JP6047962B2 - 回転スイッチ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、回転操作による切り替えを可能とする回転スイッチ機構に関する。
デジタルカメラ等の撮影装置では、支持部に回転可能に設けられた回転操作部を回転操作することにより、例えば、設定された複数の撮影モードを切り替えることを可能とする回転スイッチ機構が設けられている。このような回転スイッチ機構では、単一の回転操作部に、複数の撮影モードを切り替える機能を集約させることができるので、全体の小型化延いては撮影装置の小型化に寄与することができる。回転スイッチ機構では、電子回路における一方の接点としての導電性パターンを支持部に設けるとともに、他方の接点としての導電性の接片を導電性パターンへの押し当てを可能として回転操作部に設け、その回転操作部の回転姿勢に応じて接片の導電性パターンに対する接触位置を変化させる構成とされているものがある。このような構成の回転スイッチ機構では、組み付け時に接片が変形されたり、接片と導電性パターンとが擦れたりすることに起因する接触不良が生じる虞がある。
また、電子回路を有するシート部品を、その電子回路における1対の接点(両極の回路接点)を向き合わせつつその一方の接点をプッシュボタンに設けることで、そのプッシュボタンを押した時に両極の接点が接触してスイッチが入る構成としたスイッチユニットが開示されている(例えば、特許文献1参照)。このスイッチユニットでは、複数のスイッチの集約配置すること、および各スイッチとしての部品点数を削減することができるので、小型化に寄与することができる。
ここで、回転スイッチ機構では、小型化を図るべく、上述したスイッチユニットに用いたシート部品の1対の接点を向き合わせる構成を適用することが考えられる。その場合、例えば、回転操作部の支持部に対する回転操作により所定の回転軌道を描くように単一の一方の接点を回転操作部に設けるとともに、その回転軌道上で並列するように複数の他方の接点を支持部に設ける構成とする。このような構成とすると、支持部に対して回転操作部を回転操作することで、一方の接点が他方の各接点のうちのいずれと接触するのかを切り替えることができるとともに、より一層の小型化を図ることが可能となる。しかしながら、支持部に対して回転操作部が回転操作されると、一方の接点が他方の各接点上を擦れながら移動することとなるので、双方の接点が擦れることに起因して接触不良が生じる虞があるという課題を解消することはできない。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、電子回路における1対の接点が擦れることに起因して接触不良が生じることを抑制することのできる回転スイッチ機構を提供することにある。
請求項1に記載の回転スイッチ機構は、支持部に対して所定の回転軸回りに自転可能に設けられた回転操作部の回転操作に応じて所定の電子回路の通電状態を切り替える回転スイッチ機構であって、前記電子回路の一部を構成すべく第1導電部を有する第1回路基板と、前記第1導電部との接触により前記電子回路の一部を通電状態とする第2導電部を有する第2回路基板と、前記支持部に対する前記回転操作部の回転操作に応じて前記支持部に対して前記回転軸を取り巻く所定の回転軌道を描くべく前記回転操作部に設けられ、押圧軸線方向への押圧力を付与するコイルバネと、を備え、前記第2回路基板は、前記回転軸が伸びる方向で見て前記第2導電部が前記回転軌道の一部と重なりつつ、前記第2導電部が設けられた面とは反対側の裏面を前記回転操作部と対向させて前記支持部に設けられ、前記第1回路基板は、前記回転軸が伸びる方向で見て前記回転操作部とは反対側で、前記第1導電部を前記第2導電部と間隔を置いて対向させて前記支持部に設けられ、前記コイルバネは、前記押圧軸線方向が前記第1導電部と前記第2導電部との対向方向と一致され、前記回転操作部が前記支持部に対して前記回転軸回りの所定の回転姿勢とされると、前記第2回路基板の前記裏面における前記第2導電部の裏側となる導電裏側箇所を押圧することにより前記第2導電部を前記第1導電部に押し当て、さらに、前記所定の回転姿勢である前記回転操作部の回転操作に要する力量を変化させるクリック機構を備え、前記クリック機構は、前記回転軸が伸びる方向で見て前記回転軌道と重なる位置で前記第2回路基板と前記回転操作部との間に設けられた板状のクリック部材を有し、該クリック部材には、前記回転軸が伸びる方向で見て前記導電裏側箇所と重なる位置に、前記コイルバネが前記導電裏側箇所に接触することを許す接触開口が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の回転スイッチ機構では、電子回路における1対の接点が擦れることに起因して接触不良が生じることを抑制することができる。
本発明に係る撮像装置の一例としての撮像装置10におけるレンズ鏡胴13の状態の変化の様子を示す説明図であり、(a)は収納位置を示し、(b)は繰出位置を示す。 撮像装置10における制御ブロックを示す説明図である。 モード切替ダイアル16すなわち回転スイッチ機構30の周辺を、図1のI−I線に沿って得られる断面で示す説明図である。 図3におけるコイルバネ34、クリックボール35、第1導電部43および第2導電部45の周辺を拡大した断面で示す説明図である。 クリック部36を示す斜視図である。 クリック部36を上側から見た様子を示す平面図である。 図6のII−II線に沿って得られる断面図である。 FPC42の構成を説明するための説明図である。 FPC42において、連結部42cで折り返して軸穴部37aの軸線と軸穴部38aの軸線とを一致させつつ第2円形部42dを第1円形部42b上に配した様子を示す説明図である。 図9に示す状態のFPC42を示す説明図であり、(a)は上方から見た様子を示し、(b)は側方から見た様子を示すとともに、第1導電部43と第2導電部45とが対向された周辺を部分的に拡大し示す。 第1円形部42b(第1回路基板37)における第1導電部43の周辺の構成と第2円形部42d(第2回路基板38)における第2導電部45の周辺の構成とを説明するための説明図であり、(a)は個別に示し、(b)は図9に示す状態のFPC42を上方から見た様子を示している。 第2円形部42d(第2回路基板38)がクリック部36およびスペーサ部48と一体に形成されたFPC42を示す説明図である。 図12に示すFPC42のスペーサ部48の下面に第1円形部42b(第1回路基板37)が宛がわれた様子を示す説明図である。 図13のIII−III線に沿って得られる断面図である。 図13のIV−IV線に沿って得られる断面図である。 クリックボール35がクリック部36の経路面36d上を回転軌道Tに沿って円滑に移動する様子を示す説明図である。 クリックボール35が隣接する2つの接触開口41の間に存在された状態を示す図4と同様の説明図である。 従来の回転スイッチ機構の一例としての回転スイッチ機構80を、図3と同様の断面で示す説明図である。 回転スイッチ機構80を上方から見た様子を、回転操作部82を省略しつつ平面で示す説明図である。 第2回路基板38とスペーサ部48とクリック部36とに加えて第1回路基板37も一体化した回転スイッチ機構30´を示す図3と同様の説明図である。 複数のコイルバネ34(クリックボール35)を設けた一例としての回転スイッチ機構30´´を示す図3と同様の説明図である。
以下に、本願発明に係る回転スイッチ機構、およびその回転スイッチ機構が設けられる撮像装置の実施例について図面を参照しつつ説明する。
本発明に係る押下スイッチ機構の一実施例としての回転スイッチ機構30およびそれが設けられる撮像装置の一実施例としての撮像装置10の概略的な構成を、図1から図17を用いて説明する。その図1は、本発明に係る撮像装置の一例としての撮像装置10におけるレンズ鏡胴13の状態の変化の様子を示す説明図であり、(a)は収納位置を示し、(b)は繰出位置を示す。図2は、撮像装置10における制御ブロックを示す説明図である。以下の説明では、撮像装置10を基準として、後述する撮影光学系12の光軸(図1(b)の矢印参照)方向を前後方向(被写体側が前方(F側))とし(矢印FB参照)、撮像装置10を正面視した高さ方向を上下方向とし(矢印UD参照(上側がU))、前後方向および上下方向を含む面に直交する方向を左右方向(撮像装置10を正面視して左手が右側方向(R側)となる)とする(矢印LR参照)。
まず、回転スイッチ機構30が設けられる撮像装置の一例としての撮像装置10を、図1および図2を用いて説明する。撮像装置10は、図1に示すように、筐体11の前面(図1を正面視して手前側の面)側に撮影光学系12(図1(b)参照)を有するレンズ鏡胴13が設けられている。この撮影光学系12は、最も被写体側に配置される対物レンズ12aや、図示は略すが、固定レンズ、ズームレンズ、シャッタユニットおよび絞りユニット等の複数の光学部材を備える。対物レンズ12aを含む撮影光学系12としての各光学部材は、レンズ鏡胴13により撮影光学系12の光軸方向(図1(b)の矢印参照)に移動可能に保持される。そのレンズ鏡胴13は、撮影光学系12の光軸に沿って、所定の収納位置(図1(a)参照)と所定の繰出位置(撮影待機状態(図1(b)参照))との間で進退移動(繰り出しおよび繰り入れ)可能とされている。レンズ鏡胴13では、所定の収納位置(図1(a)参照)と所定の繰出位置(図1(b)参照)とで移行することにより、撮影光学系12(図1参照)の各光学部材(図示せず)を所定のごとく移動させる。
筐体11では、上面(図1を正面視して上側の面)に、操作部としての電源ボタン14(図2参照)、シャッターボタン15、モード切替ダイアル16が設けられている。電源ボタン14は、撮像装置10を起動するための操作(起動操作)と、撮像装置10を停止するための操作(停止操作)と、をするものである。シャッターボタン15は、被写体の撮影動作を実行するために、上下方向の下方へと押し下げる操作をするものである。モード切替ダイアル16は、各種の撮影モード(各種の静止画モード、動画モード、シーンモード等)を設定するために、自身の内方に設定された回転軸Arを回転中心として回転(自転)させる操作(以下、回転操作ともいう)をするものである。本実施例では、シャッターボタン15は、本発明に係る回転スイッチ機構30により構成されている。これについては、後に詳細に説明する。
また、明確な図示は略すが、筐体11の背面には、その他の操作スイッチ17や表示部24(その表示面)が設けられている(図2参照)。その操作スイッチ17は、各メニュー等の設定のための方向指示用スイッチや各種スイッチである。また、表示部24は、撮像された画像データや記録媒体に記録された画像データに基づき画像を表示する。
この撮像装置10は、図2に示すように、制御部21と、撮像素子22と、レンズ鏡胴駆動ユニット23と、上述した表示部24と、を有する。制御部21は、操作部としての上述した電源ボタン14、シャッターボタン15、モード切替ダイアル16および操作スイッチ17に為された操作に基づく駆動処理や、撮像素子22からの信号に基づく画像データの生成処理や、レンズ鏡胴駆動ユニット23および表示部24の駆動等の制御を、記憶部21aに格納されたプログラムにより統括的に行う。制御部21は、撮影光学系12(図1(b)参照)を経て撮像素子22で画像を取得し、その画像を筐体11の後面側に設けられた表示部24に適宜表示させる。撮像素子22、レンズ鏡胴駆動ユニット23および表示部24には、制御部21を介して、図示を略す電池から電力が供給され、それぞれの動作の実行が可能とされている。
撮像素子22は、CCD(電荷結合素子)イメージセンサやCMOSイメージセンサ等の固体撮像素子で構成されている。この撮像素子22は、撮影光学系12(図1(b)参照)を通して受光面(図示せず)上に結像された被写体像を電気信号(画像データ)に変換して出力する。その出力された電気信号(画像データ)は、制御部21へと伝送される。
レンズ鏡胴駆動ユニット23は、レンズ鏡胴13を収納位置(図1(a)参照)と繰出位置(図1(b)参照)とで移行させることにより、撮影光学系12の各光学部材を各々支持する光学部材保持枠(図示せず)を移動させる。
撮像装置10では、制御部21がシャッターボタン15(図1参照)に押下操作が為されたこと認識すると、撮影光学系12を通して撮像素子22の受光面で受光した被写体像の画像データを記録処理する。また、撮像装置10では、制御部21の制御下で、記録処理した画像データに基づく画像を表示部24に適宜表示させることができる。制御部21は、モード切替ダイアル16の回転姿勢に応じた後述する第1導電部43と第2導電部45(図4等参照)との導通により回転スイッチ機構30から出力される信号に応じて、各種の撮影モード(各種の静止画モード、動画モード、シーンモード等)の切り替えを実行する。
次に、撮像装置10に用いられた本発明に係る回転スイッチ機構の一実施例としての回転スイッチ機構30の特徴部分の概略的な構成を、図3から図17を用いて説明する。図3は、モード切替ダイアル16すなわち回転スイッチ機構30の周辺を、図1のI−I線に沿って得られる断面で示す説明図である。図4は、図3におけるコイルバネ34、クリックボール35、第1導電部43および第2導電部45の周辺を拡大した断面で示す説明図である。図5は、クリック部36を示す斜視図である。図6は、クリック部36を上側から見た様子を示す平面図である。図7は、図6のII−II線に沿って得られる断面図である。図8は、FPC42の構成を説明するための説明図である。図9は、FPC42において、連結部42cで折り返して軸穴部37aの軸線と軸穴部38aの軸線とを一致させつつ第2円形部42dを第1円形部42b上に配した様子を示す説明図である。図10は、図9に示す状態のFPC42を示す説明図であり、(a)は上方から見た様子を示し、(b)は側方から見た様子を示すとともに、第1導電部43と第2導電部45とが対向された周辺を部分的に拡大し示す。図11は、第1円形部42b(第1回路基板37)における第1導電部43の周辺の構成と第2円形部42d(第2回路基板38)における第2導電部45の周辺の構成とを説明するための説明図であり、(a)は個別に示し、(b)は図9に示す状態のFPC42を上方から見た様子を示している。図12は、第2円形部42d(第2回路基板38)がクリック部36およびスペーサ部48と一体に形成されたFPC42を示す説明図である。図13は、図12に示すFPC42のスペーサ部48の下面に第1円形部42b(第1回路基板37)が宛がわれた様子を示す説明図である。図14は、図13のIII−III線に沿って得られる断面図である。図15は、図13のIV−IV線に沿って得られる断面図である。図16は、クリックボール35がクリック部36の経路面36d上を回転軌道Tに沿って円滑に移動する様子を示す説明図である。図17は、クリックボール35が隣接する2つの接触開口41の間に存在された状態を示す図4と同様の説明図である。
回転スイッチ機構30は、本実施例では、モード切替ダイアル16における回転操作を可能とするとともに、その回転姿勢に応じた信号の出力を可能とすべく設けられている。この回転スイッチ機構30は、図3に示すように、筐体11の内方に設けられた支持部31に、回転操作部32と作動型物部33とコイルバネ34とクリックボール35とクリック部36と第1回路基板37と第2回路基板38とが設けられて構成されている。
その支持部31は、筐体11の内方における上方であって右側に固定されて設けられており、上面が上下方向に直交する平坦面とされている。支持部31には、上下方向に貫通する取付穴31aが設けられている。この取付穴31aは、ネジ部材39の頭部39aを受け入れることを可能とする大きさ寸法とされている。
このネジ部材39は、後述するように回転操作部32および作動型物部33を支持部31に取り付けるために用いられるものであり、円板状の頭部39aと、そこよりも小さな外径寸法とされた長尺な円柱状の軸部39bと、を有する。その軸部39bは、クリック部36の後述する軸孔部36c(その後述する下側孔部分36f)に通すことのできる外径寸法とされている。また、軸部39bは、外周面にネジ山が設けられており、回転操作部32の後述するボス部32eのネジ穴32fのネジ溝と噛み合わせることが可能とされている。頭部39aは、第1回路基板37の後述する軸穴部37aおよびクリック部36の後述する軸孔部36cに通すことのできない外径寸法とされている。このネジ部材39により、支持部31に回転操作部32が取り付けられる。
その回転操作部32は、支持部31すなわち筐体11(その表面)に対して回転操作される箇所を形成するものであり、本実施例ではモード切替ダイアル16(図1等参照)を形成している。回転操作部32は、円板状を呈する円板部32aの外周縁部から上下方向の下方へ向けて外周壁部32bが突出されて形成されている。その外周壁部32bの外周面には、明確な図示は略すが、上下方向に伸びる複数の山型の突起が円板部32aの外周方向に沿って並列されて形成された指掛突起が設けられている。
この回転操作部32では、円板部32aの表側(上下方向の上側)に標示部32cが設けられている。その標示部32cは、モード切替ダイアル16において切り替えることが可能とされた各撮影モードと、回転操作部32の支持部31に対する後述する回転軸Ar回りでの回転姿勢と、の対応関係の把握を容易とするものである。標示部32cには、各撮影モードを示す複数のモード記号32dが円板部32aの外周面に沿って設けられており、回転操作部32の回転姿勢を変化させることで、各モード記号32dのいずれか1つを筐体11に設けられた目印記号(図示せず)と並列させることが可能とされている。各モード記号32dは、回転操作部32が支持部31に対して後述する所定の回転姿勢とされると、当該目印記号と並列する位置関係とされている。
この回転操作部32では、円板部32aの裏側(上下方向の下側)にボス部32eが設けられている。そのボス部32eは、円板部32aの裏面から下方へ突出する筒状とされており、その内方にネジ穴32fを形成している。そのネジ穴32fは、内周面にネジ溝が設けられており、ネジ部材39の軸部39bを受け入れつつそのネジ山と噛み合わせることが可能とされている。また、ボス部32eは、クリック部36の後述する軸孔部36cの上側孔部分36eの内径寸法よりも小さな外径寸法とされており、相対的に回転することを可能としつつ上側孔部分36e内に嵌め入れることが可能とされている。
回転操作部32では、円板部32aの裏側(上下方向の下側)に、外周壁部32bに取り囲まれた収容空間32gが設けられている。その収容空間32gは、外周壁部32bの内方においてボス部32eを取り囲む環状を呈している。収容空間32gに作動型物部33が設けられる。
その作動型物部33は、収容空間32gに収容可能な環状を呈し、外径寸法が収容空間32gの内径寸法と略等しくされている。作動型物部33は、中央に受入孔33aを形成している。その受入孔33aは、作動型物部33が収容空間32gに収容された状態において、ボス部32eとの間に所定の間隔を置いて当該ボス部32eを受け入れることを可能とする内径寸法とされている。受入孔33aは、クリック部36の後述する挿入筒部36bを嵌め入れることが可能とされている。
この作動型物部33には、取付穴33bが設けられている。この取付穴33bは、受入孔33aの軸線(後述する回転軸Ar)からの放射方向(以下、径方向ともいう)で見た中間位置に設けられ、作動型物部33の下面を開口しつつ上方へ向けて上下方向に伸びる円柱状を呈する。取付穴33bは、上側の端部が閉塞されて奥壁面33cを形成している。また、取付穴33bは、本実施例では、作動型物部33の下面を開口する下端部に、下方へ向かうにつれて内径寸法を漸次的に増加する截頭錐体状の傾斜が設けられている。
この作動型物部33は、収容空間32gに収容されて回転操作部32に固定され、その回転操作部32との一体的な動作が可能とされる。作動型物部33は、後述する回転軸Ar(受入孔33aの軸線)を回転中心とする回転方向で見て、取付穴33bの位置が、標示部32cの複数のモード記号32dの位置およびクリック部36の後述する複数の接触開口41の位置に対応されて、回転操作部32(その収容空間32g)に固定される。この作動型物部33の取付穴33bにコイルバネ34とクリックボール35とが設けられる。
そのコイルバネ34は、図4に示すように、螺旋状とされた線材により構成され、両端に環状の一端座巻部34aと他端座巻部34bとが設けられている。コイルバネ34は、作動型物部33の取付穴33bの内径寸法よりも小さい一定の外径寸法とされており、一端座巻部34aの中心と他端座巻部34bの中心とを結ぶ直線上に押圧軸線が設定されている。このコイルバネ34は、無負荷状態において最も伸びて、一端側の一端座巻部34aと他端側の他端座巻部34bとを接近させる動作に抗する弾性力を発揮する。コイルバネ34は、他端座巻部34bを奥壁面33cに宛がうように取付穴33bに挿入され、一端座巻部34aが下端部側に存在されて設けられる。この状態において、コイルバネ34では、押圧軸線が上下方向と平行とされる。その一端座巻部34aにクリックボール35が設けられる。
そのクリックボール35は、一端座巻部34aすなわちコイルバネ34の内径寸法よりも大きな外径寸法の球状を呈する。クリックボール35は、一端座巻部34aに宛がわれて設けられており、後述するように、回転操作部32と作動型物部33とがクリック部36に取り付けられると、コイルバネ34を圧縮させつつそのコイルバネ34とともに取付穴33bに配される。すると、クリックボール35は、コイルバネ34(その一端座巻部34a)からの押圧力により、その押圧軸線方向となる上下方向でクリック部36(その後述する経路面36d)に押し当てられる。この状態において、クリックボール35は、コイルバネ34(その一端座巻部34a)およびクリック部36(その経路面36d)に対して回転することが可能とされている。クリックボール35は、このように設けられていることから、回転操作部32および作動型物部33が支持部31に対して後述する回転軸Ar(受入孔33aの軸線)回りに回転されると、その支持部31に対して回転軸Arを取り巻く回転軌道T(図6参照)を描く。
そのクリック部36は、基本的に、作動型物部33の取付穴33bに設けられるコイルバネ34およびクリックボール35との協働により、回転操作部32の回転操作に要する力量を変化させることで、回転操作部32が後述する所定の回転姿勢であることの手ごたえ(クリック感)を生じさせるクリック機構を構成する。クリック部36は、図5から図7に示すように、クリック本体部36aと、その中央に設けられた挿入筒部36bと、その内方に連続する軸孔部36cと、を有する。
そのクリック本体部36aは、全体に円板状を呈し、中心が軸孔部36c(後述する下側孔部分36f)により上下方向に貫通されている。クリック本体部36aは、上面が上下方向に直交する平坦な経路面36dとされている。この経路面36dは、後述するように、回転操作部32と作動型物部33とがクリック部36に取り付けられると、コイルバネ34から押圧されたクリックボール35が押し当てられる箇所を構成するものである。経路面36dは、少なくとも回転軌道T(図6参照)の全域に渡って存在し、本実施例では、軸孔部36cの軸線(後述する回転軸Ar)を取り巻いて全周に渡って存在している。
挿入筒部36bは、クリック本体部36aの中央において、上下方向で上側へ向けて突出された円筒状を呈する。この挿入筒部36bは、作動型物部33の受入孔33aの内径寸法よりも小さな外径寸法とされており、相対的に回転することを可能としつつ受入孔33a内に嵌め入れることが可能とされている。挿入筒部36bは、内方の空間で軸孔部36cの上部(後述する上側孔部分36e)を形成している。
その軸孔部36cは、上下方向に伸びる軸線(後述する回転軸Ar)を有する断面円形の貫通孔であり、上側孔部分36eと下側孔部分36fとを有する。その上側孔部分36eは、挿入筒部36bの内方に存在され、回転操作部32のボス部32e(図3等参照)の外径寸法よりも大きな内径寸法とされており、相対的に回転することを可能としつつボス部32eを嵌め入れることが可能とされている。下側孔部分36fは、クリック本体部36aの内方に存在されて、上側孔部分36eよりも小さな内径寸法とされている。その下側孔部分36fの内径寸法は、ネジ部材39の軸部39bを通すことを可能とし、かつその頭部39aを通すことを阻むものとされている(図3参照)。
クリック部36では、クリック本体部36aに接触開口41が設けられている。この接触開口41は、作動型物部33の取付穴33bを介して回転操作部32に設けられたコイルバネ34(本実施例ではその一端座巻部34aに配されたクリックボール35)が、その軸線方向で第2回路基板38の後述する導電裏側箇所49に接触することを許すべくクリック本体部36aを貫通して設けられている。接触開口41は、本実施例では、経路面36dを含むクリック本体部36aを上下方向に貫通して形成されており、回転軌道T(図6参照)上で等間隔に10個設けられている。この接触開口41の構成および作用は、回転軌道T(経路面36d)上での位置が異なることを除くと、基本的に等しい構成とされている。
その接触開口41は、上下方向で見て、径方向に長尺な矩形状を呈する。接触開口41は、コイルバネ34の一端座巻部34aに配されたクリックボール35の少なくとも一部が、クリック本体部36aよりも下方へと突出することを許す大きさ寸法とされている(図4参照)。接触開口41は、本実施例では、回転軌道T(図6参照)が伸びる方向で見た両側部に1対の傾斜面41aが設けられている。その各傾斜面41aは、下側に向かうに連れて接触開口41の開口面積を漸減させるべく傾斜の方向が設定されている(図4等参照)。この10個の接触開口41が設けられたクリック部36の下方に第1回路基板37と第2回路基板38(図3等参照)とが設けられている。
その第1回路基板37と第2回路基板38とは、回転スイッチ機構30における電子回路(図示せず)、すなわちモード切替ダイアル16のための電子回路(図示せず)の一部を形成するものである。第1回路基板37には、第1導電部43が設けられ、第2回路基板38には、第2導電部45が設けられ、その第1導電部43と第2導電部45とを接触させることにより上述した電子回路(図示せず)の所定の電路を導通状態とする(図4等参照)。第1回路基板37と第2回路基板38とは、本実施例では、単一のフレキシブルプリント基板(以下、FPC42という)により形成されている(図8等参照)。
FPC42は、図8に示すように、直線部42aと第1円形部42bと連結部42cと第2円形部42dとを有する。直線部42aは、所定の幅寸法の直線状を呈し、第1円形部42bと連続している。その第1円形部42bは、円形状を呈し、所定の幅寸法の直線状の連結部42cを介して、第2円形部42dと連続している。その第2円形部42dは、本実施例では、第1円形部42bよりも小さな径寸法の円形状とされている。
その第1円形部42bは、第1回路基板37を形成するものであり、中央に軸穴部37aが設けられるとともに、その軸線に対する所定の半径位置に第1導電部43が設けられている。その所定の半径位置は、軸穴部37aの軸線を後述する回転軸Arと一致させた状態において、回転軌道T(図6参照)と重なるものとされている。第1導電部43は、本実施例では、軸穴部37aの軸線を回転中心とする回転方向で見て、所定の半径位置(回転軌道T)上で等間隔に10個設けられている。このため、各第1導電部43は、軸穴部37aの軸線が後述する回転軸Arと一致するように第1回路基板37(第1円形部42b)をクリック部36の下方に配すると、その各接触開口41と上下方向で対向させることができる(図3、図4および図14から図17等参照)。この第1導電部43の構成および作用は、上記した回転方向(回転軌道T上)での位置が異なることを除くと、基本的に等しい構成とされている。このため、以下では、単に第1導電部43と記して、構成および基本的な作用を説明する。なお、各第1導電部43を個別に示す際には、符号43aから43jを用いて示す。
この各第1導電部43には、第1電線部44が接続されている。その第1電線部44は、各第1導電部43に個別に対応して設けられており、本実施例では10本設けられている。各第1電線部44は、第1円形部42bにおいて、各第1導電部43を取り囲む環状のスペースに沿って個別に設けられており、それぞれが対応する第1導電部43に接続されている。その各第1電線部44は、直線部42aにおいて後述する第2電線部46とともに並列されており、明確な図示は略すが制御部21(図2参照)に個別に接続されている。このため、各第1電線部44は、制御部21と各第1導電部43とを結ぶ電路を形成する。その制御部21は、いずれの第1電線部44が導通状態とされたかを認識することにより、後述するように対を為す第1導電部43と第2導電部45とのいずれの導通状態が変化したかを認識する。
また、第2円形部42dは、第2回路基板38を形成するものであり、中央に軸穴部38aが設けられるとともに、その軸線に対する所定の半径位置に第2導電部45が設けられている。その所定の半径位置は、軸穴部38aの軸線を後述する回転軸Arと一致させた状態において、回転軌道T(図6参照)と重なるものとされている。第2導電部45は、本実施例では、軸穴部38aの軸線を回転中心とする回転方向で見て、所定の半径位置(回転軌道T)上で等間隔に10個設けられている。このため、各第2導電部45は、軸穴部38aの軸線が軸穴部37aの軸線と一致するように第2円形部42d(第2回路基板38)を第1円形部42b(第1回路基板37)の上方に配すると(図9等参照)、その各第1導電部43と上下方向で対向させることができる(図9から図11等参照)。この第2導電部45の構成および作用は、上記した回転方向(回転軌道T上)での位置が異なることを除くと、基本的に等しい構成とされている。このため、以下では、単に第2導電部45と記して、構成および基本的な作用を説明する。なお、各第2導電部45を個別に示す際には、符号45aから45jを用いて示す。
この各第2導電部45には、第2電線部46が接続されている。その第2電線部46は、第2円形部42dにおいて、各第2導電部45の内側で軸穴部38aを取り囲む環状を呈し、各第2導電部45に接続されている。第2電線部46は、連結部42cを経て第1円形部42bに至り、その第1円形部42bにおいて各第1導電部43および各第1電線部44の外側を通って直線部42aに至り、明確な図示は略すがその直線部42aを経て制御部21(図2参照)に接続されている。このため、第2電線部46は、制御部21と各第2導電部45とを結ぶ電路を形成する。
加えて、本実施例では、第2回路基板38(第2円形部42d)において、各第2導電部45に対応して対を為すスリット47が設けられている。このスリット47は、軸穴部38aの軸線(後述する回転軸Ar)を回転中心とする回転方向で見た各第2導電部45の両側で対を為して設けられている。各スリット47は、第2円形部42d(第2回路基板38)を上下方向に貫通して形成されており、各第2導電部45の長尺寸法よりも長い寸法としている。
各第1導電部43および各第2導電部45は、本実施例では、第1導電部43aと第2導電部45aとで対を為し、第1導電部43bと第2導電部45bとで対を為し、第1導電部43cと第2導電部45cとで対を為し、第1導電部43dと第2導電部45dとで対を為し、第1導電部43eと第2導電部45eとで対を為し、第1導電部43fと第2導電部45fとで対を為し、第1導電部43gと第2導電部45gとで対を為し、第1導電部43hと第2導電部45hとで対を為し、第1導電部43iと第2導電部45iとで対を為し、第1導電部43jと第2導電部45jとで対を為すものとされている。
制御部21は、接続された各第1電線部44および第2電線部46を介して各第1導電部43と各第2導電部45との導通状態の変化を認識し、その変化に応じて設定された撮影モードの電子回路を通電状態とする。詳細には、制御部21は、本実施例では、第1導電部43aと第2導電部45aとが導通されると、撮影モードAの電子回路を通電状態とし、第1導電部43bと第2導電部45bとが導通されると、撮影モードBの電子回路を通電状態とし、第1導電部43cと第2導電部45cとが導通されると、撮影モードCの電子回路を通電状態とし、第1導電部43dと第2導電部45dとが導通されると、撮影モードDの電子回路を通電状態とし、第1導電部43eと第2導電部45eとが導通されると、撮影モードEの電子回路を通電状態とし、第1導電部43fと第2導電部45fとが導通されると、撮影モードFの電子回路を通電状態とし、第1導電部43gと第2導電部45gとが導通されると、撮影モードGの電子回路を通電状態とし、第1導電部43hと第2導電部45hとが導通されると、撮影モードHの電子回路を通電状態とし、第1導電部43iと第2導電部45iとが導通されると、撮影モードIの電子回路を通電状態とし、第1導電部43jと第2導電部45jとが導通されると、撮影モードJの電子回路を通電状態とする。
このように、第1回路基板37と第2回路基板38とでは、10組の第1導電部43と第2導電部45とが設けられており、いずれか1組の第1導電部43と第2導電部45とを導通させることにより、撮影モードAから撮影モードJの10種類の撮影モードのいずれか1つを選択することができる。この撮影モードAから撮影モードJの各内容に関しては、適宜設定されている。
ここで、本実施例では、第1回路基板37と第2回路基板38とが単一のFPC42で形成されることに伴い、図9に示すように、FPC42を連結部42cで折り返して、軸穴部37aの軸線と軸穴部38aの軸線とを一致させつつ第2円形部42dを第1円形部42b上に配する。このとき、第2円形部42dと第1円形部42bとの間に、スペーサ部48(図10(b)等参照)を配する。このスペーサ部48は、対を為す第1導電部43と第2導電部45とを導通させないことを前提として、その第1導電部43と第2導電部45とを所定の方向で可能な限り接近してさせる所定の間隔で対向させるものである。その所定の方向は、本実施例では、上下方向とされている。
これにより、FPC42では、図10および図11に示すように、対を為す第1導電部43と第2導電部45とが上下方向で所定の間隔を置いて対向される。このとき、第2円形部42dすなわち第2回路基板38の上側から見ると、図11(b)に示すように、第2回路基板38(第2円形部42d)における第2導電部45の裏側(以下では、導電裏側箇所49という)が、1対のスリット47に挟まれているとともに、反対側に第2導電部45が存在され、その下方で間隔を置いて第1導電部43が存在されている。このため、導電裏側箇所49を下方へと押し下げることにより、第2回路基板38(第2円形部42d)が部分的に下方へと変位して、押し下げられた導電裏側箇所49に対応する第2導電部45が第1導電部43に接触する(図10(b)の拡大箇所に二点鎖線で示す導電裏側箇所49および第2導電部45参照)。このとき、本実施例では、導電裏側箇所49の両側に1対のスリット47が設けられていることから、第2回路基板38(第2円形部42d)における部分的な下方への変位が容易なものとされており、第2導電部45を第1導電部43に確実に接触させることができる。
このとき、図10(a)に示すように、第1回路基板37および第2回路基板38(FPC42)では、各第1導電部43および各第2導電部45を取り囲むように密閉部51が設けられている。この密閉部51は、上下方向で対向する各第1導電部43および各第2導電部45への外部からの接触を防止する、すなわち密閉するものである。密閉部51は、本実施例では、各第1導電部43および各第2導電部45の外側を包括して取り囲む外側密閉部分51aと、軸穴部37aおよび軸穴部38aを取り囲む内側密閉部分51bと、を有する。この密閉部51は、FPC42における第1円形部42bと第2円形部42dとを隙間無く接着することにより形成することができる。その接着方法は、両面テープを用いるものであってもよく、接着剤を用いるものであってもよく、UV(紫外線)接着技術を用いるものであってもよい。
この第1回路基板37(第1円形部42b)とスペーサ部48を介して上下方向で対向された第2回路基板38(第2円形部42d)の上方にクリック部36が設けられる(図3等参照)。本実施例では、図12等に示すように、クリック部36が、インモールド成型により第2回路基板38(第2円形部42d)およびスペーサ部48と一体に形成されている。換言すると、クリック部36とスペーサ部48とが一体に形成されるとともに、その内方で第2回路基板38(第2円形部42d)がクリック部36とスペーサ部48とに挟まれた状態とされている。このクリック部36では、その軸孔部36cの軸線と第2回路基板38の軸穴部38aの軸線とを一致させ、かつ各接触開口41の内方に第2回路基板38の各導電裏側箇所49が存在するように、一致された軸線を回転中心とする第2回路基板38に対する回転姿勢を設定している。
また、スペーサ部48では、クリック部36との一体化に伴い、その軸孔部36cの下端(下側孔部分36f)に連続する軸孔部48aが設けられるとともに、各接触開口41の下端に連続する接触開口部48bが設けられる。その軸孔部48aは、連続する軸孔部36cの下側孔部分36fと等しい軸線上で等しい径寸法とされている。また、各接触開口部48bは、連続する接触開口41の下端と等しい内形状で上下方向に伸びてスペーサ部48を貫通して形成されている。
そして、FPC42の連結部42cを折り返して、そのクリック部36と一体とされたスペーサ部48の下方に第1回路基板37(第1円形部42b)を宛がう(図12の矢印A1参照)。このとき、明確な図示は略すが、スペーサ部48の下面に設けた位置決め部により、スペーサ部48に対する第1回路基板37(第1円形部42b)の位置が適切なものとされる。この状態では、図13から図14に示すように、第1回路基板37の軸穴部37aの軸線がスペーサ部48の軸孔部48aの軸線と一致されるとともに、図15に示すように、第1回路基板37の各第1導電部43がスペーサ部48の各接触開口部48bの内方に存在される。ここで、本実施例では、クリック部36とスペーサ部48とが一体化されていることから、密閉部51(図10(a)参照)は、スペーサ部48の下面と第1円形部42bとの間に設けている。
このため、図13から図16等に示すように、一体化されたクリック部36等を上方から見ると、回転軌道T(図6参照)上で等間隔に設けられた各接触開口41から、第2回路基板38の各導電裏側箇所49が露見している。詳細には、各接触開口41では、図15および図17に示すように、1対の傾斜面41aの下方で、その両傾斜面41aの間に第2回路基板38の導電裏側箇所49が存在している。この導電裏側箇所49は、その両側に1対のスリット47が設けられていることから、回転軌道Tが伸びる方向では、接触開口41と連続していない。その導電裏側箇所49とは反対側の面に設けられた第2導電部45は、クリック部36と一体化されたスペーサ部48の各接触開口部48b内に存在されており、下方に第1回路基板37の第1導電部43が間隔を置いて対向されている。
図3等に示すように、この一体化されたクリック部36は、支持部31(その上面)に載せられた状態で、明確な図示は略すが支持部31に固定される。そのクリック部36に、収容空間32gに作動型物部33が固定された回転操作部32が取り付けられる。詳細には、クリック部36の挿入筒部36bを作動型物部33の受入孔33a内に挿入するとともに、その挿入筒部36bの内方の軸孔部36cの上側孔部分36eに回転操作部32のボス部32eを挿入する。この状態において、ネジ部材39を、下方から上方へ向けて支持部31の取付穴31aへと挿入し、その頭部39aを第1回路基板37(第1円形部42b)の下面に宛がいつつ、軸部39bをスペーサ部48の軸孔部48aおよびクリック部36の軸孔部36cの下側孔部分36fを経て、その上側孔部分36eに挿入されたボス部32eのネジ穴32fと噛み合わせる。これにより、回転操作部32とそこに固定された作動型物部33とが、支持部31およびそこに固定されたクリック部36等に対して、軸孔部36cの軸線を回転中心として回転することが可能とされて取り付けられる。このため、軸孔部36cの軸線が、支持部31に回転可能に設けられる回転操作部32における回転軸Arとなる。
このとき、回転操作部32の収容空間32gに固定された作動型物部33の取付穴33bには、上述したようにコイルバネ34とクリックボール35とが設けられている。このクリックボール35は、コイルバネ34からの押圧力により上下方向でクリック部36(その経路面36d)に押し当てられるとともに、コイルバネ34(その一端座巻部34a)およびクリック部36(その経路面36d)に対して回転することが可能とされている。そして、クリックボール35は、回転操作部32および作動型物部33が支持部31に回転軸Ar回りに回転されると、支持部31に対して回転軸Arを取り巻く回転軌道T(図6参照)を描くこととなる。このため、クリックボール35は、図16に矢印A2で示すように、回転操作部32(作動型物部33)の回転姿勢に応じて、押し当てられるクリック部36の経路面36d上を回転軌道Tに沿って円滑に移動することができる。
そのクリック部36では、経路面36dも含む回転軌道T上に各接触開口41が設けられている。その各接触開口41は、クリックボール35の一部をクリック部36の下方へと突出させることが可能とされているとともに、下端に第2回路基板38の導電裏側箇所49が存在されている(図15および図17等参照)。そのクリックボール35は、コイルバネ34からの押圧力により上下方向でクリック部36(その経路面36d)に押し当てられている。このため、回転操作部32(作動型物部33)が支持部31に対して回転軸Ar回りに回転されて、クリックボール35が接触開口41の上方に存在されると、図4に示すように、クリックボール35がコイルバネ34からの押圧力により接触開口41の内方に入り込んで当該接触開口41内で下方へと変位し、第2回路基板38の導電裏側箇所49を下方へと押し下げる。これにより、第2回路基板38(第2円形部42d)が部分的に下方へと変位して、押し下げられた導電裏側箇所49に対応する第2導電部45が第1導電部43に接触して、その第1導電部43と第2導電部45とが導通される(通電状態)。
このため、クリックボール35を接触開口41の上方に存在させる状態が、回転操作部32(作動型物部33)の支持部31(クリック部36)に対する回転軸Ar回りの所定の回転姿勢となる。この所定の回転姿勢は、本実施例では、接触開口41、第1導電部43および第2導電部45が回転軌道T上で等間隔に10個設けられていることから、回転軸Ar回りで等間隔に10個設定されている。
また、回転操作部32(作動型物部33)が、支持部31に対して回転軸Ar回りに回転されて、クリックボール35が隣接する2つの接触開口41の間に存在されると、図17に示すように、クリックボール35がコイルバネ34からの押圧力によりクリック部36(その経路面36d)に押し当てられる。このとき、いずれの接触開口41においてもクリックボール35による第2回路基板38の導電裏側箇所49の下方への押し下げが解除されることとなり、第2回路基板38(第2円形部42d)の弾性力により元の状態(初期位置)へと復帰するので、第2導電部45が第1導電部43に接触した状態が解除されて、その第1導電部43と第2導電部45とを導通させない状態(解除状態)とすることができる。
そして、回転操作部32(作動型物部33)が所定の回転姿勢(図4等参照)から回転操作されると、クリックボール35は、接触開口41に対して回転軌道Tが伸びる方向へと移動することとなるので、接触開口41において第2回路基板38の導電裏側箇所49を下方への押し下げている状態(図4等参照)から、その接触開口41のいずれかの傾斜面41aに当たることとなる。すると、クリックボール35は、当てられた傾斜面41aの案内作用により、コイルバネ34からの押圧力に抗して上方へと変位し、隣接する2つの接触開口41の間に存在される。このため、回転操作部32では、所定の回転姿勢から回転操作させる際、コイルバネ34を圧縮させる必要があるとともに、それ以外の姿勢で回転操作させる際、コイルバネ34を圧縮させる必要がないので、所定の回転姿勢からの回転操作のみに手ごたえ(クリック感)を生じさせることができる。
この回転スイッチ機構30では、筐体11に固定された支持部31に対して回転軸Ar回りに回転可能に設けられた回転操作部32でモード切替ダイアル16を形成している。回転スイッチ機構30では、モード切替ダイアル16(回転操作部32)が回転操作により所定の回転姿勢とされると、コイルバネ34から押圧されたクリックボール35の接触開口41における第2回路基板38の導電裏側箇所49の押し下げにより、対応する第2導電部45と第1導電部43とが導通される(図4等参照)。すると、制御部21は、その導通された第1導電部43と第2導電部45とに対応する撮影モードの電子回路を通電状態とする。ここで、回転スイッチ機構30では、回転操作部32に、筐体11の目印記号(図示せず)と各モード記号32dのいずれか1つとの並列により、各撮影モードに対応する所定の回転姿勢であることを示す標示部32cが設けられていることから、所望の撮影モードを選択することが容易なものとされている。
次に、支持部に回転可能に設けられた回転操作部を回転操作することにより、所定の電子回路の通電状態を切り替えることを可能とする回転スイッチ機構における技術の課題について、図18および図19を用いて説明する。この図18は、従来の回転スイッチ機構の一例としての回転スイッチ機構80を、図3と同様の断面で示す説明図であり、図19は、回転スイッチ機構80を上方から見た様子を、回転操作部82を省略しつつ平面で示す説明図である。
従来の回転スイッチ機構の一例としての回転スイッチ機構80は、図18に示すように、筐体の一部を構成する外装カバー81を、回転操作部82と取付板83とで挟み込んだ状態で、回転操作部82の中心部のネジボス84にネジ部85を噛み合わせることにより、回転操作部82と取付板83とが外装カバー81に設けられている。これにより、回転操作部82と取付板83とは、ネジボス84(ネジ部85)の軸線を回転中心として、外装カバー81に対して一体的に回転することが可能とされている。なお、回転操作部82と取付板83との外装カバー81への取り付けは、ネジ部85に換えて、熱カシメ等を用いるものであってもよい。
その回転操作部82には、クリッカー86が設けられている。そのクリッカー86は、図19に示すように、全体にU字形状を呈し、その中央に突部86aが設けられている。クリッカー86は、両端にコイルバネ87の一端が宛がわれている。この両コイルバネ87は、外装カバー81において、回転操作部82の内方へと進入された外装進入箇所81aに他端が宛がわれており、クリッカー86を突部86aが突出された方向へと押圧している。その突部86aは、回転操作部82の内方に設けられた凹凸面(図示せず)に宛がわれており、両コイルバネ87との協働により、回転操作部82の回転操作に手ごたえ(クリック感)の変化を生じさせている。
また、取付板83には、導電性を有しかつ弾性を有する材料で形成された摺動子88が取り付けられている。その摺動子88には、下方へ向けて進出する接片88aが設けられており、その接片88aが電子回路を形成する回路基板89に設けられた導電パターン89aに押し当てられている。その回路基板89は、筐体における外装カバー81とは異なる箇所に対して固定されている。
この回転スイッチ機構80では、回転操作部82を回転操作することにより、取付板83を介してそこに固定された摺動子88が回転し、その摺動子88の接片88aの回路基板89の導電パターン89aに対する接触位置が変わることによって、電子回路の通電状態を切り替えることができる。
ここで、摺動子88の接片88aでは、導電パターン89aとの適切な接触を可能としつつ、回転操作部82の回転操作に伴って導電パターン89aと擦れることに起因して双方が削れることを防止する観点から、ばね圧(押し当てる力)を設定している。このため、摺動子88の接片88aでは、比較的容易に変形させることが可能な強度に設定される。
このことから、回転スイッチ機構80を組み付ける際に、摺動子88の接片88aが変形してしまったり破損してしまったりすることにより、接触不良を引き起こす虞がある。このような摺動子88の接片88aの不具合に起因する接触不良は、製造ライン工程での電気検査により発見して修復したり交換したりすることは可能であるが、工数の増加や製造コストの増加を招くことから、望ましくはない。
また、回転スイッチ機構80では、上記したように摺動子88の接片88aを設定しても、回転操作部82の回転操作に伴い接片88aと導電パターン89aとが長年にわたって擦られると、導電パターン89aが削られたり接片88aのメッキが剥がれたりすることで粉が生じ、その粉が接片88aや導電パターン89aに付着することにより、接触不良を引き起こす虞がある。
さらに、回転スイッチ機構80では、摺動子88の接片88aが取付板83および回転操作部82を介して外装カバー81に設けられ、かつ回路基板89の導電パターン89aが筐体における外装カバー81とは異なる箇所に対して固定されていることから、筐体における当該異なる箇所や外装カバー81の誤差およびそれらの組み付け誤差の影響を受けてしまうので、接片88aを導電パターン89aに所定の位置で押し当てることや、接片88aの導電パターン89aへの押し当て力を一定なものとすることが、困難となってしまう。
ここで、回転スイッチ機構では、小型化を図るべく、回転操作部の支持部に対する回転操作により所定の回転軌道を描くようにシート部品の単一の一方の接点を回転操作部に設けるとともに、その回転軌道上で並列するようにシート部品の複数の他方の接点を支持部に設ける構成とすることが考えられる。しかしながら、支持部に対して回転操作部が回転操作されると、一方の接点が他方の各接点上を擦りながら移動することとなるので、双方の接点が擦れることに起因して接触不良が生じる虞があるという課題を解消することはできない。
これに対し、本実施例の回転スイッチ機構30(それが設けられた撮像装置10)では、第1導電部43と第2導電部45とを対向させて第1回路基板37と第2回路基板38とを配するとともに、その対向方向でコイルバネ34が第2回路基板38の導電裏側箇所49を押圧するものであることから、回転操作部32の支持部31に対する回転軸Ar回りの回転操作に拘らず、第1導電部43と第2導電部45とを常に対向方向で接近および離間させて導通およびその解除を行うので、第1導電部43と第2導電部45とが擦れることを防止することができる。換言すると、回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、回転操作部32の回転操作を、第1導電部43と第2導電部45との対向方向へのコイルバネ34による押圧操作に変換することから、回転操作部32の回転操作により第1導電部43と第2導電部45とが擦れることを防止することができる。
また、回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、コイルバネ34の一端座巻部34aにクリックボール35が設けられていることから、回転操作部32の支持部31に対する回転軸Ar回りの回転操作に伴う第2回路基板38の導電裏側箇所49とそこを押圧するコイルバネ34との回転方向での相対的な移動を円滑なものとすることができるので、第1導電部43と第2導電部45とが擦れることをより防止することができる。
さらに、回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、回転操作部32が支持部31に対して所定の回転姿勢とされたことを手ごたえで把握することができるので、モード切替ダイアル16としての操作感触を良好なものとしつつその回転操作を容易なものとすることができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、第1導電部43と第2導電部45とを対向させて第1回路基板37と第2回路基板38とを配するとともに、その対向方向でコイルバネ34が第2回路基板38の導電裏側箇所49を押圧するものであることから、上述した従来の構成のような回路基板89の導電パターン89aへと伸びる摺動子88(その接片88a(図18参照))を設ける必要がないので、組み付ける際に摺動子88の接片88aが変形してしまったり破損してしまったりすることを防止することができ、それに起因して接触不良が生じることを防止することができ、工数の増加や製造コストの増加を防止することができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、第1導電部43と第2導電部45との対向する方向が回転操作部32の支持部31に対する回転軸Arと平行とされ、コイルバネ34による第2回路基板38の導電裏側箇所49の押圧方向も回転軸Arと平行とされていることから、回転操作部32の支持部31に対する回転軸Ar回りの回転操作の際に、第1導電部43と第2導電部45とが擦れることをより確実に防止することができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、第2回路基板38とコイルバネ34(クリックボール35)との間に、第2回路基板38の導電裏側箇所49に対応する接触開口41を有するクリック部36が設けられていることから、第1導電部43と第2導電部45との導通およびその解除を行うべく第2回路基板38の導電裏側箇所49を押圧するコイルバネ34(クリックボール35)を利用して、所定の回転姿勢からの移動の際に手ごたえ(クリック感)を生じさせるクリック機構を構成することができる。このため、より簡易な構成とすることができるとともに部品点数の削減を図ることができ、より小型化を図ることができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、第2回路基板38とコイルバネ34(クリックボール35)との間に、第2回路基板38の導電裏側箇所49に対応する接触開口41を有するクリック部36が設けられていることから、第2回路基板38の導電裏側箇所49以外にはコイルバネ34の押圧力が作用することを防止することができるので、第1導電部43と第2導電部45とが擦れることをより確実に防止することができるとともに、第2回路基板38に負荷がかかることを防止することができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、クリック部36の接触開口41の両側に1対の傾斜面41aが設けられているので、簡易な構成で所定の回転姿勢からの移動の際の手ごたえ(クリック感)を適切なものとすることができ、モード切替ダイアル16としての操作感触を良好なものとしつつその回転操作を容易なものとすることができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、クリック部36の接触開口41の両側に1対の傾斜面41aが設けられているので、コイルバネ34との協働によりいずれかの傾斜面41aに到達したコイルバネ34(クリックボール35)を接触開口41内へと積極的に導くことができる。このため、ある一つの所定の回転姿勢すなわちいずれか1つの接触開口41内で第2導電部45を第1導電部43に押し当てる状態から、そこと隣接する所定の回転姿勢すなわち隣接する接触開口41内で第2導電部45を第1導電部43に押し当てる状態への回転操作をより円滑なものとすることができ、モード切替ダイアル16としての操作感触を良好なものとすることができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、各第1導電部43および各第2導電部45を取り囲むように密閉部51を設けていることから、対を為す第1導電部43と第2導電部45との間に塵埃等が入り込むことを防止することができ、当該塵埃等に起因して接触不良が生じることを防止することができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、導電裏側箇所49の両側に1対のスリット47が設けられていることから、第2回路基板38(第2円形部42d)における部分的な下方への変位を容易なものとすることができ、第2導電部45を第1導電部43に確実に接触させることができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、回転軌道T上に複数の組の第1導電部43および第2導電部45を設けるとともに、それらの対向方向をコイルバネ34の押圧軸線方向と一致させていることから、いずれの組の第1導電部43と第2導電部45とであっても常に対向方向で接近および離間させて導通およびその解除を行うができるとともに、回転操作部32の支持部31に対する回転軸Ar回りの回転操作によりいずれか1組の第1導電部43と第2導電部45とを導通させることができるので、各組の第1導電部43と第2導電部45とが擦れることを防止しつつ回転操作部32の回転操作によりそれらを切り替えることができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、第1回路基板37と第2回路基板38とが単一のFPC42により形成されていることから、部品点数を削減しつつ簡易な構成とすることができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、第2回路基板38とクリック部36とが一体化されているので、部品点数を削減しつつ簡易な構成とすることができるとともに、組み付ける際に各第2導電部45と各接触開口41との位置合わせを行う必要がないので、組み付け作業を簡易なものとしつつ組み付け精度を確保することができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、第2回路基板38とクリック部36とスペーサ部48とが一体化されているので、部品点数を削減しつつ簡易な構成とすることができるとともに、組み付ける際に各第2導電部45と各接触開口41と各接触開口部48bとの位置合わせを行う必要がないので、組み付け作業を簡易なものとしつつ組み付け精度を確保することができ、加えて第2回路基板38(その各第2導電部45)と第1回路基板37(その各第1導電部43)との間隔を適切なものとすることができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、第2回路基板38およびクリック部36と一体化されたスペーサ部48の下面に設けた位置決め部により、スペーサ部48に対する第1回路基板37(第1円形部42b)の位置を適切なものとするので、組み付け作業を簡易なものとしつつ組み付け精度を確保することができる。
回転スイッチ機構30(撮像装置10)では、第1回路基板37を固定し、第2回路基板38とスペーサ部48とを一体化したクリック部36に対して、作動型物部33およびコイルバネ34(クリックボール35)が設けられた回転操作部32を回転可能に取り付けるものであることから、一方の接点と他方の接点とが筐体11における互いに異なる部品に取り付けられるものではないので、各第1導電部43と各第2導電部45とを適切な位置関係とすることができるとともに、それらに対してコイルバネ34(クリックボール35)を適切な位置関係とすることができる。
したがって、本発明に係る回転スイッチ機構30では、電子回路における1対の接点が擦れることに起因して接触不良が生じることを防止することができる。
なお、上記した実施例では、本発明に係る回転スイッチ機構について説明したが、支持部に対して所定の回転軸回りに自転可能に設けられた回転操作部の回転操作に応じて所定の電子回路の通電状態を切り替える回転スイッチ機構であって、前記電子回路の一部を構成すべく第1導電部を有する第1回路基板と、前記第1導電部との接触により前記電子回路の一部を通電状態とする第2導電部を有する第2回路基板と、前記支持部に対する前記回転操作部の回転操作に応じて前記支持部に対して前記回転軸を取り巻く所定の回転軌道を描くべく前記回転操作部に設けられ、押圧軸線方向への押圧力を付与するコイルバネと、を備え、前記第2回路基板は、前記回転軸が伸びる方向で見て前記第2導電部が前記回転軌道の一部と重なりつつ、前記第2導電部が設けられた面とは反対側の裏面を前記回転操作部と対向させて前記支持部に設けられ、前記第1回路基板は、前記回転軸が伸びる方向で見て前記回転操作部とは反対側で、前記第1導電部を前記第2導電部と間隔を置いて対向させて前記支持部に設けられ、前記コイルバネは、前記押圧軸線方向が前記第1導電部と前記第2導電部との対向方向と一致され、前記回転操作部が前記支持部に対して前記回転軸回りの所定の回転姿勢とされると、前記第2回路基板の前記裏面における前記第2導電部の裏側となる導電裏側箇所を押圧することにより前記第2導電部を前記第1導電部に押し当てる回転スイッチ機構であればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
また、上記した実施例では、第2回路基板38とスペーサ部48とクリック部36とが一体化されていたが、図20に示すように、第2回路基板38とスペーサ部48とクリック部36とに加えて第1回路基板37および支持部31を一体化するものであってもよく、上記した本実施例に限定されるものではない。このような構成とする場合、クリック部36およびスペーサ部48に第1回路基板37と第2回路基板38とを一体化させることから、それらを一体化する樹脂材料を上述した密閉部51(図10(a)参照)として機能させることができる。
さらに、上記した実施例では、回転操作部32(作動型物部33)に単一のコイルバネ34が設けられて構成されていたが、図21に示すように、複数のコイルバネ34(クリックボール35)を設けるとともに、回転操作部32が所定の回転姿勢とされると各コイルバネ34(クリックボール35)がいずれかの接触開口41の内方に入り込む構成(図21では2つを示している)であってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。このような構成とすると、回転操作部32(作動型物部33)の支持部31に対するバランスを取ることを容易なものとすることができる。この場合、複数のコイルバネ34は、回転操作部32(作動型物部33)において、回転軸Arを中心とする回転方向で見て互いに等しい間隔で配する設定とすることや、その回転方向で見た位置に応じて押圧力の大きさを変化させる設定とすると、回転操作部32(作動型物部33)の支持部31に対するバランスを、より良好なものとすることができる。なお、図21に記載した例では、回転操作部32が所定の回転姿勢とされると、2つのコイルバネ34(クリックボール35)の双方が接触開口41内で第2導電部45を第1導電部43に押し当てるものとされていたが、一方のみが対応する第2導電部45を第1導電部43に押し当てるものであってもよく、図21に示す例に限定されるものではない。この場合、例えば、第2導電部45を第1導電部43に押し当てない他方のコイルバネ34(クリックボール35)を、接触開口41の内方に入り込むことを可能としつつ第2回路基板38の導電裏側箇所49に当たる位置までは接触開口41内で下方へと変位することのできない大きさ寸法とすればよい。
上記した実施例では、第1回路基板37と第2回路基板38とが単一のFPC42により形成されていたが、第1回路基板37に設けられた第1導電部43と第2回路基板38に設けられた第2導電部45とを所定の間隔を置いて対向させるものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、第2回路基板38とスペーサ部48とクリック部36とが一体化されていたが、個別に形成してから上述した位置関係となるように組み付けるものであってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、回転スイッチ機構30がモード切替ダイアル16を形成するものとされていたが、支持部(支持部31)に対して回転軸Ar回りに回転可能に設けられる回転操作部32の回転操作に応じて所定の電気回路の通電状態を切り替えるものであれば適用することができ、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、各第2導電部45および各第1導電部43に対応して複数の接触開口41が設けられたクリック部36を用いていたが、回転操作部32の回転操作を第1導電部43と第2導電部45との対向方向へのコイルバネ34による押圧操作に変換すべく、第1導電部43を有する第1回路基板37と、第2導電部45を有する第2回路基板38と、支持部(支持部31)に対して回転軸Ar回りに回転可能に設けられる回転操作部32と、そこに第1導電部43と第2導電部45との対向方向と一致する押圧軸線とされたコイルバネ34と、を備えるものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、コイルバネ34が一端座巻部34aに設けられたクリックボール35を介して第2回路基板38の導電裏側箇所49を押圧するものとされていたが、コイルバネ34(その一端座巻部34a)が直接導電裏側箇所49を押圧するものであってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、電子機器の一例として撮像装置10について説明しているが、支持部(支持部31)に対して回転軸Ar回りに回転可能に設けられる回転操作部32の回転操作に応じて所定の電気回路の通電状態を切り替える回転スイッチ機構(回転スイッチ機構30)が設けられているものであれば、いわゆるPDA(personal data assistant)や携帯電話機等の携帯型情報端末装置としての電子機器や画像入力装置としての電子機器であっても本願発明に係る回転スイッチ機構を適用することができ、上記した実施例に限定されるものではない。
以上、本発明の回転スイッチ機構を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。また、前記構成部材の数、位置、形状等は実施例に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
10 (撮像装置の一例としての)撮像装置
16 (回転スイッチ機構により構成される)モード切替ダイアル
30、30´、30´´ 回転スイッチ機構
31 支持部
32 回転操作部
34 コイルバネ
35 クリックボール
36 クリック部
37 第1回路基板
38 第2回路基板
41 接触開口
41a 傾斜面
43 第1導電部
45 第2導電部
47 スリット
49 導電裏側箇所
51 密閉部
Ar 回転軸
T 回転軌道
特開2004−281101号公報

Claims (8)

  1. 支持部に対して所定の回転軸回りに自転可能に設けられた回転操作部の回転操作に応じて所定の電子回路の通電状態を切り替える回転スイッチ機構であって、
    前記電子回路の一部を構成すべく第1導電部を有する第1回路基板と、
    前記第1導電部との接触により前記電子回路の一部を通電状態とする第2導電部を有する第2回路基板と、
    前記支持部に対する前記回転操作部の回転操作に応じて前記支持部に対して前記回転軸を取り巻く所定の回転軌道を描くべく前記回転操作部に設けられ、押圧軸線方向への押圧力を付与するコイルバネと、を備え、
    前記第2回路基板は、前記回転軸が伸びる方向で見て前記第2導電部が前記回転軌道の一部と重なりつつ、前記第2導電部が設けられた面とは反対側の裏面を前記回転操作部と対向させて前記支持部に設けられ、
    前記第1回路基板は、前記回転軸が伸びる方向で見て前記回転操作部とは反対側で、前記第1導電部を前記第2導電部と間隔を置いて対向させて前記支持部に設けられ、
    前記コイルバネは、前記押圧軸線方向が前記第1導電部と前記第2導電部との対向方向と一致され、前記回転操作部が前記支持部に対して前記回転軸回りの所定の回転姿勢とされると、前記第2回路基板の前記裏面における前記第2導電部の裏側となる導電裏側箇所を押圧することにより前記第2導電部を前記第1導電部に押し当て
    さらに、前記所定の回転姿勢である前記回転操作部の回転操作に要する力量を変化させるクリック機構を備え、
    前記クリック機構は、前記回転軸が伸びる方向で見て前記回転軌道と重なる位置で前記第2回路基板と前記回転操作部との間に設けられた板状のクリック部材を有し、
    該クリック部材には、前記回転軸が伸びる方向で見て前記導電裏側箇所と重なる位置に、前記コイルバネが前記導電裏側箇所に接触することを許す接触開口が設けられていることを特徴とする回転スイッチ機構。
  2. 請求項1に記載の回転スイッチ機構であって、
    さらに、前記コイルバネの内径寸法よりも大きな外径寸法の球状を呈し、該コイルバネと前記第2回路基板の前記裏面との間に設けられたクリックボールを備え、
    前記コイルバネは、前記クリックボールを介して前記導電裏側箇所を押圧することを特徴とする回転スイッチ機構。
  3. 前記第1導電部と前記第2導電部との対向方向は、前記回転軸と平行とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転スイッチ機構。
  4. 前記接触開口は、前記回転軌道が伸びる方向に存在する両側部が、前記回転操作部側から前記第2回路基板側へと向かうに連れて開口面積を漸減させる傾斜面とされていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転スイッチ機構。
  5. 前記コイルバネは、単一の前記回転軌道を描く位置関係とされて前記回転操作部に複数設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転スイッチ機構。
  6. 前記第1回路基板と前記第2回路基板との間には、対向する前記第1導電部および前記第2導電部が設けられた箇所を取り囲んで密閉する密閉部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転スイッチ機構。
  7. 前記第2回路基板には、前記回転軌道が伸びる方向で見た前記導電裏側箇所の両側部に、該導電裏側箇所に沿って延びるスリットが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転スイッチ機構。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の回転スイッチ機構が設けられていることを特徴とする撮像装置
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