JP6029352B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置に関する。
特許文献1には、複数の画素が2次元状に配列された画素配列における各列の画素から出力された信号を各列のゲインアンプで増幅することが記載されている。各列のゲインアンプの構成としては、容量帰還型の反転アンプが記載されている。帰還経路に設けられたMOSスイッチが導通している時に、ゲインアンプは電圧フォロワとして動作し、反転入力部が初期化される。また、特許文献1には、複数のゲインアンプに対して共通に設けられた差動アンプを用いて、各ゲインアンプのオフセットを低減することが記載されている。
特開2003−51989号公報
近年、ますます固体撮像装置に対する要求が高度化しており、その要求の一つに小型化がある。固体撮像装置の小型化に伴い、画素サイズ及び列読み出し回路の縮小が求められるが、以下のような課題が生じる。
固体撮像装置は、列に対応した列読み出し回路を有する。一般に列読み出し回路は、列読出し回路部全体の一端に設けられたドライバーからの制御信号により駆動される。ドライバーに近い列読み出し回路とドライバーから遠い列読み出し回路とでは、制御信号の遅延時間が異なる。列読み出し回路の数が増大した場合、負荷の増大による制御信号の遅延差の増大が問題になる。特に、ゲインアンプの入出力を短絡するMOSスイッチが導通状態から非導通状態に変化する時の制御信号の遅延差は、MOSスイッチのチャージインジェクションによる電荷注入量の差となる。これは、列アンプのオフセットの差に相当し、シェーディングの要因となる。
また、列読み出し回路の縮小を行う場合、ゲインアンプにおいて2個の容量はサイズが大きいため、容量値の低減は小型化に不可欠である。2個の容量の容量値の低減により、MOSスイッチのチャージインジェクションによる電荷注入のためのオフセットが増大する。
また、画素サイズの縮小に伴い、読み出し回路の狭ピッチ化も必要となる。本発明者は、読み出し回路の狭ピッチ化が進むとゲインアンプのオフセットが差動アンプによって十分に低減しきれなくなる可能性があることを見出した。ゲインアンプのオフセットを差動アンプや固体撮像装置の外部に設けられた処理装置によって十分に除去しきれないと、固定パターンノイズが残存した画像信号を出力することになるので、それにより得られる画像の画質の劣化をもたらす。
本発明の目的は、シェーディング又は固定パターンノイズを低減することができる固体撮像装置を提供することである。
本発明の固体撮像装置は、行列状に配列され、光電変換により信号を生成する複数の画素と、前記複数の画素の構成する複数の列に対応して設けられ、それぞれが前記複数の列のいずれか1つに接続される複数の画素出力線と、前記複数の画素出力線に対応して設けられ、それぞれが前記複数の画素出力線のいずれか1つの信号を増幅する複数の列アンプと、前記複数の列アンプへ供給される制御信号を生成する駆動回路とを有し、前記複数の列アンプの各々は、第1の入力端子と、第2の入力端子と、出力端子と、前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子間に接続される入力容量と、前記第2の入力端子及び前記出力端子間に接続される第1のスイッチとを有し、前記駆動回路は、前記第1のスイッチを非導通状態から導通状態に切り替える期間よりも、前記第1のスイッチを導通状態から非導通状態に切り替える期間を長くするように前記制御信号を生成し、前記複数の列アンプの各々は、前記第1のスイッチ及び前記第2の入力端子間に、ソース及びドレインが相互に短絡されて接続されるMOSトランジスタを有することを特徴とする。
駆動回路に対する複数の列アンプの距離の違いに起因するシェーディング又は固定パターンノイズを低減することができる。
本発明の第1の実施形態による固体撮像装置の構成例を示す図である。 図1の単位画素の構成例を示す図である。 図1の列アンプの構成例を示す図である。 図3の制御信号pcの駆動回路の構成例を示す回路図である。 図3の制御信号pcbの駆動回路の構成例を示す回路図である。 図1の固体撮像装置の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態による列アンプの構成例を示す図である。 図7の固体撮像装置の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 第3の実施形態の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 第4の実施形態の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 第5の実施形態の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 第6の実施形態の動作例を説明するためのタイミングチャートである。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による固体撮像装置の構成例を示す図である。画素領域101は、2次元行列状に配列され、光電変換により信号を生成する複数の単位画素102を有する。図1では、2次元行列状に配列される複数の単位画素102をある列に設けられた3画素で代表して表現している。
図2は、図1の単位画素102の構成例を示す図である。単位画素102は、光電変換素子201、転送MOSトランジスタ202、浮遊部203、リセットMOSトランジスタ204、増幅MOSトランジスタ205及び選択MOSトランジスタ206を有する。光電変換素子201は、半導体基板上に形成され、光電変換により信号を生成する。転送MOSトランジスタ202は、光電変換素子201より生成された信号を浮遊部203に転送する。浮遊部203は、信号電荷を信号電圧に変換する。リセットMOSトランジスタ204は、浮遊部203を電源電圧にリセットする。増幅MOSトランジスタ205は、浮遊部203の信号を増幅する。選択MOSトランジスタ206は、制御信号により画素選択されると、増幅MOSトランジスタ205により増幅された信号を画素出力線103に出力する。図1において、複数の画素出力線103は、2次元行列状に配列された複数の単位画素102の各列に接続される。画素出力線103は、定電流負荷104に接続され、列アンプ105の入力端子Xに接続される。図1の端子Xは列アンプ105の入力端子を表し、端子Yは列アンプ105の出力端子を表している。
図3は、図1の列アンプ105の構成例を示す図である。複数の列アンプ105は、列毎の複数の画素出力線103の信号を増幅する。入力容量302は、列アンプ105の第1の入力端子X及び第2の入力端子Z間に接続される。列アンプ105の出力端子Yは、帰還容量303を介して、第2の入力端子Zに接続される。第2の入力端子Zは、演算増幅器301の反転入力端子に接続される。演算増幅器301の非反転入力端子は、参照電圧Vrefのノードに接続される。第1のスイッチ304は、列アンプ105の出力端子Y及び第2の入力端子Z間に接続される。第2のスイッチ(MOSトランジスタ)305は、ソース及びドレインが相互に短絡されて、第1のスイッチ304及び第2の入力端子Z間に接続される。第1のスイッチ304のゲートには、制御信号pcが印加される。第2のスイッチ305のゲートには、制御信号pcの反転信号である制御信号pcbが印加される。第1及び第2のスイッチはともにnチャネルMOSトランジスタで構成された例を示している。
図4は、図3の制御信号pcの駆動回路の構成例を示す回路図である。図4の駆動回路は、列毎の複数の列アンプ105の第1のスイッチ304の制御信号pcを生成する。信号i_pcはチップ内の他の回路又はチップ外部から供給される信号である。401は、制御信号pcの立ち下がり時間を制御するための第1の定電流源であり、電流値が可変となっている。pチャネルMOSトランジスタ402は、ソースが電源電圧ノードに接続され、ゲートが信号i_pcのノードに接続され、ドレインが制御信号pcのノードに接続される。nチャネルMOSトランジスタ403は、ドレインが制御信号pcのノードに接続され、ゲートが信号i_pcのノードに接続され、ソースが第1の定電流源401を介してグランド電位ノードに接続される。この駆動回路は、インバータであり、信号i_pcの反転信号を制御信号pcとして出力する。
図5は、図3の制御信号pcbの駆動回路の構成例を示す回路図である。図5の駆動回路は、列毎の複数の列アンプ105の第2のスイッチ305の制御信号pcbを生成する。501は、制御信号pcbの立ち上がり時間を制御するための第2の定電流源であり、電流値が可変となっている。pチャネルMOSトランジスタ502は、ソースが第2の定電流源501を介して電源電圧ノードに接続され、ゲートが信号i_pcbのノードに接続され、ドレインが制御信号pcbのノードに接続される。信号i_pcbは、信号i_pcの反転信号である。nチャネルMOSトランジスタ503は、ドレインが制御信号pcbのノードに接続され、ゲートが信号i_pcbのノードに接続され、ソースがグランド電位ノードに接続される。この駆動回路は、インバータであり、信号i_pcbの反転信号を制御信号pcbとして出力する。
図1において、列アンプ105の出力端子Yには、保持容量108及び保持容量109がそれぞれ、スイッチ106及びスイッチ107を介して接続される。スイッチ106及びスイッチ107は、CMOSスイッチである。スイッチ106には、制御信号pn及びその反転信号pn_bが印加される。スイッチ107には、制御信号ps及びその反転信号ps_bが印加される。保持容量108及び保持容量109は、それぞれ転送スイッチ110及び転送スイッチ111を介して、対応する水平信号線112及び水平信号線113に接続される。水平信号線112及び水平信号線113は、差動アンプ114の入力端子に接続される。差動アンプ114は、水平信号線112及び113の信号の差分の信号を出力する。垂直走査回路115は、画素領域101内の画素の読み出し行を選択する。水平走査回路116は、転送スイッチ110及び111を制御することにより、保持容量108及び109の信号をそれぞれ水平信号線112及び113に転送することができる。これにより、水平転送回路116は、読み出し列を順次、選択することができる。
図6は、図1の固体撮像装置の動作例を説明するためのタイミングチャートである。信号psel(n)は、n行目の選択MOSトランジスタ206のゲートに印加される制御信号である。信号pres(n)は、n行目のリセットMOSトランジスタ204のゲートに印加される制御信号である。信号ptx(n)は、n行目の転送MOSトランジスタ202のゲートに印加される制御信号である。
また、信号psel(n+1)は、n+1行目の選択MOSトランジスタ206のゲートに印加される制御信号である。信号pres(n+1)は、n+1行目のリセットMOSトランジスタ204のゲートに印加される制御信号である。信号ptx(n+1)は、n+1行目の転送MOSトランジスタ202のゲートに印加される制御信号である。
時刻t1において、垂直走査回路115によってn行目の画素102が選択されたとき、リセット信号pres(n)がローレベルとなり、n行目のリセットMOSトランジスタ204がオフする。次に、時刻t2において、選択信号psel(n)がハイレベルとなり、n行目の選択MOSトランジスタ206がオンとなることで、n行目の増幅MOSトランジスタ205のソースは画素出力線103と導通する。選択されたn行目の画素102と定電流負荷104によって、ソースフォロア回路が形成され、画素102のリセット状態における信号がn行目の画素102から画素出力線103に読み出される。
この状態で、時刻t3において、制御信号pcがハイレベルとなり、第1のスイッチ304がオンし、列アンプ105の第2の入力端子Zと出力端子Yが短絡され、画素102のリセット状態における信号が参照電圧Vrefにクランプされる。次に、時刻t4では、制御信号pc及びpcbが変化を始め、時刻t5で制御信号pcがローレベル、制御信号pcbがハイレベルとなる。時刻t4〜t5にかけて、第1のスイッチ304が導通状態から非導通状態に変化する。制御信号pcbは時刻t4で変化を始め、時刻t5でハイレベルとなる。第2のスイッチ305はMOSスイッチであり、時刻t4〜t5にかけて、ゲート下にチャネルが形成される。
本実施形態では、第1のスイッチ304の導通状態から非導通状態に変化する時刻t4〜t5の制御信号pcの変化が第1の定電流源401の電流値で決まる。第1の定電流源401は、第1のスイッチ304の制御信号pcの時間に対する傾き(立ち下がり時間)を決定する。これにより、第1のスイッチ304の制御信号pcは、立ち上がり時間に対して立ち下がり時間が長くなる。すなわち、駆動回路は、第1のスイッチ304を非導通状態から導通状態に切り替える期間よりも、第1のスイッチ304を導通状態から非導通状態に切り替える期間を長くするように制御信号pcを生成する。これにより、図4及び図5の駆動回路に近い列アンプ105と図4及び図5の駆動回路から遠い列アンプ105とで、制御信号pcの遅延時間の差の影響が低減されるので、シェーディングが発生しにくくなる。また、第1のスイッチ304の導通状態から非導通状態への変化が、時刻t4〜t5の期間で徐々に行われるため、チャネルを形成していた電荷の多くが出力端子Yに吸い出される。そのため、チャージインジェクションによる電荷注入のためのオフセット自体も低減することが可能である。
また、第2のスイッチ305の制御信号pcbの立ち上がり時刻t4〜t5の変化が第2の定電流源501の電流値で決まる。第2の定電流源501は、第2のスイッチ305の制御信号pcbの時間に対する傾き(立ち上がり時間)を決定する。制御信号pcbにより、MOSトランジスタ305のチャネルが形成された状態からチャネルが形成されていない状態に切り替える期間よりも、MOSトランジスタ305のチャネルが形成されていない状態からチャネルが形成された状態に切り替える期間を長くする。そのため、制御信号pcbの遅延時間の差の影響を受けない。また、第1のスイッチ304のチャージインジェクションによる電荷注入が第2のスイッチ305のチャネル形成に用いられるために、さらにオフセットを低減することが可能である。なお、制御信号pc及びpcbの論理が逆の場合には、制御信号pcの立ち上がり時間及び制御信号pcbの立ち下がり時間を制御すればよい。時刻t5に、第2のスイッチ305であるMOSトランジスタは、そのチャネルの形成が完了する。
引き続き、時刻t6において、制御信号pnをハイレベルとすることによって、スイッチ106がオンし、保持容量108に列アンプ105の出力端子Yの電圧VoutがN信号として保持される。N信号は、列アンプ105の第2の入力端子Zと出力端子Yが短絡された際に出力端子Yに現れる参照電圧Vrefにオフセットが加わった電圧である。
その後、時刻t7では、制御信号pnがローレベルとなり、スイッチ106がオフする。次に、時刻t8において、転送パルスptx(n)がハイレベルになり、n行目の転送MOSトランジスタ202がオンとなる。すると、n行目の光電変換素子201で発生した光信号による電圧変化の状態に対応した電圧が増幅MOSトランジスタ205を介して画素出力線103に読み出される。制御信号pcはローレベルとなっており、列アンプ105では、光信号による画素出力線103の電圧変化成分に対して反転ゲインを与えた電圧成分がN信号に重畳されたS信号を生じる。次に、時刻t9では、転送パルスptx(n)がローレベルとなり、n行目の転送MOSトランジスタ202がオフとなる。次に、時刻t10〜t11の期間において、制御信号psがハイレベルとなり、スイッチ107がオンし、列アンプ105の光信号に対応したS信号が保持容量109に読み出される。このとき、第2のスイッチ305及びスイッチ107はCMOSスイッチであるため、大きいレベルのS信号に対しても十分に保持容量109に読み出すことが可能となっている。次に、n行目の水平走査期間にて、逐次、水平走査回路116の転送スイッチ110及び111の制御によって選択された列の保持容量108のN信号及び保持容量109のS信号がそれぞれ水平信号線112及び水平信号線113に読み出される。差動アンプ114は、水平信号線112及び113の信号の差をとることにより、光応答出力信号を出力する。その後、n行目の上記の処理と同様に、n+1行目以降の処理を行う。
以上のように、本実施形態では、図4及び図5の駆動回路に対する複数の列アンプ105の距離の違いによるオフセット差及びオフセット自体を低減することができる。本実施形態では、列アンプ105に演算増幅器301を用いた例に関して説明を行ったが、演算増幅器301の代わりにソース接地回路を用いた場合も、同様の効果が得られる。ソース接地回路の場合、演算増幅器301とは異なり、入力端子を1つだけ有し、参照電圧Vrefが供給される端子は存在しない。列アンプ105の第2の入力端子Zと出力端子Yが短絡された場合、第2の入力端子Zと出力端子Yは、ソース接地回路を構成するトランジスタのしきい値電圧に依存した電圧となる。
本実施形態では、第1のスイッチ304と第2のスイッチ305とを設けた構成を説明したが、第2のスイッチ305を省略した構成でも効果は得られる。第2のスイッチ305を設けることにより、より顕著な効果を得ることができる。また、第1のスイッチ304が非導通状態になるのと同時に、第2のスイッチ305が導通状態になることが好ましいが、第1のスイッチ304が完全に非導通状態になるタイミングと、第2のスイッチ305が完全に導通状態になるタイミングが異なっていても良い。また、本実施形態では定電流源を用いることで、制御信号を時間に対して一定の変化率で変化させる例を示した。しかし、一定の変化率で変化させなくとも、段階的に制御信号を変化させても良い。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態による固体撮像装置内の列アンプ105の構成例を示す図である。本実施形態の固体撮像装置は、図1の構成を有する。図7と図3との違いは、帰還容量303と出力端子Yとの間にCMOSスイッチ306が設けられている点である。CMOSスイッチ306は、制御信号padd及びその反転信号paddbにより制御される。本実施形態は、列アンプ105の帰還容量303を用いた垂直方向の画素102の信号を加算する加算モードの動作を行う例である。加算モードは、同一の画素出力線103に接続された複数の単位画素102に基づく信号を加算するモードである。なお、図4の制御信号pcの駆動回路及び、図5の制御信号pcbの駆動回路は第1の実施形態と同じである。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
図8は、図7の固体撮像装置の動作例を説明するためのタイミングチャートである。制御信号paddbは制御信号paddの反転信号であるので、図8のタイミングチャートでは省略する。本実施形態では、第1の読み出し期間で読み出される第1の画素(n行目)の信号と、第2の読み出し期間で読み出される第2の画素(n+1行目)の信号が加算される。
時刻t6〜t7において、制御信号pnをハイレベルとすることによって、スイッチ106をオンにし、保持容量108に列アンプ105の出力端子Yの電圧VoutがN信号として保持されるまでは、第1の実施形態の場合と同じである。時刻t9で転送パルスptx(n)がローレベルとなった後に、制御信号psがハイレベルとならずに、時刻t12で制御信号paddがハイレベルからローレベルとなる。このとき、CMOSスイッチ306が非導通状態となり、帰還容量303に第1の画素のS信号が保持される。その後、時刻t13で選択信号psel(n)がローレベルとなり、n行目の選択MOSトランジスタ206がオフし、第1の画素の選択が解除される。ここまでが、第1の読み出し期間である。
次に、第2の読み出し期間の処理が行われる。第1の画素の処理と同様に、リセット信号pres(n+1)がローレベルとなり、n+1行目のリセットMOSトランジスタ204がオフする。次に、選択信号psel(n+1)がハイレベルとなり、n+1行目の選択MOSトランジスタ206がオンとなることで、n+1行目の増幅MOSトランジスタ205のソースは画素出力線103と導通する。画素102のリセット状態における信号がn+1行目の画素102から画素出力線103に読み出される。次に、制御信号pcがハイレベルとなり、第1のスイッチ304がオンし、画素102のリセット状態における信号が参照電圧Vrefにクランプされ、その後、制御信号pcが徐々にローレベルとなる。この時、チャージインジェクションによる電荷注入が生じる。
その後、時刻t14では、制御信号paddがハイレベルとなり、CMOSスイッチ306がオンし、帰還容量303と出力端子Yが導通する。この時、出力端子Yには第1の画素のS信号に、第2の読み出し期間で制御信号pcがローレベルになる際のチャージインジェクションによるオフセットが重畳された信号を生じる。その後、制御信号pnがハイレベルとならずに、転送パルスptx(n+1)がハイレベルとなり、n+1行目の転送MOSトランジスタ202がオンし、第2の画素の光信号による電圧変化の状態に対応した電圧が画素出力線103に読み出される。列アンプ105では、第2の画素の光信号による画素出力線103の電圧変化成分に対して反転ゲインを与えた電圧成分が第1の画素のS信号と第2の読み出し期間でのオフセットに重畳された信号を生じる。その後、制御信号psがハイレベルとなり、スイッチ107がオンする。列アンプ105の出力端子Yの信号は、スイッチ107を介して保持容量109に読み出される。次に、水平走査期間にて、逐次、水平走査回路116の転送スイッチ110及び111の制御によって選択された列の保持容量108及び保持容量109からの信号がそれぞれ水平信号線112及び水平信号線113に読み出される。差動アンプ114は、水平信号線112及び113の信号の差をとることにより、光応答出力信号を出力する。保持容量109に保持される電圧は、参照電圧Vrefに第1の読み出し期間でのシェーディングやオフセットのみが加わった電圧である。そのため、保持容量108及び保持容量109からの信号の差から得られる光応答出力信号は、第2の読み出し期間でのシェーディングやオフセットが除去されないものである。本実施形態では、第2の読み出し期間でのシェーディングやオフセットが除去されない。そのため、図4及び図5の駆動回路を用いて、制御信号pc及びpcbの遅延時間の差の影響によるシェーディングやチャージインジェクションによる電荷注入のためのオフセットを低減することが特に効果的である。
本実施形態では、2画素の信号を加算する動作であるが、さらに多くの画素の信号を加算する場合も考えられる。例えば、3画素の信号を加算する動作の場合、第2の読み出し期間及び第3の読み出し期間でのシェーディングやオフセットが除去されないため、図4及び図5の駆動回路を用いることがさらに効果的である。
第1の実施形態のように、第1のスイッチ304の制御信号pcの図4の駆動回路に定電流源401を用いる。第1のスイッチ304の導通状態から非導通状態への変化を時刻t4〜t5の期間で徐々に行うことにより、チャージインジェクションによる電荷注入のためのオフセットを低減できる。そして、第1のスイッチ304の導通状態から非導通状態への変化が緩やかであるほど、この効果が大きくなる。また、第2の実施形態では、列アンプ105の帰還容量303を用いた垂直方向の画素の信号の加算動作を行う場合には図4及び図5の駆動回路を用いることが特に効果的であることを述べた。一方、第1のスイッチ304を時刻t4〜t5の期間で徐々に導通状態から非導通状態に駆動することは、読み出し時間の増大につながる。
定電流源401及び501の電流値を可変とすることで、第2の実施形態のように、第1のスイッチ304の導通状態から非導通状態への変化を緩やかにすることが特に効果的である。そこで、第2の実施形態の加算モード(駆動モード)では、第1の実施形態と比較して、図4及び図5の駆動回路の定電流源401及び501の定電流値を小さくすることが可能である。また、高フレームレートな駆動モード等、読み出し速度の短縮が必要な駆動モードでは、定電流源401及び501の定電流値を大きくすることも可能である。第1の定電流源401の電流値及び第2の定電流源501の電流値は、複数の駆動モードに応じて変化させることができる。
第1及び第2の実施形態によれば、第1の定電流源401及び第2の定電流源501を設けることにより、図4及び図5の駆動回路に対する複数の列アンプ105の距離の違いに起因するシェーディング又は固定パターンノイズを低減することができる。
(第3の実施形態)
図9は、本発明の第3の実施形態による図1の固体撮像装置の動作例を説明するためのタイミングチャートである。列アンプ105は、第1の実施形態と同様に、図3の構成を有する。制御信号pcと制御信号pcbの駆動回路も、第1の実施形態と同様に、図4及び図5に示す回路構成を有する。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
時刻t4a〜t5aにかけて、制御信号pcが徐々にローレベルになり、第1のスイッチ304(図3)が導通状態から非導通状態に変化する。第1の定電流源401(図4)は、制御信号pcの立ち下がり時間(t4a〜t5a)を決める。第1の実施形態と同様に、制御信号pcの立ち下がり時間を長くすることにより、図4の回路から近い列アンプ105と遠い列アンプ105との間の、制御信号pcの遅延時間の差を低減でき、制御信号pcの遅延によるシェーディングを低減することができる。また、時刻t4a〜t5aの間に、スイッチ304は徐々に導通状態から非導通状態へ変化するため、スイッチ304のチャネルを形成していた電荷の多くは出力端子Yに吸い出される。そのため、チャージインジェクションのオフセット自体も低減可能である。
制御信号pcが徐々にハイレベルからローレベルへ変化している時刻t4a〜t5aの間、第2のスイッチ305(図3)に印加される制御信号pcbはローレベルを維持し、第2のスイッチ305はチャネルが形成されていない状態を維持する。時刻t5aで制御信号pcがローレベルになりスイッチ304のチャネルが消滅した後、時刻t5bで制御信号pcbがハイレベルになり、スイッチ304のチャージインジェクションによる電荷注入をスイッチ305のチャネル部に吸収する。
本実施形態は、第1の実施形態のように、全列アンプ105で各スイッチ304及び305がそれぞれオフするタイミングとオンするタイミングを合わせることができれば理想的であるが、そうできない場合もある。例えば、図4及び図5の回路の近くと遠くの列アンプ105で制御信号pc及びpcbの負荷が異なり、制御信号pc及びpcbで遅延量が異なる場合が考えられる。この場合、図4及び図5の回路の近くと遠くの列アンプ105で、スイッチ304のチャネルの消滅具合が異なるタイミングにおいて、スイッチ305のチャネルが形成されることになる。そのため、オフセットばらつきや水平シェーディング等の発生が懸念される。
本実施形態の駆動方法によれば、制御信号pc及びpcbの負荷の違いなどによるオフセットばらつきや水平シェーディング等を抑制することができる。時刻t5aにスイッチ305が接続されているノードをフローティングにした後、時刻t5bにスイッチ305に印加される制御信号pcbがハイレベルになる。これにより、図5の回路から近い列アンプ105と遠い列アンプ105で、制御信号pcbの遅延の影響を無視できるようになる。これにより、スイッチ304のチャージインジェクションによる電荷注入をスイッチ305のチャネル部へ吸収するが、その吸収量が全ての列アンプ105で等しくなる。したがって、本実施形態の駆動方法で固体撮像装置を動作させることにより、制御信号pc及びpcbの負荷の違いなどによる遅延を無視することができ、水平シェーディング及びオフセットばらつきを抑制することができる。
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態による図1の固体撮像装置の動作例を説明するためのタイミングチャートである。本実施形態の回路構成は、第1の実施形態と同じである。以下、本実施形態が第3の実施形態と異なる点を説明する。
時刻t4a〜t5aにかけて、制御信号pcが徐々にローレベルになり、第1のスイッチ304(図3)が導通状態から非導通状態に変化する。第1の定電流源401(図4)は、制御信号pcの立ち下がり時間(t4a〜t5a)を決める。第1の実施形態と同様に、制御信号pcの立ち下がり時間を長くすることにより、図4の回路から近い列アンプ105と遠い列アンプ105との間の、制御線号pcの遅延時間の差を低減でき、制御信号pcの遅延によるシェーディングを低減することができる。また、スイッチ304は、時刻t4a〜t5aの間に徐々に導通状態から非導通状態へ変化するため、スイッチ304のチャネルを形成していた電荷の多くは出力端子Yに吸い出される。そのため、チャージインジェクションのオフセット自体も低減可能である。
時刻t4a〜t5bで第2のスイッチ305(図3)に印加される制御信号pcbも徐々にローレベルからハイレベルに変化する。時刻t5aで制御信号pcがローレベルになった時、制御信号pcbの電圧は、次式が成立するように制御される。
(pcb−Vs)=Vgs<Vth
ここで、Vsはスイッチ305のソース電圧(=ドレイン電圧)、Vgsはスイッチ305のソース及びゲート間電圧、Vthはスイッチ305の閾値電圧である。時刻t5aでは、Vgs<Vthなので、スイッチ305にはまだチャネルは形成されておらず、スイッチ304がオフして、スイッチ305が接続されているノードをフローティングにした後、スイッチ305のチャネルが形成される。時刻t5bで、制御信号pcbはハイレベルに到達する。時刻t4a〜t5bの期間で、スイッチ305のソース及びゲート間電圧Vgsは、スイッチ305の閾値電圧Vthより低く、かつスイッチ305の閾値電圧Vthに向けて変化する。
前述したように、時刻t5aでの制御信号pcbの値を(pcb−Vs)=Vgs<Vthとなるように制御しているため、図5の回路から近い列アンプ105と遠い列アンプ105で、制御信号pcbの遅延の影響を無視できるようになる。したがって、スイッチ304のチャージインジェクションによる電荷注入をスイッチ305のチャネル部へ吸収するが、その吸収量が全ての列アンプ105で等しくなる。本実施形態の駆動方法を行うことにより、制御信号pc及びpcbの負荷の違いによる遅延の影響を無視することができ、水平シェーディング及びオフセットばらつきを抑制することができる。
(第5の実施形態)
図11は、本発明の第5の実施形態による図1の固体撮像装置の動作例を説明するためのタイミングチャートである。列アンプ105は、第2の実施形態と同様に、図7の構成を有する。制御信号pc及びpcbの駆動回路も、第2の実施形態と同様に、図4及び図5に示す回路構成を有する。図11において、図7で用いている制御信号paddbは、制御信号paddの反転信号であるため省略する。
本実施形態では、第2の実施形態と同様に、第1の読み出し期間で読み出される第1の画素(n行目)の信号と、第2の読み出し期間で読み出される第2の画素(n+1行目)の信号が加算される。加算の動作は、第2の実施形態と同じであるため、本実施形態が第2の実施形態と異なる点を以下に説明する。
第2の実施形態で既に述べたように、列アンプ105の帰還容量303(図7)を用いた加算において、S信号には第1の読み出し期間と第2の読み出し期間で発生したチャージインジェクションによるシェーディングやオフセットが重畳される。それに対して、N信号は第1の読み出し期間でしか読み出されないため、第1の読み出し期間で発生したチャージインジェクション起因のシェーディングやオフセットしか重畳されない。そのため、S信号とN信号との差分処理を行っても、第2の読み出し期間で発生したチャージインジェクション起因のシェーディングやオフセットを除去できず、画質を悪化させる。
そこで、本実施形態では、以下に示す動作を行い、チャージインジェクション起因のシェーディングやオフセットを低減させる。第1の読み出し期間内の時刻t4a〜t5aにかけて、制御信号pcが徐々にローレベルになるように制御し、第1のスイッチ304(図7)が徐々に導通状態から非導通状態に変化する。制御信号pcがローレベルになる時間(立ち下がり時間t4a〜t5a)の制御は、第1の定電流源401(図4)を用いて行う。第2の実施形態と同様に、制御信号pcの立ち下がり時間を長くすることにより、図4の回路から近い列アンプ105と遠い列アンプ105との間の、制御線号pcの遅延時間の差を低減でき、制御信号pcの遅延によるシェーディングを低減することができる。
また、スイッチ304は、時刻t4a〜t5aの間に徐々に導通状態から非導通状態へ変化するため、スイッチ304のチャネルを形成していた電荷の多くは出力端子Yに吸い出される。そのため、チャージインジェクションのオフセット自体も低減可能である。時刻t4a〜t5aの間、制御信号pcbはローレベルを維持し、スイッチ305はチャネルが形成されていない状態を維持する。時刻t5aで制御信号pcがローレベルになり、スイッチ305が接続されているノードがフローティングになった後、時刻t5bで、第2のスイッチ305(図7)に印加される制御信号pcbは、ハイレベルになる。
時刻t5bでは、スイッチ304のチャネルは消滅した後であり、且つスイッチ305が接続されているノードがフローティングである。そのため、図5の回路から近い列アンプ105と遠い列アンプ105の間で制御信号pcbに遅延が発生しても、チャージインジェクションキャンセルの効果は、近い列アンプ105と遠い列アンプ105で差が無い。そのため、スイッチ305を使用したことによるシェーディングやオフセットの差は発生しない。
第2の読み出し期間においても、制御信号pc及びpcbは、上記と同様の制御を行う。これにより、第1及び第2の読み出し期間におけるチャージインジェクションの影響を最小限に抑えることができる。上述したように、本実施形態の駆動方法を行うことにより、列アンプ105の帰還容量303を用いた加算において、第2の読み出し期間のN信号を除去できなくても、画質の悪化を抑制できる。
(第6の実施形態)
図12は、本発明の第6の実施形態による図1の固体撮像装置の動作例を説明するためのタイミングチャートである。本実施形態の回路構成は、第5の実施形態と同様である。図12において、図7で用いている制御信号paddbは、制御信号paddの反転信号であるため省略する。制御信号pc及びpcbを除く制御信号と、回路構成は、第5の実施形態と同じである。以下、本実施形態が第5の実施形態と異なる点を説明する。
第1の読み出し期間内の時刻t4a〜t5aにかけて、制御信号pcが徐々にローレベルになり、第1のスイッチ304(図7)が徐々に導通状態から非導通状態に変化する。制御信号pcは、第5の実施形態と同様に、スイッチ304のチャージインジェクションの影響を最少にするように制御される。制御信号pcbは、時刻t4a〜t5bにかけて、徐々にローレベルからハイレベルに変化し、制御信号pcがローレベルになる時刻t5aにおいて、制御信号pcbの電圧は、次式が成立するように制御される。
(pcb−Vs)=Vgs<Vth
ここで、Vsはスイッチ305(図7)のソース電圧(=ドレイン電圧)、Vgsはスイッチ305のソース及びゲート間電圧、Vthはスイッチ305の閾値電圧である。時刻t5aでVgs<Vthなので、スイッチ305にはまだチャネルは形成されておらず、スイッチ304のチャネルが消失し、スイッチ305が接続されているノードがフローティングになった後に、スイッチ305のチャネルが形成される。そして、時刻t5bで、制御信号pcbはハイレベルになる。時刻t4a〜t5bの期間では、スイッチ305のソース及びゲート間電圧Vgsは、スイッチ305の閾値電圧Vthより低く、かつスイッチ305の閾値電圧Vthに向けて変化する。
前述したように、時刻t5aでの制御信号pcbの値を(pcb−Vs)=Vgs<Vthとなるように制御しているため、図5の回路から近い列アンプ105と遠い列アンプ105で、制御信号pcbの遅延の影響を無視できるようになる。それにより、スイッチ304のチャージインジェクションによる電荷注入をスイッチ305のチャネル部へ吸収するが、その吸収量が全ての列アンプ105で等しくなる。
第2の読み出し期間においても、制御信号pc及びpcbは、上記と同様の制御を行う。以上の動作を行うことにより、第5の実施形態と同様に、第1及び第2の読み出し期間におけるチャージインジェクションの影響を最小限に抑えることができる。また、列アンプ105の帰還容量303を用いた加算において、第2の読み出し期間のN信号を除去できなくても、画質の悪化を抑制できる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば、保持容量108、109及び差動アンプ114を用いたアナログ処理に換えて、AD(アナログデジタル)変換器を各列アンプ105の後段に設ける構成でも、本発明は適用できる。AD変換器は、列アンプ105で増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。その場合には、N信号とS信号とをAD変換した後に、両者の差分をデジタル処理する。
101 画素領域、102 単位画素、103 画素出力線、105 列アンプ、301 演算増幅器、302 入力容量、303 帰還容量、304 第1のスイッチ、305 第2のスイッチ、401 第1の定電流源、501 第2の定電流源

Claims (15)

  1. 行列状に配列され、光電変換により信号を生成する複数の画素と、
    前記複数の画素の構成する複数の列に対応して設けられ、それぞれが前記複数の列のいずれか1つに接続される複数の画素出力線と、
    前記複数の画素出力線に対応して設けられ、それぞれが前記複数の画素出力線のいずれか1つの信号を増幅する複数の列アンプと、
    前記複数の列アンプへ供給される制御信号を生成する駆動回路とを有し、
    前記複数の列アンプの各々は、
    第1の入力端子と、
    第2の入力端子と、
    出力端子と、
    前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子間に接続される入力容量と、
    前記第2の入力端子及び前記出力端子間に接続される第1のスイッチとを有し、
    前記駆動回路は、前記第1のスイッチを非導通状態から導通状態に切り替える期間よりも、前記第1のスイッチを導通状態から非導通状態に切り替える期間を長くするように前記制御信号を生成し、
    前記複数の列アンプの各々は、前記第1のスイッチ及び前記第2の入力端子間に、ソース及びドレインが相互に短絡されて接続されるMOSトランジスタを有することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記駆動回路は、前記MOSトランジスタのチャネルが形成された状態からチャネルが形成されていない状態に切り替える期間よりも、前記MOSトランジスタのチャネルが形成されていない状態からチャネルが形成された状態に切り替える期間を長くするように前記制御信号を生成することを特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
  3. 前記MOSトランジスタの制御信号は、前記第1のスイッチの制御信号の反転信号であることを特徴とする請求項又は記載の固体撮像装置。
  4. 前記第1のスイッチを導通状態から非導通状態に切り替える期間では、前記MOSトランジスタは、チャネルが形成されていない状態を維持することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記第1のスイッチを導通状態から非導通状態に切り替える期間では、前記MOSトランジスタのソース及びゲート間電圧は、前記MOSトランジスタの閾値電圧より低く、かつ前記MOSトランジスタの閾値電圧に向けて変化することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記駆動回路は、前記制御信号の時間に対する傾きを決定する定電流源を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 記定電流源の電流値は、複数の駆動モードに応じて変化することを特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
  8. 前記複数の駆動モードは、同一の画素出力線に接続された複数の画素に基づく信号を加算する、加算モードを含むことを特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
  9. 行列状に配列され、光電変換により信号を生成する複数の画素と、
    前記複数の画素の構成する複数の列に対応して設けられ、それぞれが前記複数の列のいずれか1つに接続される複数の画素出力線と、
    前記複数の画素出力線に対応して設けられ、それぞれが前記複数の画素出力線のいずれか1つの信号を増幅する複数の列アンプと、
    前記複数の列アンプへ供給される制御信号を生成する駆動回路とを有し、
    前記複数の列アンプの各々は、前記画素出力線に電気的に接続された第1の端子、及び、前記列アンプの入力端子に電気的に接続された第2の端子を有する入力容量と、前記入力端子、及び、前記列アンプの出力端子の間の電気経路に配されたスイッチとを有し、
    前記制御信号は、前記スイッチに供給され、かつ、前記スイッチを非導通状態にするための第1の信号レベルと、前記スイッチを導通状態にするための第2の信号レベルとを少なくとも含み、
    前記駆動回路は、前記制御信号の時間に対する傾きを決定する定電流源を含み、前記第1の信号レベルから前記第2の信号レベルへの遷移にかかる期間よりも、前記第2の信号レベルから前記第1の信号レベルへの遷移にかかる期間を長くするように、前記制御信号を生成することを特徴とする固体撮像装置。
  10. 前記定電流源の電流値は、複数の駆動モードに応じて変化することを特徴とする請求項9記載の固体撮像装置。
  11. 前記複数の駆動モードは、同一の画素出力線に接続された複数の画素に基づく信号を加算する、加算モードを含むことを特徴とする請求項10記載の固体撮像装置。
  12. 行列状に配列され、光電変換により信号を生成する複数の画素と、
    前記複数の画素の構成する複数の列に対応して設けられ、それぞれが前記複数の列のいずれか1つに接続される複数の画素出力線と、
    前記複数の画素出力線に対応して設けられ、それぞれが前記複数の画素出力線のいずれか1つの信号を増幅する複数の列アンプと、
    前記複数の列アンプへ供給される制御信号を生成する駆動回路とを有し、
    前記複数の列アンプの各々は、
    第1の入力端子と、
    第2の入力端子と、
    出力端子と、
    前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子間に接続される入力容量と、
    前記第2の入力端子及び前記出力端子間に接続される第1のスイッチとを有し、
    前記駆動回路は、前記制御信号の時間に対する傾きを決定する定電流源を含み、前記第1のスイッチを非導通状態から導通状態に切り替える期間よりも、前記第1のスイッチを導通状態から非導通状態に切り替える期間を長くするように前記制御信号を生成することを特徴とする固体撮像装置。
  13. 前記定電流源の電流値は、複数の駆動モードに応じて変化することを特徴とする請求項12記載の固体撮像装置。
  14. 前記複数の駆動モードは、同一の画素出力線に接続された複数の画素に基づく信号を加算する、加算モードを含むことを特徴とする請求項13記載の固体撮像装置。
  15. 前記列アンプで増幅された信号をデジタル信号に変換するAD変換器をさらに有することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
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