室の底部に配置されているので、前記仕切板を前記インクカートリッジ装着室内の周囲の壁面(例えば、後方側の壁面
)に設ける構成に比して、前記インクカートリッジを装着した際の横方向のガタつきをより確実に防止することができる。
本発明に係るインクジェットプリンターの外観斜視図(スキャナーユニット閉状態)。 本発明に係るインクジェットプリンターの外観斜視図(スキャナーユニット開状態)。 本発明に係るインクジェットプリンターの側断面概略図。 キャリッジ(インクカートリッジ未装着状態)の斜視図。 キャリッジ(インクカートリッジ未装着状態)の斜視図。 図5の部分拡大斜視図。 インクカートリッジの斜視図。 キャリッジの横断面図(インクカートリッジ未装着状態)。 キャリッジの横断面図(インクカートリッジ装着途中状態)。 キャリッジの横断面図(インクカートリッジ装着状態)。 第2実施形態に係るインクカートリッジの平面図。 第2実施形態に係るインクカートリッジの平面図。 第2実施形態に係るインクカートリッジの斜視図。 第3実施形態に係るインクカートリッジの平面図。 第3実施形態に係るインクカートリッジの平面図。 第3実施形態に係るインクカートリッジの斜視図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の一実施形態を説明するものとする。
図1、図2は本発明に係る「記録装置」の一実施形態であるインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の外観斜視図であり、図1はスキャナーユニット3を閉じた状態を、図2はスキャナーユニット3を開いた状態を、それぞれ示している。また図3はプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面図である。更に、図4及び図5はキャリッジ29(インクカートリッジ未装着状態)の斜視図であり、図6は図5の部分拡大斜視図である。
また、図7はインクカートリッジ60の外観斜視図であり、図8〜図10はキャリッジ29の横断面図であって、図8はインクカートリッジ60の未装着状態、図9は同装着途中状態、図10は同装着状態を、それぞれ示している。
尚、図1〜図10に示すx−y−z座標系は、x方向が装置(ユニット)の幅方向及びキャリッジ29の移動方向、y方向が装置(ユニット)の奥行き方向、z方向が装置(ユニット)の高さ方向を、それぞれ示している。ユニット奥行き方向であるy方向では、操作パネル5が設けられた側が装置(ユニット)手前側、その反対方向が装置(ユニット)後方側である。尚、各図においてはプリンター1の構成要素を適宜省略して描いている。
以下では先ず、プリンター1の全体構成について概説する。プリンター1は、媒体の一例としての記録用紙にインクジェット記録を行う記録ユニット2の上部にスキャナーユニット3を回動可能に備えており、即ちインクジェット記録機能に加えてスキャナー機能を備えるインクジェット複合機として構成されている。
スキャナーユニット3は、記録ユニット2に対して回動軸40(図3)を介して回動可能に連結されており、回動することにより、閉じた状態(図1)と開いた状態(図2)とをとり得る。そしてスキャナーユニット3を開くことにより、紙ジャム処理作業や、後述するインクカートリッジ60の着脱作業などが行える様になっている。
スキャナーユニット3において上部のカバー4は開閉可能なカバーであり、当該カバー4を開放することにより、スキャナーユニット3の原稿台39(図3)が表れる様になっている。
装置前面において符号5は、電源ボタンや各種印刷設定・記録実行を行う操作ボタン、印刷設定内容や印刷画像のプレビュー表示などを行う表示部、等を備えて成る操作パネルである。この操作パネル5はチルト可能に構成されており、ユーザーが操作し易い角度に調整できる様になっている。尚、操作パネル5の開き角は、図示しない角度保持手段により保持され、またボタン操作の為に閉方向の外力を受けた場合であってもその角度が保持される様になっている。
装置前面において符号36は下段側トレイ35に設けられた開閉可能なカバーであり、図1はカバー36が閉じた状態を、図3はカバー36が開いた状態を、それぞれ示している。そしてこのカバー36を開くことにより、下段側トレイ35、上段側トレイ37、排紙受けトレイ8、のこれらが露呈可能となり、下段側トレイ35や上段側トレイ37の着脱作業や、排紙受けトレイ8のスライド動作が実行可能となる。
排紙受けトレイ8(図3)は、図示しないモーターによって記録ユニット2に収納された収納位置(図1)と、記録ユニット2の前方側に突出した突出位置(図3)と、の間をスライド変位可能に設けられており、記録ユニット2の前方側に突出した突出位置をとることで、記録が行われて排出される記録用紙を受けることができる。
下段側トレイ35と、その上部に設けられる上段側トレイ37は、複数枚の記録用紙を収容可能であり、それぞれ記録ユニット2に対して着脱可能となっている。下段側トレイ35には、上述したカバー36が回動自在に設けられている。
続いて、記録ユニット2の後方上部において符号6は開閉可能な手差しカバーであり、この手差しカバー6を開くことにより、手差しトレイ7(図3)を利用した記録用紙の手差しでの給紙が行える様になっている。
続いて、プリンター1の用紙搬送経路について主として図3を参照しつつ説明する。本実施形態に係るプリンター1は、装置底部に下段側トレイ35及び上段側トレイ37を備え、当該下段側トレイ35或いは上段側トレイ37から記録用紙を1枚ずつ給送する。
上段側トレイ37は、給送可能位置(図2)と退避位置(不図示)との間をスライド変位可能に設けられており、そして図示しないモーターの動力を受けて、給送可能位置と退避位置との間を変位する様に構成されている。
尚、図3においては、下段側トレイ35に収容される用紙を符号P1で、上段側トレイ37に収容される用紙を符号P2で、それぞれ示している(以下、特に区別する必要がない場合は「用紙P」と言う)。
図示しないモーターによって回転駆動される給送ローラー(ピックアップローラーとも呼ばれる)10は、回動軸12を中心に揺動する揺動部材11に設けられており、上段側トレイ37が最も装置前方側(図3において右側:上段側トレイ37の引き抜き方向側)にスライドした状態、即ち上段側トレイ37が退避位置にあるときは(不図示)、下段側
トレイ35に収容された用紙P1の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P1を下段側トレイ35から送り出す。
また上段側トレイ37が最も装置後方側(図3において左側:上段側トレイ37の装着方向側であり、用紙送り出し方向側でもある)にスライドした突き当たり位置にあるとき、即ち上段側トレイ37の給送可能位置では(図3の状態)、給送ローラー10が上段側トレイ37に収容された用紙P2の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P2を上段側トレイ37から送り出す。尚、図3の破線は上段側トレイ37から送り出された用紙P2の通過軌跡を示している。
下段側トレイ35及び上段側トレイ37の先端と対向する位置には、分離斜面14が設けられており、下段側トレイ35或いは上段側トレイ37から送り出される用紙Pは、その先端が分離斜面14に接しながら下流側に進むことで、給送されるべき最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとの分離が行われる。
分離斜面14の先には、図示しないモーターによって回転駆動される反転ローラー17が設けられており、この反転ローラー17によって用紙Pは湾曲反転させられ、装置前方側へと向かう。尚、符号18、19、20、21は従動回転可能な従動ローラーであり、少なくとも各トレイから送り出された用紙Pは、従動ローラー19と反転ローラー17とによってニップされ、また従動ローラー20と反転ローラー17とによってニップされて、下流側へと送られる。
反転ローラー17の先には、図示しないモーターによって回転駆動される搬送駆動ローラー24と、該搬送駆動ローラー24に接して従動回転する搬送従動ローラー25とが設けられており、これらローラーによって用紙Pが記録ヘッド30の下へと送られる。
続いて記録を行う記録部を構成する、インクを吐出する記録ヘッド30は、キャリッジ29の底部に設けられている。当該キャリッジ29は、図示しないモーターによって記録ヘッド30の走査方向(x方向:図3の紙面表裏方向)に往復動する様に駆動される。
本実施形態においてキャリッジ29は、インクカートリッジを搭載する、所謂オンキャリッジタイプである。キャリッジ29の内部はインクカートリッジ60(図7)を装着するインクカートリッジ装着室29aが構成されており(図4)、このインクカートリッジ装着室29a内に、複数の(本実施形態では、6つの)インクカートリッジ60が、キャリッジ29の移動方向(x方向)に沿って並んだ状態で装着される。尚、インクカートリッジ60及びインクカートリッジ装着室29aについては、後に詳述する。
記録ヘッド30と対向する位置には支持部材28が設けられ、当該支持部材28によって、用紙Pと記録ヘッド30との間の間隔が規定される。そして支持部材28の下流側には、図示しないモーターによって回転駆動される排出駆動ローラー31と、当該排出駆動ローラー31に接して従動回転する排出従動ローラー32とを備えた排出手段が設けられている。記録ヘッド30によって記録の行われた用紙Pは、これらローラーにより、上述した排紙受けトレイ8へ向けて排出される。
以上がプリンター1の用紙搬送経路の構成であり、以下、インクカートリッジ60及びインクカートリッジ装着室29aについて詳述する。
図4及び図5においてキャリッジ29は、キャリッジ筐体42により本体が構成されており、このキャリッジ筐体42に種々の構成が組み付けられ、キャリッジ29の全体が構成されている。以下、説明する構成は、そのうちの一部の構成である。
キャリッジ筐体42からは、本体側制御部(不図示)と、記録ヘッド30や不図示のリニアエンコーダーとの間で信号の送受信を行う為のフレキシブルフラットケーブル41が延び出ており、キャリッジ29の移動動作に追従して、フレキシブルフラットケーブル41が変形する様に構成されている。
キャリッジ筐体42は樹脂材料によって箱状体を成すように形成されており、その内側がインクカートリッジ60を装着する(収容する)カートリッジ装着室29aとなっている。キャリッジ筐体42にはカートリッジ取付部材43が配設されており、このカートリッジ取付部材43には、キャリッジ29の移動方向(x方向)に沿って所定間隔を置いて複数の仕切板44が形成されている。仕切板44は、y−z平面に平行な面を無し、y方向とz方向のそれぞれに延びる様に形成されている。
仕切板44は、複数のインクカートリッジ60の、それぞれの装着領域を形成するものであり、本実施形態ではカートリッジ装着室29aの底部に配設されている。本実施形態に係るインクカートリッジ60は、図7に示す様にy方向に長い形状を成しており、この為仕切板44がカートリッジ取付部材43の後方側壁面(符号43aで示す)或いは前方側壁面に設けられている構成に比して、インクカートリッジ60を装着した際の横方向(x方向)のガタつきをより確実に防止することができる。尚、本実施形態では6個のインクカートリッジ60を装着する為に、仕切板44はカートリッジ装着室29aの左右側壁の間に、5個形成されている。
図4、図5、図6、及び図8に示したように、カートリッジ取付部材43の内壁43c及び仕切り板44の面44aには、凸部56が設けられている。凸部56は、カートリッジ取付部材43の左右の内壁、すなわち、+x方向側の内壁43cと−x方向側の内壁に、それぞれ1つずつ設けられている。また、凸部56は、すべての仕切り板44の左右の面、すなわち、+x方向側の面と−x方向側の面44aに、それぞれ1つずつ設けられている。
凸部56は、仕切り板44の−y方向側の端部に設けられている。インクカートリッジ60がカートリッジ装着室29aに装着されたとき、図7に示すインクカートリッジ60のインク送出口62の一部とこれらの凸部56とが接触することで、インクカートリッジ60がx方向において位置決めされる。
なお、図4、図5、図6、及び図8では、カートリッジ取付部材43の+x方向側の内壁43cと、仕切り板44の−x方向側の面44aと、これらの内壁43c及び面44aに形成された凸部56のみが示されている。そして、これらの図では、カートリッジ取付部材43の−x方向側の内壁、仕切り板44の+x方向側の面、及びこれらの内壁及び面に形成された凸部は隠れている。カートリッジ取付部材43の−x方向側の内壁と仕切り板44の+x方向側の面に形成された凸部は、図4、図5、図6、及び図8に示された凸部56と、y方向の位置は同じで、左右反転した状態で設けられているだけである。
また、図5、図8、図9に示したように、カートリッジ取付部材43の底壁43dの前方(+y方向側)には、突出部58が設けられている。一方、図7に示したように、インクカートリッジ60の底面61aの+y方向側の端部には、凹部69が設けられている。インクカートリッジ60がカートリッジ装着室29aに装着されたとき、凹部69aに突出部58が受け入れられることにより、インクカートリッジ60がy方向において位置決めされる。
なお、インクカートリッジ60の詳細な構成については、後述する。
隣り合う仕切板44の間、或いは、カートリッジ装着室29a内部の左右側壁と仕切板44との間には、インクカートリッジ60からインクの供給を受けるインク受け部50(図5において符号50A〜50Eで示す)が設けられている。インク受け部50は、インクカートリッジ60が装着された際に、インクカートリッジ60からのインク送り出し口であるインク送出部62と接続される。インク受け部50は、本実施形態では6個のインクカートリッジに対応する様に6箇所設けられているが、図4及び図5ではその一部を図示している。
尚、本実施形態ではインク受け部50は、インクカートリッジ60から送り出されるインクを滴過する多孔体フィルター(不図示)が設けられている。多孔体フィルターとしては、例えば、ステンレスメッシュ、ステンレス不織布などを用いることができる。またインクカートリッジ60においてインク受け部50と接続するインク送出口62は、例えば発泡体樹脂により形成される。但しインク送出口62は、インクカートリッジ60の流通過程ではキャップまたはフイルムなどの封止部材(図示しない)で封止され、インクカートリッジ60の装着時に、当該封止部材がユーザーによって取り外される。
各インク受け部50(50A〜50E)の+y方向側と−y方向側には、凹部59が設けられている。凹部59は、インク受け部50や、インクカートリッジ60のインク送出部62付近から溢れ出したり、漏れ出したりしたインクを受け入れるインク溜めとして機能する。
各インク受け部50(50A〜50E)の周囲には、環状のシール部材51が、インク受け部50を囲むように配置されている。シール部材51は、合成ゴムなどの弾性を有する部材であり、インクカートリッジ60が装着された際に、インク送出部62と密接する。シール部材51とインク送出部62とが密接することにより、インク送出部62からのインクが、外側に漏出しにくくなり、インクをインク受け部50に効率よく送出することが可能となる。
続いて、カートリッジ装着室29aの前方側(+y方向側)には、レバー48が設けられている。レバー48は図8〜図10の断面図において概ね時計回り方向及び反時計回り方向に弾性変形可能な樹脂部材であり、インクカートリッジ60が装着された際に当該インクカートリッジ60の+y方向側の側面61bに設けられた係止部64が係止する被係止部48aを備えている。また、図4及び図8〜図10に示すように、カートリッジ装着室29aの後方側(−y方向側)の壁、すなわち後壁43aには、穴45が設けられている。この穴45には、インクカートリッジ60が装着された際に、当該インクカートリッジ60の−y方向側の側面61cに設けられた突起71が係止する。
即ち、被係止部48aに係止部64が係止し、穴45に突起71が係止することにより、インクカートリッジ60の装着状態が保持される様になっている。より具体的には、インクカートリッジ60がカートリッジ装着室29aに装着されたとき、係止部64の上面(+z方向側の面)が被係止部48aによって係止される。また、突起71の上面(+z方向側の面)が穴45によって係止される。これによって、インクカートリッジ60の上側(+z方向側)への動きが規制されることで、インクカートリッジ60の装着状態が保持される。
インクカートリッジ60を取り外す場合には、まず、ユーザーがレバー48を装置手前方向に操作することで、被係止部48aへの係止部64の係止状態が解除される。その後、ユーザーがインクカートリッジの+y方向側の側面61bの上面61d側の端部に設けられた摘み部63を摘んでインクカートリッジ60を持ち上げることにより、インクカートリッジ60が取り外せる様になっている。
インクカートリッジ60は、図7に示す様にy方向に長い薄箱状を成しており、装置後方寄り(図7において右側)の底面に、上述したインク送出口62を備えている。装置前方側(図7において左側)の底部には、インク色やインク残量等の各種データを保持する記憶媒体を備えた回路基板65が配置されている。インクカートリッジ60がカートリッジ装着室29aに装着された際、カートリッジ装着室29aの底部に設けられたキャリッジ側端子部57に回路基板65が電気的に接触し、本体側制御部と上記記憶媒体との間でのデータの交換や、上記記憶媒体内のデータの更新などが行える様になる。
インクカートリッジ60において装置前方寄りの上部には摘み部63が形成されており、インクカートリッジ60を取り外す際にユーザーが摘み部63を摘んで、インクカートリッジ60を容易に取り外せる様になっている。
次に、本実施形態に係るインクカートリッジ60は、装置後方側の壁面に突起71を備え、またその下部にカートリッジ側係合部66を備えている。この突起71とカートリッジ側係合部66とは、密接に関連しているが、以下では先ずカートリッジ側係合部66について説明する。
カートリッジ側係合部66は、複数のインクカートリッジ60毎に固有の形態を成すものであり、図7に一例として示すインクカートリッジ60は、図5に示すインク受け部50Bと接続されるインクカートリッジであり、以下これをインクカートリッジ60Bとして説明する。また、インクカートリッジ60Bに設けられた、インクカートリッジ60B固有の形態を成すカートリッジ側係合部を、カートリッジ側係合部66Bとする。
インクカートリッジ60Bが備えるカートリッジ側係合部66Bは、第1突部67(67B)と第2突部68(68B)とを備えて構成されている。第1突部67(67B)と第2突部68(68B)は、インクカートリッジ60Bの下側角部を利用して構成されている。これら第1突部67Bと第2突部68Bとを備えた構成されたカートリッジ側係合部66Bは、インクカートリッジ60Bが装着された際に、カートリッジ装着室29aの底部に設けられたカートリッジ装着室側係合部52Bに嵌合する。
より具体的には、図6に示す様にカートリッジ装着室側係合部52Bは第1凹部53Bと第2凹部54Bとを備えて構成されている。第1凹部53Bは、インクカートリッジ60Bの第1突部67Bがちょうど嵌合する様に、第1突部67Bのx方向厚みより僅かに大きく形成されている。また、第2凹部54Bも同様に、インクカートリッジ60Bの第2突部68Bがちょうど嵌合する様に、第2突部68Bのx方向厚みより僅かに大きく形成されている。
以上により、インクカートリッジ60Bに設けられたカートリッジ側係合部66Bは、それが嵌合すべき適切な相手側であるカートリッジ装着室側係合部52Bにのみ嵌合し、他のカートリッジ装着室側係合部(例えば、図5、図6において符号52A、52C、52D、52Eで示す係合部)には嵌合できない。
即ち、カートリッジ側係合部66Bとカートリッジ装着室側係合部52Bとは、いわば鍵と鍵穴の様な一対一の対応関係となっている。そして図5に示された、他のカートリッジ側係合部52A、52C、52D、52E、のこれらも同様に、対応するインクカートリッジに設けられたカートリッジ側係合部としか嵌合しない。この様な対応関係は、カートリッジ側係合部66を構成する第1突部67と第2突部68、及びカートリッジ装着室側係合部52を構成する第1凹部53、第2凹部54、のこれらの厚み(x方向厚み)がそれぞれのインクカートリッジ毎に異なることで実現される。
以上の様な誤装着防止構造により、ユーザーが本来装着すべき場所に、別のインクカートリッジを誤装着してしまうことを防止することができる。尚、本実施形態では上述した第1突部67、第2突部68、第1凹部53、第2凹部54、のこれらの厚みによってインクカートリッジ毎の固有の嵌合形態を構成しているが、これに限定されず、突部や凹部の位置、形状、z方向寸法、y方向寸法、など種々の項目を調整し、或いはこれら種々の項目を組み合わせることで、インクカートリッジ毎の固有の嵌合形態を実現できる。
例えば、図6において符号52Cで示すカートリッジ装着室側係合部では、第1凹部53C、第2凹部54C、の他に、第3凹部55を設けている。この第3凹部55には、インクカートリッジ側に形成された突起(不図示)が嵌合する。これにより、カートリッジ装着室側係合部52Cには、これに対応する適切なカートリッジ側係合部のみが嵌合できる様になっている。
ところで、以上の様な誤装着防止構造により、本来装着すべき場所に別のインクカートリッジを装着しようとしても、その完全な装着が防止されるが、この様な誤装着防止機能が発揮されるより先に、インクカートリッジ60のインク送出部62と、カートリッジ装着室29aのインク受け部50とが接触してしまうと、混色を招く虞がある。
インクカートリッジ60に設けられた突起71と、カートリッジ装着室29aに設けられた穴45は、上記の様な問題を解消する為に、インクカートリッジ装着時においてインクカートリッジ60の姿勢を規制することにより、インク送出部62とインク受け部50とが接触するより先にカートリッジ側係合部66とカートリッジ装着室側係合部52との嵌合を開始させる規制手段70を構成している。
より詳しくは、カートリッジ装着室29aにおいて装置後方側の壁面43aには、各インクカートリッジに対応する様に複数の穴45が形成されている。そしてインクカートリッジ未装着状態から、インクカートリッジ60を装着する際、ユーザーは装置手前側から奥方に向かってカートリッジ装着室29aにインクカートリッジ60を挿入する。その際、図9に示す様にインクカートリッジ60の姿勢は装置手前側が持ち上がった傾斜姿勢で、先ず突起71が穴45に入り込み、次いでカートリッジ側係合部66とカートリッジ装着室側係合部52との嵌合が開始する。
ここで、カートリッジ側係合部66とカートリッジ装着室側係合部52との嵌合が完了しないと、インク送出部62とインク受け部50との接触はなされない。従って誤装着防止機能が発揮されるより先に、インクカートリッジ60のインク送出部62と、カートリッジ装着室29aのインク受け部50とが接触することが防止される。
これは、突起71と穴45とにより構成された規制手段70が、インクカートリッジ60の姿勢を規制する為である。即ち、図9に示す様にインクカートリッジ60が装置手前側が持ち上がった傾斜姿勢ではなく、例えば水平姿勢でカートリッジ装着室29aにインクカートリッジ60を入れようとしても、突起71が設けられているので、突起71が後壁43aの上縁43bに引っ掛かり、インクカートリッジ60を入れることができない。同様に、インクカートリッジ60の装置後方側が持ち上がった傾斜姿勢で当該インクカートリッジ60をカートリッジ装着室29aに入れようとしても、突起71が後壁43aの上縁43bに引っ掛かり、インクカートリッジ60を入れることができない。
尚、図8において符号L1は、装置奥行き方向におけるカートリッジ装着室29aの寸法であり、図9において符号L2は、突起71を含まないインクカートリッジ60の装置奥行き方向の寸法である。寸法L1>L2の関係となっているが、突起71を含んだインクカートリッジ60の寸法を[L2+α]とすると、寸法L1<[L2+α]となっている。
従ってインクカートリッジ60をカートリッジ装着室29aに入れる場合は、図9に示すような装置手前側が持ち上がった傾斜姿勢にし、突起71を先にインクカートリッジ装着室29aに入り込ませる必要があり、これにより挿入方向前方側下部の角部に位置するカートリッジ側係合部66が、優先的にカートリッジ装着室側係合部52に係合する。
そしてこのとき、仮に装着されるべきではない不適切なインクカートリッジであれば、カートリッジ側係合部66はカートリッジ装着室側係合部52に嵌合できず、インク送出部62はインク受け部50に接触しない。インク送出部62とインク受け部50の位置関係は、その様な位置関係となっている。以上により、誤装着防止機能が発揮されるより先に、インクカートリッジ60のインク送出部62と、カートリッジ装着室29aのインク受け部50とが接触し、混色を招く不具合を防止することができる。
尚、本実施形態では上記突起71がインクカートリッジにおいて挿入方向(装置後方側)の壁面に形成され、そして穴45がカートリッジ装着室29aの後方側の壁面43aに設けられているので、ユーザーは装置手前側から後方に向かってインクカートリッジ60を挿入する際のその動作のまま、突起71と穴45とを嵌合させることができる。即ち、作業性容易に、突起71と穴45とを嵌合させることができる。
次に、上述したプリンター1に装着可能なインクカートリッジの第2及び第3の実施形態を説明する。以下の説明において、先に図7を用いて説明したインクカートリッジ60と同様の構成については、同じ符号を付して、その詳細な説明を一部省略する。またインクカートリッジ60との様々な相違点のうち、本発明と関係ないものについては、説明を省略する。
図11〜図13は、第2の実施形態にかかるインクカートリッジ60Sを示す図である。図11は、インクカートリッジ60Sを+x方向から−x方向に向って見た平面図である。すなわち、インクカートリッジ60Sの+x方向側の側面(右側面)61eを示した図である。図12は、インクカートリッジ60Sを−x方向から+x方向に向って見た平面図である。すなわち、インクカートリッジの60Sの−x方向側の側面(左側面)61fを示した図である。図13は、インクカートリッジ60Sの斜視図である。
図7に示した第1の実施形態にかかるインクカートリッジ60との第1の相違点は、右側面に、仕切り板44(図5、図6、図8参照)の少なくとも一部を受け入れる窪み80が設けられている点である。この窪み80の−y方向側の内縁82は、インクカートリッジ60Sをカートリッジ装着室29aに装着する際、仕切り板44の上縁と当接することで、インクカートリッジ61Aを装着姿勢まで円滑に案内するためのガイドとして機能する。
カートリッジ60Sがカートリッジ装着室29aに装着された状態では、仕切り板44の上部が窪み80内に収まる。このような窪み80が設けられていることにより、インクカートリッジ60Sをカートリッジ装着室29aに隙間無く並べることが可能となる。よって、カートリッジ60Sのインク収容量を最大限確保できるとともに、キャリッジ29ひいてはプリンター1の大型化を防ぐことが可能となる。
また、図7に示した第1の実施形態にかかるインクカートリッジ60との第2の相違点は、インク送出口62の−y方向側に、当接面84(図11及び図12の斜線部)が設けられている点である。カートリッジ60Sがカートリッジ装着室29aに装着された状態では、これらの当接面84が、カートリッジ取り付け部材43の内壁43cや仕切り板44の面44aに設けられた凸部56と当接することで、インクカートリッジ60S、特にインク送出口62のx方向の動きを、より確実に抑制することが可能となる。
図14〜図16は、第3の実施形態にかかるインクカートリッジ60Mを示す図である。図14は、インクカートリッジ60Mを+x方向から−x方向に向って見た平面図である。すなわち、インクカートリッジ60Mの+x方向側の側面(右側面)61eを示した図である。図15は、インクカートリッジ60Mを−x方向から+x方向に向って見た平面図である。すなわち、インクカートリッジの60Mの−x方向側の側面(左側面)61fを示した図である。図16は、インクカートリッジ60Mの斜視図である。
第3の実施形態にかかるインクカートリッジ60Mと、図7に示した第1の実施形態にかかるインクカートリッジ60及び図11〜図13に示した第2の実施形態にかかるインクカートリッジ60Sとの相違点は、次のとおりである。
インクカートリッジ60Mは、第1及び第2の実施形態にかかるインクカートリッジ60、60S概ね2つ分の幅を有しており、いずれか1つの仕切り板44を中心として左右2つ分のカートリッジスロットに跨って装着される。また、インクカートリッジ60Mは、インク送出口62を2つ備えている。2つのインク送出口62のうち、+x方向側に設けられているものをインク送出口62a、−x方向側に設けられているものをインク送出口62bとする。
また、インクカートリッジ60Mは、第2の実施形態にかかるインクカートリッジ60Sと同様、仕切り板44の少なくとも一部を受け入れる窪み80が設けられているが、この窪み80は、2つのインク送出口62a、62bの間に設けられている。窪み80の機能は、第2の実施形態にかかるインクカートリッジ60Sの窪み80と同様である。
さらに、インクカートリッジ60Mには、第2の実施形態にかかるインクカートリッジ60Sと同様、インク送出口62の−y方向側に、当接面84(図14及び図15の斜線部)が設けられている。図14には、インク送出口62aの+x方向側の当接面84しか現れていないが、インク送出口62aの−x方向側にも当接面84が存在する。また、図15には、インク送出口62bの−x方向側の当接面84しか現れていないが、インク送出口62bの+x方向側にも当接面84が存在する。なお、これら4つの当接面のうち、いずれか1つまたは2つを省略しても構わない。
インクカートリッジ60Mにも、第2の実施形態にかかるインクカートリッジ60Sと同様、仕切り板44(図5、図6、図8参照)の少なくとも一部を受け入れる窪み80が設けられている。よって、インクカートリッジ60Sと同様、インクカートリッジ60Mをカートリッジ装着室29aに隙間無く並べることが可能となる。よって、カートリッジ61Bのインク収容量を最大限確保できるとともに、キャリッジ29ひいてはプリンター1の大型化を防ぐことが可能となる。
インクカートリッジ60Mにも、第2の実施形態にかかるインクカートリッジ60Sと同様、インク送出口62(62a、62b)の−y方向側に、当接面84が設けられている。よって、カートリッジ60Mがカートリッジ装着室29aに装着された状態では、これらの当接部84が、カートリッジ取り付け部材43の内壁43cや仕切り板44の面44aに設けられた凸部56と当接することで、インクカートリッジ60M、特にインク送出口62(62a、62b)のx方向の動きを、より確実に抑制することが可能となる。
以上説明した各実施形態は一例であり、本発明がこれら各実施形態に限られないことは言うまでもない。特に、上記規制手段70は、インクカートリッジ側に突起71を設け、インク装着室側に穴45を設けているが、その逆であっても良いし、或いはその他の構造を採用しても良い。本実施形態では、規制手段70を突起71と穴45とで構成し、突起71が穴45に嵌合することでインク送出部62とインク受け部50とが接触可能なインクカートリッジ60の姿勢が形成される様に構成することで、構造簡単にして且つ低コストに規制手段70を構成している。
また、上記実施形態に係るプリンター1は、上部にスキャナーユニット3を備えた所謂複合機として構成されているが、スキャナーユニット3を備えない所謂単機能機であっても良い。また、本実施形態ではキャリッジ29にインクカートリッジ60を装着する、所謂オンキャリッジタイプであるが、キャリッジ29にインクカートリッジ60を搭載せず、固定的に設けられたカートリッジ装着室にインクカートリッジを装着する所謂オフキャリッジタイプであっても良い。
更に、上記各実施形態では本発明を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
1 インクジェットプリンター、2 記録ユニット、3 スキャナーユニット、4 原稿カバー、5 操作パネル、6 手差しカバー、7 手差しトレイ、8 排紙受けトレイ、10 給送ローラー、11 揺動部材、12 回動軸、14 分離斜面、16 両面ユニット、17 反転ローラー、18〜21 従動ローラー、24 搬送駆動ローラー、25
搬送従動ローラー、28 支持部材、29 キャリッジ、29a カートリッジ装着室、30 記録ヘッド、31 排出駆動ローラー、32 排出従動ローラー、35 下段側トレイ、36 カバー、37 上段側トレイ、39 原稿台、40 回動軸、41 フレキシブルフラットケーブル、42 キャリッジ筐体、43 カートリッジ取付部材、43a 後壁、43b 上縁、43c 内壁、43d 底壁、44 仕切板、45 穴、48 レバー、48a 被係止部、50 インク受け部、51 シール部材、52 カートリッジ装着室側係合部、53 第1凹部、54 第2凹部、55 第3凹部、56 凸部、57 キャリッジ側端子部、58 突出部、59 凹部、60、60S、60M インクカートリッジ、61 本体部、62 インク送出部、62a、62b インク送出口、63 摘み部、64 係止部、65 カートリッジ側端子部、66 カートリッジ側係合部、67 第1突部、68 第2突部、69 凹部、70 規制手段、71 突起、80 窪み、82 内縁、P、P1、P2 記録用紙

Claims (4)

  1. 記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから吐出するインクを送り出すインク送出部を有するインクカートリッジが複数装着されるインクカートリッジ装着室と、を備え、
    前記インクカートリッジ装着室には、前記インク送出部と接続する、複数の前記インクカートリッジ毎に対応して設けられたインク受け部と、
    複数の前記インクカートリッジ毎に固有の形態を成す、前記インクカートリッジに設けられたカートリッジ側係合部と嵌合するカートリッジ装着室側係合部と、
    前記インクカートリッジの装着時において前記インクカートリッジの姿勢を規制することにより、前記インク送出部と前記インク受け部とが接触するより先に前記カートリッジ側係合部と前記カートリッジ装着室側係合部との係合を開始させる規制手段と、を備え
    前記カートリッジ側係合部と前記カートリッジ装着室側係合部とが嵌合することにより、前記インク送出部と前記インク受け部とが接触する構成であり、
    前記規制手段は、前記インクカートリッジに設けられた突起と、当該突起を受け入れる、前記インクカートリッジ装着室に設けられた穴と、を備え、
    前記突起が前記穴に入り込むことにより、前記カートリッジ側係合部と前記カートリッジ装着室側係合部とが係合可能な前記インクカートリッジの姿勢が形成される構成であり、
    前記インクカートリッジを前記インクカートリッジ装着室に入れる際、前記インクカートリッジの姿勢が、前記突起が前記穴に嵌合可能な姿勢以外である場合、前記突起が前記インクカートリッジ装着室の上縁に引っ掛かり、前記インク送出部と前記インク受け部とが接触しないとともに前記カートリッジ側係合部と前記カートリッジ装着室側係合部とが係合しない構成を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項に記載の記録装置において、複数の前記インクカートリッジは、装置奥行き方向に対し交差する方向である装置左右方向に沿って並んで配置され、
    前記突起は、前記インクカートリッジにおいて装置奥行き方向の前方側または後方側の面に形成されており、
    装置奥行き方向における、前記インクカートリッジ装着室の内側の寸法は、前記突起を含まない前記インクカートリッジの寸法より大きく、且つ前記突起を含んだ前記インクカートリッジの寸法より小さい、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項に記載の記録装置において、前記は、装置奥行き方向において、前記インクカートリッジ装着室内部の後方側の壁面に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか項に記載の記録装置において、複数の前記インクカートリッジの装着位置を規定する仕切板が、前記インクカートリッジ装着室の底部に配置されている、
    ことを特徴とする記録装置。
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