JP6047716B2 - 遊技台 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技台に関する。
パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技台として、遊技球やメダルといった遊技媒体に代表される移動体を所定位置への導入排除を選択的に行う排除機構を備えるものがある。この種の排除機構として、例えば、スロットマシンでは、遊技の状況や規格外の異形メダルを排除する、セレクタと呼ばれるメダル選別装置がある(例えば特許文献1)。また、例えば、パチンコ機ではアタッカと呼ばれる入賞口がある。
メダル選別装置について更に詳しく言うと、スロットマシンでは、一般に、メダルはメダル投入口から投入された後、メダル選別装置にて選別され、正常なメダル投入であれば遊技台内部のメダル貯留装置に貯留され、正常でなければキャンセルシュートを通じて下皿に排出される。
一般的なメダル選別装置の選別機能は、メダルが通過する通路上に、ソレノイドなどの駆動手段によって移動制御されるメダルブロッカを用いて行われる。例えば、ソレノイドが励磁されていない状態では、ばねなどの力を利用してメダルを通路外へ排除する位置にメダルブロッカを移動させて下皿にメダルを排出し、ソレノイドが励磁された状態では、メダルがセレクタを通過できるような位置にメダルブロッカを移動させる。これにより、メダルを遊技台の外に排出するか、遊技台内部に貯留するかの選別が行われる。
特開2006−247054号公報
しかし長年遊技台を稼働させるうちに、ばね自体の劣化や故障、またはばねの部分にゴミや埃が付着して、或いは、ばね自体が脱落する等して、ばねの弾性力がメダルブロッカに働かなくなったり、弱くなったりする場合がある。この場合、メダルブロッカが排除位置に戻らなくなり、メダルが遊技台内部に飲み込まれてしまって、遊技者が不測の不利益を受ける事態となる。
本発明の目的は、遊技者が不測の不利益を受ける事態を回避することにある。
本発明によれば、移動体を所定位置に導くための導入経路と、前記移動体を前記導入経路の外へ排除可能な排除手段と、を備えた遊技台であって、前記排除手段は、前記移動体を前記導入経路の外に排除可能な第一の位置と、前記移動体が前記導入経路を移動することを許容する第二の位置と、に変位可能な可動部と、前記可動部を前記第一の位置に移動させる移動力を発生可能な第一の移動力発生手段と、前記可動部を前記第二の位置に移動させる移動力を発生可能な第二の移動力発生手段と、を少なくとも備え、前記可動部は、所定の状態では、前記可動部の自重で前記第二の位置から前記第一の位置に変位可能であり、前記所定の状態は、前記第一の移動力発生手段の移動力と前記第二の移動力発生手段の移動力とが共に無い状態であ前記可動部は、本体部と、自重変位促進部と、を備え、前記自重変位促進部は、前記本体部に一体的に形成されたものであり、前記自重変位促進部は、前記第二の位置から前記第一の位置へ前記可動部の変位を促進するものであり、前記排除手段は、前記可動部を支持する支持部材を備えるものであり、前記自重変位促進部は、前記支持部材に当接する当接面である、ことを特徴とする遊技台が提供される。
また、本発明によれば、移動体を所定位置に導くための導入経路と、前記移動体を前記導入経路の外へ排除可能な排除手段と、を備えた遊技台であって、前記排除手段は、前記移動体を前記導入経路の外に排除可能な第一の位置と、前記移動体が前記導入経路を移動することを許容する第二の位置と、に変位可能な可動部と、前記可動部を前記第一の位置に移動させる移動力を発生可能な第一の移動力発生手段と、前記可動部を前記第二の位置に移動させる移動力を発生可能な第二の移動力発生手段と、を少なくとも備え、前記可動部は、所定の状態では、前記可動部の自重で前記第二の位置から前記第一の位置に変位可能であり、前記所定の状態は、前記第一の移動力発生手段の移動力と前記第二の移動力発生手段の移動力とが共に無い状態であり、前記排除手段は、前記可動部を支持する支持部材を備えるものであり、前記支持部材は、前記第二の位置から前記第一の位置への変位を促進するように前記可動部を支持するものである、ことを特徴とする遊技台が提供される
本発明によれば、遊技者が不測の不利益を受ける事態を回避することが可能となる。
実施形態のスロットマシンの斜視図。 実施形態のスロットマシンの前面扉を開いた状態の正面図。 実施形態のスロットマシンの制御部のブロック図。 (a)は、各リールに施される図柄の配列を平面的に展開して示した図、(b)は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示す図。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャート。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャート。 (a)は、第1副制御部のメイン処理のフローチャート、(b)は、第1副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャート、(c)は、第1副制御部のタイマ割込処理のフローチャート。 (a)は、第2副制御部のメイン処理のフローチャート、(b)は、第2副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャート、(c)は、第2副制御部のタイマ割込処理のフローチャート、(d)は、第2副制御部の画像制御処理のフローチャート。 メダルセレクタの分解斜視図。 (a)はメダルの通過態様を示す図、(b)は図10(a)のI−I線に沿う略示断面図。 (a)乃至(d)は排除ユニットの説明図。 排除ユニットの部分分解斜視図。 (a)乃至(c)はメダルブロッカの自重変位の説明図。 (a)は別例のメダルブロッカの斜視図、(b)及び(c)は別例のメダルブロッカの自重変位の説明図。 (a)は別例のメダルブロッカの斜視図、(b)は別例のメダルブロッカの自重変位の説明図、(c)は別例の支持部材の部分斜視図、(d)は別例の支持部材によるメダルブロッカの自重変位の説明図。 (a)乃至(e)は別例の排除ユニットの説明図。 (a)乃至(d)はパチンコ機への適用例の説明図。
<実施形態1>
<全体構造>
図1は本発明の一実施形態の係るスロットマシン100の斜視図である。図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔143はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には 音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。

<内部構造>
図2は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272、を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、下部の音孔143に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
<制御部>
図3を用いて、スロットマシン100の制御部の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)が接続されている。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500では、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、演出画像表示装置157の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
<図柄配列>
図4(a)を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では8種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「リプレイ」の図柄、中リール111の番号0のコマには「ベル」の図柄、右リール112の番号2のコマには「スイカ」の図柄、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図4(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示している。本実施形態における入賞役のうち、ビッグボーナス(BB1、BB2)および、レギュラーボーナス(RB)はボーナス遊技に移行する役として、また、再遊技(リプレイ)は新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、本実施形態における「入賞役」には、作動役である、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技が含まれる。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技への入賞が含まれる。
スロットマシン100の入賞役には、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、レギュラーボーナス(RB)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)と、再遊技(リプレイ)がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。
「ビッグボーナス(BB1、BB2)」(以下、単に、「BB」と称する場合がある)は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。対応する図柄組合せは、BB1が「白7−白7−白7」、BB2が「青7−青7−青7」である。また、BB1、BB2についてはフラグ持越しを行う。すなわち、BB1、BB2に内部当選すると、これを示すフラグが立つ(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)が、その遊技においてBB1、BB2に入賞しなかったとしても、入賞するまで内部当選を示すフラグが立った状態が維持され、次遊技以降でもBB1、BB2に内部当選中となり、BB1に対応する図柄組み合わせ「白7−白7−白7」、BB2に対応する図柄組み合わせ「青7−青7−青7」が、揃って入賞する状態にある。
「レギュラーボーナス(RB)」は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)が開始される特殊役(作動役)である。対応する図柄組合せは、「ボーナス−ボーナス−ボーナス」である。なお、RBについても上述のBBと同様にフラグ持越しを行う。但し、(詳細は後述するが)ビッグボーナス遊技(BB遊技)においては、レギュラーボーナス遊技(RB遊技)が内部当選することや、図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されること、を開始条件とせずに、ビッグボーナス遊技の開始後からレギュラーボーナス遊技を開始し、1回のレギュラーボーナス遊技を終了した場合には次のレギュラーボーナス遊技をすぐに開始するような自動的にレギュラーボーナス遊技を開始させる設定としてもよい。
「小役(チェリー、スイカ、ベル)」(以下、単に、「チェリー」、「スイカ」、「ベル」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組合せは、チェリーが「チェリー−ANY−ANY」、スイカが「スイカ−スイカ−スイカ」、ベルが「ベル−ベル−ベル」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りである。なお、「チェリー−ANY−ANY」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組合せは、再遊技は「リプレイ−リプレイ−リプレイ」である。
<遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100の遊技状態の種類について説明する。遊技状態とは、抽選などにおいて選択する抽選データの種別を識別するための情報である。本実施形態では、スロットマシン100の遊技状態は、通常遊技と、BB遊技と、RB遊技と、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技と、に大別した。但し、内部当選遊技は、通常遊技に含まれる区分けであってもよい。
<通常遊技>
通常遊技に内部当選する入賞役には、ビッグボーナス(BB)と、レギュラーボーナス(RB)と、再遊技(リプレイ)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)がある。
「ビッグボーナス(BB)」は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。レギュラーボーナス(RB)」は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)を開始する特殊役(作動役)である。「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出も行われない。「小役」は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役である。なお、各々の役の内部当選確率は、通常遊技に用意された抽選データから、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(例えば65535)で除した値で求められる。通常遊技に用意された抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、何れの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部抽選役を決定する。この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
通常遊技は、内部抽選の結果が概ねハズレ(ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、再遊技(リプレイ)および小役に当選していない)となる設定、又は、停止表示結果がいずれの役の図柄組合せに該当しないハズレの停止表示結果が概ね導出される設定がされており、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数に満たない遊技状態になっている。よって、遊技者にとっては不利益となる遊技状態である。但し、予め定めた条件を満たした場合(例えば、特定の図柄組み合わせが表示された場合)には、再遊技の内部当選の確率を上昇させる変動をさせてもよい遊技状態であり、この場合、遊技に用いられるメダルの消費が抑えられ、小役の入賞によって所定数のメダルが払い出されることにより、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態になり、遊技者にとっては利益となる遊技状態になる場合がある。
<BB遊技>
BB遊技は、遊技者にとっては利益となる遊技状態になるように設定されている。つまり、BB遊技は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態となる。BB遊技は、本実施形態では、ビッグボーナス(BB)の入賞により開始され、RB遊技(後述する)を連続して繰り返し実行可能になっており、遊技中に予め定められた一の数(例えば、465枚)を超えるメダルが獲得された場合に終了する。但し、BB遊技はRB遊技を複数回数実行可能であればよく、例えば、RB遊技を開始する役(図柄組み合わせは例えば、リプレイ−リプレイ−リプレイ)を設定し、この役が内部当選した場合、または、入賞した場合に、RB遊技を開始するように設定してもよい。さらには、BB遊技は、BB遊技中のRB遊技を除くBB一般遊技を予め定めた回数(例えば、30回)実行した場合、または、BB遊技中に実行したRB遊技の回数が予め定めた回数に達した場合(例えば、3回)に終了するようにしてもよい。
<RB遊技>
RB遊技は、遊技者にとっては利益となる遊技状態になるように設定されている。つまり、RB遊技は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態となる。RB遊技は、本実施形態では、レギュラーボーナス(RB)の入賞により開始され、予め定めた一の役が内部当選の確率を上昇させる変動(例えば、「設定1」「通常遊技」に設定された「小役1」の内部当選確率1/15を、予め定めた一の値である内部当選確率1/1.2に上昇させる)をし、予め定めた一の数(例えば、8回)の入賞があった場合に終了する。RB遊技は、予め定めた回数(少なくとも2回)の入賞があった場合(例えば、8回)、または、RB遊技中に実行したRB遊技の回数が予め定めた回数に達した場合(例えば、8回)に終了するようにしてもよい。上述したBB遊技は、RB遊技を複数回数実行可能であるので、一回のRB遊技を行った場合には、BB遊技で得られるメダルの総数よりも少ないメダル数を獲得して終了することとなる。
<ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技>
ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技に内部当選する入賞役には、再遊技(リプレイ)と、小役がある。ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)は内部当選することはなく、ビッグボーナス(BB)かレギュラーボーナス(RB)に対応する図柄組み合わせを入賞させることが可能となっている遊技状態である。
但し、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)に内部当選した次遊技から、再遊技の内部当選の確率を変動させてもよく、例えば、再遊技の内部当選の確率を上昇させる変動をさせて、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)対応する図柄組み合わせが入賞するまでの間は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数とほぼ同じとなる遊技状態とし、通常遊技と比べると遊技者にとっては利益となる遊技状態としてもよい。なお、BB遊技、RB遊技は両者とも遊技者にとって利益となる遊技状態であるため、総じて、ボーナス遊技、又は、特別遊技と称する場合がある。
<制御部の処理例>
<主制御部メイン処理>
図5を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図5に示す主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップSA01で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT313への動作許可及び初期値の設定等を行う。ステップSA03ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップSA05へ進む。
ステップSA05では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップSA07では乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。ステップSA09では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップSA07で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。ステップSA11では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップSA13では全リール110乃至112の回転を開始させる。ステップSA15では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップSA11で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップSA17へ進む。
ステップSA17では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。ステップSA19では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップSA21では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、通常遊技、BB遊技、RB遊技、内部当選遊技、の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する。以上により1ゲームが終了する。以降ステップSA03へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部300タイマ割込処理>
図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップSB07では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。ステップSB09では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップSB11では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、遊技状態を示すコマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップSB13では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップSB15では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップSB05において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップSB17では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB21に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB19に進む。
ステップSB19では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図5に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップSB21では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図5に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図7を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図7(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図7(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図7(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図7(a)のステップSC01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSC03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSC05の処理に移行する。ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSC07では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップSC09では、演出制御処理を行う。例えば、ステップSC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップSC11では、ステップC09の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップSC09で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップSC13では、ステップC09の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップSC09で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップSC15では、ステップC09の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップSC09で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップSC03へ戻る。
次に、図7(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSD01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図7(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップSE01では、図7(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップSE03では、ステップSC15で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部500の処理>
図8を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図8(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図8(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図8(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図8(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図8(a)のステップSG01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップSF01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSF03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSF05の処理に移行する。
ステップSF05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSF07では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップSF09では、演出制御処理を行う。例えば、ステップSF07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップSF11では、ステップSF09の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップSF09読み出した演出データの中にシャッタ制御の命令がある場合には、この命令に対応するシャッタ制御を行う。
ステップSF13では、ステップSF09の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップSF09読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行い(詳細は後述する)、ステップSF03へ戻る。
次に、図8(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSG01では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図8(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップSH01では、図8(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップSF03において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSF03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップSH03では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図8(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップSF13の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップSI01では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップSI03では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップSI05に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップSI05では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップSI01でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップSI07では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップSI09では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップSI11に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップSI11では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<メダルセレクタ>
次に、図9及び図10を用いて、スロットマシン100が備えるメダルセレクタ170について詳細に説明する。なお、図9はメダルセレクタ170の分解斜視図、図10(a)はメダルセレクタ170におけるメダルの通過態様を示した図、同図(b)は同図(a)におけるI−I線に沿う略示断面図である。
このメダルセレクタ170は、本体部21と、本体部21と着脱可能なガイド部材22と、本体部21の下部に着脱可能なカバー部材23と、によって構成されている。
本体部21はガイド板部21aを備えており、ガイド部材22を本体部21に取り付けた状態では、ガイド部材22のガイド板部22aと本体部21のガイド板部21aとが隙間を置いて対向して配置されてメダルの通路の入口となる受入部が形成される。
図9(a)に示すように、メダルはまず、この受入部を通過する(同図のA参照)。又、本体部21には下側の下部ガイドレール部21bと上側の上部ガイドレール部21cが設けられており、投入されたメダルは図9(a)に示すようにこれらの下部ガイドレール部21b及び上部ガイドレール部21cに沿ってメダルセレクタ170内を転動して通過する(同図のB〜F参照)。
即ち、本実施形態では、主に下部ガイドレール部21b及び上部ガイドレール部21cによって形成されるメダル通路が、メダル投入口から遊技媒体の収容庫であるメダル払出装置180のバケット(ホッパー)に導くための導入経路の一部を構成している。
ガイド部材22には、メダル通路に直交する方向に回動可能なガイド片22bが設けられ、通過するメダルの側面に当接してメダルを下部ガイドレール部21b及び上部ガイドレール部21c側へ押圧し、案内する。
上部ガイドレール部21cは、通過するメダルの上端の僅かな範囲を案内するように設定されており、正規のメダルよりも小さな偽のメダルが通過しようとすると、図9(a)のBの位置で上部ガイドレール部21cに案内されず、ガイド片22bの押圧により脱落することになる。なお、メダル投入口134の穴は正規のメダルと略同一の大きさに設計されているため、正規のメダルよりも大きな偽のメダルはメダル投入口141から投入することができないようになっている。
本体部21にはメダル通路に直交する方向に回動可能な可動片21dが設けられている。そして、メダル詰まりが生じた場合にはメダル返却ボタン133を押圧することで、可動片21dがメダル通路側へ回動して詰まったメダルがメダルセレクタ170から脱落することになる。
本体部21には、排除ユニット30が設けられている。排除ユニット30はメダルをメダル通路の外へ排除可能なユニットである。詳細は後述する。
メダルセレクタ170により形成されるメダル通路の下流端にはセンサユニット21gが配置されており、本体部21に取り付けられている。このセンサユニット21gは、例えば、メダル投入数検出用の2つのメダル投入センサ1及び2を内蔵する。メダル投入センサは、例えば、光学式のセンサであり、受光素子と発光素子とを備え、これらの間をメダルが通過し(図10(a)のEの位置を参照)、発光素子からの光が遮断されることでメダルの通過を検出する。
図10(a)に示されるように、メダル投入センサ1及び2はメダルの通路に沿って配置されており、メダル投入センサ1が通路の上流側に、メダル投入センサ2が通路の下流側に配設されている。
メダル投入口134から投入されたメダルは受入部をまず通過し(同図A)、ガイドレール部21b及び21cに案内されてメダルセレクタ170内を移動していくが(同図B〜D)、この際、正規のメダルよりも小さい偽のメダルは、上述した作用により選別されて脱落し、メダル払出口155へ至り、遊技者に返却されることになる。一方、正規のメダルは同図のEの位置においてメダル投入センサ1及び2により通過が検出された後、メダル払出装置180のバケットへ導かれることになる。
次に、図11及び図12を参照して排除ユニット30について説明する。図11(a)及び(b)は排除ユニット250の断面図であり、概ね図10(a)におけるI−I線に沿う断面図に相当する。図11(c)及び(d)は、メダルブロッカ31の動作を示しており、それぞれ、図11(a)及び(b)の状態に対応している。図12はメダルブロッカ31及び支持部材34の説明図である。
排除ユニット30は、メダルブロッカ31と、移動力発生部32と、移動力発生部33と、支持部材34と、を備える。
メダルブロッカ31はメダル通路に進退してメダルの排除と通過の許容とを切り替える可動部を構成する。本実施形態のメダルブロッカ31は、上部にコの字型の折り曲げ部31aを有する板状部材である。メダルブロッカ31の支持部材34に形成された一対の突出部34aに係合可能な一対の凹部31bが形成されている。
突出部34aと凹部251bとの係合により、メダルブロッカ31は、凹部31b間を通る仮想線を回動中心として、矢印d方向に回動自在に支持部材34に支持されており、図11(a)及び(b)に示す通過許容位置と、図11(b)及び(d)に示す排除位置とに変位可能である。
なお、本実施形態ではメダルブロッカ31を、回動により変位可能な構成としたが、平行移動により変位可能であってもよく、変位の態様は他の態様であってもよい。また、メダルブロッカ31の回動支持構造も、突出部34aと凹部251bのような係合構造に限られず、軸と孔の枢支構造等、他の構造も採用可能である。
通過許容位置は、メダルブロッカ31が、メダルがメダル通路を移動することを許容する位置であり、メダルの通路外への排除が困難な位置である。図11(a)及び(c)に示すように、通過許容位置においてメダルブロッカ31は、下部ガイドレール部21bの上方から退避した位置にあり、下部ガイドレール部21b上を転動するメダルと干渉しない。この際、メダルブロッカ31の折り曲げ部31aにおける下部ガイドレール部21b面は、ガイド板部21aと面一となり、メダルの転動の案内を補助する。
排除位置は、メダルブロッカ31がメダルをメダル通路の外に排除可能な位置である。図11(b)及び(d)に示すように、排除位置においてメダルブロッカ31は、その一部が下部ガイドレール部21bの上方に突出した位置にあり、下部ガイドレール部21b上を転動するメダルと干渉する。この結果、図10(b)に示すように、下部ガイドレール部21b上を転動するメダルをメダル通路の外へ排除することができる。
支持部材34は、板状の部材からなり、途中部位が湾曲して上述した突出部34aが形成されているほか、移動力発生部32用の係合部34bや移動力発生部33用の取付部34cを備えている。
移動力発生部32は、メダルブロッカ31を排除位置に移動させる移動力を発生する。本実施形態の場合、移動力発生部32はバネであり、その一端がメダルブロッカ31に設けた係合部31cと係合し、その他端が支持部材34に設けた係合部34bに係合している。移動力発生部32は、図11(b)に示すようにメダルブロッカ31を、排除位置側に常時付勢する。なお、本実施形態では移動力発生部32をバネとしたが、ゴム等、他の種類の弾性部材でもよく、更に、弾性部材以外の構成(例えば電動アクチュエータ等)であってもよい。
移動力発生部33は、メダルブロッカ31を通過許容位置に移動させる移動力を発生する。本実施形態の場合、移動力発生部33は支持部材34の取付部34cに固定された電磁ソレノイドであり、励磁コイル33aと、鉄心33bと、を備える。励磁コイル33aに所定の電圧を印加することによって、鉄心33bに磁気吸引力を与えることが可能である。メダルブロッカ31は磁力により吸引される材料からなり、電磁ソレノイド33aの励磁コイル33bに所定の電圧が印加されると、その磁気吸引力でメダルブロッカ31を通過許容位置側へ付勢する。なお、本実施形態では移動力発生部33を電磁ソレノイドとしたが、モータ等、他の種類の電動アクチュエータでもよく、更に、電動アクチュエータ以外の構成(例えば弾性部材等)であってもよい。
係る構成からなる排除ユニット30は、主制御部300により移動力発生部33の通電制御を行うことで、メダルブロッカ31の移動制御を行う。メダルブロッカ31は、基本的に、ステップSA03のメダル投入・スタート操作受付処理において通過許容位置に移動し、クレジットが規定数に達するか、あるいは、ステップSA03の処理以外においては、排除位置に移動される。
ここで、センサユニット21gによるメダルの検知及び受け付けを、ステップSA03のメダル投入・スタート操作受付処理中で、かつ、クレジットが規定数に達するまでを有効とする構成の場合、メダルの検知及び受け付けが行われない期間においては、メダルブロッカ31を、より確実に排除位置に位置させる必要がある。そうしなければ、遊技者が投入したメダルが、有効に受け付けられずに排出されない、いわゆるメダルの飲み込みとなり、遊技者が不測の不利益を受ける事態が生じえる。
本実施形態の場合、メダルブロッカ31の排除位置への移動は、移動力発生部32の付勢力を利用している。しかし、移動力発生部32の劣化等により付勢力が低下したり、消失した場合には排除位置へ戻らない場合が生じえる。そこで、本実施形態では、移動力発生部32及び33の各移動力が共に無い状態(自由状態ともいう)では、メダルブロッカ1が、その自重で排除位置に変位可能な構成としている。図13はその説明図である。
図13(a)は、メダルブロッカ31が通過許容位置に位置しており、一例として、移動力発生部32が脱落してその付勢力がメダルブロッカ31に作用しない状態を想定している。図13(b)はメダルブロッカ31が通過許容位置にある場合のメダルブロッカ31の姿勢とその重心位置Gを示している。同図に示すように、重心位置Gは、メダルブロッカ31の回動中心となる凹部31bよりも折り曲げ部31a側、つまり、下部ガイドレール部21b側に位置している。
したがって、移動力発生部33の通電がOFFとされ、その磁気吸引力がメダルブロッカ31に作用しない自由状態では、図13(c)に示すように、メダルブロッカ31は自重により自然に矢印d1方向に回動する。換言すると、通過許容位置→排除位置への回動に必要なメダルブロック31の回転力は、排除位置→通過許容位置への回動に必要な回転力よりも、小さい構造となっている。この結果、メダルブロッカ31は排除位置に位置する。この状態で、メダルが投入されたとしてもメダルブロッカ31と干渉してメダル通路から脱落し、返却される。
このように本実施形態では、自由状態においてはメダルブロッカ31が、遊技者が不利とならない位置(排除位置)に自然変位する構成とすることで、遊技者が不測の不利益を受ける事態を回避可能な場合がある。
<実施形態2>
メダルブロッカの排除位置への自然変位をより確実なものとすべく、メダルブロッカに排除位置への変位を促進する部分を設けてもよい。図14(a)はその一例を示す。
図14(a)は上述したメダルブロッカ31に代わるメダルブロッカ31Aの斜視図である。メダルブロッカ31Aは本体部MBと自重変位促進部WTとを備える。本体部MBは上述したメダルブロッカ31と実質的に同じ構成である。自重変位促進部WTは、本体部MBと一体に形成されており、本体部MBの一部から突出した錘部を構成している。
自重変位促進部WTは、メダルブロッカ31Aの重心位置が回動中心となる凹部31bから水平方向により離れた位置(下部ガイドレール部21b側)に位置するよう、折り曲げ部31a側に突出している。自重変位促進部WTは本体部MBよりも比重が重い材料から構成してもよい。
図14(b)はメダルブロッカ31Aが通過許容位置にある場合を例示している。本実施形態の場合、ガイド板部21a等には自重変位促進部WTとの干渉を避ける開口部OPが形成されている。この状態で、自由状態になると図14(c)に示すように、メダルブロッカ31’は自重により自然に回動し、排除位置に位置する。
自重変位促進部31Bを設けたことで、排除位置への回動が促進される。また、自重変位促進部WTは本体部MBに一体に形成されているので、容易に外れることはなく、また、弾性エネルギーや電気エネルギーを利用せずに、位置エネルギーを利用するので、信頼性を向上できる場合がある。
図14の例では、重心位置に着目したが、メダルブロッカの回動支持部において、メダルブロッカに対して、一方向の回動習性を構造的に与えることで排除位置への自然変位をより確実なものとすることができる場合がある。図15(a)及び(b)はその一例を示す。
図15(a)は、上述したメダルブロッカ31に代わるメダルブロッカ31Bの斜視図である。メダルブロッカ31Bは本体部MBと自重変位促進部CSとを備える。本体部MBは上述したメダルブロッカ31と実質的に同じ構成である。自重変位促進部CSは、本体部MBと一体に、凹部31bの内壁面のうちの一つ(上側の面)として構成され、支持部材34の突出部34aに当接する当接面である。
自重変位促進部CSを、突出部34aの被当接面に対して傾斜した面とすることで、メダルブロッカ31Bを排除位置に変位させる一方向の回動習性を与えることができる。図15(b)は自重変位促進部CSの傾斜方向の説明図であり、メダルブロッカ31Bが排除位置に位置している状態を示す。同図に示すように、自重変位促進部CSは突出部34aの被当接面に対して傾斜しており、両者の非当接端の隙間Wが排除位置では相対的に狭く、通過許容位置では相対的に広くなる。隙間Wが広い程、支持状態が不安定になることから、メダルブロッカ31Bを排除位置に変位させる回動習性が生じることになる。
自重変位促進部CSは本体部MBに一体に形成されているので外れることはなく、また、弾性エネルギーや電気エネルギーを利用せずに、形状を利用するので、信頼性を向上できる場合がある。なお、本例を図14の例と組み合わせることも可能である。
次に、メダルブロッカの排除位置への変位を促進する部分は支持部材34側に設けられていてもよい。図15(c)及び(d)はその一例を示す。図15(c)は上述した支持部材34に代わる支持部材34Aの突出部34a’を示しており、図15(d)はメダルブロッカ31が排除位置に位置している状態を示す。突出部34a’はメダルブロッカ31側に向かって下方に傾斜した傾斜片としている。これにより、メダルブロッカ31Bを排除位置に変位させる一方向の回動習性を与えることができる。
突出部34a’は、弾性エネルギーや電気エネルギーを利用せずに、形状を利用するので、信頼性を向上できる場合がある。なお、本例を図13及び図14の少なくともいずれかの例と組み合わせることも可能である。
<実施形態3>
メダルブロッカが通過許容位置にある場合に、メダルブロッカの一部がメダルの脱落を防止して、その転動を案内する構成としてもよい。図16(a)はその一例を示す排除ユニット40の断面図であり、メダルの転動方向に直交する垂直断面図である。
本実施形態の場合、上記実施形態1及び2のガイド板部21a及び下部ガイドレール部21bに代わるガイド部21a’及び下部ガイドレール部21b’によりメダル通路が形成されている。メダルの転動面となる下部ガイドレール部21b’の上面は、水平面Hよりも角度θ傾斜した傾斜面とされており、下部ガイドレール部21b’の構成によってメダルはメダル通路から同図右側へ脱落し易くなっている。
排除ユニット40は、メダルブロッカ41と、移動力発生部42と、移動力発生部43と、支持部材44と、を備える。メダルブロッカ41はC字型の断面形状を有し、メダル上縁に外側から当接して脱落を防止し、その転動を案内する案内部41aを上部に備えると共に、メダル通路に進退して、メダルを通路の外に排除可能な排除部41bを下部に備える。
支持部材44はメダルブロッカ41を矢印d方向に回動自在に支持する軸支部材である。メダルブロッカ41は支持部材44を回動中心として回動することで、図16(a)に示す通過許容位置と、図16(b)に示す排除位置とに変位可能である。
通過許容位置において、メダルブロッカ41は、排除部41bがメダル通路から退避しており、案内部41aがメダル上縁に外側から当接してその脱落を防止する。排除位置において、メダルブロッカ41は、案内部41aがメダル上縁から遠ざかるように退避し、排除部41bがメダル通路に突出しており、排除部41bが下部ガイドレール部21b’上を転動するメダルと干渉する。この結果、図16(b)で矢印d1で示す方向にメダルをメダル通路の外へ排除することができる。
移動力発生部42は、メダルブロッカ41を排除位置に移動させる移動力を発生するものであり、本実施形態ではバネとしているがこれに限られないことは移動力発生部32と同様である。移動力発生部43は、メダルブロッカ41を通過許容位置に移動させる移動力を発生するものである。本実施形態では移動力発生部43はプッシュプルプルソレノイドであり、通電時にプランジャが電磁力によりケース内に引き込まれて全長が短くなり、非通電時にリターンスプリングの付勢によりプランジャがケースから進出して全長が長くなる。なお、移動力発生部43がプッシュプルソレノイドに限られないことは移動力発生部33と同様である。
係る構成からなる排除ユニット40は、移動力発生部43の通電制御を行うことで、メダルブロッカ41の移動制御を行う。移動力発生部43への非通電時には図16(a)に示すように移動力発生部43の全長が相対的に長くなって、メダルブロッカ41が通過許容位置に回動し、移動力発生部43への通電時には図16(b)に示すように移動力発生部43の全長が相対的に短くなって、移動力発生部42の付勢力によりメダルブロッカ41が排除位置に回動する。
移動力発生部42の劣化等により付勢力が低下したり、消失した場合には、図16(c)に示すように排除位置へ戻らない場合が生じえる。そこで、自由状態においてメダルブロッカ41が自重で排除位置に自然変位可能な構成とする。その構成例は実施形態1や実施形態2と同様にすることができる。
一例として、図16(d)の例は、自重変位促進部WTをメダルブロッカ41に設けた例を示している。自重変位促進部WTは図14の例と同様、錘部であり、メダルブロッカ41の排除位置への回動が促進される。
別例として、図16(e)の例は、回動中心位置(支持部材44の位置)や移動力発生部42及び43の付勢位置を変更したものであり、排除位置にメダルブロッカ41が位置した例を示している。同図の例では、メダルブロッカ41の回動中心位置を同図の右上に変更したため、自由状態においてメダルブロッカ41が排除位置に自然変位する。
<実施形態4>
上記実施形態1乃至3では、移動体として遊技媒体(メダル)を、可動部としてメダルブロッカを、それぞれ例示したが、本発明は他の移動体、可動部についても適用可能である。ここでは、パチンコ機への適用例として、移動体を遊技球、可動部をアタッカの開閉部材とした例について図16を参照して説明する。
図16(a)はパチンコ機の遊技盤50の垂直断面図である。遊技盤50は、遊技球の入賞を検知する球検知センサに遊技球を導くための導入経路の一部として、入賞口51を形成している。
排除ユニット60は、開閉部材61と、移動力発生部62と、移動力発生部63と、係合部材64と、を備える。開閉部材61は入賞口51に進退して遊技球の通過(入賞)と排除とを切り替える可動部を構成する。本実施形態の開閉部材61は、軸部61cにおいて回動自在に遊技盤50に支持されたL字型の部材であり、入賞口51を開閉する開閉部61aと係合部61bとを備えている。
開閉部材61は、軸部61cをを回動中心として回動し、図17(a)に示す排除位置と、図17(b)に示す通過許容位置とに変位可能である。開閉部材61が排除位置にある場合、開閉部61aは入賞口51を閉鎖して遊技球を排除可能であり、開閉部材61が通過許容位置にある場合、開閉部61aは入賞口51を開放して遊技球の通過を可能とする。
移動力発生部62は、開閉部材61を排除位置に移動させる移動力を発生するものであり、本実施形態ではバネとしているがこれに限られないことは移動力発生部32と同様である。移動力発生部63は、開閉部材61を通過許容位置に移動させる移動力を発生するものである。本実施形態では移動力発生部63はプルプルソレノイドであり、通電時にプランジャ63aが電磁力によりケース内に引き込まれて全長が短くなり、非通電時に移動力発生部62の付勢によりプランジャ63aがケースから進出して全長が長くなる。つまり、移動力発生部62は移動力発生部63のリターンスプリングとして機能するものである。なお、移動力発生部43がプルソレノイドに限られないことは移動力発生部33と同様である。
係合部材64は、プランジャ63aの先端に設けられており、係合部61bの上下に配置された2段の鍔部を備える。各鍔部と係合部61bとの係合により開閉部材61を回動させる。移動力発生部62は、係合部材64と移動力発生部63のケースとの間に装填されている。
係る構成からなる排除ユニット60は、移動力発生部63の通電制御を行うことで、開閉部材61の移動制御を行う。移動力発生部63への非通電時には図17(a)に示すように移動力発生部材62の付勢によってプランジャ63aがケースから進出し、移動力発生部63の全長が相対的に長くなる。このため、係合部材64が係合部61bを押し下げ、開閉部材61が排除位置に回動する。移動力発生部63への通電時には図17(b)に示すように、電磁力によってプランジャ63aがケース内に引き込まれ、移動力発生部63の全長が相対的に短くなる。このため、係合部材64が係合部61bを押し上げ、開閉部材61が通過許容位置に回動する。
移動力発生部62の劣化等により付勢力が低下したり、消失することにより、図17(b)に示すように入賞口51が開放されたままとなると、入賞した遊技球として受け付けられない遊技球が入賞口51内に進入する場合が生じえる。これは、遊技者としては入賞したと思ったのに賞球を得られない場合が生じえるため、遊技者が不測の不利益を受ける事態を生じえる。
そこで、自由状態において開閉部材61が自重で排除位置に自然変位可能な構成とする。一例として、図17(c)の例は、プランジャ63aや係合部材64の自重に補助されて、開閉部材61が排除位置に自然変位する例を示している。本実施形態ではプランジャ63aの移動方向を上下方向とし、かつ、通電時にプランジャ63aが上昇する構成としている。したがって、非通電時に自重により、プランジャ63aが自然落下し易い構成としている。これに係合部材64の自重も加わることで、開閉部材61が排除位置に自然変位することになる。
図17(d)の例は、自重変位促進部WTを開閉部材61に設けた例を示している。自重変位促進部WTは図14の例と同様、錘部であり、開閉部材61の排除位置への回動が促進される。
<実施形態のまとめ>
1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
移動体(例えば、メダル、遊技球)を所定位置に導くための導入経路と、前記移動体を前記導入経路の外へ排除可能な排除手段(例えば30,40,60)と、を備えた遊技台であって、
前記排除手段は、
前記移動体を前記導入経路の外に排除可能な第一の位置と、前記移動体が前記導入経路を移動することを許容する第二の位置と、に変位可能な可動部(例えば31,31A,31B,41,61)と、
前記可動部を前記第一の位置に移動させる移動力を発生可能な第一の移動力発生手段(例えば32,42,62)と、
前記可動部を前記第二の位置に移動させる移動力を発生可能な第二の移動力発生手段(例えば33,43,63)と、を少なくとも備え、
前記可動部は、所定の状態では、前記可動部の自重で前記第二の位置から前記第一の位置に変位可能であり、
前記所定の状態は、前記第一の移動力発生手段の移動力と前記第二の移動力発生手段の移動力とが共に無い状態である、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の移動力発生手段の移動力が無い場合であっても、移動体が前記所定位置に導かれることを防止できる場合がある。したがって、遊技者が不測の不利益を受ける事態を回避することができる場合がある。
2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記可動部は、
本体部(例えばMB)と、
自重変位促進部(例えばWT,CS)と、を備え、
前記自重変位促進部は、前記本体部に一体的に形成されたものであり、
前記自重変位促進部は、前記第二の位置から前記第一の位置へ前記可動部の変位を促進するものである、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記自重変位促進部を設けたことで、前記第二の位置から前記第一の位置へ前記可動部の変位を促進することができ、また、前記本体部に一体的に形成されているので、外れたりすることがない。
3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記自重変位促進部は、前記本体部の一部から突出した錘部(例えばWT)である、ことを特徴とする。
この構成によれば、弾性エネルギーや電気エネルギーを利用せずに、位置エネルギーを利用するので、信頼性を向上できる場合がある。
4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記排除手段は、前記可動部を支持する支持部材(例えば34,34A)を備えるものであり、
前記自重変位促進部は、前記支持部材に当接する当接面(例えばCS)である、ことを特徴とする。
この構成によれば、弾性エネルギーや電気エネルギーを利用せずに、形状を利用するので、信頼性を向上できる場合がある。
5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記排除手段は、前記可動部を支持する支持部材(例えば34,34A)を備えるものであり、
前記支持部材は、前記第二の位置から前記第一の位置への変位を促進するように前記可動部を支持するものである(例えば34a')、ことを特徴とする。
この構成によれば、弾性エネルギーや電気エネルギーを利用せずに、形状を利用するので、信頼性を向上できる場合がある。
6.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記可動部は、回動可能に支持されたものであり、
前記可動部は、前記第一の位置と前記第二の位置とに、回動により変位可能なものであり、
前記所定の状態で、前記可動部を前記第二の位置から前記第一の位置へ回動させるのに必要な回転力は第一の回転力であり、
前記所定の状態で、前記可動部を前記第一の位置から前記第二の位置へ回動させるのに必要な回転力は第二の回転力であり、
前記第一の回転力は、前記第二の回転力よりも小さい回転力である、ことを特徴とする。
この構成によれば、比較的小さな力で前記可動体を前記第一の位置に変位させ易い場合がある。
7.上記実施形態の遊技台(例えば100)
メダルを所定位置に導くための導入経路と、前記メダルを前記導入経路の外へ排除可能な排除手段(例えば30,40)と、を備えた遊技台であって、
前記排除手段は、
メダルブロッカ(例えば31,31A,31B,41)と、
前記メダルブロッカを回動可能に支持する支持部材(例えば34,34A,44)と、
前記メダルブロッカを第一の位置に回動可能な弾性部材(例えば32,42)と、
前記メダルブロッカを第二の位置に回動可能な電動アクチュエータ(例えば33,43)と、を備え、
前記第一の位置は、前記メダルブロッカが前記メダルを前記導入経路の外に排除可能な位置であり、
前記第二の位置は、前記メダルブロッカが前記メダルを前記導入経路の外に排除困難な位置であり、
前記ブロッカは、自由状態では、前記第一の位置に自然に回動するものであり、
前記自由状態は、前記弾性部材の力が前記ブロッカに作用していない状態であり、
前記自由状態は、前記電動アクチュエータの力が前記ブロッカに作用していない状態である、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記弾性部材の劣化や消失によって、メダルの呑み込みを防止できる場合がある。したがって、遊技者が不測の不利益を受ける事態を回避することができる場合がある。
8.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
移動体(例えば、メダル、遊技球)を所定位置に導くための導入経路と、前記移動体を前記導入経路の外へ排除可能な排除手段(例えば30,40,60)と、を備えた遊技台であって、
前記排除手段は、
前記移動体を前記導入経路の外に排除可能な第一の位置と、前記移動体が前記導入経路を移動することを許容する第二の位置と、に変位可能な可動部(例えば31,31A,31B,41,61)と、
前記可動部を前記第一の位置に移動させる移動力を発生可能な第一の移動力発生手段(例えば32,42,62)と、
前記可動部を前記第二の位置に移動させる移動力を発生可能な第二の移動力発生手段(例えば33,43,63)と、を少なくとも備え、
前記可動部は、所定の状態では、前記可動部の自重で前記第二の位置から前記第一の位置に変位可能であり、
前記所定の状態は、前記第一の移動力発生手段の移動力と前記第二の移動力発生手段の移動力とが共に無い状態であり、
前記可動部は、
本体部(例えばMB)と、
自重変位促進部(例えばWT,CS)と、を備え、
前記自重変位促進部は、前記本体部に一体的に形成されたものであり、
前記自重変位促進部は、前記第二の位置から前記第一の位置へ前記可動部の変位を促進するものであり、
前記排除手段は、前記可動部を支持する支持部材(例えば34,34A)を備えるものであり、
前記自重変位促進部は、前記支持部材に当接する当接面(例えばCS)である、ことを特徴とする
9.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
移動体(例えば、メダル、遊技球)を所定位置に導くための導入経路と、前記移動体を前記導入経路の外へ排除可能な排除手段(例えば30,40,60)と、を備えた遊技台であって、
前記排除手段は、
前記移動体を前記導入経路の外に排除可能な第一の位置と、前記移動体が前記導入経路を移動することを許容する第二の位置と、に変位可能な可動部(例えば31,31A,31B,41,61)と、
前記可動部を前記第一の位置に移動させる移動力を発生可能な第一の移動力発生手段(例えば32,42,62)と、
前記可動部を前記第二の位置に移動させる移動力を発生可能な第二の移動力発生手段(例えば33,43,63)と、を少なくとも備え、
前記可動部は、所定の状態では、前記可動部の自重で前記第二の位置から前記第一の位置に変位可能であり、
前記所定の状態は、前記第一の移動力発生手段の移動力と前記第二の移動力発生手段の移動力とが共に無い状態であり、
前記排除手段は、前記可動部を支持する支持部材(例えば34,34A)を備えるものであり、
前記支持部材は、前記第二の位置から前記第一の位置への変位を促進するように前記可動部を支持するものである(例えば34a')、ことを特徴とする

Claims (2)

  1. 移動体を所定位置に導くための導入経路と、前記移動体を前記導入経路の外へ排除可能な排除手段と、を備えた遊技台であって、
    前記排除手段は、
    前記移動体を前記導入経路の外に排除可能な第一の位置と、前記移動体が前記導入経路を移動することを許容する第二の位置と、に変位可能な可動部と、
    前記可動部を前記第一の位置に移動させる移動力を発生可能な第一の移動力発生手段と、
    前記可動部を前記第二の位置に移動させる移動力を発生可能な第二の移動力発生手段と、を少なくとも備え、
    前記可動部は、所定の状態では、前記可動部の自重で前記第二の位置から前記第一の位置に変位可能であり、
    前記所定の状態は、前記第一の移動力発生手段の移動力と前記第二の移動力発生手段の移動力とが共に無い状態であ
    前記可動部は、
    本体部と、
    自重変位促進部と、を備え、
    前記自重変位促進部は、前記本体部に一体的に形成されたものであり、
    前記自重変位促進部は、前記第二の位置から前記第一の位置へ前記可動部の変位を促進するものであり、
    前記排除手段は、前記可動部を支持する支持部材を備えるものであり、
    前記自重変位促進部は、前記支持部材に当接する当接面である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 移動体を所定位置に導くための導入経路と、前記移動体を前記導入経路の外へ排除可能な排除手段と、を備えた遊技台であって、
    前記排除手段は、
    前記移動体を前記導入経路の外に排除可能な第一の位置と、前記移動体が前記導入経路を移動することを許容する第二の位置と、に変位可能な可動部と、
    前記可動部を前記第一の位置に移動させる移動力を発生可能な第一の移動力発生手段と、
    前記可動部を前記第二の位置に移動させる移動力を発生可能な第二の移動力発生手段と、を少なくとも備え、
    前記可動部は、所定の状態では、前記可動部の自重で前記第二の位置から前記第一の位置に変位可能であり、
    前記所定の状態は、前記第一の移動力発生手段の移動力と前記第二の移動力発生手段の移動力とが共に無い状態であ
    前記排除手段は、前記可動部を支持する支持部材を備えるものであり、
    前記支持部材は、前記第二の位置から前記第一の位置への変位を促進するように前記可動部を支持するものである、
    ことを特徴とする遊技台。
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