JP6045885B2 - 中栓と蓋本体とから構成された容器蓋 - Google Patents

中栓と蓋本体とから構成された容器蓋 Download PDF

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Description

本発明は、容器の口頸部に装着される合成樹脂製中栓とこの中栓に装着される合成樹脂製蓋本体とから構成された容器蓋に関する。
下記特許文献1には、容器の口頸部に装着される合成樹脂製中栓とこの中栓に装着される合成樹脂製蓋本体とから構成された容器蓋が開示されている。中栓は円形閉塞壁及びこの閉塞壁の外周縁に接続された筒形装着壁を含み、装着壁を容器の口頸部の外周面に嵌合せしめることによって容器の口頸部に装着され、閉塞壁が容器の口頸部を閉塞する。蓋本体は円形覆壁及びこの覆壁の外周面に接続された嵌合壁を含み、嵌合壁の内周面に形成されている雌螺条を中栓の装着壁の外周面に形成されている雄螺条に螺合せしめることによって中栓に装着され、覆壁は中栓の閉塞壁の上方に位置する。中栓の閉塞壁には勾玉状の除去領域を規定する破断可能薄肉ラインが形成されていると共に、除去領域から上方に延出する鍵状被係止片が形成されている。蓋本体の覆壁の下面には中栓の被係止片に係止せしめられる鍵状係止片が形成されている。中栓に蓋本体が所用とおりに装着されている状態において、中栓に対して蓋本体を上方から見て反時計方向(中栓から蓋本体を離脱する方向)に回転せしめると、蓋本体の係止片及び中栓の被係止片を介して中栓の除去領域に力が加えられ、破断可能薄肉ラインが破断されて除去領域が閉塞壁から除去され、これにって閉塞壁に通過開口が生成される。
特開2005−59933号公報
上記特許文献1に開示されている上記のとおりの容器蓋は、中栓の閉塞壁に指を当接せしめて衛生上の問題を発生せしめることなく、単に中栓に対して蓋本体を回転せしめることによって中栓の閉塞壁に形成されている破断可能薄肉ラインを破断して除去領域を閉塞壁から除去して通過開口を生成することができる。しかしながら、未だ充分に満足し得るものではなく、除去領域が閉塞壁から分離されて所謂屑片となり、かかる屑片が容器内に入り込んでしまう、或いは屑片を取り出して破棄するという煩雑な処理を遂行することが必要である。また、係止片と被係止片との係止が必ずしも充分ではないことに起因して、破断可能薄肉ラインを所要とおりに破断することができない虞もある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、所謂屑片を生成せしめることなく中栓の閉塞壁に通過開口を生成することができる、新規且つ改良された容器蓋を提供することである。
本発明の他の技術的課題は、上記主たる技術的課題の解決に加えて、破断可能薄肉ラインを充分確実に所要とおりに破断することができる、新規且つ改良された容器蓋を提供することである。
本発明によれば、中栓の閉塞壁に形成する破断可能薄肉ラインを独特な形態にすることによって上記主たる技術的課題が達成される。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成することができる容器蓋として、容器の口頸部に装着される合成樹脂製中栓と該中栓に装着される合成樹脂製蓋本体とから構成され、
該中栓は円形閉塞壁及び該閉塞壁の外周縁に接続された筒形装着壁を含み、該装着壁を容器の口頸部の外周面に嵌合せしめることによって容器の口頸部に装着され、該閉塞壁が容器の口頸部を閉塞し、
該蓋本体は円形覆壁及び該覆壁の外周縁に接続された筒形嵌合壁を含み、該嵌合壁を該中栓の該装着壁の外周面に嵌合することによって該中栓に回転自在に装着され、該覆壁が該中栓の該閉塞壁の上方に位置し、
該中栓の該閉塞壁には少なくとも1個の破断可能薄肉ラインが形成されており、該破断可能薄肉ラインは破断開始端部から延びる外側弧状部と該破断開始端部から延びる内側弧状部とを有し、該外側弧状部と該内側弧状部との間に弧状変形領域が規定されており、
該変形領域における該破断開始端近傍上面には被係止手段が配設されており、
該蓋本体の該覆壁には少なくとも1個の排出開口が形成されており、該覆壁の下面には該中栓に該蓋本体を装着すると該中栓の該被係止手段に係止せしめられる係止手段が配設されており、
該中栓の該装着壁の外周面と該蓋本体の該嵌合壁の内周面との一方には案内手段が配設され、他方には該案内手段と協働する被案内手段が配設されており、
該案内手段は所定方向に向かって漸次上方に変位するカム溝から構成され、該被案内手段は該カム溝内に収容されるカム突起から構成されており、
該カム突起の周方向長さと同等の周方向長さを有する没入部が形成されており、周方向において該カム突起を該没入部に整合せしめて該中栓に該蓋本体を装着することによって、該中栓の該被係止手段の各々に該蓋本体の該係止手段の各々が係止せしめられ、
該中栓に該蓋本体を装着した状態において該蓋本体を所定方向に回転せしめると該案内手段と該被案内手段との協働によって該蓋本体は回転と共に該中栓に対して漸次上昇せしめられ、該係止手段及び該被係止手段を介して該変形領域に力が加えられ、該中栓の該破断可能薄肉ラインが破断されると共に該変形領域が変形され、これによって該中栓の該閉塞壁に通過開口が生成される、
ことを特徴とする容器蓋が提供される。
上記他の技術的課題は、該中栓の該被係止手段を該変形領域から上方に延びる支柱と該支柱に付設されたリングとから構成し、該蓋本体の該係止手段を該覆壁から垂下するフック形状片から構成することによって達成される。
好ましくは、該中栓の該閉塞壁には該破断可能薄肉ラインが周方向に等間隔をおいて2個乃至3個形成され、該変形領域が周方向に等間隔をおいて2個乃至3個規定されている。該中栓の該閉塞壁に形成されている該破断可能薄肉ラインの該外側弧状部及び該内側弧状部は上方から見て反時計方向に該破断開始端から延在し、該所定方向は上方から見て反時計方向であるのが好適である。該カム溝には該カム突起と協働して該中栓に対して該蓋本体が該所定方向の反対方向に回転するのを阻止する回転阻止手段が付設されているのが好ましい。該カム溝には該中栓に対する該蓋本体の該所定方向への回転を所定角度に制限する回転制限手段が付設されているのが好適である。該カム溝には該中栓に対して該蓋本体が該所定方向に該回転制限手段によって制限されるまで回転せしめられると、該中栓に対して該蓋本体が該所定方向の反対方向に回転するのを阻止する逆転阻止手段が形成されているのが好ましい。好適には、該没入部は該所定方向に見て該回転阻止手段の下流側に形成されている。好ましくは、該中栓の該被係止手段は該変形領域から上方に延びる支柱と該支柱に付設されたリングとから構成されており、該蓋本体の該係止手段は該覆壁から垂下するフック形状片から構成されている。
本発明の容器蓋においては、中栓の閉塞壁に指を当接せしめて衛生上の問題を生成せしめることなく、単に中栓に対して蓋本体を所定方向に回転せしめることによって中栓の閉塞壁に通過開口を生成することができることに加えて、中栓の通過開口は変形領域を(閉塞壁から分離することなく)変形せしめることによって生成され、従って所謂屑片が発生することはない。中栓の被係止手段を変形領域から上方に延びる支柱とこの支柱に付設されたリングとから構成し、蓋本体の係止手段を覆壁から垂下するフック形状片から構成する場合、リングをフック形状片の相互係止は充分に強固であり、相互係止が毀損されてしまう虞は実質上皆無であり、破断可能薄肉ラインは充分確実に破断される。
本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態における中栓の、図2の線A−Aに沿った断面図。 図1に示す中栓の平面図。 図1に示す中栓の正面図。 図1に示す中栓の側面図。 本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態における蓋本体の断面図。 図5に示す蓋本体の底面図。 本発明に従って構成された中栓と蓋本体を組み合わせて容器に装着させた状態の断面図。 本発明に従って構成された中栓と蓋本体を組み合わせて容器に装着させた状態の正面図。 本発明に従って構成された中栓と蓋本体を組み合わせて容器に装着させ、蓋本体を中栓に対して開方向に略180度回転せしめた状態で示す正面図。 本発明に従って構成された中栓と蓋本体を組み合わせて容器に装着させ、蓋本体を中栓に対して開方向に略180度回転せしめた状態で示す断面図。 本発明に従って構成された中栓と蓋本体を組み合わせて容器に装着させ、蓋本体を中栓に対して開方向に略180度回転せしめ、外蓋を旋回開回動せしめた状態で示す正面図。
以下、本発明の実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
本発明に従って構成される容器蓋は、図1乃至図4に示す中栓4と図5及び図6に示す蓋本体6から構成され、中栓4及び蓋本体6はいずれもポリエチレン又はポリプロピレンの如き合成樹脂から一体に形成されている。
図1乃至図4を参照して説明すると、中栓4は閉塞壁8及び筒形装着壁10を含む。閉塞壁8は実質上水平に延在する円形中央主部8a、この中央主部8aの周縁から実質上鉛直に上方へ延びるシール部8b及びシール部8bの上端から半径方向外方に実質上水平に延びる円環形状外周縁部8cを有する。装着壁10の内周面は軸線方向略中間部において閉塞壁8の外周縁と接続せしめられている。装着壁10の内周面下端には後述する容器口頸部の係止あご部と係合する環状係止突条14が形成されている。図3及び図4に図示するとおり、装着壁10の外周面には後述する嵌合壁に形成される被案内手段と協働する少なくとも1個の案内手段が形成されている。図示の実施形態においては、案内手段は装着壁10の外周面に形成される2個のカム溝18から構成されている。図3及び図4から明確に理解される如く、2個のカム溝18は直径方向反対に位置せしめられ、夫々のカム溝18は周方向略180度に渡って形成されている。カム溝18は、装着壁10の軸線方向略中間部において反時計方向に所定距離だけ水平にせしめられた下側水平部18aと、下側水平部18aの下流側より漸次上方に傾斜せしめられる傾斜部18bと、装着壁10の軸線方向略中間部より上方において傾斜部18bの下流側より所定距離水平にせしめられる上側水平部18Cと、から構成されている。カム溝18の下方にはカム溝18と隣接して半径方向外方に突出する下側突条19aと、カム溝18の上方にはカム溝18と隣接して半径方向外方に突出する上側突条19bが形成されている。下側突条19aは均一な軸線方向幅でカム溝18の下面と平行して形成されている。上側突条19bは、カム溝18の下流端(即ち図3において右端)より上流側に下側突条19aと同一の軸線方向幅で上側水平部18c及び傾斜部18bの図3における周方向略中間部近傍までカム溝18の上面と平行して形成せしめられるが、その後は上側突条19bの軸線方向幅は漸次増大(上側突条19bの下面はカム溝18の上面と平行するが上側突条19bの上面は略水平に)せしめられる。次いで、上側突条19bの軸線方向幅は、下側水平部18aの上方において下側突条19aの軸線方向幅と同一の軸線方向幅に減少せしめられ、上側突条19bはカム溝18の上流端(即ち図3において左端)まで上記軸線方向幅で水平に形成せしめられている。カム溝18には回転阻止手段及び回転制限手段並びに逆転阻止手段が形成されているのが好適である。図示の実施形態においては、回転阻止手段としてカム溝18の上流端で半径方向外方に突出して軸線方向に延びる回転防止壁20と、回転制限手段としてカム溝18の下流端で半径方向外方に突出して軸線方向に延びる回転制限壁22と、逆転阻止手段として傾斜部18bと上側水平部18cとの接続部における下側突条19aの上面より上方に突出する突出部24と、が夫々形成されている。上側突条19bの上部であって回転防止壁20の若干下流側には没入部26が形成されている。没入部26の図3における左端部は隣接する上側突条19bの下流端上面と傾斜面27により連接せしめられている。回転制限壁22と突出部24との間の周方向長さ及び没入部26の周方向長さは、いずれも後述するカム突起の周方向長さと略同等にせしめられている。更に、装着壁10の外周面下端部は比較的肉厚にせしめられ、環状空隙28とつまみ30が形成されている。かような装着壁10の下端部の構成自体は、容器蓋の分別廃棄に際して、中栓を容器口部から容易に取り除くことを可能とするためのものであり、それ自体周知な形状であり、その詳細については例えば特開平10−59400号及び特開2004−83092号公報を参照されたい。
図1と共に図2を参照して説明すると、閉塞壁8には少なくとも1個の破断可能薄肉ライン32が形成されていることが重要である。図示の実施形態においては、2個の薄肉ライン32が形成され、閉塞壁8の中心に関して点対称に位置せしめられている。薄肉ライン32は、閉塞壁8の中央から半径方向外方に所定距離だけ離隔して位置する曲率半径が比較的小さい半円形状の破断開始端部33から反時計方向に延びる外側弧状部34と、外側弧状部34よりも半径方向内方であって破断開始端部33から反時計方向に延びる内側弧状部36とを有する。更に詳細には、図示の実施形態においては、外側弧状部34は破断開始端部33の半径方向外側端より閉塞壁8の外周縁部に漸次近接せしめられた後に円弧状に、内側弧状部36は破断開始端部33の半径方向内側端より直線に所定距離だけ延びた後に円弧状に延び、全体として弧である。外側弧状部34と内側弧状部36との間には円弧状変形領域38が規定されている。更に、変形領域38における破断開始端部33の近傍上面には後述する蓋本体6の覆壁に形成されている係止手段と係止する被係止手段40が配設されていることが重要である。図示の実施形態において、被係止手段40は支柱42とリング44から構成されている。支柱42は破断開始端部33の図2における時計方向端より僅かに反時計方向側に位置し、その横断面形状は略矩形形状を有する。リング44は平面図において略楕円形状であって、支柱42の上端に半径方向外方に付設せしめられており、リング44の外周面は下方に漸次傾斜せしめられている。
図5及び図6を参照して説明すると、蓋本体6は、円形覆壁46と、覆壁46の外周縁より垂下せしめられる筒形嵌合壁48を含む。覆壁46の下面周縁部には、中栓4と蓋本体6とを組み合わせた状態において装着壁10の内周面と密接する円筒形シール壁54が垂下して形成されている。覆壁46の上面周縁部には、上方に延出する比較的低い円筒形係止壁56と、かかる係止壁56よりも半径方向内方に係止壁56よりも高く上方に延出する円筒形注出壁58が形成されている。シール壁54及び係止壁56並びに注出壁58の中心位置はいずれも覆壁46の中心位置と同一に位置せしめられている。係止壁56の上端には、後述する外蓋に形成された被係止溝と係合する、半径方向外方に突出した環状係止突条60が形成されている。注出壁58の図5における右側においては、図5における左側と比べて覆壁46からの上方への延出高さが低く、注出壁58の上端は半径方向外方且つ上方へ傾斜せしめられている。一方、注出壁58の図5において左側は、注出壁58の上端が半径方向外方に湾曲せしめられたリップ形状にせしめられている。覆壁46の中央領域には2個の蒲鉾形排出開口62が形成され、排出開口62の夫々の直線部分が後述するヒンジ手段と平行になるように若干の間隔を有して左右対称に位置せしめられている。図5及び図6より明確に理解されるとおり、嵌合壁48には、図6における上端部及び下端部(後述するヒンジ手段から図6において、夫々、反時計方向及び時計方向に略90度の角度間隔をおいた部分)に、夫々、略矩形状の切欠64が形成されている。嵌合壁48の内周面には、中栓4と蓋本体6との組み合わせ時において中栓4の案内手段16と協働する複数個の被案内手段が形成されている。図示の実施形態においては、被案内手段は2個の周方向に延在して半径方向内方に突出するカム突起68から構成され、一方のカム突起68は図6における右端近傍(図6において後述するヒンジ手段中央位置に隣接する位置)より僅かに時計方向側に位置し、他方のカム突起68はその直径方向反対側に位置せしめられる。所望ならば、嵌合壁48の外周面に被案内手段を形成し、装着壁10に案内手段を形成せしめてもよい。
図5及び図6を参照して説明を続けると、覆壁46の下面には、中栓4に蓋本体6を装着すると中栓4の被係止手段40に係止せしめられる係止手段80が配設されているのが重要である。図示の実施形態においては、係止手段80は覆壁46から垂下する2個のフック形状片82から構成される。フック形状片82は排出開口62よりも半径方向外方であって、その中心が図6において切欠64の中心と覆壁46の中心とを結ぶ同一直線状に位置せしめられる。更にフック形状片82はそのフック先端部が図6において時計方向側(即ち、中栓4を蓋本体6に組み合わせた状態で上方から見て反時計方向側)を向くように位置せしめられている。
嵌合壁48の上端においてヒンジ手段50を介して接続される外蓋52は、中央部が(図においては下方に)僅かに膨張した略円形天面壁70と天面壁70の外周縁より垂下する円筒形スカート壁72から構成されている。天面壁70の内面中央には略円筒形シール壁74が形成され、シール壁74の延出長さはヒンジ手段50に近接する部分から離隔するに従い漸次短くせしめられている。また、天面壁70のヒンジ手段50と直径方向反対位置には半径方向外方に突出した鍔部76が形成されており、消費者は外蓋52を図9に示す閉位置から図11に示す開位置へ旋回せしめる際に容易に指を掛けることができる。スカート壁72の内周面下端には外蓋52の閉位置において係止壁56の係止突条60と係合する環状被係止溝78が形成されている。
図7を参照して説明を続けると、上述したとおりの中栓4及び蓋本体6は図7に図示するとおりに組み合わせて流通させる。詳述すると、中栓4に蓋本体6を位置合わせ、即ち周方向において中栓4の没入部26に蓋本体6のカム突起68を整合せしめて、中栓4に蓋本体6を被嵌せしめる。かかる位置合わせは、カム突起68が傾斜面27に沿って下降せしめられて没入部26へ確実に案内されることにより達成される。傾斜面27の下端と上側突条19bとの連接部が回転防止壁20よりも図4において右側に位置する故に、上記嵌合時にカム突起68が回転防止壁20と干渉することはない。かくして、蓋本体6に形成されたカム突起68は中栓4の上側突条19bのみを弾性的に乗り越え、カム突起68とカム溝18との協働により中栓4と蓋本体6は上下方向に固定される。蓋本体6のフック形状片82は中栓4のリング44を通過することで、フック形状片82の先端部がリング44に係止せしめられるが、この段階ではフック形状片8の上方から見た反時計方向先端はリング44の内周面と当接せしめられてはいない。この時、カム突起68の時計
方向側には近接して回転阻止手段を構成する回転防止壁20が位置する故に、蓋本体6は中栓4に対して所定方向と反対方向、即ち時計方向に回転せしめられることが阻止される。この状態で、中栓4及び蓋本体6は図7に二点鎖線で図示するガラス或いはポリエチレンテレフタレート製の如き適宜の容器の口頸部84に装着される。口頸部84は上面が開口された略円筒形状であり、その外周面上端部には環状係止あご部86が形成されている。中栓4及び蓋本体6は、中栓4のシール部8bを口頸部84内に挿入し、装着壁10を口頸部84の外周に被嵌せしめることによって口頸部84に装着される。シール部8bの外周面は口頸部84の内周面に密接せしめられる。装着壁10の内周面に形成されている係止突条14は、口頸部84の係止あご部86を弾性的に乗り越えて、これに係止せしめられ、容器の口頸部84に中栓4及び蓋本体6が保持される。
容器内に収容されている内容物を消費する際には、最初に、例えば蓋本体6の嵌合壁48の外周面に指を掛けて蓋本体6を中栓4に対して図8に図示する状態から図9に図示する状態まで所定方向、即ち上方から見て反時計方向へ、相対的に略180度の角度範囲に渡って回転せしめる。かかる回転は中栓4における装着壁10の内周面と蓋本体6におけるシール壁54の外周面との密接状態は維持されたまま行われる。この時、蓋本体6に形成されたカム突起68と中栓4に形成されたカム溝18との協働により蓋本体6は中栓4に相対して漸次上昇せしめられる。即ち、上記回転前の状態においては、カム突起68はカム溝18内における下側水平部18aに位置する。上記回転を開始せしめると、カム突起68はカム溝18の下側水平部18aを下側突条19aに沿って反時計(図3において右)方向に移動せしめられ、カム溝18の傾斜部18bに案内される。カム突起68がカム溝18の傾斜部18bに進入せしめられると、以後は上記回転に従ってカム突起68が傾斜部18bを下側突条19aに沿って漸次上昇せしめられる。然るに蓋本体6は相対して漸次上昇せしめられる。上記回転を所定角度完了せしめると、カム突起68は突出部24を乗り越えてカム溝18の上側水平部18cに案内される。かくして蓋本体6の前記上昇は停止せしめられる。上記回転が180度に達すると、カム突起68は突出部24を周方向に完全に乗り越えて回転制限壁22に当接し、以後の回転が阻止される。これにより上記回転の完了を消費者が認知することができる。更に、上記の如くカム突起68が突出部24を周方向に完全に乗り越える故に、カム溝18の上側水平部18c内においてカム突起68が下側突条19aに沿って時計方向に回転せしめられることはなく、かくして蓋本体6が中栓4に対して時計方向に回転せしめることが防止される。
上記回転に際し、覆壁46の下面に形成されているフック形状片82も上方から見て反時計方向に回転せしめられるが、フック形状片82は中栓4のリング44と係合している故に、上記回転には時計方向への反力が生じる。かかる反力に抗して蓋本体6を回転せしめると、変形領域38の破断開始端部33に応力が集中し、薄肉ライン32の破断が開始せしめられる。上記回転を継続せしめると、フック形状片82とリング44とは係合状態を維持したまま、上記回転に伴って上方から見て反時計方向に回転せしめられ、そしてまたカム溝18とカム突起68との協働により上記回転に伴って軸線方向上方に変位され、かくして薄肉ライン32における外側弧状部34及び内側弧状部36の破断が充分容易に進行する。その際、リング44は支柱42を介して変形領域38と連接されており、変形領域38は破断可能な外側弧状部34と内側弧状部36に挟まれている故に、変形領域38は図10に図示する如く変形領域38の下流端(図2において二点鎖線で図示)を閉塞壁8に連接せしめたまま支柱42の下方に適宜折りたたまれ、かくして通過開口88が形成せしめられる。
次いで、鍔部76に指を掛けて外蓋52を上方に強制すると、外蓋52は図9に図示する閉位置から図11に図示する開位置に旋回開回動せしめられ、注出壁58が露呈される。次いで、容器を適宜に傾斜せしめれば、容器内の内容物が通過開口88及び排出開口62を通して注出壁58に案内され、排出される。内容物を所定量注出した後、ヒンジ手段50を旋回中心として外蓋52を旋回閉回動せしめると、外蓋52は蓋本体6の覆壁46及びその上面に形成されている注出壁58を覆う。外蓋52のシール壁74は注出壁58内に進入せしめられ、シール壁74の外周面が注出壁58の内周面に密接せしめられシールされる。
4:中栓
6:蓋本体
8:閉塞壁
10:装着壁
18:カム溝(案内手段)
20:回転防止壁(回転阻止手段)
22:回転制限壁(回転制限手段)
24:突出部(逆転阻止手段)
26:没入部
32:薄肉ライン
34:外側弧状部
36:内側弧状部
38:変形領域
40:被係止手段
42:支柱
44:リング
46:覆壁
48:嵌合壁
52:外蓋
62:排出開口
64:切欠
68:カム突起(被案内手段)
70:天面壁
72:スカート壁
80:係止手段
82:フック形状片
84:口頸部
86:係止あご部
88:通過開口

Claims (8)

  1. 容器の口頸部に装着される合成樹脂製中栓と該中栓に装着される合成樹脂製蓋本体とから構成され、
    該中栓は円形閉塞壁及び該閉塞壁の外周縁に接続された筒形装着壁を含み、該装着壁を容器の口頸部の外周面に嵌合せしめることによって容器の口頸部に装着され、該閉塞壁が容器の口頸部を閉塞し、
    該蓋本体は円形覆壁及び該覆壁の外周縁に接続された筒形嵌合壁を含み、該嵌合壁を該中栓の該装着壁の外周面に嵌合することによって該中栓に回転自在に装着され、該覆壁が該中栓の該閉塞壁の上方に位置し、
    該中栓の該閉塞壁には少なくとも1個の破断可能薄肉ラインが形成されており、該破断可能薄肉ラインは破断開始端部から延びる外側弧状部と該破断開始端部から延びる内側弧状部とを有し、該外側弧状部と該内側弧状部との間に弧状変形領域が規定されており、
    該変形領域における該破断開始端近傍上面には被係止手段が配設されており、
    該蓋本体の該覆壁には少なくとも1個の排出開口が形成されており、該覆壁の下面には該中栓に該蓋本体を装着すると該中栓の該被係止手段に係止せしめられる係止手段が配設されており、
    該中栓の該装着壁の外周面と該蓋本体の該嵌合壁の内周面との一方には案内手段が配設され、他方には該案内手段と協働する被案内手段が配設されており、
    該案内手段は所定方向に向かって漸次上方に変位するカム溝から構成され、該被案内手段は該カム溝内に収容されるカム突起から構成されており、
    該カム突起の周方向長さと同等の周方向長さを有する没入部が形成されており、周方向において該カム突起を該没入部に整合せしめて該中栓に該蓋本体を装着することによって、該中栓の該被係止手段の各々に該蓋本体の該係止手段の各々が係止せしめられ、
    該中栓に該蓋本体を装着した状態において該蓋本体を所定方向に回転せしめると該案内手段と該被案内手段との協働によって該蓋本体は回転と共に該中栓に対して漸次上昇せしめられ、該係止手段及び該被係止手段を介して該変形領域に力が加えられ、該中栓の該破断可能薄肉ラインが破断されると共に該変形領域が変形され、これによって該中栓の該閉塞壁に通過開口が生成される、
    ことを特徴とする容器蓋。
  2. 該中栓の該閉塞壁には該破断可能薄肉ラインが周方向に等間隔をおいて2個乃至3個形成され、該変形領域が周方向に等間隔をおいて2個乃至3個規定されている、請求項1記載の容器蓋。
  3. 該中栓の該閉塞壁に形成されている該破断可能薄肉ラインの該外側弧状部及び該内側弧状部は上方から見て反時計方向に該破断開始端から延在し、該所定方向は上方から見て反時計方向である、請求項1又は2記載の容器蓋。
  4. 該カム溝には該カム突起と協働して該中栓に対して該蓋本体が該所定方向の反対方向に回転するのを阻止する回転阻止手段が付設されている、請求項1から3までのいずれかに記載の容器蓋。
  5. 該カム溝には該中栓に対する該蓋本体の該所定方向への回転を所定角度に制限する回転制限手段が付設されている、請求項1から4までのいずれかに記載の容器蓋。
  6. 該カム溝には該中栓に対して該蓋本体が該所定方向に該回転制限手段によって制限されるまで回転せしめられると、該中栓に対して該蓋本体が該所定方向の反対方向に回転するのを阻止する逆転阻止手段が形成されている、請求項記載の容器蓋。
  7. 該没入部は該所定方向に見て該回転阻止手段の下流側に形成されている、請求項4から6までのいずれかに記載の容器蓋。
  8. 該中栓の該被係止手段は該変形領域から上方に延びる支柱と該支柱に付設されたリングとから構成されており、該蓋本体の該係止手段は該覆壁から垂下するフック形状片から構成されている、請求項1からまでのいずれかに記載の容器蓋。
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