JP6020244B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂材料によって一体成形されたベース部材を有するインクジェット記録装置に関する。
従来より、インクジェット方式の記録装置(以下「インクジェット記録装置」と表記する。)が知られている。このインクジェット記録装置は、搬送路上の記録用紙を搬送部によって搬送向きに搬送し、搬送向きと直交する対向方向において記録用紙と対向する記録部からインク滴を吐出することによって、当該記録用紙に画像を記録するものである。
このようなインクジェット記録装置において、小型化、部品点数の削減、及びコストダウン等のために、搬送部や記録部を位置決めする板金部品を廃し、樹脂材料で一体成形されたベース部材によって搬送部や記録部を支持する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−556号公報
しかしながら、外力が加えられた時の樹脂製のベース部材の変形量は、板金部品と比較して大きい。例えば、上記構成のインクジェット記録装置が段差を跨いで載置されたり、インクジェット記録装置が持ち上げられたりすることによってベース部材に曲げモーメントが作用すると、搬送部を構成する軸に撓みや傾きが生じたり、記録部と記録用紙とのギャップが変動したりする可能性がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置に作用する外力に対して、ベース部材のうちの搬送部及び記録部を支持する部分の変形を抑制したインクジェット記録装置を提供することにある。
(1) 本発明に係るインクジェット記録装置は、樹脂材料で一体成形されたベース部材と、上記ベース部材に支持されており、シートを第1方向に沿う搬送向きに搬送する搬送部と、上記第1方向に直交する第2方向においてシートと対向し且つ上記ベース部材に支持されており、インクを吐出することによってシートに画像を記録する記録部とを備える。上記ベース部材は、上記第1方向及び上記第2方向に直交する第3方向に離間した位置において上記第1方向に延設された第1サイドベース及び第2サイドベースと、上記第3方向において互いに対向する一対の側壁であって、上記第1サイドベースから上記第2方向に突設され且つ上記第1方向に延設された第1側壁、及び上記第2サイドベースから上記第2方向に突設され且つ上記第1方向に延設された第2側壁と、上記第1側壁及び上記第2側壁を接続し、且つ上記搬送部及び上記記録部を支持する主壁とを有する。そして、上記主壁の剛性は、上記第1側壁及び上記第2側壁の剛性より大きい。
上記構成によれば、ベース部材に外力が負荷された場合に剛性の低い第1側壁及び第2側壁が主壁に比べて変形し易いので、搬送部及び記録部を支持する主壁への外力の伝播を抑制できる。その結果、搬送部及び記録部の各構成要素の位置ズレが防止され、画像記録の品質低下を抑制できる。
(2) 好ましくは、上記ベース部材は、上記第2方向及び上記第3方向を含む平面において、上記ベース部材に作用する曲げモーメントに対する上記主壁の曲げ剛性が、上記第1側壁及び上記第2側壁の曲げ剛性より大きい。
上記構成によれば、例えば、インクジェット記録装置が段差を跨いで載置されている場合、或いはインクジェット記録装置が第3方向の両端を把持して持ち上げられる場合等において、ベース部材に作用する曲げモーメントの主壁への伝播を抑制できる。
(3) 好ましくは、当該インクジェット記録装置は、上記第3方向に離間して上記主壁に支持された一対の金属壁と、上記一対の金属壁に支持されており、上記第3方向に延設されたガイドレールとをさらに備える。そして、上記記録部は、上記ガイドレールに支持されて上記第3方向に往復移動するキャリッジと、上記キャリッジに搭載されており、ノズルからインクを吐出する記録ヘッドとを有する。また、上記搬送部は、上記記録ヘッドより上記搬送向きの上流側において上記一対の金属壁に支持された搬送ローラと、上記記録ヘッドより上記搬送向きの下流側において上記一対の金属壁に支持された排出ローラとを有する。
上記構成のように、変形の少ない主壁に一対の金属壁を取り付け、この金属壁に搬送部及び記録部を支持させることにより、搬送部及び記録部の各構成要素を高い精度で位置決めできる。
(4) 好ましくは、当該インクジェット記録装置は、上記第1側壁、上記第2側壁、及び上記主壁によって区画された空間に配置されており、シートを支持するトレイと、上記主壁に支持されており、上記トレイに支持されたシートを上記搬送ローラに給送する給送ローラとをさらに備える。そして、上記トレイは、シートを支持する支持面と、上記支持面に突設され且つ上記第1側壁及び上記第2側壁に対向する対向壁とを有する。
上記構成によれば、第1側壁及び第2側壁の互いに近づく向きへの変形を箱形のトレイによって規制でき、上述の外力が主壁に伝播されるのを抑制できる。
(5) 好ましくは、上記主壁は、上記トレイが配置される空間側の第1表面で上記給送ローラを支持し、上記第1表面と反対側の第2表面で上記一対の金属壁を支持している。そして、上記主壁の上記搬送向きの上流側の端部は、上記給送ローラによって給送されるシートを上記第1表面側から上記第2表面側に導くガイド部を構成する。
上記構成のように、主壁の第1表面側から第2表面側へシートをUターン搬送する構成を採用することにより、インクジェット記録装置をさらに小型化できる。
(6) 例えば、上記一対の金属壁は、上記主壁にネジ止めされている。
(7) 例えば、上記ガイドレールは、上記第2方向において上記第1サイドベースと対向する位置まで延設されている。そして、上記第1サイドベースは、上記ガイドレールに沿って上記第1サイドベースと対向する位置まで移動された上記キャリッジの上記記録ヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットを支持している。
(8) 好ましくは、上記主壁には、上記第2方向に突設され、且つ上記第3方向に延設されたリブが形成されている。
上記構成のように、曲げモーメントが作用する平面に平行なリブを主壁に設けることにより、主壁の曲げ剛性が向上する。
(9) 好ましくは、上記ベース部材は、上記第1サイドベース及び上記第2サイドベースの間において、上記搬送部及び上記記録部を支持する第1ベースと、上記搬送向きの下流側において上記第1ベースに隣接する第2ベースと、上記搬送向きの下流側において上記第2ベースに隣接する第3ベースと、に区分されている。そして、上記第1側壁及び上記第2側壁は、上記第1ベース、上記第2ベース、及び上記第3ベースに亘って上記第1方向に延設されている。また、上記主壁は、上記第1ベース及び上記第3ベースのみにおいて、上記第1側壁及び上記第2側壁を接続している。さらに、第3ベースを構成する上記主壁は、上記搬送部及び上記記録部の動作を制御する制御基板を支持している。
上記構成によれば、第3ベースにおいて曲げ剛性が相対的に大きい主壁によって制御基板が支持されるので、上述の外力による制御基板の撓みを抑制できる。また、第2ベースを構成する第1側壁及び第2側壁を主壁で接続しないことにより、第1ベースと第3ベースとの間における外力の伝播を抑制できる。
本発明によれば、高剛性の主壁の両端を低剛性の第1側壁及び第2側壁によって支持しているので、搬送部及び記録部を支持する主壁の変形を抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、給送トレイ20の斜視図である。 図4は、ベース部材100の斜視図であって、(A)は斜め上方から見た斜視図、(B)は斜め下方から見た斜視図である。 図5は、図4の断面図であって、(A)はA−A断面、(B)はB−B断面、(C)はC−C断面を示す。 図6は、図4のD−Dにおける断面図である。 図7は、ベース部材100及びサイドフレーム120、130の分解斜視図である。 図8は、サイドフレーム120、130に支持されたガイドレール45、搬送ローラ対51、プラテン42、及び排出ローラ対61の斜視図である。 図9は、キャリッジ40が搭載されたベース部材100の斜視図である。 図10は、曲げモーメントが作用して変形した第1領域104のセンタベース101の形状を表す模式図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。なお、本実施形態では、前後方向8が第1方向の一例であり、上下方向7が第2方向の一例であり、左右方向9が第3方向の一例である。
[複合機10の全体構造]
図1に示されるように、複合機10(本発明のインクジェット記録装置の一例)は、薄型の直方体に概ね形成されており、下部にプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、プリント機能として、インクジェット方式で記録用紙12(図2参照)の片面に画像を記録する機能を有している。なお、複合機10は、記録用紙12の両面に画像を記録するものであってもよい。
図1に示されるように、プリンタ部11の正面には、開口13が形成されている。プリンタ部11には、各種サイズの記録用紙12を収容可能な給送トレイ20が、開口13を通じて前後方向8に挿抜可能である。給送トレイ20の上には、排出トレイ21が積層されている。排出トレイ21は、給送トレイ20と一体に移動する。排出トレイ21は、後述する記録部24によって画像が記録され、且つ後述する排出ローラ対61によって排出された記録用紙12を支持する。
[給送トレイ20]
給送トレイ20は、図3に示されるように、上方が開放された箱形状の部材であって、底板81(本発明の支持面の一例)と、左側板82及び右側板83(本発明の対向壁の一例)と、前板84と、傾斜板85とを備えている。左側板82及び右側板83は、底板81の左右方向9における両端部から上向きへ突出している。前板84は、底板81の前後方向8における前端部から上向きへ突出している。左側板82と右側板83と前板84とにより、排出トレイ21が支持されている(図1参照)。傾斜板85は、前後方向8における底板81の後端から後方斜め上へ向かって延びており、給送部16により送り出される記録用紙12を搬送路35へ案内する。
底板81は、A4サイズ、B5サイズ、リーガルサイズ、或いは葉書サイズなどの複数の定型サイズの記録用紙12を支持する。底板81には、種々の定型サイズの記録用紙12の左右方向9の一方側端部(図3の例では左端部)の位置を示す目印が付されている。図3には、目印の一例として、「A4」、「B5」、「はがき」の3種類が図示されているが、これらに限定されないことは言うまでもない。また、図3に示されるように、底板81には、底板81に載置される記録用紙12の左右方向の両端の位置を位置決めするガイド部材90、91が設けられている。ガイド部材90、91は、底板81に載置された種々の定型サイズの記録用紙12をセンタ合わせにより位置決めし、且つ記録用紙12の斜行を抑制する。センタ合わせとは、記録用紙12の左右方向9の中央を底板81の左右方向9の中央に一致させる位置合わせを意味する。
ユーザは、記録用紙12の左右方向9の中央を中心線に一致させるようにして、記録用紙12を底板81上に載置する。次に、ユーザは、ガイド部材90を左右方向9の左向きにスライドさせて、記録用紙12のサイズに相当する目印の位置に到達させる。これにより、ガイド部材90が記録用紙12の右端に当接する。また、ガイド部材91は、ピニオンギア(不図示)によってガイド部材90と連動して右向きにスライドされ、記録用紙12の左端に当接する。このようにして、底板81に載置された種々の定型サイズの記録用紙12は、ガイド部材90、91によりセンタ合わせによって位置決めされる。
プリンタ部11は、ベース部材100(図4参照)と、ベース部材100を上方から覆う外装カバー14とを備える。また、プリンタ部11の内部には、図2に示されるように、給送部16、搬送ローラ対51、記録部24、排出ローラ対61、及びプラテン42等が設けられている。プリンタ部11は、給送部16、搬送ローラ対51、記録部24、排出ローラ対61、及びプラテン42等がベース部材100によって支持され、その外側が外装カバー14によって覆われている。
給送部16は、給送トレイ20から記録用紙12をピックアップして搬送路35に給送する。搬送ローラ対51は、給送部16によって搬送路35に給送された記録用紙12を搬送向き15の下流側に搬送する。記録部24は、搬送ローラ対51によって搬送された記録用紙12にインク滴を吐出することによって画像を記録する。排出ローラ対61は、記録部24によって画像が記録された記録用紙12を排出トレイ21に排出する。プラテン42は、搬送ローラ対51によって搬送される記録用紙12を下側から支持する。
[搬送路35]
図2に示されるように、給送トレイ20の後端部から搬送路35が延出されている。搬送路35は、湾曲搬送路33と直線搬送路34とを備える。湾曲搬送路33は、プリンタ部11の後方側を湾曲外側とし且つ前方側を湾曲内側として湾曲しつつ延びている。直線搬送路34は、前後方向8に延びている。給送トレイ20に支持された記録用紙12は、湾曲搬送路33を下方から上方へUターンするように搬送された後、直線搬送路34を前後方向8の前方に搬送されて記録部24に導かれる。記録部24により画像記録が行われた記録用紙12は、直線搬送路34を前後方向8のさらに前方に搬送されて排出トレイ21に排出される。つまり、記録用紙12は、図2に一点鎖線の矢印で示される搬送向き15に沿って搬送される。
湾曲搬送路33は、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とによって形成されている。外側ガイド部材18は、湾曲搬送路33の湾曲外側を形成している。内側ガイド部材19は、湾曲搬送路33の湾曲内側を形成している。直線搬送路34は、記録部24が配置されている位置において所定間隔を隔てて互いに対向する記録部24とプラテン42とによって形成されている。すなわち、各ガイド部材18、19は、搬送路35の少なくとも一部を形成している。
外側ガイド部材18は、後述するベース部材100に回動可能に支持されている。外側ガイド部材18の下端部における左右方向9の両端に、左右方向9に延びた軸48が形成されている。本実施形態において、軸48は、外側ガイド部材18の両端から左右方向9の外側に向けて突出した突起である。軸48は、ベース部材100に形成された孔(不図示)に挿入される。これにより、外側ガイド部材18は、湾曲搬送路33を覆う被覆位置(図2の実線で示される位置)と、湾曲搬送路33を露出させる露出位置(図2の破線で示される位置)とに回動する。
被覆位置における外側ガイド部材18は、対向する内側ガイド部材19とともに搬送路35の湾曲搬送路33を形成する。一方、外側ガイド部材18が露出位置のとき、内側ガイド部材19の外表面は、プリンタ部11の外部に露出される。つまり、露出位置における外側ガイド部材18は、搬送路35の湾曲搬送路33を外部に露出させる。これにより、複合機10のユーザは、湾曲搬送路33に詰まった記録用紙12を取り出す(所謂、ジャム処理)ことができる。
[搬送部80]
搬送部80は、湾曲搬送路33より搬送向き15の上流側に配置された給送部16と、直線搬送路34における記録部24よりも搬送向き15の上流側に配置された搬送ローラ対51と、直線搬送路34における記録部24よりも搬送向き15の下流側に配置された排出ローラ対61とを備える。
[給送部16]
給送部16は、図2に示されるように、プリンタ部11の内部において、給送トレイ20の上方で且つ記録部24の下方に設けられている。給送部16は、給送ローラ25と、給送アーム26と、駆動伝達機構27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部で軸支されている。給送アーム26は、基端部に設けられた支軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20又は給送トレイ20に支持された記録用紙12に対して、当接及び離間が可能である。給送ローラ25は、複数のギヤが噛合されてなる駆動伝達機構27によって搬送用モータ(不図示)の駆動力が伝達されて回転する。なお、給送ローラ25は、搬送用モータとは別に設けられたモータから駆動力を付与されて回転してもよい。
[搬送ローラ対51]
搬送ローラ対51は、図2に示されるように、搬送ローラ52とピンチローラ53とで構成される。本実施形態における搬送ローラ52は、例えば、ローラ軸の外周面にセラミックコーティングを施すことによって形成される。また、本実施形態では、金属製の円筒軸(中空軸)がローラ軸として採用される。但し、搬送ローラ52の具体的な構成はこれに限定されず、ローラをローラ軸に外嵌して構成してもよいし、中実軸をローラ軸として採用してもよい。
本実施形態における搬送ローラ52は、直線搬送路34の下側に配置されており、湾曲搬送路33から直線搬送路34に導かれた記録用紙12の下面に当接する。搬送ローラ52は、正転駆動及び逆転駆動が可能な搬送用モータから駆動力が付与されて回転する。一方、ピンチローラ53は、直線搬送路34の上側において搬送ローラ52に対向して配置されており、記録用紙12の上面に当接する。ピンチローラ53は、搬送ローラ52の回転に伴って連れ回る。搬送ローラ52とピンチローラ53とは、協同して記録用紙12を上下方向7から挟持し、搬送向き15に搬送する。
搬送ローラ52は、正転駆動する搬送用モータから駆動力を付与されて正転する。ここで、搬送ローラ52の正転とは、記録用紙12を搬送向き15に搬送する向きの回転である。すなわち、プリンタ部11を図2の方向から見た搬送ローラ52の正転は時計回りの回転であり、ピンチローラ53の正転は反時計回りの回転である。一方、搬送ローラ52は、逆転駆動する搬送用モータから駆動力を付与されて逆転する。搬送ローラ52の逆転とは、記録用紙12を搬送向き15とは逆向きに搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た搬送ローラ52の逆転は反時計回りの回転であり、ピンチローラ53の逆転は時計回りの回転である。
[排出ローラ対61]
排出ローラ対61は、図2に示されるように、排出ローラ62と拍車63とで構成される。本実施形態における排出ローラ62は、直線搬送路34の下側に配置されており、直線搬送路34を搬送される記録用紙12の下面に当接する。排出ローラ62は、搬送用モータから駆動力が付与されて回転する軸64と、軸64に外嵌されて一体回転するローラ65とで構成される。一方、拍車63は、直線搬送路34の上側において排出ローラ62に対向して配置されており、記録用紙12の上面に当接する。拍車63は、軸66に外嵌されており、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。排出ローラ62と拍車63とは、協同して記録用紙12を上下方向7から挟持し、搬送向き15に搬送する。
排出ローラ62は、正転駆動する搬送用モータから駆動力を付与されて正転する。ここで、排出ローラ62の正転とは、記録用紙12を搬送向き15に搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た排出ローラ62の正転は時計回りの回転であり、拍車63の正転は反時計回りの回転である。一方、排出ローラ62は、逆転駆動する搬送用モータから駆動力を付与されて逆転する。排出ローラ62の逆転とは、記録用紙12を搬送向き15とは逆向きに搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た排出ローラ62の逆転は反時計回りの回転であり、拍車63の逆転は時計回りの回転である。
[プラテン42]
プラテン42は、図2に示されるように、直線搬送路34の下側で且つ搬送ローラ対51及び排出ローラ対61の間の位置、すなわち、搬送ローラ対51より搬送向き15の下流側で且つ排出ローラ対61より搬送向き15の上流側に設けられている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向して配置され、直線搬送路34を搬送される記録用紙12を下側から支持する部材である。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、直線搬送路34の上側で、且つ上下方向7においてプラテン42と対向する位置に配置されている。記録部24は、キャリッジ40と記録ヘッド38とを備えている。キャリッジ40は、2つのガイドレール45、46によって支持されている。2つのガイドレール45、46は、前後方向8に間隔を空けて配置され、各々が左右方向9に延設されている。キャリッジ40は、2つのガイドレール45、46を跨ぐようにして配置され、2つのガイドレール45、46に沿って主走査方向である左右方向9に往復移動する。記録ヘッド38は、キャリッジ40に搭載されている。記録ヘッド38は、インクカートリッジ(不図示)から供給されたインクを、下面に設けられたノズル39から吐出する。すなわち、キャリッジ40が左右方向9に移動している過程において、記録ヘッド38のノズル39からインク滴がプラテン42に向けて吐出されることにより、プラテン42に支持された記録用紙12に画像が記録される。
[ベース部材100]
ベース部材100は、図4(A)及び図4(B)に示されるように、左右方向9の中央部に位置するセンタベース101と、センタベース101と左右方向9に隣接するサイドベース102、103とで構成されている。サイドベース102は、センタベース101の右側に隣接して設けられている。サイドベース103は、センタベース101の左側に隣接して設けられている。すなわち、サイドベース102、103は、左右方向9に離間した位置に設けられている。また、センタベース101は、左右方向9においてサイドベース102、103の間に位置する。なお、本実施形態におけるベース部材100は、樹脂材料で一体成形されている。
センタベース101には、給送トレイ20及び排出トレイ21を収容するトレイ収容空間107が設けられている。また、センタベース101は、給送部16、記録部24、搬送ローラ対51、排出ローラ対61、プラテン42、及び制御基板47等を支持する。記録用紙12は、センタベース101内に形成された搬送路35を、搬送部80によって給送トレイ20から排出トレイ21まで搬送される。
サイドベース102には、インクカートリッジ(不図示)を収容するカートリッジ収容空間108と、パージ機構43(図9参照)を収容するパージ機構収容空間109とが設けられている。また、サイドベース103には、フラッシングタンク44(廃インクタンク)を収容するフラッシングタンク収容空間110が設けられている。なお、パージ機構43は、記録ヘッド38のノズル39からインクと共に気泡や異物をポンプ(不図示)によって吸引除去(所謂、パージ処理)するユニットである。フラッシングタンク44は、記録ヘッド38のノズル39から空吐出(所謂、フラッシング処理)されたインクを受ける容器である。パージ機構43及びフラッシングタンク44は、キャリッジ40の記録ヘッド38をメンテナンスするメンテナンスユニットの一例である。
ベース部材100は、前後方向8において、後方側に位置する第1領域104(本発明の第1ベースの一例)と、中央部に位置する第2領域105(本発明の第2ベースの一例)と、前方側に位置する第3領域106(本発明の第3ベースの一例)とに区分される。第1領域104は、直線搬送路34における搬送向き15の最上流側に位置する。第2領域105は、直線搬送路34における第1領域104より搬送向き15の下流側に位置し、第3領域106より搬送向き15の上流側に位置する。第3領域106は、直線搬送路34における搬送向き15の最下流側に位置する。
第1領域104におけるセンタベース101は、図5(A)に示されるように、左右方向9に離間した位置に配置される一対の側壁111、112と、一対の側壁111、112を接続する主壁113とで構成されている。また、第3領域106におけるセンタベース101は、図5(C)に示されるように、一対の側壁111、112と、一対の側壁111、112を接続する主壁114とで構成されている。
側壁111は、サイドベース102の内側(左右方向9の左端)において上方に突設されている。側壁112は、サイドベース103の内側(左右方向9の右端)において上方に突設されている。また、側壁111、112は、図5(A)、(B)、(C)に示されるように、ベース部材100の第1領域104、第2領域105、及び第3領域106に亘って前後方向8に延設されている。また、第1領域104の側壁111には、図4に示されるように、貫通孔111Aが設けられている。
第1領域104の主壁113は、図5(A)に示されるように、一対の側壁111、112の間において、前後方向8及び左右方向9に延設されている。また、第3領域106の主壁114は、図5(C)に示されるように、一対の側壁111、112の間において、前後方向8及び左右方向9に延設されている。なお、本実施形態における主壁113、114は、一対の側壁111、112の上端(突出端)同士を接続している。しかしながら、主壁113、114と一対の側壁111、112との接続位置は、上述の例に限定されない。例えば、一対の側壁111、112の上端から少し下がった位置に主壁113、114が接続されていてもよい。
これに対して、第2領域105のセンタベース101には、図5(B)に示されるように、一対の側壁111、112を接続する主壁が設けられていない。換言すれば、主壁113、114は、センタベース101のうちの第1領域104及び第3領域106にのみ設けられている。さらに換言すれば、主壁113、114は、第2領域105を挟んで前後方向8に離間している。
第1領域104の主壁113の上面及び下面には、複数のリブ117、118が設けられている。リブ117は、主壁113の上面及び下面の左右方向9に離間した複数の位置において、上下方向7に突設され且つ前後方向8に延設されている。リブ118は、主壁113の上面及び下面の前後方向8に離間した複数の位置において、上下方向7に突設され且つ左右方向9に延設されている。また、主壁113の下面に設けられたリブ117には、貫通孔117A、117Bが設けられている。この貫通孔117A、117Bと、側壁111に設けられた111Aとは、左右方向9に延びる同一直線上に形成されている。
図5に示されるように、第1領域104の側壁111の高さ(上下方向7の長さ)はH1であり、第2領域105の側壁111の高さはH2であり、第3領域106の側壁111の高さはH3であり、本実施形態では、H1=H2<H3である。これに伴って、図6に示されるように、第3領域106の主壁114は、第1領域104の主壁113より上下方向7の高い位置に配置されている。但し、前後方向8の各領域104、105、106の側壁111の高さは、上述の関係に限定されない。但し、第2領域105の側壁111の高さH2は、第1領域104及び第3領域106の側壁111の高さH1、H3より低いことが望ましい。換言すれば、側壁111の高さは、第2領域105において最も低いのが望ましい。側壁112の高さも同様である。
左右方向9における主壁113の上面の両端部には、図7(A)に示されるように、突起115A、115B、116A、116Bが設けられている。突起115A、115Bは、主壁113の上面の右端において前後方向8に離間して設けられている。突起116A、116Bは、主壁113の上面の左端において前後方向8に離間して設けられている。また、各突起115A、115B、116A、116Bの概ね中央には、ネジ(締結部材の一例)が螺合されるねじ穴が形成されている。
トレイ収容空間107は、図4(B)に示されるように、一対の側壁111、112と、主壁113、114とで区画される空間である。すなわち、トレイ収容空間107は、上下方向7において、ベース部材100の主壁113、114より下方に設けられている。また、トレイ収容空間107は、前後方向8において、第1領域104、第2領域105、及び第3領域106に亘って(すなわち、ベース部材100の概ね全域に)設けられている。さらに、トレイ収容空間107は、左右方向9において、センタベース101に対応する位置(すなわち、ベース部材100の中央部)に設けられている。
内側ガイド部材19は、図4(A)に示されるように、前後方向8における主壁113の後方側の端部(すなわち、搬送向き15の上流側の端部)に設けられている。そして、給送トレイ20に支持された記録用紙12は、内側ガイド部材19によって主壁113の下面(本発明の第1表面の一例)から主壁113の上面(本発明の第2表面の一例)側に案内される。さらに、記録用紙12は、主壁113の上面及び主壁114の下面に沿って前後方向8の前方側に案内される。すなわち、湾曲搬送路33は、主壁113の後方側の端部に沿って主壁113下面側から上面側に湾曲している。また、直線搬送路34は、主壁113の上面及び主壁114の下面に沿う水平面上において、前後方向8に直線的に設けられている。
給送部16の支軸28は、貫通孔111A、117A、117Bに挿入される。すなわち、支軸28は、側壁111と主壁113の下面とによって回転可能に支持される。そして、給送部16は、トレイ収容空間107に配置され、給送トレイ20に支持された記録用紙12を搬送路35に給送する。
第1領域104の主壁113の上面には、図7に示されるように、左右方向9に離間した位置に一対のサイドフレーム120、130(本発明の金属壁の一例)が取り付けられる。このサイドフレーム120、130は、金属を板金加工して形成される。サイドフレーム120は、板状のベース部121及び支持壁122を、短手方向の断面形状が概ねL字形となるように組み合わせて構成される。サイドフレーム130は、板状のベース部131及び支持壁132を、短手方向の断面形状が概ねL字形となるように組み合わせて構成される。
ベース部121は、長手方向を前後方向8に向けて主壁113の上面に取り付けられる。ベース部121には、前後方向8に離間した位置に貫通孔123A、123Bが設けられている。サイドフレーム120が主壁113に取り付けられると、突起115A、115Bが貫通孔123A、123Bに挿入される。すなわち、突起115A、115Bと貫通孔123A、123Bとは、互いに対応する位置に設けられており、サイドフレーム120を主壁113に対して前後方向8及び左右方向9に位置決めする。サイドフレーム120が主壁113に取り付けられた状態で突起115A、115Bのねじ穴にネジが螺合されることにより、サイドフレーム120が主壁113に固定される。
支持壁122は、ベース部121の短手方向の一方側の端部に突設されている。すなわち、サイドフレーム120が主壁113に取り付けられた状態の支持壁122は、上方に突設され且つ前後方向8に延設されている。支持壁122には、上端からさらに上方に突出する突出片124、125と、厚み方向に貫通する第1受け部126及び第2受け部127とが、サイドフレーム120の長手方向に離間して設けられている。サイドフレーム120が主壁113に取り付けられた状態の支持壁122には、前後方向8の後方側から前方側に向けて、突出片124、第1受け部126、第2受け部127、及び突出片125が、この順に設けられている。
サイドフレーム130の構成は、サイドフレーム120と共通する。すなわち、ベース部131には貫通孔133A、133Bが設けられている。また、支持壁132には、突出片134、135と、第1受け部136及び第2受け部137とが設けられている。その結果、サイドフレーム120、130が主壁113に取り付けられた状態において、支持壁122、132は左右方向9において互いに対向する。より詳細には、前後方向8において、突出片124、134同士が互いに対向し、突出片125、135同士が互いに対向し、第1受け部126、136同士が互いに対向し、第2受け部127、137同士が互いに対向する。
ガイドレール45は、図8に示されるように、サイドフレーム120、130に支持されている。詳細には、ガイドレール45には、左右方向9に離間した位置において厚み方向(図8の上下方向7)に貫通する貫通孔45A、45Bが設けられている。この貫通孔45A、45Bは、サイドフレーム120、130の突出片124、134に対応する位置に配置されており、且つ突出片124、134と対応する形状となっている。すなわち、ガイドレール45がサイドフレーム120、130の上端に支持されると、突出片124、134が貫通孔45A、45Bに挿入される。これにより、ガイドレール45がサイドフレーム120、130(換言すれば、ベース部材100)に対して前後方向8及び左右方向9に位置決めされる。
また、図示は省略するが、ガイドレール46は、ガイドレール45と同様に、サイドフレーム120、130の上端に支持され且つ突出片125、135によって前後方向8及び左右方向9に位置決めされる。すなわち、ガイドレール45、46は、前後方向8に離間した位置においてサイドフレーム120、130に支持され、且つ各々が左右方向9に延設されている。
また、ガイドレール45、46は、図9に示されるように、センタベース101のみならず、サイドベース102、103の位置まで左右方向9に延設されている。すなわち、キャリッジ40は、センタベース101と対向する位置のみならず、サイドベース102、103に対向する位置まで移動可能である。
パージ機構43は、第1領域104のサイドベース102に設けられている。詳細には、パージ機構43は、サイドベース102の位置まで移動されたキャリッジ40に対向する位置に設けられている。そして、ガイドレール45、46に沿ってパージ機構43に対向する位置まで移動したキャリッジ40に対してパージ処理が実行される。同様に、フラッシングタンク44は、第1領域104のサイドベース102に設けられている。詳細には、フラッシングタンク44は、サイドベース103の位置まで移動されたキャリッジ40に対向する位置に設けられている。そして、ガイドレール45、46に沿ってフラッシングタンク44に対向する位置まで移動したキャリッジ40に対してフラッシング処理が実行される。
搬送ローラ52には、図8に示されるように、軸方向(図8の左右方向9)に離間した位置に軸受54、55が外嵌されている。詳細には、軸受54、55は、サイドフレーム120、130の第1受け部126、136に対応する位置において、搬送ローラ52に外嵌されている。そして、軸受54はサイドフレーム120の第1受け部126に支持され、軸受55はサイドフレーム130の第1受け部136に支持される。
搬送ローラ対51は、搬送ローラ52の軸方向に離間して設けられた複数(本実施形態では、4個)のピンチローラ53を有している。各ピンチローラ53は、複数(本実施形態では、4個)のローラホルダ56のそれぞれによって回転可能に支持されている。各ローラホルダ56は、係止部56Aを有する。係止部56Aは、ガイドレール45を厚み方向に貫通する貫通孔45Cを通過して、ガイドレール45の上面に係止される。すなわち、各ローラホルダ56は、ガイドレール45によって支持されている。
また、各ローラホルダ56は、リリースシャフト57に連結されている。リリースシャフト57は、搬送ローラ52の軸と平行に延設され、複数のローラホルダ56と一体となって径方向に移動可能に構成されている。さらに、ガイドレール45と各ローラホルダ56との間には、各ローラホルダ56(換言すれば、各ピンチローラ53)を搬送ローラ52に押圧する向きに付勢する付勢部材(不図示)が配置されている。
排出ローラ62は、軸64と、軸方向に離間した位置において軸64に外嵌された複数のローラ65とで構成されている。軸64は、軸方向に離間した位置に外嵌された軸受(不図示)を介してサイドフレーム120、130に回転可能に支持されている。より詳細には、軸64に外嵌された軸受は、サイドフレーム120、130の第2受け部127、137に支持される。拍車63は、排出ローラ62の各ローラ65に対応する複数の位置に設けられている。拍車63は、軸66によって回転可能に支持されている。複数の拍車63は、支持板(不図示)によって支持されている。この支持板は、ガイドレール46によって支持される。
上述の通り、ガイドレール45、46と、給送部16と、搬送ローラ対51と、排出ローラ対61とは、いずれもサイドフレーム120、130に支持されている。また、キャリッジ40(換言すれば、記録部24)は、ガイドレール45、46を介してサイドフレーム120、130に支持されている。すなわち、ガイドレール45、46と、給送部16と、搬送ローラ対51と、記録部24と、排出ローラ対61とは、第1領域104においてベース部材100に支持されている。
図10は、上下方向7及び左右方向9を含む平面における(換言すれば、前後方向8から平面視した)第1領域104のセンタベース101の模式図であって、破線が変形前のセンタベース101の形状を示し、実線が変形後のセンタベース101の形状を示している。
ベース部材100が左端及び右端のみによって支持されている場合、ベース部材100を下向きの凸形状に変形させる向き(図10(A)の矢印の向き)の曲げモーメントがベース部材100に作用する。なお、このような状況は、例えば、複合機10が段差を跨いで載置されている場合、或いは複合機10の左端及び右端を把持して持ち上げる場合等に生じ得る。一方、例えば、複合機10が床面等に落下した場合、ベース部材100を上向きの凸形状に変形させる向き(図10(B)の矢印の向き)の曲げモーメントがベース部材100に作用する。
このような状況において、上述の曲げモーメントに起因する画像記録品質の低下を抑制するために、本実施形態におけるセンタベース101は、この曲げモーメントに対する主壁113の曲げ剛性を、側壁111、112より大きく設定している。
[本実施形態の作用効果]
第1領域104における主壁113及び側壁111、112の曲げ剛性を上述のように設定することにより、図10(A)に示されるような外力(曲げモーメント)が複合機10に加えられた場合に、側壁111、112が大きく変形する。より詳細には、図10(A)の矢印で示される曲げモーメントがベース部材100に作用すると、側壁111、112の下端が左右方向9の外向きに大きく変位する(すなわち、側壁111、112が互いに離間する向きに変形する)。これにより、ベース部材100に加えられた外力の主壁111への伝播を抑制できる。
一方、図10(B)の矢印で示される曲げモーメントがベース部材100に作用すると、側壁111、112の下端が左右方向9の内向きに変位する(すなわち、側壁111、112が互いに近接する向きに変形する)。しかしながら、左右方向9の内向きに変位した側壁111、112の下端は、トレイ収容空間107に収容された給送トレイ20の左側板82及び右側板83に当接し、それ以上の変位が規制される。すなわち、図10(B)の矢印で示される外力は給送トレイ20によって支持されるので、この場合もベース部材100に加えられた外力の主壁111への伝播を抑制できる。
また、記録部24、ガイドレール45、46、搬送ローラ対51、及び排出ローラ対61等を、変形の少ない主壁113に取り付けられたサイドフレーム120、130に支持させることにより、これらを高い精度で位置決めすることができる。その結果、プリンタ部11における画像記録品質の低下をさらに抑制できる。
なお、本実施形態では、主壁113の曲げ剛性を側壁111、112より大きくする具体的な手段として、主壁113に左右方向9に延設されたリブ118を設けた例を説明した。しかしながら、本発明は上述の例に限定されない。例えば、主壁113を構成する樹脂板の厚みを側壁111、112より厚くしてもよいし、側壁111、112に貫通孔や切り欠き等を設けてもよい。
また、本実施形態では、図10に示される曲げモーメントに対する曲げ剛性の関係を説明したが、本発明はこれに限定されず、ベース部材100に対して作用する曲げ荷重以外の外力に対しても、主壁113の剛性を側壁111、112大きくするのが望ましい。例えば、複合機10に左右方向9から負荷される圧縮荷重(或いは、引っ張り荷重)に対して、主壁113の剛性を側壁111、112の剛性より大きくしてもよい。
また、本実施形態では、ベース部材100の第1領域104において、主壁113と側壁111、112との剛性の関係を説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、ベース部材100の第3領域において、主壁114の剛性を側壁111、112の剛性より大きくしてもよい。これにより、主壁114に支持された制御基板47の撓みを抑制することができる。
また、本実施形態では、主壁113の下面側に給送トレイ20及び給送部16を配置し、主壁113の上面側に搬送ローラ対51、記録部24、及び排出ローラ対61等を配置し、これらの間に湾曲搬送路33を設けた例を説明した。これにより、複合機10を小型化できる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、直線搬送路34のみを有するインクジェット記録装置にも適用できる。
また、本実施形態では、前後方向8を第1方向とし、上下方向7を第2方向とし、左右方向9を第3方向とした例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、左右方向9を第1方向とし、前後方向8を第3方向としてもよいし、その他の組み合わせも可能である。
10・・・複合機
16・・・給送部
19・・・内側ガイド部材
20・・・給送トレイ
24・・・記録部
38・・・記録ヘッド
40・・・キャリッジ
43・・・パージ機構
44・・・廃インクタンク
45,46・・・ガイドレール
47・・・制御基板
52・・・搬送ローラ
62・・・排出ローラ
100・・・ベース部材
101・・・センタベース
102,130・・・サイドベース
104・・・第1領域
105・・・第2領域
106・・・第3領域
107・・・トレイ収容空間
117・・・リブ
120,130・・・サイドフレーム

Claims (9)

  1. 樹脂材料で一体成形されたベース部材と、
    上記ベース部材に支持されており、シートを第1方向に沿う搬送向きに搬送する搬送部と、
    上記第1方向に直交する第2方向においてシートと対向し且つ上記ベース部材に支持されており、インクを吐出することによってシートに画像を記録する記録部と、を備えており、
    上記ベース部材は、
    上記第1方向及び上記第2方向に直交する第3方向に離間した位置において上記第1方向に延設された第1サイドベース及び第2サイドベースと、
    上記第3方向において互いに対向する一対の側壁であって、上記第1サイドベースから上記第2方向に突設され且つ上記第1方向に延設された第1側壁、及び上記第2サイドベースから上記第2方向に突設され且つ上記第1方向に延設された第2側壁と、
    上記第1側壁及び上記第2側壁を接続し、且つ上記搬送部及び上記記録部を支持する主壁と、を有し、
    上記主壁の剛性は、上記第1側壁及び上記第2側壁の剛性より大きいインクジェット記録装置。
  2. 上記ベース部材は、上記第2方向及び上記第3方向を含む平面において、上記ベース部材に作用する曲げモーメントに対する上記主壁の曲げ剛性が、上記第1側壁及び上記第2側壁の曲げ剛性より大きい請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記第3方向に離間して上記主壁に支持された一対の金属壁と、
    上記一対の金属壁に支持されており、上記第3方向に延設されたガイドレールと、をさらに備えており、
    上記記録部は、
    上記ガイドレールに支持されて上記第3方向に往復移動するキャリッジと、
    上記キャリッジに搭載されており、ノズルからインクを吐出する記録ヘッドと、を有しており、
    上記搬送部は、
    上記記録ヘッドより上記搬送向きの上流側において上記一対の金属壁に支持された搬送ローラと、
    上記記録ヘッドより上記搬送向きの下流側において上記一対の金属壁に支持された排出ローラと、を有する請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記第1側壁、上記第2側壁、及び上記主壁によって区画された空間に配置されており、シートを支持するトレイと、
    上記主壁に支持されており、上記トレイに支持されたシートを上記搬送ローラに給送する給送ローラと、をさらに備えており、
    上記トレイは、シートを支持する支持面と、上記支持面に突設され且つ上記第1側壁及び上記第2側壁に対向する対向壁とを有する請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記主壁は、上記トレイが配置される空間側の第1表面で上記給送ローラを支持し、上記第1表面と反対側の第2表面で上記一対の金属壁を支持しており、
    上記主壁の上記搬送向きの上流側の端部は、上記給送ローラによって給送されるシートを上記第1表面側から上記第2表面側に導くガイド部を構成する請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 上記一対の金属壁は、上記主壁にネジ止めされている請求項3から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 上記ガイドレールは、上記第2方向において上記第1サイドベースと対向する位置まで延設されており、
    上記第1サイドベースは、上記ガイドレールに沿って上記第1サイドベースと対向する位置まで移動された上記キャリッジの上記記録ヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットを支持している請求項3から6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 上記主壁には、上記第2方向に突設され、且つ上記第3方向に延設されたリブが形成されている請求項2から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 上記ベース部材は、上記第1サイドベース及び上記第2サイドベースの間において、
    上記搬送部及び上記記録部を支持する第1ベースと、
    上記搬送向きの下流側において上記第1ベースに隣接する第2ベースと、
    上記搬送向きの下流側において上記第2ベースに隣接する第3ベースと、に区分され、
    上記第1側壁及び上記第2側壁は、上記第1ベース、上記第2ベース、及び上記第3ベースに亘って上記第1方向に延設されており、
    上記主壁は、上記第1ベース及び上記第3ベースのみにおいて、上記第1側壁及び上記第2側壁を接続しており、
    第3ベースを構成する上記主壁は、上記搬送部及び上記記録部の動作を制御する制御基板を支持している請求項2から8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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