JP6023692B2 - 内燃機関の回転制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動源である内燃機関の回転を制御するための制御手段を備える内燃機関の回転制御装置に関する。
駆動源であるエンジン(内燃機関)と、該エンジンの駆動力で動作する油圧ポンプ(オイルポンプ)と、油圧ポンプで発生する油圧により制御される自動変速機とを備える車両がある。このような車両の自動変速機は、一例として、油圧ポンプで発生する油圧により制御される油圧制御装置と、該油圧制御装置による油圧が供給される無段変速機構(CVT)とを備えると共に、エンジンと変速機構との間に設けたトルクコンバータを備えている。そして、このような車両では、近年、運転効率の向上を図るため、エンジンの駆動力で動作する油圧ポンプとして、可能な限り少ない吐出量(吐出容量)を有する小型の油圧ポンプを搭載するような設計が行われている。また、車両の燃費(燃料消費率)を向上させるために、エンジンの暖機運転後のアイドル回転数をできるだけ低く抑えるような設定がなされている。
しかしながら、エンジンのアイドル回転数が低い領域では、油圧ポンプによる作動油の吐出量が少なくなるうえに、作動油の吐出量が安定せずバラつきが生じる。この影響で、CVTを制御するための油圧制御装置やトルクコンバータへの作動油(CVTF)の供給に遅れが生じるおそれがある。このことに起因して、エンジンや自動変速機の暖機運転を行った後、運転を停止させた状態(いわゆるソーク状態)で所定時間(例えば、1時間程度)放置された後、車両を再始動させた場合、エンジンの再始動後直ちに自動変速機のシフトレンジの操作が行われることで、車両停止状態のシフトレンジ(Pレンジ)から車両走行用のシフトレンジ(Dレンジ又はRレンジ)に切り替えられた場合には、シフトレンジの切り替えに伴う動作が完了し、かつトルクコンバータによる動力伝達が開始されることで車両がクリープ発進を開始するまでに、若干(例えば、数秒程度)のタイムラグが発生するという問題があった。
なお、特許文献1には、油圧ポンプの容量を十分確保でき、ロックアップクラッチの解放性能等を確実に確保しつつ、可能な限りアイドル回転速度を低くすることで燃費の向上を図るための制御として、自動変速機によるシフトレンジが走行レンジの場合(Dレンジがセレクトされている場合)において、自動変速機の油温が高いときは常温のときに比べてエンジンのアイドル回転数を高くすることが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の制御は、自動変速機の油温(作動油の油温)に基づいてエンジンのアイドル回転数を高くする制御であるため、エンジンのアイドル回転数を高くする時間に制限が無い。そのため、車両の燃費や走行性能を向上させる観点から、エンジンのアイドル回転数を高くするタイミングとして必要十分なタイミングを確保できるとは限らない。そのため、燃費の向上や車両の走行性能の向上について、更なる改善の余地がある。
特開平5−280399号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、内燃機関の回転数の最適化を図ることで、車両の燃費や走行性能を向上させることができる内燃機関の回転制御装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明にかかる内燃機関の回転制御装置は、車両の駆動源である内燃機関(10)と、内燃機関(10)により駆動される油圧発生装置(46a)と、油圧発生装置(46a)で発生する油圧により制御される自動変速機(1)と、内燃機関(10)の回転を制御するための制御手段(66)と、を備え、制御手段(66)は、自動変速機(1)のシフトレンジが切り替えられたことを判断するシフトレンジ切替判断手段(66)と、シフトレンジ切替判断手段(66)の判断に基いて内燃機関(10)のアイドル回転数(N)を設定するアイドル回転数設定手段(66)と、を備え、シフトレンジ切替判断手段(66)で内燃機関(10)の始動から所定時間である第1の時間(Dt1)以内に自動変速機(1)のシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられたと判断した場合、アイドル回転数設定手段(66)で内燃機関(10)のアイドル回転数(N)を通常の回転数である第1の回転数(N1)から当該第1の回転数(N1)よりも高い回転数である第2の回転数(N2)に上昇させるアイドル回転数上昇制御を実施することを特徴とする。
内燃機関により駆動される油圧発生装置で発生する油圧により制御される自動変速機を備えた車両では、内燃機関の始動からの経過時間が短い段階(始動直後の段階)では、油圧発生装置の運転による作動油の累積吐出量が少ない状態である。そのため、その段階で自動変速機のシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられると、走行用のシフトレンジへの切り替えに伴う自動変速機の動作に必要な作動油の吐出量及び吐出圧を確保できないおそれがある。これに対して、本発明にかかる内燃機関の回転制御装置によれば、内燃機関の始動から所定時間以内に自動変速機のシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられた場合に、内燃機関のアイドル回転数を通常の回転数よりも高い回転数に上昇させる制御を行うことで、油圧発生装置による作動油の吐出量及び吐出圧の不足を効果的に防止することができる。したがって、油圧発生装置で発生する油圧により制御される自動変速機に必要量及び必要圧の作動油を適切なタイミングで供給できる。これにより、走行用のシフトレンジへの切り替えに伴う自動変速機の動作として適切な動作を確保することができる。
また、内燃機関の始動から所定時間以内に自動変速機のシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられた場合にのみ油圧発生装置による作動油の吐出量及び吐出圧が不足する懸念があるところ、本発明によれば、そのような状況においてのみ上記のアイドル回転数上昇制御を実施するため、内燃機関のアイドル回転数を不必要に上昇させずに済む。これにより、内燃機関のアイドル回転数を可能な限り低く抑えることができるので、車両の燃費の向上を図ることができる。
また、上記の内燃機関の回転制御装置では、制御手段(66)は、内燃機関(10)の始動時に前回の内燃機関(10)の停止時からの経過時間を判断する停止時間判断手段(66)を備え、停止時間判断手段(66)で内燃機関(10)の始動時に前回の内燃機関(10)の停止時からの経過時間が所定時間である第2の時間(Dt2)を越えていると判断した場合にアイドル回転数上昇制御を実施し、停止時間判断手段(66)で内燃機関(10)の始動時に前回の内燃機関(10)の停止時からの経過時間が第2の時間(Dt0)を越えていないと判断した場合にはアイドル回転数上昇制御を実施しないようにしてよい。
内燃機関により駆動される油圧発生装置で発生する油圧により制御される自動変速機を備えた車両では、前回の内燃機関の停止時からの経過時間(いわゆるソーク時間)に応じて油圧発生装置から自動変速機の各部に繋がる油路内に存在している作動油の量が次第に減少するため、当該ソーク時間に応じて油圧発生装置による作動油の必要吐出量が変わる。これに対して、本発明にかかる上記構成では、当該ソーク時間が所定時間を越えている場合にのみアイドル回転数上昇制御を実施することで、油圧発生装置による作動油の吐出量が不足するおそれがある場合にのみ内燃機関のアイドル回転数を上昇させることができる。これにより、不必要に内燃機関のアイドル回転数を上昇させずに済むので、車両の燃費の更なる向上を図ることができる。
また、上記の内燃機関の回転制御装置では、車両の車速(V)を検出する車速検出手段(76)を備え、アイドル回転数上昇制御を実施した場合、内燃機関(10)のアイドル回転数を第1の回転数(N1)から第2の回転数(N2)に切り替えてから所定時間である第3の時間(Dt3)が経過したとき、又は車速検出手段(76)で検出した車速(V)が所定車速(V1)に達したときにアイドル回転数上昇制御を終了し、アイドル回転数上昇制御の終了後は、内燃機関(10)のアイドル回転数(N)を第2の回転数(N2)から第1の回転数(N1)まで徐々に減少させるようにしてよい。
この構成によれば、アイドル回転数上昇制御の実施から所定時間が経過したとき、又は車速が所定車速に達したときにアイドル回転数上昇制御を終了するので、アイドル回転数上昇制御の実施時間を必要最小限に抑えることができる。これにより、車両の燃費の更なる向上を図ることができる。また、アイドル回転数上昇制御の終了後は、内燃機関のアイドル回転数を通常の回転数まで徐々に減少させるようにしたことで、アイドル回転数上昇制御の終了後に内燃機関のアイドル回転数が急激に変化することを回避できるので、車両の運転者や搭乗者にアイドル回転数の変化に伴う違和感を与えずに済む。
また、上記の内燃機関の回転制御装置では、自動変速機は、内燃機関の駆動力による回転を変速して出力するための変速機構と、内燃機関と変速機構との間に設けられて、油圧発生装置で発生する油圧により制御されるトルクコンバータと、を備えてよい。
自動変速機がトルクコンバータを備える場合には、上記のアイドル回転数上昇制御によって油圧発生装置に必要な作動油の吐出量及び吐出圧を確保することで、トルクコンバータへの作動油の供給を早期に完了させることができる。したがって、トルクコンバータによる駆動力の伝達を適切な時期に開始させることができるので、車両がクリープ発進を開始するタイミングに遅れが生じることを防止できる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる内燃機関の回転制御装置によれば、内燃機関の回転数の最適化を図ることで、車両の燃費や走行性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかるエンジンの回転制御装置を備えた車両の全体構成例を示す概略図である。 油圧供給機構の油圧回路図である。 エンジンの回転制御における各値の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。 エンジンの回転制御における各値の時間変化の他の一例を示すタイミングチャートである。 エンジンの回転制御の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかるエンジンの回転制御装置を備えた車両の全体構成例を示す概略図である。同図に示す車両は、駆動源としてのエンジン(内燃機関)10と、エンジン10の駆動力による回転を変速して出力する自動変速機1とを備えている。自動変速機1は、変速比を無段階に設定可能な無段変速機(Continuous Variable Transmission,以下「CVT」という)からなる変速機構(無段変速機構)26と、エンジン10と変速機構26との間に設けたトルクコンバータ24及び前後進切換装置28とを有している。前後進切換装置28には、エンジン10駆動力のCVT26への伝達を断接するために設けられた前進クラッチ28aが含まれる。また、車両は、上記のエンジン10、CVT26、前後進切換装置28を制御するための制御装置であるエンジンコントローラ66及びシフトコントローラ90を備える。
エンジン10の吸気系に配置されたスロットルバルブ(図示せず)は、車両の運転席の床面に配置されるアクセルペダルとの機械的な接続が絶たれ電動モータなどのアクチュエータからなるDBW(Drive By Wire)機構16に接続され、DBW機構16で開閉される。
スロットルバルブで調量された吸気は、インテークマニホルド(図示せず)を通って流れ、各気筒の吸気ポート付近でインジェクタ20から噴射された燃料と混合して混合気を形成し、吸気バルブ(図示せず)が開弁されたとき、当該気筒の燃焼室(図示せず)に流入する。燃焼室において混合気は点火されて燃焼し、ピストンを駆動してクランクシャフト22を回転させた後、排気となってエンジン10の外部に放出される。
エンジン10のクランクシャフト22は、トルクコンバータ24のポンプ・インペラ24aに接続される一方、それに対向配置されて流体(作動油)を収受するタービン・ランナ24bはメインシャフト(入力軸)MSに接続される。これにより、クランクシャフト22の回転は、トルクコンバータ24を介してCVT26に入力される。
CVT26はメインシャフトMS、より正確にはその外周側シャフトに配置されたドライブプーリ26aと、メインシャフトMSに平行なカウンタシャフト(出力軸)CS、より正確にはその外周側シャフトに配置されたドリブンプーリ26bと、その間に掛け回される無端可撓部材、例えば金属製のベルト26cからなる。
ドライブプーリ26aは、メインシャフトMSの外周側シャフトに相対回転不能で軸方向移動不能に配置された固定プーリ半体26a1と、メインシャフトMSの外周側シャフトに相対回転不能で固定プーリ半体26a1に対して軸方向に相対移動可能な可動プーリ半体26a2からなる。ドリブンプーリ26bは、カウンタシャフトCSの外周側シャフトに相対回転不能で軸方向移動不能に配置された固定プーリ半体26b1と、カウンタシャフトCSに相対回転不能で固定プーリ半体26b1に対して軸方向に相対移動可能な可動プーリ半体26b2からなる。
CVT26は、前後進切換装置28を介してエンジン10に接続される。前後進切換装置28は、車両の前進方向への走行を可能にする前進クラッチ(断接装置)28aと、後進方向への走行を可能にする後進ブレーキクラッチ28bと、その間に配置されるプラネタリギヤ機構28cからなる。CVT26は、エンジン10に前進クラッチ28aを介して接続される。
プラネタリギヤ機構28cにおいて、サンギヤ28c1はメインシャフトMSに固定されると共に、リングギヤ28c2は前進クラッチ28aを介してドライブプーリ26aの固定プーリ半体26a1に固定される。サンギヤ28c1とリングギヤ28c2の間には、ピニオン28c3が配置される。ピニオン28c3は、キャリア28c4でサンギヤ28c1に連結される。キャリア28c4は、後進ブレーキクラッチ28bが作動させられると、それによって固定(ロック)される。
カウンタシャフトCSの回転は、ギヤを介してセカンダリシャフト(中間軸)SSから駆動輪12に伝えられる。即ち、カウンタシャフトCSの回転はギヤ30a,30bを介してセカンダリシャフトSSに伝えられ、その回転はギヤ30cを介してディファレンシャル32から左右の駆動輪(右側のみ示す)12に伝えられる。
前後進切換装置28において前進クラッチ28aと後進ブレーキクラッチ28bの切換は、車両運転席に設けられたレンジセレクタ44を運転者が操作して、例えば、P,R,N,Dなどのシフトレンジのいずれかを選択することで行われる。運転者のレンジセレクタ44の操作によるレンジ選択は、油圧供給機構46(後述)のマニュアルバルブに伝えられる。
レンジセレクタ44を介して、例えばD,S,Lレンジが選択されると、それに応じてマニュアルバルブのスプールが移動し、後進ブレーキクラッチ28bのピストン室から作動油(油圧)が排出される一方、前進クラッチ28aのピストン室に油圧が供給されて前進クラッチ28aが締結される。
前進クラッチ28aが締結されると、全ギヤがメインシャフトMSと一体に回転し、ドライブプーリ26aはメインシャフトMSと同方向(前進方向)に駆動され、よって車両は前進方向に走行する。
Rレンジが選択されると、前進クラッチ28aのピストン室から作動油が排出される一方、後進ブレーキクラッチ28bのピストン室に油圧が供給されて後進ブレーキクラッチ28bが作動する。従ってキャリア28c4が固定されてリングギヤ28c2はサンギヤ28c1とは逆方向に駆動され、ドライブプーリ26aはメインシャフトMSとは逆方向(後進方向)に駆動され、車両は後進方向に走行する。
PあるいはNレンジが選択されると、両方のピストン室から作動油が排出されて前進クラッチ28aと後進ブレーキクラッチ28bが共に開放され、前後進切換装置28を介しての動力伝達が断たれ、エンジン10とCVT26のドライブプーリ26aとの間の動力伝達が遮断される。
図2は、油圧供給機構46の油圧回路図である。同図に示すように、油圧供給機構46には、油圧ポンプ(油圧発生装置)46aが設けられる。油圧ポンプ46aは、エンジン10によって駆動されるギヤポンプからなり、リザーバ46bに貯留された作動油を汲み上げてPH制御バルブ46cに圧送する。PH制御バルブ46cの出力(PH圧(ライン圧))は、一方では油路46dから第1、第2のレギュレータバルブ46e,46fを介してCVT26のドライブプーリ26aの可動プーリ半体26a2のピストン室(DR)26a21とドリブンプーリ26bの可動プーリ半体26b2のピストン室(DN)26b21に接続されると共に、他方では油路46gを介してCRバルブ46hに接続される。
CRバルブ46hは、PH圧を減圧してCR圧(制御圧)を生成し、油路46iから第1、第2、第3の(電磁)リニアソレノイドバルブ46j,46k,46lに供給する。第1、第2のリニアソレノイドバルブ46j,46kは、そのソレノイドの励磁に応じて決定される出力圧を第1、第2のレギュレータバルブ46e,46fに作用させ、よって油路46dから送られるPH圧の作動油を可動プーリ半体26a2,26b2のピストン室26a21,26b21に供給し、それに応じてプーリ側圧を発生させる。
従って、可動プーリ半体26a2,26b2を軸方向に移動させるプーリ側圧が発生させられてドライブプーリ26aとドリブンプーリ26bのプーリ幅が変化し、ベルト26cの巻掛け半径が変化する。このように、プーリの側圧を調整することで、エンジン10の出力を駆動輪12に伝達するレシオ(変速比)を無段階に変化させることができる。
CRバルブ46hの出力(CR圧)は、油路46mを介してCRシフトバルブ46nにも接続され、そこからマニュアルバルブ46oを介して前後進切換装置28の前進クラッチ28aのピストン室(FWD)28a1と後進ブレーキクラッチ28bのピストン室(RVS)28b1に接続される。
マニュアルバルブ46oは、既述のように、運転者によって操作(選択)されたレンジセレクタ44の位置に応じてCRシフトバルブ46nの出力を前進クラッチ28aと後進ブレーキクラッチ28bのピストン室28a1,28b1のいずれかに接続する。
また、PH制御バルブ46cの出力は、油路46pを介してTCレギュレータバルブ46qに送られ、TCレギュレータバルブ46qの出力はLCコントロールバルブ46rを介してLCシフトバルブ46sに接続される。
LCシフトバルブ46sの出力は、一方ではトルクコンバータ24のロックアップクラッチ24cのピストン室24c1に接続されると共に、他方ではその背面側の室24c2に接続される。
LCシフトバルブ46sを介して作動油がピストン室24c1に供給される一方、背面側の室24c2から排出されると、ロックアップクラッチ24cが係合(オン)され、背面側の室24c2に供給される一方、ピストン室24c1から排出されると、解放(オフ)される。ロックアップクラッチ24cのスリップ量は、ピストン室24c1と背面側の室24c2に供給される作動油の量によって決定される。
CRバルブ46hの出力は、油路46tを介してLCコントロールバルブ46rとLCシフトバルブ46sに接続されると共に、油路46tには、第4のリニアソレノイドバルブ46uが介挿される。ロックアップクラッチ24cのスリップ量は、第4のリニアソレノイドバルブ46uのソレノイドの励磁・非励磁によって調整(制御)される。
図1の説明に戻ると、エンジン10のカム軸(図示せず)付近などの適宜位置にはエンジン回転数センサ50が設けられている。エンジン回転数センサ(クランク角センサ)50は、ピストンの所定クランク角度位置ごとにエンジン回転数NEを示す信号を出力する。また、吸気系においてスロットルバルブの下流の適宜位置には絶対圧センサ52が設けられている。絶対圧センサ52は、吸気管内絶対圧(エンジン負荷)PBAに比例した信号を出力する。
DBW機構16のアクチュエータには、スロットル開度センサ54が設けられている。スロットル開度センサ54は、アクチュエータの回転量を通じてスロットルバルブの開度THに比例した信号を出力する。また、アクセルペダル56の付近には、アクセル開度センサ56aが設けられている。アクセル開度センサ56aは、運転者のアクセルペダル操作量に相当するアクセル開度APに比例する信号を出力する。
エンジン10の冷却水通路(図示せず)の付近には、水温センサ60が設けられている。水温センサ60は、エンジン冷却水温TW、換言すればエンジン10の温度に応じた出力を生じる。
エンジン回転数センサ50などの出力は、エンジンコントローラ(制御手段)66に送られる。エンジンコントローラ66は、マイクロコンピュータを備え、それらセンサ出力に基づいて目標スロットル開度を決定してDBW機構16の動作を制御すると共に、燃料噴射量を決定してインジェクタ20を駆動する。また、エンジンコントローラ66は、エンジンの回転数(アイドル回転数)を制御する。したがって、このエンジンコントローラ66は、後述するように、エンジン10の始動から所定時間(DT)以内に自動変速機1のシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられたか否かを判断するシフトレンジ切替判断手段、エンジン10のアイドル回転数Nを通常回転数(第1の回転数)N1からそれよりも高い回転数である高回転数(第2の回転数)N2に上昇させるアイドル回転数設定手段、エンジン10の始動時に前回のエンジン10の停止時から所定時間が経過しているか否かを判断する停止時間判断手段などとしての機能を有している。
メインシャフトMSには、NTセンサ(回転数センサ)70が設けられている。NTセンサ70は、タービン・ランナ24bの回転数、具体的にはメインシャフトMSの回転数NT(変速機入力軸回転数)、より具体的には、前進クラッチ28aの入力軸回転数を示すパルス信号を出力する。
CVT26のドライブプーリ26aの近傍には、NDRセンサ(回転数センサ)72が設けられている。NDRセンサ72は、ドライブプーリ26aの回転数NDR、換言すれば前進クラッチ28aの出力軸回転数に応じたパルス信号を出力する。
ドリブンプーリ26bの近傍には、NDNセンサ(回転数センサ)74が設けられている。NDNセンサ74は、ドリブンプーリ26bの回転数NDN、即ち、カウンタシャフトCSの回転数(変速機出力軸回転数)を示すパルス信号を出力する。セカンダリシャフトSSのギヤ30bの付近には、車速センサ(回転数センサ)76が設けられている。車速センサ76は、セカンダリシャフトSSの回転数を通じて車速Vを示すパルス信号を出力する。
レンジセレクタ44の付近には、レンジセレクタスイッチ44aが設けられている。レンジセレクタスイッチ44aは、運転者によって選択されたR,N,Dなどのシフトレンジに応じた信号を出力する。
図2に示すように、油圧供給機構46におけるCVT26のドリブンプーリ26bに通じる油路には、油圧センサ82が配置されている。油圧センサ82は、ドリブンプーリ26bの可動プーリ半体26b2のピストン室26b21に供給される油圧に応じた信号を出力する。また、リザーバ46bには、油温センサ84が配置されている。油温センサ84は、油温(作動油ATFの温度TATF)に応じた信号を出力する。なお、油圧センサ82は、図2に想像線で示す如く、前進クラッチ28aのピストン室28a1とマニュアルバルブ46oの間の油路、あるいはトルクコンバータ24のロックアップクラッチ24cに通じる油路に配置してその部位の油圧を検出するようにしても良い。
NTセンサ70などの出力は、図示しないその他のセンサの出力も含め、図1に示すシフトコントローラ(制御手段)90に送られる。シフトコントローラ90もマイクロコンピュータを備えると共に、エンジンコントローラ66と通信自在に構成される。シフトコントローラ90は、それら検出値に基づき、油圧供給機構46の第1、第4のオン・オフソレノイド46uなどの電磁ソレノイドを励磁・非励磁して前後進切換装置28とCVT26とトルクコンバータ24の動作を制御する。
ここで、本実施形態の車両によるエンジン10の回転制御の具体的な内容について詳細に説明する。本実施形態の車両によるエンジン10の回転制御(アイドル回転数制御)では、エンジン10の始動から所定時間である第1の時間Dt1以内にレンジセレクタ44で選択される自動変速機1のシフトレンジが走行用のシフトレンジ(Pレンジ、Nレンジ以外のシフトレンジを指す、以下同じ。)に切り替えられたと判断した場合、エンジン10のアイドル回転数Nを通常回転数(第1の回転数)N1から当該通常回転数N1よりも高い高回転数(第2の回転数)N2に上昇させるアイドル回転数上昇制御を実施するようにしている。すなわち、エンジン10の始動後、直ちにシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられた場合には、エンジン10のアイドル回転数Nを通常の回転数よりも上昇させる制御を行うようにしている。
また、上記のアイドル回転数上昇制御は、エンジン10の始動時に前回のエンジン10の停止時から所定時間である第2の時間Dt2が経過していないと判断した場合には実施せず、エンジン10の始動時に前回のエンジン10の停止時から当該第2の時間Dt2が経過していると判断した場合にのみ実施するようにしている。
さらに、上記のアイドル回転数上昇制御を実施した場合、エンジン10のアイドル回転数を通常回転数N1から高回転数N2に切り替えてから所定時間である第3の時間Dt3が経過したとき、又は車速センサ76で検出した車速Vが所定車速(閾値)V1に達したときに、アイドル回転数上昇制御を終了する。そして、アイドル回転数上昇制御の終了後は、エンジン10のアイドル回転数Nを高回転数N2から通常回転数N1まで徐々に減少させる制御を行う。
図3は、エンジン10の回転制御(アイドル回転数制御)における各値の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。同図及び後述する図4のタイミングチャートでは、レンジセレクタスイッチ44aによるシフトレンジ(シフトポジション)の検出信号S、エンジン回転数センサ50で検出したエンジン10の回転数N、車速センサ76で検出した車速Vぞれぞれの変化を示している。同図のタイミングチャートでは、時刻t1に車両の運転者によるIG(イグニッション)のオン操作によってエンジン10が始動する。なおこの場合、当該エンジン10の始動時t1に、前回のエンジン10の停止時t0からの経過時間(ソーク時間)Dtとして、所定時間である第2の時間Dt2以上の時間が経過している(Dt≧Dt2)ものとする。その後、時刻t2に運転者によるレンジセレクタ44の操作によってシフトレンジが走行用のレンジに切り替わる。ここで、エンジン10の始動からシフトレンジが切り替わるまでの時間Dtは、Dt=t2−t1である。そして、このエンジン10の始動からシフトレンジが切り替わるまでの時間Dtが所定時間である第1の時間Dt1以内であること(Dt≦Dt1)を条件として、シフトレンジが走行用のレンジに切り替わった時点(時刻t2)でエンジン10の回転数Nを通常回転数N1から高回転数N2に上昇させる制御(アイドル回転数上昇制御)が実施される。ここでの通常回転数N1は、一例として、N1=800rpmであり、高回転数N2は、一例として、N2=1050rpmである。また、第1の時間Dt1は、一例として3秒に設定することができる。
その後、エンジン10のアイドル回転数Nが高回転数N2に維持される一方で、エンジン10の駆動力が駆動輪12側に伝達されることで車速Vが次第に上昇してゆく。そして、時刻t3に車速Vが所定車速(閾値)V1になると、その時点でアイドル回転数上昇制御が終了する。ここでの所定車速V1は、一例として3km/hに設定することができる。
アイドル回転数上昇制御が終了した後は、エンジン10のアイドル回転数Nを高回転数N2から通常回転数N1まで徐々に減少(減算)させる制御が行われる。ここでの回転数Nの減少態様の一例としては、図示するように、回転数Nが時刻t3からの経過時間tの一次関数となるように、高回転数N2から通常回転数N1まで一定の傾きで減少させることができる。さらにこの場合、図に点線で示すように、アイドル回転数Nの減少(減算)を開始するときの所定車速V1の値(車速条件)に応じて、アイドル回転数Nの減算値(傾き)を変化させる(持ち替える)ようにしてもよい。こうして、時刻t4にエンジン10のアイドル回転数Nが通常回転数N1となる。
図4は、エンジン10の回転制御(アイドル回転数制御)における各値の時間変化の他の一例を示すタイミングチャートである。先の図3に示すタイミングチャートでは、車速Vが所定車速V1になった時点でアイドル回転数上昇制御を終了する場合を示したが、これ以外にも、図4に示すように、アイドル回転数上昇制御の開始時(時刻t2)からの経過時間Dtが所定時間である第3の時間Dt3に達した時点(Dt=Dt3)でアイドル回転数上昇制御を終了するようにしてもよい。なおこの場合も、アイドル回転数上昇制御が終了した後は、エンジン10のアイドル回転数Nを高回転数N2から通常回転数N1まで徐々に減少(減算)させる制御が行われる。
図5は、エンジン10の回転制御の手順を示すフローチャートである。同図のフローチャートでは、ステップS1でエンジン10が始動する。その後、エンジン10の始動時に前回のエンジン10の停止時から所定時間である第2の時間Dt2(以下、この時間を「所定ソーク時間Dt2」という。)が経過しているか否かを判断する。ここでの所定ソーク時間Dt2の経過を判断する手法としては、水温センサ60で検出した前回停止時のエンジン10のエンジン冷却水温TW1と、今回始動時のエンジン10のエンジン冷却水温TW2との差DTW(=TW1−TW2)に基づいて判断することができる。すなわち、上記のエンジン冷却水温の差DTWが所定値DTW1以下であれば、所定ソーク時間Dt2が経過していると判断し、エンジン冷却水温の差DTWが所定値DTW1未満であれば、所定ソーク時間Dt2が経過していないと判断する。なお、所定ソーク時間Dt2の経過を判断する手法としては、これ以外にも、前回のエンジン10の停止時からの実際の経過時間に基づいて判断することも可能である。
その結果、所定ソーク時間Dt2が経過していない場合(NO)は、エンジン10のアイドル回転数Nが上記の通常回転数N1に制御される(通常アイドリング)(ステップS3)。一方、ステップS2で所定ソーク時間Dt2が経過している場合(YES)は、エンジン10の始動後、所定時間である上記第1の時間Dt1以内にシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられたか(走行用のシフトレンジへのシフト操作が有ったか)否かを判断する(ステップS4)。その結果、エンジン10の始動後、第1の時間Dt1以内にシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えらなかった場合(NO)には、エンジン10のアイドル回転数Nが上記の通常回転数N1に制御される(通常アイドリング)(ステップS5)。その一方で、エンジン10の始動後、第1の時間Dt1以内にシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられた場合には、エンジン10のアイドル回転数Nを通常回転数N1から高回転数N2に上昇させるアイドル回転数上昇制御(アイドルアップ)が実施される(ステップS6)。
以上説明したように、本実施形態にかかるエンジン10の回転制御装置によれば、エンジン10の始動から所定時間以内に自動変速機1のシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられた場合に、エンジン10のアイドル回転数を上昇させる制御を行うことで、油圧ポンプ46aによる作動油の吐出量の低下を防止することができる。したがって、油圧ポンプ46aで発生する油圧により制御される自動変速機1に必要量の作動油を迅速に供給できるため、自動変速機1の動作として、走行用のシフトレンジへの切り替えに伴う適切な動作を確保することができる。
すなわち、本実施形態のように、エンジン10により駆動される油圧ポンプ46aで発生する油圧により制御される自動変速機1を備えた車両では、エンジン10の始動からの経過時間が短い段階(始動直後の段階)では、油圧ポンプ46aの運転による作動油の累積吐出量が少ない状態である。そのため、その段階で自動変速機1のシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられると、当該走行用のシフトレンジへの切り替えに伴う自動変速機1の動作に必要な作動油の吐出量及び吐出圧を確保できないおそれがある。これに対して、本実施形態のエンジン10の回転制御装置によれば、エンジン10の始動から所定時間である第1の時間Dt1以内に自動変速機1のシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられた場合に、エンジン10のアイドル回転数を通常の回転数N1よりも高い回転数N2に上昇させる制御を行うことで、油圧ポンプ46aによる作動油の吐出量及び吐出圧の不足を効果的に防止することができる。したがって、油圧ポンプ46aで発生する油圧により制御される自動変速機1に必要量及び必要圧の作動油を適切なタイミングで供給できる。これにより、走行用のシフトレンジへの切り替えに伴う自動変速機1の動作として適切な動作を確保することができる。
また、エンジン10の始動直後である所定時間以内に自動変速機1のシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられた場合にのみ油圧ポンプ46aによる作動油の吐出量及び吐出圧が不足する懸念があるところ、本発明によれば、そのような状況においてのみ上記のアイドル回転数上昇制御を実施するため、エンジン10のアイドル回転数を不必要に上昇させずに済む。これにより、エンジン10のアイドル回転数を可能な限り低く抑えることができるので、車両の燃費の向上を図ることができる。
また、本実施形態のエンジン10の回転制御装置では、エンジン10の始動時に前回のエンジン10の停止時から所定時間である第2の時間Dt2が経過していると判断した場合にアイドル回転数上昇制御を実施し、エンジン10の始動時に前回のエンジン10の停止時から当該第2の時間Dt2が経過してないと判断した場合にはアイドル回転数上昇制御を実施しないようにしている。
エンジン10により駆動される油圧ポンプ46aで発生する油圧により制御される自動変速機1を備えた車両では、前回のエンジン10の停止時からの経過時間(いわゆるソーク時間)に応じて油圧ポンプ46aから自動変速機1の各部に繋がる油路内に存在している作動油の量が次第に減少するため、当該ソーク時間に応じて油圧ポンプ46aによる作動油の必要吐出量が変わる。これに対して、本発明にかかる上記構成では、当該ソーク時間が第2の時間Dt2を越えている場合にのみアイドル回転数上昇制御を実施することで、油圧ポンプ46aによる作動油の吐出量が不足するおそれがある場合にのみエンジン10のアイドル回転数を上昇させることができる。これにより、不必要にエンジン10のアイドル回転数を上昇させずに済むので、車両の燃費の更なる向上を図ることができる。
また、本実施形態のエンジン10の回転制御装置では、アイドル回転数上昇制御を実施した場合、エンジン10のアイドル回転数を高回転数(第2の回転数)N2に切り替えてから所定時間(第3の時間Dt3)が経過したとき、又は車速Vが所定車速V1に達したときにアイドル回転数上昇制御を終了し、アイドル回転数上昇制御の終了後は、エンジン10のアイドル回転数を高回転数N2から通常回転数N1まで徐々に減少させるようにしている。
この構成によれば、アイドル回転数上昇制御の実施時間を必要最小限に抑えることができる。これにより、車両の燃費の更なる向上を図ることができる。また、アイドル回転数上昇制御の終了後は、エンジン10のアイドル回転数を通常の回転数まで徐々に減少させるようにしたことで、アイドル回転数上昇制御の終了後にエンジン10のアイドル回転数が急激に変化することを回避できるので、車両の運転者や搭乗者にアイドル回転数の変化に伴う違和感を与えずに済む。
また、本実施形態の車両が備える自動変速機1は、エンジン10の駆動力による回転を変速して出力するための変速機構26と、エンジン10と変速機構26との間に設けられて、油圧ポンプ46aで発生する油圧により制御されるトルクコンバータ24とを備えている。このように、自動変速機1がトルクコンバータ24を備える場合には、上記のアイドル回転数上昇制御によって油圧ポンプ46aに必要な作動油の吐出量及び吐出圧を確保することで、トルクコンバータ24への作動油の供給を早期に完了させることができる。したがって、トルクコンバータによる駆動力の伝達を適切な時期に開始させることができるので、車両がクリープ発進を開始するタイミングに遅れが生じることを防止できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
1 自動変速機
10 エンジン
12 駆動輪
26 無段変速機構(変速機構)
28 前後進切換装置
44 レンジセレクタ
44a レンジセレクタスイッチ
46 油圧供給機構
46a 油圧ポンプ(油圧発生装置)
50 エンジン回転数センサ
52 絶対圧センサ
54 スロットル開度センサ
56 アクセルペダル
56a アクセル開度センサ
60 水温センサ
66 エンジンコントローラ(制御手段)
76 車速センサ(車速検出手段)
82 油圧センサ
84 油温センサ
90 シフトコントローラ
Dt1 所定時間(第1の時間)
Dt2 所定ソーク時間(第2の時間)
Dt3 所定時間(第3の時間)
N1 通常回転数(第1の回転数)
N2 高回転数(第2の回転数)
TW エンジン冷却水温
V 車速
V1 所定車速

Claims (4)

  1. 車両の駆動源である内燃機関と、
    前記内燃機関により駆動される油圧発生装置と、
    前記油圧発生装置で発生する油圧により制御される自動変速機と、
    前記内燃機関の回転を制御するための制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記自動変速機のシフトレンジが切り替えられたことを判断するシフトレンジ切替判断手段と、
    前記シフトレンジ切替判断手段の判断に基いて前記内燃機関のアイドル回転数を設定するアイドル回転数設定手段と、を備え、
    前記シフトレンジ切替判断手段で、前記内燃機関の始動から所定時間である第1の時間以内に前記自動変速機のシフトレンジが走行用のシフトレンジに切り替えられたと判断した場合にのみ、前記アイドル回転数設定手段で前記内燃機関のアイドル回転数を通常の回転数である第1の回転数から当該第1の回転数よりも高い回転数である第2の回転数に上昇させるアイドル回転数上昇制御を実施する
    ことを特徴とする内燃機関の回転制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記内燃機関の始動時に前回の内燃機関の停止時からの経過時間を判断する停止時間判断手段を備え、
    前記停止時間判断手段で前記内燃機関の始動時に前回の内燃機関の停止時からの経過時間が所定時間である第2の時間を越えていると判断した場合に前記アイドル回転数上昇制御を実施し、
    前記停止時間判断手段で前記内燃機関の始動時に前回の内燃機関の停止時からの経過時間が前記第2の時間を越えていないと判断した場合には前記アイドル回転数上昇制御を実施しない
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の回転制御装置。
  3. 前記車両の車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記アイドル回転数上昇制御を実施した場合、前記内燃機関のアイドル回転数を前記第1の回転数から前記第2の回転数に切り替えてから所定時間である第3の時間が経過したとき、又は前記車速検出手段で検出した車速が所定車速に達したときに前記アイドル回転数上昇制御を終了し、
    前記アイドル回転数上昇制御の終了後は、前記内燃機関のアイドル回転数を前記第2の回転数から前記第1の回転数まで徐々に減少させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の回転制御装置。
  4. 前記自動変速機は、
    前記内燃機関の駆動力による回転を変速して出力するための変速機構と、
    前記内燃機関と前記変速機構との間に設けられて、前記油圧発生装置で発生する油圧により制御されるトルクコンバータと、を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の内燃機関の回転制御装置。
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