JP6024898B2 - 球形タンクの搬送方法及びこれに使用する球形タンクの搬送装置 - Google Patents

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Description

この発明は、圧縮ガス、液化ガス等を貯蔵する球形タンクの搬送方法と、この搬送方法に使用する球形タンクの搬送装置に関するものである。
既設の球形タンクを移設して継続使用する場合や、あるいは新規の球形タンクを別の場所で構築して他の場所へ移設する場合などに適用する。
球形タンクや円筒形タンクを別の場所で構築し、移動させて、現地の所定場所に設置する建設方法が考えられている。
例えば、特許文献1(特公平06−25483号公報)「球形タンクの建設方法」の発明には、従来例1の図12に示すように、工場で球型タンク本体1に脚柱4をも取り付けて組立、完成させたタンク本体1の下面にアイピース13を固着して運搬用架台2を吊下げ、前記球型タンク1は運搬用架台2を介してトレーラー15に搭載すると共に、該トレーラー15により現場へ運搬し、該現場に設置据付ける構成が開示されている。
また、特許文献2(特開平11−81681号公報)「タンクの建設方法」の発明には、従来例2の図13に示すように、タンク建設場所の近傍にタンク仮設場所を定めこのタンク仮設場所に仮設基礎7を設ける工程と、タンク9とこのタンクを載せた上基礎10とを仮設基礎の上面に設ける工程と、タンク建設現場にした基礎5を設ける工程と、下基礎の上面と仮設基礎の上面とを同一面でつなぐ支持基礎6を設ける工程と、タンクを載せた上基礎10を支持基礎6の上面に沿って滑らせて仮設場所から下基礎5の上面まで移動する工程と、上基礎10を下基礎5に固定する工程と、からなる構成が開示されている。
さらに、本出願人による特許文献3(特開2001−180797号公報)「貯槽の支持構造」の発明には、図14に示すように、基版2に枠組み一体架構の支持枠体4を形成し、この支持枠体4の内側に球形の貯槽1の湾曲する底部外壁面3を収納し、該湾曲した底部外壁面3に当接し貯槽1の垂直荷重を受けるとともに水平方向の動きを規制する大きさの曲面接触部材8を、上記支持枠体4に設けた構成が開示されている。
特公平06−25483号公報 特開平11−81681号公報 特開2001−180797号公報
特許文献1(特公平06−25483号公報)「球形タンクの建設方法」の発明には、工場で完成させた球型タンク本体1の下面にアイピース13を固着して運搬用架台2を吊り下げ、この運搬用架台2を介してトレーラー15に球型タンク本体1を搭載して現場へ運搬して設置据付ける構成が開示されているが、既設球型タンクの移設に具体的に対応したものではなく、吊り下げ装置の設置が不安定であり、この吊り下げ装置の取り外しが煩雑でかつ塗装や非破壊検査等の後処理に手間を要し、タンク本体材への損傷回避を考慮したものでもない。
特許文献2(特開平11−81681号公報)「タンクの建設方法」の発明には、タンク建設場所の近傍に仮設基礎7を設け、タンク9とこのタンクを載せた上基礎10とを仮設基礎の上面に設け、タンク建設現場に別に基礎5を設けておいて、タンク9を載せた上基礎10を支持基礎6の上面に沿って滑らせて仮設場所から下基礎5の上面まで移動して下基礎5に固定する構成が開示されているが、既設球形タンクの移設について具体的な架台装置とジャッキと駆動台車を用いて移設するものではない。
さらに、本出願人による特許文献3(特開2001−180797号公報)「貯槽の支持構造」の発明には、基版に設置した一体架構の支持枠体の内側に、球形の貯槽の湾曲した底部外壁面を受ける曲面接触部材を設けた支持構造が開示されているが、既設球形タンクの移動用の支持架台装置と移設方法に適用できるものではない。
上記従来の技術は、何れも既設球形タンクの移動用の支持架台装置と移設方法に着目したものではない。
この発明は上述のような従来技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、球形タンクを移設して利用するための、球形タンクの搬送方法とこの搬送方法に使用する搬送装置を提供することにある。
請求項1の発明に係る球形タンクの搬送方法は、同一円周方向に間隔をおいて設置した複数本の支柱5にて支持された既設又は新設の球形タンク1を移設又は新設箇所に搬送して設置する球形タンクの搬送方法であって、球形タンク1の最下点の下方を中心位置とし、かつ支柱5の内側の地盤2上に載置したベース枠材7と、このベース枠材7上の内外周のそれぞれに立設した内側架台支柱8a及び内側架台支柱8aよりも高い外側架台支柱8bと、内側架台支柱8a及び外側架台支柱8bで支持され、球形タンク1の球殻体4の下部曲面に当接して支持する受板9と、を有する支持架台6に取付けたジャッキ10にてその支持架台6を持ち上げる工程と、球形タンク1を支持する各支柱5とこの各支柱5の内側に位置する各外側架台支柱8bとを連結する各放射梁11aと、この各隣接する放射梁11a間を連結する環状梁11bとを備えた梁材11にて球形タンク1の放射方向及び環状方向への動きを規制する工程と、ジャッキ10で支持された支持架台6と地盤2との空間に昇降自在な駆動台車12の1台ないし複数台を進入させて回転盤16を介在させて支持架台6を搭載し、その後に駆動台車12を上昇させて支持架台6を介し球形タンク1を支柱5が地盤2から離反した状態で、この駆動台車12によって設置箇所まで搬送する工程とを備えていることを特徴とする。
請求項2の発明に係る球形タンクの搬送装置は、同一円周方向に間隔をおいて設置した複数本の支柱5にて支持された既設又は新設の球形タンク1を移設又は新設箇所に搬送する請求項1記載の球形タンクの搬送方法に使用する球形タンクの搬送装置であって、球形タンク1の最下点の下方を中心位置とし、かつ支柱5の内側の地盤2上に載置し、ベース枠材7と、ベース枠材7上の内外周のそれぞれに立設した内側架台支柱8a及び内側架台支柱8aよりも高い外側架台支柱8bと、内側架台支柱8a及び外側架台支柱8bで支持され、球形タンク1の球殻体4の下部曲面に当接して支持する受板9と、を有する支持架台6に取付けたジャッキ10にてその支持架台6を持ち上げる手段を備えていることを特徴とする。
請求項3の発明に係る球形タンクの搬送装置は、球形タンク1を支持する各支柱5と各支柱5の内側に位置する各外側架台支柱8bとを連結する各放射梁11aと、この各隣接する放射梁11a間を連結する環状梁11bとを備えた梁材11にて球形タンク1の放射方向及び環状方向への動きを規制する手段を備えていることを特徴とする。
請求項4の発明に係る球形タンクの搬送装置は、ジャッキ10で支持された支持架台6と地盤2との空間に昇降自在な駆動台車12の1台ないし複数台を進入させて回転盤16を介在させて支持架台6を搭載し、その後に駆動台車12を上昇させて支持架台6を介し球形タンク1を支柱5が地盤2から離反した状態で、この駆動台車12によって設置箇所まで搬送する手段とを備えていることを特徴とする。
請求項1の発明に係る球形タンクの搬送方法は、同一円周方向に間隔をおいて設置した複数本の支柱5にて支持された既設又は新設の球形タンク1を移設又は新設箇所に搬送して設置する球形タンクの搬送方法であって、球形タンク1の最下点の下方を中心位置とし、かつ支柱5の内側の地盤2上に載置したベース枠材7と、このベース枠材7上の内外周のそれぞれに立設した内側架台支柱8a及び内側架台支柱8aよりも高い外側架台支柱8bと、内側架台支柱8a及び外側架台支柱8bで支持され、球形タンク1の球殻体4の下部曲面に当接して支持する受板9と、を有する支持架台6に取付けたジャッキ10にてその支持架台6を持ち上げる工程と、球形タンク1を支持する各支柱5とこの各支柱5の内側に位置する各外側架台支柱8bとを連結する各放射梁11aと、この各隣接する放射梁11a間を連結する環状梁11bとを備えた梁材11にて球形タンク1の放射方向及び環状方向への動きを規制する工程と、ジャッキ10で支持された支持架台6と地盤2との空間に昇降自在な駆動台車12の1台ないし複数台を進入させて回転盤16を介在させて支持架台6を搭載し、その後に駆動台車12を上昇させて、支持架台6を介し球形タンク1を支柱5が地盤2から離反した状態で、この駆動台車12によって設置箇所まで搬送する工程とを備えているので、上記支持架台6は、球形タンク1の球殻体4への溶接等による固着を必要としないので、球殻体4を傷めることがなく、支持架台6除去後の検査や塗装等の手間が掛からない。
また上記受板9は、リブ等を設けて頑丈に製作するので、偏荷重が掛かっても支持架台6が変形することがない。
上記放射梁11aでタンク支柱5を固定し、環状梁11bで放射梁11a同士を一体化して固定するため、タンク支柱5が座屈したり、支柱取付部に応力集中が生じたりすることがない。更にタンク支柱5の位置がぶれないため、新しい基礎3に据付ける際の位置調整が容易である。
駆動台車12を1台使用する場合は、支持架台6と球形タンク1の全重量を1台で均等に支持できるため、小型の球形タンク移設に適用できる。
また、駆動台車12を複数台使用すれば、支持架台6と球形タンク1の全重量を複数台で分散して支持できるため、大型の球形タンク移設に適用することができる。
更に回転盤16を介在させることにより、ベース枠材7の位置が駆動台車12による搬送中にずれることなく、球形タンク1設置箇所での位置の微調整が不要となる。
等の優れた効果が得られる。
請求項2の発明に係る球形タンクの搬送装置は、同一円周方向に間隔をおいて設置した複数本の支柱5にて支持された既設又は新設の球形タンク1を移設又は新設箇所に搬送する請求項1記載の球形タンクの搬送方法に使用する球形タンクの搬送装置であって、球形タンク1の最下点の下方を中心位置とし、かつ支柱5の内側の地盤2上に載置したベース枠材7と、このベース枠材7上の内外周のそれぞれに立設した内側架台支柱8a及び内側架台支柱8aよりも高い外側架台支柱8bと、内側架台支柱8a及び外側架台支柱8bで支持され、球形タンク1の球殻体4の下部曲面に当接して支持する受板9と、を有する支持架台6に取付けたジャッキ10にてその支持架台6を持ち上げる手段を備えているので、上記支持架台6は、球形タンク1の球殻体4への溶接等が必要ないので、球殻体4を傷めることがなく、検査や塗装等の手間が掛からない。
また、上記受板9は球殻体4の曲面に平均に当接して荷重を平均に受け、さらに受板9の下部にリブ等を設けて頑丈に製作するので、偏荷重が掛かっても支持架台6が変形することがない。
請求項3の発明に係る球形タンクの搬送装置は、球形タンク1を支持する各支柱5と各支柱5の内側に位置する各外側架台支柱8bとを連結する各放射梁11aと、この各隣接する放射梁11a間を連結する環状梁11bとを備えた梁材11にて球形タンク1の放射方向及び環状方向への動きを規制する手段を備えているので、上記放射梁11aでタンク支柱5を固定し、かつ環状梁11bで放射梁11a同士を一体化して固定するため、タンク支柱5の取付部に応力集中が生じたりすることがない。
また、梁材11にて球形タンク1の放射方向及び環状方向への動きを規制し、タンク支柱5の位置がぶれないため、新しい基礎3に据付ける際の位置調整が容易となる等の優れた効果が得られる。
請求項4の発明に係る球形タンクの搬送装置は、ジャッキ10で支持された支持架台6と地盤2との空間に昇降自在な駆動台車12の1台又は複数台を進入させて支持架台6を搭載し、その後に駆動台車12を上昇させて支持架台6を介し球形タンク1を支柱5が地盤2から離反した状態で、この駆動台車12によって設置箇所まで搬送する手段とを備えているので、駆動台車12を1台使用する場合、支持架台6と球形タンク1の全重量を1台で均等に支持できるため、小型の球形タンク移設に適用できる。
また、駆動台車12を複数台使用すれば、支持架台6と球形タンク1の全重量を複数台で均等に支持できるため、大型の球形タンク移設に適用できる。
更に回転盤16を介在させることにより、ベース枠材7の位置が駆動台車12による搬送中にずれることなく、球形タンク1設置箇所での位置の微調整が不要となる。

この発明に係る支持架台の地上組立て状況を示す全体側面説明図である。 図1のA部を拡大して示す側面説明図である。 図1に続いて、ジャッキを用いて支持架台を上昇させる途中の全体側面説明図である。 図3に続いて、梁材を設置固定する状況を示す全体側面説明図である。 図4に続いて、駆動台車を挿入して荷重を支持した後に、支柱と基礎を縁切りする状況を示す全体側面説明図である。 支持架台のベース枠材と駆動台車荷台の間に介装する回転盤の事例を示す側面説明図である。 図5に続いて、駆動台車の荷台を上昇させて球形タンクを持上げて駆動台車で移送する状況を示す全体側面説明図である。 球形タンクの支柱と支持架台の格子状枠材及び支柱との位置関係を示す平面説明図である。 球形タンクの支柱と支持架台の支柱及び受板との位置関係を示す平面説明図である。 支持架台外周の放射梁材と球形タンク脚柱外周の環状梁材を示す平面説明図である。 移送用駆動台車の配置状況を示す平面説明図である。 従来例1の球型タンクの建設方法を示す説明図である。 従来例2のタンクの建設方法を示す説明図である。 従来例3の貯槽の支持構造を示す説明図である。
本発明の球形タンクの搬送方法及びこれに使用する球形タンクの搬送装置の実施形態例について図1から図11を参照しながら説明する。本発明は下記の実施形態にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記の実施形態に変更(例えば構成要素の省略または付加、構成要素の形状の変更等)を加えることが出来るのはもちろんである。
なお、図は概略を示すもので、球形タンクの複数の支柱のうちの一部のみを描き、ブレーシング等は図示を省略した。また、この実施形態例は、既設の球形タンクに形成する場合を示すが、新設の球形タンクの場合にも同様に適用することができる。
図1は、この発明に係る支持架台6の地上組立て状況を示す全体側面説明図である。
球形タンク1の球殻体4は、地盤2の複数の基礎3と、この基礎3上に同一円周方向に間隔をおいて設置した複数本の支柱5とによって支持されている。
6は、地上枠組み構築する支持架台で、この支持架台6は、球形タンク1真下の地盤2上に設置する。7はベース枠材、8は架台支柱、9は受板である。
図2は、図1のA部を拡大して示す側面説明図で、球形タンク1と地上組立ての支持架台6との関係を示している。
図の矢印Oは、球殻4の中心方向を示す。
支持架台6は、支柱5の内側の地盤2上に載置したH型鋼材などを使用したベース枠材7と、このベース枠材7上の内外周に立設した内側架台支柱8a及びこの内側架台支柱8aよりも高い外側架台支柱8bからなる架台支柱8と、この架台支柱8で支持され、球形タンク1の球殻体4の曲面形状に合致する湾曲帯板状の受板9と、図示は省略しているが水平材及び傾斜材、リブ等の補強材とで形成する。
なお、ベース枠材7および架台支柱8は、球形タンク1の大きさと重量に対応して部材寸法を増減するか、あるいは組枠構成材や補強材の数を増減する。
支持架台6は、球形のR曲面に合わせて加工した帯板状の受板9を架台支柱8(8a、8b)の上に設置し、架台の端部に設置したジャッキ10で図の矢印で示すように上昇させた後に、球形タンク1と帯板面で接触させて支持する。
受板9は、球形タンク1の自重を十分に支えることのできる厚板を使用し、重量のある球形タンク1の自重を広い面で平均に受け、折れ曲がりや変形を防止する。また、受板9はリブを等間隔に設けて(図示せず)、板材や溶接部が変形しないようにする。
ジャッキ10はベース枠材7端面に結合し、後に移入する駆動台車が接触することのない位置に設ける。
なお、ジャッキ10の設置個数は、球形タンク1および支持架台6の全重量に対応して4個以上の複数個を設置する。
支持架台6は球形タンク1本体とは一切溶接せずに受けるだけである。このため、球形タンク移設後の各種非破壊検査や塗装は不要となる。
図3は、図1に続いてジャッキ10を用いて支持架台6を上昇させる途中の全体側面説明図である。
ジャッキ10、10を用いて支持架台6を水平に維持し、平均的に上昇させる。
ジャッキ10で最上部まで上昇させた状態では、支持架台6は、溶接で球殻体4に熱溶着することなく、受板9で平均に面接触して支持される。
図4は、図3に続いて梁材11を固定する状況を示す全体側面説明図である。
ジャッキ10で架台を支持後、放射梁11a(球形タンク1の支柱5と外側架台支柱8b同士)と環状梁11b(放射梁11a同士)を設置し、支柱5と架台支柱6の一体化を図り、移動、移設中の球形タンクの安定化、転倒防止、さらに移設中に支柱が折れたり曲がったりしないように、球形タンクが所定の位置に着いて、新規の支柱基礎ボルトに一体にそのままに素直にセッティング出来るようにする。
図5は、図4に続いて駆動台車12を挿入する状況を示す全体側面説明図である。
駆動台車12は、昇降ジャッキ機能を有し、球形タンク支柱幅より車体幅が小さいトレーラーなどを使用し、球形タンク1の支柱5とジャッキ10に当たらないように間をかわして挿入設置する。
この駆動台車12は、球形タンク支柱5、5の間隔距離より車体幅が小さく、上下方向にジャッキアップ可能なものであって、1台ないし複数台を、複数台については間隔をおいて平行に進入させて、球形タンク1を支持架台6ごと持ち上げる。
図6は、支持架台6のベース枠材7と駆動台車12の荷台の間に介装する回転盤16の事例を示す側面説明図である。
駆動台車荷台12aの上面に、台座15と回転盤16を搭載し、その上にベース枠材7を搭載する。
この回転盤16を介在させることにより、駆動台車12で搬送中の速度変更や方向変換を行う際に、運搬中のベース枠材7がこすれたり、ずれたり、移動したりすることがない。また、設置箇所の所定位置へ支持架台6及び球形タンク1を平行移動してスムーズに降ろすことができる。
図7は、図5に続いて駆動台車12の荷台を上昇して球形タンク1を持上げて、支柱5の基礎3を縁切りし、駆動台車12で移送する状況を示す全体側面説明図である。
13はベース板、14は駆動台車ジャッキである。
既設球形タンク1の場合には、支柱5の基礎3のアンカーボルトについて、ベース板13上のナットを取外しかつボルトを切断除去して縁切りして、上下方向に移動可能とする。続いて、駆動台車12のジャッキ14で球形タンク1の下部に接触させた支持架台6と共に球形タンク1を上昇させ、タンク基礎3からベース板13を地切りして浮かせる。続いて、駆動台車12によって設置箇所まで球形タンク1を搬送する。
図示はしないが、球形タンクの設置場所では駆動台車のジャッキで支持架台を保持し、駆動台車を抜き取り、所定位置に球形タンクを設置する。
移設場所の基礎・地盤にはあらかじめ、移設する球形タンクの基礎アンカーボルトを設置しておく。
移動してきた球形タンクの設置は、前記作業工程と逆の順序で行う。
移動用駆動台車を使用して所定位置にセットし、ジャッキを使用して支持し、移動用駆動台車を搬出し、ジャッキを使用して支持架台を降下し、支持架台を解体撤去する。
図8は、球形タンクの支柱5と、支持架台6のベース枠材7及び架台支柱8との位置関係を示す平面説明図である。
球形タンク真下の基礎上でセンター位置を決め、支持架台6のベース枠材7を製作する。
ベース枠材7の上に、内側架台支柱8aと外側架台支柱8bとが載るように配置する。
図8は、ベース枠材7の水平方向を7a、垂直方向を7bとして組み枠形成した事例を示す。このベース枠材は、図示しないが、多角形状や円環状としても良い。
図9は、球形タンクの支柱5と、架台支柱8及び受板9との位置関係を示す平面説明図である。
内側架台支柱8aと外側架台支柱8bからなる架台支柱8は、球形タンク下部中心Oから各支柱5に至る半径方向の位置に放射状に配置する。
この内側架台支柱8aと外側架台支柱8bの上面に、帯板状の受板9を放射状に設置する。
受板9は、球形タンク1の自重を十分に支えることのできる帯板状の湾曲厚板を使用し、重量のある球形タンクの自重を広い面で平均に受け、折れ曲がりや変形を防止する。また、受板9の下部には、リブを等間隔に設けて(図示せず)、受板9や架台支柱8との取付部が変形しないようにする。
図10は、支持架台6外周の放射梁材11aと放射梁材11a同士を固定する環状梁材11bを示す平面説明図である。
球形タンク支柱5と外側架台支柱8b同士を放射梁11aで固定し、放射梁11a同士を環状梁11bで固定する。
タンク支柱5の内側で放射梁11a同士を環状梁11bで固定することにより梁同士を一体化し、支持架台6が固定でき、安定し、タンク支柱5取付部に応力集中が生じたりすることがない。また、タンク支柱5の位置がぶれないため、新しい基礎3に据付ける際の位置調整が容易である。
なお、図示はしないが、環状梁11bのタンク支柱1の内側への取付けが困難な場合は、支柱の外側に環状梁11bを配置しても良い。
図11は、移送用駆動台車12の配置状況を示す平面説明図である。
駆動台車12は、球形タンク支柱5、5の間から支持架台6の真下に1台ないし複数台挿入する。駆動台車12を1台使用する場合、支持架台6と球形タンク1の全重量を1台で均等に支持できるため、小型の球形タンク移設に適用できる。また、駆動台車12を複数台使用すれば、支持架台6と球形タンク1の全重量を複数台で均等に支持できるため、大型の球形タンク移設に適用できる。
なお、駆動台車12の向きは複数台を同一方向に挿入するか、あるいは逆方向を組合せて挿入し、直進移動及び旋回移動の操作性を向上する。
上記球形タンクの搬送方法及び使用する球形タンクの搬送装置は、関係法規の継続適用、構内敷地の有効利用計画などを考慮して既設の球形タンクを移設して継続使用する場合や、あるいは新設の球形タンクを別の場所で構築して他の場所へ移設する場合などに適用できる。また、各種タンク、球形タンク、円筒形タンク、給水用の高架球形タンク、球形モニュメントなど各種貯槽の移設にも適用することができる。
1 球形タンク
2 地盤
3 基礎
4 球殻体
5 支柱
6 支持架台
7 ベース枠材
8 架台支柱
8a 内側架台支柱
8b 外側架台支柱
9 受板
10 ジャッキ
11 梁材
11a 放射梁
11b 環状梁
12 駆動台車
12a 駆動台車荷台
13 ベース板
14 駆動台車ジャッキ
15 台座
16 回転盤

Claims (4)

  1. 複数本の支柱5にて支持された既設又は新設の球形タンク1を移設又は新設箇所に搬送して設置する球形タンクの搬送方法であって、
    球形タンク1の最下点の下方を中心位置とし、かつ支柱5の内側の地盤2上に載置したベース枠材7と、このベース枠材7上の内外周に立設した内側架台支柱8a及び外側架台支柱8bからなる架台支柱8と、この架台支柱8で支持され、球形タンク1の球殻体4の下部曲面に当接して支持する受板9とを有する支持架台6を設ける工程と、この支持架台6に取付けたジャッキ10にて支持架台6を持ち上げる工程と、
    球形タンク1を支持する各支柱5とこの各支柱5の内側に位置する各外側架台支柱8bとを連結する各放射梁11aと、この各隣接する放射梁11a間を連結する環状梁11bとを備えた梁材11にて球形タンク1の放射方向及び環状方向への動きを規制する工程と、
    ジャッキ10で支持された支持架台6と地盤2との空間に昇降自在な駆動台車12の1台ないし複数台を進入させて支持架台6を搭載し、その後に駆動台車12を上昇させて支持架台6を介し球形タンク1を支柱5が地盤2から離反した状態で、この駆動台車12によって設置箇所まで搬送する工程とを備えていることを特徴とする球形タンクの搬送方法。
  2. 請求項1記載の球形タンクの搬送方法に使用する球形タンクの搬送装置は、
    複数本の支柱5にて支持された既設又は新設の球形タンク1を移設又は新設箇所に搬送して設置する球形タンクの移送方法に使用する球形タンクの搬送装置であって、
    球形タンク1の最下点の下方を中心位置とし、かつ支柱5の内側の地盤2上に載置したベース枠材7と、このベース枠材7上の内外周に立設した内側架台支柱8a及び外側架台支柱8bからなる架台支柱8と、この架台支柱8で支持され、球形タンク1の球殻体4の下部曲面に当接して支持する受板9と、を有する支持架台6に取付けたジャッキ10にてその支持架台6を持ち上げる手段を備えていることを特徴とする球形タンクの搬送方法に使用する球形タンクの搬送装置。
  3. 請求項1記載の球形タンクの搬送方法に使用する球形タンクの搬送装置は、
    球形タンク1を支持する各支柱5とこの各支柱5の内側に位置する各外側架台支柱8bとを連結する各放射梁11aと、この各隣接する放射梁11a間を連結する環状梁11bとを備えた梁材11にて球形タンク1の放射方向及び環状方向への動きを規制する手段を備えていることを特徴とする球形タンクの搬送方法に使用する球形タンクの搬送装置。

  4. 請求項1記載の球形タンクの搬送方法に使用する球形タンクの搬送装置は、
    ジャッキ10で支持された支持架台6と地盤2との空間に昇降自在な駆動台車12の1台ないし複数台を進入させて支持架台6を搭載し、その後に駆動台車12を上昇させて支持架台6を介し球形タンク1を支柱5が地盤2から離反した状態で、この駆動台車12によって設置箇所まで搬送する手段とを備えていることを特徴とする球形タンクの搬送方法に使用する球形タンクの搬送装置。

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