JP6028344B2 - 飲料ディスペンサ - Google Patents

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Description

本発明は、調理機構で調理した飲料をカップに注入して提供する飲料ディスペンサに関する。
コーヒーなどの飲料を提供する飲料ディスペンサは、調理機構で調理した飲料をカップ載置部の所定位置に置かれたカップに注入して提供している。このような飲料ディスペンサは、カップがカップ載置部の所定位置に有るか無いかを検知するカップ検知センサを備え、カップがカップ載置部に無い状態、またはカップの置かれている位置が所定位置からずれている状態での飲料の提供を禁止している(たとえば、特許文献1を参照。)。
また、従来の飲料ディスペンサには、カップ載置部を調理機構などとともに機体内部に配設し、機体前面に設けた取出口を通して飲料が入ったカップを取り出すものがある。このような飲料ディスペンサは、取出口に取出口扉を設け、カップに注入される飲料の飛沫で利用者の衣服などが汚れることや、機体内に異物が混入することを防止している。取出口扉を設けた飲料ディスペンサには、取出口扉の開閉状態を検知する取出口扉センサを備え、取出口扉が開いている状態での飲料の調理、提供を禁止しているものがある(たとえば、特許文献2を参照。)。
特開2003−067828号公報 実開平2−058882号公報
しかしながら、カップ検知センサを備える従来の飲料ディスペンサは、カップがカップ載置部の所定位置にあれば調理機構で飲料を調理して提供できる。そのため、カップ検知センサを備える従来の飲料ディスペンサでは、利用者からの要求を受けて調理機構で調理した飲料を提供した後、その飲料の入っているカップがカップ載置部の所定位置に置かれたままであっても、再び利用者からの要求を受けると調理機構で飲料を調理してカップに注入する。
同様に、取出口扉センサを備える従来の飲料ディスペンサは、取出口扉が開いている状態での飲料の販売を禁止しているだけであり、取出口扉が閉じていれば調理機構で飲料を調理して提供できる。そのため、取出口扉センサを備える従来の飲料ディスペンサでは、利用者からの要求を受けて調理機構で調理した飲料をカップに注入した後、その飲料の入っているカップがカップ載置部の所定位置に置かれたままであっても、再び利用者からの要求を受けたときに取出口扉が閉まっていれば、調理機構で飲料を調理してカップに注入する。
すなわち、従来の飲料ディスペンサでは、調理した飲料を、すでに飲料が入っているカップに注入してしまい、カップから飲料が溢れてしまうことがある。カップから溢れた飲料は、排水容器に送られ、調理機構が排出した排水などとともに処理(処分)される。そのため、従来の飲料ディスペンサでは、原料や水の無駄が増える虞がある。
さらに、カップから飲料が溢れてしまった場合、カップ満杯に飲料が入っているため、利用者がカップを取り出す際に飲料がこぼれて衣服などが汚れる虞がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、原料や水の無駄を抑えるとともにカップの飲料がこぼれて利用者の衣服などが汚れるのを防ぐことが可能な飲料ディスペンサを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る飲料ディスペンサは、飲料を調理する調理機構と、前記調理機構で調理した飲料を注入するカップが所定の位置に有るか無いかを検知するカップ検知センサとを備え、前記所定の位置にカップが有ることを検知してから前記調理機構で飲料を調理し、その調理した飲料を前記カップに注入する飲料ディスペンサであって、前記調理機構が調理を完了した後、前記カップ検知センサでカップが無いことを検知するまでは、前記カップ検知センサでカップが有ることを検知しても前記調理機構に調理をさせない制御部を備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る飲料ディスペンサは、上記請求項1に係る飲料ディスペンサにおいて、前記制御部は、前記調理機構が調理を完了した後、前記カップ検知センサでカップが無いことを検知し、かつカップが無いことを検知している時間が所定の時間経過する前に、前記カップ検知センサでカップが有ることを検知しても前記調理機構に調理をさせないことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る飲料ディスペンサは、上記請求項1または請求項2に係る飲料ディスペンサにおいて、前記調理機構に飲料の調理を続けて行わせることを要求する連続調理釦を備え、前記制御部は、前記連続調理釦が押下された場合、前記調理機構が1度目の調理を完了した後、前記カップ検知センサの検知結果によらず前記調理機構に2度目の調理をさせ、前記調理機構が2度目の調理を完了した後、前記カップ検知センサでカップが無いことを検知するまでは、前記カップ検知センサでカップが有ることを検知しても前記調理機構に調理をさせないことを特徴とする。
本発明の請求項4に係る飲料ディスペンサは、飲料を調理する調理機構と、前記調理機構で調理した飲料を入れるカップを載置するカップ載置部と、前記調理した飲料の入ったカップを前記カップ載置部から取り出す取出口に設けた取出口扉と、前記取出口扉が開いているか閉じているかを検知する取出口扉開閉検知センサとを備え、前記取出口扉開閉検知センサで前記取出口扉が閉じていることを検知してから前記調理機構で飲料を調理し、その調理した飲料を前記カップに注入する飲料ディスペンサであって、前記調理機構が調理を完了した後、前記取出口扉開閉検知センサで前記取出口扉が開いたことを検知するまでは、前記取出口扉開閉検知センサで前記取出口扉が閉じていることを検知しても前記調理機構に調理をさせない制御部を備えることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る飲料ディスペンサは、上記請求項4に係る飲料ディスペンサにおいて、前記制御部は、前記調理機構が調理を完了した後、前記取出口扉開閉検知センサで前記取出口扉が開いたことを検知し、かつ前記取出口扉が開いたことを検知している時間が所定の時間経過する前に、前記取出口扉開閉検知センサで前記取出口扉が閉じていることを検知しても前記調理機構に調理をさせないことを特徴とする。
本発明の請求項6に係る飲料ディスペンサは、上記請求項4または請求項5に係る飲料ディスペンサにおいて、カップが前記カップ載置部の所定の位置に有るか無いかを検知するカップ検知センサを備え、前記制御部は、前記取出口扉開閉検知センサで前記取出口扉が閉じていることを検知し、かつ前記カップ検知センサでカップが有ることを検知してから前記調理機構に調理をさせるとともに、前記調理機構が調理を完了した後、前記取出口扉検知センサで前記取出口扉が開いたことを検知するまでは、前記調理機構が調理を完了した後、前記取出口扉検知センサで前記取出口扉が閉じていることを検知し、かつ前記カップ検知センサでカップが有ることを検知しても前記調理機構に調理をさせないことを特徴とする。
本発明の請求項7に係る飲料ディスペンサは、上記請求項4乃至請求項6のいずれかに係る飲料ディスペンサにおいて、前記調理機構に飲料の調理を続けて行わせることを要求する連続調理釦を備え、前記制御手段は、前記連続調理釦が押下された場合、前記調理機構が1度目の調理を完了した後、前記取出口扉検知センサの検知結果によらず前記調理機構に2度目の調理をさせ、前記調理機構が2度目の調理を完了させた後、前記取出口扉検知センサで前記取出口扉が開いたことを検知するまでは、前記取出口扉検知センサで前記取出口扉が閉じていることを検知しても前記調理機構に調理をさせないことを特徴とする。
本発明の請求項1に係る飲料ディスペンサは、調理機構が飲料の調理を完了した後、カップ検知センサで所定の位置にカップが無いことを検知するまでは、カップ検知センサで所定の位置にカップが有ることを検知しても調理機構に飲料の調理をさせない。また、本発明の請求項4に係る飲料ディスペンサは、調理機構が飲料の調理を完了した後、取り出口扉開閉検知センサで取出口扉が開いたことを検知するまでは、取出口扉開閉検知センサで取出口扉が閉じていることを検知しても調理機構に調理をさせない。すなわち、本発明に係る飲料ディスペンサは、調理機構が調理を完了した後、調理された飲料の入ったカップが取り出されるまで、調理機構は調理を行わない。そのため、すでに飲料の入ったカップにさらに飲料が注入され、カップから飲料が溢れることを防げる。したがって、本発明に係る飲料ディスペンサは、調理機構で調理した飲料がカップから溢れて排水になることによる、原料や水の無駄を抑えることができる。
さらに、本発明に係る飲料ディスペンサは、すでに飲料の入ったカップにさらに飲料を注入して飲料がカップ満杯になることを防げ、利用者がカップを取り出す際に飲料がこぼれて衣服などが汚れる虞も格段に低くなる。
図1は、本発明の実施形態1である飲料ディスペンサの概略構成を示す正面図である。 図2は、図1の飲料ディスペンサの内部構成を示す概略図である。 図3は、図1の飲料ディスペンサの平面図である。 図4は、図1の飲料ディスペンサにおけるカップ載置部およびその周辺の概略構成を示す平面図である。 図5は、本実施形態の飲料ディスペンサの制御構成を示すブロック図である。 図6は、本実施形態の飲料ディスペンサにおける制御手段が行う処理の処理手順を示すフロー図である。 図7は、図6のコーヒー抽出注入処理の処理手順を示すフロー図である。 図8は、本発明の実施形態2である飲料ディスペンサの概略構成を示す正面図である。 図9は、本実施形態の飲料ディスペンサの制御構成を示すブロック図である。 図10は、本実施形態の飲料ディスペンサにおける制御手段が行う処理の処理手順を示すフロー図である。 図11は、図10における提供処理の処理手順を示すフロー図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る飲料ディスペンサの実施形態を詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施形態では、本発明に係る飲料ディスペンサの一例として、利用者からの要求を受けてレギュラーコーヒー(以下、単に「コーヒー」という。)を抽出(調理)し、その抽出したコーヒー(飲料)をカップ載置部に置かれたカップに注入するものを挙げる。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1である飲料ディスペンサの概略構成を示す正面図である。図2は、図1の飲料ディスペンサの内部構成を示す概略図である。図3は、図1の飲料ディスペンサの平面図である。図4は、図1の飲料ディスペンサにおけるカップ載置部およびその周辺の概略構成を示す平面図である。
本実施形態の飲料ディスペンサは、図1乃至図3に示すように、本体キャビネット1と、外扉2とを備える。本体キャビネット1は、複数の鋼板を組み合わせることにより、前面が開口した箱状に構成してある。また、本体キャビネット1は、コーヒー抽出機構(調理機構)3の豆キャニスタ3Aを配設するための開口を上面の右側後方に設けてある。外扉2は、本体キャビネット1の前面開口を閉塞する扉であり、開閉可能となる態様で、本体キャビネット1の前面開口における左側縁部に支承してある。外扉2は、後面が開口した箱状部材2Aと、箱状部材2Aの後面開口に取り付けられた内パネル2Bとを備える。
本体キャビネット1の内部には、コーヒー抽出機構3、かす容器4、排水容器5の他に、図示しない給湯機構や配管などを設けてある。外扉2には、飲料トレイ6、カップ載置部7、カップ検知センサ8、取出口9、取出口扉10、取出口扉ロック部材11、取出口扉開閉検知センサ12、飲料選択釦13、動作状態表示ランプ14、コントロールボックス15、リモコン16などを設けてある。
コーヒー抽出機構3は、コーヒーを抽出するものであり、豆キャニスタ3Aと、コーヒーミル3Bと、コーヒーブリュア3Cとを備える。コーヒー抽出機構3は、豆キャニスタ3Aの一部が本体キャビネット1の上面開口を通って外部に露出するように、本体キャビネット1の内部における右側上方に固定してある。
豆キャニスタ3Aは、コーヒー豆を収容し、コーヒーを抽出する場合に、コーヒーミル3Bにコーヒー豆を供給するものである。コーヒーミル3Bは、豆キャニスタ3Aから供給されたコーヒー豆を挽き、挽いたコーヒー豆(挽き豆)をコーヒーブリュア3Cに供給するものである。コーヒーブリュア3Cは、コーヒーミル3Bから供給された挽き豆に図示しない給湯機構から供給された湯を注ぐことにより、コーヒーを抽出するものである。
かす容器4は、コーヒーブリュア3Cでコーヒーを抽出した後に生じるコーヒーかすおよび使用済みのフィルタを回収する容器である。かす容器4は、本体キャビネット1の内部における右側下方の前側に配置してある。かす容器4の出し入れは、外扉2を開けて行う。
排水容器5は、コーヒーブリュア3Cでコーヒーを抽出した際や、その後の洗浄処理などで生じる排水を回収する容器である。排水容器5は、本体キャビネット1の内部における右側下方の後側に配置してある。排水容器5の出し入れは、本体キャビネット1の後面下方に設けてある排水容器入出用扉(図示しない)を開けて行う。
飲料トレイ6は、コーヒー抽出機構3(コーヒーブリュア3C)で抽出したコーヒーを受け、カップ載置部7に置かれたカップ17に注入するものである。飲料トレイ6は、外扉2の内パネル2Bに固定してある。コーヒー抽出機構3で抽出したコーヒーは、図示しない配管を通して飲料トレイ6に送られる。
カップ載置部7は、飲料トレイ6で受けたコーヒーを注入するカップ17を置く部分である。カップ載置部7は、外扉2の箱状部材2Aにおける前面から、内パネル2Bを突き抜けて飲料トレイ6の下部に突出するよう固定してある。カップ載置部7へのカップ17の載置およびカップ載置部7からのカップ17の取り出しは、外扉2の箱状部材2Aに設けてある取出口9を通して行う。飲料トレイ6で受けたコーヒーは、図示しない配管を通してカップ17に注入される。
カップ検知センサ8は、カップ載置部7の所定位置にカップ17が有るか無いかを検知するものである。カップ検知センサ8は、発光部8Aと、受光部8Bとを備える。発光部8Aおよび受光部8Bは、図4に示すように、カップ載置部7に置かれたカップ17を飲料ディスペンサにおける左右方向で挟むよう外扉2の内パネル2Bに固定してある。
取出口扉10は、取出口9を閉塞する扉であり、開閉可能となる態様で、外扉2の箱状部材2Aにおける取出口9の左側縁部に支承してある。
取出口扉ロック部材11は、取出口扉10を閉じた状態(取出口9を閉塞した状態)でロックするものである。取出口扉ロック部材11は、取出口扉10を閉じた状態で拘束可能な態様で、外扉2の箱状部材2Aにおける取出口9の右方に固定してある。
取出口扉開閉検知センサ12は、取出口扉10が開いているか閉じているかを検知するものである。取出口扉開閉検知センサ12は、取出口扉10が完全に閉じていることを検知可能な態様で、外扉2の箱状部材2Aにおける取出口9の左方に固定してある。
飲料選択釦13は、利用者がコーヒーの提供を要求するものであり、濃さなどが選択できるよう外箱2の箱状部材2Aにおける取出口9の上方に、外部から押下可能な態様で複数配設してある。飲料選択釦13は、図示しないLEDランプと一体になっており、LEDランプを点灯させることで飲料選択釦13の押下が有効(コーヒーの提供が可能)であることを利用者に通知する。
動作状態表示ランプ14は、飲料ディスペンサの動作状態を通知するものであり、複数のLEDランプで構成してある。動作状態表示ランプ14は、外箱2の箱状部材2Aにおける取出口9と飲料選択釦13との間に、外部から視認可能な態様で配設してある。動作状態表示ランプ14で通知する動作状態としては、飲料ディスペンサが動作中(電源がオン)であること、コーヒーを抽出中であること、コーヒーの抽出が完了したこと、洗浄中であること、などがある。
コントロールボックス15およびリモコン16は、飲料ディスペンサの動作の設定や制御を行うものである。コントロールボックス15は、外箱2の内パネル2Bに固定してある。リモコン16は、外箱2の内パネル2Bに掛着してある。
図5は、本実施形態の飲料ディスペンサの制御構成を示すブロック図である。なお、図5には、本実施形態の飲料ディスペンサにおける特徴的な制御構成のみを示しており、その他の構成要素の図示は省略している。
本実施形態の飲料ディスペンサは、図5に示すように、コーヒー抽出機構3、カップ検知センサ8、取出口扉開閉検知センサ12、飲料選択釦13などに加え、制御手段18や外部メモリ19などを備える。制御手段18は、コントロールボックス15に収容されたコンピュータであり、制御部18Aと、抽出履歴記録部18Bと、カップ検知履歴記録部18Cとを備える。制御部18Aは、外部メモリ19に記録された制御プログラムや抽出設定、内部メモリ(キャッシュ)に割り当てた抽出履歴記録部18Bに記録された抽出履歴、およびカップ検知履歴記録部18Cに記録されたカップ検知履歴に基づいて飲料ディスペンサ(コーヒー抽出機構3、給湯機構20、取出口扉ロック部材11など)の動作を制御する。
本実施形態の飲料ディスペンサは、利用者が取出口扉10を開けてカップ載置部7の所定位置にカップ17を置き、飲料選択釦13を押下することで、コーヒー抽出機構3でコーヒーの抽出が行われ、その抽出したコーヒーがカップ17に注入される。このとき、飲料ディスペンサの制御部18Aは、取出口扉開閉検知センサ12で取出口扉10が閉じていること(以下、「取出口閉」という。)を検知し、かつカップ検知センサ8でカップ17が有ること(以下、「カップ有り」という。)を検知するまでは、飲料選択釦13を無効にし、利用者が飲料選択釦13を押下してもコーヒー抽出機構3にコーヒーの抽出をさせない。そして、取出口扉開閉検知センサ12で取出口扉閉を検知し、かつカップ検知センサ8でカップ有りことを検知すると、制御部18Aは、飲料選択釦13を有効化するか否かの判断をする。飲料選択釦13を有効化するか否かの判断は、抽出履歴およびカップ検知履歴に基づいて行う。そして、飲料選択釦13を有効化した場合に利用者が飲料選択釦13を押下すると、制御部18Aは、押下された飲料選択釦13と対応する抽出設定(たとえば、挽き豆の量など)でコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させる。
さらに、本実施形態の飲料ディスペンサでは、制御部18Aにおける飲料選択釦13を有効化するか否かの判断条件の1つとして、コーヒー抽出機構3がコーヒーの抽出を完了した後、カップ検知センサ8でカップ17が無いこと(以下、「カップ無し」という。)を検知したか否かを設定してある。そして、コーヒーの抽出を完了した後、カップ無しを検出するまでは、取出口扉開閉検知センサ12で取出口扉閉を検知し、かつカップ検知センサ8でカップ有りを検知しても飲料選択釦13を有効化しない。すなわち、本実施形態の飲料ディスペンサにおける制御部18Aは、コーヒーの抽出を完了した後、カップ無しを検出するまでは、取出口扉開閉検知センサ12で取出口扉閉を検知し、かつカップ検知センサ8でカップ有りを検知してもコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させない。
本実施形態の飲料ディスペンサにおける制御部18Aが行うコーヒーの提供(抽出)に関する制御の具体例について、図6および図7を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態の飲料ディスペンサにおける制御部が行う処理の処理手順を示すフロー図である。図7は、図6のコーヒー抽出注入処理の処理手順を示すフロー図である。なお、図6には、本実施形態の飲料ディスペンサにおける特徴的な処理であるコーヒーの提供(抽出)動作に関する処理の処理手順のみを示しており、その他の処理(たとえば、異常を検知した際の処理など)に関する処理手順は省略している。
本実施形態の飲料ディスペンサにおける制御部18Aは、まず、図6のフロー図に示すように、飲料選択釦13を無効化する(ステップS11)。このとき、制御部18Aは、飲料選択釦13が備えるLEDランプを消灯させて、飲料選択釦13が無効化されていることを利用者に通知する。
次に、制御部18Aは、取出口扉開閉検知センサ12に取出口扉10の開閉状態の検知を開始させるとともに、カップ検知センサ8にカップ17の有無の検知を開始させる(ステップS12)。次に、制御部18Aは、抽出履歴およびカップ検知履歴の記録を開始する(ステップS13)。制御部18Aは、コーヒー抽出機構3が最後にコーヒーの抽出を完了した時刻を抽出履歴として抽出履歴記録部18Bに記録する。また、制御部18Aは、カップ検知センサ8の検知結果が最後にカップ無しからカップ有りに変わった時刻をカップ検知履歴としてカップ検知履歴記録部18Cに記録する。
次に、制御部18Aは、取出口扉10の開閉状態の検知結果およびカップ17の有無の検知結果の変化を監視する(ステップS14)。そして、検知結果に変化があり(ステップS15:Yes)、変化後に取出口扉開閉検知センサ12で取出口扉閉を検知し、かつカップ検知センサ8でカップ有りを検知していると判断すると(ステップS16:Yes)、制御部18Aは、抽出履歴およびカップ検知履歴を確認する(ステップS17)。一方、検知結果に変化が無い場合(ステップS15:No)、および変化後の検知結果が取出口扉閉かつカップ有りを満たしていない場合(ステップS16:No)、制御部18Aは、検知結果の変化を監視する処理(ステップS14)に戻る。
抽出履歴およびカップ検知履歴を確認した制御部18Aは、抽出履歴が無い場合(ステップS18:No)、カップ検知履歴によらずコーヒーの抽出注入処理(ステップS20)を行う。一方、抽出履歴が有る場合(ステップS18:Yes)、制御部18Aは、コーヒー抽出機構3が最後に抽出を完了した後、カップ検知センサ8でカップ無しを検知したかを確認する(ステップS19)。そして、最後に抽出を完了した後、カップ無しを検知している場合(ステップS19:Yes)、制御部18Aは、コーヒー抽出注入処理(ステップS20)を行う。一方、最後に抽出を完了した後、カップ無しを検知していない場合(ステップS19:No)、制御部18Aは、エラー表示をし(ステップS21)、検知結果の変化を監視する処理(ステップS14)に戻る。
制御部18Aは、コーヒー抽出注入処理(ステップS20)を始めると、まず、図7のフロー図に示すように、飲料選択釦13を有効化し(ステップS2001)、利用者が飲料選択釦13を押下するのを待つ(ステップS2002:No)。このとき、制御部18Aは、飲料選択釦13が備えるLEDランプを点灯させて、飲料選択釦13が有効化されたことを利用者に通知する。
利用者が飲料選択釦13を押下すると(ステップS2002:Yes)、制御部18Aは、飲料選択釦13を無効化する(ステップS2003)とともに、取出口扉ロック部材11に取出口扉10をロックさせる(ステップS2004)。このとき、制御部18Aは、飲料選択釦13が備えるLEDランプを消灯させて、飲料選択釦13が無効化されたことを通知する。
続けて、制御部18Aは、コーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させ、抽出されたコーヒーをカップ17に注入させる(ステップS2005)。このとき、制御部18Aは、所定の動作状態表示ランプ14を点灯させて、コーヒーを抽出中であることを利用者に通知する。
コーヒー抽出機構3がコーヒーの抽出を完了し、カップ17へのコーヒーの注入が完了すると、制御部18Aは、取出口扉ロック部材11に取出口扉10のロックを解除させる(ステップS2006)。続けて、制御部18Aは、カップ17へのコーヒーの注入が完了したことを利用者に通知する(ステップS2007)。このとき、制御部18Aは、所定の動作状態表示ランプ14を点灯させて、コーヒーの注入が完了したことを利用者に通知する。
その後、制御部18Aは、コーヒー抽出機構3によるコーヒーの抽出が完了した時刻を抽出履歴として記録し(ステップS2008)、コーヒー抽出注入処理を終える。
制御部18Aは、コーヒー抽出注入処理を終えると、図6のフロー図に戻り、原料やフィルタの有無などの確認をし(ステップS22)、コーヒーの提供を続けることができる場合(ステップS23:Yes)には、取出口扉10の開閉状態の検知結果およびカップ17の有無の検知結果の変化を監視する処理(ステップS14)に戻る。一方、何らかの理由(たとえば、原料またはフィルタが無くなったなど)でコーヒーの提供を続けることができない場合(ステップS23:No)、制御部18Aは、コーヒーの提供動作に関する処理を終了する。
本実施形態の飲料ディスペンサは、コーヒー抽出機構3がコーヒーの抽出を完了した後、カップ検知センサ8でカップ無しを検知するまでは、取出口扉開閉検知センサ12で取出口扉閉を検知し、かつカップ検知センサ8でカップ有りを検知しても、飲料選択釦13が無効である。すなわち、本実施形態の飲料ディスペンサは、コーヒーの抽出およびカップ17への注入が完了した後、コーヒーの入ったカップ17がカップ載置部7から取り出されるまでは、利用者が飲料選択釦13を押下してもコーヒー抽出機構3がコーヒーの抽出を行わない。そのため、すでにコーヒーの入ったカップ17にさらにコーヒーが注入され、カップ17からコーヒーが溢れることを防げる。したがって、本実施形態の飲料ディスペンサは、コーヒー抽出機構3で抽出したコーヒーがカップ17から溢れて排水になることによる、原料や水の無駄を抑えることができる。
さらに、本実施形態の飲料ディスペンサは、すでにコーヒーが入っているカップ17にさらにコーヒーを注入することがないので、カップ17からコーヒーが溢れる、カップ満杯にコーヒーが入っているといったことがない。そのため、利用者がカップ17を取り出す際に飲料がこぼれて衣服などが汚れる虞も格段に低くなる。
このように、本実施形態の飲料ディスペンサによれば、原料や水の無駄を抑えるとともにカップの飲料がこぼれて利用者の衣服などが汚れるのを防ぐことができる。
なお、コーヒー抽出機構3がコーヒーの抽出を完了した後、再びコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させるための判断条件の1つとして、本実施形態の飲料ディスペンサでは、コーヒーの抽出を完了した後、カップ無しを検知することを設定している。しかしながら、カップ無しを検知することをコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させるための判断条件とする場合、これに限らず、カップ無しを検知している時間が所定の時間経過することにしてもよい。カップ無しの検知時間を長くすることで、たとえば、振動によりカップ17が揺れてカップ無しと検知され、また、カップ17を持ったがカップ載置部7に再度置いてしまった場合にカップ無しと検知されてしまうことにより、すでにコーヒーの入ったカップ17に再びコーヒーを注入してしまうことを防げる。
コーヒーの抽出を完了した後、再びコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させるための判断条件を、カップ無しを検知している時間が所定の時間経過することにした場合、たとえば、カップ有りからカップ無しに変わった時刻と、その後のカップ有りに変わった時刻とを、カップ検知履歴として記録する。そして、図6に示した処理手順におけるステップS19の判断を、最後に抽出を完了した後、カップ無しを検知している時間が所定の時間以上経過している場合(ステップS19:Yes)にコーヒー抽出注入処理(ステップS20)を行うようにする。
また、コーヒーの抽出を完了した後、再びコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させるための判断条件は、コーヒーの抽出を完了した後、取出口扉開閉検知センサ12で取出口扉開を検知することにしてもよい。この場合、取出口開を検知している時間が所定の時間以上経過することを判断条件にしてもよい。
コーヒーの抽出を完了した後、再びコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させるための条件を、取出口扉開を検知することにした場合、図5に示したカップ検知履歴記録部18Cの代わりに取出口扉検知履歴記録部を制御手段18に設け、たとえば、取出口扉閉から取出口扉閉に変わった時刻を取出口扉検知履歴として記録する。そして、図6に示した処理手順におけるステップS17の処理を抽出履歴および取出口扉検知履歴を確認する処理に変え、ステップS19の判断を、最後に抽出を完了した後、取出口扉開を検知した場合(ステップS19:Yes)にコーヒー抽出注入処理(ステップS20)を行うようにする。
さらに、コーヒーの抽出を完了した後、再びコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させるための判断条件は、コーヒーの抽出を完了した後、取出口扉開を検知し、かつカップ無しを検知することにしてもよい。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2である飲料ディスペンサの概略構成を示す正面図である。図9は、本実施形態の飲料ディスペンサの制御構成を示すブロック図である。なお、図5には、本実施形態の飲料ディスペンサにおける特徴的な制御構成のみを示しており、その他の構成要素の図示は省略している。
本実施形態の飲料ディスペンサは、実施形態1の飲料ディスペンサの構成をもとにし、コーヒーの抽出を完了した後、再びコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させるための判断条件に、利用者からの連続抽出要求に応じる場合を付加したものである。
本実施形態の飲料ディスペンサの基本構成は、実施形態1のものと同じである。本実施形態の飲料ディスペンサにおいて、実施形態1のものと異なる点は、図8および図9に示すように、連続抽出要求釦21を設けてある点と、制御手段18に連続抽出受付記録部18Dを設けてある点である。連続抽出要求釦21は、飲料選択釦13とともに外扉2(箱状部材2A)の前面に配設してある。
この連続抽出要求釦21は、利用者が飲料選択釦13を押下してコーヒーの提供を受ける際に、2度続けてコーヒーの抽出を行うよう要求する釦である。すなわち、連続抽出要求釦21は、コーヒーの抽出が完了した後、再びコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させるための判断条件を、一時的に無効にする釦である。そして、連続抽出受付記録部18Dは、利用者が飲料選択釦13を押下する際に連続抽出要求釦21も押下したことを記録させるために内部メモリに割り当てられた領域である。
本実施形態の飲料ディスペンサにおける制御部18Aが行うコーヒーの提供(抽出)に関する制御の具体例について、図10および図11を参照しながら説明する。
図10は、本実施形態の飲料ディスペンサにおける制御部が行う処理の処理手順を示すフロー図である。図11は、図10のコーヒー抽出注入処理の処理手順を示すフロー図である。なお、図10には、本実施形態の飲料ディスペンサにおける特徴的な処理であるコーヒーの提供(抽出)動作に関する処理の処理手順のみを示しており、その他の処理(たとえば、異常を検知した際の処理など)に関する処理手順は省略している。
本実施形態の飲料ディスペンサにおける制御部18Aは、まず、図10のフロー図に示すように、飲料選択釦13および連続抽出要求釦21を無効化する(ステップS110)。このとき、制御部18Aは、飲料選択釦13および連続抽出要求釦21が備えるLEDランプを消灯させて、これらの釦が無効化されていることを利用者に通知する。
次に、制御部18Aは、取出口扉開閉検知センサ12による取出口扉10の開閉状態の検知およびカップ検知センサ8によるカップ17の有無の検知を開始する(ステップS12)する。次に、制御部18Aは、抽出履歴およびカップ検知履歴の記録を開始する(ステップS13)。制御部18Aは、コーヒー抽出機構3が最後にコーヒーの抽出を完了した時刻を抽出履歴として抽出履歴記録部18Bに記録する。また、制御部18Aは、カップ検知センサ8の検知結果が最後にカップ無しからカップ有りに変わった時刻をカップ検知履歴としてカップ検知履歴記録部18Cに記録する。
次に、制御部18Aは、取出口扉10の開閉状態の検知結果およびカップ17の有無の検知結果の変化を監視する(ステップS14)。そして、検知結果に変化があり(ステップS15:Yes)、変化後に取出口扉開閉検知センサ12で取出口扉閉を検知し、かつカップ検知センサ8でカップ有りを検知している判断すると(ステップS16:Yes)、制御部18Aは、抽出履歴およびカップ検知履歴を確認する(ステップS17)。一方、検知結果に変化が無い場合(ステップS15:No)、および変化後の検知状態が取出口扉閉かつカップ有りを満たしていない場合(ステップS16:No)、制御部18Aは、検知結果の変化を監視する処理(ステップS14)に戻る。
抽出履歴およびカップ検知履歴を確認した制御部18Aは、抽出履歴が無い場合(ステップS18:No)、カップ検知履歴によらずコーヒーの抽出注入処理(ステップS200)を行う。一方、抽出履歴が有る場合(ステップS17:Yes)、制御部18Aは、コーヒー抽出機構3が最後に抽出を完了した後、カップ検知センサ8でカップ無しを検知したかを確認する(ステップS19)。そして、最後に抽出を完了した後、カップ無しを検知している場合(ステップS19:Yes)、制御部18Aは、コーヒー抽出注入処理(ステップS200)を行う。一方、最後に抽出を完了した後、カップ無しを検知していない場合(ステップS19:No)、制御部18Aは、エラー表示をし(ステップS21)、検知結果の変化を監視する処理(ステップS14)に戻る。
制御部18Aは、コーヒー抽出注入処理(ステップS200)を始めると、まず、図11のフロー図に示すように、飲料選択釦13および連続抽出要求釦21を有効化し(ステップS20001)、利用者が飲料選択釦13を押下するのを待つ(ステップS20002:No)。このとき、制御部18Aは、飲料選択釦13および連続抽出要求釦21が備えるLEDランプを点灯させて、これらの釦が有効化されたことを利用者に通知する。
利用者が飲料選択釦13を押下すると(ステップS20002:Yes)、制御部18Aは、飲料選択釦13および連続抽出要求釦21を無効化する(ステップS20003)とともに、取出口扉ロック部材11に取出口扉10をロックさせる(S20006)。このとき、制御部18Aは、飲料選択釦13および連続抽出要求釦21が備えるLEDランプを消灯させて、これらの釦が無効化されたことを通知する。
なお、連続抽出要求釦21を無効化する前に利用者が押下している場合(ステップS20004:Yes)、制御部18Aは、連続抽出の要求を受け付け(ステップS20005)、続けて、取出口扉ロック部材11に取出口扉10をロックさせる。一方、連続抽出要求釦21を無効化する前に利用者が押下していない場合(ステップS20004:No)、制御部18Aは、ステップS20005の処理を飛ばして、取出口扉ロック部材11に取出口扉10をロックさせる。
取出口扉10をロックさせた後、制御部18Aは、コーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させ、抽出されたコーヒーをカップ17に注入させる(ステップS20007)。このとき、制御部18Aは、所定の動作状態表示ランプ14を点灯させて、コーヒーの抽出中であることを利用者に通知する。
コーヒー抽出機構3がコーヒーの抽出を完了し、カップ17へのコーヒーの注入が完了すると、制御部18Aは、連続抽出の要求を受け付けたか確認する。連続抽出の要求を受け付けた場合(ステップS20008:Yes)、制御部18Aは、2度続けてコーヒーを抽出したか確認する。そして、1度しか抽出していない場合(ステップS20009:No)、制御部18Aは、コーヒー抽出機構3に2度目の抽出をさせる(ステップS20007)。一方、2度抽出した場合(ステップS20009:No)、制御部18Aは、取出口扉ロック部材11に取出口扉10のロックを解除させ(ステップS20010)、続けてカップ17へのコーヒーの注入が完了したことを利用者に通知する(ステップS200011)。また、連続抽出の要求を受け付けていない場合(ステップS20008:No)の場合も同様に、制御部18Aは、取出口扉ロック部材11に取出口扉10のロックを解除させ(ステップS20010)、続けてカップ17へのコーヒーの注入が完了したことを利用者に通知する(ステップS20011)。このとき、制御部18Aは、所定の動作状態表示ランプ14を点灯させて、コーヒーの注入が完了したことを利用者に通知する。
その後、制御部18Aは、コーヒー抽出機構3によるコーヒーの抽出が完了した時刻を抽出履歴として抽出履歴記録部18Bに記録し(ステップS20012)、コーヒー抽出注入処理を終える。
制御部18Aは、コーヒー抽出注入処理を終えると、図10のフロー図に戻り、原料やフィルタの有無などの確認をし(ステップS22)、コーヒーの提供を続けることができる場合(ステップS23:Yes)には、取出口扉10の開閉状態の検知結果およびカップ17の有無の検知結果の変化を監視する処理(ステップS14)に戻る。一方、何らかの理由(たとえば、原料またはフィルタが無くなったなど)でコーヒーの提供を続けることができない場合(ステップS23:No)、制御部18Aは、コーヒーの提供動作に関する処理を終了する。
本実施形態の飲料ディスペンサは、利用者が連続抽出要求釦21を押下していない場合、実施形態1の飲料ディスペンサと同様、コーヒー抽出機構3がコーヒーの抽出を完了した後、カップ検知センサ8でカップ無しを検知するまでは、取出口扉開閉検知センサ12で取出口扉閉を検知し、かつカップ検知センサ8でカップ有りを検知しても、飲料選択釦13が無効である。すなわち、本実施形態の飲料ディスペンサは、コーヒーの抽出およびカップ17への注入が完了した後、コーヒーの入ったカップ17がカップ載置部7から取り出されるまでは、利用者が飲料選択釦13を押下してもコーヒー抽出機構3が次の抽出を行わない。そのため、すでにコーヒーの入ったカップ17にさらに飲料が注入され、カップ17から飲料が溢れることを防げる。
しかも、本実施形態の飲料ディスペンサは、利用者が連続抽出要求釦21を押下した場合、カップ検知センサ8の検知結果によらずコーヒー抽出機構3に2度続けてコーヒーを抽出させることができる。そのため、2杯分のコーヒーを所望する利用者が、2杯分のコーヒーを入れることが可能なカップをカップ載置部7に置いた場合には、1度目の抽出が完了した後にカップを出し入れすることなく2杯分のコーヒーを注入することができる。そして、2度続けてコーヒーを抽出した後は、カップ検知センサ8でカップ無しを検知するまでは、取出口扉開閉検知センサ12で取出口扉閉を検知し、かつカップ検知センサ8でカップ有りを検知しても、飲料選択釦13が無効である。そのため、すでに2杯分のコーヒーの入ったカップ17にさらに飲料が注入され、カップ17から飲料が溢れることを防げる。
すなわち、本実施形態の飲料ディスペンサは、コーヒー抽出機構3で抽出したコーヒーがカップ17から溢れて排水になることによる原料や水の無駄を抑えることができるだけでなく、2杯分のコーヒーを所望する利用者に対する利便性の低下を防ぐこともできる。
その上、本実施形態の飲料ディスペンサは、カップ17からコーヒーが溢れる、カップ満杯にコーヒーが入っているといったことが起こりにくく、利用者がカップ17を取り出す際に飲料がこぼれて衣服などが汚れる虞も格段に低くなる。
このように、本実施形態の飲料ディスペンサによれば、原料や水の無駄を抑えるとともにカップの飲料がこぼれて利用者の衣服などが汚れるのを防ぐことができる。さらに、本実施形態の飲料ディスペンサによれば、原料や水の無駄を抑えつつ、2杯分のコーヒーを所望する利用者に対する利便性の低下を防ぐこともできる。
なお、本実施形態でも、コーヒー抽出機構3がコーヒーの抽出を完了した後、再びコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させるための判断条件の1つとして、コーヒーの抽出を完了した後、カップ無しを検知することを設定している。しかしながら、カップ無しを検知することをコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させるための判断条件とする場合、これに限らず、カップ無しを検知している時間が所定の時間経過することにしてもよい。カップ無しの検知時間を長くすることで、たとえば、振動によりカップ17が揺れてカップ無しと検知され、また、カップ17を持ったがカップ載置部7に再度置いてしまった場合にカップ無しと検知されてしまうことにより、すでにコーヒーの入ったカップ17に再びコーヒーを注入してしまうことを防げる。
また、コーヒーの抽出を完了した後、再びコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させるための判断条件は、コーヒーの抽出を完了した後、取出口扉開閉検知センサ12で取出口扉開を検知することにしてもよい。この場合、取出口開を検知している時間が所定の時間以上経過することを判断条件にしてもよい。
さらに、コーヒーの抽出を完了した後、再びコーヒー抽出機構3にコーヒーを抽出させるための判断条件は、コーヒーの抽出を完了した後、取出口扉開を検知し、かつカップ無しを検知することにしてもよい。
また、連続抽出要求釦21は、飲料選択釦13との区別が付きやすいよう、飲料選択釦13とは異なる形または大きさにしてもよいし、飲料選択釦13から離れた位置に配設してもよい。
以上、本発明に係る飲料ディスペンサを、上記の実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることはもちろんである。
たとえば、上記の実施形態で示した飲料ディスペンサは、本体キャビネット1と外扉2とで画成される飲料ディスペンサの内部にカップ載置部7を設けてあり、外扉2には取出口9および取出口扉10を設けてある。しかしながら、本発明は、これに限らず、カップ載置部7が飲料ディスペンサの前面に露出しており、取出口9および取出口扉10を設けていない飲料ディスペンサにも適用できる。
また、上記の実施形態で示した飲料ディスペンサは、レギュラーコーヒーの抽出を行うコーヒー抽出機構3を備えるものである。しかしながら、本発明は、これに限らず、利用者からの要求に応じて茶飲料や清涼飲料など飲料を調理する調理機構を備え、その調理機構で調理した飲料をカップに注入して提供する飲料ディスペンサ全般に適用できる。
さらに、本発明に係る飲料ディスペンサは、課金機構を備えるものであってもよい。
1 本体キャビネット
2 外扉
2A 箱状部材
2B 内パネル
3 コーヒー抽出機構(調理機構)
3A 豆キャニスタ
3B コーヒーミル
3C コーヒーブリュア
4 かす容器
5 排水容器
6 飲料トレイ
7 カップ載置部
8 カップ検知センサ
8A 発光部
8B 受光部
9 取出口
10 取出口扉
11 取出口扉ロック部材
12 取出口扉開閉検知センサ
13 飲料選択釦
14 動作状態表示ランプ
15 コントロールボックス
16 リモコン
17 カップ
18 制御手段
18A 制御部
18B 抽出履歴記録部
18C カップ検知履歴記録部
19 外部メモリ
20 給湯機構
21 連続抽出要求釦

Claims (2)

  1. 飲料を調理する調理機構と、前記調理機構で調理した飲料を入れるカップを載置するカップ載置部と、前記調理した飲料の入ったカップを前記カップ載置部から取り出す取出口に設けた取出口扉と、前記取出口扉が開いているか閉じているかを検知する取出口扉開閉検知センサとを備え、前記取出口扉開閉検知センサで前記取出口扉が閉じていることを検知してから前記調理機構で飲料を調理し、その調理した飲料を前記カップに注入する飲料ディスペンサであって、
    前記調理機構が調理を完了した後、前記取出口扉開閉検知センサで前記取出口扉が開いたことを検知し、かつ前記取出口扉が開いたことを検知している時間が所定の時間経過する前に、前記取出口扉開閉検知センサで前記取出口扉が閉じていることを検知しても前記調理機構に調理をさせない制御部を備え、
    カップが前記カップ載置部の所定の位置に有るか無いかを検知するカップ検知センサを備え、
    前記制御部は、前記取出口扉開閉検知センサで前記取出口扉が閉じていることを検知し、かつ前記カップ検知センサでカップが有ることを検知してから前記調理機構に調理をさせるとともに、前記調理機構が調理を完了した後、前記取出口扉開閉検知センサで前記取出口扉が開いたことを検知し、かつ、前記カップ検知センサでカップが無いことを検知するまでは、前記調理機構が調理を完了した後、前記取出口扉開閉検知センサで前記取出口扉が閉じていることを検知し、かつ前記カップ検知センサでカップが有ることを検知しても前記調理機構に調理をさせないことを特徴とする飲料ディスペンサ。
  2. 前記調理機構に飲料の調理を続けて行わせることを要求する連続調理釦を備え、
    前記制御手段は、前記連続調理釦が押下された場合、前記調理機構が1度目の調理を完了した後、前記取出口扉検知センサの検知結果によらず前記調理機構に2度目の調理をさせ、前記調理機構が2度目の調理を完了させた後、前記取出口扉検知センサで前記取出口扉が開いたことを検知するまでは、前記取出口扉検知センサで前記取出口扉が閉じていることを検知しても前記調理機構に調理をさせないことを特徴とする請求項に記載の飲料ディスペンサ。
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