JP6033668B2 - Cam装置及び製品形状加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、NC(Numerical Control)加工機を制御するNCデータの作成を行うためのCAM(Computer Aided Manufacturing)装置の技術分野に属し、特に、当該加工領域の組合せを自動決定するとともに、当該加工領域の工具軸の傾斜角度を自動決定する技術分野に関する。
本発明の背景技術として特許文献1がある。
特許文献1では、ソリッドモデラーを用いて素材ピースから部品モデルを生成し、部品モデルの各フェイスに切削対象面の属性と切削工具に対するフェイスの方向属性を付与する面属性付与手段、フェイスの方向属性から部品モデル全体の姿勢を変更するように計算する姿勢演算手段を備えることで、前記フェイスに切削条件を定義すること、前記フェイスを切削する加工プログラムを生成すること、を実現している(「課題を解決する手段」参照)。
また、ソリッドモデラーを用いることにより、多面加工の複数のフェイスの設定及び修正作業を容易にすること、現実モデルをコンピュータ上で正確に再現することを実現し、ユーザの作業確認を大幅に向上できる技術が記載されている(「要約」参照)。
また、特許文献2では、金型の荒加工を等高線加工でおこなう際のN段目の等高線による加工形状に対し、一種類の工具による工具軌跡を複数作成し、その中から最短の加工時間となる工具軌跡を選択し、N段目の最適工具軌跡を決定する処理を繰り返して、総加工時間を短くすることが記載されている(「課題を解決するための手段」参照)。
また、特許文献3では、加工形状情報、工具情報、素材情報および機械情報に基づき、素材や工具が干渉しない回転送り軸の割出角度事例を作成し、当該割出角度事例による加工の加工経済性を評価することにより、最適な割出角度を演算し、この割出角度に基づき、最大同時3軸の直線送り軸制御によりワークを加工するようにする技術が記載されている(「課題を解決するための手段」参照)。
特開平08−263124号公報 特開2003−231041号公報 特開2002−304203号公報
しかしながら、特許文献1では、加工領域を部品モデルの平面に限定し、加工領域が無くなるまで繰り返す方式であり、加工領域の加工時間については言及していない。また、工具軸角度は加工領域を平面に限定し、平面の法線に基づいて工具の底面または側面で加工するよう工具軸角度を設定する方式であるため、加工領域が曲面となる場合に適用できない。
また、特許文献2では、等高線加工方法においてN段目の等高線加工形状に対し、1種類の工具による複数の工具軌跡を作成し、当該工具軌跡の中から加工時間が最短となる工具軌跡を特定する方式であり、総加工時間はN段目の加工時間が最も短い工具軌跡を特定していることから最も短くなるとしている。しかしながら、等高線加工で切削する加工領域は平面に限定されているため、加工領域の底面や側面が曲面となる場合に適用できない。
また、特許文献3では、製品形状の割出角度事例に基づき工具軸角度を設定し、工具経路を作成して、当該工具経路の経済性を評価するので、直線(座標値x、y、z)および角度(回転角A、B)の同時5軸送り軸制御に対応できない。
また、特許文献1および特許文献3では加工領域が部品モデルの切削対象面であること、特許文献2では加工領域が素材モデルと金型モデルから作成した除去形状の切断平面であること、から当該加工領域の経済性を評価すること、複数の加工領域から最も経済性の良い加工領域の組合せを得ることに言及していない。
そこで本発明の目的は、曲面形状を有する製品形状に対して、少なくとも1つの加工領域を自動生成し、総加工時間が短くなるような加工領域組合せ及び工具軸角度を自動で設定するCAM装置を提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、
記憶装置に記憶された、少なくとも2つの面を識別可能な面情報を持たせた製品CAD(Computer Aided Design)モデル、素材CADモデル、加工条件データ、工具条件データを基にNCデータを作成する場合において、
加工領域を作成するときに、
製品形状から製品を包含する形状(製品包含形状)、製品形状を加工機械の素材設置方法によって定まる移動軌跡で定まる形状(厚み付け凸形状)を生成し、
素材形状から製品包含形状を差分演算して除去形状Aを作成し、
除去形状Aを、除去部分と少なくとも1つの部分的な重複を含む6面体加工領域に分割し、
製品包含形状から厚み付け凸形状を差分演算して除去形状Bを作成し、
除去形状Bを、除去部分と少なくとも1つの部分的な重複を含む5面体(2つの三角形の対向面、及び3つの側面からなる多面体)加工領域に分割し、
製品形状を構成する面から、少なくとも1つの面からなる最終加工領域を作成し、
6面体加工領域、5面体加工領域、最終加工領域からなる加工領域を生成する機能(加工領域算出部)を有することを特徴とする。
また、本発明は、生成した6面体加工領域及び5面体加工領域に対し、
工具が現在の加工形状および加工機械と干渉せず、かつ
6面体加工領域及び5面体加工領域の面積最大の面に垂直になるよう、工具軸角度を設定するとともに、
最終加工領域に対し、工具と加工条件に基づき、CAMオペレータが要求する残り代(しろ)基準を満たし、かつ最もツールパス(工具の基準点の移動軌跡)長が短くなる工具軸角度を設定する機能(工具軸角度算出部)を有することを特徴とする。
また、本発明は、6面体加工領域、5面体加工領域、最終加工領域に対し、
工具と加工条件を割付、
ツールパスを生成し、
生成したツールパスの長さと工具の送り速度の加工条件から加工時間を算出する機能(加工時間算出部)を有することを特徴とする。
また、本発明は、6面体加工領域、5面体加工領域、最終加工領域の組合せの中で、最も加工時間の短い加工領域の組合せを算出する機能(加工領域組合せ探索部)を有することを特徴とする。
本発明により、6面体加工領域、5面体加工領域による平面加工用のツールパス生成を可能とする加工領域のパターンを列挙することができ、平面加工用のツールパスにより単位面積あたりの除去体積の効率が大きい加工が実現できる加工領域を生成できる。
また、本発明により生成した最終加工領域で曲面形状に対する加工領域を生成することができる。
また、本発明により、加工領域の最大面に垂直になるように工具軸角度を設定することで、工具軸方向の距離を最小化することが可能になり、エアカットなどの非切削移動を最小化することができる。
また、本発明により総加工時間の最も短い加工領域の組合せを算出することができる。
以上により、曲面形状を有する製品形状に対して、加工領域を自動生成し、総加工時間が短くなるような加工領域組合せ及び工具軸角度を自動で設定することができる。
CAM装置の概略図を示す図である。 加工条件情報を示す図である。 工具情報を示す図である。 製品形状情報を示す図である。 素材形状情報を示す図である。 ハードウェア構成を示す図である。 CAMオペレーションの作成フローを示すフローチャートである。 表示画面を示す図である。 本発明の一実現形態で使用した加工機械および加工案生成の流れを示すフローチャートである。 加工領域生成フローを示す図である。 5面体の生成処理をY−Z平面の断面図で説明するための図である。 6面体加工領域の作成の流れを説明する説明図である。 5面体加工領域の作成の流れを説明する説明図である。 厚み付け凸形状と製品形状の関連を説明する説明図である。 工具軸角度算出部の角度作成フロー示すフローチャートである。 加工領域組合せ探索部の探索フロー示すフローチャートである。
以下、本発明の一実現形態について、図面を用いて説明する。
図1は、CAM装置100の各種データ及び各処理部の構成を示す概略図である。図示するように、CAM装置100は、CAMオペレーション作成手段101と、記憶手段102と、入力手段103と、出力手段104を備える。CAMオペレーション作成手段101は、加工領域算出部105と、工具軸角度算出部106と、ツールパス生成部107と、加工シミュレーション部108と、加工時間算出部109と、加工領域組合せ探索部110と、加工順序算出部111を有する。記憶手段102は、加工条件データ112と、工具条件データ113と、製品CADモデル114と、素材CADモデル115を有する。
なお、本発明の一実施形態は、市販されているCAM装置をカスタマイズして実現しており、本発明のために付加した手段は、CAMオペレーション作成手段101の加工領域算出部105、工具軸角度算出部106、加工時間算出部109、加工領域組合せ探索部110、加工順序算出部111であることから、フローチャートおよび説明図により説明を詳細に行っている。
他の記憶手段102、入力手段103、出力手段104、ツールパス生成部107、加工シミュレーション部108、記憶手段102は、市販されているCAM装置の機能を使用している。また、記憶手段102に格納されている加工条件データ112、工具条件データ113、製品CADモデル114、素材CADモデル115は、市販されているCAM装置の機能を利用して作成したデータである。また、製品CADモデル114、素材CADモデル115は、市販されているCAD装置やCAM装置のどちらで作成してもかまわない。
加工条件データ112には、工具の各種移動速度、回転数及び工具種別を定めた加工条件データを記憶する。加工条件データは、例えば、図2に示すような加工条件テーブル112を記憶する。図示するように、加工条件テーブル112は、加工条件番号欄112b、工具番号欄112c、回転数欄112dと、送り速度欄112eと、一刃送り欄112fと、切削速度欄112gと、軸切込み欄112hと、径切込み欄112iと、を有する。
加工条件番号欄112bは、加工条件を識別する番号で、順番に独立して与える番号である。加工条件番号を指定することで、工具、工具の回転数、送り速度、一刃送り、切削速度、軸切込み、径切込みの値からなる加工条件を抽出することができる。
工具番号欄112cは、使用する工具を識別する番号で、後述する工具データで設定する工具番号を使用する。
回転数欄112dは、加工条件番号欄112bで特定される条件で、工具番号欄112cで特定される工具の回転数を特定する情報を格納する。送り速度欄112eは、加工条件番号欄112bで特定される条件で、工具の送り速度を特定する情報を格納する。一刃送り欄112fは、加工条件番号欄112bで特定される条件で、工具の一刃当たりの送り量の情報を格納する。切削速度欄112gは、加工条件番号欄112bで特定される条件で、工具の切削速度を特定する情報を格納する。軸切込み欄112hは、加工条件番号欄112bで特定される条件で、工具の軸方向の切込み深さを特定する情報を格納する。径切込み欄112iは、加工条件番号欄112bで特定される条件で、径切込み量を特定する情報を格納する。
図1に戻り記憶手段102の工具条件テーブル113について説明する。
工具条件データ113には、工具の形状や取り付け方法などの工具形状データを記憶する。例えば、図3に示すような工具条件テーブル113を記憶する。図示するように、工具条件テーブル113は、工具番号欄113b、直径欄113cと、下側の半径欄113dと、工具長欄113eと、ホルダ直径欄113fと、ホルダ長さ欄113gと、を有する。
工具番号欄113bは、工具を識別する番号で、順番に独立して与える番号である。当該工具番号は、図2の加工条件テーブル112aにおける工具番号欄112cに記述する番号である。
直径欄113cは、工具番号欄113bで特定される条件で、工具の直径を特定する情報を格納する。下側の半径欄113dは、工具番号欄113bで特定される条件で、工具の下側の半径を特定する情報を格納する。工具長欄113eは、工具番号欄113bで特定される条件で、工具の長さを特定する情報を格納する。ホルダ直径欄113fは、工具番号欄113bで特定される条件で、ホルダの直径を特定する情報を格納する。ホルダ長さ欄113gは、工具番号欄113bで特定される条件で、ホルダの長さを特定する情報を格納する。
図1に戻り、図1に示す記憶手段102の製品CADモデル114について図4を用いて説明する。
製品CADモデル114は、図4(a)製品CADモデルに示すように、製品毎の加工形状を記憶する。例えば、図4(a)に示す製品形状CADモデル114aの形状データを記憶する。
CADモデル114aは、図4(b)面構成に示すように、4つの曲面データを並べた形式で記述されている。4つの曲面は、名前で識別可能になるよう属性が付加されている。1つの曲面は、Bスプライン曲面と呼ぶ、格子状の並べた点群で記述されたデータ、面周囲の曲線データ、で記述している。また、各面には表裏の方向を示す表方向を記述するフラグ、面の周囲の4つの端点の座標値のデータを持っている。破線の矢印は、紙面の裏側に表方向があることを意味している。また、各面には、必要に応じて名称(名称1〜名称4)が付される。
図1に戻り記憶手段102の素材CADモデル115について図5を用いて説明する。
素材CADモデル115は、図5(a)素材CADモデルに示すように、製品毎の素材形状を記憶する。例えば、図5(a)に示す素材CADモデル115aを記憶する。
素材CADモデル115aは、図5(b)に示すように、直方体のソリッドデータで記述されている。当該データは、縦、横、高さ、直方体原点、直方体の座標系のデータ、図5(b)面構成に示すように、8個の端点、6枚の平面データで記述しており、当該平面データには表裏の方向を示す表方向を記述するフラグに関するデータを持っている。
なお、市販されているCADおよびCAMソフトウェアでは、図4および図5以外にも、各面の曲線を記述するデータや識別のための一貫番号、任意に付与可能な属性データ、内部処理を効率良くおこなうための各種データが格納されている。
以上に記載したCAM装置100は、例えば、図6に示すコンピュータ600の概略図に示すような、CPU(Central Processing Unit)601と、メモリ602と、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置603と、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性を有する記憶媒体604に対して情報を読み書きする読取装置608と、キーボードやマウスなどの入力装置606と、ディスプレイなどの出力装置607と、通信ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)等の通信装置605と、を備えた一般的なコンピュータ600で実現できる。また、図1に示す各処理部に対応するプログラムを計算機で読み取り可能な記憶媒体に格納し、このプログラムをメモリに読み込んで本発明の製品形状加工方法を実行することもできる。
(処理の説明)
図7は、図1に示すCAM装置100を用いたCAMオペレーションの生成処理を示すフローチャートである。以下、図1および図7を参照しながらCAMオペレーションの処理を説明する。
最初に、CAM装置100のベースとなっている市販のCAM装置に実装されている機能を用いて、製品CADモデル114、素材CADモデル115、加工条件データ112、工具条件データ113を作成し、記憶装置102に格納する。なお、製品CADモデル114、素材CADモデル115は、市販のCAD装置を利用して作成したデータをCAM装置で読み込んでもかまわないし、市販のCAM装置に実装されている機能で作成してもかまわない。
次に、入力部103から情報読込指令を入力し、記憶手段102から、加工条件データ112、工具条件データ113、製品CADモデル114、素材CADモデル115を取出す(S10)。
次に、加工領域算出部105により加工領域案を生成する(S11)。なお、このステップS11の詳細は図9を用いて別途説明する。
次に、生成した加工領域案に対して、工具軸角度算出部106により加工領域に対する工具軸を設定する(S12)。なお、このステップS12の詳細は図15を用いて別途説明する。
次に、ツールパス生成部107により加工領域に対するツールパスを生成し、ツールパスの長さと工具の送り速度から加工時間を加工時間算出部109により算出する(S13)。
次に、生成した加工領域と、加工時間を用いて加工領域組合せ探索部110により総加工時間が最も短くなる加工領域の組合せを算出する(S14)。なお、このステップS14の詳細は図16を用いて別途説明する。
次に、加工順序算出部111により、加工領域組合せに対して加工オペレーションの順序を決定する。本処理では、例えば、加工領域の座標情報に基づき、加工領域間で素材形状側の座標に存在する加工領域から加工するという制約を満たすように順序を決定する(S15)。
最後に、出力手段104により、生成した加工オペレーションの情報を出力する(S16)。
図8は、出力手段104で出力した表示画面の一例を示す概略図である。図示するように、CAMオペレーション表示画面105aはCAMオペレーション表示画面105bと、モデル表示画面105cと、を有する。CAMオペレーション表示画面105bは生成した加工オペレーションの結果を表示する。図示するように、生成した加工オペレーションの順序と、オペレーション名、工具、加工時間を表示する。モデル表示画面105cは製品モデルと、生成した加工領域の結果を表示する。図示するように、表示画面105cでは、CAMオペレーション表示画面で選択した加工オペレーションの加工領域を、図8のように強調表示することで、現在のCAMオペレーションがどの加工領域を対象にしているかがわかりやすくなっている。
(加工領域案の生成)
図9は、図7のステップS11における加工領域生成の処理の一実施例を示すフローチャートである。
加工領域算出部105は、最初に、製品形状、素材形状の情報を取得する(S20)。ここで、当該情報は製品形状や素材形状のCADモデルを構成する面情報、線情報で、より具体的に言えば、例えば、面はB−スプライン曲面(B−Spline surface)形式で構成され、線はB−スプライン曲線形式で構成されている。B−スプライン曲面や曲線は面や線を構成するのに制御点と呼ぶ点列の集まりで構成されている。
次に、素材形状から製品包含形状、厚み付け凸形状を生成する(S21)。
ステップS21の処理について図10を用いて説明する。
図10(a)は、加工機械の一例と素材の設定状況を示している。図10に示す加工機械は、通信装置605を介して図6のコンピュータ600に接続されている。図10(a)の加工機械は、直線移動3軸(X、Y、Z)、回転2軸(A、B)を持つ同時5軸制御の加工機械であり、素材は回転A軸に平行に挟み込むように設定され、X方向のA軸で素材が回転し、Y方向のB軸で工具が回転するようになっている。
このような構成の加工機械では、素材をA軸上のチャックで挟み込む構造をとり、A軸上の重量が大きくなるため、一般にA軸の回転速度が他の軸に比べ遅くなっている。また、A軸、B軸が回転構造であるため、回転物が外部からの力学的な影響を受けやすくなり、その結果、見かけ上、剛性が低くなりがちである。そのため、粗加工のように切削負荷が大きくなる場合は、なるべく回転しない方が剛性を高めることができると言われている。
このことから、図10(b)加工案の生成では、最初に素材を設定した位置でX、Y、Zの3軸が動作する加工案を設定している。
ステップ21の処理の説明に戻る。
ステップ21では、最初に製品包含形状の生成について説明する。
図10(b)加工案の生成の右上で示すように、まず、製品形状の各面情報を参照し、X、Y、Z軸方向における最大値、最小値を求める。即ち、製品形状を包含する直方体のX、Y、Z方向の大きさを求める。
次に、当該最大値と最小値を頂点とする直方体を定め、この直方体を素材(1)から切り出して製品包含形状(2)とする。
次に、厚み付け凸形状(4)の作成について説明する。
当該形状は、製品形状をX方向へスイープ(走査)し、製品包含形状(2)と積演算することで作成する。この積演算は、2つの二次元断面形状(製品包含形状(2)と製品形状)の論理積演算であり、演算を行う位置をX方向へスイープしながら、X方向の連続的な各位置で求めた論理演算の結果の論理和をとることで、(4)の厚み付け凸形状が得られる。即ち、この積演算は、製品形状をX方向からY−Z平面上に投影した図形として得られる。X法向へスイープするのは、素材を固定する位置がX軸上のためである。例えば、回転テーブルを持つ場合は、回転テーブルに垂直な方向にスイープ形状を作成することも考えられる。このようにして作成した形状が図10(b)の(3)に示す製品厚み付け形状である。
次に、製品厚み付け形状(3)から厚み付け凸形状(4)を作成する。
図11は、厚み付け凸形状(4)を作成する処理の説明図である。
製品厚み付け形状(3)は、X方向へスイープして作成した形状であることから、図11の(a)に示すようにX軸方向(紙面の表側から裏側への方向)から見るとY−Z平面上で断面がすべて一致する。そのため、処理をY−Z平面上で説明する。
最初に、Y−Z平面上の製品包含形状の頂点(図11の黒丸印)を取出し、この頂点毎に、製品形状に最も近い位置、すなわち、最小距離を持つ位置を作成する。本処理は、市販CADおよびCAMの機能で言えば、図11(b)に示すように、1点(1つの頂点)(黒丸印の点)から面に垂点(直線上にない点からこの直線に下ろした垂線と直線との交点)を作成する、または、1点と面の最短距離を持つ点を作成する、という機能に相当するので、当該機能を利用すれば、頂点毎に、製品形状に最も近い位置が定まる。即ち、黒丸印の点を中心とする円の円弧が形状に接する円のうち、半径が最小となる円を求め、この円の接点を通る接線によってY−Z平面を切り取った結果が、(4)の厚み付け凸形状である。即ち、製品包含形状(2)に対して上記の面取り加工を施したのが、厚み付け凸形状(4)である。次に、当該点を通り、当該点における断面に対する法線方向を持つ平面で製品包含形状を切断し、製品形状側の立体を作成する。本処理を4つの頂点について行えば、図11(b)のように、厚み付け凸形状が定まる。
厚み付け凸形状(4)を作る別の方法を説明する。
厚み付け凸形状は、言い換えれば、Y−Z平面上の線分で囲まれた図形を、製品包含形状のX方向の厚さに従ってスイープした形状である。
このことから、最初に製品形状と製品包含形状をY−Z平面に投影し、図11に示すY−Z平面上の図形を作成し、外側の四角形の頂点から、内部の曲線に対し、最短距離を持つ点を求める。次に、当該点を通過する接線を作成し、当該点と当該接線から直線を定める。次に、当該直線で当該四角形を切断し、製品厚み付け形状を投影した曲線側の形状を残す。この処理を4頂点について繰り返せば、凸のY−Z平面上の図形が得られる。当該図形をX方向の厚さに従ってスイープすれば、厚み付け凸形状が作成できる。
以上は、市販CADもしくはCAMの機能で説明したが、2次元図形を点群に離散化すればボロノイ(Voronoi)図(3次元の場合、当該点に隣接する点群との垂直二等分面で構成される多面形のうち、体積が最小となる多面形の面を共有する点群と当該点との間を線分で結んだ図がボロノイ図であり、面を共有する点群同士を結んで得られる図がドローネ(Delaunay)網である)などで最短点を求めても良い。但し、この場合は、離散化する間隔により厚み付け凸形状の形状が変化するので、加工精度から適切な間隔を定める必要がある。
以上でS21の説明を終了する。
次に、図9に戻り、S22の処理について、図12の工程12a,12bを参照しながら説明する。
S22では、素材形状から製品包含形状を差分演算し除去形状Aを作成する。工程12bは、除去形状Aの図である。工程12bに示すように、素材形状の内部に中空の製品包含形状が作成されている。
次に、図9に戻り、S23の処理について、図12の工程12cから工程12oを参照しながら説明する。
S23の処理では、素材形状から6面を除去して製品包含形状を作成するための6個の6面体を作成する。工程12cでは、最初にZ方向の値が最小になる6面体を作成し、y方向最小の6面体(工程12e)、Z方向最大の6面体(工程12g)、Y方向最大の6面体(工程12i)、X方向最小の6面体(工程12k)、X方向最大の6面体(工程12m)を作成し、それぞれ差演算することで、製品包含形状(工程12n(12o))を作成している。
図12は6面体の加工領域の加工工程の一例を示したものであるが、当該6面体加工領域は、最初にどの軸の最大値もしくは最小値を使うか、どの順番で作成していくかにより変化する。そのため、6面体加工領域は考えられる組合せの数だけ作成する。
当該6面体加工領域は、素材をどのように加工機械に固定したかにより、加工不可能な場合がある。例えば、テーブルに素材を固定する加工機械では、固定した面の加工は不可能である。また、回転軸に素材を固定する加工機械では、固定した2面の加工は素材を固定する機構と工具やホルダが干渉するため加工不可能または限定される場合がある。このような加工領域は、図1に示す加工シミュレーション部208で干渉チェックをおこなったときに使用できないよう設定される。
次に、図9に戻り、S24の処理について図13の工程13a、13bを参照しながら説明する。
S24では、製品包含形状から、厚み付け凸形状を差演算して除去形状Bを作成する。工程13aは、除去形状Bの図である。工程13aに示すように、製品包含形状の内部に中空の厚み付け凸形状が作成されている。
以上でS24の説明を終了する。
次に、図9に戻り、S25の処理について、図13の工程13bから工程13iを用いて説明する。
S25の処理は、製品包含形状から4面を除去して厚み付け凸形状を作成するための5面体(2つの三角形の対向面、及び3つの側面からなる多面体)を作成する。工程13bでは、最初にZ方向最大かつY方向最小の辺から5面体を作成し、Z方向最小かつY方向最小の5面体(工程13d)、Z方向最小かつY方向最大の5面体(工程13f)、Y方向最大かつZ方向最大の5面体(工程13h)を作成し、それぞれ差演算することで、厚み付け凸形状を作成している。
なお、5面体の作成自体については、図11で示した方法を用いる。
図13は5面体の加工領域の加工工程の一例を示したものであるが、当該5面体加工領域は、最初にどの位置から始めるかには依存しない。これは、最終的な形状が凸形状だからである。即ち、製品包含形状を表す直方体の面取りをしていることに相当するためである。
当該5面体加工領域は、素材をどのように加工機械に固定したかにより、加工不可能な場合がある。例えば、素材を固定するテーブルに素材を固定する加工機械では、固定した面の加工は不可能である。また、回転軸に素材を固定する加工機械では、固定した2面の加工は素材を固定する機構と工具やホルダが干渉するため加工不可能または限定される場合がある。このような加工領域は、図1に示す加工シミュレーション部208で干渉チェックをおこなったときに使用できないよう設定される。
以上でS25の説明を終了する。
次に、図9に戻り、S26の処理について、図14を用いて説明する。
S26の処理は、厚み付け凸形状から製品形状を作成するための最終加工領域を作成する。
図14では、製品形状を表す4つの面の最終加工領域を作成する。当該最終加工領域は、4面毎、2面一体、3面一体、4面一体が考えられるので、想定される組合せの数だけ加工領域を用意する。また、素材の固定方法により加工不可能になる場合は、図1に示す加工シミュレーション部208で干渉チェックをおこなったときに使用できないよう設定される。本実施例では、図14に示すように、製品形状に沿った(包含する)多面体であり、かつ、加工機械による削除部分が少ない、厚み付け凸形状を予め生成し、この厚み付け凸形状を加工して製品形状を生成するので、加工機械による加工時間が短縮される。
以上でS26の処理を終了する。
S20からS26の処理を行うことで図7に示す、加工領域案の生成処理(S11)が実行される。
(工具軸の設定)
次に、S12の工具軸の設定について説明する。
図15は、図7のステップS12における工具軸角度の設定処理を示すフローチャートである。
最初に、図1に示す工具軸角度算出部106は、ステップS40で加工領域を取出す。
次に、ステップS41で、加工領域が5面体または6面体であるかどうかを判定する。判定結果が、5面体形状または6面体形状ならば、ステップS42を実施し、それ以外の形状ならばステップS43を実施する。
ステップS42は、製品形状に干渉せず、加工領域において最大の面に垂直になるように工具の軸角度を設定する。
ステップS43は、図1に示す入力部103によって設定される所与の工具軸角度の変化ステップに基づき工具軸角度を設定する。例えば、10度ごとに工具軸角度を変化させ工具軸角度を設定する。
次に、加工領域に対して、図1に示すツールパス生成部107によりツールパス(工具の移動軌跡)を生成する(S44)。ステップS44では、工具軸角度に基づき、ツールパスを生成する。例えば、入力部103によって設定されるパスの等高線加工などのパスパターンに基づき、ツールパスを生成する。なお、工具軸角度及びツールパスは、製品形状の各部のデータ及び形状の設置位置や向きの情報から求められる。
次に、生成したツールパスに基づき、加工シミュレーション部108により、加工シミュレーションを実施する(S45)。
次に、ステップS46は、ステップS45で行った加工シミュレーションの結果から、残り代(しろ)が入力部103によって設定される所与の残り代基準を満たし、かつ製品形状に干渉せず、かつツールパス長が最小かどうかを判定し、該当するならばステップS47を実施し、該当しないならば、ステップS43に戻る。
次に、ステップS47は、選択した工具軸角度を採択し、変化ステップに応じた軸角度を設定する。
次に、ステップS48は、すべての変化ステップで軸角度が設定されたかどうかを判定し、すべて設定されていればS49を実施し、残りの設定があればS43を実施する。
最後に、S49で残りの加工領域があるかどうかを判定し、残りの加工領域があればS40で残りの加工領域を取出す処理から繰り返す。残りの加工領域が無ければ、処理を終了する。
S40からS49の処理を行うことで図7に示すS12の工具軸の設定処理が終了する。
(加工時間の算出)
次に、ステップ13の加工時間の算出について説明する。
加工時間は、ツールパスの長さに工具の送り速度を乗じた時間である。厳密に言えば、速度の加速や減速時間、NC装置からの転送時間や加工機械の応答速度などを考慮する必要があるが、本発明では、ツールパスの長さに工具の送り速度を乗じた時間としている。より、細かい時間短縮が必要になれば、厳密な加工時間を設定する処理を設けてもかまわない。
(加工領域組合せの探索)
次に、ステップS14に示す加工領域組合せの探索処理について説明する。
図16は、図7のステップS14における加工領域の組合せ探索処理を示すフローチャートである。
図1に示す加工領域組合せ探索部110は、最初に、加工領域組合せの初期案を生成する(ステップS50)。ステップS50では、加工時間の短い加工領域から順に並べることにより、除去形状を充填するような加工領域案を作成する。
次に、作成した領域組合せの中ので、加工領域組合せの領域数を上限値として、例えば乱数によって生成した任意の数の加工領域を別の加工領域案に置換える(ステップS51)。
次に、置換えた加工領域の総加工時間が現在の組合せ案よりも短くなるならば、ステップS53を実施する。総加工時間が短くならないならば、ステップS51に戻る。
ステップS53では、ステップS51により置換えた加工領域案を採択する。
次に、ステップS54で、加工時間を減少する組合せが全ての置換えでも存在しなければ、処理フローを終了し、加工時間を減少する組合せが存在するならば、ステップS52に戻る。
S50からS54の処理を行うことで、図7に示すS14の処理が終了する。
(加工順序の設定)
次に、S14で作成した加工領域組合せから加工順序を設定する(S15)。
最後に、S16で加工順序の決定結果を出力して終了する。
図8は、以上のようにして出力した加工順序の表示例である。
以上のように、図1に示す加工領域算出部105が動作することにより、6面体加工領域、5面体加工領域、最終加工領域を作成することが可能になる。また、工具軸角度算出部106により、6面体加工領域、5面体加工領域、最終加工領域へ工具軸角度を設定することができる。
また、6面体加工領域、5面体加工領域、最終加工領域に対し、ツールパス生成部107が動作することによりツールパスが作成可能になり、当該ツールパスを加工シミュレーション部108でシミュレーションすることで、加工機械への干渉、製品形状へ削り込む場合を判別可能になり、排除する6面体加工領域、5面体加工領域、最終加工領域を識別可能になる。
また、6面体加工領域、5面体加工領域、最終加工領域のツールパス、加工条件データから加工時間算出部109が加工時間を算出することにより、加工領域探索部130が、最小の加工時間で加工可能な加工領域の組合せを抽出することが可能になる。
また、加工領域探索部110が抽出した加工領域の組合せから、加工順序算出部111が加工順序を作成し、出力手段104で表示することで、操作者が最終的な加工領域を容易に確認することが可能になる。
100:CAM装置、101:CAMオペレーション作成手段、102:記憶手段、103:入力手段、104:出力手段、105:加工領域算出部、106:工具軸角度算出部、107:ツールパス生成部、108:加工シミュレーション部、109:加工時間算出部、110:加工領域組合せ探索部、111:加工順序算出部、112:加工条件データ、113:工具条件データ、114:製品CADモデル、115:素材CADモデル

Claims (8)

  1. NCデータ作成作業において、加工領域設定、加工領域組合せ設定を立案するCAM装置は、
    NCデータを作成する場合に加工領域を作成する加工領域算出手段を有し、
    前記加工領域算出手段は、
    製品形状から製品を包含する製品包含形状、および製品形状を加工機械の素材設置方法によって定まる移動軌跡で定まる厚み付け凸形状を作成し、
    素材形状から製品包含形状を差分演算して除去形状Aを作成し、
    除去形状Aを、少なくとも1つの部分的な重複を含む6面体加工領域に分割し、
    製品包含形状から厚み付け凸形状を差分演算して除去形状Bを作成し、
    除去形状Bを、少なくとも1つの部分的な重複を含む5面体加工領域に分割し、
    製品形状を構成する面から少なくとも1つの面からなる最終加工領域を作成し、
    前記6面体加工領域、前記5面体加工領域、前記最終加工領域からなる加工領域を生成することを特徴とするCAM装置。
  2. 請求項1に記載のCAM装置は、
    生成した6面体加工領域及び5面体加工領域に対し、
    工具が現在の加工形状および加工機械と干渉せず、かつ
    6面体加工領域及び5面体加工領域の面積最大の面に垂直になるよう、工具軸角度を設定するとともに、
    最終加工領域に対し、工具と加工条件に基づき、CAMオペレータが要求する残り代基準を満たし、かつ最もツールパス長が短くなる工具軸角度を設定する工具軸角度算出手段を有することを特徴とするCAM装置。
  3. 請求項1に記載のCAM装置は、
    6面体加工領域、5面体加工領域、最終加工領域に対し、
    工具と加工条件を割付け、
    ツールパスを生成し、
    生成したツールパスの長さと工具の送り速度の加工条件から加工時間を算出する加工時間算出手段を有することを特徴とするCAM装置。
  4. 請求項に記載のCAM装置は、6面体加工領域、5面体加工領域、最終加工領域の組合せの中で、最も加工時間の短い加工領域の組合せを算出する加工領域組合せ探索手段を有することを特徴とするCAM装置。
  5. 素材から製品形状を生成する加工機械に接続され、前記加工機械による加工を制御するCAM装置における製品形状加工方法であって、
    前記製品形状の3次元方向のそれぞれの大きさに基づいて、前記素材から前記製品形状を包含する製品包含形状を生成し、
    前記製品包含形状と前記製品形状とのそれぞれの断面形状の論理積の演算を行って得られる、前記断面に垂直な方向に前記製品形状を投影した図形に基づいて、製品厚み付け形状を生成し、
    前記製品厚み付け形状に対して面取り加工を行って厚み付け凸形状を生成し、
    前記製品形状と前記厚み付け凸形状との差分演算に基づいて、前記厚み付け凸形状に対する前記加工機械の工具の直線移動量及び回転角を求め、
    前記求めた工具の直線移動量及び回転角に基づいて前記加工機械を制御することを特徴とする製品形状加工方法。
  6. 前記製品包含形状から前記厚み付け凸形状を生成する面取り加工は、
    前記製品包含形状の複数の頂点のそれぞれに対して、
    前記頂点を中心とする円の円弧が前記製品厚み付け形状に接する円のうち、半径が最小となる円の半径を求め、
    前記求めた円の接点を通る接線によって前記断面を、前記断面の法線方向に沿って切り取ることにより、前記厚み付け凸形状を生成することを特徴とする請求項5記載の製品形状加工方法。
  7. NCデータ作成作業において、加工領域設定、加工領域組合せ設定を立案するCAM装置における製品形状加工方法であって、
    NCデータを作成する場合に加工領域を作成する際に、
    製品形状から製品を包含する製品包含形状、および製品形状を加工機械の素材設置方法によって定まる移動軌跡で定まる厚み付け凸形状を作成し、
    素材形状から製品包含形状を差分演算して除去形状Aを作成し、
    除去形状Aを、少なくとも1つの部分的な重複を含む6面体加工領域に分割し、
    製品包含形状から厚み付け凸形状を差分演算して除去形状Bを作成し、
    除去形状Bを、少なくとも1つの部分的な重複を含む5面体加工領域に分割し、
    製品形状を構成する面から少なくとも1つの面からなる最終加工領域を作成し、
    前記6面体加工領域、前記5面体加工領域、前記最終加工領域からなる加工領域を生成することを特徴とする製品形状加工方法。
  8. NCデータ作成作業において、加工領域設定、加工領域組合せ設定を立案するCAM装置における製品形状加工方法を実行するためのプログラムを格納した、計算機で読み取り可能な記憶媒体であって、前記製品形状加工方法は、
    NCデータを作成する場合に加工領域を作成する際に、
    製品形状から製品を包含する製品包含形状、および製品形状を加工機械の素材設置方法によって定まる移動軌跡で定まる厚み付け凸形状を作成し、
    素材形状から製品包含形状を差分演算して除去形状Aを作成し、
    除去形状Aを、少なくとも1つの部分的な重複を含む6面体加工領域に分割し、
    製品包含形状から厚み付け凸形状を差分演算して除去形状Bを作成し、
    除去形状Bを、少なくとも1つの部分的な重複を含む5面体加工領域に分割し、
    製品形状を構成する面から少なくとも1つの面からなる最終加工領域を作成し、
    前記6面体加工領域、前記5面体加工領域、前記最終加工領域からなる加工領域を生成することを特徴とする記憶媒体。
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