JP6035140B2 - 幅寄せコンベヤおよび仕分設備 - Google Patents

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本発明は、物品を、主搬送方向に搬送しつつ、該主搬送方向に直交する左右方向で幅寄せする幅寄せコンベヤ、および、該幅寄せコンベヤを備える仕分設備に関する。
従来の幅寄せコンベヤは、物品の主搬送方向に配列されている複数列の横ローラ列を備える。横ローラ列を構成している複数のローラは、主搬送方向に直交する左右方向に配列されていて、いずれも、回転中心線を中心に回転することにより物品を搬送すると共に、回動中心線を中心に回動可能である。各ローラは、そのローラ方向が主搬送方向に対して傾斜するように回動することで、物品を、主搬送方向に搬送しつつ、左右方向に幅寄せする。(例えば、特許文献1参照)
また、物品を仕分ける仕分装置として、物品の主搬送方向に配列されている複数列の横ローラ列を備え、横ローラ列を構成している複数のローラが、それぞれの回動中心線を中心に一斉に回動する仕分装置は知られている。(例えば、特許文献2参照)
特開2008−174318号公報(段落0034−0054、0070−0072、図1−6、図9) 特開平11−208876号公報(段落0019−0065、図1−6)
ところで、主搬送方向に搬送されている物品の、左右方向での位置を変更する、すなわち物品を左右方向で幅寄せする幅寄せコンベヤにおいて、幅寄せをするために、横ローラ列を構成しているすべてのローラが、そのローラ方向が主搬送方向に対して同一の転向角で傾斜するように回動する場合には、各横ローラ列には、幅寄せによる左右方向での目標位置(以下、「幅寄せ目標位置」という。)を設定するためのローラが存在しない。
このため、例えば、左右方向で横ローラ列の中部への幅寄せ(すなわち、センタ幅寄せ)を行うことができないことなど、幅寄せ目標位置の設定の自由度が小さく、幅寄せコンベヤの利便性が低いという問題があった。
また、ローラ方向が異なる方向に固定された2種類の斜行ローラを備える幅寄せコンベヤにより、センタ幅寄せが行われる場合には、幅寄せ目標位置は1つであることから、やはり、幅寄せ目標位置の設定の自由度が小さく、幅寄せコンベヤの利便性が低いという問題があった。
さらに、幅寄せのために横ローラ列のすべてのローラのローラ方向が同一の場合には、ローラ方向が主搬送方向に指向しているローラがないので、幅寄せコンベヤにおいて、幅寄せ目標位置まで幅寄せされた物品の搬送速度の、主搬送方向での速度成分を増大させることが困難で、幅寄せコンベヤでの搬送効率が低下するという問題があった。
そこで、該搬送効率を向上させるために、幅寄せコンベヤでの物品の搬送速度の、主搬送方向での速度成分を大きくすると、該搬送速度の、左右方向での速度成分が減少するので、幅寄せコンベヤに搬入される直前での物品の位置が、左右方向で幅寄せ目標位置から離れている場合には、幅寄せ目標位置への物品の移動に時間を要することになって、幅寄せ目標位置までの幅寄せを可能とするためには、幅寄せコンベヤが主搬送方向で大型化するという問題があった。
一方で、幅寄せ目標位置への物品の到達を速めるために、ローラ方向の転向角を大きくしたり、搬送速度を増加させたりすると、幅寄せコンベヤに搬入される直前での物品の位置が、左右方向で幅寄せ目標位置に近い場合には、物品が左右方向で幅寄せ目標位置を超えて移動する現象が発生することがある。そこで、幅寄せ目標位置に対する物品の前記現象を抑制するために、物品の搬送速度を小さくすると、主搬送方向での速度成分も小さくなって、幅寄せコンベヤでの搬送効率が低下することになる。
本発明は、前述した課題を解決するものであり、その目的は、幅寄せ目標位置の設定の自由度が大きくなることで、利便性が向上し、しかも、幅寄せされた物品の主搬送方向での搬送速度が大きくなることで、物品の搬送効率が向上する幅寄せコンベヤを提供することである。
そして、本発明の他の目的は、さらに、幅寄せ効率および目標幅寄せ位置への幅寄せ精度が向上し、しかも、主搬送方向で小型化される幅寄せコンベヤを提供することである。
そして、本発明の他の目的は、さらに、前述の目的を達成する幅寄せコンベヤと仕分装置とを備えることで、仕分作業の効率が向上すると共に、小型化され、かつコストが削減される仕分設備を提供することである。
まず、請求項1に係る発明は、物品の主搬送方向に配列されている複数列の横ローラ列からなる横ローラ列群を備え、前記横ローラ列が、前記主搬送方向に直交する左右方向に配列されている複数である所定数のローラから構成され、回転中心線を中心に回転することにより物品を搬送する前記ローラが、ローラ方向が前記主搬送方向に対して転向角を形成する複数の回動位置に、回動中心線を中心に回動可能であり、前記ローラ方向が前記主搬送方向に対して傾斜している前記ローラにより、物品を前記主搬送方向に搬送しつつ前記左右方向で幅寄せする幅寄せコンベヤにおいて、前記横ローラ列において、前記所定数の前記ローラが、1つの、または、前記左右方向で隣り合う複数の非傾斜ローラと、1以上の傾斜ローラとに二分され、前記非傾斜ローラの前記ローラ方向が、前記主搬送方向と同一であり、前記傾斜ローラの前記ローラ方向が、前記主搬送方向に対して傾斜し、前記横ローラ列において、前記左右方向での前記非傾斜ローラおよび前記傾斜ローラのそれぞれの位置が、前記各ローラの前記回動位置に応じて変更可能であり、前記横ローラ列群の前記非傾斜ローラからなる非傾斜ローラ群が、前記非傾斜ローラが前記主搬送方向に配列されている1つの、または、前記左右方向で隣り合う複数の非傾斜縦ローラ列を形成し、前記横ローラ列群の前記傾斜ローラからなる傾斜ローラ群が、前記傾斜ローラが前記主搬送方向に配列されている1以上の傾斜縦ローラ列を形成し、前記横ローラ列において、前記左右方向で前記非傾斜ローラと隣り合う前記傾斜ローラである隣接傾斜ローラが1つである場合には、前記隣接傾斜ローラの前記転向角が、前記傾斜ローラの前記転向角の最小値であり、前記隣接傾斜ローラが前記非傾斜ローラに対して左および右で1つずつである場合には、左の前記隣接傾斜ローラの前記転向角が、左に位置するすべての前記傾斜ローラの前記転向角の最小値であり、右の前記隣接傾斜ローラの前記転向角が、右に位置するすべての前記傾斜ローラの前記転向角の最小値であることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記横ローラ列において、複数の前記ローラが前記傾斜ローラであり、前記傾斜ローラ群が、複数の前記傾斜縦ローラ列を形成し、前記横ローラ列において、前記傾斜ローラの前記転向角が、前記左右方向で前記非傾斜ローラに近い前記傾斜ローラほど小さいことにより、前述の課題を解決したものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明の構成に加えて、前記非傾斜縦ローラ列毎に、前記非傾斜縦ローラ列の前記各非傾斜ローラの前記ローラ方向が同一であり、前記傾斜縦ローラ列毎に、前記傾斜縦ローラ列の前記各傾斜ローラの前記ローラ方向が同一であることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1つに係る発明の構成に加えて、幅寄せコンベヤが、1以上の前記横ローラ列を有する1以上の幅寄せユニットを備え、前記幅寄せユニットが、前記幅寄せユニットのすべての前記ローラを一斉に回動させる単一のアクチュエータを有し、前記アクチュエータが、前記横ローラ列において、前記左右方向での中部に位置する1以上の中部ローラと、前記中部ローラに対して左に1以上の前記ローラを置いて位置する1以上の左部ローラと、前記中部ローラに対して右に1以上の前記ローラを置いて位置する1以上の右部ローラが択一的に前記非傾斜ローラとなるように、前記幅寄せユニットのすべての前記ローラを回動させることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか1つに係る発明の幅寄せコンベヤと、前記幅寄せコンベヤの上流に配置される供給コンベヤと、前記幅寄せコンベヤの下流に配置されて前記幅寄せコンベヤにより搬送された物品を仕分ける仕分ラインとを備える仕分設備であって、前記仕分ラインが、前記幅寄せコンベヤからの物品を搬送する主コンベヤと、前記主コンベヤの途中に配置される1以上の仕分装置と、前記仕分装置により仕分けられた物品を搬送する分岐ラインとを備え、前記横ローラ列群の幅寄せ形態が、前記非傾斜縦ローラ列の位置が前記左右方向での中部位置であるときのセンタ幅寄せ形態と、前記非傾斜縦ローラ列の位置が前記左右方向で前記中部位置に対して左位置であるときの左幅寄せ形態と、前記非傾斜縦ローラ列の位置が前記左右方向で前記中部位置に対して右位置であるときの右幅寄せ形態とに、前記横ローラ列における前記各ローラの前記回動位置に応じて変更可能であり、前記分岐ラインが、前記主コンベヤに対して、左に位置する左分岐コンベヤと、右に位置する右分岐コンベヤとを有し、前記仕分装置の仕分形態が、前記左幅寄せ形態で幅寄せされた物品を前記左分岐コンベヤに移動させる左仕分形態と、前記右幅寄せ形態で幅寄せされた物品を前記右分岐コンベヤに移動させる右仕分向態と、前記幅寄せコンベヤにより幅寄せされた位置を維持して物品を下流の前記主コンベヤに移動させる幅寄せ位置維持形態とに変更可能であることにより、前述の課題を解決したものである。
本発明に関連して、「同一」との表現は、実質的に同一を意味する。そして、「実質的に」との表現は、「実質的に」との修飾語がない場合を含むと共に、「実質的に」との修飾語がない場合とは厳密には一致しない(例えば、公差に起因する不一致。)ものの、「実質的に」との修飾語がない場合と比べて作用効果に関して有意の差異がない範囲を意味する。
ローラのローラ方向は、ローラの回動中心線が延びている方向から見て、ローラの回転中心線に直交する方向である。
転向角は、0°を含む角度である。
そこで、本発明の幅寄せコンベヤは、物品の主搬送方向に配列されている複数列の横ローラ列からなる横ローラ列群を備え、横ローラ列が、主搬送方向に直交する左右方向に配列されている複数である所定数のローラから構成され、回転中心線を中心に回転することにより物品を搬送するローラが、ローラ方向が主搬送方向に対して転向角を形成する複数の回動位置に、回動中心線を中心に回動可能であり、ローラ方向が主搬送方向に対して傾斜しているローラにより、物品を主搬送方向に搬送しつつ左右方向で幅寄せすることにより、主搬送方向および左右方向に配列されると共に回動中心線回りに回動可能な複数のローラで、物品を主搬送方向に搬送しつつ、左右方向での幅寄せ方向をローラの回動位置に応じて複数設定することができるばかりでなく、以下のような本発明に特有の効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る本発明の幅寄せコンベヤによれば、横ローラ列において、所定数のローラが、1つの、または、左右方向で隣り合う複数の非傾斜ローラと、1以上の傾斜ローラとに二分され、非傾斜ローラのローラ方向が、主搬送方向と同一であり、傾斜ローラのローラ方向が、主搬送方向に対して傾斜し、横ローラ列において、左右方向での非傾斜ローラおよび傾斜ローラのそれぞれの位置が、各ローラの回動位置に応じて変更可能であり、横ローラ列群の非傾斜ローラからなる非傾斜ローラ群が、非傾斜ローラが主搬送方向に配列されている1つの、または、左右方向で隣り合う複数の非傾斜縦ローラ列を形成し、横ローラ列群の傾斜ローラからなる傾斜ローラ群が、傾斜ローラが主搬送方向に配列されている1以上の傾斜縦ローラ列を形成し、横ローラ列において、左右方向で非傾斜ローラと隣り合う傾斜ローラである隣接傾斜ローラが1つである場合には、隣接傾斜ローラの転向角が、傾斜ローラの転向角の最小値であり、隣接傾斜ローラが非傾斜ローラに対して左および右で1つずつである場合には、左の隣接傾斜ローラの転向角が、左に位置するすべての傾斜ローラの転向角の最小値であり、右の隣接傾斜ローラの転向角が、右に位置するすべての傾斜ローラの転向角の最小値であることにより、幅寄せコンベヤに搬入された物品は、各横ローラ列の傾斜ローラが構成する傾斜縦ローラ列により搬送されて、主搬送方向に移動しつつ、左右方向で各横ローラ列の非傾斜ローラが構成する非傾斜縦ローラ列に近づく方向に移動して、非傾斜縦ローラ列上まで幅寄せされ、左右方向での非傾斜縦ローラ列の位置を幅寄せ目標位置とする幅寄せが行われる。そして、左右方向での非傾斜縦ローラ列の位置は、横ローラ列群の各ローラの回動位置に応じて変更されるので、左右方向での非傾斜縦ローラ列の位置を変更することで、幅寄せ目標位置が変更されるため、幅寄せ目標位置の設定の自由度が大きくなり、幅寄せコンベヤの利便性を向上させることができる。
また、非傾斜縦ローラ列の各非傾斜ローラのローラ方向は、主搬送方向と同一であるので、非傾斜縦ローラ列は、主搬送方向での速度成分が大きい搬送速度で、幅寄せされた物品を主搬送方向に搬送し、しかも傾斜縦ローラ列の隣接傾斜ローラの転向角は、すべての傾斜ローラの転向角の最小値であるので、隣接傾斜ローラは、幅寄せされた物品または幅寄せがほぼ完了状態にある物品を、左右方向での速度成分に対する主搬送方向での速度成分が、他の傾斜ローラに比べて、小さくないか、または大きい搬送速度で搬送することから、幅寄せされた物品の主搬送方向での搬送速度が横ローラ列群において大きくなり、幅寄せコンベヤにおける物品の搬送効率を向上させることができる。
請求項2に係る本発明の幅寄せコンベヤによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、横ローラ列において、複数のローラが傾斜ローラであり、傾斜ローラ群が、複数の傾斜縦ローラ列を形成し、横ローラ列において、傾斜ローラの転向角が、左右方向で非傾斜ローラに近い傾斜ローラほど小さいことにより、左右方向で非傾斜ローラに近い傾斜ローラであるほど、物品の搬送速度の、左右方向での速度成分に対する主搬送方向での速度成分が大きくなるので、幅寄せされた物品の主搬送方向への搬送効率を向上させることができる。
また、左右方向で非傾斜縦ローラ列(または、幅寄せ目標位置)から遠い位置で横ローラ列群に搬入された物品は、左右方向での速度成分が大きな搬送速度で非傾斜縦ローラ列に向かって搬送されるので、目標幅寄せ位置への幅寄せが迅速化されること、および、左右方向で非傾斜縦ローラ列に近い位置で横ローラ列群に搬入された物品および非傾斜縦ローラ列の近くまで幅寄せされた物品は、主搬送方向での速度成分に対する左右方向での速度成分が、左右方向でより遠い位置の傾斜ローラよりも小さい搬送速度で非傾斜縦ローラ列に向かって移動するので、物品が左右方向で目標幅寄せ位置を超えて移動する現象が抑制されて、幅寄せ位置への幅寄せが迅速化されることから、幅寄せ効率および目標幅寄せ位置への幅寄せ精度を向上させることができると共に、幅寄せコンベヤを主搬送方向で小型化することができる。
さらに、左右方向での端部のローラが非傾斜ローラである場合には、左右方向での速度成分が相対的に減少することで、左右方向への移動が抑制されるので、幅寄せに起因する幅寄せコンベヤからの物品の落下の防止効果を向上させることができる。
請求項3に係る本発明の幅寄せコンベヤによれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、非傾斜縦ローラ列毎に、非傾斜縦ローラ列の各非傾斜ローラのローラ方向が同一であり、傾斜縦ローラ列毎に、傾斜縦ローラ列の各傾斜ローラのローラ方向が同一であることにより、主搬送方向での全範囲に亘って、幅寄せの円滑化および安定性の確保容易になること、横ローラ列における非傾斜ローラおよび傾斜ローラの位置の変更が容易になること、および、主搬送方向での物品長など、物品に応じた横ローラ列の増減が容易になることから、幅寄せコンベヤの利便性を向上させることができる。
請求項4に係る本発明の幅寄せコンベヤによれば、請求項1から請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、幅寄せコンベヤが、1以上の横ローラ列を有する1以上の幅寄せユニットを備え、幅寄せユニットが、幅寄せユニットのすべてのローラを一斉に回動させる単一のアクチュエータを有し、アクチュエータが、横ローラ列において、左右方向での中部に位置する1以上の中部ローラと、中部ローラに対して左に1以上のローラを置いて位置する1以上の左部ローラと、中部ローラに対して右に1以上のローラを置いて位置する1以上の右部ローラが択一的に非傾斜ローラとなるように、幅寄せユニットのすべてのローラを回動させることにより、非傾斜ローラの設定が左右方向で互いにローラを挟んで離隔する中部ローラ、左部ローラおよび右部ローラの3種類のローラによる3種類の幅寄せ形態が単一のアクチュエータにより形成されるので、幅寄せコンベヤの構造が簡単化されて、幅寄せコンベヤのコストを削減することができる。
また、左右方向での幅寄せ目標位置の間隔が、中部ローラと左部ローラとの間、および、中部ローラと右部ローラとの間にそれぞれ介在するローラである介在ローラの数を変更することにより、容易に変更されるので、物品の左右方向での大きさに応じて介在ローラの数を変更するなど、幅寄せコンベヤの設計の自由度が大きくなって、幅寄せコンベヤの利便性を向上させることができる。
請求項5に係る本発明の仕分設備によれば、請求項1から請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、仕分設備が、幅寄せコンベヤと、幅寄せコンベヤの上流に配置される供給コンベヤと、幅寄せコンベヤの下流に配置されて幅寄せコンベヤにより搬送された物品を仕分ける仕分ラインとを備え、仕分ラインが、幅寄せコンベヤからの物品を搬送する主コンベヤと、主コンベヤの途中に配置される1以上の仕分装置と、仕分装置により仕分けられた物品を搬送する分岐ラインとを備え、横ローラ列群の幅寄せ形態が、非傾斜縦ローラ列の位置が左右方向での中部位置であるときのセンタ幅寄せ形態と、非傾斜縦ローラ列の位置が左右方向で中部位置に対して左位置であるときの左幅寄せ形態と、非傾斜縦ローラ列の位置が左右方向で中部位置に対して右位置であるときの右幅寄せ形態とに、横ローラ列における各ローラの回動位置に応じて変更可能であり、分岐ラインが、主コンベヤに対して、左に位置する左分岐コンベヤと、右に位置する右分岐コンベヤとを有し、仕分装置の仕分形態が、左幅寄せ形態で幅寄せされた物品を左分岐コンベヤに移動させる左仕分形態と、右幅寄せ形態で幅寄せされた物品を右分岐コンベヤに移動させる右仕分向態と、幅寄せコンベヤにより幅寄せされた位置を維持して物品を下流の主コンベヤに移動させる幅寄せ位置維持形態とに変更可能であることにより、幅寄せコンベヤにより搬送されて仕分装置に搬入する物品は、仕分装置に対して、左分岐コンベヤおよび右分岐コンベヤに対応して左および右にそれぞれ幅寄せされているので、仕分装置による仕分が容易になることから、幅寄せコンベヤでの搬送効率の向上と相俟って、仕分設備10による仕分作業の効率を向上させることができ、さらに仕分装置が小型化されて、仕分設備の小型化およびコスト削減をすることができる。
本発明の実施例を示し、(a)は、幅寄せコンベヤを備える仕分設備の、一部が省略された概略平面図、(b)は、(a)のb部分の要部の拡大図。 図1の仕分設備の、センタ幅寄せ形態での幅寄せコンベヤの要部拡大図。 図2の3矢視での幅寄せコンベヤの要部の図。 図2の4矢視での幅寄せコンベヤの要部の図。 図2の幅寄せコンベヤの幅寄せユニットの平面図。 図5の6−6線での要部の断面図。 図6の7−7線断面図。 図2と同様の幅寄せコンベヤの要部拡大図であり、左幅寄せ形態での図。 図2と同様の幅寄せコンベヤの要部拡大図であり、右幅寄せ形態での図。
本発明の幅寄せコンベヤは、物品の主搬送方向に配列されている複数列の横ローラ列からなる横ローラ列群を備え、横ローラ列が、主搬送方向に直交する左右方向に配列されている複数である所定数のローラから構成され、回転中心線を中心に回転することにより物品を搬送するローラが、ローラ方向が主搬送方向に対して転向角を形成する複数の回動位置に、回動中心線を中心に回動可能であり、ローラ方向が主搬送方向に対して傾斜しているローラにより、物品を主搬送方向に搬送しつつ左右方向で幅寄せし、横ローラ列において、所定数のローラが、1つの、または、左右方向で隣り合う複数の非傾斜ローラと、1以上の傾斜ローラとに二分され、非傾斜ローラのローラ方向が、主搬送方向と同一であり、傾斜ローラのローラ方向が、主搬送方向に対して傾斜し、横ローラ列において、左右方向での非傾斜ローラおよび傾斜ローラのそれぞれの位置が、各ローラの回動位置に応じて変更可能であり、横ローラ列群の非傾斜ローラからなる非傾斜ローラ群が、非傾斜ローラが主搬送方向に配列されている1の、または、左右方向で隣り合う複数の非傾斜縦ローラ列を形成し、横ローラ列群の傾斜ローラからなる傾斜ローラ群が、傾斜ローラが主搬送方向に配列されている1以上の傾斜縦ローラ列を形成し、横ローラ列において、左右方向で非傾斜ローラと隣り合う傾斜ローラである隣接傾斜ローラが1つである場合には、隣接傾斜ローラの転向角が、傾斜ローラの転向角の最小値であり、隣接傾斜ローラが非傾斜ローラに対して左および右で1つずつである場合には、左の隣接傾斜ローラの転向角が、左に位置するすべての傾斜ローラの転向角の最小値であり、右の隣接傾斜ローラの転向角が、右に位置するすべての傾斜ローラの転向角の最小値であることにより、幅寄せ目標位置の設定の自由度が大きくなることで、利便性が向上し、しかも、幅寄せされた物品の主搬送方向での搬送速度が大きくなることで、物品の搬送効率が向上するものであれば、その具体的な態様はいかなるものであっても構わない。
例えば、本発明の幅寄せコンベヤの横ローラ列を構成しているローラの数は、偶数であってもよいし、すべての横ローラ列において同数であるほかに、1つの横ローラ列毎または複数の横ローラ列毎に、異なっていてもよい。横ローラ列を構成しているローラが同数である複数の横ローラ列は、主搬送方向で、互いに隣り合っていてもよいし、別の横ローラ列を挟んで離隔していてもよい。
以下、本発明の実施例を、図1〜図9を参照して説明する。
図1を参照すると、実施例において、幅寄せコンベヤ100は、異なる種類の複数の物品Wを搬送する搬送設備としての仕分設備10に備えられて、物品Wを主搬送方向に搬送しつつ、該物品Wの、左右方向での位置を変更する幅寄せを行う。仕分設備10は、物流施設に設置されて、搬送される物品Wをその仕分先に応じて仕分ける仕分作業を行う。
仕分設備10は、幅寄せコンベヤ100のほかに、幅寄せコンベヤ100の上流に配置されて物品Wを幅寄せコンベヤ100に搬入する供給コンベヤ11と、幅寄せコンベヤ100の下流に配置されて幅寄せコンベヤ100により搬送された物品Wを搬送する下流ラインとしての仕分ライン12と、幅寄せコンベヤ100により搬送されている物品Wの姿勢を矯正可能なガイド部材60と、物品Wの仕分先に応じて幅寄せコンベヤ100および仕分ライン12の仕分装置30を制御する制御装置180とを備える。
主搬送方向は、仕分ライン12に物品Wを搬送する幅寄せコンベヤ100での物品Wの搬送方向であり、好ましくは、仕分ライン12における入口コンベヤ20aでの物品Wの搬送方向と同一に設定される。
左右方向は主搬送方向に直交する方向である。主搬送方向および左右方向を含む平面は、本実施例では鉛直方向(すなわち、上下方向)に直交する水平面である。左および右は、それぞれ主搬送方向に向いているときの左および右である。また、左右に関し、左右の一方は、左および右の一方であり、左右の他方は、左および右の他方である。
「下流」および「上流」との表現は、仕分設備10において搬送される物品Wの流れ(すなわち、物品Wの移動)に関してのものである。
作業者により複数の物品Wが無作為に投入される供給コンベヤ11での物品Wの搬送方向は、主搬送方向と同一である。
仕分ライン12は、幅寄せコンベヤ100により幅寄せされた物品Wを搬送する主コンベヤ20と、主コンベヤ20の途中に配置される1以上の、本実施例では複数の仕分装置30と、主コンベヤ20から分岐して配置されると共に仕分装置30と同数の分岐ライン50とを備える。
主コンベヤ20は、幅寄せコンベヤ100の直下流に配置される最上流のコンベヤ21と、主コンベヤ20における物品Wの搬送方向で隣り合う仕分装置30同士の間の1以上の、本実施例では複数の中間コンベヤ22と、最下流の仕分装置30Bの直下流に配置される最下流のコンベヤ23とを有する。最上流コンベヤ21は、幅寄せコンベヤ100により搬送されたすべての物品Wを、幅寄せされた状態(以下、「幅寄せ状態」という。)で、すなわち左右方向で幅寄せされた位置を維持しつつ、搬送する。このため、最上流の仕分装置30Aには、最上流コンベヤ21を介して、幅寄せ状態の物品Wが搬入される。入口コンベヤ20aは、最上流コンベヤ21および最上流仕分装置30Aを含む。
分岐ライン50は、仕分装置30毎に、主コンベヤ20に対して、少なくとも左右の一方に、本実施例では左右の両方に配置される左分岐コンベヤ51および右分岐コンベヤ52を有する。
供給コンベヤ11および仕分ライン12の各コンベヤ22,51,52は、駆動源を有する駆動型コンベヤ、または、駆動源を有していない非駆動型コンベヤ(シュートを含む。)、駆動型コンベヤおよび非駆動型コンベヤの組合せから構成され、ローラコンベヤまたはベルトコンベヤなどの物品Wの搬送が可能な任意の構造のコンベヤである。
ガイド部材60は、幅寄せコンベヤ100に対して右および左にそれぞれ配置される左ガイド部材61および右ガイド部材62を有する。各ガイド部材61,62は、主搬送方向と同一の移動方向に移動する1対のベルトコンベヤから構成されて、主搬送方向で幅寄せコンベヤ100および最上流コンベヤ21に跨がって配置されている。
各ガイド部材61,62は、幅寄せコンベヤ100により幅寄せされた物品Wとの接触により、該物品Wを主搬送方向に倣うように姿勢を矯正すると共に、幅寄せコンベヤ100からの左右方向への物品Wのはみ出し量を規制し、さらに幅寄せコンベヤ100から物品Wの落下防止にも寄与する。
図2〜図7を参照すると、幅寄せコンベヤ100は、物流施設の床Fに設置される機台101と、主搬送方向に配列されている複数列の横ローラ列112からなる横ローラ列群110と、横ローラ列群110を構成しているすべてのローラ120からなるローラ群のローラ120同士の間に形成される隙間を上方から覆う板状のカバー102と、各ローラ120を回転中心線である水平軸線Lhを中心に回転可能に支持する複数のローラ支持体140と、ローラ支持体140を介して各ローラ120を回動中心線である垂直軸線Lvを中心に回動可能に支持する1以上の、本実施例では複数のユニット支持ベース131から構成される支持ベース130と、各ローラ120を垂直軸線Lv回りに回動させる1以上の、ここでは複数の回動駆動機構150と、各ローラ120を水平軸線Lh回りに回転駆動する1以上の、ここでは複数の回転駆動体としてのラインシャフト160と、ラインシャフト160を回転駆動する回転駆動機構170とを備える。
幅寄せコンベヤ100において、横ローラ列群110、機台101に着脱可能に固定される支持ベース130、回動駆動機構150、ラインシャフト160および回転駆動機構170は、機台101に着脱可能に取り付けられる1以上の、ここでは基本的に同一構造を有する複数としての5つの幅寄せユニットU(図4,図5)から構成される。
幅寄せコンベヤ100が複数の幅寄せユニットUから構成されることにより、横ローラ列112、ローラ支持体140、回動駆動機構150およびラインシャフト160の機台101への着脱が容易化されるので、幅寄せコンベヤ100の組立性およびメンテナンス性を向上させることができる。
図5〜図7を参照すると、各横ローラ列112は、左右方向に配列されている複数である所定数の、奇数としての7つのローラ120から構成される。ローラ120は、ラインシャフト160との接触面である外周面126を形成する部分が、ラインシャフト160および物品Wとの間で摩擦力を発生させる摩擦材料であるゴム材料で形成されている。
外周面126は、ローラ120が後述する非傾斜ローラ121であるときにラインシャフト160と接触する円柱面からなる中部接触面127と、ローラ120が後述する傾斜ローラ122であるときにラインシャフト160と接触する球面からなる1対の端部接触面128とを有する。別の例として、中部接触面127および各端部接触面128が、同一半径または異なる半径の球面であってもよい。
外周面126の一部は、カバー102に設けられた円孔102a貫通してカバー102から上方に突出していて、カバー102上で搬送される物品Wに接触する。物品Wは、回転する複数のローラ120に支持されて、外周面126との間で作用する摩擦力により搬送される。
外周面126の摩擦係数は、ローラ方向が同一の複数のローラ120(例えば、仕分装置30の仕分ローラ35(図1(b)))との接触により物品Wが搬送される場合の該仕分ローラ35の摩擦係数に比べて、小さい値に設定される。これにより、ローラ方向が異なる複数のローラ120との接触で発生する摩擦力の作用方向が異なることに起因する物品Wの、左右方向での振れが低減して、安定した幅寄せが可能になる。
図2〜図7を参照すると、ユニット支持ベース131は、1対の支持フレーム132と、該1対の支持フレーム132を連結する連結部134,135と、取付部138とを有する。1対の連結部134は、ラインシャフト160を回転可能に支持する。
ローラ支持体140は、ローラ120を回転可能に支持するローラ支持枠141と、ローラ支持枠141を水平軸線Lhに平行な揺動中心線Ls回りに揺動可能に支持すると共に垂直軸線Lv回りに回動可能な回動支持部材142と、ローラ120をラインシャフト160に押し付ける付勢ばね147とを有する。
回動支持部材142は、回動アーム143aを有する回動体143と、回動体143に保持されてローラ支持枠141を揺動可能に支持する関節軸144と、支持フレーム132に回動可能に支持される回動軸145とを有する。
回動駆動機構150は、アクチュエータとしてのエアシリンダ151と、エアシリンダ151と各ローラ支持体140の回動アーム143aとを連結する連結機構155とを備える。
1対の支持フレーム132に固定されているエアシリンダ151は、タンデム式シリンダ機構であり、シリンダ152と、シリンダ152内に摺動可能に収容された1対のピストン(図示されず)にそれぞれ結合されている1対の作動ロッド153,154とを有する。
第1作動ロッド153は、両支持フレーム132に揺動可能に支持された1対の揺動アーム157に枢着され、第2作動ロッド154は、両支持フレーム132に固定された取付部138に枢着されている。
連結機構155は、各支持フレーム132に揺動可能に支持される連結軸156に一体に結合されている1対の揺動アーム157と、各回動アーム143aが枢着部146にて枢着されている板状の1対の連結体158と、1対の揺動アーム157と1対の連結体158とをそれぞれ連結する1対の中継リンク159とを有する。
エアシリンダ151は、制御装置180(図1)により制御されて、連結機構155を介してローラ支持体140およびローラ120を回動させて、各ローラ120の回動位置P1〜P3(図2,図8,図9)を制御する。
図3,図4を参照すると、各ラインシャフト160を回転駆動する回転駆動機構170は、機台101に取り付けられて制御装置180(図1)により制御される駆動源としての電動モータ171と、電動モータ171の動力を各ラインシャフト160に伝達する動力伝達機構であるベルト173を有する巻掛け伝動機構172とを備える。電動モータ171は、幅寄せコンベヤ100の各ラインシャフト160を一斉に同一の回転方向に回転駆動する。主搬送方向は、垂直軸線Lvが延びている方向から見て、ラインシャフト160の回転中心線Lr(図6)に直交する方向である。
図2,図8,図9を主に参照し、図3〜図5を適宜参照すると、ユニットローラ列111のすべてのローラ120は、ラインシャフト160により駆動されて、同一の回転速度で、一斉に回転する。また、幅寄せコンベヤ100のすべての横ローラ列112が各回動駆動機構150により駆動されることで、横ローラ列群110の各ローラ120は、ローラ方向が主搬送方向に対して異なる転向角をそれぞれ形成する複数の回動位置に、本実施例では、3つの異なる転向角θ1〜θ3をそれぞれ形成する3つの回動位置P1〜P3に、同期して、一斉に回動する。
なお、各転向角θ1〜θ3は、0°を含み、0°以上で90°未満の角度である。各転向角θ1〜θ3が0°であるときのローラ方向は、主搬送方向と同一である。
そして、横ローラ列112における各ローラ120は、その回動位置P1〜P3(すなわち、ローラ方向の転向角θ1〜θ3)がローラ120毎に異なるように、ローラ支持体140を介して連結体158に連結されている。
このため、横ローラ列群110が形成する物品Wの幅寄せ形態は、各ローラ120の回動位置P1〜P3に応じて変更可能である。
具体的には、回動位置P1〜P3毎において、横ローラ列112のすべてのローラ120は、1つの非傾斜ローラ121と、非傾斜ローラ121以外の複数の非特定ローラとしての傾斜ローラ122とに二分される。非傾斜ローラ121は、幅寄せ目標位置を規定する特定ローラであり、傾斜ローラ122は、非傾斜ローラ121に向けて物品Wを幅寄せする非特定ローラである。
横ローラ列群110のすべての非傾斜ローラ121からなる非傾斜ローラ群は、それら非傾斜ローラ121が主搬送方向に配列されている1つの非傾斜縦ローラ列123を形成している。また、横ローラ列群110のすべての傾斜ローラ122からなる傾斜ローラ群は、それら傾斜ローラ122が主搬送方向に配列されている複数の、本実施例では、横ローラ列112での傾斜ローラ122の数と同数の傾斜縦ローラ列124を形成する。
各縦ローラ列123,124を構成しているローラ120の垂直軸線Lv(図3)は、左右方向に直交する1つの平面上に実質的に位置する。
そして、エアシリンダ151(図3)は、横ローラ列112において、左右方向での中部に位置する1つの中部ローラ120Cと、中部ローラ120Cに対して左に1以上の、本実施例では複数としての2つのローラ120を置いて位置する1つの左部ローラとしての左端ローラ120Lと、中部ローラ120Cに対して右に1以上の、本実施例では複数としての2つのローラ120を置いて位置する1つの右部ローラとしての右端ローラ120Rとが、回動位置P1〜P3に応じて択一的に非傾斜ローラ121となるように、幅寄せユニットUのすべてのローラ120を回動させる。そして、横ローラ列112のすべてのローラ120において、これらの3つのローラ120のみが非傾斜ローラ121になり得る。
このため、横ローラ列112毎(または、ユニットローラ列111毎)に、横ローラ列112の各ローラ120が、図2に示される第1回動位置P1を占めるときに、横ローラ列群110は第1幅寄せ形態としてのセンタ幅寄せ形態を形成し、図8に示される第2回動位置P2を占めるときに、横ローラ列群110は第2幅寄せ形態としての左幅寄せ形態を形成し、図9に示される第3回動位置P3を占めるときに、横ローラ列群110は第3幅寄せ形態としての右幅寄せ形態を形成する。
このように、横ローラ列群110において、センタ幅寄せ形態は、非傾斜縦ローラ列123の位置が左右方向での中部位置であるときの形態であり、左幅寄せ形態は、非傾斜縦ローラ列123の位置が左右方向で中部位置に対して左位置であるときの形態であり、右幅寄せ形態は、非傾斜縦ローラ列の位置が左右方向で中部位置に対して右位置であるときの形態である。
ここで、中部位置、左位置および右位置は、横ローラ列群110における左右方向での相対的な位置であり、中部位置は、左右方向で左位置および右位置の間の位置であればよい。
本実施例では、中部位置は、左端ローラ120Lおよび右端ローラ120Rによりそれぞれ規定される左位置および右位置から、左右方向で等距離にある位置である中央位置である。そして、横ローラ列112において、中部ローラ120Cは、該中部ローラ120Cに対して、左および右にそれぞれ同数の傾斜ローラ122が介在ローラとして介在した状態で配置されることになる位置のローラである中央ローラであり、左端ローラ120Lおよび右端ローラ120Rは、左右方向での端部に位置するローラ120である端部ローラである。
また、図2,図3に示されるように、第1回動位置P1において、各横ローラ列112では、非傾斜ローラ121に関して、左右の両方の傾斜ローラ122は、互いに実質的に鏡像の位置にある。
非傾斜ローラ121のローラ方向は、主搬送方向と同一の方向(すなわち、転向角θ1〜θ3が実質的に0°である方向)である。また、傾斜ローラ122のローラ方向は、主搬送方向で非傾斜ローラ121に近づくように主搬送方向に対して傾斜している。
各幅寄せ形態において、最上流の各傾斜ローラ122のローラ方向は、最下流の非傾斜ローラ121を指向し、例えばその垂直軸線Lvを指向する。
傾斜ローラ122の転向角θ1〜θ3は、左右方向で非傾斜ローラ121に近い傾斜ローラ122ほど大きくならない角度、本実施例では、非傾斜ローラ121に近い傾斜ローラ122ほど小さい角度である。
そして、図2に示されるように、左右方向で非傾斜ローラ121と隣り合う隣接傾斜ローラ122Eが非傾斜ローラ121に対して左および右で1つずつである場合には、左の隣接傾斜ローラ122Eの転向角θ1が、左に位置するすべての傾斜ローラ122の転向角θ1の最小値であり、右の隣接傾斜ローラ122Eの転向角θ1が、右に位置するすべての傾斜ローラ122の転向角θ1の最小値である。
また、図8,図9に示されるように、傾斜ローラ122である隣接傾斜ローラ122Eが1つである場合には、隣接傾斜ローラ122Eの転向角θ2,θ3が、傾斜ローラ122の転向角θ2,θ3の最小値である。
横ローラ列群110のすべての非傾斜縦ローラ列123、本実施例では唯一の非傾斜縦ローラ列123において、該非傾斜縦ローラ列123の各非傾斜ローラ121のローラ方向は同一である。一方、横ローラ列群110のすべての傾斜縦ローラ列124において、転向角θ1〜θ3が傾斜縦ローラ列124毎に異なる一方で、各傾斜縦ローラ列124においては、ローラ方向は同一である。
図1を主に参照し、図3,図5を適宜参照すると、仕分装置30は、すべての仕分ローラ35が、非傾斜ローラ121に相当するローラから構成されている点、および、ユニットローラ列111に相当するローラ列の1対の横ローラ列112を構成している仕分ローラ35の数が異なる点で、幅寄せコンベヤ100と異なり、その他の点で、基本的に幅寄せコンベヤ100と同一の構造を有する。
そして、回動駆動機構150に相当する回動駆動機構、ラインシャフト160に相当するラインシャフトおよび回転駆動機構170に相当する回転駆動機構(いずれも図示されず)が、制御装置180で制御されることにより、仕分装置30の仕分形態は、物品Wを左分岐コンベヤ51に移動させる左仕分形態と、物品Wを右分岐コンベヤ52に移動させる右仕分形態と、幅寄せ状態の物品Wを主コンベヤ20に主搬送方向と同一である基本搬送方向で移動させる幅寄せ位置維持形態とに変更可能である。
前記回動駆動機構により駆動されて回動中心線を中心に異なる回動位置に回動する各仕分ローラ35は、幅寄せ位置維持形態で基本回動位置(図1(b)に、実線で示される。)、左仕分形態で左回動位置(図1(b)に、一点鎖線で示される。)、および右仕分形態で右回動位置(図1(b)に、二点鎖線で示される。)を占める。
図1を参照すると、制御装置180は、仕分設備10の操作者が設定情報を予め入力する設定部182と、物品Wの物品情報を検出する幅寄せ用物品情報検出手段および仕分用物品情報検出手段を有する検出部と、設定部182からの前記初期設定情報および検出部183からの検出信号に基づいて、供給コンベヤ11、幅寄せコンベヤ100および仕分装置30を制御する制御部181とを有する。
前記設定情報には、物品Wの仕分先と各分岐コンベヤ51,52および最下流コンベヤ23とを対応させた情報が含まれる。
各物品情報検出手段184,185(例えば、バーコードリーダ)は、物品Wの物品情報としての仕分先を検出する。幅寄せ用物品情報検出手段184は、供給コンベヤ11に設けられて、該コンベヤ11上で物品Wの仕分先を検出する。仕分用物品情報検出手段185は、最上流コンベヤ21および各中間コンベヤ22に設けられて、主コンベヤ20上で物品Wの仕分先を検出する。
制御部181は、物品Wの仕分先に基づいて、幅寄せコンベヤ100の幅寄せ形態を制御し、また、物品Wがいずれかの分岐コンベヤ51,52または最下流コンベヤ23に搬送されるように仕分装置30の仕分形態を制御し、さらに、供給コンベヤ11の搬送速度を制御することにより、幅寄せコンベヤ100に搬入される物品W同士の、主搬送方向での間隔を調整する。
図1を参照して、仕分設備10による仕分作業を説明する。
供給コンベヤ11に投入された各物品Wは、幅寄せ用物品情報検出手段184により仕分先が検出された後に、供給コンベヤ11により幅寄せコンベヤ100に搬入される。制御部181は、物品情報検出手段184により検出された仕分先に応じて、幅寄せコンベヤ100の幅寄せ形態を変更する。
具体的には、制御部181は、物品Wの仕分先が、左分岐コンベヤ51である場合には、左幅寄せ形態となるように、右分岐コンベヤ52である場合には、右幅寄せ形態となるように、最下流コンベヤ23である場合には、センタ幅寄せ形態となるように、各幅寄せユニットU(図4)のエアシリンダ151(図3)を同時に作動させる。
次いで、制御部181は、仕分用物品情報検出手段185により検出された仕分先に応じて、各仕分装置30の仕分形態を制御する。例えば、物品Wの仕分先が、物品情報検出手段185Aの直下流の仕分装置30Aにより物品Wが仕分けられる左分岐コンベヤ51Aである場合には、仕分装置30Aは、左幅寄せ形態で左端に幅寄せされた物品W1を、左分岐コンベヤ5152Aに向かう左分岐搬送方向に転向させて搬送し、仕分装置30Aにより物品Wが仕分けられる右分岐コンベヤ52Aである場合には、仕分装置30Aは、右幅寄せ形態で右端に幅寄せされた物品W2を、右分岐コンベヤ52Aに向かう右分岐搬送方向に転向させて搬送する。
また、仕分装置30Aの下流に位置する仕分装置30Bにより仕分けられる物品Wに対しては、仕分装置30Bよりも上流の各仕分装置30は、物品Wの仕分先が、右分岐コンベヤ52Bである場合には、物品W3を横ローラ列群110の右端での幅寄せ状態が維持されるように搬送し、左分岐コンベヤ51Bである場合には、物品W4を横ローラ列群110の左端での幅寄せ状態が維持されるように搬送し、さらに、最下流コンベヤ23である場合には、物品W5を横ローラ列群110の中部での幅寄せ状態が維持されるように搬送し、物品W3〜W5を、転向させることなく、中間コンベヤ22または最下流コンベヤ23に向かう基本搬送方向(主搬送方向と同一である。)に搬送する。
このようにして、供給コンベヤ11に投入されたすべての物品Wは、その仕分先毎に仕分けられる。
次に、前述のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
幅寄せコンベヤ100は、物品Wの主搬送方向に配列されている複数列の横ローラ列112からなる横ローラ列群110を備え、横ローラ列112は、左右方向に配列されている複数である所定数のローラ120から構成されている。ローラ120は、ローラ方向が転向角θ1〜θ3を形成する複数の回動位置P1〜P3に、垂直軸線Lvを中心に回動可能である。そして、幅寄せコンベヤ100は、ローラ方向が主搬送方向に対して傾斜しているローラ120により、物品Wを主搬送方向に搬送しつつ左右方向で幅寄せする。
これにより、主搬送方向および左右方向に配列されると共に垂直軸線Lv回りに回動可能な複数のローラ120で、物品Wを主搬送方向に搬送しつつ、左右方向での幅寄せ方向をローラ120の回動位置P1〜P3に応じて複数設定することができる。
横ローラ列112の前記所定数のローラ120は、非傾斜ローラ121と傾斜ローラ122とに二分され、非傾斜ローラ121のローラ方向は主搬送方向と同一であり、傾斜ローラ122のローラ方向は主搬送方向に対して傾斜し、左右方向での非傾斜ローラ121および傾斜ローラ122のそれぞれの位置は、各ローラ120の回動位置P1〜P3に応じて変更可能であり、横ローラ列群110には、非傾斜縦ローラ列123および傾斜縦ローラ列124が形成され、横ローラ列112において、左右方向で非傾斜ローラ121と隣り合う隣接傾斜ローラ122Eの転向角θ1〜θ3は、傾斜ローラ122の転向角θ1〜θ3の最小値である。
これにより、幅寄せコンベヤ100に搬入された物品Wは、各横ローラ列112の傾斜ローラ122が構成する傾斜縦ローラ列124により搬送されて、主搬送方向に移動しつつ、左右方向で各横ローラ列112の非傾斜ローラ121が構成する非傾斜縦ローラ列123に近づく方向に移動して、非傾斜縦ローラ列123上まで幅寄せされ、左右方向での非傾斜縦ローラ列123の位置を幅寄せ目標位置とする幅寄せが行われる。そして、左右方向での非傾斜縦ローラ列123の位置は、横ローラ列群110の各ローラ120の回動位置P1〜P3に応じて変更されるので、左右方向での非傾斜縦ローラ列123の位置を変更することで、幅寄せ目標位置が変更されるため、幅寄せ目標位置の設定の自由度が大きくなり、幅寄せコンベヤ100の利便性を向上させることができる。
また、非傾斜縦ローラ列123の各非傾斜ローラ121のローラ方向は、主搬送方向と同一であるので、非傾斜縦ローラ列123は、主搬送方向での速度成分が大きい搬送速度で、幅寄せされた物品Wを主搬送方向に搬送し、しかも傾斜縦ローラ列124の隣接傾斜ローラ122Eの転向角θ1〜θ3は、すべての傾斜ローラ122の転向角θ1〜θ3の最小値であるので、隣接傾斜ローラ122Eは、幅寄せされた物品Wまたは幅寄せがほぼ完了状態にある物品Wを、左右方向での速度成分に対する主搬送方向での速度成分が、他の傾斜ローラ122に比べて、小さくないか、または大きい搬送速度で搬送することから、幅寄せされた物品Wの主搬送方向での搬送速度が横ローラ列群110において大きくなり、幅寄せコンベヤ100における物品Wの搬送効率を向上させることができる。
横ローラ列群110には複数の傾斜縦ローラ列124が形成され、横ローラ列112において、傾斜ローラ122の転向角θ1〜θ3は、左右方向で非傾斜ローラ121に近い傾斜ローラ122ほど小さい。
これにより、左右方向で非傾斜ローラ121に近い傾斜ローラ122であるほど、物品Wの搬送速度の、左右方向での速度成分に対する主搬送方向での速度成分が大きくなるので、幅寄せされた物品Wの主搬送方向への搬送効率を向上させることができる。
また、左右方向で非傾斜縦ローラ列123(または、幅寄せ目標位置)から遠い位置で横ローラ列群110に搬入された物品Wは、左右方向での速度成分が大きな搬送速度で非傾斜縦ローラ列123に向かって搬送されるので、目標幅寄せ位置への幅寄せが迅速化されること、および、左右方向で非傾斜縦ローラ列123に近い位置で横ローラ列群110に搬入された物品Wおよび非傾斜縦ローラ列123の近くまで幅寄せされた物品Wは、主搬送方向での速度成分に対する左右方向での速度成分が、左右方向でより遠い位置の傾斜ローラ122よりも小さい搬送速度で非傾斜縦ローラ列123に向かって移動するので、物品Wが左右方向で目標幅寄せ位置を超えて移動する現象が抑制されて、幅寄せ位置への幅寄せが迅速化されることから、幅寄せ効率および目標幅寄せ位置への幅寄せ精度を向上させることができると共に、幅寄せコンベヤ100を主搬送方向で小型化することができる。さらに、左右方向での端部のローラ120が非傾斜ローラ121である場合には、左右方向での速度成分が相対的に減少することで、左右方向への移動が抑制されるので、幅寄せに起因する幅寄せコンベヤ100からの物品Wの落下の防止効果を向上させることができ、さらに、ガイド部材61,62との物品Wの衝突による衝撃が低減するため、該衝突に起因する物品Wの損傷の発生を防止することができる。
非傾斜縦ローラ列123の各非傾斜ローラ121のローラ方向は同一であり、傾斜縦ローラ列124の各傾斜ローラ122のローラ方向は同一であることにより、主搬送方向での全範囲に亘って、幅寄せの円滑化および安定性の確保容易になること、横ローラ列112における非傾斜ローラ121および傾斜ローラ122の位置の変更が容易になること、および、主搬送方向での物品長など、物品Wに応じた横ローラ列112の増減が容易になることから、幅寄せコンベヤ100の利便性を向上させることができる。
幅寄せコンベヤ100の各幅寄せユニットUは、該幅寄せユニットUのすべてのローラ120をそれぞれの垂直軸線Lvを中心に一斉に回動させる単一のアクチュエータを有し、該アクチュエータが、横ローラ列112において、左右方向での中部に位置する中部ローラ120Cと、該中部ローラ120Cに対して左に複数のローラ120を置いて位置する左端ローラ120Lと、中部ローラ120Cに対して右に複数のローラ120を置いて位置する右端ローラ120Rのみが択一的に非傾斜ローラ121となるように、幅寄せユニットUのすべてのローラ120を回動させる。
これにより、非傾斜ローラ121の設定が左右方向で互いにローラ120を挟んで離隔する中部ローラ120C、左端ローラ120Lおよび右端ローラ120Rの3種類のローラ120による3種類の幅寄せ形態が単一のアクチュエータにより形成されるので、幅寄せコンベヤ100の構造が簡単化されて、幅寄せコンベヤ100のコストを削減することができる。
また、左右方向での幅寄せ目標位置の間隔が、中部ローラ120Cと左端ローラ120Lとの間、および、中部ローラ120Cと右端ローラ120Rとの間にそれぞれ介在するローラ120である介在ローラの数を変更することにより、容易に変更されるので、物品Wの左右方向での大きさに応じて該介在ローラの数を変更するなど、幅寄せコンベヤ100の設計の自由度が大きくなって、幅寄せコンベヤ100の利便性を向上させることができる。
仕分設備10において、横ローラ列群110の幅寄せ形態は、センタ幅寄せ形態と左幅寄せ形態と右幅寄せ形態とに、横ローラ列112における各ローラ120の回動位置P1〜P3に応じて変更可能であり、仕分装置30の仕分形態は、左幅寄せ形態で幅寄せされた物品Wを左分岐コンベヤ51に移動させる左仕分形態と、右幅寄せ形態で幅寄せされた物品Wを右分岐コンベヤ52に移動させる右仕分向態と、幅寄せコンベヤ100により幅寄せされた位置を維持して物品Wを下流の中間コンベヤ22または最下流コンベヤ23に移動させる幅寄せ位置維持形態とに変更可能である。
これにより、幅寄せコンベヤ100により搬送されて仕分装置30に搬入する物品Wは、仕分装置30に対して、左分岐コンベヤ51および右分岐コンベヤ52に対応して左および右にそれぞれ幅寄せされているので、仕分装置30による仕分が容易になる。このため、幅寄せコンベヤ110での搬送効率の向上と相俟って、仕分設備10による仕分作業の効率を向上させることができ、さらに仕分装置30が小型化されて、仕分設備10の小型化およびコスト削減をすることができる。
以下、前述した実施例の一部の構成を変更した実施例について、変更した構成に関して説明する。
回動位置P1〜P3のいずれかにおいて、横ローラ列112において、すべての傾斜ローラ122の転向角θ1〜θ3が等しい場合には、該転向角θ1〜θ3が最小値である。
横ローラ列112は、左右方向で互いに隣り合うローラ120からなる複数の非傾斜ローラ121を有していてもよく、この場合には、左右方向で互いに隣り合う複数の非傾斜縦ローラ列123が形成され、また、1つの傾斜ローラ122を有していてもよく、この場合には、1つの傾斜縦ローラ列124が形成される。
横ローラ列112において、中部ローラ、左部ローラおよび右部ローラの少なくとも1種類は、複数のローラ120であってもよい。左部ローラまたは右部ローラが複数のローラ120から構成される場合に、左部ローラは左端ローラ120Lを、右部ローラは右端ローラ120Rを、それぞれ含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。また、中部ローラ、左部ローラおよび右部ローラのうちの2種類のローラ120のみが非傾斜ローラ121になってもよい。
アクチュエータは、電気アクチュエータ(例えば、電動機およびボールネジ機構から構成されるリニア駆動装置)であってもよい。
複数の幅寄せ形態を形成するための各ローラ120の回動位置(したがって、転向角)は、3以外に、2または4以上であってもよい。この場合に、分岐ラインが有する分岐コンベヤの数は回動位置の数に応じて増減してもよいし、また、主コンベヤが複数の分割コンベヤに左右方向で分割されてもよい。
仕分装置は、搬送方向に配列された複数の横ローラ列を備えるもの以外の仕分装置(例えば、物品との当接により該物品を転向させて分岐ラインに移動させる転向部材(例えば、いわゆるダイバータ)を備えるもの)であってもよい。
横ローラ列112を構成しているローラ120の数は、偶数であってもよいし、すべての横ローラ列112において同数であるほかに、1以上の横ローラ列112毎または1以上の幅寄せユニットU毎に、異なっていてもよい。
10 ・・・仕分設備
11 ・・・供給コンベヤ
12 ・・・仕分ライン
20 ・・・主コンベヤ
30 ・・・仕分装置
50 ・・・分岐ライン
51 ・・・左分岐コンベヤ
52 ・・・左分岐コンベヤ
100・・・幅寄せコンベヤ
110・・・横ローラ列群
112・・・横ローラ列
120・・・ローラ
120C・・・中部ローラ
120L・・・左端ローラ
120R・・・右端ローラ
121・・・非傾斜ローラ
122・・・傾斜ローラ
122E・・・隣接傾斜ローラ
123・・・非傾斜縦ローラ列
124・・・傾斜縦ローラ列
130・・・支持ベース
140・・・ローラ支持体
150・・・回動駆動機構
160・・・ラインシャフト
170・・・回転駆動機構
180・・・制御装置
W,W1〜W5・・・物品
Lh・・・水平軸線
Lv・・・垂直軸線
P1〜P3・・・回動位置
θ1〜θ3・・・転向角

Claims (5)

  1. 物品の主搬送方向に配列されている複数列の横ローラ列からなる横ローラ列群を備え、前記横ローラ列が、前記主搬送方向に直交する左右方向に配列されている複数である所定数のローラから構成され、回転中心線を中心に回転することにより物品を搬送する前記ローラが、ローラ方向が前記主搬送方向に対して転向角を形成する複数の回動位置に、回動中心線を中心に回動可能であり、前記ローラ方向が前記主搬送方向に対して傾斜している前記ローラにより、物品を前記主搬送方向に搬送しつつ前記左右方向で幅寄せする幅寄せコンベヤにおいて、
    前記横ローラ列において、前記所定数の前記ローラが、1つの、または、前記左右方向で隣り合う複数の非傾斜ローラと、1以上の傾斜ローラとに二分され、
    前記非傾斜ローラの前記ローラ方向が、前記主搬送方向と同一であり、
    前記傾斜ローラの前記ローラ方向が、前記主搬送方向に対して傾斜し、
    前記横ローラ列において、前記左右方向での前記非傾斜ローラおよび前記傾斜ローラのそれぞれの位置が、前記各ローラの前記回動位置に応じて変更可能であり、
    前記横ローラ列群の前記非傾斜ローラからなる非傾斜ローラ群が、前記非傾斜ローラが前記主搬送方向に配列されている1つの、または、前記左右方向で隣り合う複数の非傾斜縦ローラ列を形成し、
    前記横ローラ列群の前記傾斜ローラからなる傾斜ローラ群が、前記傾斜ローラが前記主搬送方向に配列されている1以上の傾斜縦ローラ列を形成し、
    前記横ローラ列において、前記左右方向で前記非傾斜ローラと隣り合う前記傾斜ローラである隣接傾斜ローラが1つである場合には、前記隣接傾斜ローラの前記転向角が、前記傾斜ローラの前記転向角の最小値であり、前記隣接傾斜ローラが前記非傾斜ローラに対して左および右で1つずつである場合には、左の前記隣接傾斜ローラの前記転向角が、左に位置するすべての前記傾斜ローラの前記転向角の最小値であり、右の前記隣接傾斜ローラの前記転向角が、右に位置するすべての前記傾斜ローラの前記転向角の最小値であることを特徴とする幅寄せコンベヤ。
  2. 請求項1に記載の幅寄せコンベヤであって、
    前記横ローラ列において、複数の前記ローラが前記傾斜ローラであり、
    前記傾斜ローラ群が、複数の前記傾斜縦ローラ列を形成し、
    前記横ローラ列において、前記傾斜ローラの前記転向角が、前記左右方向で前記非傾斜ローラに近い前記傾斜ローラほど小さいことを特徴とする幅寄せコンベヤ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の幅寄せコンベヤであって、
    前記非傾斜縦ローラ列毎に、前記非傾斜縦ローラ列の前記各非傾斜ローラの前記ローラ方向が同一であり、
    前記傾斜縦ローラ列毎に、前記傾斜縦ローラ列の前記各傾斜ローラの前記ローラ方向が同一であることを特徴とする幅寄せコンベヤ。
  4. 1以上の前記横ローラ列を有する1以上の幅寄せユニットを備える請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の幅寄せコンベヤであって、
    前記幅寄せユニットが、前記幅寄せユニットのすべての前記ローラを一斉に回動させる単一のアクチュエータを有し、
    前記アクチュエータが、前記横ローラ列において、前記左右方向での中部に位置する1以上の中部ローラと、前記中部ローラに対して左に1以上の前記ローラを置いて位置する1以上の左部ローラと、前記中部ローラに対して右に1以上の前記ローラを置いて位置する1以上の右部ローラが択一的に前記非傾斜ローラとなるように、前記幅寄せユニットのすべての前記ローラを回動させることを特徴とする幅寄せコンベヤ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の幅寄せコンベヤと、前記幅寄せコンベヤの上流に配置される供給コンベヤと、前記幅寄せコンベヤの下流に配置されて前記幅寄せコンベヤにより搬送された物品を仕分ける仕分ラインとを備える仕分設備であって、
    前記仕分ラインが、前記幅寄せコンベヤからの物品を搬送する主コンベヤと、前記主コンベヤの途中に配置される1以上の仕分装置と、前記仕分装置により仕分けられた物品を搬送する分岐ラインとを備え、
    前記横ローラ列群の幅寄せ形態が、前記非傾斜縦ローラ列の位置が前記左右方向での中部位置であるときのセンタ幅寄せ形態と、前記非傾斜縦ローラ列の位置が前記左右方向で前記中部位置に対して左位置であるときの左幅寄せ形態と、前記非傾斜縦ローラ列の位置が前記左右方向で前記中部位置に対して右位置であるときの右幅寄せ形態とに、前記横ローラ列における前記各ローラの前記回動位置に応じて変更可能であり、
    前記分岐ラインが、前記主コンベヤに対して、左に位置する左分岐コンベヤと、右に位置する右分岐コンベヤとを有し、
    前記仕分装置の仕分形態が、前記左幅寄せ形態で幅寄せされた物品を前記左分岐コンベヤに移動させる左仕分形態と、前記右幅寄せ形態で幅寄せされた物品を前記右分岐コンベヤに移動させる右仕分向態と、前記幅寄せコンベヤにより幅寄せされた位置を維持して物品を下流の前記主コンベヤに移動させる幅寄せ位置維持形態とに変更可能であることを特徴とする仕分設備。
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