JP6019792B2 - 熱処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ等の被処理体に塗布されたフォトレジストの焼き締め処理等の熱処理を行う熱処理装置に関する。
一般に、半導体集積回路を製造するためにはシリコン基板等よりなる半導体ウエハに対して、成膜処理、フォトリソグラフィ技術を用いたエッチング処理、酸化処理、拡散処理、改質処理等の各種の処理が行なわれる。上記フォトリソグラフィ技術においては、シリコン基板等の半導体ウエハに対してフォトレジストを塗布し、このフォトレジストを焼き締めた後に、フォトマスクを通して紫外線等を照射して露光することによりマスクパターンをフォトレジストに転写し、これを現像することによってレジストパターンを形成するようになっている。
上記フォトレジストは、例えば感光剤、樹脂、溶媒等の混合液体よりなり、半導体ウエハに対するフォトレジストの塗布後は、このフォトレジストの塗布された半導体ウエハに対してプリベークやポストベークを施すことにより、フォトレジスト中の水分や揮発成分を蒸発させて上記フォトレジストの薄膜を上述のように焼き締めることになる。
ここで、特に上記ポストベークとして焼き締め処理する場合の熱処理装置としては、一度に複数枚を焼き締め処理することができることから縦型の熱処理装置が用いられる傾向にある(例えば特許文献1)。
この熱処理装置では、縦型の円筒体状の処理容器内にフォトレジストの塗布されたプリベーク済みの複数枚の半導体ウエハを多段に支持させた状態でこの処理容器内にN ガス等の不活性ガスを多量に供給しつつヒータで加熱する。そして、この加熱によりフォトレジストから発生する水分や揮発成分をN ガスと共に排出してこのフォトレジストを焼き締めるようになっている。この場合、例えば処理容器の底部側に上記N ガスを導入し、このN ガスを処理容器内の下方より上方へ流しつつ揮発成分を随伴させて排出するようになっている。
国際公開第2008/016143
ところで、上記した処理容器の下部の領域は、ヒータ熱が伝わり難く、しかも放熱量も多いためにコールドスポット状態の低温領域となり易い。そして、焼き締め時には純粋な揮発成分のみならず、感光剤成分を含む気化ガスも発生する場合があるため、これが処理容器の下部の低温領域に接触すると、上記気化ガスが冷却されてこの部分にパーティクルの原因となる粉体や液状の堆積物となって付着する、といった問題があった。例えば上記フォトレジストとしてポリイミド樹脂を用いた場合には、上記低温領域にカーボンを含んだタール状の液体が付着する現象が生じていた。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明は、処理容器の下部に粉体や液状の堆積物が付着することを抑制することが可能な熱処理装置である。
請求項1に係る発明は、周囲に加熱手段が設けられると共に下端に形成された開口部が開閉可能になされた蓋部により閉じられた縦型の処理容器内にその下方から上方に向けて不活性ガスを流しつつ保持手段に保持された複数枚の被処理体に対して熱処理を施すようにした熱処理装置において、前記処理容器内へ導入された前記不活性ガスを加熱するために前記処理容器の下端部にはその周方向に沿って容器下部加熱手段が設けられると共に前記容器下部加熱手段には第3の温度測定手段が設けられており、前記蓋部には蓋部ヒータ部が設けられると共に前記蓋部ヒータ部には第4の温度測定手段が設けられており、前記不活性ガスを供給するガス供給系は、前記不活性ガスを流す不活性ガス流路と、前記不活性ガス流路に設けられて前記不活性ガスを加熱する不活性ガス加熱部と、前記不活性ガス加熱部に設けられた第1の温度測定手段と、前記不活性ガス加熱部と前記処理容器との間に位置する前記不活性ガス流路に沿って設けられた保温ヒータ部と、前記保温ヒータ部に設けられた第2の温度測定手段と、温度制御部とを有し、前記温度制御部は、前記第1の温度測定手段の測定値に基づいて制御対象である前記不活性ガス加熱部を制御し、前記第2の温度測定手段の測定値に基づいて制御対象である前記保温ヒータ部を制御し、前記第3の温度測定手段の測定値に基づいて制御対象である前記容器下部加熱手段を制御し、前記第4の温度測定手段の測定値に基づいて制御対象である前記蓋部ヒータ部を制御し、前記熱処理の途中でプロセス温度の設定値が変化した場合には、前記設定値の変化に追従させて前記各制御対象の温度をそれぞれ変化させるように制御することを特徴とする熱処理装置熱処理装置である。


これにより、処理容器内へ導入される不活性ガスを予め加熱するようにしたので、処理容器の下部に粉体や液状の堆積物が付着することを抑制することが可能となる。
また、前記熱処理の途中でプロセス温度の設定値が変化した場合には、前記設定値の変化に追従させて制御対象の温度を変化させるように制御するようにしているので、処理容器内の下部に位置されている被処理体が過度に低い温度で、或いは過度に高い温度で熱処理されることがなくなり、処理容器内の全て被処理体の熱履歴を均一化することが可能となる。
本発明に係る熱処理装置によれば、次のような優れた作用効果を発揮することができる。
処理容器内へ導入される不活性ガスを予め加熱するようにしたので、処理容器の下部に粉体や液状の堆積物が付着することを抑制することができる。
また、熱処理の途中でプロセス温度の設定値が変化した場合には、設定値の変化に追従させて制御対象の温度を変化させるように制御するようにしているので、処理容器内の下部に位置されている被処理体が過度に低い温度で、或いは過度に高い温度で熱処理されることがなくなり、処理容器内の全て被処理体の熱履歴を均一化することができる。

本発明に係る熱処理装置の一例を示す構成図である。 熱処理装置内の保温手段の一例を示す断面図である。 焼き締め処理中の途中でプロセス温度を変化させる必要のあるフォトレジストに対する熱処理装置のプロセス温度の変化の一例を示す図である。
以下に、本発明に係る熱処理装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る熱処理装置の一例を示す構成図、図2は熱処理装置内の保温手段の一例を示す断面図である。
図示するように、この熱処理装置2は、下端が開口された筒体状になされたバッチ式の縦長の処理容器4を有している。この処理容器4は、例えば耐熱性の高い石英により円筒体状に成形されており、その下端部にはフランジ部6が形成されている。この処理容器4の天井部には上方へ突出された排気室8が形成されている。この排気室8からは、例えば石英製の排気管10が延びており、この排気管10は処理容器8の外壁に沿って下方に延在されて、処理容器4の下部で水平方向へ屈曲されている。そして、この排気管10には、排気系12が接続されており、処理容器4内の雰囲気を排気できるようになっている。
上記排気系12は、上記排気管10の先端部に接続された例えばステンレススチール製の排気流路14を有している。この排気流路14には、その上流側から下流側に向けて圧力調整弁16、排気ポンプ18及び障害装置20が順次介設されている。上記圧力調整弁16の制御により処理容器4内の圧力を調整できるようになっている。また、上記排気ポンプ18としては、例えばエゼクタを用いることができ、プロセス圧力が常圧に近い場合には、この排気ポンプ18を省略することができる。上記障害装置20では、排気ガス中に含まれる有害物質を除去できるようになっている。
また処理容器4の下端の開口部からは、複数枚の被処理体としての半導体ウエハWを保持する保持手段としてのウエハボート22が昇降可能に挿脱自在(ロード及びアンロード)になされている。このウエハボート22の全体は、例えば石英により形成されている。具体的には、このウエハボート22は、天板24と底板26とを有し、両者間に複数本、例えば4本の支柱28(図1では2本のみ記す)が掛け渡されている。
各支柱28には、所定のピッチで支持溝(図示せず)が形成されており、この支持溝にウエハWの周縁部を支持させることによって複数枚のウエハWを多段に保持できるようになっている。そして、このウエハボート22の横方向の一側よりウエハWの搬入搬出を行うことができるようになっている。このウエハボート22には、例えば直径が300mmのウエハWを50〜150枚程度保持できるようになっている。
このウエハボート22は、石英製の保温手段30を介してテーブル32上に載置されており、このテーブル32は、処理容器4の下端開口部を開閉する蓋部34を貫通する回転軸36の上端部に取り付けられている。そして、この回転軸36の上記蓋部34に対する貫通部には、例えば磁性流体シール38が介設され、この回転軸36を気密にシールしつつ回転可能に支持している。また、蓋部34の周辺部と処理容器4のフランジ部6との間には、例えばOリング等よりなるシール部材40が介設されており、処理容器4内のシール性を保持している。
そして、この蓋部34には、これを加熱する蓋部ヒータ部42が設けられている。そして、この蓋部ヒータ部42には、例えば熱電対よりなる第4の温度測定手段43が設けられており、この温度を測定できるようになっている。上記した回転軸36は、例えばボートエレベータ等の昇降機構44に支持されたアーム46の先端に取り付けられており、ウエハボート22及び蓋部34等を一体的に昇降できるようになされている。
また上記保温手段30は、上述のように全体が石英で形成されている。図2に示すように、この保温手段30は、円形リング状の天板48と円板状の底板50とを有し、これらの両者間に複数本、例えば4本の支柱52(図2では2本のみ記す)を掛け渡して形成されている。そして、この支柱52の途中に複数の円形リング状のフィン54が所定のピッチで設けられている。
この保温手段30の部分に後述する容器下部加熱手段からの熱を蓄熱してウエハボート22の下端部の領域の温度が過度に低下しないように保温している。ここでは、保温手段30とウエハボート22とを別体として形成しているが、両者を石英により一体成形したものも用いることができる。また、この保温手段30として石英により円筒体状に成形することにより保温筒として形成されたものも用いることができる。
そして、上記処理容器4の側部及び天井部には、これを取り囲むようにしてカーボンワイヤ製のヒータを有する円筒体状の加熱手段56が設けられており、この内側に位置する上記半導体ウエハWを加熱し得るようになっている。この加熱手段56は、ウエハの収容領域に対応させて複数、図示例では5つの加熱ゾーン56A、56B、56C、56D、56Eに区分されて、各加熱ゾーン56A、56B、56C、56D、56Eに例えば熱電対よりなる容器用温度測定手段58A、58B、58C、58D、58Eがそれぞれ設けられている。上記容器用温度測定手段58A〜58Eの各測定値は、主温度制御部59へ入力するようになっており、各加熱ゾーン毎にフィードバックで温度制御ができるようになっている。
そして、上記処理容器4には、この中に熱処理に必要なガスを供給するための本発明の特徴とするガス供給系60が処理容器4の下端部側に接続させて設けられている。このガス供給系60は、不活性ガスとして例えばN ガスを流す不活性ガス流路62を有している。この不活性ガス流路62には、その上流側から下流側に向けてマスフローコントローラのような流量制御器64、開閉弁66及び流れる不活性ガスを加熱する不活性ガス加熱部68が順次介設される。
この不活性ガス加熱部68は、加熱ヒータ70を有しており、この中で不活性ガスであるN ガスを所定の温度まで加熱して昇温し得るようになっている。このN ガスの加熱温度は、例えばプロセス温度と同じ程度の温度に設定するのが好ましい。また、この不活性ガス加熱部68には、例えば熱電対よりなる第1の温度測定手段72が設けられており、ここでの測定値を温度制御部74へ伝達してフィードバック制御できるようになっている。そして、この不活性ガス流路62の最下流側は、処理容器4の下端部の側壁を貫通して設けられるガスノズル76に接続されており、処理容器4内の下部にN ガスを導入できるようになっている。
このガスノズル76がガス導入部を形成することになり、ガスノズル76のガス噴射孔78を保温手段30の下部に臨ませた状態となっている。そして、上記不活性ガス加熱部68と上記処理容器4、すなわち上記ガスノズル76との間に位置する上記不活性ガス流路62には、この不活性ガス流路62に沿って例えばテープヒータ等よりなる保温ヒータ部80が設けられており、不活性ガス流路62に流れる加熱されたN ガスを保温するようになっている。
この結果、上記処理容器4内の下部には、例えばプロセス温度程度まで加熱されたN ガスを導入し得るようになっている。また、上記保温ヒータ部80には、例えば熱電対よりなる第2の温度測定手段82が設けられており、ここでの測定値を上記温度制御部74へ送ってフィードバック制御で温度コントロールを行うようになっている。
また、処理容器4の下端部には、その周方向に沿って容器下部加熱手段84が設けられており、処理容器4内に導入された不活性ガスであるN ガスを加熱すると共にここに位置される保温手段30を加熱するようになっている。この容器下部加熱手段84は、例えば抵抗加熱ヒータよりなり、上記保温手段30の側方に対応させて配置されており、この保温手段30の高さ方向のほぼ全体をカバーできるように処理容器4の外周面に沿って帯状に設けられている。
そして、この容器下部加熱手段84には、例えば熱電対よりなる第3の温度測定手段86が設けられており、ここでの測定値を上記温度制御部74へ送ってフィードバック制御で温度コントロールを行うようになっている。この容器下部加熱手段84の温度は、例えばプロセス温度とほぼ同じ温度に設定されている。尚、上記温度制御部74と主温度制御部59とを別体で設けないで、これらを一体化してマイクロコンピュータ等により構成してもよい。
図1に戻って、この熱処理装置には、ガスの供給量、プロセス温度、プロセス圧力等を制御したり、この熱処理装置の全体の動作を制御するために例えばマイクロコンピュータ等よりなる装置制御部90が設けられている。この装置制御部90は、この熱処理装置2の動作を制御する時に用いるプログラムを記憶するために記憶媒体92を有している。
この記憶媒体92は、例えばフレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、ハードディスク、フラッシュメモリ或いはDVD等よりなる。また図示されていないが、専用回線を用いてユーザインタフェースを介して各種指示、プログラム等を装置制御部90へ入力するようにしてもよい。また、上記主温度制御部59及び温度制御部74は、装置制御部90の支配下で動作する。
次に、上述のように構成された熱処理装置2を用いて行われる熱処理について説明する。以下に説明する各動作は、前述したようにコンピュータよりなる装置制御部80の制御のもとに行われる。
実際の処理では、まず、ウエハボート22に例えばシリコン基板よりなる未処理の半導体ウエハWが多段に支持されており、この状態で予め例えば100℃程度に予熱されている処理容器4内にその下方より搬入されて密閉状態で収容されている。この半導体ウエハWの直径は、例えば300mmであり、ここでは50〜150枚程度収容される。この半導体ウエハWの表面には、フォトレジストが塗布されており、前処理工程で例えばプリベーク処理等がなされている。
上記処理容器4内の雰囲気は、この熱処理中は排気系12によって常時排気されて圧力調整されている。また、半導体ウエハWは、ウエハボート22を回転することによって熱処理中は所定の回転数で回転されている。そして、ガス供給系60により処理容器4の下端部のガスノズル76から不活性ガスであるN ガスが処理容器4内へ導入されると同時に加熱手段56への供給電力が増加されて処理容器4及びウエハWの温度を昇温してプロセス温度、例えば150〜250℃程度に維持する。このプロセス温度にてウエハWの表面のレジストは焼き締め処理される。すなわち、このフォトレジストに含まれていた水分や溶媒等が気化して固められて行くことになる。この時のプロセス圧力は、例えば常圧〜500Torr程度の範囲内である。
この時に発生した水分や溶媒等は、処理容器4の下端部のガスノズル76から導入されたN ガスが処理容器4内をその下方より上方に向けて流れて行く時にこのN ガスに随伴されて搬送されて行く。そして、水分や溶媒等が含まれたN ガスは処理容器4の天井部に到達し、排気室8から処理容器4の外へ排出されて、更に排気管10及び排気系12の排気流路14を介して流れて行く。
ここで、従来の熱処理装置にあっては、処理容器内の下部にほぼ常温のN ガスが導入されてこの下部領域に温度の低いコールドスポットが発生するので、この下部領域に位置する例えば保温筒の表面等にフォトレジストの感光剤成分を含む気化ガスが凝縮してなる粉体や液状の堆積物が付着していたが、本発明ではこの堆積物の発生を抑制することが可能となる。すなわち、ガス供給系60の不活性ガス流路62を流れてきたN ガスは、このガス流路62の途中に設けられた不活性ガス加熱部68により予め所定の温度、例えばプロセス温度とほぼ同じ温度、或いはそれよりも少し低い温度に予め加熱されてガスノズル76の先端のガス噴射孔78より処理容器4内に導入される。
このように、N ガスは予め加熱された状態となってある程度の温度以上に昇温されているので、コールドスポットの発生が抑制されて、保温手段30のフィン54や支柱52や処理容器4の下端部の内壁面に堆積物が付着することを抑制することができる。
従って、堆積物に起因して生ずるパーティクルの発生を抑制することができるのみならず、ウェット洗浄等のメンテナンス周期も長くすることができる。特に、堆積物の付着を完全に防止できるようになれば、メンテナンス自体を不要にすることができる。また不活性ガス加熱部68よりも下流側の不活性ガス流路62には、保温ヒータ部80を設けて流れるN ガスを保温しているので、不活性ガス加熱部68で加熱したN ガスを、その温度を低下させることなく処理容器4内へ導入することができる。
また、処理容器4の下端部の蓋部34は蓋部ヒータ部42により加熱されているので、この蓋部34の表面に堆積物が付着することも防止することができる。更に、処理容器4の下端部に設けた容器下部加熱手段84によってガスノズル76から導入された直後のN ガスを加熱することができるのみならず、同時に処理容器4の下端部の側壁及びこの内側に位置する保温手段30も加熱することができるので、この点からもコールドスポットの発生を抑制し、堆積物が付着することも抑制することができる。この場合のN ガスの流量は、処理容器4の容量にもよるが、例えば10〜20リットル/min程度である。
この熱処理中においては、加熱手段56の各加熱ゾーン56A〜56Eに設けた各容器用温度測定手段58A〜58Eの各測定値は、主温度制御部59へ伝えられ、上記各加熱ゾーン56A〜56Eに対応するヒータが制御対象となってフィードバック制御され、各加熱ゾーン56A〜56E毎に温度制御されて所定の温度に維持される。
また同様に、第1〜第4の温度測定手段72、82、86、43の各測定値は温度制御部74へ伝えられ、制御対象である不活性ガス加熱部68、保温ヒータ部80、容器下部加熱手段84及び蓋部ヒータ部42がそれぞれフィードバック制御されて所定の温度に維持される。
以上のように、本発明によれば、処理容器4内へ導入される不活性ガス(例えばN ガス)を予め加熱するようにしたので、処理容器4の下部に粉体や液状の堆積物が付着することを抑制することができる。ここでプロセス温度が熱処理期間中を通じて一定である場合には、上記加熱手段56の各加熱ゾーン56A〜56Eは、それぞれ対応する一定の温度を維持するように制御される。また、温度制御部74の制御対象である不活性ガス加熱部68、保温ヒータ部80、容器下部加熱手段84及び蓋部ヒータ部42も、それぞれ対応する一定の温度を維持するように制御されることになる。
これに対して、フォトレジストの種類によっては、熱処理で焼き締め処理中の途中でプロセス温度を変化させることが必要な場合もある。例えばこのようなフォトレジストの一例として焼き締め処理の最初は例えば150℃の温度でT1期間処理し、その後に例えば250℃の温度でT2期間処理することが必要な場合もある。
図3はこのような焼き締め処理中の途中でプロセス温度を変化させる必要のあるフォトレジストに対する熱処理装置のプロセス温度の変化の一例を示す図である。図示するように、処理容器の温度(プロセス温度)は、予熱時には100℃に維持し、フォトレジストの焼き締め処理時には最初は150℃の設定値でT1期間熱処理し、その後は昇温して250℃の設定値でT2期間熱処理し、熱処理の終了後は降温して予熱温度の100℃に再度維持するような温度プロファイルとなっている。
このような温度プロファイルのレシピで熱処理する場合には、主温度制御部59の制御対象である加熱手段56を上記各設定値になるように制御すると同時に、温度制御部74は制御対象である不活性ガス加熱部68、保温ヒータ部80、容器下部加熱手段84及び蓋部ヒータ部42をそれぞれ設定値の変化に追従させ温度を変化させるように制御する。例えば上記不活性ガス加熱部68、保温ヒータ部80、容器下部加熱手段84及び蓋部ヒータ部42の各温度を、最初のT1期間では150℃に維持し、後のT2期間では250℃を維持するように制御する。図3に示す熱処理時の温度設定は単に一例を示したに過ぎず、これに限定されないのは勿論である。
これによれば、プロセス温度を段階的に変化させる必要があるフォトレジストの塗布された半導体ウエハを焼き締め処理する場合にも、その変化した設定値に追従して対応した温度のN ガスを処理容器4内へ導入することができるので、ウエハボート22の下部に保持された半導体ウエハWが設定値よりも低い温度のN ガスに晒されたりすることがなくなり、或いは設定値よりも高い温度のN ガスに晒されたりすることがなくなり、処理容器4内の全ての半導体ウエハWに対する熱処理の履歴を同一にすることができる。
すなわち、熱処理の途中でプロセス温度の設定値が変化した場合には、設定値の変化に追従させて制御対象の温度を変化させるように制御するようにしているので、処理容器4内の下部に位置されている被処理体が過度に低い温度で、或いは過度に高い温度で熱処理されることがなくなり、処理容器4内の全て被処理体の熱履歴を均一化することができる。
尚、上記実施例としては、不活性ガス加熱部68の他に蓋部ヒータ部42、保温ヒータ部80及び容器下部加熱手段84も設けた場合を例にとって説明したが、これらの蓋部ヒータ部42、保温ヒータ部80及び容器下部加熱手段84は必要に応じて設ければよく、上記不活性ガス加熱部68によるN ガスの加熱が十分の場合には、蓋部ヒータ部42、保温ヒータ部80及び容器下部加熱手段84の全部、或いは一部を省略するようにしてもよい。
上記各実施例では、不活性ガスとしてN ガスを用いた場合を例にとって説明したが、これに限定されず、ArやHe等の希ガスを用いてもよい。また、ここでは被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、この半導体ウエハにはシリコン基板やGaAs、SiC、GaNなどの化合物半導体基板も含まれ、更にはこれらの基板に限定されず、液晶表示装置に用いるガラス基板やセラミック基板等にも本発明を適用することができる。
2 熱処理装置
4 処理容器
12 排気系
22 ウエハボート(保持手段)
30 保温手段
34 蓋部
42 蓋部ヒータ部
43 第4の温度測定手段
56 加熱手段
56A〜56E 加熱ゾーン
58A〜58E 容器用温度測定手段
59 温度制御部
60 ガス供給系
62 不活性ガス流路
68 不活性ガス加熱部
70 加熱ヒータ
72 第1の温度測定手段
74 温度制御部
76 ガスノズル
80 保温ヒータ部
82 第2の温度測定手段
84 容器下部加熱手段
86 第3の温度測定手段
W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (3)

  1. 周囲に加熱手段が設けられると共に下端に形成された開口部が開閉可能になされた蓋部により閉じられた縦型の処理容器内にその下方から上方に向けて不活性ガスを流しつつ保持手段に保持された複数枚の被処理体に対して熱処理を施すようにした熱処理装置において、
    前記処理容器内へ導入された前記不活性ガスを加熱するために前記処理容器の下端部にはその周方向に沿って容器下部加熱手段が設けられると共に前記容器下部加熱手段には第3の温度測定手段が設けられており、
    前記蓋部には蓋部ヒータ部が設けられると共に前記蓋部ヒータ部には第4の温度測定手段が設けられており、
    前記不活性ガスを供給するガス供給系は、
    前記不活性ガスを流す不活性ガス流路と、
    前記不活性ガス流路に設けられて前記不活性ガスを加熱する不活性ガス加熱部と、
    前記不活性ガス加熱部に設けられた第1の温度測定手段と、
    前記不活性ガス加熱部と前記処理容器との間に位置する前記不活性ガス流路に沿って設けられた保温ヒータ部と、
    前記保温ヒータ部に設けられた第2の温度測定手段と、
    温度制御部とを有し、
    前記温度制御部は、
    前記第1の温度測定手段の測定値に基づいて制御対象である前記不活性ガス加熱部を制御し、
    前記第2の温度測定手段の測定値に基づいて制御対象である前記保温ヒータ部を制御し、
    前記第3の温度測定手段の測定値に基づいて制御対象である前記容器下部加熱手段を制御し、
    前記第4の温度測定手段の測定値に基づいて制御対象である前記蓋部ヒータ部を制御し、
    前記熱処理の途中でプロセス温度の設定値が変化した場合には、前記設定値の変化に追従させて前記各制御対象の温度をそれぞれ変化させるように制御することを特徴とする熱処理装置。
  2. 前記温度制御部は、前記加熱手段の温度を制御する主温度制御部と兼用されていることを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  3. 前記熱処理は、前記被処理体の表面に形成されているフォトレジストを焼き締める焼き締め処理であることを特徴とする請求項1又は2記載の熱処理装置。
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