JP6033707B2 - 索条牽引式車両の車両ブレーキ - Google Patents

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本発明は、車両を索条で牽引して輸送を行う輸送設備に用いられる索条牽引式車両に備えた車両ブレーキに関する。
ケーブルカーやインクラインといった、索条で車両を牽引して人員や物資を輸送する設備は、比較的急な傾斜であっても車両の運行が可能なことから山岳地域や観光地の傾斜地等で多く利用されている。このような索条牽引式の輸送設備は、一般的に次のように構成されている。山麓停留場と山頂停留場の間には、2本のレールを平行して敷設し、このレールに沿って索条を延線する。索条は、山頂停留場に備えた滑車やウィンチに巻き掛けられ、この索条の少なくとも一端には車両を連結する。そして、滑車滑車やウィンチを駆動することにより索条を巻き上げ又は繰り出して、車両を両停留場間で移動させて運行を行う。
車両には、自走するための駆動装置等は備えておらず、したがって、もしも索条が切断すると車両は山麓側へと逸走してしまうことになる。そこで、車両には、レールに作用する車両ブレーキを備え、索条の切断時や車両の逸走時には、これによって車両を停止させるようにしている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−87263号公報
上記特許文献1に記載された車両は、比較的大型の車両であって大きな制動力を必要とし、したがって車両ブレーキは、構造がやや複雑であったり油圧回路を必要とするなど高価になってしまう不利があった。本発明は、このようなことに鑑みてなされたものであって、傾斜するレールに沿って運行を行う比較的小型の索条牽引式車両において、構造が簡素であるとともに動作も単純であり、したがって、安価に構成することのできる索条牽引式車両の車両ブレーキを提供することを目的とする。
本発明は、傾斜したレール上を索条に牽引されて走行する索条牽引式車両に備えられ、該索条牽引式車両の制動を行う車両ブレーキであって、該車両ブレーキは、前記レール両側面と対向して該レール側へ傾斜する勾配面を有するとともに、前記索条牽引式車両の台車に上下方向へ回動自在に枢支されたブレーキボディと、該ブレーキボディを上下駆動するアクチュエータと、を備え、前記ブレーキボディには、前記レールに当接して摺動する摺動ピースと、前記勾配面と同一の傾斜面を有し、前記摺動ピースに押圧されることにより前記勾配面に沿って摺動する制動子と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、複雑な機構等を必要とせず簡易な構造により安価に構成でき、また動作も単純であるので故障も少なく保守点検も容易になる。また、通常の運行時において誤動作する可能性も少なくなる。
索条牽引式車両の側面図 索条牽引式車両の正面図 図1におけるA−A矢視図 車両ブレーキの側面図 図4におけるB−B矢視図 図4におけるC−C矢視図 図4におけるD−D矢視図 ホルダ部の平面断面図
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1及び図2は、索条牽引式車両10の側面図及び正面図であり、図3は図1におけるA−A矢視図である。
レール11は、高低差のある地点間に傾斜して敷設されており、このレール11上を索条牽引式車両10が索条12に牽引されて走行する。レール11は、索条牽引式車両10の走行方向へ2列平行して敷設されており、鉄道等で採用されている普通レールをH形鋼の上部に固設した構造となっている。索条牽引式車両10は、台車13と、この台車13の上部に形成されたデッキ14とからなっている。
台車13は、平面視において矩形に鋼材を枠組みし、この枠組み四隅の前後に車輪15a、15bを回転自在に備えている。片側の車輪15aの外周面は、レール11の頭部形状に合致する形状で凹状に形成されており、他方側の車輪15bの外周面は、平坦に形成されている。これにより台車13は、凹状外周面の車輪15aによって進行方向を誘導されるとともに、平坦外周面の車輪15bによりレール11間の広狭誤差を吸収できるようになっている。台車13の中央部には、索条12を繋止する繋止ドラム16を備えている。索条12は、この繋止ドラム16に複数回巻き掛けられた後、端部にクランプ17を挟着し繋止されている。索条12は、高所に設けられた乗降場にまで延伸しており、この乗降場に備えた巻き上げ機により索条12を巻き上げ又は繰り出すことにより索条牽引式車両10が移動する。
上記繋止ドラム16には、もしも索条12が切断した場合に、索条12の弛緩を検出する機構や検出器を備えている(図示せず)。また、台車13上には、電力供給用の複数の蓄電池21と、索条牽引式車両10の各種制御を行う制御装置22とを備えている。
人員が乗車するデッキ14は、床面18が略水平となるように台車13から上方へ立ち上げて形成されており、この床面18の外周部を手摺19で囲むとともに、一方の側面に扉20を設けている。高所及び低所の乗降場には、人員が索条牽引式車両10へ乗り降りするためのプラットホームが設けられており、索条牽引式車両10が乗降場で停止すると、プラットホームと床面18は略同一の高さとなるようになされており、車椅子の利用者であっても容易に索条牽引式車両10へ乗降できるようになっている。
上記台車13の車輪15a付近には、車両ブレーキ23を備えている。図4は車両ブレーキ23の側面図であり、図5は図4におけるB−B矢視図、図6は図4におけるC−C矢視図である。車両ブレーキ23は、台車13へ回動自在に枢着したブレーキボディ24と、ブレーキボディ24内部に摺動自在に支持された制動子26a、26b及び摺動ピース27と、ブレーキボディ24を上下方向へ回動させるアクチュエータ25とを備えている。
ブレーキボディ24は、厚板状のホルダ部31と、このホルダ部31の両側方に固着して前後方向へ伸びるレバー部32とからなっており、レバー部32の一端部は台車13の車輪取付部40下部にピン30により枢支され、このピン30を中心としてブレーキボディ24は上下方向に回動自在になっている。ホルダ部31の下面は上方へ窪んで凹部が形成されており、凹部においてレール11と対向する面は、左右方向へ対称に傾斜する勾配面33となっている。このホルダ部31の凹部には、一対の制動子26a、26bがレール11に対向して配置されている。制動子26a、26bは平面視において左右対称の形状であり、レール11に対向する面をレール11に対して平行となるように形成され、反対側は凹部の勾配面33の傾斜に一致するように傾斜して形成されている。ホルダ部31の上部には、上面から凹部へ貫通してプランジャ38を備えており(図5参照)、通常時にはこのプランジャ38の先端が制動子26a、26bに当接し、制動子26a、26bがレール11から両側方へ離れた状態となる位置で固定している。
図6に示すように、制動子26a、26bの右側又は左側の側部上端は、上方に向けて凸状の突起部34が形成されており、ホルダ部31には突起部34と嵌合する溝35が形成されている。また、制動子26a、26bは、レール11に対向する面にブレーキシュー36を備えている。ホルダ部31の下面には、支持プレート28を備えており、これによって制動子26a、26bを支持している。ホルダ部31内部において制動子26a、26bに接触する面は、低摩擦シートを貼付するなどして低摩擦加工が施されており、制動子26a、26bは前後方向へ摺動自在になっている。
図7は、図4におけるD−D矢視図である。図5及び図7に示すように、ホルダ部31の凹部には、制動子26a、26bに隣接して摺動ピース27が配置されている。摺動ピース27は四角棒形状であって、左右両端部をホルダ部31に形成されたガイド溝37に支持されている。ガイド溝37の内面は、低摩擦シートを貼付するなどして低摩擦加工が施されており、摺動ピース27は前後方向へ摺動自在になっている。ホルダ部31の端部には、L字形状のカバー29を取り付けて端面上部を塞いでおり、これによって、摺動ピース27及び制動子26a、26bがホルダ部31の端部から抜け出さないようになっている。
ホルダ部31の上部には、アクチュエータ25のシリンダ39が、前後方向へ回動自在に枢着しており、同様にアクチュエータ25の他端部は、前後方向へ回動自在に台車13に枢着している。本実施形態で示すアクチュエータ25は電動シリンダであり、通電することによってシリンダ39が伸縮してブレーキボディ24を回動させ、通電を遮断すると伸縮を停止して位置を保持する。このアクチュエータ25としては、流体シリンダや空圧シリンダ等を採用することも可能である。
以上の構成により、本発明の車両ブレーキ23は以下のように動作する。まず、通常の運転時には、索条牽引式車両10が高所側又は低所側のいずれに向かう場合においても、索条12は緊張状態にある。そして通常時は、車両ブレーキ23のアクチュエータ25は縮んでおり、ブレーキボディ24はレール11の上方へ回動して保持されている。索条牽引式車両10には、索条牽引式車両10の走行方向及び走行速度を検出する速度検出器を備えており、この信号は制御装置22へ入力されている。この速度検出器は、例えば、車輪15a又は15bの回転方向を、ロータリーエンコーダやタコジェネレータによって検出するようにして構成することができる。
次に、索条12が切断等により緊張力を失い弛緩すると、繋止ドラム16に備えた機構や検出器がこれを検出し、この信号を制御装置22へ発信する。制御装置22は、索条12が弛緩した信号を受信し、かつ、速度検出器からの信号が、索条牽引式車両10が下降する方向の信号となった場合に、アクチュエータ25へ通電してシリンダ39を伸長させ、ブレーキボディ24をレール11方向へ回動させる。ブレーキボディ24がレール11の位置まで回動すると、ホルダ部31内に備えた摺動ピース27がレール11に当接し押圧される。
ここで、理解を容易にするために図8を参照する。図8は、ホルダ部31の平面断面図である。図中、矢印Eは索条牽引式車両10の移動方向を示す。レール11に押圧された摺動ピース27は、レール11との間の摩擦力によって、索条牽引式車両10が矢印E方向へ移動するのにともなって、矢印F方向へ摺動するように制動子26a、26bを押圧する。プランジャ38により固定されていた制動子26a、26bは、摺動ピース27に押圧されることによってプランジャ38から開放され、摺動ピース27とともに矢印F方向へ摺動する。制動子26a、26bは、矢印F方向へ摺動することにより、勾配面33の傾斜によって互いの間隔を狭められて両側方からレール11を挟み込み、制動子26a、26bとレール11間の摩擦力により索条牽引式車両10を停止する。
以上のように、本発明の車両ブレーキ23によれば、レール11に摺動ピース27を当接させることにより、この摺動ピース27が摺動して制動子26a、26bを押圧し制動するようにしており、制動子26a、26bを摺動させるための複雑な機構等を必要とせず簡易な構造により安価に構成でき、また動作も単純であるので故障も少なく保守点検も容易になる。また、通常走行時には、制動を行うホルダ部31は、レール11の上方へ待避した位置にあるので誤動作する可能性も少ない。
10 索条牽引式車両
11 レール
12 索条
13 台車
14 デッキ
15a、15b 車輪
16 繋止ドラム
17 クランプ
18 床面
19 手摺
20 扉
21 蓄電池
22 制御装置
23 車両ブレーキ
24 ブレーキボディ
25 アクチュエータ
26a、26b 制動子
27 摺動ピース
28 支持プレート
29 カバー
30 ピン
31 ホルダ部
32 レバー部
33 勾配面
34 突起部
35 溝
36 ブレーキシュー
37 ガイド溝
38 プランジャ
39 シリンダ
40 車輪取付部
E、F 矢印

Claims (1)

  1. 傾斜したレール上を索条に牽引されて走行する索条牽引式車両に備えられ、該索条牽引式車両の制動を行う車両ブレーキであって、該車両ブレーキは、前記レール両側面と対向して該レール側へ傾斜する勾配面を有するとともに、前記索条牽引式車両の台車に上下方向へ回動自在に枢支されたブレーキボディと、該ブレーキボディを上下駆動するアクチュエータと、を備え、前記ブレーキボディには、前記レールに当接して摺動する摺動ピースと、前記勾配面と同一の傾斜面を有し、前記摺動ピースに押圧されることにより前記勾配面に沿って摺動する制動子と、を備えたことを特徴とする索条牽引式車両の車両ブレーキ。
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