JP6053539B2 - ラケットフレーム - Google Patents

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Description

本発明は、テニス等に使用されるラケットフレームに関する。詳細には、本発明は、ラケットフレームのガット溝のための補強層の改良に関する。
テニスラケットのフレームは、繊維強化樹脂から形成されている。繊維強化樹脂のマトリクス樹脂は、エポキシ樹脂である。繊維強化樹脂の強化繊維は、カーボン繊維である。この強化繊維は、長繊維である。複数枚のプリプレグが巻かれ、このプリプレグに含まれるエポキシ樹脂が硬化することで、フレームが成形される。繊維強化樹脂から形成されたラケットフレームが、特開2011−15885公報に開示されている。
ラケットフレームは、ガット溝を有する。ストリングのうちフレームの外側に位置する部分は、このガット溝に収容される。このガット溝により、ストリングの損傷が防止される。
一般的なフレームは、補強層を有している。この補強層は、概ね厚み方向に延在する多数のカーボン繊維と、マトリクス樹脂とから形成される。ガット溝には、打球時に、ストリングを通じて大きな力がかかる。この力によるフレームの破損が、補強層によって防止される。
特開2011−15885公報
ラケットのスイートスポットの近傍でボールが打撃されたとき、ボールは速い速度で打ち出される。ラケットのスイートスポットの近傍でボールが打撃されたとき、プレーヤーに伝わる衝撃力は、小さい。
従来のラケットでは、スイートスポットから離れた位置でボールが打撃されたとき、ボールは遅い速度で打ち出される。このラケットでは、スイートスポットから離れた位置でボールが打撃されたとき、プレーヤーに伝わる衝撃力は、大きい。従ってプレーヤーは、スイートスポットから離れた位置でボールが打撃されたとき、ラケットを振り抜くことができない。さらにプレーヤーは、スイートスポットから離れた位置でボールが打撃されたとき、打球面の向きを維持できない。
プレーヤーは、スイートスポットの近傍でボールを打撃することを目指して、ストロークを行う。しかし競技では、プレーヤーは、スイートスポットから離れた位置でボールを打撃せざるを得ないことがある。スイートスポットから離れた位置でボールが打撃されたときの反発性に優れたラケットが、望まれている。
本発明の目的は、スイートスポットから離れた位置でボールが打撃されたときの反発性に優れたラケットフレームの提供にある。
本発明に係るラケットフレームは、繊維強化樹脂から形成されたヘッドを備える。このヘッドは、ガット溝のための補強層を含む。この補強層は、繊維とマトリクス樹脂とを有するプリプレグから形成される。このプリプレグの圧縮弾性率は、100GPa以下である。
好ましくは、このプリプレグの引張弾性率は、100GPa以下である。
他の発明に係るラケットフレームは、繊維強化樹脂から形成されたヘッドを備える。このヘッドは、ガット溝のための補強層を含む。この補強層は、繊維とマトリクス樹脂とを有するプリプレグから形成される。この繊維の引張弾性率は、160GPa以下である。
さらに他の発明に係るラケットフレームは、繊維強化樹脂から形成されたヘッドを備える。このヘッドは、ガット溝のための補強層を含む。この補強層は、非晶質カーボン繊維とマトリクス樹脂とを有する。
本発明に係るフレームが用いられたラケットでは、スイートスポットから離れた位置でボールが打撃されたときの反発係数が大きい。このフレームは、スイートスポットから離れた位置でボールが打撃されたときの操作性に優れる。
図1は、本発明の一実施形態に係るラケットフレームが示された正面図である。 図2は、図1のラケットフレームが示された側面図である。 図3は、図1のIII−III線に沿った拡大断面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図3のラケットフレームがグロメット及びストリングと共に示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1及び2に示されたラケットフレーム2は、ヘッド4、2つのスロート6、シャフト8及びグリップ10を備えている。このラケットフレーム2にグロメット、グリップテープ、エンドキャップ等が取り付けられ、さらにストリングが張られることにより、硬式テニス用のラケットが得られる。図1において、上下方向はラケットフレーム2の軸方向であり、左右方向はラケットフレーム2の幅方向である。
このラケットフレーム2は、繊維強化樹脂からなる。この繊維強化樹脂のマトリクス樹脂は、熱硬化樹脂である。典型的な熱硬化樹脂は、エポキシ樹脂である。繊維強化樹脂の典型的な繊維は、カーボン繊維である。この繊維は、長繊維である。図3から明らかなように、ラケットフレーム2は中空である。複数枚のプリプレグが巻かれ、このプリプレグに含まれる熱硬化樹脂が硬化することで、ラケットフレーム2が成形されている。
ヘッド4は、打球面の輪郭を形成している。ヘッド4の正面形状は、略楕円である。楕円の長径方向は、ラケットフレーム2の軸方向と一致している。楕円の短径方向は、ラケットフレーム2の幅方向と一致している。それぞれのスロート6の一端は、ヘッド4と連続している。このスロート6は、他端の近傍で他のスロート6と合流している。スロート6は、ヘッド4から延びてシャフト8に至っている。シャフト8は、2つのスロート6が合流する箇所から延びている。シャフト8は、スロート6と連続的にかつ一体的に形成されている。グリップ10は、シャフト8と連続的にかつ一体的に形成されている。ヘッド4のうち2つのスロート6に挟まれた部分は、ヨーク12である。
図1及び2に示されるように、ヘッド4は、トップ補強層14、ヨーク補強層16及び2つのサイド補強層18を有している。図1及び2において、符号P1で示されているのはトップ補強層14とサイド補強層18との境界点であり、符号P2で示されているのはヨーク補強層16とサイド補強層18との境界点である。
図3は、図1のIII−III線に沿った拡大断面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。図3において、左側はヘッド4の外側であり、右側はヘッド4の内側である。図3に示されるように、ヘッド4は、ガット溝20を有している。ガット溝20は、ヘッド4の外側面に形成されている。ガット溝20は、2つの側面22と1つの底面24とを有している。図2に示されるように、ガット溝20はヘッド4の周方向に沿って延在している。
図3及び4には、サイド補強層18が示されている。このサイド補強層18は、プリプレグから形成されている。このプリプレグのマトリクス樹脂は、エポキシ樹脂である。このプリプレグは、多数のカーボン繊維を含んでいる。それぞれのカーボン繊維は、概してラケットフレーム2の厚み方向(図2における左右方向)に延在している。このプリプレグが加熱され、エポキシ樹脂が硬化することで、サイド補強層18が成形されている。他のプリプレグのエポキシ樹脂が硬化することで、トップ補強層14及びヨーク補強層16が成形される。
図5には、ヘッド4が、グロメット26及びストリング28と共に示されている。グロメット26は、フランジ30とパイプ32とからなる。フランジ30は、ガット溝20の底面24に当接している。パイプ32は、ヘッド4を貫通している。ストリング28の一部は、周方向に沿って、フランジ30の上に配置されている。ストリング28はさらに、パイプ32を貫通している。
このラケットでテニスボールが打撃されたとき、ストリング28を通じてガット溝20に力がかかる。このガット溝20を囲むように、サイド補強層18が配置されている。ガット溝20の底面24の近傍では、サイド補強層18のカーボン繊維は、ラケットフレーム2の厚み方向に延在している。このサイド補強層18は、ガット溝20を補強する。サイド補強層18は、ラケットでテニスボールが打撃されたときのヘッド4の破損を防止する。同様に、トップ補強層14及びヨーク補強層16でも、カーボン繊維は、ガット溝20の底面24の近傍では、ラケットフレーム2の厚み方向に延在している。このトップ補強層14及びヨーク補強層16も、ラケットでテニスボールが打撃されたときのヘッド4の破損を防止する。
このサイド補強層18のプリプレグの圧縮弾性率は、従来のラケットフレームの補強層のプリプレグの圧縮弾性率よりも小さい。このサイド補強層18を含むヘッド4は、変形能に優れる。
スイートスポットの近傍でテニスボールが打撃されたとき、ストリング28が充分に伸長する。この伸長により、衝撃が吸収される。伸長後のストリング28は、復元する。この復元により、速い速度でテニスボールが打ち出される。
スイートスポットから離れた位置でテニスボールが打撃されたとき、ストリング28の伸長は十分ではない。前述の通り、サイド補強層18のプリプレグの圧縮弾性率は小さい。従って、スイートスポットから離れた位置でテニスボールが打撃されたとき、ストリング28と共に、ヘッド4が変形する。この変形により、衝撃が吸収される。プレーヤーは、打球面の向きを維持したまま、ラケットを振り抜くことができる。変形後のヘッド4は、復元する。この復元により、速い速度でテニスボールが打ち出される。
このラケットでは、スイートスポットから離れた位置でテニスボールが打撃されたときのストリング28の不十分な変形を、ヘッド4の変形が補う。このラケットフレーム2は、スイートスポットから離れた位置でテニスボールが打撃されたときの衝撃吸収性、操作性及び反発性に優れる。このラケットフレーム2のスイートエリアは、広い。
前述の通り、スイートスポットの近傍でテニスボールが打撃されたとき、ストリング28が充分に伸長する。従って、この打撃によってラケットフレーム2にかかる力は小さい。この打撃によるヘッド4の変形は、小さい。このラケットでは、スイートスポットの近傍でテニスボールが打撃されたときの過剰な変形は、生じない。
本実施形態では、トップ補強層14のプリプレグの圧縮弾性率はサイド補強層18のプリプレグの圧縮弾性率よりも大きく、ヨーク補強層16のプリプレグの圧縮弾性率はサイド補強層18のプリプレグの圧縮弾性率よりも大きい。トップ補強層14のプリプレグの圧縮弾性率が、サイド補強層18のプリプレグの圧縮弾性率と同等でもよい。ヨーク補強層16のプリプレグの圧縮弾性率が、サイド補強層18のプリプレグの圧縮弾性率と同等でもよい。
ストリング28からは、縦糸及び横糸が形成される。前述の通り、ヘッド4の正面形状は略楕円であり、この楕円の長径方向はラケットフレーム2の軸方向と一致している。従って、平均的な縦糸の長さは、平均的な横糸の長さよりも大きい。概して縦糸は、横糸よりも伸長しやすい。横糸の伸長しにくさを補う目的から、サイド補強層18に圧縮弾性率の小さなプリプレグが適用され、トップ補強層14に圧縮弾性率が大きなプリプレグが適用され、かつヨーク補強層16に圧縮弾性率が大きなプリプレグが適用されることが好ましい。
サイド補強層18のプリプレグの圧縮弾性率の、トップ補強層14のプリプレグの圧縮弾性率に対する比率は、75%以下が好ましく、50%以下が好ましく、25%以下が特に好ましい。ラケットフレーム2の強度の観点から、この比率は、10%以上が好ましい。
サイド補強層18のプリプレグの圧縮弾性率の、ヨーク補強層16のプリプレグの圧縮弾性率に対する比率は、75%以下が好ましく、50%以下が好ましく、25%以下が特に好ましい。ラケットフレーム2の強度の観点から、この比率は、10%以上が好ましい。
衝撃吸収性、操作性及び反発性の観点から、サイド補強層18のプリプレグの圧縮弾性率は100GPa以下が好ましく、65GPa以下がより好ましく、35GPa以下が特に好ましい。ラケットフレーム2の強度の観点から、この圧縮弾性率は、10GPa以上が好ましい。圧縮弾性率は、「JIS K 7076」の規定に準拠して測定される。
引張弾性率が小さなカーボン繊維を含むことにより、圧縮弾性率が小さなプリプレグが得られうる。引張弾性率が小さなカーボン繊維の具体例として、非晶質カーボン繊維が挙げられる。カーボン繊維の目付量(FAW、Fiber Area Weight)が小さく設定されることにより、圧縮弾性率が小さなプリプレグが得られてもよい。
サイド補強層18に適したカーボン繊維の具体例として、日本グラファイトファイバー社の商品名「XN−05」、「XN−10」及び「XN−15」が挙げられてる。特に好ましいカーボン繊維は、「XN−05」である。
衝撃吸収性、操作性及び反発性の観点から、サイド補強層18のプリプレグの引張弾性率は100GPa以下が好ましく、75GPa以下がより好ましく、35GPa以下が特に好ましい。ラケットフレーム2の強度の観点から、この引張弾性率は、10GPa以上が好ましい。引張弾性率は、「JIS K 7073」の規定に準拠して測定される。
衝撃吸収性、操作性及び反発性の観点から、サイド補強層18のカーボン繊維の引張弾性率は160GPa以下が好ましく、120GPa以下がより好ましく、60GPa以下が特に好ましい。ラケットフレーム2の強度の観点から、この引張弾性率は、20GPa以上が好ましい。このカーボン繊維の引張弾性率は、「JIS L 1069」の規定に準拠して測定される。
サイド補強層18のカーボン繊維は、ピッチ系であってもよく、PAN系であってもよい。衝撃吸収性、操作性及び反発性の観点から、ピッチ系カーボン繊維が好ましい。サイド補強層18のプリプレグが、カーボン繊維以外の繊維を含んでもよい。このプリプレグが、エポキシ樹脂以外の熱硬化性樹脂を含んでもよい。
前述の通り、ラケットフレーム2のうち補強層14、16、18以外の部分も、プリプレグから形成されている。ラケットフレーム2の強度の観点から、このプリプレグの圧縮弾性率がサイド補強層18のプリプレグの圧縮弾性率よりも大きいことが好ましい。補強層14、16、18以外の部分のプリプレグの圧縮弾性率は、110GPa以上が好ましく、130GPa以上が好ましい。
図1において符号Pmaxで示されているのは、ラケットフレーム2の幅が最大である点である。矢印L1で示されているのは、サイド補強層18のトップ側端P1と点Pmaxとの、軸方向における距離である。矢印L2で示されているのは、サイド補強層18のヨーク側端P2と点Pmaxとの、軸方向における距離である。
衝撃吸収性、操作性及び反発性の観点から、距離L1は4cm以上が好ましく、6cm以上がより好ましく、8cm以上が特に好ましい。距離L1は15cm以下が好ましい。
衝撃吸収性、操作性及び反発性の観点から、距離L2は4cm以上が好ましく、6cm以上がより好ましく、8cm以上が特に好ましい。距離L2は15cm以下が好ましい。
図3及び4から明らかな通り、サイド補強層18は、肉厚の中心よりも外側に位置している。換言すれば、このサイド補強層18は、ガット溝20の底面24の近くに位置している。このサイド補強層18は、ヘッド4の変形に寄与する。
図4において、矢印T1で示されているのはヘッド4の肉厚であり、矢印T2で示されているのはガット溝20の底面24からサイド補強層18までの肉厚である。衝撃吸収性、操作性及び反発性の観点から、肉厚T1に対する肉厚T2の比率は50%以下が好ましく、40%以下がより好ましく、30%以下が特に好ましい。この比率は、ゼロでもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1から4に示されたラケットフレームを製作した。このラケットフレームに用いられたプリプレグの圧縮弾性率は、以下の通りである。
サイド補強層:32GPa
トップ補強層:129GPa
ヨーク補強層:129GPa
他の部分:129GPa
サイド補強層のプリプレグのカーボン繊維の引張弾性率は、54GPaである。このプリプレグにおけるカーボン繊維の目付量は、100g/mである。
[実施例2]
圧縮弾性率が64GPaであるプリプレグをサイド補強層に用いた他は実施例1と同様にして、実施例2のラケットフレームを得た。このプリプレグのカーボン繊維の引張弾性率は、110GPaである。このプリプレグにおけるカーボン繊維の目付量は、100g/mである。
[実施例3]
圧縮弾性率が85GPaであるプリプレグをサイド補強層に用いた他は実施例1と同様にして、実施例3のラケットフレームを得た。このプリプレグのカーボン繊維の引張弾性率は、155GPaである。このプリプレグにおけるカーボン繊維の目付量は、100g/mである。
[比較例1]
圧縮弾性率が129GPaであるプリプレグをサイド補強層に用いた他は実施例1と同様にして、比較例1のラケットフレームを得た。このプリプレグのカーボン繊維の引張弾性率は、230GPaである。このプリプレグにおけるカーボン繊維の目付量は、100g/mである。
[実施例4]
プリプレグにおけるカーボン繊維の目付量を70g/mとした他は比較例1と同様にして、実施例4のラケットフレームを得た。このプリプレグのカーボン繊維の引張弾性率は、230GPaである。
[評価]
ラケットフレームにグロメット、グリップテープ、エンドキャップ及びストリングを装着し、テニスラケットを製作した。このテニスラケットを固定し、打球面の第一点から第十八点に30m/sの速度のテニスボールを当てて、反発係数を測定した。各点の座標(x、y)は、下記の通りである。
第一点:(0,12)
第二点:(0,15)
第三点:(0,18)
第四点:(0,21)
第五点:(0,24)
第六点:(0,27)
第七点:(0,30)
第八点:(3,12)
第九点:(3,15)
第十点:(3,18)
第十一点:(3,21)
第十二点:(3,24)
第十三点:(3,27)
第十四点:(6,12)
第十五点:(6,15)
第十六点:(6,18)
第十七点:(6,21)
第十八点:(6,24)
座標の原点は打球面のトップであり、xは原点からの幅方向の距離(cm)であり、yは原点からの軸方向距離(cm)である。第一点から第七点までの反発係数の平均値e1、第八点から第十三点までの反発係数の平均値e2、及び第十四点から第十八点までの反発係数の平均値e3を算出した。この結果が、下記の表1に示されている。
Figure 0006053539
表1に示されるように、各実施例のラケットフレームでは、中心点から幅方向に離れた点での反発係数が高い。換言すれば、各実施例のラケットフレームのスイートエリアは、広い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
2・・・ラケットフレーム
4・・・ヘッド
6・・・スロート
8・・・シャフト
10・・・グリップ
12・・・ヨーク
14・・・トップ補強層
16・・・ヨーク補強層
18・・・サイド補強層
20・・・ガット溝
26・・・グロメット
28・・・ストリング

Claims (4)

  1. 繊維強化樹脂から形成されたヘッドを備えており、
    上記ヘッドが、ガット溝のための補強層を含んでおり、
    上記補強層が、繊維とマトリクス樹脂とを有するプリプレグから形成されており、
    上記プリプレグの圧縮弾性率が100GPa以下であるラケットフレーム。
  2. 上記プリプレグの引張弾性率が100GPa以下である請求項1に記載のラケットフレーム。
  3. 上記繊維の引張弾性率が160GPa以下である請求項1又は2に記載のラケットフレーム。
  4. 上記補強層が、非晶質カーボン繊維とマトリクス樹脂とを有する請求項1から3のいずれかに記載のラケットフレーム。
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