JP6018954B2 - 車両用燈体及び燈体付ドアミラー - Google Patents
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Description
これに対して、アウターレンズに、金属膜との密着性が高いポリカーボネート樹脂を用いることも考えられる。具体的に、ポリカーボネート樹脂は、化学式においてベンゼン環を有する分子構造を成している。一方、上述したアクリル樹脂は、ベンゼン環を有していない分子構造をなしている。この場合、一般的にベンゼン環を有している物質は、その表面が活性状態であるため、金属膜を付着させ易く、逆にベンゼン環を有していない物質は、その表面が不活性状態であり、金属膜を付着させ難いものと推定される。
一方、発光体ユニットの点灯時、発光体ユニットから出射された光は、アウターレンズのうち、ハーフミラー層、内層、及び外層を透過して、外部に向けて出射される。
これにより、所定の配光性能を満足でき、法定上の方向指示機能を確保できるようになっている。
特に、ポリカーボネート樹脂からなる内層にハーフミラー層を積層することで、アクリル樹脂にハーフミラー層を積層する構成に比べて、ハーフミラー層の密着性を向上させることができる。
また、外層をアクリル樹脂で形成することで、ポリカーボネート樹脂が外部に晒される構成に比べて、アウターレンズの耐候性を向上させることができるので、別途ハードコート処理を施す必要がなく、コスト増を抑制できる。
その結果、ハーフミラー層の剥離等を抑制し、長期に亘って見栄えの良い車両用燈体を提供できる。
この構成によれば、ハーフミラー層が成膜法により形成されているため、薄くて均一な膜を所望の膜厚で形成することができる。これにより、所望の透過率を有するハーフミラー層を形成することができる。
この構成によれば、上記本発明の車両用燈体を備えているため、見栄えの良い燈体付ドアミラーを提供できる。
[ドアミラー]
図1はドアミラー1を進行方向前側から見た斜視図であり、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。
図1、図2に示すように、本実施形態のドアミラー(燈体付ドアミラー)1は、車体2の側面に設けられたミラーベース3に取り付けられるものであって、図示しないドアに対して回動可能に支持されている。具体的に、ドアミラー1は、内部に収納された図示しない電動格納ユニットの駆動によって、進行方向後方を確認可能な使用位置(図1,2の位置)と、ドア面に沿って邪魔にならない格納位置と、の間を回動する。以下の説明における前後上下等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは前方(進行方向の前方)を、矢印UPは上方をそれぞれ示している。
ミラーボディー11のうち、前方に位置する前壁15は、前方に向けて凸の湾曲状とされ、車幅方向の外側に向かうに従い後方に向けて湾曲している。そして、前壁15において、車幅方向の外側に位置する部分には、前方及び車幅方向の外側に向けて開放された開口部16が形成されている。
サイドターンランプ14は、ミラーボディー11内に収納されたアウターハウジング22と、このアウターハウジング22に前方から組み付けられ、アウターハウジング22と一体化するアウターレンズ23と、これらアウターハウジング22及びアウターレンズ23により画成された燈体空間S内に配設された発光体ユニット24と、を備えている。
アウターハウジング22における開口部25の周縁には、外フランジ部26が突設されている。なお、アウターハウジング22は、図示しない取付ステーを介してミラーボディー11に締結固定されている。
基板41は、アウターハウジング22内における車幅方向の外側に位置する部分に、厚さ方向を上下方向に一致させた状態で固定されている。基板41には、車幅方向の内側に向けて延びる端子40が設けられている。端子40は、アウターハウジング22の側壁部22aを貫通してコネクタハウジング31内に配置されており、コネクタハウジング31に上述したコネクタ32が嵌着されることで、各光源42,43に電力が供給されるようになっている。
ここで、図2、図3に示すように、本実施形態のアウターレンズ23は、アクリル樹脂からなる外層44と、外層44の後面側に積層されたポリカーボネート樹脂からなる内層45と、内層45の後面側に積層されたハーフミラー層46と、を有している(何れも図3参照)。
これにより、所定の配光性能を満足でき、法定上の方向指示機能を確保できるようになっている。
特に、本実施形態では、ポリカーボネート樹脂からなる内層45にハーフミラー層46を積層することで、アクリル樹脂にハーフミラー層46を積層する構成に比べて、ハーフミラー層46の密着性を向上させることができる。
また、外層44をアクリル樹脂で形成することで、ポリカーボネート樹脂が外部に晒される構成に比べて、アウターレンズ23の耐候性を向上させることができるので、別途ハードコート処理を施す必要がなく、コスト増を抑制できる。
その結果、ハーフミラー層46の剥離等を抑制し、長期に亘って見栄えの良いサイドターンランプ14を提供できる。
そして、本実施形態のドアミラー1では、上述したサイドターンランプ14を備えているため、見栄えの良いドアミラー1を提供できる。
例えば、実施形態では、外層44に対して前面に内層45及びハーフミラー層46を積層する構成について説明したが、これに限らず、内層45及びハーフミラー層46は、少なくとも意匠部33に位置する部分に形成されていれば構わない。
また、ハーフミラー層46の材料や膜厚等は、要求される透過率に応じて適宜設計変更が可能である。
但し、二次成型により連結することで、ねじ部材等の固定部材を用いることなく、アウターハウジング22とアウターレンズ23とを一体化できるので、部品点数を減少させることができるとともに、サイドターンランプ14全体の小型化を図ることが可能になる点で好ましい。また、アウターハウジング22とアウターレンズ23とで画成された燈体空間Sの気密性、水密性を高める点でも好ましい。
Claims (3)
- アウターハウジングと、
前記アウターハウジングに進行方向の前方から組み合わされるアウターレンズと、
前記アウターハウジング及び前記アウターレンズの間に設けられる発光体ユニットと、を備えた燈体付ドアミラーにおいて、
前記アウターレンズは、
アクリル樹脂からなる外層と、
前記外層の後面に積層されたポリカーボネート樹脂からなる内層と、
前記内層の後面に積層された金属からなるハーフミラー層と、を有していることを特徴とする車両用燈体。 - 前記ハーフミラー層は、成膜法により形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用燈体。
- 請求項1または請求項2に記載の車両用燈体を、前記アウターレンズを露出させた状態で収容するとともに、進行方向の後方からミラーが嵌め込まれるミラーボディーを備えていることを特徴とする燈体付ドアミラー。
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JP2013044334A JP6018954B2 (ja) | 2013-03-06 | 2013-03-06 | 車両用燈体及び燈体付ドアミラー |
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JP2013044334A JP6018954B2 (ja) | 2013-03-06 | 2013-03-06 | 車両用燈体及び燈体付ドアミラー |
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