JP6024154B2 - 超音波装置、プローブ、電子機器及び診断装置 - Google Patents

超音波装置、プローブ、電子機器及び診断装置 Download PDF

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Description

本発明は、超音波装置、プローブ、電子機器及び診断装置等に関する。
プローブ先端から対象物に向かって超音波を出射し、その対象物から反射された超音波を検出する超音波装置(例えば特許文献1)が知られている。例えば、患者の体内を映像化して診断に用いる超音波診断機器などとして用いられている。
特開2007−142555号公報
一般的な超音波素子アレイは、圧電素子等を用いた超音波素子をアレイ状に並べて形成されている。アレイのスキャン方向では、スキャン方向に並ぶ各超音波素子を個別に駆動することでビームフォーミングを行い、方位分解能を高めている。一方、アレイのスライス方向においても、超音波ビームを収束させることで分解能を向上するという課題がある。
例えば、スライス方向に並ぶ各超音波素子に対してそれぞれ駆動電極線を設け、それらの駆動電極線に供給する駆動信号の位相制御を行い、スライス方向において超音波ビームを収束させる手法が考えられる。しかしながら、この手法では、スキャン方向とスライス方向の両方において位相制御を行う必要があり、制御が複雑化するという課題がある。
本発明の幾つかの態様によれば、例えばスライス方向の位相制御等を行うことなく、スライス方向において超音波ビームを収束可能な超音波装置、プローブ、電子機器及び診断装置等を提供できる。
本発明の一態様は、第1の方向に沿って複数の超音波素子が配置された超音波素子列が、前記第1の方向に交差する第2の方向に沿ってN列(Nは2以上の自然数)配置された超音波素子群と、前記第1の方向に沿って配線された第1〜第Nの駆動電極線と、第1の端子と、を含み、前記N列のうち第i列の超音波素子列を構成する超音波素子には、前記第1〜第Nの駆動電極線のうちの第iの駆動電極線(iはN以下の自然数)が接続され、前記第iの駆動電極線の一端には、前記第1の端子が接続され、前記第i列の超音波素子列の各超音波素子は、前記第iの駆動電極線に接続される第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた圧電層と、により構成され、前記第i列の超音波素子列において、前記第1の端子に近い第1の超音波素子の前記圧電層による容量をCaとし、前記第1の超音波素子よりも前記第1の端子から遠い第2の超音波素子の前記圧電層による容量をCbとする場合に、Ca>Cbである超音波装置に関係する。
本発明の一態様によれば、第i列の超音波素子列において、第1の端子に近い第1の超音波素子の容量Caの方が、第1の超音波素子よりも第1の端子から遠い第2の超音波素子の容量Cbよりも大きい。そして、超音波素子の圧電層による容量と、例えば駆動電極線の配線抵抗等の超音波素子間の抵抗とにより、駆動信号に遅延を生じさせることが可能になる。これにより、第1の方向をスライス方向とすれば、スライス方向において超音波ビームを収束させることが可能になる。
また本発明の一態様では、前記第iの駆動電極線の他端に接続される第2の端子を含んでもよい。
このようにすれば、第1の方向に並ぶ超音波素子列の両端側から駆動信号を入力できるため、スライス方向において超音波ビームのプロファイルも対称となり、ビーム中心を超音波素子列の中央にすることが可能となる。
また本発明の一態様では、前記第i列の超音波素子列において、前記第2の端子に近い第3の超音波素子の前記圧電層による容量をCcとし、前記第3の超音波素子よりも前記第2の端子から遠い第4の超音波素子の前記圧電層による容量をCdとする場合に、Cc>Cdであってもよい。
また本発明の一態様では、前記圧電層による容量は、前記第1の端子から前記第iの超音波素子列の中央部に向かって順次小さくなり、前記第2の端子から前記中央部に向かって順次小さくなってもよい。
これらの本発明の一態様によれば、所望の焦点に超音波ビームが収束するような駆動信号の遅延を生じさせることが可能になる。これにより、両端の端子に駆動信号を供給するだけで、所望の焦点に超音波ビームを収束できる。
また本発明の一態様では、前記超音波素子群を構成する超音波素子において、前記圧電層の振動により振動するダイアフラムは、矩形であり、前記超音波素子は、前記ダイアフラムの前記矩形の長辺が前記第1の方向に沿うように配置されてもよい。
このようにすれば、ダイアフラムが矩形であることで、ダイアフラムの縦横比の変更により、ダイアフラムの共振周波数は一定でありながら容量を調整することができる。また、矩形の長辺が第1の方向に沿っていることで、超音波素子アレイの設計が容易になる。
また本発明の一態様では、前記第i列の超音波素子列において、超音波素子間の前記第iの駆動電極線の配線抵抗は、前記第1の端子から前記第iの超音波素子列の中央部に向かって順次小さくなり、前記第2の端子から前記中央部に向かって順次小さくなってもよい。
このようにすれば、駆動電極線の配線抵抗の調整により駆動信号の遅延を調整することで、スライス方向において超音波ビームが収束するように駆動信号の遅延を発生させることが可能になる。
また本発明の一態様では、前記第iの駆動電極線の他端に接続される第2の端子を含み、前記第1の端子及び前記第2の端子に供給された駆動信号が、前記第1の端子及び前記第2の端子から前記第i列の超音波素子列の中央部に向かって順次遅延することにより、前記超音波素子群から出射される超音波ビームは、前記第1の方向であるスライス方向において所定位置にフォーカスしてもよい。
また本発明の一態様では、前記スライス方向においてフォーカスする所定位置は、前記第2の方向であるスキャン方向において前記超音波ビームがフォーカスする位置であってもよい。
このようにすれば、スキャン方向において位相走査により超音波ビームが収束する位置と、スライス方向において駆動電圧の遅延により超音波ビームが収束する位置を一致させることができる。これにより、3次元的に超音波ビームを収束させ、超音波ビームの効率を向上できる。
また本発明の一態様では、前記超音波素子列に配置された前記複数の超音波素子は、M(Mは2以上の自然数)個の超音波素子であり、前記超音波素子群は、前記超音波素子列が前記N列配置された、M行N列のマトリックス状の超音波素子群であってもよい。
このようにすれば、超音波素子群をM行N列のマトリックス状に配置できる。なお、本発明の一態様では、超音波素子群の配置はマトリックス状に限定されず、例えば千鳥状の配置等であってもよい。
また本発明の一態様では、前記第iの駆動電極線の他端に接続される第2の端子と、前記第1の端子と前記第2の端子に対して前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、を含んでもよい。
このようにすれば、第1の端子と第2の端子に対して駆動信号を供給できる。各超音波素子に個別に駆動信号を供給しなくてもスライス方向にフォーカスできるため、駆動信号出力回路の構成を簡素化できる。
また本発明の他の態様は、複数の超音波素子が配置された超音波素子列と、前記複数の超音波素子に接続される駆動電極線と、前記駆動電極線の一端に接続される第1の端子と、を含み、前記超音波素子列の各超音波素子は、前記駆動電極線に接続される第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた圧電層と、により構成され、前記超音波素子列において、前記第1の端子に近い第1の超音波素子の前記圧電層による容量をCaとし、前記第1の超音波素子よりも前記第1の端子から遠い第2の超音波素子の前記圧電層による容量をCbとする場合に、Ca>Cbである超音波装置に関係する。
また本発明の更に他の態様は、上記のいずれかに記載の超音波装置を含むプローブに関係する。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の超音波装置を含む電子機器に関係する。
また本発明の更に他の態様は、上記のいずれかに記載の超音波装置と、表示部と、を含む診断装置に関係する。
比較例の超音波装置。 本実施形態の超音波装置の構成例。 スライス方向に超音波ビームを収束させる手法についての説明図。 スライス方向に超音波ビームを収束させる手法の変形例についての説明図。 図5(A)、図5(B)は、超音波素子の構成例の断面図。 共振周波数1.5MHzにおけるダイアフラム短辺の長さの特性例と、圧電層の面積の特性例。 共振周波数3.5MHzにおけるダイアフラム短辺の長さの特性例と、圧電層の面積の特性例。 共振周波数7.5MHzにおけるダイアフラム短辺の長さの特性例と、圧電層の面積の特性例。 駆動電圧の遅延がない場合における音場プロファイルの例。 駆動電圧の遅延がある場合における音場プロファイルの例。 駆動電圧出力回路の詳細な構成例。 超音波素子の構成例。 ヘッドユニットの構成例。 ヘッドユニットの詳細な構成例。 図15(A)、図15(B)は、超音波プローブの構成例。 超音波診断装置の構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.比較例
まず、本実施形態の超音波装置に対する比較例について説明する。図1に、比較例の超音波装置を示す。図1に示す超音波装置は、バッキング部材BK、駆動電極線SL、圧電素子PZ1〜PZ5、整合層AD、音響レンズLNを含む。なお簡単のため、駆動電極線SLに対向して設けられるコモン電極線の図示を省略している。
音響レンズLN側から超音波装置を見るとバルクの圧電素子がアレイ状に配置されており、圧電素子PZ1〜PZ5は、スライス方向に沿って並ぶ素子列のうちの一つである。スキャン方向は、図1の紙面に対して垂直な方向である。圧電素子PZ1〜PZ5の電極には駆動電極線SLが接続されており、圧電素子PZ1〜PZ5には駆動電圧のパルスが同時に印加される。そのため、スライス方向では、超音波の波面は素子列に平行な波面として出射され、その波面を焦点FCにフォーカスさせるために音響レンズLNが必要となる。
このような場合、超音波装置を構成する部材点数や設計負担が音響レンズLNの分だけ増加するという課題がある。音響レンズLNを用いない手法として、圧電素子PZ1〜PZ5に対して、それぞれ個別の駆動電極線を接続し、スライス方向において超音波ビームがフォーカスするように駆動電圧のタイミングを制御(いわゆる位相制御)する手法が考えられる。しかしながら、この手法では、個別の駆動電極線に対してそれぞれ別個の駆動電圧を入力する必要があるため、端子数が増加するという課題や、制御する駆動信号の数が劇的に増加して回路規模が大きくなるという課題や、駆動電圧の制御が複雑となるという課題がある。また、このような位相制御を行う手法では、任意の焦点を設定可能という利点があるが、固定焦点で足りる場合にはオーバースペックであるという課題がある。
2.本実施形態の超音波装置
次に、上記の課題を解決可能な本実施形態の超音波装置について説明する。なお以下では薄膜圧電素子を用いて超音波素子が構成される場合を例に説明するが、本実施形態はこれに限定されない。即ち、超音波素子は電気信号を超音波に変換する素子であればよく、超音波素子の電極間に寄生容量が存在していればよい。
図2に、本実施形態の超音波装置の構成例を示す。図2に示す超音波装置は、超音波素子アレイ100を含む。超音波素子アレイ100は、駆動電極線SL1〜SLN(Nは2以上の自然数)と、駆動電極線SL1〜SLNの一端側に接続される駆動端子Ta1〜TaNと、駆動電極線SL1〜SLNの他端側に接続される駆動端子Tb1〜TbNと、超音波素子P11〜PMN(超音波素子群)と、共通コモン電極線AL1、AL2と、共通コモン電極線AL1、AL2の一端側に接続されるコモン端子CTa1、CTa2と、共通コモン電極線AL1、AL2の他端側に接続されるコモン端子CTb1、CTb2と、共通コモン電極線AL1、AL2に接続されるコモン電極線CL1〜CLM(Mは2以上の自然数)を含む。
超音波素子アレイ100には、超音波素子P11〜PMN(振動子、狭義には圧電素子)が2次元に配列される。即ち、超音波素子P11〜PMNの各列は、第1の方向D1に沿って配置され、超音波素子P11〜PMNの各行は、第1の方向D1に直交する(広義には交差する)第2の方向D2に沿って配置される。
本実施形態では、素子列の両端から駆動電圧が供給される。即ち、駆動端子Ta1〜TaN、Tb1〜TbNには、例えば図11で後述する駆動電圧出力回路からの駆動電圧(広義には駆動信号)が供給される。駆動電極線SLi(iはN以下の自然数)の両端の端子Tai、Tbiには同一振幅で同位相の交流電圧が駆動電圧として入力される。駆動端子Ta1〜TaN、Tb1〜TbNには、位相走査を行うために位相が制御された駆動電圧が供給される。即ち、第2の方向D2は位相走査におけるスキャン方向に対応し、第1の方向D1はスライス方向に対応する。なお、端子Tai、Tbiには異なる振幅の駆動電圧が供給されてもよい。
駆動電極線SL1〜SLNは、第1の方向D1に沿って配線され、対応する列の超音波素子に接続される。具体的には、駆動電極線SL1〜SLNのうち第iの駆動電極線SLiは、第i列の超音波素子P1i〜PMiの駆動電極に接続される。
コモン電極線CL1〜CLMは、第2の方向D2に沿って配線され、対応する行の超音波素子に接続される。具体的には、コモン電極線CL1〜CLMのうち第jのコモン電極線CLj(jは3以上M以下の自然数)は、第j列の超音波素子Pj1〜PjNのコモン電極に接続される。コモン電極線CL1〜CLMの一端は、共通コモン電極線AL1に接続され、他端は、共通コモン電極線AL2に接続される。コモン電極線CL1〜CLMには、コモン端子CTa1、CTa2、CTb1、CTb2を介してコモン電圧が供給される。コモン端子CTa1、CTa2、CTb1、CTb2には、同一電圧の直流電圧が、図示しないコモン電圧出力回路から供給される。
図2に示す超音波装置は、例えば1チップの集積回路装置として形成される。この場合、駆動端子やコモン端子はチップの端子に対応し、その端子に対してチップ外部から駆動電圧やコモン電圧が供給される。なお、本実施形態ではこれに限定されず、超音波装置は、図2の構成に加えて駆動電圧出力回路(例えば図11に示す駆動電圧出力回路)やコモン電圧出力回路を含んでもよい。この場合、駆動電圧出力回路やコモン電圧出力回路も集積回路装置に集積され、駆動端子やコモン端子は回路ブロック間の端子に対応する。
3.スライス方向における超音波ビームの収束手法
図3を用いて、本実施形態においてスライス方向に超音波ビームを収束させる手法について説明する。図3には、スライス方向D1に沿って並ぶ超音波素子P1i〜P5iを模式的に示し、スキャン方向D2は紙面に垂直な方向に対応する。第3の方向D3は、スライス方向D1及びスキャン方向D2に直交する方向であり、深度方向に対応する。なお簡単のためM=5とし、コモン電極線は図示を省略する。
超音波素子は、薄膜の圧電層の両面に駆動電極とコモン電極が設けられた構造である(例えば図5(A))。そのため図3に示すように、超音波素子P1i〜P5iの電極間には、圧電層によってそれぞれ容量C1〜C5が生じる。共振周波数を一定にしながら圧電層の面積を調整することで、容量C1〜C5が設定される。容量の調整手法については詳細に後述する。
また、駆動電極線SLiには配線抵抗が寄生する。図3に示すように、端子Taiと超音波素子P1iの間の配線抵抗をR0とし、超音波素子P1i〜P5iの各素子間の配線抵抗をR1〜R4とし、超音波素子P5iと端子Tbiの間の配線抵抗をR5とする。素子間の配線抵抗は、例えば素子の中央から次の素子の中央までの配線が持つ抵抗である。素子の中央は、例えば図5(B)の方向D1において圧電層140の一端からb2/2の位置である。配線抵抗R0〜R5は、電極線の厚さや長さ、幅を調整することにより設定される。電極線の長さは、超音波素子の方向D1における配置ピッチに対応する。
上記の容量C1〜C5と配線抵抗R0〜R5はRC定数回路を形成しており、端子Tai、Tbiから入力された駆動電圧は、このRC定数回路により遅延する。即ち、駆動電圧のパルスが超音波素子に印加されるタイミングは、端子Tai、Tbi側の超音波素子P1i、P5iよりも列中央の超音波素子P3iの方が遅くなる。本実施形態では、容量C1〜C5と配線抵抗R0〜R5を調整することにより、駆動電圧の遅延を調整し、所望の焦点FCに超音波ビームをフォーカスさせる。
具体的には、超音波の波面WMが焦点FCを中心とする円(略円を含む)となるように遅延時間を設定する。図3に示すように、超音波素子P3iが超音波パルスを出力するタイミングを基準とすると、超音波素子P1i、P5iはΔt1=Δt5だけ早いタイミングで超音波パルスを出力し、超音波素子P2i、P4iはΔt2=Δt4だけ早いタイミングで超音波パルスを出力する。時間Δt1〜Δt5は、超音波素子P1i〜P5iから円状の波面WMまでの距離と、観察対象物(例えば生体や水中)での音速によって決まる。遅延時間が決まれば、駆動電圧の周波数(超音波素子の共振周波数)において、その遅延時間が実現されるように回路シミュレーション等により容量C1〜C5と配線抵抗R0〜R5を設計する。
例えば、超音波素子間の配線抵抗R1〜R4を同一とした場合、端子側から素子列中央に向かって容量は小さくなる。即ち、C1>C2>C3、C5>C4>C3である。また、隣り合う超音波素子の容量差は、端子側から素子列中央に向かって小さくなる。即ち、(C1−C2)>(C2−C3)、(C5−C4)>(C4−C3)である。
以上の実施形態によれば、電子フォーカスと同様のビームフォーミングを、超音波素子P1i〜P5iや電極線SLiの形状を工夫して設計するだけで実現することが可能となる。即ち、両端の端子Tai、Tbiに駆動電圧を与えるだけで、設計で狙った焦点FCへ自然と超音波ビームを絞ることができる。図1の比較例で説明した音響レンズLNのような外付け部品を必要とせず、また、電子フォーカスのようにスライス方向D1の超音波素子P1i〜P5iを独立に制御する必要もない。
また、図1の比較例で説明したようなバルクの圧電素子PZ1〜PZ5ではなく、本実施形態では薄膜の圧電層を用いるため、圧電層を容量として用いることができる。即ち、新たな回路素子により容量を付加することなく、遅延時間を制御して超音波ビームを収束させることが可能である。
なお、超音波素子の容量や電極線の配線抵抗は、設計段階において作り込んでおいてもよいし、超音波装置の製造時に調整してもよい。例えば、一連のプロセスが終わった後に配線の一部をトリミングしたり、金属膜を選択的に成膜したりしてもよい。
また、上記では超音波素子アレイの正面(深度方向D3に平行な方向)へ送波する場合を例に説明したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば図4に示すように、斜め方向(深度方向D3に対して傾きをもった方向)へ超音波ビームを絞るように超音波素子の容量や電極線の配線抵抗を設計してもよい。
また、上記では駆動電極線の両端から駆動信号を入力する場合を例に説明したが、本実施形態では駆動電極線の一端のみから駆動信号を入力した場合にも超音波ビームをフォーカスさせることが可能である。例えば図4において、端子Tbiのみを設け、端子Tbiのみから駆動信号を入力してもよい。この場合、焦点FCの位置は、図4に示す焦点FCの位置よりも更にD1の反対方向(端子Taiが仮にあるとすれば、端子Tai側)に移動する。即ち、図4の場合よりも更に傾きが大きい斜め方向に超音波ビームがフォーカスされる。
4.超音波素子の容量の調整手法
上記の容量C1〜C5の調整手法について詳細に説明する。まず図5(A)、図5(B)に、超音波素子の構成例を示す。図5(A)には、スライス方向D1を紙面垂直方向とする断面図を示し、図5(B)には、ダイアフラムの平面視図を示す。なお図5(B)では、簡単のため配線層130、150の図示を省略する。
図5(A)に示すように、シリコン基板110に絶縁層120、配線層130、圧電層140、配線層150が積層されることで、超音波素子が形成される。例えば、配線層130が駆動電極線であり、配線層150がコモン電極線である。この場合、圧電層140の配線層130側の面が駆動電極であり、配線層150側の面がコモン電極である。シリコン基板110が取り除かれた部分が、超音波素子のダイアフラム(振動板、振動膜)となる。圧電層140の変位によりダイアフラムが振動し、深度方向D3に超音波が出射される。
図5(B)に示すように、ダイアフラムと圧電層140は矩形に形成される。ダイアフラムの長辺はスライス方向D1に沿っており、長さa1である。ダイアフラムの短辺はスキャン方向D2に沿っており、長さa2<a1である。ダイアフラムの各辺から長さd内側に圧電層140が形成される。即ち、圧電層140の長辺の長さはb1=a1−2dであり、短辺の長さはb2=a2−2dである。例えば、b2=0.8×a2であり、d=0.1×a2である。圧電層140の容量は圧電層140の面積b1×b2に比例し、ダイアフラムの共振周波数は主にダイアフラム短辺の長さa2に依存するため、ダイアフラム長辺の長さa1(縦横比a1/a2)を変えることで、同一の共振周波数を持ちながら容量が異なる超音波素子を形成できる。
図6〜図8に、それぞれ共振周波数1.5MHz、3.5MHz、7.5MHzにおけるダイアフラム短辺の長さa2の特性例と、圧電層の面積b1×b2の特性例を示す。横軸は、ダイアフラムの縦横比a1/a2である。なお以下では図6を例に説明するが、図7、図8についても定性的には同様である。
図6に示すように、共振周波数が一定の場合、ダイアフラム短辺の長さa2は、縦横比a1/a2が変わってもほぼ一定である。縦横比a1/a2が10より小さいときには、ダイアフラムが正方形に近づくにつれて短辺の長さa2が増加する。これは、観察対象物によるダイアフラムの付加質量を算出する式に、縦横比a1/a2に依存する係数が含まれるためである。縦横比a1/a2が10以上では、ダイアフラム短辺の長さa2は一定である。
圧電層の面積b1×b2は、ダイアフラムの縦横比a1/a2が大きくなるに従って増加する。例えば、図6のB1に示すように、設計した容量を実現するために面積b1×b2=34357umの圧電層が必要な場合、B2に示すようにダイアフラム短辺の長さはa2=54umとなり、B3に示すようにダイアフラムの縦横比はa1/a2=15となる。図5(B)の長さdは予め決まった所定値であるため、a1、a2、b1、b2は一意に決まる。このようにして、ダイアフラムと圧電層の寸法を設計することができる。
5.音場プロファイルの例
図9、図10に、音場シミュレーションにより計算した音場プロファイルの例を示す。超音波素子の駆動周波数は3.5MHzであり、スライス方向における超音波素子の個数は15個であり、スライス方向における超音波素子のピッチは500umであり、ダイアフラムの短辺は40umである。横軸は、スライス方向D1に沿った距離xを表し、縦軸は、深度方向D3に沿った深度zを表す。超音波素子アレイは、x=0、z=0に設置されている。
図9には、遅延時間を考慮せず、スライス方向に並ぶ超音波素子に同一の駆動電圧を印加した場合の音場プロファイルを示す。図10には、深度z=30mmに焦点を設定して遅延時間設計を行い、その遅延時間に従って超音波素子に駆動電圧を印加した場合の音場プロファイルを示す。
図9と図10を比べると、超音波素子の容量と配線抵抗により駆動電圧を遅延させることで、超音波ビームを収束できることが分かる。例えば、深度z=30mmにおいて、図9よりも図10の音場プロファイルの方がビームの幅(5000Paの等音圧線の幅)が狭く、ビーム中心(x=0)における音圧も高い。ビーム幅が狭く、ビーム中心の音圧が高いことで、観察対象物を高分解能で検出できる。
以上の実施形態によれば、図2に示すように、超音波装置は超音波素子群P1i〜PMiと、第1の方向D1に沿って配線された第1〜第Nの駆動電極線SL1〜SLNと、第1の端子Taiを含む。超音波素子群P1i〜PMiでは、第1の方向D1に沿って複数の超音波素子が配置された超音波素子列が、第1の方向D1に交差する第2の方向D2に沿ってN列(Nは2以上の自然数)配置される。N列のうち第i列(iはN以下の自然数)の超音波素子列(P1i〜PMi)には、第1〜第Nの駆動電極線SL1〜SLNの中の第iの駆動電極線SLiが接続される。第1の端子Taiは、第iの駆動電極線SLiの一端に接続される。
図5(A)に示すように、第i列の超音波素子列(P1i〜PMi)の各超音波素子は、第iの駆動電極線SLiに接続される第1の電極(例えば圧電層140の配線層130側の面)と、第2の電極(例えば圧電層140の配線層150側の面)と、第1の電極と第2の電極との間に設けられた圧電層140と、により構成される。
図3で説明したように、第i列の超音波素子列(P1i〜P5i)において、第1の端子Taiに近い第1の超音波素子P1iの圧電層140による容量をCa=C1とし、第1の超音波素子P1iよりも第1の端子Taiから遠い第2の超音波素子P2iの圧電層140による容量をCb=C2とする。この場合、Ca>Cb(C1>C2)である。
なお上記では、端子Tai直近の素子P1iを第1の超音波素子とし、P1iに隣接する素子P2iを第2の超音波素子としたが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、P1i、P3iを第1、第2の超音波素子としても、あるいはP2i、P3iを第1、第2の超音波素子としても、Ca>Cbが成り立つ。
このようにすれば、図3で説明したように、スライス方向D1において超音波ビームを所望の焦点FCに収束させることが可能になる。圧電層の容量や配線抵抗を設計しておくだけでよいため、音響レンズが不要となり、個々の超音波素子を個別に制御する必要もなくなる。
ここで、超音波素子列がN列配置された超音波素子群は、マトリックス状の配置に限定されず、複数の単位要素が2次元的に規則性を持って配置されたアレイ状の配置であればよい。例えば、超音波素子群は千鳥状の配置であってもよい。マトリックス状の配置とは、M行N列の格子状配置であり、格子が矩形状の場合だけでなく、格子が平行四辺形状に変形した場合を含む。千鳥状の配置とは、超音波素子M個の列と超音波素子M−1個の列が交互に並び、M個の列の超音波素子が、(2M−1)行の中の奇数行に配置され、M−1個の列の超音波素子が、(2M−1)行の中の偶数行に配置される配置である。
また本実施形態では、図2に示すように、第iの駆動電極線SLiの他端に接続される第2の端子Tbiを含む。
さて、スライス方向D1に並ぶ超音波素子列の一端側のみから駆動信号を入力すると、超音波素子と電極線が形成するRC定数回路により駆動電圧の振幅が降下する可能性がある。超音波素子列の一端側から他端側に向かって駆動電圧の振幅が降下していくので、超音波ビームの中心が列中央から一端側にシフトする可能性がある。
この点、本実施形態によれば、スライス方向D1に並ぶ超音波素子列の両端側から駆動信号を入力できる。これにより、振幅の降下が起きたとしても列中央に対して対称となるため、スライス方向D1において超音波ビームのプロファイルも対称となり、ビーム中心を列中央にすることが可能となる。
また本実施形態では、図3で説明したように、第i列の超音波素子列(P1i〜P5i)において、第2の端子Tbiに近い第3の超音波素子P5iの圧電層140による容量をCc=C5とし、第3の超音波素子P5iよりも第2の端子Tbiから遠い第4の超音波素子T4iの圧電層140による容量をCd=C4とする場合に、Cc>Cd(C5>C4)である。
また本実施形態では、図3で説明したように、圧電層140による容量C1〜C5は、第1の端子Taiから第iの超音波素子列の中央部に向かって順次小さくなり(C1>C2>C3)、第2の端子Tbiから第iの超音波素子列の中央部に向かって順次小さくなる(C5>C4>C3)。
このようにすれば、図3等で説明したように、列の両端側から駆動電圧を印加することで、所望の焦点FCに超音波ビームが収束する波面WMとなるように駆動電圧が遅延する。これにより、所望の焦点FCに超音波ビームを収束できる。
また本実施形態では、図5(A)、図5(B)で説明したように、超音波素子群を構成する超音波素子P11〜PMNにおいて、圧電層140の振動により振動するダイアフラム(又はシリコン基板110の開口)は、矩形である。超音波素子は、ダイアフラムの矩形の長辺(長さa1)が第1の方向D1に沿うように配置される。
このようにすれば、ダイアフラムの長辺の長さa1を調整すれば超音波素子の容量を設定できるため、超音波素子アレイ100の設計が容易になる。具体的には、図6〜図8で説明したように、ダイアフラムの共振周波数(超音波の周波数)は主にダイアフラム短辺の長さa2に依存している。超音波素子アレイ100全体で共振周波数は一定であるため、容量を調整するにはダイアフラム長辺の長さa1を調整すればよく、ダイアフラム短辺の長さa2はほとんど変わらない。そのため、ダイアフラム長辺をスライス方向D1にすれば、駆動電極線の幅(圧電層の短辺の長さb2)を列内でほぼ一定にできるし、スキャン方向D2の素子ピッチとは関係なく容量を調整できる。
また、ダイアフラムを円形にした場合には、共振周波数はダイアフラムの半径に依存するため、共振周波数を一定にするとダイアフラムの面積を変更できなくなり、容量を調整することができない。この点、本実施形態によれば、矩形にすることで共振周波数を一定にしながら容量を調整できる。
また本実施形態では、第i列の超音波素子列(例えば図3のP1i〜P5i)において、超音波素子間の第iの駆動電極線SLiの配線抵抗R1〜R4は、第1の端子Taiから第iの超音波素子列の中央部に向かって順次小さくなり(R1>R2)、第2の端子Tbiから中央部に向かって順次小さくなる(R4>R3)。
例えば本実施形態では、超音波素子列の容量C1〜C5を同一とすると、超音波素子間の配線抵抗は、両端から中央部に向かって順次小さくなり、R1>R2、R4>R3となる。なお本実施形態はこれに限定されず、所望の焦点FCにフォーカスする遅延時間が得られるように、回路シミュレーション等により容量C1〜C5及び配線抵抗R1〜R4が設定されていればよい。
このようにすれば、配線抵抗の調整により駆動電圧の遅延を調整し、スライス方向D1に並ぶ超音波素子列の両端から中央部に向かって駆動電圧を遅延させることが可能になる。
また本実施形態では、スライス方向D1においてフォーカスする所定位置(焦点FC)は、第2の方向D2であるスキャン方向において超音波ビームがフォーカスする位置である。
このようにすれば、スキャン方向D2において位相走査により超音波ビームが収束する位置と、スライス方向D1において駆動電圧の遅延により超音波ビームが収束する位置を一致させることができる。これにより、3次元的に超音波ビームを収束させ、超音波ビームの効率を向上できる。
また本実施形態では、超音波装置は、第1の端子Taiと第2の端子Tbiに対して駆動信号(例えば図11で後述する駆動電圧Vi)を出力する駆動信号出力回路(例えば図11で後述する駆動電圧出力回路50)を含んでもよい。
このようにすれば、第1の端子Taiと第2の端子Tbiに対して駆動信号を供給できる。各超音波素子に個別に駆動信号を供給しなくてもスライス方向にフォーカスできるため、駆動信号出力回路の構成を簡素化できる。
なお上記では超音波素子アレイ100に含まれる超音波素子列がN列(Nは2以上の自然数)である場合を例に説明したが、本実施形態ではこれに限定されず、超音波素子アレイ100に含まれる超音波素子列が1列であってもよい。
6.駆動電圧出力回路
図11に、超音波素子アレイの駆動電圧を出力する駆動電圧出力回路の詳細な構成例を示す。図11に示す駆動電圧出力回路50は、駆動信号制御回路20、駆動信号発生回路30、アンプ回路AM1〜AMNを含む。
駆動信号制御回路20は、CPU10(制御回路)からの制御指示に基づいて、駆動信号発生回路30の制御を行う。例えば、駆動信号制御回路20は、駆動信号S1〜SNの位相を制御することで位相走査の制御を行ったり、駆動信号S1〜SNの振幅を制御することで超音波の音圧を制御したりする。駆動信号発生回路30は、駆動信号制御回路20からの制御に基づいて、アンプ回路AM1〜AMNに対して駆動信号S1〜SN(電圧あるいは電流)を出力する。アンプ回路AM1〜AMNは、駆動信号S1〜SNを増幅し、増幅により得られた駆動電圧V1〜VNを駆動端子Ta1〜TaN、Tb1〜TbNに対して出力する。
7.超音波素子
図12(A)、図12(B)に、超音波素子群P11〜PMNを構成する超音波素子の構成例を示す。なお以下では適宜、超音波素子を超音波トランスデューサー素子とも呼ぶ。
図12(A)、図12(B)に示す超音波トランスデューサー素子UEは、第1電極層EL1、圧電体層PE、第2電極層EL2、メンブレン(支持部材)MB、空洞領域(空洞部)CAVを含む。なお、本実施形態の超音波トランスデューサー素子UEは図12の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図12(A)は、基板(シリコン基板)SUBに形成された超音波トランスデューサー素子UEの、素子形成面側の基板に垂直な方向から見た平面図である。図12(B)は、図12(A)のA−A’に沿った断面を示す断面図である。
第1電極層EL1は、メンブレンMBの上層に例えば金属薄膜で形成される。この第1電極層(下部電極層)EL1は、図12(A)に示すように素子形成領域の外側へ延長され、隣接する超音波トランスデューサー素子UEに接続される配線であってもよい。
圧電体層PEは、例えばPZT(ジルコン酸チタン酸鉛)薄膜により形成され、第1電極層EL1の少なくとも一部を覆うように設けられる。なお、圧電体層PEの材料は、PZTに限定されるものではなく、例えばチタン酸鉛(PbTiO)、ジルコン酸鉛(PbZrO)、チタン酸鉛ランタン((Pb、La)TiO)などを用いてもよい。
第2電極層(上部電極層)EL2は、例えば金属薄膜で形成され、圧電体層PEの少なくとも一部を覆うように設けられる。この第2電極層EL2は、図12(A)に示すように素子形成領域の外側へ延長され、隣接する超音波トランスデューサー素子UEに接続される配線であってもよい。
メンブレンMBは、例えばSiO薄膜とZrO薄膜との2層構造により空洞領域CAVの上層に設けられる。このメンブレンMBは、圧電体層PE及び第1、第2電極層EL1、EL2を支持すると共に、圧電体層PEの伸縮に従って振動し、超音波を発生させることができる。
空洞領域CAVは、シリコン基板SUBの裏面(素子が形成されない面)側から反応性イオンエッチング(RIE)等によりエッチングすることで形成される。この空洞領域CAVの開口部OPより超音波が放射される。
超音波トランスデューサー素子UEの第1の電極は、第1電極層EL1により形成され、第2の電極は、第2電極層EL2により形成される。具体的には、第1電極層EL1のうちの圧電体層PEに覆われた部分が第1の電極を形成し、第2電極層EL2のうちの圧電体層PEを覆う部分が第2の電極を形成する。即ち、圧電体層PEは、第1の電極と第2の電極に挟まれて設けられる。
圧電体層PEは、第1の電極と第2の電極との間、即ち第1電極層EL1と第2電極層EL2との間に電圧が印加されることで、面内方向に伸縮する。圧電体層PEの一方の面は第1電極層EL1を介してメンブレンMBに接合されているが、他方の面には第2電極層EL2が形成されるものの、第2電極層EL2上には他の層が形成されない。そのため圧電体層PEのメンブレンMB側が伸縮しにくく、第2電極層EL2側が伸縮し易くなる。従って、圧電体層PEに電圧を印加すると、空洞領域CAV側に凸となる撓みが生じ、メンブレンMBを撓ませる。圧電体層PEに交流電圧を印加することで、メンブレンMBが膜厚方向に対して振動し、このメンブレンMBの振動により超音波が開口部OPから放射される。圧電体層PEに印加される電圧は、例えば10〜30Vであり、周波数は例えば1〜10MHzである。
8.ヘッドユニット
図13に、図2の超音波装置が搭載されるヘッドユニット220の構成例を示す。図13に示すヘッドユニット220は、素子チップ200、接続部210、支持部材SUPを含む。なお、本実施形態のヘッドユニット220は図13の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
素子チップ200は、図2で説明した超音波装置に対応する。素子チップ200は、超音波素子アレイUAR、信号端子(広義には第1のチップ端子群)X1〜X12、信号端子(広義には第2のチップ端子群)X1’〜X12’及びコモン端子COM1、COM2、COM1’、COM2’を含む。信号端子X1〜X12は、図2の端子Ta1〜Ta12(例えばN=12)に対応し、信号端子X1’〜X12’は、図2のTb1〜Tb12に対応する。コモン端子COM1、COM2、COM1’、COM2’は、図2の端子CTa1、CTa2、CTb1、CTb2に対応する。素子チップ200は、接続部210を介してプローブ本体が有する処理装置(例えば図16の処理装置330)と電気的に接続される。
接続部210は、プローブ本体とヘッドユニット220とを電気的に接続するものであって、複数の接続端子を有するコネクターCNと、コネクターCNと素子チップ200とを接続する配線が形成されるフレキシブル基板FPとを有する。具体的には、接続部210は、コネクターとして第1のコネクターCN1及び第2のコネクターCN2を有し、フレキシブル基板として第1のフレキシブル基板FP1及び第2のフレキシブル基板FP2を有する。
第1のフレキシブル基板FP1には、素子チップ200の第1の辺側に設けられる第1のチップ端子群X1〜X12と第1のコネクターCN1とを接続する第1の配線群が形成される。また、第2のフレキシブル基板FP2には、素子チップ200の第1の辺に対向する第2の辺側に設けられる第2のチップ端子群X1’〜X12’と第2のコネクターCN2とを接続する第2の配線群が形成される。
コネクターCN1は、フレキシブル基板FP1に形成された第1の配線群を介して、第1のチップ端子群X1〜X12の信号が入力又は出力される複数の接続端子と、を有する。コネクターCN2は、フレキシブル基板FP2に形成された第2の配線群を介して、第2のチップ端子群X1’〜X12’の信号が入力又は出力される複数の接続端子を有する。
接続部210は、図13に示す構成に限定されるものではない。接続部210は、素子チップ200の第1の辺側に設けられる第1のチップ端子群の信号が入力又は出力される第1の接続端子群と、素子チップ200の第1の辺に対向する第2の辺側に設けられる第2のチップ端子群の信号が入力又は出力される第2の接続端子群とを有してもよい。
接続部210を設けることで、プローブ本体とヘッドユニット220とを電気的に接続することができ、さらにヘッドユニット220をプローブ本体に脱着可能にすることができる。
支持部材SUPは、素子チップ200を支持する部材であって、後述するように、支持部材SUPの第1の面側に複数の接続端子が設けられ、支持部材SUPの第1の面の裏面である第2の面側に素子チップ200が支持される。なお、素子チップ200、接続部210及び支持部材SUPの具体的な構造については後述する。
図14(A)、図14(B)、図14(C)に、ヘッドユニット220の詳細な構成例を示す。図14(A)は支持部材SUPの第2の面SF2側を示し、図14(B)は支持部材SUPの第1の面SF1側を示し、図14(C)は支持部材SUPの側面側を示す。なお、本実施形態のヘッドユニット220は、図14(A)、図14(B)、図14(C)の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
支持部材SUPの第1の面SF1側には、コネクターCN1、CN2(広義には複数の接続端子)が設けられる。コネクターCN1、CN2には、フレキシブル基板FP1、FP2の一端がそれぞれ接続される。フレキシブル基板FP1、FP2には、例えばプリアンプPA1、PA2などの回路を設けることができる。コネクターCN1、CN2は、プローブ本体側の対応するコネクターに脱着可能である。
支持部材SUPの第1の面SF1の裏面である第2の面SF2側には、素子チップ200が支持される。素子チップ200の端子にはフレキシブル基板FP1、FP2の他端が接続される。固定用部材HLは、支持部材SUPの各コーナー部に設けられ、ヘッドユニット220をプローブ筐体に固定するために用いられる。
ここで支持部材SUPの第1の面側とは、支持部材SUPの第1の面SF1の法線方向側であり、支持部材SUPの第2の面側とは、支持部材SUPの第1の面SF1の裏面である第2の面SF2の法線方向側である。
図14(C)に示すように、素子チップ200の裏面(図12(B)において開口部OPが設けられる面)には、素子チップ200を保護する保護部材(保護膜)PFが設けられる。
9.超音波プローブ
図15(A)、図15(B)に、上記のヘッドユニット220が適用される超音波プローブ300の構成例を示す。図15(A)はプローブヘッド310がプローブ本体320に装着された場合を示し、図15(B)はプローブヘッド310がプローブ本体320から分離された場合を示す。
プローブヘッド310は、ヘッドユニット220、被検体と接触する接触部材230及びヘッドユニット220を格納するプローブ筐体240を含む。素子チップ200は、接触部材230と支持部材SUPとの間に設けられる。
プローブ本体320は、処理装置330及びプローブ本体側コネクターCNbを含む。処理装置330は、送信部TX、アナログフロントエンド部AFE及び制御部CTLを含む。送信部TXは、制御部CTLの制御に基づいて、超音波トランスデューサー素子を駆動する駆動信号の送信処理を行い、アナログフロントエンド部AFEは、超音波トランスデューサー素子からの超音波エコー信号(受信信号)の受信処理を行う。
制御部CTLは、送信部TX及びアナログフロントエンド部AFEの制御を行う。プローブ本体側コネクターCNbは、ヘッドユニット(又はプローブヘッド)側コネクターCNaと接続される。プローブ本体320は、ケーブルCBにより電子機器(例えば超音波診断装置)本体に接続される。
ヘッドユニット220は、プローブ筐体240に格納されているが、ヘッドユニット220をプローブ筐体240から取り外すことができる。こうすることで、ヘッドユニット220だけを交換することができる。或いは、プローブ筐体240に格納された状態で、即ちプローブヘッド310として交換することもできる。
10.超音波診断装置
図16に、超音波診断装置の構成例を示す。超音波診断装置は、超音波プローブ300、電子機器本体400を含む。超音波プローブ300は、超音波ヘッドユニット220、処理装置330を含む。電子機器本体400は、制御部410、処理部420、ユーザーインターフェース部430、表示部440を含む。
処理装置330は、選択部MUX、スイッチ部T/R_SW、送信部HV_P、送受信制御部CNTL、受信部AFE(アナログフロントエンド部)を含む。超音波ヘッドユニット220は、素子チップ200(超音波装置)と、素子チップ200を回路基板に接続する接続部210(コネクター部)を含む。回路基板には、MUX、HV_P、CNTL、T/R_SW、AFEが実装されている。
超音波を送信する場合には、CNTLがHV_Pに対して送信指示を行い、HV_Pがその送信指示を受けて駆動信号を高電圧に増幅して駆動電圧を出力し、MUXがその駆動信号を素子チップ200に対して出力する。このときT/R_SWはオフになっている。超音波の反射波を受信する場合には、T/R_SWはオンになっており、MUXは、素子チップ200により検出された反射波の信号をT/R_SWに対して出力し、T/R_SWは、その反射波の信号をAFEに対して出力する。このときMUXは、HV_Pからの駆動電圧を素子チップ200に対して送信しない状態となっている。AFEは、CNTLからの受信指示に基づいて、反射波の信号を処理(例えば増幅処理や、A/D変換処理等)し、処理後の信号を処理部420に送信する。処理部420は、その信号を映像化して表示部440に表示させる。
なお、本実施形態の超音波装置は、上記のような医療用の超音波診断装置に限らず、種々の電子機器に適用可能である。例えば、超音波装置が適用された電子機器として、建築物等の内部を非破壊検査する診断機器や、ユーザーの指の動きを超音波の反射により検出するユーザーインターフェース機器等が想定される。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また超音波装置、超音波プローブ、超音波診断機器、電子機器等の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
20 駆動信号制御回路、30 駆動信号発生回路、50 駆動電圧出力回路、
100 超音波素子アレイ、110 シリコン基板、120 絶縁層、
130 配線層、140 圧電層、150 配線層、
200 素子チップ、210 接続部、220 ヘッドユニット、
230 接触部材、240 プローブ筐体、300 超音波プローブ、
310 プローブヘッド、320 プローブ本体、330 処理装置、
410 制御部、420 処理部、430 UI部、440 表示部、
AFE 受信部、AL1,AL2 共通コモン電極線、
AM1〜AMN アンプ回路、a1 ダイアフラムの長辺の長さ、
a2 ダイアフラムの短辺の長さ、b1 圧電層の長辺の長さ、
b2 圧電層の短辺の長さ、C1〜C5 容量、CL1〜CLM コモン電極線、
CNTL 送受信制御部、CTa1,CTb1,CTa2、CTb2 コモン端子、
D1〜D3 第1〜第3の方向、FC 焦点、HV_P 送信部、MUX 選択部、
P11〜PMN 超音波素子、R0〜R5 配線抵抗、
SL1〜SLN 駆動電極線、T/R_SW スイッチ部、
Ta1〜TaN,Tb1〜TbN 駆動端子、V1〜VN 駆動電圧、
WM 波面、Δt1〜Δt5 遅延時間

Claims (14)

  1. 第1の方向に沿って複数の超音波素子が配置された超音波素子列が、前記第1の方向に交差する第2の方向に沿ってN列(Nは2以上の自然数)配置された超音波素子群と、
    前記第1の方向に沿って配線された第1〜第Nの駆動電極線と、
    第1の端子と、
    を含み、
    前記N列のうち第i列の超音波素子列を構成する超音波素子には、前記第1〜第Nの駆動電極線のうちの第iの駆動電極線(iはN以下の自然数)が接続され、
    前記第iの駆動電極線の一端には、前記第1の端子が接続され、
    前記第i列の超音波素子列の各超音波素子は、前記第iの駆動電極線に接続される第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた圧電層と、により構成され、
    前記第i列の超音波素子列において、前記第1の端子に近い第1の超音波素子の前記圧電層による容量をCaとし、前記第1の超音波素子よりも前記第1の端子から遠い第2の超音波素子の前記圧電層による容量をCbとする場合に、
    Ca>Cbであることを特徴とする超音波装置。
  2. 請求項1において、
    前記第iの駆動電極線の他端に接続される第2の端子を含むことを特徴とする超音波装置。
  3. 請求項2において、
    前記第i列の超音波素子列において、前記第2の端子に近い第3の超音波素子の前記圧電層による容量をCcとし、前記第3の超音波素子よりも前記第2の端子から遠い第4の超音波素子の前記圧電層による容量をCdとする場合に、
    Cc>Cdであることを特徴とする超音波装置。
  4. 請求項2において、
    前記圧電層による容量は、前記第1の端子から前記第iの超音波素子列の中央部に向かって順次小さくなり、前記第2の端子から前記中央部に向かって順次小さくなることを特徴とする超音波装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記超音波素子群を構成する超音波素子において、前記圧電層の振動により振動するダイアフラムは、矩形であり、
    前記超音波素子は、前記ダイアフラムの前記矩形の長辺が前記第1の方向に沿うように配置されることを特徴とする超音波装置。
  6. 請求項2において、
    前記第i列の超音波素子列において、超音波素子間の前記第iの駆動電極線の配線抵抗は、前記第1の端子から前記第iの超音波素子列の中央部に向かって順次小さくなり、前記第2の端子から前記中央部に向かって順次小さくなることを特徴とする超音波装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記第iの駆動電極線の他端に接続される第2の端子を含み、
    前記第1の端子及び前記第2の端子に供給された駆動信号が、前記第1の端子及び前記第2の端子から前記第i列の超音波素子列の中央部に向かって順次遅延することにより、前記超音波素子群から出射される超音波ビームは、前記第1の方向であるスライス方向において所定位置にフォーカスすることを特徴とする超音波装置。
  8. 請求項7において、
    前記スライス方向においてフォーカスする前記所定位置は、
    前記第2の方向であるスキャン方向において前記超音波ビームがフォーカスする位置であることを特徴とする超音波装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記超音波素子列に配置された前記複数の超音波素子は、M(Mは2以上の自然数)個の超音波素子であり、
    前記超音波素子群は、
    前記超音波素子列が前記N列配置された、M行N列のマトリックス状の超音波素子群であることを特徴とする超音波装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記第iの駆動電極線の他端に接続される第2の端子と、
    前記第1の端子と前記第2の端子に対して前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
    を含むことを特徴とする超音波装置。
  11. 複数の超音波素子が配置された超音波素子列と、
    前記複数の超音波素子に接続される駆動電極線と、
    前記駆動電極線の一端に接続される第1の端子と、
    を含み、
    前記超音波素子列の各超音波素子は、前記駆動電極線に接続される第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた圧電層と、により構成され、
    前記超音波素子列において、前記第1の端子に近い第1の超音波素子の前記圧電層による容量をCaとし、前記第1の超音波素子よりも前記第1の端子から遠い第2の超音波素子の前記圧電層による容量をCbとする場合に、
    Ca>Cbであることを特徴とする超音波装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の超音波装置を含むことを特徴とするプローブ。
  13. 請求項1乃至11のいずれかに記載の超音波装置を含むことを特徴とする電子機器。
  14. 請求項1乃至11のいずれかに記載の超音波装置と、
    表示部と、
    を含むことを特徴とする診断装置。
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