JP6048428B2 - 塗膜の形成方法 - Google Patents

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本発明は、塗膜の形成方法に関する。
塗膜の形成方法としては、塗膜の元となる塗布液をシート状の基材に対して間欠的に塗布することによって、基材上に塗膜を間欠的に形成する方法が知られている。例えば、燃料電池の製造工程では、電極層の元となる塗布液を、基材に間欠的に塗布することによって、基材に電極層を間欠的に形成することが行われる。塗布液の塗布を一旦中断することによって形成される塗膜の端部では、塗布液の切れの具合によっては、塗膜の端部が過剰な筋状になる筋状不良や、塗膜の端部が過剰にかすれるカスレ不良が発生する。筋状不良やカスレ不良は、歩留まり低下の要因となる。
特許文献1には、塗布液を圧送および吸引することで、塗布液の切れを良くすることが記載されている。特許文献2、3には、基材を部分的に表面処理することで、塗布液の切れを良くすることが記載されている。
特開2003−340338号公報 特開2011−200782号公報 特開2012−55866号公報
特許文献1〜3における塗膜の形成方法では、筋状不良やカスレ不良を抑制するために、塗布液の物性や製品の仕様を変更するごとに、塗布液を基材に塗布する塗布条件を調整することが困難であった。そのため、塗膜の形成方法において、塗布条件を容易に調整することが可能な技術が望まれていた。そのほか、従来の塗膜の形成方法においては、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、基材に塗布液を間欠的に塗布することによって塗膜を間欠的に形成する塗膜の形成方法が提供される。この塗膜の形成方法は、基材に塗布液を間欠的に塗布することによって塗膜を間欠的に形成する塗膜の形成方法であって;前記塗布液の塗布を一旦中断することによって形成される前記塗膜の端部において筋状およびかすれた状態の少なくとも一方になる部分の長さとして想定される長さXメートル(m)と;前記塗布液を基材に対して吐出する吐出口から前記基材までの距離Lメートル(m)と;前記吐出口からの前記塗布液を吐出する速度Vメートル毎秒(m/s)と;前記塗布液の粘度Mパスカル秒(N/m・s)と;前記塗布液の表面張力Sニュートン毎メートル(N/m)としたとき、次の数式I
Figure 0006048428
に基づいて、前記距離Lと、前記速度Vと、前記粘度Mと、前記表面張力Sとの少なくとも1つを調整する。この形態によれば、筋状不良やカスレ不良を抑制するための塗布条件を容易に調整できる。したがって、塗膜の端部における筋状不良やカスレ不良を効果的に抑制できる。その結果、塗膜を形成する際の歩留まりを低減できる。
塗布装置の構成を示す説明図である。 基材上に形成された塗膜の例を示す説明図である。 長さXと、距離L、速度V、粘度Mおよび表面張力Sとの関係を示すグラフである。 図3の実験値を得た各塗布液の組成を示す表である。
図1は、塗布装置10の構成を示す説明図である。塗布装置10は、塗膜の元となる塗布液をシート状の基材200に対して間欠的に塗布することによって、基材200上に塗膜300を間欠的に形成する。本実施形態では、燃料電池の製造工程において、塗布装置10は、電極層の元となる塗布液を、基材200に対して間欠的に塗布することによって、基材200上に電極層を塗膜300として間欠的に形成する。塗布装置10は、貯蔵容器110と、配管120と、ポンプ130と、吐出部140と、搬送機構150とを備える。
塗布装置10の貯蔵容器110は、塗膜300の元となる塗布液を貯蔵する。本実施形態では、貯蔵容器110に貯蔵される塗布液は、電極層の元となるカーボンを含有する。
塗布装置10の配管120は、貯蔵容器110と吐出部140との間を接続し、貯蔵容器110から吐出部140へと塗布液を流す流路を形成する。
塗布装置10のポンプ130は、配管120に設けられ、貯蔵容器110から塗布液を吐出部140に間欠的に送り出す。本実施形態では、ポンプ130は、吐出部140から塗布液を基材200に対して吐出する速度Vを調整可能に構成されている。
塗布装置10の吐出部140は、塗布液を基材200に対して吐出する吐出口142を有する。吐出口142は、基材200に向けて配置されている。本実施形態では、吐出部140は、吐出口142から基材200までの距離Lを調整可能に構成されている。
塗布装置10の搬送機構150は、基材200を搬送方向DFへと搬送する。本実施形態では、搬送機構150は、回転方向DRへと回転するローラを用いて、基材200を搬送方向DFへと搬送する。
塗布装置10は、貯蔵容器110に貯蔵された塗布液を、配管120を通して、ポンプ130により吐出部140へと間欠的に送り出す。吐出部140へと送り出された塗布液は、吐出口142から間欠的に吐出されることによって、基材200上に間欠的に塗布される。これによって、基材200上に塗膜300が間欠的に形成される。
図2は、基材200上に形成された塗膜300の例を示す説明図である。塗膜300は、塗布液の塗布を一旦中断することによって形成される端部320を有する。図2に示す塗膜300の例は、塗膜300aと、塗膜300bと、塗膜300cである。
塗膜300aは、端部320aを有する。塗膜300aの端部320aは、筋状やかすれた状態になっておらず、整った形状をしている。
塗膜300bは、端部320bを有する。塗膜300bの端部320bは、筋状になっている。端部320bの長さXbが過剰である場合、端部320bは筋状不良と判断される。
塗膜300cは、端部320cを備える。塗膜300cの端部320cは、かすれている。端部320cの長さXcが過剰である場合、端部320cはカスレ不良と判断される。
塗布装置10の操作者は、端部320bの長さXbおよび端部320cの長さXcとして許容可能な長さXを設定し、次の数式Iに基づいて、距離L、速度V、塗布液の粘度Mおよび塗布液の表面張力Sの少なくとも1つを調整する。
Figure 0006048428
X:塗膜300の端部320において筋状およびかすれた状態の少なくとも一方になる部分の長さとして想定される長さ[メートル(m)]
L:吐出口142から基材200までの距離[メートル(m)]
V:吐出口142から塗布液を吐出する速度[メートル毎秒(m/s)]
M:塗布液の粘度[パスカル秒(N/m・s)]
S:塗布液の表面張力[ニュートン毎メートル(N/m)]
本実施形態では、塗布装置10の操作者は、長さX、粘度Mおよび表面張力Sの値を用いて、距離Lおよび速度Vを調整する。この場合、塗布装置10の操作者は、長さXを設定するとともに、粘度Mおよび表面張力Sを測定する。その後、塗布装置10の操作者は、長さX、粘度Mおよび表面張力Sの値を数式Iに適用して、距離Lと速度Vを算出する。塗布装置10の操作者は、算出した値に基づいて、ポンプ130を操作して速度Vを調整するとともに、吐出部140を操作して距離Lを調整する。
他の実施形態では、塗布装置10の操作者は、長さX、距離L、粘度Mおよび表面張力Sの値を用いて、速度Vを調整してもよい。この場合、塗布装置10の操作者は、長さXおよび距離Lを設定するとともに、粘度Mおよび表面張力Sを測定する。その後、塗布装置10の操作者は、長さX、距離L、粘度Mおよび表面張力Sの値を数式Iに適用して、速度Vを算出する。塗布装置10の操作者は、算出した値に基づいて、ポンプ130を操作して速度Vを調整する。
他の実施形態では、塗布装置10の操作者は、長さX、速度V、粘度Mおよび表面張力Sの値を用いて、距離Lを調整してもよい。この場合、塗布装置10の操作者は、長さXおよび速度Vを設定するとともに、粘度Mおよび表面張力Sを測定する。その後、塗布装置10の操作者は、長さX、速度V、粘度Mおよび表面張力Sの値を数式Iに適用して、距離Lを算出する。塗布装置10の操作者は、算出した値に基づいて、吐出部140を操作して距離Lを調整する。
他の実施形態では、塗布装置10の操作者は、長さX、距離Lおよび速度Vの値を用いて、粘度Mおよび表面張力Sを調整してもよい。この場合、塗布装置10の操作者は、長さX、距離Lおよび速度Vを設定し、その値を数式Iに適用して、粘度Mおよび表面張力Sを算出する。塗布装置10の操作者は、算出した値に基づいて、塗布液の粘度Mおよび表面張力Sを調製する。
他の実施形態では、塗布装置10が、長さX、粘度Mおよび表面張力Sの値を用いて、距離Lおよび速度Vを調整してもよい。この場合、塗布装置10は、塗布装置10の操作者から入力された長さX、粘度Mおよび表面張力Sの値を数式Iに適用して、距離Lおよび速度Vを算出する。塗布装置10は、算出した値に基づいて、ポンプ130の速度Vを調整するとともに、吐出部140の距離Lを調整する。
図3は、長さXと、距離L、速度V、粘度Mおよび表面張力Sとの関係を示すグラフである。図3の横軸は、粘度Mと速度Vの積を表面張力Sで割った値をとる。この値は、キャピラリー数と呼ばれ、塗布安定性を司る因子として知られている。図3の縦軸は、長さXを距離Lで割った値をとる。図3の直線Aは、上述の数式Iを示す。図3には、長さX、距離L、速度V、粘度Mおよび表面張力Sの少なくとも1つが異なる実験値が示されている。
図4は、図3の実験値を得た各塗布液の組成を示す表である。試験者は、図3の実験値を得るにあたり、図4の組成1〜8に示す各塗布液を用意した。組成1〜8の各塗布液は、水、エタノール、デンカブラック、ヒドロキシプロピルセルロース、ビスコトップを含有する。試験者は、図4の各塗布液を用いて塗布液の粘度Mおよび塗布液の表面張力Sの少なくとも一方を変化させるとともに、塗布装置10を用いて距離Lおよび速度Vの少なくとも一方も変化させることによって、各種の塗膜300を形成し、塗膜300の端部320の長さXを測定した。このようにして、試験者は、図3の各実験値を得た。図3によれば、直線Aの近傍に各実験値が集まっており、数式Iは実験値と相関があることが分かった。
以上説明した実施形態によれば、筋状不良やカスレ不良を抑制するための塗布条件を容易に調整できる。したがって、塗膜300の端部320における筋状不良やカスレ不良を効果的に抑制できる。その結果、塗膜300を形成する際の歩留まりを低減できる。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…塗布装置
110…貯蔵容器
120…配管
130…ポンプ
140…吐出部
142…吐出口
150…搬送機構
200…基材
300,300a,300b,300c…塗膜
320,320a,320b,320c…端部

Claims (1)

  1. 基材に塗布液を間欠的に塗布することによって塗膜を間欠的に形成する塗膜の形成方法であって、
    前記塗布液の塗布を一旦中断することによって形成される前記塗膜の端部において筋状およびかすれた状態の少なくとも一方になる部分の長さとして想定される長さXメートル(m)と、
    前記塗布液を基材に対して吐出する吐出口から前記基材までの距離Lメートル(m)と、
    前記吐出口からの前記塗布液を吐出する速度Vメートル毎秒(m/s)と、
    前記塗布液の粘度Mパスカル秒(N/m・s)と、
    前記塗布液の表面張力Sニュートン毎メートル(N/m)としたとき、次の数式I
    Figure 0006048428
    に基づいて、前記距離Lと、前記速度Vと、前記粘度Mと、前記表面張力Sとの少なくとも1つを調整する、塗膜の形成方法。
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